JP2002098582A - 感震装置 - Google Patents
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- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
Abstract
かを簡単かつ安価に判別する。 【解決手段】 振動により感震器2から出力されるオン
・オフ信号に基づいて、判別手段3により、地震による
振動であるか否かを判別する。判別手段3を、計時部
4、計数部及び判別部8で構成する。計時部4により、
前記感震器2から出力されるオン・オフ信号の周期を順
次計時する。計数部5,6により、計時部4で順次計時
される周期の変動時間が設定時間以下となる連続回数を
計数する。判別部8により、計数部5,6での計数値が
設定回数未満であれば地震による振動であると判別す
る。
Description
メータに設けた感震器からのオン・オフ信号に基づいて
地震による振動であるか否かを判別する感震装置に関す
るものである。
号のオン時間及びオフ時間の変動状態を監視し、その変
動量の平均値が、規定値以上であれば地震による振動で
あり、規定値未満であれば衝撃による振動であると判別
するものが公知である(特許第2699403号公報参
照)。
震装置では誤動作が多い。すなわち、感震器は内部の硬
球が振動してスイッチをオン・オフさせる構造となって
いる。このため、衝撃による振動の初期・中期・末期で
硬球の振動状態が相違し、初期及び末期の出力が不規則
となる。したがって、このような不規則な出力をも含め
て平均値を算出すると、衝撃による振動であるにも拘わ
らず、地震であると誤判別され易くなる。
雑である。すなわち、感震器からの信号のオン時間及び
オフ時間の変動量の平均値を算出するためのマイクロコ
ンピュータの処理は複雑である。このため、高性能で高
価なマイクロコンピュータが必要となる。特に、振動の
初期及び末期の不規則な出力による悪影響を排除しよう
とすれば、益々処理が複雑となり、より一層高価なマイ
クロコンピュータが必要となる。
によるものであるか否かを簡単かつ安価に判別すること
のできる感震装置を提供することを課題とする。
決するための手段として、振動によりオン・オフ信号を
出力する感震器と、該感震器から出力されるオン・オフ
信号に基づいて地震による振動であるか否かを判別する
判別手段とを備えた感震装置において、前記判別手段
は、前記感震器から出力されるオン・オフ信号の周期を
順次計時する計時部と、該計時部で順次計時される周期
の変動時間が設定時間以下となる連続回数を計数する計
数部と、該計数部で計数される連続回数が設定回数未満
であれば地震による振動であると判別する判別部とで構
成したものである。
ば、振動中期に計時部で順次計時される周期の変動時間
が連続的に設定時間以下となるので、地震による振動で
あると誤判別されることがなくなる。また、計時部で順
次計時される周期の変動時間が設定値以下となる連続回
数が設定回数以上となるか否かを判断するだけであるの
で、判別手段に於ける処理が簡素化され、安価な構成と
することが可能となる。
のオン信号の入力により判別処理を開始し、オフ信号の
入力が所定時間以上となることにより判別処理を停止す
る判別時期決定部を備えてもよい。また、判別処理は、
感震器からのオン信号の入力による判別処理の開始から
一定時間だけ行うようにしてもよい。
の出力のうち、第2の設定オフ時間以上のオフ時間をそ
れぞれ間に持つ第2の設定オン時間以上のオン時間であ
るオン信号の回数を計数する第2の計数部を備え、前記
判別部は、前記計数部での計数値が設定回数未満である
と共に、前記第2の計数部での計数値が第2の設定回数
以上である場合にのみ地震による振動であると判別する
と、地震による振動であるのか否かを、さらに正確に判
別することができる。
次計時される周期が、第3の設定時間以上となる回数を
計数する第3の計数部を備え、前記判別部は、前記計数
部での計数値が設定回数未満であると共に、前記第2の
計数部での計数値が第2の設定回数以上であり、かつ、
前記第3の計数部での計数値が第3の設定回数以上の場
合にのみ地震による振動であると判別すると、より一層
正確に判別することができる。
動作する2種類以上で構成すると、地震の強度の違いを
も検出することが可能となる点で好ましい。
付図面に従って説明する。図1は、本実施形態に係る感
震装置のブロック図である。この感震装置は、ガスメー
タ1内に設けられる2種類の感震器2a,2bと、各感
震器2a,2bから出力されるオン・オフ信号に基づい
て、検出された振動が地震によるものであるか否かを判
別する判別ユニット3とで構成されている。
シング内に収容した硬球が移動し、その上方に設けた蓋
部を介してスイッチがオン・オフする従来周知の構造で
ある。一方の感震器2aは、ガス漏れ等の危険度がかな
り高い大型の地震による振動に基づく加速度が硬球に作
用することによりオン・オフ信号を出力する。残る感震
器2bは、前記感震器2aよりも小さな加速度が硬球に
作用することによりオン・オフ信号を出力する。
5、第2計数部6、判別時期決定部7、及び判別部8を
備える。ここでは、判別ユニット3には安価なカスタム
ICを使用している(マイクロコンピュータを使用する
ことも可)。
ら出力されるオン・オフ信号の各周期の時間を計時す
る。すなわち、オン信号の立ち上りから次のオン信号の
立ち上りまでの経過時間を測定する。
される周期の変動時間Sが第1設定時間T1以下となる
連続回数N1を計数する。すなわち、ある1周期T
nと、次の1周期Tn+1との時間差の絶対値(変動時間
S:|Tn−Tn+1|)を算出し、この絶対値が連続して
第1設定時間T1以下となる連続回数N1を計数する。
らの信号のオン時間TONが第2設定オン時間T2ON以上
となり、オフ時間TOFFが第2設定オフ時間T2OFF以上
となる回数をそれぞれ計数する。
及び停止時期を決定する。すなわち、判別処理の開始時
期を感震器2a,2bからのオン信号の入力があったか
否かにより決定し、停止時期をオフ信号の入力が所定時
間経過したか否かにより決定する。
第1計数部5で計数される連続回数N1が第1設定回数
K1未満であると共に、第2計数部6で計数される回数
N2が第2設定回数K2以上である場合にのみ地震によ
る振動であると判別し、又、各感震器2a,2bからの
出力に基づいて地震の強度を判別する。なお、第1設定
時間T1、第2設定オン時間T2ON、第2設定オフ時間
TOFF、第1設定回数K1、及び第2設定回数K2は、
予め実験等により地震と衝撃とを適切に判別可能な値を
求めておく。
(振動判別処理)について、図4のフローチャートに従
って説明する。感震器2a,2bからオン信号の入力が
あれば(ステップS1)、計時部4により、感震器2a
又は2bから出力されるオン・オフ信号の周期、及び、
オン信号又はオフ信号の時間(オン時間TON又はオフ時
間TOFF)を計時する(ステップS2)。
ガスメータ1は、地震により振動する場合と、衝撃すな
わちガスメータ1に物が当たる等により振動する場合と
がある。地震による振動波形は、例えば、図2(a)に
示すように変化し、感震器2a,2bから出力されるオ
ン・オフ信号は図2(b)に示すようにランダムなもの
となる。一方、衝撃による振動波形は、図3(a)に示
すように減衰する規則正しいものであり、感震器2a,
2bから出力されるオン・オフ信号も図3(b)に示す
ように出力されるはずであるが、実際には図3(c)に
示すように振動初期及び振動末期に大きく変動する。
Tnと、次の1周期Tn+1との時間差の絶対値(変動時間
S:|Tn−Tn+1|)を算出し(ステップS3)、この
変動時間Sが第1設定時間T1以下となったか否かを判
断する(ステップS4)。
振動に基づいて出力されるオン・オフ信号であれば、振
動初期には不規則であるが、振動中期に安定し、変動時
間Sが連続的に第1設定時間T1以下となる。そこで、
変動時間Sが第1設定時間T1以下となれば、その連続
回数N1を計数し(ステップS5)、第1設定時間T1
を超えればクリアする(ステップS6)。
以上であるか否かを判断する(ステップS7)。連続回
数N1が第1設定回数K1以上であれば、振動が衝撃に
よるものであると判断する(ステップS13)。一方、
連続回数N1が第1設定回数K1未満であれば、第2計
数部6により、感震器2a又は2bからの出力のうち、
第2設定オフ時間T2OFF以上となるオフ信号(オフ時
間TOFF)をそれぞれ間に持つオン信号(オン時間
TON)が第2設定オン時間T2ON以上であるか否かを判
断する(ステップS8)。そして、そのようなオン信号
の時間(オフ時間TON)が第2設定オン時間T2ON以上
である回数N2を計数する(ステップS9)。
震器2a又は2bから出力されるオフ信号が所定時間経
過して時間切れとなるまで、すなわち振動があるレベル
以下に低下するまで繰り返す(ステップS10)。
続回数N1が第1設定回数K1以上であると判断されな
ければ、続いて、前記ステップS9で計数した回数N2
が第2設定回数K2以上であるか否かを判断する(ステ
ップS11)。回数N2が第2設定回数K2以上であれ
ば、地震であると判断する(ステップS12)。しか
し、回数N2が第2設定回数K2未満であれば、たとえ
連続回数N1が第1設定回数K1未満であったとして
も、振動が衝撃によるものであると判断する(ステップ
S13)。
処理によれば、第1設定時間T1以下となる変動時間S
の連続回数N1が第1設定回数K1未満であるか否か、
オン時間TONが第2設定オン時間T2ONを超えている回
数N2が第2設定回数K2以上であるか否かの判断を行
うだけでよいので、アルゴリズムが簡略化され、判別ユ
ニット3にそれ程性能を要求されることもなく、安価な
カスタムICを使用することが可能となる。また、連続
回数N1が第1設定回数K1未満であるか否かのみなら
ず、オン時間TONが第2設定オン時間T2ONを超えてい
る回数N2が第2設定回数K2以上であるか否かの判断
を行うようにしたので、感震器2a,2bの鋼球の慣性
力や鋼球とケーシング等との摩擦力が原因で、オン時間
TONが長くなった場合の誤判別を防止することができ
る。
に、地震によるものであるのか、衝撃によるものである
のかが判断されれば、次表に従って最終的な判断を行う
(ステップS14)。
る感震器2aにより、地震に基づくものであるか否かを
判別し、大きな加速度で動作する感震器2bにより、地
震の強度を判別するようにしているので、感震器を1つ
だけ設ける場合に比べてより一層正確な判別が可能とな
る。また、さらに感度の異なる感震器を設けることで、
震度階をも検出させることも可能である。
び第2計数部6での計数結果によって地震によるものか
否かの判別を行うようにしたが、さらに第1計時部5で
計時された各周期の時間が第3設定時間以上となる回数
を計数する第3計数部を設けて次のような判別を行うよ
うにしてもよい。
各周期の時間が第3設定時間以上であるか否かを判断
し、第3設定時間以上となる回数を計数する。計数は、
感知器2a又は2bからオン信号の入力が開始されてか
ら一定時間経過するまで、あるいはオフ信号が所定時間
以上続くまで行う。その結果、回数が第3設定回数以上
であれば、第1設定時間T1以下となる変動時間Sの連
続回数N1が第1設定回数K1未満であると共に、オン
信号又はオフ信号の時間(オン時間TON又はオフ時間T
OFF)が所定時間を超える回数N2が第2設定回数K2
以上であることを条件に、地震による振動であると判断
する。一方、前記2条件を満足していても、オン・オフ
信号の周期が第3設定時間以上となる回数が第3設定回
数未満であれば、衝撃による振動であると判断する。
衝撃により振動する場合とで、周期の長さが相違する点
に着目することにより、感震器2a,2bからの出力周
期が短くなる場合や、ガスメータ1が不規則に振動する
場合であっても、振動が衝撃によるものか地震によるも
のかを適切に判断することが可能となる。
によれば、感震器から出力されるオン・オフ信号の各周
期の変化時間が設定時間以下となる連続回数に基づい
て、検出された振動が地震によるものであるか否かを判
別するようにしたので、複雑な処理を必要とすることな
く、的確に判別することができ、装置自体も安価に構成
することが可能となる。
る。
器の出力波形(b)、及び変動時間の推移(c)を示す
グラフである。
器の理想的な出力波形(b)、そのときの実際の出力波
形(c)、及び変動時間の推移(d)を示すグラフであ
る。
ートである。
Claims (5)
- 【請求項1】 振動によりオン・オフ信号を出力する感
震器と、 該感震器から出力されるオン・オフ信号に基づいて地震
による振動であるか否かを判別する判別手段とを備えた
感震装置において、 前記判別手段は、前記感震器から出力されるオン・オフ
信号の周期を順次計時する計時部と、該計時部で順次計
時される周期の変動時間が設定時間以下となる連続回数
を計数する計数部と、該計数部で計数される連続回数が
設定回数未満であれば地震による振動であると判別する
判別部とで構成したことを特徴とする感震装置。 - 【請求項2】 前記判別手段は、さらに、前記感震器か
らのオン信号の入力により判別処理を開始し、オフ信号
の入力が所定時間以上となることにより判別処理を停止
する判別時期決定部を備えたことを特徴とする請求項1
に記載の感震装置。 - 【請求項3】 前記判別手段は、さらに、前記感震器か
らの出力のうち、第2の設定オフ時間以上のオフ時間を
それぞれ間に持つ第2の設定オン時間以上のオン時間で
あるオン信号の回数を計数する第2の計数部を備え、前
記判別部は、前記計数部での計数値が設定回数未満であ
ると共に、前記第2の計数部での計数値が第2の設定回
数以上である場合にのみ地震による振動であると判別す
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の感震装置。 - 【請求項4】 前記判別手段は、さらに、前記計時部で
順次計時される周期が、第3の設定時間以上となる回数
を計数する第3の計数部を備え、前記判別部は、前記計
数部での計数値が設定回数未満であると共に、前記第2
の計数部での計数値が第2の設定回数以上であり、か
つ、前記第3の計数部での計数値が第3の設定回数以上
の場合にのみ地震による振動であると判別することを特
徴とする請求項3に記載の感震装置。 - 【請求項5】 前記感震器は、振動レベルの違いに応じ
て動作する2種類以上で構成したことを特徴とする請求
項1ないし4のいずれか1項に記載の感震装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000294157A JP3744331B2 (ja) | 2000-09-27 | 2000-09-27 | 感震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2000294157A JP3744331B2 (ja) | 2000-09-27 | 2000-09-27 | 感震装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002098582A true JP2002098582A (ja) | 2002-04-05 |
JP3744331B2 JP3744331B2 (ja) | 2006-02-08 |
Family
ID=18776819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000294157A Expired - Fee Related JP3744331B2 (ja) | 2000-09-27 | 2000-09-27 | 感震装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3744331B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006105759A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 感震ユニット |
JP2006343126A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Railway Technical Res Inst | 鉄道線路の沿線地震計の地震時警報システム |
-
2000
- 2000-09-27 JP JP2000294157A patent/JP3744331B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006105759A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 感震ユニット |
JP2006343126A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Railway Technical Res Inst | 鉄道線路の沿線地震計の地震時警報システム |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3744331B2 (ja) | 2006-02-08 |
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