JPH10293070A - 力センサの過負荷防護機構 - Google Patents

力センサの過負荷防護機構

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JPH10293070A
JPH10293070A JP9115034A JP11503497A JPH10293070A JP H10293070 A JPH10293070 A JP H10293070A JP 9115034 A JP9115034 A JP 9115034A JP 11503497 A JP11503497 A JP 11503497A JP H10293070 A JPH10293070 A JP H10293070A
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JP
Japan
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load
pin
insertion hole
clearance
rigidity
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JP9115034A
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English (en)
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Ryuichi Hara
龍一 原
Kazukuni Ban
一訓 伴
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 1個所にまとめて形成され、あらゆる方向の
過大荷重に対する防護機能を発揮する力センサの過負荷
防護機構を提供する。 【解決手段】 平行プレート(フランジ)1、2の各々
に高剛性部3、4が堅固に結合され、ギャップd1 のク
リアランスS1 を形成する。高剛性部3、4には同軸で
ピン挿入孔5が形成され、耐負荷ピン8が挿入される。
フランジ1、2間に横方向の過大な荷重が加わると、細
径部11とピン挿入孔5の内壁が接触し、円環クリアラ
ンスS2 のギャップd2 が一部で0となり、剛性が飛躍
的に増大して過大負荷から防護される。過大な縦方向引
っ張り荷重が加わると、クリアランスS3 のギャップd
3 が狭まり、凹部2aとヘッド12の接触が起こり、縦
方向の過大荷重に対する防護機能が発揮される。縦方向
圧縮荷重が加わると、高剛性部3、4が接触し合い、圧
縮荷重に対する防護機能が作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は力センサの過負荷防
護機構に関し、更に詳しく言えば、対をなす平行なプレ
ートを複数のブリッジ部で連結した構造を有する力セン
サのための過負荷防護機構に関する。
【0002】
【従来技術】1対の平行なプレート間を複数のブリッジ
部で連結した型の力センサは、例えば力制御を行なうロ
ボットにおける力の測定手段として広く使用されてい
る。図2はこのような型の力センサの本体部(センサボ
ディ)の概観を例示したものである。同図において、符
号20で全体を指示されたセンサボディは1対の互いに
平行なプレート(フランジ)21、22を備え、これら
プレート21、22は、複数のブリッジ部23〜26で
連結されている。なお、本図では、ブリッジ部25、2
6は背後に隠れているため、符号のみが記されている。
【0003】これらブリッジ部23〜26の一部には歪
ゲージが取り付けられる低剛性領域が形成されており、
力センサに荷重が作用した時に歪ゲージに十分な変形を
惹起させるようになている。本例においては、各ブリッ
ジ部23〜26に、互いに直交に配向された2個づつの
凹部23a、23b、24a、24b(ブリッジ部2
5、26の凹部は不図示)が低剛性領域として設けら
れ、各凹部に1個づつの剪断歪ゲージ(図示省略)が取
り付けられる。
【0004】センサボディに荷重が作用すると、各ブリ
ッジ部23〜26の凹部23a、23b、24a、24
bが変形し、歪ゲージがそれに応じて歪む。その結果、
各歪ゲージに電気抵抗値の変化が生じる。この変化は周
知のブリッジ回路を介して電圧値として出力され、更に
所定の処理回路やソフトウェア処理によって6軸力に変
換される。なお、力センサに装備される歪ゲージとして
は、曲げ応力を検出するものも使用されている。
【0005】このような力センサに定格を越えるような
過大な荷重が加わると、相対的に小さな剛性しか持たな
いブリッジ部23〜26、特に歪ゲージの設置部(凹部
23a、23b、24a、24b)が大きく変形し、ブ
リッジ部23〜26あるいはそこに取り付けられた歪ゲ
ージを破損させる恐れがある。そこで、力センサに過大
な荷重が加えられた場合に、ブリッジ部23〜26を中
心に、力センサを破壊、損傷から防護するための過負荷
防護機構をブリッジ部あるいはその周辺に設けることが
提案されている。
【0006】上記型の力センサに設ける過負荷防護機構
としては、ストッパ機構を利用したものが提案されてい
る。これは、力センサのブリッジ部の変形が所定の大き
さに達すると、それ以上の変形を阻止すべく大きな剛性
がブリッジ部周辺に自動的に発生するような機構を設け
ることで、力センサの破壊・損傷を防止しようとするも
のである。
【0007】この種のストッパ機構の例として、例えば
特公平6−43930号公報、特公平6−29803号
公報、特公平6−29804号公報の各公報に記載され
たものがある。これら従来技術においては、種々の方向
と向きを持つ変形を制限するために、複雑な機構が設け
られている。
【0008】即ち、平行プレートと平行な方向の変形を
阻止する過負荷ストッパピン(耐負荷ピン)を設けるた
めに筒状の保護部材が必要であるだけでなく、平行プレ
ートと垂直な方向の変形(圧縮変形、引張り変形)を阻
止する過負荷ストッパピンのためにも複数種類の筒状保
護部材が必要となっている。このような筒状保護部材を
何種類もセンサボディに組み込むことは、製造コストの
上昇要因になる。
【0009】また、高剛性を発生させる限界を定めるス
トッパギャップの調整を行なうためにテーパ面を利用す
ることが提案されているが、テーパ面をストッパギャッ
プ調整手段に用いると、大きな荷重によってストッパギ
ャップが埋まり過負荷ストッパピンがテーパ面に当接す
る時、点接触で大きな荷重に抗することになる。そのた
め、接触点周辺には内部応力が集中的に発生し、過大な
荷重が解消された後もストッパピンやテーパ面に変形や
打痕が生じ易い。このような変形や打痕が残ると、以後
の過負荷防護機能が十分に発揮されなくなるおそれがあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、対をなす平行プレート間を複数のブリッジ部で連結
した型の力センサに過負荷防護のために設けられるスト
ッパ機構を改良し、簡単な構造であらゆる方向の荷重に
対する過負荷防護機能を発揮出来るようにすることにあ
る。また、本発明は前記改良とともにストッパギャップ
の調整・設定が容易で、過大荷重印加時にストッパピン
やテーパ面に変形や打痕を生じ難くしたストッパ機構を
提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、対をなす互い
に平行なプレート部を複数のブリッジ部で連結したセン
サボディを有する力センサに新規な過負荷防護機構を導
入することで上記技術課題を解決する。
【0012】即ち、本発明に従った過負荷防護機構に
は、一方のプレート部に堅固に結合された第1の高剛性
部と、他方のプレート部に堅固に結合された第2の高剛
性部と、これら第1の高剛性部並びに第2の高剛性部を
同軸で穿つように形成されたピン挿入孔と、該ピン挿入
孔内に挿入可能な耐負荷ピンと、ピン挿入孔内における
耐負荷ピンの挿入位置を調整する挿入位置調整機構が設
けられる。
【0013】第1の高剛性部と前記第2の高剛性部は第
1のクリアランスを形成するように対峙しており、ピン
挿入孔は入口部に孔開き凹部を有している。そして、耐
負荷ピンは、ピン挿入孔内への挿入時にピン挿入孔内壁
面との間に第2のクリアランスを形成する部分と、孔開
き凹部の底面との間に第3のクリアランスを形成する部
分を有している。第3のクリアランスは挿入位置調整機
構によって調整される耐負荷ピンの挿入位置によって調
整可能となっている。
【0014】このような構造を持つ機構により、第1の
クリアランスは平行なプレート部間の距離を短縮するよ
うな圧縮荷重に関して高剛性を発生させる限界変形を定
め、第2のクリアランスは平行なプレート部と平行な任
意の方向に作用する荷重に関して高剛性を発生させる限
界変形を定め、第3のクリアランスは平行なプレート部
間の距離を拡大するような圧縮荷重に関して高剛性を発
生させる限界変形を定めることが出来る。
【0015】ピン挿入孔内における耐負荷ピンの挿入位
置を調整する挿入位置調整機構は、耐負荷ピンと前記ピ
ン挿入孔の内周に形成された互いに累合し合うネジ機構
とすることが出来る。好ましくは、このネジ機構には耐
負荷ピンの回転を係止する係止機構が付設され、耐負荷
ピンの挿入位置によって定まる第3のクリアランスを堅
固に固定する。
【0016】また、耐負荷ピンにつば状のヘッドを設
け、これをピン挿入孔内への挿入時に第3のクリアラン
スを形成する部分として利用することが出来る。更に、
耐負荷ピンには、つば状のヘッドに連なる細径部を設
け、これをピン挿入孔内への挿入時に前記第2のクリア
ランスを形成する部分として利用することが出来る。
【0017】本発明を適用した力センサの平行プレート
間に横方向の過大な荷重が加わると、第2のクリアラン
スのギャップが一部で消失し、剛性が飛躍的に増大して
過大負荷から防護される。また、過大な縦方向引っ張り
荷重が加わると、第3のクリアランスのギャップが狭ま
り、縦方向の過大荷重に対する防護機能が発揮される。
更に、縦方向圧縮荷重が加わると、第1のクリアランス
のギャップが狭まり、高剛性部が接触し合い、圧縮荷重
に対する防護機能が作動する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した力センサ
の過負荷防護機構の概略を説明する図で、1対の平行な
プレート間を複数のブリッジ部で連結した型の力センサ
(図2はその例示)について、過負荷防護機構の関連部
分を抽出拡大断面図で示したものである。ここに述べる
過負荷防護機構は複数のブリッジ部のすべてに設けられ
ることが好ましいが、一部のブリッジ部のみに設けられ
ることも出来る。
【0019】同図において、符号1、2はセンサボディ
の両端部にあって1対の互いに平行なプレート部を構成
するフランジを表わしている。併記された座標系を用い
て言えば、フランジ1、2間はZ軸方向に延びる複数の
ブリッジ部で連結されており、本図にはその内の一つの
ブリッジ部の高剛性部3、4の断面(センサボディ全体
から言えば、円筒壁面の断面)が符号3、4で示されて
いる。なお、歪ゲージが取り付けられる低剛性部はここ
では図示されていないが、高剛性部3、4の紙面垂直方
向(センサボディ側面に沿った方向)に隣接して設けら
れている。
【0020】高剛性部3、4は各々フランジ1、2と十
分な剛性をもって結合されており、フランジ1、2の突
起部あるいは延在部とみることも出来る。各高剛性部
3、4の先端部は、狭いギャップd1 を有するクリアラ
ンス(スリット)S1 を以て互いに対峙する関係にあ
る。また、フランジ1側の高剛性部3にはセンサボディ
内部の空洞Cを塞ぐように、蓋部材17が取付ネジ孔1
5、取付ネジ16を用いて取り付けられてられている。
符号1a、2aは各フランジ1,2に設けられた開孔
で、ロボットやハンドとの接合のためのボルト挿入孔と
して利用される。
【0021】そして、一方の高剛性部4を貫いて他方の
高剛性部3を同軸で穿つようにピン挿入孔5が形成さ
れ、このピン挿入孔5に耐負荷ピン8が挿入されてい
る。この構造は、本発明を適用した力センサに特徴的な
ものである。
【0022】ピン挿入孔5の入口部2bはフランジ2の
凹部の形態を有し、この凹部から奥部に向かってピン挿
入孔5が延びている。即ち、入口部2bは孔開き凹部と
して形成されている。そして、ピン挿入孔5の奥部は雌
ネジ部7を有するネジ孔6となっている。耐負荷ピン8
は、ピン挿入孔5へ挿入前の状態で重複描示したよう
に、先端側から順に雄ネジ部9、大径部10、小径部1
1並びにつば状のヘッド12を備えている。
【0023】つば状のヘッド12の径は、大径部10よ
り大きく、且つ、入口部2bの径より小さく設計され
る。また、雄ネジ部9と雌ネジ部7は、互いに累合し合
うように設計されている。大径部10の径は、ピン挿入
並びに雄ネジ部9と雌ネジ部7の累合を可能にする条件
で最大とされ、ピン挿入時にはその外周がピン挿入孔5
の内壁にタイトに接する。
【0024】耐負荷ピン8とピン挿入孔5がこのような
構造を有しているため、耐過負荷ピン8をその中心軸周
りで回転させ、挿入位置(±Z軸方向位置)を調整する
とが出来る。そして、雌ネジ部7に設けられた係止ネジ
孔13と累合し合う係止ネジ14を締め付けることで、
耐負荷ピン8の回転を止め、挿入位置を固定させること
が出来るようになっている。
【0025】耐負荷ピン8の挿入位置の調整は、ヘッド
12とフランジ2の凹部2bの底部の間のクリアランス
S3 のギャップd3 を調整するために行なわれるもの
で、ギャップd3 の調整を通して、±Z軸方向の引っ張
り変形について高剛性が発生する変形限界が定められ
る。
【0026】次に重要なことは、耐負荷ピン8の細径部
11の存在によって、ピン挿入孔5の内壁と細径部11
との間には円環状のクリアランス(円環スリット)S2
が形成されていることである。このクリアランスS2 の
ギャップd2 は、Z軸周りの全方向の変形に関して高剛
性が発生する変形限界を定める。ギャップd2 の大きさ
は、ピン挿入孔5の内径と細径部11の外径の設計、あ
るいは異なる外径を持つ過負荷ピン8との交換を通して
選択することが出来る。
【0027】以上説明した構造を有するストッパ機構の
過負荷防護機能(耐負荷荷作用)の概要は次の通りであ
る。 (1)フランジ1、2間に横方向(Z軸と垂直な任意の
方向)の荷重が加わった場合、荷重の方向と大きさに応
じて円環状のクリアランスS2 のギャップd2が各所で
変化する。即ち、圧縮応力が発生する部分ではギャップ
d2 が狭まり、引っ張り応力が発生する部分ではギャッ
プd2 が広がる。
【0028】横方向の荷重が限度を越えて大きい場合に
は、圧縮応力が発生する部分で耐負荷ピン8の細径部1
1の外周とピン挿入孔5の内壁との接触が起こり、ギャ
ップd2 がゼロとなる。このような接触が起ると、それ
以上の横方向変形(Z軸と垂直な任意の方向の変形)に
対する抵抗力、即ち剛性が飛躍的に増大する。このよう
な作用を通して、横方向(Z軸と垂直な任意の方向)に
加わる過大な荷重に対する防護機能が発揮される。
【0029】中立状態におけるギャップd2 は、防護機
能が作動する荷重限界を左右する一つのファクタであ
る。一般に、中立状態におけるギャップd2 を小さく設
定する程比較的小さな荷重で防護機能を作動させること
が出来る。但し、防護機能が作動した状態では力センサ
は正常な検出出力を提供出来なくなることに注意する必
要がある。
【0030】(2)フランジ1、2間に縦方向(±Z軸
方向)の引っ張り荷重が加わった場合、クリアランス
(スリット)S3 のギャップd3 が狭まる。この荷重が
限度を越えて大きい場合には、フランジ2の凹部(ピン
挿入孔5の入り口部)2bの底部とこれに対向する耐負
荷ピン8のヘッド12の面との接触が起こり、ギャップ
d3 がゼロとなる。このような接触が起ると、それ以上
の縦方向の引っ張り変形に対する抵抗力、即ち剛性が飛
躍的に増大する。このような作用を通して、縦方向(フ
ランジ1、2間距離を増大させようとする方向)に加わ
る過大な荷重に対する防護機能が発揮される。
【0031】クリアランスS2 の場合と同じく、中立状
態におけるギャップd3 は、防護機能が作動する荷重限
界を左右する一つのファクタである。一般に、中立状態
におけるギャップd3 を小さく設定する程比較的小さな
荷重で防護機能を作動させることが出来る。防護機能が
作動した状態では力センサは正常な検出出力を提供出来
なくなることも同様である。
【0032】(3)フランジ1、2間に縦方向(±Z軸
方向)の圧縮荷重が加わった場合、クリアランスS1 の
ギャップd1 が狭まる。この荷重が限度を越えて大きい
場合には、フランジ1、2に各々堅固に結合した高剛性
部3、4の接触が起こり、ギャップd1 がゼロとなる。
このような接触が起ると、それ以上の縦方向の圧縮変形
に対する抵抗力、即ち剛性が飛躍的に増大する。このよ
うな作用を通して、縦方向(フランジ1、2間距離を縮
小させようとする方向)に加わる過大な荷重に対する防
護機能が発揮される。
【0033】クリアランスS2 、S3 の場合と同じく、
中立状態におけるギャップd1 は、防護機能が作動する
荷重限界を左右する一つのファクタであり、中立状態に
おけるギャップd1 を小さく設定する程比較的小さな荷
重で防護機能を作動させることが出来る。防護機能が作
動した状態では力センサは正常な検出出力を提供出来な
くなることも同様である。
【0034】各クリアランスS1 、S2 、S3 の中立状
態におけるギャップd1 、d2 、d3 の調整・設定方法
をまとめて述べれば、次のようになる。クリアランスS
1 のギャップd1 の調整・設定に関しては、ワイヤカッ
ト放電加工の技術を適用することで、クリアランスS1
を高精度で管理することが可能である。
【0035】クリアランスS2 のギャップd2 の調整・
設定に関しては、ピン挿入孔5の内径や、耐負荷ピン8
の細径部11の外径を高精度の加工で定める必要がある
が、例えば前者についてはリーマ加工、後者については
旋盤による加工を適用すれば、かなりの高精度の加工が
可能である。
【0036】そして、クリアランスS3 のギャップd3
に関しては、一旦d3 =0となるまで耐負荷ピン8をピ
ン挿入孔5にねじ込んでから、耐負荷ピン8を反転させ
てd3 が意図する大きさになったところで回転操作を止
める。そして、係止ネジ14で耐負荷ピン8(雄ネジ
部)を締め付けることで、ギャップd3 が固定される。
ギャップd3 の大きさは、耐負荷ピン8の回転を通して
調整されるので、雄雌ネジ部7、9のネジ目に適当な細
かさを持たせることで精密な調整を簡単に行えるという
利点がある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1個所にまとめて形成された簡単なストッパ機構にあら
ゆる方向の過大荷重に対する過負荷防護機能を発揮させ
ることが出来る。また、過負荷防護機能が作動する変形
限界を規定する各ギャップd1、d2 、d3 の調整・設
定を簡単な調整作業あるいは現実的に適用可能な高精度
加工技術によって行い得る。
【0038】また、高剛性を発生させるための接触がい
ずれも点接触ではないので過大荷重印加時に部材の変形
や打痕が生じ難く、従ってそれによる性能低下も生じ難
い。従って、少ない部品と低いコストで実用的で安定し
た耐負荷特性を持った力センサの過負荷防護機構が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した力センサの過負荷防護機構の
概略を説明する図で、1対の平行なプレート間を低剛性
領域を有する複数のブリッジ部で連結した型の力センサ
(図1はその例示)について、過負荷防護機構の関連部
分を抽出拡大断面図で示したものである。
【図2】1対の平行なプレート間を低剛性領域を有する
複数のブリッジ部で連結した型の力センサの本体部(セ
ンサボディ)の概観を例示したものである。
【符号の説明】
1、2、21、22 フランジ(平行プレート対) 1a、2a 開孔 2b ピン挿入孔の入口部 3、4 高剛性部 5 ピン挿入孔 6 ネジ孔 7 雌ネジ部 8 耐過負荷ピン 9 雄ネジ部 10 大径部 11 小径部 12 ピンヘッド 13 係止ネジ孔 14 係止ネジ 15 取付ネジ孔 16 取付ネジ 17 蓋部材 23〜26 ブリッジ部 23a、23b、24a、24b 凹部 C センサボディ内部の空洞 S1 、S2 、S3 クリアランス(スリット)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす互いに平行なプレート部を複数
    のブリッジ部で連結したセンサボディを有する力センサ
    の過負荷防護機構において、 前記プレート部の一方に堅固に結合された第1の高剛性
    部と、 前記プレート部の他方に堅固に結合された第2の高剛性
    部と、 前記第1の高剛性部並びに第2の高剛性部を同軸で穿つ
    ように形成されたピン挿入孔と、 前記ピン挿入孔内に挿入可能な耐負荷ピンと、 前記ピン挿入孔内における前記耐負荷ピンの挿入位置を
    調整する挿入位置調整機構とを備え、 前記第1の高剛性部と前記第2の高剛性部は第1のクリ
    アランスを形成するように対峙しており、 前記ピン挿入孔は入口部に孔開き凹部を有しており、 前記耐負荷ピンは、前記ピン挿入孔内への挿入時に前記
    ピン挿入孔内壁面との間に第2のクリアランスを形成す
    る部分と、前記孔開き凹部の底面との間に第3のクリア
    ランスを形成する部分を有し、 前記第3のクリアランスは前記挿入位置調整機構によっ
    て調整される前記耐負荷ピンの挿入位置によって調整可
    能となっており、 第1のクリアランスは前記平行なプレート部間の距離を
    短縮するような圧縮荷重に関して高剛性を発生させる限
    界変形を定め、 第2のクリアランスは前記平行なプレート部と平行な任
    意の方向に作用する荷重に関して高剛性を発生させる限
    界変形を定め、 第3のクリアランスは前記平行なプレート部間の距離を
    拡大するような圧縮荷重に関して高剛性を発生させる限
    界変形を定めるようになっている、前記力センサの過負
    荷防護機構。
  2. 【請求項2】 前記挿入位置調整機構が、前記耐負荷ピ
    ンと前記ピン挿入孔の内周に形成された互いに累合し合
    うネジ機構である、請求項1に記載された力センサの過
    負荷防護機構。
  3. 【請求項3】 前記挿入位置調整機構が、前記耐負荷ピ
    ンと前記ピン挿入孔の内周に形成された互いに累合し合
    うネジ機構であり、前記ネジ機構には前記耐負荷ピンの
    回転を係止する係止機構が付設されている、請求項2に
    記載された力センサの過負荷防護機構。
  4. 【請求項4】 前記耐負荷ピンはつば状のヘッドを有
    し、前記ピン挿入孔内への挿入時に前記第3のクリアラ
    ンスを形成する部分を前記ヘッドが提供している、請求
    項1〜請求項3のいずれか1項に記載された力センサの
    過負荷防護機構。
  5. 【請求項5】 前記耐負荷ピンはつば状のヘッドに連な
    る細径部を有し、前記ピン挿入孔内への挿入時に前記第
    2のクリアランスを形成する部分を前記細径部が提供し
    ている、請求項4に記載された力センサの過負荷防護機
    構。
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