JP2002098460A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

Info

Publication number
JP2002098460A
JP2002098460A JP2000293904A JP2000293904A JP2002098460A JP 2002098460 A JP2002098460 A JP 2002098460A JP 2000293904 A JP2000293904 A JP 2000293904A JP 2000293904 A JP2000293904 A JP 2000293904A JP 2002098460 A JP2002098460 A JP 2002098460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooler
cool air
refrigerator
duct
room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000293904A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoyuki Murakoso
基幸 村社
Junichi Furukawa
純一 布留川
Hiroshi Tajima
博志 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2000293904A priority Critical patent/JP2002098460A/ja
Publication of JP2002098460A publication Critical patent/JP2002098460A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Defrosting Systems (AREA)
  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵室の背面部に沿って配置された冷却器の
上方に冷気循環送風機が配置され、前記冷気循環送風機
から送られる冷気をダクトを通して前記貯蔵室へ供給す
る冷蔵庫において、冷却器の除霜を電気ヒータで行う方
式とし、この場合の電気ヒータの位置と冷気循環ダクト
の配置を関連付けた構成とすることによって、熱対策と
冷気循環を効果的に行うことができる冷蔵庫を提供す
る。 【解決手段】 ヒータ空間を形成する壁部材は、その前
壁が貯蔵室側へ膨らみ後壁は後方へ膨らんでヒータ空間
が前後方向に膨らんだ空間を形成し、冷気戻りダクトを
通る冷気は露受け具の前方を通ってヒータ空間から冷却
器へ帰還する技術手段である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却器で冷却した
冷気を冷気循環送風機によって貯蔵室へ循環し前記冷却
器の除霜を電気ヒータで行う冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却器を食品貯蔵室の背面部に立てて配
置しその上方に冷気循環送風機を取り付け、この送風機
によって冷気を貯蔵室へ循環する冷蔵庫があり、前記冷
却器の下方に配置したガラス管入り電気ヒータでその除
霜を行う除霜方式を採用したものがある。冷蔵庫の外形
寸法を変えずに内容積を広くするために、冷却器の厚さ
(奥行き)を薄くする方法がある。この場合、冷却器の
下方にある電気ヒータによって冷却器の下方の冷気吸い
込み通路が制限されて冷気循環に支障が生じ恐れがあ
る。また電気ヒータの周辺部はかなり高温になり、その
周辺部の合成樹脂材の保護も問題となる。
【0003】また、上部に冷蔵室、下部に冷凍室を配置
した冷蔵庫において、冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器
を設け、それぞれの冷却器に対応して冷気循環送風機を
設けた冷蔵庫において、例えば―1℃のように食品が凍
結しない0℃以下の温度に保存する特別低温室を冷蔵室
内に設ける場合や、冷蔵室と冷凍室との間に野菜室を設
ける構成や、冷蔵庫の大型化等が多く見受けられるが、
このように食品貯蔵室が多くその容積が大きくなってく
ると、冷気循環用ダクトの構成も複雑になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
点に鑑みて、貯蔵室の背面部に沿って配置された冷却器
の上方に冷気循環送風機が配置され、前記冷気循環送風
機から送られる冷気をダクトを通して前記貯蔵室へ供給
する冷蔵庫において、冷却器の除霜を電気ヒータで行う
方式とし、この場合の電気ヒータの位置と冷気循環ダク
トの配置を関連付けた構成とすることによって、熱対策
と冷気循環を効果的に行うことができる冷蔵庫を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの具体的な
手段として、貯蔵室の背面部に沿って配置された冷却器
の上方に冷気循環送風機が配置され、前記冷気循環送風
機から送られる冷気をダクトを通して前記貯蔵室へ供給
する冷蔵庫において、前記冷却器の下方には除霜水を受
ける露受け具を、また前記冷却器と前記露受け具との間
のヒータ空間には前記冷却器に沿って横方向に長い除霜
用電気ヒータが配置され、前記貯蔵室の背面部には前記
冷却器へ帰還する冷気戻りダクトが配置され、前記ヒー
タ空間を形成する壁部材は、その前壁が前記貯蔵室側へ
膨らみ後壁は後方へ膨らんで前記ヒータ空間が前後方向
に膨らんだ空間を形成し、前記冷気戻りダクトを通る冷
気は前記露受け具の前方を通って前記ヒータ空間から前
記冷却器へ帰還する技術手段を採用した。
【0006】また本発明は、冷蔵室の背面部に沿って配
置された冷却器の上方に冷気循環送風機が配置され、前
記冷気循環送風機から送られる冷気をダクトを通して前
記冷蔵室へ供給する冷蔵庫において、前記冷却器は前記
冷蔵室の背面に形成した冷却器室に配置され、前記冷却
器で冷却された冷気を前記冷蔵室へ分配する冷気分配ダ
クトは前記冷却器室の左右側に縦方向に形成され前記冷
蔵室の背面から前記冷蔵室の各棚上へ冷気を供給する背
面ダクトを有し、前記冷却器室への冷気戻りダクトは前
記左右の背面ダクト間に位置して前記冷却器室の下方に
配置され、前記冷却器の下方には除霜水を受ける露受け
具を、また前記冷却器と前記露受け具との間のヒータ空
間には前記冷却器に沿って横方向に長い除霜用電気ヒー
タが配置され、前記ヒータ空間を形成する壁部材は、そ
の前壁が前記貯蔵室側へ膨らみ後壁は後方へ膨らんで前
記ヒータ空間が前後方向に膨らんだ空間を形成し、前記
冷気戻りダクトを上昇する冷気は前記露受け具の前端と
前記ヒータ空間の前壁との間の通路から前記ヒータ空間
へ入り前記冷却器へ帰還する技術手段を採用した。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、上
から冷蔵室、野菜室、冷凍室を下方に向かって配置し冷
蔵室には特定低温室を設け、冷凍室と冷蔵室に対応して
それぞれ冷却器と送風機を設けた冷凍冷蔵庫において説
明する。図1乃至図7は本発明の一つの冷蔵庫の実施の
形態を示しており、図1は冷蔵庫の正面図、図2は冷蔵
庫の縦断側面図、図3は冷蔵庫本体の正面図、図4は冷
気分配ダクトの分解斜視図、図5は背面ダクト部材と送
風機の分解斜視図、図6は冷気分岐部分と上面ダクト部
の構成を示す説明図、図7は除霜用電気ヒータ部分を縦
断面で示した説明面である。
【0008】図1乃至図7において、1は冷蔵庫本体で
あり、外箱(外壁板)3と内箱(内壁板)2との間に発
泡断熱材4を充填した断熱構造である。冷蔵庫本体1内
には上から冷蔵室5、野菜室6、冷凍室7が区画されて
設けられ、冷蔵室5内の底部にはその上方の冷蔵室5と
区画板(区画壁)8にて区画された特定低温室9が設け
られ、また冷凍室7は上冷凍室10と下冷凍室11と更
に製氷室20に区分されている。冷蔵室5の前面開口
は、冷蔵庫本体1の一側部にヒンジ装置にて横方向に回
動して開閉される回動式扉12にて閉塞される。野菜室
6の前面開口は、野菜室6内に設けた左右のレール又は
ローラ装置によって前後方向へ引き出し可能に支持した
野菜容器13と共に前方へ引き出される引き出し式扉1
4にて閉塞されている。上冷凍室10と下冷凍室11の
前面開口は、それぞれ野菜室6と同様に、冷凍室内に設
けた左右のレールに対してそれぞれ前後方向へ引き出し
可能に支持した容器15、16と共に前方へ引き出され
る引き出し式扉17、18にて閉塞されている。19は
冷蔵室5内に複数段に設けた棚である。
【0009】上冷凍室10の左側には製氷室20が形成
され、製氷室20内には、上部に自動製氷機を設けその
下部に貯氷容器を配置している。貯氷容器は、野菜室6
と同様に、製氷室20内の左右壁に設けた左右のレール
に対してそれぞれ前後方向へ引き出し可能に支持されて
おり、製氷室20の前面開口を開閉する引き出し式扉2
1と共に前方へ引き出される仕組みである。
【0010】25は冷凍システムの冷媒の圧縮機、26
は冷凍システムの冷媒の凝縮器、27は凝縮器26の熱
にて後述の冷却器の除霜水を蒸発させる蒸発皿である。
28と29は冷凍システムの冷媒の冷却器(蒸発器)で
あり、28は冷凍室7用冷却器であり、29は冷蔵室5
用冷却器である。両冷却器とも多数の板状フィンを冷媒
パイプが貫通した公知のプレートフィンチューブタイプ
の冷却器である。30は冷凍室7用冷気循環送風機、3
1は冷蔵室5用冷気循環送風機である。送風機30、3
1はプロペラファン或いはターボファン構成である。冷
凍室7用冷却器28で冷却した冷気は送風機30によっ
て、製氷室20、上冷凍室10及び下冷凍室11を経て
冷却器28へ帰還する循環をする。また冷蔵室5用冷却
器29で冷却した冷気は送風機31によって、後述のダ
クト配置構成によって冷蔵室5、特定低温室9及び野菜
室6を経て冷却器28へ帰還する循環をする。特定低温
室9は、特定低温室9内に設けた左右のレールに対して
それぞれ前後方向へ引き出し可能に支持した容器50が
設けられている。22は冷却器28の除霜用電気ヒー
タ、23は冷却器29の除霜用電気ヒータであり、両ヒ
ータともガラス管入り電気ヒータである。
【0011】冷蔵室5と野菜室6側の冷気循環ダクト構
成について説明する。図2乃至図6に示すように、上部
に冷蔵室5、下部に冷凍室7を有し、冷蔵室5と冷凍室
7に対してそれぞれ専用の冷蔵室用冷却器29及び冷蔵
室用冷気循環送風機31と、冷凍室用冷却器28及び冷
凍室用冷気循環送風機30を設け、冷蔵室5及び冷凍室
7を冷却する冷蔵庫において、冷蔵室5と冷凍室7との
間に野菜室6を設け、冷蔵室内下部に特定低温室9を設
け、冷蔵室用冷却器29は冷蔵室5の背面上部に形成し
た冷却器室51に配置され、冷蔵室用冷気循環送風機3
1は冷却器室51の上方部に配置されている。
【0012】冷蔵室用冷却器29で冷却された冷気を冷
蔵室5へ循環する冷気ダクト52は冷気分配ダクト52
Aと冷気戻りダクト58とから構成されている。各室へ
冷気を分配供給する冷気分配ダクト52Aは、冷蔵室5
の上面部に形成された上面ダクト53と冷却器室51の
左右側に縦方向に形成された背面ダクト54とを有す
る。上面ダクト53は、冷蔵室5の前面開口部の略横幅
全域に渡って上から下へ流れる冷気カーテンを形成する
ための冷気吹き出し口55を前面部に形成している。冷
気吹き出し口55は多数のハニカム形状の冷気吹き出し
口からなる。
【0013】背面ダクト54は、図3乃至図5に示すよ
うに冷蔵室5の背面部の左右端部に縦方向に延びてい
て、冷蔵室5の各棚19上へ冷蔵室5の背面の冷気供給
口56から冷気を供給し、野菜室6の背面まで延びて特
定低温室9用冷気供給口59と野菜室6用冷気供給口5
7を有する。冷却器室51へ冷気を戻す冷気戻りダクト
58は、左右の冷気分配ダクト即ち、背面ダクト54、
54間に位置して冷却器室51の下方に配置され、野菜
室6の背面まで延びて野菜室6の冷気戻り部60を下端
部に有する。
【0014】冷気ダクト52の構成を図4乃至図6に示
している。背面ダクト54と上面ダクト53を構成する
冷気分配ダクト52Aにおいて、背面ダクト54を構成
する背面ダクト部材は、主として、ポリプロピレン等の
合成樹脂を成形した表板61と、その裏に組み合わされ
る発砲スチロール等の成形断熱材62とで構成されてい
る。そして上面ダクト53を構成する上面ダクト部材
は、主として、ポリプロピレン等の合成樹脂を成形した
表板63と、その裏に組み合わされる発砲スチロール等
の成形断熱材64とで構成されている。表板61は冷蔵
室5の背面壁を形成し、表板63は冷蔵室5の上面壁を
形成する。また成形断熱材62はダクト部分を窪ませた
成形がされており、また成形断熱材64もダクト部分を
窪ませた成形がされている。成形断熱材62に窪ませた
ダクト部分62Aは、発砲スチロール等の成形断熱材カ
バー62Bによって覆われることによって背面ダクト5
4を形成している。表板61と成形断熱材62は組み合
わされた状態で、冷蔵庫本体1へ前面開口から組み込ま
れる。もし、このカバー62Bを設けない構成の場合に
は、表板61と成形断熱材62が組み合わされた状態で
冷蔵庫本体1へ前面開口から組み込むことによって、前
記窪ませたダクト部分62Aに内箱(内壁板)2と成形
断熱材62との間で、冷蔵室5の背面部の左右に縦方向
に延びた背面ダクト54が形成される。また、表板63
と成形断熱材64も組み合わされた状態で、冷蔵庫本体
1へ前面開口から組み込まれることによって、前記窪ま
せたダクト部分64Aに内箱(内壁板)2と成形断熱材
64との間で、冷蔵室5の上面部に水平方向の上面ダク
ト53が形成される。この組み合わせによって、表板6
1と表板63、及び成形断熱材62と成形断熱材64と
が接合して上面ダクト53と背面ダクト54が連通した
状態に形成される。背面ダクト54を構成する背面ダク
ト部材には、冷却器29を配置する冷却器室51とその
上方に送風機31を配置する部分31Aが形成されてい
る。具体的には、表板61で覆われた成形断熱材62の
裏側に、冷却器29を配置する冷却器室部分51Aが窪
ませて形成されており、その上方に送風機31を配置す
る部分31Aが形成され、更に冷却器室部分51Aの左
右側には冷蔵室5、特定低温室9及び野菜室6へ冷気を
供給するための背面ダクト部分64Aが下方へ延びてい
る。成形断熱材62を表板61で覆った背面ダクト部材
を冷蔵庫本体1へその前面開口から組み込むことによっ
て、内箱(内壁板)2との間にシールされた冷却器室5
1と背面ダクト54が冷蔵室の背面に形成される。成形
断熱材62は図4に示すように、冷却器室部分51Aの
すぐ下の部分70は表板61が前方へ膨らんだ形状をし
ており、この部分70が後述のヒータ空間81に対応し
た部分であり、除霜用電気ヒータ23とその下方に設け
られる露受け具24の配置部分である。また、冷却器2
9と送風機31、更には除霜用電気ヒータ23、露受け
具24等は、表板61と成形断熱材62とを冷蔵庫本体
1へ組み込む前に冷蔵庫本体1の内箱(内壁板)2へ予
め固定されて、所要の電気配線された状態である。
【0015】冷気戻りダクト58は、左右の背面ダクト
54間に位置して冷却器室51の下方に配置されるよう
に、表板61と冷蔵庫本体1の内箱(内壁板)2との間
に形成される。これは、実質的に背面ダクト54から冷
蔵室5等へ供給される冷気よりも温度が高く、断熱の必
要がないためである。冷気戻りダクト58は、その下端
部の冷気戻り部60が野菜室6の背面に形成した冷気戻
り口65に連通している。冷蔵室5の冷気が野菜室6へ
流入するように冷蔵室5と野菜室6の区画壁に連通路8
3が形成されている。
【0016】本発明では、上面ダクト53と背面ダクト
54との分岐部分には、冷蔵室用冷気循環送風機31か
ら送られる冷気が上面ダクト53へ制限した量として供
給されるゲート部68と、このゲート部68から左右の
背面ダクト54へ向けて冷気を案内するガイド部67を
設けた構成である。具体的には、背面ダクト54を構成
する背面ダクト部材の一つである成形断熱材62は、上
面ダクト53との接合部に、冷気分岐部66を形成した
発砲スチロール等の成形断熱材90を一部に含む。冷気
分岐部66は、送風機31の中心の前方位置に上面ダク
ト53へ冷気を供給するゲート部68と、このゲート部
68の左右に形成された流線形上のガイド壁67とを有
する。また、冷気分岐部66はその底面94がゲート部
68から背面ダクト54へ向けて流線形に垂下した形状
である。これによって、送風機31から供給される冷気
は、図6に矢印で示すように、ゲート部68から前方の
上面ダクト53へ流れる部分と、ガイド壁67に案内さ
れて左右の背面ダクト54へ流れる部分とに分流され
る。ゲート部68の出口側は上面ダクト53とのマッチ
ングのために広がった領域69を有する。上面ダクト5
3は、ゲート部68から出た冷気が左右の通路へ分流さ
れるように中央部に分流壁部74を有する形状に成形断
熱材64を成形している。
【0017】これによって、ゲート部68から出た冷気
は、広がった領域69から分流壁部74の左右の冷気通
路64Aを通って冷気吹き出し口55から略均等な冷気
カーテンとして冷蔵室5の前面開口部を上から下へ流れ
る。また、ガイド壁67から背面ダクト54へ流入した
冷気は、背面ダクト54を下方へ流れながらそれぞれの
冷気供給口から冷蔵室5、特定低温室9及び野菜室6へ
の分配供給され、各室への十分な冷気供給量が確保され
る。72は冷気供給口59から特定低温室9へ供給され
る冷気量の調節を行う手動式ダンパ装置である。73は
特定低温室9の冷気を冷気戻りダクト58へ戻すための
冷気戻り口である。
【0018】上記の構成において、冷却器29で冷却さ
れた冷気は、図6に矢印で示すように、送風機31によ
って上面ダクト53と背面ダクト54とに分流され、冷
気吹き出し口55から略均等な冷気カーテンとして冷蔵
室5の前面開口部を上から下へ流れる。背面ダクト54
へ流入した冷気は、背面ダクト54を下方へ流れながら
冷気供給口56から冷蔵室5へ吐出され、冷気供給口5
9から特定低温室9へ吐出され、冷気供給口57から野
菜室6への供給され、これら各室を冷却する。また冷蔵
室5の冷気は連通路83から野菜室6へ供給される。特
定低温室9の冷気は冷気戻り口73から冷気戻りダクト
58へ戻り、野菜室6の冷気は冷気戻り口65から冷気
戻りダクト58へ戻り、再び冷却器29によって冷却さ
れて上記循環を繰り返す。
【0019】一方、冷却器28で冷却された冷気は送風
機30によって製氷室20、上冷凍室10及び下冷凍室
11へ循環されてこれら各室を冷却する。
【0020】このような冷凍冷蔵運転モードでの制御に
よって、冷凍室7の温度範囲は、例えば―18℃〜―2
0℃の範囲に制御され、冷蔵室5は、例えば、平均温度
が約3℃になるように下限温度1.8℃〜上限温度4.
2℃に制御され、野菜室4が約3〜5℃に制御される。
【0021】この場合、冷蔵庫の種類によって、特定低
温室9は、約1℃のチルド室であったり、0℃よりも低
く食品の凍結温度よりも高い約―1〜―2℃の氷温室で
あったり、また、貯蔵食品の表面に薄い氷の層が形成さ
れる程度の約―4℃のパーシャル室であったりする。特
定低温室9はこのように温度管理が厳しい範囲であるた
め、背面ダクト54を流れる冷気量をかなり厳しく設定
する必要がある。
【0022】上記の冷蔵庫は、上部に設けた冷蔵室5と
下部に設けた冷凍室7を有し、冷蔵室5と冷凍室7に対
してそれぞれ専用の冷蔵室用冷却器29及び冷蔵室用冷
気循環送風機31と、冷凍室用冷却器28及び冷凍室用
冷気循環送風機30を設け、冷蔵室5及び冷凍室7を冷
却する冷蔵庫において、冷蔵室5と冷凍室7との間に野
菜室6を設け、冷蔵室5内下部に特定低温室9を設け、
冷蔵室用冷却器29は冷蔵室5の背面上部に形成した冷
却器室51に配置され、冷蔵室用冷気循環送風機31は
冷却器室51の上方に配置され、冷蔵室用冷却器29で
冷却された冷気を冷蔵室5へ分配する冷気分配ダクト5
2は冷蔵室5の前面開口部に上から下へ冷気を吹き出す
ために冷蔵室5の上面部に形成された上面ダクト53と
冷却器室51の左右側に縦方向に形成され冷蔵室5の背
面から冷蔵室5の各棚19上へ冷気を供給する背面ダク
ト54とを有し、冷蔵室5の冷気が野菜室6へ流入する
連通路83を設け、冷却器室51への冷気戻りダクト5
8は前記左右の背面ダクト54間に位置して冷却器室5
1の下方に配置され、背面ダクト54は野菜室6の背面
まで延びて特定低温室9用冷気供給口59と野菜室用冷
気供給口59を有し冷気戻りダクト58は野菜室6の背
面まで延びて野菜室6の冷気戻り部60を有する構成で
ある。
【0023】本発明では、上記のように冷蔵室としての
貯蔵室の背面部に沿って配置された冷却器の上方に冷気
循環送風機が配置され、冷気循環送風機から送られる冷
気をダクトを通して貯蔵室へ供給する冷蔵庫において、
冷却器29の下方には除霜水を受ける露受け具24を、
また冷却器29と露受け具24との間のヒータ空間81
には冷却器29に沿って横方向に長い除霜用電気ヒータ
23が配置され、貯蔵室5の背面部には冷却器29へ帰
還する冷気戻りダクト58が配置され、ヒータ空間81
を形成する壁部材2と61は、図7に示すようにその前
壁70が貯蔵室5側へ膨らみ後壁である内箱2は後方へ
膨らんでヒータ空間81が前後方向に膨らんだ空間を形
成し、冷気戻りダクト58を通る冷気は露受け具24の
前方を通ってヒータ空間81から冷却器29へ帰還する
特徴ある構成である。
【0024】上記のヒータ空間81を形成する壁部材2
と61は、その一部分を膨らませた構成によって達成で
き、この構成によって、ヒータ23の周囲には十分な冷
気通路が形成される。一つの冷蔵庫においては、冷却器
29の厚さ(奥行き)が35mm、ヒータ23の直径が
12mmの場合、ヒータ23とその周辺部材との間隔は
狭い所で20mm前後にできるため、冷気循環を支障な
く行うために十分な間隔が保持できる。露受け具24
は、冷却器29の横幅に渡る長さで冷却器29に沿って
略平行に配置された皿状をなしている。また82はヒー
タ23へ除霜水が直接かからないようにするためのカバ
ーである。
【0025】冷気ヒータ空間81の下方の冷気戻りダク
ト58から帰還する冷気は、露受け具24の前端と前壁
70との間の通路83からヒータ空間81へ入り、ここ
で広がってヒータ23の前後の通路から冷却器29へ帰
還する。また、通路83の形成によってヒータ23から
貯蔵室5までの距離が長くなり、ヒータ23による貯蔵
室5への悪影響は軽減される。
【0026】このように冷気循環ダクトの配置構成と除
霜用電気ヒータの位置とを関連付けた構成となり、冷気
循環を効果的に行うことができる冷蔵庫を提供するもの
である。
【0027】84と85はヒータ空間81に対応した前
壁70と後壁2を保護するためにそれぞれ前壁70と後
壁2に沿って取り付けた遮熱板であり、84はステンレ
ス製の薄板であり、85はアルミニウム製の薄板であ
る。
【0028】本発明はまた、冷蔵室の背面部に沿って配
置された冷却器の上方に冷気循環送風機が配置され、冷
気循環送風機から送られる冷気をダクトを通して冷蔵室
供給する冷蔵庫において、冷却器29は冷蔵室5の背面
に形成した冷却器室51に配置され、冷却器29で冷却
された冷気を冷蔵室5へ分配する冷気分配ダクト52は
冷却器室51の左右側に縦方向に形成され冷蔵室5の背
面から冷蔵室5の各棚上へ冷気を供給する背面ダクト5
4を有し、冷却器室51への冷気戻りダクト58は左右
の背面ダクト54間に位置して冷却器室51の下方に配
置され、冷却器29の下方には除霜水を受ける露受け具
24を、また冷却器29と露受け具24との間のヒータ
空間81には冷却器29に沿って横方向に長い除霜用電
気ヒータ23が配置され、ヒータ空間81を形成する壁
部材は、その前壁70が冷蔵室5側へ膨らみ後壁2は後
方へ膨らんでヒータ空間81が前後方向に膨らんだ空間
を形成し、冷気戻りダクト58を上昇する冷気は露受け
具24の前端とヒータ空間81の前壁70間の通路から
ヒータ空間81へ入り冷却器29へ帰還する特徴ある構
成である。
【0029】これによって、上記同様の効果を奏するこ
とができるとともに、特別低温室を冷蔵室内に設ける場
合や、冷蔵室と冷凍室との間に野菜室を設ける構成や、
冷蔵庫の大型化に対して冷蔵室と冷凍室にそれぞれ冷却
器と送風機を設けた構成において、冷気循環量が十分に
確保できる冷気供給ダクトと冷気戻りダクトの配置構成
が達成できる。
【0030】上記実施形態では、上から冷蔵室、野菜
室、冷凍室を配置し冷蔵室には特定低温室を設け、冷凍
室と冷蔵室に対応してそれぞれ冷却器と送風機を設けた
冷凍冷蔵庫で本発明を示したが、本発明は、上記実施形
態に限定されず、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り
種種の変更が考えられ、それに係る種種の実施形態を包
含するものである。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、冷気循環ダクトの配置
構成と除霜用電気ヒータの位置とを関連付けた構成とな
り冷気循環を効果的に行うことができる冷蔵庫を提供で
きる。
【0032】また第2の発明によれば、特別低温室を冷
蔵室内に設ける場合や、冷蔵室と冷凍室との間に野菜室
を設ける構成や、冷蔵庫の大型化に対して冷蔵室と冷凍
室にそれぞれ冷却器と送風機を設けた構成においても、
冷気循環量が十分に確保できる冷気供給ダクトと冷気戻
りダクトの配置構成が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面図であ
る。
【図2】本発明の実施形態に係る冷蔵庫の縦断側面であ
る。
【図3】本発明の実施形態に係る冷蔵庫本体の正面図で
ある。
【図4】本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷気分配ダク
トの分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る冷蔵庫の背面ダクト部
材及び送風機の分解斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷気分岐部分
と上面ダクト部の構成を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る冷蔵庫の除霜用電気ヒ
ータ部分を縦断面で示した説明面である。
【符号の説明】
1……冷蔵庫本体 2……内箱 3……外箱 4……断熱材 5……冷蔵室 6……野菜室 7……冷凍室 8……区画壁 9……特定低温室 10…上冷凍室 11…下冷凍室 12…冷蔵室扉 13…野菜容器 14…野菜室扉 15…冷凍室容器 16…冷凍室容器 17…上冷凍室扉 18…下冷凍室扉 22、23…除霜用電気ヒータ 28…冷凍室用冷却器 29…冷蔵室用冷却器 30…冷凍室用冷気循環送風機 31…冷蔵室用冷気循環送風機 51…冷却器室 52…冷気ダクト 52A…冷気分配ダクト 53…上面ダクト 54…背面ダクト 55…冷気吹き出し口 56…冷気供給口 57…冷気供給口 58…冷気戻りダクト 60…冷気戻り部 61、63…表板 62、64…成形断熱材 70…前壁 81…ヒータ空間 83…通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 博志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L046 AA04 AA07 BA04 CA06 MA04 3L048 AA06 BA01 BB03 BC02 BD04 CA02 CB03 CD02 DA03 GA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵室の背面部に沿って配置された冷却
    器の上方に冷気循環送風機が配置され、前記冷気循環送
    風機から送られる冷気をダクトを通して前記貯蔵室へ供
    給する冷蔵庫において、前記冷却器の下方には除霜水を
    受ける露受け具をまた、前記冷却器と前記露受け具との
    間のヒータ空間には前記冷却器に沿って横方向に長い除
    霜用電気ヒータが配置され、前記貯蔵室の背面部には前
    記冷却器へ帰還する冷気戻りダクトが配置され、前記ヒ
    ータ空間を形成する壁部材は、その前壁が前記貯蔵室側
    へ膨らみ後壁は後方へ膨らんで前記ヒータ空間が前後方
    向に膨らんだ空間を形成し、前記冷気戻りダクトを通る
    冷気は前記露受け具の前方を通って前記ヒータ空間から
    前記冷却器へ帰還することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 冷蔵室の背面部に沿って配置された冷却
    器の上方に冷気循環送風機が配置され、前記冷気循環送
    風機から送られる冷気をダクトを通して前記冷蔵室へ供
    給する冷蔵庫において、前記冷却器は前記冷蔵室の背面
    に形成した冷却器室に配置され、前記冷却器で冷却され
    た冷気を前記冷蔵室へ分配する冷気分配ダクトは前記冷
    却器室の左右側に縦方向に形成され前記冷蔵室の背面か
    ら前記冷蔵室の各棚上へ冷気を供給する背面ダクトを有
    し、前記冷却器室への冷気戻りダクトは前記左右の背面
    ダクト間に位置して前記冷却器室の下方に配置され、前
    記冷却器の下方には除霜水を受ける露受け具を、また前
    記冷却器と前記露受け具との間のヒータ空間には前記冷
    却器に沿って横方向に長い除霜用電気ヒータが配置さ
    れ、前記ヒータ空間を形成する壁部材は、その前壁が前
    記貯蔵室側へ膨らみ後壁は後方へ膨らんで前記ヒータ空
    間が前後方向に膨らんだ空間を形成し、前記冷気戻りダ
    クトを上昇する冷気は、前記露受け具の前端と前記ヒー
    タ空間の前壁との間の通路から前記ヒータ空間へ入り前
    記冷却器へ帰還することを特徴とする冷蔵庫。
JP2000293904A 2000-09-27 2000-09-27 冷蔵庫 Pending JP2002098460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000293904A JP2002098460A (ja) 2000-09-27 2000-09-27 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000293904A JP2002098460A (ja) 2000-09-27 2000-09-27 冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002098460A true JP2002098460A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18776611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000293904A Pending JP2002098460A (ja) 2000-09-27 2000-09-27 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002098460A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030933A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Toshiba Corp 冷蔵庫

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009030933A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Toshiba Corp 冷蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5551252A (en) Refrigerator having a cool air conducting passage
KR20120022600A (ko) 냉장고
WO2009072773A2 (en) Refrigerator
JP5625561B2 (ja) 冷蔵庫
JP2001108351A (ja) 冷蔵庫
JP3594544B2 (ja) 冷蔵庫
CN214746668U (zh) 冰箱
JP2001194047A (ja) 冷蔵庫
JP3723436B2 (ja) 冷蔵庫
JP5445113B2 (ja) 冷蔵庫
JP4864830B2 (ja) 冷蔵庫
JP3594545B2 (ja) 冷蔵庫
JP2002098460A (ja) 冷蔵庫
CN113915815A (zh) 冰箱
JP2005016903A (ja) 冷蔵庫
JP3229764B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JP4270920B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JPS62288468A (ja) 5温度式冷蔵庫
JP3825620B2 (ja) 冷蔵庫
JP2002090028A (ja) 冷蔵庫
JPH11270956A (ja) 冷蔵庫
JP2001116425A (ja) 冷蔵庫
JP3322495B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JPH09138050A (ja) 冷蔵庫
JP2002098466A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040712

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040824

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02