JP2002090054A

JP2002090054A - 冷蔵庫の棚装置

Info

Publication number: JP2002090054A
Application number: JP2000284672A
Authority: JP
Inventors: Susumu Oaku; 進大阿久
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 2000-09-20
Filing date: 2000-09-20
Publication date: 2002-03-27

Abstract

(57)【要約】【課題】前棚と後棚とからなる伸縮自在かつ回転可能
とした棚における、不都合な回転を防止する。【解決手段】棚受レール１と、棚受レールに摺動自在
に支持され、前方下面に棚受レールに係止される係止爪
６を備えた前棚２と、前棚の後方に架設され、前棚を伸
縮可能に収納する後棚３と、棚受レールに設けた、係止
爪６が通過するための、係止爪と略等しい幅を有する切
欠溝４とからなり、前棚が前方に伸長して配置された状
態と、前棚を後方に移動して後棚に収納した収納状態
と、後棚の後部に形成された回転軸７を中心として両棚
２，３の前部を上方に回転させて後方に格納した状態と
に選択可能とした冷蔵庫の棚装置において、切欠溝４
を、収納状態では切欠溝４が係止爪６より係止爪６の幅
の半分以上前方にずれた位置とし、また切欠溝４の形状
を変えたりした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫の棚装置に
係わり、より詳細には、前棚と後棚とからなる伸縮自在
かつ回転可能とした冷蔵庫の棚装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、冷蔵庫における冷蔵室庫内の内箱
の空間を複数に仕切り、棚を設けて食品を効率よく多数
収納可能とした例として、例えば特開平９−１１９７７
３号公報に開示されたものがある。この種の棚は、棚受
レールに摺動自在に支持され、下面に棚受レールに係止
される係止爪を備えた前棚と、前棚の後方に架設され、
前棚を伸縮可能に重複させて収納する後棚と、棚受レー
ルに設けた、係止爪が通過するための、係止爪と略等し
い幅を有する切欠溝とからなり、前棚が前方に伸長して
配置された状態と、前棚を後方に移動して後棚と重複さ
せて収納した状態と、後棚の後部に形成された回転軸を
中心として両棚の前部を上方に回転させて後方に格納し
た状態とに選択可能としている。後棚の後部に形成され
た回転軸は、両棚の回転半径を小さくするために、後棚
の中央よりに配置され、切欠溝を、前棚が最も後方に移
動したときの、係止爪と一致する位置に設けており、前
棚を最も後方に移動し、その位置から両棚を回転するよ
うにしていた。このように前棚と後棚とが前後に伸長し
て広い状態と、前棚を後方に移動させて後棚と略等しい
大きさの状態と、不要時には両棚を回転させて後方に収
納する状態とがそれぞれ選択できるようにしていた。

【０００３】ところで、後棚の後方に瓶などの重量物を
載置した場合、前棚を最も後方に移動させて後棚と略等
しい大きさの状態にすると、回転軸を中央よりに配置し
たため、係止爪が切欠溝から外れて両棚が回転してしま
うという問題があった。両棚が回転すると、後棚上に載
置した食品が、倒れたり、落下したり、あるいは後部に
詰まってしまうなどの不都合が生じる恐れがあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上に説明した問題点
に鑑み、本発明は、前棚と後棚とからなる伸縮自在かつ
回転可能とした棚における、不都合な回転を防止するこ
との可能な冷蔵庫の棚装置の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、冷蔵室の内箱の両側に設けた、後端部に
軸受部を有する棚受レールと、同棚受レールに摺動自在
に支持される上面が平坦状の前棚と、同前棚の前方下部
の両側に突出して設けた、前記棚受レールの下面に係止
するための係止爪と、前記前棚の後方に架設され、前記
前棚を伸縮可能に収納するために両側端部を下方に垂下
し内側に屈曲した断面略コ字状の側端部を有する上面が
平坦状の後棚と、前記後棚の両側下部に設けた、前棚を
後棚に収納した状態で両棚を後方に回転させて格納する
ための、前記軸受部に回転自在に枢支される回転軸と、
前記棚受レールに設けた、前記両棚の回転時に前記係止
爪が通過可能とする、前記係止爪と略等しい幅を有する
切欠溝とからなり、前記回転軸は、回転半径を小さくす
るために前記後棚を前部と後部とに分けて同後部のほぼ
中央に配置され、前記前棚を前方に伸長して配置した伸
長状態と、前記前棚を後方に移動して前記後棚に収納し
た収納状態と、前記両棚を前記回転軸を中心として回転
させて後方に格納した格納状態とに選択可能とした冷蔵
庫の棚装置において、前記切欠溝を、前記収納状態では
前記切欠溝が前記係止爪より前記係止爪の幅の半分以上
前方にずれた位置とし、前記前棚を前方に伸長し前記切
欠溝と前記係止爪との位置を一致させ、前記両棚を回転
させる。

【０００６】前記切欠溝は、側面視、略クランク状に形
成してなる。

【０００７】前記切欠溝は、上部を前方に傾けるととも
に、下部を後方に傾けた傾斜を有する。

【０００８】冷蔵室の内箱の両側に設けた、後端部に軸
受部を有する棚受レールと、同棚受レールに摺動自在に
支持される上面が平坦状の前棚と、同前棚の前方下部の
両側に突出して設けた、前記棚受レールの下面に係止す
るための係止爪と、前記前棚の後方に架設され、前記前
棚を伸縮可能に収納するために両側端部を下方に垂下し
内側に屈曲した断面略コ字状の側端部を有する上面が平
坦状の後棚と、前記後棚の両側下部に設けた、前棚を後
棚に収納した状態で両棚を後方に回転させて格納するた
めの、前記軸受部に回転自在に枢支される回転軸と、前
記棚受レールに設けた、前記両棚の回転時に前記係止爪
が通過可能とする、前記係止爪と略等しい幅を有する切
欠溝とからなり、前記回転軸は、回転半径を小さくする
ために前記後棚を前部と後部とに分けて同後部のほぼ中
央に配置され、前記前棚を前方に伸長して配置した伸長
状態と、前記前棚を後方に移動して前記後棚に収納した
収納状態と、前記両棚を前記回転軸を中心として回転さ
せて後方に格納した格納状態とに選択可能とした冷蔵庫
の棚装置において、前記前棚を最も後方へ移動して静止
する前記収納状態での第一の位置に制止するための第一
のストッパー部と、前記前棚をさらに後方へ押し込んだ
ときに移動する第二の位置に制止するための第二のスト
ッパー部とを設け、前記切欠溝を、前記前棚が前記第二
の位置に移動したとき、前記切欠溝と前記係止爪とが一
致する位置に設けた。

【０００９】前記第一のストッパー部は、前記後棚に設
けた、前記前棚を前記第二の位置から前記第一の位置に
戻すように付勢されたバネ部材とする。

【００１０】前記第二のストッパー部は、前記バネ部材
の圧縮方向の弾性限界である。

【００１１】前記第二のストッパー部は、前記前棚の前
部の下部を垂下させて形成した垂下部と、同垂下部に当
接する、前期後棚の前部の両側に設けた、前記後棚の側
面と一体で形成したストッパー片とからなる。

【００１２】前記切欠溝は、上部が前記第一の位置に前
記前棚が移動する位置に対応し、下部が前記第二の位置
に前記前棚が移動する位置に対応するように、上部を前
方に傾けるとともに、下部を後方に傾ける傾斜を有す
る。

【００１３】前記切欠溝は、下部より上部の幅を広げた
形状とする。

【００１４】冷蔵室の内箱の両側に設けた、後端部に軸
受部を有する棚受レールと、同棚受レールに摺動自在に
支持される上面が平坦状の前棚と、同前棚の前方下部の
両側に突出して設けた、前記棚受レールの下面に係止す
るための係止爪と、前記前棚の後方に架設され、前記前
棚を伸縮可能に収納するために両側端部を下方に垂下し
内側に屈曲した断面略コ字状の側端部を有する上面が平
坦状の後棚と、前記後棚の両側下部に設けた、前棚を後
棚に収納した状態で両棚を後方に回転させて格納するた
めの、前記軸受部に回転自在に枢支される回転軸と、前
記棚受レールに設けた、前記両棚の回転時に前記係止爪
が通過可能とする、前記係止爪と略等しい幅を有する切
欠溝とからなり、前記回転軸は、回転半径を小さくする
ために前記後棚を前部と後部とに分けて同後部のほぼ中
央に配置され、前記前棚を前方に伸長して配置した伸長
状態と、前記前棚を後方に移動して前記後棚に収納した
収納状態と、前記両棚を前記回転軸を中心として回転さ
せて後方に格納した格納状態とに選択可能とした冷蔵庫
の棚装置において、前記切欠溝を、前記前棚が最も前方
に移動したとき、前記切欠溝と前記係止爪とが一致する
位置に設けた。

【００１５】

【発明の実施の形態】

【００１６】図１は本発明の冷蔵庫の棚装置における第
一の実施例の要部斜視図を示す。図に基づいて説明す
る。冷蔵室庫内の内箱Ａの左右には、棚受レール１が配
設されており、左右の棚受レール１の間にはそれぞれ上
面をほぼ平坦状とした前棚２と後棚３とからなる伸縮自
在の棚２３が架設されている。棚受レール１はレール面
１ａを内側に突出し、前後に延在してそれぞれ左右対称
に内箱Ａと一体に形成されている。棚受レール１の前部
にはさらに内側に張り出した張出部１ｂが形成されると
ともに、この張出部１ｂの上面には前棚２が前方に最も
引き出された状態を保持するための突起部１ｃが形成さ
れている。棚受レール１の中央よりやや後方には切欠溝
４が形成されるとともに、棚受レール１の後端部にはＵ
字状に上方が開口した軸受部５が形成されている。

【００１７】前棚２の前部の下面両側には棚受レール１
の張出部１ｂの形状に合わせた膨らみを有し、張出部１
ｂに設けた突起部１ｃの前端と当接し、一旦最前部まで
引き出された前棚２が後方へ移動するを阻止するスット
ッパーとしての垂下部２ａを備えている。前棚２の前部
の下面両側には下辺が両側に突き出したＬ字状の係止爪
６を備えている。この係止爪６は先端を棚受レール１の
レール面１ａの下面と接し、前棚２と係止爪６の先端部
とで上下のレール面１ａを摺動自在に挟持するようにし
ており、移動時に、その間の前棚２の浮き上がりを防止
している。また、係止爪６は前棚２を前方に引き出した
とき、係止爪６の前端部が棚受レール１の張出部１ｂの
後端部と当接し、前棚２が前方に移動して抜け落ちるの
を防止している。

【００１８】後棚３の両側端部は、側端部を垂下した後
内側に屈曲する断面略コ字状に形成されており、後棚３
の上板と左右のコ字状の側板とで形成する空間内に前棚
２を摺動自在に収納するようにしている。後棚３の中央
よりやや後方の左右両側下部にはコ字状の側板の端部を
垂下した垂下片３ａを有し、それぞれ外側に突出した回
転軸７が一体に成形されている。後棚３の回転軸７は棚
受レール１の軸受部５によって枢支され、回転軸７を中
心として回転可能としている。

【００１９】図２は本発明の棚装置の動作を説明するた
めの、（ａ）は前棚を引出したとき、（ｂ）は前棚を押
しこんだとき、（ｃ）は棚を回転したときのそれぞれの
要部断面図を示す。図２（ａ）に示すように、前棚２の
前部の膨らみの部分は棚受レール１の前部の張出部１ｂ
に係合し、前棚２と後棚３とはほぼ水平の最大面積とな
っている。張出部１ｂの後端部と係止爪６の前端部とは
図の位置で当接するようにしており、前棚２はこれ以上
前方に引き出されることはない。また、前棚２の前部の
膨らみの部分の後部に設けた垂下部２ａが、棚受レール
１の張出部１ｂの後端部を上方に突出させた突起部１ｃ
に当接しており、前棚２が不用意に後方へ移動しないよ
うに係止している。

【００２０】図２（ａ）の状態から前棚２の前部を軽く
持ち上げるようにして後方へ押すと、垂下部２ａと突起
部１ｃとの係止が外れ、前棚２は後方へ移動可能とな
る。このとき、前棚２の下面と、前棚２の両側の係止爪
６の先端部とが棚受レール１を挟持するようにしている
ので、前棚２は棚受レール１を外れることはなく、前棚
２はレール面１ａに沿って摺動自在に移動することがで
きる。図２（ｂ）は前棚２を最も後方を押し込んだ状態
を示す。前棚２の垂下部２ａは後棚３の両側の側面を一
体に形成したストッパー片３ｂに当接し、これ以上押し
込まれるのを防止する。前棚２は後棚３の上板の下方に
収納され、棚２３の面積は約半分になる。このとき、前
棚２の係止爪６と棚受レール１の切欠溝４とは、係止爪
６の幅の半分以上位置がずれており、後棚３の上板の後
方に重量物が載置されていても、棚２３が回転してしま
うことはない。棚２３を回転させるには、前棚２をやや
前方に引出し、係止爪６と切欠溝４とが一致する位置で
上方に持ち上げると、係止爪６が切欠溝４を通過できる
ので、棚２３を回転することができる。このとき、前棚
２は係止爪６の幅の半分程度の移動距離で回転可能とな
るので違和感が少ない。

【００２１】図２（ｃ）は棚２３を回転し、後方へ格納
した図を示す。後棚３の中央よりやや後方の両側に設け
た回転軸７が棚受レール１の後部の軸受部５に枢支され
ており、この回転軸７を中心に棚２３を回転することが
できる。回転軸は、回転半径を小さくするために後棚を
前部と後部とに分けて後部のほぼ中央、またはさらに中
央よりに配置されているので、上下の棚幅が狭くても容
易に回転できる。棚２３を使用しな場合、この格納状態
にして格納することで、庫内に広い空間を確保すること
ができる。

【００２２】図３（ａ）、（ｂ）は第一の実施例におけ
る切欠溝の他の実施例を説明するための要部断面図であ
る。図に基づいて説明する。図３（ａ）は棚受レール１
に設けた切欠溝４の溝の形状を側面視、略クランク状に
形成した例である。本発明の棚装置では、前棚２を最も
奥に押し込んだ状態での棚２３の不要な回転を防ぐため
に切欠部の位置をやや前方の位置にずらすようにした。
しかし、たまたま前棚２を係止爪６と切欠溝４とが一致
した位置で静止させて使用すると、不要な回転を行う恐
れがある。溝の形状をクランク状に形成することで、係
止爪６と切欠溝４とが一致した位置で静止するような場
合であっても、前棚２はやや上方へ傾くことはあって
も、不要な回転は防止することができる。棚２３を回転
するためには、前棚２をやや上に上げてから後方へ押
し、その後上方へ持ち上げるという３段階の手順が必要
であるが、確実に不要な回転を防止することができる。

【００２３】図３（ｂ）は棚受レール１に設けた切欠溝
４の溝の形状を、側面視、上部を後方へ下部を前方にし
た傾きを持たせて形成した例である。溝に傾き形成した
ことで、係止爪６と切欠溝４とが一致した位置で停止し
た場合でも、前棚２はやや上方へ傾くことはあっても、
係止爪６が傾斜面に当接して不要な回転を防止すること
ができる。なお、この場合、前棚２を係止爪６と切欠溝
４とが一致した位置から後方、斜め上方へ持ち上げると
いう１段の手順のみでを回転することが可能で、棚２３
を格納する場合には扱いやすいものとなっている。

【００２４】図４は棚装置における第二の実施例を示す
要部側断面図である。第二の実施例は、切欠溝４を前棚
２が最も前方に移動したとき、切欠溝４と係止爪６とが
一致する位置に設けた例である。第二の実施例では、静
止状態で切欠溝４と係止爪６とが一致しているが、前棚
２は最も前方に位置しているので、棚２３が不要に回転
することはない。棚２３を格納する場合、図の実線で示
す静止した位置で前棚２を上方に持ち上げ、その状態で
後方へ押し、後棚３に収納させるとともに、棚２３を回
転させればよいので、格納操作がわかりやすいという利
点がある。

【００２５】図５は本発明の棚装置の第三の実施例を示
す要部の側断面図である。図５（ａ）は通常の前棚２が
最も奥へ押し込まれて収納された第一の位置で静止した
状態を示す。後棚３の最後部には第一のストッパー部で
あるバネ部材８が一方の端部のみを後棚３に固定して配
設されており、前棚２の最後部はこの位置でバネ部材８
の先端部と当接している。前棚２はこの収納状態で安定
して静止するようにロックされる。この第一の位置での
状態では切欠溝４と係止爪６とは位置がずれており、棚
２３が不要に回転することはない。

【００２６】図５（ｂ）は前棚２を通常に収納される位
置からさらに奥へ押し込んだ第二の位置の状態を示す。
バネ部材８は圧縮され、第二のストッパーとなるそれ以
上圧縮されない図の圧縮限界の位置で制止される。この
第二の位置での状態で切欠溝４と係止爪６とは一致した
位置にあり、この状態のまま棚２３を上方に持ち上げれ
ば棚２３を回転させることができる。この第三の実施例
は通常の使用での不要な回転を防止し、格納する場合に
は棚２３を押しながら上方へ持ち上げれば回転させるこ
ととができるので、操作がわかりやすいという利点があ
る。なお、第二のストッパー部は、前棚２の前部の下部
を垂下させて形成した垂下部２ａと、垂下部２ａに当接
する、後棚３の前部の両側に設けた、後棚３の側面と一
体で形成したストッパー片３ｂとしてもよい。これによ
り確実に定位置で制止させることができる。

【００２７】図６（ａ）、（ｂ）は第三の実施例におけ
る切欠溝の溝の形状の他の例を示す要部側断面図であ
る。図６（ａ）は切欠溝４の溝の形状を下部に比べて上
部を前方に位置するように傾斜を持たせた例である。図
５（ａ）に示したように、第三の実施例では、通常前棚
２が最も押し込まれた状態で静止する場合、前棚２はバ
ネ部材８によってやや前方に位置しており、そのままの
状態では棚２３を元の状態に設定することができない。
一旦後方へ回転させて格納した棚２３を再設定する場
合、傾斜を持たないストレートの溝形状の場合には、前
棚２をやや後方へ押し込んで切欠溝４と係止爪６との位
置を合わせてから棚２３を押し下げて設定する必要があ
る。図６（ａ）の例では切欠溝４の溝の上部の位置は通
常バネ部材８によって付勢されて静止する位置に設定し
ているので、棚２３をそのまま回転させて落し込めばよ
いので、再設定の操作が簡単になる。

【００２８】図６（ｂ）は切欠溝４の溝を下部に比べて
上部を広げた例を示す。棚２３を回転して格納させるた
めの動作は前述の例と同様であるが、一旦回転して格納
した棚２３を再度使用するために設定する場合、通常は
切欠溝４と係止爪６との位置を合わせてから棚２３を押
し下げて設定する必要があるが、この（Ｂ）の形状の場
合、通常の位置、さらに押し込んだ位置の、第一、第二
のいずれの状態からでも、そのまま棚２３を落下させれ
ば再設置が可能であり、さらに扱い易いものとすること
ができる。

【００２９】

【発明の効果】本発明は以上に説明した内容で実施さ
れ、以下に述べる効果を奏する。棚受レールと、棚受レ
ールに摺動自在に支持され、前方下面に棚受レールに係
止される係止爪を備えた前棚と、前棚の後方に架設さ
れ、前棚を伸縮可能に収納する後棚と、棚受レールに設
けた、係止爪が通過するための、係止爪と略等しい幅を
有する切欠溝とからなり、前棚が前方に伸長して配置さ
れた状態と、前棚を後方に移動して後棚に収納した状態
と、後棚の後部に形成された回転軸を中心として両棚の
前部を上方に回転させて後方に格納した状態とに選択可
能とした冷蔵庫の棚装置において、切欠溝を、収納状態
では切欠溝が係止爪より係止爪の幅の半分以上前方にず
れた位置とし、また切欠溝の形状を変えたりしたので、
前棚と後棚とからなる伸縮自在かつ回転可能とした棚に
おける不都合な回転を防止することの可能な冷蔵庫の棚
装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の冷蔵庫の棚装置の第一の実施例にお
ける棚装置の要部斜視図を示す。

【図２】本発明の冷蔵庫の棚装置の動作を説明するた
めの、（ａ）は前棚を引出したとき、（ｂ）は前棚を押
しこんだとき、（ｃ）は棚を回転したときのそれぞれの
要部断面図を示す。

【図３】本発明の冷蔵庫の棚装置の第一の実施例にお
ける、（ａ）、（ｂ）は切欠溝の他の実施例を説明する
ための要部断面図である。

【図４】本発明の冷蔵庫の棚装置の第二の実施例にお
ける要部断面図を示す。

【図５】本発明の冷蔵庫の棚装置の第三の実施例にお
ける棚装置の要部断面図を示す。

【図６】本発明の冷蔵庫の棚装置の第三の実施例にお
ける、（ａ）、（ｂ）は切欠溝の他の実施例を説明する
ための要部断面図である。

【符号の説明】

１棚受レール１ａレール面１ｂ張出部１ｃ突起部２前棚２ａ垂下部３後棚３ａ垂下片３ｂストッパー片４切欠溝５軸受部６係止爪７回転軸８バネ部材２３棚Ａ内箱

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】冷蔵室の内箱の両側に設けた、後端部に
軸受部を有する棚受レールと、同棚受レールに摺動自在
に支持される上面が平坦状の前棚と、同前棚の前方下部
の両側に突出して設けた、前記棚受レールの下面に係止
するための係止爪と、前記前棚の後方に架設され、前記
前棚を伸縮可能に収納するために両側端部を下方に垂下
し内側に屈曲した断面略コ字状の側端部を有する上面が
平坦状の後棚と、前記後棚の両側下部に設けた、前棚を
後棚に収納した状態で両棚を後方に回転させて格納する
ための、前記軸受部に回転自在に枢支される回転軸と、
前記棚受レールに設けた、前記両棚の回転時に前記係止
爪が通過可能とする、前記係止爪と略等しい幅を有する
切欠溝とからなり、前記回転軸は、回転半径を小さくするために前記後棚を
前部と後部とに分けて同後部のほぼ中央に配置され、前記前棚を前方に伸長して配置した伸長状態と、前記前
棚を後方に移動して前記後棚に収納した収納状態と、前
記両棚を前記回転軸を中心として回転させて後方に格納
した格納状態とに選択可能とした冷蔵庫の棚装置におい
て、前記切欠溝を、前記収納状態では前記切欠溝が前記係止
爪より前記係止爪の幅の半分以上前方にずれた位置と
し、前記前棚を前方に伸長し前記切欠溝と前記係止爪と
の位置を一致させ、前記両棚を回転させることを特徴と
する冷蔵庫の棚装置。
【請求項２】前記切欠溝は、側面視、略クランク状に
形成してなることを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫の
棚装置。
【請求項３】前記切欠溝は、上部を前方に傾けるとと
もに、下部を後方に傾けた傾斜を有することを特徴とす
る請求項１記載の冷蔵庫の棚装置。
【請求項４】冷蔵室の内箱の両側に設けた、後端部に
軸受部を有する棚受レールと、同棚受レールに摺動自在
に支持される上面が平坦状の前棚と、同前棚の前方下部
の両側に突出して設けた、前記棚受レールの下面に係止
するための係止爪と、前記前棚の後方に架設され、前記
前棚を伸縮可能に収納するために両側端部を下方に垂下
し内側に屈曲した断面略コ字状の側端部を有する上面が
平坦状の後棚と、前記後棚の両側下部に設けた、前棚を
後棚に収納した状態で両棚を後方に回転させて格納する
ための、前記軸受部に回転自在に枢支される回転軸と、
前記棚受レールに設けた、前記両棚の回転時に前記係止
爪が通過可能とする、前記係止爪と略等しい幅を有する
切欠溝とからなり、前記回転軸は、回転半径を小さくするために前記後棚を
前部と後部とに分けて同後部のほぼ中央に配置され、前記前棚を前方に伸長して配置した伸長状態と、前記前
棚を後方に移動して前記後棚に収納した収納状態と、前
記両棚を前記回転軸を中心として回転させて後方に格納
した格納状態とに選択可能とした冷蔵庫の棚装置におい
て、前記前棚を最も後方へ移動して静止する前記収納状態で
の第一の位置に制止するための第一のストッパー部と、
前記前棚をさらに後方へ押し込んだときに移動する第二
の位置に制止するための第二のストッパー部とを設け、前記切欠溝を、前記前棚が前記第二の位置に移動したと
き、前記切欠溝と前記係止爪とが一致する位置に設けた
ことを特徴とする冷蔵庫の棚装置。
【請求項５】前記第一のストッパー部は、前記後棚に
設けた、前記前棚を前記第二の位置から前記第一の位置
に戻すように付勢されたバネ部材とすることを特徴とす
る請求項４記載の冷蔵庫の棚装置。
【請求項６】前記第二のストッパー部は、前記バネ部
材の圧縮方向の弾性限界であることを特徴とする請求項
５記載の冷蔵庫の棚装置。
【請求項７】前記第二のストッパー部は、前記前棚の
前部の下部を垂下させて形成した垂下部と、同垂下部に
当接する、前期後棚の前部の両側に設けた、前記後棚の
側面と一体で形成したストッパー片とからなることを特
徴とする請求項４記載の冷蔵庫の棚装置。
【請求項８】前記切欠溝は、上部が前記第一の位置に
前記前棚が移動する位置に対応し、下部が前記第二の位
置に前記前棚が移動する位置に対応するように、上部を
前方に傾けるとともに、下部を後方に傾ける傾斜を有す
ることを特徴とする請求項４ないし７記載の冷蔵庫の棚
装置。
【請求項９】前記切欠溝は、下部より上部の幅を広げ
た形状とすることを特徴とする請求項４ないし７記載の
冷蔵庫の棚装置。
【請求項１０】冷蔵室の内箱の両側に設けた、後端部
に軸受部を有する棚受レールと、同棚受レールに摺動自
在に支持される上面が平坦状の前棚と、同前棚の前方下
部の両側に突出して設けた、前記棚受レールの下面に係
止するための係止爪と、前記前棚の後方に架設され、前
記前棚を伸縮可能に収納するために両側端部を下方に垂
下し内側に屈曲した断面略コ字状の側端部を有する上面
が平坦状の後棚と、前記後棚の両側下部に設けた、前棚
を後棚に収納した状態で両棚を後方に回転させて格納す
るための、前記軸受部に回転自在に枢支される回転軸
と、前記棚受レールに設けた、前記両棚の回転時に前記
係止爪が通過可能とする、前記係止爪と略等しい幅を有
する切欠溝とからなり、前記回転軸は、回転半径を小さくするために前記後棚を
前部と後部とに分けて同後部のほぼ中央に配置され、前記前棚を前方に伸長して配置した伸長状態と、前記前
棚を後方に移動して前記後棚に収納した収納状態と、前
記両棚を前記回転軸を中心として回転させて後方に格納
した格納状態とに選択可能とした冷蔵庫の棚装置におい
て、前記切欠溝を、前記前棚が最も前方に移動したとき、前
記切欠溝と前記係止爪とが一致する位置に設けたことを
特徴とする冷蔵庫の棚装置。