JP2002128258A - 物体浮揚装置 - Google Patents

物体浮揚装置

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JP2002128258A
JP2002128258A JP2000326803A JP2000326803A JP2002128258A JP 2002128258 A JP2002128258 A JP 2002128258A JP 2000326803 A JP2000326803 A JP 2000326803A JP 2000326803 A JP2000326803 A JP 2000326803A JP 2002128258 A JP2002128258 A JP 2002128258A
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vibrators
vibrating
vibrating body
power supply
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Application number
JP2000326803A
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English (en)
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Masami Takasabu
正己 高三
Sadayuki Ueha
貞行 上羽
Yoshikazu Koike
義和 小池
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の振動系を使用して物体を浮揚させる際
に、振動子の電源を共通にしても物体を安定した状態で
浮揚させることを可能にする。 【解決手段】 物体浮揚搬送装置1は平行に配設された
2個の長尺の振動体2a,2bを備えている。振動体2
a,2bの一端に締結された各ホーン4aは、超磁歪材
を用いた磁歪振動子7を使用した励振用の振動子5に固
定されている。振動体2a,2bの他端に締結された各
ホーン4bはエネルギー変換用の振動子6に固定されて
いる。各振動子5は共通の交流電源9に接続されてい
る。振動子6はピエゾ素子を備え、ピエゾ素子は抵抗R
及びコイルLからなる負荷回路17に接続されている。各
振動子5,6には振動系の共振周波数を調整するため、
ピエゾ素子及び外部インピーダンス14を備えた調整手段
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば音波等の放
射圧を用いて物体を浮揚させる物体浮揚装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】物体を空中に浮揚させる物体浮揚装置と
して、振動手段により振動される振動体の音波の放射圧
により振動体の表面上において物体を浮揚させる物体浮
揚装置が特開平7−24415号公報、特開平7−13
7824号公報、特開平9−202425公報等に開示
されている。これらの装置では平板状の振動体を使用
し、浮揚させるべき物体の前記平板状の振動体の表面と
対向する面を平面とし、振動体の振動による音波の放射
圧により物体が浮揚する。また、浮揚した物体に空気を
噴射したり、前記振動体で進行波を発生させて浮揚した
物体を移動させる物体搬送装置も開示されている。
【0003】特開平9−202425号公報には、平行
に配置された複数の振動体に進行波を発生させて、物体
を浮揚状態で搬送する物体搬送装置が開示され、振動子
を駆動する発振器を共用することが開示されている。
【0004】また、物体を浮揚状態で搬送する方法とし
て、台車に物体浮揚装置を装備して該物体浮揚装置を移
動させる方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記各物体浮揚装置で
は、振動子として圧電素子(ピエゾ素子)を使用したラ
ンジュバン形振動子が使用されている。圧電素子を使用
した振動子では、共振周波数で振動子を励振させること
で、振動体を必要な強さ(振幅)で振動させる。振動体
を複数平行に配置する構成では振動系が複数必要にな
り、振動子も複数必要になる。そして、物体を安定した
状態で浮揚させるには、各振動系を同期して互いに同じ
強さで振動させる必要がある。ところが、各振動系毎に
励振部の電源を別に設けると、コストが高くなる。従っ
て、励振部の電源を共通にするのが望ましい。
【0006】しかし、圧電素子を使用した振動子では、
部品の製造及び組み付けの誤差により、各振動系を完全
に同一にすることは難しい。従って、各振動系の共振周
波数が微妙に異なる場合が生じ、振動子(励振部)の電
源を共通にすると各振動系の振動体による物体の浮揚作
用が安定して行われない場合がある。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は複数の振動系を使用して物体を
浮揚させる際に、振動子の電源を共通にしても物体を安
定した状態で浮揚させることができる物体浮揚装置を提
供する複数の振動系を使用して物体を浮揚させる際に、
振動子の電源を共通にしても物体を安定した状態で浮揚
させることができる物体浮揚装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、複数の振動体を複数の
励振手段で励振させて、振動体からの音波の放射圧によ
り振動体の表面上において物体を浮揚させる物体浮揚装
置であって、前記励振手段を構成する振動子に超磁歪材
を使用するとともに、複数の振動子の電源を共通にし
た。
【0009】従って、この発明では、励振手段で励振さ
れる複数の振動体からの音波の放射圧により、振動体の
表面上において物体が浮揚される。振動子に超磁歪材が
使用されているため、振動子は供給される電流量に比例
して振動が大きくなる。従って、圧電素子を使用した振
動子の場合と異なり、複数の振動系で部品の製造及び組
み付けの誤差があっても、各振動子の電源を共通にする
ことにより、各振動体を物体が安定した浮揚状態となる
ほぼ同じ強さで振動させることができる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記各振動体を励振させる励振手段
には、前記振動体を振動させる振動系のインピーダンス
を調整するための調整手段が設けられている。この発明
では、調整手段の調整により各振動系の共振周波数を同
じに調整できるため、共振周波数を同じに調整すること
で、物体の浮揚がより安定して行われる。
【0011】請求項3に記載の発明では、複数の振動体
を複数の励振手段で励振させて、振動体からの音波の放
射圧により振動体の表面上において物体を浮揚させる物
体浮揚装置であって、前記励振手段を構成する振動子を
圧電素子で形成するとともに、各励振手段に前記振動体
を振動させる振動系のインピーダンスを調整するための
調整手段を設け、複数の振動子の電源を共通にした。
【0012】この発明では、励振手段で励振される複数
の振動体からの音波の放射圧により、振動体の表面上に
おいて物体が浮揚される。各振動子の電源が共通のた
め、物体を安定した浮揚状態とするには、各振動系の共
振周波数を正確に合わせる必要がある。複数の振動系で
部品の製造及び組み付けの誤差があっても、各振動系に
設けられた調整手段の調整により、各振動系の共振周波
数を正確に合わせることが可能になり、各振動体を物体
が安定した浮揚状態となるほぼ同じ強さで振動させるこ
とができる。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記各振
動体は定在波を発生させるように振動される。この発明
では、物体は振動体から発生する定在波によって、所定
の位置で安定した状態で浮揚される。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記各振
動体は長尺の平板状に形成されるとともに互いに平行に
配置され、前記励振手段は各振動体から進行波が発生す
るように構成されている。この発明では、物体は振動体
から発生する進行波によって、浮揚状態で振動体に沿っ
て安定した状態で搬送される。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を物体を浮揚させた状態で搬送する物体浮揚装置(物
体浮揚搬送装置)に具体化した第1の実施の形態を図1
及び図2に従って説明する。
【0016】図1に示すように、物体浮揚搬送装置1は
複数(この実施の形態では2個)の長尺の振動体2a,
2bを備えている。両振動体2a,2bは同じ大きさの
矩形平板状に形成されるとともに、互いに平行に配置さ
れて、搬送すべき物体3を両者で共同して浮揚保持する
ようになっている。各振動体2a,2bには励振手段を
構成するホーン4a,4bが、その先端において図示し
ないネジにより締結されている。ホーン4a,4bは偏
平なほぼ直方体状に形成され、各振動体2a,2bに対
してその長手方向両端部において長手方向と直交する状
態で取付けられている。
【0017】各ホーン4a,4bは振動体2a,2bが
締結される面の反対側の面において振動子5,6に固定
されている。ホーン4a,4bの先端面は振動子5,6
の軸方向と直交する平面に形成され、ホーン4a,4b
及び振動子5,6の中心軸が鉛直方向に延びる状態で配
置されている。振動子5,6はそれぞれベースプレート
に支持ブラケット(いずれも図示せず)を介して固定さ
れている。
【0018】振動体2a,2bを励振するため、振動体
2a,2bの一端(図1における振動体の左端)に設け
られた振動子5には、超磁歪材を用いた磁歪振動子7が
図2(a)に示すように、途中に設けられている。磁歪
振動子7は図示しない励磁用のコイル巻線を備え、コイ
ル巻線が配線8を介して共通の電源としての交流電源9
に接続されている。各振動体2a,2bの振動系のイン
ピーダンスを調整可能とするため、各振動子5には調整
手段10が設けられている。磁歪振動子7及び調整手段
10は、振動子5を構成する金属ブロック11a,11
b,11c間に、図示しないボルトによって締め付け固
定されている。ボルトは金属ブロック11aに形成され
た図示しないねじ穴に、金属ブロック11c側から螺合
されている。
【0019】調整手段10は、金属ブロック11a,1
1b間に設けられ、電極板13を挟持した一対のピエゾ
素子12a,12bと、電極板13とピエゾ素子12a
との間に接続された外部インピーダンス14とを備えて
いる。外部インピーダンス14はインピーダンスの値が
変更可能に構成されている。
【0020】振動体2a,2bの他端に設けられたエネ
ルギー変換用の振動子6には所謂ランジュバン形振動子
が使用され、図2(b)に示すように、一対のリング状
のピエゾ素子15a,15bと、ピエゾ素子15a,1
5b間に配置されたリング状の電極板16とを備えてい
る。また、振動子6にも前記と同様な調整手段10が設
けられている。そして、調整手段10が金属ブロック1
1a,11b間に設けられ、ピエゾ素子15a,15b
が金属ブロック11b,11c間に挟持された状態で、
図示しないボルトによって締め付け固定されて振動子6
が構成されている。ピエゾ素子15a,15bは、抵抗
R及びコイルLからなるエネルギー変換手段としての負
荷回路17にそれぞれ接続されている。
【0021】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。交流電源9から各磁歪振動子7に所定の周波
数(例えば、20kHz前後)の交流が供給されると振
動子5が励振され、ホーン4aが縦振動してホーン4a
を介して振動体2a,2bが励振されて撓み振動を行
う。振動体2a,2bから放射される音波の放射圧によ
って、物体3は振動体2a,2bの表面から浮揚する。
浮揚距離は例えば数10〜数100μmである。
【0022】振動体2a,2bの振動は負荷回路17に
接続された振動子6に伝達され、振動子6を構成するピ
エゾ素子15a,15bにより、機械エネルギーである
振動のエネルギーが電気エネルギーに変換される。この
電気エネルギーが負荷回路17の抵抗Rでジュール熱に
変換されて放散される。そのため、各振動体2a,2b
に生じる振動の波が一方向へ進む進行波(この実施の形
態ではホーン4a側からホーン4b側へ進む進行波)と
なり、物体3は振動体2a,2bの一端側から他端側へ
浮揚状態で搬送される。搬送の停止は振動子5への交流
電源9からの電力供給を停止することにより行われる。
【0023】物体浮揚搬送装置1は2個の振動体2a,
2bから発生する進行波により物体3を搬送するため、
両振動体2a,2bから発生する進行波の位相及び振幅
が同等でないと、安定した浮揚状態で物体3を搬送する
ことは難しい。電源を共通にすることで、位相は同じに
なる。
【0024】圧電素子を使用した振動子では、振動体を
必要な強さ(振幅)で振動させるには共振周波数で振動
子を励振させる必要があるが、超磁歪材を使用した振動
子では、供給される電流量にほぼ比例して振動が大きく
なる。従って、必ずしも両振動系の共振周波数が同じに
設定されていなくても、共通の電源(交流電源9)から
磁歪振動子7に大きな電流量を供給することにより、両
振動体2a,2bが必要な強さで振動される。
【0025】両振動系の共振周波数が同じであれば、そ
の共振周波数で磁歪振動子7に交流を供給すれば、少な
い電力で必要な励振を行うことができる。従って、物体
浮揚搬送装置1の組立時あるいは使用前に、各振動子
5,6に設けられた調整手段10を調整して両振動系の
インピーダンスが同じになるように、各調整手段10の
外部インピーダンス14が調整される。
【0026】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 振動体2a,2bの励振手段を構成する振動子
5に超磁歪材を使用した磁歪振動子7を使用するととも
に、複数の振動子5の電源を共通にした。従って、圧電
素子を使用した振動子の場合と異なり、複数の振動系で
部品の製造及び組み付けの誤差により、両振動系の共振
周波数を同じでなくても、各振動体2a,2bを物体3
が安定した浮揚状態となるほぼ同じ強さで振動させるこ
とができる。
【0027】(2) 各振動体2a,2bを励振させる
励振手段には、振動体2a,2bを振動させる振動系の
インピーダンスを調整するための調整手段10が設けら
れている。従って、調整手段10の調整により各振動系
の共振周波数を同じに調整できるため、物体3の浮揚を
より安定させることができる。
【0028】(3) 各振動体2a,2bは長尺の平板
状に形成されるとともに互いに平行に配置され、励振手
段は各振動体2a,2bから進行波が発生するように構
成されている。従って、物体3を浮揚させる作用と、物
体3を移動させる作用とが振動体2a,2bの振動によ
り行われ、物体3を浮揚状態で搬送する構成が簡単にな
る。
【0029】(4) 各振動体2a,2bの両端に設け
られた各振動子5,6にそれぞれ調整手段10が設けら
れているため、両振動系を同じ共振周波数に調整する作
業が容易になる。
【0030】(5) 調整手段10がピエゾ素子12
a,12bと外部インピーダンス14との組合せで構成
されているため、質量の異なる質量体を複数準備してお
き、質量体を振動子5,6に螺着させて共振周波数の調
整を行う構成に比較して、共振周波数の調整作業が容易
になる。
【0031】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図3及び図4に従って説明する。この実施の形態で
は定在波を発生する複数の振動体で物体3を所定位置に
浮揚状態で保持する点と、振動体を励振させる振動子に
圧電素子を使用する点が前記実施の形態と大きく異なっ
ている。なお、前記実施の形態と同一部分は同一符号を
付して詳しい説明を省略する。
【0032】図3は物体浮揚装置18の模式平面図であ
り、図3は物体浮揚装置18が装備された台車の側面図
である。図3に示すように、物体浮揚装置18は矩形板
状に形成された複数(この実施の形態では5個)の振動
体19a,19bを備えている。各振動体19a,19
bは同じ大きさに形成されている。4個の振動体19a
は矩形板状の物体3(鎖線で図示)の四隅と対応する位
置に配設され、1個の振動体19bは4個の振動体19
aから等距離の位置に配設されている。各振動体19
a,19bには励振手段を構成するホーン20が、その
先端において図示しないネジにより締結されている。ホ
ーン20はほぼ円柱状に形成され、各振動体19a,1
9bの中央に位置するように取付けられている。
【0033】各ホーン20は振動体19a,19bが締
結される面の反対側の面において振動子21に固定され
ている。ホーン20の先端面は振動子6の軸方向と直交
する平面に形成され、ホーン20及び振動子21の中心
軸が一直線上に位置するように連結されている。
【0034】振動子21にはランジュバン形振動子が使
用され、前記実施の形態の磁歪振動子7に代えて、一対
のリング状のピエゾ素子15a,15bと、ピエゾ素子
15a,15b間に配置されたリング状の電極板16と
が設けられている。各振動子21は、共通の電源として
の発振器22に接続されている。図4に示すように、電
極板16は配線23aを介して発振器22と接続され、
発振器22の接地端子が配線23bを介して金属ブロッ
ク11cに接続されている。ホーン20、振動子21、
発振器22により各振動体19a,19bを励振させる
励振手段が構成されている。
【0035】図4に示すように、物体浮揚装置18は台
車24上に支持ブラケット25を介して取り付けられて
いる。各振動子21は各振動体19a,19bが所定の
角度θ又は水平となるように支持ブラケット25に固定
されている。
【0036】この実施の形態では、物体浮揚装置18は
搬送すべき板状の物体3を浮揚状態に保持しつつ台車2
4の移動により目的位置まで搬送される。物体3はエッ
ジ3aが各振動体19aの外側のエッジに揃うように各
振動体19a,19b上に載置され、その状態で発振器
22の駆動により、振動子21が所定の共振周波数(例
えば、20kHz前後)で励振される。そして、各振動
体19a,19bから定在波が発生し、物体3が所定の
位置で浮揚状態に保持される。
【0037】この実施の形態では次の効果を有する。 (6) 各振動体19a,19bはそれぞれ圧電素子
(ピエゾ素子15a,15b)を使用した振動子21に
よって励振されるが、各振動子21に調整手段10が設
けられているため、調整手段10を調整して各振動系の
共振周波数を同じに調整できる。従って、両振動系が部
品の製造及び組み付けの誤差により同一に構成されてい
なくても、両振動系の共振周波数を同じに調整して、共
通の発振器22で励振させることにより、各振動体19
a,19bを物体3が安定した浮揚状態となるほぼ同じ
強さで振動させることができる。
【0038】(7) 各振動体19a,19bは定在波
を発生させるように振動されるため、進行波を発生する
構成に比較して構造が簡単になる。 (8) 物体浮揚装置18は台車24上に装備されてい
る。従って、台車24の移動により、物体3を浮揚状態
で所定の位置まで搬送する経路の自由度が大きくなる。
【0039】(9) 物体3の四隅と対応する位置に配
置される振動体19aを水平面に対して所定角度θ傾斜
した状態に配設しているため、各振動体19aを水平に
配置した場合より、物体3を所定位置に保持する効果が
向上する。
【0040】(10) 浮揚すべき物体3は底面がフラ
ットで、直線状のエッジ3aを有し、振動体19aは物
体3を浮揚状態で保持する際、その外側のエッジが物体
3の直線状のエッジ3aの近傍で該エッジ3aに沿って
延びるように配置されている。従って、物体3を所定位
置により安定した状態で保持できる。
【0041】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば次のように構成してもよい。 ○ 物体浮揚搬送装置1において、搬送経路が長い場合
は、所定長さの振動体2a,2bを搬送方向に、複数組
配置した構成としてもよい。この場合、各振動子5を共
通の交流電源に接続してもよい。また、搬送すべき物体
3の幅が広い場合は、振動体2a,2bを3個以上平行
に配置してもよい。
【0042】○ 前記両実施の形態では、励振用の振動
子5,21を共通の電源に対して並列に接続したが、電
源に対して直列に接続してもよい。例えば、第1の実施
の形態において、図5(a)に示すように、磁歪振動子
7の励磁用コイル26を交流電源9に直列に接続した
り、エネルギー変換側の振動子6の圧電素子27(ピエ
ゾ素子12a,12b)に接続する負荷回路17を共用
してもよい。なお、図5(a)では、振動子5,6がそ
れぞれ3個の場合を示している。また、振動子に圧電素
子を使用した場合は、図5(b)に示すように、圧電素
子28(ピエゾ素子15a,15b)を発振器22に直
列に接続する。
【0043】○ 第1の実施の形態のように振動子5に
超磁歪材を使用する場合、調整手段10は必ずしも無く
てもよい。 ○ 調整手段10を設ける場合、調整手段10を各振動
系に設ける構成に限らず、一つの振動系には調整手段を
設けず、残りの振動系に調整手段を設ける構成としても
よい。この場合、調整手段の数が少なくなり、コストが
低減される。
【0044】○ 進行波を発生する構成の物体浮揚搬送
装置1において、励振側の振動子5及びエネルギー変換
側の振動子6の両方に調整手段10を設ける代わりに、
いずれか一方のみに設けてもよい。この場合も調整手段
10の数を少なくでき、製造コストを低減できる。
【0045】○ 進行波を発生する構成の物体浮揚搬送
装置1において、超磁歪材を使用した磁歪振動子7に代
えて、圧電素子を使用した振動子を使用してもよい。ま
た、定在波を発生させる構成の物体浮揚装置において、
圧電素子を使用した振動子に代えて、超磁歪材を使用し
た磁歪振動子を使用してもよい。
【0046】○ 長尺の振動体2a,2bに定在波を発
生させるように構成し、浮揚した物体に空気を噴射して
物体を移動させる構成としてもよい。 ○ 物体浮揚装置18を台車24上に装備する代わり
に、物体浮揚装置18をベルトコンベア等に取り付けて
移動させる構成としてもよい。
【0047】○ ホーン20の形状は円柱状に限らず、
扁平な直方体状や円錐台状等先端側が細くなった形状と
してもよい。 ○ 矩形状の物体3を所定位置に浮揚保持する物体浮揚
装置18において、各振動体19a,19bの配設位置
は、物体3の四隅と対応する位置に限らず、各辺の中央
と対応する位置に配置してもよい。また、振動体19
a,19bの数は5個に限らず、中央に配置される振動
体19bを省略して4個としたり、物体3の大きさによ
り2個又は3個としたり6個以上とする等適宜変更し、
配置位置も適宜変更してもよい。
【0048】○ 浮揚保持する物体3の形状は矩形等の
四角形に限らず、三角形や他の多角形あるいは円形等任
意の形状としてよい。 ○ 各振動体19a,19b等のエッジの一部が物体3
のエッジ3aと対応せず、物体3がエッジからはみ出す
大きさのものに適用してもよい。
【0049】○ 振動体2a,2b,19a,19bの
ホーン4a,4b,20への固定はネジによる締結に限
らず、接着剤を使用したり、ロウ付けや溶接で固着して
もよい。
【0050】前記実施の形態から把握される請求項記載
以外の発明(技術思想)について、以下に記載する。 (1) 請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の発
明において、前記調整手段は、振動子に設けられた電圧
が供給されないピエゾ素子と、該ピエゾ素子に接続され
インピーダンスが可変の外部インピーダンスとを備えて
いる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
5に記載の発明によれば、複数の振動系を使用して物体
を浮揚させる際に、振動子の電源を共通にしても物体を
安定した状態で浮揚させることができる。その結果、電
源の数を減らせ、電源の設置スペースを小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の物体浮揚搬送装置の概略
斜視図。
【図2】 (a)は励振側の振動子の模式正面図、
(b)はエネルギー変換側の振動子の模式正面図。
【図3】 第2の実施の形態の物体浮揚装置の模式平面
図。
【図4】 台車に装備された物体浮揚装置の概略正面
図。
【図5】 別の実施の形態の振動子の接続状態を示す模
式図。
【符号の説明】
1…物体浮揚装置としての物体浮揚搬送装置、2a,2
b,19a,19b…振動体、3…物体、4a,20…
励振手段を構成するホーン、5,6,21…同じく振動
子、7…磁歪振動子、9…電源としての交流電源、10
…調整手段、18…物体浮揚装置、22…電源としての
発振器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F037 BA03 CA14 CA15 CB02 CC05 5D107 AA13 BB06 CC04 CC07 CD02 FF01 FF03 FF05 FF09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の振動体を複数の励振手段で励振さ
    せて、振動体からの音波の放射圧により振動体の表面上
    において物体を浮揚させる物体浮揚装置であって、 前記励振手段を構成する振動子に超磁歪材を使用すると
    ともに、複数の振動子の電源を共通にした物体浮揚装
    置。
  2. 【請求項2】 前記各振動体を励振させる励振手段に
    は、前記振動体を振動させる振動系のインピーダンスを
    調整するための調整手段が設けられている請求項1に記
    載の物体浮揚装置。
  3. 【請求項3】 複数の振動体を複数の励振手段で励振さ
    せて、振動体からの音波の放射圧により振動体の表面上
    において物体を浮揚させる物体浮揚装置であって、 前記励振手段を構成する振動子に圧電素子を使用すると
    ともに、各励振手段に前記振動体を振動させる振動系の
    インピーダンスを調整するための調整手段を設け、複数
    の振動子の電源を共通にした物体浮揚装置。
  4. 【請求項4】 前記各振動体は定在波を発生させるよう
    に振動される請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載
    の物体浮揚装置。
  5. 【請求項5】 前記各振動体は長尺の平板状に形成され
    るとともに互いに平行に配置され、前記励振手段は各振
    動体から進行波が発生するように構成されている請求項
    1〜請求項3のいずれか一項に記載の物体浮揚装置。
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