JP2002098139A - ベアリング構造 - Google Patents

ベアリング構造

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JP2002098139A
JP2002098139A JP2000285399A JP2000285399A JP2002098139A JP 2002098139 A JP2002098139 A JP 2002098139A JP 2000285399 A JP2000285399 A JP 2000285399A JP 2000285399 A JP2000285399 A JP 2000285399A JP 2002098139 A JP2002098139 A JP 2002098139A
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bearing
ring
housing
elastic resin
bearing structure
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JP2000285399A
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Kenji Shiroshita
健治 城下
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Tamagawa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Tamagawa Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、外輪とハウジング間又は/及び内
輪と回転軸間のギャップに、Oリングと弾性樹脂を設
け、ラジアル荷重時の偏心をなくし、クリープによる振
動・騒音をなくすことを目的とする。 【解決手段】 本発明によるベアリング構造は、軸受
(3)の外輪(3a)とハウジング(2)間又は/及び内輪(3b)と
回転軸(6)間のギャップ(30)に、Oリング(7)と弾性樹脂
(10A)を設けることにより、偏心によるクリープの発生
を防止する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベアリング構造に
関し、特に、軸受とハウジング間又は軸受と回転軸間に
Oリング及び樹脂を設けることにより、軸受偏心による
クリープ現象及びそれによる振動を防止し、耐久性、信
頼性及び機械精度を向上させるための新規な改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種のベアリン
グ構造としては、例えば、図3から図10で示される構
成が採用されていた。すなわち、図3から図7で示され
る第1従来例の場合、ステータ1Aを有するケーシング
1の両端には前蓋1a及び後蓋1bからなるハウジング
2が設けられ、このハウジング2の軸受孔2Aには一対
の軸受3、4を介してロータ5を有する回転軸6が回転
自在に設けられている。前記各軸受3、4の中の一方の
前蓋1a側の軸受3の外輪3aとハウジング2との間に
は、図4に示されるようにOリング7とグリース8が設
けられ、偏心によるクリープ力を小さくするように構成
されていた。
【0003】また、図8から図10で示される第2従来
例の場合、図3と同一部分には同一符号を付してその説
明を省略しているが、軸受3の外輪3aとハウジング2
との間には、図9で示されるように、溶剤等で液体化し
た樹脂10が充填あるいは塗布されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のベアリング構造
は、以上のように構成されていたため、次のような課題
が存在していた。一般に、モータの回転軸に外部からラ
ジアル荷重が付加されると、軸受の外輪回転荷重の場合
は外輪とハウジング間に、内輪回転荷重の場合は内輪と
回転軸に対して、偏心による相互回転あるいはこすりに
よる軸受クリープ現象及びこのクリープ現象による振動
が発生し、それによって軸受等の耐久性、信頼性及び機
械精度が低下することになっていた。そのため、このク
リープ現象を防止するために前述の2例が採用されてい
たが、第1従来例の場合、ハウジングと外輪との間にO
リングとグリースが設けられているが、グリースは粘度
が低く油のようになるために図5及び図7のように偏心
し、低速時のクリープ防止力が小さく、かつ、ラジアル
方向の振動を防止する効果が小さく、振動音を吸収する
ことが困難であった。また、第2従来例の場合、溶剤等
で液体とした樹脂を軸受の外周面及びハウジングの内面
に塗布し、組立てているが、図10で示されるようにハ
ウジングと軸受間のギャップを全周にわたって均一にす
ることができず、前述と同様に偏心してクリープが発生
し、その効果のバラツキが大きくなっていた。また、こ
の樹脂として固形樹脂を塗布することも考えられるが、
この場合には塗布後の寸法にバラツキが発生し、ハウジ
ング内に挿入することが困難であった。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、軸受とハウジング間又は軸
受と回転軸間にOリング及び弾性樹脂を設けることによ
り、軸受の偏心によるクリープ現象及び振動を防止し、
耐久性、信頼性及び機械精度を向上させるようにしたベ
アリング構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるベアリング
構造は、ハウジングの軸受孔に軸受を設け、前記軸受に
回転軸を回転自在に有するベアリング構造において、前
記軸受の外輪とハウジングとの間にOリングと弾性樹脂
を設けた構成であり、また、前記Oリングは前記ハウジ
ング又は外輪に形成された溝に設けられ、前記弾性樹脂
は輪状樹脂層を形成している構成であり、また、前記弾
性樹脂は前記ハウジング又は外輪に形成された溝に支持
されている構成であり、また、ハウジングの軸受孔に軸
受を設け、前記軸受に回転軸を回転自在に有するベアリ
ング構造において、前記軸受の内輪と回転軸との間にO
リングと弾性樹脂を設けた構成であり、また、前記Oリ
ングは前記内輪又は回転軸に形成された溝に設けられ、
前記弾性樹脂は輪状樹脂層を形成している構成であり、
また、前記弾性樹脂は前記内輪又は回転軸に形成された
溝に支持されている構成であり、また、前記弾性樹脂
は、液状状態で注入された後に固形化して前記弾性樹脂
となる構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるベ
アリング構造の好適な実施の形態について説明する。な
お、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用
いて説明する。図1において符号2で示されるものはハ
ウジングであり、このハウジング2の軸受孔2A内には
回転軸6を回転自在に有する軸受3が挿入されている。
【0008】前記軸受3は、外輪3aと内輪3bとから
構成され、外輪3aの外周に形成された一対の溝20、
21の中、溝21内にはゴム等からなるOリング7が設
けられ、このOリング7によって軸受3とハウジング2
との間のギャップ30が全周にわたって一定となるよう
に構成されている。
【0009】前記ハウジング2と外輪3aとの間のギャ
ップ30内には、溶剤で樹脂を溶融してなる溶融樹脂
(例えば、日本国内で発売されているスリーボンド社製
のコードNO.1104の液状ガスケット)が注入さ
れ、この溶融樹脂は、このギャップ30内に注入される
と、溝20及びOリング7の形状に沿って広がり、所定
時間経過すると、この溶融樹脂は固化し弾性を有するゴ
ムからなる輪状樹脂層をなす弾性樹脂10Aが形成され
る。
【0010】前記弾性樹脂10Aは、Oリング7よりも
固い粘性及び弾性を有しており、回転軸6に対してラジ
アル荷重が付加された場合でも、従来の図7及び図10
で示されるように軸受3が偏心してクリープ現象が発生
することもなく、偏心による軸受3とハウジング2のこ
すれが発生することはない。なお、前述の形態では、ハ
ウジング2と外輪との間のギャップ30の場合について
述べたが、回転軸6と内輪3bとの間にギャップを設
け、このギャップ内にOリング7と弾性樹脂10Aを設
けた場合も前述と同等の作用を得ることができると共
に、前述の両方のギャップに設けて併用することもでき
る。また、軸受3に形成された溝20、21の数は、前
述の数に限ることなく、任意の数とすることはできると
共に、この溝20、21はハウジング2に設けること、
又は、回転軸6又は内輪3b側に設けることもできる。
【0011】
【発明の効果】本発明によるベアリング構造は、以上の
ように構成されているため、次のような効果を得ること
ができる。すなわち、軸受の外輪とハウジングとの間、
又は、内輪と回転軸との間に形成されたギャップ内に、
Oリング及び弾性樹脂を設けたため、回転軸にラジアル
荷重が付加された場合においても、前記ギャップが全周
にわたってほぼ均一に保たれ、偏心によるクリープ現象
の発生を抑止し、かつ、クリープ現象による振動や騒音
の発生を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるベアリング構造を示す断面構成図
である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】従来のモータの軸受を示す断面図である。
【図4】図3の要部を示す拡大断面図である。
【図5】図4の偏心状態の断面図である。
【図6】図4の状態を示す側面図である。
【図7】図5の状態を示す側面図である。
【図8】モータの他の従来例を示す断面図である。
【図9】図8の軸受の偏心状態を示す断面図である。
【図10】図9の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
2 ハウジング 2A 軸受孔 3 軸受 3a 外輪 3b 内輪 6 回転軸 7 Oリング 10A 弾性樹脂 20、21 溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(2)の軸受孔(2A)に軸受(3)を
    設け、前記軸受(3)に回転軸(6)を回転自在に有するベア
    リング構造において、前記軸受(3)の外輪(3a)とハウジ
    ング(2)との間にOリング(7)と弾性樹脂(10A)を設けた
    ことを特徴とするベアリング構造。
  2. 【請求項2】 前記Oリング(7)は前記ハウジング(2)又
    は外輪(3a)に形成された溝(20,21)に設けられ、前記弾
    性樹脂(10A)は輪状樹脂層を形成していることを特徴と
    する請求項1記載のベアリング構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性樹脂(10A)は前記ハウジング(2)
    又は外輪(3a)に形成された溝(20,21)に支持されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のベアリング構
    造。
  4. 【請求項4】 ハウジング(2)の軸受孔(2A)に軸受(3)を
    設け、前記軸受(3)に回転軸(6)を回転自在に有するベア
    リング構造において、前記軸受(3)の内輪(3b)と回転軸
    (6)との間にOリング(7)と弾性樹脂(10A)を設けたこと
    を特徴とするベアリング構造。
  5. 【請求項5】 前記Oリング(7)は前記内輪(3b)又は回
    転軸(6)に形成された溝(20,21)に設けられ、前記弾性樹
    脂(10A)は輪状樹脂層を形成していることを特徴とする
    請求項4記載のベアリング構造。
  6. 【請求項6】 前記弾性樹脂(10A)は前記内輪(3b)又は
    回転軸(6)に形成された溝(20,21)に支持されていること
    を特徴とする請求項4又は5記載のベアリング構造。
  7. 【請求項7】 前記弾性樹脂(10A)は、液状状態で注入
    された後に固形化して前記弾性樹脂(10A)となることを
    特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載のベアリン
    グ構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307910A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Nidec-Shimpo Corp 遊星歯車減速機におけるキャリアの回動支持構造
CN105937449A (zh) * 2015-03-06 2016-09-14 曼·胡默尔有限公司 具有阀门支承机构的吸气装置和阀门支承机构

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