JPH11153252A - 電磁パイロット式四方弁 - Google Patents

電磁パイロット式四方弁

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JPH11153252A
JPH11153252A JP9337851A JP33785197A JPH11153252A JP H11153252 A JPH11153252 A JP H11153252A JP 9337851 A JP9337851 A JP 9337851A JP 33785197 A JP33785197 A JP 33785197A JP H11153252 A JPH11153252 A JP H11153252A
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JP
Japan
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valve
valve body
pressure
valve element
valve seat
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Application number
JP9337851A
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English (en)
Inventor
Ichiro Hayashi
一郎 林
Kazuhiko Muto
和彦 武藤
Norihiko Yasuda
典彦 安田
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Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
Original Assignee
Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、冷媒の圧力が高差圧であっても、
ヒートポンプ式冷媒回路における冷房時と暖房時の冷媒
の流路を切換作動が容易に行える四方弁の提供を目的と
する。 【構成】 本発明の電磁パイロット式四方弁は、冷暖房
サイクルの切り換え初期の段階において、弁体上部に配
置した電磁コイルへの通電により補助弁座部が開放さ
れ、弁体72の上方の圧力室95が低圧になり、この圧
力差により弁体72が上昇することにより、運転中に弁
体を弁座に押圧している高圧側の冷媒の圧力を低圧側に
逃がして弁体上下の圧力差をなくしてから、前記弁体上
部に配置したコイルへの通電により弁体の外周部に対向
的に配置した磁極板の磁極を切り換えることによって、
1つのコイルで電磁弁の作動と弁体の回動を行い冷暖房
サイクルの切り換えを行うことを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートポンプ式冷
媒回路における冷房時と暖房時の冷媒の流路を切り換え
る電磁パイロット式四方弁(以下単に「電磁式四方弁」
という。)の改良に係り、特に冷媒の圧力が高差圧であ
っても作動可能な四方弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パイロット電磁弁を用いな
い、即ち直動タイプの四方弁が実開平3−14681号
公報に提案されている。この直動タイプの四方弁は、図
7に示すように、円筒状の弁本体50とその上部に配設
された電磁石51とからなるものである。前記弁本体5
0は、金属円板状の弁座57と、この弁座57の上面に
金属製の軸58を中心に摺動回転可能に配設されたプラ
スチックマグネット製の肉厚円板状の弁体59と、該弁
体59を回動可能に支持する中心軸58と、非磁性体か
らなる円筒状ボデー52およびキャップ67とで構成さ
れている。
【0003】前記弁座57の4つの開口53、54、5
5、56は、各々図8に示す様に所定の角度(90度)
間隔で開口53を導入口、これと対向位置の開口54を
導出口とし、これらと直交的に配置した開口55と56
をそれぞれ通孔55、56としており、前記導入口53
の上部にのみパイプによるストッパー60が少量突出状
に設けられている。
【0004】前記肉厚円板状の弁体59には、図8に示
す様に前記弁座57の導入口53と通孔56と対向する
位置に貫通孔61と62を設けるとともに、その下半分
に両貫通孔61、62をつなぐ連通孔63を設け、一
方、導出口54及び通孔55と対応する位置に、この導
出口54及び通孔55を気密的につなぐ気密連通孔64
が設けられ、これら両連通孔63、64の下部は、平面
円弧状に形成されていて、この弁体59を回動させるこ
とにより、隣接する各開口において連通状態が切り換わ
るようになっている。
【0005】図7における弁本体50の上部に配置され
た電磁石51は、中心の鉄芯65の外周部にコイル66
が巻かれており、このコイル66への通電による磁石の
N、S極の変換作用により、その下部に配置したプラス
チックマグネット製の弁体59の回動を行うもので、回
動の位置決めは、前記弁座57のストッパー60と弁体
59の連通孔63との間にて行われる。
【0006】又、前述の直動タイプの四方弁を用いた冷
凍サイクルでは、暖房運転中に反転除霜することなく除
霜を行えるようにした次に示すようなシステムが提案さ
れている。
【0007】図6は、ホットガスバイパスデフロスト方
式と呼ばれるもので、従来よりパイロット式四方弁を用
いた時に広く用いられていた図5に示す基本的な冷凍サ
イクルに対して、室外側熱交換器Fと平行に、二方弁G
を備えたホットバイパス回路Hを接続し、圧縮機Cから
の吐出ガスを四方弁Aおよび室内側熱交換器Dをバイパ
スさせて室外側熱交換器Fに案内するようにし、ホット
バイパス回路Hを通る吐出高温ガス冷媒により、除霜す
るようにしたものである。
【0008】ところで、前記の直動タイプの電磁式四方
弁は、電磁石の磁極板68、69をプラスチックマグネ
ット製の弁体59の磁極と対応させることにより、コイ
ル66の磁性変換時に前記弁体59を90゜回転させ、
ヒートポンプ式冷凍サイクルにおける冷媒の流路を切り
換えるようになっている。しかし、このような直動タイ
プの四方弁にあっては、弁体回転トルクが低いため、四
方弁の弁体上方の圧力と下方との圧力差が小さくならな
いと弁体を作動させることができないという問題があっ
た。
【0009】このような上記の問題点を解決するため
に、暖房運転中においても小さな駆動力で反転除霜可能
な空気調和機用四方弁が特開平8−247328号公報
にて提案されている。図9は、前記四方弁の縦断面図で
あり、図10は前記四方弁の弁体部分の斜視図を示すも
のであり、この空気調和機用四方弁は次のように構成さ
れている。つまり、弁本体1は、円筒状のボデー2と円
盤状の弁座3と肉厚円盤状の弁体4と永久磁石製補助弁
5から形成されている。また、前記弁座3の軸心には、
弁体4を取り付けるシャフト6が立設され、この弁座3
は、ボデー2の下端部にロー付け等により取り付けられ
ており、この弁座3には、前記軸心を中心として1つの
円周上に導入口7および導出口8、並びに通孔A9及び
通孔B10が配置されている。
【0010】また、前記弁体4には、ガイド孔18と対
向する位置に、弁体4の左右方向の回動に伴い、前記導
出口8と通孔A9または通孔B10のいずれかとを交互
に密的に連通させる略半月状の低圧側の連絡溝21が形
成されており、この連絡溝21の上面中央部には、連絡
溝21と弁体4の上部とをつなぐ小径の穴22が、前記
連結体部19と対向する位置に設けてある。
【0011】前記補助弁5は、前記弁体4の外周に回転
可能に嵌まる円筒状の胴部が、相対応する両間隙29を
存して略半円状に二分され、片方はS極、もう片方はN
極に分極され、二分された両胴部の上面中央部を前記弁
体の穴22の直径よりやや大きな寸法幅のシール帯部2
7でつないで一体化しており、このシール帯部27の中
央部に前記シャフト6が貫通する孔28を有している。
また、前記補助弁5の胴部の間隙29の寸法は、前記本
体4から出ている二つの突起23、24に嵌め込まれた
ばねA25とばねB26の自由長より若干狭い寸法に設
定されていて、この補助弁5の軸心部の孔28が、前記
シャフト6に挿通され、前記前記弁体4の突起A23、
突起B24に嵌め込み固定されたばねA25、ばねB2
6を補助弁5胴部の両間隙29に嵌め込むようにして弁
体4の外周部に組み込まれ、前記シャフト6を中心に回
転可能にとりつけている。なお、前記補助弁5は、プラ
スチックマグネットで形成され、その磁力は、ばねA2
5、ばねB26のばね力よりも強く設定されている。
【0012】前記円筒状ボデー2の上部には、ボデーキ
ャップ30が取り付けられており、このボデーキャップ
30と前記弁体4、補助弁5の上面との間には弁室32
が形成されている。そして、このボデーキャップ30の
上面外方には、位置決め凹部31が形成され、図9に示
すように電磁石35の下面に垂下配置された位置決め凸
部39の下端と嵌合させており、ボデーキャップ30の
中心下面の凹部で前記シャフト6の上端部を軸止してい
る。
【0013】また、前記弁体1の上部には、リード線A
33、リード線B34を備えた電磁石35が配設され、
電磁石外周下端部に延長させて設けた円弧状の鉄芯A3
6、同じく鉄芯B37を前記円筒状ボデー2の上方から
その外側部に嵌め込み、鉄芯A36、鉄芯B37が円筒
状ボデー2を介して、前記補助弁5のS極、N極に対応
する位置にて、止め輪38により着脱可能に取付固定さ
れている。そして、この位置決めは、電磁石35の下面
に設けた前記位置決め凸部39を前記位置決め凹部31
に嵌合させている。
【0014】ところで、前記の図9に示す四方弁におい
ては、弁体上部に配置した駆動手段によって弁座の上面
に配置した肉厚円板状の弁体を可逆的に回動させて冷暖
房サイクルの切換をするにあたっては、冷暖房サイクル
の切り換え初期の段階において、初めに補助弁5を作動
させて低圧側の連絡溝21の上部に設けた穴22を開
き、弁体4に作用している高圧側の冷媒圧力を低圧側に
逃がして弁体4上下の圧力差をなくしてから弁体を回動
させて冷暖房サイクルの切換を行うようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の図9に
示す空気調和機用四方弁においては、複雑な構造の補助
弁を必要とするだけでなく、低圧側の連絡溝21の上部
に設けた穴22を通して弁体4上部の高圧冷媒を低圧側
の連絡溝21に逃がして弁体4上下の圧力差を無くすと
いうものであるが、弁体4上方の高圧側の冷媒はコンプ
レッサーの吐出口まで続く膨大な冷媒量であるため、弁
体上下の圧力差を無くすためにはかなり大きな時間を必
要とし、空調機の制御には好ましいものでなかった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷暖房サイク
ルの切り換え初期の段階において、弁体上部に配置した
コイルへの通電により補助弁座部が開放され、弁体の上
方が低圧になり、弁体の上下に圧力差が発生して弁体が
上昇することにより、運転中に弁体を弁座に押圧してい
る高圧側の冷媒の圧力を低圧側に逃がして弁体上下の圧
力差をなくしてから、前期弁体上部に配置したコイルへ
の通電により弁体の外周部に対向的に配置した磁極板の
磁極を切り換えることによって、弁体を回動させて冷暖
房サイクルの切り換えを行うことを特徴とするパイロッ
ト式電磁四方弁である。
【0017】すなわち、本発明のパイロット式電磁四方
弁は、弁体の側部に配置した永久磁石と弁体の上部に配
置した電磁弁の磁極板とによる駆動手段によって弁座の
上面に配置した肉厚円盤状の弁体を可逆的に回動させる
ことにより冷暖房サイクルの切り換えをする電磁式パイ
ロット四方弁であって、電磁弁の中心部には、下端部に
ケース73を備えたプランジャーチューブ75内に吸引
子76とプランジャー77と該プランジャー77下端部
に固着された補助弁体部78とを設け、一方、弁座71
の中心部に植設された軸74には、上端部に補助弁座部
83を設けると共に内面に気密連通孔93及び高圧連通
孔94を設け、さらに外周面には永久磁石97を設けて
なる弁体72をスプリング(B)81を介して回転自在
に支持して弁体72の上方に圧力室95を形成し、前記
弁体72の上面部には前記圧力室95と高圧連通孔94
とを連通させる小穴82を設け、弁体72の内面部に
は、前記補助弁座部83の弁口と気密連通孔93とを連
通させる低圧連通孔98を設け、冷暖房サイクルの切り
換え初期の段階において、弁体上部に配置した電磁コイ
ルへの通電により補助弁座部が開放され、弁体72の上
方の圧力室95が低圧になり、この圧力差により弁体7
2が上昇することにより、運転中に弁体を弁座に押圧し
ている高圧側の冷媒の圧力を低圧側に逃がして弁体上下
の圧力差をなくしてから、前記弁体上部に配置したコイ
ルへの通電により弁体の外周部に対向的に配置した磁極
板の磁極を切り換えることによって、1つのコイルで電
磁弁の作動と弁体の回動を行い冷暖房サイクルの切り換
えを行うことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るパイロット式電磁四
方弁は、運転中における冷暖房サイクルの切り換え初期
の段階において、コイルへの通電により補助弁座部が開
放され、弁体上方が低圧になり、弁体の上下に圧力差が
発生して弁体が上昇することにより、運転中に弁体を弁
座に押圧している高圧側の冷媒の圧力を低圧側に逃がせ
るため、弁体上下の圧力差がなくなるので、その後の弁
体の回動が軽い力で行えるようにしたものである。
【0019】以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1は、本発明のパイロット式電磁四方
弁の縦断面図であり、図2は、弁体部と弁座部の分解斜
視図である。
【0020】弁本体107は、非磁性材料からなるプラ
ンジャーチューブ75の下方に一体的に形成された金属
製のケース73と、ケース73の下端部に取り付けられ
た円板状の弁座71と、ケース73内に回転可能に配置
された肉厚円板状の弁体72と同軸に回転可能に配置さ
れた永久磁石97から形成されている。また、前記ケー
ス73の外側面の下方部分には位置決め凸部103、1
04が設けられている。
【0021】前記弁座71の軸心には、弁体72を取り
付ける軸74が立設され、この弁座71は、ケース73
の下端部周縁にロー付け等により取り付けられており、
この弁座71には、図2に示す様に弁座71の軸心を中
心とする円周上に導入口84と導出口85が対向し、通
孔86と通孔87が対向するように90度の間隔で配置
されていて、導入口84には、圧縮機の吐出側に通じる
導入管88が取り付けられ、導出口85には、圧縮機の
吸入側に通じる導出管89が取り付けられ、通孔86、
通孔87には、それぞれ通孔管90、通孔管91が取り
付けられ、この通孔管90、通孔管91は、それぞれ図
5に示す室内熱交換器D及び室外熱交換器Fに接続され
ている。
【0022】前記非磁性材料からなる金属製のケース7
3内には、弁体72がその軸心部を前記軸74に挿通さ
れて、スプリング(B)81を介して弁座71上を摺動
かつ回転可能に取り付けられ、この弁体72には、図2
に示す様に弁体72を左右方向に90度回転させること
により、導入口84と通孔86または通孔87のいずれ
かとを交互に連通させる略半月状の高圧連通孔94が軸
74の穴に接して形成されている。また、前記高圧連通
孔94の上部には、該高圧連通孔94の圧力を徐々に逃
がすための小穴82が形成されている。
【0023】また、前記弁体72には、高圧連通孔94
と対向する位置に、弁体72の左右方向への回動に伴
い、前記導出口85と通孔86または通孔87のいずれ
かとを交互に気密的に連通させる略半月状の低圧側の気
密連通孔93が形成されている。
【0024】前記弁体72の中心部には、軸74とスプ
リング(B)81が挿通され、前記弁体72の上端部に
補助弁座部83が形成されていて、前記の軸74の穴に
接して形成された角柱状の低圧連通孔98により前記補
助弁座部83の弁口と気密連通孔93とが連通するよう
になっている。
【0025】前記導入口84には、弁座71の上面より
突出させたパイプ状のストッパー92が立設されてお
り、このストッパー92が弁体72の左右方向への90
度の回動に伴い、前記高圧連通孔94の一端部に当接
し、弁体72の回動を制御するストッパーとなってい
る。
【0026】電磁弁108は、下端部にケース73を備
えた非磁性材料からなるプランジャーチューブ75内に
上下に摺動可能に内挿されたプランジャー77と、該プ
ランジャー77の先端部に設けられた補助弁体部78
と、スプリング(A)79を介して前記プランジャーチ
ューブ75の上端部に固定された吸引子76と、前記プ
ランジャーチューブ75の回りに配置された電磁コイル
80とにより構成され、電磁コイル80への通電により
プランジャー77を吸引子76へ吸着させ、電磁コイル
80への非通電時にはプランジャー77を下方に押し下
げている。つまり、補助弁体部78が、プランジャー7
7の上下摺動と共に補助弁座部83を密封又は、開放す
ることになり、圧力室95をそれぞれ高圧又は、低圧に
する構造になっている。
【0027】また、前記プランジャーチューブ75の回
りには、図3に示すリード線A101、リード線B10
2を備えた電磁コイル80が配置され、電磁コイル外周
下部に延長させて設けた円弧状の磁極板A99、同じく
磁極板B100を前記ケース73の上方から該ケース7
3外周部に嵌め込み、磁極板A99、磁極板B100が
ケース73を介して、図4に示す様に前記永久磁石97
のS極(図4における斜線部)、N極にそれぞれ対向す
る位置にて、ねじ96により脱着可能に取付け固定され
ている。そして、この位置決めは、ケース73の下方に
設けられた位置決め凸部103、104に磁極板A9
9、磁極板B100の下端のそれぞれに設けられた位置
決め凹部105、106に嵌合させてなされる。
【0028】次に、本発明のパイロット式電磁四方弁の
使用方法及び作動について説明する。図4は、弁体と永
久磁石と弁座との位置関係を示す図であり、図4−A
は、暖房運転時のセット状態を示すものである。この場
合、電磁コイル80のリード線A101に直流電流を通
電後、非通電としたことにより、磁極板A99がN極と
なるとともに磁極板B100がS極となり、永久磁石9
7の対向するS極、N極と磁極板A99と磁極板B10
0が、それぞれ吸引し合っている状態で、この永久磁石
97と一体化された弁体72とともに反時計回りに回動
し、図4−Aの様にストッパー92が高圧連通孔94の
一端側に当接して回動がストップされており、高圧連通
孔94により導入口84と室内熱交換器Dにつながる通
孔86とが連通した状態になっている。また、気密連通
孔93により、導出口85と室外熱交換器Fにつながる
通孔87とが連通された状態になっている。
【0029】従って、図5の実線の矢印にて示す様に圧
縮機Cの吐出口から出た冷媒は、導入管88、導入口8
4を経て通孔86を通り、通孔管90を経て室内熱交換
器Dに入り、毛細管Eを経て、室外熱交換器Fを通り、
通孔管91、通孔87、導出口85、導出管89を経て
圧縮機Cの吸入口に戻る。
【0030】次にこの図4−Aの状態において、電磁コ
イル80のリード線B102に対し、直流電流を流す
と、図4−Bの様に磁極板A99がS極になるととも
に、磁極板B100がN極となり、永久磁石97の対向
するS極、N極と磁極板A99と磁極板B100が同極
となるため、図4−B中の矢印に示す様に相互の反発力
が生じる。
【0031】この時、弁体72は、圧力室95が高圧状
態の冷媒で高圧となり弁座71に押圧されているから、
小さい力では回動できないが、前記電磁コイル80のリ
ード線B102に対し、直流電流を流すと、プランジャ
ー77が吸引子76に吸着され、前記プランジャー77
とともに補助弁体部78が、上昇し補助弁座部83を開
放することによって、弁体72の高圧連通孔94の断面
積が弁体72の気密連通孔93の断面積より大きく取っ
てあるので、弁体72が上昇することになる。この時、
スプリング(B)81により弁体72が上方に保持され
ることにより、圧力室95と低圧側の気密連通孔93と
高圧連通孔94が連通状態となって、ケース73内が同
じ圧力となり、弁体72を弁座71に押圧する力がなく
なるため、前記磁力の反発力により、弁体72と永久磁
石97が図4−Cの状態まで共に回動する。
【0032】図4−Cに示す状態では、ストッパー92
が高圧連通孔94の他端側に当接して、弁体72の回動
がストップした状態で、電磁コイル80のリード線B1
02に対し、直流電流を流した数秒後非通電にすると、
前記プランジャー77とともに補助弁体部78が、スプ
リング(A)79を介して押し下げられることにより、
下降し補助弁座部83を密封し、スプリング(A)79
のバネ力がスプリング(B)81のバネ力より大きく取
ってあるので弁体72が押し下げられることによって、
圧力室95には、小穴82を通って高圧連通孔94の高
圧冷媒が流れ込み、高圧側の弁体72の上部と低圧側の
気密連通孔93に圧力差が発生して、弁体72の下面が
弁座71の上面に押圧され、密着する。
【0033】従って、図5の破線の矢印にて示す様に圧
縮機Cの吐出口から出た冷媒は、導入管88、導入口8
4を経て通孔87を通り、通孔管91を経て室外熱交換
器Fに入り、毛細管Eを経て、室内熱交換器Dを通り、
通孔管90、通孔86、導出口85、導出管89を経て
圧縮機Cの吸入口に戻り、冷媒運転回路となる。
【0034】また、上記図4−Cの状態において、電磁
コイル80のリード線A101に直流電流を流すと、前
記と同様に、弁体72が上昇し、スプリング(B)81
により弁体72が上方に保持されることによって、圧力
室95と低圧側の気密連通孔93と高圧連通孔94が連
通状態となって、ケース73内が同じ圧力となり、弁体
72を弁座71に押圧する力がなくなるため、前記とは
逆に、弁体72と永久磁石97が容易に反時計回りに回
動し、再び図4−Aの暖房運転状態に切り換えられる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るパイロット式電磁四方弁に
おいて、運転時に補助弁座部83を弁体72を回動する
前に開放し、弁体72上下の圧力差をなくすので、電磁
コイル80と永久磁石97の反発力でも弁体72を容易
に回動できる。
【0036】従って、冷房又は、暖房運転中でも回路の
切り換えが可能となり、従来除霜運転に必要であったホ
ットバイパス回路や液バイパス回路、あるいは、二方弁
を必要とせず、従来のパイロット式四方弁と同じ回路で
除霜運転を可能とし、かつ大幅に安価でコンパクトな四
方弁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の縦断面図。
【図2】 本発明の一実施形態の弁体部の分解斜視図。
【図3】 本発明の電磁コイルの斜視図。
【図4】 図1のイ−イ断面における弁体と永久磁石と
弁座の位置関係を示す横断面図。
【図5】 空気調和機の基本回路図。
【図6】 ホットバイパス回路を付けた空気調和機の回
路図。
【図7】 従来の四方弁の縦断面図。
【図8】 従来の四方弁における弁座と弁体の分解斜視
図。
【図9】 従来の他の四方弁の縦断面図。
【図10】 従来の他の四方弁における弁体部分の斜視
図。
【符号の説明】
A 四方弁 B 膨張弁
C 圧縮機 D 室内熱交換機 E 毛細管
F 室外熱交換機 G 二方弁 H ホットバイパス回路 I 液バイパス回路 71 弁座 72 弁体
73 ケース 74 軸 75 プランジャーチューブ
76 吸引子 77 プランジャー 78 補助弁体部 79 スプリング(A) 80 電磁コイル 81 スプリング(B) 82 小穴 8
3 補助弁座部 84 導入口 85 導出口 8
6 通孔 87 通孔 88 導入管 8
9 導出管 90 通孔管 91 通孔管 9
2 ストッパー 93 気密連通孔 94 高圧連通孔 9
5 圧力室 96 ねじ 97 永久磁石 9
8 低圧連通孔 99 磁極板A 100 磁極板B 10
1 リード線A 102 リード線B 103 位置決め凸部 1
04 位置決め凸部 105 位置決め凹部 106 位置決め凹部 1
07 弁本体 108 電磁弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁体の側部に配置した永久磁石と弁体の上
    部に配置した電磁弁の磁極板とによる駆動手段によって
    弁座の上面に配置した肉厚円盤状の弁体を可逆的に回動
    させることにより冷暖房サイクルの切り換えをする電磁
    式パイロット四方弁であって、 電磁弁の中心部には、下端部にケース73を備えたプラ
    ンジャーチューブ75内に吸引子76とプランジャー7
    7と該プランジャー77下端部に固着された補助弁体部
    78とを設け、 一方、弁座71の中心部に植設された軸74には、上端
    部に補助弁座部83を設けると共に内面に気密連通孔9
    3及び高圧連通孔94を設け、さらに外周面には永久磁
    石97を設けてなる弁体72をスプリング(B)81を
    介して回転自在に支持して弁体72の上方に圧力室95
    を形成し、 前記弁体72の上面部には前記圧力室95と高圧連通孔
    94とを連通させる小穴82を設け、弁体72の内面部
    には、前記補助弁座部83の弁口と気密連通孔93とを
    連通させる低圧連通孔98を設け、 冷暖房サイクルの切り換え初期の段階において、弁体上
    部に配置した電磁コイルへの通電により補助弁座部が開
    放され、弁体72の上方の圧力室95が低圧になり、こ
    の圧力差により弁体72が上昇することにより、運転中
    に弁体を弁座に押圧している高圧側の冷媒の圧力を低圧
    側に逃がして弁体上下の圧力差をなくしてから、前記弁
    体上部に配置したコイルへの通電により弁体の外周部に
    対向的に配置した磁極板の磁極を切り換えることによっ
    て、1つのコイルで電磁弁の作動と弁体の回動を行い冷
    暖房サイクルの切り換えを行うことを特徴とする電磁パ
    イロット式四方弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011241861A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Fuji Koki Corp 多方切換弁
JP2014181834A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Hitachi Appliances Inc 冷媒切替弁およびこれを備える機器
CN105299297A (zh) * 2014-06-26 2016-02-03 株式会社不二工机 三通电磁阀

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