JP2005151712A - 電力供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電気自動車の走行用モータを交流駆動する際に、給電ラインで生ずるノイズの低減を図ること。
【解決手段】電気自動車の走行用モータ14は、インバータ制御により3相交流で駆動される。直流を3相交流に変換するパワーモジュール部30と、パワーモジュール部30の制御を行うインバータ制御部20とを分離し、バッテリ10やコンバータ12とパワーモジュール部30とを高圧ケーブル43で接続し、パワーモジュール部30をモータ14に一体化する。コンバータ12からパワーモジュール部30に、直流電圧で給電を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車用途等で用いられる電力供給システム、例えば、電気自動車のモータに高電圧で電力を供給するシステムに関する。
例えば、ハイブリッド自動車システムにおいて、バッテリの電圧を昇圧して、モータを制御するインバータに供給する技術は、従来より知られている。
図9は、電気自動車における高電圧電力供給システムの電気的な接続関係及び配置関係を示すブロック図である。
同図に示すように、このシステムは、バッテリ100と。コンバータ102と、インバータ110と、モータ104とを備えている。
これらバッテリ100、コンバータ102、インバータ110及びモータ104は、高圧ケーブルにより接続されている。これら各機器間を接続する高圧ケーブルとしては、例えば、中心導体が20sq、絶縁層が1.1mmの電子線架橋ポリエステル、その外側がシールド線、最外層が0.6mm塩化ビニルであるものが用いられる。シールド層は、ノイズ防止用のために設けられており、例えば、0.32mmの細径線を編んだ編組線や、アルミ等の金属箔を巻付けることで、構成されている。
この高電圧電力供給システムでは、概略的に、バッテリ100からの供給電圧がコンバータ102で昇圧されてインバータ110に供給される。インバータ110では、電気自動車の運転状況等に応じて、モータ104の駆動に必要な3相交流を発生させ、これをモータ104に供給する。これにより、モータ104が回転駆動するようになっている。
図10は、インバータ110の電気的構成を示すブロック図である。
すなわち、従来用いられていたインバータ110は、直流から3相交流を発生させるスイッチング回路112と該スイッチング回路112の各スイッチング素子の駆動を制御するための制御回路部114とが一体化された構成とされていた。そして、このインバータ110で発生された3相交流が、3本の高圧ケーブル108U,108V,108Wを介してモータ104に供給されるようになっていた。
図11(a)〜図11(c)は、高電圧電力供給システムの冷却機構を示す概略図である。
まず、図11(a)に示すように、バッテリ100は、空冷ファン120にて冷却されていた。この空冷ファン120は、例えば、バッテリ100の給電を受けて駆動されている。そして、この空冷ファン120により、バッテリ100内部の熱せられた空気を強制的に排除し新たにバッテリ100外部からの冷温の空気を導入して冷却を行う。
また、図11(b)に示すように、コンバータ102とインバータ110とは自動車内において比較的近接して配置されており、水冷ポンプ122からコンバータ102及びインバータ110の放熱板近傍、さらにラジエター124を経て水冷ポンプ122に戻る管路126が配管されている。そして、管路126内の水等の液体がコンバータ102及びインバータ110を冷却した後、ラジエター124で冷却されて再びコンバータ102及びインバータ110側に還流するようになっている。
さらに、図11(c)に示すように、モータ104周りに、液冷ポンプ130からモータ104のハウジング周り、さらに、ラジエター132を経て、液冷ポンプ130に戻る管路134が配管されている。そして、管路134内の水或は油等の液体が、モータ104を冷却した後、ラジエター132で冷却されて再びモータ104側に還流するようになっている。
しかしながら、上記高電圧電力供給システムでは、インバータ110とモータ104とが高圧ケーブル108U,108V,108Wで接続されているところ、これらの高圧ケーブル108U,108V,108Wには、モータ104を駆動するため、3相交流の高電圧が加えられることになる。そして、各高圧ケーブル108U,108V,108Wにおいて、電圧の変動に起因してノイズを発生させるという問題があった。このノイズは、他の機器(ラジオやテレビ等)に影響を与える。
そこで、この発明の課題は、所定の負荷を交流駆動する際に、ノイズの低減を図ることができる技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1記載の発明は、所定の負荷を交流駆動するための電力供給システムであって、負荷駆動用の交流電力を生成する交流電力生成手段と負荷とを一体化したものである。
請求項2記載の発明は、所定の負荷を交流駆動するための電力供給システムであって、直流電力を負荷駆動用の交流電力に変換する電力変換手段と、前記電力変換手段の変換動作を制御する制御手段と、前記電力変換手段からの交流電力の供給を受けて駆動する負荷と、を備え、前記電力変換手段と前記負荷とを一体化したものである。
請求項3記載の発明は、電気自動車に搭載される請求項2記載の電力供給システムであって、前記負荷は、前記電気自動車の走行用モータであるものである。
請求項4記載の発明は、前記電力変換手段を冷却するための第1冷却管と、前記負荷を冷却するための第2冷却管とが連結されている冷却機構をさらに備えたものである。
請求項5記載の発明は、直流電源からの電源電圧を昇圧して、前記電力変換手段に供給する昇圧手段をさらに備え、前記昇圧手段と前記制御手段とが一体化されているものである。
請求項6記載の発明は、直流電力の給電路に組込まれる平滑用のキャパシタを、前記電力変換手段に一体化したものである。
請求項1記載の電力供給システムによると、負荷駆動用の交流電力を生成する交流電力生成手段と負荷とを一体化しているため、交流電力用の給電路を可及的に短くすることができ、これにより、ノイズの低減を図ることができる。
この発明の請求項2記載の電力供給システムによると、電力変換手段と負荷とを一体化しているため、電力変換手段の手前までは直流で給電を行い、負荷の近傍で交流に変換することができ、従って、交流電力用の給電路を可及的に短くすることができ、これにより、ノイズの低減を図ることができる。
また、請求項3記載の発明によれば、電気自動車では多数の電気機器が密集して配設される傾向にあるので、上述のようなノイズ低減による効果が特に顕著である。
さらに、請求項4記載の発明によれば、冷却機構の第1冷却管と第2冷却管とが連結されているため、冷却機構を簡素化できる。
また、請求項5記載の発明によれば、昇圧手段と制御手段とが一体化されているため、構成のコンパクト化を図ることができる。
請求項6記載の発明によれば、平滑用のキャパシタによって、直流電力の給電路における電流の平準化を図り、もって、電流変動に起因するノイズを低減することができる。
以下、この発明の実施の形態に係る電力供給システムについて説明する。
なお、本実施の形態では、電力供給システムを、電気自動車(内燃機関と電気モータ等を適宜組合わせて動力とするハイブリッド電気自動車を含む)に適用した例について説明するが、その他、モーター等の負荷を交流駆動するものに適用できる。
図1は、電気自動車における高電圧の電力供給システムの電気的な接続関係及び配置関係を示すブロック図であり、図2は、インバータ制御部とパワーモジュール部との電気的構成を示すブロック図である。
この電力供給システムは、バッテリ10と、コンバータ12と、インバータ制御部20と、パワーモジュール部30と、モータ14とを備えている。
バッテリ10は、直流電力を供給する手段であり、200V〜300Vの直流電圧で電気を貯蔵し又は給電する。かかるバッテリ10としては、例えば、ニッケル水素電池が用いられる。
コンバータ12は、上記バッテリ10に高圧ケーブル42を介して接続されており、バッテリ10からの供給電圧を昇圧する機能を持っている。昇圧は、例えば、コイルに流す電流をチョッピングしてその誘起電圧を利用したり、或は、チョッピングにより交流を発生し、これを昇圧トランスを利用して昇圧する等の構成で行われる。このコンバータ12を利用するメリットは、例えば、供給電力が一定の場合に、供給電圧を昇圧させることで、電流を低く抑えることができることにある。このように、電流を低く抑えることで、電力供給用のケーブル導体径を細くでき、電力供給路の小型・軽量化等に貢献するからである。
インバータ制御部20は、入力I/F回路22と、CPU24と、出力I/F回路26とを備えている。入力I/F回路22は、自動車のアクセルやブレーキ、車速センサ等からの諸信号の入力を受付けるインターフェースであり、出力I/F回路26は、後述するパワーモジュール部30の各スイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cへの駆動信号を出力するインターフェースである。そして、CPU24は、入力I/F回路22を通じて入力される諸信号に基づいて所定の演算処理を行い、その演算結果に応じて、出力I/F回路26を通じて各スイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cをオンオフ制御する。すなわち、インバータ制御部20は、パワーモジュール駆動信号線41を介してパワーモジュール部30の変換動作を制御する(詳細は後述する)。
なお、このインバータ制御部20と上記コンバータ12とは、データ通信線40を通じて接続されており、インバータ制御部20から上記コンバータ12に対して、出力すべき電圧の指令を与える。コンバータ12は、かかる電圧の指令に応じてバッテリ10から供給電圧を所定の電圧に昇圧する。すなわち、インバータ制御部20は、コンバータ12の昇圧動作を制御する。
パワーモジュール部30は、車両走行用の三相交流電動機であるモータ14を駆動する三相インバータであり、上記コンバータ12からの直流電力を負荷であるモータ14駆動用の交流電力に変換する電力変換手段として機能する。このパワーモジュール部30は、モータ14に一体化されると共に、上記コンバータ12に高圧ケーブル43を介して接続されている。なお、パワーモジュール部30をモータ14に一体化する具体的構成については後に詳述する。
このパワーモジュール部30は、モータ14のU相、V相及びW相の各相におけるそれぞれのハイアーム側スイッチング素子32a,32b,32c及び各相におけるそれぞれのローアーム側スイッチング素子34a,34b,34cとを備えている。ハイアーム側スイッチング素子32a,32b,32c及びローアーム側スイッチング素子34a,34b,34cとしては、パワートランジスタの他、パワーMOSFETやIGBT、SiC、GaN、Cなどの高温動作可能なワイドバンドギャップデバイスや等が用いられる。
ハイアーム側スイッチング素子32a,32b,32cのコレクタはプラス(+)側電源V+に共に接続され、同じくその各エミッタはそれぞれ同相のローアーム側スイッチング素子34a,34b,34cの各コレクタに接続されている。また、ローアーム側スイッチング素子34a,34b,34cのエミッタは共にマイナス(−)側V−に接続されている。
また、各スイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cの制御入力端子であるベース端子は、パワーモジュール駆動信号線41を通じて上記インバータ制御部20の入力I/F回路26に接続されている。そして、CPU24より与えられるオンオフ駆動信号に応じたタイミングで、各スイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cがオンオフし、これにより所定の回転数に同期した3相交流が発生する。
さらに、ハイアーム側スイッチング素子32a,32b,32cの各エミッタとローアーム側スイッチング素子34a,34b,34cの各コレクタとの接続点が、モータ14のU相、V相及びW相の各相に接続されており、発生した3相交流が、モータ14に供給される。
モータ14は、例えば、走行用の三相交流の同期電動機であり、上記パワーモジュール部30からの3相交流の供給を受けて回転駆動する。
なお、モータ14は、加速時や低速走行時等には駆動力を発生源として機能するが、減速時には発電器として機能する。そして、モータ14で発生した電力は、インバータで整流され、コンバータ12で電圧変換(降圧)されてバッテリ10に蓄えられる。
図3は、電力供給システムにおける冷却機構の配置例を示す説明図である。
同図に示すように、バッテリ10については、従来と同様にして、空冷を行う。すなわち、モータの駆動によりファンを回転させて、バッテリ10の雰囲気空気を強制的に排除し、外部から常温の空気を吸入して、空冷を行う。
また、コンバータ12については、水冷を行う。すなわち、コンバータ12に含まれるパワートランジスタ等のパワーデバイスの放熱板近傍を通るように、冷却用の循環水路を形成して放熱を行う。
なお、インバータ制御部20については、従来におけるインバータ110とは異なり、パワーデバイスを含むパワーモジュール部分が分離され、比較的発熱量の少ないI/F回路22,26やCPU24が残った構成なので、水冷や強制空冷等の特別な冷却機構を組込む必要性は低い。
パワーモジュール部30とモータ14については、共通の冷却機構により冷却されている。
図4はパワーモジュール部30をモータ14に組付けた部分を示す一部破断側面図、図5は図4の要部拡大断面図、図6はパワーモジュール部30をモータ14に組付けた部分を示すモータ14の背面図である。
これらの図に示すように、モータ14のモータハウジング14hの背面側に、第1ケーシング50及び第2ケーシング52とで構成されるケーシング54が取付けられており、このケーシング54に、パワーモジュール部30及び後述するバスリング60が組込まれている。
より具体的には、モータハウジング14hの背面を覆うように略円盤状の第1ケーシング50が取付けられると共に、さらにこの第1ケーシング50の背面側を覆うように第2ケーシング52が取付けられている。
バスリング60は、例えば、環状の金属板材により構成されており、モータ14の背面側にその周方向に沿って配設される。このバスリング60は、ステータへの電気的接続、即ち、パワーモジュール部30とモータ14内のモータコイル間に介在して、パワーモジュール部30において発生した3相交流を各モータコイルに分配接続する役割を果す。なお、このバスリング60は、次述する収容凹部54a内を通るように、ケーシング54に組込まれている。
上記第2ケーシング52には、スイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cを収容するための収容凹部54aが形成されている。
収容凹部54aの内面には、スイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cを実装した基板56がねじ止等により固定されている。スイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cの各端子は、バスリング60やバスバ62、外部からの信号線に適宜半田付けされている。
また、収容凹部54a内には、スイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cの表面に接触する態様にて、冷却管57が配設されている。この冷却管57は、ケーシング54内に組込まれるスイッチング素子32a,32b,32c,34c,34b,34aの表面に順次接触するように、取り回されている。図6では、3つのスイッチング素子32a,32b,32cがケーシング54の外周部に沿って弧状に配設されると共に、この内周側に、他の3つのスイッチング素子34a,34b,34cが弧状に配設されており、このように弧状に2列に配列されたスイッチング素子32a,32b,32c及びスイッチング素子34a,34b,34cのそれぞれの表面に接触するように、冷却管57が略U字状に配設されている。なお、冷却管57の両端部は、それぞれケーシング54の適宜位置に開口して、それぞれ冷媒の入口或は出口とされている。
また、ケーシング54には、高圧ケーブル43を接続するための接続部58が形成されている。
そして、高圧ケーブル43の端部に露出した心線部を接続部58にねじ止等することで、高圧ケーブル43がバスバ62を通じて所定のスイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cの所定の端子に電気的に接続される。
さらに、ケーシング54には、コネクタ59が設けられている。そして、インバータ制御部20からのパワーモジュール駆動信号線41は、このコネクタ59から適宜電線を介して所定のスイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cの制御入力端子に電気的に接続される。
また、モータ14のモータハウジング14hの外周囲を適宜通過するようにして冷却管15(図4に2点鎖線で示す)が設けられている。冷却管15の両端部は、例えば、モータハウジング14hの背面側の適宜位置に開口している。そして、上記冷却管57の出口と冷却管15の入口とが所定の配管57aを通じて連結されている(図6参照)。
さらに、このモータ14の外周囲に、ポンプ等の圧送機構及びラジエータ等の放熱機構等が設けられており、圧送機構より送り出された水や油等の冷媒が冷却管57を通ってスイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cを冷却した後、冷却管15に流れ込み、冷却管15を通ってモータ14を冷却し、この後、放熱機構で放熱冷却される(図5及び図6中の矢符参照)。冷媒がかかる経路を循環することで、パワーモジュール部30及びモータ14の冷却が行われる。なお、冷媒がパワーモジュール部30を冷却するための冷却管57を通ってからモータ14を冷却するための冷却管15に流れ込むようにしているのは、一般的に、スイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cよりもモータ14の方が、高い温度で動作可能であるため、先にスイッチング素子32a,32b,32c,34a,34b,34cを冷却することで、能率的な冷却を行うためである。
以上のように構成された電力供給システムによると、パワーモジュール部30とモータ14とを一体化しているため、コンバータ12とパワーモジュール部30間では直流電圧で電力を送給し、パワーモジュール部30とモータ14間の交流電力用の給電路を可及的に短くすることができる。このため、電圧変化に起因するノイズの発生を低減できる。特に、電気自動車では、多数の電気機器が密集して配置されるところ、このようにノイズを低減できるメリットは大きい。
このようにノイズを低減できる結果、従来のように、編組層や半導層(樹脂にカーボン等の導電性フィラーを混合したもので、心線をシールドする層)等を含まない、比較的低コスト、細径、軽量な電線を用いることもできる。
また、パワーモジュール部30とモータ14とを一体化しているため、システム全体の小型化を図ることができる。
特に、パワーモジュール部30をバスリング60と共にケーシング54に組込んでいるため、一層の小型化が可能となる。
また、パワーモジュール部30を冷却するための冷却管57と、モータ14を冷却するための冷却管15とが連結されているため、共通の圧送機構及び冷媒の放熱機構等を用いてパワーモジュール部30及びモータ14を冷却して冷却機構を簡素化、小型化及び軽量化することができる。
なお、図7に示す変形例のように、コンバータ12とインバータ制御部20とを一体化してもよい。一体化する形態としては、コンバータ12を構成する回路基板を収容したケースと、インバータ制御部20を構成する回路基板を収容したケースとを合体一体化した構成であってもよいし、それぞれの回路基板を直接単一のケース内に収容した形態であってもよい。
このようにコンバータ12とインバータ制御部20とを一体化することで、本システムのさらなるコンパクト化を図ることができる。
ところで、上記システムでは、コンバータ12からパワーモジュール部30に、直流電圧で給電を行うため、それらを接続する高圧ケーブル43において、電源の出力インピーダンスやケーブル抵抗等に起因する多少の変化を除いて、基本的には電圧変化が無く、従って、電圧変動に起因するノイズについては抑制することができる。
しかしながら、3相交流に比べて低いとはいえ、電流の変化はある。そこで、図8に示す変形例のように、パワーモジュール部30において、プラス(+)側電源線V+とマイナス(−)側電源線V−との間に、キャパシタとして大容量のコンデンサCを介装し、電流の平準化を図るようにしてもよい。大容量コンデンサCとしては、アルミ電解コンデンサを用いることが好ましいが、その他、電気2重層コンデンサ等を用いてもよい。
このコンデンサCにより、モータ14の出力を上昇させるために電流増加が必要なときに、このコンデンサCに蓄えられている電荷を放電することでコンバータ12からの電流増加を緩和させることができる。また、逆に、モータ14の出力を低下させるときには、このコンデンサCに電荷を蓄えることで、コンバータ12側からの電流減少を緩和させることができる。
このコンデンサCにより、電流の平準化が図られ、電流変動に起因して高圧ケーブル43で発生するノイズを低減させることができる。
電気自動車における高電圧の電力供給システムの電気的な接続関係及び配置関係を示すブロック図である。 インバータ制御部とパワーモジュール部との電気的構成を示すブロック図である。 電力供給システムにおける冷却機構の配置例を示す説明図である。 パワーモジュール部をモータに組付けた部分を示す一部破断側面図である。 図4の要部拡大断面図である。 パワーモジュール部をモータに組付けた状態を示すモータの背面図である。 電力供給システムの変形例を示す図である。 電力供給システムの他の変形例を示す図である。 電気自動車における高電圧電力供給システムの電気的な接続関係及び配置関係を示すブロック図である。 インバータの電気的構成を示すブロック図である。 高電圧電力供給システムの冷却機構を示す概略図である。
符号の説明
12 コンバータ
15 冷却管
14 モータ
20 インバータ制御部
30 パワーモジュール部
32a,32b,32c ハイアーム側スイッチング素子
34a,34b,34c ローアーム側スイッチング素子
41 パワーモジュール駆動信号線
43 高圧ケーブル
54 ケーシング
54a 収容凹部
57 冷却管
C コンデンサ

Claims (6)

  1. 所定の負荷を交流駆動するための電力供給システムであって、
    負荷駆動用の交流電力を生成する交流電力生成手段と負荷とを一体化した、電力供給システム。
  2. 所定の負荷を交流駆動するための電力供給システムであって、
    直流電力を負荷駆動用の交流電力に変換する電力変換手段と、
    前記電力変換手段の変換動作を制御する制御手段と、
    前記電力変換手段からの交流電力の供給を受けて駆動する負荷と、
    を備え、
    前記電力変換手段と前記負荷とを一体化した電力供給システム。
  3. 電気自動車に搭載される請求項2記載の電力供給システムであって、
    前記負荷は、前記電気自動車の走行用モータである、電力供給システム。
  4. 請求項2又は請求項3記載の電力供給システムであって、
    前記電力変換手段を冷却するための第1冷却管と、前記負荷を冷却するための第2冷却管とが連結されている冷却機構をさらに備えた、電力供給システム。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の電力供給システムであって、
    直流電源からの電源電圧を昇圧して、前記電力変換手段に供給する昇圧手段をさらに備え、
    前記昇圧手段と前記制御手段とが一体化されている、電力供給システム。
  6. 請求項2〜請求項5のいずれかに記載の電力供給システムであって、
    直流電力の給電路に組込まれる平滑用のキャパシタを、前記電力変換手段に一体化した、電力供給システム。
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