JPH09292164A - 冷凍サイクル - Google Patents

冷凍サイクル

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JPH09292164A
JPH09292164A JP8139285A JP13928596A JPH09292164A JP H09292164 A JPH09292164 A JP H09292164A JP 8139285 A JP8139285 A JP 8139285A JP 13928596 A JP13928596 A JP 13928596A JP H09292164 A JPH09292164 A JP H09292164A
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compressor
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Mitsuo Sugita
三男 杉田
Noboru Nakagawa
昇 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費エネルギーが少なく、除霜時間を短縮す
ることにより運転効率の向上した冷凍サイクルを提供す
る。 【解決手段】 圧縮機40と、室内熱交換器41と、室
外熱交換器42と、絞り43と、四方弁1で構成され、
冷暖房切換機能を有する冷凍サイクルにおいて、四方弁
1が、圧縮機40の冷媒吸入口に通じる低圧導出口11
と、圧縮機40の冷媒吐出口に通じる高圧導入口12
と、室内熱交換器41に通じる通孔23と、室外熱交換
器42に通じる通孔24の冷媒の圧力を強制的に均一化
した後、低圧導出口11、高圧導入口12及び二つの通
孔23、24の流路を切り換える強制圧力均一化機能を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルに関
し、特にヒートポンプ型空気調和機において、強制圧力
均一化機能を有する四方弁を設けた冷凍サイクルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機の冷暖房サイクルにお
いては、冷房運転と暖房運転を切り換えるために図11
に示すような、実開平7−16084号公報に開示され
たロータリー型の四方弁を設けた冷凍サイクルが使用さ
れている。
【0003】この四方弁は、上部に電磁石128を配設
した弁本体112が、円筒状のボディ113と、弁座1
14、ボディ113の内面に配設されたプラスチックマ
グネット132、ヨーク139および樹脂製の弁138
を組み付けたロータアッシー131からなり、さらに弁
座114には導入口116と導入口121ならびに二つ
の通孔が形成されている。
【0004】そして、上記構成を有する四方弁において
は、電磁石128をボディ113の上部に配設したた
め、弁本体112をコンパクトに形成できるとともに、
導入口116を弁座114に設け、導入管120をボデ
ィ113底部に設けたため、ガイド孔124に導入管1
20を突出させて弁体回動のストッパとして使用できる
ようになっている。
【0005】また、弁体138をプラスチックマグネッ
ト132、ヨーク139及び樹脂製の弁138からなる
ローターアッシー131として、プラスチックマグネッ
ト132を円筒状にしたので、異方性着磁とすることが
でき、磁気特性を良好にすることができ、弁体138と
弁座114とのシールの安定性の確保が容易になるとい
う利点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の四
方弁では、ローター及び電磁コイルが小型に形成されて
いるため、樹脂製の弁138の上部と下部の圧力差が大
きいと作動しない恐れがある。そのため、冷凍サイクル
で冷暖房の切換を行う際に、圧縮機を停止し、冷媒の吸
入圧力と吐出圧力を均一化し、圧力差を小さくする必要
があった。すなわち、冷暖房の切換に時間を要し、圧力
差を得るため多くの電力を必要とした。特に、暖房運転
時の室外熱交換器の除霜操作では問題であった。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の冷凍サイク
ルの有する問題点に鑑みてなされたものであって、消費
エネルギーが少なく、除霜時間を短縮することにより運
転効率の向上した冷凍サイクルを提供することを目的と
する。また、本発明は、これに加えて、騒音の少ない冷
凍サイクルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
圧縮機と、室内熱交換器と、室外熱交換器と、絞りと、
四方弁で構成され、冷暖房切換機能を有する冷凍サイク
ルにおいて、該四方弁が、前記圧縮機の冷媒吸入口に通
じる低圧導出口と、前記圧縮機の冷媒吐出口に通じる高
圧導入口と、前記室内熱交換器に通じる通孔と、前記室
外熱交換器に通じる通孔の冷媒の圧力を強制的に均一化
した後、前記低圧導出口、前記高圧導入口及び前記二つ
の通孔の流路を切り換える強制圧力均一化機能を有する
ことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、前記四方弁が、円
筒状の弁本体と、少なくとも前記低圧導出口と、前記室
内熱交換器に通じる通孔と、前記室外熱交換器に通じる
通孔が穿設された主弁座と、該主弁座上に位置し、前記
低圧導出口と前記二つの通孔のいずれか一方と連通する
連絡溝を有し、回動することにより、前記低圧導出口と
前記二つの通孔のいずれか一方との流路を切り換える主
弁体と、該主弁体を貫通し、一端が前記連絡溝に連通す
るとともに、他端が該主弁体の上部に形成されたパイロ
ット弁座に連通するパイロットポートと、前記パイロッ
ト弁座とでパイロット弁を構成し、該パイロット弁座に
接離するパイロット弁体と、前記主弁体を回動させると
ともに、前記パイロット弁体を上下方向に移動させるた
めの駆動手段と、前記パイロット弁座と、前記パイロッ
トポートを介して前記連絡溝に連通する主弁体上部空間
と、前記弁本体と前記主弁座との間に形成された主弁体
下部空間と、該主弁体下部空間に連通する高圧導入口で
構成され、前記駆動手段によりパイロット弁が開き、前
記主弁体上部空間と前記主弁体下部空間の間に差圧が発
生し、前記主弁体が前記主弁座から離間した状態で回動
することにより前記低圧導出口、前記高圧導入口及び前
記二つの通孔の流路が切り換えられることを特徴とす
る.
【0010】そして、請求項1記載の発明によれば、圧
縮機の冷媒吸入口と冷媒吐出口の圧力が均一化された状
態で、低圧導出口、高圧導入口及び他の二つの通孔の流
路を切り換えることができるため、圧縮機を停止するこ
となく冷暖房の切り換えをすることができる。また、同
一モードの運転、すなわち、例えば冷房運転を継続する
場合に、圧縮機を再起動する際に、圧縮機を起動する前
に四方弁に通電することにより負荷を軽減することがで
きる。
【0011】請求項2記載の発明によれば、四方弁の単
一の駆動手段によりパイロット弁が開き、主弁体の上下
空間に差圧が発生し、主弁体をパイロット動作で主弁座
から離間させた状態で回動させることにより管路の切換
が可能となる。また、パイロット弁の閉状態において
は、高圧導入口からの高圧冷媒によって、主弁が閉状態
に維持されるため、駆動手段を動作させる必要がない。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る冷凍サイクル
の実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る冷凍サイクルに使用される四方弁
の第1実施例を示す断面図である。この四方弁1は、大
きく分けて、弁本体2、主弁部VM、パイロット弁部V
P、磁気回路Mにより構成されている。
【0013】弁本体2は両端が開放された円筒状に形成
され、その上端は外函3の下方開放端に挿入された形で
密閉固定されている。弁本体2の上端には、非磁性スペ
ーサ19が設けられ、この非磁性スペーサ19は電磁コ
イル4の下方に位置する。また、この弁本体2の内側に
は、主弁体8が回転可能に設けられ、弁本体2の下端に
は、主弁座10が固定されている。
【0014】主弁部VMは、主弁体8の下部と、主弁座
10等によって構成される。主弁体8は弁本体2内に配
置され、主弁体8の下面8bは主弁座10の上面10a
との接触面である。図2は主弁体8の底面図であって、
この下面8bには、主弁座10に形成された、冷房運転
での圧縮機40の冷媒吸入口に通じる導出口11と、室
内熱交換器41に通じる通孔23とを連通させる連絡溝
21が形成されている。さらに、主弁体8の下面8bに
は、圧縮機40の冷媒吐出口に通じる導入口12と、前
述の主弁座10に形成され、室外熱交換器42に通じる
通孔24を連通させるガイド溝22が形成される。
【0015】主弁体8の下面8bの中央には、軸穴8d
が穿設され、軸13が挿入される。この軸13によっ
て、主弁座10に対して主弁体8が回動可能に保持され
る。さらに、主弁体8の側面凹部8cと弁本体2の内壁
には、主弁体8の上方の空間25と下方の空間26をシ
ールするため、ピストンリング14が装着される。
【0016】主弁体8の上部には、円筒状の導磁性ヨー
ク33が設けられ、この導磁性ヨーク33には、図6及
び図7に示すように、永久磁石片S1、S2、N1、N
2が取り付けられている。そして、電磁コイル4に通電
すると、主弁体8が回転し、管路11、12、23、2
4を切り換えることができる。
【0017】主弁体8の下方には、下面8bと接離回転
することによって弁の開閉動作を行う円板状の主弁座1
0が位置する。この主弁座10は、弁本体2内の下部に
ろう付け等よって密閉固定され、図5に示すように、導
出口11及び導入口12が形成されるとともに、二つの
通孔23、24が穿設される。導出口11には冷凍サイ
クルの圧縮機40の冷媒吸入口に通じる低圧側配管31
が取り付けられる。また、導入口12には、圧縮機40
の冷媒出口に通じる高圧側配管32が取り付けられる。
尚、導入口12を有する管路は、図1に示すように、ガ
イド溝22内に突出し、回動する主弁体8のストッパと
して機能する。また、主弁座10の上面10aは、主弁
体8の下面8bとの当接面であって、この上面10aの
中央に軸孔10bが穿設され、上記軸13が挿入され
る。
【0018】そして、上述の主弁部VMの構成により、
図2に示すように導出口11と通孔23が導通すると同
時に導入口12と通孔24が導通する状態、すなわち冷
房状態と、図4に示すように、導出口11と通孔24が
導通し、同時に導入口12と通孔23が導通する状態、
すなわち暖房状態との切り換えを行うことができる。
【0019】次に、パイロット弁部VPについて説明す
る。主弁体8の上部中央にはパイロットポート7が穿設
され、このパイロットポート7の端部は、パイロット弁
座8aを形成する。そして、このパイロットポート7は
連絡溝21に連通している。
【0020】プランジャー15は、略々円筒状に形成さ
れ、その下面中央には、パイロット弁体15aが突設さ
れ、主弁体8に形成されたパイロット弁座8aとによっ
てパイロット弁を構成する。また、プランジャー15の
上面には円筒状突出部15bが形成され、この上方に位
置する吸引子16の下面凹部16aに収容可能となって
いる。さらに、プランジャー15の上面中央には、プラ
ンジャー15の軸線方向に、コイルばね取付孔15cが
穿設され、プランジャーばねとしての圧縮コイルばね2
0が収容される。
【0021】プランジャーばね20は、上記コイルばね
取付孔15c内に収容されるとともに、その上端は吸引
子16の下面凹部16aに固定されている。このプラン
ジャーばね20は、プランジャー15をパイロット弁座
8aの方向、すなわち弁閉方向に付勢する。
【0022】次に、磁気回路Mについて説明する。この
磁気回路Mは、吸引子16、外函3、主弁体8に設けた
導磁性ヨーク33、永久磁石片S1、S2、N1、N
2、プランジャー15で構成され、上記主弁部VM及び
パイロット弁部VPの両方の弁の駆動に使用される。
【0023】プランジャー15の上方には、吸引子16
が、プランジャーチューブ18と外函3間に密閉固定さ
れている。外函3は、電磁コイル4とともに吸引子16
の上部に取付ボルト17によって固定されている。電磁
コイル4の励磁によって、プランジャー15が吸引子1
6に吸引される。
【0024】電磁コイル4の外側には、外函3が配置さ
れる。外函3は、下方が開放された円筒状に形成され、
上部中央部にボルト孔3aが穿設され、このボルト孔3
aを貫通する取付ボルト17によって外函3が吸引子1
6に固定される。また、外函3の上部内側には、吸引子
16の他に電磁コイル4、プランジャーチューブ18等
が配置されている。外函3の下方開放端には、弁本体2
が挿入、固定されている。そして、外函3の下部は、図
6及び図7に示されるように、相対向する2枚の舌状部
3A、3Bからなる。
【0025】外函3の内側には、主弁体8とともにロー
ターとして回転する4個の永久磁石片S1、S2、N
1、N2が位置する。
【0026】図1の導磁性ヨーク33は、円筒状に形成
されるとともに、その中心にはプランジャー15を嵌装
するための孔部33aが形成され、この孔部33aの中
をプランジャー15が摺動する。
【0027】また、円筒状のプランジャー15は、導磁
性ヨーク33の中央に穿設された孔部33aに摺動可能
に位置するとともに、その上部には、円筒状突出部15
bが形成され、吸引子16に吸引された場合に、下面凹
部16aに収容される。
【0028】図8は、冷暖房切換回路を示し、スイッチ
SW1及びSW2によって、ブリッジスタックを介し
て、電磁コイル4への交流電源40からの電流の方向を
切り換えることで、四方弁1の管路を切り換えて冷房状
態と暖房状態を切り換える。
【0029】次に、上記構成を有する四方弁1の動作に
ついて説明する。図1は、電磁コイル4の非通電時の安
定状態を示している。この状態は、図2に示すように、
冷凍サイクルの圧縮機40の吸入口に接続されている導
出口11と、連絡溝21を経由して室内熱交換器41の
出口に接続している通孔23から冷媒が流れている状態
であり、冷媒は、圧縮機40→四方弁1→室外熱交換器
42→絞り43→室内熱交換器41→四方弁1→圧縮機
40の経路で循環し、冷凍サイクルは冷房状態にある。
そして、圧縮機40の吐出口から出た高温、高圧の冷媒
が導入口12を通って主弁体8の上下に同圧の圧力で加
わっている。
【0030】ここで、図1の実施例の場合、外函3がN
極になるように電磁コイル4を励磁すると、吸引子1
6、外函3、導磁性ヨーク33、永久磁石S1、S2、
N1、N2、プランジャー15で構成される磁気回路M
により、まず、プランジャー15が吸引子16に吸引さ
れて、プランジャー15と主弁体8のパイロット弁座8
aが開となり、パイロットポート7から高圧冷媒が低圧
側に流出するため、主弁体上部の圧力が主弁体下部の圧
力より低くなり、図3に示すように、主弁体8が上昇
し、主弁座10から離れる。図6の位置関係では、永久
磁石N1は外函3Aから反発作用を、永久磁石S1は外
函3Bから吸引作用を、永久磁石N2は外函3Bから反
発作用を、永久磁石S2は外函3Aから吸引作用をそれ
ぞれ受けてX方向に回転する。
【0031】ここで、電磁コイル4を非励磁状態にする
と、プランジャー15と、主弁体8のパイロット弁座8
aが閉となり、主弁体上部の圧力と主弁体下部の圧力が
同圧となり、すなわち、圧縮機40の冷媒吸入口に通じ
る低圧導出口11と圧縮機40の冷媒吐出口に通じる高
圧導入口12と、他の二つの通孔23、24の冷媒の圧
力を強制的に均一化させた後、プランジャばね20によ
り主弁体8は下降し、主弁体8と主弁座10は当接す
る。このとき、主弁体8と主弁座10は図4に示すよう
に切り換わり、また、図7に示すように、外函3Aと永
久磁石片S2及び外函3Bと永久磁石片S1がそれぞれ
吸引作用によりこの状態を保持する。連絡溝21は圧縮
機40の冷媒吸入口に通じる導出口11と室外熱交換器
42に通じる通孔24とを連通し、冷媒は、圧縮機40
→四方弁1→室内熱交換器41→絞り43→室外熱交換
器42→四方弁1→圧縮機40の経路で循環し、冷凍サ
イクルは暖房運転になる。
【0032】さらに、図8の冷暖房切換スイッチを切り
換えて、通電方向を逆にして電磁コイル4を励磁する
と、上記と同様に、プランジャー15が吸引子16に吸
引されて、プランジャー15と主弁体8のパイロット弁
座8aが開となり、主弁体上部の圧力が主弁体下部より
低くなり、主弁体8が上昇し、主弁座10から離れる。
図7の位置関係では、永久磁石N1は外函3Aから吸引
作用を、永久磁石S2は外函3Aから反発作用を、永久
磁石N2は外函3Bから吸引作用を、永久磁石S1は外
函3Bから反発作用をそれぞれ受けて、Y方向に回転す
る。ここで、電磁コイル4を非励磁状態にすると、プラ
ンジャー15と主弁体8のパイロット弁座8aが閉とな
り、主弁体上部の圧力と主弁体下部の圧力が同圧とな
り、すなわち、圧縮機40の冷媒吸入口に通じる低圧導
出口11と圧縮機40の冷媒吐出口に通じる高圧導入口
12と、他の二つの通孔23、24の冷媒の圧力を強制
的に均一化した後、プランジャばね20により主弁体8
は下降し、主弁体8と主弁座10は当接する。このと
き、主弁体8と主弁座10は図2に示すように切り換わ
り、また、図6に示すように、外函3Aと永久磁石片N
1及び外函3Bと永久磁石片N2がそれぞれ吸引作用に
よりこの状態を保持し、冷凍サイクルは冷房運転にな
る。
【0033】尚、上記動作は冷暖房の切換運転の場合に
ついて説明したが、同一モードの運転、すなわち、例え
ば冷房運転を継続する際においても、圧縮機40の冷媒
吸入口と冷媒吐出口の圧力を均一化することが可能とな
り、圧縮機を再起動する際に、圧縮機を起動する前に四
方弁に通電することにより負荷を軽減することができ
る。
【0034】次に、本発明にかかる冷凍サイクルに使用
する四方弁の第2実施例を図9及び図10を参照しなが
ら説明する。尚、本実施例において、第1実施例におけ
る同一の部材、要素については、同一の参照番号を付し
て詳細説明を省略する。
【0035】本実施例においても、四方弁51は、大き
く分けて、弁本体2、主弁部VM、パイロット弁部V
P、磁気回路Mにより構成され、弁本体2、非磁性スペ
ーサ19、主弁体8、主弁座10の形状及び相対位置は
第1実施例と同様である。
【0036】主弁部VMは、主弁体8の下部と、主弁座
10等によって構成され、主弁体8の下面8b’は主弁
座10の上面10aとの接触面である。図10に示され
るように、この下面8b’には、主弁座10に形成され
た、冷房運転での圧縮機40の冷媒吸入口に通じる導出
口11と、室内熱交換器41に通じる通孔23とを連通
させる連絡溝21が形成されている。さらに、主弁体8
の下部は主弁体下部空間26に面し、主弁体下部空間2
6は、弁本体2の側面から導入された導入口12に連通
するとともに、主弁座10に穿設された通孔24に連通
する。この導入口12は、圧縮機40の冷媒吐出口に通
じる管路32に連通し、通孔24は室外熱交換器42に
通じる。
【0037】主弁体8には、主弁体上部空間25と主弁
体下部空間26に連通するエコライザーホール55が設
けられている。これは、ピストンリング14によるシー
ルによって、主弁座10から離間した主弁体8の円滑な
下降動作が妨げられるおそれがあるため、その際に主弁
体上部空間25と主弁体下部空間26内の冷媒圧力を迅
速に均一化することにより、主弁体8の円滑な下降動作
を得るために設けるものである。
【0038】また、主弁体8の上部に位置する、非磁性
スペーサ19からなる円筒突出部19aの内面は、プラ
ンジャー15のガイドとして機能し、外周面は、主弁体
上部8eの内面側に設けられた軸受53のスライドガイ
ドとして機能する。
【0039】主弁座10の上面中央には、軸13が固定
される。主弁体8の下面中央には、軸穴8dが穿設さ
れ、この軸穴8dには、軸受54が設けられ、挿入され
た軸13を保持する。この軸13によって、主弁座10
に対して主弁体8が回動可能に保持される。
【0040】主弁体8の上部には、導磁性ヨーク83が
設けられ、この導磁性ヨーク83には、永久磁石片S
1、S2、N1、N2が取り付けられている。そして、
電磁コイル4に通電すると、主弁体8が回転し、管路1
1、12、23、24を切り換えることができる。
【0041】主弁体8の下方には、この主弁体8の下面
8bと接離回転することによって弁の開閉動作を行う円
板状の主弁座10が位置する。主弁座10には、導出口
11、通孔23、24が穿設される。主弁座10には、
回転ストッパ56が挿入、固定され、回動する主弁体8
のストッパとして機能する。
【0042】そして、上述の主弁部VMの構成により、
図10に示すように導出口11と通孔23が連通すると
同時に導入口12と通孔24が連通する状態、すなわち
冷房状態と、主弁体が、図10において矢印Z方向に回
動して、導出口11、通孔24が導通し、同時に導入口
12と通孔23が導通する状態、すなわち暖房状態の切
り換えを行うことができる。
【0043】主弁体8の上部中央にはパイロットポート
7が穿設され、このパイロットポート7は連絡溝21に
連通している。また、プランジャー15の下部には、パ
イロット弁体としての球弁52が位置する。
【0044】上記構成を有する四方弁51の動作は、第
1実施例と同様であって、詳細説明を省略するが、電磁
コイル4の通電、非通電の切り替え、及び、通電方向を
切り替えることにより、主弁体8が主弁座10から離間
した状態で回動して管路を切り換えることが可能とな
り、冷暖房の切り替えを行うことができる。
【0045】尚、上記二つの実施例においては、主弁体
8を回動させるとともに、パイロット弁体15a、52
を上下方向に移動させるための駆動手段として、電磁式
駆動手段を採用しているが、このような機能を有するも
のであれば電動式等他の駆動手段であっても良い。
【0046】また、圧縮機40の吐出口から出た高温、
高圧の冷媒が導入される高圧導入口12は、第1実施例
のように主弁座10に穿設されていても良く、弁本体2
の側面から主弁体下部空間26に導入されていても良
い。
【0047】さらに、パイロット弁体15a、52をパ
イロット弁座8a側に付勢する付勢手段として圧縮コイ
ルばねが使用されているが、他の付勢手段であっても良
い。
【0048】また、主弁体8の側面と弁本体2の内面と
の間に位置するシールリング14をシール手段としてい
るのは、パイロット動作により、主弁体8を主弁座10
から浮上させるため、主弁体8の外周からの漏れを極力
少なくするためであるが、主弁体8の側面と弁本体2の
内面と隙間を微少とすることによりシール手段を省略す
ることもでき、また他のシール手段を使用することも可
能である。
【0049】さらに、前記主弁体8の回動中心に形成さ
れた凹部8dと、主弁座10の主弁体の凹部に対向する
位置に形成した凹部10bとの間に軸13を装着してい
るが、この軸13を主弁体8または主弁座10と一体に
形成することももちろん可能である。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、冷暖房の
切り換えの際に圧縮機を停止させる必要がないため、除
霜時間が短縮され、運転効率の良い冷凍サイクルを提供
することができるとともに、圧縮機を再起動する際に、
圧縮機を起動する前に四方弁に通電することにより負荷
を軽減することができるため、消費エネルギーの少ない
冷凍回路を提供することができる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、主弁が閉状
態にある場合には、駆動手段を動作させる必要がなく、
管路の切り換え時にのみ駆動手段を動作させれば良いの
で、消費エネルギーが少なく、騒音の少ない冷凍サイク
ルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる冷凍サイクルに使用する四方弁
の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す四方弁の主弁体の底面図、及び本発
明にかかる冷凍サイクルの冷房運転状態を示す図であ
る。
【図3】図1の四方弁において、電磁コイル励磁後のパ
イロット動作状態を示す断面図である。
【図4】図3に示す状態における主弁体の底面図、及び
本発明にかかる冷凍サイクルの暖房運転状態を示す図で
ある。
【図5】図1の四方弁の主弁座の平面図である。
【図6】図1のI−I線断面図であって、外函と、非磁
性ヨークと永久磁石との位置関係の説明図である。
【図7】図1の図1のI−I線断面図であって、外函
と、非磁性ヨークと永久磁石との位置関係の説明図であ
る。
【図8】図1の四方弁に使用される冷暖房切換回路を示
す回路図である。
【図9】本発明にかかる冷凍サイクルに使用する四方弁
の第2実施例を示す断面図である。
【図10】図9に示す四方弁の主弁体の底面図、及び本
発明にかかる冷凍サイクルの冷房運転状態を示す図であ
る。
【図11】従来の冷凍サイクルに使用されるロータリー
型四方弁を示す断面図である。
【符号の説明】
1、51 四方弁 2 弁本体 3 外函 4 電磁コイル 7 パイロットポート 8 主弁体 10 主弁座 11 導出口 12 導入口 13 軸 14 ピストンリング 15 プランジャー 16 吸引子 17 取付ボルト 18 プランジャーチューブ 19 非磁性スペーサ 20 プランジャーばね 21 連絡溝 22 ガイド溝 23、24 通孔 25 主弁体上部空間 26 主弁体下部空間 31 低圧側配管 32 高圧側配管 33、83 導磁性ヨーク 40 圧縮機 41 室内熱交換器 42 室外熱交換器 43 絞り 52 球弁 53、54 軸受 55 エコライザーホール 56 回転ストッパ M 磁気回路 SW1、SW2 スイッチ S1、S2、N1、N2 永久磁石片 VM 主弁部 VP パイロット弁部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、室内熱交換器と、室外熱交換
    器と、絞りと、四方弁で構成され、冷暖房切換機能を有
    する冷凍サイクルにおいて、 該四方弁が、前記圧縮機の冷媒吸入口に通じる低圧導出
    口と、前記圧縮機の冷媒吐出口に通じる高圧導入口と、
    前記室内熱交換器に通じる通孔と、前記室外熱交換器に
    通じる通孔の冷媒の圧力を強制的に均一化した後、前記
    低圧導出口、前記高圧導入口及び前記二つの通孔の流路
    を切り換える強制圧力均一化機能を有することを特徴と
    する冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】 前記四方弁が、 円筒状の弁本体と、 少なくとも前記低圧導出口と、前記室内熱交換器に通じ
    る通孔と、前記室外熱交換器に通じる通孔が穿設された
    主弁座と、 該主弁座上に位置し、前記低圧導出口と前記二つの通孔
    のいずれか一方と連通する連絡溝を有し、回動すること
    により、前記低圧導出口と前記二つの通孔のいずれか一
    方との流路を切り換える主弁体と、 該主弁体を貫通し、一端が前記連絡溝に連通するととも
    に、他端が該主弁体の上部に形成されたパイロット弁座
    に連通するパイロットポートと、 前記パイロット弁座とでパイロット弁を構成し、該パイ
    ロット弁座に接離するパイロット弁体と、 前記主弁体を回動させるとともに、前記パイロット弁体
    を上下方向に移動させるための駆動手段と、 前記パイロット弁座と、前記パイロットポートを介して
    前記連絡溝に連通する主弁体上部空間と、 前記弁本体と前記主弁座との間に形成された主弁体下部
    空間と、 該主弁体下部空間に連通する高圧導入口で構成され、 前記駆動手段によりパイロット弁が開き、前記主弁体上
    部空間と前記主弁体下部空間の間に差圧が発生し、前記
    主弁体が前記主弁座から離間した状態で回動することに
    より前記低圧導出口、前記高圧導入口及び前記二つの通
    孔の流路が切り換えられることを特徴とする請求項1記
    載の冷凍サイクル。
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