JP2002091221A - 記録シート剥離装置 - Google Patents

記録シート剥離装置

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JP2002091221A JP2000278361A JP2000278361A JP2002091221A JP 2002091221 A JP2002091221 A JP 2002091221A JP 2000278361 A JP2000278361 A JP 2000278361A JP 2000278361 A JP2000278361 A JP 2000278361A JP 2002091221 A JP2002091221 A JP 2002091221A
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康隆 内藤
Keitarou Sonoguchi
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勝 木島
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Keiichiro Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の記録シート挟持回転部材の圧接する圧
接領域から排出される記録シートを前記記録シート挟持
回転部材表面から剥離させる剥離シートの先端と、前記
記録シート挟持回転部材表面との間隙を軸方向に沿って
一定に保持すること。 【解決手段】 記録シート搬送方向に回転する一対の記
録シート挟持回転部材Fh,Fpと、前記記録シートS
を記録シート挟持回転部材Fhの表面から剥離させるた
めに配置された剥離シート24と、前記剥離シート24
を支持する剥離シート支持板25と、固定フレームに支
持された高剛性の剛性支持部材12aと、前記剛性支持
部材12aに対する前記剥離シート支持板25の間隔を
調節可能な間隔を置いて配置された複数の間隔調節部材
21+26とを備えたことを特徴とする記録シート剥離
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が形成される
記録シートを挟持して記録シート搬送方向に回転する一
対の記録シート挟持回転部材を通過する記録シートを、
前記記録シート挟持回転部材の表面から剥離させる記録
シート剥離装置に関する。本発明の記録シート剥離装置
は、プリンタ、複写機、FAX等の画像形成装置等の、
一対の転写用回転部材を有する転写装置または一対の定
着用回転部材を有する定着装置等で使用される。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置の定着装置は、圧接
しながら回転する一対の定着ロールを有し、各定着ロー
ルの圧接領域である定着領域を通過する記録シート上の
トナー像を加熱定着している。各定着ロールは、互いに
圧接する定着位置と互いに離隔した離隔位置との間で移
動可能に支持されており、定着動作時には前記定着位置
に配置される。定着動作時に前記一対の定着領域から排
出される記録シートを定着ロール表面から剥離させるた
めに、先端部が前記定着ロール表面に近接して配置され
る剥離シート(記録シートを剥離させるためのシート剥
離部材)が使用されている。この種の剥離シートとして
は、次の技術(J01)が従来公知である。 (J01)特開平11−184300号公報記載の技術 この公報に記載された定着ロールから記録シートを剥離
させるための剥離シートは、プラスチック製または金属
製のシートであり、その先端は直線に沿って形成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】(前記従来技術(J0
1)の問題点)前記従来技術(J01)に記載された剥離
シートは、一対の定着ロールを圧接させたときの荷重に
より大きく撓む。薄肉の定着ロールに設置した場合、ロ
ール中央部の間隙が400μm以上となり、通過する記
録シートの画像に障害が生じたり、剥離不良が起こると
いう問題点がある。
【0004】また一般に、一対の定着ロールを互いに圧
接させたり離隔させたりする機構としてカムが使用され
ている。記録シートが定着領域の通過時に紙詰まりした
場合、前記カムを回転させて一対の定着ロールを離隔さ
せると、圧接状態が解除されて撓みの無い状態に戻る。
この時、定着ロールと微小な寸法で離れて配置された剥
離シートと定着ロールとが干渉(接触)するという問題
点もある。
【0005】前記説明では、定着装置の一対の定着ロー
ル(記録シート挟持回転部材)から排出される記録シー
トを定着ロールから剥離させる剥離シートについて説明
したが、転写装置のバックアップロールに支持された中
間転写ベルトおよび2次転写ロールにより構成される一
対の転写用回転部材(すなわち、一対の記録シート挟持
回転部材)さらにベルト上の未定着トナー像を記録シー
トに加熱により転写、定着を同時に行なう転写定着装置
や、加熱側をベルト状回転部材とした加熱ベルト定着装
置に対しても本発明を適用可能である。
【0006】本発明は、前述の事情に鑑み、下記(O0
1),(O02)の記載内容を課題とする。 (O01)一対の記録シート挟持回転部材の圧接する圧接
領域から排出される記録シートを前記記録シート挟持回
転部材表面から剥離させる剥離シートの先端と、前記記
録シート挟持回転部材表面との間隙を軸方向に沿って一
定に保持すること。 (O02)一対の記録シート挟持回転部材の圧接する圧接
領域から排出される記録シートを前記記録シート挟持回
転部材表面から剥離させる剥離シートと、前記記録シー
ト挟持回転部材表面との干渉を防止すること。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施の形態の要素との対応を容易にするた
め、実施の形態の要素の符号をカッコで囲んだものを付
記する。また、本発明を後述の実施の形態の符号と対応
させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするため
であり、本発明の範囲を実施の形態に限定するためでは
ない。
【0008】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明の記録シート剥離装置は、次の構成要件(A01)〜
(A05)を備えたことを特徴とする。 (A01)搬送される記録シート(S)の搬送方向に垂直
な幅方向に延びるとともに互いに圧接する圧接領域によ
り形成された記録シート挟持部(Q5)に進入した記録
シート(S)を挟持して記録シート(S)搬送方向に回
転する一対の記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)、
(A02)前記記録シート挟持部から排出される記録シー
ト(S)を前記一対の記録シート挟持回転部材(Fh,
Fp)のうちのいずれか1つの記録シート挟持回転部材
(Fh)の表面から剥離させるために前記1つの記録シ
ート挟持回転部材(Fh)の表面に先端部が近接し且つ
前記記録シート挟持回転部材幅方向に沿って配置された
剥離シート(24;63)、(A03)前記幅方向に沿っ
て配置され且つ前記剥離シート(24;63)を支持す
る剥離シート支持板(25;64)、(A04)前記剥離
シート支持板(25;64)に対して記録シート(S)
搬送方向に垂直な方向に間隔を置いて配置され且つ固定
フレームに支持された、前記剥離シート支持板(25;
64)よりも高剛性の剛性支持部材(12a;62)、
(A05)前記剛性支持部材(12a;62)および剥離
シート支持板(25;64)を連結し且つ前記剛性支持
部材(12a;62)に対する剥離シート支持板(2
5;64)の間隔を調節可能な前記幅方向に沿って間隔
を置いて配置された複数の間隔調節部材(21+26;
67+68)。
【0009】(本発明の作用)前記構成を備えた本発明
の記録シート剥離装置では、搬送される記録シート
(S)の搬送方向に垂直な幅方向に延びる一対の記録シ
ート挟持回転部材(Fh,Fp)は、記録シート(S)
を挟持して記録シート(S)搬送方向に回転する。間隔
調節部材(21+26;67+68)は、固定フレーム
に支持された高剛性の剛性支持部材(12a;62)
と、前記剛性支持部材(12a;62)から記録シート
(S)搬送方向に垂直な方向に間隔を置いて配置された
前記剥離シート支持板(25;64)とを連結し且つ、
前記剛性支持部材(12a;62)に対する剥離シート
支持板(25;64)の間隔を調節することができる。
前記幅方向に沿って配置された剥離シート支持板(2
5;64)は、前記剥離シート(24;63)を支持す
る。前記剥離シート(24;63)は、前記一対の記録
シート挟持回転部材(Fh,Fp)のうちのいずれか1
つの表面に先端部が近接し且つ前記幅方向に沿って配置
される。したがって、前記間隔調節部材(21+26;
67+68)を用いて前記剛性支持部材(12a;6
2)に対する剥離シート支持板(25;64)の間隔を
調節することにより、剥離シート(24;63)の先端
部の位置を、前記一対の記録シート挟持回転部材(F
h,Fp)の記録シート挟持部(Q5)に対して適切な
位置に配置することができる。このため、前記記録シー
ト挟持部(Q5)から排出される記録シート(S)を前
記記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)の表面から確
実に剥離させることが可能となる。
【0010】(本発明の構成要件の具体例1)前記本発
明において、次の構成要件(A06)〜(A08)を備える
ことが可能である。 (A06)回転操作軸(4)の軸線回りに圧接回転位置と
離隔回転位置との間で回転可能な回転操作部材(6)、
(A07)前記回転操作部材(6)が前記圧接回転位置に
回転したときに前記一対の記録シート挟持回転部材(F
h,Fp)のうちの一方の記録シート挟持回転部材(F
p)を他方の記録シート挟持回転部材(Fh)に対して
圧接させるとともに、前記回転操作部材(6)が前記圧
接回転位置から離隔回転位置に向かって回転したときに
前記一対の記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)のう
ちの一方の記録シート挟持回転部材(Fp)を他方記録
シート挟持回転部材(Fh)に対して離隔させる記録シ
ート挟持回転部材移動機構、(A08)前記回転操作部材
(Fp)が前記圧接回転位置から前記離隔回転位置に向
かって回転したときに前記剥離シート(24;63)の
先端部を前記1つの記録シート挟持回転部材(Fh)の
表面から離隔させるとともに前記回転操作部材(6)が
前記離隔回転位置から前記圧接回転位置に回転したとき
に前記剥離シート(24;63)の先端部を前記1つの
記録シート挟持回転部材(Fh)の表面に近接させる剥
離シート移動機構。
【0011】前記構成要件(A06)〜(A08)を備えた
場合、回転操作軸(4)の軸線回りに圧接回転位置と離
隔回転位置との間で回転可能な回転操作部材(6)を前
記圧接回転位置に回転させると、記録シート挟持回転部
材移動機構は、前記一対の記録シート挟持回転部材(F
h,Fp)のうちの一方の記録シート挟持回転部材(F
p)を他方の記録シート挟持回転部材(Fh)に対して
圧接させる。その状態では、前記一対の記録シート挟持
回転部材(Fh,Fp)は、前記一対の記録シート挟持
回転部材(Fh,Fp)の圧接領域(Q5)に進入した
記録シート(S)を挟持して搬送して圧接領域(Q5)
を通過させることができる。前記回転操作部材(6)を
前記圧接回転位置から離隔回転位置に向かって回転させ
ると、記録シート挟持回転部材移動機構は、前記一対の
記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)のうちの一方の
記録シート挟持回転部材(Fp)を他方記録シート挟持
回転部材(Fh)に対して離隔させる。したがって、ジ
ャム(紙詰まり)の発生時等には、前記回転操作部材
(6)を回転操作することにより、ジャム処理作業を容
易に行うことができる。剥離シート移動機構は、前記回
転操作部材(6)が前記圧接回転位置から前記離隔回転
位置に向かって回転したときに前記剥離シート(24;
63)の先端部を前記1つの記録シート挟持回転部材
(Fh)の表面から離隔させるとともに前記回転操作部
材(Fh)が前記離隔回転位置から前記圧接回転位置に
回転したときに前記剥離シート(24;63)の先端部
を前記1つの記録シート挟持回転部材(Fh)の表面に
近接させる。したがって、回転操作部材(6)の回転操
作により、前記一対の記録シート挟持回転部材(Fh,
Fp)の接近および離隔作業と、記録シート挟持回転部
材(Fh,Fp)表面への剥離シート(24;63)の
接近および離隔作業とを同時に行うことができる。
【0012】(本発明の構成要件の具体例2)また、前
記本発明において、次の構成要件(A09)を備えること
が可能である。 (A09)加熱ロール(定着用加熱回転部材)(Fh)お
よび加圧ベルト(定着用加圧回転部材)(Fp)により
構成された前記一対の記録シート挟持回転部材(Fh,
Fp)。前記構成要件(A09)を備えた場合、回転操作
部材(6)の回転操作により、前記加熱ベルト(Fh)
および加圧ベルト(Fp)の圧接および離隔作業と、加
熱ロール(Fh)表面への剥離シート(24;63)の
接近および離隔作業とを同時に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら、本発明
の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施の形態
に限定されるものではない。なお、以後の説明の理解を
容易にするために、図面において、前後方向をX軸方
向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢
印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す
側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、
または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙
面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に
「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印
を意味するものとする。
【0014】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1の記録シート剥離装置を備えた定着装置を有するカ
ラー画像形成装置の説明図である。図1において、画像
形成装置Uは、自動原稿搬送装置U1とこれを支持する
プラテンガラスPGを有する画像形成装置本体(複写
機)U2とを備えている。前記自動原稿搬送装置U1は、
複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原
稿給紙トレイTG1と、原稿給紙トレイTG1から前記プ
ラテンガラスPG上の複写位置(原稿読取位置)を通過
して搬送される原稿Giが排出される原稿排紙トレイT
G2とを有している。前記画像形成装置本体U2は、ユ
ーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作する
UI(ユーザインタフェース)、露光光学系A等を有し
ている。前記自動原稿搬送装置U1でプラテンガラスP
G上を搬送される原稿または手動でプラテンガラスPG
上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露
光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)でR
(赤)、G(緑)、B(青)の電気信号に変換される。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、前記R
GBの電気信号をY(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)、K(黒)の画像データに変換して一時的に
記憶し、前記画像データを所定のタイミングでレーザ駆
動回路DLに出力する。
【0015】矢印Ya方向に回転移動する像担持体(回
転部材)PRの表面は、帯電ロールCRにより一様に帯
電され、潜像書込位置Q1、現像領域Q2、および1次転
写領域Q3を順次通過する。前記レーザ駆動回路DLに
より駆動されるROS(潜像書込装置)は、レーザビー
ムLにより前記潜像書込位置Q1において露光走査し像
担持体PR表面に静電潜像を形成する。フルカラー画像
を形成する場合は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、
C(シアン)、K(黒)の4色の画像に対応した静電潜
像が順次形成され、モノクロ画像の場合はK(黒)画像
に対応した静電潜像のみが形成される。
【0016】ロータリ式の現像装置Gは、回転軸Gaの
回転に伴って前記現像領域Q2に順次回転移動するY
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K
(黒)の4色の現像器GY,GM,GC,GKを有して
いる。前記各色の現像器GY,GM,GC,GKは、前
記現像領域Q2に現像剤を搬送する現像ロールGRを有
しており、現像領域Q2を通過する像担持体PR上の静
電潜像をトナー像Tnに現像する。
【0017】前記像担持体PRの下方には左右一対のス
ライドレールSR,SRによりスライドフレームF1
(2点鎖線で表示)が前後(紙面に垂直な方向)にスラ
イド移動可能に支持されている。スライドフレームF1
にはベルトモジュールBMのベルトフレームF2がヒン
ジ軸F2a周りに上下に回動可能に支持されている。前
記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBを回
転移動可能に支持する複数のベルト支持ロール(Rd,
Rt,Rf,T2a)と、1次転写ロールT1と、コン
タクトロールT2cと、それらを支持する前記ベルトフ
レームF2とを有している。前記複数のベルト支持ロー
ル(Rd,Rt,Rf,T2a)は、ベルト駆動ロール
Rd、テンションロールRt、アイドラロール(フリー
ロール)RfおよびバックアップロールT2aを含み、
バックアップロールT2aには前記コンタクトロールT
2cが当接している。
【0018】前記ベルトモジュールBMは、前記ヒンジ
軸F2a周りに上下に回動可能であり、下方に回動した
状態では、前記スライドフレームF1とともに前記像担
持体PRと摩擦接触することなく、画像形成装置本体U
2に対して出入可能である。前記1次転写器T1は、コ
ントローラCが制御する電源回路Eによりトナーの帯電
極性と逆極性の転写電圧が印加され、前記像担持体PR
表面のトナー像Tnを、1次転写領域Q3において中間
転写ベルトBに1次転写する。フルカラー画像の場合、
像担持体PR表面に順次形成される各色のトナー像Tn
は、前記1次転写領域Q3において中間転写ベルトB表
面に順次重ねて1次転写され、最終的にフルカラーの多
重トナー像が中間転写ベルトB上に形成される。単色の
モノカラー画像を形成する場合には1個の現像器のみを
使用し、単色トナー像が中間転写ベルトB上に1次転写
される。1次転写後、像担持体PR表面は、残留トナー
が像担持体クリーナCLpによりクリーニングされ、除
電ロールJRにより除電される。
【0019】前記バックアップロールT2aの下方に
は、左右一対のスライドレールSR,SRにより前後
(紙面に垂直な方向)にスライド移動可能な2次転写ス
ライドフレームFsが、画像形成装置本体U2に対して
着脱可能に支持されている。前記2次転写スライドフレ
ームFsには2次転写ユニットUtの2次転写昇降フレー
ムFtがヒンジ軸Fta周りに上下に回動可能に支持され
ている。2次転写ユニットUtは下方に回動した状態で
は前記ベルトモジュールBMと摩擦接触することなく、
画像形成装置本体U2に対して出入可能である。前記2
次転写ユニットUtは、2次転写ロールT2bと、2次転
写ロールクリーナCLtと、ロール支持レバーLrと、
転写後シートガイドSG2と、シート搬送ベルトBH
と、それらを支持する前記2次転写昇降フレームFt
と、を有している。
【0020】前記ロール支持レバーLrは、前記2次転
写ロールT2bおよび2次転写ロールクリーナCLtを支
持するレバーであり、図示しないモータによりヒンジ軸
La周りに回動され、前記2次転写ロールT2bを、前
記中間転写ベルトBに接触する2次転写位置および中間
転写ベルトBから離れた待機位置の間で移動させる。前
記2次転写ロールT2bおよび前記中間転写ベルトBの
接触領域により2次転写領域Q4が形成され、前記2次
転写ロールT2b、前記バックアップロールT2aおよび
コンタクトロールT2cにより2次転写器T2が構成さ
れている。
【0021】給紙トレイTR1に収容された記録シート
Sは、所定のタイミングでピックアップロールRpによ
り取り出され、さばきロールRsで1枚ずつ分離され
て、レジロールRrに搬送される。前記レジロールRr
に搬送された記録シートSは、前記1次転写された多重
トナー像または単色トナー像が2次転写領域Q4に移動
するのにタイミングを合わせて、転写前シートガイドS
G1から2次転写領域Q4に搬送される。前記2次転写領
域Q4を記録シートSが通過する際、2次転写器T2の
コンタクトロールT2cには、コントローラCが制御す
る電源回路Eからトナーの帯電極性と同極性の2次転写
電圧が印加される。前記2次転写器T2は、前記中間転
写ベルトBに重ねて1次転写されたカラートナー像を前
記2次転写領域Q4において一括して記録シートSに2
次転写する。2次転写後の中間転写ベルトBはベルトク
リーナCLbにより残留トナーが除去される。また、前
記2次転写ロールT2bは2次転写ロールクリーナCLt
により表面付着トナーが回収される。
【0022】なお、前記2次転写ロールT2bおよびベ
ルトクリーナCLbは、中間転写ベルトBと離接(離隔
および接触)自在に配設されており、カラー画像が形成
される場合には最終色の未定着トナー像が中間転写ベル
トBに1次転写されるまで、中間転写ベルトBから離隔
している。なお、前記2次転写ロールクリーナCLt
は、前記2次転写ロールT2bと一緒に離接移動を行
う。トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転
写後シートガイドSG2、シート搬送ベルトBHにより
定着領域Q5に搬送される。定着領域Q5は、加熱ロー
ル(定着用加熱回転部材、記録シート挟持回転部材)F
hおよび加圧ベルト(定着用加圧回転部材、記録シート
挟持回転部材)Fp(一対の記録シート挟持回転部材F
hおよびFp)の圧接領域(記録シート挟持部)により
形成される領域である。前記記録シートSは、定着領域
Q5を通過する際に前記加熱ロールFhおよび加圧ベル
トFpを有する定着装置Fにより加熱定着される。トナ
ー像が定着された記録シートSは、記録シート排出トレ
イTR2に排出される。前記符号Rp,Rs,Rr,S
G1,SG2,BHで示された要素によりシート搬送装置
SHが構成されている。
【0023】(定着装置)図2は図1に示す定着装置の
全体説明図で斜視図である。図3は前記図2のIII−III
線断面の要部説明図で、加圧ベルトが加熱ロールに圧接
している状態を示す図である。図4は前記図2のIII−I
II線断面の要部説明図で、加圧ベルトが加熱ロールから
離隔している状態を示す図である。図5は前記図2のV
−V線断面の要部説明図で、記録シートを加熱ロールか
ら剥離させるための剥離部材の先端を定着ロール表面に
接近して配置した定着動作位置に保持された状態を示す
図である。図6は前記図5の剥離部材の先端を定着ロー
ル表面から離隔した離隔位置に保持された状態を示す図
である。図7は図3〜図6に示す加圧ベルト定着部材の
要部説明図であり、加圧ベルトの内側の分解断面図であ
る。
【0024】図2〜図4において、定着装置Fは、フロ
ントプレート1、リアプレート2、およびそれらを連結
する連結部材3等を有している。前記フロントプレート
1およびリアプレート2は画像形成装置の固定フレーム
(図示せず)に着脱可能に固定される。前記フロントプ
レート1およびリアプレート2により加熱ロールFhが
回転可能に支持されており、加熱ロールFhの後端部に
は図示しないモータおよび回転力伝達部材により回転力
が伝達されるように構成されている。また、前記フロン
トプレート1およびリアプレート2により回転操作軸4
が回転可能に支持されており、前記回転操作軸4の前端
部には操作ハンドル(回転操作部材)6が固定されてい
る。回転操作軸4の両端部にはそれぞれ、前記フロント
プレート1またはリアプレート2の内側面に隣接する位
置に、加圧ベルト(定着用加圧回転部材)Fpを昇降さ
せるための昇降カム7がねじN1により固定されてい
る。また図5、図6において、回転操作軸4には前記昇
降カム7の内側に剥離部材移動用カム8がねじN2によ
り固定されている。前記操作ハンドル6が図2の状態に
あるときには、前記カム7は図3の位置に保持され、カ
ム8は図5の位置に保持される。また、前記操作ハンド
ル6が図2から半時計方向に回転すると、前記カム7は
図3の位置から図4の位置に回転し、カム8は図5の位
置から図6の位置に回転する。
【0025】図2、図5、図6において、前記回転操作
軸4に回転可能に支持される剥離部材支持部材11は、
Uを横にした形の断面形状を有し前記回転操作軸4の3
方を囲むように配置した中央部分12(図2参照)と、
その両端に設けた軸装着部13,13(図2参照)とを
有している。前記軸装着部13,13は前記回転操作軸
4に回転可能に嵌合している。剥離部材支持部材11に
はガイドロール支持用板ばね16および板ばね固定部材
17がねじ18により固定されている。図5、図6にお
いて、ガイドロール支持用板ばね16の下端部には複数
のガイドロール19が回転可能に支持されている。
【0026】図5〜図6及び図8において、前記剥離部
材支持部材11の中央部分12の下側部分(剛性支持部
材、すなわち、後述の剥離シート支持部材25より高剛
性の部材)12aには複数のボルト貫通孔12bが形成
されている。前記複数の各ボルト貫通孔12bにはそれ
ぞれ、連結ボルト21が上方から下方に貫通している。
前記連結ボルト21には、中央部分12の下面12aに
隣接する部分にクリップ22が装着されており、連結ボ
ルト21はボルト貫通孔12b内部で自由に回転可能で
あるが軸方向には移動不可能に構成されている。
【0027】各連結ボルト21の下端部に連結される剥
離部材23は、記録シートを加熱ロール表面から剥離さ
せるためのシート状剥離部材(すなわち、剥離シート)
24と、前記剥離シート24を支持する板状の弾性のあ
る剥離シート支持板25と、前記剥離シート支持板25
の上面に固定され且つ前記複数の各連結ボルト21に対
応して配置されたねじ孔形成部材26とを有している。
前記各ねじ孔形成部材26のねじ孔には前記連結ボルト
21の下端部がねじ込まれている。前記連結ボルト21
の頭部21aを回転すると、連結ボルト21の回転によ
りねじ孔形成部材26が前記剛性支持部材12aに対し
て接近または離隔する。したがって、前記複数の連結ボ
ルト21と前記ねじ孔形成部材26により前記剥離シー
ト支持板25と前記剛性支持部材12aとの間隔を部分
的に調節することを可能にする間隔調整部材(21+2
6)が形成される。したがって、剛性の高い前記剛性支
持部材12aと弾性のある前記剥離シート支持板25と
の間の剛性の関係から、たとえば剥離シート支持板25
および剥離シート24を、図8の2点鎖線で示すような
湾曲した形状に調節することができる。
【0028】前記中央部分12と前記回転操作軸4回り
に回転可能な軸装着部13,13とを有する剥離部材支
持部材11が回転操作軸4回りに回転したとき、前記中
央部分12の側面に連結された前記ガイドロール支持用
板ばね16、板ばね固定部材17、ねじ18および複数
のガイドロール19と、中央部分12の下面12aに支
持された剥離部材23等は、前記剥離部材支持部材11
と共に前記回転操作軸4回りに回転する。図3、図4に
おいて、フロントプレート1およびリアプレート2には
ねじN3により板ばね27の一端部が支持されており、
板ばね27の自由端部は前記剥離部材支持部材11の中
央部分12に係止されている。そして、前記回転操作軸
4上に回転可能に支持された剥離部材支持部材11は、
前記板ばね27により通常時は図3および図5に示す位
置に保持されている。そして、剥離部材支持部材11
は、回転操作軸4が図5の回転位置から図6の回転位置
に移動して、カム8が剛性支持部材12aを下方に押圧
したとき(図6参照)に、回転操作軸4回りに反時計方
向に回転するように構成されている。
【0029】図2〜図4において、フロントプレート1
およびリアプレート2にはそれらの上端部に直角に折り
曲げられたロッド連結部1a,2aが設けられている。
前記ロッド連結部1a,2aの下面にはそれぞれロッド
連結ブロック31が固定されている。ロッド連結部材1
a,2aおよびロッド連結ブロック31にはロッド32
の上端部が圧入状態で連結されるロッド圧入孔(図示せ
ず)が形成されている。前記ロッド32は、その下端部
にばね受座33が設けられており、ばね受座33は圧縮
ばね34の下端を支持している。
【0030】前記フロントプレート1およびリアプレー
ト2にはそれぞれレバー支持軸36(図2〜図4参照)
が設けられており、レバー支持軸36には回動レバー3
7の一端部37aが回転可能に支持されている。回動レ
バー37の他端部(自由端部)には板状のロッド貫通部
37bが設けられており、ロッド貫通部37bには前記
ロッド32が軸方向にスライド可能に貫通するロッド貫
通孔(図示せず)が形成されている。前記ロッド貫通部
37bの下面は前記圧縮ばね34の上端により常時上方
に持ち上げられている。
【0031】図3〜図6において、加圧回転部材として
の加圧ベルト(加圧定着用回転部材)Fpは薄膜状のエ
ンドレスのベルトにより形成されており、前記エンドレ
スの加圧ベルトFpの内側には加圧ベルトFpの幅方向
(前記加熱ロールFhの軸方向)に延びるベルト支持フ
レーム41が配置されている。図3〜図7において、前
記ベルト支持フレーム41は、金属製の断面J型のフレ
ーム本体42と前記フレーム本体42に溶接されたプレ
ート43により構成されている。 前記断面J型のフレ
ーム本体42は、その長手方向に垂直な断面図におい
て、中央部42aと、その両端部で90°折り曲げられ
て互いに対向するように配置された短辺部分42bおよ
び長辺部分42cとを有している。長辺部42cは前記
短辺部分42bよりも長く形成されており、その先端部
分は短辺部分42bの先端よりも加熱ロールFh側に突
出している。すなわち、長辺部分42cは前記短辺部分
42bの先端よりも加熱ロールFh側に突出する突出部
分42c1を有している。
【0032】前記断面J型のフレーム本体42の一部
(前記突出部分42c1を除いた部分)とプレート43
とにより断面長方形の高剛性の角筒が形成されている。
前記長辺部分42cにはその長手方向に沿って間隔を置
いて配置された複数のガイド装着孔42c2が形成され
ている。前記プレート43には図3〜図7において左右
方向の中央部分に、その長手方向(図3〜図7の画面に
垂直な方向)に沿って間隔を置いて配置された複数のば
ね収容筒貫通孔43aが形成されている。また、前記プ
レート43には図3〜図7において左右方向の右端部分
に、その長手方向(図3〜図7の画面に垂直な方向)に
沿って間隔を置いて配置された複数の脚部材挿入孔43
bが形成されている。前記断面J型のフレーム本体42
およびプレート43により構成されたベルト支持フレー
ム41は、前記フロントプレート1およびリアプレート
2にそれぞれ支持された前記各回動レバー37,37
に、連結部材44を介して連結されている。なお、前記
ベルト支持フレーム41の両端部と回動レバー37,3
7との連結構造は適当な形状の連結部材44を介して連
結する代わりに、それらを直接連結することも可能であ
る。前記各回動レバー37に長手方向の両端部が連結さ
れたベルト支持フレーム41は回動レバー37の回動時
に加熱ロールFhに対して接近した位置と離隔した位置
との間で移動する。
【0033】前記ベルト支持フレーム41を構成するフ
レーム本体42の中央部分42aの下面には、その長手
方向(加熱ロールFhの軸方向)に沿ってオイル吸収部
材(フェルト等)46が接着されている。前記ベルト支
持フレーム41にはその短辺部分42bおよび長辺部分
42cの外側面に、長手方向に沿ってそれぞれベルトガ
イド48および47が装着されている。前記ベルトガイ
ド47は、その長手方向に沿って間隔を置いて配置され
た複数のL型突起47aを有しており、前記複数のL型
突起47aを前記複数のガイド装着孔42c2に挿入し
てから長手方向に移動させることにより、フレーム本体
42の長辺部分42cの外側面に着脱自在に装着されて
いる。また、前記ベルトガイド48も前記ベルトガイド
47と同様にして、フレーム本体42の短辺部分42b
の外側面に着脱自在に装着されている。
【0034】前記ベルト支持フレーム41を構成するプ
レート43の上面にはばね支持部材51が支持されてお
り、ばね支持部材51は、その長手方向(図3〜図7の
画面に垂直な方向)に沿って間隔を置いて配置された複
数のばね収容筒51aを有している。前記複数のばね収
容筒51aは下方に突出して形成されており、前記プレ
ート43の複数のばね収容筒貫通孔43aに挿入可能で
ある。また、ばね支持部材51の上端部にはパッド支持
部材ガイド面51bが形成されている。図5〜図7にお
いて、低摩擦シート52は、前記プレート43上面に支
持されるプレート被支持部52aと、前記加圧ベルトF
pの内周面に沿って配置されるベルト接触部52bとを
有している。前記プレート被支持部52aには前記複数
のばね収容筒51aに対応した位置に貫通孔(図示せ
ず)が形成されている。したがって、前記ばね支持部材
51の複数のばね収容筒51aは、前記低摩擦シート5
2のプレート被支持部52aに形成された複数の貫通孔
(図示せず)を貫通して前記プレート43のばね収容筒
貫通孔43aに装着されている。
【0035】前記加圧ベルトFpの幅方向に沿って配置
された複数のばね収容筒51a内部には、それぞれコイ
ルばね53が収容されており、各コイルばね53の上面
にはパッド支持部材54が支持されている。パッド支持
部材54は加圧ベルトFpの幅方向に沿って延びてお
り、パッド支持部材54の図3〜図7において左側面は
前記パッド支持部材ガイド面51bによりガイドされて
いる。前記パッド支持部材54の上面には弾性を有する
押圧パッド56が支持されている。前記パッド支持部材
54の図3〜図7で右側面には硬質のベルト押圧部材5
7が配置されている。ベルト押圧部材57は図3〜図7
において画面に垂直な方向に延びており、その下面には
長手方向に所定の間隔を置いて下方に延びる複数の脚部
材57aが設けられている。前記ベルト押圧部材57の
脚部材57aは前記プレート43の脚部材挿入孔43b
に挿入されており、ベルト押圧部材57の図3〜図7で
右側面は前記断面J型のフレーム本体42の長辺部分4
2cの内側面に当接している。前記複数のばね収容筒5
1aに収容された各コイルばね53により、前記パッド
支持部材54および押圧パッド56は加熱ロールFh側
に押圧されている。前記符号Fp,41〜57等で示さ
れた要素により加圧定着部材(Fp,41〜57)が構
成されている。
【0036】図3、図5に示す状態では、前記ベルト押
圧部材57および押圧パッド56は加圧ベルトFpをそ
の裏面側から加熱ロールFhに押圧している。ベルト押
圧部材57は加熱ロールFhよりも硬質材料により形成
されているので、加熱ロールFhの表面は前記硬質のベ
ルト押圧部材57により押圧される部分が凹状に変形し
ている。この変形により加熱ロールFhおよび加圧ベル
トFpの圧接領域である定着領域Q5を通過する記録シ
ートは加熱ロールFh表面から剥離し易くなっている。
【0037】(実施の形態1の作用)操作ハンドル6が
図2の位置にあるときには、回転操作軸4は図3および
図5の回転位置に保持されている。このとき、回転操作
軸4に固定されたカム7,8は、図3、図5に示す位置
に保持されている。またこのとき、前記加圧定着部材
(Fp,41〜57)は加熱ロール(定着用加熱回転部
材)Fhに圧接する定着位置(図3、図5に示す位置)
に保持されている。前記操作ハンドル6を図2に示す位
置から反時計方向に回転させると、回転操作軸4は前記
図3、図5に示す位置から図4、図6に示す位置に回転
する。このとき、カム7は回転操作軸4と共に反時計方
向に回転し、図3の位置から図4の位置に回転する。こ
のとき、カム7により回動レバー37のロッド貫通部3
7bが下方に押圧されるため、回動レバー37はレバー
支持軸36回りに時計方向に回転し、加圧定着部材(F
p,41〜57)は、図3の定着位置(加熱ロールFh
に圧接する位置)から図4の離隔位置(加熱ロールFh
から離隔した位置)に移動する。
【0038】また、同時に、図5に示すカム8は回転操
作軸4と共に反時計方向に回転して図6の位置に回転す
る。この図6に示す位置では、カム8は前記剛性支持部
材12aを下方に押圧するので、前記剥離部材支持11
は前記図5に示す位置から回転操作軸4上で反時計方向
に回転して図6に示す位置に回転する。このとき、剥離
部材23は図5の定着位置(剥離シート24先端が加熱
ロールFh表面に近接する位置)から図6に示す離隔位
置(剥離シート24先端が加熱ロールFh表面から離隔
した位置)に移動する。したがって、図2の操作ハンド
ル6を回転操作することにより、加圧定着部材(Fp,
41〜57)を加熱ロール(定着用加熱回転部材)Fh
表面に離隔、接近させると同時に、剥離シート24の先
端部を加熱ロール(定着用加熱回転部材)Fh表面に離
隔、接近させることができる。
【0039】また、前記間隔調節部材21+26(図8
参照)を用いて前記剛性支持部材12aに対する剥離シ
ート支持板25の間隔を調節することにより、剥離シー
ト24の先端部の位置を、前記加熱ロールFhおよび加
圧ベルトFp(一対の記録シート挟持回転部材Fhおよ
びFp)の圧接領域により形成される定着領域(記録シ
ート挟持部)Q5に対して適切な位置に配置することが
できる。このため、前記定着領域(記録シート挟持部)
Q5から排出される記録シートSを前記加熱ロールFh
および加圧ベルトFp(一対の記録シート挟持回転部材
Fh,Fp)の表面から確実に剥離させることが可能と
なる。
【0040】(実施の形態2)図9は本発明の記録シー
ト剥離装置の実施の形態2の説明図で前記実施の形態1
の図5に相当する図である。図10は前記図9の要部の
説明図で、シート剥離装置の要部の斜視図である。図1
1は前記図10のシート剥離装置の要部を記録シート搬
送方向から見た図である。なお、この実施の形態2の説
明において、前記実施の形態1の構成要素に対応する構
成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略
する。この実施の形態2は、下記の点で前記実施の形態
1と相違しているが、他の点では前記実施の形態1と同
様に構成されている。本発明の実施の形態2のシート剥
離装置は、前記実施の形態1と同様に定着装置に適用し
た例である。
【0041】図9〜図11において、剥離部支持部材1
1の中央部分12の下側部分にはプレート連結部材60
のねじ部分が下側から上側に貫通しており、ナット61
により固定されている。プレート連結部材60の下端面
には剛性プレート(剛性支持部材)62が固着されてい
る。前記剛性プレート(剛性支持部材)62の下方に
は、剥離シート63が下面に接着された剛性の小さな剥
離シート支持板64が配置されている。剥離シート支持
板64の上面には複数のねじ66の下端部が固着されて
いる。各ねじ66は前記前記剛性プレート62に形成さ
れたねじ貫通孔を下方から上方に貫通している。前記ね
じ66には前記剛性プレート62を挟んでナット67お
よび68が螺合している。前記ナット67,68により
この実施の形態2の間隔調節部材(67+68)が構成
されている。
【0042】(実施の形態2の作用)前記構成を備えた
本発明の実施の形態2のシート剥離装置では、前記実施
の形態1と同様に、図2の操作ハンドル6を回転操作す
ることにより、加圧定着部材(Fp,41〜57)を加
熱ロール(定着用加熱回転部材)Fh表面に離隔、接近
させると同時に、剥離シート24の先端部を加熱ロール
(定着用加熱回転部材)Fh表面に離隔、接近させるこ
とができる。また、ナット67および68により構成さ
れる間隔調節部材(67+68)を用いて前記剥離部支
持部材11下面に固定された剛性プレート(剛性支持部
材)62に対する剥離シート支持板64の間隔を調節す
ることができる。このとき、剥離シート63の先端部の
位置を、前記加熱ロールFhおよび加圧ベルト(定着用
加圧回転部材)Fp(一対の記録シート挟持回転部材F
hおよびFp)の圧接領域により形成される定着領域
(記録シート挟持部)Q5に対して適切な位置に配置す
ることができる。このため、前記定着領域(記録シート
挟持部)Q5から排出される記録シートSを前記加熱ロ
ールFhおよび加圧ベルトFp(一対の記録シート挟持
回転部材Fh,Fp)の表面から確実に剥離させること
が可能となる。
【0043】(変更例)以上、本発明の実施の形態を詳
述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明
の変更実施の形態を下記に例示する。
【0044】(H01)加圧定着部材としては、加圧ベル
トを使用する代わりに加圧ロールを使用可能である。 (H02)本発明のシート剥離装置は定着装置以外に転写
装置にも適用することが可能である。 (H03)回転操作軸の回転は操作ハンドルを使用する代
わりに、駆動モータ、またはソレノイド等を使用して回
転させることが可能である。
【0045】
【発明の効果】前述の本発明の画像形成装置は、下記の
効果を奏することができる。 (E01)一対の記録シート挟持回転部材の圧接する圧接
領域から排出される記録シートを前記記録シート挟持回
転部材表面から剥離させる剥離シートの先端と、前記記
録シート挟持回転部材表面との間隙を軸方向に沿って一
定に保持することができる。 (E02)一対の記録シート挟持回転部材の圧接する圧接
領域から排出される記録シートを前記記録シート挟持回
転部材表面から剥離させる剥離シートと、前記記録シー
ト挟持回転部材表面との干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1の記録シート剥
離装置を備えた定着装置を有するカラー画像形成装置の
説明図である。
【図2】 図2は図1に示す定着装置の全体説明図で斜
視図である。
【図3】 図3は前記図2のIII−III線断面の要部説明
図で、加圧ベルトが加熱ロールに圧接している状態を示
す図である。
【図4】 図4は前記図2のIII−III線断面の要部説明
図で、加圧ベルトが加熱ロールから離隔している状態を
示す図である。
【図5】 図5は前記図2のV−V線断面の要部説明図
で、記録シートを加熱ロールから剥離させるための剥離
部材の先端を定着ロール表面に接近して配置した定着動
作位置に保持された状態を示す図である。
【図6】 図6は前記図5の剥離部材の先端を定着ロー
ル表面から離隔した離隔位置に保持された状態を示す図
である。
【図7】 図7は図3〜図6に示す加圧ベルト定着部材
の要部説明図であり、加圧ベルトの内側の分解断面図で
ある。
【図8】 図8は剥離部材支持部材に支持された剥離部
材(記録シートを加熱ロール表面から剥離させるための
部材)の説明図である。
【図9】 図9は本発明の記録シート剥離装置の実施の
形態2の説明図で前記実施の形態1の図5に相当する図
である。
【図10】 図10は前記図9に示す要部の説明図で、
シート剥離装置の要部の斜視図である。
【図11】 図11は前記図10のシート剥離装置の要
部を記録シート搬送方向から見た図である。
【符号の説明】
Fh…記録シート挟持回転部材、定着用回転加熱部材
(加熱ロール)、Fp…記録シート挟持回転部材、定着
用加圧回転部材、Q5…記録シート挟持部(圧接領域、
定着領域)、S…記録シート、4…回転操作軸、6…回
転操作部材(操作ハンドル)、12a,62…剛性支持
部材、21+26,67+68…間隔調整部材、24,
63…剥離シート、25,64…剥離シート支持板、
(Fp+41〜57)…加圧定着部材、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 康隆 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 薗口 慶太郎 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 木島 勝 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 色川 誠一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 佐藤 啓一郎 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA16 BA10 BA11 BA19 BA20 BA21 BB14 BB15 BB29 BB30 BB33 BB35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の構成要件(A01)〜(A05)を備え
    た記録シート剥離装置、(A01)搬送される記録シート
    の搬送方向に垂直な幅方向に延びるとともに互いに圧接
    する圧接領域により形成された記録シート挟持部に進入
    した記録シートを挟持して記録シート搬送方向に回転す
    る一対の記録シート挟持回転部材、(A02)前記記録シ
    ート挟持部から排出される記録シートを前記一対の記録
    シート挟持回転部材のうちのいずれか1つの記録シート
    挟持回転部材の表面から剥離させるために前記1つの記
    録シート挟持回転部材の表面に先端部が近接し且つ前記
    記録シート挟持回転部材幅方向に沿って配置された剥離
    シート、(A03)前記幅方向に沿って配置され且つ前記
    剥離シートを支持する剥離シート支持板、(A04)前記
    剥離シート支持板に対して記録シート搬送方向に垂直な
    方向に間隔を置いて配置され且つ固定フレームに支持さ
    れた、前記剥離シート支持板よりも高剛性の剛性支持部
    材、(A05)前記剛性支持部材および剥離シート支持板
    を連結し且つ前記剛性支持部材に対する剥離シート支持
    板の間隔を調節可能な前記幅方向に沿って間隔を置いて
    配置された複数の間隔調節部材。
  2. 【請求項2】 次の構成要件(A06)〜(A08)を備え
    た請求項1記載の記録シート剥離装置、(A06)回転操
    作軸の軸線回りに圧接回転位置と離隔回転位置との間で
    回転可能な回転操作部材、(A07)前記回転操作部材が
    前記圧接回転位置に回転したときに前記一対の記録シー
    ト挟持回転部材のうちの一方の記録シート挟持回転部材
    を他方の記録シート挟持回転部材に対して圧接させると
    ともに、前記回転操作部材が前記圧接回転位置から離隔
    回転位置に向かって回転したときに前記一対の記録シー
    ト挟持回転部材のうちの一方の記録シート挟持回転部材
    を他方記録シート挟持回転部材に対して離隔させる記録
    シート挟持回転部材移動機構、(A08)前記回転操作部
    材が前記圧接回転位置から前記離隔回転位置に向かって
    回転したときに前記剥離シートの先端部を前記1つの記
    録シート挟持回転部材の表面から離隔させるとともに前
    記回転操作部材が前記離隔回転位置から前記圧接回転位
    置に回転したときに前記剥離シートの先端部を前記1つ
    の記録シート挟持回転部材の表面に近接させる剥離シー
    ト移動機構。
  3. 【請求項3】 次の構成要件(A09)を備えた請求項1
    記載の記録シート剥離装置、(A09)加熱ロール(定着
    用加熱回転部材)および加圧ベルト(定着用加圧回転部
    材)により構成された前記一対の記録シート挟持回転部
    材。
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