JPH09100428A - インクジェット記録用インク組成物 - Google Patents

インクジェット記録用インク組成物

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JPH09100428A
JPH09100428A JP25522395A JP25522395A JPH09100428A JP H09100428 A JPH09100428 A JP H09100428A JP 25522395 A JP25522395 A JP 25522395A JP 25522395 A JP25522395 A JP 25522395A JP H09100428 A JPH09100428 A JP H09100428A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔料タイプでありながら、顔料の凝集や吐出
オリフィスの目詰まりのない、インクジェット記録用イ
ンク組成物を提供する。 【解決手段】顔料、水性樹脂、塩基性化合物及び水性媒
体から主として構成されるインクジェット記録用インク
組成物において、前記水性樹脂は下記のa〜dの単量体
成分を共重合して得られる共重合体樹脂である。 a.次の一般式1で表されるマレイン酸モノエステル単量体 5〜55重量部 HOOC−CH=CH−COO−X ・・・ 一般式1 ここでXは、炭素数が1〜18のアルキル基、炭素数が2〜8のヒドロキシ アルキル基、−(R1 −O)n−R2 、(式中R1 は炭素数が2〜4のアル キレン基、R2 は水素または炭素数が1〜8のアルキル基、nは2または3 である)の群から選択される1種である。 b.スチレン系単量体 3〜94重量部 c.ビニルピロリドン 0.5〜60重量部 d.a〜c以外の共重合可能なα,β−エチレン性不飽和単量体 0〜30重量部 ただし、上記単量体成分a+b+c+dの総和は、100重量部である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
用インク組成物に関し、より詳しくは良好な耐水性、耐
光性を有し、顔料の凝集や吐出オリフィスの目詰まりの
ない顔料タイプのインクジェット記録用インク組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式に用いられるイ
ンク組成物の着色剤として、従来より染料が広く利用さ
れているが、耐水性や耐光性不良の問題は解決し難く、
顔料への置き換えが常々要望されてきた。しかし、現時
点の顔料タイプのインク組成物には、実用上、克服すべ
き課題が数多く残されており、その中でも特に顔料の凝
集および吐出オリフィスの目詰まりの解決が大きな課題
となっている。顔料の凝集や吐出オリフィスの目詰まり
が起こるメカニズムは以下の様に考えられている。
【0003】顔料自体はインク媒体に不溶性であるか
ら、インクの着色剤として利用するためには、微粒子化
してインク媒体中に分散させなければならない。しか
し、顔料粒子は微細になるほど比表面積が増大し、顔料
表面のぬれが十分でないと、分散安定性が低下して凝集
を起こし易くなる。特にインクジェット記録方式で使用
されるインク組成物は、低粘度で高い色濃度を要求され
る事から、顔料をより微細粒子にする必要があり、貯蔵
中に顔料凝集が起こり易い。
【0004】また、顔料タイプのものは、染料タイプと
比較して溶媒が乾燥した際の増粘が激しく、さらに顔料
の凝集が起こると、再溶解性、再分散性が低下し、吐出
オリフィスの中先端からの液滴形成が不可能な状態にな
り易い。そこで、顔料表面のぬれ性あるいは増粘、乾燥
したインクの再溶解、再分散性の向上を目的として、親
水性部分と疎水性部分を有する重合体を用いる方法、例
えば特開昭56−147863号公報、あるいは界面活
性剤を用いる方法、例えば特開昭62−27476号公
報などが提案されているが、十分な性能を得られるまで
には至っていないというのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、顔料タイプ
でありながら、顔料の凝集や吐出オリフィスの目詰まり
のない、インクジェット記録用インク組成物を提供する
事を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】水性樹脂の単量体組成と
して、マレイン酸モノエステルとスチレンとの組み合わ
せにより、分子内に親水性と疎水性の部分が別々にでき
るために、顔料に対する濡れ性向上に有効とされてい
る。しかし、それら二成分のみを共重合して得られる水
性樹脂では、インクジェット記録用インク組成物に特別
に求められる、非常に高い顔料分散安定性と吐出オリフ
ィス内での再溶解性を付与することはできない。そこで
本発明では、顔料に対する濡れ性に優れ、親水性のより
高くなるビニルピロリドンに着目し、前記の二成分と共
重合させてインクジェット記録用インク組成物の水性樹
脂に用いると、顔料表面のぬれ性に優れ、かつ、インク
組成物が乾燥しても極めて高い再溶解性を有する事を見
出だし、本発明を完成したものである。
【0007】すなわち本発明は、顔料、水性樹脂、塩基
性化合物及び水性媒体から主として構成されるインクジ
ェット記録用インク組成物において、前記水性樹脂が下
記のa〜dの単量体成分を共重合して得られる共重合体
樹脂であることを特徴とするインクジェット記録用イン
ク組成物に関する。 a.次の一般式1で表されるマレイン酸モノエステル単量体 5〜55重量部 HOOC−CH=CH−COO−X ・・・ 一般式1 ここでXは、炭素数が1〜18のアルキル基、炭素数が2〜8のヒドロキシ アルキル基、−(R1 −O)n−R2 、(式中R1 は炭素数が2〜4のアル キレン基、R2 は水素または炭素数が1〜8のアルキル基、nは2または3 である)の群から選択される1種である。 b.スチレン系単量体 3〜94重量部 c.ビニルピロリドン 0.5〜60重量部 d.a〜c以外の共重合可能なα,β−エチレン性不飽和単量体 0〜30重量部 ただし、上記単量体成分a+b+c+dの総和は、100重量部である。 さらにその良好な態様として、前記水性樹脂を、系中に
0.1〜20重量%含有するインクジェット記録用イン
ク組成物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明をさらに詳しく説明
する。まず、本発明のインクジェット記録用インク組成
物で使用する顔料としては、水性媒体中に分散可能な公
知の無機および有機顔料が使用でき、特に表面処理によ
り水性媒体にぬれやすいものが好ましい。ここで使用可
能な無機顔料としては、酸化チタン、ベンガラ、アンチ
モンレッド、カドミウムレッド、カドミウムイエロー、
コバルトブルー、紺青、群青、カーボンブラック、黒鉛
など、有機顔料としては、溶性アゾ顔料、不溶性アゾ顔
料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、銅フタロシアニン
顔料、縮合多環顔料等を挙げることができる。なお、顔
料の使用量としては、インクジェット記録用インク組成
物全体に対して1〜30重量%程度、好ましくは2〜1
0重量%であり、使用量が少なくなると色濃度が低下
し、一方、多くなるとインク粘度や流動性の面から使用
が困難となる。
【0009】次に、本発明のインクジェット記録用イン
ク組成物で使用する水性樹脂としては、下記のa〜dの
単量体成分を共重合して得られる共重合体樹脂である。 a.次の一般式1で表されるマレイン酸モノエステル単量体 5〜55重量部 HOOC−CH=CH−COO−X ・・・ 一般式1 ここでXは、炭素数が1〜18のアルキル基、炭素数が2〜8のヒドロキシ アルキル基、−(R1 −O)n−R2 、(式中R1 は炭素数が2〜4のアル キレン基、R2 は水素または炭素数が1〜8のアルキル基、nは2または3 である)の群から選択される1種である。
【0010】 b.スチレン系単量体 3〜94重量部 c.ビニルピロリドン 0.5〜60重量部 d.a〜c以外の共重合可能なα,β−エチレン性不飽和単量体 0〜30重量部 ただし、上記単量体成分a+b+c+dの総和は、100重量部である。
【0011】ここで、a成分のマレイン酸モノエステル
単量体として、具体的には、マレイン酸モノメチル、マ
レイン酸モノエチル、マレイン酸モノプロピル、マレイ
ン酸モノブチル、マレイン酸モノヘキシル、マレイン酸
モノオクチル、マレイン酸モノラウリル、マレイン酸モ
ノステアリル、マレイン酸モノ−2−ヒドロキシエチ
ル、マレイン酸モノ−2−ヒドロキシプロピル、マレイ
ン酸モノ−3−ヒドロキシプロピル、マレイン酸モノ−
3−ヒドロキシブチル、マレイン酸モノ−4−ヒドロキ
シブチル、マレイン酸モノ−6−ヒドロキシヘキシル、
マレイン酸モノ−2−ヒドロキシエトキシエチル、マレ
イン酸モノメトキシエトキシエチル、マレイン酸モノエ
トキシエトキシエチル、マレイン酸モノブトキシエトキ
シエチル、マレイン酸モノ−3−ヒドロキシプロポキシ
プロピル、マレイン酸モノメトキシプロポキシプロピ
ル、マレイン酸モノエトキシプロポキシプロピル、マレ
イン酸モノブトキシプロポキシプロピル、マレイン酸モ
ノ−4−ヒドロキシブトキシブチル、マレイン酸モノ−
2−ヒドロキシエトキシエトキシエチル、マレイン酸モ
ノメトキシエトキシエトキシエチル、マレイン酸モノブ
トキシエトキシエトキシエチル、マレイン酸モノ−3−
ヒドロキシプロポキシプロポキシプロピル、マレイン酸
モノメトキシプロポキシプロポキシプロピル等を挙げる
ことができ、その中でも、マレイン酸モノヒドロキシア
ルキル化合物、マレイン酸モノヒドロキシアルコキシア
ルキル化合物およびマレイン酸モノヒドロキシアルコキ
シアルコキシアルキル化合物とそのアルキルエーテルが
好適である。
【0012】これらマレイン酸モノエステル単量体は、
1種を単独で使用しても2種以上を併用しても良く、そ
の使用量は水性樹脂の全単量体の5〜55重量%であ
る。当該マレイン酸モノエステル単量体の使用量が5重
量%未満では、水性媒体中で良好な溶解性が得られず、
一方、55重量%を越えるとプリント画像の耐水性が低
下して好ましくない。また、b成分のスチレン系単量体
としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトル
エン等が挙げられる。なお、このスチレン系単量体は、
水性樹脂の全単量体の3〜94重量%の範囲で使用でき
るが、共重合の際の反応性から、前記のマレイン酸モノ
エステル単量体と同モル以上使用する事が好ましい。
【0013】また、c成分のビニルピロリドンは、水性
樹脂の全単量体の0.5〜60重量%の範囲で使用で
き、使用量が前記の範囲より少なくなると顔料のぬれ性
が低下し、一方、多くなるとプリント画像の耐水性が低
下して好ましくない。さらに、a〜c成分以外の共重合
可能なα,β−エチレン性不飽和基含有単量体として
は、ラジカル重合性不飽和結合を有するカルボン酸類、
(メタ)アクリル酸及びその炭素数が1〜18のアルキ
ルエステル類、炭素数が2〜8のヒドロキシアルキルエ
ステル類、アミノアルキルエステル類、モノアルキルア
ミノアルキルエステル類、ジアルキルアミノアルキルエ
ステル類、(メタ)アクリルアミド類、ラジカル重合性
不飽和結合を有するジカルボン酸ジエステル類、ラジカ
ル重合性不飽和結合を有するエ−テル化合物類を、0〜
30重量%の範囲で使用できる。
【0014】なお、aおよびd成分のカルボキシル基を
有する単量体の合計により、水性樹脂の酸価を30〜2
50の範囲とするのが望ましい。ここで、水性樹脂の酸
価が30より小さくなると、水性媒体中では樹脂自体の
溶解性が低下し、また250より大きくなると、プリン
ト画像の耐水性が低下し、好ましい結果が得られなくな
る。また、水性樹脂が前記の酸価の範囲の中にあって
も、酸価の高いものほど水性媒体中での溶解性が高くな
り、吐出オリフィスの目詰まりが少なくなる反面、プリ
ント画像の耐水性は低下するため、要求性能に合わせて
酸価を調整することが望ましい。
【0015】以上の単量体成分を用いて水性樹脂を得る
には、窒素などの不活性ガスの雰囲気下、沸点が60〜
200℃の有機溶媒、例えばモノまたはポリアルキレン
グリコールあるいはそのエーテルまたはエステル系溶
媒、酢酸エステル系溶媒などの水混和性溶剤、または芳
香族炭化水素系溶媒、ケトン系溶媒などの水非混和性溶
剤中に単量体を添加混合し、ジターシャリブチルパーオ
キサイド、ベンゼンパーオキサイド、アゾビスイソブチ
ロニトリル等の反応開始剤を添加して、60〜170℃
で1〜10時間、好ましくは4〜8時間共重合させた
後、有機溶媒を乾燥させる方法が利用できる。
【0016】通常、水性樹脂はさらに塩基性化合物の存
在下、水性媒体中に溶解した水性樹脂ワニスとして使用
される。なお、本発明の水性樹脂は、インク組成物の粘
度を適正にするために、分子量が5,000〜100,
000、好ましくは10,000〜30,000の範囲
にあり、また、インク皮膜の強度の面から、ガラス転移
温度(Tg)が50〜150℃の範囲にある事が望まし
い。本発明のインク組成物において、水性樹脂の使用量
の下限は、顔料のぬれ性を向上させるための必要量で、
顔料の使用量の10重量%程度である。さらにインク組
成物の定着や乾燥したインクの再溶解の全てを本発明の
水性樹脂で図るのであれば、顔料の使用量の300重量
%程度まで、また、インク組成物全体に対しては0.1
〜20重量%、より好ましくは0.2〜10重量%含有
することが望ましい。
【0017】さらに、インク組成物の定着や乾燥したイ
ンクの再溶解を目的として、他の分子内にカルボキシル
基を有する水性樹脂、特に好ましくはスチレン−マレイ
ン酸樹脂を併用することもできる。次に、水性樹脂を水
性媒体に溶解するために使用する塩基性化合物として
は、ブチルアミン、トリエチルアミン等のアルキルアミ
ン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
アルカノールアミン、モルホリン、アンモニア水等を挙
げることができ、中でも吐出オリフィスの目詰まりを少
なくするという観点から、アルカノールアミンの使用が
望ましい。また本発明の水性媒体は、乾燥性その他の目
的から水中に水混和性溶剤を含有する事ができる。
【0018】ここで、水混和性溶剤としては、低級アル
コール類、多価アルコール類とその誘導体、含窒素環状
化合物などが挙げられ、具体的には、メタノール、エタ
ノール、ノルマルプロパノール、イソプロパノール等の
低級アルコール類、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、グリセリン等の多価アルコール類、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールアセテート、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルグ
リコール等の多価アルコール誘導体、N−メチルピロリ
ドン、N−エチルピロリドン等の含窒素環状化合物が利
用できる。
【0019】なお、水混和性溶剤として、アセトンや酢
酸エチルなどは印字装置に損傷を与える可能性があり好
ましくない。さらに本発明のインク組成物は、必要に応
じて界面活性剤、顔料分散剤、粘度調整剤、消泡剤など
の各種添加剤を添加することができる。以上の成分を用
いてインクジェット記録用インク組成物を製造する方法
としては、まず、顔料と水性樹脂ワニス、必要に応じて
顔料分散剤や界面活性剤などを混合した後、各種練肉機
種、例えばサンドミル等を利用して練肉し、さらに残り
の材料を添加混合する方法が利用できる。
【0020】本発明のインクジェット記録用インク組成
物は良好な耐水性、耐光性を有し、顔料の凝集や吐出オ
リフィスの目詰まりの実質的にない顔料タイプのインク
ジェット記録用インク組成物である。以下、実施例でも
って本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれに
限定されるものではない。なお、特にことわりの無い限
り、「部」および「%」は「重量部」及び「重量%」を
表す。
【0021】
【実施例】
<水性樹脂合成例>撹拌機、冷却管、窒素ガス導入管を
備えた四つ口フラスコに、酢酸エチル350部を仕込
み、75〜78℃に加熱した後、窒素ガスを導入しなが
ら、表1の水性樹脂No. 1〜16の組成比率を有する単
量体混合物250部、及び反応開始剤として、ジターシ
ャリーブチルパーオキサイド2.5部を混合して、2時
間かけて滴下した。更に同温度に保ちながら2時間ラン
ダム共重合させた後、溶剤を減圧下、蒸発させて、それ
ぞれの水性樹脂No.1〜16を得た。
【0022】水溶性樹脂ワニスの調製 以上の合成例によって得られた水性樹脂No.1〜15の
それぞれ400部を破砕した後、中和量のトリエタノー
ルアミンを溶解させた水600部中に撹拌混合し、80
℃で加熱溶解させて、固形分40%、粘度20〜30po
ise(20℃)の水溶性樹脂ワニスNo.1〜15の水性樹
脂を得た。水性樹脂No.16の400部を破砕した後、
水600部中に撹拌混合し、80℃で加熱溶解させて、
固形分40%、粘度5poise(20℃)の水溶性樹脂ワ
ニスNo.16を得た。
【0023】
【表1】
【0024】実施例1〜14及び比較例1〜3 顔料とそれぞれ水性樹脂ワニスとを撹拌混合し、ビーズ
ミルを使用して常法に従い混練後、表2のインク組成に
従って各種インク材料を添加し、それぞれ水性印刷イン
ク組成物実施例1〜14、比較例1〜3を得た。ここで
顔料として、C.I.Pigment Red 48:3を使用した。
【0025】実施例1〜14及び比較例1〜3の評価 実施例1〜14及び比較例1〜3で得られたインクジェ
ット記録用インク組成物の耐水性、貯蔵安定性、吐出オ
リフィスの目詰まりの評価試験を以下の方法により行な
い、その結果を表2に示した。
【0026】耐水性 プリント画像面に水を吹き付け、5秒後ティッシュで軽
く拭き取った際の、プリント画像の状態の変化から耐水
性を評価した。 A:状態に変化なし B:文字の輪郭が僅かに薄れる C:にじみが出るが文字が読みとれる D:文字が読みづらくなる E:文字が読めなくなる
【0027】貯蔵安定性 試験インクをガラス容器に密封し、50℃の雰囲気温度
下で1ヶ月保存し、状態 の変化から貯蔵安定性を評価
した。 A:状態に変化が認められない B:分離はあるが沈降は認められず、軽く振ればすぐに
分離がなくなる C:分離・沈降はあるが、軽く振ればすぐにどちらもな
くなる D:分離・沈降があり、軽く振っても沈降はなくならな
【0028】吐出オリフィスの目詰まり 記録ヘッド内の記録液に熱エネルギーを与えて、液滴を
発生させ記録を行うオンデマンドタイプのマルチヘッド
を有する記録装置のヘッドに試験インキを充填し、キャ
ップをせずに20℃の雰囲気温度下3日放置し、印字が
可能となる条件から吐出オリフィスの目詰まりを評価し
た。 A:吐出オリフィスのクリーニング0回で印字可能 B:吐出オリフィスのクリーニング1または2回で印字
可能 C:吐出オリフィスのクリーニング3〜5回で印字可能 D:吐出オリフィスのクリーニング6回以上で印字可能 E:吐出オリフィスのクリーニングを何回しても印字不
可能
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて具体的に説明した
ように、本発明のインクジェット記録用インク組成物
は、スチレン系化合物、マレイン酸ハーフエステル化合
物および水溶性の高いビニルピロリドンを共重合して得
られる樹脂を用いたことにより、スチレン−マレイン酸
樹脂、ポリビニルピロリドンを単独あるいは混合して使
用する場合に比べ、プリント画像の耐水性を損なわず、
顔料粒子の分散安定性が向上し、かつ、吐出オリフィス
の目詰まりを防止することが可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料、水性樹脂、塩基性化合物及び水性
    媒体から主として構成されるインクジェット記録用イン
    ク組成物において、前記水性樹脂が下記のa〜cの単量
    体成分を共重合して得られる共重合体樹脂であることを
    特徴とするインクジェット記録用インク組成物: a.次の一般式1で表されるマレイン酸モノエステル単量体 5〜55重量部 HOOC−CH=CH−COO−X ・・・ 一般式1 ここでXは、炭素数が1〜18のアルキル基、炭素数が2〜8のヒドロキシ アルキル基、−(R1 −O)n−R2 、(式中R1 は炭素数が2〜4のアル キレン基、R2 は水素または炭素数が1〜8のアルキル基、nは2またはで ある)の群から選択される1種である。 b.スチレン系単量体 3〜94重量部 c.ビニルピロリドン 0.5〜60重量部 ただし、上記単量体成分a+b+cの総和は、100重量部である。
  2. 【請求項2】 顔料、水性樹脂、塩基性化合物及び水性
    媒体から主として構成されるインクジェット記録用イン
    ク組成物において、前記水性樹脂が下記のa〜dの単量
    体成分を共重合して得られる共重合体樹脂であることを
    特徴とするインクジェット記録用インク組成物: a.次の一般式1で表されるマレイン酸モノエステル単量体 5〜55重量部 HOOC−CH=CH−COO−X ・・・ 一般式1 ここでXは、炭素数が1〜18のアルキル基、炭素数が2〜8のヒドロキシ アルキル基、−(R1 −O)n−R2 、(式中R1 は炭素数が2〜4のアル キレン基、R2 は水素または炭素数が1〜8のアルキル基、nは2または3 である)の群から選択される1種である。 b.スチレン系単量体 3〜94重量部 c.ビニルピロリドン 0.5〜60重量部 d.a〜c以外の共重合可能なα,β−エチレン性不飽和単量体 30重量部以下 ただし、上記単量体成分a+b+c+dの総和は、100重量部である。
  3. 【請求項3】前記水性樹脂を、系中に0.1〜20重量
    %含有する請求項1または2に記載のインクジェット記
    録用インク組成物
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