JP2002088285A - 水性インクジェット記録液 - Google Patents

水性インクジェット記録液

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JP2002088285A JP2000280700A JP2000280700A JP2002088285A JP 2002088285 A JP2002088285 A JP 2002088285A JP 2000280700 A JP2000280700 A JP 2000280700A JP 2000280700 A JP2000280700 A JP 2000280700A JP 2002088285 A JP2002088285 A JP 2002088285A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 保存安定性が良好で、浸透乾燥による速やか
な乾燥性を付与しても高い印字濃度と印字品位を維持
し、さらに耐摩擦性、耐水性にも優れる水性インクジェ
ット記録液を提供する。 【解決手段】 炭素数14〜20の脂肪族炭化水素基を
有する不飽和単量体を5重量%以上、ならびに、(メ
タ)アクリル酸ベンジル系単量体、及び必要に応じてス
チレン系単量体及び/又は(メタ)アクリル酸フェニル
系単量体を、合計で15重量%以上含有する単量体成分
を共重合して得られる、酸価30〜300mgKOH/
g、重量平均分子量2,000〜50,000の自己水
分散性共重合体樹脂を、水及び塩基性化合物からなる水
性媒体中で中和又は部分中和してなるハイドロゾルの形
態のワニスを用いて顔料を分散させてなる、表面張力が
22〜45mN/mであり、前記自己水分散性共重合体
樹脂がハイドロゾルもしくはエマルジョンの形態で存在
する水性インクジェット記録液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクジェッ
ト記録液に関する。さらに詳しくは、保存安定性が良好
であり、且つ高い印字濃度でにじまず、さらに速やかな
乾燥性と良好な耐摩擦性、耐水性を有する印刷物を与え
る水性インクジェット記録液に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録液の分野において、
印字の速度および品位の向上、そして吐出安定性は非常
に重要な課題である。
【0003】特に、本発明で対象とする水性インクジェ
ット記録液は、揮発性溶剤系インクジェット記録液と比
較して相対的に蒸発乾燥が遅く、それが高速化を図る上
で障害となることが多い。そこで、浸透性を有する紙な
どに印刷する場合は、系の表面張力を極力低くして、液
滴の溶剤成分を紙中に浸透させ(浸透乾燥)、蒸発乾燥
の遅延をカバーする方法が検討されている。
【0004】現在、市販されているインクジェット記録
液は、ほとんどが染料を着色剤とするタイプがあるが、
このタイプのものは、紙中に溶剤成分が浸透しても高い
印字濃度と高彩度が維持できることが知られている。そ
のため、染料タイプの水性インクジェット記録液では、
低表面張力化により積極的に浸透乾燥を利用して、印字
の高速化を実現してきた。しかし、耐候性の不良により
印字物の長期間の保存ができず、また汗などに対して耐
水性が低いなどといった、染料の根本的な欠点が指摘さ
れるにつれて、最近は顔料タイプへの移行が要望されて
いる。
【0005】顔料タイプの水性インクジェット記録液で
も、高速化を図ろうとすると、やはり浸透乾燥を利用せ
ざるを得なくなるが、染料タイプと異なり、記録液の表
面張力が低くなるにつれて、十分な印字濃度や発色性が
得られず、にじみ易いという問題が発生する。また、印
字塗膜の凝集力が低下して、耐水性や耐摩擦性が不良に
なるという問題もある。さらに、顔料分散性の不良に起
因して、吐出安定性や保存安定性などの、いわゆるイン
クジェット記録液の信頼性が低下するという、顔料タイ
プ本来の問題も未解決のままである。
【0006】そこで、これらの問題を解決する手段とし
て、特開平8−183920号公報には、炭素数8以
下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル
と、(メタ)アクリル酸と、スチレン或いはスチレン系
誘導体とを共重合して得られる自己水分散性樹脂に内包
された着色剤からなる粒子を分散してなるインクジェッ
ト記録用水性インクが、特開平10−195352号
公報には、顔料、ポリマー分散剤、ハイドロゾルポリマ
ー(耐地汚れ性の改善のために添加)からなるインクジ
ェット記録用水性インクが、特開平8−3500号公
報には、芳香環(スチレン若しくはスチレン誘導体又は
ビニルナフタレン若しくはビニルナフタレン誘導体)、
長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル、
カルボン酸基含有単量体を有する共重合体からなるアニ
オン性高分子分散剤を使用するインクジェット記録用水
性インクが、前記特開平8−18390号公報、さら
に特開平08−218013号公報、特開平10−46
075号公報等には、予め、自己水分散性樹脂をアルコ
ールやケトンといった有機溶剤に溶解させて顔料を分散
させた後、水を加えて転相乳化し、樹脂−顔料複合粒子
を水性媒体中に分散させたインクジェット記録用水性イ
ンクが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、〜
の系では、期待される顔料分散効果が得られないという
問題、印字濃度や発色性も十分でないという問題、貯蔵
安定性が十分でないという問題等がある。
【0008】また、の系では、顔料分散時に、樹脂が
有機溶剤のみと相互作用を起こし、期待される顔料分散
の効果が得られず、また、印字濃度や発色性も十分でな
いという問題がある。さらに、水性インクジェット記録
液の中に多量の溶剤が残るために、保存安定性が低下
し、一方、余分の有機溶剤を除去するとすれば、経済的
に不利となることは否めない。
【0009】すでに本発明者らは、この問題を解決する
ために、特願平11−74147号で、表面張力が35
mN/m以上の水溶性環状含窒素有機溶剤含有溶液中に
特定の共重合体樹脂を溶解して得られる樹脂ワニスを用
いて顔料を分散させた後、共重合体樹脂がハイドロゾル
もしくはエマルジョンの形態に相転移するまで水を添加
して得られる水性インクジェット記録液を提案してい
る。
【0010】これにより、顔料分散性、保存安定性が良
好であり、且つ浸透乾燥による速やかな乾燥性を付与し
ても高い印字濃度と印字品位を維持し、さらに耐摩擦
性、耐水性にも優れる印刷物を与える水性インクジェッ
ト記録液が得られるが、水性インクジェット記録液中に
水溶性環状含窒素有機溶剤が残存するという問題があ
る。
【0011】本発明の課題は、水溶性環状含窒素有機溶
剤を使用することなく、顔料分散性、保存安定性が良好
であり、浸透乾燥による速やかな乾燥性を付与しても高
い印字濃度と印字品位を維持し、さらに耐摩擦性、耐水
性にも優れる印刷物を与える水性インクジェット記録液
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を進めた結果、水性媒体中でハイドロゾルの形態で存在
し、かつ水性インクジェット記録液中でハイドロゾルも
しくはエマルジョンの形態で存在する特定の自己水分散
性共重合体樹脂を使用することにより前記課題を解決す
る水性インクジェット記録液が得られることを見出し、
本発明を完成させたものである。
【0013】すなわち、請求項1にかかる発明は、下記
の条件1を満足する自己水分散性共重合体樹脂を、水及
び塩基性化合物からなる水性媒体中で中和又は部分中和
してなるハイドロゾルの形態のワニスを用いて顔料を分
散させてなる、表面張力が22〜45mN/mであり、
且つ下記の条件2を満足することを特徴とする水性イン
クジェット記録液に関する。 条件1:炭素数14〜20の脂肪族炭化水素基を有する
不飽和単量体を5重量%以上、ならびに、(メタ)アク
リル酸ベンジル系単量体、及び必要に応じてスチレン系
単量体及び/又は(メタ)アクリル酸フェニル系単量体
を、合計で15重量%以上含有する単量体成分を共重合
して得られる、酸価30〜300mgKOH/g、重量
平均分子量2,000〜50,000の自己水分散性共
重合体樹脂である。 条件2:前記自己水分散性共重合体樹脂が、水性インク
ジェット記録液中においてもハイドロゾルもしくはエマ
ルジョンの形態で存在する。
【0014】また、請求項2にかかる発明は、前記自己
水分散性共重合体樹脂が、(メタ)アクリル酸ステアリ
ルと、(メタ)アクリル酸と、スチレン系単量体と、
(メタ)アクリル酸ベンジル系単量体との自己水分散性
共重合体樹脂であることを特徴とする請求項1記載の水
性インクジェット記録液に関する。
【0015】また、請求項3にかかる発明は、顔料10
0重量部に対して、前記自己水分散性共重合体樹脂を1
0〜400重量部含有することを特徴とする請求項1又
は2記載の水性インクジェット記録液に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0017】まず、本発明で使用する顔料としては、一
般にインクジェット記録液や水性印刷インキで使用され
る各種の無機顔料や有機顔料が使用できる。具体的に
は、無機顔料として、酸化チタン、ベンガラ、アンチモ
ンレッド、カドミニウムイエロー、コバルトブルー、群
青、紺青、カーボンブラック、黒鉛などの有色顔料(白
色、黒色などの無彩色の着色顔料も有機顔料に含め
る)、および、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、硫
酸バリウム、水酸化アルミニウム、タルク等の体質顔料
を挙げることができる。また、有機顔料としては、溶性
アゾ顔料、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ
顔料、銅フタロシアニン顔料、縮合多環顔料などを挙げ
ることができる。
【0018】次に、本発明では、インクジェット記録液
のバインダー樹脂として、分子内に疎水基とカルボキシ
ル基(酸無水物基などの容易にカルボキシル基を生成す
る基を含む)を含有し、水性媒体中でハイゾロゾルの形
態をとる自己水分散性共重合体樹脂を使用する。
【0019】前記自己水分散性共重合体樹脂としては、
疎水性基として炭素数が14〜20の脂肪族炭化水素基
を有する単量体を全単量体成分に対して5重量%以上、
ならびに、(メタ)アクリル酸ベンジル系単量体、及び
必要に応じてスチレン系単量体及び(メタ)アクリル酸
フェニルを全単量体成分に対して15重量%以上、なか
んずく30重量%以上となる量で共重合させたものが好
ましい。さらに、前記炭素数14〜20の脂肪族炭化水
素基を有する単量体、(メタ)アクリル酸ベンジル系単
量体及びスチレン系単量体の合計を全単量体成分に対し
て40重量%以上となる量で反応させたものがより好適
である。前記炭素数が14〜20の脂肪族炭化水素基を
有する単量体の割合が5重量%未満では、顔料分散性が
低下する。また、前記(メタ)アクリル酸ベンジル系単
量体、及び必要に応じて用いるスチレン系単量体及び/
又は(メタ)アクリル酸フェニル系単量体の合計の割合
が15重量%未満では、本発明のハイドロゾルの形態の
ワニスが得られない。
【0020】本発明の自己水分散性共重合体樹脂を得る
ために使用するカルボキシル基を有する単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、(無水)マレイン酸、
マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイ
ン酸モノブチル、マレイン酸モノヘキシル、マレイン酸
モノオクチル、マレイン酸モノ−2−エチルヘキシル、
マレイン酸モノラウリル等の炭素数8〜13の脂肪族炭
化水素基を有するマレイン酸モノエステル化合物、マレ
イン酸モノミリスチル、マレイン酸モノセチル、マレイ
ン酸モノステアリル、マレイン酸モノオレイル、マレイ
ン酸モノエイコシル等の炭素数14〜20の脂肪族炭化
水素基を有するマレイン酸モノエステル化合物、マレイ
ン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル等のマレイン酸ジエ
ステル化合物、クロトン酸とそのエステル化合物、イタ
コン酸とそのエステル化合物等を挙げることができる。
【0021】本発明の自己水分散性共重合体樹脂を得る
ために使用する炭素数が14〜20の脂肪族炭化水素基
を有する単量体としては、炭素数14〜20の脂肪族炭
化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル、上記炭
素数14〜20の脂肪族炭化水素基を有するマレイン酸
モノエステル化合物等が例示できる。炭素数14〜20
の脂肪族炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ルの具体例としては、(メタ)アクリル酸ミリスチル
(脂肪族炭化水素基の炭素数14)、(メタ)アクリル
酸セチル(脂肪族炭化水素基の炭素数16)、(メタ)
アクリル酸ステアリル(脂肪族炭化水素基の炭素数1
8)、(メタ)アクリル酸オレイル(脂肪族炭化水素基
の炭素数18)(メタ)アクリル酸エイコシル(脂肪族
炭化水素基の炭素数20)等が例示できる。
【0022】本発明の自己水分散性共重合体樹脂を得る
ために使用する(メタ)アクリル酸ベンジル系単量体と
しては、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸ベンジル等
が使用できる。
【0023】本発明の自己水分散性共重合体樹脂を得る
ために必要に応じて使用するスチレン系単量体として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
ジメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチ
レン、t−ブチルスチレン、クロロスチレン、ジクロロ
スチレン、ブロモスチレン、フルオロスチレン等が使用
できる。
【0024】本発明の自己水分散性共重合体樹脂を得る
ために必要に応じて使用する(メタ)アクリル酸フェニ
ル系単量体としては、メタクリル酸フェニル、アクリル
酸フェニル等が使用できる。
【0025】さらに、本発明の自己水分散性共重合体樹
脂を得るためには、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸ラウリル等の炭素数1〜13の脂肪族炭化水
素基を有する(メタ)アクリル酸エステル化合物、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−
3−ヒドロキシプロピル等の炭素数2〜8のヒドロキシ
アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル化合
物、(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル、オレ
フィン系化合物等も使用可能である。
【0026】一般に、(メタ)アクリル酸やマレイン酸
を使用した共重合体樹脂は、酸価、分子量、中和度、お
よび疎水性基の含有量等の種々のファクターにより、水
性媒体中で溶解状態、ハイドロゾルもしくはエマルジョ
ン、および凝集沈殿状態のいずれの形態もとりうる。
【0027】しかし、本発明においては、自己水分散性
共重合体樹脂による良好な顔料分散性や保存安定性、あ
るいは高い印字濃度等を得るために、自己水分散性共重
合体樹脂が、顔料分散処理時の処方では水性媒体中でハ
イドロゾルの形態にあり、かつインクジェット記録液の
最終処方においてはハイドロゾルもしくはエマルジョン
の形態、好ましくはハイドロゾルの形態になるように、
前記のそれぞれのファクターを調整する。
【0028】そのため、自己水分散性共重合体樹脂の酸
価は30mgKOH/g以上が好ましく、より好ましく
は50mgKOH/g以上である。マレイン酸系単量体
を用いて分子内にカルボキシル基を導入する場合は、酸
価は100mgKOH/g以上が望ましい。一方、イン
ク皮膜の耐水性の面から、自己水分散性共重合体樹脂の
酸価は300mgKOH/g以下が好ましく、より好ま
しくは200mgKOH/g以下である。
【0029】また、自己水分散性共重合体樹脂の分子量
としては、高分子量になるほど凝集沈殿の起こる可能性
が高くなるため、重量平均分子量で2,000〜50,
000であるのが好ましく、より好ましくは5,000
〜30,000程度である。
【0030】また、自己水分散性共重合体樹脂に対する
塩基性化合物による中和度については、酸価が200m
gKOH/g以下の場合には100%以上が好ましく、
酸価が200mgKOH/gを超える場合には、インク
ジェット記録液の吐出安定性を低下させない範囲であれ
ば、100%未満の部分中和でもよい。
【0031】本発明においては、特に、単量体成分とし
て、(メタ)アクリル酸ステアリルと、(メタ)アクリ
ル酸と、スチレン系単量体及び(メタ)アクリル酸ベン
ジル系単量体とを主成分とし、全単量体に対する(メ
タ)アクリル酸ステアリルの割合が5重量%以上、好ま
しくは5〜30重量%で、全単量体に対するスチレン系
単量体及び(メタ)アクリル酸ベンジル系単量体の合計
の割合が15重量%以上、好ましくは30〜70重量%
のものを用いて得られる、酸価50〜200mgKOH
/g、重量平均分子量5,000〜30,000の自己
水分散性共重合体樹脂が、バランスの優れたものとな
る。
【0032】さらに、本発明で利用可能な塩基性化合物
としては、水酸化アンモニウム等の無機塩基性化合物、
トリエチルアミン、モノエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、トリエチレンジアミン等の有機塩基性化合
物を挙げることができる。その中でも、乾燥性と吐出安
定性の面から不揮発性のアミン系塩基性化合物が好適で
あり、とりわけ、トリエチレンジアミン、2−メチルト
リエチレンジアミン等のトリエチレンジアミン誘導体が
好適である。
【0033】本発明では、顔料を分散させるために、前
記の自己水分散性共重合体樹脂を、水及び塩基性化合物
などからなる水性媒体中で中和又は部分中和して、ハイ
ドロゾルの形態の樹脂ワニスとして利用する。
【0034】このハイドロゾルの形態の樹脂ワニスを製
造する方法としては、たとえば、有機溶剤中で合成した
自己水分散性共重合体樹脂を、有機溶剤を留去した後、
水および塩基性化合物からなる水性媒体中で中和又は部
分中和させることにより得ることができる。
【0035】次に、顔料分散用樹脂ワニスを用いて顔料
を分散する方法としては、まず、顔料分散用樹脂ワニス
と顔料、必要に応じて顔料分散剤、粘度調整用希釈剤な
どを混合した後、湿式サーキュレーションミル、ビーズ
ミル、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロール
ミル、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミ
ル、超音波ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー、パ
ールミル等の各種分散機で練肉する方法が利用される。
インクジェット記録液では、通常の印刷インキと比較し
て、より微細に顔料を分散させる必要があり、分散機と
しては特に湿式サーキュレーションミルが好ましい。そ
の際に、顔料を分散させるために必要な分散用樹脂の固
形分量としては、顔料100重量部に対して10〜40
0重量部、好ましくは10〜200重量部程度である。
【0036】本発明では、顔料の分散工程が終了した
後、さらに、水、あるいはインクジェット記録液への印
字適性や乾燥性の付与などを目的として、必要に応じ
て、メタノール、エタノール、プロパノール等の低級ア
ルコール類、(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プ
ロピレングリコール等の(ポリ)アルキレングリコール
とそのアルキルエーテル類等の水混和性溶剤を添加する
こともできる。また、界面活性剤、粘度調整剤、消泡
剤、成膜助剤等の各種添加剤を添加することもできる。
【0037】インクジェット記録液の最終的な処方にお
いて、自己水分散性共重合体樹脂はハイドロゾルもしく
はエマルジョンの形態、好ましくはハイゾロゾルの形態
で安定的に維持されねばならない。そこで予め顔料を除
いた処方で樹脂の形態を観察しながら、実験的に、水、
塩基性化合物、その他添加剤の使用量を定めておくと、
以後、同じ処方を利用してインクジェット記録液の製造
を行うことができる。その際、インクジェット記録液の
最終的な処方における顔料の含有量が0.5〜30重量
%、なかんづく1.0〜10重量%の範囲となるように
各成分の使用量を調節するのが好ましい。
【0038】また、本発明のインクジェット記録液は、
浸透乾燥により乾燥性を向上させるものであり、この点
から系の表面張力を22〜45mN/mにするのが好ま
しい。特により少量で表面張力を低下させることのでき
る有機溶剤として、(ポリ)アルキレングリコールのモ
ノアルキルエーテルの添加は有効である。
【0039】さらに、本発明のインクジェット記録液の
粘度としては、使用時の環境温度において1.0〜2
0.0mPa・sが好適であり、粘度がこの範囲にある
とき、吐出安定性も良好で、高速でにじみの少ない印字
画像を得ることができる。
【0040】本発明のインクジェット記録液は、水性系
でありながら顔料分散性が良好で、貯蔵安定性が良好で
あり、さらに紙などの浸透性の基材に印字されたとき
に、浸透乾燥性を上げても色の濃度が高く維持できる。
また、皮膜凝集力が強固であるため、耐水性や耐摩擦性
も良好であるなどの優れた効果を有する。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、特に断りのない限り、本実施例において
「部」および「%」は「重量部」および「重量%」を表
わす。
【0042】<共重合体樹脂液の製造方法> 製造例1 攪拌機、冷却管、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラス
コに、酢酸ブチル180部を仕込んで100℃に加熱
し、窒素ガスを導入しながら、メタクリル酸15.3
部、メタクリル酸ステアリル20.0部、スチレン1
5.0部、メタクリル酸ベンジル49.7部、開始剤と
して下記のカヤエステルO−50TLの7.2部および
酢酸ブチル46部の混合物を1.5時間かけて滴下し、
さらに同温度に保ちながら2時間共重合させた後、溶媒
を減圧下で蒸留し、重量平均分子量10,000、酸価
100mgKOH/g、ガラス転移温度67℃の固形共
重合体樹脂を得た。この固形共重合体樹脂30部を、ト
リエチレンジアミン7.5部と水62.5部の混合溶液
に加え、撹拌して、共重合体樹脂液(固形分30%、共
重合体樹脂液No.1)を得た。
【0043】カヤエステルO−50TL:下記の式で表
されるt−butylperoxy 2−ethyl−
hexanoateの50%トルエン溶液
【0044】
【化1】
【0045】製造例2 攪拌機、冷却管、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラス
コに、酢酸ブチル180部を仕込んで100℃に加熱
し、窒素ガスを導入しながら、アクリル酸10.3部、
メタクリル酸ステアリル20.0部、スチレン15.0
部、メタクリル酸ベンジル54.7部、開始剤としてカ
ヤエステルO−50TLの7.2部および酢酸ブチル4
6部の混合物を1.5時間かけて滴下し、さらに同温度
に保ちながら2時間共重合させた後、溶媒を減圧下で蒸
留し、重量平均分子量10,000、酸価80mgKO
H/g、ガラス転移温度61.6℃の固形共重合体樹脂
を得た。この固形共重合体樹脂30部を、トリエチレン
ジアミン6部と水64部の混合溶液に加え、撹拌して、
共重合体樹脂液(固形分30%、共重合体樹脂液No.
2)を得た。
【0046】製造例3 攪拌機、冷却管、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラス
コに、酢酸ブチル180部を仕込んで100℃に加熱
し、窒素ガスを導入しながら、メタクリル酸15.3
部、メタクリル酸ステアリル20.0部、メタクリル酸
ベンジル64.7部、開始剤としてカヤエステルO−5
0TLの7.2部および酢酸ブチル46部の混合物を
1.5時間かけて滴下し、さらに同温度に保ちながら2
時間共重合させた後、溶媒を減圧下で蒸留し、重量平均
分子量10,000、酸価100mgKOH/g、ガラ
ス転移温度60℃の固形共重合体樹脂を得た。この固形
共重合体樹脂30部を、トリエチレンジアミン7.5部
と水62.5部の混合溶液に加え、撹拌して、共重合体
樹脂液(固形分30%、共重合体樹脂液No.3)を得
た。
【0047】製造例4 攪拌機、冷却管、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラス
コに、酢酸ブチル180部を仕込んで100℃に加熱
し、窒素ガスを導入しながら、メタクリル酸38.3
部、メタクリル酸ステアリル20.0部、スチレン1
5.0部、メタクリル酸ベンジル26.7部、開始剤と
してカヤエステルO−50TLの7.2部および酢酸ブ
チル46部の混合物を1.5時間かけて滴下し、さらに
同温度に保ちながら2時間共重合させた後、溶媒を減圧
下で蒸留し、重量平均分子量11,000、酸価250
mgKOH/g、ガラス転移温度83℃の固形共重合体
樹脂を得た。この固形共重合体樹脂30部を、トリエチ
レンジアミン18.7部と水51.3部の混合溶液に加
え、撹拌して、共重合体樹脂液(固形分30%、共重合
体樹脂液No.4)を得た。
【0048】製造例5 攪拌機、冷却管、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラス
コに、酢酸ブチル180部を仕込んで100℃に加熱
し、窒素ガスを導入しながら、メタクリル酸15.3
部、メタクリル酸ステアリル20.0部、スチレン6
4.7部、開始剤としてカヤエステルO−50TLの
7.2部および酢酸ブチル46部の混合物を1.5時間
かけて滴下し、さらに同温度に保ちながら2時間共重合
させた後、溶媒を減圧下で蒸留し、重量平均分子量1
1,000、酸価100mgKOH/g、ガラス転移温
度89.8℃の固形共重合体樹脂を得た。この固形共重
合体樹脂30部を、トリエチレンジアミン7.5部と水
62.5部の混合溶液に加え、撹拌して、共重合体樹脂
液(固形分30%、共重合体樹脂液No.5)を得た。
【0049】製造例6 攪拌機、冷却管、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラス
コに、酢酸ブチル180部を仕込んで100℃に加熱
し、窒素ガスを導入しながら、メタクリル酸38.3
部、メタクリル酸ステアリル20.0部、スチレン4
1.7部、開始剤としてカヤエステルO−50TLの
7.2部および酢酸ブチル46部の混合物を1.5時間
かけて滴下し、さらに同温度に保ちながら2時間共重合
させた後、溶媒を減圧下で蒸留し、重量平均分子量1
6,000、酸価250mgKOH/g、ガラス転移温
度96℃の固形共重合体樹脂を得た。この固形共重合体
樹脂30部を、トリエチレンジアミン15.0部と水5
5.0部の混合溶液に加え、撹拌して、共重合体樹脂液
(固形分30%、共重合体樹脂液No.6)を得た。
【0050】製造例7 攪拌機、冷却管、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラス
コに、酢酸ブチル180部を仕込んで100℃に加熱
し、窒素ガスを導入しながら、メタクリル酸15.3
部、メタクリル酸ノルマルブチル20.0部、スチレン
15.0部、メタクリル酸ベンジル49.7部、開始剤
としてカヤエステルO−50TLの7.2部および酢酸
ブチル46部の混合物を1.5時間かけて滴下し、さら
に同温度に保ちながら2時間共重合させた後、溶媒を減
圧下で蒸留し、重量平均分子量11,000、酸価10
0mgKOH/g、ガラス転移温度63℃の固形共重合
体樹脂を得た。この固形共重合体樹脂30部を、トリエ
チレンジアミン7.5部と水62.5部の混合溶液に加
え、撹拌して、共重合体樹脂液(固形分30%、共重合
体樹脂液No.7)を得た。
【0051】製造例8 攪拌機、冷却管、窒素ガス導入管を備えた四つ口フラス
コに、酢酸ブチル180部を仕込んで100℃に加熱
し、窒素ガスを導入しながら、メタクリル酸15.3
部、メタクリル酸ステアリル20.0部、メタクリル酸
メチル65.0部、開始剤としてカヤエステルO−50
TLの7.2部および酢酸ブチル46部の混合物を1.
5時間かけて滴下し、更に同温度に保ちながら2時間共
重合させた後、溶媒を減圧下で蒸留し、重量平均分子量
11,000、酸価100mgKOH/g、ガラス転移
温度91℃の固形共重合体樹脂を得た。この固形共重合
体樹脂30部を、トリエチレンジアミン7.5部と水6
2.5部の混合溶液に加え、撹拌して、共重合体樹脂液
(固形分30%、共重合体樹脂液No.8)を得た。
【0052】製造例1〜8で得られた共重合体樹脂の組
成ならびにガラス転移温度および酸価をまとめて示す。
表1における単量体の略称はつぎの単量体を表わす。 MAA:メタクリル酸 AA:アクリル酸 SMA:メタクリル酸ステアリル BnMA:メタクリル酸ベンジル St:スチレン nBMA:メタクリル酸n−ブチル MMA:メタクリル酸メチル
【0053】また、前記ガラス転移温度は、Woodの
式により求めた理論ガラス転移温度であり、ホモポリマ
ーのガラス転移温度としてつぎの値を用いて計算した。 メタクリル酸:130℃ アクリル酸:106℃ メタクリル酸ステアリル:38℃ メタクリル酸ベンジル:54℃ スチレン:100℃ メタクリル酸n−ブチル:20℃ メタクリル酸メチル:105℃
【0054】実施例1〜3および比較例1〜5 <顔料分散用樹脂ワニス及び顔料練肉ベースインクの調
製>共重合体樹脂液No.1〜8のそれぞれについて、
共重合体樹脂液13.5部に水71.5部を加え混合し
て顔料分散用樹脂ワニスを調製し、さらに顔料(プリン
テックス80、デグサ社製)15部を加えて攪拌混合
後、湿式サーキュレーションミルで練肉し、ベースイン
クを得た。
【0055】<インクジェット記録液の調製>上記の方
法で得たベースインク40部、水45部、グリセリン1
0部、ノルマルブタノール5部を攪拌混合して、実施例
1〜3、比較例1〜5のインクジェット記録液を得た。
【0056】<樹脂の媒体中での状態の確認>顔料分散
樹脂ワニス(状態1)、及び、インクジェット記録液か
ら顔料を除いた処方で調製した媒体/樹脂系(状態2)
について、室温で3日経過後の外観を観察し、次の基準
に基いて判定した。その結果を表1に示す。
【0057】評価基準 4:無色透明 3:半透明 2:乳白色 1:樹脂が沈降する
【0058】前記における半透明の状態がハイドロゾル
の状態であり、乳白色の状態がエマルジョンの状態であ
る。
【0059】<インクジェット記録液の性能評価> 1.表面張力の測定 実施例1〜3、比較例1〜5のインクジェット記録液の
表面張力を表面張力計(HLV−ST型、共和界面科学
(株)製)を用いて測定した。その結果を表1に示す。
【0060】2.保存安定性試験 実施例1〜3、比較例1〜5のインクジェット記録液を
ガラス瓶に採取し、密栓して60℃で10日間保存した
時の沈降物の有無を観察し、次の基準に基いて保存安定
性を評価した。その結果を表1に示す。
【0061】評価基準 A:全く沈降物がないもの B:僅かに沈降物があるもの C:沈降物が多くて実用性に乏しいもの
【0062】<印刷物の性能評価> 1.インクジェット記録液の印刷方法 上記の保存安定性でB以上の評価であったものにつき、
市販のインクジェットプリンター(MJ−830C、ピ
エゾタイプ、セイコーエプソン(株)製)を用いて、記
録紙Xerox Lに印刷した。
【0063】2.印刷物の評価方法 以下の評価方法により印刷物を評価し、その結果を表1
に示す。
【0064】・印字濃度 印刷物のべた部の濃度をマクベス反射濃度計RT−91
8で測定し、次の基準に基いて評価した。
【0065】評価基準 A:濃度値が1.20を超えるもの B:濃度値が1.15を超え1.20以下のもの C:濃度値が1.10を超え1.15以下のもの D:濃度値が1.10以下のもの
【0066】・乾燥性 インクジェット記録液の印刷直後に指触し、記録液が指
に付着しなくなるまでの時間から、次の基準に基いて乾
燥性を評価した。
【0067】評価基準 A:2秒以内に乾燥するもの B:2秒を超えて5秒以内に乾燥するもの C:5秒を超えても乾燥しないもの
【0068】・にじみ 約0.3mmの細線を印刷し、にじみによる太りを観察
し、次の基準に基いて評価した。
【0069】評価基準 A:にじみがなく、そのままの太さで印刷ができている
もの B:部分的に太りがみられるが、2倍以上の太りは観察
されないもの C:全体的に2倍以上の太りが観察されるもの
【0070】・耐摩擦性 学振型耐摩擦試験機を用いて、普通紙を当て紙として荷
重200gで5回摩擦した後の印刷物の状態を観察し、
次の基準に基いて耐摩擦性を評価した。
【0071】評価基準 A:印字がかすれないもの B:印字がわずかにかすれるが、文字がはっきりと判読
できるもの C:印字がかすれて文字が判読できないもの
【0072】・耐水性 印字の表面にスポイドで水を数滴滴下し、5秒後にティ
ッシュペーパーで拭き取った時の印刷物の状態を観察
し、次の基準に基いて評価した。
【0073】評価基準 A:印字がにじまない B:印字はわずかににじむが、文字ははっきり判読でき
るもの C:印字がにじんで、文字が判読しづらいもの D:印字がにじんで文字が判読できないもの
【0074】
【表1】
【0075】
【発明の効果】以上、実施例と比較例を挙げて具体的に
示したように、本発明のインクジェット記録液は、保存
安定性が良好で、且つ浸透乾燥速度が大きく、高濃度で
にじみがなく、さらに耐摩擦性、耐水性も良好な印刷物
を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 吉昭 大阪市西区江戸堀一丁目23番37号 サカタ インクス株式会社内 (72)発明者 喜多 知浩 大阪市西区江戸堀一丁目23番37号 サカタ インクス株式会社内 (72)発明者 橋本 有佳 大阪市西区江戸堀一丁目23番37号 サカタ インクス株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA05 EA13 FC01 FC02 2H086 BA01 BA53 BA59 BA60 BA62 4J039 AD03 AD09 AD10 BA12 BE01 BE12 CA06 EA10 EA36 EA38 EA42 EA44 EA47 GA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の条件1を満足する自己水分散性共
    重合体樹脂を、水及び塩基性化合物からなる水性媒体中
    で中和又は部分中和してなるハイドロゾルの形態のワニ
    スを用いて顔料を分散させてなる、表面張力が22〜4
    5mN/mであり、且つ下記の条件2を満足することを
    特徴とする水性インクジェット記録液。 条件1:炭素数14〜20の脂肪族炭化水素基を有する
    不飽和単量体を5重量%以上、ならびに、(メタ)アク
    リル酸ベンジル系単量体、及び必要に応じてスチレン系
    単量体及び/又は(メタ)アクリル酸フェニル系単量体
    を、合計で15重量%以上含有する単量体成分を共重合
    して得られる、酸価30〜300mgKOH/g、重量
    平均分子量2,000〜50,000の自己水分散性共
    重合体樹脂である。 条件2:前記自己水分散性共重合体樹脂が、水性インク
    ジェット記録液中においてもハイドロゾルもしくはエマ
    ルジョンの形態で存在する。
  2. 【請求項2】 前記自己水分散性共重合体樹脂が、(メ
    タ)アクリル酸ステアリルと、(メタ)アクリル酸と、
    スチレン系単量体と、(メタ)アクリル酸ベンジル系単
    量体との自己水分散性共重合体樹脂であることを特徴と
    する請求項1記載の水性インクジェット記録液。
  3. 【請求項3】 顔料100重量部に対して、前記自己水
    分散性共重合体樹脂を10〜400重量部含有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の水性インクジェット
    記録液。
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