JP2002098119A - ヒューズボルト - Google Patents

ヒューズボルト

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JP2002098119A
JP2002098119A JP2000288233A JP2000288233A JP2002098119A JP 2002098119 A JP2002098119 A JP 2002098119A JP 2000288233 A JP2000288233 A JP 2000288233A JP 2000288233 A JP2000288233 A JP 2000288233A JP 2002098119 A JP2002098119 A JP 2002098119A
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JP
Japan
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bolt
fastened
strength
constricted portion
load
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Application number
JP2000288233A
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English (en)
Inventor
Akihiro Komori
昭浩 小森
Nobuki Saegusa
信樹 三枝
Tatsuya Okawa
竜也 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置に過度な外力が作用した場合に予定した外
力の大きさで、特定箇所が破損する様にするヒューズボ
ルトを提供する。 【解決手段】ボルト6に所定の荷重で破断するくびれ部
7を形成したヒューズボルト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定荷重を越える
外力が作用した場合に締結部が破断する様にしたヒュー
ズボルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】締結具の代表的なものとしてボルトが挙
げられ、締結部の強度は、ボルトの強度及びボルトによ
って締結される部材の強度により決定される。
【0003】一般にボルトの強度は被締結部材が充分な
強度を有するとして、螺子部の強度即ち螺子山の有効径
での螺子山の幅に螺合長を掛けた面積に剪断破断応力を
掛けた強度、ボルト母材の強度即ちボルト母材の螺子部
谷径位置での面積に剪断破断応力を掛けた強度、或はボ
ルト母材の螺子部谷径位置での面積に引張り破断応力を
掛けた強度である。
【0004】通常では、締結部の信頼性を確保する為、
締結部の強度は被締結部の強度と同等或は被締結部の強
度以上に設定される。
【0005】図5は2つの部材、被締結部材1、被締結
部材2をボルト3により通常の手法で締結した場合を示
している。該ボルト3はボルト呼び径が充分大きく、螺
子部、ボルト母材共に引張り荷重F、剪断荷重Sに対
し、前記被締結部材1、被締結部材2の強度よりも大き
な強度を有している。
【0006】斯かる場合に、該被締結部材1、被締結部
材2に過大な外力が作用した場合、前記ボルト3が損傷
することはなく、前記被締結部材1、被締結部材2が変
形、損傷更には破損する虞れがある。
【0007】図6は2つの部材、前記被締結部材1、被
締結部材2を呼び径の小さいボルト5により締結した場
合を示している。該ボルト5は螺子部、ボルト母材共に
引張り荷重F、剪断荷重Sに対し、前記被締結部材1、
被締結部材2の強度よりも小さな強度となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】装置に過大な外力が作
用することが予想される場合に、破損個所を特定し、装
置の主要部分には被害が及ばない様にし、不測の事態が
発生するのを防止し、装置の信頼性を向上させる必要が
ある。
【0009】斯かる要請に対し、上記図5で示した従来
の締結方法であると、ボルト3が充分な強度を有してい
るので、被締結部材1、被締結部材2、即ち装置自体が
破損、損傷する。この為、装置が使用不能となる等被害
が大きくなる。
【0010】又、図6で示した従来の締結方法である
と、装置に過大な外力、例えば過大な引張り荷重が作用
した場合、前記ボルト5が破断する様に、該ボルト5の
呼び径を設定すればよい。
【0011】上記した様に、締結部の強度は螺子部の強
度又はボルト母材の強度により決定されるが、螺子部の
強度は更に螺子部の加工精度にも大きく影響され、予定
された強度が得られないことがあり、過大な引張り荷重
が作用した場合螺子部が破損して前記ボルト5が抜脱す
ることがある。斯かる場合、該ボルト5が予定した外力
より小さな外力で損傷し、該ボルト5が充分な締結機能
を発揮しないばかりか、前記被締結部材1、被締結部材
2の螺子部を損傷することで、装置側に損傷を与えるこ
ととなる。
【0012】本発明は斯かる実情に鑑み、過大な外力が
作用した場合に予定した外力の大きさで破断し、而も予
定した締結機能を充分に発揮し得る締結具を提供するも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボルトに所定
の荷重で破断するくびれ部を形成したヒューズボルトに
係り、又くびれ部を複数形成したヒューズボルトに係
り、更に又破断荷重の異なるくびれ部を複数形成したヒ
ューズボルトに係るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態を説明する。
【0015】図1中、図5中で示したものと同一のもの
には同符号を付してある。
【0016】被締結部材1にボルト挿通孔を穿設し、被
締結部材2に螺子孔を穿設し、前記被締結部材1に挿通
したボルト6を前記被締結部材2に螺合し、前記被締結
部材1と前記被締結部材2とを締結する。
【0017】前記ボルト6の所定箇所に、前記被締結部
材1と被締結部材2との接合面を跨ぐ位置に、くびれ部
7を形成する。該くびれ部7の最小径位置での断面積A
を、前記被締結部材1、被締結部材2の強度より充分に
小さい予定の荷重で破断する様に設定する。
【0018】例えば、前記被締結部材1、被締結部材2
間に剪断荷重が作用する場合には、剪断破断応力をτと
し、予定する剪断荷重をSとすると、S=τ×Aとなる
様断面積Aを設定する。尚、ボルトの有効螺子部が予定
した破断荷重に対し、充分な強度であることは言う迄も
ない。更に、前記くびれ部7の切欠形状によって、該く
びれ部7の破断荷重が異なってくるが、実験等により切
欠形状の影響を調べておき、該くびれ部7の最小径を決
定する際に考慮する。尚、切欠形状の影響を少なくする
為、図示の如く該くびれ部7を曲面で形成するのが好ま
しい。
【0019】又、予定する外力が引張り応力Fの場合
は、引張り破断応力をσとすると、F=σ×Aとなる様
断面積Aを設定する。
【0020】尚、前記被締結部材1、被締結部材2間に
剪断荷重が作用する場合は、前記くびれ部7の位置は前
記被締結部材1と被締結部材2との接合面である必要が
あるが、引張り荷重のみの場合は、螺合部を除き引張り
応力が発生する場所であればどこでもよい。
【0021】上記くびれ部7により前記被締結部材1と
被締結部材2とを締結することで予定された荷重以上の
外力が該被締結部材1、被締結部材2間に作用した場
合、前記ボルト6は前記くびれ部7で確実に破断する。
従って、前記被締結部材1、被締結部材2が損傷しな
い。又、予期しない箇所での破損、損傷を防止できる。
【0022】図2は他の実施の形態を示すものであり、
ボルト6がくびれ部7を複数箇所に有するものである。
【0023】前記ボルト6はボルト長さが充分に長く、
1カ所のくびれ部7aは被締結部材1と被締結部材2の
接合面と同位置であり、他のくびれ部7bは外力が作用
しない位置に形成されている。又、前記被締結部材1と
被締結部材2とを締結する為に、ロックナット9が使用
される。
【0024】上記他の実施の形態に於いて、前記くびれ
部7aとくびれ部7bの形状、最小径を同一とすれば、
前記くびれ部7aで破断後、前記ロックナット9、くび
れ部7aより先端側を除去し、前記くびれ部7bを前記
被締結部材1と被締結部材2との接合面の位置に合致さ
せることで、もう一度前記ボルト6の使用が可能とな
る。
【0025】又、前記くびれ部7aとくびれ部7bの形
状、最小径を変えることで、くびれ部の破断強度を変え
ることができる。
【0026】
【実施例】図3、図4は前記ボルト6を使用した実施例
を示している。
【0027】フレーム11に的板14を前記ボルト6で
取付けた場合であり、該ボルト6には剪断荷重が作用す
る場合である。
【0028】矩形枠状のフレーム11の縦枠11aに取
付け金具12をビス13により3個宛て固着する。尚、
中間の取付け金具12aは前記縦枠11aの長手方向の
中点に一致させる。前記取付け金具12のビス挿通孔1
5は取付け位置が調整可能な様に、長孔となっている。
【0029】前記フレーム11には該フレーム11と相
似形の4枚の的板14が4分割位置にそれぞれ取付けら
れる様になっており、該的板14の前記取付け金具12
に対向する位置には螺子ブロック16が固着されてい
る。
【0030】而して、前記的板14は前記取付け金具1
2に挿通した前記ボルト6を前記螺子ブロック16に螺
着することで、前記取付け金具12に固定され、又的板
14,14間は連結金具17により連結されている。図
示していないが該連結金具17にもボルト6が使用され
ている。尚、前記取付け金具12の内、中間の取付け金
具12aについては、上下の前記的板14,14の共用
となっており、2本の前記ボルト6により上下の前記的
板14,14が前記取付け金具12aに固定される様に
なっている。
【0031】以下作用について説明する。
【0032】前記的板14のいずれかに飛翔体(図示せ
ず)が衝突し、その衝撃力が予定した外力よりも大きい
場合、前記ボルト6のくびれ部7には破断荷重以上の荷
重が作用し、該くびれ部7が破断し、前記的板14が支
持を失い外れる。
【0033】前記くびれ部7の破断荷重は、前記フレー
ム11及び取付け金具12の強度より充分小さく設定し
ているので、該フレーム11が損傷することはない。而
して、前記ボルト6の残材を除去することで、前記フレ
ーム11を修復することなく、新たな前記的板14を取
付けることができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、ヒュー
ズボルトに所定の荷重で破断するくびれ部を形成したの
で、装置に過大な外力が作用した場合、ヒューズボルト
が破断し、装置自体が損傷することが防止され、損傷は
最小限に抑えられ、又破損個所が特定されるので、修復
作業が容易に且つ能率的に行える。又、ヒューズボルト
に破断荷重の異なるくびれ部を複数形成することで、特
定箇所の設定破断荷重の調整を行える等の優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す正面図である。
【図3】本発明の実施例を示す正面図である。
【図4】図3のX部拡大図である。
【図5】従来例の正面図である。
【図6】他の従来例の正面図である。
【符号の説明】
1 被締結部材 2 被締結部材 6 ボルト 7 くびれ部 9 ロックナット 11 フレーム 12 取付け金具 16 螺子ブロック 17 連結金具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトに所定の荷重で破断するくびれ部
    を形成したことを特徴とするヒューズボルト。
  2. 【請求項2】 くびれ部を複数形成した請求項1のヒュ
    ーズボルト。
  3. 【請求項3】 破断荷重の異なるくびれ部を複数形成し
    た請求項1のヒューズボルト。
JP2000288233A 2000-09-22 2000-09-22 ヒューズボルト Pending JP2002098119A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270627A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Ntn Corp 車輪用軸受装置

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