JP2002087729A - エレベータ塔の施工方法 - Google Patents
エレベータ塔の施工方法Info
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- JP2002087729A JP2002087729A JP2000282432A JP2000282432A JP2002087729A JP 2002087729 A JP2002087729 A JP 2002087729A JP 2000282432 A JP2000282432 A JP 2000282432A JP 2000282432 A JP2000282432 A JP 2000282432A JP 2002087729 A JP2002087729 A JP 2002087729A
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- elevator
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- erected
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- E04—BUILDING
- E04G—SCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
- E04G23/00—Working measures on existing buildings
- E04G23/02—Repairing, e.g. filling cracks; Restoring; Altering; Enlarging
- E04G23/0266—Enlarging
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- Mechanical Engineering (AREA)
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- Structural Engineering (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電動チェーンブロックを用いてエレベータシ
ャフトを垂直状態に建起こす場合、作業が難しくて、時
間がかかる。また、エレベータシャフトを宙づりにした
状態で建起こし作業を行なうため、エレベータシャフト
の姿勢が不安定で、建造物等への衝突を避けるために養
生が必要である。 【解決手段】 エレベータシャフト2を建起こす時に、
エレベータシャフトの頂部2t側を吊りながら、エレベ
ータシャフトが起きるようにエレベータシャフトの下端
側をすべり手段(車輪状部材20)を介して地面3上で
滑らせて当該エレベータシャフトを垂直状態に建起こ
す。
ャフトを垂直状態に建起こす場合、作業が難しくて、時
間がかかる。また、エレベータシャフトを宙づりにした
状態で建起こし作業を行なうため、エレベータシャフト
の姿勢が不安定で、建造物等への衝突を避けるために養
生が必要である。 【解決手段】 エレベータシャフト2を建起こす時に、
エレベータシャフトの頂部2t側を吊りながら、エレベ
ータシャフトが起きるようにエレベータシャフトの下端
側をすべり手段(車輪状部材20)を介して地面3上で
滑らせて当該エレベータシャフトを垂直状態に建起こ
す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物の完成後又
は建造過程でエレベータ塔を施工する方法に関する。
は建造過程でエレベータ塔を施工する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、昇降設備の付加されていない鉄筋
の集合住宅にあっては、各階の住戸の玄関どうしを共用
フロアを介して向合せとし、上記共用フロアの上階と下
階の間を方向の異なる上,下の階段で結ぶとともに、こ
の階段の中間部位に踊場を設けて構成されるものが一般
的である。上記踊場には手摺を設け、この手摺を介して
外方を臨めるようにしている。従来では、このような集
合住宅に昇降設備を増設する場合には、階段部分を、は
つり作業により除去した上で、エレベータシャフトを下
層より上層に向かって徐々に建造し、その内部に昇降籠
等の昇降設備を収納し、エレベータシャフトの内,外装
を仕上げることによりエレベータ塔を増設するようにし
ている。
の集合住宅にあっては、各階の住戸の玄関どうしを共用
フロアを介して向合せとし、上記共用フロアの上階と下
階の間を方向の異なる上,下の階段で結ぶとともに、こ
の階段の中間部位に踊場を設けて構成されるものが一般
的である。上記踊場には手摺を設け、この手摺を介して
外方を臨めるようにしている。従来では、このような集
合住宅に昇降設備を増設する場合には、階段部分を、は
つり作業により除去した上で、エレベータシャフトを下
層より上層に向かって徐々に建造し、その内部に昇降籠
等の昇降設備を収納し、エレベータシャフトの内,外装
を仕上げることによりエレベータ塔を増設するようにし
ている。
【0003】しかしながら、上記従来のようなエレベー
タ塔の増設施工方法では、階段部分を撤去しなければな
らないので、住戸を全く使用できないか、あるいは増設
完了までに使用すべき仮設階段を取付けなければならな
いので、住民に不便な生活を強いる場合があったり、仮
設階段の増設コストが高くなったりしていた。また、現
場にて柱,梁等を組立てて、下層より上層に向かって徐
々にエレベータシャフトを構築した後、このエレベータ
シャフトの内部に昇降籠等の昇降設備を収容してエレベ
ータシャフト内,外装工事を行うようにしているので、
エレベータ塔の建造のために長期間を要するだけでな
く、この長期間に渡って立入り禁止の広い安全スペース
を確保しなければならなかった。
タ塔の増設施工方法では、階段部分を撤去しなければな
らないので、住戸を全く使用できないか、あるいは増設
完了までに使用すべき仮設階段を取付けなければならな
いので、住民に不便な生活を強いる場合があったり、仮
設階段の増設コストが高くなったりしていた。また、現
場にて柱,梁等を組立てて、下層より上層に向かって徐
々にエレベータシャフトを構築した後、このエレベータ
シャフトの内部に昇降籠等の昇降設備を収容してエレベ
ータシャフト内,外装工事を行うようにしているので、
エレベータ塔の建造のために長期間を要するだけでな
く、この長期間に渡って立入り禁止の広い安全スペース
を確保しなければならなかった。
【0004】そこで、建造物の各階に対応する出入口を
有する筒状のエレベータシャフトをあらかじめ製作し
て、建造物の完成後又は建造過程でこのエレベータシャ
フトを横倒しの状態から垂直状態に建て起こして下端側
を所定の位置に固定し、上記エレベータシャフトの出入
口を上記各階に連通させることにより、階段部分を撤去
する必要がなく、短期間でエレベータ塔を施工でき、施
工コストを抑えることができる方法が、本出願人により
提案されている(特願平11−361667)。
有する筒状のエレベータシャフトをあらかじめ製作し
て、建造物の完成後又は建造過程でこのエレベータシャ
フトを横倒しの状態から垂直状態に建て起こして下端側
を所定の位置に固定し、上記エレベータシャフトの出入
口を上記各階に連通させることにより、階段部分を撤去
する必要がなく、短期間でエレベータ塔を施工でき、施
工コストを抑えることができる方法が、本出願人により
提案されている(特願平11−361667)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平11−361667においては、エレベータシャフ
トの下端を地面に接地させたままでは、エレベータシャ
フトの下端と地面との摩擦抵抗が大きくて、エレベータ
シャフトを垂直状態にうまく建起こすことができないこ
とから、電動チェーンブロックを用いてエレベータシャ
フトを横倒しの状態から一旦吊り上げて、宙づり状態に
おいて吊りワイヤーの長さを調整しながらエレベータシ
ャフトを垂直状態に建起こすようにしているので、電動
チェーンブロックを細かく操作しなければならずエレベ
ータシャフトを建起こす作業が難しくて、建起こし作業
に時間がかかるといった課題があった。また、エレベー
タシャフトを宙づりにした状態で建起こし作業を行なう
ため、エレベータシャフトの姿勢が不安定で、エレベー
タシャフトが建造物等に衝突するようなこともあるた
め、衝突を避けるためにエレベータシャフトや建造物の
養生が必要であるといった課題があった。
願平11−361667においては、エレベータシャフ
トの下端を地面に接地させたままでは、エレベータシャ
フトの下端と地面との摩擦抵抗が大きくて、エレベータ
シャフトを垂直状態にうまく建起こすことができないこ
とから、電動チェーンブロックを用いてエレベータシャ
フトを横倒しの状態から一旦吊り上げて、宙づり状態に
おいて吊りワイヤーの長さを調整しながらエレベータシ
ャフトを垂直状態に建起こすようにしているので、電動
チェーンブロックを細かく操作しなければならずエレベ
ータシャフトを建起こす作業が難しくて、建起こし作業
に時間がかかるといった課題があった。また、エレベー
タシャフトを宙づりにした状態で建起こし作業を行なう
ため、エレベータシャフトの姿勢が不安定で、エレベー
タシャフトが建造物等に衝突するようなこともあるた
め、衝突を避けるためにエレベータシャフトや建造物の
養生が必要であるといった課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タ塔の施工方法は、建造物の各階に対応する出入口を有
する筒状のエレベータシャフトをあらかじめ製作して、
建造物の完成後又は建造過程でこのエレベータシャフト
を垂直状態に建起こし、上記エレベータシャフトの出入
口を上記各階に連通させるエレベータ塔の施工方法であ
って、上記エレベータシャフトを建起こす時に、エレベ
ータシャフトの頂部側を吊りながら、エレベータシャフ
トが起きるようにエレベータシャフトの下端側をすべり
手段を介して地面上ですべらせて当該エレベータシャフ
トを垂直状態に建起こすようにした。尚、上記すべり手
段として、上記エレベータシャフトの下端に設けられ、
地面上をすべる曲面を有する部材や、上記エレベータシ
ャフトの下端に設けられた車輪状部材を用いるようにし
た。また、地面に接地する基体と,この基体に対して上
記エレベータシャフトを建起こす方向に回転可能に取付
けられ、かつ、横倒し状態の上記エレベータシャフトの
下端側が取付けられる回転体と,を有する回転装置を用
いて、上記エレベータシャフトを建起こす時に、上記エ
レベータシャフトの頂部側を吊りながら上記回転体を回
転させるとともに、上記基体をすべり手段を介して地面
上ですべらせて当該エレベータシャフトを垂直状態に建
起こすようにした。また、上記すべり手段は、上記基体
の上面側における両端側から基体の中央方向に向けて当
該基体の下面に延長する面により構成した。
タ塔の施工方法は、建造物の各階に対応する出入口を有
する筒状のエレベータシャフトをあらかじめ製作して、
建造物の完成後又は建造過程でこのエレベータシャフト
を垂直状態に建起こし、上記エレベータシャフトの出入
口を上記各階に連通させるエレベータ塔の施工方法であ
って、上記エレベータシャフトを建起こす時に、エレベ
ータシャフトの頂部側を吊りながら、エレベータシャフ
トが起きるようにエレベータシャフトの下端側をすべり
手段を介して地面上ですべらせて当該エレベータシャフ
トを垂直状態に建起こすようにした。尚、上記すべり手
段として、上記エレベータシャフトの下端に設けられ、
地面上をすべる曲面を有する部材や、上記エレベータシ
ャフトの下端に設けられた車輪状部材を用いるようにし
た。また、地面に接地する基体と,この基体に対して上
記エレベータシャフトを建起こす方向に回転可能に取付
けられ、かつ、横倒し状態の上記エレベータシャフトの
下端側が取付けられる回転体と,を有する回転装置を用
いて、上記エレベータシャフトを建起こす時に、上記エ
レベータシャフトの頂部側を吊りながら上記回転体を回
転させるとともに、上記基体をすべり手段を介して地面
上ですべらせて当該エレベータシャフトを垂直状態に建
起こすようにした。また、上記すべり手段は、上記基体
の上面側における両端側から基体の中央方向に向けて当
該基体の下面に延長する面により構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図に基づいて説明する。図1ないし図3
は実施の形態によるエレベータ塔の施工方法を説明する
ための簡略構成図であり、各図において、1は昇降設備
の付加されていない鉄筋の集合住宅などの建造物であっ
て、これは各階の住戸1a,1bの玄関1m,1m同志
を共用フロア1nを介して向合せとし、上,下の共用フ
ロア1n,1n間を方向の異なる上,下の階段1c,1
cで結ぶとともに、この階段1c,1cの中間部位に踊
場1dを設けて構成される。上記踊場1dには手摺1e
が設けられ、この手摺1eを介して外方を臨めるように
なっている。本実施の形態1では、上記手摺1eの前部
外方の予定位置Aにエレベータシャフト2を建込むもの
である。このエレベータシャフト2は、あらかじめ工場
等で製作されるものである。本実施の形態1で建込むエ
レベータシャフト2の構成を図4に示す。図4におい
て、70は昇降籠、60は昇降籠70のガイドレール、
61はガイドレール60を取付けるためのボード、62
はエレベータシャフト2のシャフトフレーム620を構
成するH形鋼などの主柱、63は外装ボード、64は各
階毎の出入口、2aは通路作成用のキャンティ梁であ
る。エレベータシャフト2の製作は、図5(a)に示す
ように、まず、4本の主柱62をH形鋼等の横柱62a
で接続し、さらには、側部を補強横梁やブレース等(図
示せず)で補強して、四角柱状のシャフトフレーム62
0を製作する。次に、図5(b)に示すように、シャフ
トフレーム620の内側に、出入口64側を除いてボー
ド61を貼り、上記ガイドレール60、昇降籠70、巻
上機80等の昇降設備を組み付ける。その後、図5
(c)に示すように、シャフトフレーム620の外側
に、出入口64側を除いて、外装ボード63を貼付けて
外装仕上げを行ない、さらに、キャンティ梁2aを取付
ける。これにより、内部にあらかじめ昇降設備が組み付
けられ、建造物1の各階に対応する出入口64を有し、
かつ、キャンティ梁2aがあらかじめ取付けられた四角
筒状のエレベータシャフト2,即ち、本実施の形態1に
よる方法で建込まれ、エレベータ塔を構築するエレベー
タシャフト2が製作される。尚、上記ガイドレール60
は、ブラケット等を介して上記横柱62aに取付けるこ
ともある。また、ガイドレール60取付用の専用の横柱
を別に設けるようにして当該横柱にガイドレール60を
取付けることもある。このエレベータシャフト2は現場
にて建込まれる。この場合、図2に示すように、エレベ
ータシャフト2の建込み予定位置の地面3は掘削され
て、コンクリート構造物4で補強されたシャフト建込み
穴5があらかじめ形成され、この建込み穴5にエレベー
タシャフト2の下端が嵌入された上で、組付けられる。
実施の形態1を図に基づいて説明する。図1ないし図3
は実施の形態によるエレベータ塔の施工方法を説明する
ための簡略構成図であり、各図において、1は昇降設備
の付加されていない鉄筋の集合住宅などの建造物であっ
て、これは各階の住戸1a,1bの玄関1m,1m同志
を共用フロア1nを介して向合せとし、上,下の共用フ
ロア1n,1n間を方向の異なる上,下の階段1c,1
cで結ぶとともに、この階段1c,1cの中間部位に踊
場1dを設けて構成される。上記踊場1dには手摺1e
が設けられ、この手摺1eを介して外方を臨めるように
なっている。本実施の形態1では、上記手摺1eの前部
外方の予定位置Aにエレベータシャフト2を建込むもの
である。このエレベータシャフト2は、あらかじめ工場
等で製作されるものである。本実施の形態1で建込むエ
レベータシャフト2の構成を図4に示す。図4におい
て、70は昇降籠、60は昇降籠70のガイドレール、
61はガイドレール60を取付けるためのボード、62
はエレベータシャフト2のシャフトフレーム620を構
成するH形鋼などの主柱、63は外装ボード、64は各
階毎の出入口、2aは通路作成用のキャンティ梁であ
る。エレベータシャフト2の製作は、図5(a)に示す
ように、まず、4本の主柱62をH形鋼等の横柱62a
で接続し、さらには、側部を補強横梁やブレース等(図
示せず)で補強して、四角柱状のシャフトフレーム62
0を製作する。次に、図5(b)に示すように、シャフ
トフレーム620の内側に、出入口64側を除いてボー
ド61を貼り、上記ガイドレール60、昇降籠70、巻
上機80等の昇降設備を組み付ける。その後、図5
(c)に示すように、シャフトフレーム620の外側
に、出入口64側を除いて、外装ボード63を貼付けて
外装仕上げを行ない、さらに、キャンティ梁2aを取付
ける。これにより、内部にあらかじめ昇降設備が組み付
けられ、建造物1の各階に対応する出入口64を有し、
かつ、キャンティ梁2aがあらかじめ取付けられた四角
筒状のエレベータシャフト2,即ち、本実施の形態1に
よる方法で建込まれ、エレベータ塔を構築するエレベー
タシャフト2が製作される。尚、上記ガイドレール60
は、ブラケット等を介して上記横柱62aに取付けるこ
ともある。また、ガイドレール60取付用の専用の横柱
を別に設けるようにして当該横柱にガイドレール60を
取付けることもある。このエレベータシャフト2は現場
にて建込まれる。この場合、図2に示すように、エレベ
ータシャフト2の建込み予定位置の地面3は掘削され
て、コンクリート構造物4で補強されたシャフト建込み
穴5があらかじめ形成され、この建込み穴5にエレベー
タシャフト2の下端が嵌入された上で、組付けられる。
【0008】建込みの施工の概略は、後述の方法でエレ
ベータシャフト2の下端をシャフト建込み穴5内に嵌入
し、エレベータシャフト2の垂直状態を確保してから、
キャンティ梁2aの先端を踊場1dの先端に、図外の手
段で結合し、さらに、上記出入口64毎に、各出入口6
4の下側の両側に設けられる一対のキャンティ梁2a,
2a間(即ち、各階に対応して図3の紙面方向に2本設
けられるキャンティ梁2a,2a間)にスラブ等の床材
を取付けてエレベータシャフト2の出入口64と建造物
1との連通路を形成し、キャンティ梁2aの側部を側壁
で被うことで完成する。また、建込み前には、図2に示
すように踊場1dの先端側を垂直養生パネル6で被った
上で、手摺1eを解体撤去してから、同じ位置に仮手摺
7を取り付けておくものとする。従って、図3に示す如
く、エレベータシャフト2を建込んだ後、仮手摺7を撤
去すれば踊場1dとキャンティ梁2aとの連通が可能と
なる。ここで、エレベータシャフト2にはあらかじめガ
イドレール60,昇降籠70,巻上機80等の昇降設備
が組付けられているので、エレベータシャフト2の建込
み後に、これら昇降設備を搬入して組付ける必要はな
い。このため、エレベータシャフト2の建込み後に、昇
降籠70などをクレーンで吊ってエレベータシャフト2
の上方から入れる必要が無くなるので、現場での施工手
間,コストが減り、施工期間も短縮することができる。
また、キャンティ梁2aは工場でエレベータシャフト2
にあらかじめ取付けておくので、エレベータシャフト2
を建込んだ後に現場で取付ける必要がない。従って、足
場などを組んで溶接等する必要がないので、現場での施
工手間,コストが減り、施工期間も短縮することができ
る。また、足場を利用した危険な作業を行う必要も無く
なる。
ベータシャフト2の下端をシャフト建込み穴5内に嵌入
し、エレベータシャフト2の垂直状態を確保してから、
キャンティ梁2aの先端を踊場1dの先端に、図外の手
段で結合し、さらに、上記出入口64毎に、各出入口6
4の下側の両側に設けられる一対のキャンティ梁2a,
2a間(即ち、各階に対応して図3の紙面方向に2本設
けられるキャンティ梁2a,2a間)にスラブ等の床材
を取付けてエレベータシャフト2の出入口64と建造物
1との連通路を形成し、キャンティ梁2aの側部を側壁
で被うことで完成する。また、建込み前には、図2に示
すように踊場1dの先端側を垂直養生パネル6で被った
上で、手摺1eを解体撤去してから、同じ位置に仮手摺
7を取り付けておくものとする。従って、図3に示す如
く、エレベータシャフト2を建込んだ後、仮手摺7を撤
去すれば踊場1dとキャンティ梁2aとの連通が可能と
なる。ここで、エレベータシャフト2にはあらかじめガ
イドレール60,昇降籠70,巻上機80等の昇降設備
が組付けられているので、エレベータシャフト2の建込
み後に、これら昇降設備を搬入して組付ける必要はな
い。このため、エレベータシャフト2の建込み後に、昇
降籠70などをクレーンで吊ってエレベータシャフト2
の上方から入れる必要が無くなるので、現場での施工手
間,コストが減り、施工期間も短縮することができる。
また、キャンティ梁2aは工場でエレベータシャフト2
にあらかじめ取付けておくので、エレベータシャフト2
を建込んだ後に現場で取付ける必要がない。従って、足
場などを組んで溶接等する必要がないので、現場での施
工手間,コストが減り、施工期間も短縮することができ
る。また、足場を利用した危険な作業を行う必要も無く
なる。
【0009】尚、建込み前に、キャンティ梁2a間に上
記スラブ等の床材をあらかじめ取付けておいてから建込
むようにしてもよい。
記スラブ等の床材をあらかじめ取付けておいてから建込
むようにしてもよい。
【0010】本実施の形態1においては、エレベータシ
ャフト2を建起こす時は、エレベータシャフト2の頂部
2t側を吊りながら、エレベータシャフト2が起きるよ
うにエレベータシャフト2の下端側をすべり手段を介し
て地面3上ですべらせて当該エレベータシャフト2を垂
直状態に建起こす。
ャフト2を建起こす時は、エレベータシャフト2の頂部
2t側を吊りながら、エレベータシャフト2が起きるよ
うにエレベータシャフト2の下端側をすべり手段を介し
て地面3上ですべらせて当該エレベータシャフト2を垂
直状態に建起こす。
【0011】以下、図6,図7に基づいて実施の形態2
によるエレベータシャフト2の建起こし方法を説明する
(尚、図6,7,9,10ではキャンティ梁2aの図示
を省略している)。まず、工場において、上述したよう
なエレベータシャフト2を製作し、これをトラック等で
現場に搬送し、現場において前,後に位置された架台1
0a,10bの上にこのエレベータシャフト2を図6,
図7(a)に示すように横倒しの態に置く。そして、エ
レベータシャフト2の下端となる4本の主柱62,62
…のうち地面3に近い側の2本の主柱62,62の下端
62e,62eにすべり手段としての車輪状部材20,
20を取付ける。この車輪状部材20は、回転しない状
態に取付けられる。具体的には、この車輪状部材20の
取付は、主柱62,62の下端62eに設けられている
図示しない接合用ボルト穴等を利用してボルト等により
取付ける。その後、図7(a),(b)に示すように、
エレベータシャフト2の頂部2t側に設けた吊り部11
に吊りワイヤ11aを取付けて頂部2t側をクレーン等
で吊り、車輪状部材20の外周面を地面3に接地させ、
架台10a,10bを撤去する。さらにエレベータシャ
フト2の頂部2t側を上方に吊り上げていき、図7
(c)に示すように、エレベータシャフト2を立たせる
方向に車輪状部材20をすべらせることで、エレベータ
シャフト2が垂直状態に建起こされる。エレベータシャ
フト2が垂直状態になったら、エレベータシャフト2を
少し吊り上げて車輪状部材20を外す。そして、エレベ
ータシャフト2を垂直状態のまま吊りながらシャフト建
込み穴5の位置まで移動させる。
によるエレベータシャフト2の建起こし方法を説明する
(尚、図6,7,9,10ではキャンティ梁2aの図示
を省略している)。まず、工場において、上述したよう
なエレベータシャフト2を製作し、これをトラック等で
現場に搬送し、現場において前,後に位置された架台1
0a,10bの上にこのエレベータシャフト2を図6,
図7(a)に示すように横倒しの態に置く。そして、エ
レベータシャフト2の下端となる4本の主柱62,62
…のうち地面3に近い側の2本の主柱62,62の下端
62e,62eにすべり手段としての車輪状部材20,
20を取付ける。この車輪状部材20は、回転しない状
態に取付けられる。具体的には、この車輪状部材20の
取付は、主柱62,62の下端62eに設けられている
図示しない接合用ボルト穴等を利用してボルト等により
取付ける。その後、図7(a),(b)に示すように、
エレベータシャフト2の頂部2t側に設けた吊り部11
に吊りワイヤ11aを取付けて頂部2t側をクレーン等
で吊り、車輪状部材20の外周面を地面3に接地させ、
架台10a,10bを撤去する。さらにエレベータシャ
フト2の頂部2t側を上方に吊り上げていき、図7
(c)に示すように、エレベータシャフト2を立たせる
方向に車輪状部材20をすべらせることで、エレベータ
シャフト2が垂直状態に建起こされる。エレベータシャ
フト2が垂直状態になったら、エレベータシャフト2を
少し吊り上げて車輪状部材20を外す。そして、エレベ
ータシャフト2を垂直状態のまま吊りながらシャフト建
込み穴5の位置まで移動させる。
【0012】上記シャフト建込み穴5の底面に設けられ
た基台30に固定子31を突設しておき、図2,3に示
すようにエレベータシャフト2の下側の回りに仮囲いパ
ネル34を立ててガードした状態で、図8(a)〜
(d)のように、上記固定子31にエレベータシャフト
2の下端にあらかじめ固定された取付子32が合致する
ようにし、取付子32を固定子31に対して治具33を
用いて位置決めしてから、エレベータシャフト2の垂直
度調整を行った後、溶接,ボルト接合等で取付子32を
固定子31に固定し、その回りを外壁仕上げ工事により
塞ぐ。また、キャンティ梁2aの先端を踊場1dの先端
に対接させて、両者を図外の固定手段で接合し、キャン
ティ梁2a間に床材を取付け、かつキャンティ梁2aの
両側を側壁で塞ぐとともに、エレベータシャフト2の内
部の昇降機械をセッティングすることで、エレベータシ
ャフト2の増設が行える。また、エレベータシャフト2
の増設完了後に、吊り部11を撤去し、撤去した部分に
外装仕上げを行うようにして外観を整えるようにしても
よい。以上によりエレベータ塔の施工が完了する。
た基台30に固定子31を突設しておき、図2,3に示
すようにエレベータシャフト2の下側の回りに仮囲いパ
ネル34を立ててガードした状態で、図8(a)〜
(d)のように、上記固定子31にエレベータシャフト
2の下端にあらかじめ固定された取付子32が合致する
ようにし、取付子32を固定子31に対して治具33を
用いて位置決めしてから、エレベータシャフト2の垂直
度調整を行った後、溶接,ボルト接合等で取付子32を
固定子31に固定し、その回りを外壁仕上げ工事により
塞ぐ。また、キャンティ梁2aの先端を踊場1dの先端
に対接させて、両者を図外の固定手段で接合し、キャン
ティ梁2a間に床材を取付け、かつキャンティ梁2aの
両側を側壁で塞ぐとともに、エレベータシャフト2の内
部の昇降機械をセッティングすることで、エレベータシ
ャフト2の増設が行える。また、エレベータシャフト2
の増設完了後に、吊り部11を撤去し、撤去した部分に
外装仕上げを行うようにして外観を整えるようにしても
よい。以上によりエレベータ塔の施工が完了する。
【0013】本実施の形態1によれば、特願平11−3
61667のように電動チェーンブロックを用いて宙づ
り状態において吊りワイヤーの長さを調整しながらエレ
ベータシャフトの建起こすというような操作の難しい作
業が不要となる。即ち、車輪状部材20により、エレベ
ータシャフト2の建起こし時の地面3に対する摩擦抵抗
を小さくでき、エレベータシャフト2の頂部2t側をク
レーンで吊っていくだけで車輪状部材20をすべらすこ
とによりエレベータシャフト2を垂直状態に建起こすこ
とができるので、エレベータシャフト2を建起こす作業
が容易となり、建起こし作業時間を短縮できる。また、
エレベータシャフト2を垂直状態に建起こすまでは、車
輪状部材20が地面に接地しているので、エレベータシ
ャフト2の姿勢を安定にでき、また、風等の影響も受け
難いので、エレベータシャフトが建造物等に衝突するよ
うなことはほとんどなく、衝突を避けるためのエレベー
タシャフトや建造物の養生が不要となる。また、車輪状
部材20により、エレベータシャフト2の建起こし時の
地面3に対する摩擦抵抗を小さくできることから、エレ
ベータシャフト2の建起こし時におけるエレベータシャ
フト2への負荷を低減できる。また、車輪状部材20に
より、すべる動きに方向性を持たせることができるの
で、建起こし作業時の制御がしやすくなる。
61667のように電動チェーンブロックを用いて宙づ
り状態において吊りワイヤーの長さを調整しながらエレ
ベータシャフトの建起こすというような操作の難しい作
業が不要となる。即ち、車輪状部材20により、エレベ
ータシャフト2の建起こし時の地面3に対する摩擦抵抗
を小さくでき、エレベータシャフト2の頂部2t側をク
レーンで吊っていくだけで車輪状部材20をすべらすこ
とによりエレベータシャフト2を垂直状態に建起こすこ
とができるので、エレベータシャフト2を建起こす作業
が容易となり、建起こし作業時間を短縮できる。また、
エレベータシャフト2を垂直状態に建起こすまでは、車
輪状部材20が地面に接地しているので、エレベータシ
ャフト2の姿勢を安定にでき、また、風等の影響も受け
難いので、エレベータシャフトが建造物等に衝突するよ
うなことはほとんどなく、衝突を避けるためのエレベー
タシャフトや建造物の養生が不要となる。また、車輪状
部材20により、エレベータシャフト2の建起こし時の
地面3に対する摩擦抵抗を小さくできることから、エレ
ベータシャフト2の建起こし時におけるエレベータシャ
フト2への負荷を低減できる。また、車輪状部材20に
より、すべる動きに方向性を持たせることができるの
で、建起こし作業時の制御がしやすくなる。
【0014】尚、すべり手段として、上記車輪状部材2
0の代わりに、地面3上をすべる曲面を有する部材を上
記エレベータシャフトの下端に固定するようにしてもよ
い。例えば、球部材を固定するようにする。この場合、
すべる動きに方向性を持たせることができないが、その
他は、車輪状部材20を用いた場合と同様な効果が得ら
れる。また、上記車輪状部材20や曲面を有する部材等
のすべり手段は、回転可能な状態に上記エレベータシャ
フト2の下端に取付けるようにしてもよい。
0の代わりに、地面3上をすべる曲面を有する部材を上
記エレベータシャフトの下端に固定するようにしてもよ
い。例えば、球部材を固定するようにする。この場合、
すべる動きに方向性を持たせることができないが、その
他は、車輪状部材20を用いた場合と同様な効果が得ら
れる。また、上記車輪状部材20や曲面を有する部材等
のすべり手段は、回転可能な状態に上記エレベータシャ
フト2の下端に取付けるようにしてもよい。
【0015】また、上記エレベータシャフト2の下端に
何も取付けずに、すべり手段として、エレベータシャフ
ト2の主柱62の下端62eをすべらせることが可能な
シート材等を地面3に敷くようにして、このシート材等
を介してエレベータシャフト2の下端をすべらせるよう
にしてもよい。
何も取付けずに、すべり手段として、エレベータシャフ
ト2の主柱62の下端62eをすべらせることが可能な
シート材等を地面3に敷くようにして、このシート材等
を介してエレベータシャフト2の下端をすべらせるよう
にしてもよい。
【0016】実施の形態2.実施の形態1では、車輪状
部材20等のすべり手段を介してエレベータシャフト2
を建起こすようにしたが、図9,10に示すような、回
転治具(回転装置)を介してエレベータシャフト2を建
起こすようにしてもよい。即ち、実施の形態2では、地
面3に接地する基体41と,この基体41に対してエレ
ベータシャフト2を建起こす方向に回転可能に取付けら
れ、かつ、横倒し状態のエレベータシャフト2の下端側
が取付けられる回転体と,を有する回転治具40を用い
て、上記横倒しの状態のエレベータシャフト2の頂部2
t側を吊りながら上記回転体を回転させるとともに、上
記基体41をすべり手段を介して地面3上ですべらせる
ようにして、エレベータシャフト2を垂直状態に建起こ
す。上記すべり手段は、基体41の上面41a側におけ
る両端41s,41sから基体41の中央方向に向けて
当該基体41の下面41bに延長する面43により構成
される。尚、この面43は、曲面であっても平面であっ
てもかまわない。具体的には、基体41を「そり」のよ
うな形状とする。上記回転体は、例えば図9に示すよう
な矩形状の受けテーブル42より成り、この受けテーブ
ル42は、一端42a側の両側に設けられた軸44が上
記基体41の支柱41t,41tに枢着されて回転可能
に取付けられているものである。尚、図10に示すよう
に、受けテーブル42ともう一つの受けテーブル42A
とによりアングル形状(断面L字状)に形成された回転
体を回転可能に取付けた回転治具40Aを用いてもよ
い。この回転治具40Aを用いれば、受けテーブル42
と受けテーブル42Aのどちらにでもエレベータシャフ
ト2の下端側を固定できるので、使い勝手がよくなる。
部材20等のすべり手段を介してエレベータシャフト2
を建起こすようにしたが、図9,10に示すような、回
転治具(回転装置)を介してエレベータシャフト2を建
起こすようにしてもよい。即ち、実施の形態2では、地
面3に接地する基体41と,この基体41に対してエレ
ベータシャフト2を建起こす方向に回転可能に取付けら
れ、かつ、横倒し状態のエレベータシャフト2の下端側
が取付けられる回転体と,を有する回転治具40を用い
て、上記横倒しの状態のエレベータシャフト2の頂部2
t側を吊りながら上記回転体を回転させるとともに、上
記基体41をすべり手段を介して地面3上ですべらせる
ようにして、エレベータシャフト2を垂直状態に建起こ
す。上記すべり手段は、基体41の上面41a側におけ
る両端41s,41sから基体41の中央方向に向けて
当該基体41の下面41bに延長する面43により構成
される。尚、この面43は、曲面であっても平面であっ
てもかまわない。具体的には、基体41を「そり」のよ
うな形状とする。上記回転体は、例えば図9に示すよう
な矩形状の受けテーブル42より成り、この受けテーブ
ル42は、一端42a側の両側に設けられた軸44が上
記基体41の支柱41t,41tに枢着されて回転可能
に取付けられているものである。尚、図10に示すよう
に、受けテーブル42ともう一つの受けテーブル42A
とによりアングル形状(断面L字状)に形成された回転
体を回転可能に取付けた回転治具40Aを用いてもよ
い。この回転治具40Aを用いれば、受けテーブル42
と受けテーブル42Aのどちらにでもエレベータシャフ
ト2の下端側を固定できるので、使い勝手がよくなる。
【0017】エレベータシャフト2を建起こす時には、
まず、図9,図10(a)に示すようエレベータシャフ
ト2を架台10a及び受けテーブル42の上に横倒し状
態に置き、エレベータシャフト2の下端となる4本の主
柱62,62…のうち地面3に近い側の2本の主柱6
2,62の下端62e,62e側を、固定具50を用い
て上記受けテーブル42に固定する。固定具50は、例
えば、主柱62を上から抑える押さえ部材をボルト材等
で受けテーブル42に固定するようなものを用いればよ
い。その後、図10(b),(c)に示すように、横倒
し状態からエレベータシャフト2の頂部2t側を吊り上
げていくと、エレベータシャフト2が起きるに従って受
けテーブル42も回転し、さらに、頂部2t側を吊り上
げていくと、受けテーブル42が90度回転してエレベ
ータシャフト2が垂直状態に起きる。この時、図10
(c)に示すように、エレベータシャフト2を立たせる
方向に面43を介して基体41をすべらせることで、エ
レベータシャフト2を垂直状態に建起こすことができ
る。この場合、基体41が傾いて上記面43が地面3に
接地して基体41の接地面積が少なくなり、この面43
がすべり手段として機能して基体41がすべる。尚、図
示しないが、受けテーブル42や42Aが90度以上回
転しないように、ストッパを有している。
まず、図9,図10(a)に示すようエレベータシャフ
ト2を架台10a及び受けテーブル42の上に横倒し状
態に置き、エレベータシャフト2の下端となる4本の主
柱62,62…のうち地面3に近い側の2本の主柱6
2,62の下端62e,62e側を、固定具50を用い
て上記受けテーブル42に固定する。固定具50は、例
えば、主柱62を上から抑える押さえ部材をボルト材等
で受けテーブル42に固定するようなものを用いればよ
い。その後、図10(b),(c)に示すように、横倒
し状態からエレベータシャフト2の頂部2t側を吊り上
げていくと、エレベータシャフト2が起きるに従って受
けテーブル42も回転し、さらに、頂部2t側を吊り上
げていくと、受けテーブル42が90度回転してエレベ
ータシャフト2が垂直状態に起きる。この時、図10
(c)に示すように、エレベータシャフト2を立たせる
方向に面43を介して基体41をすべらせることで、エ
レベータシャフト2を垂直状態に建起こすことができ
る。この場合、基体41が傾いて上記面43が地面3に
接地して基体41の接地面積が少なくなり、この面43
がすべり手段として機能して基体41がすべる。尚、図
示しないが、受けテーブル42や42Aが90度以上回
転しないように、ストッパを有している。
【0018】上記実施の形態2によれば、実施の形態1
とほぼ同様な効果が得られる。また、エレベータシャフ
トを横倒しの状態から建起こす時の初期動作においては
回転体が回転するだけなので、抵抗がほとんど無く、作
業をスムーズに行なえる。
とほぼ同様な効果が得られる。また、エレベータシャフ
トを横倒しの状態から建起こす時の初期動作においては
回転体が回転するだけなので、抵抗がほとんど無く、作
業をスムーズに行なえる。
【0019】尚、上記面43を有しない基体を使用し
て、上記すべり手段として、当該基体をすべらせること
が可能なシート材等を地面3に敷くようにして、このシ
ート材等を介して当該基体をすべらせるようにしてもよ
い。
て、上記すべり手段として、当該基体をすべらせること
が可能なシート材等を地面3に敷くようにして、このシ
ート材等を介して当該基体をすべらせるようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレベータシャフトを建起こす時に、すべり手段や回転
装置を用いることにより、エレベータシャフトを建起こ
す作業が容易となり、建起こし作業時間を短縮できる。
また、エレベータシャフトを垂直状態に建起こすまでの
姿勢が安定するので、エレベータシャフトが建造物等に
衝突するようなことはほとんどなく、衝突を避けるため
のエレベータシャフトや建造物の養生が不要となる。ま
た、エレベータシャフトの建起こし時におけるエレベー
タシャフトへの負荷を低減できる。また、すべり手段と
して車輪状部材を用いたり、回転装置の基体にすべり手
段としての面を設けることにより、すべる動きに方向性
を持たせることができるので、建起こし作業時の制御が
しやすくなる。
エレベータシャフトを建起こす時に、すべり手段や回転
装置を用いることにより、エレベータシャフトを建起こ
す作業が容易となり、建起こし作業時間を短縮できる。
また、エレベータシャフトを垂直状態に建起こすまでの
姿勢が安定するので、エレベータシャフトが建造物等に
衝突するようなことはほとんどなく、衝突を避けるため
のエレベータシャフトや建造物の養生が不要となる。ま
た、エレベータシャフトの建起こし時におけるエレベー
タシャフトへの負荷を低減できる。また、すべり手段と
して車輪状部材を用いたり、回転装置の基体にすべり手
段としての面を設けることにより、すべる動きに方向性
を持たせることができるので、建起こし作業時の制御が
しやすくなる。
【図1】 この発明の実施の形態1による方法でエレベ
ータ塔を増設する集合住宅の平面図である。
ータ塔を増設する集合住宅の平面図である。
【図2】 集合住宅と実施の形態1による方法で増設す
るエレベータ塔の位置関係を示す図である。
るエレベータ塔の位置関係を示す図である。
【図3】 集合住宅と実施の形態1による方法で増設さ
れたエレベータ塔とを示す図である。
れたエレベータ塔とを示す図である。
【図4】 エレベータシャフトの斜視図である。
【図5】 エレベータシャフトの製作工程を説明する図
である。
である。
【図6】 実施の形態1による車輪状部材を取付けた状
態のエレベータシャフトを示す図である。
態のエレベータシャフトを示す図である。
【図7】 実施の形態1によるエレベータシャフトの建
起こし工程を示す図である。
起こし工程を示す図である。
【図8】 実施の形態1によるエレベータシャフトの建
込み工程を示す図である。
込み工程を示す図である。
【図9】 実施の形態2による回転手段とエレベータシ
ャフトを示す図である。
ャフトを示す図である。
【図10】 実施の形態2によるエレベータシャフトの
建起こし工程を示す図である。
建起こし工程を示す図である。
2 エレベータシャフト、20 車輪状部材(すべり手
段)、40,40A 回転治具(回転装置)、41 基
体、42 受けテーブル(回転体)、43 面(すべり
手段)。
段)、40,40A 回転治具(回転装置)、41 基
体、42 受けテーブル(回転体)、43 面(すべり
手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 雅則 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 飯利 昌人 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 河北 秀明 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 Fターム(参考) 2E176 AA01 BB33 BB34 3F305 AA08 BA08 DA07 DA13
Claims (5)
- 【請求項1】 建造物の各階に対応する出入口を有する
筒状のエレベータシャフトをあらかじめ製作して、建造
物の完成後又は建造過程でこのエレベータシャフトを垂
直状態に建起こし、上記エレベータシャフトの出入口を
上記各階に連通させるエレベータ塔の施工方法であっ
て、 上記エレベータシャフトを建起こす時に、エレベータシ
ャフトの頂部側を吊りながら、エレベータシャフトが起
きるようにエレベータシャフトの下端側をすべり手段を
介して地面上ですべらせて当該エレベータシャフトを垂
直状態に建起こすようにしたことを特徴とするエレベー
タ塔の施工方法。 - 【請求項2】 上記すべり手段として、上記エレベータ
シャフトの下端に設けられ、地面上をすべる曲面を有す
る部材を用いるようにしたことを特徴とする請求項1に
記載のエレベータ塔の施工方法。 - 【請求項3】 上記すべり手段として、上記エレベータ
シャフトの下端に設けられた車輪状部材を用いるように
したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ塔の
施工方法。 - 【請求項4】 建造物の各階に対応する出入口を有する
筒状のエレベータシャフトをあらかじめ製作して、建造
物の完成後又は建造過程でこのエレベータシャフトを垂
直状態に建起こし、上記エレベータシャフトの出入口を
上記各階に連通させるエレベータ塔の施工方法であっ
て、 地面に接地する基体と,この基体に対して上記エレベー
タシャフトを建起こす方向に回転可能に取付けられ、か
つ、横倒し状態の上記エレベータシャフトの下端側が取
付けられる回転体と,を有する回転装置を用いて、上記
エレベータシャフトを建起こす時に、上記エレベータシ
ャフトの頂部側を吊りながら上記回転体を回転させると
ともに、上記基体をすべり手段を介して地面上ですべら
せて当該エレベータシャフトを垂直状態に建起こすよう
にしたことを特徴とするエレベータ塔の施工方法。 - 【請求項5】 上記すべり手段は、上記基体の上面側に
おける両端側から基体の中央方向に向けて当該基体の下
面に延長する面により構成したことを特徴とする請求項
4に記載のエレベータ塔の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000282432A JP2002087729A (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | エレベータ塔の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000282432A JP2002087729A (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | エレベータ塔の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002087729A true JP2002087729A (ja) | 2002-03-27 |
Family
ID=18766953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000282432A Pending JP2002087729A (ja) | 2000-09-18 | 2000-09-18 | エレベータ塔の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002087729A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107826936A (zh) * | 2017-12-01 | 2018-03-23 | 李孝兵 | 一种轿厢外置式客运电梯 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6331900A (ja) * | 1986-07-28 | 1988-02-10 | 三菱重工業株式会社 | ロケツト転倒載置装置 |
JPS63138498U (ja) * | 1987-03-02 | 1988-09-12 | ||
JPH08217359A (ja) * | 1995-02-09 | 1996-08-27 | Hitachi Building Syst Eng & Service Co Ltd | エレベータ用昇降路ユニットの輸送方法 |
JPH11256691A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-21 | Taisei Corp | 集合住宅のエレベ−タ−建屋 |
-
2000
- 2000-09-18 JP JP2000282432A patent/JP2002087729A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6331900A (ja) * | 1986-07-28 | 1988-02-10 | 三菱重工業株式会社 | ロケツト転倒載置装置 |
JPS63138498U (ja) * | 1987-03-02 | 1988-09-12 | ||
JPH08217359A (ja) * | 1995-02-09 | 1996-08-27 | Hitachi Building Syst Eng & Service Co Ltd | エレベータ用昇降路ユニットの輸送方法 |
JPH11256691A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-21 | Taisei Corp | 集合住宅のエレベ−タ−建屋 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107826936A (zh) * | 2017-12-01 | 2018-03-23 | 李孝兵 | 一种轿厢外置式客运电梯 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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|
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|
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