JP5459217B2 - 駆動装置、及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動装置、及び撮像装置に関し、特に形状記憶合金と通電部材を接続する棒状端子を備えた駆動装置、及び撮像装置に関する。
近年、様々な駆動装置に形状記憶合金(以下、SMAとも記する)を備えたアクチュエータを用いることが試みられている。SMAは、チタンとニッケルの合金等に代表され、変態点と呼ばれる温度以下で変形しても、その温度以上に加熱すると、マルテンサイト変態によって元の形状に回復する性質を持った合金である。通常、SMAは紐状の形態に形成され、通電加熱制御により長さ方向に伸縮させることで、アクチュエータとしての動作をさせることができる。
このようなSMAは、その線径が数十μmと細いことから、SMAアクチュエータを備えた装置の小型化を図ることができ、種々の機器への搭載が検討されている。
ところで、このような紐状のSMAは、通常、被駆動部材に架設された状態で、その両端を固定する固定部材を介して、フレームや筐体等に設けられたベース部材に支持されている。また、SMAに通電する為のリード線、フレキシブル基板等の通電部材を接続する為の結線端子が固定部材や固定部材の周辺等に設けられている。
例えば、板状部材を屈曲させて形成される狭持部にSMAが挟持されて圧着固定され、狭持部に併設された輪形状のワッシャ部材とベース部材との間にSMAに通電する為のリード線を挟み込み、ビスにより固定する方法が知られている(特許文献1参照)。
また、SMAを、ベース部材に設けられた穴に、球または楔とともに圧入することで固定し、ベース部材の穴の近傍に設けられた結線端子にSMAに通電する為のリード線を半田付けにより接続する構成が知られている(特許文献2参照)。
特開2006−189036号公報 特開2002−98911号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、SMAが挟持されて圧着固定される狭持部とリード線が接続されるワッシャ部材とが平面状に一体化された、所謂ラグ板の構成であるので、配置する為の二次元の広いスペースが必要とされ、装置の小型化を阻害する恐れがある。
また、特許文献2に開示されている方法では、SMAが固定されるベース部材の穴とリード線が半田付けされる結線端子とが近接して配置されている為、半田付け作業の際の熱伝導よりSMAの性能に影響を及ぼす恐れがある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、駆動装置の小型化を阻害することなく、また、SMAの性能に影響を及ぼすことなく、安定してSMAを固定するとともに通電部材を接続することが可能な棒状端子を備えた、駆動装置、及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的は、下記の1からの何れか1項に記載の発明によって達成される。
1.紐状の形状記憶合金を駆動源として備えた駆動装置であって、
前記駆動装置の土台となるベース部材と、
前記ベース部材を貫通し、該ベース部材に固定される金属からなる棒状端子と、を有し、
前記棒状端子のヤング率が50GPa以上、250GPa以下であり、
前記棒状端子の一端側において、該棒状端子がかしめられて、前記形状記憶合金が挟持され、
前記棒状端子の他端側において該棒状端子がかしめられて、前記形状記憶合金に電流を供給する為の通電部材が挟持されていることを特徴とする駆動装置。
.前記棒状端子は、銅系金属からなることを特徴とする前記に記載の駆動装置。
.前記棒状端子は、SUS鋼からなることを特徴とする前記に記載の駆動装置。
.前記棒状端子は、熱処理が施されていることを特徴とする前記に記載の駆動装置。
.前記棒状端子の一端側の側面または端面には、前記形状記憶合金が挟持されるかしめ部が形成されていることを特徴とする前記1からの何れか1項に記載の駆動装置。
.前記かしめ部には、かしめにより圧縮されるV字状の溝が形成され、
前記V字状の溝に前記形状記憶合金を挟んで、前記棒状端子の端部を加圧することにより、前記V字状の溝に前記形状記憶合金を挟持して固定するものであって、
前記V字状の溝の切れ込み角度の角度Θは、15°以上、45°以下であることを特徴と
する前記に記載の駆動装置。
.前記棒状端子のかしめにより圧縮される部分の断面の径は、非圧縮部分の断面の径よりも小さいことを特徴とする前記1からの何れか1項に記載の駆動装置。
.前記棒状端子の径方向の断面は、円形状または多角形状に形成されていることを特徴とする前記1からの何れか1項に記載の駆動装置。
.前記1からの何れか1項に記載の駆動装置と、
前記駆動装置により駆動されるレンズと、
前記レンズにより導かれた被写体光学像を光電変換し画像信号を生成する撮像素子と、を有することを特徴とする撮像装置。
本発明によれば、SMAの固定とSMAに電流を供給する為の通電部材との接続を1つの棒状端子を用いて行い、該棒状端子をベース部材に貫通させた態様で固定するようにした。これにより、棒状端子を径方向の断面積に相当する小さなスペースで配置することが可能になり、駆動装置の小型化を図ることができる。
また、通電部材の棒状端子への接続を、従来のように半田付けではなく圧着によって行う為、熱によるSMAの性能劣化の問題は発生しない。
また、棒状端子への通電部材の圧着作業は、SMAのかしめ前またはSMAのかしめと同時に行うことができるので、SMAに負荷を課することはない。
また、棒状端子のかしめ作業を行う場合、棒状端子はベース部材を貫通し固定されているので、棒状端子のかしめに用いる端面と反対側の端面を受けることができる。これにより、かしめ力は他の部材を介することなく、棒状端子に直接荷重を与えることができるので、かしめ作業の不安定要因が排除される。その結果、SMAを確実に固定し、安定した生産を行うことができる。
これらの結果、駆動装置の小型化を阻害することなく、また、SMAの性能に影響を及ぼすことなく、安定してSMAを固定するとともに通電部材を接続することができる。
本発明の実施形態に係わる撮像装置の概略構成を示す模式図である。 SMA固定部材とSMA及び通電部材とのかしめ方法を説明する模式図である。 SMA固定部材のかしめ部の形状を示す模式図である。 SMA固定部材の形状を示す模式図である。 制御系の概略構成を示すブロック図である。
以下図面に基づいて、本発明の実施形態に係る駆動装置、及び撮像装置を説明する。尚、本発明は該実施の形態に限られない。
最初に、本発明の実施形態に係る駆動装置、及び撮像装置の構成を図1を用いて説明する。図1(a)は、撮像装置1の外観を示す平面模式図、図1(b)は、SMA104が通電されていない時の態様を示す正面模式図、図1(c)は、SMA104が通電されている時の態様を示す正面模式図である。
撮像装置1の要部は、図1(a)、図1(b)、図1(c)に示すように、ベース部材101、SMA104、SMA固定部材121、122等から構成される駆動装置、及びヒンジ102、駆動レバー103、コイルばね105、板ばね106、レンズ鏡筒111、レンズ112、通電部材131、撮像素子141等から構成される。
図1(a)、図1(b)に示すように、金属からなる2本の棒状のSMA固定部材121、122がベース部材101を貫通した態様で固定されている。尚、SMA固定部材121、122は、本発明の棒状端子に該当するものである。
SMA固定部材121、122の上端側には、SMA104の両端がそれぞれかしめによって固定されている。また、下端側には、2本の通電部材131がそれぞれかしめによって固定されている。尚、本実施形態おいては、下端側における通電部材131の固定方法として、圧着の一例であるかしめを用いているが、圧入等の圧着方法を用いてもよい。また、SMA104、通電部材131のかしめによる固定方法の詳細は後述する。
SMA104は、例えば、線径が数10μm程度のワイヤ形状であり、図1(a)、図1(b)に示すように、駆動レバー103の係止部103aに引っ掛けられ、その両端がベース部材101に設けられた電極を兼ねたSMA固定部材121、122にそれぞれかしめにより固定されて架設されている。
通電部材131としては、通常用いられている金属の薄板や線材(リード線)あるいはフレキシブル基板を用いることができる。
駆動レバー103は、ベース部材101に設けられたヒンジ102により、該ヒンジ102を支点として矢印P方向に回動自在に支持されている。
レンズ112を備えたレンズ鏡筒111は、該レンズ鏡筒111に設けられた2つの当接部材113a、113bで駆動レバー103の先端部103b、103cにより保持されている。レンズ鏡筒111の底部側には、レンズ112によって結像された被写体光学像を光電変換し画像信号を生成する、例えば、図1(c)に示すようにCCD(Charge Coupled Device)やCMOSセンサ等の撮像素子141が設けられている。また、レンズ鏡筒111は、その上下の面に設けられた板ばね106により平行が保たれている。図1(c)において点線で示す部分は、筐体カバー107、ベース部材101、及び撮像素子141を所定の位置関係で保持する筐体108を示し(図1(a)、図1(b)では省略)、撮像装置1を構成する。
コイルばね105は、その一端が筐体のカバー107に固定され、他端がレンズ鏡筒111の上面に当接し、レンズ鏡筒111を矢印Y2方向に付勢することで、SMA104に、駆動レバー103を介して矢印X2方向に張力を付与している。一方SMA104には、架設時に矢印X1方向に所望の基準となる応力(基準応力)が付与されている。そして、レンズ鏡筒111は、非動作時には、SMA104に対して付与される基準応力とコイルばね105による張力とが釣り合う位置(初期位置)で停止している。
図1(b)の状態において、SMA固定部材121からSMA固定部材122にかけてSMA104に電流を流すと、SMA104は、自身の持つ抵抗値によってジュール熱を発生する。そして、発生した熱によりSMA104が相変態を起こし、弾性係数が比較的高い状態になり、記憶された長さの状態(元の状態)に戻ろうとして、矢印X1方向に収縮する。このとき、SMA10が縮もうとする力が、SMA104に対して駆動レバー103を介してコイルばね105が与えている所定の張力に打ち勝つ。その結果、レンズ鏡筒111が矢印Y1に向かって駆動される。図1(c)は、レンズ鏡筒111が矢印Y1方向に向かって駆動された後の状態を示している。
また図1(c)の状態で、SMA104に流していた電流を遮断すると、SMA104は放熱による冷却によって相変態を起こし、弾性係数が比較的低い状態になる。すると、SMA104に対して駆動レバー103を介してコイルばね105から所定の張力が掛かり、SMA104が伸張する状態となる。その結果、レンズ鏡筒111が矢印Y2に向かって駆動され、図1(b)の状態に戻る。このようにして、加熱冷却によるSMA104の伸縮により、レンズ鏡筒111を矢印Y1、Y2方向へ駆動させる動作を適宜繰り返すことができる。
次に、SMA固定部材121、122について図3、図4を用いて説明する。尚、SMA固定部材121とSMA固定部材122は同じ形状なので、以下の説明においては、SMA固定部材121のみについて説明する。図3(a)は、SMA固定部材121のかしめ部の一例による形状を示す正面模式図、図3(b)から図3(d)は、SMA固定部121のかしめ部の別例による形状を示す正面模式図、図3(e)、図3(f)は、SMA固定部材121のかしめ部を正面斜め前方から見た別例による形状を示す模式図である。また、図4(a)は、SMA固定部材121の一例による形状を示す斜視模式図、図4(b)は、別例による形状を示す斜視模式図である。尚、SMA固定部材121のかしめ部は、SMA固定部材121の上下両端にそれぞれ設けられているが、その形状は同様、または、図3(a)から図3(f)に示す形状の何れかであるので、図3(a)から図3(f)においては、上端側のかしめ部のみを図示し、下端側のかしめ部(圧着部)は省略している。
SMA固定部材121には、図3(a)に示すように、V字状の溝121vが側面を周回して形成され、この溝121vにSMA104が挟持される。SMA固定部材121の端面121aに荷重がY2方向に加えられることにより、SMA固定部材121のかしめ部である端部121bが変形し、SMA104が圧着固定(かしめ)される。尚、かしめにより変形する端部121bが非変形部121cを覆うようにかぶることによるSMA104の断線を防ぐ為、端部121bの径d1は、非変形部121cの径d2よりも小さくする。また、後述のように、SMA固定部材121をベース部材101に圧入により固定する場合は、SMA固定部材121の端部121bを押すと変形する恐れがある為、非変形部121cを押して圧入する。この場合、端部121bがベース部材101の圧入穴に引っ掛らないように、同様に、端部121bの径d1は、非変形部121cの径d2よりも小さくする。
ここで、かしめ部の別例による形状を図3(b)に示す。図3(b)に示すように、溝121vをSMA固定部材121の端部121bの側面の一部にV字状に形成してもよい。
また、かしめ部の他の別例による形状を図3(c)に示す。図3(c)に示すように、溝121vをSMA固定部材121の端面121aに形成してもよい。この場合、図3(c)に示す内面にテーパー5aが形成されたかしめ冶具5をSMA固定部材121の端部121bに被せてY2方向に加圧することよりSMA固定部材121はかしめられる。また、図3(d)に示すように、SMA固定部材121の端部121bにテーパー121tを形成してもよい。これにより、前述のSMA固定部材121をベース部材101に圧入により固定する場合の引っ掛りを防止することができる。
また、かしめ部の他の別例による形状を図3(e)に示す。図3(e)に示すように、溝121vをSMA固定部材121の端面121aに十字に2本形成してもよい。これにより、SMA固定部材121をベース部材101に圧入する際の、回転方向の自由度が増大する。また、図3(f)に示すように、SMA固定部材121の端部121bにテーパー121tを形成してもよい。これにより、前述のSMA固定部材121をベース部材101に圧入により固定する場合の引っ掛りを防止することができる。尚、図3(a)から図3(f)に示した何れの形状も、周知の機械加工により容易に加工することができる。
SMA固定部材121の形状は、図4(a)、図4(b)に示すように、円筒状、または多角柱状に形成される。溝121vが、図3(a)に示したように、SMA固定部材121の側面を周回して形成されている場合は、SMA固定部材121のベース部材101への固定が方向性を必要とされないことから、SMA固定部材121の形状は、図4(a)に示すように、円筒状が好ましい。一方、溝121vが、図3(b)に示したように、SMA固定部材121の側面の一部に「く」の字状に形成されている場合は、SMA固定部材121のベース部材101への固定が方向性を必要とされることから、SMA固定部材121の形状は、図4(b)に示すように、方向性を有する多角柱状が好ましい。尚、図4(b)に示すSMA固定部材121は、一例として八角柱の形状に形成されているが、これに限定されるものではなく、N角柱(Nは正の整数)でもよいし、また、Dカット形状でもよい。
SMA固定部材121の材料としては、かしめられたSMA固定部材121の弾性力によってSMA104を保持することから、ヤング率の大きな材料を用いるとかしめ部で大きな保持力が得ることができる。しかしながら、かしめ作業においてはヤング率が大きいほど溝形状を変形させるのに大きな力量を要する為、かしめ作業によるSMA104の変形量が大きくなり、繰返し駆動動作で断線し易くなる。そこで、保持力とかしめの加圧力を鑑みヤング率が50〜250GPaのSUS鋼や銅系の金属材料を用いることが好ましい。銅系金属の場合は、所望の形状に容易に切削することができる。また、SUS鋼を用いる場合は、SMA固定部材121の加工過程で発生する内部応力によって材料が硬化する場合があるので、内部応力を緩和する為に焼鈍や固溶化処理等の熱処理を施すことが望ましい。
次に、SMA固定部材121のベース部材101への固定方法について説明する。
ベース部材101は、かしめ作業の荷重に対する強度やレンズ鏡筒111等を安定して保持することができる強度が必要とされることから、所定の厚みに形成されている。また、ベース部材101の材料としては、通電部材131が固定される2つのSMA固定部材121、122が電気的に短絡しないように、非導電性材料を用いる。尚、ベース部材101の材料として、導電性材料を用いる場合は、ベース部材101と2つのSMA固定部材121、122との間に絶縁処理を施す。
SMA固定部材121のベース部材100への固定方法としては、SMA固定部材121をベース部材101と一体で成形するインサート成形や、ベース部材101にSMA固定部材121が入る穴を予め設けておき、SMA固定部材121を圧入することで固定する方法等がある。
また、SMA固定部材121のV字状の溝121vが、前述の図3(b)で示したように、軸対称でなく方向性がある場合は、SMA104の架設方向に応じて、溝121vの方向を合わせる必要がある。この場合、SMA固定部材121は、図4(b)で示したような方向性を有する形状のものを用い、その方向に対して溝121vの位置を設定する。具体的には、インサート成形の場合は、金型で方向を設定できるような形状を設ける。また、圧入の場合は、圧入用の穴形状を方向を設定できる多角形やDカットなどの形状とする。
次に、かしめ手順について、前述の図1、及び図2を用いて説明する。図2は、SMA固定部材121とSMA104及び通電部材131とのかしめ方法を説明する模式図である。
最初に、図1で示したように、SMA104を駆動レバー103の係止部103aに係止し、所定の張力が付加された状態に架設する。
次に、図2に示すように、架設されたSMA104の両端をSMA固定部材121(122)の上端側の溝121vに当接させ、下端側の溝121vに通電部材131を当接させる。そしてこのような態様のSMA固定部材121(122)をかしめ用の受け台7に載置し、ポンチ6により矢印Y2方向に加圧を行うことで、SMA固定部材121(122)にSMA104及び通電部材131が挟み込まれるような態様で固定される。
尚、SMA104をSMA固定部材121(122)にかしめて固定する前に、通電部材131を先にかしめて固定しておいてもよい。
SMA固定部材121はベース部材101を貫通し固定されているので、かしめ作業を行う際、SMA固定部材121のかしめに用いる端面121aと反対側の端面121eを受けることができる。これにより、かしめ力は他の部材を介することなく、SMA固定部材121に直接荷重を与えることができるので、かしめ作業の不安定要因が排除される。その結果、SMAを確実に固定し、安定した生産を行うことができる。
次に、SMA固定部材121に形成されたV字状の溝121vの切れ込み角度について、前述の図3(a)を用いて説明する。
SMA固定部材121のかしめにおいては、溝121vが塑性変形しながらSMA104を挟み込み保持固定状態へと変形するが、溝121vの形状は、図3(a)に示すように、軸方向に対称な形状のほうが変形過程においてSMA104の長さ方向に対して均等に変形する。
具体的には、溝121vの形状をV字型に形成し切れ込み角度を15°から40°の範囲に設定することで、SMA104の長さ方向の変形が均等となる。変形が均等でないと変形が大きくなる部位に大きな応力がかかることになり、繰返し駆動動作で断線し易くなる。変形が均等であると保持力、及び信頼性を高めることができる。また、溝121vをこのような形状することで、かしめによるSMA104にかかる架設張力への影響を抑えることができるので架設張力が安定し、組立精度も高めることができる。
次に、駆動装置の駆動方法について説明する。SMA104の制御は、SMA104の抵抗値が変形量と線形の関係にあることを用いるものである。具体的には、レンズ鏡筒111を所定量移動させるのに必要な変形量は、SMA104の全長から算出できるので、レンズ鏡筒111を目標位置まで駆動するのに必要なSMA104の変形量に対応した抵抗値を算出する。次に、SMA104の抵抗値が目標抵抗値となるようにSMA104の駆動電圧を制御することでレンズ鏡筒111を駆動する。
図5に駆動装置の制御系20の一例を示す。制御系20は、図5に示すように、比較部201、制御部202、駆動部203、及び抵抗値検出部204等を有し、図示しない、例えばカメラ本体から入力された目標抵抗値にSMA104の抵抗値を近づけるようにSMA104の駆動電圧を制御するものである。
最初に、抵抗値検出部204は駆動装置に設けられたSMA104の抵抗値を検出する。比較部201は、抵抗値検出部204で検出されたSMA104の抵抗値とカメラ本体からの目標抵抗値とを比較し、差分を算出する。制御部202は、比較部201で算出された差分に応じたSMA104の駆動電圧値を算出する。駆動部203は、制御部202で算出されたSMA104の駆動電圧値に基づいた駆動電圧を生成し、SMA104に印加する。SMA104は、駆動部203から印加された駆動電圧により変形しレンズ鏡筒111が駆動される。このような動作を比較部201で算出される差分が0になるまで繰り返すことで、レンズ鏡筒111を目標位置まで駆動することができる。
このように本発明の実施形態に係る駆動装置、及び撮像装置1においては、SMA104の固定とSMA104に電流を供給する為の通電部材131との接続を1つの棒状端子(SMA固定部材121、122)を用いて行い、該棒状端子をベース部材101に貫通させた態様で固定するようにした。これにより、棒状端子を径方向の断面積に相当する小さなスペースで配置することが可能になり、駆動装置、及び撮像装置1の小型化を図ることができる。
また、通電部材131の棒状端子への接続を、従来のように半田付けではなくかしめによって行う為、熱によるSMA104の性能劣化の問題は発生しない。
また、棒状端子への通電部材131のかしめ作業は、SMA104のかしめ前またはSMA104のかしめと同時に行うことができるので、SMA104に負荷を課することはない。
また、棒状端子の圧着作業、すなわちかしめ作業を行う場合、棒状端子はベース部材101を貫通し固定されているので、棒状端子のかしめに用いる端面と反対側の端面を受けることができる。これにより、かしめ力は他の部材を介することなく、棒状端子に直接荷重を与えることができるので、かしめ作業の不安定要因が排除される。その結果、SMA104を確実に固定し、安定した生産を行うことができる。
これらの結果、駆動装置、及び撮像装置1の小型化を阻害することなく、また、SMA104の性能に影響を及ぼすことなく、安定してSMA104を固定するとともに通電部材131を接続することができる。
1 撮像装置
101 ベース部材
102 ヒンジ
103 駆動レバー
104 SMA
105 コイルばね
106 板ばね
107 カバー
108 筐体
111 レンズ鏡筒
112 レンズ
113a、113b 当接部材
121、122 SMA固定部材(棒状端子)
131 通電部材
141 撮像装置
5 かしめ冶具
6 ポンチ
7 受け台
20 制御系
201 比較部
202 制御部
203 駆動部
204 抵抗値検出部

Claims (9)

  1. 紐状の形状記憶合金を駆動源として備えた駆動装置であって、
    前記駆動装置の土台となるベース部材と、
    前記ベース部材を貫通し、該ベース部材に固定される金属からなる棒状端子と、を有し、
    前記棒状端子のヤング率が50GPa以上、250GPa以下であり、
    前記棒状端子の一端側において、該棒状端子がかしめられて、前記形状記憶合金が挟持され、
    前記棒状端子の他端側において該棒状端子がかしめられて、前記形状記憶合金に電流を供給する為の通電部材が挟持されていることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記棒状端子は、銅系金属からなることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記棒状端子は、SUS鋼からなることを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
  4. 前記棒状端子は、熱処理が施されていることを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
  5. 前記棒状端子の一端側の側面または端面には、前記形状記憶合金が挟持されるかしめ部が形成されていることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の駆動装置。
  6. 前記かしめ部には、かしめにより圧縮されるV字状の溝が形成され、
    前記V字状の溝に前記形状記憶合金を挟んで、前記棒状端子の端部を加圧することにより、前記V字状の溝に前記形状記憶合金を挟持して固定するものであって、
    前記V字状の溝の切れ込み角度の角度Θは、15°以上、45°以下であることを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
  7. 前記棒状端子のかしめにより圧縮される部分の断面の径は、非圧縮部分の断面の径よりも小さいことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の駆動装置。
  8. 前記棒状端子の径方向の断面は、円形状または多角形状に形成されていることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の駆動装置。
  9. 請求項1から8の何れか1項に記載の駆動装置と、
    前記駆動装置により駆動されるレンズと、
    前記レンズにより導かれた被写体光学像を光電変換し画像信号を生成する撮像素子と、を有することを特徴とする撮像装置。
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