JP2002094585A - 受信装置、フィルタ回路制御装置およびそれらの方法 - Google Patents

受信装置、フィルタ回路制御装置およびそれらの方法

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JP2002094585A
JP2002094585A JP2000277323A JP2000277323A JP2002094585A JP 2002094585 A JP2002094585 A JP 2002094585A JP 2000277323 A JP2000277323 A JP 2000277323A JP 2000277323 A JP2000277323 A JP 2000277323A JP 2002094585 A JP2002094585 A JP 2002094585A
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circuit
signal
gain
received signal
filter circuit
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JP2000277323A
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Tomonari Yamagata
智成 山縣
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変調方式に応じたキャリア再生を短時間かつ
高精度に行うことを可能にする受信装置を提供する。 【解決手段】 変調された受信信号をキャリア再生して
復号する受信装置であって、前記キャリア再生を行うコ
スタスループ回路155を構成し、位相比較信号S15
0を増幅して平滑化するループフィルタ回路134と、
前記復号した受信信号のエラー検出を行うBPSKエラ
ー検出回路161a、QPSKエラー検出回路161b
および8PSKエラー検出回路161cと、前記エラー
検出の結果に基づいて、ループフィルタ回路134の前
記増幅のゲインを制御するゲイン制御回路162とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の位相変調方
式の信号モジュールを含む信号のキャリア再生および復
号を行う受信装置、フィルタ制御装置およびそれらの方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信システムでは、送信側で、信号
(情報)をキャリア(搬送波)に乗せる変調が行われ、
受信側で信号が乗せられたキャリアから信号を取り出す
キャリア再生が行われる。変調には種々の方式がある
が、衛星放送などに用いられる方式として、PSK(Pha
se Shift Keying)変調がある。PSK変調された変調信
号S(t)は、下記式(1)で表される。
【0003】
【数1】
【0004】上記式(1)において、θ(t) は信号(情
報)を位相へ変換したものを表し、ωはキャリアの周波
数を表している。受信装置では、変調信号S(t)か
ら、θ(t)を取り出し、意味のある信号に変換する復
調を行う。
【0005】ところで、例えば、図5に示す構成のフレ
ームを単位として信号を送受信するBSデジタル放送フ
ォーマットがある。当該フォーマットでは、図5に示す
ように、各フレームFL1 〜FL8 は192シンボルの
TMCC信号と192個のパケットとからなる。各パケ
ットは203シンボルであり、パケット相互間に4シン
ボルのバースト信号が挿入されている。フレームFL1
〜FL8 で1個のスーパーフレームが構成される。フレ
ームFL1 のTMCC信号には、スーパーフレームの先
頭を示すユニークワードw1,w2が格納されている。
フレームFL2 〜FL8 のTMCC信号には、フレーム
の先頭を示すユニークワードw1,w3が格納されてい
る。
【0006】また、当該フォーマットでは、TMCC信
号およびバースト信号の変調方式はBPSKに固定され
ているが、各パケットの変調方式は例えばBPSK(Bin
aryPhase Shift Keying) 、QPSK(Quadrature Phase
Shift Keying) およびTC8PSKのなかから選択が
できるようになっている。各パケットの変調方式は、2
スーパーフレーム前の対応するフレームのTMCC信号
に格納されている。
【0007】以下、上述したBSデジタル放送フォーマ
ットに対応した受信装置におけるキャリア再生について
説明する。図6は、当該受信装置のキャリア再生に係わ
る部分の構成図である。図6に示すように、当該受信装
置のキャリア再生に係わる部分は、例えば、複素乗算回
路50、位相比較回路51、ループフィルタ回路52お
よび数値制御発信回路53からなるコスタスループ回路
54と、図5に示すユニークワードw1,w2,w3を
検出するユニークワード検出回路55と、TMCC信号
を検出するTMCCデコーダ56と、制御回路57とを
有する。ここで、ループフィルタ回路52は、位相比較
回路51からの位相比較信号の高域成分を除去して位相
比較信号S52を生成し、これを数値制御発振回路53
に出力する。
【0008】図7は、ループフィルタ回路52の構成図
である。図7に示すように、ループフィルタ回路52
は、例えば、係数回路60,61、加算回路62、遅延
回路63および加算回路64を有する。ここで、係数回
路60が直接系を構成し、係数回路61、加算回路62
および遅延回路63が積分系を構成している。係数回路
60は、位相比較回路51からの位相比較信号S51に
所定の係数を乗算し、その結果である信号S60を加算
回路64に出力する。係数回路61は、位相比較信号S
51に所定の係数を乗算し、その結果である信号S61
を加算回路62に出力する。加算回路62は、信号S6
1と信号S63とを加算して信号S62を生成し、これ
を遅延回路63および加算回路64に出力する。遅延回
路63は、信号S62を例えば1クロックサイクル遅延
した信号S63を加算回路62に出力する。加算回路6
4は、信号S60と信号S62とを加算して位相比較信
号S52を生成し、これを図6に示す数値制御発振回路
53に出力する。図6に示す受信回路では、ループフィ
ルタ回路52の係数回路60および61が行う乗算で用
いる係数の値によって、キャリア再生の定常状態が決定
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の受信装置では、ループフィルタ回路52の係数
回路60および61の乗算で用いる係数の値が固定であ
ることから、キャリア再生を高性能に行うことができな
いという問題がある。すなわち、キャリア再生の周波数
引き込み段階では、係数回路60および61の係数の値
を大きくして帯域幅を広くすることで、引き込み範囲を
大きくし、引き込み時間を短縮することが望ましい。特
に、変調方式が固定のTMCC信号とバースト信号とを
用いて間欠的にキャリア再生を行う場合には、係数回路
60および61の係数の値を大きくする必要がある。
【0010】一方、キャリア再生で周波数引き込んだ後
にデータを復調する段階では、係数回路60および61
の係数の値を小さくすることで、引き込み範囲を小さく
し、ノイズの影響を小さくすることが望ましい。このよ
うに、キャリア再生の周波数引き込み段階と周波数引き
込み後とでは、ループフィルタ回路52の係数回路60
および61が用いる最適な係数の値が異なり、従来のよ
うに、当該係数の値を固定にすると、キャリア再生を高
精度に行うことができない。
【0011】また、前述したように複数の位相シフト変
調方式が採用される場合には、各位相シフト変調方式に
適合した上記係数の値がそれぞれ存在するが、上述した
ように、当該係数の値を固定にすると、全ての位相シフ
ト変調方式に適合したキャリア再生を行うことができな
いという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、変調方式に応じたキャリア再生を短時間かつ
高精度に行うことを可能にする受信装置、フィルタ制御
装置およびそれらの方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、第1の発
明の受信装置は、変調された受信信号をキャリア再生し
て復号する受信装置であって、前記キャリア再生を行う
ループ内に設けられ、信号を増幅して平滑化するフィル
タ回路と、前記復号した受信信号のエラー検出を行うエ
ラー検出回路と、前記エラー検出の結果に基づいて、前
記フィルタ回路の前記増幅のゲインを制御するゲイン制
御回路とを有する。
【0014】第1の発明の受信装置の作用は以下のよう
になる。前記キャリア再生を行うループ内で、フィルタ
回路によって信号が増幅され、平滑化される。また、エ
ラー検出回路によって、復号された受信信号のエラーが
検出される。そして、ゲイン制御回路によって、前記エ
ラー検出の結果に基づいて、前記フィルタ回路の前記増
幅のゲインが制御される。このとき、例えば、前記ゲイ
ン制御回路は、前記受信信号のエラーが小さくなるよう
に、前記ゲインを制御する。
【0015】また、第1の発明の受信装置は、好ましく
は、前記受信信号が複数の位相シフト変調方式のうち指
定された変調方式でそれぞれ変調された複数の信号モジ
ュールを含む場合に、前記フィルタ回路は、前記受信信
号から得られた位相比較信号を増幅して平滑化し、前記
ゲイン制御回路は、前記複数の信号モジュールの変調方
式に対応して前記フィルタ回路の前記ゲインを制御す
る。
【0016】また、第1の発明の受信装置は、好ましく
は、前記フィルタ回路は、前記受信信号の位相誤差補正
を行う直接系と、前記受信信号の周波数誤差補正を行う
積分系とを有し、前記ゲイン制御回路は、前記直接系の
ゲインと前記積分系のゲインとをそれぞれ個別に制御す
る。
【0017】また、第1の発明の受信装置は、好ましく
は、前記受信信号が位相変調されている場合に、前記フ
ィルタ回路は、前記受信信号の位相誤差補正を行うよう
に、前記位相比較信号に所定の係数を乗算する処理を行
う第1の回路モジュールと、前記受信信号の周波数誤差
補正を行うように、前記位相比較信号に対して所定の係
数の乗算処理および積分処理を行う第2の回路モジュー
ルと、前記第1の回路モジュールの処理結果と前記第2
の回路モジュールの処理結果とを加算する加算回路とを
有し、前記ゲイン制御回路は、前記第1の回路モジュー
ルおよび前記第2の回路モジュールが前記乗算処理に用
いる前記係数を制御する。
【0018】また、第1の発明の受信装置は、好ましく
は、前記ループは、コスタスループである。
【0019】また、第2の発明の受信装置は、位相変調
された受信信号をキャリア再生して復号する受信装置で
あって、前記受信信号のキャリア再生を行うキャリア再
生回路と、前記キャリア再生された受信信号を復号する
復号回路と、前記復号された受信信号のエラー検出を行
うエラー検出回路とを有し、前記キャリア再生回路は、
前記受信信号とフィードバック信号とを混合する混合回
路と、前記混合の結果に対して位相比較を行って位相比
較信号を生成する位相比較回路と、前記位相比較信号を
所定のゲインで増幅して平滑化するフィルタ回路と、前
記平滑化された位相比較信号に基づいて前記フィードバ
ック信号を生成する数値制御発振回路と、前記エラー検
出の結果に基づいて、前記フィルタ回路のゲインを制御
するゲイン制御回路とを有する。
【0020】第2の発明の受信装置の作用は以下のよう
になる。キャリア再生回路において、受信信号のキャリ
ア再生が行われる。また、復号回路において、前記キャ
リア再生された受信信号が復号される。そして、エラー
検出回路によって、前記復号された受信信号のエラー検
出が行われる。このとき、キャリア再生回路によるキャ
リア再生は以下のようにして行われる。混合回路によっ
て、受信信号とフィードバック信号とが混合される。そ
して、位相比較回路によって、前記混合の結果に対して
位相比較が行われて位相比較信号が生成される。そし
て、フィルタ回路によって、前記位相比較信号が所定の
ゲインで増幅されて平滑化される。そして、数値制御発
生回路によって、前記平滑化された位相比較信号に基づ
いて前記フィードバック信号が生成される。このとき、
ゲイン制御回路によって、前記エラー検出の結果に基づ
いて、前記フィルタ回路のゲインが制御される。
【0021】また、第2の発明の受信装置は、好ましく
は、前記ゲイン制御回路は、前記受信信号のエラーが小
さくなるように、前記ゲインを制御する。
【0022】また、第3の発明のフィルタ制御装置は、
変調された受信信号をキャリア再生して復号する場合
に、前記キャリア再生を行うループ内に設けられ信号を
増幅して平滑化するフィルタ回路を制御するフィルタ回
路制御装置であって、前記復号した受信信号のエラー検
出を行うエラー検出回路と、前記エラー検出の結果に基
づいて、前記フィルタ回路の前記増幅のゲインを制御す
るゲイン制御回路とを有する。
【0023】また、第3の発明のフィルタ制御装置は、
前記ゲイン制御回路は、前記受信信号のエラーが小さく
なるように、前記ゲインを制御する。
【0024】また、第4の発明の受信方法は、変調され
た受信信号をキャリア再生して復号する受信方法であっ
て、前記キャリア再生を行うループ内に設けられたフィ
ルタ回路で信号を増幅して平滑化し、前記復号した受信
信号のエラー検出を行い、前記エラー検出の結果に基づ
いて、前記フィルタ回路の前記増幅のゲインを制御す
る。
【0025】また、第4の発明の受信方法は、好ましく
は、前記受信信号のエラーが小さくなるように、前記ゲ
インを制御する。
【0026】また、第5の発明の受信方法は、位相変調
された受信信号をキャリア再生して復号する受信装置で
あって、前記受信信号のキャリア再生を行い、前記キャ
リア再生された受信信号を復号し、前記復号された受信
信号のエラー検出を行い、前記キャリア再生を行う際
に、前記受信信号とフィードバック信号とを混合し、前
記混合の結果に対して位相比較を行って位相比較信号を
生成し、フィルタ回路において前記位相比較信号を所定
のゲインで増幅して平滑化し、前記平滑化された位相比
較信号に基づいて前記フィードバック信号を生成し、前
記エラー検出の結果に基づいて、前記フィルタ回路のゲ
インを制御する。
【0027】また、第6の発明のフィルタ制御方法は、
変調された受信信号をキャリア再生して復号する場合
に、前記キャリア再生を行うループ内に設けられ信号を
増幅して平滑化するフィルタ回路を制御するフィルタ回
路制御方法であって、前記復号した受信信号のエラー検
出を行い、前記エラー検出の結果に基づいて、前記フィ
ルタ回路の前記増幅のゲインを制御する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
受信装置について説明する。図1は、本実施形態の受信
装置90の構成図である。受信装置90は、例えば、図
5を用いて説明したBSデジタルTV放送フォーマット
の信号を受信し、受信信号のキャリア再生、復調および
復号などを行う際に用いられる。
【0029】図1に示すように、受信装置90は、例え
ば、入力端子110、局部発振回路111、同相検波回
路112、移相回路113、直交検波回路114、アナ
ログ増幅回路115,116、LPF回路118,11
9、A/D変換回路120,121、発振回路122、
補間回路101 ,102 、複素乗算回路130、ロール
オフフィルタ回路131,132、TC8PSK用位相
比較回路133a、QPSK用位相比較回路133b、
BPSK用位相比較回路133c、ループフィルタ回路
134、数値制御発振回路135、信号変換回路13
6,137、シンボルデコード回路145、シンボル再
生回路146、AGC(Automatic Gain Control)回路1
47、PWM信号生成回路148、ローパスフィルタ1
49、選択回路150、ユニークワード検出回路15
1、制御回路153、TMCCデコード回路154、B
PSKエラー検出回路161a、QPSKエラー検出回
路161b、8PSKエラー検出回路161cおよびゲ
イン制御回路162を有する。
【0030】ここで、ループフィルタ回路134が本発
明のフィルタ回路に対応し、BPSKエラー検出回路1
61a、QPSKエラー検出回路161b、8PSKエ
ラー検出回路161cが本発明のエラー検出回路に対応
し、ゲイン制御回路162が本発明のゲイン制御回路に
対応している。また、図5に示すTMCC信号、パケッ
ト、バースト信号がそれぞれ本発明の信号モジュールに
対応している。
【0031】局部発振回路111は、受信信号S110
のキャリアとなる中間周波数の局部発振信号S111を
生成し、これを同相検波回路112および移相回路11
3に出力する。同相検波回路112は、局部発振信号S
111と、入力端子110から入力された中間周波数の
受信信号S110とを乗算することでキャリアの同相成
分を検波してベースバンドのI信号S112を生成し、
これをアナログ増幅回路115に出力する。移相回路1
13は、局部発振回路111からの局部発振信号S11
1の位相を90度移相させて局部発振信号S113を生
成し、これを直交検波回路114に出力する。直交検波
回路114は、局部発振信号S113と、入力端子11
0から入力されたQPSK変調された受信信号S110
とを乗算することでキャリアの直交成分を検波してベー
スバンドのQ信号S114を生成し、これをアナログ増
幅回路116に出力する。
【0032】アナログ増幅回路115は、LPF回路1
49からの増幅率制御信号S149に基づいて、I信号
S112を増幅してI信号S115を生成し、これをL
PF回路118に出力する。アナログ増幅回路116
は、LPF回路149からの増幅率制御信号S149に
基づいて、Q信号S114を増幅してQ信号S116を
生成し、これをLPF回路119に出力する。
【0033】LPF回路118は、I信号S115の高
域成分を除去してI信号S118を生成し、これをA/
D変換回路120に出力する。LPF回路119は、Q
信号S116の高域成分を除去してQ信号S119を生
成し、これをA/D変換回路121に出力する。
【0034】発振回路122は、受信信号S110の予
め決められたサンプリング周波数と同じ周波数を持つ発
振信号S122を生成し、これをA/D変換回路12
0,121に出力する。ここで、サンプリング周波数
は、シンボルタイミング再生(キャリア再生)の都合
上、シンボルレートRsの2倍より大きくする。
【0035】A/D変換回路120は、発振回路122
からの発振信号S122に基づいて、I信号S118の
A/D変換を行ってデジタルのI信号1S20を生成
し、これを補間回路101 に出力する。A/D変換回路
121は、発振回路122からの発振信号S122に基
づいて、Q信号S119のA/D変換を行ってデジタル
のQ信号S121を生成し、これを補間回路102 に出
力する。
【0036】補間回路101 は、シンボルデコード回路
145が適切なタイミングでシンボルの判定を行えるよ
うに、サンプルタイミング決定回路11からのサンプリ
ングタイミング決定信号S11に基づいてI信号S12
3の補間処理を行ってI信号S101 を生成する。補間
回路102 は、シンボルデコード回路145が適切なタ
イミングでシンボルの判定を行えるように、サンプルタ
イミング決定回路11からのサンプリングタイミング決
定信号S11に基づいてQ信号S124の補間処理を行
ってQ信号S102 を生成する。
【0037】複素乗算回路130は、信号変換回路13
6,137からのキャリア再生用(周波数引き込み並び
に位相同期用)の信号S136,S137を用いて、下
記式(2)に基づいて、I信号S101 およびQ信号S
102 に対して周波数引き込み処理および位相同期処理
を行い、I信号S130aおよびQ信号S130bを生
成する。
【0038】
【数2】
【0039】ロールオフフィルタ回路131は、I信号
S130aに符号間干渉を低減するためのフィルタ処理
を行ってI信号S131を生成する。ロールオフフィル
タ回路132は、Q信号S130bに符号間干渉を低減
するためのフィルタ処理を行ってQ信号S132を生成
する。I信号S131およびQ信号S132は、TC8
PSK用位相比較回路133a、QPSK用位相比較回
路133b、BPSK用位相比較回路133c、シンボ
ルデコード回路145、シンボル再生回路146および
ユニークワード検出回路151に出力される。なお、本
実施形態では、ロールオフフィルタ回路131,132
をコスタスループ155内に構成した場合を例示した
が、これらを補間回路101 ,102 の直後に設置して
もよい。
【0040】TC8PSK用位相比較回路133aは、
TC8PSK方式に基づいて、I信号S131およびQ
信号S132によって決まる位相角と当該位相角に最も
近いシンボル点の位相角とを比較し、そのずれを示す位
相比較信号S133aを選択回路150に出力する。Q
PSK用位相比較回路133bは、QPSK方式に基づ
いて、I信号S131およびQ信号S132によって決
まる位相角と当該位相角に最も近いシンボル点の位相角
とを比較し、そのずれを示す位相比較信号S133bを
選択回路150に出力する。BPSK用位相比較回路1
33cは、BPSK方式に基づいて、I信号S131お
よびQ信号S132によって決まる位相角と当該位相角
に最も近いシンボル点の位相角とを比較し、そのずれを
示す位相比較信号S133cを選択回路150に出力す
る。
【0041】選択回路150は、選択信号S153aに
基づいて、位相比較信号S133a,S133bおよび
S133cのうち一の位相比較信号を選択し、当該選択
した位相比較信号S150をループフィルタ回路134
に出力する。
【0042】ループフィルタ回路134は、位相比較信
号S150の高域成分を除去して位相比較信号S134
を生成し、これを数値制御発振回路135に出力する。
ループフィルタ回路134は、直接系と積分系とを有
し、ゲイン制御回路162からの直接系ゲイン制御信号
S162aに基づいて直接系のゲイン(係数)を設定
し、ゲイン制御回路162からの積分系ゲイン制御信号
S162bに基づいて積分系のゲイン(係数)を設定す
る。図2は、ループフィルタ回路134の構成図であ
る。図2に示すように、係数回路200,201、加算
回路202、遅延回路203および加算回路204を有
する。ここで、係数回路200が、位相誤差補正を行う
直接系を構成する。また、係数回路201、加算回路2
02および遅延回路203が、周波数誤差補正を行う積
分系を構成する。また、係数回路200が本発明の第1
の回路モジュールに対応し、係数回路201が本発明の
第2の回路モジュールに対応し、加算回路204が本発
明の加算回路に対応している。
【0043】係数回路200は、直接系ゲイン制御信号
S162aに基づいて設定された係数を位相比較信号S
150に乗算し、その結果である信号S201を加算回
路204に出力する。係数回路201は、積分系ゲイン
制御信号S162bに基づいて設定された係数を位相比
較信号S150に乗算し、その結果である信号S202
を加算回路202に出力する。加算回路202は、信号
S201と信号S203とを加算して信号S202を生
成し、これを遅延回路203および加算回路204に出
力する。遅延回路203は、信号S202を例えば1ク
ロックサイクル遅延した信号S203を加算回路202
に出力する。加算回路204は、信号S200と信号S
202とを加算して位相比較信号S134を生成し、こ
れを図1に示す数値制御発振回路135に出力する。
【0044】ゲイン制御回路162によるループフィル
タ回路134のゲイン制御の作用および効果は後述す
る。
【0045】数値制御発振回路135は、オーバーフロ
ーを禁止しない累積加算回路であり、位相比較信号S1
34の値に応じてそのダイナミックレンジまでの加算動
作を行って発振状態となり、位相信号S134の値に応
じた発振周波数を持つ信号S135を生成し、これを信
号変換回路136,137に出力する。すなわち、数値
制御発振回路135は、アナログ回路における電圧制御
発振回路(VCO)と同じ動作をデジタルで行う。
【0046】信号変換回路136は、例えばSIN特性
を持つ8ビットの分解能の信号を格納したROMを有
し、数値制御発振回路135からの信号S135に応じ
てROMから読み出したSIN特性の信号S136を複
素乗算回路130に出力する。信号変換回路137は、
例えばCOS特性を持つ8ビットの分解能の信号を格納
したROMを有し、数値制御発振回路135からの信号
S135に応じてROMから読み出したCOS特性の信
号S137を複素乗算回路130に出力する。
【0047】ここで、複素乗算回路130、ロールオフ
フィルタ回路131,132、TC8PSK用位相比較
回路133a、QPSK用位相比較回路133b、BP
SK用位相比較回路133c、選択回路150、ループ
フィルタ回路134、数値制御発振回路135および信
号変換回路136,137によってコスタスループ(Cos
tas Loop) 回路155が構成される。
【0048】シンボルデコード回路145は、ロールオ
フフィルタ回路131および132から入力したキャリ
ア再生されたI信号S131およびQ信号S132のシ
ンボルを、所定の対応表を用いて変換するデコード処理
を行い、デコード信号S145をTMCCデコード回路
154、BPSKエラー検出回路161a、QPSKエ
ラー検出回路161bおよび8PSKエラー検出回路1
61cに出力する。
【0049】シンボル再生回路146は、ロールオフフ
ィルタ回路131および132から入力したキャリア再
生されたI信号S131およびQ信号S132のシンボ
ルのタイミングを検出し、その結果に応じたシンボル再
生信号S146を補間回路101 および102 に出力す
る。
【0050】AGC回路147は、A/D変換回路12
0,121の後段の回路において安定した適切な振幅を
用いて処理が行えるように、I信号S131およびQ信
号S132の振幅値を用いて、アナログ増幅回路11
5,116の増幅率を制御するためのデジタルの増幅率
制御信号S147を例えば8ビットの分解能で生成し、
これをPWM信号生成回路148に出力する。
【0051】PWM信号生成回路148は、デジタルの
増幅率制御信号S147を、アナログ信号を得るための
PWM信号である増幅率制御信号S148に変換し、こ
れをローパスフィルタ149に出力する。ローパスフィ
ルタ149は、増幅率制御信号S148の高域成分を除
去して、アナログの増幅率制御信号S149を生成し、
これをアナログ増幅回路115および116に出力す
る。
【0052】ユニークワード検出回路151は、I信号
S131およびQ信号S132に基づいて、図5に示す
ユニークワードw1,w2,w3の検出を行い、当該検
出したタイミングを示すユニークワード検出信号S15
1を制御回路153およびゲイン制御回路162に出力
する。
【0053】制御回路153は、TMCCデコード回路
154からのTMCC解析信号S154に基づいて、I
信号S132およびQ信号S131の変調方式に対応し
た位相比較信号S133a,S133b,S133cを
選択するように選択信号S153aを生成し、これを選
択回路150に出力する。このとき、制御回路153
は、ユニークワード検出回路151からのユニークワー
ド検出信号S151に基づいて、位相比較信号S133
a,S133b,S133cの選択を切り換えるタイミ
ングを決定する。
【0054】TMCCデコード回路154は、シンボル
デコード回路145からのデコード信号S145の誤り
訂正処理、TMCC信号の検出および解析処理を行い、
TMCC信号の解析結果を示すTMCC解析信号S15
4を制御回路153、BPSKエラー検出回路161
a、QPSKエラー検出回路161b、8PSKエラー
検出回路161cおよびゲイン制御回路162に出力す
る。
【0055】BPSKエラー検出回路161aは、TM
CC解析信号S154に基づいて、デコード信号S14
5内のBPSK変調された部分のエラー検出を行ってB
PSKエラー検出信号S161aを生成し、これをゲイ
ン制御回路162に出力する。QPSKエラー検出回路
161bは、TMCC解析信号S154に基づいて、デ
コード信号S145内のQPSK変調された部分のエラ
ー検出を行ってQPSKエラー検出信号S161bを生
成し、これをゲイン制御回路162に出力する。8PS
Kエラー検出回路161cは、TMCC解析信号S15
4に基づいて、デコード信号S145内の8PSK変調
された部分のエラー検出を行ってQPSKエラー検出信
号S161cを生成し、これをゲイン制御回路162に
出力する。
【0056】ゲイン制御回路162は、ユニークワード
検出回路151からのユニークワード検出信号S151
と、送信部154からのTMCC解析信号S154と、
BPSKエラー検出回路161aからのBPSKエラー
検出信号S161aと、QPSKエラー検出回路161
bからのQPSKエラー検出信号S161bと、8PS
Kエラー検出回路161cからの8PSKエラー検出信
号S161cとを用いて、ループフィルタ回路134の
直接系のゲインを制御する直接系ゲイン制御信号S16
2aと、積分系のゲインを制御する積分系ゲイン制御信
号S162bとを生成し、これらをループフィルタ回路
134に出力する。
【0057】図3は、ゲイン制御回路162の構成図で
ある。図3に示すように、ゲイン制御回路162は、記
憶回路300、一時記憶回路301,302,303、
比較部310,311,312,313、自動調整回路
320,321,322,323,324,325,3
26,327、基準ゲイン値記憶回路330,331,
332,333,334,335,336,337、加
算回路340,341,342,343,344,34
5,346,347、スイッチ回路350,351を有
する。
【0058】記憶回路300は、ユニークワード検出信
号S151の予め決められた目標値であるユニークワー
ドリファレンスを記憶する。一時記憶回路301は、T
MCC解析信号S154が示すタイミングに基づいて、
入力された新たなBPSKエラー検出信号S161aを
記憶する。一時記憶回路302は、TMCC解析信号S
154が示すタイミングに基づいて、入力された新たな
QPSKエラー検出信号S161bを記憶する。一時記
憶回路303は、TMCC解析信号S154が示すタイ
ミングに基づいて、入力された新たな8PSKエラー検
出信号S161cを記憶する。
【0059】比較部310は、TMCC解析信号S15
4が示すタイミングに基づいて、記憶回路300から読
み出したユニークワードリファレンスと、入力された新
たなユニークワード検出信号S151とを比較し、比較
結果を自動調整回路320,321に出力する。このと
き、比較部310の比較結果は、例えば、入力された新
たなユニークワード検出信号S151とユニークワード
リファレンスとの差分が所定の基準値以内にある場合に
は第1の論理値を示し、当該差分が所定の基準値を越え
た場合に第2の論理値を示す。
【0060】比較部311は、TMCC解析信号S15
4が示すタイミングに基づいて、一時記憶回路301か
ら読み出したBPSKエラー検出信号と、入力された新
たなBPSKエラー検出信号S161aとを比較し、比
較結果を自動調整回路322,323に出力する。この
とき、比較部311の比較結果は、例えば、入力された
新たなBPSKエラー検出信号S161aが示すエラー
レベルが、一時記憶回路301から読み出したBPSK
エラー検出信号が示すエラーレベルに比べて小さい場合
に第1の論理値を示し、大きい場合に第2の論理値を示
す。
【0061】比較部312は、TMCC解析信号S15
4が示すタイミングに基づいて、一時記憶回路302か
ら読み出したQPSKエラー検出信号と、入力された新
たなQPSKエラー検出信号S161bとを比較し、比
較結果を自動調整回路324,325に出力する。この
とき、比較部312の比較結果は、例えば、入力された
新たなQPSKエラー検出信号S161bが示すエラー
レベルが、一時記憶回路302から読み出したQPSK
エラー検出信号が示すエラーレベルに比べて小さい場合
に第1の論理値を示し、大きい場合に第2の論理値を示
す。
【0062】比較部313は、TMCC解析信号S15
4が示すタイミングに基づいて、一時記憶回路303か
ら読み出した8PSKエラー検出信号と、入力された新
たな8PSKエラー検出信号S161cとを比較し、比
較結果を自動調整回路326,327に出力する。この
とき、比較部313の比較結果は、例えば、入力された
新たな8PSKエラー検出信号S161cが示すエラー
レベルが、一時記憶回路303から読み出した8PSK
エラー検出信号が示すエラーレベルに比べて小さい場合
に第1の論理値を示し、大きい場合に第2の論理値を示
す。
【0063】自動調整回路320は、比較部310から
入力した比較結果が第1の論理値を示す場合に、TMC
C/バースト用かつ直接系用の負の一定値を示す自動調
整値を加算回路340に出力する。また、自動調整回路
320は、比較部310から入力した比較結果が第2の
論理値を示す場合に、TMCC/バースト用かつ直接系
用の正の一定値を示す自動調整値を加算回路340に出
力する。自動調整回路321は、比較部310から入力
した比較結果が第1の論理値を示す場合に、TMCC/
バースト用かつ積分系用の負の一定値を示す自動調整値
を加算回路341に出力する。また、自動調整回路32
1は、比較部310から入力した比較結果が第2の論理
値を示す場合に、TMCC/バースト用かつ積分系用の
正の一定値を示す自動調整値を加算回路341に出力す
る。
【0064】自動調整回路322は、比較部311から
入力した比較結果が第1の論理値を示す場合に、BPS
K用かつ直接系用の負の一定値を示す自動調整値を加算
回路342に出力する。また、自動調整回路322は、
比較部311から入力した比較結果が第2の論理値を示
す場合に、BPSK用かつ直接系用の正の一定値を示す
自動調整値を加算回路342に出力する。自動調整回路
323は、比較部311から入力した比較結果が第1の
論理値を示す場合に、BPSK用かつ積分系用の負の一
定値を示す自動調整値を加算回路343に出力する。ま
た、自動調整回路323は、比較部311から入力した
比較結果が第2の論理値を示す場合に、BPSK用かつ
積分系用の正の一定値を示す自動調整値を加算回路34
3に出力する。
【0065】自動調整回路324は、比較部312から
入力した比較結果が第1の論理値を示す場合に、QPS
K用かつ直接系用の負の一定値を示す自動調整値を加算
回路344に出力する。また、自動調整回路324は、
比較部312から入力した比較結果が第2の論理値を示
す場合に、QPSK用かつ直接系用の正の一定値を示す
自動調整値を加算回路344に出力する。自動調整回路
325は、比較部312から入力した比較結果が第1の
論理値を示す場合に、QPSK用かつ積分系用の負の一
定値を示す自動調整値を加算回路345に出力する。ま
た、自動調整回路325は、比較部312から入力した
比較結果が第2の論理値を示す場合に、QPSK用かつ
積分系用の正の一定値を示す自動調整値を加算回路34
5に出力する。
【0066】自動調整回路326は、比較部313から
入力した比較結果が第1の論理値を示す場合に、8PS
K用かつ直接系用の負の一定値を示す自動調整値を加算
回路346に出力する。また、自動調整回路326は、
比較部313から入力した比較結果が第2の論理値を示
す場合に、8PSK用かつ直接系用の正の一定値を示す
自動調整値を加算回路346に出力する。自動調整回路
327は、比較部313から入力した比較結果が第1の
論理値を示す場合に、8PSK用かつ積分系用の負の一
定値を示す自動調整値を加算回路347に出力する。ま
た、自動調整回路327は、比較部313から入力した
比較結果が第2の論理値を示す場合に、8PSK用かつ
積分系用の正の一定値を示す自動調整値を加算回路34
7に出力する。
【0067】基準ゲイン値記憶回路330は、TMCC
信号およびバースト信号を処理するときに用いられる、
図2に示す直接系の係数回路200の係数(ゲイン)の
基準値を示すTMCC/バースト用直接系ゲイン基準値
を記憶する。基準ゲイン値記憶回路331は、TMCC
信号およびバースト信号を処理するときに用いられる、
図2に示す積分系の係数回路201の係数の基準値を示
すTMCC/バースト用積分系ゲイン基準値を記憶す
る。基準ゲイン値記憶回路332は、BPSK変調信号
を処理するときに用いられる、図2に示す直接系の係数
回路200の係数の基準値を示すBPSK用直接系ゲイ
ン基準値を記憶する。基準ゲイン値記憶回路333は、
BPSK変調信号を処理するときに用いられる、図2に
示す積分系の係数回路201の係数の基準値を示すBP
SK用積分系ゲイン基準値を記憶する。基準ゲイン値記
憶回路334は、QPSK変調信号を処理するときに用
いられる、図2に示す直接系の係数回路200の係数の
基準値を示すQPSK用直接系ゲイン基準値を記憶す
る。基準ゲイン値記憶回路335は、QPSK変調信号
を処理するときに用いられる、図2に示す積分系の係数
回路201の係数の基準値を示すQPSK用積分系ゲイ
ン基準値を記憶する。基準ゲイン値記憶回路336は、
8PSK変調信号を処理するときに用いられる、図2に
示す直接系の係数回路200の係数の基準値を示す8P
SK用直接系ゲイン基準値を記憶する。基準ゲイン値記
憶回路337は、8PSK変調信号を処理するときに用
いられる、図2に示す積分系の係数回路201の係数の
基準値を示す8PSK用積分系ゲイン基準値を記憶す
る。
【0068】加算回路340は、自動調整回路320か
らの自動調整値と、基準ゲイン値記憶回路330からの
TMCC/バースト用直接系ゲイン基準値とを加算した
値を示す直接系ゲイン制御信号S340を生成し、これ
をスイッチ回路350に出力する。加算回路341は、
自動調整回路321からの自動調整値と、基準ゲイン値
記憶回路331からのTMCC/バースト用積分系ゲイ
ン基準値とを加算した値を示す積分系ゲイン制御信号S
341を生成し、これをスイッチ回路351に出力す
る。
【0069】加算回路342は、自動調整回路322か
らの自動調整値と、基準ゲイン値記憶回路332からの
BPSK用直接系ゲイン基準値とを加算した値を示す直
接系ゲイン制御信号S342を生成し、これをスイッチ
回路350に出力する。加算回路343は、自動調整回
路323からの自動調整値と、基準ゲイン値記憶回路3
33からのBPSK用積分系ゲイン基準値とを加算した
値を示す積分系ゲイン制御信号S343を生成し、これ
をスイッチ回路351に出力する。
【0070】加算回路344は、自動調整回路324か
らの自動調整値と、基準ゲイン値記憶回路334からの
QPSK用直接系ゲイン基準値とを加算した値を示す直
接系ゲイン制御信号S344を生成し、これをスイッチ
回路350に出力する。加算回路345は、自動調整回
路325からの自動調整値と、基準ゲイン値記憶回路3
35からのQPSK用積分系ゲイン基準値とを加算した
値を示す積分系ゲイン制御信号S345を生成し、これ
をスイッチ回路351に出力する。
【0071】加算回路346は、自動調整回路326か
らの自動調整値と、基準ゲイン値記憶回路336からの
8PSK用直接系ゲイン基準値とを加算した値を示す直
接系ゲイン制御信号S346を生成し、これをスイッチ
回路350に出力する。加算回路347は、自動調整回
路327からの自動調整値と、基準ゲイン値記憶回路3
37からの8PSK用積分系ゲイン基準値とを加算した
値を示す積分系ゲイン制御信号S347を生成し、これ
をスイッチ回路351に出力する。
【0072】スイッチ回路350は、TMCC解析信号
S154に基づいて、コスタスループ回路155がTM
CC信号またはバースト信号の処理を行うときに、加算
回路340から入力した直接系ゲイン制御信号S340
を、直接系ゲイン制御信号S162aとして図2に示す
直接系の係数回路200に出力する。また、スイッチ回
路350は、TMCC解析信号S154に基づいて、コ
スタスループ回路155がBPSK信号の処理を行うと
きに、加算回路342から入力した直接系ゲイン制御信
号S342を、直接系ゲイン制御信号S162aとして
図2に示す直接系の係数回路200に出力する。また、
スイッチ回路350は、TMCC解析信号S154に基
づいて、コスタスループ回路155がQPSK信号の処
理を行うときに、加算回路344から入力した直接系ゲ
イン制御信号S344を、直接系ゲイン制御信号S16
2aとして図2に示す直接系の係数回路200に出力す
る。また、スイッチ回路350は、TMCC解析信号S
154に基づいて、コスタスループ回路155が8PS
K信号の処理を行うときに、加算回路346から入力し
た直接系ゲイン制御信号S346を、直接系ゲイン制御
信号S162aとして図2に示す直接系の係数回路20
0に出力する。
【0073】スイッチ回路351は、TMCC解析信号
S154に基づいて、コスタスループ回路155がTM
CC信号またはバースト信号の処理を行うときに、加算
回路341から入力した積分系ゲイン制御信号S341
を、積分系ゲイン制御信号S162bとして図2に示す
積分系の係数回路201に出力する。また、スイッチ回
路351は、TMCC解析信号S154に基づいて、コ
スタスループ回路155がBPSK信号の処理を行うと
きに、加算回路343から入力した積分系ゲイン制御信
号S343を、積分系ゲイン制御信号S162bとして
図2に示す積分系の係数回路201に出力する。また、
スイッチ回路351は、TMCC解析信号S154に基
づいて、コスタスループ回路155がQPSK信号の処
理を行うときに、加算回路345から入力した積分系ゲ
イン制御信号S345を、積分系ゲイン制御信号S16
2bとして図2に示す積分系の係数回路201に出力す
る。また、スイッチ回路351は、TMCC解析信号S
154に基づいて、コスタスループ回路155が8PS
K信号の処理を行うときに、加算回路347から入力し
た積分系ゲイン制御信号S347を、積分系ゲイン制御
信号S162bとして図2に示す積分系の係数回路20
1に出力する。
【0074】以下、図3に示すゲイン制御回路162に
おいて直接系ゲイン制御信号S162aの生成する際の
動作例を説明する。図4は、当該動作例を説明するため
のタイミングチャートである。当該動作例では、TMC
Cデコード回路154からのTMCC解析信号S154
が、図4(A)に示すように、変調方式を示した場合を
例示する。 〔t1 〜t2 〕TMCC解析信号S154がTMCCを
示しており、比較部310の比較結果に基づいて自動調
整回路320が負の一定値を出力し(すなわち、入力さ
れた新たなユニークワード検出信号S151とユニーク
ワードリファレンスとの差分が所定の基準値以内にあ
る)、図4(B)に示す加算回路340から出力される
直接系ゲイン制御信号S340が示す係数の値が当該一
定値だけ減少する。このとき、スイッチ回路350では
直接系ゲイン制御信号S340が選択され、図4(F)
に示すように、直接系ゲイン制御信号S161aが示す
係数の値は、直接系ゲイン制御信号S340が示す係数
の値となる。
【0075】〔t2 〜t3 〕TMCC解析信号S154
が8PSKを示しており、比較部313の比較結果に基
づいて自動調整回路326が負の一定値を出力し、図4
(E)に示す加算回路346から出力される直接系ゲイ
ン制御信号S346が示す係数の値が当該一定値だけ減
少する。このとき、スイッチ回路350では直接系ゲイ
ン制御信号S346が選択され、図4(F)に示すよう
に、直接系ゲイン制御信号S161aが示す係数の値
は、直接系ゲイン制御信号S346が示す係数の値とな
る。
【0076】〔t3 〜t4 〕TMCC解析信号S154
がバーストを示しており、比較部310の比較結果に基
づいて自動調整回路320が0を出力し、図4(B)に
示す加算回路340から出力される直接系ゲイン制御信
号S340が示す係数の値は保持される。このとき、ス
イッチ回路350では直接系ゲイン制御信号S340が
選択され、図4(F)に示すように、直接系ゲイン制御
信号S161aが示す係数の値は、直接系ゲイン制御信
号S340が示す係数の値となる。
【0077】〔t4 〜t5 〕TMCC解析信号S154
がQPSKを示しており、比較部312の比較結果に基
づいて自動調整回路324が負の一定値を出力し、図4
(D)に示す加算回路346から出力される直接系ゲイ
ン制御信号S346が示す係数の値が当該一定値だけ減
少する。このとき、スイッチ回路350では直接系ゲイ
ン制御信号S346が選択され、図4(F)に示すよう
に、直接系ゲイン制御信号S161aが示す係数の値
は、直接系ゲイン制御信号S346が示す係数の値とな
る。
【0078】〔t5 〜t6 〕TMCC解析信号S154
がバーストを示しており、比較部310の比較結果に基
づいて自動調整回路320が0を出力し、図4(B)に
示す加算回路340から出力される直接系ゲイン制御信
号S340が示す係数の値は保持される。このとき、ス
イッチ回路350では直接系ゲイン制御信号S340が
選択され、図4(F)に示すように、直接系ゲイン制御
信号S161aが示す係数の値は、直接系ゲイン制御信
号S340が示す係数の値となる。
【0079】〔t6 〜t7 〕TMCC解析信号S154
がBPSKを示しており、比較部311の比較結果に基
づいて自動調整回路322が負の一定値を出力し、図4
(C)に示す加算回路342から出力される直接系ゲイ
ン制御信号S342が示す係数の値が当該一定値だけ減
少する。このとき、スイッチ回路350では直接系ゲイ
ン制御信号S342が選択され、図4(F)に示すよう
に、直接系ゲイン制御信号S161aが示す係数の値
は、直接系ゲイン制御信号S342が示す係数の値とな
る。
【0080】〔t7 〜t8 〕TMCC解析信号S154
がバーストを示しており、比較部310の比較結果に基
づいて自動調整回路320が0を出力し、図4(B)に
示す加算回路340から出力される直接系ゲイン制御信
号S340が示す係数の値は保持される。このとき、ス
イッチ回路350では直接系ゲイン制御信号S340が
選択され、図4(F)に示すように、直接系ゲイン制御
信号S161aが示す係数の値は、直接系ゲイン制御信
号S340が示す係数の値となる。
【0081】以後、前述した時刻t1 〜t8 の処理が繰
り返される。
【0082】また、図3に示すゲイン制御回路162の
積分系ゲイン制御信号S162bの生成する際の動作
は、ゲインの値を除いて、基本的に、上述した直接系ゲ
イン制御信号S162aの生成動作を同じである。
【0083】以下、受信装置90の全体動作を説明す
る。衛星中継器を介して受信した受信信号S110の同
相成分が、同相検波回路112において、局部発振信号
S111を用いて検波され、ベースバンドのI信号S1
12が生成される。また、それと並行して、受信信号S
110の直交成分が、直交検波回路114において、局
部発振信号S111と90度位相差を持つ局部発生信号
S113を用いて検波され、ベースバンドのQ信号S1
14が生成される。
【0084】アナログ増幅回路115における増幅率制
御信号S149に基づいた増幅処理によって、I信号S
112からI信号S115が生成される。LPF回路1
18におけるLPF処理およびA/D変換回路120に
おけるA/D変換処理を経て、I信号S115からI信
号S120が生成される。次に、補間回路101 におい
て、シンボルデコード回路145が適切なタイミングで
シンボルの判定を行えるように、サンプルタイミング決
定回路11からのサンプルタイミング決定信号S11に
基づいてI信号S123の補間処理が行われてI信号S
101 が生成される。
【0085】また、上述したI信号の処理と並行して以
下に示すQ信号の処理が行われる。すなわち、アナログ
増幅回路116における増幅率制御信号S149に基づ
いた増幅処理によって、Q信号S114からQ信号S1
16が生成される。LPF回路119におけるLPF処
理およびA/D変換回路121におけるA/D変換処理
を経て、Q信号S116からQ信号S121が生成され
る。次に、補間回路102 において、シンボルデコード
回路145が適切なタイミングでシンボルの判定を行え
るように、サンプルタイミング決定回路11からのサン
プルタイミング決定信号S11に基づいてQ信号S12
4の補間処理が行われてQ信号S102 が生成される。
【0086】そして、コスタスループ回路155におい
て、I信号S101 およびQ信号S102 の周波数引き
込み処理および位相同期処理などのキャリア再生処理が
行われる。
【0087】このとき、TMCCデコード回路154に
おけるTMCC信号の復号および検出処理に応じて、T
MCC解析信号S154がTMCCデコード回路154
から制御回路153に出力される。そして、制御回路1
53は、TMCC信号およびバースト信号の期間では位
相比較信号S133cを選択し、パケットの期間では当
該パケット変調方式に対応した位相比較信号S133
a,S133b,S133cを選択することを指示する
選択信号S153aを選択回路150に出力する。これ
により、I信号S132およびQ信号S131が、対応
する変調方式に応じた位相比較を行ってキャリア再生処
理される。
【0088】また、シンボルデコード回路145からの
デコード信号S145が、BPSKエラー検出回路16
1a、QPSKエラー検出回路161bおよび8PSK
エラー検出回路161cが出力され、TMCC解析信号
S154において、対応した変調方式のエラー検出が行
われる。そして、ゲイン制御回路162において、前述
したように、ユニークワード検出回路151からのユニ
ークワード検出信号S151と、送信部154からのT
MCC解析信号S154と、BPSKエラー検出回路1
61aからのBPSKエラー検出信号S161aと、Q
PSKエラー検出回路161bからのQPSKエラー検
出信号S161bと、8PSKエラー検出回路161c
からの8PSKエラー検出信号S161cとを用いて、
ループフィルタ回路134の直接系のゲインを制御する
直接系ゲイン制御信号S162aと、積分系のゲインを
制御する積分系ゲイン制御信号S162bとが生成さ
れ、これらがループフィルタ回路134に出力される。
【0089】そして、ループフィルタ回路134におい
て、ゲイン制御回路162からの直接系ゲイン制御信号
S162aに基づいて直接系の図2に示す係数回路20
0のけ係数が設定され、積分系ゲイン制御信号S162
bに基づいて係数回路201の係数が設定される。
【0090】以上説明したように、受信装置90によれ
ば、ゲイン制御回路162によって、図2に示すループ
フィルタ回路134の係数回路200,201のゲイン
を、変調信号内の変調方式に応じてエラーが小さくなる
ように動的に切り換えて設定することで、短い引き込み
時間で、しかもノイズの影響が小さい高精度なキャリア
再生を行うことができる。すなわち、受信装置90によ
れば、キャリア再生の周波数引き込み段階では、図2に
示す係数回路200,201の係数の値を大きくして帯
域幅を広くすることで、引き込み範囲を大きくし、引き
込み時間を短縮できる。また、キャリア再生で周波数引
き込んだ後にデータを復調する段階では、図2に示す係
数回路200,201の係数の値を小さくすることで、
引き込み範囲を小さくし、ノイズの影響を小さくでき
る。また、受信装置90によれば、ゲイン制御回路16
2によって、図2に示す係数回路200および201の
係数を個別に制御することから、直接系および積分系の
ゲインをキャリア再生の段階に適合した値に独立して制
御でき、高性能なキャリア再生を実現できる。
【0091】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、本発明の複数の変
調方式としてBPSK、QPSKおよび8PSKを例示
したがそれ以外の変調方式でも本発明は適用可能であ
る。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単かつ小規模な構成で、キャリア再生を安定して行う
ことができ、キャリア再生の特性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態の受信装置の構成図
である。
【図2】図2は、図1に示すループフィルタ回路の構成
図である。
【図3】図3は、図1に示すゲイン制御回路の構成図で
ある。
【図4】図4は、図3に示すゲイン制御回路の動作を説
明するための図である。
【図5】図5は、BSデジタル放送フォーマットの信号
を説明するための図である。
【図6】図6は、従来の受信装置のキャリア再生に係わ
る部分の構成図である。
【図7】図7は、図6に示すループフィルタ回路の構成
図である。
【符号の説明】
110…入力端子、111…局部発振回路、112…同
相検波回路、113…移相回路、114…直交検波回
路、115,116…増幅回路、118,119…LP
F回路、120,121…A/D変換回路、101 ,1
2 …補間回路、130…複素乗算回路、131,13
2…ロールオフフィルタ回路、133a…TC8PSK
用位相比較回路、133b…QPSK用位相比較回路、
133c…BPSK用位相比較回路、134…ループフ
ィルタ回路、135…数値制御発振回路、136,13
7…信号変換回路、145…シンボルデコード回路、1
46…シンボル再生回路、147…AGC回路、148
…PWM信号生成回路、150…選択回路、151…ユ
ニークワード検出回路、153…制御回路、154…処
理回路、161a…BPSKエラー検出回路、161b
…QPSKエラー検出回路、161c…8PSKエラー
検出回路、162…ゲイン制御回路

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変調された受信信号をキャリア再生して復
    号する受信装置において、 前記キャリア再生を行うループ内に設けられ、信号を増
    幅して平滑化するフィルタ回路と、 前記復号した受信信号のエラー検出を行うエラー検出回
    路と、 前記エラー検出の結果に基づいて、前記フィルタ回路の
    前記増幅のゲインを制御するゲイン制御回路とを有する
    受信装置。
  2. 【請求項2】前記ゲイン制御回路は、前記受信信号のエ
    ラーが小さくなるように、前記ゲインを制御する請求項
    1に記載の受信装置。
  3. 【請求項3】前記受信信号が複数の位相シフト変調方式
    のうち指定された変調方式でそれぞれ変調された複数の
    信号モジュールを含む場合に、 前記フィルタ回路は、前記受信信号から得られた位相比
    較信号を増幅して平滑化し、 前記ゲイン制御回路は、前記複数の信号モジュールの変
    調方式に対応して前記フィルタ回路の前記ゲインを制御
    する請求項1に記載の受信装置。
  4. 【請求項4】前記フィルタ回路は、前記受信信号の位相
    誤差補正を行う直接系と、前記受信信号の周波数誤差補
    正を行う積分系とを有し、 前記ゲイン制御回路は、前記直接系のゲインと前記積分
    系のゲインとをそれぞれ個別に制御する請求項1に記載
    の受信装置。
  5. 【請求項5】前記受信信号が位相変調されている場合
    に、 前記フィルタ回路は、 前記受信信号の位相誤差補正を行うように、前記位相比
    較信号に所定の係数を乗算する処理を行う第1の回路モ
    ジュールと、 前記受信信号の周波数誤差補正を行うように、前記位相
    比較信号に対して所定の係数の乗算処理および積分処理
    を行う第2の回路モジュールと、 前記第1の回路モジュールの処理結果と前記第2の回路
    モジュールの処理結果とを加算する加算回路とを有し、 前記ゲイン制御回路は、前記第1の回路モジュールおよ
    び前記第2の回路モジュールが前記乗算処理に用いる前
    記係数を制御する請求項1に記載の受信装置。
  6. 【請求項6】前記ループは、コスタスループである請求
    項1に記載の受信装置。
  7. 【請求項7】位相変調された受信信号をキャリア再生し
    て復号する受信装置であって、 前記受信信号のキャリア再生を行うキャリア再生回路
    と、 前記キャリア再生された受信信号を復号する復号回路
    と、 前記復号された受信信号のエラー検出を行うエラー検出
    回路とを有し、 前記キャリア再生回路は、 前記受信信号とフィードバック信号とを混合する混合回
    路と、 前記混合の結果に対して位相比較を行って位相比較信号
    を生成する位相比較回路と、 前記位相比較信号を所定のゲインで増幅して平滑化する
    フィルタ回路と、 前記平滑化された位相比較信号に基づいて前記フィード
    バック信号を生成する数値制御発振回路と、 前記エラー検出の結果に基づいて、前記フィルタ回路の
    ゲインを制御するゲイン制御回路とを有する受信装置。
  8. 【請求項8】前記ゲイン制御回路は、前記受信信号のエ
    ラーが小さくなるように、前記ゲインを制御する請求項
    7に記載の受信装置。
  9. 【請求項9】前記受信信号が複数の位相シフト変調方式
    のうち指定された変調方式でそれぞれ変調された複数の
    信号モジュールを含む場合に、 前記フィルタ回路は、前記受信信号から得られた位相比
    較信号を増幅して平滑化し、 前記ゲイン制御回路は、前記複数の信号モジュールの変
    調方式に対応して前記フィルタ回路の前記ゲインを制御
    する請求項7に記載の受信装置。
  10. 【請求項10】前記フィルタ回路は、前記受信信号の位
    相誤差補正を行う直接系と、前記受信信号の周波数誤差
    補正を行う積分系とを有し、 前記ゲイン制御回路は、前記直接系のゲインと前記積分
    系のゲインとをそれぞれ個別に制御する請求項7に記載
    の受信装置。
  11. 【請求項11】前記フィルタ回路は、 前記受信信号の位相誤差補正を行うように、前記位相比
    較信号に所定の係数を乗算する処理を行う第1の回路モ
    ジュールと、 前記受信信号の周波数誤差補正を行うように、前記位相
    比較信号に対して所定の係数の乗算処理および積分処理
    を行う第2の回路モジュールと、 前記第1の回路モジュールの処理結果と前記第2の回路
    モジュールの処理結果とを加算する加算回路とを有し、 前記ゲイン制御回路は、前記第1の回路モジュールおよ
    び前記第2の回路モジュールが前記乗算処理に用いる前
    記係数を制御する請求項7に記載の受信装置。
  12. 【請求項12】変調された受信信号をキャリア再生して
    復号する場合に、前記キャリア再生を行うループ内に設
    けられ信号を増幅して平滑化するフィルタ回路を制御す
    るフィルタ回路制御装置であって、 前記復号した受信信号のエラー検出を行うエラー検出回
    路と、 前記エラー検出の結果に基づいて、前記フィルタ回路の
    前記増幅のゲインを制御するゲイン制御回路とを有する
    フィルタ回路制御装置。
  13. 【請求項13】前記ゲイン制御回路は、前記受信信号の
    エラーが小さくなるように、前記ゲインを制御する請求
    項12に記載のフィルタ回路制御装置。
  14. 【請求項14】変調された受信信号をキャリア再生して
    復号する受信方法において、 前記キャリア再生を行うループ内に設けられたフィルタ
    回路で信号を増幅して平滑化し、 前記復号した受信信号のエラー検出を行い、 前記エラー検出の結果に基づいて、前記フィルタ回路の
    前記増幅のゲインを制御する受信方法。
  15. 【請求項15】前記受信信号のエラーが小さくなるよう
    に、前記ゲインを制御する請求項14に記載の受信方
    法。
  16. 【請求項16】前記受信信号が複数の位相シフト変調方
    式のうち指定された変調方式でそれぞれ変調された複数
    の信号モジュールを含む場合に、 前記フィルタ回路において、前記受信信号から得られた
    位相比較信号を増幅して平滑化し、 前記複数の信号モジュールの変調方式に対応して前記フ
    ィルタ回路の前記ゲインを制御する請求項14に記載の
    受信方法。
  17. 【請求項17】位相変調された受信信号をキャリア再生
    して復号する受信装置であって、 前記受信信号のキャリア再生を行い、 前記キャリア再生された受信信号を復号し、 前記復号された受信信号のエラー検出を行い、 前記キャリア再生を行う際に、 前記受信信号とフィードバック信号とを混合し、 前記混合の結果に対して位相比較を行って位相比較信号
    を生成し、 フィルタ回路において前記位相比較信号を所定のゲイン
    で増幅して平滑化し、 前記平滑化された位相比較信号に基づいて前記フィード
    バック信号を生成し、 前記エラー検出の結果に基づいて、前記フィルタ回路の
    ゲインを制御する受信方法。
  18. 【請求項18】前記受信信号のエラーが小さくなるよう
    に、前記ゲインを制御する請求項17に記載の検出の受
    信方法。
  19. 【請求項19】変調された受信信号をキャリア再生して
    復号する場合に、前記キャリア再生を行うループ内に設
    けられ信号を増幅して平滑化するフィルタ回路を制御す
    るフィルタ回路制御方法であって、 前記復号した受信信号のエラー検出を行い、 前記エラー検出の結果に基づいて、前記フィルタ回路の
    前記増幅のゲインを制御するフィルタ回路制御方法。
  20. 【請求項20】前記受信信号のエラーが小さくなるよう
    に、前記ゲインを制御する請求項19に記載のフィルタ
    回路制御方法。
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