JP3246700B2 - 流体圧縮機 - Google Patents

流体圧縮機

Info

Publication number
JP3246700B2
JP3246700B2 JP32436394A JP32436394A JP3246700B2 JP 3246700 B2 JP3246700 B2 JP 3246700B2 JP 32436394 A JP32436394 A JP 32436394A JP 32436394 A JP32436394 A JP 32436394A JP 3246700 B2 JP3246700 B2 JP 3246700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve body
case
switching
electromagnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32436394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08177739A (ja
Inventor
一彦 三浦
豊 笹原
年庸 井上
明彦 杉山
伸一 井手
吉隆 藁科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP32436394A priority Critical patent/JP3246700B2/ja
Publication of JPH08177739A publication Critical patent/JPH08177739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3246700B2 publication Critical patent/JP3246700B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Compressor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、動作流体の
流路切り換えを行う切換弁を内蔵した流体圧縮機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷房および暖房の双方を行うこ
とができる空気調和機がある。この空気調和機は、室内
に置かれた熱交換器(室内熱交換器)と室外に置かれた
熱交換器(室外熱交換器)とを有すると共に、冷房時と
暖房時とでこれらの熱交換器に流通させる動作流体の流
路を切り換える流路切換弁を具備する。
【0003】このような流路切換弁としては、一般に、
直動式の四方切換弁が広く用いられている。この四方切
換弁は、円筒状に形成された本体と、この本体内に設け
られこの本体の軸方向に沿って往復移動自在に設けられ
た摺動弁とを有する。この四方切換弁は、この摺動弁を
上記本体内で直線的に移動させることにより、流路の切
換えを行うようになっている。
【0004】また、この四方切換弁は、一般に電磁弁を
介して制御されるようになっており、この電磁弁を作動
させることにより、圧縮機内の圧力を毛細管を通じて上
記切換弁に導入し、差圧により上記摺動弁を駆動するよ
うになっている。
【0005】ところで、この四方切換弁および電磁弁を
流体圧縮機のケース内に内蔵してなる四方弁内蔵形の流
体圧縮機として、従来、実開昭60ー124595号の
図4に開示されたものがある。
【0006】この考案は、圧縮機部および電動機部とを
収納する密閉ケース内に上記圧縮機部から吐出された高
圧吐出ガスを充満させるタイプの圧縮機であり、上記ケ
ースの内部に前述した四方切換弁および電磁弁を内蔵し
ている。
【0007】この考案は、上記四方切換弁および電磁弁
を上記高圧ガスが満たされるケース内に置くことで圧縮
機と切換弁とを接続する高圧ガス導入用の配管を不要に
すると共に、上記四方切換弁と電磁弁とを接続する毛細
管の外力による破損を有効に防止しようとするものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の流体圧縮機には以下に説明する解決すべき課題があ
る。
【0009】すなわち、上述した従来の構成は、直動式
の四方切換弁と電磁弁とを毛細管を介して接続してなる
構成であり、その配管構成は複雑化している。また、上
記構成では、四方切換弁、電磁弁ともに直動式のもので
あり、ケース外へ取り出す配管の位置は、自ずと制限さ
れる。
【0010】すなわち、ケース内から複数本の配管を取
り出す必要があるが、取り出す位置を集約することは困
難であった。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みて成さ
れたものであり、配管構成の簡略化が図れるコンパクト
な四方切換弁内蔵形流体圧縮機を提供することを目的と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、上方が開口した本体と、この本体の上記開口を閉塞
する蓋体とからなるケースと、上記ケースの本体内に設
けられた圧縮手段および、この圧縮手段の上部に駆動シ
ャフトを介して連設され圧縮手段を駆動する電動機と、
この電動機の上端から突出する駆動シャフトの端部に固
定され、上記圧縮手段で圧縮され吐出される冷媒ガスか
ら潤滑油を分離する油遮蔽板と、上記ケースの蓋体内に
固定された流路切換弁とを有し、上記流路切換弁は、複
数のポートが形成され上記ケースに固着された弁ベース
と、上記ケースの内部で回動し、上記弁ベースのポート
と通じて流れる動作流体の流路を切り換える弁体と、回
転不能な電磁石、この電磁石の両極に設けられた磁極
板、磁極板からの磁極切換によって上記弁体と共に回動
駆動される永久磁石およびこの永久磁石を保持するヨー
クを備え、上記弁体の回動中心軸を上記弁ベースの中心
軸に対して上記ケースの中心から離れる方向に偏心さ
せ、上記複数のポートを上記弁体の回動中心軸を中心と
する円周上で、かつ上記弁体の回動中心軸の偏心方向と
は反対側のケース中心側に設けたことを特徴とする。
【0013】第2の手段は、ケースと、上記ケースの本
体内に設けられた圧縮手段と、上記ケース内に固定され
た流路切換弁とを有し、上記流路切換弁は、複数のポー
トを有し上記ケースに固着された弁ベースと、上記ケー
スの内部で回動し、上記弁ベースのポートと通じて流れ
る動作流体の流路を切り換える弁体と、上記弁体と所定
角度相対回動自在に組み合わされた永久磁石と、上記永
久磁石に磁力を作用させることで、上記永久磁石を介し
て上記弁体を回動駆動する磁極切り換え可能な磁力発生
手段とを有することを特徴とする流体圧縮機である。
【0014】第3の手段は、ケースと、上記ケースの本
体内に設けられた圧縮手段と、上記ケース内に固定され
た流路切換弁とを有し、上記流路切換弁は、複数のポー
トを有し上記ケースに固着された弁ベースと、磁極切り
換え可能な磁力発生手段と、この磁力発生手段に対向し
て配置され、上記磁力発生手段の磁極が切り換えられる
ことで回動駆動される永久磁石と、この永久磁石に取着
され、上記弁ベースに対して回動することで上記弁ベー
スのポートを通じて流れる動作流体を冷房あるいは暖房
運転時の流路へ切り換える共に、除霜用の冷媒流路が形
成された第1の弁体と、上記永久磁石に取着され、上記
第1の弁体に対して回動することで、上記除霜用の冷媒
流路をケース内に連通させ、除霜運転への切換を行う第
2の弁体と、上記第1の弁体と上記第2の弁体との間に
介装され、冷房あるいは暖房運転時に上記第1の弁体に
設けられた除霜用の冷媒流路を閉塞するコマとを有する
ことを特徴とする流体圧縮機である。
【0015】第4の手段は、第2あるいは第3の手段の
流体圧縮機において、上記磁力発生手段は、上記電磁石
と、この電磁石の両極から延出され上記永久磁石の外面
に対向配置された磁極板を有し、この磁極板と上記弁ベ
ースとの間には、非磁性体が介装されていることを特徴
とする流体圧縮機である。
【0016】第5の手段は、第1乃至第3の手段のいず
れかの流体圧縮機において、上記弁体と上記永久磁石あ
るいはヨークを回動軸線方向に互いに固定する爪部を有
することを特徴とする流体圧縮機である。第6の手段
は、第1乃至第3の手段のいずれかに記載の流体圧縮機
において、上記電磁石のコアは、渦電流の発生を抑制で
きる部材で形成されていることを特徴とする流体圧縮機
である。
【0017】第7の手段は、第6の手段の流体圧縮機に
おいて、上記渦電流の発生を抑制できる部材は、複数枚
の積層された鋼板であることを特徴とする流体圧縮機で
ある。
【0018】第8の手段は、第6の手段の流体圧縮機に
おいて、上記渦電流の発生を抑制できる部材は、焼結合
金であることを特徴とする流体圧縮機である。
【0019】
【作用】第1の手段によれば、弁ベースに設けられる複
数の各ポートの位置をケースの中心側に配置することが
でき、電動機7の駆動シャフト10の上端に固定された
油遮蔽板の直上部に配置することになる。このことによ
り、吐出流路となるポートからの潤滑油の排出量が少な
くなる。そして、弁体の回動角度を小さくすることがで
き、流路の切換え時間が短縮するとともに、弁ベースと
弁体との摺動距離を小さくでき、流路切換弁としての信
頼性の向上に繋げられる。
【0020】第2の手段によれば、永久磁石で上記弁体
を駆動する前に、永久磁石に助走区間を設け、この助走
区間を利用した慣性力によって上記弁体を駆動すること
ができる。
【0021】第3の手段によれば、第1の弁体と、第2
の弁体との間に、これらとは別体に設けられたコマを設
け、このコマを用いて上記除霜用の流路を閉塞するよう
にしたので、この第1の弁体と第2の弁体との間に傾き
が生じた場合であっても、閉塞状態が解除されることは
少ない。
【0022】第4の手段によれば、上記磁極板と弁ベー
スとの間に非磁性体を介装させるようにしたので、磁極
板に発生する磁力の磁路が弁ベースを通じて短絡してし
まうということを有効に防止できる。
【0023】第5の手段によれば、上記弁体と、永久磁
石あるいはヨークをワンタッチで組み合わせることがで
きる。
【0024】第6の手段によれば、渦電流の発生を抑制
することで、電磁石の磁束の損失を有効に防止できる。
【0025】第7の手段によれば、渦電流の発生を抑制
できる部材としては、積層された複数枚の鋼板が望まし
い。
【0026】第8の手段によれば、渦電流の発生を抑制
できる部材としては、焼結合金が望ましい。
【0027】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
【0028】まず、第1の実施例を図1〜図5に基づい
て説明する。
【0029】図1に示すように、この流体圧縮機はケー
ス1を具備する。このケース1は、上方に開放する圧力
容器であり、このケース1の上端開口は図に1aで示す
蓋体によって気密に閉塞(密閉)されている。
【0030】このケース1内には、ケース1外から吸い
込んだ低圧冷媒を圧縮すると共に圧縮後の高圧冷媒をケ
ース1内に吐出する圧縮部2と、上記蓋体1aに取り付
けられ、図に4で示す弁体を回転させることでケース1
外への冷媒の吐出流路および上記圧縮部2へ吸込み流路
を切り換える回転形四方切換弁3とが設けられている。
【0031】上記圧縮部2は、ケース1内の最下部に設
けられたロータリ式の圧縮機構6と、ケース1の中途部
に設けられこの圧縮機構6を駆動する電動機7とからな
る。
【0032】上記圧縮機構6は、図に8で示す2つのシ
リンダ内でローラ状のピストン9を偏心回転させること
で上記冷媒の圧縮を行うものであり、上記ピストン9は
図に10で示す駆動シャフトによって保持されている。
【0033】一方、上記電動機7は、ケース1に固定さ
れた円筒状のステータ7aと、このステータ7a内に設
けられたロータ7bとからなるDCブラシレスモータで
ある。そして、上記ロータ7bは上記駆動シャフト10
の上端部に固定されている。
【0034】したがって、この電動機7が作動すること
により、上記駆動シャフト10を介して上記ピストン9
をシリンダ8内で偏心回転させることができる。このこ
とにより、上記圧縮機構6は図に15で示す吸込配管か
ら吸込んだ冷媒を上記シリンダ8内で圧縮し、上記ケー
ス1内に吐出するようになっている。
【0035】また、上記四方切換弁3は、図2に示すよ
うに周方向に90°間隔で設けられた3つのポート11
〜13が形成されてなる弁ベース14を有する。上記3
つの各ポート11〜13は、図に15〜17で示す配管
によってそれぞれ室外熱交換器18、上記ケース1内に
設けられた圧縮機構6、および室内熱交換器19に接続
され、冷凍サイクルを構成している。
【0036】すなわち、この四方切換弁3は、ケース1
内に満たされた吐出ガスの流路を上記室外熱交換器18
側に切り換えることで上記冷凍サイクルに冷房運転を行
わせ、上記室内熱交換器19側に切り換えることで暖房
運転を行わせるようになっている。
【0037】以下、この四方切換弁3の構成およびその
制御を図3〜図10を参照してさらに詳しく説明する。
【0038】この四方切換弁3(以下、切換弁という)
は、図1に示すように、ケース1の蓋体1aに固定され
る弁ベース14と、この弁ベース14の下面に回転自在
に設けられ動作流体(冷媒ガス)の流路を切り換える弁
体4と、この弁体4に固着され一体的に回転する磁石部
材20と、この磁石部材20内側に配置され上記磁石部
材20に磁力を作用させることで上記弁体4を回動駆動
する磁極切換部22(磁力発生手段)とを具備する。
【0039】なお、この四方切換弁3は、上記磁石部材
を上記磁極切換の外側で回動させる構成であることか
ら、「アウター式」と称することとする。
【0040】上記弁ベース14は、図3(a)に示すよ
うに平面視円形をなし、下端部には上端部よりも大径に
形成された鍔部14aを有する。この弁ベース14の具
体的な材質としては、上記ケース1の蓋体1aに溶接さ
れるものであることから、炭素鋼、ステンレス鋼、その
他非鉄金属が採用される。
【0041】また、この弁ベース14には、上述した3
つのポート11〜13がこの弁ベース14の上面から下
面へと貫通して設けられている。この3つのポート11
〜13は、この弁ベース14の中心軸線Lの回りに、周
方向に90°の間隔で設けられている。
【0042】これら3つのポート11〜13のうちの中
央に位置するポート12は、図1および図2に示すよう
に、上記圧縮機構8から延出された吸込配管15に接続
される低圧ガス用ポートとなっており、この低圧ガス用
ポート12を挟む他の二つポート11、13は、それぞ
れ上記室外熱交換器18および室内熱交換器19に接続
される第1、第2の接続用ポート11、13となってい
る。
【0043】また、図3(b)に示すように、この弁ベ
ース14には、下端側を上記ケース1内に突出させた中
心軸24が固定されている。この中心軸24は、中心軸
線L上に設けられ、上記弁体4が回動自在に取着されて
いる。また、上記弁ベース14の下端部には、上記弁体
4の回動角度を規制するためのストッパ25(図に網掛
けで示す)が下端部をこの弁ベース14の下面から若干
量突出させた状態で設けられている。
【0044】次に、弁体4について図3を参照して説明
する。
【0045】この弁体4は、円盤状をなし、中心孔4a
に上記中心軸24を挿通させることで、上記弁ベース1
4に対して回動自在に設けられている。また、この弁体
4には、図3(d)に示すように、この弁体4が回動駆
動されることで上記弁ベース14の3つのポート11〜
13のうちの2つを選択的に連通させる凹陥溝26と、
残りの1つのポートをケース1内に連通させる連通孔2
7とが設けられている。
【0046】この凹陥溝26と連通孔27とは図3
(d)に示すように平面視相似形であり、いずれも周方
向に90°に亘る円弧形状に形成されている。ただし、
同図に示すように、前者はこの弁体4を貫通せず、後者
は貫通している点で異なるものである。
【0047】また、同図に示すように、上記連通孔27
内には、上記弁ベース14の下面から突設されたストッ
パ25が位置するようになっている。上記ストッパ25
がこの連通孔27の周方向一端あるいは他端に当接する
ことで、上記弁体4の回動角度は90°の範囲で規制さ
れるようになっている。
【0048】次に、この弁体4に固定される磁石部材2
0について説明する。
【0049】この磁石部材20は、図3(b)および
(c)に示すように、薄肉磁性材料からなる円筒状のヨ
ーク28と、このヨーク28の内面に固定された同じく
円筒状の永久磁石29とからなる。この永久磁石29は
円周方向に2分割され、N極部29aとS極部29bと
から構成されている。
【0050】この磁石部材20と上記弁体4とは、上記
弁体4の鍔部4aの下面に突設された突起30と上記ヨ
ーク28に設けられた切欠31とを互いに係合させるこ
とで相対回転不能に組み合わされかつ互いに接着される
ことで一体化される。
【0051】次に、この磁石部材20内に配置された磁
極切換部22について説明する。この磁極切換部22
は、図3(b)に示すように、上記中心軸24の下端部
に取着された電磁石32と、この電磁石32の上端およ
び下端から延出されたステー33(磁極板)とを有す
る。
【0052】上記電磁石32は、上記中心軸24に軸線
を一致させた状態で固着された鉄心35と、この鉄心3
5に巻線により形成されたコイル36とからなる。ま
た、上記一対のステー33はそれぞれ上記鉄心35の上
端面および下端面に固着されており、それぞれ、上記中
心軸24を挟んで反対方向に略水平に延出された後、略
垂直に折曲され、この電磁石32と上記永久磁石29と
の間に位置するようになっている。
【0053】そして、上記ステー33の先端部33a
は、図3(c)に示すように、上記永久磁石29の内面
と所定の隙間を存して対向するようになっている。
【0054】すなわち、この磁極切換部22は、上記電
磁石32に直流電流を印加することで上記ステー33の
先端部33aをそれぞれ反対の磁性に磁化することがで
き、そしてその磁極を切り換えることで上記永久磁石2
9との間の吸引、反発作用により、上記磁石部材20お
よび弁体4を回転駆動することができるようになってい
る。
【0055】一方、上記電磁石32の上端(ステー33
の上面)と上記弁体4の下面との間には、上記弁体4を
上方に付勢するためのスプリング37が介装されてい
る。
【0056】このスプリング37の付勢力は、この圧縮
機が作動していない状態、すなわち、この四方切換弁3
に圧力が作用していない状態では、上記弁体4の自重に
よって上記弁体4の上面と上記弁ベース14の下面との
間に微小な隙間が生じることを許容する程度の強さに調
整されている。
【0057】次に、この四方切換弁3の組み込みについ
て説明する。
【0058】まず、上記弁ベース14を上記蓋体1aに
設けられた孔に挿入して溶接、固定する。その後上記弁
ベース14の下面に突設された中心軸24に、上記一体
化された弁体4および磁石部材20を取着する。
【0059】ついで、上記弁体4の下面との間にスプリ
ング37を挟んだ状態で、上記中心軸24の下端部に上
記電磁石32およびステー33を固定するようにする。
【0060】また、図2に示すように、上記ケース1の
蓋体1aの上記切換弁3の弁ベース14が挿着された部
位の側方に、電動機7および切換弁3(電磁石22)の
駆動用配線をケース1外に取り出すための第1、第2の
密封端子39、40を取着する。
【0061】そして、図1に示すように上記第1の密封
端子39に上記電磁石32からの駆動用配線を接続し、
第2の密封端子40に上記電動機7から導出された駆動
用配線を接続した後、この蓋体1aを上記ケース1の上
端に溶接、固定するようにする。このことで、この流体
圧縮機が完成する。
【0062】次に、この圧縮機(冷凍サイクル)の制御
系について説明する。
【0063】上記第1、第2の密封端子39、40の外
部端子は、それぞれ図1に41で示す制御部に接続され
ている。この制御部41は、上記電動機7(圧縮機構
6)を駆動するインバータ回路42と切換弁3を駆動す
る制御回路43とを有する。
【0064】上記インバータ回路42には、上記第2の
密封端子40の外部端子から導出された各配線が接続さ
れている。また、上記制御回路43には、上記第1の密
封端子39から導出された各配線が接続されている。こ
の制御回路43は例えば図4(b)に示すように構成さ
れている。
【0065】すなわち、交流電源44からの上記電磁石
32への通電は、図に45で示すフォトトライアックを
介して行われるようになっている。そして、図に46で
示すマイクロコンピュータ(CPU)は、フォトトラン
ジスタ47によって検知された交流の0V(ゼロクロ
ス)タイミングに対し、上記フォトトライアック45に
通電するしないを判定し出力するようになっている。し
たがって、上記電磁石32のコイル36に印加する電圧
は、図4(c)、図5(c)に示すように半波制御され
るようになっている。
【0066】すなわち、この制御回路43は、上記マイ
クロコンピュータ46の命令に基づき、上記電磁石32
に対して選択的に正の電流あるいは負の電流を印加する
ことができる。また、図4(d)、図5(d)示すよう
に電流の印加を停止することもできる。
【0067】このように上記電磁石23に印加される電
流の正負が切り換えられることで、この電磁石32は、
上記一対のステー33をそれぞれ異なる磁極に切り換え
ることができると共に、磁力の発生を停止させることも
できるようになっている。
【0068】次に、以上述べた切換弁内蔵形圧縮機(空
気調和機)の動作について説明する。
【0069】まず、停止時の状態について説明する。
【0070】停止時には、図示しないが、上記弁体4の
自重が上記スプリング37に伝わり、この弁体4の上面
と上記弁ベース14の下面との間の接触力が低下し、ガ
スリーク可能な微小な離間が生じている。
【0071】この状態では、上記弁体4と上記弁ベース
14との間に生じた微小な隙間を介して上記第1、第2
の接続ポート11、13および低圧ガス用ポート12は
すべて連通している。したがって、この冷凍サイクルの
配管内の圧力はバランスしている。
【0072】次に、この状態から暖房運転を行う際の制
御について図4(a)〜(d)を参照して説明する。
【0073】暖房運転を行う際には、上記制御回路43
によって、上記電磁石32に印加する電圧を図4(c)
の波形図に示すように制御する。このことで、図中上方
に延出されたステー33がS極に磁化され、下方に延出
されたステー33がN極に磁化される。
【0074】したがって、上記磁石部材20の永久磁石
29のN極部29aが上記上方のステー33に吸引され
ると共にS極部29bが下側のステー33に吸引され、
このことによって上記磁石部材20は、図5(a)、
(b)に示す状態から図4(a)、(b)に示す状態へ
と時計方向に回動する。
【0075】上記磁石部材20は、上記弁体4と回転方
向に一体的に組み合わされているから、上記弁体4は、
この磁石部材20と共に回動する。
【0076】そして、図4(a)に示すように、上記弁
ベース14から突出したストッパ25が、上記弁体4に
設けられた連通孔27の周方向一端と当接したならば、
この磁石部材20および上記弁体4は回動を停止する。
【0077】このことで、同図に示すように、上記第1
の接続ポート11と低圧ガス用ポート12とが上記弁体
4の凹陥溝26によって互いに連通する。そして、上記
第2の接続ポート13は、上記連通孔27を通して、こ
のケース1内に開放する。
【0078】この状態で、図1に示す上記電動機7を作
動させる。
【0079】この電動機7が作動することで、上記圧縮
機構6が作動し、上記吸込配管15から吸込んだ低圧ガ
スの圧縮を行う。圧縮された後の高圧ガスは、上記ケー
ス1内に吐出される。そして、このケース1内に充満し
た高圧ガスは、上記弁体4の連通孔27を介して上記第
2の接続用ポート13内に流入する。そして、この高圧
ガスは、この第2の接続ポート13からケース1外へ吐
出され、図2に示すように、室内熱交換器19、減圧装
置48、室外熱交換器18を順次状態変化を行いながら
通過して、室内の暖房を行う。
【0080】上記室外熱交換器18を通過して低圧とな
った低圧ガスは、上記第1の接続ポート11に流入し、
上記弁体4の凹陥溝26を通って上記低圧ガス用ポート
12に導かれ、この低圧ガス用ポート12から上記吸込
配管15を通って上記ケース1内の圧縮機構6に導入さ
れる(戻される)。
【0081】圧縮機構6内に導入された低圧ガスは、再
びこの圧縮機構6によって圧縮され高圧ガスとなって上
記ケース1内に吐出される。ついで、再び上記弁ベース
14の上記第2の接続ポート13から室内熱交換器19
に導入され、この冷凍サイクルの配管内を循環する。
【0082】なお、この暖房運転中においては、図4
(d)に示すように上記電磁石22に対する印加電圧は
0に制御される。しかし、このような状態であっても、
上記ステー33(鉄製)と永久磁石29との間には吸引
力が働いており、また、ケース1内と上記凹陥溝26内
との圧力差およびスプリング37の付勢力とによって上
記弁体4は弁ベース14に対して密着している。したが
って、図4(a)、(b)の切換状態を維持できるよう
になっている。
【0083】一方、この暖房運転を停止させる場合に
は、上記電動機7を停止させる。このことで、上記ケー
ス1内の圧力が低下するから、上記弁体4と弁ベース1
4との密着状態は解消される。
【0084】また、上記スプリング37に弁体4の重さ
が加わるから、この弁体4の自重により、上記スプリン
グ37が若干圧縮され、この弁体4と弁ベース14との
間に微小の隙間が生じる。このことにより上記第1、第
2の接続ポート11、13および低圧ガス用ポート12
とが互いに連通し、冷凍サイクル配管内の圧力がバラン
ス(ガスバランス)することになる。
【0085】このように、ガスバランスが迅速に行われ
るので、上記流体圧縮機を再起動する場合や次に説明す
る冷房運転への切り換えを行うための待ち時間を短縮す
ることができる。
【0086】次に冷房運転時の制御および動作について
説明する。
【0087】冷房運転への切換も、暖房運転への切換と
同様に上記電動機7を停止させた状態で行う。
【0088】この冷房運転へ切り換えは、上記電磁石2
2に印加する電圧を図5(c)の波形図に示すように制
御する。このことで、図4(a)、(b)に示す暖房運
転の場合とは逆に、図5中上側に位置する上記ステー3
3がN極に磁化され、下側に位置するステー33がS極
に磁化される。このことで、上記磁石部材20は図4に
示す状態から反時計回りに回動する。
【0089】上記弁体4は、この磁石部材20と相対回
転不能に保持されているので、この弁体4は上記磁石部
材20と共に回動する。
【0090】なお、このとき、まだ上記電動機7は運転
されていないので上記ケース1内には高圧ガスが満たさ
れていない。したがって上記弁体4と上記弁ベース14
は密着しておらず過大な吸着力が発生していない。した
がって、上記電磁石32から上記磁石部材20(永久磁
石29)に与えられる低トルクであっても、上記弁体4
は上記磁石部材20と一緒に容易に回動駆動されること
となる。
【0091】そして、上記弁ベース14に突設されたス
トッパ25が、上記弁体4に設けられた連通孔27の周
方向他端に当接したならば、図5(a)に示すように、
上記磁石部材20および弁体4は回動を停止する。
【0092】このことで、暖房時とは逆に、上記第2の
接続ポート13と低圧ガス用ポート12とが上記弁体4
の凹陥溝26によって互いに連通する。そして、上記第
1の接続ポート11は、上記連通孔27を通してケース
1内に開放する。
【0093】この状態で上記電動機7の運転を開始する
と、上記圧縮機構6が作動することによって上記ケース
1内に高圧ガスが満たされ、この高圧ガスと上記凹陥溝
26内の低圧ガスとの圧力差によって上記弁体4は上記
弁ベース14の下面に密着させられる。
【0094】そして、このケース1内の高圧ガスは、こ
のケース1内に開放する上記第1の接続ポート11を通
ってケース1外へ流出し、図2に示すように、室外熱交
換器18、減圧装置48、室内熱交換器19へと順次状
態変化を行いながら流通し、室内の冷房を行う。
【0095】そして、上記室内熱交換器19を通過して
低圧となったガス(低圧ガス)は、この切換弁3の上記
第2の接続ポート13に流入し、上記凹陥溝26を通っ
て上記低圧ガス用ポート12に導かれる。この低圧ガス
用ポート12を通過した低圧ガスは、上記吸込配管15
を通って上記ケース1内に設けられた圧縮機構6へと導
入される。
【0096】なお、この冷房運転中においても、図5
(d)に示すように、暖房運転中と同様に、上記電磁石
32に対する印加電圧は0に制御される。しかし、この
ような状態であっても、暖房時と同様に、上記ステー3
3と永久磁石29との間には吸引力が働いており、ま
た、ケース1内と上記凹陥溝26内との差圧およびスプ
リング37の付勢力とによって上記弁体4は弁ベース1
4に対して密着している。したがって、図5(a)、
(b)の切換状態を維持できるようになっている。以上
説明した構成によれば、以下に説明する効果がある。
【0097】第1に、空気調和機の配管構造を簡略化す
ることができる効果がある。
【0098】すなわち、上記暖房運転時あるいは冷房運
転時に、上記弁ベース14の下面に開口する第1あるい
は2の接続用ポート11、13が上記ケース1内に直接
開放することとなるから、高圧ガス用配管が不要にな
る。また、このことに伴い従来高圧ガス用配管に必要だ
った防振措置が不要になる。
【0099】さらに、上記切換弁3は、従来例の往復式
の摺動弁を用いるものではないから、作動用の電磁弁が
不要となり、これに伴って従来の切換弁と電磁弁との接
続に必要だった毛細管(小径の銅製管)が不要になる。
【0100】したがって、空気調和機の配管を簡略する
ことができる。また、配管を少なくすることができるこ
とから、切換弁3を内蔵した流体空気調和機の製造が容
易になる。
【0101】また、この流体圧縮機では、上記毛細管を
必要としないから、この毛細管の変形による故障を考慮
する必要がなく、信頼性の高い流体圧縮機を得ることが
できる効果もある。
【0102】第2に、上記弁ベース14に設けられた3
つのポート11〜13は、従来のように直線上に配置さ
れているのではなく、円周上に配置されている。したが
って、このポートの配置の位置自由度は高く、配管構成
の設計がより容易になる効果がある。
【0103】また、図2に示すように上記3つのポート
11〜13をケース1の中心寄りに配置することがで
き、上記電動機7の駆動シャフト10の上端に固定され
た油遮蔽板(図1)の直上部に配置することができる。
このことにより、この四方切換弁3を通してケース1外
へ排出される潤滑油の量を少なくすることができる。す
なわちケース1の中心部では上記潤滑油の飛散量が少な
いから、この位置に吐出側ポートを設けることが有効で
ある。
【0104】第3に、流体圧縮機を小形化することがで
きる効果がある。
【0105】すなわち、この圧縮機のケース1内に内蔵
された切換弁3は、従来例の直動式の四方切換弁と異な
り弁体4を回転させることで流路を切り換えるタイプの
ものであり、また、作動用の電磁弁を有しないから、そ
の全長を小さくすることができる。
【0106】また、上記圧縮機の停止時は、上記弁体4
がその自重によって若干下降するから、上記弁ベース1
4との密着状態が解消され、この弁体4を低トルクで回
動駆動することができる。
【0107】この点、従来例においては、上記摺動弁は
常に弁座に密着しており、大きな駆動トルクを必要とし
ていため、大きな駆動トルクを発生させるために上記電
磁弁をある程度大型化せざるを得なかった。
【0108】この発明においては、上述したように、上
記弁体4を低トルクで駆動することができるので、その
分、上記弁体4の駆動部すなわち上記磁極切換部22お
よび磁石部材20の外径を小型化することができる。
【0109】そして、この切換弁3では、弁体4を磁石
部材20に一体化し、この磁石部材20を上記弁体4の
下側に位置させると共に、この磁石部材20内に上記電
磁石32およびステー33からなる磁極切換部22を収
納するようにした。
【0110】さらに、この実施例では、上記電磁石32
の軸線を上記弁ベース14に固定された中心軸24の軸
線Lに一致させ、略垂直に配設するようにし、この中心
軸線Lから外側に向かって、電磁石32、ステー33
(磁極板)、永久磁石29、ヨーク28の順で配設する
ようにした。
【0111】このことで、上記弁体4を駆動するための
機構をすべて上記弁体4の下側に収納することができる
から、この切換弁3をより小形化することが可能とな
る。
【0112】これらのことにより、上記ケース1を大型
化することなく、上記切換弁3を上記圧縮機のケース1
内に組み込むことができから、近年の圧縮機の小形化の
傾向にも十分対応することができる効果がある。
【0113】また、このことによって、ケース1の蓋部
1aと弁ベース14の接続部の全長を短くすることがで
きるため、溶接箇所も小さくなり、ガスリークに対する
信頼性や、溶接作業の作業性も向上する。
【0114】第4に、停止時のガスバランスが容易にか
つ迅速に行える効果がある。
【0115】すなわち、従来の往復式の摺動弁を有する
四方切換弁の場合には、この摺動弁と弁座との間からの
ガス漏れ(ガスリーク)が生じるのを防止するために、
上記摺動弁を常に弁座に対して密着させる必要があっ
た。
【0116】このため、この流体圧縮機を停止させた場
合でも、この切換弁の部分でガスバランスを行うことが
できず、圧縮機構もしくは減圧装置の部分でガスバラン
スが成されるまで長時間待つ必要があった。
【0117】しかし、この発明の場合には、圧縮機停止
時に、上記弁体4が自重により若干下がり、上記弁ベー
ス14との隙間を拡大する。したがって、上記弁ベース
14に設けられた全てのポート11〜13が上記弁体4
の上面との間に生じた微小な隙間を介して連通するか
ら、ガスバランスを迅速に行うことができる。
【0118】このことにより、停止後の再起動や、冷房
と暖房の切換を迅速に行える効果がある。
【0119】次に、この発明の第2の実施例について説
明する。
【0120】この第2の実施例の流体圧縮機は、図6に
50で示す四方切換弁を有するものである。この四方切
換弁50は、上記第1の実施例と同様に、上記永久磁石
29の外側にヨーク28が設けられ、電磁石32の外側
で上記ヨーク28が回動する形式のいわゆる「アウター
形」の回転方四方切換弁である。
【0121】なお、この四方切換弁50以外の構成につ
いては、上記第1の実施例と同様であるので、その説明
は省略する。また、形状が異なっても上記第1の実施例
と略同じ機能を奏する部品については同一の符号を付し
て説明することとする。
【0122】上記四方切換弁50は、図6および図7に
示す弁ベース14を有する。この弁ベース14の下面に
弁体4’が取付けられており、図7に示すように、弁ベ
ース14の中心軸に対して弁体4’の回動中心軸L’を
上記ケース1の中心から離れる方向に偏心して設けてい
る。そして、上記弁ベース4の中心軸に対する弁体4’
の回動中心軸L’の偏心方向とは反対側のケース1中心
側に、上記弁体4’の回動中心軸L’を中心とする円周
上で、かつ55°間隔で3つのポート11〜13が設け
られている。
【0123】各ポート11〜13のうち中央に位置する
ポート12はケース1内の圧縮部2に連通する吸込配管
15に接続される低圧ガス用ポートとなっており、両側
に位置する残りの2つのポート11、13は、それぞれ
図7に18、19で示す室外熱交換器、室内熱交換器に
接続される第1、第2の接続ポートとなっている。
【0124】また、この実施例の弁体4´は、図8
(e)に示すようにこの弁体4´が回動駆動されること
で上記3つのポート11〜13のうちの2つを選択的に
連通させる凹陥通路51と、この凹陥通路51を保持す
る保持部52とからなる。この凹陥通路52は、図8
(a)、(e)に示すように、上記ポート11〜13間
の間隔に対応する55°に亘る長さで形成されている。
【0125】また、上記弁体4´の下側には、図8
(d)に示すように、上記保持部52の下面に突設され
た突起53によってこの弁体4´と回転方向に一体的に
かつ軸方向には若干量移動可能に組み合わされた磁石部
材20´が設けられている。この磁石部材20´は、カ
ップ状のヨーク28と、このヨーク28の内面に固着さ
れた永久磁石29とからなる。この永久磁石29は、図
8(c)に示すように、周方向に2分割され、N極部2
9aとS極部29bとから構成されている。
【0126】また、図8(b)、(d)に示すように、
上記弁体4´とこの磁石部材20´は、その間に、上記
弁体4を上記弁ベース14に対して付勢するための波ワ
ッシャ54(第1の実施例のスプリング37に相当)を
介在させた状態で組み合わされ、図に55で示すボルト
によって上記弁ベース14の下面に回転自在に取着され
ている。
【0127】また、上記ボルト55には、カラー56が
外挿され、上記磁石部材20´と弁ベース14との間に
上記弁体4´の上下移動を可能とするスペースを確保す
るようになっている。
【0128】また、上記磁石部材20´内には、上記永
久磁石29との吸着あるいは反発力により、この磁石部
材20´および弁体4´を回動駆動する電磁石32(磁
極切換部22)が収納されている。
【0129】この電磁石32は、両端部を、図8(a)
〜(b)に57で示す一対の連結シャフトによって上記
弁ベース14に固定され上記永久磁石29内で回転不能
に保持されたコア58(第1の実施例の鉄心35に相
当)と、このコア58に巻線により形成されたコイル3
6とを有する。
【0130】このコア58は、図9および図10に示す
ように、積層された複数枚の珪素鋼板59aと、その両
端に積層されこのコア58の鍔部58aを形成する複数
枚の抜き板59b(鋼板)とによって形成されている。
上記鋼板59aおよび抜き板59bは、図10にAで示
す4か所をかしめることで一体化されている。
【0131】そして、また、上記コア58の鍔部58a
には、上記連結シャフト57が挿通される挿通孔60が
構成されている。
【0132】一方、上記連結シャフト57は、上記磁石
部材20´に設けられたスリット61(図8(d)
(e)に示す)を貫通して設けられており、図8(e)
に示すように、上記弁体4´および磁石部材20´が上
記弁ベース14に対して回動駆動された際に、このスリ
ット61の周方向一端部あるいは他端部と当接すること
で、上記弁体4´の回動角度を55°に規制するように
なっている。
【0133】次に、この四方切換弁50の動作ついて説
明する。
【0134】この四方切換弁50の電磁石32は、上記
第1の実施例と同様に、ケース1の蓋体1aに固着され
た第1の密封端子39を介して上記制御部41に設けら
れた制御回路43に接続されている。
【0135】したがって、この制御回路43からの給電
により、上記電磁石32のコア58の一方の鍔部58a
および他方の鍔部58bをそれぞれ異なる磁極に磁化す
ることができ、また、その磁極を切り換えることで上記
磁石部材20´を介して弁体4´を回動駆動することが
できるようになっている。
【0136】このことで、上記弁体4´を55°の範囲
で回動させ、冷媒の流路を切り換え、上記第1の実施例
と同様に暖房冷房間での運転モードの切換を行うことが
できるようになっている。
【0137】このような構成によれば、以下の効果を得
ることができる。
【0138】第1に、上記第1の実施例と同様に流体圧
縮機の配管構成を簡略化することができる。また、上記
第1の実施例と同様に、いわゆるアウター形としたか
ら、この四方切換弁50をコンパクト化することがで
き、取り付け位置の自由度が向上する。このことで、配
管構成の自由度も向上する。
【0139】さらに、この実施例では、上記弁体4´の
回動中心軸L´を、弁ベース14の中心軸Lに対して偏
心させるようにしたから、この弁ベース14の下面のス
ペースを有効に活用することができ、上記弁体4´の回
動角度を55°と小さくすることができる。
【0140】このことによって、上記各ポート11〜1
3間の離間角度を55°とすることができ、流路の切換
時間を短縮できるとともに、弁ベース14と弁体4’と
の摺動距離を小さくすることができ、流路切換弁の信頼
性を向上することができる。また、上記偏心軸L´の偏
心方向をこのケース1の中心から離れる方向に設定し、
かつ弁ベース4の中心軸に対する弁体4’の回動中心軸
L’の偏心方向とは反対側のケース1中心側にポート1
1〜13を設けたから、ポートに接続する配管の取り付
け位置をケース1の中心側に配設することができ、電動
機7の駆動シャフト10の上端に固定された油遮蔽板の
直上部に配置することになる。これにより、上記ポート
11〜13のうち吐出流路となるポートからの潤滑油の
排出量を少なくすることができて、流体圧縮機の信頼性
の向上を得られる。
【0141】第2に、この実施例では、上記永久磁石2
9内に配置された電磁石32のコア58を複数の珪素鋼
板59a、59bを積層してなるものとした。これによ
り、渦電流の発生を抑制することでき磁束の損失による
電磁石の性能低下を有効に防止することができる。ま
た、このコア58ひいては電磁石32の生産性を向上さ
せることができる効果がある。
【0142】すなわち、電磁石のコア部分は、鋳造ある
いは削り出しによって形成されているのが一般的であ
る。しかし、鋳造あるいは削り出しによる一体成形品の
コアは、動作中、その内部に逆向きの磁束を発生させる
渦電流を比較的多く流し、電磁石の効率を低下(磁束を
弱め)させるという欠点がある。
【0143】また、この実施例や第1の実施例で説明し
たいわゆるアウタ形の四方切換弁50(3)の場合に
は、上記電磁石32は磁石部材20の永久磁石29の内
部に配置されることがから、その構成のコンパクト化が
求められ、かつ、小さい電力でできるだけ強い磁束を発
生させることが要求される。したがって、上述した欠点
を排除する必要がある。
【0144】この実施例では、上記電磁石32のコア5
8を、複数の鋼板59a、59bを積層し、両端部
(A)を積層方向にかしめてなる構成とした。このよう
な構成によれば、渦電流を上記鋼板59aの間の空気層
で遮断し、この渦電流の発生を抑制することができる。
したがって、磁束の損失を防止してこの電磁石32の効
率を向上させることが可能になる。
【0145】また、削り出しにより上記鍔部を有するコ
アを作成することは量産に不向きであったが、上述した
積層形にすることにより、打ち抜き・プレスのみにより
作成することができるようになる。このことでコア58
および電磁石32の生産性を向上させることができる効
果がある。
【0146】なお、この電磁石のコア58は、上述した
構成に限定されるものではない。第1に、図11(a)
に示すように、上記コイル36をコア58とは別体に形
成された筒状のボビン62に巻線により形成し、かつ、
このボビン62の両端側からそれぞれ、図に示すように
2分割されたコア58(複数枚の鋼板59aの一端部に
抜き板59bを積層してなるもの)を挿入し互いに組み
合わせることにより電磁石32を構成するようにしても
良い。また、上記コア58を、同図(b)図に示すよう
に3分割により構成するようにしても良い。
【0147】このような構成によれば、電磁石32の成
形が容易に行える効果がある。すなわち、上述したボビ
ン62に巻線してコイル36を作成することは、鍔58
aのあるコア58に直接巻線を施す場合に比較して容易
であり、このように作成したコイル36に上記2分割あ
るいは3分割されたコア58を後付けすることで電磁石
32を容易に製造することができる効果がある。
【0148】また、このように構成された電磁石32で
あっても、上記実施例と同様にコア58が積層形である
ので、渦電流の発生を有効に防止でき、その効率を従来
のものよりも向上させることが可能である。
【0149】なお、電磁石32のコア58は、上述した
ように渦電流の発生を抑制できる部材で構成されていれ
ば良く、この実施例で説明した積層形に限定されるもの
ではない。
【0150】例えば、焼結合金で上記コア58を製造す
ることも考えられる。
【0151】この焼結合金を用いてコア58を作成する
ことの利点としては、渦電流の発生を防止できることの
他に、上述した鍔部58aを含むコア58の形状を直接
的に形成することが容易であり事後加工も必要ないこと
からコスト的メリットが高いという点があげられる。
【0152】なお、以上述べたこの実施例の電磁石32
は、前記第1の実施例だけでなく、第3の実施例以降に
説明するいわゆるインナー形の切換弁に用いられる電磁
石32にも適用可能である。
【0153】次に、第3の実施例について図12〜図1
7を参照して説明する。
【0154】この第3の実施例の流体圧縮機の要部を図
12に示す。この流体圧縮機に内蔵される四方切換弁6
5は、上記弁ベース14および弁体4については上記第
1の実施例で記載した四方切換弁3と同じ構成を有する
ものであるが、図13(a)、(c)に示すように、電
磁石32が弁ベース14の外側に設けられこの電磁石3
2から延出されたステー33の内側で上記磁石部材20
が回転する構成のいわゆる「インナー形」である点で異
なるものである。
【0155】以下、この第3の実施例に適用される四方
切換弁65について説明する。なお、上記第1の実施例
と同一の構成要素については、同一符号を付してその詳
しい説明は省略する。
【0156】すなわち、図15および図13(c)に示
すように、上記磁石部材20は、上記第1、第2の実施
例と異なり、ヨーク28の外面に永久磁石29(29
a、29b)が固着されてなる。
【0157】また、上記磁極切換部22は、図13
(c)に示すように、上記磁石部材20の外側に配置さ
れた電磁石32と、この電磁石32の鉄心(コア)35
の両極から略平行に延出され、先端部33aを上記永久
磁石29の外面に対向させた帯板状のステー33(磁極
板)とからなる。
【0158】上記33の先端部33aは、図13(c)
に示すように、上記永久磁石29の外面に沿うように曲
成され、その曲成半径は内面が上記永久磁石29の外面
と所定の隙間を存するように、上記永久磁石29の外径
よりは若干大きく設定されている。そして、上記一対の
ステー33の先端33aの最先端は、周方向に約90°
の角度をなして離間するように設定されている。
【0159】このような構成によれば、上記第1の実施
例と同様に、上記制御部41の制御回路43からの電流
印加によって、上記一対のステー33をそれぞれ異なる
磁極に磁化することができ、その磁極を切り換えること
も可能である。
【0160】したがって、上記ステー33と上記永久磁
石29(N極部に29a、S極部29b)との吸引、反
発力により、上記弁体4を回動駆動でき、冷媒の流路を
切り換えることができるようになっている。
【0161】ところで、上記第1の実施例では、上記弁
体4と上記磁石部材20とを、上記弁体4に突設された
突起30と上記ヨーク28に設けられた切欠31とを係
合させることで両者を回転不能に組み合わせていたが、
この実施例では、図14および図15に示すように、上
記ヨーク28に設けられた切欠66の周方向の寸法角度
βを上記弁体4に設けられた突起67の周方向の寸法角
度αよりも大きく設定し、両者を組み合わせることで、
図16に示すように、上記弁体4と磁石部材20とを相
対角度(βーα)だけ回動可能としている。
【0162】従って、上記弁体4の回動角度は、上記ス
トッパ25と連通孔27とによって上記第1の実施例と
同様に周方向に90°に規制されるが、上記磁石部材2
0の回動可能角度は、それよりも大きく(90°+2×
(βーα))となる。
【0163】すなわち、この暖房運転への切換における
四方切換弁65の動作時には、上記磁石部材20は、上
記弁体4に対して角度(βーα)に対応する助走距離が
設定されることとなる。そして、この磁石部材20が
(βーα)だけ助走した後に、上記切欠66の周方向一
端と上記弁体4の突起67とが係合するから、上記弁体
4は回動を開始することとなる。
【0164】このことで、上記弁体4には、回動開始
時、上記電磁石32の磁力切換による回動トルクに加
え、助走による慣性力が加わることとなる。そして、こ
のことにより上記弁体4は上記弁ベース14との間の静
止摩擦力に抗して回動を開始することとなる。
【0165】したがって上記寸法角度βーαは、上記弁
体4と弁ベース14との間に加わる上記静止摩擦力に打
ち勝つ慣性力が得られる大きさに設定するようにする。
例えば、上記弁体4が上記弁ベース14に対して0.1
MPaの圧力で押し付けられている場合には、上記角度
(βーα)は例えば26.5°に設定される。
【0166】そして、この弁体の回動が90°で停止し
た後も、上記磁石部材20は回動を続け、さらに角度
(βーα)だけ余分に回動して停止する。このことで、
冷房運転への切換時にも、上記磁石部材20には、角度
(βーα)の助走区間が設定されることとなる。以上述
べたこの切換弁による暖房および冷房への切換は、図1
3(c)および(d)に示した。
【0167】なお、上記磁極切換部22のステー33は
鉄製であるから、上記永久磁石29との間に、電磁石に
よる発生磁力の他に、両者の間には吸引力が生じてい
る。すなわち、図18に示すように、一定の電流(0.
5A)を印加した場合および電流を印加しない場合(0
A)でも、上記磁石部材20に加わる回転トルクは全角
度に亘って一定にはならない(リップル現象)。
【0168】この実施例では、この現象に着目し、暖房
あるいは冷房モードに切り換えた状態において、電流を
印加しない状態(0A)でも必要な保持トルクT1を得
られ、かつ電流を印加した場合(5A)には、上記磁石
部材20の回動開始時に最大のトルクT2を得られるよ
うに、上記磁石部材20と上記弁体4の相対組み合わせ
角度を決定している。
【0169】なお、この実施例の構成においては、電流
印加時に最大のトルクT2が得られかつ電流非印加時に
も必要な保持トルクT1を得ることができる角度は、ト
ルク中立位置(0°)から約28°ずれた位置であるこ
とが演算および実験等から分かっている。したがって、
この28°に対応する位置で上記磁石部材20が停止す
るように、上記弁体4と磁石部材20の相対組み合わせ
角度を調整するようにすれば良い。
【0170】また、この実施例では、四方切換弁65の
上記電磁石32から延出されたステー33と、上記永久
磁石29との隙間を保持するために以下の構成を有す
る。
【0171】すなわち、図12および図13(b)、
(e)に示すように、上記弁ベース14の外縁部の下面
に円筒形のホルダー68を固着し、このホルダー68の
内部に上記ステー33の先端部33aを保持するように
している。さらに、ステー33の先端部33aと上記弁
ベース14の下面との間には、非磁性体からなるマウン
ト69を介装させるようにしている。
【0172】以上述べたこの第3の実施例によれば、以
下に説明する効果がある。
【0173】第1に、上記第1の実施例と同様にこの流
体圧縮機の配管構成を簡略化し、コンパクトな流体圧縮
機を得ることができる効果がある。
【0174】すなわち、従来の構成であると、四方切換
弁と電磁弁とを接続するための毛細管等の配管が必要で
あり、また、このケースから外側に取り出される配管の
位置が制限されるから、その取り回しが困難となってい
た。
【0175】しかし、この四方切換弁によれば、上述し
たような毛細管は不要であり、また、回転式としたか
ら、ケース1から取り出す配管の配置(各ポート11〜
13の位置)も円周上に集約することができる。また、
配管の配置自由度も向上する。
【0176】第2に、上記弁ベース14と弁体4の静止
摩擦力が大きい状態であっても、上記弁体4を回動駆動
し流路切り換えを行うことができる。
【0177】すなわち、第1の実施例において、上記圧
縮部2を停止させた際、上記弁体4と弁ベース14との
間に隙間が生じることにより上記弁体4の回動に必要な
力を軽減することができる旨述べた。そして、これによ
り、上記電磁石32のコンパクト化を図れかつ上記弁体
4の回動駆動を迅速に行うことができることを述べた。
【0178】しかし、上記ケース1内の圧力が下がり、
上記弁体4と弁ベース14とが離間するまでには一定の
時間がかかる。例えば、同じ構成でこの実施例のような
助走区間を設定しない構成においては、図17の表に示
すように、上記弁体4と弁ベース14間の最高圧力差が
0.08MPaにまで低下しなければ上記弁体4の駆動
を行えないということがある。
【0179】しかし、この実施例の構成によれば、上記
磁石部材20の慣性力を利用することで、上記弁体起動
時のトルクを大きくすることができるので、最高圧力差
が0.1MPa程度であっても上記弁体4を駆動するこ
とができるようになる。
【0180】したがって、上記ケース1内の圧力が下が
りきらない場合であっても、上記弁体4の駆動を開始す
ることができる。このため、より迅速に運転切り換えを
行うことができる効果がある。
【0181】また、上記弁体4を上方に押し付けるスプ
リング37の力を第1の実施例よりも強く設定すること
ができ、また、場合によっては、このようなスプリング
37を不要とできる効果もある。したがって設計の自由
度が向上する効果がある。
【0182】第3に、上記実施例では、上記ステー33
の先端部33aと上記弁ベース14との間に非磁性材料
からなるマウント69を介在させるようにしたので、弁
ベース14の材料として取扱いの容易な磁性材料を採用
することができる。
【0183】すなわち、上記ステー33(磁極板)を上
記弁ベース14の下面に直接固着することもできるが、
このような構成にすると、磁路の構成が上記一対のステ
ー33間を弁ベース14で直結してなる短絡回路となっ
てしまうという不具合がある。したがって、このような
事態を避けるために上記弁ベース14を非磁性材料で形
成しなければならないということになる。
【0184】しかし、非磁性材料のなかでも、寸法安定
性のなる非磁性材料は高価であり、かつ、ろう付け(ケ
ースの蓋体に対するろう付け)の面で使用しずらい材料
が多いということがある。このため、全体としてコスト
高になってしまうということがあった。
【0185】しかし、この実施例の構成によれば、上記
ステー33と弁ベース14との間に非磁性材料からなる
マウント69を介在させ、磁路の短絡を防止するように
したので、上記弁ベース14の材質として磁性材料を採
用することができる。
【0186】このことで、上記ケース1とのろう付けが
容易に行える他、製造コストを抑制することができる効
果がある。
【0187】なお、この実施例では、上記弁体4側に突
起67を設け、この突起67を上記磁石部材20のヨー
ク28に設けられた切欠66内で移動させるようにした
が、このような構成に限定されるものではなく、上記ヨ
ーク28側に突起を形成し、上記弁体4に設けられた切
欠内を移動させるようにしても良い。
【0188】また、この構成は、前記第1、第2の実施
例で述べたアウター形の四方切換弁にも適用可能であ
る。この場合には、この実施例と同様に上記ヨーク28
に切欠66を設けても良いし、上記永久磁石29を加工
して切欠を設けるようにしても良い。なお、この場合に
は、上記弁体4は非磁性材料で形成されている必要があ
る。
【0189】次に、第4の実施例について図19〜図2
8を参照して説明する。
【0190】この第4の実施例の流体圧縮機に用いられ
る流路切換弁70は、図19および図21に示すよう
に、上記第3の実施例で述べた四方切換弁65と同じく
インナ形である。しかし、この流路切換弁70は、上記
第1〜第3の実施例で述べた各四方切換弁と異なり、五
方切換弁となっている。
【0191】以下、この五方切換弁70について説明す
る。
【0192】この五方切換弁70は、図20に示すよう
に周方向に90°間隔で設けられた冷暖房切換用の3つ
のポート11〜13の他に、これらよりも細径で形成さ
れた除霜用ポート71を有する。上記3つの各ポート1
1〜13は、それぞれ室外熱交換器18、吸込配管15
および室内熱交換器19に接続され、冷凍サイクルを構
成している。また、上記除霜用ポート71はバイパス管
75によって上記室外熱交換器18に接続され除霜回路
を構成している。
【0193】すなわち、この流体圧縮機は、第1〜第3
の実施例で述べた冷暖運転モードへの切換に、除霜運転
モードへの切換を含めた五方切換を行うように構成され
ている。
【0194】次に、この五方切換弁70の構成を図21
(b)他を参照して詳しく説明する。
【0195】この五方切換弁70は、上記ケース1の蓋
体1aに取着された弁ベース14と、この弁ベース14
の下面に回転自在に設けられ動作流体(冷媒ガス)の流
路を切り換える第1の弁体72と、この第1の弁体72
の下面に同じく回転自在に設けられた第2の弁体73
と、上記第1、第2の弁体72、73の外周面に取り付
けられる磁石部材20´と、この磁石部材20´に磁力
を作用させることで上記第1、第2の弁体72、73を
回動駆動し、流路を切り換える磁極切換部22´と、こ
の切換弁70を覆うホルダ68とを具備する。
【0196】図21に示すように、上記弁ベース14に
は、上述したように、この弁ベース14を軸方向に貫通
する上述した3つのポート11〜13と、除霜用ポート
71とが設けられている。また、この弁ベース14の上
記鍔部14aの下面には、図21(a)、(b)に74
で示すストッパが突設されている。
【0197】次に、上記第1の弁体72について説明す
る。
【0198】この第1の弁体72は、図21(b)に示
すように、その中央部に設けられた中心孔72aに上記
弁ベース14の下面から突設された中心軸24を挿通さ
せることで、この弁ベース14に対して回転自在に取り
付けられている。
【0199】図22に示すように、この第1の弁体72
の上面には、図に26で示す凹陥溝が周方向に約90°
に亘って設けられている。この凹陥溝26は、第1の実
施例と同様に、縦断面半円形状に形成された内面を有す
る通路であり、第1の弁体72が90°回動させられる
ことで、上記3つのポート11〜13のうち90°間隔
で隣合う2つのポートどうしを連通させるように切り換
えられるように構成されている。
【0200】また、この第1の弁体72には、この第1
の弁体72を軸方向に貫通する第1、第2の貫通孔7
6、77が周方向に90°間隔で設けられている。この
第1、第2の貫通孔76、77は、上記凹陥溝26の幅
に比べて小径に形成されている。
【0201】さらに、この第1の弁体72の上面の径方
向外縁部には、この第1の弁体72が上記弁ベース14
に取り付けられた場合に、この弁ベース14の下面に突
設された上記ストッパ74が挿入される案内溝78が凹
設されている。
【0202】この案内溝78は、周方向に90°の範囲
に亘って設けられたもので、上記第1の弁体72が回動
駆動された場合に、この案内溝78の周方向一端および
他端を上記ストッパ74と当接させることで、この第1
の弁体72の回動範囲(最大回動角)を90°に規制す
るようになっている。
【0203】なお、図22(a)に示すように、上記第
1の弁体72の上面には、この第1の弁体72と上記弁
ベース14との連通部分を気密にシールするために、上
記凹陥溝26の回りにシール部材26aが、第1の貫通
孔76の回りにシール部材76aが、第2の貫通孔77
の回りにシール部材77aがそれぞれ一体的に形成され
ている。また、上記案内溝78の回りに形成されたシー
ル部材78aは上記弁ベース14と上記第1の弁体72
との隙間を所定の値に維持するためのものである。
【0204】なお、上記凹陥溝26と上記第1、第2の
貫通孔76、77の位置関係から、図26(a)に示す
ように上記第2の接続ポート13が上記第1の貫通孔7
6と連通した場合には、上記第1の接続ポート11と上
記低圧ガス用ポート12とが上記凹陥溝26によって互
いに連通すると共に、上記除霜用ポート71は上記第2
の貫通孔77と連通するようになっている。
【0205】また、図28(a)に示すように、上記第
1の接続ポート11が上記第2の貫通孔77に連通した
場合には、上記第2の接続ポート13と上記低圧ガス用
ポート12とが上記凹陥溝26によって互いに接続され
ると共に、上記除霜用ポート71は上記第1の貫通孔7
6に連通するようになっている。
【0206】そして、上記第1、第2の貫通孔76、7
7は、後述する前記第2の弁体73によって閉塞されな
い限り、上記ケース1内に連通するようになっている。
【0207】また、図22に示すように、この第1の弁
体72の上端部は、この第1の弁体72の径方向外側に
若干量突出する鍔状のフランジ部72bとなっている。
このフランジ部72bの下端側の外面の周方向に沿う所
定位置には、前記磁石部材20´と係合する位置決め用
の第1の凸部79が径方向外側方向に突設されている。
この第1の凸部79は、周方向に180°離間して2つ
設けられている。
【0208】次に、この第1の弁体72の下面に取着さ
れる第2の弁体73について説明する。
【0209】この第2の弁体73は、図23に示すよう
なもので、その中央部に設けられた中心孔73aに、上
記弁ベース14から上記第1の弁体72を貫通して突出
した上記中心軸24を挿通させることで、上記弁ベース
14および第1の弁体72に対して回動(回転)自在に
取り付けられる。(図21(b)) この第2の弁体73の上面には、図23に80〜82で
示す第1〜第3の座ぐりが上記中心孔73aの回りに1
20°間隔で設けられ、各座ぐりには、それぞれ第1〜
第3のシール用コマ83〜85が挿入されている。
【0210】この第1〜第3のシール用コマ83〜85
は、アルミなどの比較的軽い鋼材で成形され、上記第1
の弁体73に設けられた第1、第2の貫通孔76、77
よりも大径に形成された円柱状をなし、必要に応じてこ
れらを閉塞することができるようになっている。
【0211】また、この第1〜第3のシール用コマ83
〜85を保持する座ぐり80〜82は、上記各シール用
コマ83〜85の外径よりも若干大きな内径を有し、上
記シール用コマ83〜85を若干移動可能に保持してい
る。
【0212】また、上記第2、第3のシール用コマ8
4、85(第2、第3の座ぐり81、82)の間には、
図23に示すように、この第2、第3のシール用コマ8
4、85の配置された同心円上に位置しこの第2の弁体
73を軸方向に貫通する第1、第2の通孔86、87が
形成されている。
【0213】この第1、第2の通孔86、87は、上記
第1の弁体72の下面に開口する前記第1、第2の貫通
孔76、77と略同じ径に形成され、これらと一致対向
することで、これら第1、第2の貫通孔76、77を上
記ケース1内に連通させるようになっている。
【0214】また、図23に示すように、上記第2のシ
ール用コマ84と、上記第2の通孔87の位置関係は、
上記中心孔73aと中心として90°の角度をなすよう
に設定され、上記第3のシール用コマ85と上記第1の
通孔86の位置関係も同じく90°をなすように設定さ
れている。
【0215】したがって、図26(b)に示すように、
この第2の弁体73の第2の通孔87が、上記第1の弁
体72に設けられた第1の貫通孔76に対向(連通)し
た場合には、この第2の弁体73に保持された上記第2
のシール用コマ84は上記第1の弁体72の上記第2の
貫通孔77を閉塞するようになっている。
【0216】また、図27(b)に示すように、上記第
2の弁体73の第1の通孔86が上記第1の弁体72に
設けられた上記第2の貫通孔77と対向した場合には、
上記第2の弁体73に保持された上記第3のシール用コ
マ85が第1の弁体73の上記第1の貫通孔76を閉塞
するようになっている。
【0217】すなわち、この第2の弁体73は、上記第
1の弁体72に設けられた第1、第2の貫通孔76、7
7のうち、どちらか一つのみをケース1内に連通させ、
他の一つは上記シール用コマ83〜85のいずれかを用
いて閉塞するという機能を奏するものである。
【0218】また、この第2の弁体73の外周面には、
図23に88で示す第2の凸部がこの弁体73の径方向
外側に突設されている。この第2の凸部88は後述する
磁石部材20´のヨーク28に設けられた切欠89と係
合して、この第2の弁体73と上記磁石部材20´とを
相対回転不能に結合するためのものである。これについ
ては、後で詳しく説明する。
【0219】なお、この第2の凸部88は、図に示すよ
うに、周方向に30°+α°(αは上記第1の弁体72
に設けられた第1の凸部79の幅)の幅で形成されてい
ると共に、互いに周方向に180°離間した位置に2つ
突設されている。
【0220】次に、上記第1、第2の弁体72、73の
外側に取着された前記磁石部材20´について説明す
る。
【0221】この磁石部材20´は、図24および図2
5に示すように、上記第1、第2の弁体72、73に外
挿される薄肉円筒状のヨーク28と、このヨーク28の
外面に固定された永久磁石29とからなる。
【0222】上記ヨーク28の上端部には、図24およ
び図25に89で示す切欠が設けられている。この切欠
89は、周方向に30°+α°(上記第2の凸部88と
同幅)の幅で設けられたもので、このヨーク28の周方
向に互いに180°離間して2つ設けられている。
【0223】上記第1、第2の弁体72、73は、それ
ぞれの外周面に突設された第1、第2の凸部79、88
を、図25に示すように上記切欠89内に位置させた状
態で、この磁石部材20´と組み合わされるようになっ
ている。
【0224】図25に示すように、上記第2の弁体73
とこの磁石部材20´は、上記第2の凸部88と上記切
欠89とが同じ幅で形成されているので、相対回転不能
に組み合わされている。また、上記第1の弁体72は上
記第1の凸部79の幅が上記切欠89よりも狭いので、
図に矢印で示すように回動自在となっている。具体的に
は、この第1の弁体72は、この磁石部材20´および
上記第2の弁体73に対して周方向に30°の範囲で回
動自在となっている。
【0225】また、上記ヨーク28の外周面に固定され
た上記永久磁石29は、180°間隔で2分割され、そ
れぞれN極部29aとS極部29bとから構成されてい
る。この磁石部材29は、前記磁極切換部22´からの
磁力切り換え(吸引および反発)によって駆動されるよ
うになっている。
【0226】なお、前述したように磁極切換部22´の
構成は、上記第3の実施例と同じであり、また、上記磁
極切換部22´のステー33の外側面は、上記ホルダ6
8によって覆われている。また、上記第1、第2の弁体
72、73は、図21に前記スプリング37で弁ベース
14側へ付勢されている。
【0227】次に、この五方切換弁70を用いた流体圧
縮機の動作について説明する。
【0228】まず、停止時の状態について説明する。
【0229】停止時には、上記第1、第2の弁体72、
73が上記スプリング37の付勢力に抗して若干量下降
するので、上記第1、第2の接続ポート11、13、低
圧ガス用ポート12および除霜用ポート71はすべて連
通する。したがって、この冷凍サイクルの配管内の圧力
はバランスしている。
【0230】次に、この状態から暖房運転を行う際の制
御について図26(a)〜(c)を参照して説明する。
【0231】暖房運転を行う際には、上記制御回路43
によって、上記磁極切換弁部22´の電磁石32に印加
する電圧を図26(c)の波形図に示すように制御す
る。このことで、図中上側に位置するステー33がS極
に磁化され、下側に位置するステー33がN極に磁化さ
れる。このことによって上記磁石部材20´は時計方向
に回動する。
【0232】上記第2の弁体73は、上述したように上
記磁石部材20´に対して相対回転不能に組み合わされ
ている。また、上記第1の弁体72は第2の弁体73に
よって支持されている。したがって、上記第1、第2の
弁体72、73は、上記磁石部材20´と共に回動す
る。
【0233】そして、図26(a)に示すように、上記
ストッパ74が、上記第1の弁体72の案内溝78の周
方向一端と当接したならば、この第1の弁体72のみが
回動を停止する。
【0234】このことで、図26(b)に示すように、
上記第1の接続ポート11と低圧ガス用ポート12とが
この第1の弁体72に設けられた凹陥溝26によって連
通する。そして、上記第2の接続ポート13は、この第
1の弁体72に設けられた第1の貫通孔76に対向する
と共に、上記除霜用ポート71は上記第2の貫通孔77
に対向する。
【0235】さらに、図26(b)に示すように、この
第1の弁体72に設けられた第1の凸部79が上記磁石
部材20´のヨーク28に設けられた切欠89の周方向
一端と当接したならば、上記磁石部材20´および第2
の弁体73の回動は停止する。
【0236】このことで、同図に示すように、上記第1
の弁体72に開口する上記第2の貫通孔77は、この第
2の弁体73に設けられた第2の座ぐり81内に保持さ
れた第2のシール用コマ84によって閉塞される。
【0237】一方、上記弁ベース14に設けられた第2
の接続ポート13は、この第1の弁体72の第1の貫通
孔76および上記第2の弁体73の第2の通孔87を介
して上記ケース1内に連通することとなる。
【0238】この状態で、図1に示す上記電動機7を作
動させる。
【0239】上述した状態では、上記除霜用ポート71
は、上記第2のシール用コマ84によって閉塞されてい
るので、冷媒は、上記第1の実施例の暖房運転と同様の
経路で冷凍サイクル内を流通する。このことで室内の暖
房が行われることとなる。なお、この間、上記ケース1
内は高圧に保たれ上記除霜ポート71に連通する上記第
1の弁体72の第2の貫通孔78内は低圧となっている
から、その差圧によって、上記第2のシール用コマ84
はこの第2の貫通孔78(第1の弁体72側)に吸着保
持されることとなる。
【0240】また、このとき、上記第2の弁体73側に
衝撃が加わったり、この第2の弁体73が傾いたりした
場合でも、上記第2のシール用コマ84とこの第2の弁
体73とは一体化されておらず、この第2のシール用コ
マ84は上記第2の貫通孔78を閉塞するかたちで上記
第1の弁体72に吸着保持されている。したがってその
閉塞状態が失われるということは少ない。
【0241】以上述べたようにして、この冷凍サイクル
は暖房運転を行うのであるが、長時間運転していると、
室外熱交換器18の冷媒流通パイプや放熱フィンに着霜
が生じることがある。着霜が生じると、上記室外熱交換
器18の熱交換効率が低下し、冷凍サイクルの性能が低
下する。このため、定期的に除霜運転を行う必要があ
る。次に、この除霜運転について説明する。
【0242】この除霜運転は、暖房運転中(圧縮部2の
運転中)に行う。すなわち、図26に示す状態から、図
27(c)の波形図に示すように、上記磁極切換部22
´の電磁石32に印加する電圧を制御する。このこと
で、図26(a)に示す場合とは逆に、図中上側に位置
するステー33がN極に磁化され、下側に位置するステ
ー33がS極に磁化される。
【0243】このことで、上記磁石部材20´とこの磁
石部材20´に固定された上記第2の弁体73は図26
(b)に矢印で示す反時計方向に回動する。
【0244】なお、このとき、上記第1の弁体72は暖
房運転時の状態を保ち、回動しない。これは、この暖房
運転中は、上記第1の弁体72の凹陥溝26内には低圧
ガスが満たされており、高圧ガスが満たされているケー
ス1の内部と比較して低圧であり、したがって、この圧
力差によって、この第1の弁体72と弁ベース14とは
気密に密着し、両者の間には上記磁極切換部22´の駆
動トルク以上の静止摩擦力が発生しているからである。
【0245】一方、上記第1の弁体72と上記第2の弁
体73は、上記高圧ガスと低圧ガスとの圧力差によって
押し付けられることはなく、上記スプリング37によっ
て保持されているのみである。
【0246】したがって、これらの間に生じる静止摩擦
力は、上記第1の弁体72と第2の弁ベース14との間
に生じる静止摩擦力よりもかなり小さいものとなってい
おり、かつ上記磁極切換部22´の駆動トルクより小さ
く設定されている。
【0247】したがって、上記第2の弁体73のみが上
記第1の弁体72とは独立して上記磁石部材20´と共
に回動する。
【0248】上記磁石部材20´と第2の弁体73は一
体的に回動し、図27(b)に示すように、上記第1の
弁体72に設けられた第1の凸部79が上記磁石部材2
0´のヨーク28に設けられた切欠89の周方向他端部
に当接したならば、上記第2の弁体73と磁石部材20
´は回動を停止する。
【0249】このことにより、図27(b)に示すよう
に、上記除霜用ポート71に連通する上記第1の弁体7
2の第2の貫通孔77は上記第2の弁体73に設けられ
た第1の通孔86に対向してケース1内に開放する。ま
た、上記第2の接続ポート13に連通する第1の弁体7
2の第1の貫通孔76は、第3のシール用コマ85によ
って閉塞される。
【0250】このことにより、ケース1内に満たされた
高温の高圧ガスが、上記第1の通孔86、第2の貫通孔
77および除霜用ポート71を介して、上記バイパス管
75に流れ込み、室外熱交換器18に直接供給されるこ
ととなる。したがって、上記室外熱交換器18の除霜が
行われることとなる。
【0251】一方、上記弁ベース14と上記第1の弁体
72との間にはこの第1の弁体4に一体形成されたシー
ル部材26a、76a、77a、78aによって所定寸
法の隙間が形成されているので、この隙間に連通する上
記第2の接続ポート13にも上記ケース1内の高温高圧
ガスが流れこむことになる。したがって、暖房運転が継
続される。
【0252】このため、暖房運転を継続しながら室外熱
交換器18の除霜運転が行えることになる。
【0253】このようにして上記室外熱交換器18の除
霜が終了したならば、上記磁極切換部22´に印加する
電圧を再び図26(c)の波形図に示すように切換え、
元の暖房運転の状態(図26(a)、(b))に戻すよ
うにする。
【0254】一方、この暖房運転を停止させる場合に
は、上記電動機7を停止させる。このことで、上記ケー
ス1内の圧力が低下するから、上記第1の弁体4と弁ベ
ース14との密着力は解消される。
【0255】また、第1、第2の弁体4、5は、その自
重により、上記スプリング56を若干圧縮して下降し、
弁ベース14との間に微小の隙間を生じさせる。このこ
とにより上記第1、第2の接続ポート11、13および
低圧ガス用ポート12とが互いに連通し、冷凍サイクル
配管内の圧力がバランス(ガスバランス)することにな
る。
【0256】このように、ガスバランスが迅速に行われ
るので、上記流体圧縮機を再起動するための待ち時間を
短縮することができる。
【0257】次に冷房運転時の制御および動作について
説明する。
【0258】冷房運転時には、上記磁極切換部22´の
電磁石32に印加する電圧を図28(c)の波形図に示
すように制御する。このことで、図26(a)、(b)
に示す暖房運転の場合とは逆に、図中上側に位置するス
テー33がN極に磁化され、下側に位置するステー33
がS極に磁化される。
【0259】このことで、上記磁石部材20´は反時計
回りに回動し、同図(a)、(b)に示すように上記第
1、第2の弁体72、73を切り換える。
【0260】このことで、暖房時とは逆に、上記第2の
接続ポート13と低圧ガス用ポート12とが上記凹陥溝
26によって連通する。そして、上記第1の接続ポート
11は、この第1の弁体72設けられた第2の貫通孔7
7に対向し、上記第2の弁体73に設けられた第1の通
孔86を通してケース1内に連通する。
【0261】一方、上記除霜用ポート71は第1の弁体
72の第1の貫通孔76に対向すが、この第1の貫通孔
76は、第2の弁体73に設けられた第2の座ぐり81
に保持された第3のシール用コマ42によって閉塞され
る。したがって、上記除霜用ポート71はケース1内に
は連通しない。
【0262】この状態で上記圧縮機7の運転を開始する
と、冷媒は、上記第1の実施例で説明した冷房運転時と
同じ経路で流通する。このことで室内の冷房が行われる
こととなる。
【0263】なお、この場合にも、ケース1内の低圧と
除霜ポート71内の低圧による差圧によって、上記第3
のシール用コマ85は、上記第1の貫通孔76を閉塞す
るかたちで上記第1の弁体72の下面に吸着保持され
る。
【0264】したがって、上記第2の弁体73が傾いた
りした場合でも、上記閉塞状態が解消されることはな
い。
【0265】このような構成によれば、次に説明する効
果を得ることができる。
【0266】第1に、暖房運転を継続しつつ室外熱交換
器の除霜を行うことができる切換弁内蔵形の流体圧縮機
を構成する場合において、配管構成を簡略化することが
できる効果がある。
【0267】すなわち、従来の構成では、室外熱交換器
18の除霜を行う場合には、一時的に暖房運転を冷房運
転に切り換えて上記室外熱交換器18に高温冷媒を送る
必要があった。このため、室内の温度低下をまねく恐れ
があった。
【0268】一方、除霜運転用の切換弁を別に設けるこ
とで、暖房運転を継続しつつ除霜運転を行う方法も考え
られるが、このような方法であると切換弁を2つ設ける
必要があるから、配管構成等が複雑化するということが
ある。
【0269】しかし、上述した発明では、第1、第2の
弁体72、73を有する回転形の五方切換弁70をケー
ス1内に収容するようにした。また、この第1、第2の
弁体72、73を、ケース1内と吸込側との圧力差を利
用して、一つの駆動装置(磁極切換部22´)で別々に
駆動できるようにした。このことで、簡単な構成で、暖
房運転を継続しつつ除霜運転を行える効果がある。
【0270】したがって、ケース1内には配管は必要な
く、かつケース1外へは4本の配管を取り出すという簡
単な構成で、暖房運転を継続しつつ除霜運転を行える効
果がある。また、上記4本の配管は上記弁ベース14の
円周上に配置することができ、これらの配管の集約化を
図ることができる。
【0271】したがって、配管取り出し位置の自由度が
高く、特に、上記配管を上記ケース1の中央部近くに配
設することができる。
【0272】第2に、冷房運転あるいは暖房運転を停止
した際に、冷凍サイクルを構成する配管内の圧力バラン
スを容易かつ迅速に行える効果がある。
【0273】すなわち、上述した構成によれば、電動機
7の運転を停止すると、ケース1内の圧力が低下するか
ら、上記第1、第2の弁体72、73はその自重により
若干下がり、上記弁ベース14との隙間を拡大する。こ
のことにより上記弁ベース14に設けられたすべてのポ
ート11〜13、71が上記隙間を介して連通するか
ら、配管内の圧力バランスを迅速に行うことができる。
【0274】このことにより、停止後の再起動や、暖房
と冷房間の切換を迅速に行うことが可能になる。
【0275】第3に、暖房運転時(除霜運転を行う場合
を除く)あるいは冷房運転時に、上記ケース1内から除
霜用ポート71内へ高圧ガスが漏れるのを有効に防止で
き、効率の良い運転を実現することができる効果があ
る。
【0276】すなわち、このような切換弁を有する圧縮
機では、除霜を行っていない場合(冷房あるいは暖房運
転中)に、上記除霜用回路へ冷媒が流出してしまうこと
を有効に防止する必要がある。
【0277】これには、上記第2の弁体73の上面に、
上記第1の弁体72の第1、第2の貫通孔76、77を
閉塞するためのシール部材を設けることが有効である。
しかし、このシール部材がこの第2の弁体73に一体的
に形成されていると、上記第2の弁体73が傾いた場合
等にシール性が失われるということが考えられる。
【0278】上記第2の弁体73が、上記第1の弁体7
2に対して傾く要因としては、上記除霜用ポート71
(バイパス管75)内の圧力とケース1内の圧力と差が
小さく上記第2の弁体73の上記第1の弁体72に対す
る密着力が小さい場合や、部品の寸法誤差(特に、上記
中心軸24の曲りや、上記第1、第2の弁体72、73
間の平行度)が挙げられる。
【0279】しかし、この実施例では、上記第1、第2
の貫通孔76、77を閉塞するシール用コマ83〜85
と上記第2の弁体73とを別体とし、かつ、各コマ83
〜85を上記第2の弁体73の上面に凹設された第1〜
第3の座ぐり80〜82内にある程度余裕のある状態で
保持するようにした。
【0280】すなわち、このシール用コマ83〜85
は、上記第2の弁体73と一緒に回転するように保持さ
れるが、この第2の弁体が傾いた場合でもこのシール用
コマ83〜85に外力を作用させないように構成されて
いる。
【0281】また、各シール用コマ83〜85は、軽い
ため、暖房および冷房時には、上記第1あるいは第2の
貫通孔76、77を閉塞する状態で第1の弁体72によ
って吸着保持されているから、上記第2の弁体73が傾
いた場合でも上記第1あるいは第2の連通孔76、77
の閉塞状態を失わせることは少ない。
【0282】したがって、弁漏れによる能力低下の少な
い五方切換弁内蔵形の流体圧縮機を得ることができる効
果がある。
【0283】次に、第5の実施例について図29および
図30を用いて説明する。
【0284】この第5の実施例は、上記四方切換弁ある
いは五方切換弁における上記弁体4と磁石部材20の固
定(組み合わせ)構造の改良に関するものである。
【0285】すなわち、上記第1、第2の実施例では、
上記弁体4と磁石部材20とを相対回転不能に固定し、
上記第3の実施例では上記弁体4と磁石部材20´とを
相対回転可能に組み合わせ、上記第4の実施例では、上
記第1の弁体72と磁石部材20´とを相対回転可能に
組み合わせると共に第2の弁体73は相対回動不能に組
み合わせるようにしている。
【0286】しかし、いずれも、軸方向に一体的に組み
合わせた状態で上記弁ベース14に取着するものである
ことから、上記組み合わせをワンタッチで行うことがで
きれば便利である。そこで、この実施例では、図29お
よび図30に示す構造を採用している。なお、ここで
は、第3の実施例の四方切換弁を例にとって説明するこ
ととする。
【0287】図29および図30において、28はヨー
ク、29は永久磁石、4は弁体である。上記ヨーク28
と永久磁石29は、上記永久磁石29の内面に突設され
た突起92と、上記ヨーク28の上端部に設けられた切
欠93とによって相対回転不能に組み合わされるように
なっている。
【0288】また、上記永久磁石29と上記弁体4は、
上記弁体4の鍔部4aの下面に突設された突起94とこ
の永久磁石29の外面側の上端に設けられた凹部95と
を係合させることによって回転不能に組み合わされる。
【0289】また、上記弁体4と上記ヨーク28とは、
上記弁体4の下面から突設された一対のアーム96の爪
部96aと、このヨーク28の下端部に設けられた切欠
97とを係止させることで、互いに相対回転不能かつ軸
方向分離不能に組み合わされるようになっている。
【0290】このような構成によれば、上記3つの部品
4、28、29を回転方向に位置決めすると共に、軸方
向に組み合わせ、上記アーム96の爪部96aと上記ヨ
ーク28の切欠97とを係合させることで互いに分離不
能に組み合わされることとなる。したがって、接着剤を
使用する必要はない。
【0291】また、上記ヨーク28が永久磁石29の外
側に固着されるいわゆるアウタ形の切換弁(第1、第2
の実施例に相当)の場合には、上記ヨーク28に設けら
れていた切欠93、97を永久磁石29側に設け、上記
永久磁石29に設けられていた突起92および凹部95
をヨーク28側に設ける構成とすれば良い。
【0292】さらに、第4の実施例で説明した五方切換
弁70の場合には、上記第1の弁体72に幅αの上記ア
ーム96を設けると共に、このアーム96の爪部96a
と係止する上記ヨーク28の切欠97を周方向にα+3
0°に亘る寸法で設けるようにすれば良い。
【0293】このような構成によれば、上述したように
配管構成の簡略化を図ることができる各流路切換弁の組
み立てをより容易に行うことができる効果がある。
【0294】したがって、配管の取り回しが容易である
うえに、弁の組み立てが非常に簡易化されるから、故障
も少なくなる。また、メンテナンスも容易に行える効果
がある。
【0295】なお、この発明は、上記第1〜第5の実施
例に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない
範囲で種々変形可能である。
【0296】例えば、上記一実施例では、上記圧縮機構
6は、シリンダ8内でローラ状のピストン9を偏心回転
させるロータリ式のものであったが、これに限定される
ものではない。例えば、旋回スクロール翼と非旋回スク
ロール翼とを組み合わせて圧縮空間を形成し、上記旋回
スクロールを非旋回スクロールに対して旋回させること
で上記圧縮空間内の流体を圧縮するスクロール形圧縮機
構であっても良い。要は、ケース1内が圧縮後の高圧ガ
スで満たされるタイプのものであれば良い。
【0297】さらに、上記一実施例では、ケース1内に
圧縮機構6のみならず電動機7をも設けていたが、圧縮
機構6と上記切換弁3のみがケース1内に収められ、上
記電動機はケース1外に設けられているものであっても
良い。
【0298】また、上記第1〜第4の実施例では、上記
切換弁3は、圧縮機のケース1内に設けられていたが、
これに限定されるものではなく、高圧ガスが満たされる
他のケース内に設けられていても良い。
【0299】さらに、上記第1、第2の実施例では、上
記圧縮機構6の上側に上記電動機7が設けられていた
が、逆に、圧縮機構6を電動機7の上側に配置しても良
い。
【0300】
【発明の効果】以上述べたような構成によれば、第1
に、回転形の流路切換弁を圧縮機のケース内に収納する
ことによりこの流体圧縮機の配管構造を簡略化すること
ができる。また、上記切換弁を回転形とすることで切換
弁内蔵形の圧縮機の小形化を図ることができる効果があ
る。そして、弁ベースに設けられる複数の各ポートの位
置をケースの中心側に配置することができ、電動機の駆
動シャフトの上端に固定された油遮蔽板の直上部に配置
することになって、このことにより、吐出流路となるポ
ートからの潤滑油の排出量が少なくなる。そして、弁体
の回動角度を小さくすることができ、流路の切換え時間
が短縮するとともに、弁ベースと弁体との摺動距離を小
さくでき、流路切換弁としての信頼性の向上に繋げられ
る。
【0301】第2に、弁体を回動駆動するための構成
を、弁体の回転中心から外側に向かって電磁石、磁極
板、弁体と共に回動する永久磁石、ヨークの順に配置す
るようにしたので、この切換弁の構成をコンパクト化す
ることが可能になる。
【0302】第3に、永久磁石で上記弁体を駆動する前
に、永久磁石に助走区間を設け、この助走区間を利用し
た慣性力によって上記弁体を駆動することができるか
ら、コンパクトな構成であっても流路の切換を確実に行
える。
【0303】第4に、第1の弁体と、第2の弁体との間
に、これらとは別体に設けられたコマを設け、このコマ
を用いて上記除霜用の流路を閉塞するようにしたので、
この第1の弁体と第2の弁体との間に傾きが生じた場合
であっても、閉塞状態が解除されることは少ない。した
がって、効率の良い運転を行うことができる。
【0304】第5に、上記磁極板と弁ベースとの間に非
磁性体を介装させるようにしたので、磁極板に発生する
磁力の磁路が弁ベースを通じて短絡してしまうというこ
とを有効に防止できる。このことによって上記弁体を確
実に回動駆動することができる。
【0305】第6に、上記弁体と、永久磁石あるいはヨ
ークをワンタッチで組み合わせることができるから、切
換弁の生産性が向上する。
【0306】第7に、電磁石のコアに渦電流が発生する
ことを有効に抑制できるので、磁束の損失を有効に防止
でき、コンパクトな構成であっても上記弁体を確実に駆
動することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す縦断面図。
【図2】同じく、上面図。
【図3】同じく、切換弁を示す平面図、正面図、側面
図、横断面図および縦断面図。
【図4】同じく、暖房運転時の切換弁の切換動作を示す
動作図および波形図。
【図5】同じく、冷房運転時の切換弁の切換動作を示す
動作図および波形図。
【図6】この発明の第2の実施例を示す縦断面図。
【図7】同じく、上面図。
【図8】同じく、切換弁を示す平面図、正面図、側面
図、横断面図および縦断面図。
【図9】同じく、電磁石を示す上面図、縦断面図。
【図10】同じく、電磁石のコアの組み立てを示す斜視
図。
【図11】同じく、他の電磁石の組み立てを示す斜視
図。
【図12】第3の実施例を示す縦断面図。
【図13】同じく、切換弁を示す平面図、正面図、側面
図、横断面図および縦断面図。
【図14】同じく、弁体を示す上面図、縦断面図および
下面図。
【図15】同じく、磁石部材を示す上面図および縦断面
図。
【図16】同じく、弁体と磁石部材の組み合わせを示す
斜視図。
【図17】この実施例と従来との比較を示す表。
【図18】同じく、回動角度と発生トルクとの関係を示
すグラフ。
【図19】第4の実施例を示す縦断面図。
【図20】同じく、上面図。
【図21】同じく、切換弁を示す平面図、正面図、側面
図、横断面図および縦断面図。
【図22】同じく、第1の弁体を示す上面図、縦断面図
および下面図。
【図23】同じく、第2の弁体を示す上面図、縦断面図
および下面図。
【図24】同じく、磁石部材の上面図および縦断面図。
【図25】同じく、磁石部材と第1、第2の弁体の組み
合わせを示す斜視図。
【図26】同じく、暖房運転時の切換弁の切換動作を示
す動作図および波形図。
【図27】同じく、除霜運転時の切換弁の切換動作を示
す動作図および波形図。
【図28】同じく、冷房運転時の切換弁の切換動作を示
す動作図および波形図。
【図29】第5の実施例を示す切換弁の縦断面図。
【図30】同じく、要部の斜視図。
【符号の説明】
1…ケース、1a…蓋体、2…圧縮部(圧縮手段)、3
…切換弁、4…弁体、5…第2の弁体、11…第1の接
続ポート、12…低圧ガス用ポート、13…第2の接続
ポート、14…弁ベース、18…室外熱交換器、19…
室内熱交換器、20…磁石部材、22…磁極切換部(磁
力発生手段)、26…凹陥溝、28…ヨーク、29…永
久磁石、32…電磁石、33…ステー(磁極板)、58
…コア(渦電流の発生を抑制できる部材)、72…第1
の弁体、73…第2の弁体、83…第1のシール用コ
マ、84…第2のシール用コマ、85…第3のシール用
コマ、96…アーム(爪)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 明彦 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (72)発明者 井手 伸一 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (72)発明者 藁科 吉隆 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (56)参考文献 特開 昭61−272478(JP,A) 実開 昭60−124595(JP,U) 実用新案登録2523031(JP,Y2) 特公 平3−72870(JP,B2) 特公 昭61−10966(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 39/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方が開口した本体と、 この本体の上記開口を閉塞する蓋体とからなるケース
    と、 上記ケースの本体内に設けられた圧縮手段および、この
    圧縮手段の上部に駆動シャフトを介して連設され圧縮手
    段を駆動する電動機と、 この電動機の上端から突出する駆動シャフトの端部に固
    定され、上記圧縮手段で圧縮され吐出される冷媒ガスか
    ら潤滑油を分離する油遮蔽板 と、 上記ケースの蓋体内に固定された流路切換弁とを有し、 上記流路切換弁は、 複数のポートが形成され上記ケースに固着された弁ベー
    スと、 上記ケースの内部で回動し、上記弁ベースのポートと通
    じて流れる動作流体の流路を切り換える弁体と、 回転不能な電磁石、この電磁石の両極に設けられた磁極
    板、磁極板からの磁極切換によって上記弁体と共に回動
    駆動される永久磁石およびこの永久磁石を保持するヨー
    クを備え、 上記弁体の回動中心軸を上記弁ベースの中心軸に対して
    上記ケースの中心から離れる方向に偏心させ、上記複数
    のポートを上記弁体の回動中心軸を中心とする円周上
    で、かつ上記弁体の回動中心軸の偏心方向とは反対側の
    ケース中心側に設けたことを特徴とする流体圧縮機。
JP32436394A 1994-12-27 1994-12-27 流体圧縮機 Expired - Fee Related JP3246700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32436394A JP3246700B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 流体圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32436394A JP3246700B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 流体圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08177739A JPH08177739A (ja) 1996-07-12
JP3246700B2 true JP3246700B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=18164955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32436394A Expired - Fee Related JP3246700B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 流体圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3246700B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08177739A (ja) 1996-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0147883B1 (ko) 유체압축장치 및 공기조화기
JP3143327B2 (ja) 密閉型回転圧縮機
WO2016203563A1 (ja) 圧縮機用永久磁石埋込型電動機、圧縮機、および冷凍サイクル装置
CN113424400A (zh) 马达、压缩机以及空气调节装置
JP2012246819A (ja) 圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP3246700B2 (ja) 流体圧縮機
US11824419B2 (en) Drive device having drive transmission device
JP3327670B2 (ja) 流体圧縮機および空気調和機
JP2005192397A (ja) 誘導同期電動機
JP3354783B2 (ja) 流体圧縮機およびヒートポンプ式冷凍サイクル
US20230208223A1 (en) Motor, compressor, and refrigeration cycle apparatus
JP3327671B2 (ja) 流体圧縮機および空気調和機
JP3377614B2 (ja) 空気調和機
JP3312989B2 (ja) 流体圧縮機
JP3223056B2 (ja) 流体圧縮機および空気調和機
KR0151510B1 (ko) 유체압축기
JP3746839B2 (ja) 冷凍サイクル
JPH09292050A (ja) 四方弁
JP4352679B2 (ja) 公転モータ及び圧縮機
JP2002359956A (ja) 誘導同期電動機
JPH0814708A (ja) 流体圧縮機および空気調和機
JP2005143299A (ja) 誘導同期電動機
JP2013249754A (ja) 圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2005192398A (ja) 誘導同期電動機
WO2020170418A1 (ja) モータ、圧縮機および空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees