JP2001141080A - 四方切換弁 - Google Patents

四方切換弁

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JP2001141080A
JP2001141080A JP32233099A JP32233099A JP2001141080A JP 2001141080 A JP2001141080 A JP 2001141080A JP 32233099 A JP32233099 A JP 32233099A JP 32233099 A JP32233099 A JP 32233099A JP 2001141080 A JP2001141080 A JP 2001141080A
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Hitoshi Umezawa
仁志 梅沢
Hidekazu Sasada
英一 笹田
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Fujikoki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒流路の切換え動作の容易性及び敏捷性の
向上を図るとともに、切換弁の構成簡素化が可能で切換
弁の信頼性の向上を図り、さらに、製品コストの低減を
達成することができる四方切換弁を提供する。 【解決手段】 電磁コイルを備えた電磁コイル部と、ケ
ースと、該ケース内の弁室に配置された主弁と、前記弁
室を形成する弁座とからなる四方切換弁であって、該弁
座は、圧縮機の吸入圧力側に連通する吸入圧力導通孔
と、前記圧縮機の吐出圧力側に連通する吐出圧力導通孔
と、室内及び室外の熱交換器にそれぞれ連通する導通孔
とを備え、前記主弁は、磁石と、前記吸入圧力導通孔及
び前記導通孔に連通する連通部とを備えるとともに、該
連通部と前記弁室との圧力の移動を図る副弁とを備え、
前記電磁コイルの励磁によって、前記主弁が前記磁石を
介して前記弁座上を回動してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四方切換弁に係
り、特に、主弁に吐出圧力の逃がし弁を副弁として備え
た四方切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ルームエアコン等に用いられる
空気調和機は、冷媒の流れる方向を切換えて、冷房運転
又は暖房運転を季節に応じて行うことができ、前記冷媒
の流れ方向の切換えは、切換弁によって行われている。
図7は、前記切換弁を用いた空気調和機の冷暖房サイク
ルの一例を示したものであり、該サイクルは、圧縮機C
と、切換弁SVと、熱交換器Eと、電子リニア制御弁T
とが接続され、冷房運転時の冷媒は、実線矢印で示すよ
うに、圧縮機C、切換弁SV、室外熱交換器E1、電子
リニア制御弁T、室内熱交換器E2の順に流れ、切換弁
SVを経て、再び圧縮機Cに戻って循環する。一方、暖
房運転時の冷媒は、一点鎖線矢印で示すように、圧縮機
C、切換弁SV、室内熱交換器E2、電子リニア制御弁
T、室外熱交換器E1の順に流れ、切換弁SVを経て、
再び圧縮機Cに戻って循環するものである。
【0003】ここで、前記切換弁の一例として、四方切
換弁の技術が提案されている(例えば、実用新案登録第
2523031号公報参照)。該提案の技術は、弁本体
の上部に配設された電磁石と、該弁本体の下端に取付け
られた弁座と、前記弁本体内に回動可能に配設された弁
体とからなり、前記弁座は、前記圧縮機の吐出圧力を導
入する吐出圧力導通孔及び吸入圧力を導入する吸入圧力
導通孔、並びに前記熱交換器に連通される室外熱交換器
用導通孔及び室内熱交換器用導通孔とをそれぞれ所要の
角度間隔で設け、前記弁体は、プラチックマグネットで
形成され、前記吐出圧力導通孔と前記二つの導通孔のう
ちいずれかと交互に連通させ得るガイド孔が穿設される
とともに、前記吸入圧力導通孔と前記二つの導通孔のう
ちいずれかと交互に連通させ得る連結溝が形成され、前
記吐出圧力導通孔には、先端を前記ガイド孔の端部に突
出させた導入管が取付けられ、該導入管の突出部を前記
ガイド孔の端部に当接させて前記弁体の回動を制限する
ストッパとしたものである。
【0004】また、前記と同様な四方切換弁の他の一例
としては、吐出圧力導通孔及び吸入圧力導通孔と、室外
交換器用導通孔及び室内交換器用導通孔とを弁座に設け
て該導通孔を切換える摺動自在の主弁と、該主弁によっ
て前記導通孔のすべてを覆って弁本体内を区画した弁室
と、前記吸入圧力導通孔を電磁力により開閉する補助弁
と、該補助弁と前記主弁とを連結するばねとを備え、前
記吐出圧力導通孔の径が前記吸入圧力導通孔の径よりも
小径である四方切換弁の技術が提案されている(例え
ば、特公平1−32389号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、前記従来の
技術のうち、実用新案登録第2523031号公報記載
の四方切換弁の技術は、前記弁本体内において前記吐出
圧力導通孔及び前記導通孔、前記吸入圧力導通孔及び前
記導通孔における相互間の冷媒流路の切換えを前記主弁
の内側と外側で行っているが、前記主弁の内側では低圧
の前記吸入圧力が生じ、前記主弁の外側では高圧の前記
吐出圧力が生じているので、該主弁を挟んで圧力差があ
ることから切り換え動作が重くなる傾向があり、前記四
方切換弁は、冷媒流路の切換え動作の容易性・敏捷性に
ついては特に考慮がなされていないものである。
【0006】また、前記従来の技術のうち、特公平1−
32389号公報記載の四方切換弁の技術は、前記弁本
体の圧力差をなくした後に前記主弁による冷媒流路の切
換え動作が行われるものであるが、弾性部材の伸縮によ
り主弁の回動を行っているので、四方切換弁の信頼性、
及び冷媒流路の切換え動作の敏捷性については格別の配
慮がなされていない。本発明は、このような問題に鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、冷媒流路
の切換え動作の容易性及び敏捷性の向上を図るととも
に、切換弁の構成簡素化が可能で切換弁の信頼性の向上
を図り、さらに、製品コストの低減を達成することがで
きる四方切換弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係る四方切換弁は、基本的には、電磁コイルを
備えた電磁コイル部と、ケースと、該ケース内の弁室に
配置された主弁と、前記弁室を形成する弁座とからな
り、該弁座は、圧縮機の吸入圧力側に連通する吸入圧力
導通孔と、前記圧縮機の吐出圧力側に連通する吐出圧力
導通孔と、室内及び室外の熱交換器にそれぞれ連通する
導通孔とを備え、前記主弁は、磁石と、前記吸入圧力導
通孔及び前記導通孔に連通する連通部とを備えるととも
に、該連通部と前記弁室との圧力の移動を図る副弁とを
備え、前記電磁コイルの励磁によって、前記主弁が前記
磁石を介して前記弁座上を回動することを特徴としてい
る。
【0008】前記の如く構成された本発明の四方切換弁
は、電磁コイルの励磁により主弁を弁室の弁座上で回動
させ、かつ、主弁に備えられた副弁により主弁内外の圧
力の移動を図るので、構成が簡単で前記主弁による冷媒
流路の切換え動作を迅速に行うことができるとともに、
その制御性を容易にすることができる。また、本発明の
四方切換弁の具体的態様としては、前記副弁は、圧力の
移動を図る逃がし弁であって、前記主弁の上方に具備さ
れるとともに、磁石を備え、前記電磁コイルの励磁に伴
って前記磁石を介して前記主弁上を回動することを特徴
としている。
【0009】さらに、本発明の四方切換弁の他の具体的
態様としては、前記弁座は、該弁座に固定されるシャフ
トを備え、前記主弁及び前記副弁は、前記シャフトを中
心に回動すること、前記主弁は、前記連通部と前記弁室
とを連通する高圧導入孔を備えていること、並びに、前
記電磁コイル部は、前記ケースを覆うヨークを備え、前
記電磁コイルの通電により、前記ヨークを帯磁させて前
記主弁及び前記副弁を回動させることを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の四方切
換弁の実施形態について説明する。図1乃至図5は、本
発明の四方切換弁の第一の実施形態を示すもので、図1
はその外観を示す斜視図、図2はその分解斜視図、図3
(a)はその縦断面図である。図示の実施形態の四方切
換弁100は、電磁コイル部10と、主弁70を備えた
本体部50とからなり、本実施形態の四方切換弁100
は、主弁70が、電磁コイルの励磁に伴って弁座80上
を回動し、冷媒の流路の切換えを行うようにされてい
る。
【0011】前記電磁コイル部10は、ステータ部20
と、鉄心30と、上ヨーク22及び下ヨーク23とから
構成され、前記ステータ部20は、モールドされた電磁
コイル21からなり、該電磁コイル21にはケーブル2
4が接続されている。また、前記ステータ部20は、電
磁コイル部10の通電方向によってN極又はS極を帯び
る前記上ヨーク22及び下ヨーク23に挟持されてい
る。
【0012】前記上ヨーク22は、ステータ部20の上
面及び側面の一部を覆うとともに、前記主弁70を包含
するケース40の側面の一部を覆ってその下端部で前記
ケース40に係合する形状をなしており、位置決め凹部
22aをステータ部20の上面に設けられたヨーク位置
決め凸部20Aに係合させることによりその位置が保持
されている。なお、前記鉄心30は、前記上ヨーク22
の上面からねじ22bを介してステータ部20内に固定
される。
【0013】前記下ヨーク23は、ステータ部20の下
面の一部を覆うとともに、前記ケース40の側面の一部
を覆ってその下端部で前記ケース40に係合する形状を
なしており、位置決め凹部23bをステータ部20の下
面に設けられたヨーク位置決め凸部20Bに係合させる
ことにより、その位置が保持されている。なお、前記鉄
心30は、その下面の鉄心凸部31を介して下ヨーク2
3に、例えば、圧入により固定される。また、前記上ヨ
ーク22及び下ヨーク23は、前記弁座80の側面に備
えられた保持凹部87a、87aと係合するヨーク保持
凸部22A、23Bによっても、その位置が保持され
る。
【0014】前記本体部50は、ケース40と、主弁7
0と、副弁60と、弁座80と、導管群90とから構成
される。ケース40は、その下側に開口を有する略円形
の筒状体をなしており、ケース40の上面の内面側に
は、副弁60の回転を規制する二つの副弁ストッパ4
2,43が適宜位置に設けられている。なお、該副弁ス
トッパ42,43は、金属製のケース40の上方から絞
り加工されており、前記ケース40の上面から該ケース
40内の弁室73に向けて鉛直下方に突出している。
【0015】前記主弁70は、略円形の第一筒状体71
と、該第一筒状体71よりも小径の略円形の第二筒状体
72とからなる形状をなし、ケース40内に収容され
る。第一筒状体71の内側には、弁座80の吸入圧力導
通孔82と、室外熱交換器用導通孔84又は室内熱交換
器用導通孔85のいずれか一方と連通する第一連通部7
4と、弁座80の吐出圧力導通孔83と、室外熱交換器
用導通孔84又は室内熱交換器用導通孔85のいずれか
一方と連通する第二連通部75とが備えられているとと
もに、前記第一連通部74と主弁70の外側の弁室73
とを連通する連通孔(均圧孔)77が設けられている。
【0016】前記第一筒状体71の側面には、それぞれ
N極、S極の磁極を有する永久磁石71N、71Sが相
対する位置に一体的に成形されているとともに、前記第
二連通部75と主弁70の外側の弁室73とを連通する
高圧導入孔76が設けられ、弁室73に吐出圧力を導入
している。なお、前記第一筒状体71の下面には、弁座
80に設けられた主弁ストッパ86に接して回動する主
弁回動溝78が適宜位置に設けられ、前記第二筒状体7
2の上面には、前記連通孔77が形成されるとともに、
前記シャフト81に係合されるガイド孔79が形成され
ている。また、前記主弁70は、該主弁70の内側の第
一連通部74と外側の弁室73との圧力の移動を図るた
めに、該主弁70の上方に副弁60を備えており、該副
弁60もケース40内に収容される。
【0017】前記副弁60は、電磁コイル部10の励磁
によって回転する略I字状の形状をなしており、その中
心部には前記シャフト81に係合されるガイド孔62が
形成される。そして、副弁60は、ガイド孔62から前
記シャフト81の半径方向に相対して延伸する面部材6
3,64を有し、該面部材63,64の両端には、スト
ッパ当接部63A、64Aが設けられているとともに、
それぞれN極、S極の磁極を有する永久磁石61N、6
1Sがその下側に相対する位置に一体的にはめ込まれて
いる。なお、永久磁石61N、61Sは、一体的に成形
してもよい。また、前記面部材63、64の下面側は、
前記第二筒状体72の上面側と常に接しており、さら
に、面部材63は、副弁60の回転により前記連通孔7
7を開き、主弁70の回転によって連通孔77を閉じ、
第一連通部74と弁室73との圧力の移動を図る逃がし
弁の役割を果たしている。
【0018】前記弁座80は、前記ケース40の下端と
係合する略円形の形状をなしており、図3(b)、
(c)に示すように、その中央部には、前記各ガイド孔
62,79と同心のシャフト81が圧入され、該シャフ
ト81の軸心から半径方向所定位置に、圧縮機の吸入圧
力を導入する吸入圧力導通孔82及び吐出圧力を導入す
る吐出圧力導通孔83、並びに室内及び室外の熱交換器
に連通される室外熱交換器用導通孔84及び室内熱交換
器用導通孔85と、前記主弁70による前記弁座80上
の回動位置を規制する主弁ストッパ86とが設けられて
いる。この弁座80は、前記主弁70の下端に溶接によ
り固定される。なお、前記副弁60の永久磁石61N、
61Sは、前記ストッパ当接部63A、64Aの上側に
はめ込まれていても良く、この場合には、主弁ストッパ
86を第一筒状体71上に設け、該主弁ストッパ86に
当接する係合凸部を前記第二筒状体72の側面に設けた
構成であってもよい。
【0019】前記吸入圧力導通孔82及び前記吐出圧力
導通孔83は、前記シャフト81の軸心を通る同一直線
上に設けられ、前記室外熱交換器用導通孔84及び前記
室内熱交換器用導通孔85は、前記シャフト81の軸心
を通り前記吸入圧力導通孔82と前記吐出圧力導通孔8
3とを有する直線に対して線対称をなす位置であって、
前記吐出圧力導通孔83から所定角度位置にそれぞれ設
けられている。前記導管群90は、前記吸入圧力導通孔
82に接続される吸入圧力導通管92と、前記吐出圧力
導通孔83に接続される吐出圧力導通管93と、前記室
外熱交換器用導通孔84に接続される室外熱交換器用導
通管94と、前記室内熱交換器用導通孔85に接続され
る室内交換器用導通管95の計四本からなり、前記弁座
80の下端側から前記各孔82,83,84,85とそ
れぞれ溶接により接合される。
【0020】次に、前記四方切換弁100の作動につい
て説明する。図4の(a)乃至(d)は、四方切換弁1
00の動作を説明するために、図2の上方から見た動作
説明図であり、図5の(a)乃至(d)は、四方切換弁
100の動作を説明するための内部構造に基づく動作説
明図であり、各図の(a)乃至(d)がそれぞれ対応し
ている。(a)は、冷房運転時のセット状態を示してお
り、吸入圧力導通管92と室内熱交換器用導通管95と
が主弁70の第一連通部74内で連通し、吐出圧力導通
管93と室外熱交換器用導通管94とが主弁70の第二
連通部75内で連通している。この状態では、吐出側の
圧力が第二連通部75の高圧導入孔76を介して弁室7
3内に導入されるため、第一連通部74内の圧力と弁室
73内の圧力との間に大きな圧力差があり、主弁70は
この圧力差によって弁座80に押さえ付けられていて容
易には移動しない。そこで、この状態から冷媒流路の切
換えを行う場合に、本実施形態では逃がし弁である副弁
60を用いて第一連通部74と弁室73との各圧力の均
衡を図って主弁70を押さえ付けている力を除いた後に
主弁70の回動動作を行っている。
【0021】まず、(a)の状態において、電磁コイル
部10への通電により上ヨーク22にN極、下ヨーク2
3にS極を帯磁させる。これにより、副弁60は、永久
磁石61Nを備えたストッパ当接部64Aの一端が副弁
ストッパ42との当接を解かれ、永久磁石61Sを有す
るストッパ当接部63Aが上ヨーク22側(永久磁石6
1Nを有するストッパ当接部64Aが下ヨーク23側)
に引き寄せられて図4の時針方向(図5の左方向)に回
動するとともに、面部材63(永久磁石61Nを有する
面部材64)も同方向に回動し、ストッパ当接部63A
の一端が副弁ストッパ42に当接するまで回動される。
副弁60が回動すると、面部材63の下面側と第二筒状
体72の連通孔77との接触が解かれ、第一連通部74
と弁室73とが連通し、弁室73の圧力は、吸入側であ
る第一連通部74内に導入され、弁室73の圧力が低下
して圧力の均衡が図られる。
【0022】(b)の状態において、弁室73と連通部
74との圧力の均衡が図られると、主弁70は、第二連
通部75の圧力により浮上して主弁回動溝78の一端が
主弁ストッパ86との当接を解かれ、主弁70の永久磁
石71S(永久磁石71N)が上ヨーク22側(下ヨー
ク23側)に引き寄せられて図4の時針方向(図5の左
方向)に回動し、主弁回動溝78の他端が主弁ストッパ
86に当接するまで回動される。この時、連通孔77が
閉じられる。この動作により、吸入圧力導通管92と室
内熱交換器用導通管95との連通が、該吸入圧力導通管
92と室外熱交換器用導通管94との連通に切換わる。
これと同時に、吐出圧力導通管93と室外熱交換器用導
通管94との連通が、該吐出圧力導通管93と室内熱交
換器用導通管95との連通に切換わる。そして、主弁7
0は、高圧導入孔76からの圧力で弁座80に当接す
る。
【0023】(c)の状態において、吸入圧力導通管9
2と室外熱交換器用導通管94とが第一連通部74内で
連通されると、電磁コイル部10への通電を停止する。
これは、暖房運転時のセット状態、すなわち、吐出圧力
導通管93と室内熱交換器用導通管95とが主弁70の
第二連通部75内で連通し、吸入圧力導通管92と室外
熱交換器用導通管94とが主弁70の第一連通部74内
で連通することになる。なお、(d)の状態から(a)
冷房運転時のセット状態に切換える場合には、上記動作
と反対の動作を行うことになる。
【0024】図6は、本発明の四方切換弁の第二の実施
形態を示すものであり、主弁及び副弁の形状を除き、前
記第一の実施形態と同一の構成からなるものであること
から、この主弁及び副弁について詳細に説明する。図6
に示すように、本実施形態の四方切換弁100Aの主弁
70Aは、略円形の筒状体71Aからなり、ケース40
内に収容される。筒状体71Aの内側には、前記第一の
実施形態の四方切換弁100と同様に、弁座80の吸入
圧力導通孔82と、室外熱交換器用導通孔84又は室内
熱交換器用導通孔85のいずれか一方と連通する第一連
通部74と、弁座80の吐出圧力導通孔83と、室外熱
交換器用導通孔84又は室内熱交換器用導通孔85のい
ずれか一方と連通する第二連通部75とが備えられてい
るとともに、前記第一連通部74と主弁70の外側の弁
室73とを連通する連通孔77が設けられている。
【0025】前記筒状体71Aの側面には、それぞれN
極、S極の磁極を有する永久磁石71N、71Sが相対
する位置に一体的に成形されているとともに、前記第二
連通部75と主弁70の外側の弁室73とを連通する高
圧導入孔76が設けられている。なお、前記筒状体71
Aの下面には、弁座80に設けられた主弁ストッパ86
に接して回動する主弁回動溝78が適宜位置に設けら
れ、前記筒状体71Aの上面には、前記連通孔77が形
成されるとともに、前記シャフト81に係合されるガイ
ド孔79が形成されている。また、前記主弁70Aは、
該主弁70Aの内側の第一連通部74と外側の弁室73
との圧力の移動を図るために、該主弁70Aの上方に副
弁60Aを備えており、該副弁60Aもケース40内に
収容される。
【0026】前記副弁60Aは、電磁コイル部10の励
磁によって回転する前記主弁70Aと同一外径の略円形
の柱状体をなしており、その中心部には、前記シャフト
81に係合されるガイド孔62Aが形成される。そし
て、副弁60Aは、該ガイド孔62Aから前記シャフト
81の半径方向に相対して延伸するストッパ係合凹部6
5,66を有している。また、前記副弁60Aの側面に
は、それぞれN極、S極の磁極を有する永久磁石61
N、61Sが相対する位置に一体的に成形されている。
【0027】前記主弁70Aと前記副弁60Aとの間に
は、前記連通孔77を開閉する逃がし弁体67が備えら
れており、該逃がし弁体67は、その上面から上方に延
びる係合ピン67Aが前記副弁60Aの係合孔67aに
係合されることによって前記副弁60Aとともに回動
し、該逃がし弁体67の下面で前記主弁70A上を回動
する。なお、前記逃がし弁体67は、前記副弁60Aと
一体のものであってもよい。
【0028】そして、前記四方切換弁の作動は、電磁コ
イル部10を通電して上ヨーク22及び下ヨーク23に
磁極を帯磁させると、副弁60Aは、ストッパ係合凹部
66の一端面66A(ストッパ係合凹部67の一端面6
7A)が副弁ストッパ43(副弁ストッパ42)との当
接を解かれ、永久磁石61S(永久磁石61N)が上ヨ
ーク22側(下ヨーク23側)に引き寄せられて回動
し、ストッパ係合凹部66の他端面66B(ストッパ係
合凹部67の他端面67B)が副弁ストッパ43(副弁
ストッパ42)との当接するまで回動される。副弁60
Aが回動すると、逃がし弁体67と筒状体71Aの連通
孔77との接触が解かれて、第一連通部74と弁室73
とが連通し、吐出側である第二連通部75の圧力は、吸
入側である第一連通部74内に導入され、弁室73の圧
力が低下して圧力の均衡が図られる。そして、その後に
主弁70Aの回動動作を行うことは、前記第一の実施形
態の四方切換弁100と同様である。
【0029】以上のように、本発明の前記各実施形態
は、前記の構成としたことによって次の機能を奏するも
のである。前記第一及び前記第二の実施形態の四方切換
弁100(100A)は、前記主弁70(70A)が、
ケース40内に収容され、下側に開口を有する略円形の
筒状体からなる形状をなしており、該略円形の筒状体の
内側部分は、弁座80の吸入圧力導通孔82と、前記室
外熱交換器用導通孔84又は室内熱交換器用導通孔85
のいずれか一方と連通する第一の連通部74と、該第一
の連通部74と主弁70(70A)の外側とを連通する
連通孔77を備えるとともに、連通孔77を開閉する副
弁60(60A)とを備え、該副弁60(60A)が、
電磁コイル部10の励磁によって、前記連通孔77を開
閉しているので、弁室73と第一連通部74との圧力の
均衡を図った後に冷媒の流れの切換えを行うことがで
き、冷媒の流路の切換え動作を容易に行うことができ
る。
【0030】また、前記主弁70(70A)及び副弁6
0(60A)は、シャフト81を介してマグネットワイ
ヤを備えた電磁コイル部10の励磁によって回動されて
いるので、その構造を簡単にし、製品の信頼性の向上を
図ることができるとともに、製造コストの抑制をも達成
することができる。さらに、モータ等を用いて主弁等を
移動させる場合に比して四方切換弁100(100A)
の制御性を良くすることもできる。以上、本発明の二つ
の実施形態について詳説したが、本発明は、前記実施形
態に限定されるものではなく、また、空気調和機に限ら
れず、流路の切換えを行うすべての機器に利用できるも
のである。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明の四方切換弁は、主弁に副弁を設けて、圧力の均衡を
図った後に主弁の切換え動作を行っているので、冷媒流
路の切換え動作の容易性及び敏捷性の向上を図ることが
できるとともに、切換弁の信頼性の向上を図ることがで
きる。また、製造コストの抑制及び制御性の容易化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態における四方切換弁の
外観斜視図。
【図2】図1の四方切換弁の分解斜視図。
【図3】(a)は図1の四方切換弁の縦断面図、(b)
は(a)のB−B矢視断面図、(c)は(a)のC−C
矢視断面図。
【図4】(a)乃至(d)は図1の四方切換弁の動作を
示す図。
【図5】(a)乃至(d)は図1の四方切換弁の動作の
縦断面図。
【図6】本発明の第二の実施形態における四方切換弁の
主弁及び副弁の斜視図。
【図7】冷暖房運転時のサイクル構成図。
【符号の説明】
10 電磁コイル部 21 電磁コイル 22 上ヨーク 23 下ヨーク 40 ケース 60 副弁(逃がし弁) 60A 副弁(逃がし弁) 61N 副弁の磁石 61S 副弁の磁石 70 主弁 70A 主弁 71N 主弁の磁石 71S 主弁の磁石 73 弁室 74 第一連通部 75 第二連通部 76 高圧導入孔 77 連通孔 80 弁座 81 シャフト 82 吸入圧力導通孔 83 吐出圧力導通孔 84 導通孔 85 導通孔 100 四方切換弁 100A 四方切換弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルを備えた電磁コイル部と、ケ
    ースと、該ケース内の弁室に配置された主弁と、前記弁
    室を形成する弁座とからなり、 該弁座は、圧縮機の吸入圧力側に連通する吸入圧力導通
    孔と、前記圧縮機の吐出圧力側に連通する吐出圧力導通
    孔と、室内及び室外の熱交換器にそれぞれ連通する導通
    孔とを備え、 前記主弁は、磁石と、前記吸入圧力導通孔及び前記導通
    孔に連通する連通部とを備えるとともに、該連通部と前
    記弁室との圧力の移動を図る副弁とを備え、 前記電磁コイルの励磁によって、前記主弁が前記磁石を
    介して前記弁座上を回動することを特徴とする四方切換
    弁。
  2. 【請求項2】 前記副弁は、圧力の移動を図る逃がし弁
    であって、前記主弁の上方に具備されるとともに、磁石
    を備え、前記電磁コイルの励磁に伴って前記磁石を介し
    て前記主弁上を回動することを特徴とする請求項1記載
    の四方切換弁。
  3. 【請求項3】 前記弁座は、該弁座に固定されるシャフ
    トを備え、前記主弁及び前記副弁は、前記シャフトを中
    心に回動することを特徴とする請求項1又は2記載の四
    方切換弁。
  4. 【請求項4】 前記主弁は、前記連通部と前記弁室とを
    連通する高圧導入孔を備えていることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか一項に記載の四方切換弁。
  5. 【請求項5】 前記電磁コイル部は、前記ケースを覆う
    ヨークを備え、前記電磁コイルの通電により、前記ヨー
    クを帯磁させて前記主弁及び前記副弁を回動させること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の四
    方切換弁。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121736A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Fuji Koki Corp 電動弁
RU2445540C1 (ru) * 2010-09-14 2012-03-20 Степан Юрьевич Панчеха Разгруженный дисковый клапан
CN102829216A (zh) * 2012-09-16 2012-12-19 合肥美菱股份有限公司 用于制冷系统的电动阀
US9683765B2 (en) 2012-09-16 2017-06-20 Hefei Meiling Co., Ltd Electric valve and refrigerating system comprising the same

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