JP2002048266A - 電動切換弁 - Google Patents

電動切換弁

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JP2002048266A
JP2002048266A JP2000231213A JP2000231213A JP2002048266A JP 2002048266 A JP2002048266 A JP 2002048266A JP 2000231213 A JP2000231213 A JP 2000231213A JP 2000231213 A JP2000231213 A JP 2000231213A JP 2002048266 A JP2002048266 A JP 2002048266A
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JP
Japan
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valve
rotor
valve body
seat member
switching valve
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JP2000231213A
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English (en)
Inventor
Masaya Sato
雅也 佐藤
Kenichi Nomura
健一 野村
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Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
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Publication date
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  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Preventing Unauthorised Actuation Of Valves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】消費電力を低減できるとともに、騒音がほとん
ど発生せず、かつ、比較的簡素な構成で、装置コスト、
製造コストを低く抑えることのでき、流出口に対する弁
体のシール性を一層向上できる電動切換弁を提供する。 【解決手段】 キャン11と、このキャン11の外周に
取り付けられたステータ13及び前記キャン11の内周
に配在されたロータ17等からなるステッピングモータ
12と、前記ロータ12の内周側にそれと一体回動可能
に設けられた回転弁体20と、この回転弁体20の一端
面側に対向配置された弁シート部材30と、を有し、前
記弁シート部材30のシート面30aに複数本の流出口
32、33が開口せしめられ、前記回転弁体20に、前
記シート面30aに摺接しながら回転せしめられるとと
もに、その回転停止位置に応じて前記複数本の流出口3
2、33を選択的に閉じる閉成用弁部20Bが設けら
れ、前記弁シート部材30のシート面30a上に、前記
回転弁体20及び前記ロータ17に一体回動可能に連結
された弁ホルダ27を回転自在に支持する軸受として機
能する円筒部30Cが突設されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路の切り換えを
行う切換弁に係り、特に、空調機や冷蔵庫等の冷媒循環
系に組み込んで使用するのに好適な、ステッピングモー
タを用いた電動切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、1本の流路Aを流れる流体を2
本の流路B及び流路Cのいずれかに任意に切り換えて流
すようにする場合、通常、流路Aと流路B、Cとの間に
三方切換弁を介装する。
【0003】具体的には、例えば、冷蔵庫においては、
圧縮機からの冷媒が導入される流路Aと、冷媒を冷凍室
側のエバポレータに導く流路Bと、冷媒を冷蔵室側のエ
バポレータに導く流路Cと、の間に、三方切換弁が介装
され、流路Aに導入された冷媒は、三方切換弁により流
路Bと流路Cのいずれか一方のみに択一的に流される。
つまり、前記三方切換弁においては、流路A(流入口)
は常時開かれ、流路B(第1の流出口)が開けられてい
るときは、流路C(第2の流出口)が閉じられ、逆に、
流路Bが閉じられているときは、流路Cが開けられる。
従来、前記三方切換弁としては、電磁式の開閉弁を2個
組み合わせたものを用いることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁式の三方切換弁は、少なくとも、2本の流出口のう
ちの一方を開けている期間は、それに備えられるソレノ
イドを通電励磁しておかなければならないので、消費電
力が大きいという問題があった。また、流路切換時に
は、金属製の弁体(スプール等)が勢い良く弁座(弁ケ
ース等)に衝突して停止せしめられる構造となっている
ので、大きな騒音が発生するという問題等もあった。
【0005】上記した如くの問題を解消できる切換弁と
して、弁シート部材のシート面(弁座)に1本の流入口
と複数本の流出口を開口させるとともに、弁体(弁部)
を付勢手段(押圧ばね)により前記シート面に押し付け
ながらステッピングモータにより回転させて、前記複数
本の流出口を択一的に開閉するようにしたものが考えら
れる。
【0006】このように、ステッピングモータにより弁
体をシート面に摺接させながら回転させるようにした電
動切換弁では、ステッピングモータを用いたことで、弁
体を正確に所要の角度だけ回転させることができるとと
もに、起動、停止、逆転の応答性がよくなり、しかも、
停止時に高い保持トルクを持つことから、切り換え時以
外は、通電することを要さない。そのため、消費電力を
従来の電磁式のもの等に比して大幅に抑えることがで
き、また、オープンループ制御を行えるので、回転位置
を検出するセンサ類が必要なフィードバック制御を行う
場合に比して、トータルシステムが簡素となり、調整、
保守、点検等が容易となる、といった効果が期待でき
る。
【0007】かかる効果に加えて、上記ステッピングモ
ータを用いた電動切換弁では、前記流出口に対する弁体
のシール性をより向上させることが要望されている。本
発明は、かかる要望に応えるべくなされたもので、その
目的とするところは、ステッピングモータにより弁体を
シート面に摺接させながら回転させるようにして、消費
電力を低減できるとともに、騒音がほとんど発生せず、
かつ、部品点数を削減して、装置コスト、製造コストを
低く抑えることができ、しかも、流出口に対する弁体の
シール性を効果的に向上できるようにされた電動切換弁
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る電動流量調整弁は、基本的には、キャ
ンと、このキャンの外周に取り付けられたステータ及び
前記キャンの内周に配在されたロータ等からなるステッ
ピングモータと、前記ロータの内周側に該ロータと一体
回動可能に配在された回転弁体と、該回転弁体の一端側
に対向配置された弁シート部材と、を有し、前記弁シー
ト部材のシート面に複数本の流出口が開口せしめられ、
前記回転弁体に、前記シート面に摺接しながら回転せし
められるとともに、その回転停止位置に応じて前記複数
本の流出口を選択的に閉じる閉成用弁部が設けられてな
る。
【0009】そして、前記弁シート部材のシート面上
に、前記回転弁体が回転自在に挿入される円筒部が突設
されていることを特徴としている。前記円筒部は、好ま
しくは、前記回転弁体及び又は前記ロータに一体回動可
能に連結された弁ホルダを回転自在に支持する軸受とし
て機能するようにされる。上記のように、弁シート部材
に軸受として機能する円筒部を設けることより、回転弁
体や弁ホルダの振れが抑えられて、回転弁体の回転が安
定し、流出口に対する弁体(閉成用弁部)のシール性が
一層向上する。
【0010】本発明の好ましい態様では、前記弁シート
部材のシート面における前記円筒部の内周側に2本の流
出口が開口せしめられるとともに、前記円筒部を含む外
周側に1本の流入口が開口せしめられ、前記円筒部に、
前記流入口からの流体を前記回転弁体の上方に導く切欠
開口部が形成される。
【0011】このようにされることにより、流入口から
の流体を一旦回転弁体の外側に導いた後、前記切欠開口
部を介して回転弁体の上方から流出口(回転弁体により
閉じられていない方)に導くことが可能となり、これに
よって、流体の弁室への噴出による回転弁体に対する悪
影響が小さくなり、そのため、流体を回転弁体側に向け
て噴出させるようにしたものに比して、流出口に対する
弁体のシール性が一層向上する。
【0012】上記以外の好ましい態様の幾つかを以下に
挙げる。・前記ロータ又は前記弁ホルダに、前記回転弁
体を遊び間隙を介して一体回動可能に連結する。・前記
ロータ又は前記弁ホルダと、前記回転弁体と、のいずれ
か一方に、連動ロッド又は嵌合凸部を突設するととも
に、他方に前記連動ロッド又は嵌合凸部が遊嵌される遊
挿穴又は嵌合凹部を形成する。
【0013】以上の2態様では、ロータや弁ホルダの振
れが遊び間隙により吸収されるので、弁体のシール性が
一層向上する。・前記ロータ又は前記弁ホルダと、前記
回転弁体と、の間に、前記閉成用弁部を前記シート面に
直接押圧する圧縮コイルばね等の付勢部材を介装する。
・前記ロータ又は弁ホルダと、前記回転弁体と、の少な
くとも一方に、前記付勢部材を緩く内嵌又は外嵌し得る
内嵌部又は外嵌部を設ける。
【0014】このように、前記ロータと前記回転弁体と
の間に圧縮コイルばね等の付勢部材を介装して、閉成用
弁部をシート面に直接押圧するようにしたことにより、
ロータ(の回転軸線)の振れが前記付勢部材により吸収
されて前記回転弁体には伝わり難くされるで、流出口に
対する弁体のシール性が一層向上する。また、前記のよ
うに圧縮コイルばね等の付勢部材が内嵌あるいは外嵌さ
れる内嵌部あるいは外嵌部が設けられることにより、前
記付勢部材の偏心、位置ずれ等が効果的に防止される。
【0015】なお、回転弁体(閉成用弁部)に対する圧
縮コイルばね等の付勢部材の押圧位置は、内周側、外周
側のいずれでもよいが、外周側ほど、言い換えれば、圧
縮コイルばね等の外径が大きいほど、回転弁体の不所望
な挙動(振れ、浮き上がり等)を効果的に抑えられる。
【0016】・前記弁シート部材に前記キャンの一端部
を密封接合し、前記弁シート部材と前記キャンとの間に
弁室を形成する。・前記弁シート部材における前記流入
口及び流出口の一端側に、流体導入管及び流体導出管を
直接内嵌接合する。
【0017】以上の態様では、弁シート部材周りが簡素
となるとともに、部品点数及び組立て時の工数が削減さ
れ、コスト低減が図られ、さらに、設置場所の制約が少
なくなるとともに、配管系の引き廻し自由度等も向上す
る。・前記円筒部を含む前記弁シート部材に、前記ロー
タ又は弁ホルダに設けられた係止部が接当せしめられる
回転停止用ストッパを設ける。
【0018】本発明の電動切換弁では、供給パルス数に
応じて回転角度が設定されることから、回転停止用スト
ッパは、必ずしも必要ではないが、これを設けることに
より、回転弁体の回転を確実に停止させることができ、
しかも、たとえ、回転停止用ストッパを設けたとして
も、閉成用弁部がストッパに接当したとき、騒音はほと
んど発生しない。特に、ロータ又は弁ホルダに係止部を
設け、その回転を回転停止用ストッパで停止させること
により、回転停止用ストッパに回転弁体を直接接当させ
て停止させる場合に比して、回転弁体に加えられる衝撃
が緩和され、シール性が一層向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は本発明に係る電動切換弁
の一実施形態を示している。図示実施形態の電動切換弁
1は、逆立有底円筒状のキャン11と、ステッピングモ
ータ12と、を備えている。前記ステッピングモータ1
2は、前記キャン11の外周に取り付けられたステータ
ヨーク13、このヨーク13内に配設されたボビン1
4、このボビン14に巻装された巻線(コイル)15を
有し、前記ステータヨーク13、ボビン14及び巻線1
5の外周は樹脂モールド18によりモールドされ、前記
キャン11の内周には、その中心軸線O回りに正逆両方
向に回転せしめられるプラスチックマグネットからなる
円筒状のロータ17が配在されている。
【0020】前記キャン11の一端部(下端部)は、そ
の下部側に配在された弁シート部材30に接合されてい
る。詳しくは、図2を参照すればよくわかるように、前
記弁シート部材30は、ステンレスあるいは黄銅等の金
属製で、大径下部30Bと小径上端部30Aとからなる
断面凸字状の段付き円柱状とされていて、この弁シート
部材30の上部段差部に前記キャン11の下端部がリン
グ状連結部材16を介して溶接等により密封接合されて
おり、前記弁シート部材30の小径上端部30Aと前記
キャン11との間に弁室34が形成されている。
【0021】前記弁シート部材30には、その上面(シ
ート面30a)中央に、後述する回転弁体20及び弁ホ
ルダ27の円柱嵌挿部27Bが回転自在に嵌挿された、
それらの軸受として機能する円筒部30Cが突設されて
いる。
【0022】そして、前記弁シート部材30のシート面
30aにおける前記円筒部30Cの内周側に第1の流出
口32及び第2の流出口33が開口せしめられるととも
に、前記円筒部30Cの直下に流入口31が開口せしめ
られ、前記円筒部30Cのシート面30a側の基端部
(根元部)に、図2に加えて図3を参照すればよくわか
るように、前記流入口31からの流体を前記回転弁体2
0の上方に導く円形の切欠開口部(横穴)36が形成さ
れている。
【0023】前記流入口31及び流出口32、33は、
前記弁シート部材30を高さ方向に縦貫するように形成
されており、それらの大径下半部には、流体導入管46
及び流体導出管47、48が圧入、ろー付け、溶接等に
より直接内嵌接合(接合部51、52、53)されてい
る。
【0024】前記第1の流出口32及び第2の流出口3
3は、図4を参照すればよくわかるように、後述する回
転弁体20の閉成用弁部20Bにより択一的に閉じられ
るように、前記流入口31と前記ロータ17、弁ホルダ
27、回転弁体20、弁シート部材30等の回転軸線
(中心軸線)Oとを通る直線を挟んで配置されている。
【0025】前記回転弁体20は、合成樹脂材料で全体
が断面凸字状に作製されており、図2〜図4を参照すれ
ばよくわかるように、前記シート面30aに開口する第
1及び第2の流出口32、33を択一的に閉じるべく、
前記シート面30aに圧接せしめられる短円柱状の閉成
用弁部20Bと、該閉成用弁部20Bから上方に突出せ
しめられた円柱状凸部20Aとからなっており、それら
閉成用弁部20B及び円柱状凸部20Aの外周一側に、
前記流入口31及び切欠開口部36を介して送られて来
る流体を前記流出口32、33に択一的に導くための切
欠縦溝21が上下方向に貫設されている。前記円柱状凸
部20Aは、後述する押圧用付勢部材としての圧縮コイ
ルばね25が緩く外嵌される外嵌部とされる。
【0026】また、前記回転弁体20には、図2に示さ
れる如くに、中心軸線Oに対して前記切欠縦溝21とは
反対側に偏心した部位に縦穴22が形成されており、こ
の縦穴22に連動ロッド45の下部が圧入固定されてい
る。
【0027】一方、前記ロータ17の上部には、金属製
のリング状連結部材19がインサート成形により固設さ
れ、このリング状連結部材19に、円柱状の基体部27
Aと該基体部27Aから下方に突出する円柱嵌挿部27
Bからなる金属製の弁ホルダ27の上部がカシメ加工
(カシメ部27a)により一体的に連結されている。該
弁ホルダ27における基体部27A中央に設けられた挿
入穴27cには、回転支軸45の下部が回転自在に嵌挿
され、該回転支軸40の上部には、後述する圧縮コイル
ばね25の付勢力による前記ロータ17及び弁ホルダ2
7の軸方向の上昇移動を阻止すべく、回転座がね29を
介して、前記キャン11の頂部に上端が当接係止される
カラー28が外嵌固定されている。したがって、前記ロ
ータ17と弁ホルダ27とは、前記中心軸線Oを回転軸
線として正逆両方向に一体的に回動せしめられる。
【0028】また、前記ロータ17の下端部には、所定
の角度間隔をあけて一対の円弧状の係止部17A、17
Bが下向きに突設され、前記弁シート部材30の円筒部
30Cにおける流出口32、33が形成されている側
(切欠開口部36が形成されている側とは反対側)には
横穴37が形成され、この横穴37に、前記係止部17
A、17Bが接当停止せしめられるピン状の回転停止用
ストッパ35が横向きに圧入固定されている。
【0029】前記弁ホルダ27の円柱嵌挿部27Bの下
面と前記回転弁体20の閉成用弁部20B上面との間
に、前記閉成用弁部20Bを前記弁シート部材30のシ
ート面30aに直接押圧する押圧用付勢部材としての圧
縮コイルばね25が介装されている。この圧縮コイルば
ね25は、前記回転弁体20の円柱状凸部20Aに緩く
外嵌せしめられている。
【0030】また、前記弁ホルダ27の円柱嵌挿部27
Bの下部には、その中心軸線から偏心した部位に、前記
回転弁体20に突設されている連動ロッド45の上端部
が遊嵌される遊挿穴27bが形成されている。
【0031】前記回転弁体20の閉成用弁部20Bは、
前記圧縮コイルばね25の付勢力により、前記弁シート
部材30のシート面30aに押しつけられており、した
がって、前記ロータ17が回転するときには、その回転
が前記弁ホルダ27及び前記連動ロッド45を介して回
転弁体20に伝達され、回転弁体20は、前記シート面
30aを摺接しながら回転せしめられて、その回転停止
位置に応じて、第1の流出口32及び第2の流出口33
のうちの一方を開き他方を閉じるようになっている。
【0032】このような構成とされた本実施形態の電動
切換弁1においては、前記回転弁体20(閉成用弁部2
0B)が図4(A)に示される如くの第1の回転停止位
置と図4(B)に示される如くの第2の回転停止位置と
の二位置をとるようにされる。
【0033】すなわち、初期状態では、図4(A)に示
される如くの第1の回転停止位置をとり、このときは、
回転弁体20(閉成用弁部20B)が第2の流出口33
の上に乗ってこれを閉じた状態で、ロータ17の一方の
係止部17Bが回転停止用ストッパ35の一側端面に接
当して停止せしめられ、かつ、第1の流出口32上には
切欠縦溝21が位置しているので、第1の流出口32は
開かれる。そのため、かかるときには、流入口31から
切欠開口部36を介して回転弁体20の上方に導かれた
流体は第1の流出口32に流れ込む。
【0034】前記初期状態(第1の回転停止位置)か
ら、ステッピングモータ12(の巻線15)に予め定め
られた設定パルス数のパルス信号を通電すると、前記ロ
ータ17及び前記弁ホルダ27と一緒に回転弁体20が
前記パルス数に応じた角度α分、一方向に回転(正転)
せしめられ、これと一緒に、前記回転弁体20の閉成用
弁部20Bも同角度α分、前記回転軸線Oを中心とし
て、前記シート面30aに摺接しながら回転せしめら
れ、前記ロータ17の他方の係止部17Aが回転停止用
ストッパ35の他側端面に接当して停止せしめられ、図
4(B)の状態となる。
【0035】これにより、閉成用弁部20Bが第1の流
出口32の上に乗ってこれを閉じた状態となり、かつ、
第2の流出口33上には切欠縦溝21が位置しているの
で、第2の流出口33は開かれる(第2の回転停止位
置)。そのため、かかるときには、流入口31から切欠
開口部36を介して回転弁体20の上方に導かれた流体
は第2の流出口33に流れ込む。
【0036】この第2の回転停止位置から、ステッピン
グモータ12(の巻線15)に前記設定パルス数のパル
ス信号を前記とは逆順序で通電すると、前記ロータ17
及び弁ホルダ27と一緒に前記回転弁体20が前記パル
ス数に応じた角度α分、他方向に回転(逆転)せしめら
れ、これと一緒に、前記回転弁体20の閉成用弁部20
Bも同角度α分、前記回転軸線Oを中心として、前記シ
ート面30aに摺接しながら回転(逆転)せしめられ、
前記ロータ17の一方の係止部17Bが回転停止用スト
ッパ35に接当して停止せしめられ、これにより、前記
閉成用弁部20Bが図4(A)に示される如くの第1の
回転停止位置に切り換えられる。
【0037】このように本実施形態の電動切換弁1で
は、ステッピングモータ12により弁体20の閉成用弁
部20Bを弁シート部材30のシート面30aに摺接さ
せながら所定角度回転させて、2本の流出口32、33
を択一的に閉じるようにされる。この場合、ステッピン
グモータ12を用いたことで、弁体20を正確に所要の
角度だけ回転させることができるとともに、起動、停
止、逆転の応答性がよくなり、しかも、停止時に高い保
持トルクを持つことから、切り換え時以外は、通電する
ことを要さない。そのため、消費電力を従来の電磁式の
もの等に比して大幅に抑えることができる。
【0038】また、オープンループ制御を行えるので、
回転位置を検出するセンサ類が必要なフィードバック制
御を行う場合に比して、トータルシステムが簡素とな
り、調整、保守、点検等が容易となる。さらに、供給パ
ルス数に応じて回転角度が設定されることから、回転停
止用ストッパ35は、必ずしも必要ではないが、これが
存在することにより、回転弁体20の回転を確実に停止
させることができ、しかも、たとえ、回転停止用ストッ
パ35を設けたとしても、ロータ17の係止部17A、
17Bがストッパ35に接当したとき、騒音はほとんど
発生しない。
【0039】さらに、本実施形態の電動切換弁1では、
弁シート部材30に、回転弁体及び弁ホルダ27(円柱
嵌挿部27B)を回転自在に支持する軸受として機能す
る円筒部30Cを設けているので、回転弁体20や弁ホ
ルダ27の振れが抑えられて、回転弁体20の回転が安
定し、流出口32、33に対する弁体20(閉成用弁部
20B)のシール性が一層向上する。
【0040】また、前記弁シート部材30のシート面3
0aにおける前記円筒部30Cの内周側に2本の流出口
32、33が開口せしめられるとともに、前記円筒部3
0Cを含む外周側に1本の流入口31が開口せしめら
れ、前記円筒部30Cに、前記流入口31からの流体を
前記回転弁体20の上方に導く切欠開口部36が形成さ
れているので、流入口31からの流体を一旦回転弁体2
0の外側に導いた後、前記切欠開口部36を介して回転
弁体20の上方から切欠縦溝21等を介して流出口3
2、33(回転弁体20により閉じられていない方)に
導くことが可能となり、これによって、流体の弁室34
への噴出による回転弁体20に対する悪影響が小さくな
り、そのため、流体を回転弁体側に向けて噴出させるよ
うにしたものに比して、流出口に対する弁体20のシー
ル性が一層向上する。
【0041】上記に加え、本実施形態の電動切換弁1で
は、弁ホルダ27と回転弁体20との間に押圧用付勢部
材としての圧縮コイルばね25を介装して、閉成用弁部
20Bをシート面30aに直接押圧するようにされてい
るので、ロータ17(の回転軸線)の振れが前記圧縮コ
イルばね25により吸収されて前記回転弁体20には伝
わり難くされるで、流出口に対する弁体20(閉成用弁
部20B)のシール性が一層向上する。また、回転弁体
20に押圧用付勢部材としての圧縮コイルばね25が外
嵌される円柱状凸部20Aが設けられていることによ
り、前記圧縮コイルばね25の偏心、位置ずれ等が効果
的に防止される。
【0042】さらに、前記弁シート部材30に1本の流
入口31と2本の流出口32、33が設けられるととも
に、それらの流入口31及び流出口32、33の一端側
(下端側)に、それぞれ流体導入管46及び流体導出管
47、48が直接内嵌接合され、また、前記弁シート部
材30に前記キャン11の一端部が密封接合され、前記
弁シート部材30と前記キャン11との間に弁室34が
形成されることにより、弁シート部材30周りが簡素と
なるとともに、部品点数及び組立て時の工数が削減さ
れ、コスト低減が図られ、さらに、設置場所の制約が少
なくなるとともに、配管系の引き廻し自由度等も向上す
る。
【0043】また、前記弁ホルダ27側に遊挿穴27b
を設けるとともに、前記回転弁体20側に前記遊挿穴2
7bに遊挿(遊び間隙を介して嵌合)せしめられる連動
ロッド45を突設し、それら遊挿穴27bと連動ロッド
45とを介してロータ17及び弁ホルダ27の回転を回
転弁体20に伝達するようにしたことから、ロータ17
や弁ホルダ27の振れが前記遊挿穴27bと連動ロッド
45との間に形成される遊び間隙により吸収されるの
で、弁体20のシール性が一層向上する。
【0044】図5は、本発明に係る電動切換弁の他の実
施形態の主要部(キャン11の内周側)を示しており、
前記した第1実施形態の各部に対応する部分には同一の
符号を付してそれらの詳細な説明を省略し、以下におい
ては、相違点を重点的に説明する。
【0045】本実施形態の電動切換弁では、弁ホルダ2
7に回転弁体20を遊び間隙を介して一体回動可能に連
結すべく、前記弁ホルダ27の円柱嵌挿部27B下面の
中央部に下向きに非円形断面(楕円乃至レーストラック
形)の嵌合凸部27Cが突設されるとともに、回転弁体
20に、前記嵌合凸部27Cが遊挿される嵌合凹部20
Cが形成されている。
【0046】かかる構成の電動切換弁でも、ロータ17
及び弁ホルダ27の回転が嵌合凸部27C及び嵌合凹部
20Cを介して回転弁体20に伝達されるので、ロータ
17や弁ホルダ27の振れが前記嵌合凸部27Cと嵌合
凹部20Cとの間に形成される遊び間隙により吸収され
るので、弁体20のシール性が一層向上する。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の電動切換弁は、ステッピングモータにより弁体をシ
ート面に摺接させながら回転させるようにして、複数本
の流出口を択一的に閉じるようにされるので、消費電力
を低減できるとともに、騒音の発生を抑えられ、さら
に、部品点数を削減できて、装置コスト、製造コストを
低く抑えることができ、また、流出口に対する弁体のシ
ール性を効果的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動切換弁の一実施形態を示す縦
断面図。
【図2】図1に示される電動切換弁の主要部の拡大断面
図。
【図3】図1に示される電動切換弁の主要部の分解斜視
図。
【図4】図2のIV−IV矢視断面図。
【図5】本発明に係る電動切換弁の他の実施形態の主要
部を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1 電動切換弁 11 キャン 12 ステッピングモータ 17 ロータ 17A、17B 係止部 20 回転弁体 20B 閉成用弁部 25 圧縮コイルばね(押圧用付勢部材) 27 弁ホルダ 30 弁シート部材 30C 円筒部 30a シート面 31 流入口 32 第1の流出口 33 第2の流出口 34 弁室 35 回転停止用ストッパ 36 切欠開口部 45 連動ロッド 46 流体導入管 47、48 流体導出管 O 回転軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H062 AA13 BB05 BB28 BB30 BB33 CC02 DD03 EE07 FF41 HH04 HH08 HH09 3H064 AA03 BA06 CA01 DA06 3H067 AA13 CC02 CC32 CC47 CC60 DD03 DD12 DD32 ED01 ED11 FF17 GG23 GG24

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャンと、このキャンの外周に取り付け
    られたステータ及び前記キャンの内周に配在されたロー
    タ等からなるステッピングモータと、前記ロータの内周
    側に該ロータと一体回動可能に配在された回転弁体と、
    該回転弁体の一端側に対向配置された弁シート部材と、
    を有し、前記弁シート部材のシート面に複数本の流出口
    が開口せしめられ、前記回転弁体に、前記シート面に摺
    接しながら回転せしめられるとともに、その回転停止位
    置に応じて前記複数本の流出口を選択的に閉じる閉成用
    弁部が設けられてなる電動切換弁において、 前記弁シート部材のシート面上に、前記回転弁体が回転
    自在に挿入される円筒部が突設されていることを特徴と
    する電動切換弁。
  2. 【請求項2】 前記円筒部は、前記回転弁体及び又は前
    記ロータに一体回動可能に連結された弁ホルダを回転自
    在に支持する軸受として機能するようにされていること
    を特徴とする請求項1に記載の電動切換弁。
  3. 【請求項3】 前記弁シート部材のシート面における前
    記円筒部の内周側に2本の流出口が開口せしめられると
    ともに、前記円筒部を含む外周側に1本の流入口が開口
    せしめられ、前記円筒部に、前記流入口からの流体を前
    記回転弁体の上方に導く切欠開口部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の電動切換弁。
  4. 【請求項4】 前記ロータ又は前記弁ホルダに、前記回
    転弁体が遊び間隙を介して一体回動可能に連結されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記
    載の電動切換弁。
  5. 【請求項5】 前記ロータ又は前記弁ホルダと、前記回
    転弁体と、のいずれか一方に、連動ロッド又は嵌合凸部
    が突設されるとともに、他方に前記連動ロッド又は嵌合
    凸部が遊嵌される遊挿穴又は嵌合凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の電動切換弁。
  6. 【請求項6】 前記ロータ又は前記弁ホルダと、前記回
    転弁体と、の間に、前記閉成用弁部を前記シート面に直
    接押圧する付勢部材が介装されていることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の電動切換弁。
  7. 【請求項7】 前記付勢部材は、圧縮コイルばねとされ
    ていることを特徴とする請求項6に記載の電動切換弁。
  8. 【請求項8】 前記ロータ又は弁ホルダと、前記回転弁
    体と、の少なくとも一方に、前記付勢部材を緩く内嵌又
    は外嵌し得る内嵌部又は外嵌部が設けられていることを
    特徴とする請求項6又は7に記載の電動切換弁。
  9. 【請求項9】 前記弁シート部材に前記キャンの一端部
    が密封接合され、前記弁シート部材と前記キャンとの間
    に弁室が形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    8のいずれか一項に記載の電動切換弁。
  10. 【請求項10】 前記弁シート部材における前記流入口
    及び流出口の一端側に、流体導入管及び流体導出管が直
    接内嵌接合されていることを特徴とする請求項1乃至9
    のいずれか一項に記載の電動切換弁。
  11. 【請求項11】 前記円筒部を含む前記弁シート部材
    に、前記ロータ又は前記弁ホルダに設けられた係止部が
    接当せしめられる回転停止用ストッパが設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記
    載の電動切換弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103016791A (zh) * 2012-12-30 2013-04-03 上海康源电气有限公司 电动切换阀
CN114776838A (zh) * 2022-04-23 2022-07-22 浙江亚力大科技有限公司 一种节能型电磁阀
WO2024022321A1 (zh) * 2022-07-26 2024-02-01 浙江三花汽车零部件有限公司 轴组件和电动阀

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