JP2002097349A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

Info

Publication number
JP2002097349A
JP2002097349A JP2000288749A JP2000288749A JP2002097349A JP 2002097349 A JP2002097349 A JP 2002097349A JP 2000288749 A JP2000288749 A JP 2000288749A JP 2000288749 A JP2000288749 A JP 2000288749A JP 2002097349 A JP2002097349 A JP 2002097349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
weight
rubber
polyorganosiloxane
vinyl monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000288749A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kawamura
孝 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2000288749A priority Critical patent/JP2002097349A/ja
Publication of JP2002097349A publication Critical patent/JP2002097349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐湿熱性に優れ、低ソリで、且つ高靭性を有
する大型ハウジング部品用熱可塑性樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 特定範囲の酸価の熱可塑性ポリエステル
系樹脂と、ゴム変性スチレン系樹脂との組成物に、グリ
シジル基以外の官能基含有ビニル系単量体を含むビニル
系単量体をグラフト重合させたポリオルガノシロキサン
系樹脂および/またはガラス繊維、板状無機充填材を配
合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規にして有用なる熱
可塑性樹脂組成物に関するものであり、耐衝撃性、耐湿
熱性、かつ成形時収縮率の異方性が少なく、ソリが改善
され、特に、大型のハウジング部品に利用可能な熱可塑
性樹脂組成物を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリブチレンテレフタレート(以下、P
BTと略称する)に代表される熱可塑性ポリエステル樹
脂は優れた成形性、機械的特性、耐熱性、電気的特性、
耐薬品性等を有するため、電気・電子分野、自動車分野
において幅広く使用されている。特に、自動車分野で
は、ワイヤーハーネスコネクタ、イグニッションコイル
等の各種電装部品および各種ミラ−のハウジング等の用
途には、前述の特性に加え、流動性や寸法精度に優れる
ため、熱可塑性ポリエステル樹脂が広く用いられてい
る。
【0003】しかしながら、耐衝撃性が低く、かつ射出
成形時の成形収縮率が大きく、特にガラス繊維等で強化
された熱可塑性ポリエステル樹脂の場合、成形時の溶融
樹脂の流動方向と直角方向とでは収縮率が大きく異なる
ため、収縮率に異方性を生じ、成形品にソリが発生しや
すく、ハウジング部品等の大型の成形品用途には使用が
制限されていた。
【0004】熱可塑性ポリエステル樹脂の耐衝撃性を向
上させる手段として、改質剤としてコアシェル構造を有
する多層ポリアクリル酸エステル樹脂を配合する手法が
特開昭52−150466号公報に、更に、芳香族ポリ
カーボネート樹脂とコアシェル構造を有する多層ポリア
クリル酸エステル樹脂とを配合する方法が特公平2−2
898号公報および特開平8−59971号公報に開示
されている。
【0005】また、特公平3−50391号公報にはポ
リエステル樹脂にポリアルキレンオキサイドを含有する
ことを特徴とするコネクタについて開示され、ポリエス
テルエラストマーを添加する方法も広く用いられてお
り、特開平2−294357号公報にはポリエステルエ
ラストマーにビスオキサゾリン化合物を配合し靭性およ
び耐熱安定性を改良する手法が開示されている。更に、
オレフィン系樹脂による改質方法(特開昭59−166
554号公報、特開平6−345949号公報、特開平
9−296101号公報)も一般的に知られている。
【0006】一方、エチレンとメタクリル酸グリシジル
等との共重合体は熱可塑性ポリエステル樹脂に対する耐
衝撃性改良効果が大きいことが知られており、更に、多
官能化合物との併用によって、更に加水分解性を改良す
る処方(特開昭55−137154号公報、特公平5−
62901号公報)が開示されている。
【0007】また、特開昭49−97081号公報、特
開昭50−23449号公報等には、ABS樹脂を添加
し、耐衝撃性を改善する方法が提示されている他に、特
開昭63−69859号公報、特開平1−279954
号公報および特開平3−23907号公報には、ポリオ
ルガノシロキサン成分とポリアルキル(メタ)アクリレ
ート成分からなる複合ゴムのグラフト共重合体を熱可塑
性ポリエステル樹脂に混合する方法が開示されている。
【0008】更に、耐湿熱性を向上させる方法として、
一般的にポリエステル分子の末端のカルボキシル基を低
減させる方法が効果的である。その目的で、固相重合法
やカルボジイミドまたはポリカルボジイミドを配合する
方法(特開昭50−151953号公報、特開昭51−
143054号公報および特開昭60−228553号
公報)、またエポキシ化合物を配合する方法(特公昭6
1−42728号公報、特開昭61−4843号公報、
特開平5−209117号公報、特公昭62−4294
1号公報、特公平5−62903号公報、特公平5−6
3505号公報、特開平9−255853および特開平
9−263685号公報)、オキサゾリン化合物を配合
する方法(特開昭57−49616号公報)などが開示
されている。
【0009】このような成形時の収縮率の異方性を改善
する方法としては、ABS樹脂のような非結晶性樹脂を
添加し、収縮率を低下させてソリを低減する方法(特開
昭49−97081号公報、特開昭50−23449号
公報等)、平板状の充填材であるマイカ、あるいは球状
の粒子であるガラスビ−ズ等を使用する方法(特公昭4
9−18615号公報、特開昭57−16055号公
報、特開昭57−80447号公報、特開平5−981
38号公報等)が開示されている。しかしながらこれら
の方法では、成型時の収縮率の異方性は若干だが改善さ
れるが、その程度は小さく、また、耐衝撃性が低下する
ため、実用上、大型成形品の使用には大きな問題があっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、成形時の収縮率の異方性が少なく、ソリが改善さ
れ、かつ耐衝撃性、耐湿熱性、流動性等に優れ、特に、
大型のハウジング部品等の成形品に有用な熱可塑性樹脂
組成物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために、鋭意検討した結果、特定の範囲の
酸価の熱可塑性ポリエステル樹脂(A)と、ゴム変性ス
チレン系樹脂(B)、ポリオルガノシロキサンゴムとポ
リアルキル(メタ)アクリレ−トゴムとの複合ゴムに少
なくともグリシジル基以外の官能基含有ビニル系単量体
を含む1種以上のビニル系単量体をグラフト重合させて
なるポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体樹脂
(C)及び、特定の無機充填材(D)を併用することに
より、高い衝撃性と良好な耐湿熱性を保持し、かつ収縮
率の異方性が少なく、大型成形品に対しても適用可能な
程度に好適な熱可塑性樹脂組成物を得ることが出来るこ
とを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0012】即ち、本発明は、 1.熱可塑性ポリエステル樹脂(A)及び、ゴム変性ス
チレン系樹脂(B)からなる組成物に、ポリオルガノシ
ロキサンゴムとアクリルゴムとの複合ゴムに少なくとも
グリシジル基以外の官能基含有ビニル系単量体を含む1
種以上のビニル系単量体をグラフト重合させてなるポリ
オルガノシロキサン系グラフト共重合体樹脂(C)を配
合してなる熱可塑性樹脂組成物、
【0013】2.熱可塑性ポリエステル樹脂(A)が1
0〜90重量%及び、ゴム変性スチレン系樹脂(B)が
90〜10重量%からなる組成物に、ポリオルガノシロ
キサンゴムとアクリルゴムとの複合ゴムに少なくともグ
リシジル基以外の官能基含有ビニル系単量体を含む1種
以上のビニル系単量体をグラフト重合させてなるポリオ
ルガノシロキサン系グラフト共重合体樹脂(C)を1〜
30重量%配合してなる組成物であり、組成(A)、
(B)及び(C)の比率の合計が100重量%になるよ
うに配合してなる、上記1に記載の熱可塑性樹脂組成
物、
【0014】3.繊維状強化材(D−1)及び/または
板状無機充填材(D−2)を配合してなる、上記1及び
2に記載の熱可塑性樹脂組成物、
【0015】4.組成(A)、(B)及び(C)の合計
重量に対して、繊維状強化材(D−1)及び/または板
状無機充填材(D−2)を10〜50重量%配合してな
る、上記1〜3に記載の熱可塑性樹脂組成物、
【0016】5.繊維状強化材(D−1)と板状無機充
填材(D−2)の混合比率が、繊維状強化材(D−1)
/板状無機充填材(D−2)=10〜70/90〜30
重量%であることを特徴とする、上記1〜4に記載の熱
可塑性樹脂組成物、
【0017】6.酸価が2.5mgKOH/g以下の熱
可塑性ポリエステル樹脂(A)を配合することを特徴と
する、上記1〜5に記載の熱可塑性樹脂組成物、を提供
しようとするものである。
【0018】本発明における熱可塑性ポリエステル樹脂
(A)としては、特に限定されるものではないが、少な
くとも1種の2官能性カルボン酸成分と、少なくとも1
種のグリコール成分またはオキシカルボン酸との重縮合
反応により得られる熱可塑性ポリエステル樹脂が挙げら
れる。
【0019】2官能性カルボン酸成分の代表例として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、4,
4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニル
エーテルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデ
カン2酸、スベリン酸、アゼライン酸、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、またはこれらのカルボキシル基を
エステル化したエステル形成性誘導体などを挙げること
が出来、中でも芳香族ジカルボン酸、またはこれらのカ
ルボキシル基をエステル化したエステル形成性誘導体が
好ましく、特に、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、および、これらのエステル形成性誘導体が特
に好ましい。
【0020】グリコール成分としては、特に限定される
ものではないが、例えば、下記一般式[1]で表され
る、α,ω−アルキレングリコールが挙げられ、その中
でもエチレングリコール、1,4−ブタンジオールが好
ましい。
【0021】
【化1】
【0022】(一般式[1]中、nは2〜20の何れか
の整数)
【0023】α,ω−アルキレングリコール以外のグリ
コール成分としては、例えば、ネオペンチルグリコー
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−
シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、ビスフェノールA、ポリオキシエチレングリ
コール、ポリオキシテトラメチレングリコール、または
これらの水酸基をエステル化したエステル形成誘導体等
が挙げられる。また、カテコール、レゾルシノール、ハ
イドロキノン、ジヒドロキシジフェニル、ジヒドロキシ
ジフェニルエーテル、ジヒドロキシジフェニルメタン、
ジヒドロキシジフェニルケトン、ジヒドロキシジフェニ
ルスルフィド、ジヒドロキシジフェニルスルフォン等が
例示されている。α,ω−アルキレングリコールを含
め、これらのグリコール成分は単独あるいは混合して用
いることが出来る。
【0024】オキシカルボン酸成分としては、例えば、
オキシ安息香酸、4−(2−ヒドロキシエトキシ)安息
香酸、ヒドロキシナフトエ酸、ヒドロキシジフェニルカ
ルボン酸、ω−ヒドロキシカプロン酸等、またはこれら
のカルボキシル基をエステル化したエステル形成誘導体
などが挙げられる。
【0025】また、このような熱可塑性ポリエステル樹
脂を形成する全酸成分または全ジオール70モル%以上
が単一成分であることが好ましい。
【0026】上記各成分から反応にて得られる熱可塑性
ポリエステル樹脂(A)の中でも、特にポリブチレンテ
レフタレ−ト樹脂(以下、「PBT樹脂」と略記する)
が好ましい。PBT樹脂は、一般に、1,4−ブタンジ
オールとジメチルテレフタレートまたはテレフタル酸と
から製造されるが、必要に応じて1,3−プロパンジオ
ール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、エチレ
ングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール等
のグリコール成分やテレフタル酸以外のジカルボン酸な
どの第3成分を共縮合してもよい。
【0027】本発明で用いる熱可塑性ポリエステル樹脂
(A)は、フェノ−ル/テトラクロルエタン=6/4重
量比の混合溶媒を用いて、温度30±0.1℃で測定し
た極限粘度〔η〕が、0.6〜1.0dl/gの範囲で
あることが、成形性および耐衝撃性の点から好ましく、
より好ましい範囲は0.7〜0.95dl/gである。
【0028】本発明で用いる熱可塑性ポリエステル樹脂
(A)の酸価は2.5mgKOH/g以下が好ましく、
中でも2.0mgKOH/g以下のものが特に好まし
い。
【0029】本発明のゴム変性スチレン系樹脂(B)と
は、オレフィン系ポリマーあるいはアクリル酸エステル
系化合物の少なくとも1種以上を共重合させたポリアク
リル酸エステル系共重合体の存在下、芳香族ビニル系単
量体および必要に応じて共重合可能な他のビニル系単量
体を重合して得られる共重合体または該共重合体と、芳
香族ビニル系単量体および必要に応じて共重合可能な他
のビニル系単量体を重合して得られる芳香族ビニル系重
合体との混合物である。
【0030】本発明で用いるオレフィン系ポリマー
(B)としては、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプ
レン、エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエン共
重合体、エチレン/プロピレン/5−エチリデン−2−
ノルボルネン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン
共重合体、イソプレン/イソブチレン共重合体、スチレ
ン/ブタジエン共重合体、スチレン/イソプレン共重合
体及びそれらの水素添加物、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、エチレン/プロピレン共重合体、エ
チレン/アクリル酸エステル共重合体などのオレフィン
系ポリマ−等を挙げることが出来る。これらの中でも、
ポリブタジエン系ポリマ−、ポリイソプレン系ポリマ−
およびその水素添加物、エチレン/プロピレン系共重合
体等が好ましい。
【0031】また、上記アクリル酸エステル系共重合体
とは、アルキル(メタ)アクリレートと多官能性アルキ
ル(メタ)アクリレートとからなるアルキル(メタ)ア
クリレートとの1種以上を共重合して得られるランダム
共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体の1種
以上からなるアクリル酸エステル系共重合体である。
【0032】アルキル(メタ)アクリレ−トとしては、
例えば、メチルアクリレ−ト、エチルアクリレ−ト、n
−プロピルアクリレ−ト、n−ブチルアクリレ−ト、2
−エチルヘキシルアクリレ−ト等のアルキルアクリレ−
ト、およびヘキシルメタアクリレ−ト、2−エチルヘキ
シルメタアクリレ−ト、n−ラウリルメタクリレ−ト等
のアルキルメタクリレ−ト等が挙げられ、特に、n−ブ
チルアクリレ−ト、エチルアクリ−トが好ましい。
【0033】また、多官能性アルキル(メタ)アクリレ
ートとしては、例えば、アリルメタクリレート、エチレ
ングリコ−ルジメタクリレ−ト、プロピレングリコ−ル
ジメタクリレ−ト、1,3−ブチレングリコ−ルジメタ
クリレ−ト、1,4−ブチレングリコ−ルジメタクリレ
−ト、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌ
レート等が挙げられる。
【0034】多官能性アルキル(メタ)アクリレートの
使用量は、アルキル(メタ)アクリレ−ト成分中0.1
〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%の範囲で
ある。アルキル(メタ)アクリレ−トや多官能性アルキ
ル(メタ)アクリレ―トは単独または2種以上を併用し
てもよい。
【0035】芳香族ビニル系単量体としては、例えば、
スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t−ブチル
スチレン、α−メチルビニルトルエン、ジメチルスチレ
ン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレ
ン、ジブロムスチレン等が例示され、1種または2種以
上を併用出来る。中でもスチレン、α−メチルスチレン
が好ましい。
【0036】芳香族ビニル系単量体と共重合可能な他の
ビニル系単量体としては、例えば、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等のシアン化ビニル系単量体、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレ
ート、2−エチルヘキシルメタクリレート等の不飽和カ
ルボン酸アルキルエステル、マレイミド、N−フェニル
マレイミド、N−メチルマレイミド、N−シクロヘキシ
ルマレイミド等のマレイミド単量体が例示され、各々1
種または2種以上を用いることが出来る。アクリロニト
リル、メチルメタクリレートおよびN−フェニルマレイ
ミドが特に好ましい。
【0037】ゴム変性スチレン系樹脂(B)の重合方法
としては、公知の乳化重合、溶液重合、懸濁重合、塊状
重合またはこれらを組合わせた方法が用いられ、特に制
限はない。
【0038】共重合体と混合して用いられる芳香族ビニ
ル系重合体を構成する芳香族ビニル系単量体および共重
合可能な他のビニル系単量体としては、各々グラフト共
重合体に用いられるものと同一の群から任意の1種又は
2種以上を選択して用いることが出来る。また、該重合
体の重合方法としては、公知の乳化重合、溶液重合、懸
濁重合、塊状重合またはこれらを組合わせた方法が用い
られ、特に制限はない。
【0039】ゴム変性スチレン系樹脂(B)のオレフィ
ン系ポリマーまたはアクリル酸エステル系共重合体と単
量体との構成比には制限はないが、好ましくはオレフィ
ン系ポリマーまたはアクリル酸エステル系共重合体が5
〜40重量%であり、単量体が95〜60重量%であ
る。オレフィン系ポリマーまたはアクリル酸エステル系
共重合体が5重量%未満では得られる樹脂組成物の耐衝
撃性が低下する可能性があり、40重量%を越えると熱
可塑性ポリエステル樹脂(A)との親和性が低下する可
能性がある。又、かかる単量体における芳香族ビニル系
単量体と他のビニル系単量体との構成比にも制限はない
が、芳香族ビニル系単量体10〜100重量%、特に3
0〜70重量%、他のビニル系単量体90〜0重量%、
特に70〜30重量%が好ましい。
【0040】ゴム変性スチレン系樹脂(B)は、1種又
は2種以上を混合して使用することが出来る。特に好ま
しいゴム変性スチレン系樹脂(B)の例としては、アク
リロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体(AB
S)、アクリロニトリル/(エチレン/プロピレン共重
合体)/スチレン共重合体(AES)、アクリロニトリ
ル/(アクリル酸エステル系共重合体)スチレン共重合
体(AASまたはASA)、ハイインパクトポリスチレ
ン等が挙げられる。
【0041】本発明で用いられる熱可塑性ポリエステル
樹脂(A)とゴム変性スチレン系樹脂(B)との配合割
合は、熱可塑性ポリエステル樹脂(A)/ゴム変性スチ
レン系樹脂(B)=10〜90/90〜10重量%が好
ましく、より好ましくは(A)/(B)=15〜85/
85〜15重量%である。
【0042】本発明で用いられるポリオルガノシロキサ
ン系グラフト共重合体樹脂(C)とは、ポリオルガノシ
ロキサンゴムとアクリルゴムとの複合ゴムに少なくとも
グリシジル基以外の官能基含有ビニル系単量体を含む1
種以上のビニル系単量体をグラフト重合させてなるもの
である。
【0043】該ポリオルガノシロキサン系グラフト共重
合体樹脂(C)の代わりに、ポリオルガノシロキサンゴ
ムまたはアクリルゴムのいずれか1種類あるいはこれら
の単純な混合物をゴム源として使用した場合では、本発
明の如き優れた特性は発現されず、ポリオルガノシロキ
サンゴムとアクリルゴムの両者が分離困難な状態で混和
されて初めて、優れた耐衝撃性と成形流動性等を有する
本発明の熱可塑性樹脂組成物を得ることが出来るのであ
る。
【0044】ポリオルガノシロキサンゴムとアクリルゴ
ムとの重量比は、ポリオルガノシロキサンゴム/アクリ
ルゴム=10〜90/90〜10重量%であることが好
ましく、より好ましくは20〜80/80〜20重量%
である。かかる重量比であれば、優れた耐衝撃性と流動
性を有した良好な表面外観の組成物を得ることが出来
る。
【0045】更に、前述のポリオルガノシロキサン系グ
ラフト共重合体樹脂(C)を構成する複合ゴムの平均粒
子径は0.08〜0.6μmの範囲であることが好まし
く、平均粒子径がかかる範囲であれば、得られる成形品
により優れた耐衝撃性と外観をもたらすことが出来る。
【0046】このような平均粒子径を有する複合ゴムを
製造する方法しては、例えば、乳化重合法が好適であ
り、先ず、ポリオルガノシロキサンゴムのラテックスを
調整し、次にアクリルゴムの合成用単量体をポリオルガ
ノシロキサンゴムラテックスのゴム粒子に含浸させてか
ら前記合成用単量体を重合する方法がある。
【0047】上記の複合ゴムを構成するポリオルガノシ
ロキサンゴムは、以下に示すポリオルガノシロキサンと
架橋剤を用いて乳化重合により調整することが出来、そ
の際にグラフト交叉剤を併用することが出来る。
【0048】オルガノシロキサンとしては、3員環以上
の各種のオルガノシロキサン系環状体が挙げられ、その
中でも3〜6員環のものが好ましい。例えば、ヘキサメ
チルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラ
シロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデ
カメチルシクロヘキサシロキサン、トリメチルトリフェ
ニルシクロトリシロキサン、テトラメチルテトラフェニ
ルシクロテトラシロキサン、オクタフェニルシクロテト
ラシロキサン等が挙げられるが、これらは単独または2
種以上を混合して用いられる。これらの使用量は、通
常、ポリオルガノシロキサンゴム成分中に50重量%以
上、好ましくは70重量%以上である。
【0049】ポリオルガノシロキサンゴムの調整に用い
られる架橋剤としては3官能以上の官能性を有する架橋
剤が挙げられ、例えば、トリアルコキシアルキルシラン
類、トリアルコキシアリールシラン類、テトラアルコキ
シシラン類が用いられる。このような架橋剤としては、
トリメトキシメチルシラン、トリエトキシフェニルシラ
ン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トラn−プロポキシシラン、テトラブトキシシラン等を
例示出来る。本発明で用いられる架橋剤としては、テト
ラアルコキシシラン類が好ましく、テトラエトキシシラ
ンが特に好ましい。
【0050】また、グラフト交叉剤としては、次式で表
される単位を形成しうる化合物等が用いられる。
【0051】
【化2】
【0052】
【化3】
【0053】
【化4】
【0054】
【化5】
【0055】尚、一般式[2]〜[5]において、R1
はメチル基、エチル基、プロピル基またはフェニル基
を、R2は水素原子またはメチル基、nは0、1または
2、pは1〜6の数を示す。
【0056】一般式[2]の単位を形成する(メタ)ア
クリロイルオキシシロキサンは、グラフト効率が高いた
め、有効なグラフト鎖を形成することが可能であり、耐
衝撃性発現の点で有効である。
【0057】尚、一般式[2]の単位を形成し得るもの
の例としては、メタクリロイルオキシシロキサン類が特
に好ましい。メタクリロイルオキシシロキサン類の具体
例としては、β−メタクリロイルオキシエチルジメトキ
シメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメ
トキシジメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロ
ピルジメトキシメチルシラン、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルエトキシジエチルシラン、γ−メタクリロ
イルオキシプロピルジエトキシメチルシラン、δ−メタ
クリロイルオキシブチルジエトキシメチルシラン等が挙
げられる。
【0058】一般式[3]の単位を形成し得るものとし
ては、ビニルシロキサン類が挙げられ、具体例として
は、テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン
が挙げられる。
【0059】一般式[4]の単位を形成し得るものとし
ては、例えば、P−ビニルフェニルジメトキシメチルシ
ランが挙げられる。
【0060】また、一般式[5]の単位を形成し得るも
のとしては、例えば、γ−メルカプトプロピルジメトキ
シメチルシラン、γ−メルカプトプロピルメトキシジメ
チルシラン、γ−メルカプトプロピルジエトキシメチル
シランなどが挙げられる。
【0061】オルガノシロキサン系混合物中に占めるグ
ラフト交叉剤の使用量は10重量%以下が好ましく、よ
り好ましくは、0.5〜5重量%である。
【0062】乳化剤としては、アニオン系乳化剤が好ま
しく、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ルスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ナトリウム、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エステ
ルナトリウムなどの中から選ばれた乳化剤が使用され
る。特に、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラ
ウリルスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸系の乳化
剤が好ましい。
【0063】これらの乳化剤は、通常、オルガノシロキ
サン系混合物100重量部に対して、0.05〜5重量
部の範囲で使用される。乳化剤をこの範囲で使用するこ
とにより、微小な粒子径の安定した分散状態を保つこと
が出来る。
【0064】このようにして製造されたポリオルガノシ
ロキサンラテックスに、アクリルゴムを複合化したもの
が用いられる。その際のアクリルゴムとしては、アルキ
ル(メタ)アクリレートと多官能性アルキル(メタ)ア
クリレートとからなるアルキル(メタ)アクリレートゴ
ムからなるものが好ましい。通常は、該ポリオルガノシ
ロキサンラテックスにアクリルゴムを含浸させて、次い
で重合させることにより、複合ゴムを得ることが出来
る。
【0065】かかるアクリルゴム成分となるアルキル
(メタ)アクリレ−トとしては、例えば、メチルアクリ
レ−ト、エチルアクリレ−ト、n−プロピルアクリレ−
ト、n−ブチルアクリレ−ト、2−エチルヘキシルアク
リレ−ト等のアルキルアクリレ−トおよびヘキシルメタ
アクリレ−ト、2−エチルヘキシルメタアクリレ−ト、
n−ラウリルメタクリレ−ト等のアルキルメタクリレ−
トが挙げられ、特にn−ブチルアクリレ−トの使用が好
ましい。
【0066】また、多官能性アルキル(メタ)アクリレ
ートとしては、例えば、アリルメタクリレート、エチレ
ングリコ−ルジメタクリレ−ト、プロピレングリコ−ル
ジメタクリレ−ト、1,3−ブチレングリコ−ルジメタ
クリレ−ト、1,4−ブチレングリコ−ルジメタクリレ
−ト、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌ
レート等が挙げられる。多官能性アルキル(メタ)アク
リレートの使用量は、通常、アルキル(メタ)アクリレ
−ト成分中、好ましくは0.1〜20重量%、より好ま
しくは0.5〜10重量%である。
【0067】アルキル(メタ)アクリレ−トや多官能ア
ルキル(メタ)アクリレ―トは単独または2種以上を併
用してもよい。
【0068】尚、本発明の実施に際しては、ジアルキル
オルガノシランとしてオクタメチルテトラシクロシロキ
サンを、シロキサン系グラフト交叉剤としてγ−メタク
リロイルオキシプロピルジメトキシメチルシランを用い
ることによって得られるポリオルガノシロキサン系ゴム
に対して、主骨格がn−ブチルアクリレートの繰り返し
単位を有するポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成
分を複合化させた複合ゴムを用いることが好ましい。
【0069】本発明で用いるポリオルガノシロキサン系
グラフト共重合体樹脂(C)は、この複合ゴムにグリシ
ジル基以外の官能基含有ビニル系単量体を含む1種以上
のビニル系単量体をグラフト重合してなるものであり、
グリシジル基以外の官能基含有ビニル系単量体に由来す
る成分がグラフト共重合体樹脂(C)中に、好ましくは
0.5〜20重量%、より好ましくは1〜15重量%含
まれていれば、グリシジル基以外の官能基含有ビニル系
単量体以外の他のビニル系単量体を共にグラフト重合さ
せてもよい。グリシジル基以外の官能基含有ビニル系単
量体の量が上記範囲内であれば、熱可塑性ポリエステル
樹脂(A)とポリオルガノシロキサン系グラフト共重合
体樹脂(C)とを混合した場合、本発明の組成物の耐衝
撃性が向上し、溶融混練時や射出成形時等のゲル化を抑
制することが出来る。
【0070】グリシジル基以外の官能基含有ビニル系単
量体としては、例えば、水酸基含有ビニル系単量体、カ
ルボキシル基の酸無水物基含有ビニル系単量体、オキサ
ゾリン基含有ビニル系単量体、アミノ基含有ビニル系単
量体、イソシアネ−ト基含有ビニル系単量体、シラノ−
ル基含有ビニル系単量体等が挙げられる。好ましくは、
カルボキシル基の酸無水物基含有ビニル系単量体、オキ
サゾリン基含有ビニル系単量体等が挙げられる。これら
は単独又は2種以上を組み合わせて用いることも出来
る。
【0071】カルボキシル基の酸無水物基含有ビニル系
単量体としては、例えば、無水メチルマレイン酸、無水
マレイン酸、無水メチルマレイン酸、無水シトラコン酸
等が挙げられ、これらは1種または2種以上で使用され
る。また、これらの誘導体も使用し得るが、中でも無水
マレイン酸がより好ましく用いられる。
【0072】水酸基含有ビニル系単量体としては、例え
ば、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレ−ト、2−ヒドロキシエチルア
クリレ−ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレ−ト、2
−ヒドロキシブチルメタクリレ−ト等が挙げられ単独ま
たは混合して用いられる。
【0073】オキサゾリン基含有ビニル系単量体として
は、例えば、2−ビニル−オキサゾリン、2−ビニル−
4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−
2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−オキサゾ
リン等が挙げられ、単独あるいは混合して用いられる。
【0074】シラノ−ル基含有ビニル単量体としては、
例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリ(メトキシエトキシ)シラン、ビ
ニルトリイソプロボキシシラン、γ−アクリロキシプロ
ピルトリメチキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン等で例示されるアルケニル基を有す
るアルコキシシラン等が挙げられ、単独あるいは混合し
て用いられる
【0075】又、グリシジル基以外の官能基含有ビニル
系単量体と共重合可能なビニル系単量体としては、例え
ば、メチルメタクリレ−ト、2−エチルヘキシルメタク
リレ−ト等のメタクリル酸エステル;メチルアクリレ−
ト、エチルアクリレ−ト、ブチルアクリレ−ト等のアク
リル酸エステル;スチレン、ハロゲン置換スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族アルケニ
ル化合物;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の
シアン化ビニル化合物等を例示出来、これらは単独で又
は2種以上を組み合わせて用いることが出来る。
【0076】グラフト共重合体樹脂におけるグラフト結
合されたビニル系単量体に由来する成分の割合はグラフ
ト共重合体樹脂の重量を100重量%としたときに5〜
50重量%であることが好ましく、10〜30重量%で
あることがより好ましい。
【0077】また、本発明で用いるポリオルガノシロキ
サン系グラフト共重合体樹脂(C)としては、その平均
粒子径が0.08〜0.6μmの範囲にあることが、充
分な衝撃強度と成形品の良好な表面外観を得るのに望ま
しい。このような平均粒子径を有するポリオルガノシロ
キサン系グラフト共重合体樹脂(C)は上述の複合ゴム
ラテックス存在下で、少なくともグリシジル基以外の官
能基含有ビニル系単量体を含む1種以上のビニル系単量
体を1段又は多段で乳化グラフト重合することにより得
ることが出来る。尚、グリシジル基以外の官能基含有ビ
ニル系単量体を含む1種以上の単量体として本発明の官
能基含有ビニル単量体以外の単量体も用い、多段でグラ
フト重合する場合は、最終段でグリシジル基以外の官能
基含有ビニル系単量体を添加する方法が好ましい。
【0078】尚、グラフト重合においては、グラフト共
重合体の枝にあたる成分(ここではグリシジル基以外の
官能基含有ビニル系単量体を含む1種以上のビニル系単
量体に由来する成分に相当)が幹成分(ここでは複合ゴ
ムに相当)にグラフト結合せずに、枝成分だけで重合し
て得られる所謂フリ−ポリマ−も副生し、グラフト共重
合体とフリ−ポリマ−の混合物として得られるが、本発
明においてはこの両者を合わせてグラフト共重合体樹脂
という。
【0079】本発明で用いられる熱可塑性ポリエステル
樹脂(A)とポリオルガノシロキサン系グラフト共重合
体樹脂(C)との配合割合は、得られる組成物の衝撃強
度の点から組成(A)と組成(B)の合計量に対して、
組成(C)のポリオルガノシロキサン系グラフト共重合
体樹脂(C)が1〜30重量部であることが好ましく、
3〜15重量部であることがより好ましい。ポリオルガ
ノシロキサン系グラフト共重合体樹脂(C)が、かかる
範囲の配合割合であれば、耐衝撃性、強度、剛性、耐熱
性等の点でより優れた特性をもたらすことが出来る。
【0080】本発明で用いられる繊維状強化材(D−
1)とは、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック
系ウィスカ−、アラミド繊維から選ばれ、好ましくは、
本組成物混合前の重量平均アスペクト比が10以上のも
のである。その中でも好ましい繊維状強化材としては、
ガラス繊維が挙げられる。
【0081】本発明の熱可塑性組成物の樹脂成分と繊維
状強化材(D−1)の界面との密着性を向上させる目的
で、例えば、シランカップリング剤やチタネ−ト系カッ
プリング剤等のカップリング剤で処理された繊維状強化
材(D−1)の使用がより好ましい。そのためのシラン
カップリング剤の具体例としては、γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリジトリメトキシメチ
ルシランなどのアミノ基含有シランカップリング剤、γ
−グリシドキシプロピルメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルエトキシシラン、β−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどのグリ
シジル基含有シランカップリング剤、イソプロピルトリ
ステアロイルチタネ−ト、イソプロピルトリドデシルベ
ンゼンスルホニルチタネ−ト、テトライソプロピルビス
(ジオクチルホスファイト)チタネ−トなどのチタン系
カップリング剤で表面されたものが好ましい。特にγ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメトキシシランが好ましく用いられる。本発明
ではカップリング剤は上述のように繊維状強化材(D−
1)に予め表面処理をして用いてもよく、本組成物の配
合時に所定の量を添加して用いてもよい。更に、繊維状
強化材の収束性を上げるために、ウレタン系樹脂、エポ
キシ系樹脂等の収束剤で処理されたものが好ましい。ま
た、好ましい繊維状強化材(D−1)はガラス繊維であ
り、ガラス繊維の直径はφ15μm以下のものが好まし
く、特に好ましくはφ13μm以下の繊維である。
【0082】板状無機充填材(D−2)は、本組成物混
合前の重量平均フレ−ク径が40〜800μm、重量平
均アスペクト比が10〜100の極めて薄い板状強化材
であり、通常、アルカリガラスフレ−クや無アルカリガ
ラスフレ−ク等のガラスフレ−ク、金マイカ、黒マイ
カ、白マイカ等のマイカから選ばれる1種以上を用い
る。その中でも、熱可塑性ポリエステル樹脂(A)の分
解を抑えるために、無アルカリガラスフレ−ク、金マイ
カ、白マイカ、黒マイカ等の使用がより好ましい。更
に、本組成物の樹脂成分と板状無機充填材(D−2)と
の密着性を向上させるために、カップリング剤を前述と
同様な方法で用いるのが好ましい。好ましい板状無機充
填材(D−2)は、マイカ、ガラスフレ−クであり、ア
スペクト比が30以上、重量平均粒径が200μm以上
のものが好ましい。
【0083】本発明では、該繊維状強化材(D−1)と
板状無機充填材(D−2)とは、単独及び/または併用
して用いられる。繊維強化材(D−1)及び/または板
状無機充填材(D−2)の配合量は、組成(A)、
(B)及び(C)の合計量に対して、1〜50重量%が
好ましく、10〜40重量%の範囲が特に好ましい。ま
た、繊維状強化材(D−1)/板状無機充填材(D−
2)の配合比率は、繊維状強化材/板状無機充填材=1
0〜70/90〜30重量%が好ましく、より好ましく
は、繊維状強化材/板状無機充填材=20〜50/80
〜50重量%である。繊維状強化材(D−1)が10〜
90重量%であれば、流動性や靱性に優れ、成形品のソ
リが小さくなるためより好ましい。
【0084】また、本発明の組成物に本発明の熱可塑性
樹脂以外の熱可塑性樹脂及び熱硬化樹脂を30重量%以
下で混合し使用しても差し支えない。その際、用いられ
る熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂の例としては、ポリ
アミド、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、PTX、ポリスチレン系、AS、PVC、POM、
ポリカ−ボネ−ト、ポリサルホン、ポリエ−テルサルホ
ン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキ
サイド、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリブチレンナフ
タレ−ト、PCT、液晶ポリマ−等の熱可塑性樹脂;ビ
ニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジアリルフタレ−ト樹
脂、アルキッド樹脂、フェノ−ル樹脂、エポキシ樹脂、
ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂;エチレン/グリシジ
ルメタアクリレ−ト共重合体、エチレン/アクリレ−ト
/グリシジルメタアクリレ−ト共重合体、SBR、水添
SBR、エポキシ基含有SBR、エポキシ基含有水添S
BR、無水マレイン酸含有SBR、NBR、水添NB
R、カルボキシル基含有NBR、本発明以外のアクリル
ゴム、官能基含有アクリルゴム、エチレン/プロピレン
共重合体、官能基含有エチレン/プロピレン共重合体、
シリコンゴム、フッ素系ゴム、ポリエステル系エラスト
マ−、ポリアミド系エラストマ−、官能基含有ポリオレ
フィン系ポリマ−等の耐衝撃改良剤を添加することも可
能である。
【0085】更に、本発明の樹脂組成物には、必要に応
じて、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、顔料等を配合す
ることが出来、具体的には、ヒンダードフェノ−ル系、
ホスファイト系、チオエ−テル系等の熱安定剤;エステ
ル系ワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレン
ワックス、ビスアマイド系等の滑剤および離型剤;トリ
フェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート等の
ホスフェート系難燃剤;デカブロモビフェニル、デカブ
ロモフェニルエーテル、ブロム化エポキシ樹脂、ブロム
化ポリカ−ボネ−ト、ブロム化ポリスチレン、ブロム化
ベンジル(メタ)アクリレ−ト系、ブロム化イミド系樹
脂等の臭素系難燃剤;五酸化アンチモン、三酸化アンチ
モン等の難燃助剤;酸化チタン、硫化亜鉛、酸化亜鉛等
の顔料;本発明以外のアスベスト、ウオラストナイト、
タルク等の充填剤等が挙げられる。
【0086】本発明の組成物は公知の方法により得るこ
とが出来、例えば、ブレンダーやミキサーなどを用い
て、ドライブレンドした後、押出機を用いて溶融混合す
る方法などが挙げられるが、通常、1軸または2軸タイ
プのスクリュー押出機を用いて溶融混合してストランド
状に押し出し、ペレット化する方法等が行われる。
【0087】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、射出成
形、押出成形、圧縮成形などの種々の成形法で容易に成
形可能であり、難燃性が高く、機械的性質に優れている
ので、一例を挙げれば、コネクタ、スイッチ、リレー、
トランス、フライバックトランス、コイルボビン等電気
・電子製品の部品、イグニッションコイル、イグナイタ
ー等の自動車用電装部品、ハーネスコネクタ、エアバッ
ク用コネクタ等の自動車用各種コネクタ、エンジンコン
トロールユニットケース、エンジンコンピューターユニ
ットケース、ABSユニットケース等の自動車用電子部
品や自動車外板材料として有用である。
【0088】
【実施例】以下、本発明を実施例と比較例により、一
層、具体的に説明する。以下において、部および%は、
特にことわりのない限り、全て重量基準であるものとす
る。
【0089】[熱可塑性ポリエステル樹脂の酸価の測定
方法]200mlの三角フラスコに熱可塑性ポリエステ
ル樹脂を1.0〜2.0g精秤し、次いで、ベンジルア
ルコ−ルを60ml加えて、三角フラスコ内を窒素ガス
で充分に置換した後、直ちにアルミ箔で封をして三角フ
ラスコを160℃の恒温油槽に浸して、振動させながら
樹脂を溶解させた。完全に溶解したことを確認し、0.
1%ブロモチモ−ルブル−/エタノール溶液を約1ml加
え、撹拌子を入れ、加熱スタ−ラ−上で加熱撹拌しなが
ら、1/50N水酸化カリウム/ベンジルアルコ−ル溶
液にて滴定した。滴定の終点は、液が黄色から黄緑色に
変化した時点とした。次式に従い、酸価を算出する。
【0090】酸価(mgKOH/g)=〔(V−V0)×F
×1.122〕/S V(ml):試料での1/50N水酸化カリウム/ベン
ジルアルコール溶液の滴定量 V0(ml):ブランクの1/50N水酸化カリウム/
ベンジルアルコ−ル溶液の滴定量 F:1/50N水酸化カリウム/ベンジルアルコ−ル溶
液のファクタ− S(g):試料の重さ
【0091】[曲げ強さと曲げ弾性率の測定方法]曲げ
強さ及び曲げ弾性率を、射出成形機により、長さ127
mm、幅12.7mm、厚み3.01mmの棒状試験片
を成形し、ASTM D−790に準拠し、荷重速度5
mm/分、スパン間距離50mmで、島津オートグラフ
AG5000を用いて測定した。
【0092】[アイゾット衝撃値の測定方法]射出成形
機により、長さ127mm、幅12.7mm、厚み3.
01mmの棒状試験片を成形し、この試験片を長手方向
に半分切断し、ゲ−ト側に切削してVノッチを付け、ノ
ッチ付き試験片とした。また、反ゲ−ト側をノッチ無し
試験片とした。ASTM D−790に準拠し、アイゾ
ット衝撃値を測定した。
【0093】[スパイラルフロ−長の測定方法]断面形
状が幅6.4mm、厚み1.6mmのスパイラル状を有
する金型を用い、以下の条件でスパイラルフロ−長を測
定した。 成形機 東芝IS50AM シリンダ−温度 260℃ 金型温度 60℃ 圧力 60kg/cm2 射出速度 C−0 冷却時間 15秒 射出時間 5秒 計量 45mm
【0094】[耐湿熱性の測定方法]曲げ試験片を12
1℃、1.1kg/cm2の飽和水蒸気圧下に48時間
放置後、曲げ強さを測定し、放置前と放置後の曲げ強さ
の保持率の変化で評価した。
【0095】[収縮率異方性の測定方法]射出成形機に
て、シリンダ−温度250℃、金型温度60℃で、長さ
105mm×幅50mm×厚み2.0mmの厚み1mm
のフィルムゲ−トを持つ金型で、上記の形状の成形シ−
トを成形し、流動方向と直角方向の寸法をノギスで測定
し、収縮率を測定した。また、収縮率の流動方向/直角
方向の比により収縮率異方性の評価(1に近い程、収縮
率異方性が小さいことを表す)を行った。
【0096】《実施例1〜3》及び《比較例1〜3》極
限粘度0.8dl/g、酸価1.5mgKOH/gのP
BT樹脂(A−1)と、ゴム変性スチレン系樹脂(B−
1)としてアクリロニトリル/ブタジエン/スチレン=
30/20/50重量%のABS樹脂と、成分(C)と
して、ポリオルガノシロキサンゴム=28重量%、ブチ
ルアクリレ−ト=63重量%、アリルメタクリレ−ト1
重量%からなる平均粒径が0.16μmの複合ゴムに、
グリシジル基以外の官能基含有ビニル単量体として2−
イソプロペニル−2−オキサゾリンを5重量%及びメチ
ルメタアクリレートを3重量%をグラフト重合してなる
オキサゾリン基含有グラフト共重合体樹脂(C−1)、
2−イソプロペニル−2−オキサゾリン基の代わりに、
無水マレイン酸を使用した無水マレイン酸基含有グラフ
ト共重合体樹脂(C−2)、繊維状強化材(D−1)と
して直径が10μmのガラス繊維及び、板状無機充填材
(D−2)として重量平均粒径600μmでアスペクト
比120の無アルカリガラスのガラスフレ−クを、表1
に示す割合で配合し、タンブラ−で10分間攪拌したも
のを得た。この配合物を40mmのベントタイプ1軸押
出機(アイ・ケ−・ジ−社製)を用いて250℃で混練
してストランドに押し出し、ペレット化した。このペレ
ットを射出成形機にて前述した試験片を成形し、測定方
法に従い測定し、測定結果を表1に示した。
【0097】比較例として、複合ゴム成分であるグラフ
ト共重合体樹脂(C)を配合しない場合〔比較例1〕、
グラフト共重合体の代わりに無水マレイン酸変性エチレ
ン/プロピレン共重合体(タフマ−MC201:三井化
学製)を使用した場合〔比較例2〕、実施例1のPBT
樹脂の代わりに酸価3.0mgKOH/gのPBT樹脂
(A−2)を使用した場合〔比較例3〕を同様にペレッ
ト化し、評価した結果を合わせて表1に示した。本発明
の組成物は、流動性、耐衝撃性、耐湿熱性に優れてお
り、且つ収縮率の異方性が少なく、成形品のソリが少な
いため、物性および流動性において非常にバランスの良
い性能を有している。
【0098】
【表1】
【0099】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐衝撃
性、耐湿熱性に優れ、且つ成形時の流動性に優れてお
り、収縮率異方性が小さいためにソリが改善されてお
り、自動車部品、電気・電子部品や大型のハウジング部
品等、幅広く利用可能である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月26日(2001.6.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 51/06 C08L 51/06 51/08 51/08 55/02 55/02 Fターム(参考) 4F072 AA02 AA05 AA08 AD02 AD05 AD09 AD37 AD47 AD52 AE00 AE24 AF01 AL11 AL16 AL17 4J002 BN03X BN07X BN12X BN124 BN14X BN15X CF03W CF04W CF05W CF06W CF07W CF08W CF10W CF14W CF16W CF18W CL065 CP173 DA016 DJ056 DL006 DM006 FA016 FA045 FA046 FB136 FB146 FB166 FB216 FD010 FD015 FD016 FD090 FD130 FD170 GN00 GQ00 4J035 BA01 BA04 EA01 FB05 GA02 GB02 GB08 LA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリエステル樹脂(A)及び、
    ゴム変性スチレン系樹脂(B)からなる組成物に、ポリ
    オルガノシロキサンゴムとアクリルゴムとの複合ゴムに
    少なくともグリシジル基以外の官能基含有ビニル系単量
    体を含む1種以上のビニル系単量体をグラフト重合させ
    てなるポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体樹脂
    (C)を配合してなる熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 熱可塑性ポリエステル樹脂(A)が10
    〜90重量%及び、ゴム変性スチレン系樹脂(B)が9
    0〜10重量%からなる組成物に、ポリオルガノシロキ
    サンゴムとアクリルゴムとの複合ゴムに少なくともグリ
    シジル基以外の官能基含有ビニル系単量体を含む1種以
    上のビニル系単量体をグラフト重合させてなるポリオル
    ガノシロキサン系グラフト共重合体樹脂(C)を1〜3
    0重量%配合してなる組成物であり、組成(A)、
    (B)及び(C)の比率の合計が100重量%になるよ
    うに配合してなる、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 繊維状強化材(D−1)及び/または板
    状無機充填材(D−2)を配合してなる、請求項1及び
    2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 組成(A)、(B)及び(C)の合計重
    量に対して、繊維状強化材(D−1)及び/または板状
    無機充填材(D−2)を10〜50重量%配合してな
    る、請求項1〜3に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 繊維状強化材(D−1)と板状無機充填
    材(D−2)の混合比率が、繊維状強化材(D−1)/
    板状無機充填材(D−2)=10〜70/90〜30重
    量%であることを特徴とする、請求項1〜4に記載の熱
    可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 酸価が2.5mgKOH/g以下の熱可塑
    性ポリエステル樹脂(A)を配合することを特徴とす
    る、請求項1〜5に記載の熱可塑性樹脂組成物。
JP2000288749A 2000-09-22 2000-09-22 熱可塑性樹脂組成物 Pending JP2002097349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288749A JP2002097349A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 熱可塑性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288749A JP2002097349A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 熱可塑性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002097349A true JP2002097349A (ja) 2002-04-02

Family

ID=18772280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000288749A Pending JP2002097349A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 熱可塑性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002097349A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007302837A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JP2008303320A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Sumitomo Bakelite Co Ltd 電子機器向けポリ乳酸系難燃薄物シート
CN110114407A (zh) * 2016-12-28 2019-08-09 三菱瓦斯化学株式会社 树脂组合物、预浸料、层叠板、覆金属箔层叠板、印刷电路板、及多层印刷电路板
JP2019147861A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 Dic株式会社 組成物および成形体、並びにこれらの製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007302837A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JP2008303320A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Sumitomo Bakelite Co Ltd 電子機器向けポリ乳酸系難燃薄物シート
CN110114407A (zh) * 2016-12-28 2019-08-09 三菱瓦斯化学株式会社 树脂组合物、预浸料、层叠板、覆金属箔层叠板、印刷电路板、及多层印刷电路板
CN110114407B (zh) * 2016-12-28 2021-10-22 三菱瓦斯化学株式会社 树脂组合物、预浸料、层叠板、覆金属箔层叠板、印刷电路板、及多层印刷电路板
JP2019147861A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 Dic株式会社 組成物および成形体、並びにこれらの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101233373B1 (ko) 폴리유산 수지 조성물
KR101232410B1 (ko) 열가소성 수지 조성물 및 성형품
EP2231777B1 (en) Chemical and impact resistant thermoplastic resin composition having improved extrudability.
EP2077299B1 (en) Chemical-resistant and impact-resistant, thermoplastic resin composition with excellent hydrolysis resistance
JP6518479B2 (ja) 絶縁性ポリブチレンテレフタレート系樹脂組成物及び成形体
JP4054042B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物ならびにその成形品
JP2006241201A (ja) スチレン系樹脂組成物およびその製造方法
JP6420061B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及び成形品
JP2004035812A (ja) 熱可塑性樹脂組成物及び成形品
JP2002212400A (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびこれを用いた自動車用成形品
JP2002220517A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2002097349A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2002294054A (ja) 光学系ハウジング部材用ポリブチレンテレフタレート系樹脂組成物及び成形品
JP3720604B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物
JP2002053739A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
WO2020111011A1 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及び成形体
JPH0812864A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2004182827A (ja) 熱可塑性樹脂組成物及び成形品
JPH07126510A (ja) 樹脂組成物および成形品
KR100903675B1 (ko) 유동성, 내충격성 및 열안정성이 향상된 열가소성 수지조성물
JP2009068005A (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品
JP2020029545A (ja) アクリルゴム系グラフト共重合体および熱可塑性樹脂組成物
JP7373003B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びその成形品
JP2001302899A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物およびその成型品
JP2002047397A (ja) 金型表面転写性の良好な高剛性熱可塑性ポリエステル樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050805