JP2002098911A - 形状記憶合金紐を用いた機器および駆動ユニット - Google Patents

形状記憶合金紐を用いた機器および駆動ユニット

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状記憶合金紐を大量生産に適した方法で精
度よく組み立てることができる、形状記憶合金紐を用い
た機器および駆動ユニットを提供する。 【解決手段】 駆動源として利用する形状記憶合金紐1
02が、金属製の台板110,120に設けられた穴1
14a,124aに、球130又は楔とともに圧入保持
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形状記憶合金紐を
用いた機器および駆動ユニットに関し、特に双眼鏡など
光学機器の手振れ機構に好適な、形状記憶合金紐を用い
た機器および駆動ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学機器の手振れを防止する種々
の手振れ防止機構が提案されているが、補正光学系を駆
動するものについては、可変頂角プリズムタイプとレン
ズ平行移動タイプに分けられる。後者のレンズ平行移動
タイプの多くは、搖動コイルによるスラスト駆動又はモ
ーターによるレバー駆動である。いずれも電磁駆動を採
用しており、その応答性は大変良い。しかし、電磁駆動
は、体積当たりの駆動力が小さく、必然的に装置全体が
大きくなってしまう。そのため、双眼鏡等の小型の光学
機器では、障害となる。
【0003】これを改善するものとして、ワイヤ状の形
状記憶合金(SMA)、すなわち形状記憶合金紐を利用
するものが提案されている。
【0004】例えば、特開平10−96976号公報に
は、金具を介してビス止めした形状記憶合金紐を用いて
駆動するカメラ用シャッタが開示されている。また、特
開平6−60577号公報には、支柱で折り曲げた形状
記憶合金紐の端部を接続部材でリード線とかしめ、接続
部材を絶縁物よりなる取付部に取り付けるようにしたハ
ードディスク装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実用化は進ん
でいない。この主な原因は、形状記憶合金紐の組み立て
の困難さにあった。すなわち、正確なストロークを得る
ためには、形状記憶合金紐の長さを厳しく管理するとと
もに、ずれることのなく、しかも大量生産に適した保持
することが必要であるが、これを実現する組み立て方法
がなかった。
【0006】したがって、本発明が解決しようとする技
術的課題は、形状記憶合金紐を大量生産に適した方法で
精度よく組み立てることができる、形状記憶合金紐を用
いた機器および駆動ユニットを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術的課
題を解決するために、形状記憶合金紐が、第1部材に第
2部材とともに圧入され、両部材間に挟持された状態で
保持されることを基本的特徴とする、形状記憶合金紐を
用いた機器を提供する。このように形状記憶合金紐を圧
入して保持すると、大量生産に適した方法で精度よく組
み立てることができる。また、圧入保持部分を小さくし
て構成を小型化することも容易である。
【0008】例えば、以下のように構成する。
【0009】駆動源として利用する形状記憶合金紐が、
金属製の台板に設けられた穴に、球又は楔とともに圧入
保持される。
【0010】上記構成において、台板が第1部材、球又
は楔が第2部材に相当する。台板を金属製とすることに
より、形状記憶合金紐に電流を長さため外部の電源と接
続する結線端子を、台板に一体的に設けることができ
る。
【0011】上記構成によれば、球又は楔を台板の穴に
圧入する組み立て方法は、大量生産に適している。ま
た、形状記憶合金紐の長さを厳しく管理するとともに、
ずれることのなく保持することができる。さらには、圧
入保持部分を小さくすることも容易である。
【0012】好ましくは、上記台板に設けられた上記穴
は、上記球又は楔が圧入されて嵌合する丸穴部と該丸穴
部から連続するスリット部とからなり、鍵穴形状を有す
る。
【0013】上記構成によれば、丸穴部に球又は楔が圧
入されると、スリット部により丸穴部が弾力的に広が
り、丸穴部に球又は楔が嵌合した状態が保持される。丸
穴部と球又は楔とに寸法のばらつきがあっても組み立て
ることができ、製造が容易となる。
【0014】好ましくは、上記台板は、上記穴の近傍
に、上記穴に上記球又は楔とともに上記形状記憶合紐が
圧入されたときに上記形状記憶合金紐に係合して形状記
憶合金紐の逃げを防止するガイドを有する。
【0015】上記構成によれば、台板の穴に球又は楔と
ともに形状記憶合紐が圧入されるときに、形状記憶合金
紐はガイドによって所定位置で所定方向に保持される。
したがって、組み立てが容易となる。また、組み立て精
度を向上することができる。
【0016】例えば、上記ガイドは、上記穴の近傍であ
って、上記穴に上記球又は楔とともに上記形状記憶合紐
が圧入される際に延在する上記形状記憶合金紐の近傍
に、上記形状記憶合金紐の延在方向と略直角方向に延在
する当接面を有する。
【0017】また、本発明は、以下の構成の形状記憶合
金紐を用いた駆動ユニットを提供する。
【0018】形状記憶合金紐を用いた駆動ユニットは、
支持体と形状記憶合金紐とを備える。上記支持体は、第
1および第2の支持部を有する。上記形状記憶合金紐
は、上記第1および第2の支持部に両端が保持され、上
記第1および第2の支持部間の距離よりも長い寸法を有
する。
【0019】上記構成によれば、形状記憶合金紐の中間
部分を、第1および第2の支持部を結ぶ方向と略直角方
向に被駆動物に押圧し、形状記憶合金紐が「く」字状に
張った状態で支持体を固定する。そして、形状記憶合金
の寸法変化により、被駆動物を押圧方向(「く」字状の
形状記憶合金紐を含む面内において、第1および第2の
支持部を結ぶ方向と略直角方向)に移動させることがで
きる。
【0020】上記構成によれば、形状記憶合金紐による
駆動部分がユニット化されているので、移動自在に支持
された被駆動物を含む部分に後から駆動ユニットを取り
付けることができ、形状記憶合金紐を用いた各種機器の
組み立て作業を効率化することができる。
【0021】好ましくは、上記支持体は、上記第1およ
び第2の支持部がそれぞれ設けられた導電性の第1およ
び第2の支持板と、該第1および第2の支持板を一体的
に結合する絶縁性の結合部とを有する。
【0022】上記構成によれば、第1および第2の支持
板は結合部で絶縁されるので、第1および第2の支持板
に結線端子を設けることができる。支持体は、一体成型
や接着により、容易に製造することができる。
【0023】好ましくは、上記支持体は、開口部から略
「コ」の字状又は弓形に後退して形成された空間を有す
る。上記形状記憶合金紐は、該空間を横断するように配
置される。
【0024】上記構成によれば、形状記憶合金紐は、支
持体の空間内に配置され、周囲が支持体で取り囲まれて
保護される。
【0025】好ましくは、上記支持体は、上記第1およ
び第2の支持部がそれぞれ形成された第1および第2の
端部と、該第1および第2の端部間を略「コ」の字状又
は弓形に湾曲して延在し、中央に駆動ユニットを取り付
けるための取付部が形成された湾曲部とを有する。
【0026】上記構成において、支持体の湾曲部の中央
に取付部を形成することにより、形状記憶合金紐の伸縮
により第1および第2の支持部から支持体の取付部に作
用するモーメントが打ち消し合うようにすることができ
る。また、形状記憶合金紐の伸縮しても形状記憶合金紐
が被駆動物に対してずれが生じないようにして、形状記
憶合金紐の寿命の低下を防止することができる。
【0027】上記構成によれば、支持体の体積をできる
だけ小さくし、駆動ユニットを小型化することができ
る。また、形状記憶合金紐の周囲を、支持体で囲んで保
護することができる。さらには、被駆動物の周囲に沿う
ように駆動ユニットを配置することも可能である。
【0028】好ましくは、上記支持体の上記第1および
第2の端部は、同一平面内に含まれる。
【0029】上記構成によれば、支持体の加工や、形状
記憶合金紐の取り付けなど、製造を容易にすることがで
きる。
【0030】好ましくは、上記取付部近傍に、上記形状
記憶合金紐に電流を流すために外部の電源と接続する結
線端子を設けたことを特徴とする、請求項6記載の形状
記憶合金紐を用いた駆動ユニット。
【0031】上記構成によれば、取付部近傍に結線端子
を設けているので、結線端子に接続された配線から結線
端子に力が作用しても、支持体が変形せず、形状記憶合
金紐の位置変動を生じないようにすることができる。し
たがって、駆動ユニットは、安定して精度よく被駆動物
を駆動することができる。
【0032】好ましくは、上記支持体は、上記第1およ
び第2の支持部の間に、被駆動体に押し当てられた上記
形状記憶合金紐の中間部分が貫通又は接近する貫通穴を
有する。
【0033】上記構成によれば、支持体の貫通穴から、
形状記憶合金紐と被駆動体との掛かりを確認することが
容易となる。被駆動体が貫通穴を貫通する場合には、貫
通穴によって被駆動体の移動を規制することが可能であ
る。
【0034】好ましくは、駆動ユニットは、上記形状記
憶合金紐の全長の変化による被駆動物の移動量が、上記
形状記憶合金紐の全長の変化量よりも大きくなるように
構成される。
【0035】上記構成によれば、形状記憶合金紐が短く
ても被駆動物の移動量を大きくすることができるので、
駆動ユニットを小さく構成することが可能である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
双眼鏡について、図面を参照しながら説明する。
【0037】この双眼鏡は、手振れ等があっても目標物
を静止した状態で見えるようにする手振れ防止機構を備
えている。
【0038】図1は、双眼鏡10の外観図である。
(a)は上面図、(b)は背面図、(c)は正面図、
(d)は右側面図である。
【0039】双眼鏡10は、上面に配置された手振れ防
止釦14により手振れ防止機構のオン/オフを操作する
ことができるようになっている。一対の対物レンズ30
の間隔は固定されているが、一対の接眼レンズ20の間
隔は、ボディ11に対して左右の接眼部22の角度を変
えることにより調整できるようになっている。双眼鏡1
0は、上面に配置された焦点調整ノブ12によりピント
調整操作を行うことができ、接眼部22の一方の外筒2
1を回転することにより左右の視度差を調整することが
できるようになっている。ボディ11の接眼レンズ側に
は電池室蓋16が設けられ、電池を接眼レンズ側から装
填できるようになっている。
【0040】図2は、双眼鏡10の内部のブロック配置
を示す。
【0041】双眼鏡10は、各1対の対物レンズ30、
補正レンズ51、ポロプリズム24、接眼レンズ20か
らなる左右1対の光学系を有する。
【0042】1対の対物レンズ30は、クロスハッチン
グを付した一つの対物レンズ鏡胴32に固着される。対
物レンズ鏡胴32は、焦点調整のため光軸方向にスラス
ト移動可能に、ボディ11に保持される。
【0043】一対の補正レンズ51は、ハッチングを付
した一つの手振れ補正ユニット50により2軸駆動可能
に保持される。手振れ補正ユニット50は、後述する土
台がボディ11に固着される。
【0044】一対のポロプリズム24および接眼レンズ
20は、それぞれ、左右別々のプリズムホルダ28a,
28bに固着される。各プリズムホルダ28a,28b
は、光軸方向にスラスト移動可能にボディ11に保持さ
れ、ボディ11および後述する電池室18に対し、それ
ぞれ対物レンズ30の光軸30a,30bを中心に回転
可能に保持される。
【0045】電池室18は、手振れ補正ユニット50を
貫通し、ボディ11に固着される。電池室18には、制
御回路に電力を供給するための円筒型の2本の電池2
が、光軸30a,30bに対し平行に装填されるように
なっている。電池2の並びは、左右の光軸30a,30
bを結ぶ線に垂直である。制御回路は、ボディ11とプ
リズムホルダ28a,28bと電池室18に跨がって、
双眼鏡10の上面又は下面に沿って配置される。
【0046】双眼鏡10は、一般的な双眼鏡と同様に、
ピントと眼福を調整することができる。
【0047】すなわち、双眼鏡10の上面のピント調整
操作部12を操作すると、1対の対物レンズ鏡胴32が
その光軸方向に移動し、ピントが移動する。接眼部の視
差調整操作部21を操作すると、一方の接眼レンズ20
の視度を調節でき、これにより左右の視度差を合わせる
ことができる。左右それぞれの接眼レンズ20をもって
その間隔を調整するように左右に動かすと、接眼レンズ
20とプリズム24が保持されているプリズムホルダ2
8a,28bがボディ11に対し対物レンズ光軸30
a,30b中心に回転する。この結果、対物レンズ光軸
30a,30bと接眼レンズ光軸20a,20bは、プ
リズム24によって位置がずれ、眼幅を変えることがで
きる。
【0048】次に、手振れ補正ユニット50の構成につ
いて、図9〜図12を参照しながら、説明する。
【0049】手振れ補正ユニット50は、左右1対の補
正レンズ51を2つの直交する平行リンク機構で揺動可
能に支持し、ユニット化したものであり、平行リンク機
構をロックするロック機構を含む。
【0050】平行リンク機構は、4つのリンクが4つの
対偶により略平行四辺形形状に結合された平面4節機構
であり、静止系に固定されるリンク(ここでは、「固定
リンク」と呼ぶ)に対する他のリンク(ここでは、「移
動リンク」と呼ぶ)のうち、固定リンクに対向する移動
リンクが、一つの平面内で固定リンクの延在方向に大略
平行に移動する。
【0051】図14は、平行リンクの概念図である。被
駆動部材である補正レンズ8は、第1の平行リンク機構
6の固定リンク6dに対向する移動リンク6bに固定さ
れている。第1の平行リンク機構6は、4つの対偶によ
り4つのリンク6a,6b,6c,6dが平行四辺形に
結合されたものである。対偶6s,6tを介して固定リ
ンク6dと隣接する移動リンク6a,6cが、矢印6
m,6nで示すように回動すると、補正レンズ8は、大
略、固定リンク6dと平行な第1の方向xに平行移動す
る。
【0052】第1の平行リンク6の固定リンク6dは、
第2の平行リンク4の固定リンク(対偶4s,4t間に
仮想的に存在する)に対向する移動リンク4bに固定さ
れている。対偶4s,4tを介して固定リンクと隣接す
る移動リンク4a,4cが、矢印4m、4nで示すよう
に回動すると、補正レンズ8および第1の平行リンク4
は、大略、第2の平行リンク4の固定リンクと平行な第
2の方向yに平行移動する。これにより、補正レンズ8
は、略直交する第1および第2の方向x、yに移動自在
に支持される。
【0053】図15は、平行リンク機構の概念図であ
る。平行リンク機構は、一つの薄板バネ材から構成さ
れ、変形部5xを介してリンク部5a,5b,5s,5
tが接続されるようになっている。変形部5xは、リン
ク部5a,5b,5s,5tより剛性が低く、弾性変形
しやすい部分である。例えば、変形部5xは、紙面に垂
直な面のみで構成し、リンク部5a,5b,5s,5t
は、紙面に平行な面と紙面に垂直に折り曲げられた面と
から、断面がL字状で剛性を有するようにする。
【0054】平行リンク機構は、図15(b)に示した
ように、変形部5xで曲がり、固定リンク5tに対向す
る移動リンク5sが、固定リンク5tの延在方向と略平
行に移動する。
【0055】図9(a)は接眼レンズ側から見た手振れ
補正ユニット50の外観図、(b)は一部断面側面図で
ある。図10(a)はリンク板の要部拡大斜視図、
(b)は補正レンズ中心を通る断面図、(c)はロック
機構の断面図である。図11は、対物レンズ側から見た
手振れ補正ユニット50の外観図である。図12は、土
台を除いた手振れ補正ユニット50を対物レンズ側から
見た外観図である。
【0056】手振れ補正ユニット50は、左右2つの補
正レンズ51を保持する補正レンズ保持枠52と、該補
正レンズ保持枠52を上下方向のみ揺動可能に支持する
平行リンク機構である縦リンク板54と、該縦リンク板
54を保持する保持台56と、該保持台56を左右方向
のみ揺動可能に支持する平行リンク機構である横リンク
板58と、該横リンク板58を保持する土台60と、該
補正レンズ保持枠52と土台60とに掛けられる押圧ス
プリング53とを含む。
【0057】補正レンズ保持枠52は、図9(a)にお
いて実線で示されたように、左右の補正レンズ51を保
持する玉枠部52a,52bを上下2本の梁52s,5
2tで結んだ一体形状の部品であり、中央には前述の電
池室18が入ってくる穴52cが形成されている。穴5
2cには、押圧スプリング53を係止するための4つの
フック52xが形成され、図10(c)および図12に
示したように、補正レンズ保持枠52の基準突起52z
が土台60の基準面60sに押付けられるようになって
いる。また、玉枠部52a,52bには、上下の梁52
s,52tと補正レンズ51との間にできる内隅の三角
部に、図10(c)に示すように、ロック機構用のテー
パーを持った穴52yが設けられている。上下の梁52
s,52tには、重心を通るように突起52kが設けら
れ、その中央にはV溝52vが形成され、後述する駆動
ユニットの形状記憶合金紐を受けるようになっている。
【0058】縦リンク板54は、図10(b)に示すよ
うに、補正レンズ保持枠52と保持台56の接眼レンズ
側の同一面上に支持される。縦リンク板54は、薄板ば
ね材でできており、一つの部品で上下に揺動する平行リ
ンク機構を構成する。すなわち、縦リンク板54は、図
9(a)に示すように、左右に延びる2本のリンク腕5
4s,54tが上下に渡り、2本のリンク腕54s,5
4tの両端は、左右でそれぞれ固定部54a,54bに
連結されている。縦リンク板54の一方の固定部54a
は静止系側の保持台56に固定され、他方の固定部54
bは補正レンズ保持枠52に固定される。図10(a)
に示すように、縦リンク板54は、リンク腕54s、5
4tに沿ってほぼ垂直に対物レンズ側に曲げられ、固定
部54a,54bとリンク腕部54s,54tは、L字
型断面を持つようになっている。固定部54a,54b
とリンク腕部54s,54tとの境界部には、図9およ
び図10(a)に示すように、垂直面でのみ構成され幅
の狭い変形部54xが形成されている。変形部54x
は、固定部54a,54bやリンク腕部54s,54t
に比べ、剛性が低く、弾性変形して曲がりやすいので、
これにより、固定部54a,54bとリンク腕部54
s,54tとの間の角度が所定範囲内で自在に変化し、
保持台56に対して補正レンズ保持枠52が上下方向に
平行移動するようになっている。
【0059】保持台56は、図9(b)に示すように、
補正レンズ保持枠52と土台60の間に配置される本体
部56cを有する。図示していないが、本体部56c
は、光路を遮断しないように左右に穴が開いており、中
央には、電池室18が入る穴が開いている。図9に示す
ように、本体部56cの左右には、補正レンズ保持枠5
2を囲み、補正レンズ保持枠52と同じ高さまで延びる
補強リブ56a,56bが立設されている。各補強リブ
56a,56bには、左右に突出する突起56kが設け
られ、その先端にはV溝56vが形成され、後述する駆
動ユニットの形状記憶合金紐を受けるようになってい
る。
【0060】横リンク板58は、図10(b)に示すよ
うに、保持台56と土台60の間に配置され、一つの部
品で左右に揺動する平行リンク機構を構成する。横リン
ク板58は、縦リンク板54と同様に、薄板ばね材でで
きている。横リンク板58は、図12に示すように、上
下に延びる2本のリンク腕58a,58bの両端に、左
右に渡る固定部58s、58tが、変形部58xを介し
て結合されている。横リンク板58は、縦リンク板54
と同様に、リンク腕58a,58bに沿ってほぼ垂直に
対物レンズ側に曲げられ、固定部58s、58tとリン
ク腕部58a,58bはL字型断面を持ち、変形部58
xは幅の狭い垂直面のみで構成され、この部分が弾性変
形するようになっている。一方の固定部58sは保持台
56に固着され、他方の固定部58tは静止系側の土台
60に固着され、保持台58が土台60に対して左右に
平行移動するようになっている。
【0061】土台60は、板形状をし、図11に示すよ
うに、左右の光路が通る穴60a,60bと、前述の電
池室18が入ってくる穴60cとを持つ。穴60cに
は、押圧スプリング53を係止するためのフック60x
が設けられている。図10(c)に示したように、接眼
レンズ側の面には、前述の基準面60sと、補正レンズ
保持枠52の縦横の移動量を検知する位置センサ(フォ
トリフレクタ)80の保持部60tとが設けられてい
る。また、補正レンズ保持枠52が移動しないようにロ
ックするためのガイド軸70を摺動自在に支持する支持
部60kが設けられている。図示していないが、上下の
側面には、縦用の駆動ユニットを取り付ける穴が設けら
れ、左右の側面には、横用の駆動ユニットを取り付ける
取付穴が設けられている。
【0062】押圧スプリング53は、補正レンズ保持枠
52と土台60との間に4本掛けられ、自身のスプリン
グ力で補正レンズ保持枠52の基準突起52zが土台6
0の基準面60sに押し当てられるようにする。これに
より、補正レンズ保持枠52は、平面内で移動する。
【0063】ロック機構は、図10(c)に示すよう
に、土台60から光軸方向に延びるガイド軸70と、ガ
イド軸70にスラスト移動可能に嵌合し、先端のテーパ
ー部で補正レンズ保持枠52を誘い込み、補正レンズ保
持枠52を移動不自在に保持するロックピン72と、ロ
ックピン72を土台60方向に押付けるロックスプリン
グ74と、ロックピン72を補正レンズ保持枠52から
遠ざけるロック解除レバー76とを含む。
【0064】補正レンズ保持枠52は、非補正状態でロ
ックピン72によってロックされ、補正状態では、ロッ
クが解除されるが、ガイド軸70によって移動量が規制
される。前記手振れ防止釦14とロックピン72の間に
は、不図示の伝達機構が存在し、手振れ防止釦14の押
圧移動をロック解除レバー76のロックピン解除方向へ
の移動に変換し、ロックを解除することができるように
なっている。
【0065】次に、駆動ユニットの構成について、図を
参照しながら説明する。
【0066】駆動ユニットは、形状記憶合金の形状記憶
合金紐の両端が支持体に固定され、ユニット化されたも
のである。
【0067】図3および図4に示すように、支持体は、
樹脂150が2つのハンダ用端子110,120と一体
成型されたものである。支持体は、2つのハンダ用端子
と絶縁体とを接着接合して形成してもよい。ハンダ用端
子110,120は、互いに離れた状態で一体化され、
互いに絶縁されるようになっている。ハンダ用端子11
0,120には、後述する方法で、形状記憶合金の形状
記憶合金紐102が固定される。
【0068】形状記憶合金紐102は、駆動ユニット1
00が非取り付け状態のときには弛んでおり、取り付け
状態において、中間部分が被駆動体に押し当てられて
「く」の字に折り返される。この「く」の字を実現させ
るため、支持体は、大略、「コ」の字又は弓形に形成さ
れ、開口側の両端部に形状記憶合金紐102が取り付け
られ、支持体で囲まれた領域側で折り返される。
【0069】図3に示すように、ハンダ用端子110,
120の繋ぎの部分には、取付穴116,126、位置
決め穴128、結線端子112,122が形成され、駆
動ユニット100を取り付けるための取付面として用い
られる。また、貫通穴108が設けられ、駆動ユニット
100の取り付けの際に、形状記憶合金紐102と突起
52k,56kのV溝52v、56vとの掛かりを、貫
通穴108から容易に確認することができるようになっ
ている。
【0070】駆動ユニット100の開口側の両端部は、
取付面とほぼ平行な同一平面を受け面として持ち、その
部分に鍵穴114,124とガイド115,125が形
成されている。鍵穴114,124は、鍵穴状にハンダ
用端子110,120を貫通した部分であり、丸穴部分
114a,124aと、丸穴部分114a,124aか
ら取付面側に延在する直線部分114c,124cとか
らなる。ガイド115,125は、鍵穴114,124
の丸穴部分114a,124aから取付面とは反対側に
延在する浅い溝である。
【0071】鍵穴124の丸穴部分114a,124a
には、ボール130が形状記憶合金紐102とともに圧
入され、ボール130の嵌合によって、形状記憶合金紐
102が取り付けられる。ボール130の代わりに、楔
を用いてもよい。
【0072】駆動ユニット100は、次のように組み立
てることができる。
【0073】まず、支持体の開口側の両端部の受け面上
に、ガイド115,125を通るようにして低張力で形
状記憶合金紐102を張る。
【0074】次に、図4(a)に示すように、形状記憶
合金紐102の中央を、長さ調整用テンショナー180
で所定深さまで下ろした状態にする。
【0075】そして、図4(b)に示すように、鍵穴1
14,124の丸穴部分114a,124aに、形状記
憶合金紐102の「く」の字の内側から、同時にボール
130を所定深さに打ち込み、形状記憶合金紐102を
固定する。
【0076】取り付けられた形状記憶合金紐102は、
鍵穴124の丸穴部分114a,124aを板厚方向に
横断し、直線部分114c,124cを通って、再度、
支持体の内側に入った状態で、使用される。
【0077】手振れ補正ユニット50では、補正レンズ
51を移動させる向きにつき一つの駆動ユニットが必要
であり、図5〜図8に示すように、合計4個の駆動ユニ
ット100a〜100dが、手振れ補正ユニット50の
組み立て後に取り付けられる。
【0078】図5は、ボディ11を取り外した状態で対
物レンズ側から手振れ補正ユニット50を見た正面図、
図6は、対物レンズ鏡胴32を取り外した状態で対物レ
ンズ側から手振れ補正ユニット50を見た正面図、図7
は、図5の線VII−VIIに沿って切断した断面図、図8
は、図6の線VIII−VIIIに沿って見た側面図、
【0079】図6に示すように、横駆動用の駆動ユニッ
ト100c,100dは、手振れ補正ユニット50の外
周のR部に沿うような形で取り付けられる。縦駆動用の
駆動ユニット100a,100bは、図5に示すよう
に、並んでいる2本の対物レンズ鏡胴32の谷間に入る
ような形で取り付けられる。このとき、横駆動用の駆動
ユニット100c,100dは、「く」の字の向き(形
状記憶合金の形状記憶合金紐102の「く」の字部分を
含む面)が、補正レンズ51の移動平面と平行な面内に
あり、縦駆動用の駆動ユニット100a,100bは、
「く」の字の向きが移動平面と垂直になっている。
【0080】つまり、土台60の基準平面上を任意方向
に移動する補正レンズ保持枠52には、駆動方向が上下
の駆動ユニット100a,100bが、又左右方向のみ
移動する保持台56には、駆動方向が左右の駆動ユニッ
ト100c,100dが、それぞれ向い合って土台60
に保持される。補正レンズ保持枠52を上下に駆動する
駆動ユニット対100a,100bは、形状記憶合金の
形状記憶合金紐の伸延方向と、補正レンズ保持枠52の
移動する基準平面とが垂直な関係にある。また、保持台
56を左右に駆動する駆動ユニット対100c,100
dは、上下に駆動する駆動ユニット対100a,100
bとは異なり、形状記憶合金の形状記憶合金紐の伸延方
向と基準平面は平行である。
【0081】また、前述したように、駆動ユニット10
0の取付面の貫通穴108から、手振れ補正ユニット5
0の突起52k,56kのV溝52v、56vへの形状
記憶合金紐102の掛かりが容易に確認できるようにな
っているが、横駆動用の駆動ユニット100c,100
dについては、図6に示したように、保持台56の突起
56が取付面の貫通穴に貫通し、保持台56の光軸方向
の移動が制限されるようになっている。
【0082】図13は、双眼鏡10の手振れ補正を行う
制御系の構成を示すブロック図である。
【0083】制御を統括する制御回路90には、位置セ
ンサ80と、加速度センサ82と、駆動ユニット100
a〜100dと、ロック解除検知スイッチ14とが接続
され、電池2から電源が供給されるようになっている。
【0084】位置センサ80は、前述したように、手振
れ補正ユニット50内の補正レンズ保持枠52の位置を
検出する。加速度センサ82は、例えばジャイロセンサ
であり、ボディ11内の適宜位置に配置され、双眼鏡1
0の手振れ等による双眼鏡10の振れデータを検出す
る。メインスイッチ15は、手振れ防止釦14の操作に
よる手振れ補正ユニット50のロック状態の解除と連動
してオンになる。すなわち、手振れ防止釦14を操作す
ると、不図示の伝達機構によって手振れ補正ユニット5
0のロックピン70を引き上げ、手振れ補正ユニット5
0のロック状態を解除し、補正レンズ51が移動可能な
状態にすることができる。メインスイッチ15は、この
伝達機構の途中に設けられ、ロック解除ストロークの最
後の部分でオンになる。制御回路90は、手振れ補正の
ために駆動ユニット100a〜100dを駆動するため
のサーボ回路を含む。制御回路90は、加速度センサ8
2の出力と、位置センサ80の出力から、駆動ユニット
100a〜100dを適宜駆動し、双眼鏡10による観
察像がぶれない位置に補正レンズ50を移動させる。
【0085】次に、具体的な動作について説明する。
【0086】双眼鏡上面の手振れ防止釦14の操作によ
り、手振れ補正ユニット50のロック状態が解除され、
メインスイッチ15が入ると、制御回路90は動作を開
始し、駆動ユニット100a〜100dの形状記憶合金
紐に印加する電圧を決定し、その電圧を印加する。
【0087】電圧を印加された形状記憶合金紐は、自身
の抵抗値によりジュール熱が発生する。この熱によって
自身の記憶された長さへと縮んで行く。「く」の字であ
るため、移動量は効率良く所定倍に変倍される。形状記
憶合金紐の縮みにより、「く」の字の開きが大きくな
り、補正レンズ保持枠52又は保持台56は、電圧が印
加された駆動ユニットから遠ざかる方向へ移動する。補
正レンズの移動ストロークδの形状記憶合金紐の収縮長
さλに対する変倍率M=δ/λは M=cosθ/k−(1−sin2θ/k21/2 (1) である。ここで、θは「く」の字状に開いた角度の半
分、kは形状記憶合金紐の収縮率である。
【0088】形状記憶合金紐に電圧が印加された駆動ユ
ニットに対向する駆動ユニットの形状記憶合金紐は、移
動する補正レンズ保持枠52又は保持台56によってそ
の中央部分を押され、弾性域を越え延びてゆく。駆動力
は、「く」の字方向の加熱による形状記憶合金紐張力の
合力である。一方、抵抗力は、対向する形状記憶合金紐
の変形抵抗と、土台60上を補正レンズ保持枠52が移
動する際の摩擦抵抗と、押圧バネ53の復元力の移動方
向成分と、平行リンク機構54,58を構成する板ばね
のバネ力との和である。
【0089】横振動の場合、縦駆動用の駆動ユニット1
00a,100bの形状記憶合金紐を横方向に引っ張る
抵抗力が、横振動の抵抗力に加算される。この抵抗力
は、直線的な形状記憶合金紐を微少量横方向に曲げる程
度のものであって、影響は軽微である。
【0090】縦の振動成分がある場合、制御回路90に
よって縦駆動用の駆動ユニット100a,100bの一
方が選択・通電される。通電された形状記憶合金紐は、
縮んで補正レンズ保持枠52をその重心方向に押す。縦
駆動用の駆動ユニットの形状記憶合金紐によって押され
た補正レンズ保持枠52は、縦リンク板54によって回
転することなくほぼ上下に移動する。このとき、縦リン
ク板54は、補正レンズ保持枠52側の固定部54bは
平行移動をし、上下2本のリンク腕54s,54tは角
度が変わり、保持台56側の固定部54baは移動しな
い。リンク腕54s,54tの両端の変位部分54x
は、それぞれ逆方向に曲がり、撓む。L字断面を持つリ
ンク腕54s,54tと固定部54a,54bは、剛性
がケタ違いに高いため、ほとんど変形しない。
【0091】横の振動成分がある場合、制御回路90に
よって横駆動用の駆動ユニット100c,100dの一
方が選択・通電される。通電された横駆動用の駆動ユニ
ットの形状記憶合金紐は、縮んで保持台56をその重心
方向に押す。横駆動用の駆動ユニットの形状記憶合金紐
によって押された保持台56と、これに保持された縦リ
ンク板54と、補正レンズ保持枠52は、横リンク板5
8によって回転することなくほぼ左右に移動する。この
とき、横リンク板58は、保持台56側の固定部56a
は平行移動をし、左右2本のリンク腕56s,56tの
角度が変わり、土台60側の固定部56bは移動しな
い。リンク腕56s,56t両端の変位部分56xは、
それぞれ逆方向に曲がり撓む。L字断面を持つリンク腕
56s,56tと固定部56a,56bは、剛性がケタ
違いに高いため、ほとんど変形しない。
【0092】したがって、縦や横の振動があろうとも、
対物レンズ30のにらみ位置は、双眼鏡10の振動にも
拘わらず、左右とも同じ場所を保持続ける。
【0093】手振れ操作釦14から手を放すと、まず、
メインスイッチ15がオフになり、制御回路90への電
源供給が遮断され、動作を停止する。さらにロックピン
72が土台60側に近づいてくると、補正レンズ保持枠
52の移動可能範囲が狭まり、続いて自身のテーパーで
保持枠52を初期位置に誘い込み、ついには補正レンズ
保持枠52を動作不能状態化(ロック)する。
【0094】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0095】例えば、補正レンズ保持枠52の基準突起
52zと土台60の基準面60sとが直接当接する構成
に代え、図16の要部拡大図に示したように、補正レン
ズ保持枠52の基準突起52zと土台60の基準面60
sとの間に鋼球200を配置するようにしてもよい。こ
の場合、好ましくは土台60には凹部60tを形成し、
鋼球200が抜け出ないようにし、凹部60tの底面を
基準面60sとする。これにより、土台60の基準面6
0sに対する補正レンズ保持枠52の平行精度を保ちな
がら、基準突起52zと基準面60sとの間との摩擦を
軽減することができる。したがって、補正レンズ保持枠
52を土台60に対して小さい力で円滑に平行移動させ
ることができ、手振れ補正の高速化、省電力化等の効果
がある。
【0096】例えば、手振れ防止機構50および駆動ユ
ニット100a〜100dは、被写体像の移動に応じて
撮像素子を移動させることにより手振れを防止する撮像
装置において、撮像素子を支持するために用いることが
できる。
【0097】
【発明の効果】球による圧入方法をとることで、端子部
分の大きさが小さくになるとともに、コストを最小限に
することができた。また、嵌合穴部を鍵穴状にすること
で、形状記憶合金紐の保持圧力を低減でき、また、圧入
時に台板が穴部から破断されることを防止することがで
きた。
【0098】ユニット化することによって、長さ精度の
要求される形状記憶合金紐の組み立て保持を機械化で
き、機器への組み込みを簡便にすることができた。ま
た、駆動ユニットを「コ」の字に構成したため、円環状
の機器に効率良く配置することができ、機器の小型化が
達成できた。
【0099】形状記憶合金紐を「く」の宇に折り曲げて
駆動する方法をとったため、従来は機器側に必要であっ
た変倍機構を省略することができ、搭載機器の小型化と
コストダウンが達成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る双眼鏡の外観図で
ある。
【図2】 図1の双眼鏡のブロック配置図である。
【図3】 駆動ユニットの平面図である。
【図4】 図3の駆動ユニットの組み立て方法の説明図
である。
【図5】 駆動ユニットの配置の説明図である。
【図6】 駆動ユニットの配置の説明図である。
【図7】 図5の線VII−VIIに沿って切断した断面図で
ある。
【図8】 図6の線VIII−VIIIに沿ってみた側面図であ
る。
【図9】 補正ユニットの外観図および断面図である。
【図10】 図9の補正ユニットの要部斜視図および断
面図である。
【図11】 対物レンズ側から見た図9の補正ユニット
の外観図である。
【図12】 対物レンズ側から土台を除いて見た図9の
補正ユニットの外観図である。
【図13】 制御系のブロック図である。
【図14】 平行リンク機構の概念図である。
【図15】 平行リンク機構の変形の概念図である。
【図16】 変形例の要部拡大図である。
【符号の説明】
100 駆動用ユニット 102 形状記憶合金紐 108 貫通穴 110 ハンダ用端子(台板、支持体、支持板) 112 結線端子 114 鍵穴(穴、支持部) 114a 丸穴部分(丸穴部) 114c 直線部分(スリット部) 115 ガイド 120 ハンダ用端子(台板、支持体、支持板) 122 結線端子 124 鍵穴(穴、支持部) 124a 丸穴部分(丸穴部) 124c 直線部分(スリット部) 125 ガイド 130 ボール(球) 150 樹脂(支持体、結合部)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源として利用する形状記憶合金紐
    が、金属製の台板に設けられた穴に、球又は楔とともに
    圧入保持されたことを特徴とする、形状記憶合金紐を用
    いた機器。
  2. 【請求項2】 上記台板に設けられた上記穴は、上記球
    又は楔が圧入されて嵌合する丸穴部と該丸穴部から連続
    するスリット部とからなり、鍵穴形状を有することを特
    徴とする、請求項1記載の形状記憶合金紐を用いた機
    器。
  3. 【請求項3】 上記台板は、上記穴の近傍に、上記穴に
    上記球又は楔とともに上記形状記憶合紐が圧入されたと
    きに上記形状記憶合金紐に係合して形状記憶合金紐の逃
    げを防止するガイドを有することを特徴とする、請求項
    1記載の形状記憶合金紐を用いた機器。
  4. 【請求項4】 第1および第2の支持部を有する支持体
    と、 該第1および第2の支持部に両端が保持され、上記第1
    および第2の支持部間の距離よりも長い寸法を有する形
    状記憶合金紐とを備えたことを特徴とする、形状記憶合
    金紐を用いた駆動ユニット。
  5. 【請求項5】 上記支持体は、 上記第1および第2の支持部がそれぞれ設けられた導電
    性の第1および第2の支持板と、 該第1および第2の支持板を一体的に結合する絶縁性の
    結合部とを有することを特徴とする、請求項4記載の形
    状記憶合金紐を用いた駆動ユニット。
  6. 【請求項6】 上記支持体は、開口部から略「コ」の字
    状又は弓形に後退して形成された空間を有し、 上記形状記憶合金紐は、該空間を横断するように配置さ
    れたことを特徴とする、請求項4記載の形状記憶合金紐
    を用いた駆動ユニット。
  7. 【請求項7】 上記支持体は、 上記第1および第2の支持部がそれぞれ形成された第1
    および第2の端部と、 該第1および第2の端部間を略「コ」の字状又は弓形に
    湾曲して延在し、中央に駆動ユニットを取り付けるため
    の取付部が形成された湾曲部とを有することを特徴とす
    る、請求項4記載の形状記憶合金紐を用いた駆動ユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】 上記支持体の上記第1および第2の端部
    は、同一平面内に含まれることを特徴とする、請求項7
    記載の形状記憶合金紐を用いた駆動ユニット。
  9. 【請求項9】 上記取付部近傍に、上記形状記憶合金紐
    に電流を流すために外部の電源と接続する結線端子を設
    けたことを特徴とする、請求項6記載の形状記憶合金紐
    を用いた駆動ユニット。
  10. 【請求項10】 上記支持体は、 上記第1および第2の支持部の間に、被駆動体に押し当
    てられた上記形状記憶合金紐の中間部分が貫通又は接近
    する貫通穴を有することを特徴とする、請求項4記載の
    形状記憶合金紐を用いた駆動ユニット。
  11. 【請求項11】 上記形状記憶合金紐の全長の変化によ
    る被駆動物の移動量が、上記形状記憶合金紐の全長の変
    化量よりも大きくなるように構成されたことを特徴とす
    る、請求項4記載の形状記憶合金紐を用いた駆動ユニッ
    ト。
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