JP2002089710A - 油圧式無段変速機 - Google Patents

油圧式無段変速機

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JP2002089710A
JP2002089710A JP2000276190A JP2000276190A JP2002089710A JP 2002089710 A JP2002089710 A JP 2002089710A JP 2000276190 A JP2000276190 A JP 2000276190A JP 2000276190 A JP2000276190 A JP 2000276190A JP 2002089710 A JP2002089710 A JP 2002089710A
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JP
Japan
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check valve
main circuit
circuit
orifice
oil passage
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JP2000276190A
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Inventor
Takeaki Nozaki
豪朗 野崎
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のHST式変速機では、メイン回路とチ
ャージ回路との間に設けられるチェックバルブに、メイ
ン回路とチャージ回路とを連通するオリフィスを形成し
て、中立状態を保持するように構成したものがあった
が、作動油が常時漏れでているため動力伝達効率低下の
原因となっていた。 【解決手段】 一対のチェックバルブ35を一つのスリ
ーブ38内に一体的に収納してチェックバルブカートリ
ッジCを構成し、油路板32に摺動自在に装着して、該
チェックバルブカートリッジCを中間位置側に付勢する
中立用コイルバネ41を両端に配設し、該チェックバル
ブカートリッジCにメイン回路32mとチャージ回路3
2cとを連通可能とするオリフィス孔38dを形成し、
該チェックバルブカートリッジCが中間位置近傍に位置
しているときのみに、該オリフィス孔38dによりメイ
ン回路32mとチャージ回路32cとが連通するように
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧式無段変速機
に設けられるチェックバルブの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、油圧式無段変速機(以下HS
T式変速機)においては、メイン回路とチャージ回路と
の間にチェックバルブを設けて、メイン回路等で構成さ
れる閉油圧回路からの作動油の漏れにより該閉回路内の
作動油の不足が生じた場合には、チャージ回路からチェ
ックバルブを通じてメイン回路へ作動油が補充されるよ
うに構成していた。このようなHST式変速機では、チ
ェックバルブにメイン回路とチャージ回路とを連通する
オリフィスを形成して、斜板角が小さいときにはポンプ
からの流量が少ないため圧力が上がらないことにより、
中立状態を保持するように構成したものがあった。ま
た、斜板角が小さいときに中立状態を保持する構成とし
て、ポンプ側からの作動油の流量を検知し、流量が少な
いときにチェックバルブを開いて、ポンプ側からの作動
油をチャージ回路に逃がし、中立状態を保持するように
構成したものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如く、
チェックバルブにオリフィスを形成した構成のものにお
いては、斜板角度が大きくなって中立域から大きく離れ
た場合でも、オリフィスからチャージ回路へ作動油が常
時漏れでることとなるため、動力伝達効率が低下する原
因となっていた。また、流量を検知する構成としたもの
では、流量の増大を検知してバルブが閉じる際にポンプ
からの作動油が急激にモータ側へ流れ始めてショックが
発生したり、バルブが開閉する付近の流量でHST式変
速機を作動させた場合に、モータ側への作動油の流れが
不安定になったりする恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、容量可
変式油圧ポンプ、油圧モータ、及び該容量可変式油圧ポ
ンプと油圧モータとを連絡する油路で構成される油圧式
無段変速機のメイン回路と、チャージ回路との間に設け
られるチェックバルブであって、一対のチェックバルブ
の各構成部材を一つのスリーブ内に一体的に収納してカ
ートリッジ式チェックバルブを構成し、該カートリッジ
式チェックバルブを、該メイン回路を内蔵する油圧式無
段変速機の油路板に摺動自在に装着して、カートリッジ
式チェックバルブを内蔵するスリーブを摺動中間点側に
付勢する付勢部材を該スリーブの両端に配設し、該スリ
ーブの両端部には各端部側のメイン回路を接続し、該ス
リーブにメイン回路とチャージ回路とを連通可能とする
オリフィスを形成し、カートリッジ式チェックバルブが
摺動中間点近傍に位置しているときのみに、該オリフィ
スによりメイン回路とチャージ回路とが連通するように
構成した。
【0005】また、請求項2においては、前記カートリ
ッジ式チェックバルブに筒状部材を摺動自在に外嵌し、
該筒状部材に、前記オリフィスとチャージ回路とを接続
するための油路を形成した。
【0006】また、請求項3においては、前記オリフィ
スとチャージ回路とを接続するための油路を、油路板の
内側面又は外側面に形成した。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明のチェックバルブが設けられるHS
T式変速機を示す側面断面図、図2はチェックバルブを
示す正面断面図、図3は第二の実施例のチェックバルブ
が設けられるHST式変速機を示す側面断面図、図4は
チェックバルブの第二実施例を示す正面断面図、図5は
同じく平面図、図6は第三の実施例のチェックバルブが
設けられるHST式変速機を示す側面断面図である。
【0008】本発明のチェックバルブが設けられる油圧
式無段変速機の概略構成について説明する。図1、図2
において、油圧式無段変速機(以降HST式変速機と記
す)10は油圧ポンプ21および油圧モータ22により
構成され、該油圧ポンプ21および油圧モータ22はハ
ウジング31に内包されている。油圧ポンプ21は駆動
軸21a、該駆動軸21aが挿嵌され駆動軸21aと共
に回動するシリンダブロック21b、該シリンダブロッ
ク21bに摺動自在に挿嵌されたプランジャ21e、及
び該プランジャ21eに当接した可動斜板21cにより
構成され、可変容量式油圧ポンプに構成されている。
【0009】可動斜板21cはプランジャ21eの摺動
量を規制し、該油圧ポンプ21の作動油の吐出量を調節
可能に構成されている。油路板32にはメイン回路32
mが設けられており、油圧ポンプ21より作動油が該メ
イン回路32mを介して油圧モータ21に供給されるよ
うに構成している。油圧ポンプ21構成部分における油
路板32の外側面には、駆動軸21aにより回転駆動さ
れるチャージポンプCPが付設されている。
【0010】油圧モータ22は油圧ポンプ21と同様
に、油路板32に挿嵌し、一端をハウジング31により
回動自在に支持された出力軸22a、該出力軸22aが
挿嵌され駆動軸22aと共に回動するシリンダブロック
22b、該シリンダブロック22bに摺動自在に挿嵌さ
れたプランジャ22e、及び該プランジャ22eに当接
した固定斜板22cにより構成されている。該シリンダ
ブッロク23bは出力軸22aとともに回動する構成に
なっており、該シリンダブッロク23bにはプランジャ
23eが摺動自在に挿嵌されている。該プランジャ23
eはハウジング31に固設された固定斜板23cに当接
している。上記の構成により、駆動力が駆動軸21aに
入力され、油圧ポンプ21が駆動される。該油圧ポンプ
21により吐出された作動油は油路板32を介して油圧
モータ22に供給され、該作動油により油圧モータ22
が駆動され、該駆動力が出力軸22aに伝達される。
【0011】前記油路板32には、チャージ回路32c
が形成されており、該チャージ回路32cと前記メイン
回路32mとの間にはチェックバルブ35が介装され
て、該メイン回路32mの作動油が不足した場合には、
チャージ回路32cから該チェックバルブ35を介して
作動油が補給されるように構成している。尚、チェック
バルブ35は、各メイン回路32m毎に一対設けられて
いる。
【0012】次に、メイン回路32mとチャージ回路3
2cとの間に設けられるチェックバルブ35について説
明する。図3に示すように、各チェックバルブ35は、
鋼球等により構成されるボールバルブ35aと、コイル
バネ36と、ガイド部材37とを、略円筒形状に形成さ
れるスリーブ38に組み付けることで、それぞれ構成さ
れている。即ち、一対のチェックバルブ35・35は、
ボールバルブ35a、コイルバネ36、及びガイド部材
37といった構成部材を、一つのスリーブ38に一体的
に組み付けることで、一体のチェックバルブカートリッ
ジCとして構成されている。
【0013】チェックバルブ35において、ボールバル
ブ35aは、スリーブ38内に形成される空間であるバ
ネ室39内に収納され、軸方向へ摺動自在とされてい
る。バネ室39の外側端部にはガイド部材37が取り付
けられ、該ガイド部材37のバネ支持部37bとボール
バルブ35aとの間には、コイルバネ36が介装されて
いる。スリーブ38の略中央部には、チャージ回路32
cと、各チェックバルブ35のバネ室39とを連通する
ための連通路38aが形成されており、該連通路38a
とバネ室39との境界部分は連通口38bとされてい
る。
【0014】ボールバルブ35aは、コイルバネ36に
より連通口38b側へ付勢されており、連通口38b周
囲に形成されるシート部38eに当接して、該連通口3
8bを塞いでいる。また、バネ室39が形成されている
部分のスリーブ38の周面には、該バネ室39とメイン
回路32mとを連通するための連通孔38cが形成され
ている。このように、一対のチェックバルブ35・35
は、チェックバルブカートリッジCとして、スリーブ3
8内に一体的に構成されている。該チェックバルブカー
トリッジCは、油路板32の一端面から、メイン回路3
2mやチャージ回路32cと略垂直の方向に穿設された
カートリッジ装着穴32hに摺動自在に挿入されてい
る。
【0015】チェックバルブカートリッジCの両端部に
は、中立用コイルバネ41がそれぞれ配設され、左端部
に配設される中立用コイルバネ41はチェックバルブカ
ートリッジCを右方へ付勢し、右端部に配設される中立
用コイルバネ41はチェックバルブカートリッジCを左
方へ付勢している。チェックバルブカートリッジCは、
左右のメイン回路32m・32mの圧力が等しい場合、
左右の中立用コイルバネ41の付勢力が釣り合う位置で
停止しており、この停止位置がチェックバルブカートリ
ッジCの摺動中間位置であり、中立位置となっている。
【0016】また、チェックバルブカートリッジCには
筒状部材である外筒33が外嵌されている。外筒33は
カートリッジ装着穴32hへ固定的に嵌装されており、
チェックバルブカートリッジCは外筒33に対して摺動
自在とされている。尚、外筒33は、チェックバルブカ
ートリッジCにおける一方のチェックバルブ35の全部
と他方のチェックバルブ35の途中部までを覆ってい
る。
【0017】外筒33の周面には、前記スリーブ38の
連通路38aと位置を合わせてチャージ用連通孔33a
が形成されるとともに、スリーブ38の一方の連通孔3
8cと位置を合わせてメイン用連通孔33bが形成され
ている。そして、スリーブ38の連通路38aは、チャ
ージ用連通孔33aを通じてチャージ回路32cと連通
され、一方のチェックバルブ35のバネ室39は連通孔
38c及びメイン用連通孔33bを通じてメイン回路3
2mと連通し、他方のチェックバルブ35のバネ室39
は連通孔38cを通じてメイン回路32mと連通してい
る。
【0018】そして、メイン回路32mの作動油が不足
して、チャージ回路32cの油圧がメイン回路32mの
油圧よりも一定値以上大きくなると、該チャージ回路3
2cの油圧により、ボールバルブ35aがコイルバネ3
6の付勢力に抗してガイド部材37側へ移動し、連通口
38bが開いて、圧油がメイン回路32mへ供給される
こととなる。この場合、ボールバルブ35aのガイド部
材37側へ移動量は、ガイド部材37のストッパー37
aにより制限されている。
【0019】一対のチェックバルブ35におけるスリー
ブ38の周面には、それぞれチャージ回路32cとバネ
室39とを連通するためのオリフィス孔38dが形成さ
れている。また、外筒33の周面には、チェックバルブ
カートリッジCが摺動中間点である中立位置に位置する
場合の、各オリフィス孔38dの位置に合わせて、オリ
フィス用連通孔33cがそれぞれ形成されている。該オ
リフィス用連通孔33c・33cは前記チャージ用連通
孔33aと連通している。
【0020】即ち、チェックバルブカートリッジCが中
立位置に位置する場合は、スリーブ38のオリフィス孔
38d、外筒33のオリフィス用連通孔33c、及びチ
ャージ用連通孔33aにより、チャージ回路32cとバ
ネ室39とが連通されている。さらに、オリフィス孔3
8d形成部分におけるスリーブ38の外周面には、該オ
リフィス孔38dよりも幅広の連通溝38gが形成され
ており、チェックバルブカートリッジCが外筒33に対
して若干左右に摺動した場合でも、チャージ回路32c
とバネ室39との連通状態が保持されるように構成して
いる。
【0021】メイン回路32m内の圧油はバネ室39に
浸入するが、中立用コイルバネ41が配置される圧力室
40へもメイン用連通孔33bを通じて浸入する。そし
て、ボールバルブ35aが閉じている場合、左右のメイ
ン回路32mの一方の圧力が高くなると、メイン回路3
2mが高圧になった方の圧力室40の圧力も他方に比べ
て高くなる。この高圧側の圧力室40の圧力によりガイ
ド部材37が押圧され、外筒33及びカートリッジ装着
穴32hに対して摺動自在に挿入されているチェックバ
ルブカートリッジCが、高圧側から低圧側へ摺動するこ
ととなる。
【0022】例えば、図2における左側の圧力室40の
圧力が高くなると、チェックバルブカートリッジCは右
方へ摺動する。この場合、チェックバルブカートリッジ
Cは、左側の圧力室40の圧力及び左側の中立用コイル
バネ41の付勢力を加えた力が、右側の圧力室40の圧
力及び右側の中立用コイルバネ41の付勢力を加えた力
と釣り合う位置で碇止する。従って、左右のメイン回路
32m・32mの圧力差が小さい場合、即ち油圧ポンプ
21の斜板角が小さい場合には、チェックバルブカート
リッジCの摺動量は少なく、左右のメイン回路32m・
32mの圧力差が大きい場合、即ち油圧ポンプ21の斜
板角が大きい場合には、チェックバルブカートリッジC
の摺動量は多くなる。
【0023】そして、チェックバルブカートリッジCの
摺動量が小さい間は、スリーブ38の連通溝38gによ
り、オリフィス孔38dとオリフィス用連通孔33cと
が連通されているため、チャージ回路32cとバネ室3
9との連通状態が保持され、メイン回路32mからチャ
ージ回路32cへ作動油が漏れ出て、油圧モータ22は
回転せずに、HST式変速機10の中立状態が保持され
ることとなる。一方、チェックバルブカートリッジCの
摺動量が大きくなって、オリフィス用連通孔33cと連
通溝38gとの連通状態が途切れると、チャージ回路3
2cとバネ室39とは分断され、メイン回路32mから
チャージ回路32cへの作動油の漏出が停止する。
【0024】このように、油圧ポンプ21の斜板角が小
さく中立位置近傍にある場合には、メイン回路32mの
作動油をチャージ回路32cへ逃がして中立状態を保持
し、油圧ポンプ21の斜板角が大きくなって高出力を要
求されるときには、オリフィス孔38dを閉じてチャー
ジ回路32cへの作動油の漏れを停止し、動力伝達効率
の低下を防止して高効率で運転できるようにしている。
【0025】また、チェックバルブカートリッジCは、
その両端部から中立用コイルバネ41・41により、そ
れぞれ中立方向へ付勢されているので、圧力室40の圧
力によって摺動する際には急激に摺動することがなく、
オリフィス孔38dは除々に閉じて、ショックが発生す
ることもない。そして、オリフィス孔38dとチャージ
回路32cとを連通するための油路は、チェックバルブ
カートリッジCに外嵌した外筒33に、オリフィス用連
通孔33cやチャージ用連通孔33a等として形成する
ようにして、該油路を簡単・容易に形成することができ
るようにしている。
【0026】また、チェックバルブ35は次のように構
成することもできる。即ち、図3乃至図5に示すチェッ
クバルブカートリッジCには外筒33が外嵌されておら
ず、該チェックバルブカートリッジCの外周部は、全体
的にカートリッジ装着穴32hにて覆われている。そし
て、油路板32の内側面における、油圧ポンプ21のバ
ルブプレート21gにより覆われた部分には連通溝32
jが形成されており、該連通溝32jとチェックバルブ
35のオリフィス孔38dとがオリフィス側連絡路32
kにより連通されるとともに、該連通溝32jとスリー
ブ38の連通路38aとがチャージ側連絡路32tによ
り連通されている。
【0027】即ち、図1、図2に示した前述のチェック
バルブ35においては、外筒33に形成されていた、オ
リフィス孔38dとチャージ回路32cとを連通するた
めの、オリフィス用連通孔33cやチャージ用連通孔3
3a等の油路を、図3乃至図5に示す本例のチェックバ
ルブ35においては、連通溝32j、オリフィス側連絡
路32k、及びチャージ側連絡路32tとして、油路板
32の内側面に形成し、これらの油路によりオリフィス
孔38dとチャージ回路32cとを連通しているのであ
る。
【0028】また、これらの連通溝32j、オリフィス
側連絡路32k、及びチャージ側連絡路32tといっ
た、メイン回路32m側とチャージ回路32c側とを連
通するための油路は、油路板32の外側面における、チ
ャージポンプCPにより覆われた部分に形成してもよ
い。この場合、これらの油路の一部に、図6に示すよう
に、チャージポンプCPのケーシングにおける、油路板
32との接合面に形成されるO−リング溝61等を用い
てもよい。
【0029】このように、メイン回路32m側とチャー
ジ回路32c側とを連通するための油路を、油路板32
の内側面又は外側面に形成することで、該油路を簡単・
容易に形成することが可能である上に、図1、図2に示
したチェックバルブ35の場合のように外筒33を設け
る必要がなくなり、部品点数を削減して構造も簡素化で
きるので、低コスト化を図ることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、容量可変式油圧ポンプ、油圧モータ、及び該容量可
変式油圧ポンプと油圧モータとを連絡する油路で構成さ
れる油圧式無段変速機のメイン回路と、チャージ回路と
の間に設けられるチェックバルブであって、一対のチェ
ックバルブの各構成部材を一つのスリーブ内に一体的に
収納してカートリッジ式チェックバルブを構成し、該カ
ートリッジ式チェックバルブを、該メイン回路を内蔵す
る油圧式無段変速機の油路板に摺動自在に装着して、カ
ートリッジ式チェックバルブを内蔵するスリーブを摺動
中間点側に付勢する付勢部材を該スリーブの両端に配設
し、該スリーブの両端部には各端部側のメイン回路を接
続し、該スリーブにメイン回路とチャージ回路とを連通
可能とするオリフィスを形成し、カートリッジ式チェッ
クバルブが摺動中間点近傍に位置しているときのみに、
該オリフィスによりメイン回路とチャージ回路とが連通
するように構成したので、油圧ポンプの斜板角が小さく
中立位置近傍にある場合には、メイン回路の作動油をチ
ャージ回路へ逃がして中立状態を保持し、油圧ポンプの
斜板角が大きくなって高出力を要求されるときには、オ
リフィスを閉じてチャージ回路への作動油の漏れを停止
し、動力伝達効率の低下を防止して高効率で運転するこ
とが可能となる。また、カートリッジ式チェックバルブ
は、その両端部から付勢部材により、それぞれ中立方向
へ付勢されているので、メイン回路の圧力差によって摺
動する際には急激に摺動することがなく、オリフィスは
除々に閉じて、ショックが発生することもない。
【0031】請求項2に記載の如く、前記カートリッジ
式チェックバルブに筒状部材を摺動自在に外嵌し、該筒
状部材に、前記オリフィスとチャージ回路とを接続する
ための油路を形成したので、該油路が簡単・容易に形成
することができ、作業工数及びコスト低減を図ることが
可能となる。
【0032】請求項3に記載の如く、前記オリフィスと
チャージ回路とを接続するための油路を、油路板の内側
面又は外側面に形成したので、該油路を簡単・容易に形
成することが可能である上に、前述の筒状部材を設ける
必要がなくなり、部品点数を削減して構造も簡素化でき
るので、さらに低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチェックバルブが設けられるHST式
変速機を示す側面断面図である。
【図2】チェックバルブを示す正面断面図である。
【図3】第二の実施例のチェックバルブが設けられるH
ST式変速機を示す側面断面図である。
【図4】チェックバルブの第二実施例を示す正面断面図
である。
【図5】同じく平面図である。
【図6】第三の実施例のチェックバルブが設けられるH
ST式変速機を示す側面断面図である。
【符号の説明】
10 HST式変速機 21 油圧ポンプ 22 油圧モータ 31 ハウジング 32 油路板 32c チャージ回路 32m メイン回路 33 外筒 33a チャージ用連通孔 33c オリフィス用連通孔 35 チェックバルブ 38 スリーブ 38d オリフィス孔 41 中立用コイルバネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量可変式油圧ポンプ、油圧モータ、及
    び該容量可変式油圧ポンプと油圧モータとを連絡する油
    路で構成される油圧式無段変速機のメイン回路と、チャ
    ージ回路との間に設けられるチェックバルブであって、
    一対のチェックバルブの各構成部材を一つのスリーブ内
    に一体的に収納してカートリッジ式チェックバルブを構
    成し、該カートリッジ式チェックバルブを、該メイン回
    路を内蔵する油圧式無段変速機の油路板に摺動自在に装
    着して、カートリッジ式チェックバルブを内蔵するスリ
    ーブを摺動中間点側に付勢する付勢部材を該スリーブの
    両端に配設し、該スリーブの両端部には各端部側のメイ
    ン回路を接続し、該スリーブにメイン回路とチャージ回
    路とを連通可能とするオリフィスを形成し、カートリッ
    ジ式チェックバルブが摺動中間点近傍に位置していると
    きのみに、該オリフィスによりメイン回路とチャージ回
    路とが連通するように構成したことを特徴とする油圧式
    無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記カートリッジ式チェックバルブに筒
    状部材を摺動自在に外嵌し、該筒状部材に、前記オリフ
    ィスとチャージ回路とを接続するための油路を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の油圧式無段変速機。
  3. 【請求項3】 前記オリフィスとチャージ回路とを接続
    するための油路を、油路板の内側面又は外側面に形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載の油圧式無段変速
    機。
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