JP2002089730A - 電動切換弁 - Google Patents

電動切換弁

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JP2002089730A
JP2002089730A JP2000282239A JP2000282239A JP2002089730A JP 2002089730 A JP2002089730 A JP 2002089730A JP 2000282239 A JP2000282239 A JP 2000282239A JP 2000282239 A JP2000282239 A JP 2000282239A JP 2002089730 A JP2002089730 A JP 2002089730A
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JP2000282239A
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Hitoshi Umezawa
仁志 梅澤
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Fujikoki Corp
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Fujikoki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を低減できるとともに、騒音がほと
んど発生せず、かつ、比較的簡素な構成で、装置コス
ト、製造コストを低く抑えることができ、開閉の確実
性、弁体のシール性、汎用性等の向上を図り得るように
された電動切換弁を提供する。 【解決手段】 キャン11と、このキャン11の外周に
取り付けられたステータ13及び前記キャン11の内周
に配在されたロータ17等からなるステッピングモータ
12と、前記ロータ12の内周側にそれと一体回動可能
に設けられた回転弁体20と、この回転弁体20の一端
面側に対向配置された弁シート部材30と、を有し、前
記弁シート部材30のシート面30aに第1及び第2の
流出口32、33が開口せしめられ、前記回転弁体20
が、前記シート面30aに摺接しながら回転せしめられ
るとともに、その回転停止位置に応じて、前記第1及び
第2の流出口を択一的に閉じるとともに、前記第1及び
第2の流出口の両方を同時に開閉することのできる閉成
用弁部20Bを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路の切り換えを
行う切換弁に係り、特に、空調機や冷蔵庫等の冷媒循環
系に組み込んで使用するのに好適な、ステッピングモー
タを用いた電動切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、1本の流路Aを流れる流体を2
本の流路B及び流路Cのいずれかに任意に切り換えて流
すようにする場合、通常、流路Aと流路B、Cとの間に
三方切換弁を介装する。具体的には、例えば、冷蔵庫に
おいては、圧縮機からの冷媒が導入される流路Aと、冷
媒を冷凍室側のエバポレータに導く流路Bと、冷媒を冷
蔵室側のエバポレータに導く流路Cと、の間に、三方切
換弁が介装され、流路Aに導入された冷媒は、三方切換
弁により流路Bと流路Cのいずれか一方のみに択一的に
流される。つまり、前記三方切換弁においては、流路A
(流入口)は常時開かれ、流路B(第1の流出口)が開
けられているときは、流路C(第2の流出口)が閉じら
れ、逆に、流路Bが閉じられているときは、流路Cが開
けられる。従来、前記三方切換弁としては、電磁式の開
閉弁を2個組み合わせたものを用いることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁式の三方切換弁は、少なくとも、2本の流出口のう
ちの一方を開けている期間は、それに備えられるソレノ
イドを通電励磁しておかなければならないので、消費電
力が大きいという問題があった。また、流路切換時に
は、金属製の弁体(スプール等)が勢い良く弁座(弁ケ
ース等)に衝突して停止せしめられる構造となっている
ので、大きな騒音が発生するという問題等もあった。
【0004】さらに、前記第1及び第2の流出口を択一
的に閉じることに加えて、それら両方を同時に開閉し得
るようになすこと、言い換えれば、第1の流出口のみを
閉、第2の流出口のみを閉、前記第1及び第2の流出口
の両方を共に開、及び、前記第1及び第2の流出口の両
方を共に閉、の四パターンをとり得るようにすること、
並びに、開閉の確実性、弁体のシール性、汎用性等の向
上を図ることも課題となっていた。
【0005】本発明は、上記ような課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ステッピングモー
タにより弁体をシート面に摺接させながら回転させるよ
うにして、消費電力を低減できるとともに、騒音がほと
んど発生せず、かつ、部品点数を削減して、装置コス
ト、製造コストを低く抑えることのでき、さらに、前記
第1及び第2の流出口を択一的に閉じることに加えて、
前記第1及び第2の流出口の両方を同時に開閉し得ると
ともに、開閉の確実性、弁体のシール性、汎用性等の向
上を図り得るようにされた電動切換弁を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る電動流量調整弁は、基本的には、キャ
ンと、このキャンの外周に取り付けられたステータ及び
前記キャンの内周に配在されたロータ等からなるステッ
ピングモータと、前記ロータの内周側に該ロータと一体
回動可能に配在された回転弁体と、該回転弁体の一端側
に対向配置された弁シート部材と、を有し、前記弁シー
ト部材のシート面に第1及び第2の流出口が開口せしめ
られ、前記回転弁体が、前記シート面に摺接しながら回
転せしめられるとともに、その回転停止位置に応じて、
前記第1及び第2の流出口を択一的に閉じるとともに、
前記第1及び第2の流出口の両方を同時に開閉すること
のできる閉成用弁部を備えていることを特徴としてい
る。
【0007】好ましい態様では、前記閉成用弁部が、前
記第1及び第2の流出口の両方を共に開く第1の回転停
止位置、前記第1の流出口のみを閉じる第2の回転停止
位置、前記第1及び第2の流出口の両方を共に閉じる第
3の回転停止位置、及び、前記第2の流出口のみを閉じ
る第4の回転停止位置、の四位置にて停止せしめられる
ようにされる。より好ましい態様では、前記閉成用弁部
を前記第1ないし第4の回転停止位置のうちの少なくと
も一位置にて停止させるべく、前記弁シート部材に、前
記回転弁体が接当せしめられる回転停止用ストッパが設
けられる。
【0008】上記のように本発明に係る電動切換弁で
は、ステッピングモータにより弁体の閉成用弁部を弁シ
ート部材のシート面に摺接させながら所定角度回転させ
て、前記第1及び第2の流出口を択一的に閉じることに
加えて、それら両方を同時に開閉し得るようになすこ
と、言い換えれば、第1の流出口のみを閉、第2の流出
口のみを閉、前記第1及び第2の流出口の両方を共に
開、及び、前記第1及び第2の流出口の両方を共に閉、
の四パターンをとり得るようにされている。
【0009】この場合、ステッピングモータを用いたこ
とで、弁体を正確に所要の角度だけ回転させることがで
きるとともに、起動、停止、逆転の応答性がよくなり、
しかも、停止時に高い保持トルクを持つことから、切り
換え時以外は、通電することを要さない。そのため、消
費電力を従来の電磁式のもの等に比して大幅に抑えるこ
とができる。
【0010】また、オープンループ制御を行えるので、
回転位置を検出するセンサ類が必要なフィードバック制
御を行う場合に比して、トータルシステムが簡素とな
り、調整、保守、点検等が容易となる。さらに、供給パ
ルス数に応じて回転角度が設定されることから、回転停
止用ストッパは、必ずしも必要ではないが、これが存在
することにより、回転弁体の回転を確実に停止させるこ
とができ、しかも、たとえ、回転停止用ストッパを設け
たとしても、閉成用弁部がストッパに接当したとき、騒
音はほとんど発生しない。
【0011】また、2本の流出口を同時に開閉できるよ
うにもされていることから、電動切換弁としての機能、
汎用性が増し、用途を拡大できる。具体的には、例え
ば、当該電動切換弁を冷蔵庫の冷凍サイクルに組み込ん
だ場合等において、流体(冷媒)を循環させる必要のな
いとき(例えばコンプレッサ停止時)、2本の流出口を
共に閉じておくことで、冷媒がサイクル側に不所望に流
出することが防がれ、省エネルギー化等が図られる。
【0012】ここで、本発明の電動切換弁の如くの、ス
テッピングモータを備えた電動切換弁においては、回転
弁体が回転停止用ストッパに接当して停止せしめられた
ときにおける、ステッピングモータのステータ(コイ
ル)とロータとの位置関係、言い換えれば、それらの磁
極配列に基づく磁力による吸引反発の関係に起因して、
ロータがそれまでの回転方向とは反対方向に多少戻され
る現象(反転戻り現象)が生じる場合がある。このよう
に、ロータに反転戻り現象が生じると、それに伴って回
転弁体も前記回転停止用ストッパから離れる方向に反転
せしめられ、その停止位置が適正な停止位置(回転停止
用ストッパに接当した位置)からずれてしまい、流出口
の開閉が適正に行われなくなるおそれがある。そこで、
上記の如くの問題を生じないようにすべく、本発明に係
る電動切換弁の好ましい態様では、前記ロータ又は該ロ
ータに一体回動可能に連結された弁ホルダに、前記回転
弁体が、所定の回転角度分に相当する遊び間隙を介して
一体回動可能に連結される。
【0013】より好ましい態様では、前記ロータ又は前
記弁ホルダと前記回転弁体のうちのいずれか一方に、両
面平行面取り形(レーストラック形)等の非円形断面の
嵌合凸部が突設されるとともに、他方に前記嵌合凸部が
遊嵌される非円形断面の嵌合凹部が形成される。この場
合、前記遊び間隙により形成される所定の回転角度分
は、好ましくは、前記ロータが前記反転戻り現象により
反転せしめられる場合に予測される反転戻り角度の最大
値に設定される。
【0014】このように、前記ロータ又は弁ホルダに、
前記回転弁体が、前記ロータの反転戻り角度の最大値で
ある所定の回転角度分に相当する遊び間隙を介して一体
回動可能に嵌合せしめられることにより、前記ロータに
前記反転戻り現象が生じても、該現象が前記遊び間隙に
より吸収されるので、前記回転弁体は適正な停止位置
(回転停止用ストッパに接当した位置)から動かず、し
たがって、流出口の開閉は常時適正に行われることにな
る。また、前記遊び間隙は、ロータや弁ホルダの回転時
の振れをも吸収することになるので、弁体のシール性を
向上させるという効果も得られる。
【0015】本発明の電動切換弁の上記以外の好ましい
態様では、前記弁シート部材の側面に、前記弁シート部
材の高さ方向に形成された縦穴と、該縦穴から側方に伸
びる横穴と、からなる流入口が形成され、さらに、好ま
しくは、前記弁シート部材を縦貫するように前記縦穴が
形成されるとともに、該縦穴の前記シート面側を塞ぐよ
うに、前記回転停止用ストッパの基端側が嵌入される。
【0016】このような構成とされることにより、流体
は流入口を形成する縦穴及び横穴を介して、回転弁体側
ではなく、それに直交する方向に噴出せしめられるの
で、回転弁体に及ぼす影響が小さくなり、そのため、流
体を回転弁体側に向けて噴出させるようにしたものに比
して、流出口に対する弁体(閉成用弁部)のシール性が
向上する。
【0017】また、流入口を、前記弁シート部材を縦貫
する縦穴と該縦穴から側方に伸びる横穴とで形成し、前
記縦穴のシート面側を回転停止用ストッパで塞ぐように
なすことにより、弁シート部材及び回転停止用ストッパ
の加工組立が容易となり、コスト低減が図られる。他の
好ましい態様では、前記閉成用弁部に、前記シート面と
の接触面積を減じるべく凹部が設けられる。このように
して、シート面と閉成用弁部との接触面積を小さくする
ことより、シート面に対する閉成用弁部の面圧が大きく
なり、そのため、流出口に対する弁体(閉成用弁部)の
シール性が一層向上する。
【0018】さらに上記以外の好ましい態様を、以下に
挙げる。 ・前記弁シート部材における前記流入口及び流出口の一
端側に、流体導入管及び流体導出管を直接内嵌接合す
る。 ・前記弁シート部材に前記キャンの一端部を密封接合
し、前記弁シート部材と前記キャンとの間に弁室を形成
する。 以上の2態様では、弁シート部材周りが簡素となるとと
もに、部品点数及び組立て時の工数が削減され、コスト
低減が図られる。
【0019】・前記ロータと前記回転弁体との間に、該
回転弁体の閉成用弁部を前記シート面に直接押圧する付
勢部材を介装する。この態様では、コイルばね等の付勢
部材により閉成用弁部がシート面に直接押圧され、ロー
タ(の回転軸線)の振れが前記付勢部材により吸収され
て前記回転弁体には伝わり難くされるで、流出口に対す
る弁体(閉成用弁部)のシール性が一層向上する。
【0020】・前記弁シート部材の中央に、回転支軸を
圧入固定し、この回転支軸に、前記ロータ、前記弁ホル
ダ、前記回転弁体等の回転部分を回動自在に外嵌する。
この態様では、回転弁体(従動回転部材、連動回転部
材)の振れが回転支軸により抑えられ、これにより、弁
体のシール性が一層向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は本発明に係る電動切換弁
の一実施形態を示している。図示実施形態の電動切換弁
10は、逆立有底円筒状のキャン11と、ステッピング
モータ12と、を備えている。前記ステッピングモータ
12は、前記キャン11の外周に取り付けられたステー
タヨーク13、このヨーク13内に配設されたボビン1
4、このボビン14に巻装された巻線15、及び、それ
らの外周を覆う樹脂モールド16からなるステータ12
Aと、前記キャン11の内周に配在されて、後述する中
心軸線O回りに正逆両方向に回転せしめられるプラスチ
ックマグネットからなるロータ17と、からなってい
る。
【0022】前記キャン11の一端部(下端部)は、大
径下半部30Bと小径上半部30Aとからなる断面凸字
状の段付き円柱状とされた、ステンレス製あるいは黄銅
製等の弁シート部材30の中間段差部にリング状連結部
材37を介して溶接等により密封接合されており、この
弁シート部材30の小径上半部30Aと前記キャン11
との間に弁室34が形成されている。
【0023】前記弁シート部材30には、図2、図3を
参照すればよくわかるように、そのシート面(上面)3
0a側中央部に、金属製の回転支軸40の下部が圧入等
により挿着固定され、また、そのシート面(上面)30
aに第1の流出口32及び第2の流出口33が開口せし
められるとともに、その小径上半部30Aの前記第1の
流出口32が形成されている側とは反対側の周側面に流
入口31が開口せしめられている。
【0024】前記流入口31は、前記弁シート部材30
を高さ方向に縦貫するように形成された段付きの縦穴3
1aと、該縦穴31aから側方(真横)に伸びる横穴3
1bと、からなっており、前記縦穴31aの前記シート
面30a側を塞ぐように、後述する回転停止用ストッパ
35の基端側が圧入されている。また、前記縦穴31の
うち、前記弁シート部材30の大径下半部30Bに位置
する大径部には、流体導入管46が圧入、ろー付け、溶
接等により直接内嵌接合(接合部51)されている。
【0025】前記第1の流出口32及び第2の流出口3
3は、それぞれ前記弁シート部材30を高さ方向に縦貫
するように形成された、下側から順次、大径部、中径
部、小径部からなる段付きの挿通穴からなっており、前
記弁シート部材30の大径下半部30Bに位置する大径
部には、流体導出管47、48が圧入、ろー付け、溶接
等により直接内嵌接合(接合部52、53)されてい
る。
【0026】これら第1の流出口32及び第2の流出口
33は、後述する回転弁体20の下端部を構成する扇形
状断面の閉成用弁部20Bにより、例えば図4〜図7に
示される如くに、択一的に閉じられるとともに、両方が
同時に開閉されるように配置されている。詳細には、第
1の流出口32は、前記流入口31(回転停止用ストッ
パ35の中心線))と前記弁シート部材30、回転支軸
40等の中心軸線Oとを通る直線K上に配置されてお
り、第2の流出口33は、第1の流出口32及び回転停
止用ストッパ35と同一円周上で、かつ、第1の流出口
32と回転停止用ストッパ35との間における若干第1
の流出口32寄りに配置されている。
【0027】一方、前記ロータ17の上部には、金属製
のリング状部材19がインサート成形により固設され、
このリング状部材19に、円柱部27Aと該円柱部27
Aから下方に突出する両面平行面取り形(断面レースト
ラック形)の嵌合凸部27Bからなる金属製の弁ホルダ
27の上部がカシメ加工(カシメ部27a)により一体
的に連結されており、該弁ホルダ27(の中央に設けら
れた挿通穴27A)が、前記回転支軸40の上部に回転
自在に外嵌されている。したがって、前記ロータ17と
弁ホルダ27とは、前記回転支軸40の中心線である回
転軸線Oを中心として正逆両方向に一体的に回動せしめ
られる。
【0028】前記回転支軸40の上部、つまり、前記弁
ホルダ27と前記キャン11の頂面との間には、座金2
9を介してカラー28が介装されている。また、前記回
転支軸40における前記弁シート部材30と弁ホルダ2
7との間には、合成樹脂製の回転弁体20(の底壁部2
0Cに設けられた挿通穴20c)が回転自在に外嵌され
ている。
【0029】前記回転弁体20は、図2、図3に加えて
図4(B)を参照すればよくわかるように、前記弁ホル
ダ27の嵌合凸部27Bが遊び間隙S(後述)を介して
遊嵌される、それと相似形(両面平行面取り形)の嵌合
穴20aを有する基体スリーブ20Aと、該基体スリー
ブ20Aの下側に連設された所定の中心角の扇形状断面
(図4(A)参照)の閉成用弁部20Bと、該閉成用弁
部20Bと前記基体スリーブ20Aとを連結する底壁部
20Cと、からなっており、前記ロータ17及び弁ホル
ダ27が正逆両方向に回転せしめられるとき、図4〜図
7に示される如くに、前記弁ホルダ27の嵌合凸部27
B(の対角線上に位置する二つのコーナー部)に押され
るようにして、それらと一体的に回動せしめられる。
【0030】そして、前記弁ホルダ27の嵌合凸部27
B内には、下面開口のばねガイド穴27dが形成され、
該ばねガイド穴27dの上面と前記回転弁体20の底壁
部20Cとの間に、前記閉成用弁部20Bを前記弁シー
ト部材30のシート面30aに直接押圧する付勢部材と
しての押圧用コイルばね25が介装されている。前記底
壁部20Cと前記押圧用コイルばね25との間にはばね
受け座金26が介装されている。
【0031】前記回転弁体20の閉成用弁部20Bは、
前記押圧用コイルばね25の付勢力により、前記弁シー
ト部材30のシート面30aに押し付けられており、し
たがって、前記ロータ17が回転せしめられるときに
は、前記シート面30aを摺接しながら回転せしめられ
て、前記回転停止用ストッパ35に接当して停止せしめ
られる。ここでは、前記閉成用弁部20Bは、図4
(A)に示される如くの、前記第1及び第2の流出口3
2、33の両方を共に開く第1の回転停止位置、図5
(A)に示される如くの、前記第1の流出口32のみを
閉じる第2の回転停止位置、図6に示される如くの、前
記第1及び第2の流出口32、33の両方を共に閉じる
第3の回転停止位置、及び、図7に示される如くの、前
記第2の流出口33のみを閉じる第4の回転停止位置、
の四位置にて停止せしめられるようにされている。
【0032】なお、前記閉成用弁部20Bには、前記シ
ート面30aとの接触面積を減じるべく、その接触面
(下面)から上側に凹む、該閉成用弁部20の断面外形
より若干小さい扇形状の凹部22が形成されている。こ
こで、ステッピングモータ12を備えた本実施形態の電
動切換弁10においては、前記回転弁体20が回転停止
用ストッパ35に接当して停止せしめられたとき(図
4、図7参照)における、ステッピングモータ12のス
テータ(コイル)12Aとロータ17との位置関係、言
い換えれば、それらの磁極配列に基づく磁力による吸引
反発の関係に起因して、ロータ17がそれまでの回転方
向とは反対方向に多少戻される現象(反転戻り現象)が
生じる場合がある。このように、ロータ17に反転戻り
現象が生じると、それに伴って回転弁体20も前記回転
停止用ストッパ35から離れる方向に反転せしめられ、
その停止位置が適正な停止位置(回転停止用ストッパ3
5に接当した位置)からずれてしまい、流出口32、3
3の開閉が適正に行われなくなるおそれがある。
【0033】そこで、上記の如くの問題を生じないよう
にすべく、本実施形態では、図4(B)、図7(B)に
示される如くに、前記弁ホルダ27の嵌合凸部27Bと
前記回転弁体20の嵌合穴20aとの間に、前記ロータ
17が前記反転戻り現象により反転せしめられる場合に
予測される反転戻り角度の最大値θmaxに相当する遊
び間隙Sが形成されている。
【0034】このような構成とされた本実施形態の電動
切換弁10においては、前記閉成用弁部20Bが、図4
(A)に示される如くの第1の回転停止位置と、図5
(A)に示される如くの第2の回転停止位置と、図6
(A)に示される如くの第3の回転位置、及び、図7
(A)に示される如くの第4の回転停止位置、の四位置
をとるようにされる。
【0035】すなわち、閉成用弁部20Bが第1の回転
停止位置(起点)をとるときには、図4(A)に示され
る如くに、該閉成用弁部20Bが第1及び第2の流出口
32、33の両方から外れた位置にあり、それらを共に
開いた状態で回転停止用ストッパ35の一側端面に接当
して停止せしめられている。そのため、かかるときに
は、流入口31から弁室34に導入された流体は第1及
び第2の流出口32、33の両方に流れ込む。
【0036】この場合、前記ロータ17の反転戻り現象
が発生せず、従って、反転戻り角度θが0である場合に
は、図4(B)において一点鎖線で示される如くに、弁
ホルダ27の嵌合凸部27Bの右上及び左下のコーナー
部が回転弁体20の嵌合穴20aに接当した位置にて停
止せしめられる。それに対し、前記ロータ17の反転戻
り現象が発生した場合には、図4(B)において実線で
示される如くに、前記ロータ17が反時計回りに最大で
θmax分(反転戻り角度θの最大値)だけ反転せしめ
られるが、本実施形態では、前記弁ホルダ27の嵌合凸
部27Bと前記回転弁体20の嵌合穴20aとの間に、
前記ロータ17が前記反転戻り現象により反転せしめら
れる場合に予測される反転戻り角度の最大値θmaxに
相当する遊び間隙Sが形成されているので、前記ロータ
17に前記反転戻り現象が生じても、該現象が前記遊び
間隙Sにより吸収される。そのため、前記回転弁体20
の閉成用弁部20Bは適正な停止位置(回転停止用スト
ッパ35に接当した位置)から動かず、したがって、第
1及び第2の流出口32、33は共に開いた状態で維持
される。
【0037】一方、前記閉成用弁部20Bが前記第1の
回転停止位置にあるとき、ステッピングモータ12のス
テータ12Aに予め定められた第1の設定パルス数のパ
ルス信号を通電すると、前記ロータ17及び弁ホルダ2
7が前記第1の設定パルス数に応じた角度αだけ一方向
(反時計回り)に回転(正転)せしめられる。この場
合、前記ロータ17の回転初期、つまり、前記弁ホルダ
27の嵌合凸部27B(のコーナー部)が前記回転弁体
20の嵌合穴20aに接当するまでは、前記回転弁体2
0は回転せしめられず、前記嵌合凸部27B(のコーナ
ー部)が前記嵌合穴20aに接当した後、前記回転弁体
20が前記弁ホルダ27の嵌合凸部27Bに押されるよ
うにして、前記第1の設定パルス数に応じた角度から前
記反転戻り角度θを減じた角度分だけ回転せしめられ、
これと一緒に閉成用弁部20Bも同角度分、前記シート
面30aに摺接しながら回転せしめられ、該閉成用弁部
20Bが、図5(A)に示される如くに、第1の流出口
32のみを閉じる第2の回転停止位置にて停止せしめら
れる。そのため、かかるときには、流入口31から弁室
34に導入された流体は第2の流出口33に流れ込む。
【0038】なお、図5(A)、(B)において、閉成
用弁部20B及び嵌合凸部27Bは、前記反転戻り角度
θが最大値θmaxの場合が実線で、前記反転戻り角度
θが0の場合が一点鎖線で示されており、いずれの場合
でも、閉成用弁部20Bが第1の流出口32のみを閉
じ、第2の流出口33を開いた位置にて停止せしめられ
る。
【0039】また、前記閉成用弁部20Bが前記第2の
回転停止位置にあるとき、ステッピングモータ12のス
テータ12Aに予め定められた第2の設定パルス数のパ
ルス信号を通電すると、前記ロータ17及び弁ホルダ2
7が前記第2の設定パルス数に応じた角度βだけ一方向
(反時計回り)に回転(正転)せしめられる。これと一
緒に閉成用弁部20Bも同角度分、前記シート面30a
に摺接しながら回転せしめられ、該閉成用弁部20B
が、図6(A)に示される如くに、第1及び第2の流出
口32、33の両方を共に閉じる第3の回転停止位置に
て停止せしめられる。そのため、かかるときには、流入
口31から弁室34に導入された流体は第1及び第2の
流出口32、33には流れ込まず、それらの間の流通が
遮断された状態となる。
【0040】なお、図6(A)、(B)においても、閉
成用弁部20B及び嵌合凸部27Bは、前記反転戻り角
度θが最大値θmaxの場合が実線で、前記反転戻り角
度θが0の場合が一点鎖線で示されており、いずれの場
合でも、閉成用弁部20Bが第1及び第2の流出口3
2、33を共に閉じた位置にて停止せしめられる。
【0041】同様に、前記閉成用弁部20Bを第3の回
転停止位置から第4の回転停止位置に移動させるには、
ステッピングモータ12のステータ12Aに予め定めら
れた第3の設定パルス数のパルス信号を通電する。この
場合、前記第3の設定パルス数は、前記反転戻り角度θ
が0の場合でも、前記閉成用弁部20Bが回転停止用ス
トッパ35の他側面に接当するように設定されている。
そのため、前記ロータ17及び弁ホルダ27に押される
ようにして、前記回転弁体20の閉成用弁部20Bは、
前記シート面30aに摺接しながら、図7(A)に示さ
れる如くに、前記回転停止用ストッパ35の他側面に接
当するまで回転せしめられ、これにより、閉成用弁部2
0Bが第2の流出口33のみを閉じる第4の回転停止位
置にて停止せしめられる。そのため、かかるときには、
流入口31から弁室34に導入された流体は第1の流出
口32に流れ込む。
【0042】なお、この第4の回転停止位置にて回転弁
体20が停止せしめられたときにおいても、前記ロータ
17の反転戻り現象が全く発生せず、従って、反転戻り
角度θが0である場合には、図7(B)において実線で
示される如くに、弁ホルダ27の嵌合凸部27Bの右下
及び左上のコーナー部が回転弁体20の嵌合穴20aに
接当した位置にて停止せしめられる。それに対し、前記
ロータ17の反転戻り現象が発生した場合には、図7
(B)において2点鎖線で示される如くに、前記ロータ
17が時計回りに最大でθmax分(反転戻り角度θの
最大値)だけ反転せしめられるが、本実施形態では、前
記弁ホルダ27の嵌合凸部27Bと前記回転弁体20の
嵌合穴20aとの間に、前記ロータ17が前記反転戻り
現象により反転せしめられる場合に予測される反転戻り
角度の最大値θmaxに相当する遊び間隙Sが形成され
ているので、前記ロータ17に前記反転戻り現象が生じ
ても、該現象が前記遊び間隙Sにより吸収される。その
ため、前記回転弁体20の閉成用弁部20Bは適正な停
止位置(回転停止用ストッパ35に接当した位置)から
動かず、したがって、第2の流出口33は閉じた状態で
維持される。
【0043】また、閉成用弁部20Bを前記第1の回転
停止位置以外の第2、第3、及び第4の回転停止位置か
ら前記第1の回転停止位置(起点)に戻す場合には、ス
テッピングモータ12のステータ12Aに所定パルス数
のパルス信号を印加して、前記ロータ17を前記とは逆
方向(時計回り)に回転させればよい。さらに、以上述
べた四位置において、例えば第3位置から第2位置に戻
す場合にも所定パルス信号を印加して回転させればよい
のである。
【0044】上記のように本実施形態の電動切換弁10
では、ステッピングモータ12により弁体20の閉成用
弁部20Bを弁シート部材30のシート面30aに摺接
させながら所定角度回転させて、前記第1及び第2の流
出口32、33を択一的に閉じることに加えて、それら
両方を同時に開閉し得るようになすこと、言い換えれ
ば、第1の流出口32のみを閉、第2の流出口33のみ
を閉、第1及び第2の流出口32、33の両方を共に
開、及び、第1及び第2の流出口32、33の両方を共
に閉、の四パターンをとり得るようにされている。
【0045】この場合、ステッピングモータを用いたこ
とで、弁体20を正確に所要の角度だけ回転させること
ができるとともに、起動、停止、逆転の応答性がよくな
り、しかも、停止時に高い保持トルクを持つことから、
切り換え時以外は、通電することを要さない。そのた
め、消費電力を従来の電磁式のもの等に比して大幅に抑
えることができる。
【0046】また、オープンループ制御を行えるので、
回転位置を検出するセンサ類が必要なフィードバック制
御を行う場合に比して、トータルシステムが簡素とな
り、調整、保守、点検等が容易となる。さらに、供給パ
ルス数に応じて回転角度が設定されることから、回転停
止用ストッパは、必ずしも必要ではないが、これが存在
することにより、回転弁体の回転を確実に停止させるこ
とができ、しかも、たとえ、回転停止用ストッパを設け
たとしても、閉成用弁部がストッパに接当したとき、騒
音はほとんど発生しない。
【0047】また、2本の流出口を同時に開閉できるよ
うにもされていることから、電動切換弁としての機能、
汎用性が増し、用途を拡大できる。具体的には、例え
ば、当該電動切換弁を冷蔵庫の冷凍サイクルに組み込ん
だ場合等において、流体(冷媒)を循環させる必要のな
いとき(例えばコンプレッサ停止時)、2本の流出口を
共に閉じておくことで、冷媒がサイクル側に不所望に流
出することが防がれ、省エネルギー化等が図られる。
【0048】また、弁ホルダ27に、前記回転弁体20
が、前記ロータ17の反転戻り角度の最大値である所定
の回転角度分に相当する遊び間隙Sを介して一体回動可
能に嵌合せしめられることにより、前記ロータ17に前
記反転戻り現象が生じても、該現象が前記遊び間隙Sに
より吸収されるので、前記回転弁体は適正な停止位置
(回転停止用ストッパ35に接当した位置)から動か
ず、したがって、第1及び第2の流出口32、33の開
閉は常時適正に行われることになる。また、前記遊び間
隙Sは、ロータ17や弁ホルダ27の回転時の振れをも
吸収することになるので、弁体20のシール性を向上さ
せるという効果も得られる。
【0049】上記に加え、本実施形態の電動切換弁10
では、流入口31が、弁シート部材30を高さ方向に縦
貫する縦穴31aと該縦穴31aから側方に伸びる横穴
31bとで形成され、かつ、前記縦穴31aの前記シー
ト面30a側を塞ぐように、回転停止用ストッパ35の
基端側が嵌入されているので、流体は流入口31を形成
する縦穴31a及び横穴31bを介して、回転弁体20
側ではなく、それに直交する方向に噴出せしめられる。
このため、流体が回転弁体に及ぼす影響が小さくなり、
そのため、流体を回転弁体側に向けて噴出させるように
したものに比して、流出口32、33に対する弁体20
(閉成用弁部20B)のシール性が向上する。
【0050】また、流入口31を上記のように形成した
ことにより、弁シート部材30及び回転停止用ストッパ
35の加工組立が容易となり、コスト低減も図られる。
さらに、前記閉成用弁部20Bに、前記シート面30a
との接触面積を減じるべく凹部22が設けられているこ
とにより、シート面30aと閉成用弁部20Bとの接触
面積が小さくなるため、シート面に対する閉成用弁部の
面圧が大きくなり、そのため、流出口32、33に対す
る弁体20(閉成用弁部20B)のシール性が一層向上
する。
【0051】また、本実施形態の電動切換弁10では、
以下の如くの作用効果も得られる。すなわち、前記弁シ
ート部材30における前記流入口31及び流出口32、
33の一端側(下端側)に、流体導入管46及び流体導
出管47、48を直接内嵌接合し、さらに、前記弁シー
ト部材30にキャン11の一端部(下端部)をリング状
連結部材37を介して溶接等により密封接合し、前記弁
シート部材30と前記キャン11との間に弁室34を形
成したことにより、弁シート部材30周りが簡素となる
とともに、部品点数及び組立て時の工数が削減され、コ
スト低減が図られる。
【0052】前記弁ホルダ27と前記回転弁体20との
間に、押圧用コイルばね25を介装して、回転弁体20
の閉成用弁部20Bを前記シート面30aに直接押圧す
るようにしたことにより、ロータ20(の回転軸線)の
振れが前記押圧用コイルばね25により吸収されて前記
回転弁体20には伝わり難くされるで、流出口32、3
3に対する弁体20(閉成用弁部20B)のシール性が
一層向上する。
【0053】前記弁シート部材30の中央に、回転支軸
40を圧入固定し、この回転支軸40に、前記ロータ1
7、前記弁ホルダ27、前記回転弁体20等の回転部分
を回動自在に外嵌したことにより、回転弁体20の振れ
が回転支軸40により抑えられ、これにより、弁体20
のシール性が一層向上する。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の電動切換弁は、ステッピングモータにより弁体をシ
ート面に摺接させながら所定角度回転させて、第1の流
出口のみを閉、第2の流出口のみを閉、前記第1及び第
2の流出口の両方を共に開、及び、前記第1及び第2の
流出口の両方を共に閉、の四パターンをとり得るように
されるので、消費電力を低減できるとともに、騒音がほ
とんど発生せず、かつ、部品点数を削減して、装置コス
ト、製造コストを低く抑えることができ、さらに、開閉
の確実性、弁体のシール性、汎用性等の向上を図ること
ができ、さらに、ロータに反転戻り現象が生じても、該
現象がロータ又は弁ホルダと回転弁体との間に形成され
た遊び間隙により吸収されるので、前記回転弁体は適正
な停止位置(回転停止用ストッパに接当した位置)から
動かず、したがって、流出口の開閉を常時適正に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動切換弁の一実施形態を示す縦
断面図。
【図2】図1に示される電動切換弁の主要部の拡大断面
図。
【図3】図1に示される電動切換弁の主要部の分解斜視
図。
【図4】回転弁体の閉成用弁部が第1の回転停止位置に
ある状態を示し、(A)は図2のU−U矢視線に従う断
面図、(B)は図2のV−V矢視線に従う断面図。
【図5】回転弁体の閉成用弁部が第2の回転停止位置に
ある状態を示し、(A)は図2のU−U矢視線に従う断
面図、(B)は図2のV−V矢視線に従う断面図。
【図6】回転弁体の閉成用弁部が第3の回転停止位置に
ある状態を示し、(A)は図2のU−U矢視線に従う断
面図、(B)は図2のV−V矢視線に従う断面図。
【図7】回転弁体の閉成用弁部が第4の回転停止位置に
ある状態を示し、(A)は図2のU−U矢視線に従う断
面図、(B)は図2のV−V矢視線に従う断面図。
【符号の説明】
10 電動切換弁 11 キャン 12 ステッピングモータ 17 ロータ 20 回転弁体 20a嵌合穴 20B閉成用弁部 27 弁ホルダ 27 嵌合凸部 30 弁シート部材 30a シート面 31 流入口 31a 縦穴 31b 横穴 32 第1の流出口 33 第2の流出口 34 弁室 35 回転停止用ストッパ 40 回転支軸 46 流体導入管 47、48 流体導出管 S 遊び間隙 O 回転軸線 θ 反転戻り角

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャンと、このキャンの外周に取り付け
    られたステータ及び前記キャンの内周に配在されたロー
    タ等からなるステッピングモータと、前記ロータの内周
    側に該ロータと一体回動可能に配在された回転弁体と、
    該回転弁体の一端側に対向配置された弁シート部材と、
    を有し、前記弁シート部材のシート面に第1及び第2の
    流出口が開口せしめられ、前記回転弁体が、前記シート
    面に摺接しながら回転せしめられるとともに、その回転
    停止位置に応じて、前記第1及び第2の流出口を択一的
    に閉じるとともに、前記第1及び第2の流出口の両方を
    同時に開閉することのできる閉成用弁部を備えているこ
    とを特徴とする電動切換弁。
  2. 【請求項2】 前記閉成用弁部が、前記第1及び第2の
    流出口の両方を共に開く第1の回転停止位置、前記第1
    の流出口のみを閉じる第2の回転停止位置、前記第1及
    び第2の流出口の両方を共に閉じる第3の回転停止位
    置、及び、前記第2の流出口のみを閉じる第4の回転停
    止位置、の四位置にて停止せしめられるようにされてい
    ることを特徴とする電動切換弁。
  3. 【請求項3】 前記閉成用弁部を前記第1ないし第4の
    回転停止位置のうちの少なくとも一位置にて停止させる
    べく、前記弁シート部材に、前記回転弁体が接当せしめ
    られる回転停止用ストッパが設けられていることを特徴
    とする請求項2に記載の電動切換弁。
  4. 【請求項4】 前記ロータ又は該ロータに一体回動可能
    に連結された弁ホルダに、前記回転弁体が、所定の回転
    角度分に相当する遊び間隙を介して一体回動可能に連結
    されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の電動切換弁。
  5. 【請求項5】 前記ロータ又は前記弁ホルダと前記回転
    弁体のうちのいずれか一方に、非円形断面の嵌合凸部が
    突設されるとともに、他方に前記嵌合凸部が遊嵌される
    非円形断面の嵌合凹部が形成されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の電動切換弁。
  6. 【請求項6】 前記弁シート部材の側面に流入口が開口
    せしめられ、該流入口は、前記弁シート部材の高さ方向
    に形成された縦穴と、該縦穴から側方に伸びる横穴と、
    からなっていることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の電動切換弁。
  7. 【請求項7】 前記弁シート部材を縦貫するように前記
    縦穴が形成されるとともに、該縦穴の前記シート面側を
    塞ぐように、前記回転停止用ストッパの基端側が嵌入さ
    れていることを特徴とする請求項6に記載の電動切換
    弁。
  8. 【請求項8】 前記閉成用弁部に、前記シート面との接
    触面積を減じるべく、凹部が形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電動切換
    弁。
  9. 【請求項9】 前記弁シート部材における前記流入口及
    び流出口の一端側に、流体導入管及び流体導出管が直接
    内嵌接合されていることを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれかに記載の電動切換弁。
  10. 【請求項10】 前記弁シート部材に前記キャンの一端
    部が密封接合され、前記弁シート部材と前記キャンとの
    間に弁室が形成されていることを特徴とする請求項1な
    いし9のいずれかに記載の電動切換弁。
  11. 【請求項11】 前記ロータと前記回転弁体との間に、
    該回転弁体の閉成用弁部を前記シート面に直接押圧する
    付勢部材が介装されていることを特徴とする請求項1な
    いし10のいずれかに記載の電動切換弁。
  12. 【請求項12】 前記弁シート部材の中央に、回転支軸
    が圧入固定され、この回転支軸に、前記ロータ、前記弁
    ホルダ、前記回転弁体等の回転部分が回動自在に外嵌さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれ
    かに記載の電動切換弁。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005291223A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Saginomiya Seisakusho Inc 電動式コントロールバルブ
JP2006029542A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Saginomiya Seisakusho Inc 遊星歯車式減速装置および電動式コントロールバルブおよび冷凍サイクル装置
JP2008215494A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Shimadzu Corp 流路切換えバルブ
JP2009045863A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Seiko Epson Corp 液体噴射装置及び切換装置の切換方法
JP2011075047A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Daikin Industries Ltd 流量制御弁

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