JP2002087574A - 物体浮揚装置 - Google Patents

物体浮揚装置

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JP2002087574A JP2000283367A JP2000283367A JP2002087574A JP 2002087574 A JP2002087574 A JP 2002087574A JP 2000283367 A JP2000283367 A JP 2000283367A JP 2000283367 A JP2000283367 A JP 2000283367A JP 2002087574 A JP2002087574 A JP 2002087574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の振動体を使用して物体を浮揚させる場
合、物体を所定位置に保持する保持力を向上させること
ができる物体浮揚装置を提供する。 【解決手段】 物体浮揚装置1は矩形板状に形成された
振動体2a〜2d,3を備えている。4個の振動体2a
〜2dは矩形板状の物体4の四隅と対応する位置に配設
されている。各振動体2a〜2dは、縦振動の他に振動
面を揺動させる振動を加える振動子6aに接続されてい
る。振動体3は縦振動のみを加える振動子6bに接続さ
れている。振動子6aは縦振動を発生させる一対のリン
グ状のピエゾ素子7a、7bと、4対一組の四半円弧状
のピエゾ素子とを備えている。そして、発振器15からピ
エゾ素子7a、7bに、発振器16からピエゾ素子に所定
周波数の電圧が供給される。4対一組のピエゾ素子には
切換スイッチ19を介して順次所定時間ずづ電圧が供給さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば音波等の放
射圧を用いて物体を浮揚させる物体浮揚装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】物体を空中に浮揚させる物体浮揚装置と
して、振動手段により振動される振動体の音波の放射圧
により、振動体の表面上において物体を浮揚させる物体
浮揚装置が特開平7−24415号公報、特開平7−1
37824号公報等に開示されている。この装置では平
板状の振動体を使用し、浮揚させるべき物体の前記平板
状の振動体の表面と対向する面を平面とし、振動体の振
動による音波の放射圧により物体が浮揚する。また、浮
揚した物体に空気を噴射したり、前記振動体で進行波を
発生させて浮揚した物体を移動させる物体搬送装置も提
案されている。
【0003】また、物体を浮揚状態で搬送する方法とし
て、台車に前記浮揚装置を装備して浮揚装置を移動させ
る方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】浮揚させる物体が板状
で面積が広い場合、物体を安定した状態で浮揚させるに
は、複数の振動板で物体に放射圧を作用させるのが好ま
しい。しかし、単純に複数の振動板に縦振動を発生させ
た場合、物体を所定の位置に保持する作用が不十分で、
横方向から僅かな力が作用するだけで物体の位置ずれが
発生するという問題がある。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は複数の振動体を使用して物体を
浮揚させる場合、物体を所定位置に保持する保持力を向
上させることができる物体浮揚装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、複数の振動体を励振手段
で励振させて、振動体からの音波の放射圧により振動体
の表面上において物体を浮揚させる物体浮揚装置であっ
て、前記複数の振動体の少なくとも一部の振動体を、該
振動体に縦振動の他に振動面を揺動させる振動を加える
振動子に連結した。
【0007】従って、この発明では、励振手段で励振さ
れる複数の振動体からの音波の放射圧により、振動体の
表面上において物体が浮揚される。そして、少なくとも
一部の振動体は、振動子から縦振動の他に振動面を揺動
させる振動が加えられる。振動板は振動子の軸方向に対
して直交する状態で単純に往復動するのではなく、振動
面が揺動するように振動される。従って、浮揚物体と振
動板との間に空気の流が発生し、物体を横方向に移動さ
せるには空気の流れによる力に抗して物体を移動させる
必要があり、従来の単純な縦振動のみで物体を浮揚保持
する構成に比較して、物体を所定位置に保持する保持力
が向上する。
【0008】請求項2に記載の発明では、前記縦振動の
他に振動面を揺動させる振動が加えられる複数の振動体
は、物体を浮揚保持する際、保持すべき物体の中心に対
して対称に配置される。この発明では、浮揚物体は保持
力の向上した複数の振動体から対称位置において保持力
が作用するため、物体に小さな水平方向の外力が作用し
た程度では物体は所定位置により安定した状態でとどま
る。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記縦振動の他に振動
面を揺動させる振動が加えられる複数の振動体は、物体
を浮揚保持する際に、内側に向いて傾斜するように配置
されている。この発明では、前記振動体と物体との間に
発生する空気流の作用により、物体には互いに向かい合
う水平方向の力が存在する状態となり、物体に小さな水
平方向の外力が作用した程度では物体は所定位置により
安定した状態でとどまる。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、浮揚保持
すべき物体は四角板状であり、前記縦振動の他に振動面
を揺動させる振動が加えられる振動体は、物体を浮揚保
持する際に、その外側のエッジが物体のエッジの近傍で
該エッジに沿って延びるように配置されている。
【0011】物体は浮揚状態においてそのエッジが振動
体のエッジと対向する位置より外側へ移動し難くなるた
め、この発明では、請求項1〜請求項3のいずれか一項
に記載の発明の作用と相俟って、物体は各振動体の外側
のエッジと対応する位置で、より安定した状態で保持さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を矩形状の平板を浮揚保持するのに適した物体浮揚装
置に具体化した第1の実施の形態を図1〜図3に従って
説明する。図1(a)は物体浮揚装置の模式平面図であ
る。
【0013】図1(a)に示すように、物体浮揚装置1
は矩形板状に形成された複数(この実施の形態では5
個)の振動体2a〜2d,3を備えている。各振動体2
a〜2d,3は同じ大きさに形成されている。4個の振
動体2a〜2dは矩形板状の物体4(鎖線で図示)の四
隅と対応する位置に配設され、1個の振動体3は4個の
振動体2a〜2dから等距離の位置に配設されている。
各振動体2a〜2d,3には励振手段を構成するホーン
5が、それぞれその先端において図示しないネジにより
締結されている。図1(b)に示すように、ホーン5は
円錐台の上部に円柱部が連続する形状に形成され、各振
動体2a〜2d,3の中央において各振動体2a〜2
d,3と直交する状態で取付けられている。
【0014】図1(b)に示すように、振動体3はその
表面が水平に配置されている。物体4の長手方向に沿っ
て配設された各一対の振動体2a,2c、2b,2d
は、その表面が物体4の底面に対して逆方向に内側に向
かって傾斜した状態に、かつ物体4に作用する放射圧が
釣り合うように配置されている。各振動体2a,2b,
2c,2dの水平面と成す角度θは、物体4の質量、振
動体2a,2b,2c,2dの面積などによって適正値
は変化するが、例えば、ほぼ1°前後であり、通常3°
以下である。
【0015】図1(b)に示すように、各ホーン5は振
動体2a〜2d,3が締結される面の反対側の面におい
て振動子6a,6bに固定されている。ホーン5の先端
面は振動子6a,6bの軸方向と直交する平面に形成さ
れ、ホーン5及び振動子6a,6bの中心軸が鉛直方向
に対して、水平面と振動体2a〜2d,3との成す角度
θと同じ角度傾斜した状態で配置されている。
【0016】振動体3を駆動する振動子6bには所謂ラ
ンジュバン形振動子が使用され、一対のリング状のピエ
ゾ素子7a,7bと、ピエゾ素子7a,7b間に配置さ
れたリング状の電極板8と、ピエゾ素子7a,7bの外
側面と当接する位置に配置された金属ブロック9a,9
bとを、図示しないボルトによって締め付け固定するこ
とにより構成されている。ボルトは金属ブロック9aに
形成された図示しないねじ穴に、金属ブロック9b側か
ら螺合されている。両金属ブロック9a,9bはボルト
を介して互いに導通された状態となっている。
【0017】図2(a)に示すように、振動体2a〜2
dを駆動する振動子6aには単純なランジュバン形振動
子ではなく、複合振動子が使用されている。振動子6a
は縦振動を励起させるための一対のリング状のピエゾ素
子7a,7bと、起振部が円周上を移動する作用を為す
4対一組のピエゾ素子10a,10bとを備えている。
図2(c)に示すようにピエゾ素子7a,7bが円環状
であるのに対して、図2(b)に示すように、ピエゾ素
子10a,10bはそれぞれ四半円弧状に形成されてい
る。ピエゾ素子10a,10bはそれぞれ四半円弧状に
形成された電極板11a〜11d(図3に図示)を挟持
するように電極板11a〜11dに固定されている。
【0018】そして、図2(a)に示すように、共通の
円環状の接地用電極板12を挟んで上側にピエゾ素子7
a,7bが配置され、下側に4対のピエゾ素子10a,
10bが配置された状態で、金属ブロック9a,9bに
より各ピエゾ素子7a,7b、電極板8、接地用電極板
12、ピエゾ素子10a,10b及び電極板11a〜1
1dが締め付け固定されている。なお、各ピエゾ素子1
0a,10b及び各ピエゾ素子10a,10b間に配置
された各電極板11a〜11dは互いに干渉しないよう
に、それぞれ同一平面上で90°ずつ位置的に位相をず
らした状態で間隔をあけて配置されている。両金属ブロ
ック9a,9bはボルトを介して互いに導通された状態
となっている。
【0019】図1(b)に示すように、物体浮揚装置1
は台車としての搬送車13上に支持ブラケット14を介
して取り付けられている。各振動子6a,6bは各振動
体2a〜2d,3が所定の角度θ又は水平となるように
支持ブラケット14に固定されている。
【0020】図1(a)に示すように、振動子6a,6
bは発振器15,16に接続されている。ホーン5、振
動子6b、発振器15により振動体3を励振させる励振
手段が構成され、ホーン5、振動子6a、発振器15,
16により振動体2a〜2dを励振させる励振手段が構
成されている。
【0021】図1(b)に示すように、電極板8は配線
17bを介して発振器15と接続され、発振器15の接
地端子が配線17aを介して金属ブロック9aに接続さ
れている。4対のピエゾ素子10a,10bに挟持され
た各電極板11a〜11dは、図3に示すように、発振
器16にそれぞれ配線18及び切換スイッチ19を介し
て接続されている。切換スイッチ19は所定周期(例え
ば、50ミリ秒間隔)で順次各電極板11a〜11dと
発振器16とを接続させるように構成されている。な
お、図1(b)では発振器16、配線18及び切換スイ
ッチ19等の図示を省略している。
【0022】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。物体浮揚装置1は、搬送すべき板状の物体4
を浮揚状態に保持しつつ搬送車13の移動により目的位
置まで搬送される。
【0023】図1(a),(b)に示すように、物体4
は各エッジ4aが各振動体2a〜2dの外側のエッジ2
0に揃うように各振動体2a〜2d,3上に載置され
る。その状態で発振器15,16の駆動により、振動子
6a,6bが所定の共振周波数(例えば、20kHz前
後)で励振され、ホーン5を介して振動体2a〜2d,
3が励振される。振動体2a〜2d,3が励振される
と、振動体2a〜2d,3から音波が放射され、その音
波の放射圧によって物体4は振動体2a〜2d,3の表
面から浮揚する。浮揚距離は数10〜数100μmであ
る。
【0024】発振器15に接続されたピエゾ素子7a,
7bにのみ電圧が印加されて振動子6a,6bが励振さ
れると、ホーン5は縦振動のみを行う。従って、振動体
3が接続された振動子6bは縦振動のみを行う。
【0025】一方、振動子6aに装備された4対の四半
円弧状のピエゾ素子10a,10bには、発振器16に
より切換スイッチ19、電極板11a〜11d等を介し
て所定周期で所定時間ずつ順次電圧が印加され、各ピエ
ゾ素子10a,10bが順次縦振動を行う。4対のピエ
ゾ素子10a,10bは90°ずつ位相がずれた状態に
あるため、各ピエゾ素子10a,10bが順次縦振動す
ることにより、振動体2a〜2dには図1(a)に矢印
で示すように、一方向へ回転する進行波が発生するよう
な振動が励起される。その結果、振動子6aの振動に伴
って振動体2a〜2dが単純な縦振動ではなく一方向へ
旋回するような揺動運動を行い、物体4と振動体2a〜
2dとの間に、物体4を所定位置に保持する保持力を増
す旋回空気流が発生する。そのため、物体4は振動体2
a〜2dの表面から安定に浮揚する。
【0026】振動体2a〜2dのエッジ20と物体4の
エッジ4aとが揃った状態に配置された状態では、振動
体2a〜2dのエッジ20からはみ出そうとした物体4
が、振動体2a〜2dが放射する音波の作用によって内
側に引き戻される作用があるため、物体4が所定の位置
に安定した状態で保持される。
【0027】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 複数の振動体2a〜2d,3の一部の振動体2
a〜2dを、該振動体2a〜2dに縦振動の他に振動面
を揺動させる振動を加える振動子6aに連結した。その
ため、振動体2a〜2dの振動時に、物体4と各振動体
2a〜2dとの間に物体4の保持力を増す空気流が発生
し、簡単な構成で物体浮揚装置1の保持力が向上する。
【0028】(2) 振動子6aは四半円弧状の4対の
ピエゾ素子10a,10bを備え、4対のピエゾ素子1
0a,10bが順次振動されて振動体2a〜2dに一方
向に回転する進行波が発生するため、物体4と振動体2
a〜2dとの間に渦状の空気流が発生して保持力が大き
くなる。
【0029】(3) 矩形板状の物体4の四隅と対応す
る位置に配置された状態で物体4を浮揚保持するため、
物体4に対して水平方向においていずれの側から外力が
作用した場合でも、その力に抗する放射圧により物体4
の移動が抑制され、物体4を所定位置に保持する保持力
がより向上する。
【0030】(4) 各振動体2a〜2dからほぼ等距
離の位置に、縦振動される振動体3が配設されているた
め、物体4の面積が大きな場合でも振動体3からの放射
圧によりその撓みが抑制されて、物体4が安定した状態
で浮揚する。
【0031】(5) 浮揚すべき物体4は底面がフラッ
トで、直線状のエッジ4aを有し、振動体2a〜2dは
物体4を浮揚状態で保持する際、その外側のエッジ20
が物体4の直線状のエッジ4aの近傍で該エッジ4aに
沿って延びるように配置されている。従って、物体4を
所定位置により安定した状態で保持できる。
【0032】(6) 物体4の四隅と対応する位置に配
置される振動体2a〜2dを水平面に対して所定角度θ
傾斜した状態に配設しているため、各振動体2a〜2d
を水平に配置した場合より、物体4を所定位置に保持す
る効果が向上する。
【0033】(7) 物体浮揚装置1は搬送車13上に
装備されている。従って、搬送車13の移動により物体
4を浮揚状態で所定の位置まで確実に搬送することがで
きる。
【0034】(8) 物体4に音波を放射する振動体と
して物体4の底面積全体と対応する大きさの振動体を使
用せずに、複数の振動体2a〜2d,3を使用するとと
もに、その面積の合計が物体4の底面積より小さいた
め、振動体2a〜2d,3を軽量化でき、ひいては物体
浮揚装置1全体の軽量化を図ることができる。
【0035】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図4に従って説明する。この実施の形態では2個の
振動体21a,21bで物体4を浮揚保持する点と、振
動体21a,21bの振動面を揺動させる振動子6aの
構成と、ホーン5の形状とが前記実施の形態と大きく異
なっている。前記実施の形態と同一部分は同一符号を付
して詳しい説明を省略する。なお、搬送車13、支持ブ
ラケット14、発振器16等は図示を省略した。
【0036】一対の振動体21a,21bの外側同士の
距離は物体4の幅と同じに形成されている。振動子6a
を構成する金属ブロック9aがホーン5を兼用してい
る。振動子6aは図4(b),(c)に示すような半円
弧状の2対のピエゾ素子22a,22bと、それに対応
する2個の半円弧状の電極板23a,23bとを備えて
いる。電極板23a,23bは切換スイッチ(図示せ
ず)を介して発振器16に接続されている。
【0037】この実施の形態では振動体21a,21b
には、ピエゾ素子7a,7bを介して縦振動が加えら
れ、ピエゾ素子22a,22bを介して振動体21a,
21bの中央をそれぞれ挟んで図4の左右両側が交互に
昇降する揺動運動が励起される。そして、振動体21
a,21bの表面(上面)と物体4の底面との間に図4
の左右方向へ往復移動する空気流が発生する。その結
果、ピエゾ素子7a,7bを介して縦振動が加えられる
だけの構成に比較して、物体4の保持力が向上する。
【0038】この実施の形態では前記実施の形態の
(1),(5),(7)及び(8)と同様な効果の他に
次の効果を有する。 (9) 振動体21a,21bに縦振動の他に振動面を
揺動させる振動を加えるための振動子6aの構成が簡単
になる。
【0039】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば次のように構成してもよい。 ○ 第1の実施の形態のように物体4の四隅と対応する
位置に、振動面が揺動される振動体2a〜2dを配置す
る構成において、振動体2a〜2dの振動時に振動体2
a〜2dの表面と物体4の底面との間に、図5(b)に
示す矢印方向の気流が発生する構成としてもよい。例え
ば、振動子6aとして第2の実施の形態の振動子6aと
同じもの、即ち、円環状のピエゾ素子7a,7bと、一
対の半円弧状のピエゾ素子22a,22bとを備えた構
成とする。そして、例えば図5(a)に示すように、ピ
エゾ素子22a,22bの直線部が振動体2a〜2dの
対角線とほぼ直交する状態に振動子6aを配置する。こ
の場合、各振動子6aの駆動により物体4の底面と振動
体2a〜2dの表面との間に物体4の対角線に沿った気
流が発生するため、縦振動が加えられるだけの構成に比
較して、物体4に対する保持力が向上する。
【0040】○ 円環状のピエゾ素子7a,7bと,半
円弧状のピエゾ素子22a,22bとを備えた振動子6
aを、振動体2a〜2dの振動時に振動体2a〜2dの
表面と物体4の底面との間に、図6(b)に示す矢印方
向の気流が発生するように配置してもよい。各振動子6
aのピエゾ素子22a,22bが図6(a)に示すよう
に、直線部が物体4の長手方向(図6(b)の左右方
向)と直交するように、振動子6aが配置される。
【0041】○ 各振動子6a毎に発振器15,16を
設ける代わりに、各1個の発振器15,16及び切換ス
イッチ19を各振動子6aで共用してもよい。この場
合、構成が簡単になるとともに製造コストを低減でき
る。
【0042】○ 矩形状の物体4を所定位置に浮揚保持
する物体浮揚装置において、各振動体2a〜2dの配設
位置は、物体4の四隅と対応する位置に限らず、各辺の
中央と対応する位置に配置してもよい。また、振動体2
a〜2d,3の数は5個に限らず、中央に配置される振
動体3を省略して4個としたり、物体4の大きさにより
適宜変更してもよい。
【0043】○ 全ての振動体2a〜2d,3を水平に
配置してもよい。 ○ 物体浮揚装置1は搬送車13のような移動体に装備
されて使用されるとは限らず、所定位置に配設されて物
体4を一時浮揚状態で保持する用途に使用してもよい。
【0044】○ 浮揚保持する物体4の形状は矩形等の
四角形に限らず、三角形や他の多角形あるいは円形等任
意の形状としてよい。 ○ ホーン5の形状は円柱状、円錐台状、両者を組み合
わせた形状に限らず、例えば扁平な直方体状としてもよ
い。
【0045】○ 各振動体2a〜2d等のエッジ20の
一部が物体4のエッジ4aと対応せず、物体4がエッジ
20からはみ出す大きさのものに適用してもよい。 ○ 底面がフラットな物体を浮揚保持する装置に限ら
ず、特開平7−137824号公報に開示された装置の
ように、物体の底面がV字状の物体を浮揚させる装置に
適用してもよい。
【0046】○ 振動体2a〜2d,3,21a,21
bのホーン5への固定はネジによる締結に限らず、接着
剤を使用したり、ロウ付けや溶接で固着してもよい。 ○ 振動子6a,6bはランジュバン形振動子に限らず
他の振動子を使用してもよい。
【0047】前記実施の形態から把握される請求項記載
以外の発明(技術思想)について、以下に記載する。 (1) 請求項1〜請求項4に記載された発明におい
て、前記物体は矩形又は正方形の板状であり、少なくと
も前記物体の四隅と対応する位置に、縦振動の他に振動
面を揺動させる振動を加える振動子に連結された前記振
動体が配置されている。
【0048】(2) 請求項1〜請求項4及び(1)に
記載された発明において、前記振動子は前記振動体が所
定方向に向かって円を描く進行波を形成するように、該
振動体を振動させる。
【0049】(3) 請求項1〜請求項4及び(1)に
記載された発明において、前記振動子は前記振動体と物
体の底面との間に直線状に移動するとともにその移動方
向が逆転する気流を発生させるように、該振動体を振動
させる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
4に記載の発明によれば、複数の振動体を使用した複合
振動により物体を浮揚させる場合、物体を所定位置に保
持する保持力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第1の実施の形態の物体浮揚装置の
模式平面図、(b)は物体浮揚装置を装備した搬送車の
模式側面図。
【図2】 (a)は同じく振動体と励振手段を示す模式
斜視図、(b),(c)はピエゾ素子の模式平面図。
【図3】 電極板の発振器への接続状態を示す模式図。
【図4】 (a)は第2の実施の形態の物体浮揚装置の
模式平面図、(b)は模式側面図、(c)はピエゾ素子
及び電極板の形状を示す模式平面図。
【図5】 (a)は別の実施の形態のピエゾ素子及び電
極板の形状を示す模式平面図、(b)は物体浮揚装置の
振動体と物体との関係を示す模式平面図。
【図6】 (a)は別の実施の形態のピエゾ素子及び電
極板の形状を示す模式平面図、(b)は物体浮揚装置の
振動体と物体との関係を示す模式平面図。
【符号の説明】
1…物体浮揚装置、2a〜2d,3,21a,21b…
振動体、4…物体、4a,20…エッジ、5…励振手段
を構成するホーン、6a,6b…同じく振動子、15,
16…励振手段を構成する発振器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の振動体を励振手段で励振させて、
    振動体からの音波の放射圧により振動体の表面上におい
    て物体を浮揚させる物体浮揚装置であって、前記複数の
    振動体の少なくとも一部の振動体を、該振動体に縦振動
    の他に振動面を揺動させる振動を加える振動子に連結し
    た物体浮揚装置。
  2. 【請求項2】 前記縦振動の他に振動面を揺動させる振
    動が加えられる複数の振動体は、物体を浮揚保持する
    際、保持すべき物体の中心に対して対称に配置される請
    求項1に記載の物体浮揚装置。
  3. 【請求項3】 前記縦振動の他に振動面を揺動させる振
    動が加えられる複数の振動体は、物体を浮揚保持する際
    に、内側に向いて傾斜するように配置されている請求項
    1又は請求項2に記載の物体浮揚装置。
  4. 【請求項4】 浮揚保持すべき物体は四角板状であり、
    前記縦振動の他に振動面を揺動させる振動が加えられる
    振動体は、物体を浮揚保持する際に、その外側のエッジ
    が物体のエッジの近傍で該エッジに沿って延びるように
    配置されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
    載の物体浮揚装置。
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