JP2002095647A - Mr撮像を用いて末梢動脈血管系中の狭窄を効率的に識別する方法および装置 - Google Patents

Mr撮像を用いて末梢動脈血管系中の狭窄を効率的に識別する方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、MR技術を使用して末梢動脈血管
系中で効率的に狭窄を識別し、その狭窄の程度を表示す
る方法および装置を提供する。 【解決手段】 MR技術(10)を使用して、最初に障
害または狭窄血管(100、108)があるかどうか患
者(280)の末梢動脈血管系をスクリーニングし、突
き止められた狭窄があれば次いでその重症度に等級を付
ける(142)。分解能の低い一連の第1のMR画像を
獲得する(126)間に、患者(280)を通るコント
ラスト・エージェント・ボーラスの通過を追跡する(3
54)。この最初の検査は、流れを感知する双極傾斜波
形を傾斜エコー撮像パルス・シーケンス(160)と共
に使用して、障害検出感度を向上させる。狭窄(10
8)を識別した後、第1のMR画像よりも分解能の高い
第2のMR画像を使用して(140)、狭窄を等級を付
ける(142)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、ヒトである
対象物中の血管障害を突き止める技術に関し、より詳細
には、磁気共鳴撮像法(MRI)を用いて、患者の末梢
動脈血管系全体にわたって障害を効率的に識別し、識別
された狭窄があればそれに等級を付けるための装置およ
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】動脈は、必要な栄養分を人体の器官およ
び組織に供給する、心臓から発する血管である。動脈の
狭細または絞窄は、酸素などの栄養分が受取り側の組織
に送られるのを減少させ、組織機能に深刻な影響を及ぼ
す。一般に、動脈の著しい狭細は、よくても当該の器官
の機能欠陥を生じ、最悪の場合は器官障害または死に至
る。腹大動脈から腓腹を通る動脈の経路に沿った絞窄ま
たは狭細は、何箇所であっても、遠位下肢への動脈血流
の欠陥を引き起こす可能性がある。末梢血管の評価は、
高発生率の連携障害または同期障害によってさらに複雑
になり、これらはどれも、動脈血流が減少する潜在的な
原因になる可能性がある。さらに、遠位血流を改善する
ための可能なバイパス手順に対する外科的決定は、足の
中の動脈を判定する能力の影響を大きく受ける。この結
果、下肢の撮像(すなわち末梢流出の調査)をうまく行
うには、狭細の存在および機能上の重大性を正確に判定
することだけでなく、腹大動脈から足への末梢大動脈ツ
リーの動脈経路全体を評価する能力も必要となる。狭細
点および狭細のすぐ後の血管中の流れは、急な流速およ
び/または複雑なフロー・パターンを特徴とすることが
知られている。定量的なフロー・データが、患者の診断
および管理を容易に支援することができ、また、疾患プ
ロセスの基本的な理解も容易に助けることができる。
【0003】従来の侵襲性カテーテル血管造影および超
音波を含め、末梢動脈の判定に利用可能な技術が多くあ
る。従来のX線血管造影は、カテーテル法および腎毒性
ヨウ素コントラスト・エージェントを使用する必要があ
るため、最終的な選択肢として残される。末梢動脈閉塞
性疾患(PAOD)に対するスクリーニングは、通常、
超音波またはプレチスモグラフィなどの非侵襲性方法を
用いて行われる。しかし、これらの技術はいずれも、血
管の血管造影を図解することができず、単に、介在する
動脈の解剖学的構造の個別セグメントを判定できるだけ
である。これらの技術は両方とも、オペレータに依存
し、混乱させるような技術的困難があり、これらの困難
により、撮像の実施が長く単調になることが多い。さら
に、いずれの技術も、外科計画を立てるのに必要な包括
的な情報を提供することができず、一般に、従来のX線
血管造影による描写が術前管理の補助として必要であ
る。
【0004】磁気共鳴血管造影法(MRA)は、動脈の
非侵襲性を判定するための、新しく出現した方法であ
る。これまでは、MRAの適用は、より小さい個別の血
管領域(40〜50cm視野)に合わせられてきた。今
やMRAは、テーブルを平行移動させる現在の能力と、
重なり合う複数の視野の撮像により、PAODの評価に
必要なほどのずっと広いエリアを撮像するように指示す
ることができる。特に、コントラスト増強MRAのため
に静脈内投与型コントラスト・エージェントを使用する
ことにより、1分未満で1〜1.2メートルの動脈の解
剖学的構造を描写することが可能になった。MRAはま
た、いくつかの方法を用いて実施することができる。あ
る技術、位相コントラスト(PC)MRAは、血流を撮
像するための、実際的かつ臨床に適用可能な技法であ
る。MRIは、強い磁場中にある対象物に加えられた無
線周波パルスおよび傾斜磁場を利用して、見ることので
きる画像を作成する。ヒトの組織中の陽子など、正味核
磁気モーメントを有する核を含む対象物が均一な磁場
(分極場B0 )にさらされると、組織中のスピンの個々
の磁気モーメントは、この分極場と整列しようとする
(z方向に整列しようとすると仮定する)が、この磁場
の方向を中心として、ラーモア周波数と呼ばれる独特の
周波数で歳差運動をする。物質または組織が、ラーモア
周波数に等しい周波数で加えられた時間変化する磁場
(励起場B1 )にさらされた場合、正味整列モーメント
または「縦磁化」Mz は、x−y平面で向きを変え、ま
たは「傾いて」、正味横磁気モーメントMtを生み出す
ことができる。励起信号B1が終了した(励起されたス
ピンが接地状態に減衰したために)後で、励起されたス
ピンから信号が発せられるが、この信号を受け取り処理
して、画像を形成することができる。
【0005】これらの信号を利用して画像を作成すると
き、傾斜磁場(Gx、Gy、Gz)が採用される。通常、
撮像されることになる領域は一連の測定サイクルで走査
され、これらのサイクル中に、これらの傾斜が、使用さ
れる特定の定位方法に従って変化する。得られるMR信
号は、ディジタル化され処理されて、周知の多くの再構
成技術の1つを使用して画像が再構成される。
【0006】位相コントラストMRAは、静止スピンに
影響を与えずに、運動スピンの横磁化に速度依存の位相
シフトを付与する血流エンコード傾斜パルスを利用する
(Moran P.R.A Flow Velocit
y Zeugmatographic Interla
ce for NMR Imaging in Hum
ans.Magnetic Resonance Im
aging 1982;1:197〜203)。各位相
コントラスト獲得は、2つの画像を生成する。すなわ
ち、対象物の陽子密度に比例し、T1 強調もできる振幅
画像と、対象物の位相を表す画像である。作成される位
相画像は、運動スピンのみからの情報を有し、静止組織
からの信号は抑制される。この技術を使用して、心周期
全体にわたる平均流速と、周期中の個々の時点の連続に
おける平均流速の両方を表す画像が生成されてきた。位
相コントラストMR方法は、流速の大きさ、さらに流動
方向も表す強度を有する位相画像を作成する。したがっ
てこのような画像は、血流の定性的な観察と定量的な測
定の両方に使用することができる。したがって、位相コ
ントラストMR血管造影法および静脈造影法が流速の定
量的な決定に実際的に適用されることは明白である。
【0007】磁気共鳴撮影技術を使用して、患者の末梢
動脈血管系に沿った血管中の狭窄を効率的に突き止めて
識別し、そのMR技術を使用して、経過観察ケアのため
に狭窄に等級を付けることが有利であろう。また、スク
リーニング技術を向上させるために、コントラスト・エ
ージェント・ボーラス注入を用いて、コントラスト材料
が最初に通過する間に動脈血管中で画像の信号対雑音比
を改善することも有利であろう。ただし、こうするに
は、コントラスト・ボーラスが身体を通って移動すると
きにマルチステーション獲得シーケンスを使用して末梢
血管系全体を走査しなければならない。MR技術を使用
して末梢動脈狭窄を検出し等級を付ける能力を向上させ
る以前の試みは、主として、単一の解剖学的走査を用い
て狭窄血管セグメントの場所を視覚化することに依存し
てきた。この方法では、ピクセル・サイズを縮小するこ
とによって可能な最高の空間分解能を達成することが望
ましかった。また、狭窄の程度を高く見積もりすぎる可
能性のあるボクセル内ディフェージングなど、流れに関
係するアーチファクトを最小限に抑えるために、従来技
術では、フロー補償のためのファースト・モーメント傾
斜ナリング(first moment gradient nulling)およびシ
ョート・エコー・タイム(TE)のパラメータが採用さ
れた。
【0008】この逆を達成することにより、従来技術に
改良を加えることが望ましいであろう。すなわち、流れ
に関係するアーチファクトの存在を利用して、画像獲得
をボクセル内フロー・ディフェージング効果に対して増
感させ、したがってフロー・ボイドを悪化させて動脈障
害の顕著さを増大させることにより、素早いスクリーニ
ング走査における動脈狭窄の検出を向上させる。また、
患者をスクリーニングした後で個々の狭窄をより綿密に
時間をかけて検査して、より時間効率の高い検査を可能
にするために、MR技術を使用して狭窄(すなわち障害
または狭細)を効率的に視覚化する方法および装置を有
することも有利であろう。また、コントラスト・エージ
ェント・ボーラス注入を用いて、コントラスト材料が最
初に通過する間に動脈血管中で画像の信号対雑音比を改
善し、スクリーニング技術を向上させることも有利であ
ろう。ただし、こうするには、コントラスト・ボーラス
が身体を通って移動するときにマルチステーション獲得
シーケンスを使用して末梢血管系全体を走査しなければ
ならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、MR技術を
使用して末梢動脈血管系中で効率的に狭窄を識別するた
めの方法および装置であって、前述の問題を解決する方
法および装置に関する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、どんな血管障
害も正確に識別し、次いで、障害が見つかった場合に狭
窄の程度を特定する、2ステップの手法を含む。最初の
ステップでは、障害を識別するための検査が開示される
が、これは、患者のコントラスト・ボーラスが動脈血管
系を通って移動するときにコントラスト・ボーラスを追
跡し、コントラスト・ボーラスが患者の血管系を通って
移動するときに空間分解能の低い一連のMR画像を獲得
することを含む。MR画像は、流れを感知する双極傾斜
波形を有する傾斜エコー撮像パルス・シーケンスを使用
して獲得することが好ましい。これらの双極傾斜は、大
きなボクセル中で広い速度分散を生成する。所与のボク
セル中に狭窄があると、その狭窄のすぐ近くおよび遠位
のボクセル中にボクセル内フロー・ディフェージングが
生じることになるので、最初のステップを用いて狭窄の
場所を素早く効率的に突き止めることができる。狭窄が
識別された後で第2のステップが実施され、ターゲット
・エリア中の狭窄をより正確かつ具体的に等級を付ける
ために空間分解能の高いMR画像が獲得される。
【0011】本発明の一態様によれば、MR撮像を用い
て患者の末梢動脈血管系中の狭窄血管を識別する方法が
開示され、これは、患者を通るコントラスト・ボーラス
の通過を追跡し、同時に、コントラスト・ボーラスが患
者を通過するときに、患者の末梢動脈血管系に沿って空
間分解能の低い一連の第1の高速MR画像を獲得するこ
とによってスクリーニング調査を行って、疑わしい狭窄
があるかどうか走査することを含む。この方法は次に、
一連の第1のMR画像を走査して疑わしい狭窄を識別
し、次いで、一連の第1のMR画像よりも分解能の高い
第2のMR画像を獲得することによって詳細な調査を行
って、識別した狭窄に等級を付けることを含む。
【0012】本発明の別の態様によれば、患者の末梢動
脈血管系の血管中の障害を識別し、それによって得られ
た狭窄に等級を付けるための検査方法が開示される。こ
の検査は、例えば流れに対して増感させる双極傾斜波形
を有する傾斜エコー撮像パルス・シーケンスに基づくコ
ントラスト増強MRAを用いて、まず患者の末梢動脈血
管系全体にわたって末梢血管を走査し、次いで、一連の
第1のMR画像を使用して疑わしい狭窄を検出し局所化
することを含む。この方法は次に、狭窄が検出されて局
所化された場合に第2のMR画像を獲得することを含
む。第2のMR画像は、一連の第1のMR画像よりも空
間分解能が高く、疑わしい狭窄が検出されて局所化され
た領域中で獲得されて、疑わしい狭窄が等級を付けられ
る。狭窄が検出されず局所化されない場合は、それ以上
MR画像が獲得されることなく検査が終了する。
【0013】本発明の別の態様によれば、MR狭窄スク
リーニングを行い、必要なら狭窄血管に等級を付けるた
めのMRI装置が開示されるが、これは、分極磁場を印
加するように磁石の内腔周辺に配置されたいくつかの傾
斜コイルと、RF送受信機システムと、MR画像を獲得
するためにRF信号をRFコイル・アセンブリに送信す
るようにパルス制御モジュールによって制御されるRF
変調器とを有するMRIシステム含む。MRI装置はま
た、MRIシステムを2つの動作モードで操作して、患
者の末梢動脈血管系全体にわたって狭窄検査を効率的に
行うようにプログラムされたコンピュータも含む。第1
のモードは、分解能の低い一連の第1のMR画像を患者
の末梢動脈血管系にわたって獲得し、次いで、狭窄検査
を終了するための入力、または一連の第1のMR画像中
で狭窄が識別された場合に第2の動作モードに切り替え
るための入力を受け取るようにプログラムされる。第2
の動作モードでは、コンピュータは、狭窄をターゲット
とするように視野(FOV)を局所化し、次いで、一連
の第1のMR画像よりも高い分解能で、局所化したFO
Vの第2のMR画像を少なくとも1つ獲得するようにプ
ログラムされる。
【0014】本発明の別の態様によれば、コンピュータ
可読記憶媒体上に固定されたコンピュータ・プログラム
中に前述の方法が実装されるが、このコンピュータ可読
記憶媒体は、実行されると、患者の末梢動脈血管系の一
連の第1のMR画像をコンピュータに獲得させる。一連
の第1のMR画像中の、各第1のMR画像は、コントラ
スト・ボーラスが走査ステーションを通って移動すると
きにその走査ステーション内で獲得される。一連の第1
のMR画像は、動脈障害の可能性があるかどうか患者を
スクリーニングするために、高い位相相殺を有する。コ
ンピュータはさらに、障害が突き止められた場合に、患
者の末梢動脈血管系内のターゲット領域にFOVを限定
し、次いで、ターゲットにした領域の第2のMR画像を
獲得するようにプログラムされる。第2のMR画像は、
一連の第1のMR画像よりも分解能が高く、一連の第1
のMR画像に障害または狭窄の存在が示された場合にの
み獲得される。
【0015】このようにして、障害が存在する場合にの
み、当該の部位の近くで、より高い分解能でターゲット
を絞った獲得が行われて、効率的に狭窄に等級を付ける
ことができる。この技術は2ステップの技術を用いる
が、これは、素早く獲得できる障害を末梢動脈血管系全
体にわたって検出するように感度を上げた第1のステッ
プの後、第1のステップで障害が検出された場合にの
み、その障害に等級を付けるために限定性の高い画像を
獲得する、より時間のかかる第2のステップを実施する
ことを含む。この2段階手法により、末梢血管系の狭窄
を正確に検出および判定する効率が上がる。
【0016】本発明の他の様々な特徴、目的、および利
点は、以下の詳細な説明および図面から明らかになるで
あろう。
【0017】図面に、本発明の実施に対して現在考えら
れる最良のモードを示す。
【0018】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明を組み
込んだ好ましいMRIシステム10の主要なコンポーネ
ントが示されている。このシステムの動作はオペレータ
・コンソール12が制御する。オペレータ・コンソール
12は、キーボードまたはその他の入力デバイス13、
制御パネル14、および表示装置16を含む。コンソー
ル12は、リンク18を介して別個のコンピュータ・シ
ステム20と通信する。コンピュータ・システム20に
よって、オペレータは画像を作成し画面16上に表示す
る。コンピュータ・システム20は、バックプレーン2
0aを介して相互に通信するいくつかのモジュールを含
む。これらは、画像プロセッサ・モジュール22と、C
PUモジュール24と、画像データ配列を記憶するため
のフレーム・バッファとして当技術分野で知られるメモ
リ・モジュール26とを含む。コンピュータ・システム
20は、画像データおよびプログラムを記憶するディス
ク記憶装置28、テープ・ドライブ30、またはいずれ
か他の形のコンピュータ可読記憶媒体にリンクされ、高
速シリアル・リンク34を介して別個のシステム・コン
トロール32と通信する。入力デバイス13には、マウ
ス、ジョイスティック、キーボード、トラック・ボー
ル、タッチ・スクリーン、ライト・ワンド、音声コント
ロール、または同様のデバイスを含めることができ、イ
ンタラクティブな幾何学的指示に使用することができ
る。
【0019】システム・コントロール32は、バックプ
レーン32aによって相互に接続された一組のモジュー
ルを含む。これらは、CPUモジュール36とパルス発
生器モジュール38とを含む。パルス発生器モジュール
38は、シリアル・リンク40を介してオペレータ・コ
ンソール12に接続される。このリンク40を介して、
システム・コントロール32は、実施すべき走査シーケ
ンスを示すコマンドをオペレータから受け取る。パルス
発生器モジュール38は、システム・コンポーネントを
動作させ、所望の走査シーケンスを実施し、生み出され
たRFパルスのタイミング、強さ、および形状、ならび
にデータ獲得ウィンドウのタイミングおよび長さを示す
データを作成する。パルス発生器モジュール38は、走
査中に生み出す傾斜パルスのタイミングおよび形状を示
すために、一組の傾斜増幅器42に接続されている。パ
ルス発生器モジュール38はまた、生理獲得コントロー
ラ44から患者データも受け取る。この生理獲得コント
ローラ44は、患者に取り付けられた電極からのECG
信号など、患者に接続された異なるいくつかのセンサか
ら信号を受け取る。パルス発生器モジュール38は、走
査室インタフェース回路46に接続され、走査室インタ
フェース回路46は、患者および磁石システムの状況に
関連する信号を様々なセンサから受け取る。この走査室
インタフェース回路46を介して、患者位置決めシステ
ム48が、走査に望まれる位置に患者を移動させるコマ
ンドを受け取る。
【0020】パルス発生器モジュール38によって生み
出された傾斜波形は、Gx、Gy、およびGz増幅器を有
する傾斜増幅器システム42に加えられる。各傾斜増幅
器は、50で一般に示すアセンブリ中の対応する傾斜コ
イルを励起させて、獲得された信号を空間符号化するの
に用いられる傾斜磁場を生成する。傾斜コイル・アセン
ブリ50は磁石アセンブリ52の一部を形成し、磁石ア
センブリ52は、分極磁石54および全身RFコイル5
6を含む。システム・コントロール32中の送受信機モ
ジュール58はパルスを生み出し、これらのパルスはR
F増幅器60によって増幅され、送信/受信スイッチ6
2によってRFコイル56に結合される。その結果得ら
れる、患者の中の励起された核から発せられる信号は、
同じRFコイル56で感知して、送信/受信スイッチ6
2を介して前置増幅器64に結合される。増幅されたM
R信号は、送受信機58の受信機セクション中で復調、
フィルタリング、およびディジタル化される。送信/受
信スイッチ62は、パルス発生器モジュール38からの
信号によって制御されて、送信モード中はRF増幅器6
0をコイル56に電気的に接続し、受信モード中は前置
増幅器64をコイルに接続する。送信/受信スイッチ6
2はまた、別のRFコイル(例えば表面コイル)を送信
モードと受信モードのいずれに使用できるようにもす
る。
【0021】RFコイル56によってピックアップされ
たMR信号は、送受信機モジュール58によってディジ
タル化され、システム・コントロール32中のメモリ・
モジュール66に転送される。走査が完了したときに
は、生のk空間データの配列がメモリ・モジュール66
中に獲得されている。この生のk空間データは、再構成
すべき各画像ごとに別々のk空間データ配列に再編成さ
れ、これらはそれぞれアレイ・プロセッサ68に入力さ
れ、アレイ・プロセッサ68は、このデータを画像デー
タの配列にフーリエ変換するように動作する。この画像
データは、シリアル・リンク34を介してコンピュータ
・システム20に搬送され、そこでディスク・メモリ2
8に記憶される。オペレータ・コンソール12から受け
取ったコマンドに応じて、この画像データは、テープ・
ドライブ30に保存することもでき、あるいは、画像プ
ロセッサ22によってさらに処理してオペレータ・コン
ソール12に搬送し、表示装置16上に表示することも
できる。
【0022】本発明は、上に参照したMRシステムで、
あるいはMR画像を得るためのいずれかの同様または同
等のシステムで使用するのに適した方法およびシステム
を含む。本発明は、末梢血管系狭窄を正確に識別して等
級を付ける効率を上げる2段階技術である。
【0023】図2を参照すると、血管100の概略図
が、その中を流れる粘性血液102と共に長手方向に示
されている。血管100は、入口の役割を果たす第1の
端部104と、出口の役割を果たす第2の端部106と
共に示されている。端部104と106の間には、絞窄
または狭窄エリア108がある。このような狭窄血管中
では、出口端部106における血流速度V2 は、104
の入口における血流速度V1 よりも高く(すなわちV2
>V1)、それに応じて、出口端部106における血圧
2は、入口104における血圧P1よりも低い(すなわ
ちP2<P1)。一般に、血管100などの狭窄血管中で
は、絞窄108のすぐ下流である、血管の出口端部10
6内の領域110は、速い血流速度または複雑な血流パ
ターンを有することを特徴とする。さらに、絞窄の程度
が高い領域では、領域110中に現れる流動パターンは
層状ではなくなり、流動渦または渦が生成されることを
含めて複雑なフロー・パターンを帯びる。
【0024】本発明は、血行力学的に重大な狭窄を、流
動軸にわたりその長さに沿って速度傾斜が高いことによ
って特徴付けることができることを部分的に利用する。
この場合、狭窄エリアを通した速度傾斜の変化によっ
て、狭窄の血行力学的な重症度に等級を付けることがで
きる。一般に本発明は、狭窄血管または障害を有する血
管上の領域を識別し、必要なら、次いでより詳細な画像
獲得によって狭窄に等級を付けるという2段階の手法で
ある。この手法により、狭窄を正確に検出および判定す
る効率が上がる。これは、障害検出感度の高い、空間分
解能の低い画像(例えば1〜2mmピクセル)をまず獲
得することにより、最初に広い領域を素早く走査するこ
とができ、障害が識別された場合は、その狭窄をより正
確かつ具体的に等級を付けるために、より高い空間分解
能の第2の走査を獲得することができるからである。
【0025】図3は、この方法と、図1のMRI装置の
コンピュータ中にプログラムされるソフトウェアの表現
の両方を表す、本発明の一実施形態を示すフロー・チャ
ートである。走査は初期化120で開始し、これは、M
RI検査を受けるように患者を準備すること(122)
を含む。このような準備は、図8を参照しながら詳細に
述べるように患者を可動テーブル上に適切に配置するこ
と、および、コントラスト・エージェント・ボーラスを
注入して、コントラスト材料が最初に通過する間に動脈
血管中の信号対雑音比を向上させることを含む。本発明
の2段階システムにおける第1のステップでは、細胞外
コントラスト・エージェントと血管内コントラスト・エ
ージェントの両方に適用可能な高速スクリーンのために
スクリーニング調査が行われる。効果的かつ効率的に患
者の末梢動脈血管系を撮像するために、流れ感知三次元
高速撮像パルス・シーケンスが使用される。末梢血管系
は体長の1〜1.2メートルをカバーする可能性がある
ので、本発明はマルチステーション高速三次元パルス・
シーケンスを使用するが、これは、コントラスト・ボー
ラスが身体を通過するときにその経路を追従または追跡
することができ、これについては図8〜11を参照しな
がらさらに述べる。そのプロセスに従って、この技術は
通常、例えば楕円中心ビュー獲得オーダーを使用して、
マルチステーション構成における後続の各ステーション
にコントラストが到着したかどうかを定期的に調べる。
後続のステーションにコントラストが到着した後は、画
像獲得が中断され、テーブルが自動的に次のステーショ
ンに動かされる。この技術で使用される三次傾斜獲得シ
ーケンスは約2×3×4mmのボクセル面積を利用し、
部分フーリエ獲得技術は約96kyラインおよび約32
zラインを獲得するのが望ましい。約3〜5ミリ秒の
反復時間を使用し、各RFパルスごとに1つのエコーが
獲得されると仮定すると、総計3072のRF励起パル
スが獲得ごとに使用される。この結果、約15秒の総走
査時間で完全な画像を獲得することができる。図4を参
照しながらさらに述べるが、流れに対して増感させる傾
斜が3方向すべてに加えられて、血管または狭窄の向き
を感知しないようにされる。しかし、流れが頭部−尾部
(上位−下位)方向に優勢な遠位末梢血管系では、流れ
に対して増感させる傾斜を一方向に加えるだけでよい。
【0026】図3に戻って参照すると、患者の準備がで
きた(122)後、マルチステーション調査が計画さ
れ、スカウト走査が獲得される。狭窄調査用のマルチス
テーション走査面が、患者の末梢動脈血管系に対して配
置される(124)。次に、分解能の低い一連の第1の
MR画像が獲得されて、走査面がスクリーニングされる
(126)。一連の第1のMR画像は、流れに対して増
感させる双極傾斜を有するパルス・シーケンスを使用し
て獲得されるが、これについては図4を参照しながらさ
らに述べる。次いで、一連の第1のMR画像は、狭窄の
標識であるフロー・ボイドを探すことにより、障害また
は狭窄の標識があるかどうかが128で分析される。フ
ロー・ボイドは、流れに対して増感させる双極傾斜波形
をパルス・シーケンス中の3方向すべてに加える結果、
狭窄部位の付近または周囲に生成される。フロー・ボイ
ドの標識がない場合(130、132)、したがって狭
窄の標識がない場合は、検査が完了した(134)と見
なされ、時間のかかるMR画像をそれ以上獲得すること
なく患者が解放される。このようにして、末梢動脈血管
系を完全に検出するために患者をより効率的にスクリー
ニングすることができる。
【0027】しかし、一連の第1のMR画像のうち少な
くとも1つにフロー・ボイドが現れたことにより狭窄が
示された場合(130、136)は、視野(FOV)
が、疑わしい狭窄のターゲット領域に限定される(13
8)。次に、ターゲットにされ局所化された領域内で、
一連の第1のMR画像よりも分解能の高い第2のMR画
像が獲得されて、識別された疑わしい狭窄が走査される
(140)。さらに、速度エンコーディング(VEN
C)値をリアルタイムで測定することにより、狭窄の重
症度を判定することもでき、したがって、大きいボクセ
ル・サイズの獲得では、完全なボクセル内フロー・ディ
フェージングの開始が観測され、あるいは、小さいボク
セル・サイズの獲得では、血管内のエイリアシングの開
始が観測される。これは図5〜7を参照しながらさらに
述べる。次いで、分解能の高い画像が分析されて(14
2)狭窄に等級を付けた後、検査は完了する(13
4)。こうして、障害検出の感度を高める方法およびシ
ステムが提供され、また、単一の獲得ではなく一連の獲
得で障害に等級を付ける、限定性の高い方法およびシス
テムが提供される。
【0028】図4に、一連の第1のMR画像を獲得する
際に使用される位相コントラスト撮像パルス・シーケン
ス160を示す。この好ましい実施形態に示すように、
流れに対して増感させる傾斜162、164、および1
66は、障害検出感度の高いスクリーニング・ツールと
して作用する、流れを感知するパルス・シーケンスを生
み出す。流れに対して増感させる傾斜162、164、
166は、位相相殺を際立たせて、それによりフロー・
ディフェージングを増大させるための双極傾斜である。
別法として、一連の第1のMR画像中のフロー・ディフ
ェージングは、速度ベクトルをより大きく分散させるた
めにボクセル・サイズを大きくすることによって達成す
ることもできる。いずれの場合も、第1の(スクリーニ
ング)MR画像は、高い位相相殺および低い分解能で獲
得され、したがって相対的に速く獲得される。一般に第
1のスクリーニング調査は、図4に示すような、流れを
感知するパルス・シーケンスでも、あるいはコントラス
ト材料で強化された撮像パルス・シーケンスでも達成す
ることができる。パルス・シーケンスは、息をとめた二
次元の獲得と、ナビゲータ・エコーまたは同様の呼吸同
期技術を使用して呼吸同期された三次元の自由呼吸獲得
とのいずれでも獲得することができる。
【0029】図4に示すように、流れに対して増感させ
る双極傾斜162、164、および166が3方向すべ
てに加えられて、血管または狭窄の向きを感知しないよ
うにされる。本発明のこの態様は流速の測定を対象とし
ていないので、図4には、流れに対して増感させる傾斜
がほぼ整列して示してあるが、これらは一致する必要は
ないことを理解されたい。流れに対して増感させる傾斜
162、164、166がパルス・エンコーディング傾
斜168と読出し傾斜170との間に位置するのが好ま
しいだけである。基準点として、位相エンコーディング
傾斜172および174を、傾斜クラッシャ176、1
78およびRFパルス180と共にそれぞれ示す。流れ
に対して増感させる位相方向の傾斜166は、位相エン
コーディング傾斜172によって分離されて示されてい
るものの、これは、流れに対する感知性を高めるための
好ましい一実施形態であることに留意されたい。別法と
して、双極傾斜166の各極を、第1モーメント中の対
応する振幅増加を伴って近い時間に集めることもでき
る。明らかになるであろうが、スピンをディフェーズし
て流れに対する感知性を高めるためには、モーメントを
より大きくするか、または時間分離を増大させることが
必要である。好ましい一実施形態では、パルス・シーケ
ンスは、流れに対して増感させる双極傾斜162、16
4、166を使用する三次元高速傾斜エコー・パルス・
シーケンスである。
【0030】双極傾斜の第1モーメントの値は、ボクセ
ル内の速度分散がより大きくなるように、公称で低いV
ENC値に設定される。これにより、正味磁化の平均が
0になるかまたは0に近くなるので、そのボクセルから
の信号は相殺される。
【0031】次に、VENC値の計算および設定の簡単
な要約記述を説明する。単一の双極傾斜波形に対する第
1モーメントの値は、以下の式から得られる。 M1=AT [1] 上式で、Aは、双極傾斜波形の単極部分のエリアであ
り、Tは、それぞれが反対の極性を有する2つの単極ロ
ーブ間の時間分離であり、2つの単極ローブは、図4に
示すような双極傾斜波形を形成する。この双極傾斜波形
によって生成される、得られる位相は、以下の式からも
たらされる。
【数1】 上式で、γは磁気回転比であり、
【数2】 は速度である。位相差処理で測定される位相は、以下の
式によって得られる。
【数3】
【0032】しかし本発明によれば、VENC値は、そ
の特定の速度において対応する位相シフトがπラジアン
であるので、双極波形の第1モーメントは以下のように
調節される。
【数4】 式3と4を比較すれば明白だが、VENC値に対するこ
の数式は、双極波形の極性がトグルする2つの獲得間の
位相差が第1モーメントの値を決定する位相コントラス
ト獲得において使用されるものの2分の1である。
【0033】次に図5を参照し、ここで、図3のブロッ
ク140で述べたピーク流速測定値のリアルタイムの検
出を詳細に述べる。血行力学的に重大な狭窄を、流動軸
にわたり狭窄の長さに沿って速度傾斜が高いことで特徴
付けることができることを本発明のこの部分で利用す
る。本発明のこの態様を用いて、狭窄エリアを通した速
度傾斜の変化に基づいて狭窄に等級を付けることができ
る。こうするために、位相差処理を伴うリアルタイム位
相コントラストMR画像パルス・シーケンスを使用し
て、そのような狭窄にわたるピーク流速が評価される。
したがって、速度エンコーディング傾斜の方向および速
度エンコーディング傾斜の値をユーザが制御することが
でき、これらを以後VENC値と呼ぶ。一般に、流れに
関係するエイリアシングの開始が観測されるまでVEN
C値を増加させることにより、流速エイリアシングの開
始とVENC設定を相関させることで、狭窄にわたるピ
ーク速度を決定することができる。コントラスト・エー
ジェントを投与することにより、T1時間が短縮されて
信号強度が高まり、したがって信号対雑音比が向上す
る。これに対応して、本発明による、狭窄の重症度を判
定する効率が向上することになる。
【0034】本発明のこの態様に従って、図5に、この
方法と、図1のMRI装置のコンピュータ中にプログラ
ムされるソフトウェアの表現の両方を示す。重症度判定
ルーチン140、200の開始時、患者にMRI検査を
受ける準備が周知のように施される(202)。患者お
よび/またはMR装置は、疑わしい狭窄血管204のタ
ーゲット・エリア中で第2のMR画像が獲得されるよう
に配置される。206で、前述のように、また図6を参
照しながらさらに述べるようにリアルタイムの位相コン
トラスト・パルス・シーケンスを使用して、流れに対し
て増感させる方向が流れの方向または軸に沿って、かつ
狭窄にわたって整列される。この時点で、流速エイリア
シングが起こらないと分かっている値より下にVENC
値208が設定されるか、あるいは、エイリアシングが
観測されない値にVENC値を設定するように画像を獲
得することができる。図7に、流れに関係するこのよう
なエイリアシングの一例を示す。図7は、図2に示した
ものなどの血管100の断面である。流れに関係するエ
イリアシングがなければ、血管100は、参照番号26
2で示すように再構成MR画像中でホワイトアウトとし
て表示されることになる。血管中の位相はまた、滑らか
に変動する。しかし、流れに関係するエイリアシング
(これについては以下でより詳細に数学的に述べる)が
開始した後は、エイリアシング・セクション264は灰
色の影または黒で暗く表示される。エイリアシング・セ
クション264は、図7に示すように血管100の部分
全体として表示することもでき、血管100の細片また
はより小さいセクションとして表示することもできる。
さらに、流れに関係するエイリアシングの開始は、血管
内の位相の急な変化によって特徴付けることができる。
いずれの場合も、VENC値がエイリアシング点まで上
昇したときは、血管内が急に灰色になるという何らかの
標識がある。
【0035】図5に戻って参照すると、VENC値が設
定された(208)後で、画像が獲得され(210)、
VENC値が増加され(212)、別の画像が獲得され
る(214)。次いで、この画像を使用して、流れに関
係するエイリアシングが狭窄血管中に生じているかどう
かが判定される(216)。生じていない場合(21
8)は、214で獲得される画像中に流れに関係するエ
イリアシングが観測されるまで(216、220)VE
NC値がインクリメンタルに増加される(212)。次
いで、流れに関係するエイリアシングの開始(216、
220)をもたらしたVENC値212が記録される
(222)。狭窄血管に沿った異なる位置で別のデータ
・セットを獲得する(224)ことが望まれる場合は、
狭窄血管に沿って獲得部位が再配置され(226)、M
Rオペレータが望む回数にわたり前述のプロセスが繰り
返される。すなわち、スピンが流れに対して増感させる
方向に沿って狭窄血管にわたって再び整列され(20
6)、VENC値がリセットされ(208)、画像が2
10で獲得され、次いで、獲得した画像(214)中に
エイリアシングが観測されるまで(216、220)V
ENC値がインクリメントされる(212)。VENC
値が再び記録され(222)、MRオペレータが十分な
データを獲得した(224、228)後、次いで、相関
するVENC値を比較して(230)、狭窄の重症度お
よび/または狭窄の正確な場所を決定することができ
る。次いで、検査は完了する(232)。
【0036】図6に、本発明で使用する位相コントラス
ト撮像パルス・シーケンス240を示す。この好ましい
実施形態に示すとおり、流れに対して増感させる傾斜2
42、244、246は、流れに対して増感させる傾斜
の方向をユーザがリアルタイムで回転できるように、相
対的に時間が一致している。図6には、流れに対して増
感させる傾斜がほぼ整列して示してあるが、流れに対し
て増感させる傾斜の配置の重要性は、それらがパルス・
シーケンス240全体からみて相対的に一致することで
あることを理解されたい。流れに対して増感させる傾斜
242、244、246は、パルス・エンコーディング
傾斜248と読出し傾斜250との間で相対的に時間が
一致するように配置するのが好ましい。基準点として、
位相エンコーディング傾斜252および254を、傾斜
クラッシャ256、258およびRFパルス260と共
にそれぞれ示す。
【0037】以下の記述は、双極傾斜と位相コントラス
ト撮像のより完全な説明である。特定方向に加えられる
傾斜磁場を考えた場合、スピン集団によって累積される
位相は、その集団の運動および加えられる傾斜場の式の
関数である。すなわち以下のとおりである。
【数5】 上式で、
【数6】 は、時間変化する傾斜(方向および振幅)を示すベクト
ルであり、
【数7】 は、運動ベクトルであり、したがって以下のとおりであ
る。
【数8】 第1の項は、時間t=0におけるスピン集団の初期位置
を表し、他の項は、一定速度による運動、加速度、およ
び高次の運動を表す。一定速度成分が優勢なので、高次
の運動は、この記述では無視することができる。
【0038】速度と位相の相互作用をよりよく理解する
ために、式[5]を以下のように拡張することができ
る。
【数9】 上式で、M0およびM1は、それぞれ0番目および第1の
傾斜モーメントを表す。G(t)が単一かつ単極の傾斜
ローブである場合、ボリューム要素中の位相が式[7]
から得られる。この傾斜のすぐ後に続く場合は、同一の
単極傾斜が逆の符号で加えられ、この第2の傾斜ローブ
による位相は、以下の式から得られる。 φ’=γr0M’0+γνM’1 [8]
【0039】0番目のモーメントは単に傾斜ローブの下
のエリアなので、M'0は−M0 に等しい。結合されたと
き、同一エリアだが逆の符号であるこの2つの単極ロー
ブは、ほぼ単一の双極傾斜波形である。しかし、第1モ
ーメントは時間で重み付けされた積分なので、M'1は−
1 に等しくはない。結合された双極傾斜ローブによっ
て累積される位相は、この場合、式[7]と式[8]の
合計になり、以下の式から得られる。 φ1=φ+φ’=γν(M'1+M1) [9] 加えられた双極傾斜からの位相累積は、初期位置に依存
せず、速度に直接的に比例することに留意されたい。双
極傾斜は、0の正味エリアを有し、静止組織に影響を与
えない。したがって、一般性を失うことなく、G(t)
は単一の双極波形と考えることができ、したがって位相
は単純に式[2]から得られる。
【数10】
【0040】完璧な実験では、双極傾斜による単一の獲
得は、式[2]から得られる加えられた傾斜の方向の流
れをその位相が表す画像をもたらす。しかし、残余渦電
流、磁場均一性、および磁化率が、静止組織に対して
も、空間変化する非ゼロ位相の一因となる。この空間位
相の変化は、流れに関係せず、画像にわたって大きい可
能性がある。この問題を回避するために、逆の符号の双
極傾斜(トグルする双極傾斜)を有する2つの画像が減
算される。静止組織によるどんな非ゼロ位相も打ち消さ
れ、その2つの獲得で累積された位相の差を有する画像
が残される。第2の獲得に対する双極波形を反転するこ
とにより、この後続の獲得の位相は、式[2]の否定と
なり(すなわちφ2=−φ1)、M1,acq2=−M1,acq1
−M1 である。この場合、減算された画像における位相
差は、以下のようになる。
【数11】 上式で、
【数12】 スピンが流れの方向を反転させる場合、すなわち
【数13】 が符号を反転させる場合は、対応する変化がΔφの符号
にあることが、位相差式、式[10]から明らかであ
る。したがって、位相差画像の振幅は流速の測定値を提
供し、符号は流れの方向を示す。
【0041】位相差画像(減算後の)は、式[10]の
値を各ピクセルに表示する。式[10]から得られる位
相シフトは、第1の傾斜モーメント(式[11])にお
ける速度および差に比例する。Δφがπラジアンまたは
180°を超える場合、すなわち位相が別の異なる位相
として誤って表された場合は、図7に示すようにエイリ
アシングが生じる。例えば、190°の位相差は、−1
70°の位相差、さらには−530°の位相差と区別が
つかない。したがって、高速のスピンが、より低い速度
を有するものとして表される場合があり、あるいは、あ
る方向に流れるスピンが、逆方向に流れるものとして誤
って表される場合がある。これは、本明細書で速度フロ
ー・エイリアシングと呼ぶ現象であり、画像折返しに類
似する。
【0042】流れに関係するエイリアシングの地点を見
つけるために、まず、式[10]における位相シフトが
±180°(±πラジアン)以内にされる。次いで前述
のように、流れに関係するエイリアシングが開始するま
でVENC値の目盛りを上げていくことにより、ピーク
速度を決定することができる。
【0043】本発明はまた、スクリーニング調査を行う
間に、患者を通してコントラスト・ボーラスの通過を追
跡することも含む。図8〜11に、コントラスト・ボー
ラスの追跡と同時に一連の第1のMR画像を獲得する技
術を示す。
【0044】ここで図8を参照すると、コンピュータ制
御式の可動テーブル282上に支持された患者280が
示されているが、この可動テーブルは、矢印284で示
すようにMR装置10の磁石中で前後方向にスライドま
たは平行移動させることができる。したがって患者28
0は、主要磁石50の内腔内で選択的に位置決めするこ
とができる。テーブルの動きはコンピュータ制御下にあ
り、磁石内腔の軸284に沿ったその位置は、正確に制
御することができ、再現可能である。
【0045】より具体的には、図8には、大動脈、大腿
動脈、または他の動脈など、対象物の腹部エリアから下
肢に延びるかなり長い血管294を有する患者280が
示してある。血管294全体のMR画像データを獲得す
るのが望ましい。しかし血管294はかなり長いので、
患者280の長さに沿ってMRシステムのコンポーネン
ト内に複数の走査場所またはステーション286、28
8、290を確立することによってデータを得ることが
必要である。各走査ステーション286、288、29
0は、患者280の予め決めた部分を含む。例えば、走
査ステーション286は患者280の上部躯幹エリアを
含み、走査ステーション288は下部躯幹エリアを含
み、走査ステーション290は患者280の下肢を含
む。特定の走査ステーションに関連するMRデータを獲
得するために、可動テーブル282を軸284に沿って
前後方向に動かして、特定の走査ステーションを主要磁
石50との指定の関係で位置決めする。例えば、図8
は、走査ステーション286の中央点が磁石50のアイ
ソセンタ292に位置決めされている。
【0046】従来の構成では、走査ステーション286
が図8に示す位置にある間に、血管294のそうしたス
テーション内にあるセグメントに関係するMRデータの
全セットが獲得される。次いで、テーブル282が患者
280を、図8で見た場合に左方向に平行移動させて、
走査ステーション288の中央点をアイソセンタ292
に位置決めする。走査ステーション288内の血管29
4のセグメントに関係するデータの全セットが走査され
た後、患者280はさらに平行移動されて、走査ステー
ション290の中央点がアイソセンタ292に位置決め
される。次いで、走査ステーション290に関係するM
Rデータのセットが走査されて、データ獲得手順が完了
する。隣接する走査ステーション間にいくらかの量のオ
ーバーラップ296、298が生じる場合があることに
留意されたい。これは、各ステーションからの画像を、
すべてのステーションからの撮像領域の全範囲をカバー
する単一の結合画像に効果的に結合するために望まし
く、かつ必要である。
【0047】MR血管造影では、血管294を流れる血
流300中に20〜40ccのガドリニウム・キレート
などのコントラスト・エージェントを静脈内注入するこ
とが一般に行われ、血管294は、ボーラス302が血
流300を流れるようにする。血管294は患者280
の上体から下肢に血液を搬送するので、流れの方向は、
図8で見た場合に左から右である。ボーラス302は、
肺システム306に到達した後、まず走査ステーション
286に到着し、次いで走査ステーション288に到着
し、最後に走査ステーション290に到着することにな
る。
【0048】General Electric Co
mpanyによって開発され、Foo TKL、Sar
anathan M、Prince MR、Chene
vert TLによる「Automated Dete
ction of Bolus Arrival an
d Initiation of Data Acqu
isition in Fast,Three Dim
entional,Gadolinium−Enhan
ced MR Angiography」Radiol
ogy1997、203、273〜280に詳細に記述
されている、SMARTPREP(商標)として商業的
に知られている従来技術によれば、走査ステーション2
86を構成する視野に対し、血管294に近接して動脈
血流の上流にモニタ306が配置されるが、この一例を
図8に示す。モニタ306を正確に配置することはクリ
ティカルではないが、関係する走査ステーションの最初
の25%内に配置するのが好ましい。モニタ306は、
血管294の小ボリューム中または小領域中で励起され
たMR信号を定期的に検出する。検出されるMR信号
は、走査ステーション286内にある血管294のその
部分またはセグメントにコントラスト・エージェントが
入ったときに指定のしきい値レベルに達することにな
り、その時にステーション286の走査が開始する。走
査が完了すると、MR装置は連続して、後続の走査ステ
ーション288および290からのデータ獲得に進む。
【0049】先に示したように、従来技術のMRA技法
ではボーラス302がある走査ステーションから次の走
査ステーションに移動するのに必要な時間は分かってお
らず、この時間が患者ごとに変わるので、こうした移動
時間を知ることが有利であろう。このことは過去に、従
来の走査技術でコントラスト・エージェントを使用する
利点を著しく減少させるか、あるいは量または濃度を増
加させたガドリニウム・キレート・コントラスト材料を
使用する必要がある場合があった。したがって、従来技
術におけるこのような欠点を克服するために、かつ本発
明の一実施形態により、モニタ308および310が走
査ステーション288および290中で血管294の方
に向けられる。この場合、モニタ308および310
は、それぞれ走査ステーション288および290内で
ボーラス302の到着を検出することができる。モニタ
308および310の動作および構造は、モニタ306
と同様である。
【0050】本発明のこの態様によれば、MR画像獲得
を完了する主要アルゴリズムが2つある。第1は、図9
に示すとおり、テスト・ボーラス移動時間決定アルゴリ
ズム312であり、第2は、図10に示すとおり、図9
のテスト・ボーラス移動タイミング決定を用いたMR画
像獲得314である。
【0051】図9を参照すると、テスト・ボーラス移動
タイミング決定アルゴリズム312における始動316
の後の第1のステップは、すべての走査ステーションに
対するモニタ・ボリューム位置およびベースラインのデ
ータを得ることである(318)。ベースライン・デー
タは、血管造影検査の画像データを獲得する前、コント
ラスト・エージェントがないときに、各モニタから得ら
れる。このようなデータから、対応する走査ステーショ
ンにボーラスが到着したことを示すためのしきい値レベ
ルを各モニタごとにリセットすることができる。これら
の局所化された走査は、通常、スカウト・ビューと呼ば
れる。次いで、システムは第1の走査ステーションにリ
セットされ、通常の試験ボーラスと同じ流量で注入され
る通常1〜5mlの少量のコントラスト・エージェント
を注入することによってテスト・ボーラスが開始される
(322)。テスト・ボーラスが患者の末梢血管系を通
過し始め、アルゴリズムが開始時間を記録してボーラス
監視を開始する(324)。モニタ・ボリューム30
6、308、310は、各ステーション内の画像視野内
のどこに配置してもよく、所望の視野内の当該エリアの
ちょうど上に配置できるのが好ましいことに留意された
い。このとき、監視されたMR信号がプリセットしきい
値と比較され(326)、監視された信号がプリセット
しきい値を超えていない場合は(328)、開始時間が
リセットされ、ボーラス監視が324でもう一度開始す
る。監視された信号がプリセットしきい値を超える場合
は(330)、その走査ステーションに対してボーラス
が検出された時間が記憶される(332)。現在の走査
ステーションが最後の事前定義済み走査ステーションで
ない限り、患者テーブルが次のまたは後続の走査ステー
ションに移動される(334、336)。次いで、次の
モニタ・ボリューム場所でデータを獲得するためにモニ
タ・ボリュームが調節され(338)、この時システム
は、その特定のモニタ・ボリュームのボーラス監視およ
び開始時間の記録(324)に戻り、次いで、最後の走
査ステーションが検出されるまで(334、340)ル
ープし続け、所与の数の走査ステーションそれぞれを通
るテスト・ボーラスの移動時間を獲得する。次いで34
2で、通常の試験ボーラスにおいて撮像を獲得するのに
利用可能な時間が、Tavailとして各ステーションごと
に記憶され、次いでシステムは、通常のMR画像獲得の
準備ができる(344)。
【0052】図10を参照すると、画像獲得アルゴリズ
ム314が示されており、初期化346の後、すべての
走査ステーションに対するモニタ・ボリューム位置およ
びベースラインのデータが獲得される(348)。次い
で、システムはリセットされ、患者テーブルが第1の走
査ステーションに動かされて戻され(350)、通常の
試験ボーラスが患者に注入される(352)。次いで、
ボーラス監視が開始され(354)、第1の走査ステー
ションに対するモニタ・ボリュームが監視される。監視
された信号がプリセットしきい値と比較され(35
6)、プリセットしきい値を超えていない場合は(35
8)、モニタは、監視された信号がプリセットしきい値
を超えるまで(360)ボーラスの存在を再チェックし
(354)、プリセットしきい値を超えた時、タイマ
(tn )が起動され(362)、MR装置は、主として
中央k空間データの獲得から画像獲得を開始する(36
4)。次いで、この特定のステーションに対するタイマ
がテスト・ボーラス移動時間と比較され(366)、現
在のデータ獲得時間がテスト・ボーラス移動時間未満で
あり(368)、かつデータ獲得がまだ完了していない
場合(370、372)に限り、システムは、データの
獲得を継続する(374)。この特定の走査ステーショ
ンに対するデータ獲得時間がテスト・ボーラス移動時間
以上となる(366、376)か、あるいはシステムが
十分なデータを獲得した(370、378)後は、シス
テムが現在最後の走査ステーションにあるのではない場
合に限り、患者テーブルが次の走査ステーションに調節
される(380、382)。この後、システムは、次の
モニタ・ボリューム場所でのデータ獲得に切り替わり
(384)、354で再びボーラス監視を開始する。次
いで、述べたように、最後の走査ステーションに対して
データが獲得されるかまたはシステムがタイムアウトに
なるまで(386)、システムはループする。次いでシ
ステムは、完全なk空間データ・セットが獲得されてい
ない走査ステーションがあればそこに戻り、欠けている
k空間データを獲得する(388)。すべての走査ステ
ーションに対してすべてのk空間データが獲得された
後、画像獲得アルゴリズムは終了する(390)。
【0053】図8には、3つの走査ステーション28
6、288、290を示してあるが、他の実施形態で
は、走査ステーションの数nは好ましい実施形態で示し
た数よりも多いかまたは少なくてもよいことは容易に明
らかである。さらに、図10から容易に明らかになるよ
うに、各走査ステーションでの最初のデータ獲得は、中
央k空間データすなわち低空間周波数のk空間データを
獲得することに限定して記述している。この獲得は、時
間が許せば、より高い空間周波数のk空間データの獲得
に拡張することができる。しかし、空間周波数がより低
いk空間データは、画像再構成の際に最も重要であり、
約5〜10秒で有用に獲得できることを理解されたい。
【0054】図11に、図1に示すMRI装置10と可
動患者テーブル282とに接続されたコンピュータ24
の機能ブロック図を示す。このコントロールは入力40
0を有し、この入力400は、テスト・ボーラスおよび
/または試験ボーラスの開始をボーラス検出402に示
すのに使用することができる。追加で、または別法とし
て、前述のモニタ・ボリューム手順によってボーラス検
出を達成することができ、この一例は、General
Electric Companyより市販されてい
る前述のSMARTPREP(商標)である。記憶装置
404がボーラス検出402に接続され、モニタ・ボリ
ュームから監視された信号を比較するためのプリセット
しきい値を受け取る。信号コンパレータ406中で、プ
リセットしきい値が監視された信号と比較され、この出
力がタイマ410の出力と共にMRI獲得コントロール
408中で使用されて、MRI装置10を使用してボー
ラスの場所がチェックされる。MRI獲得コントロール
408もまた、走査ステーション402に接続され、走
査ステーション402は、テーブル移動制御404を介
して患者テーブル282を制御する。走査ステーション
402もまた、手順が最初に初期化されたときの第1の
走査ステーションに患者テーブルをリセットするため
に、ボーラス検出402に接続される。タイマ410も
また、テスト・ボーラスが所与の走査ステーションを通
って移動するのにかかる最大移動時間を記憶するため
に、記憶装置404に接続される。タイマ410はま
た、信号コンパレータ406とMRI獲得制御408と
の間に接続されるが、これは画像獲得中に、現在のMR
I獲得の時間を計り、それを時間コンパレータ406中
で、記憶装置404から検索された最大テスト・ボーラ
ス移動時間と比較するのに使用される。画像獲得を最適
化するために、テスト・ボーラス移動時間について各走
査ステーションごとに記憶された値がMRI獲得制御4
08中で使用されて、MRI装置10中の最も望ましい
コイル要素が選択され、MRI装置10中の最適な受信
機およびボディ・コイル送信機の利得パラメータが設定
される。したがって本発明は、MR撮像を使用して患者
の末梢動脈血管系内の狭窄血管を識別する方法を含み、
この方法は、患者を通るコントラスト・ボーラスの通過
を追跡することによってスクリーニング調査を行い、分
解能の低い一連の第1のMR画像を獲得して、狭窄領域
があればそれを突き止めることを含む。次いでこの方法
は、一連の第1のMR画像を走査して、患者の末梢動脈
血管系内の狭窄を識別することを含む。次にこの発明
は、一連の第1のMR画像よりも分解能の高い第2のM
R画像を獲得することによって詳細な調査を行って、識
別した狭窄に等級を付けることを含む。
【0055】一連の第1のMR画像は、血管中における
障害検出に対して高い感度となるように獲得するのが好
ましい。第2のMR画像を獲得するステップと、第2の
MR画像を分析するステップは、前のステップにおける
疑わしい狭窄の識別に左右される。そのように識別され
るものがない場合は、時間のかかる画像をそれ以上獲得
することなく検査を完了することができる。一連の第1
のMR画像は、流れに対して増感させる双極傾斜を有す
るパルス・シーケンスによって獲得される。また、流れ
に対して増感させる双極傾斜の第1モーメントのVEN
C値が最初に公称で低い値に設定されて、各ボクセル内
で2よりも大きい速度分散が確立される。一連の第1の
MR画像を走査または分析するとき、血管付近のフロー
・ボイドの検出が、狭窄の存在の標識として用いられ
る。一連の第1のMR画像を高い位相相殺で獲得するた
めに、位相相殺を際立たせる双極傾斜を有するパルス・
シーケンスを使用するか、あるいはボクセル・サイズを
大きくして速度ベクトルをより大きく分散させ、それに
よりフロー・ディフェージングを増大させることができ
る。
【0056】本発明はまた、患者の末梢動脈血管系の血
管中の障害を識別し、それから生じる狭窄に等級を付け
るための検査方法も含む。この検査方法は、コントラス
ト・エージェントを患者に注入し、ボーラスが患者を通
過するときに、流れに対して増感させる双極傾斜波形を
有する傾斜エコー撮像パルス・シーケンスを使用して一
連の第1のMR画像を獲得することを含む。次にこの方
法は、一連の第1のMR画像中で疑わしい狭窄を検出し
て局所化ことを含む。狭窄が識別されて局所化された場
合、検査は、疑わしい狭窄が検出されて局所化された領
域中で第1のMR画像よりも高い分解能の第2のMR画
像を獲得することに進み、次いで、疑わしい狭窄が等級
を付けられる。反対に、狭窄が検出されず局所化されな
かった場合は、時間のかかる画像獲得をさらに行うこと
なく検査が終了する。
【0057】第2のMR画像は、疑わしい狭窄を分離し
て等級を付けるために、低い位相相殺および高い分解能
で獲得することができる。これは、疑わしい狭窄の長さ
に沿って血管の直径を比較するか、あるいは疑わしい狭
窄の長さに沿って速度傾斜を比較することによって達成
される。リアルタイムの位相コントラスト撮像パルス・
シーケンスを血管に加えて、第2のMR画像を獲得する
ときのVENC値のユーザ制御を可能にすること、およ
び、VENC値を流速エイリアシングの開始に相関させ
ることによって狭窄にわたるピーク流速を決定すること
により、第2のMR画像を獲得して狭窄にわたるピーク
流速を決定するのが好ましい。リアルタイムの位相コン
トラスト撮像パルス・シーケンスは、流れに対して増感
させる傾斜をユーザがリアルタイムで回転させることが
できるように、相対的に時間が一致した、流れに対して
増感させる傾斜を有する。VENC値の振幅もまた、流
れに関係するエイリアシングが検出されるまでリアルタ
イムで調節することができる。狭窄の地点に沿った、流
れに関係するエイリアシングの開始時のVENC値を獲
得し、それらのVENC値を比較することにより、狭窄
の重傷度を正確に決定することができる。
【0058】前述の方法がMRI装置に組み込まれて、
時間効率の高い、広い血管系区域のMR狭窄スクリーニ
ングが行われ、必要ならば個々の狭窄血管セグメントが
等級を付けられる。この装置は、分極磁場を印加するた
めに磁石の内腔周辺に配置された複数の傾斜コイルと、
RF送受信機システムと、RF信号をRFコイル・アセ
ンブリに送信してMR画像を獲得するようにパルス・モ
ジュールによって制御されるRFスイッチとを有するM
RIシステムを含む。コンピュータが、MRIシステム
を2つのモードで動作して患者の末梢動脈血管系にわた
る狭窄検査を効率的に行うようにプログラムされる。第
1のモードは、患者の末梢動脈血管系にわたり分解能の
低い一連の第1のMR画像を獲得する間に、患者の末梢
動脈血管系を通るコントラスト・ボーラスの通過を追跡
するようにプログラムされる。第1のモードはまた、狭
窄検査を終了するための入力、または第1のMR画像中
に狭窄の標識があれば第2のモードに切り替えるための
入力を受け取ることも可能にする。第2のモードは、F
OVを局所化して、疑わしい狭窄をターゲットにし、次
いで一連の第1のMR画像よりも分解能の高い第2のM
R画像を少なくとも1つ獲得するようにプログラムされ
る。狭窄は、第2のMR画像を2つ以上使用して判定す
ることもできる。
【0059】MRI装置のコンピュータはまた、一連の
第1のMR画像を獲得するために第1のパルス・シーケ
ンスを使用するようにもプログラムされる。第1のパル
ス・シーケンスは、流れに対して増感させる双極傾斜波
形を有する。次いで、第2のMR画像を獲得するために
第2のパルス・シーケンスが使用される。第2のパルス
・シーケンスは、第1のパルス・シーケンスよりも低い
位相相殺を提供する。第1のパルス・シーケンスはま
た、第2のパルス・シーケンスよりもおおむね低い、公
称で低い値に設定された、流れに対して増感させる双極
傾斜波形の第1モーメントのVENC値も含む。
【0060】一連の第1のMR画像は、各ボクセル中で
2よりも大きいエンコード化速度分散となることが好ま
しい。コンピュータは、ボクセル・サイズを大きくして
速度ベクトルをより大きく分散させることにより、ある
いは前述のように双極傾斜波形を使用することにより、
一連の画像におけるフロー・ディフェージングを増大さ
せるようにプログラムされる。
【0061】本発明はまた、命令を有するコンピュータ
・プログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体も含
み、このプログラムは、コンピュータによって実行され
たとき、患者の末梢動脈血管系の一連の第1のMR画像
をコンピュータに獲得させる。一連の第1のMR画像
は、可能性ある血管障害があるかどうか患者をスクリー
ニングするために、高い位相相殺を有する。一連の第1
のMR画像中の、各第1のMR画像は、コントラスト・
ボーラスが走査ステーションを通って移動するときに、
その走査ステーション内で獲得されることが好ましい。
このプログラムはまた、コンピュータに、患者の末梢動
脈血管系内のターゲット領域で血管障害が突き止められ
た場合にFOVをその領域内に限定させ、次いで、ター
ゲットにした領域の第2のMR画像を獲得させる。第2
のMR画像は、一連の第1のMR画像よりも分解能が高
い。第1のMR画像は、位相相殺を際立たせるための双
極傾斜を有するパルス・シーケンスと、速度ベクトルを
より大きく分散させるために増大されたボクセル・サイ
ズのいずれかを使用して獲得されて、それぞれフロー・
ディフェージングが増大する。第2のMR画像は、一連
の第1のMR画像で突き止められた疑わしい狭窄を分離
して等級を付けるために、低い位相相殺および高い分解
能で獲得される。このように抜き出して等級を付けるこ
とは、疑わしい狭窄の長さに沿って血管の直径を比較す
るか、あるいは疑わしい狭窄の長さに沿って速度傾斜を
比較することによって達成される。
【0062】本発明を好ましい実施形態に関して述べた
が、特に述べたものとは別に、均等物、代替形態、およ
び修正形態も可能であり、添付の特許請求の範囲内であ
ることを理解されたい。
【0063】本発明を好ましい実施形態に関して述べた
が、特に述べたものとは別に、均等物、代替形態、およ
び修正形態も可能であり、添付の特許請求の範囲内であ
ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用するMR撮像システムの概略ブロ
ック図である。
【図2】本発明が突き止めるようになされた、ヒトの患
者の中の例示的な狭窄血管の概略図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すフロー・チャートで
ある。
【図4】本発明で使用されるMR撮像パルス・シーケン
スのタイミング図である。
【図5】本発明による、狭窄が検出された後でその重症
度を判定する一技術を示すフロー・チャートである。
【図6】図5のフロー・チャートに使用されるMR撮像
パルス・シーケンスのタイミング図である。
【図7】図5および6に示す技術による、血流速度エイ
リアシングを示す血管の横断面の概略図である。
【図8】本発明による、末梢MR血管造影検査を行って
狭窄を突き止め判定するための構成を示す概略図であ
る。
【図9】図8の構成で使用するための、本発明の一実施
形態を示すフロー・チャートである。
【図10】図8の構成で使用するための、本発明の一実
施形態を示すフロー・チャートである。
【図11】図1〜10に示す本発明を組み込む、本発明
の一実施形態のブロック図である。
【符号の説明】
10 MRI装置 12 オペレータ・コンソール 13 入力デバイス 14 制御パネル 16 表示装置 18 リンク 20 コンピュータ 22 画像プロセッサ 24 CPU 26 メモリ 28 ディスク記憶装置 30 テープ・ドライブ 32 システム・コントロール 36 CPU 38 パルス発生器 40 シリアル・リンク 42 傾斜増幅器 44 生理獲得コントローラ 46 走査室インタフェース 48 患者位置決めシステム 50 傾斜コイル 52 磁石 54 分極磁石 56 FRコイル 58 RF送受信機システム 60 RF増幅器 62 送信/受信スイッチ 64 前置増幅器 66 メモリ 68 アレイ・プロセッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 501232872 ユニフォームド・サービシーズ・ユニバー シティ・オブ・ヘルス・サイアンシーズ アメリカ合衆国・20814・メリーランド 州・ベセスダ・ジョーンズ ブリッジ ロ ード・4301 (72)発明者 ヴィンセント・ビイ・ホー アメリカ合衆国・20852・メリーランド 州・ノース ベセスダ・キャッスルゲート コート・11908 (72)発明者 トーマス・ウォック−ファー・フー アメリカ合衆国・20850・メリーランド 州・ロックヴィル・グレート パインズ コート・ナンバー 10 Fターム(参考) 4C096 AA10 AB39 AC10 AD06 AD14 AD15 BA10 BA18 BA21 BA33 BA41 DC22

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MR撮像を用いて患者の末梢動脈血管系
    中の狭窄血管(108)を識別する方法であって、 コントラスト・ボーラスが患者の末梢動脈血管系を通過
    するときに、患者の末梢動脈血管系に沿って空間分解能
    の低い一連の第1のMR画像を獲得することによって、
    スクリーニング調査を行うステップ(126)と、 一連の第1のMR画像を走査して、患者の末梢動脈血管
    系中の狭窄を識別するステップ(128)と、 識別した狭窄に等級を付ける(142)ために、一連の
    第1のMR画像よりも分解能の高い第2のMR画像を少
    なくとも1つ獲得することによって詳細な調査を行う
    (140)ステップとを含む方法。
  2. 【請求項2】 各第1のMR画像が、流れ感知三次元高
    速撮像パルス・シーケンス(160)を使用して獲得さ
    れる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 流れ感知三次元高速撮像パルス・シーケ
    ンスが、血管およびいずれかの狭窄の向きを感知しない
    ようにするために双極傾斜(162、164、166)
    を3方向に含む請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 流れが頭部−尾部方向に優勢な遠位末梢
    血管系中では、流れに対して増感させる双極傾斜(16
    2)を1つ有するパルス・シーケンス(160)を加え
    るステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 一連の第1のMR画像が、血管における
    障害検出に対する高い感度を提供し、一連の第1のMR
    画像を走査するステップ(128)が、疑わしい狭窄の
    標識としてフロー・ボイドを検出すること(130)を
    含む請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 一連の第1のMR画像をスクリーニング
    するステップで狭窄の標識を識別することを、第2のM
    R画像を獲得する条件とするステップ(136)をさら
    に含む請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 流れに対して増感させる双極傾斜の第1
    モーメントの速度エンコーディング(VENC)値を最
    初に公称で低い値に設定して、各ボクセル内で速度分散
    を2pよりも大きく確定するステップ(208)をさら
    に含む請求項3に記載の方法。
  8. 【請求項8】 一連の第1のMR画像が、 (1)双極傾斜(162、164、166)を有するパ
    ルス・シーケンス(160)を加えて位相相殺を際立た
    せること、および(2)ボクセル・サイズを大きくして
    速度ベクトルをより大きく分散させることのうち少なく
    とも一方を用いることによりフロー・ディフェージング
    を増大させて、高い位相相殺で獲得される請求項1に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 第2のMR画像が、 (1)疑わしい狭窄(108)の長さに沿って血管(1
    00)の直径を比較すること、 (2)狭窄(100)の長さに沿って速度傾斜を比較す
    ること(230)、および (3)疑わしい狭窄(108)に沿って血流を測定する
    こと のうち少なくとも1つによって狭窄を分離して等級を付
    けるために低い位相相殺および高い分解能で獲得される
    請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】コントラスト・ボーラスの通過を追跡す
    るステップ(312)をさらに含み、前記追跡するステ
    ップが、 テスト・ボーラスを患者の末梢血管系に通すこと(32
    2)、 患者の末梢血管系を通してテスト・ボーラスを追跡する
    こと(324)、 テスト・ボーラスが患者の末梢血管系の所望の部分を通
    って移動するのにかかる移動時間を決定すること(33
    2)、 試験ボーラスを患者の末梢血管系に流速で通すこと(3
    52)、およびテスト・ボーラス移動時間を用いて、患
    者の末梢血管系を通して試験ボーラスの通過を追跡する
    こと(354、362)をさらに含む請求項1に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 所与の数の走査ステーションを規定す
    るステップであって、各走査ステーション(286、2
    88、290)が患者の末梢血管系に沿って配置される
    ステップと、 相対的に少量のコントラスト・エージェントを最初に患
    者に注入して、テスト・ボーラスを患者の末梢血管系に
    通すステップ(322)と、 テスト・ボーラスの通過に基づいて(332)、MR撮
    像デバイスに対して患者を前後方向(284)に調節し
    て、MR撮像デバイスの所望の走査ステーションが視野
    (292)内になるように患者を位置決めするステップ
    とをさらに含む請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 狭窄(108)に等級を付けるステッ
    プが、 第2のMR画像を獲得するときに、リアルタイムの位相
    コントラスト撮像パルス・シーケンスを血管(100)
    に加えて、フロー・エンコーディング傾斜値のユーザ制
    御を可能にすること(212)、およびフロー・エンコ
    ーディング傾斜値を流速エイリアシングの開始に相関さ
    せることで狭窄にわたるピーク流速を決定すること(2
    16)によって、狭窄にわたるピーク流速を決定するこ
    と(140、200)を含む請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 リアルタイムの位相コントラスト撮像
    パルス・シーケンスが、流れに対して増感させる傾斜
    (242、244、246)を有し、傾斜は相対的に時
    間が一致しており、したがって、流れに対して増感させ
    る傾斜をユーザがリアルタイムで回転させることができ
    る請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 流れに関係するエイリアシングが検出
    されるまで(216、220)フロー・エンコーディン
    グ傾斜値の振幅を増大させるステップ(212)をさら
    に含む請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 狭窄に等級を付けるステップが、 疑わしい狭窄の第1の場所を識別すること(138)、 リアルタイムのユーザ制御式VENC値を有する位相コ
    ントラストMR撮像パルス・シーケンス(240)を、
    疑わしい狭窄の第1の場所に加えること(208)、 リアルタイムのユーザ制御式VENC値を増加させ(2
    12)、流れに関係するエイリアシングをユーザが観測
    するまで(216、220)パルス・シーケンス(24
    0)を再度加えること(218)、 疑わしい狭窄の第1の場所にわたるピーク流速の標識と
    してリアルタイムのユーザ制御式VENC値を記録する
    こと(222)、 リアルタイムのユーザ制御式VENC値をリセットする
    こと(208)、 疑わしい狭窄の第2の場所にパルス・シーケンス(24
    0)を加えること(210)、 リアルタイムのユーザ制御式VENC値を増加させ(2
    12)、流れに関係するエイリアシングをユーザが観測
    するまで(220)パルス・シーケンス(240)を再
    度加えること(218)、 疑わしい狭窄の第2の場所にわたるピーク流速の標識と
    してリアルタイムのユーザ制御式VENC値を記録する
    こと(222)、および第1の場所のリアルタイムのユ
    ーザ制御式VENC値を、第2の場所のVENC値と比
    較して、疑わしい狭窄の重症度を決定すること(23
    0)を含む請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 位相コントラストMR撮像パルス・シ
    ーケンスが、流れに対して増感させる双極傾斜波形(2
    42、244、246)を有する2D高速傾斜エコー・
    パルス・シーケンス(240)であり、双極傾斜波形は
    相対的に時間が一致する請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 リアルタイムのユーザ制御式VENC
    値を増加させるステップ(212)がさらに、VENC
    値がピーク流速に対応するまで速度エンコーディング傾
    斜の振幅を増大させて(216、220)、それにより
    疑わしい狭窄の重症度を識別することと定義される請求
    項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 患者の末梢動脈血管系中の障害を識別
    し、それによって得られる狭窄に等級を付ける検査方法
    であって、 患者にコントラスト・エージェントを注入するステップ
    (322)と、 流れに対して増感させる双極傾斜波形を有する傾斜エコ
    ー撮像パルス・シーケンス(160)を使用して、患者
    (280)の末梢動脈血管系にわたり一連の第1のMR
    画像を獲得するステップ(126)と、 一連の第1のMR画像を使用して、疑わしい狭窄(10
    8)を検出および局所化するステップ(128)と、 狭窄が検出および局所化された場合(136)は、疑わ
    しい狭窄(108)が検出および局所化された領域中
    で、一連の第1のMR画像よりも分解能の高い第2のM
    R画像を少なくとも1つ獲得(140)して、疑わしい
    狭窄に等級を付けるステップ(142)と、 検出および局所化のステップで狭窄が検出されず局所化
    されない場合(132)は、MR画像をそれ以上獲得せ
    ずに検査方法を終了するステップ(134)とを含む方
    法。
  19. 【請求項19】 コントラスト・ボーラスを患者の末梢
    動脈血管系に通し(322)、コントラスト・ボーラス
    が患者の末梢動脈血管系を通過するのと同時にMR画像
    を獲得するステップ(324)をさらに含む請求項18
    に記載の方法。
  20. 【請求項20】 一連の第1のMR画像を獲得するため
    の複数のステーションを規定するステップ(318)
    と、 (1)コントラスト・エージェント到着の監視(32
    6)および (2)ボーラス移動時間の事前計算(312) のうちの一方を用いて、次のステーションに正確に移動
    するステップ(334)とをさらに含む請求項19に記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 完全なボクセル内フロー・ディフェー
    ジングの開始と同時にVENC値をリアルタイムで測定
    すること(222)により、狭窄の重症度を判定するス
    テップ(142)をさらに含む請求項18に記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 狭窄血管中で流れに関係するエイリア
    シングが開始するのと同時にVENC値をリアルタイム
    で測定すること(216)により、狭窄の重症度を判定
    するステップ(142)をさらに含む請求項18に記載
    の方法。
  23. 【請求項23】 一連の第1のMR画像は、血管障害が
    検出される(126)ように、流速に対する感度が高く
    分解能が低い画像である請求項18に記載の方法。
  24. 【請求項24】 血管障害を検出するステップが、一連
    の第1のMR画像中で速度フロー・ボイドを検出するこ
    と(130)を含む請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 流れに対して増感させる傾斜(16
    2、164、166)を3方向に加えて、血管の向きを
    感知しないようにするステップをさらに含む請求項12
    に記載の方法。
  26. 【請求項26】 一連の第1のMR画像が高い位相相殺
    で獲得されて、 (1)双極傾斜(162、164、166)を有するパ
    ルス・シーケンス(160)を加えて位相相殺を際立た
    せること、および (2)ボクセル・サイズを大きくして速度ベクトルをよ
    り大きく分散させること のうち少なくとも一方を用いてフロー・ディフェージン
    グが増大される請求項18に記載の方法。
  27. 【請求項27】 第2のMR画像が獲得されて、 (1)疑わしい狭窄(108)の長さに沿って血管の直
    径を比較すること、および (2)疑わしい狭窄(108)の長さに沿って速度傾斜
    を比較すること のうち少なくとも一方によって疑わしい狭窄(108)
    に等級を付けられる(200)請求項18に記載の方
    法。
  28. 【請求項28】 MR狭窄スクリーニングを行い、必要
    なら狭窄血管に等級を付けるためのMRI装置(10)
    であって、 分極磁場を印加するために磁石(52)の内腔付近に配
    置された複数の傾斜コイル(50)と、RF送受信機シ
    ステム(58)と、RF信号をRFコイル・アセンブリ
    (56)に送ってMR画像を獲得するようにパルス・モ
    ジュール(36)によって制御されるRFスイッチ(6
    2)とを有する磁気共鳴撮影(MRI)システム、なら
    びにMRIシステムを2つのモードで操作して、患者の
    末梢動脈血管系にわたる狭窄検査を効率的に行うように
    プログラムされたコンピュータ(20)を備え、 第1のモード(120)は、 患者の末梢動脈血管系を通してコントラスト・ボーラス
    の通過を追跡し(312)、 患者の末梢動脈血管系にわたり、分解能の低い一連の第
    1のMR画像を獲得し(126)、 狭窄検査を終了する(132、134)ための入力、ま
    たは一連の第1のMR画像中で狭窄が識別された場合
    (136)に第2のモード(140、200)に切り替
    えるための入力を受け取るようにプログラムされ、 第2のモード(140、200)は、 狭窄をターゲットにするように視野を局所化し(13
    8)、 一連の第1のMR画像よりも高い分解能で、局所化した
    視野の第2のMR画像を少なくとも1つ獲得して(14
    0)狭窄の重症度を判定する(142)ようにプログラ
    ムされた、MRI装置。
  29. 【請求項29】 コンピュータ(20)がさらに、 一連の第1のMR画像を獲得するために第1のパルス・
    シーケンス(160)を使用するようにプログラムさ
    れ、第1のパルス・シーケンス(160)が、流れに対
    して増感させる双極傾斜波形を有し、流れに対して増感
    させる双極傾斜波形の第1モーメントのVENC値が公
    称で低い値に設定され、コンピュータ(20)がさら
    に、 第2のMR画像を少なくとも1つ獲得する(140)た
    めに第2のパルス・シーケンス(240)を使用するよ
    うにプログラムされ、第2のパルス・シーケンス(24
    0)が、第1のパルス・シーケンスよりも低い位相相殺
    を提供し、第1のパルス・シーケンスのVENC値より
    もおおむね高く設定されたVENC値を有する(21
    2)請求項28に記載のMRI装置。
  30. 【請求項30】 一連の第1のMR画像中の各ボクセル
    内で、エンコード化速度分散が2pよりも大きい請求項
    28に記載のMRI装置。
  31. 【請求項31】 第2のMR画像を少なくとも1つ獲得
    することが、 (a)リアルタイムの位相コントラスト・パルス・シー
    ケンス(240)を疑わしい狭窄血管(100)に加え
    ること(206)であって、パルス・シーケンスが、相
    対的に時間が一致した、流れに対して増感させる傾斜
    (242、244、246)を有すること、 (b)速度エンコーディング傾斜のVENC値をユーザ
    が調節できるようにすること(212)、 (c)ユーザによって調節されたVENC値を有するパ
    ルス・シーケンスを加えること(214)、 (d)流れに関係するエイリアシングが明白であるかど
    うかを判定すること(216)、および (e)流れに関係する判定可能なエイリアシング、した
    がって疑わしい狭窄にわたるピーク流速に対応するエイ
    リアシングをVENC値が提供するまで(220)、動
    作(b)〜(d)を繰り返すことを含む請求項28に記
    載のMRI装置。
  32. 【請求項32】 コンピュータ(20)がさらに、流れ
    に関係するエイリアシングが観測されるまで(220)
    VENC値の振幅を増加させる(212)ようにプログ
    ラムされる請求項31に記載の装置。
  33. 【請求項33】 コンピュータ(20)がさらに、 テスト・ボーラスを患者の末梢血管系に通し(32
    2)、 患者の末梢血管系を通してテスト・ボーラスを追跡し
    (324)、 テスト・ボーラスが患者の末梢血管系の所望の部分を通
    って移動するのにかかる移動時間を決定し(342)、 試験ボーラスを患者の末梢血管系に流速で通し(35
    2)、 テスト・ボーラス移動時間を用いて、患者の末梢血管系
    を通して試験ボーラスの通過を追跡する(366)よう
    にプログラムされる請求項28に記載のMRI装置。
  34. 【請求項34】 コンピュータ(20)がさらに、 (a)患者テーブル(282)が、MRI装置(10)
    内、かつ所与の数の走査ステーション(286、28
    8、290)の第1の走査ステーション(286)内に
    確実に配置されるようにし、 (b)テスト・ボーラスが所与の走査ステーションに入
    ったことが示されたときに、前記所与の走査ステーショ
    ンを通してテスト・ボーラスを追跡し(324)、 (c)第1の走査ステーションを通したテスト・ボーラ
    スの移動時間を記録し(322)、 (d)患者テーブル(282)を後続の走査ステーショ
    ン(288)に動かす(334)のを開始し、 (e)後続の各走査ステーション(290)について
    (b)、(c)、および(d)を繰り返し、 (f)第1の走査ステーション(286)に患者テーブ
    ル(282)を戻し、 (g)検査ボーラスが患者に注入されたことが示された
    ときに(352)、MRI装置(10)を起動させて、
    各走査ステーション内で、その走査ステーションに対し
    て前に記録された各テスト・ボーラス移動時間にわた
    り、少なくとも患者の中央k空間MRIデータを獲得す
    る(364)ようにプログラムされる請求項28に記載
    のMRI装置。
  35. 【請求項35】 命令を含むコンピュータ・プログラム
    を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命
    令が、コンピュータ(20)によって実行されるとき、
    コンピュータ(20)に、 患者(286)の末梢動脈血管系の一連の第1のMR画
    像を獲得させ(126)、第1のMR画像が、可能性あ
    る動脈障害があるかどうか患者をスクリーニングするた
    めに高い位相相殺を有し、一連の第1のMR画像中の、
    各第1のMR画像が、コントラスト・ボーラスが走査ス
    テーション(286、288、290)を通って移動す
    るときに走査ステーション内で獲得され(352)、さ
    らに前記命令がコンピュータに(20)、 狭窄が患者の末梢動脈血管系で突き止められた場合にF
    OVを患者の末梢血管系内のターゲット領域に限定させ
    (138)、次いで、 ターゲットにした領域の第2のMR画像を獲得させ(1
    40)、第2のMR画像が、第1のMR画像よりも分解
    能が高い、コンピュータ可読記憶媒体。
  36. 【請求項36】 一連の第1のMR画像が高い位相相殺
    で獲得されて、 (1)双極傾斜(162、164、166)を有するパ
    ルス・シーケンス(160)を加えて位相相殺を際立た
    せること、および (2)ボクセル・サイズを大きくして速度ベクトルをよ
    り大きく分散させること のうち少なくとも一方を用いてフロー・ディフェージン
    グが増大される請求項35に記載のコンピュータ可読記
    憶媒体。
  37. 【請求項37】 コンピュータ(20)がさらに、 一連の第1のMR画像を獲得するために第1のパルス・
    シーケンス(160)を使用するようにプログラムさ
    れ、第1のパルス・シーケンス(160)が、流れに対
    して増感させる双極傾斜波形を有し、コンピュータ(2
    0)がさらに、 少なくとも1つの第2のMR画像を獲得するために第2
    のパルス・シーケンスを使用するようにプログラムさ
    れ、第2のパルス・シーケンスが、第1のパルス・シー
    ケンスよりも低い位相相殺を提供する請求項35に記載
    のコンピュータ可読記憶媒体。
  38. 【請求項38】 コンピュータ(20)がさらに、 流れに対して増感させる双極傾斜を少なくとも1つ有す
    るパルス・シーケンス(160)を加え、 流れに対して増感させる少なくとも1つの双極傾斜の第
    1モーメントの速度エンコーディング(VENC)値を
    最初に公称で低い値に設定して、各ボクセル内で2pよ
    りも大きい速度分散を確定し(208)、 いずれかの狭窄の標識として、一連の第1のMR画像中
    で速度フロー・ボイドを検出する(216)ようにプロ
    グラムされる請求項35に記載のコンピュータ可読記憶
    媒体。
  39. 【請求項39】 コンピュータ(20)がさらに、 (1)疑わしい狭窄の長さに沿って血管の直径を比較す
    ること(142)、および (2)疑わしい狭窄の長さに沿って速度傾斜を比較する
    こと(230) のうち少なくとも一方によって疑わしい狭窄(108)
    を分離して等級を付けるために、低い位相相殺および高
    い分解能の第2のMR画像を獲得するようにプログラム
    される請求項35に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  40. 【請求項40】 コンピュータ(20)がさらに、 第2のMR画像を獲得するときに、リアルタイムの位相
    コントラスト撮像パルス・シーケンス(240)を血管
    に加えて、フロー・エンコーディング傾斜値をユーザが
    制御できるようにすること(212)、およびフロー・
    エンコーディング傾斜値を流速エイリアシングの開始に
    相関させることで狭窄にわたるピーク流速を決定するこ
    と(216、220)によって、第2のMR画像を獲得
    するようにプログラムされる請求項35に記載のコンピ
    ュータ可読記憶媒体。
  41. 【請求項41】 リアルタイムの位相コントラスト撮像
    パルス・シーケンス(240)が、流れに対して増感さ
    せる傾斜(242、244、246)を有し、傾斜は相
    対的に時間が一致しており、したがって、流れに対して
    増感させる傾斜をユーザがリアルタイムで回転させる
    (206)ことができる請求項40に記載のコンピュー
    タ可読記憶媒体。
  42. 【請求項42】 コンピュータ(20)がさらに、流れ
    に関係するエイリアシングが検出されるまで(216、
    220)フロー・エンコーディング傾斜値の振幅を増大
    させる(212)ようにプログラムされる請求項40に
    記載のコンピュータ可読記憶媒体。
  43. 【請求項43】 命令を含むコンピュータ・プログラム
    を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命
    令が、コンピュータ(20)によって実行されるとき、
    コンピュータ(20)に、 疑わしい狭窄の第1の場所を識別すること(204)、 リアルタイムのユーザ制御式VENC値を有する位相コ
    ントラストMR撮像パルス・シーケンス(240)を、
    疑わしい狭窄の第1の場所に加えること(208)、 リアルタイムのユーザ制御式VENC値を増加させ(2
    12)、流れに関係するエイリアシングをユーザが観測
    するまで(216、220)パルス・シーケンスを再度
    加えること(214)、 疑わしい狭窄の第1の場所にわたるピーク流速の標識と
    してリアルタイムのユーザ制御式VENC値を記録する
    こと(222)、 リアルタイムのユーザ制御式VENC値をリセットする
    こと(208)、 疑わしい狭窄の第2の場所(224)にパルス・シーケ
    ンスを加えること(206)、 リアルタイムのユーザ制御式VENC値を増加させ(2
    12)、流れに関係するエイリアシングをユーザが観測
    するまで(220)パルス・シーケンスを再度加えるこ
    と(214)、 疑わしい狭窄の第2の場所にわたるピーク流速の標識と
    してリアルタイムのユーザ制御式VENC値を記録する
    こと(222)、および第1の場所のリアルタイムのユ
    ーザ制御式VENC値を、第2の場所のVENC値と比
    較して、疑わしい狭窄の重症度を決定すること(23
    0)によって、狭窄の等級を付けさせる請求項40に記
    載のコンピュータ可読記憶媒体。
  44. 【請求項44】 コンピュータ(20)がさらに、 テスト・ボーラスを患者の末梢血管系に通すこと(32
    2)、 患者の末梢血管系を通してテスト・ボーラスを追跡する
    こと(324)、 テスト・ボーラスが患者の末梢血管系の所望の部分を通
    って移動するのにかかる移動時間を決定すること(33
    2)、 試験ボーラスを患者の末梢血管系に流速で通すこと(3
    52)、およびテスト・ボーラス移動時間を用いて、患
    者の末梢血管系を通して試験ボーラスの通過を追跡する
    こと(366)によって、患者の末梢動脈血管系を通し
    てコントラスト・ボーラスを追跡するようにプログラム
    される請求項40に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
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