JP2007187215A - ボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のボルトナットでは、緩み止め処理を行う場合、再利用が不可であったり、ボルトナットにピン穴をうがつことによりボルトナットの強度が低下したり、或いは、現場での作業が煩雑になるという問題がある。
【解決手段】締め付け用雄ねじ部の先端に前記締め付け用雄ねじ部とは逆ピッチで小径の緩み止め用ねじ部を長手方向に有するボルトと、ボルトの前記締め付け用雄ねじ部に螺合する締め付け用ナットと、板状の折り曲げ可能な緩み止め用ツバ及び前記緩み止め用ツバに固着され前記ボルトの緩み止め用ねじ部に螺合するツバ固定用ねじを有する緩み止め部材とを備えた。これにより、折り曲げられた緩み止め用ツバが側面に当接し、しかも締め付け用雄ねじ部のピッチとツバ固定用ねじのピッチとがお互いに逆になっているので、締め付け力を変化させることなく、締め付け用ナットの緩みが防止される。
【選択図】図1
【解決手段】締め付け用雄ねじ部の先端に前記締め付け用雄ねじ部とは逆ピッチで小径の緩み止め用ねじ部を長手方向に有するボルトと、ボルトの前記締め付け用雄ねじ部に螺合する締め付け用ナットと、板状の折り曲げ可能な緩み止め用ツバ及び前記緩み止め用ツバに固着され前記ボルトの緩み止め用ねじ部に螺合するツバ固定用ねじを有する緩み止め部材とを備えた。これにより、折り曲げられた緩み止め用ツバが側面に当接し、しかも締め付け用雄ねじ部のピッチとツバ固定用ねじのピッチとがお互いに逆になっているので、締め付け力を変化させることなく、締め付け用ナットの緩みが防止される。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種の機械、装置、板材等の固定に用いられ、ボルトに螺合したナットが緩むことがなく、ボルトナットの強度が低下することなく、固定した板材等間に所定のすべり力が加わったときに固定が解除されて各種の機械、装置、板材等の破壊を防止すると共に、再利用可能なボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法に関する。
従来、ねじのゆるみ止めとしては、ボルト、或いはボルトナットにピン穴をうがち、これにピンを通してナットの緩みを防ぐもの、ナットの一部に小ねじをはめて締め付けるもの、ばね座金、歯付き座金を用いるもの等が開示されている(例えば、非特許文献1。)。
しかしながら、上記のボルト、或いはボルトナットにピン穴をうがつもの、或いは、ナットの一部に小ねじをはめて締め付けるものでは、所定のすべり力が加わったときに固定が解除されるようにすべく、機械、装置、板材等を所定の締め付け力で固定した後に、現場でピン穴或いは小ねじ用の穴を穿設する必要があり、現場での作業が煩雑になるという問題がある。
また、ナットが緩むことがないものの、ボルト或いはナットに穴を穿設するため、ボルト或いはナットの強度も低下する。
しかしながら、上記のボルト、或いはボルトナットにピン穴をうがつもの、或いは、ナットの一部に小ねじをはめて締め付けるものでは、所定のすべり力が加わったときに固定が解除されるようにすべく、機械、装置、板材等を所定の締め付け力で固定した後に、現場でピン穴或いは小ねじ用の穴を穿設する必要があり、現場での作業が煩雑になるという問題がある。
また、ナットが緩むことがないものの、ボルト或いはナットに穴を穿設するため、ボルト或いはナットの強度も低下する。
更に、機械、装置、板材等を解体して再度固定するときには、状態が以前と全く同じではないため、既に穿設されているピン穴或いは小ねじ用の穴の位置を合わせようとすると、固定力が変化し、所定のすべり力が加わったときに固定が解除できるような安全ボルトナット装置には使用できないという問題がある。
逆に、所定の締め付け力になるようにするためには、既に穿設されているピン穴或いは小ねじ用の穴とは別の穴を穿設する必要があり、現場での穴の穿設作業が煩雑になるのみならず、更に、ボルト或いはナットの強度が低下する。
したがって、ボルト或いはナットを再利用できない。
逆に、所定の締め付け力になるようにするためには、既に穿設されているピン穴或いは小ねじ用の穴とは別の穴を穿設する必要があり、現場での穴の穿設作業が煩雑になるのみならず、更に、ボルト或いはナットの強度が低下する。
したがって、ボルト或いはナットを再利用できない。
また、ばね座金、歯付き座金を用いるものでは、締め付け力が大きなものには使用できず、特に頻繁に衝撃力が加わるような機械、装置、板材等では、衝撃によりにナットが緩む可能性があり、衝撃力が加わる度に、所定の締め付け力になるように現場でナットを締め直す必要があるという問題がある。
また、図7に図示のように、ボルト頭部2とそのボルト頭部2に続く締め付け用雄ねじ部(首下雄ねじ部)4bと外径がその固定用ねじ部4bの内径より小さくその固定用ねじ部と逆ねじれでその締め付け用雄ねじ部4bに続く逆ピッチで雄型の緩み止め用ねじ部5bとからなる2段ねじ式ボルト3と、固定用ねじ部4bに螺合する大径の固定用ナット8と、緩み止め用ねじ部5bに螺合する小径ナット103からなるものが提案されている。
なお、被固定部材20、21には、2段ねじ式ボルト3を挿入するための挿通孔101、102が穿設されている(例えば、特許文献1。)。
そして、図7に図示のものでは、固定用の締め付け用ナット8を所定のすべり力が加わったときに固定が解除されるようにすべく所定の締め付け力で固定した段階では、図8(a)に図示のように、締め付け用ナット8の各歯の上面と固定用ねじ部4bの各歯の下面との接触面P1に、所定の締め付け力が発生している。
なお、被固定部材20、21には、2段ねじ式ボルト3を挿入するための挿通孔101、102が穿設されている(例えば、特許文献1。)。
そして、図7に図示のものでは、固定用の締め付け用ナット8を所定のすべり力が加わったときに固定が解除されるようにすべく所定の締め付け力で固定した段階では、図8(a)に図示のように、締め付け用ナット8の各歯の上面と固定用ねじ部4bの各歯の下面との接触面P1に、所定の締め付け力が発生している。
しかしながら、これに、緩み防止用の小径ナット103を2段ねじ式ボルト3の緩み止め用ねじ部5bに螺合し締め付けた場合、図8(b)に図示のように、小径ナット103の各歯の上面と緩み止め用ねじ部5bの各歯の下面との接触面P2にも、締め付け力が発生する。
このように、締め付け用ナット8による締め付け力に小径ナット103による締め付け力が加わるため、所定の締め付け力が変化し、所定のすべり力が加わっても固定が解除されなくなるという問題がある。
最悪は、各種の機械、装置、板材等が破壊する可能性がある。
なお、図8(a)、(b)は誇張した図であり、実際には、各歯の接触面P1、P2の隙間は大きくても数ミクロンであり、図8(b)に図示の接触面P1は、ねじ山の全長に亘って全て離れているのではない。
このように、締め付け用ナット8による締め付け力に小径ナット103による締め付け力が加わるため、所定の締め付け力が変化し、所定のすべり力が加わっても固定が解除されなくなるという問題がある。
最悪は、各種の機械、装置、板材等が破壊する可能性がある。
なお、図8(a)、(b)は誇張した図であり、実際には、各歯の接触面P1、P2の隙間は大きくても数ミクロンであり、図8(b)に図示の接触面P1は、ねじ山の全長に亘って全て離れているのではない。
更に、図9に図示のように、2組のボルト、ナットにおいて、各ナットに穿孔してピン挿入穴104が設けられ、各ピン挿入穴104に各々ロックピン105が配置され、2個のロックピン105が固定部材106により互いに固定され、各ナットが互いに締まり方向の回動力を受けているようにしたものも提案されている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、図9に図示のものでは、常に2組のボルトナットを固定部材106により固定する必要があり、個々に締め付け力を所定値に設定することができず、また、各種の機械、装置、板材等の使用時に固定部材106が延びて締め付け力が変化する可能性があるという問題がある。
また、部品の数(ピン&穴の数)が多く不経済であり、ナットの螺子部に数多くの穴が明き螺子部の強度が低下する。
更には、固定部材106施工時は、Z字型に緩まぬ様に設置する必要があり、緩み止めの効果をあげる為には、専門的知識と経験が必要となる。
しかしながら、図9に図示のものでは、常に2組のボルトナットを固定部材106により固定する必要があり、個々に締め付け力を所定値に設定することができず、また、各種の機械、装置、板材等の使用時に固定部材106が延びて締め付け力が変化する可能性があるという問題がある。
また、部品の数(ピン&穴の数)が多く不経済であり、ナットの螺子部に数多くの穴が明き螺子部の強度が低下する。
更には、固定部材106施工時は、Z字型に緩まぬ様に設置する必要があり、緩み止めの効果をあげる為には、専門的知識と経験が必要となる。
「機械設計製図便覧」、1998.4.25/第9版第3刷(通算107刷)発行/発行所 理工学社/8−69、8−70頁
特開平10−73118号公報
特許第3238127号公報
以上に述べた従来のボルトナットでは、固定した板材等間に所定のすべり力が加わっても固定は解除されず各種の機械、装置、板材等が破壊する可能性がある、衝撃が加わる度にナットが緩む、解体して再度固定する度にナットを取り替える必要がある、ボルトナットにピン穴をうがつことによりボルトナットの強度が低下する、或いは、現場での作業が煩雑になるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために提案されたものであって、固定した板材等間に所定のすべり力が加わったときに固定が解除されて各種の機械、装置、板材等の破壊が防止できると共に、ナットが緩むことがなく、ボルトナットを再利用可能とする場合にもボルトナットの強度が低下せず、現場での作業が煩雑にならないボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法を提供することを目的とする。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたもので、特許請求の範囲に記載された各発明は、ボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置或いは取り付け方法として、それぞれ以下に述べる各手段を採用したものである。
(1)第1の手段のボルトは、締め付け用雄ねじ部の先端に前記締め付け用雄ねじ部とは逆ピッチで小径の雌型の緩み止め用ねじ部を長手方向に有することを特徴とする。
(2)第2の手段のナットの緩み止め部材は、板状の折り曲げ可能な緩み止め用ツバと、前記緩み止め用ツバに固着されたツバ固定用ねじとを有することを特徴とする。
(3)第3の手段の安全ボルトナット装置は、締め付け用雄ねじ部の先端に前記締め付け用雄ねじ部とは逆ピッチで小径の緩み止め用ねじ部を長手方向に有するボルトと、前記ボルトの前記締め付け用雄ねじ部に螺合する締め付け用ナットと、板状の折り曲げ可能な緩み止め用ツバ及び前記緩み止め用ツバに固着され前記ボルトの前記緩み止め用ねじ部に螺合するツバ固定用ねじを有する緩み止め部材とを備えたことを特徴とする。
(4)第4の手段の安全ボルトナット装置は、前記第3の手段において、前記ボルトの前記緩み止め用ねじ部は雌型のねじであり、前記緩み止め部材の前記ツバ固定用ねじは雄型のねじであることを特徴とする。
(5)第5の手段の安全ボルトナット装置は、前記第3の手段において、前記ボルトの前記緩み止め用ねじ部は雄型のねじであり、前記緩み止め部材の前記ツバ固定用ねじは雌型のねじであることを特徴とする。
(6)第6の手段の安全ボルトナット装置は、前記第4の手段において、前記ボルト及び締め付け用ナットを被固定部材に取り付けたときに前記締め付け用ナットの上面位置より先端側に前記雌型の緩み止め用ねじ部が形成されていることを特徴とする。
(7)第7の手段の安全ボルトナット装置は、前記第3乃至6のいずれかの手段において、前記前記緩み止め部材の緩み止め用ツバは、緩み止め時に先端を折り曲げたときに前記締め付け用ナットの側面に当接する長さに形成されていることを特徴とする。
(8)第8の手段の安全ボルトナット装置の取り付け方法は、長穴のボルト貫通穴が穿設された被固定部材に締め付け用雄ねじ部及び先端に逆ピッチで小径の緩み止め用ねじ部を長手方向に有するボルトを挿入し、前記ボルトの締め付け用雄ねじ部に締め付け用ナットを螺合して前記被固定部材を所定の締め付け力で固定し、板状の折り曲げ可能な緩み止め用ツバ及び前記緩み止め用ツバに固着されたツバ固定用ねじを有する緩み止め部材を前記ボルトの前記緩み止め用ねじ部に螺合、固定し、前記緩み止め部材の緩み止め用ツバを前記締め付け用ナットの側面に当接するように折り曲げることにより、前記締め付け用ナットの緩み止めを行うことを特徴とする。
特許請求の範囲に記載の各請求項に係る発明のボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置、取り付け方法は、上記の各手段を採用しているので、以下の効果を奏する。
本発明の第1の手段のボルトによれば、締め付け用ナットにより被固定部材を所定の締め付け力で固定したときに、締め付け用ナットの緩み止めを防止するための緩み止め部材をボルトの先端側の逆ピッチで小径の雌型の緩み止め用ねじ部に螺合するようにしたので、締め付け力が変化することなく確実に締め付け用ナットの緩み止めを防止することができ、しかも、被固定部材の締め付け力が加わる部分にはピン穴等がないため、強度が低下することがなく、再利用が可能となる。
本発明の第2の手段のナットの緩み止め部材によれば、板状の折り曲げ可能な緩み止め用ツバを、締め付け用ナットの側面に当接するように折り曲げて締め付け用ナットの緩みを止めるようにしたので、締め付け力が変化することなく確実に締め付け用ナットの緩み止めを防止することができ、しかも、ボルト及び締め付け用ナットの締め付け力が加わる部分にはピン穴等がないため、強度が低下することがなく、ボルト及び締め付け用ナットを再利用することが可能となる。
本発明の第3〜7の手段の安全ボルトナット装置、第8の手段の安全ボルトナット装置の取り付け方法によれば、長穴のボルト貫通穴が穿設された被固定部材に締め付け用雄ねじ部及び先端に逆ピッチで小径の緩み止め用ねじ部を長手方向に有するボルトを挿入し、ボルトの締め付け用雄ねじ部に締め付け用ナットを螺合して前記被固定部材を所定の締め付け力で固定し、板状の折り曲げ可能な緩み止め用ツバ及び緩み止め用ツバに固着されたツバ固定用ねじを有する緩み止め部材をボルトの緩み止め用ねじ部に螺合、固定し、緩み止め部材の緩み止め用ツバを締め付け用ナットの側面に当接するように折り曲げ、締め付け用ナットの緩み止めを行うことにより、折り曲げられた緩み止め用ツバが側面に当接し、しかも締め付け用雄ねじ部のピッチとツバ固定用ねじのピッチとがお互いに逆になっているので、締め付け力を変化させることなく、締め付け用ナットの緩みが防止される。
しかも、緩み止め部材は、ボルトの先端の緩み止め用ねじ部に螺合しているため、締め付け用ナットの締め付け力には何ら影響を与えず、固定した被固定部材間に所定以上のすべり力が加わったときに固定が解除されて各種の機械、装置、板材等の破壊を防止することができる。
また、締め付け力が加わるボルトの締め付け用雄ねじ部及び締め付け用ナットには、ピン穴等がないため、強度が低下することがなく、ボルト及び締め付け用ナットを再利用することが可能となる。
そして、現場での取り付け作業においては、多数のボルト及び締め付け用ナットを個々に所定の締め付け力で締め付けた後、緩み止め部材の緩み止め用ツバを締め付け用ナットの側面に当接するように折り曲げるだけでよく、作業時間が大幅に改善される。
また、締め付け力が加わるボルトの締め付け用雄ねじ部及び締め付け用ナットには、ピン穴等がないため、強度が低下することがなく、ボルト及び締め付け用ナットを再利用することが可能となる。
そして、現場での取り付け作業においては、多数のボルト及び締め付け用ナットを個々に所定の締め付け力で締め付けた後、緩み止め部材の緩み止め用ツバを締め付け用ナットの側面に当接するように折り曲げるだけでよく、作業時間が大幅に改善される。
以下、図1〜図6に基づいて、本発明の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る安全ボルトナット装置の断面図、図2は、同安全ボルトナット装置の平面図である。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る安全ボルトナット装置の平面図、図4は、本発明の第3の実施形態に係る安全ボルトナット装置の平面図、図5は、本発明の第4の実施形態に係る安全ボルトナット装置の平面図、図6は、本発明の第5の実施形態に係る安全ボルトナット装置の平面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る安全ボルトナット装置の断面図、図2は、同安全ボルトナット装置の平面図である。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る安全ボルトナット装置の平面図、図4は、本発明の第3の実施形態に係る安全ボルトナット装置の平面図、図5は、本発明の第4の実施形態に係る安全ボルトナット装置の平面図、図6は、本発明の第5の実施形態に係る安全ボルトナット装置の平面図である。
なお、本発明の各実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置、取り付け方法は、例えば、滑走試験台の上に安全ボルトナット装置により揺動試験台を固定する車両衝突試験装置に使用されるものである。
そして、衝突試験時に所定の締め付け力以上の衝突力が揺動試験台に加わったとき、滑走試験台と揺動試験台とがずれることにより、締め付け力以上の衝突力を緩和、吸収し、揺動試験台等の破損を防止する。
また、これ以外にも、例えば、地震対策用として、過度の揺れが発生したときに、構造物が破壊するのを防止するような接合にも利用可能である。
そして、衝突試験時に所定の締め付け力以上の衝突力が揺動試験台に加わったとき、滑走試験台と揺動試験台とがずれることにより、締め付け力以上の衝突力を緩和、吸収し、揺動試験台等の破損を防止する。
また、これ以外にも、例えば、地震対策用として、過度の揺れが発生したときに、構造物が破壊するのを防止するような接合にも利用可能である。
(本発明の第1の実施の形態)
先ず、図1、図2に基づき、本発明の第1の実施の形態にボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
図1、図2に図示のように、例えば、滑走試験台側の被固定部材20には、揺動試験台側の被固定部材21が当接されている。
そして、被固定部材20、21には、多数のボルト貫通穴22、23が穿設されている。
なお、このボルト貫通穴22、23の少なくともどちらか一方は長穴となっている。
そして、過度の揺れが発生し、2枚の被固定部材20、21間に所定の摩擦力(締め付け力)以上の力が加わったときに、後述するボルト1がこの長穴内を移動して、衝突力を緩和、吸収し、揺動試験台等の破損を防止するようになっている。
先ず、図1、図2に基づき、本発明の第1の実施の形態にボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
図1、図2に図示のように、例えば、滑走試験台側の被固定部材20には、揺動試験台側の被固定部材21が当接されている。
そして、被固定部材20、21には、多数のボルト貫通穴22、23が穿設されている。
なお、このボルト貫通穴22、23の少なくともどちらか一方は長穴となっている。
そして、過度の揺れが発生し、2枚の被固定部材20、21間に所定の摩擦力(締め付け力)以上の力が加わったときに、後述するボルト1がこの長穴内を移動して、衝突力を緩和、吸収し、揺動試験台等の破損を防止するようになっている。
このボルト貫通穴22、23には、ボルト1が挿入されている。
このボルト1は、JIS等の標準のものであり、ボルト頭部2及び締め付け用雄ねじ部4aから構成されている。
そして、ボルト1の締め付け用雄ねじ部4aの先端部には、締め付け用雄ねじ部4aとは逆ピッチで小径の雌型の緩み止め用ねじ部5aが長手方向に穿設されている。
なお、図1に図示のものは、ボルト1の中心に緩み止め用ねじ部5aが穿設されているが、これに限定されるものではなく、偏心していても良い。
このボルト1は、JIS等の標準のものであり、ボルト頭部2及び締め付け用雄ねじ部4aから構成されている。
そして、ボルト1の締め付け用雄ねじ部4aの先端部には、締め付け用雄ねじ部4aとは逆ピッチで小径の雌型の緩み止め用ねじ部5aが長手方向に穿設されている。
なお、図1に図示のものは、ボルト1の中心に緩み止め用ねじ部5aが穿設されているが、これに限定されるものではなく、偏心していても良い。
このボルト1には、座金6、7が取りつけられ、締め付け用ナット8が螺合されている。
このとき、被固定部材20、21、座金6、7及び締め付け用ナット8の合計長さをL1、ボルト1の長さをL0、締め付け用雄ねじ部4aの長さ(深さ)をL2とすると、L0≧L1+L2となるようにすることが望ましい。
即ち、ボルト1、座金6、7、締め付け用ナット8を被固定部材20、21に取り付けたときに、締め付け用ナット8の上面位置より先端側に雌型の緩み止め用ねじ部5aが形成されるようにすることにより、締め付け力が加わる部分において、ボルト1の強度が低下しないようにしている。
なお、座金6、7、締め付け用ナット8も、JIS等の標準のものである。
このとき、被固定部材20、21、座金6、7及び締め付け用ナット8の合計長さをL1、ボルト1の長さをL0、締め付け用雄ねじ部4aの長さ(深さ)をL2とすると、L0≧L1+L2となるようにすることが望ましい。
即ち、ボルト1、座金6、7、締め付け用ナット8を被固定部材20、21に取り付けたときに、締め付け用ナット8の上面位置より先端側に雌型の緩み止め用ねじ部5aが形成されるようにすることにより、締め付け力が加わる部分において、ボルト1の強度が低下しないようにしている。
なお、座金6、7、締め付け用ナット8も、JIS等の標準のものである。
もし、例えば雌型の緩み止め用ねじ部5aをボルト頭部2に達するまで穿設する場合には、ボルト1の断面積が低下し、強度が低下するため、その分、断面積の大きなボルト1を使用する必要がある。
雌型の緩み止め用ねじ部5aには、緩み止め部材10a(10)が、取り付けられている。
この緩み止め部材10aは、図2に図示のような帯状の緩み止め用ツバ11a(11)と、緩み止め用ツバ11aの一方の面にスポット溶接等により取り付けられた雄型のツバ固定用ねじ13aとにより構成されている。
この雄型のツバ固定用ねじ13aは、ボルト1の雌型の緩み止め用ねじ部5aに螺合するようになっている。
また、ツバ固定用ねじ13aの長さは、緩み止め用ねじ部5aの長さ(深さ)L2よりも若干短くなるように形成されている。
この緩み止め部材10aは、図2に図示のような帯状の緩み止め用ツバ11a(11)と、緩み止め用ツバ11aの一方の面にスポット溶接等により取り付けられた雄型のツバ固定用ねじ13aとにより構成されている。
この雄型のツバ固定用ねじ13aは、ボルト1の雌型の緩み止め用ねじ部5aに螺合するようになっている。
また、ツバ固定用ねじ13aの長さは、緩み止め用ねじ部5aの長さ(深さ)L2よりも若干短くなるように形成されている。
本発明の第1の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置は上述のような構成となっており、被固定部材20、21を固定する場合、先ず、被固定部材20、21に穿設された多数のボルト貫通穴22、23に、各々座金6を挟んでボルト1を挿入する。
そして、座金7を挟んで各ボルト1の締め付け用雄ねじ部4aに、各々締め付け用ナット8を螺合して被固定部材20、21を所定の締め付け力となるように固定する。
このとき、各々のボルト1締め付け用ナット8毎に、締め付け力を調整する。
そして、座金7を挟んで各ボルト1の締め付け用雄ねじ部4aに、各々締め付け用ナット8を螺合して被固定部材20、21を所定の締め付け力となるように固定する。
このとき、各々のボルト1締め付け用ナット8毎に、締め付け力を調整する。
その後、各々のボルト1の緩み止め用ねじ部5aに、緩み止め部材10aのツバ固定用ねじ13aを螺合し、緩み止め用ツバ11aの裏面がボルト1の先端に、接触面Nで接する迄ねじ込んで固定する。
このようにして、各々のボルト1に、締め付け用ナット8及び緩み止め部材10aが固定された後に、緩み止め用ツバ11a(11)のツバ先端部12a(12)を、締め付け用ナット8の側面に当接するように折り曲げ線Mで折り曲げて、締め付け用ナット8の緩み止めを行う。
このようにして、各々のボルト1に、締め付け用ナット8及び緩み止め部材10aが固定された後に、緩み止め用ツバ11a(11)のツバ先端部12a(12)を、締め付け用ナット8の側面に当接するように折り曲げ線Mで折り曲げて、締め付け用ナット8の緩み止めを行う。
なお、折り曲げ線Mは、固定時の締め付け用ナット8の状態によって、図2(a)のように、帯の長手方向に対し直角になったり、図2(b)のように、斜めになったりする。
上述の本発明の第1の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法よれば、被固定部材20、21の締め付け力は、締め付け用ナット8のみに発生し、個々に正確に調整することがでる。
しかも、折り曲げられた緩み止め用ツバ11aを締め付け用ナット8の側面に当接させることにより、締め付け用ナット8の回り止めを行っているので、回り止め処理を行った後においても締め付け力は変化しない。
そして、締め付け用雄ねじ部4aのピッチとツバ固定用ねじ13aのピッチとを、お互いに逆ピッチとなるようにしているので確実に、締め付け用ナット8の緩みが防止される。
しかも、折り曲げられた緩み止め用ツバ11aを締め付け用ナット8の側面に当接させることにより、締め付け用ナット8の回り止めを行っているので、回り止め処理を行った後においても締め付け力は変化しない。
そして、締め付け用雄ねじ部4aのピッチとツバ固定用ねじ13aのピッチとを、お互いに逆ピッチとなるようにしているので確実に、締め付け用ナット8の緩みが防止される。
従って、固定した被固定部材20、21間に所定以上のすべり力が加わったときに固定が解除されて各種の機械、装置、板材等の破壊を防止することができる。
また、締め付け力が加わるボルト1の締め付け用雄ねじ部4a及び締め付け用ナット8には、ピン穴等がないため、強度が低下することがなく、ボルト1及び締め付け用ナット8を再利用することが可能となる。
そして、現場での取り付け作業においては、多数のボルト1及び締め付け用ナット8を個々に所定の締め付け力で締め付けた後、緩み止め部材10の緩み止め用ツバ11を締め付け用ナット8の側面に当接するように折り曲げるだけでよく、作業時間が大幅に改善される。
また、締め付け力が加わるボルト1の締め付け用雄ねじ部4a及び締め付け用ナット8には、ピン穴等がないため、強度が低下することがなく、ボルト1及び締め付け用ナット8を再利用することが可能となる。
そして、現場での取り付け作業においては、多数のボルト1及び締め付け用ナット8を個々に所定の締め付け力で締め付けた後、緩み止め部材10の緩み止め用ツバ11を締め付け用ナット8の側面に当接するように折り曲げるだけでよく、作業時間が大幅に改善される。
(本発明の第2の実施の形態)
次に、図1、図3に基づき、本発明の第2の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
本発明の第1の実施の形態と異なる点は、緩み止め部材10b(10)の緩み止め用ツバ11b(11)が円盤状(多角形も含む)である点のみであり、その他の構成、取付け方法は本発明の第1の実施の形態と同じである。
次に、図1、図3に基づき、本発明の第2の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
本発明の第1の実施の形態と異なる点は、緩み止め部材10b(10)の緩み止め用ツバ11b(11)が円盤状(多角形も含む)である点のみであり、その他の構成、取付け方法は本発明の第1の実施の形態と同じである。
即ち、本発明の第1の実施の形態では、図2(b)に図示のように、折り曲げ線Mが斜めになった場合、締め付け用ナット8の回り止め力が弱くなる恐れがある。
これに対し、本発明の第2の実施の形態のものでは、緩み止め用ツバ11bが円盤状であるので、締め付け時の締め付け用ナット8がどの位置であっても、折り曲げ線Mで折り曲げられる緩み止め用ツバ11bのツバ先端部12b(12)の形状は同であり、締め付け用ナット8の側面に接する面積は同じになる。
このような構成によれば、本発明の第1の実施の形態における作用効果に加えて、折り曲げられた両側のツバ先端部12bにより、締め付け用ナット8の回り止めをより確実に行うことができるという作用効果を奏する。
これに対し、本発明の第2の実施の形態のものでは、緩み止め用ツバ11bが円盤状であるので、締め付け時の締め付け用ナット8がどの位置であっても、折り曲げ線Mで折り曲げられる緩み止め用ツバ11bのツバ先端部12b(12)の形状は同であり、締め付け用ナット8の側面に接する面積は同じになる。
このような構成によれば、本発明の第1の実施の形態における作用効果に加えて、折り曲げられた両側のツバ先端部12bにより、締め付け用ナット8の回り止めをより確実に行うことができるという作用効果を奏する。
(本発明の第3の実施の形態)
次に、図1、図4に基づき、本発明の第3の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
本発明の第1、2の実施の形態と異なる点は、緩み止め部材10c(10)の緩み止め用ツバ11c(11)が半円盤状である点のみであり、その他の構成は本発明の第1、2の実施の形態と同じである。
このような構成によれば、折り曲げ線Mで折り曲げられる緩み止め用ツバ11cのツバ先端部12c(12)が片側のみであること以外は、本発明の第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
次に、図1、図4に基づき、本発明の第3の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
本発明の第1、2の実施の形態と異なる点は、緩み止め部材10c(10)の緩み止め用ツバ11c(11)が半円盤状である点のみであり、その他の構成は本発明の第1、2の実施の形態と同じである。
このような構成によれば、折り曲げ線Mで折り曲げられる緩み止め用ツバ11cのツバ先端部12c(12)が片側のみであること以外は、本発明の第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
(本発明の第4の実施の形態)
次に、図5に基づき、本発明の第4の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
図5に図示のように、ボルト3は、JIS等の標準のボルト3の先端部に、締め付け用雄ねじ部4bとは逆ピッチで小径の雄型の緩み止め用ねじ部5bを長手方向に形成したものである。
次に、図5に基づき、本発明の第4の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
図5に図示のように、ボルト3は、JIS等の標準のボルト3の先端部に、締め付け用雄ねじ部4bとは逆ピッチで小径の雄型の緩み止め用ねじ部5bを長手方向に形成したものである。
一方、緩み止め部材10は、帯状、円盤状或いは半円盤状の緩み止め用ツバ11(11a、11b、11c)と、緩み止め用ツバ11の一方の面に溶接、或いはねじ等により取り付けられたナット型のツバ固定用ねじ13bとにより構成されている。
このナット型のツバ固定用ねじ13bは、ボルト3の雄型の緩み止め用ねじ部5bに螺合するようになっている。
このナット型のツバ固定用ねじ13bは、ボルト3の雄型の緩み止め用ねじ部5bに螺合するようになっている。
このとき、被固定部材20、21、座金6、7及び締め付け用ナット8の合計長さをL1とすると、ボルト3の締め付け用雄ねじ部4bの長さはこの合計長さL1以上、雄型の緩み止め用ねじ部5bの長さL3は、ナット型のツバ固定用ねじ13bの長さ以上とする。
そして、ボルト3の長さL0は、段差代をL4とすると、L0≧L1+L3+L4とすることが望ましい。
そして、ボルト3の長さL0は、段差代をL4とすると、L0≧L1+L3+L4とすることが望ましい。
本発明の第4の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置は上述のような構成となっており、被固定部材20、21を固定する場合、先ず、被固定部材20、21に穿設された多数のボルト貫通穴22、23に、各々座金6を挟んでボルト3を挿入する。
そして、座金7を挟んで各ボルト3の締め付け用雄ねじ部4bに、各々締め付け用ナット8を螺合して被固定部材20、21を所定の締め付け力となるように固定する。
このとき、各々のボルト3締め付け用ナット8毎に、締め付け力を調整する。
そして、座金7を挟んで各ボルト3の締め付け用雄ねじ部4bに、各々締め付け用ナット8を螺合して被固定部材20、21を所定の締め付け力となるように固定する。
このとき、各々のボルト3締め付け用ナット8毎に、締め付け力を調整する。
その後、各々のボルト3の緩み止め用ねじ部5bに、緩み止め部材10のツバ固定用ねじ13ab螺合し、緩み止め用ツバ11の裏面がボルト3の先端に、接触面Nで接する迄ねじ込んで固定する。
そして、各々のボルト3に、締め付け用ナット8及び緩み止め部材10が固定された後に、緩み止め用ツバ11のツバ先端部12を、締め付け用ナット8の側面に当接するように、折り曲げ線Mで折り曲げて、締め付け用ナット8の緩み止めを行う。
そして、各々のボルト3に、締め付け用ナット8及び緩み止め部材10が固定された後に、緩み止め用ツバ11のツバ先端部12を、締め付け用ナット8の側面に当接するように、折り曲げ線Mで折り曲げて、締め付け用ナット8の緩み止めを行う。
上述の本発明の第4の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法によれば、本発明の第1〜3の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
また、締め付け力が加わるボルト3の締め付け用雄ねじ部4b及び締め付け用ナット8には、ピン穴等がないため、強度が低下することがなく、ボルト3及び締め付け用ナット8を再利用することが可能となる。
なお、ボルト3の先端を小径に削り、逆ねじを切る必要があるので、本発明の第1〜3の実施の形態のものより多少コストアップとなる。
また、締め付け力が加わるボルト3の締め付け用雄ねじ部4b及び締め付け用ナット8には、ピン穴等がないため、強度が低下することがなく、ボルト3及び締め付け用ナット8を再利用することが可能となる。
なお、ボルト3の先端を小径に削り、逆ねじを切る必要があるので、本発明の第1〜3の実施の形態のものより多少コストアップとなる。
(本発明の第5の実施の形態)
次に、図6に基づき、本発明の第5の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
本発明の第4の実施の形態のものと異なる点は、緩み止め部材10の緩み止め用ツバ11とナット型のツバ固定用ねじ13bとを逆にし、緩み止め部材10の緩み止め用ツバ11にも、ボルト3の緩み止め用ねじ部5bが貫通する穴を明けた点にある。
次に、図6に基づき、本発明の第5の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法につき説明する。
本発明の第4の実施の形態のものと異なる点は、緩み止め部材10の緩み止め用ツバ11とナット型のツバ固定用ねじ13bとを逆にし、緩み止め部材10の緩み止め用ツバ11にも、ボルト3の緩み止め用ねじ部5bが貫通する穴を明けた点にある。
このとき、被固定部材20、21、座金6、7及び締め付け用ナット8の合計長さをL1とすると、ボルト3の締め付け用雄ねじ部4bの長さはこの合計長さL1以上、雄型の緩み止め用ねじ部5bの長さは、ナット型のツバ固定用ねじ13b及び緩み止め用ツバ11の合計長さL5以上とする。
そして、ボルト3の長さL0は、段差代をL6とすると、L0≧L1+L5+L6とすることが望ましい。
上述の本発明の第5の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法よれば、本発明の第4の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
そして、ボルト3の長さL0は、段差代をL6とすると、L0≧L1+L5+L6とすることが望ましい。
上述の本発明の第5の実施の形態に係るボルト、ナットの緩み止め部材、安全ボルトナット装置及び取り付け方法よれば、本発明の第4の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は上記の各実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
1、3 ボルト
2 ボルト頭部
4a、4b 締め付け用雄ねじ部
5a、5b 緩み止め用ねじ部
6、7 座金
8 締め付け用ナット
10(10a、10b、10c) 緩み止め部材
11(11a、11b、11c) 緩み止め用ツバ
12(12a、12b、12c) ツバ先端部
13a、13b ツバ固定用ねじ
20、21 被固定部材
22、23 ボルト貫通穴
M 折り曲げ線
N 接触面
101、102 挿通孔
103 小径ナット
104 ピン挿入穴
105 ロックピン
106 固定部材
2 ボルト頭部
4a、4b 締め付け用雄ねじ部
5a、5b 緩み止め用ねじ部
6、7 座金
8 締め付け用ナット
10(10a、10b、10c) 緩み止め部材
11(11a、11b、11c) 緩み止め用ツバ
12(12a、12b、12c) ツバ先端部
13a、13b ツバ固定用ねじ
20、21 被固定部材
22、23 ボルト貫通穴
M 折り曲げ線
N 接触面
101、102 挿通孔
103 小径ナット
104 ピン挿入穴
105 ロックピン
106 固定部材
Claims (8)
- 締め付け用雄ねじ部の先端に前記締め付け用雄ねじ部とは逆ピッチで小径の雌型の緩み止め用ねじ部を長手方向に有することを特徴とするボルト。
- 板状の折り曲げ可能な緩み止め用ツバと、前記緩み止め用ツバに固着されたツバ固定用ねじとを有することを特徴とするナットの緩み止め部材。
- 締め付け用雄ねじ部の先端に前記締め付け用雄ねじ部とは逆ピッチで小径の緩み止め用ねじ部を長手方向に有するボルトと、前記ボルトの前記締め付け用雄ねじ部に螺合する締め付け用ナットと、板状の折り曲げ可能な緩み止め用ツバ及び前記緩み止め用ツバに固着され前記ボルトの前記緩み止め用ねじ部に螺合するツバ固定用ねじを有する緩み止め部材とを備えたことを特徴とする安全ボルトナット装置。
- 前記ボルトの前記緩み止め用ねじ部は雌型のねじであり、前記緩み止め部材の前記ツバ固定用ねじは雄型のねじであることを特徴とする請求項3に記載の安全ボルトナット装置。
- 前記ボルトの前記緩み止め用ねじ部は雄型のねじであり、前記緩み止め部材の前記ツバ固定用ねじは雌型のねじであることを特徴とする請求項3に記載の安全ボルトナット装置。
- 前記ボルト及び締め付け用ナットを被固定部材に取り付けたときに前記締め付け用ナットの上面位置より先端側に前記雌型の緩み止め用ねじ部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の安全ボルトナット装置。
- 前記緩み止め部材の緩み止め用ツバは、緩み止め時に先端を折り曲げたときに前記締め付け用ナットの側面に当接する長さに形成されていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の安全ボルトナット装置。
- 長穴のボルト貫通穴が穿設された被固定部材に締め付け用雄ねじ部及び先端に逆ピッチで小径の緩み止め用ねじ部を長手方向に有するボルトを挿入し、前記ボルトの締め付け用雄ねじ部に締め付け用ナットを螺合して前記被固定部材を所定の締め付け力で固定し、板状の折り曲げ可能な緩み止め用ツバ及び前記緩み止め用ツバに固着されたツバ固定用ねじを有する緩み止め部材を前記ボルトの前記緩み止め用ねじ部に螺合、固定し、前記緩み止め部材の緩み止め用ツバを前記締め付け用ナットの側面に当接するように折り曲げることにより、前記締め付け用ナットの緩み止めを行うことを特徴とする安全ボルトナット装置の取り付け方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7946021B1 (en) | 2009-09-05 | 2011-05-24 | Thomas J. Kochanowicz | Double safety fastener |
CN110131284A (zh) * | 2019-06-10 | 2019-08-16 | 浙江盛世瑞金紧固件有限公司 | 一种高强度防松防盗螺栓 |
US10400809B2 (en) | 2016-09-13 | 2019-09-03 | Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. | Structure, manufacturing method therefor, and fastener |
CN112763132A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-05-07 | 安徽西得仪表科技有限公司 | 一种新型压力表防盗装置 |
CN114198381A (zh) * | 2021-03-05 | 2022-03-18 | 宝鸡市金成工贸有限责任公司 | 一种防松组合垫圈及铁轨用自适应锁止结构 |
CN114251343A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-03-29 | 广西大学 | 铁路驼峰制动轨新型防松装置 |
-
2006
- 2006-01-12 JP JP2006004597A patent/JP2007187215A/ja not_active Withdrawn
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