JP2002089530A - ピアスナット - Google Patents
ピアスナットInfo
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- JP2002089530A JP2002089530A JP2000278002A JP2000278002A JP2002089530A JP 2002089530 A JP2002089530 A JP 2002089530A JP 2000278002 A JP2000278002 A JP 2000278002A JP 2000278002 A JP2000278002 A JP 2000278002A JP 2002089530 A JP2002089530 A JP 2002089530A
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Abstract
に打ち込むピアスナット1であって、ナット本体の下面
に、ねじ孔1aと同心の内筒部1dと、内筒部1bとの
間に環状凹部1cを画成する、内筒部1bよりも短い外
筒部1dとを垂設し、内筒部1bの外周面に下方に向っ
て拡径するテーパーを付けると共に、外筒部1dの内周
面に回り止め用の歯溝1eを形成したものにおいて、ワ
ークWの下側の板材W1に対するピアスナット1の結合
力を十分に確保できるようにする。 【解決手段】 外筒部1dの下端よりも上方に位置する
環状凹部1cの内容積を該凹部1cに押し込まれるワー
クWの体積よりも大きく設定して、下側の板材W1の押
込み部分W1aが環状凹部1c内に完全に入り込むよう
にする。また、歯溝1eを溝深さが上方に向って次第に
深くなるように形成する。下側の板材W1の押込み部分
W1aの外周コーナ部に歯溝1eに合致する位相でオー
バーハング形状の張出し部1bが成形され、抜け止め及
び回り止めの機能が得られる。
Description
の板材から成るワークに上方から打ち込んで使用するピ
アスナットに関する。
により、ねじ孔を形成したナット本体の下面に、ねじ孔
と同心の内筒部と、内筒部との間に環状凹部を画成す
る、内筒部よりも短い外筒部とを垂設し、内筒部の外周
面に下方に向って拡径するテーパーを付けると共に、外
筒部の内周面に周方向に間隔を存して複数の歯溝を形成
したピアスナットが知られている。
込むと、内筒部がピアスパンチとして機能してワークの
孔明けが行われると共に、ピアスナットの環状凹部にワ
ークが押し込まれてかしめられる。その結果、内筒部の
外周面にワークが密着して、この外周面のテーパーによ
りワークに対しピアスナットが抜け止めされると共に、
外筒部の内周面の歯溝にワークの肉が食い込んでワーク
に対しピアスナットが回り止めされ、かくて、ワークに
対しピアスナットが強固に結合される。
材から成るものである場合、ピアスナットの環状凹部の
内面に直接接触する上側の板材とピアスナットとの結合
力は確保されるが、下側の板材に対するピアスナットの
結合力が不足し易く、ピアスナットが上側の板材と共に
下側の板材から脱落したり、下側の板材に対し回転して
しまうことがある。
対する結合力も十分に確保し得るようにした、2枚重ね
ワークに好適なピアスナットを提供することを課題とし
ている。
本発明は、ワークに上方から打ち込むピアスナットであ
って、ねじ孔を形成したナット本体の下面に、ねじ孔と
同心の内筒部と、内筒部との間に環状凹部を画成する、
内筒部よりも短い外筒部とを垂設し、内筒部の外周面に
下方に向って拡径するテーパーを付けると共に、外筒部
の内周面に周方向に間隔を存して複数の歯溝を形成する
ものにおいて、各歯溝を溝深さが外筒部の下端から上方
に向って次第に深くなるように形成すると共に、環状凹
部の内容積を環状凹部に押し込まれるワークの体積より
も大きく設定している。
と、2枚重ねの板材から成るワークの下側の板材が環状
凹部内に外筒部の下端よりも上方の位置に達するように
押し込まれる。また、ワークの上側の板材の肉が環状凹
部内でのかしめにより外筒部の内周面の歯溝に充填され
る。そして、歯溝への肉の充填によって生ずる径方向外
方への肉の流動に伴い、環状凹部に押し込まれた下側の
板材の部分の外周コーナ部の肉が歯溝に合致する部分に
おいて径方向外方に張り出す。そしてこの張り出し部
は、歯溝の溝深さの変化に対応するオーバーハング形状
になる。かくて、張り出し部によりピアスナットが上側
の板材を介して下側の板材に対し抜け止めされると共に
回り止めされ、下側の板材に対するピアスナットの結合
力が高められる。
蓋部材のインナパネルW1の上にスティフナW2を重ね
たワークWに、蓋部材用のヒンジ部材を締結するための
ピアスナット1を結合した状態を示している。尚、イン
ナパネルW1は厚さが例えば1mmのアルミ製薄板から
成り、スティフナW2は厚さが例えば2mmのアルミ製
厚板から成る。
孔1aを形成したナット本体の下面に、ねじ孔1aと同
心の内筒部1bと、内筒部1bとの間に環状凹部1cを
画成する外筒部1dとを垂設して成り、内筒部1bの外
周面に下方に向って拡径するテーパーを付けている。外
筒部1dの長さは内筒部1bよりも短く、また、外筒部
1dの内周面には、図2に示す如く、周方向に間隔を存
して複数の歯溝1eが形成されている。各歯溝1eは、
溝深さが外筒部1dの下端から上方に向って次第に深く
なるように形成されている。また、外筒部1dより上方
に位置する環状凹部1cの内容積は、環状凹部1dに後
記する如く押し込まれるワークWの体積よりも大きくな
るように設定されている。
は、内筒部1bが嵌合可能なボス部2aを上面に突設し
たピアスダイ2を用い、ピアスダイ2上にセットしたワ
ークWに上方からピアスナット1を打ち込む。これによ
れば、内筒部1bがピアスパンチとして機能してワーク
Wの孔明けが行われると共に、環状凹部1cに対向する
ワークWの部分がピアスダイ2のボス部2aによって環
状凹部1cに押し込まれ、ワークWのかしめが行われ
る。
端面上の押し込み部分W1aは最終的に外筒部1bの下
端よりも上方の位置に達する。また、スティフナW2が
内筒部1bの外周面と外筒部1dの内周面とに密着する
ように押し潰され、外筒部1dの内周面の歯溝1eにス
ティフナW2の肉が充填される。そして、歯溝1eに向
う径方向外方への肉の流動に伴い、インナパネルW1の
押し込み部分W1aの外周コーナ部の肉が歯溝1eに合
致する部分において径方向外方に張り出し、外周コーナ
部に、歯溝1eに合致する位相で、歯溝1eの溝深さの
変化に対応するオーバーハング形状の張り出し部W1b
が成形される。かくて、これら張り出し部W1bにより
ピアスナット1がスティフナW2を介してインナパネル
W1に対し抜け止めされると共に回り止めされ、内筒部
1bに対するインナパネルW1のかしめが不足しても、
ピアスナット1とインナパネルWとの結合力を十分に確
保できる。
は径方向外方に向う若干の下り勾配αが付けられてお
り、この勾配αによってインナパネルW1の押し込み部
分W1aの外周コーナ部における径方向外方への肉の張
り出しが助長されるようにしている。
W2を重ねたワークWに打ち込むピアスナット1につい
て説明したが、対象ワークはこれに限るものではなく、
2枚重ねの板材から成るワークに打ち込むピアスナット
に本発明は広く適用できる。
によれば、2枚重ねの板材から成るワークの下側の板材
に対する結合力不足を解消して、下側の板材に対しピア
スナットを確実に抜け止め及び回り止めできる。
(下側の板材) W2 スティフナ(上側の板材) 1 ピアスナッ
ト 1a ねじ孔 1b 内筒部 1c 環状凹部 1d 外筒部 1e 歯溝
Claims (1)
- 【請求項1】 ワークに上方から打ち込むピアスナット
であって、 ねじ孔を形成したナット本体の下面に、ねじ孔と同心の
内筒部と、内筒部との間に環状凹部を画成する、内筒部
よりも短い外筒部とを垂設し、内筒部の外周面に下方に
向って拡径するテーパーを付けると共に、外筒部の内周
面に周方向に間隔を存して複数の歯溝を形成するものに
おいて、 各歯溝を溝深さが外筒部の下端から上方に向って次第に
深くなるように形成すると共に、 環状凹部の内容積を環状凹部に押し込まれるワークの体
積よりも大きく設定する、 ことを特徴とするピアスナット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000278002A JP4295902B2 (ja) | 2000-09-13 | 2000-09-13 | ピアスナット及びピアスナットシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000278002A JP4295902B2 (ja) | 2000-09-13 | 2000-09-13 | ピアスナット及びピアスナットシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002089530A true JP2002089530A (ja) | 2002-03-27 |
JP4295902B2 JP4295902B2 (ja) | 2009-07-15 |
Family
ID=18763231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000278002A Expired - Fee Related JP4295902B2 (ja) | 2000-09-13 | 2000-09-13 | ピアスナット及びピアスナットシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4295902B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006528333A (ja) * | 2003-05-16 | 2006-12-14 | ホワイトセル インターナショナル コーポレーション | 自己装着ファスナ及び装着方法 |
JP2019138368A (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-22 | 株式会社青山製作所 | かしめボルト |
-
2000
- 2000-09-13 JP JP2000278002A patent/JP4295902B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006528333A (ja) * | 2003-05-16 | 2006-12-14 | ホワイトセル インターナショナル コーポレーション | 自己装着ファスナ及び装着方法 |
JP2019138368A (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-22 | 株式会社青山製作所 | かしめボルト |
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---|---|
JP4295902B2 (ja) | 2009-07-15 |
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