JP2002095109A - 車両用高周波方式電源装置 - Google Patents

車両用高周波方式電源装置

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JP2002095109A
JP2002095109A JP2000273657A JP2000273657A JP2002095109A JP 2002095109 A JP2002095109 A JP 2002095109A JP 2000273657 A JP2000273657 A JP 2000273657A JP 2000273657 A JP2000273657 A JP 2000273657A JP 2002095109 A JP2002095109 A JP 2002095109A
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JP
Japan
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reactor
transformer
power supply
vehicle
supply device
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Application number
JP2000273657A
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English (en)
Inventor
Shinichi Tanaka
伸一 田中
Sadachika Sasamori
貞知 笹森
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Toshiba Corp
Toshiba Transport Engineering Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Transport Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノイズを極力抑え、かつ装置内温度上昇も抑制
しつつ、小型化、軽量化、低コスト化を図ること。 【解決手段】直流電圧を交流電圧に変換する半導体モジ
ュール10を冷却する半導体冷却ユニット2aと、変換され
た電圧の波形を整形するリアクトル、および変換された
電圧を所望の電圧に変換するトランス3aとを備えて構成
され、車両に電源を供給する車両用電源装置において、
半導体冷却ユニット2aの直上に、リアクトルおよびトラ
ンス3aを配置し、リアクトルおよびトランス3aを配置し
ている部屋を半開放された部屋6aとして、当該部屋6aに
外気を供給するダクト7を設け、装置本体の天井部に、
リアクトルおよびトランス3aで発生して外気により導か
れる熱を外部へ排出する放熱用のベンチレータ9を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鉄道車両の
床下に取り付けられ、鉄道車両に電源を供給する車両用
電源装置に係り、特にノイズを極力抑え、かつ装置内温
度上昇も抑制しつつ、小型化、軽量化、低コスト化を図
るようにした車両用高周波方式電源装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用電源装置は、例えば鉄道
車両の床下に取り付けられ、鉄道車両に電源を供給する
ものである。
【0003】この車両用電源装置は、直流電圧を3相の
交流電圧に変換する半導体素子からなる半導体モジュー
ルを冷却する半導体冷却ユニットと、変換された電圧の
波形を整形する交流リアクトル(以下、単にリアクトル
と称する)、および変換された電圧をユーザーの要求す
る所望の電圧に変換するインバータトランス(以下、単
にトランスと称する)とから構成されている。
【0004】図7は、この種の従来の車両用電源装置の
機器配置構成例を示す平面図である。
【0005】図7に示すように、車両用電源装置1は、
半導体冷却ユニット2と、リアクトルおよびトランス3
と、その他の電気品(電気・電子部品)5とが、それぞ
れ図示のように配置されている。
【0006】また、半導体モジュール2とリアクトルお
よびトランス3との間には、配線4が施されており、さ
らにリアクトルおよびトランス3は、他の電気品5とは
隔離して開放された部屋6に配置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の車両用電源装置においては、装置におけるリアク
トルおよびトランス3の占める割合は大きいものとなっ
ている。車両用電源装置1の外形寸法および質量は、こ
のリアクトルおよびトランス3によるところが大きく、
車両用電源装置1の質量が1000kgを超えることが
多くなっている。そのため、車両にこのような車両用電
源装置1を搭載する際には、車両メーカが車両の左右バ
ランスをとるのに苦労をしているのが実情である。
【0008】また、補助電源装置を組み立てる際にも、
リフタ等の専用工具が必要であり、組立作業性の上でも
影響を及ぼしている。
【0009】さらに、リアクトルおよびトランス3は発
熱するために、他の電気品5とは隔離して開放された部
屋6に配置する必要があり、雨水の侵入も考慮して防水
処理も必要となることから、コスト的にも高いものにな
っている。
【0010】そこで、最近では、車両用電源装置に収納
されるリアクトルおよびトランスを小型化し、防水構造
も簡略化することが可能であれば、小型・軽量・低コス
トの電源装置を提供することができることから、車両用
高周波方式電源装置の開発が強く望まれてきている。
【0011】しかしながら、この種の車両用高周波方式
電源装置を実現するに当たっては、次のような種々の解
決すべき課題がある。
【0012】(a)高調波電流による配線(電線)の発
熱、および装置内の温度上昇による電気品の寿命低下。
【0013】(b)高調波電流は、他の電気品に有害な
ノイズを発生するために、装置外はもとより装置内でも
配線を長く引き回すことができない。
【0014】(c)リアクトルおよびトランスの防水構
造を簡略化するための装置の箱枠構造。
【0015】以上のような課題をクリアするために、排
熱効率の良い箱枠構造、および最短長さで配線を行なう
ことが可能な機器配置を考慮することが重要である。
【0016】本発明の目的は、半導体モジュールを冷却
する半導体冷却ユニットとリアクトルおよびトランスの
配置を改良して、ノイズを極力抑え、かつ装置内温度上
昇も抑制しつつ、小型化、軽量化、低コスト化を図るこ
とが可能な車両用高周波方式電源装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に対応する発明では、直流電圧を交流電
圧に変換する半導体モジュールを冷却する半導体冷却ユ
ニットと、変換された電圧の波形を整形するリアクト
ル、および変換された電圧を所望の電圧に変換するトラ
ンスとを備えて構成され、車両に電源を供給する車両用
電源装置において、半導体冷却ユニットの直上に、リア
クトルおよびトランスを配置し、リアクトルおよびトラ
ンスを配置している部屋を半開放された部屋として、当
該部屋に外気を取入れて供給するダクトを設け、装置本
体の天井部に、リアクトルおよびトランスで発生して外
気により導かれる熱を外部へ排出する放熱用のベンチレ
ータを設けている。
【0018】従って、請求項1に対応する発明の車両用
高周波方式電源装置においては、半導体冷却ユニットの
直上に、リアクトルおよびトランスを配置することによ
り、半導体モジュールとリアクトルおよびトランスとの
間に流れる高調波電流の流れる配線を最短配線とするこ
とが可能となるため、高調波電流による有害なノイズを
抑えることができ、電線の発熱部も最小にすることがで
きる。また、リアクトルおよびトランスで発生した熱
を、外気取り入れ用のダクトと装置本体の天井部に設け
られたベンチレータとによって装置本体の外部へ排出す
ることにより、装置本体内の温度上昇を抑えることが可
能となるため、装置本体内の電線や電子・電気部品の長
寿命化を図ることができる。
【0019】また、請求項2に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の車両用高周波方式電源装置に
おいて、放熱用のベンチレータに放熱用の冷却フィンを
取付け、当該放熱用の冷却フィンにリアクトルおよびト
ランスを取付けている従って、請求項2に対応する発明
の車両用高周波方式電源装置においては、放熱用のベン
チレータに放熱用の冷却フィンを取付け、当該冷却フィ
ンにリアクトルおよびトランスを取付けることにより、
リアクトルおよびトランスで発生した熱の装置本体の外
部への排熱効率を向上させることができる。
【0020】一方、請求項3に対応する発明では、直流
電圧を交流電圧に変換する半導体モジュールを冷却する
半導体冷却ユニットと、変換された電圧の波形を整形す
るリアクトル、および変換された電圧を所望の電圧に変
換するトランスとを備えて構成され、車両に電源を供給
する車両用電源装置において、装置本体の箱枠に、放熱
用の冷却フィンを直接取付け、冷却フィンにより、開放
された部屋と密閉された部屋とに仕切り、密閉された部
屋に半導体モジュールを取付けると共に、開放された部
屋にリアクトルおよびトランスを取付け配置し、半導体
モジュールとリアクトルおよびトランスとの間の配線
を、放熱用の冷却フィンに設けられた配線貫通用穴を通
して施している。
【0021】従って、請求項3に対応する発明の車両用
高周波方式電源装置においては、装置本体の箱枠に、放
熱用の冷却フィンを直接取付け、当該冷却フィンによっ
て開放された部屋と密閉された部屋とに仕切り、密閉さ
れた部屋に半導体モジュールを取付け、開放された部屋
にリアクトルおよびトランスを取付け配置することによ
り、リアクトルおよびトランスで発生した熱を、冷却フ
ィンおよび開放された部屋から装置本体の外部へ排出し
て、装置本体内の温度上昇を抑えることが可能となるた
め、装置本体内の電線や電子・電気部品の長寿命化を図
ることができる。 また、半導体モジュールとリアクト
ルおよびトランスとの間の配線を、冷却フィンに設けら
れた配線貫通用穴を通して施すことにより、半導体冷却
ユニットのフレームが無くなるため、装置本体の軽量化
を図ることができる。
【0022】また、請求項4に対応する発明では、上記
請求項3に対応する発明の車両用高周波方式電源装置に
おいて、放熱用の冷却フィンとして、ヒートパイプを用
いている。
【0023】従って、請求項4に対応する発明の車両用
高周波方式電源装置においては、放熱用の冷却フィンと
して、ヒートパイプを用いることにより、半導体モジュ
ールおよびリアクトルおよびトランスの冷却効率を向上
させることができる。
【0024】一方、請求項5に対応する発明では、直流
電圧を交流電圧に変換する半導体モジュールを冷却する
半導体冷却ユニットと、変換された電圧の波形を整形す
るリアクトル、および変換された電圧を所望の電圧に変
換するトランスとを備えて構成され、車両に電源を供給
する車両用電源装置において、半導体冷却ユニットの中
に、リアクトルおよびトランスを組込み、半導体冷却ユ
ニットを装置本体に取付けると、リアクトルおよびトラ
ンスが開放または半開放された部屋へ配置されるように
装置本体の箱枠構造としている。
【0025】従って、請求項5に対応する発明の車両用
高周波方式電源装置においては、半導体冷却ユニットの
中に、リアクトルおよびトランスを組込み、半導体冷却
ユニットを装置本体に組込んだ時にリアクトルおよびト
ランスが開放または半開放された部屋へ配置されるよう
に装置本体の箱枠構造とすることにより、リアクトルお
よびトランスで発生した熱を、開放または半開放された
部屋から装置本体の外部へ排出して、装置本体内の温度
上昇を抑えることが可能となるため、装置本体内の電線
や電子・電気部品の長寿命化を図ることができる。ま
た、半導体冷却ユニットの中に、リアクトルおよびトラ
ンスを組込むことにより、半導体モジュールとリアクト
ルおよびトランスとの間に流れる高調波電流の流れる配
線を最短配線とすることが可能となるため、高調波電流
による有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部
も最小にすることができる。さらに、半導体冷却ユニッ
トは装置本体の外部で組立することが可能となるため、
半導体冷却ユニットの組立作業性も向上させることがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の車両用高周波方式電源装
置は、高周波方式により小型化されたリアクトルおよび
トランスと半導体ユニットとの配置位置を直近にするこ
とにより、高調波電流の流れる配線の長さを最短にし、
リアクトルおよびトランスで発生した熱を効率良く排熱
する構成としているものである。
【0027】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0028】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態による車両用高周波方式電源装置の機器配置構成例を
示す断面図である。
【0029】図1において、車両用高周波方式電源装置
1aは、半導体冷却ユニット2aの直上に、リアクトル
およびトランス3aを配置して、半導体冷却ユニット2
aとリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4aの
長さを最短にしている。
【0030】また、リアクトルおよびトランス3aを、
その他の電気品5aと仕切った構成としている。
【0031】さらに、リアクトルおよびトランス3aを
配置している部屋を半開放された部屋6aとし、この部
屋6aに装置本体の底部側から外気を取入れて供給する
ダクト7を設けている。
【0032】一方、半導体冷却ユニット2aの側面側に
は、放熱用の冷却フィン8を取付けている。
【0033】また、装置本体の天井部には、リアクトル
およびトランス3aで発生して上記外気により導かれる
熱を外部へ排出する放熱用のベンチレータ9を設けてい
る。
【0034】次に、以上のように構成した本実施の形態
による車両用高周波方式電源装置においては、半導体冷
却ユニット2aの直上に、リアクトルおよびトランス3
aを配置していることにより、半導体モジュール10と
リアクトルおよびトランス3aとの間に流れる高調波電
流の流れる配線4aを最短配線とすることが可能とな
る。このため、高調波電流によるその他の電気品5aに
与える有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部
も最小にすることができる。
【0035】また、半導体のモジュール10で発生した
熱は、半導体冷却ユニット2aに取付けられた冷却フィ
ン8から装置の外部に排熱され、さらにリアクトルおよ
びトランス3aで発生した熱は、ダクト7から供給され
る外気と装置本体の天井部に設けられたベンチレータ9
により装置の外部に排熱される。
【0036】すなわち、半導体モジュール10の発熱を
半導体冷却ユニット2aの冷却フィン8から装置外部へ
排出し、リアクトルおよびトランス3aの発熱をダクト
7と装置天井部に設けられたベンチレータ9により装置
外部へ排出していることにより、装置本体内の温度上昇
を抑えることが可能となる。このため、装置本体内の電
線や電子・電気部品の長寿命化を図ることができる。
【0037】さらに、リアクトルおよびトランス3aを
配置した部屋6aを半開放の部屋とし、外部からの雨水
の侵入がし難い構造としていることにより、リアクトル
およびトランス3aの防水構造を軽減することができ、
リアクトルおよびトランス3aの低コスト化を図ること
ができる。
【0038】上述したように、本実施の形態による車両
用高周波方式電源装置では、ノイズを極力抑え、かつ装
置内温度上昇も抑制しつつ、低コスト化を図ることが可
能となる。
【0039】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形
態による車両用高周波方式電源装置の機器配置構成例を
示す断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てそれぞれ示している。
【0040】図2において、車両用高周波方式電源装置
1bは、半導体冷却ユニット2bの直上に、リアクトル
およびトランス3aを配置し、半導体冷却ユニット2b
とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4bの長
さを最短にしている。
【0041】ここで、特に半導体モジュール10とリア
クトルおよびトランス3aとの間の高調波電流の流れる
配線4bをより一層最短配線とするように、電線結合部
をワンタッチ式のソケットタイプカプラ12として、半
導体冷却ユニット2bを取付けると同時に配線が結合さ
れるようにしている。
【0042】一方、リアクトルおよびトランス3aを、
その他の電気品5aと仕切った構成としている。
【0043】また、リアクトルおよびトランス3aを配
置している部屋を半開放された部屋6aとし、この部屋
6aに装置本体の底部側から外気を取入れて供給するダ
クト7を設けている。
【0044】一方、半導体冷却ユニット2bの側面側に
は、放熱用の冷却フィン8を取付けている。
【0045】また、装置本体の天井部には、リアクトル
およびトランス3aで発生して上記外気により導かれる
熱を外部へ排出する放熱用のベンチレータ9aを設けて
いる。
【0046】さらに、上記放熱用のベンチレータ9aに
放熱用の冷却フィン11を取付け、この放熱用の冷却フ
ィン11に上記リアクトルおよびトランス3aを取付け
ている。
【0047】次に、以上のように構成した本実施の形態
による車両用高周波方式電源装置においては、半導体冷
却ユニット2bの直上に、リアクトルおよびトランス3
aを配置していることにより、半導体モジュール10と
リアクトルおよびトランス3aとの間に流れる高調波電
流の流れる配線4bを最短配線とすることが可能とな
る。このため、高調波電流によるその他の電気品5aに
与える有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部
も最小にすることができる。
【0048】特に、この場合、半導体モジュール10と
リアクトルおよびトランス3aとの間の高調波電流の流
れる配線4bをより一層最短配線とするように、電線結
合部をワンタッチ式のソケットタイプカプラ12とし
て、半導体冷却ユニット2bを取付けると同時に配線が
結合されるようにしていることにより、上記作用をより
一層効果的に奏することができると共に、半導体冷却ユ
ニット2bの組立作業性も向上させることができる。
【0049】また、半導体のモジュール10で発生した
熱は、半導体冷却ユニット2bに取付けられた冷却フィ
ン8から装置の外部に排熱され、さらにリアクトルおよ
びトランス3aで発生した熱は、ダクト7から供給され
る外気と装置本体の天井部に設けられたベンチレータ9
により、装置の外部に効率良く排熱される。
【0050】すなわち、半導体モジュール10の発熱を
半導体冷却ユニット2bの冷却フィン8から装置外部へ
排出し、リアクトルおよびトランス3aの発熱をダクト
7と装置天井部に設けられたベンチレータ9により装置
外部へ排出していることにより、装置本体内の温度上昇
を抑えることが可能となる。このため、装置本体内の電
線や電子・電気部品の長寿命化を図ることができる。
【0051】特に、この場合、放熱用のベンチレータ9
に放熱用の冷却フィン11を取付け、この冷却フィン1
1にリアクトルおよびトランス3aを取付けていること
により、リアクトルおよびトランス3aで発生した熱の
装置の外部への排熱効率を向上させることができる。
【0052】さらに、リアクトルおよびトランス3aを
配置した部屋6aを半開放の部屋とし、外部からの雨水
の侵入がし難い構造としていることにより、リアクトル
およびトランス3aの防水構造を軽減することができ、
リアクトルおよびトランス3aの低コスト化を図ること
ができる。
【0053】上述したように、本実施の形態による車両
用高周波方式電源装置では、ノイズを極力抑え、かつ装
置内温度上昇も抑制しつつ、低コスト化を図ることが可
能となる。
【0054】さらに、リアクトルおよびトランス3aで
発生した熱の装置の外部への排熱効率を向上させること
が可能となる。
【0055】(第3の実施の形態)図3は、本実施の形
態による車両用高周波方式電源装置の機器配置構成例を
示す断面図であり、図1および図2と同一部分には同一
符号を付してそれぞれ示している。
【0056】図3において、車両用高周波方式電源装置
1cは、装置本体の箱枠に、放熱用の冷却フィン8aを
直接取付けている。
【0057】また、上記冷却フィン8aにより、開放さ
れた部屋6および半開放された部屋6aと、密閉された
部屋とに仕切っている。そして、密閉された部屋側に、
半導体モジュール10およびその他の電気品5aを取付
け配置すると共に、開放された部屋6および半開放され
た部屋6aに、リアクトルおよびトランス3aを取付け
配置している。
【0058】さらに、半導体モジュール10とリアクト
ルおよびトランス3aとの間の配線4cを、図4に平面
図を示すように、放熱用の冷却フィン8aに設けられた
配線貫通用穴13を通して施して、半導体モジュール1
0とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4cの
長さを最短にしている。
【0059】次に、以上のように構成した本実施の形態
による車両用高周波方式電源装置においては、半導体モ
ジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の
配線を、冷却フィン8aに設けられた配線貫通用穴13
を通して施していることにより、半導体モジュール10
とリアクトルおよびトランス3aとの間に流れる高調波
電流の流れる配線4cを最短配線とすることが可能とな
る。このため、高調波電流によるその他の電気品5aに
与える有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱部
も最小にすることができる。
【0060】また、リアクトルおよびトランス3aで発
生した熱は、冷却フィン8a、および開放された部屋6
および半開放された部屋6aから装置の外部に排熱され
る。
【0061】すなわち、リアクトルおよびトランス3a
の発熱を冷却フィン8a、および開放された部屋6およ
び半開放された部屋6aにより装置外部へ排出している
ことにより、装置本体内の温度上昇を抑えることが可能
となる。このため、装置本体内の電線や電子・電気部品
の長寿命化を図ることができる。
【0062】さらに、半導体モジュール10とリアクト
ルおよびトランス3aとの間の配線4cを、冷却フィン
8aに設けられた配線貫通用穴13を通して施している
ことにより、半導体冷却ユニットのフレームが無くなる
ため、装置本体の軽量化を図ることができる。
【0063】上述したように、本実施の形態による車両
用高周波方式電源装置では、ノイズを極力抑え、かつ装
置内温度上昇も抑制しつつ、軽量化を図ることが可能と
なる。
【0064】(第4の実施の形態)図5は、本実施の形
態による車両用高周波方式電源装置の機器配置構成例を
示す断面図であり、図1乃至図4と同一部分には同一符
号を付してそれぞれ示している。
【0065】図4において、車両用高周波方式電源装置
1dは、装置本体の箱枠に、放熱用の冷却フィンとし
て、ヒートパイプ15を組込んだべ一ス14を取付けて
いる。
【0066】また、上記ヒートパイプ15を組込んだべ
一ス14により、開放された部屋6と、密閉された部屋
とに仕切っている。そして、密閉された部屋側に、半導
体モジュール10および図示しないその他の電気品を取
付け配置すると共に、開放された部屋6に、リアクトル
およびトランス3a、およびヒートパイプ15を取付け
配置して半導体冷却ユニット2cを構成している。
【0067】さらに、半導体モジュール10とリアクト
ルおよびトランス3aとの間の配線4dを、ベース14
に設けられた穴を通して施して、半導体モジュール10
とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4dの長
さを最短にしている。
【0068】次に、以上のように構成した本実施の形態
による車両用高周波方式電源装置においては、半導体モ
ジュール10とリアクトルおよびトランス3aとの間の
配線を、ベース14に設けられた穴を通して施している
ことにより、半導体モジュール10とリアクトルおよび
トランス3aとの間に流れる高調波電流の流れる配線4
dを最短配線とすることが可能となる。このため、高調
波電流によるその他の電気品に与える有害なノイズを抑
えることができ、電線の発熱部も最小にすることができ
る。
【0069】また、リアクトルおよびトランス3aで発
生した熱は、ヒートパイプ15を組込んだべ一ス14、
および開放された部屋6から装置の外部に排熱される。
【0070】ここで、特に放熱用の冷却フィンとして、
ヒートパイプ15を用いていることにより、半導体モジ
ュール10、およびリアクトルおよびトランス3aの冷
却効率を向上させることができる。
【0071】すなわち、リアクトルおよびトランス3a
の発熱をヒートパイプ15を組込んだべ一ス14、およ
び開放された部屋6により装置外部へ排出していること
により、装置本体内の温度上昇をより一層効率良く抑え
ることが可能となる。このため、装置本体内の電線や電
子・電気部品のより一層の長寿命化を図ることができ
る。
【0072】さらに、半導体モジュール10とリアクト
ルおよびトランス3aとの間の配線4cを、ベース14
に設けられた穴を通して施していることにより、半導体
冷却ユニット2cのフレームが無くなるため、装置本体
の軽量化を図ることができる。
【0073】上述したように、本実施の形態による車両
用高周波方式電源装置では、ノイズを極力抑え、かつ装
置内温度上昇も抑制しつつ、軽量化を図ることが可能と
なる。
【0074】さらに、半導体モジュール10、およびリ
アクトルおよびトランス3aの冷却効率を向上させるこ
とが可能となる。
【0075】(第5の実施の形態)図6は、本実施の形
態による車両用高周波方式電源装置の機器配置構成例を
示す断面図であり、図1乃至図5と同一部分には同一符
号を付してそれぞれ示している。
【0076】図6において、車両用高周波方式電源装置
1eは、半導体冷却ユニット2cの中に、リアクトルお
よびトランス3aを組込んで、半導体冷却ユニット2c
とリアクトルおよびトランス3aとの間の配線4eの長
さを最短にしている。
【0077】また、半導体冷却ユニット2cを装置本体
に取付けると、リアクトルおよびトランス3aが開放ま
たは半開放された部屋6,6aへ配置されるように装置
本体の箱枠構造としている。
【0078】さらに、半導体冷却ユニット2cの側面側
には、放熱用の冷却フィン8を取付けている。
【0079】次に、以上のように構成した本実施の形態
による車両用高周波方式電源装置においては、半導体冷
却ユニット2cの中に、リアクトルおよびトランス3a
を組込んでいることにより、半導体モジュール10とリ
アクトルおよびトランス3aとの間に流れる高調波電流
の流れる配線4eを最短配線とすることが可能となる。
このため、高調波電流による図示しないその他の電気品
に与える有害なノイズを抑えることができ、電線の発熱
部も最小にすることができる。
【0080】また、半導体のモジュール10で発生した
熱は、半導体冷却ユニット2cに取付けられた冷却フィ
ン8から装置の外部に排熱され、さらにリアクトルおよ
びトランス3aで発生した熱は、開放または半開放され
た部屋6,6aから装置の外部に排熱される。
【0081】さらに、半導体冷却ユニット2cは装置本
体の外部で組立することが可能となるため、半導体冷却
ユニット2cの組立作業性も向上させることができる。
【0082】上述したように、本実施の形態による車両
用高周波方式電源装置では、ノイズを極力抑え、かつ装
置内温度上昇も抑制しつつ、組立作業性も向上させるこ
とが可能となる。
【0083】(その他の実施の形態)上記実施の形態で
は、本発明を鉄道車両に適用する場合について説明した
が、これに限らず、鉄道車両以外のその他の車両につい
ても本発明を同様に適用して、前述の場合と同様の作用
効果を得ることが可能である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用高
周波方式電源装置によれば、半導体モジュールを冷却す
る半導体冷却ユニットとリアクトルおよびトランスの配
置を改良するようにしているので、高調波電流の流れる
配線を最短の配線とすることができるため、装置内部お
よび装置外部に、高調波電流によるノイズの影響を及ぼ
すことのないように極力抑えることが可能となる。
【0085】また、発熱源であるリアクトルおよびトラ
ンスの排熱効率を向上させることができるため、装置の
箱内温度上昇を抑えて、装置内の電線や電気・電子部品
の高寿命化を図ることが可能となる。
【0086】さらに、リアクトルおよびトランスの小型
化、軽量化、低コスト化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用高周波方式電源装置の第1
の実施の形態を示す断面図。
【図2】本発明による車両用高周波方式電源装置の第2
の実施の形態を示す断面図。
【図3】本発明による車両用高周波方式電源装置の第3
の実施の形態を示す断面図。
【図4】同第3の実施の形態の車両用高周波方式電源装
置における冷却フィンの構成例を示す正面図および平面
図。
【図5】本発明による車両用高周波方式電源装置の第4
の実施の形態を示す断面図。
【図6】本発明による車両用高周波方式電源装置の第5
の実施の形態を示す断面図。
【図7】従来の車両用電源装置の機器配置構成例を示す
平面図。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e…車両用高周波方式電源
装置 2a,2b,2c…半導体冷却ユニット 3a…リアクトルおよびトランス 4a…配線 5a…その他の電気品 6…開放された部屋 6a…半開放された部屋 7…外気取り入れ用のダクト 8,8a…放熱用の冷却フィン 9,9a…ベンチレータ 10…半導体モジュール 11…トランス、リアクトル用の冷却フィン 12…ソケットタイプカプラ 13…配線貫通用穴 14…べ一ス 15…ヒートパイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹森 貞知 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5H007 AA01 BB06 CC32 HA01 HA04 HA06 5H115 PG01 PV09 UI27 UI31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧を交流電圧に変換する半導体モ
    ジュールを冷却する半導体冷却ユニットと、前記変換さ
    れた電圧の波形を整形するリアクトル、および前記変換
    された電圧を所望の電圧に変換するトランスとを備えて
    構成され、車両に電源を供給する車両用電源装置におい
    て、 前記半導体冷却ユニットの直上に、前記リアクトルおよ
    びトランスを配置し、 前記リアクトルおよびトランスを配置している部屋を半
    開放された部屋として、当該部屋に外気を取入れて供給
    するダクトを設け、 装置本体の天井部に、前記リアクトルおよびトランスで
    発生して前記外気により導かれる熱を外部へ排出する放
    熱用のベンチレータを設けて成ることを特徴とする車両
    用高周波方式電源装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の車両用高周波方式
    電源装置において、 前記放熱用のベンチレータに放熱用の冷却フィンを取付
    け、当該放熱用の冷却フィンに前記リアクトルおよびト
    ランスを取付けていることを特徴とする車両用高周波方
    式電源装置。
  3. 【請求項3】 直流電圧を交流電圧に変換する半導体モ
    ジュールを冷却する半導体冷却ユニットと、前記変換さ
    れた電圧の波形を整形するリアクトル、および前記変換
    された電圧を所望の電圧に変換するトランスとを備えて
    構成され、車両に電源を供給する車両用電源装置におい
    て、 装置本体の箱枠に、放熱用の冷却フィンを直接取付け、 前記冷却フィンにより、開放された部屋と密閉された部
    屋とに仕切り、 前記密閉された部屋に前記半導体モジュールを取付ける
    と共に、前記開放された部屋に前記リアクトルおよびト
    ランスを取付け配置し、 前記半導体モジュールと前記リアクトルおよびトランス
    との間の配線を、前記放熱用の冷却フィンに設けられた
    配線貫通用穴を通して施して成ることを特徴とする車両
    用高周波方式電源装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の車両用高周波方式
    電源装置において、 前記放熱用の冷却フィンとして、ヒートパイプを用いて
    いることを特徴とする車両用高周波方式電源装置。
  5. 【請求項5】 直流電圧を交流電圧に変換する半導体モ
    ジュールを冷却する半導体冷却ユニットと、前記変換さ
    れた電圧の波形を整形するリアクトル、および前記変換
    された電圧を所望の電圧に変換するトランスとを備えて
    構成され、車両に電源を供給する車両用電源装置におい
    て、 前記半導体冷却ユニットの中に、前記リアクトルおよび
    トランスを組込み、 前記半導体冷却ユニットを装置本体に取付けると、前記
    リアクトルおよびトランスが開放または半開放された部
    屋へ配置されるように前記装置本体の箱枠構造として成
    ることを特徴とする車両用高周波方式電源装置。
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