JP2001141095A - 電動切換弁 - Google Patents

電動切換弁

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JP2001141095A
JP2001141095A JP32428899A JP32428899A JP2001141095A JP 2001141095 A JP2001141095 A JP 2001141095A JP 32428899 A JP32428899 A JP 32428899A JP 32428899 A JP32428899 A JP 32428899A JP 2001141095 A JP2001141095 A JP 2001141095A
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JP
Japan
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closing
valve body
valve
rotary valve
seat member
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JP32428899A
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Masaya Sato
雅也 佐藤
Kenichi Nomura
健一 野村
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Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を低減できるとともに、騒音がほと
んど発生せず、かつ、比較的簡素な構成で、装置コス
ト、製造コストを低く抑えることのできる電動切換弁を
提供する。 【解決手段】 キャン11と、このキャン11の外周に
取り付けられたステータ13及び前記キャン11の内周
に配在されたロータ17等からなるステッピングモータ
12と、前記ロータ12の内周側にそれと一体回動可能
に設けられた回転弁体20と、この回転弁体20の一端
面側に対向配置された弁シート部材30と、を備え、前
記弁シート部材30のシート面30aに1本の流入口3
1と2本の流出口32、33とが開口せしめられ、前記
回転弁体20の一端面側に、前記シート面30aに摺接
しながら回転せしめられるとともに、その回転停止位置
に応じて前記2本の流出口32、33を択一的に閉じる
閉成用凸部21、22が突設されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路の切り換えを
行う切換弁に係り、特に、空調機や冷蔵庫等の冷媒循環
系に組み込んで使用するのに好適な、ステッピングモー
タを用いた電動切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、1本の流路Aを流れる流体を2
本の流路B及び流路Cのいずれかに任意に切り換えて流
すようにする場合、通常、流路Aと流路B、Cとの間に
三方切換弁を介装する。具体的には、例えば、冷蔵庫に
おいては、圧縮機からの冷媒が導入される流路Aと、冷
媒を冷凍室側のエバポレータに導く流路Bと、冷媒を冷
蔵庫側のエバポレータに導く流路Cと、の間に、三方切
換弁が介装され、流路Aに導入された冷媒は、三方切換
弁により流路Bと流路Cのいずれか一方のみに択一的に
流される。つまり、前記三方切換弁においては、流路A
(流入口)は常時開かれ、流路B(第1の流出口)が開
けられているときは、流路C(第2の流出口)が閉じら
れ、逆に、流路Bが閉じられているときは、流路Cが開
けられる。従来、前記三方切換弁としては、電磁式の開
閉弁を2個組み合わせたものを用いることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁式の三方切換弁は、少なくとも、2本の流出口のう
ちの一方を開けている期間は、それに備えられるソレノ
イドを通電励磁しておかなければならないので、消費電
力が大きいという問題があった。また、流路切換時に
は、金属製の弁体(スプール等)が勢い良く弁座(弁ケ
ース等)に衝突して停止せしめられる構造となっている
ので、大きな騒音が発生するという問題等もあった。
【0004】従来、前記した如くの消費電力の問題や騒
音の問題を軽減ないし解消した切換弁が無いわけではな
いが、それらは、構成が複雑で高価なものとなってい
る。本発明は、上記ような課題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、消費電力を低減できると
ともに、騒音がほとんど発生せず、かつ、比較的簡素な
構成で、装置コスト、製造コストを低く抑えることので
きる電動切換弁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る電動流量調整弁は、基本的には、キャ
ンと、このキャンの外周に取り付けられたステータ及び
前記キャンの内周に配在されたロータ等からなるステッ
ピングモータと、前記ロータの内周側にそれと一体回動
可能に設けられた回転弁体と、この回転弁体の一端面側
に対向配置された弁シート部材と、を備え、前記弁シー
ト部材のシート面に複数本の流体入出口が開口せしめら
れ、前記回転弁体の一端面側に、前記シート面に摺接し
ながら回転せしめられるとともに、その回転停止位置に
応じて前記複数本の流体入出口を選択的に閉じる閉成用
凸部が突設されていることを特徴している。
【0006】好ましい態様では、前記弁シート部材のシ
ート面に1本の流入口と2本の流出口とが開口せしめら
れ、前記回転弁体の一端面側に、前記シート面に摺接し
ながら回転せしめられるとともに、その回転停止位置に
応じて前記2本の流出口を択一的に閉じる閉成用凸部が
突設される。より具体的な好ましい態様では、前記1本
の流入口と2本の流出口とが同一円周上に配在され、前
記回転弁体の一端面側に、前記流入口を閉じることがな
く、かつ、前記2本の流出口のうちの一方のみを閉じる
ための第1の閉成用凸部と他方のみを閉じるための第2
の閉成用凸部とが突設される。
【0007】本発明の電動切換弁では、好ましくは、前
記弁シート部材に、前記閉成用凸部が接当せしめられる
回転停止用ストッパが設けられる。他の好ましい態様で
は、合成樹脂材料からなる前記回転弁体の外周側にプラ
スチックマグネットを射出成形し、別の好ましい態様で
は、前記ロータと前記回転弁体とは、磁性金属粉末が添
加混入された合成樹脂材料で一体成形され、さらに好ま
しい態様では、前記回転弁体と前記閉成用凸部とが一体
成形される。
【0008】他の別の好ましい態様として、前記キャン
の一開口面側に合成樹脂材料からなる前記弁シート部材
が収容固定される受け部材が溶接により密封接合されて
おり、前記キャンと前記受け部材との溶接部と前記弁シ
ート部材との間に断熱用リング状部材が介装されている
もの、あるいは、前記キャンは有底円筒状とされ、該キ
ャンの底側に合成樹脂材料からなる前記弁シート部材が
収容固定され、前記キャンの開口面側に蓋部材が密封接
合されているもの、前記弁シート部材と前記回転停止用
ストッパとが一体成形されているもの、等が挙げられ
る。
【0009】前記した如くの構成とされた本発明に係る
電動切換弁の好ましい態様では、前記弁シート部材のシ
ート面に、例えば、1本の流入口と2本の流出口とが開
口せしめられ、前記回転弁体の一端面側に、前記シート
面に摺接しながら回転せしめられるとともに、その回転
停止位置に応じて前記2本の流出口を閉じるための第1
及び第2の閉成用凸部が突設され、かつ、必要に応じ
て、前記弁シート部材に、前記第1及び第2の閉成用凸
部が接当せしめられる回転停止用ストッパが設けられ
る。
【0010】したがって、かかる構成の電動切換弁で
は、初期状態(第1の回転停止位置)では、例えば、第
2の閉成用凸部が2本の流出口のうちの一方(第2の流
出口)の上に乗ってこれを閉じた状態で回転停止用スト
ッパに接当して停止せしめられており、かつ、第1の閉
成用凸部及び第2の閉成用凸部は、共に、2本の流出口
のうちの他方(第1の流出口)及び流入口上には位置せ
ず、これらを閉じてはいない。そのため、かかるときに
は、流入口からシート面上の空間(弁室)に導入された
流体は第1の流出口に流れ込む。
【0011】前記初期状態(第1の回転停止位置)か
ら、ステッピングモータ(の巻線)に所定数のパルス信
号を通電すると、前記ロータ及び回転弁体が前記パルス
数に応じた角度分、一方向に回転(正転)せしめられ、
これと一緒に、前記回転弁体の一端面側に突設された第
1及び第2の閉成用凸部も同角度分、前記ロータ及び回
転弁体の回転軸線を中心として、前記シート面に当接し
ながら回転せしめられ、回転停止用ストッパに接当して
停止せしめられる。これにより、第1の閉成用凸部が2
本の流出口のうちの他方(第1の流出口)の上に乗って
これを閉じた状態となるとともに、前記第2の閉成用凸
部は前記第2の流出口から離れ、かつ、第1の閉成用凸
部及び第2の閉成用凸部は、共に、流入口上には位置し
ていない状態(第2の回転停止位置)となる。
【0012】そのため、かかるときには、流入口からシ
ート面上の空間(弁室)に導入された流体は第2の流出
口に流れ込む。この第2の回転停止位置から、ステッピ
ングモータ(の巻線)に所定数のパルス信号を前記とは
逆順序で通電すると、前記ロータ及び回転弁体が前記パ
ルス数に応じた角度分、他方向に回転(逆転)せしめら
れ、これと一緒に、前記回転弁体の一端面側に突設され
た第1及び第2の閉成用凸部も同角度分、前記ロータ及
び回転弁体の回転軸線を中心として、前記シート面に摺
接しながら回転(逆転)せしめられ、回転停止用ストッ
パに接当して停止せしめられ、これにより、前記弁体及
び第1及び第2の閉成用凸部が前記第1の回転停止位置
に切り換えられる。
【0013】このように本発明の電動切換弁では、ステ
ッピングモータにより弁体の一端面側に突設した閉成用
凸部を弁シート部材のシート面に摺接させながら所定角
度回転させて、複数本の流体入出口を選択的に閉じるよ
うにされる。この場合、ステッピングモータを用いたこ
とで、弁体を正確に所要の角度だけ回転させることがで
きるとともに、起動、停止、逆転の応答性がよくなり、
しかも、停止時に保持トルクを持つことから、切り換え
時以外は、通電することを要さない。そのため、消費電
力を従来の電磁式のもの等に比して大幅に抑えることが
できる。
【0014】また、オープンループ制御を行えるので、
回転位置を検出するセンサ類が必要なフィードバック制
御を行う場合に比して、トータルシステムが簡素とな
り、調整、保守、点検等が容易となる。さらに、供給パ
ルス数に応じて回転角度が設定されることから、回転停
止用ストッパは、必ずしも必要ではないが、これを設け
ることにより、回転弁体の回転を確実に停止させること
ができ、しかも、たとえ、回転停止用ストッパを設けた
としても、閉成用凸部がストッパに接当したとき、騒音
はほとんど発生しない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は本発明に係る電動切換弁
の第1実施形態を示している。図示実施形態の電動切換
弁10は、逆立有底円筒状のキャン11と、ステッピン
グモータ12と、を備えている。前記ステッピングモー
タ12は、前記キャン11の外周に取り付けられたステ
ータヨーク13、このヨーク13内に配設されたボビン
14、このボビン14に巻装された巻線(コイル)15
を有し、前記ステータヨーク13、ボビン14及び巻線
15の外周は樹脂モールド11によりモールドされ、前
記キャン11の内周には、後述する中心軸線O回りに正
逆両方向に回転せしめられる例えばフェライト系プラス
チックマグネットからなるロータ17が配在されてい
る。
【0016】また、前記キャン11の下面開口側には、
金属製例えばステンレス材の有底短円筒状の受け部材4
2が溶接(溶接部44)により密封接合されており、こ
の受け部材42内に、例えばテフロン等の合成樹脂材料
からなる断面凸字状の弁シート部材30が収容固定され
ている。前記弁シート部材30には、図1に加えて図2
を参照すればよくわかるように、ピンからなる回転停止
用ストッパ35が設けられるとともに、そのシート面3
0aに流入口31と第1の流出口32及び第2の流出口
33とが開口せしめられている。前記したストッパ3
5、前記流入口31、第1の流出口32、及び第2の流
出口33は、前記回転軸線Oを中心とした同一円周上に
位置せしめられ、前記ストッパ35と前記流入口31と
は相互に180°の角度間隔が開けられ、前記第1の流
出口32及び第2の流出口33は、前記ストッパ35と
前記流入口31とを結ぶ線を挟んで対称配置されてい
る。
【0017】また、前記流入口31、第1の流出口3
2、及び第2の流出口33は、前記弁シート部材30の
厚み方向(上下方向)に貫設されており、それらには、
前記受け部材42の底部に挿入された導管46、47、
48が接続されている。なお、弁シート部材30と受け
部材42の底部間にはパッキン36が介装されている。
前記キャン11と受け部材42との溶接部44と前記弁
シート部材30との間には、金属製例えばステンレス材
のリング状部材37が圧入され、弁シート部材30の押
え部材となって固定される。その弁シート部材30に前
記キャン11と受け部材42との溶接時に熱による悪影
響を及ぼさないように断熱用リング状部材37が介装さ
れている。
【0018】前記樹脂モールド11の下端部には固定用
凸部18が突設され、該固定用凸部18に、前記ステー
タヨーク13、ボビン14、巻線15、及び樹脂モール
ド16の回り止め、位置決めを行う断面L形の回り止め
具45が嵌着固定されており、この回り止め具45の係
止部45aは前記受け部材42の周側部に設けられた掛
止凹部に係止されている。前記弁シート部材30の中央
部には、回転支軸40の下部が圧入等により挿着固定さ
れており、該回転支軸40の上部に、合成樹脂材料から
なる断面凸字状の回転弁体20が回転自在に外嵌されて
いる。
【0019】前記回転弁体20は、前記ロータ17の内
周側にインサート成形により形成されたもので、その上
部が前記ロータ17の上部に配設された連結リング19
を介して前記ロータ17に一体的に連結され、前記回転
弁体20とロータ17とは、前記回転支軸40の中心線
である回転軸線Oを中心として正逆両方向に一体的に回
転せしめられるようになっている。なお、上記ロータ1
7と回転弁体20はインサート成形されるので連結リン
グ19を用いずともよく、用いる場合には連結リング1
9を別体ではなく、ロータ17にあらかじめ一体に形成
してもよいは勿論である。さらに、回転弁体20の上端
の凸部にはワッシャ26が圧入され、ワッシャ26とキ
ャン11との間に押圧ばね25が設けられる。
【0020】そして、前記回転弁体20の一端面(下端
面)側には、前記回転軸線Oを中心とした断面扇形状の
第1の閉成用凸部21及び第2の閉成用凸部22が18
0°の角度間隔をもって突設されている。この第1の閉
成用凸部21及び第2の閉成用凸部22は、前記回転弁
体20と一体に成形されたもので、前記弁シート部材3
0のシート面30aに摺接しながら回転せしめられると
ともに、前記回転停止用ストッパ35に接当して停止せ
しめられ、その回転停止位置に応じて、前記第1の閉成
用凸部21が前記第1の流出口32を、また、前記第2
の閉成用凸部22が前記第2の流出口33を択一的に閉
じるようになっている。
【0021】また、前記回転弁体20の頂部と前記キャ
ン11の天井部(上底部)との間には、前記回転弁体2
0を前記弁シート部材30側に付勢する圧縮コイルばね
25及びばね受け座金26が介装されており、これによ
り、前記閉成用凸部21、22は、常時、前記弁シート
部材30のシート面30aに圧接せしめられる。このよ
うな構成とされた本実施形態の電動切換弁10において
は、第1及び第2の閉成用凸部21、22が図2(a)
に示される如くの第1の回転停止位置と図2(b)に示
される如くの第2の回転停止位置との二位置をとるよう
にされる。
【0022】すなわち、初期状態では、図2(a)に示
される如くの第1の回転停止位置をとり、このときは、
第2の閉成用凸部22が第2の流出口33の上に乗って
これを閉じた状態で回転停止用ストッパ35に接当して
停止せしめられており、かつ、第1の閉成用凸部21及
び第2の閉成用凸部22は、共に、第1の流出口32及
び流入口31上には位置せず、これらを閉じてはいな
い。そのため、かかるときには、流入口31からシート
面30a上の空間(弁室34)に導入された流体は第1
の流出口32に流れ込む。
【0023】前記初期状態(第1の回転停止位置)か
ら、ステッピングモータ12(の巻線15)に予め定め
られた設定パルス数を信号を通電すると、前記ロータ1
7及び回転弁体20が前記パルス数に応じた角度分、一
方向に回転(正転)せしめられ、これと一緒に、前記回
転弁体20の一端面側に突設された第1及び第2の閉成
用凸部21、22も同角度α分、前記ロータ17及び回
転弁体20の回転軸線Oを中心として、前記シート面3
0aに摺接しながら回転せしめられ、回転停止用ストッ
パ35に接当して停止せしめられ、図2(b)の状態と
なる。
【0024】これにより、第1の閉成用凸部21が第1
の流出口32の上に乗ってこれを閉じた状態となるとと
もに、前記第2の閉成用凸部22は前記第2の流出口3
3から離れ、かつ、第1の閉成用凸部21及び第2の閉
成用凸部22は、共に、流入口31上には位置していな
い状態(第2の回転停止位置)となる。そのため、かか
るときには、流入口31からシート面30a上の空間
(弁室)に導入された流体は第2の流出口33に流れ込
む。
【0025】この第2の回転停止位置から、ステッピン
グモータ12に前記設定パルス数を信号を前記とは逆順
序で通電すると、前記ロータ17及び回転弁体20が前
記パルス数に応じた角度α分、他方向に回転(逆転)せ
しめられ、これと一緒に、前記回転弁体20の一端面側
に突設された第1及び第2の閉成用凸部21、22も同
角度α分、前記ロータ17及び回転弁体20の回転軸線
Oを中心として、前記シート面30aに摺接しながら回
転(逆転)せしめられ、回転停止用ストッパ35に接当
して停止せしめられ、これにより、前記弁体20及び第
1及び第2の閉成用凸部21、22が図2(b)に示さ
れる如くの第1の回転停止位置に切り換えられる。
【0026】このように本実施形態の電動切換弁10で
は、ステッピングモータ12により弁体20の一端面側
に突設した閉成用凸部21、22を弁シート部材30の
シート面30aに摺接させながら所定角度回転させて、
2本の流出口32、33を択一的に閉じるようにされ
る。この場合、ステッピングモータ12を用いたこと
で、弁体20を正確に所要の角度だけ回転させることが
できるとともに、起動、停止、逆転の応答性がよくな
り、しかも、停止時に保持トルクを持つことから、切り
換え時以外は、通電することを要さない。そのため、消
費電力を従来の電磁式のもの等に比して大幅に抑えるこ
とができる。
【0027】また、オープンループ制御を行えるので、
回転位置を検出するセンサ類が必要なフィードバック制
御を行う場合に比して、トータルシステムが簡素とな
り、調整、保守、点検等が容易となる。さらに、設定パ
ルス数に応じて回転角度が設定されることから、回転停
止用ストッパ35は、必ずしも必要ではないが、これが
存在することにより、回転弁体20の回転を確実に停止
させることができ、しかも、たとえ、回転停止用ストッ
パ35を設けたとしても、閉成用凸部21、22がスト
ッパ35に接当したとき、騒音はほとんど発生しない。
【0028】図3、図4、図5、図6は、本発明に係る
電動切換弁の第2〜第5実施形態を示している。これら
の各電動切換弁51〜54も、前記第1実施形態の電動
切換弁10と同様に、ステッピングモータにより弁体2
0の一端面側に突設した閉成用凸部21、22を弁シー
ト部材30のシート面30aに摺接させながら所定角度
回転させて、2本の流出口32、33を択一的に閉じる
ようにされているものであり、各図においては、ステッ
ピングモータのステータヨーク13、ボビン14、巻線
15、及び樹脂モールド16等を省略し、かつ、前記第
1実施形態の各部と同一機能ないし同一構成部分には同
一の符号を付して重複説明を省略し、以下に、第1実施
形態との相違点を説明する。
【0029】図3に示される第2実施形態の電動切換弁
51では、第1実施形態のロータ17、回転弁体20、
及び回転支軸40からなる回転部50が、磁性金属粉末
が添加混入された合成樹脂材料で一体成形されている
(ロータ部17’、回転弁体部20’、回転支軸61、
62)。なお、回転支軸61の頂部は、キャン11の天
井部に設けられた半球状凹部11bに緩く嵌め込まれて
支持されている。このように回転部50を一体成形する
ことにより、部品点数が減じられて製造コスト、装置コ
ストを削減できる。図4に示される第3実施形態の電動
切換弁52では、第2実施形態における回転部50のロ
ータ部17’が別体のロータ17に代えられており、回
転弁体20’の外周面に射出成形されている。
【0030】図5に示される第4実施形態の電動切換弁
53では、キャン11’が前記した実施形態のものに対
して180°反転されており、その上面開口に蓋部材6
5が溶接(溶接部44’)により密封接合されている。
これにより、前記溶接部44’の溶接時の熱による悪影
響が弁シート部材30等に及ばなくなる。なお、本実施
形態では、キャン11’の下部に環状の係止溝11cが
形成され、この係止溝11cにより弁シート部材30が
リング状部材38を介してキャン11’に保持固定され
ている。図6に示される第5実施形態の電動切換弁54
は、第3実施形態の回転弁体20’及びロータ17と第
4実施形態のキャン11’及び蓋部材65が用いられて
いる。また、この実施形態では、閉成用凸部21、22
に、前記シート面30aに対する面圧を高めるべく、圧
接面から内方に凹む凹部23が形成されている。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の電動切換弁は、ステッピングモータにより弁体の一
端面側に突設した閉成用凸部を弁シート部材のシート面
に摺接させながら所定角度回転させて、複数本の流体入
出口を選択的に閉じるようにされるので、消費電力を低
減できるとともに、騒音がほとんど発生せず、かつ、比
較的簡素な構成で、装置コスト、製造コストを低く抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動切換弁の第1実施形態を示す
断面図。
【図2】図1のII−II矢視断面図。
【図3】本発明に係る電動切換弁の第2実施形態を示す
断面図。
【図4】本発明に係る電動切換弁の第3実施形態を示す
断面図。
【図5】本発明に係る電動切換弁の第4実施形態を示す
断面図。
【図6】本発明に係る電動切換弁の第5実施形態を示す
断面図。
【符号の説明】
10、51〜54 電動切換弁 11 キャン 12 ステッピングモータ 17 ロータ 20 回転弁体 21 第1の閉成用凸部 22 第2の閉成用凸部 25 圧縮コイルばね 30 弁シート部材 30a シート面 31 流入口 32 第1の流出口 33 第2の流出口 35 回転停止用ストッパ 40 回転支軸 O 回転軸線
フロントページの続き Fターム(参考) 3H062 AA05 AA13 BB30 BB33 CC02 FF05 HH02 HH08 3H067 AA13 CC32 CC60 DD03 DD12 DD32 EA15 EB24 ED11 FF17 GG02 GG23 GG24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャンと、このキャンの外周に取り付け
    られたステータ及び前記キャンの内周に配在されたロー
    タ等からなるステッピングモータと、前記ロータの内周
    側にそれと一体回動可能に設けられた回転弁体と、この
    回転弁体の一端面側に対向配置された弁シート部材と、
    を備え、 前記弁シート部材のシート面に複数本の流体入出口が開
    口せしめられ、前記回転弁体の一端面側に、前記シート
    面に摺接しながら回転せしめられるとともに、その回転
    停止位置に応じて前記複数本の流体入出口を選択的に閉
    じる閉成用凸部が突設されていることを特徴とする電動
    切換弁。
  2. 【請求項2】 前記弁シート部材のシート面に1本の流
    入口と2本の流出口とが開口せしめられ、前記回転弁体
    の一端面側に、前記シート面に摺接しながら回転せしめ
    られるとともに、その回転停止位置に応じて前記2本の
    流出口を択一的に閉じる閉成用凸部が突設されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電動切換弁。
  3. 【請求項3】 前記1本の流入口と2本の流出口とが同
    一円周上に配在され、前記回転弁体の一端面側に、前記
    流入口を閉じることがなく、かつ、前記2本の流出口の
    うちの一方のみを閉じるための第1の閉成用凸部と他方
    のみを閉じるための第2の閉成用凸部とが突設されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の電動切換弁。
  4. 【請求項4】 前記弁シート部材に、前記閉成用凸部が
    接当せしめられる回転停止用ストッパが設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載
    の電動切換弁。
  5. 【請求項5】 前記ロータの内周側に合成樹脂材料から
    なる前記回転弁体がインサート成形により鋳込まれてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記
    載の電動切換弁。
  6. 【請求項6】 前記ロータと前記回転弁体とが、磁性金
    属粉末が添加混入された合成樹脂材料で一体成形されて
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に
    記載の電動切換弁。
  7. 【請求項7】 前記回転弁体と前記閉成用凸部とが一体
    成形されていることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れか一項に記載の電動切換弁。
  8. 【請求項8】 前記キャンの一開口面側に合成樹脂材料
    からなる前記弁シート部材が収容固定される受け部材が
    溶接により密封接合されており、前記キャンと前記受け
    部材との溶接部と前記弁シート部材との間に断熱用リン
    グ状部材が介装されていることを特徴とする請求項1乃
    至7のいずれか一項に記載の電動切換弁。
  9. 【請求項9】 前記キャンは有底円筒状とされ、該キャ
    ンの底側に合成樹脂材料からなる前記弁シート部材が収
    容固定され、前記キャンの開口面側に蓋部材が密封接合
    されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    一項に記載の電動切換弁。
  10. 【請求項10】 前記弁シート部材と前記回転停止用ス
    トッパとが一体成形されていることを特徴とする請求項
    4乃至9のいずれか一項に記載の電動切換弁。
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