JP2002087417A - ラベル装着装置 - Google Patents

ラベル装着装置

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JP2002087417A
JP2002087417A JP2000277431A JP2000277431A JP2002087417A JP 2002087417 A JP2002087417 A JP 2002087417A JP 2000277431 A JP2000277431 A JP 2000277431A JP 2000277431 A JP2000277431 A JP 2000277431A JP 2002087417 A JP2002087417 A JP 2002087417A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ある程度の長さを有するロングラベルであって
も、十分かつ確実に開口させることができるラベル開口
手段を備えたラベル装着装置を提供する。 【解決手段】シート状に折り畳まれた筒状のラベルL
を、各装着ヘッド10に設けられたラベル開口手段21
によって予備的に開口した状態で、閉成状態の開閉爪2
7を挿入し、開閉爪27を開成させることによって拡開
したラベルLにボトルBを挿入した後、開閉爪27をラ
ベルLから抜き取ることによって、ボトルBにラベルL
を装着する。ラベル開口手段21は、シート状に折り畳
まれた筒状のラベルLの上端開口部付近及び下端開口部
をそれぞれ把持すると共にそのラベルLの把持面を吸引
した後、ラベルLの把持を解除して相互に離間すること
でラベルLを開口させる揺動アーム22、23を有して
おり、ラベルLの装着の際には、揺動アーム22、23
によって把持することで、ラベルLを開閉爪27やボト
ルBに保持するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、瓶、ボトル等の
被装着体にシュリンクラベルやストレッチラベル等の筒
状のラベルを装着するためのラベル装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】瓶やボトル等の胴部外周面に筒状のスト
レッチラベルを装着するラベル装着装置としては、複数
の装着ヘッドを備えたロータリ型のラベル装着装置があ
り、こういったロータリ型のラベル装着装置では、図1
1に示すように、筒状のストレッチラベルLに嵌挿され
た閉成状態の開閉爪51を開成することによって、スト
レッチラベルLを所定の開口状態に保持すると共に、ク
ランプ部材52によって開閉爪51部分でストレッチラ
ベルLを把持することでストレッチラベルLを開閉爪5
1に保持した状態で、ストレッチラベルLにボトルB等
を挿入した後、今度は、クランプ部材52によって挿入
されたボトルB部分でストレッチラベルLを把持するこ
とでストレッチラベルLをボトルBに保持した状態で、
開閉爪51をストレッチラベルLから抜き取ることによ
って、ボトルB等にストレッチラベルLが装着されるよ
うになっている。
【0003】ところで、こういったラベル装着装置に
は、筒状のストレッチラベルLが連続的につながった状
態でシート状に折り畳まれた長尺帯状のラベル形成基材
を順次切断することで個別のストレッチラベルLを形成
しながら供給するのが一般的であるので、各装着ヘッド
には、折り畳まれた状態で供給されるシート状のストレ
ッチラベルLを、閉成状態の開閉爪51に嵌挿するため
に、予備的に開口するラベル開口手段が設けられてい
る。
【0004】ラベル開口手段は、図12に示すように、
シート状に折り畳まれた筒状のストレッチラベルLを把
持する、先端の把持面に吸引部62を有する一対の揺動
アーム61を備えており、同図(a)、(b)に示すよ
うに、この揺動アーム61によってストレッチラベルL
の中央部を把持した後、その把持したストレッチラベル
Lを吸引部62によってそれぞれ吸引保持した状態で、
同図(c)、(d)に示すように、揺動アーム61の把
持面を相互に離間させることでシート状に折り畳まれた
ストレッチラベルLを筒状に開口させるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、長尺帯状のラベル形成基材をロータリカッタ等に
よって切断すると、その切断部分が融着(擬似接着)さ
れるので、このようにして形成された個別のラベルの長
さ方向の中央部のみを一対の揺動アームによって吸引把
持した後に開成させるだけでは、切断部分に生じた融着
(擬似接着)状態を容易に解除することができず、十分
かつ確実にラベルを開口させることができないという問
題がある。
【0006】特に、ボトル等に装着しようとするラベル
が、ある程度の長さを有するロングラベルの場合、その
長さ方向の中央部のみを揺動アームによって開こうとし
ても、その開口力が、融着(擬似接着)状態にある両端
開口部にまで伝搬しにくく、こういったロングラベルに
ついては、ほとんど開口させることができないのが現状
である。
【0007】さらに、ラベル自体が付着力の強いポリエ
チレン系フィルムによって形成されている場合や、ラベ
ルを瞬時に開口しなければならないような高速で運転さ
れるラベル装着装置では、ラベルの開口不良が顕著に現
れることになる。
【0008】そこで、この発明の課題は、ある程度の長
さを有するロングラベルであっても、十分かつ確実に開
口させることができるラベル開口手段を備えたラベル装
着装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、この発明は、複数の装着ヘッドを備え
たロータリ型のラベル装着装置であって、シート状に折
り畳まれた状態で前記装着ヘッドに供給される筒状のラ
ベルを予備的に開口した後、その内側に挿入された開閉
爪によって所定の開口状態に保持しながら前記ラベルに
被装着体を挿入し、前記開閉爪を前記ラベルから抜き取
ることによって、前記被装着体に前記ラベルを装着する
ようにしたラベル装着装置において、シート状に折り畳
まれた筒状の前記ラベルを、その上端開口部側及び下端
開口部側でそれぞれ開口するラベル開口手段を設けたの
である。
【0010】以上のように構成されたラベル装着装置で
は、シート状に折り畳まれた状態で供給される筒状のラ
ベルを、長さ方向の中央部ではなく、上端開口部側及び
下端開口部側でそれぞれ開口するラベル開口手段が設け
られているので、ある程度の長さを有するロングラベル
の場合であっても、その開口力が、融着(擬似接着)状
態にある両端開口部に確実に伝搬され、ラベルを十分か
つ確実に開口することができる。
【0011】また、請求項2にかかるラベル装着装置の
ように、前記ラベル開口手段は、シート状に折り畳まれ
た筒状の前記ラベルを把持すると共にそのラベルの把持
面をそれぞれ吸引した後、前記ラベルの把持を解除して
相互に離間することで前記ラベルを開口させる、先端に
吸引部を有する一対の揺動アームを備え、一対の前記揺
動アームは、シート状に折り畳まれた前記ラベルを開口
させる際に、シート状に折り畳まれた前記ラベルを吸引
把持した状態で、前記吸引部を前記ラベルの周方向に相
対移動させることで、前記ラベルに捻りを加えるように
したものにあっては、ラベルを開口させる際にラベルに
加えられる捻りによって、ラベルの両端開口部における
融着(擬似接着)状態が解除されるので、ラベルを開口
させ易くなるという効果がある。
【0012】特に、請求項3にかかるラベル装着装置の
ように、前記ラベル開口手段は、前記ラベルの上端開口
部側を開口する一対の前記揺動アームと、前記ラベルの
下端開口部側を開口する一対の前記揺動アームとを備
え、2組の前記揺動アームが、前記ラベルに対して、そ
れぞれ異なる方向に捻りを加えるようになっているもの
にあっては、ラベルの上端開口部と下端開口部とに異な
る方向に捻りが加えられることで、ラベルの上端開口部
及び下端開口部におけるひずみ量が大きくなるので、ラ
ベルの上端開口部及び下端開口部における融着(擬似接
着)状態がさらに解除され易くなるという効果がある。
【0013】また、請求項4にかかるラベル装着装置の
ように、前記ラベル開口手段は、前記ラベルの下端開口
部側を開口する一対の前記揺動アームが、前記開閉爪に
よって所定の開口状態に保持された前記ラベルを前記開
閉爪に対応する部分で把持することによって、前記ラベ
ルを前記開閉爪に保持するクランプ機能を備えているも
のにあっては、開閉爪によって所定の状態に開口された
ラベルを開閉爪に保持するためのクランプ部材を別途設
ける必要がなく、ラベルの開口機能と保持機能とを1つ
の部材によって実現することができるので、装着ヘッ
ド、ひいては装置全体をコンパクトにすることが可能に
なる。
【0014】また、被装着体が挿入された状態のラベル
から開閉爪を抜き取る際に、ラベルの上端開口部側に配
設された揺動アームによって、挿入された被装着体と共
にラベルを把持することができる場合は、請求項5にか
かるラベル装着装置のように、前記ラベル開口手段は、
前記ラベルの上端開口部側を開口する一対の前記揺動ア
ームが、前記被装着体が挿入された前記ラベルを前記開
閉爪以外の部分で把持することによって、前記ラベルを
前記被装着体に保持するクランプ機能を備えていると、
ラベルを被装着体に保持するためのクランプ部材を別途
設ける必要がなく、ラベルの開口機能と保持機能とを1
つの部材によって実現することができるので、装着ヘッ
ド、ひいては装置全体をさらにコンパクトにすることが
可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は、PETボトル(以下、ボト
ルという。)Bにポリエステル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂等からなる熱収縮性フィルムによって形成された筒
状のシュリンクラベル(以下、ラベルという。)Lを装
着するためのラベル装着システム1を示しており、この
ラベル装着システム1は、ベルトコンベア7、スターホ
イール2a、スクリューコンベア2b及びスターホイー
ル2cからなるボトル供給装置2と、基材繰出部3aに
よって基材ロールから繰り出された長尺のラベル形成基
材Mを順次切断しながらラベルLを形成し、そのラベル
Lを第1のラベル受渡位置αに順次供給するラベル供給
装置3と、このラベル供給装置3によって第1のラベル
受渡位置αに供給されたラベルLを受け取って第2のラ
ベル受渡位置βに搬送するラベル受渡装置4と、ボトル
供給位置γにおいて前記ボトル供給装置2から供給され
たボトルBを受け取り、ボトル送出位置δまで搬送する
と共に、前記ラベル受渡装置4によって搬送されてきた
ラベルLを第2のラベル受渡位置βにおいて受け取り、
ボトルBをボトル供給位置γからボトル送出位置δまで
搬送する間に、ラベルLをボトルBに装着するロータリ
型のラベル装着装置5と、このラベル装着装置5によっ
てラベルLが装着されたボトルBを搬出する、スターホ
イール6a、スクリューコンベア6b及びベルトコンベ
ア7からなるボトル搬送装置6とから構成されている。
【0016】なお、前記ラベル形成基材Mは、ボトルB
に装着する筒状のラベルLが連続的に繋がったものであ
り、前記基材繰出部3aにおいてはシート状に折り畳ん
だ状態でドラムに巻回されている。また、基材繰出部3
aから繰り出されたシート状のラベル形成基材Mは、ボ
トルBにラベルLを装着する際に再び筒状に開きやすく
するために、その供給途中において折り返すことで折り
畳み位置を変化させるようにしている(図1参照)。
【0017】前記ラベル装着装置5は、図1及び図2に
示すように、回転軸(図示せず)から放射状に張り出し
た複数の支持アーム11、12を介して、回転軸を中心
とした同心円上に一定間隔で取り付けられた多数のラベ
ル装着ヘッド10を備えており、各ラベル装着ヘッド1
0によって、第2のラベル受渡位置βにおいて受け取っ
たシート状に折り畳まれた筒状のラベルLがボトルBの
外径より大きく拡開され、この拡開されたラベルLが、
ボトル供給位置γにおいて受け取ったボトルBがボトル
送出位置δまで搬送される途中で、ボトルBの胴部に装
着されるようになっている。
【0018】前記ラベル装着ヘッド10は、第2のラベ
ル受渡位置βにおいて受け取ったシート状に折り畳まれ
た筒状のラベルLを、ラベル装着レベルでボトルBの外
径より大きく拡開するラベル拡開機構20と、ボトル供
給位置γにおいて前記ラベル装着レベルの下方位置にあ
る昇降台43に載置されたボトルBを、昇降台43を上
昇させることによって、ラベル装着レベルにおいて拡開
されたラベルLに挿入するボトル昇降機構40とから構
成されている。
【0019】前記ラベル拡開機構20は、図2に示すよ
うに、ラベル受渡装置4によって受け渡されるシート状
に折り畳まれたラベルLを、昇降台43に載置されたボ
トルBの直上位置で受け取って筒状に開口するラベル開
口手段21と、このラベル開口手段21によって開口さ
れたラベルLを、開閉爪27によってボトルBの外径よ
り大きく拡開するラベル拡開手段25とから構成されて
おり、前記ラベル開口手段21は、支持アーム11によ
ってラベル装着レベルに固定設置され、前記ラベル拡開
手段25は、その開閉爪27がラベル装着レベルに対し
て昇降自在に設置されている。
【0020】前記ラベル開口手段21は、図2ないし図
4に示すように、開閉可能な上下二対の揺動アーム2
2、23と、この揺動アーム22、23の把持部22
a、23aに形成された吸引口から吸引することで揺動
アーム22、23に把持されたラベルLの両面をそれぞ
れ把持部22a、23aに吸引保持させる図示しない吸
引手段と、揺動アーム22、23を開閉させる開閉駆動
手段24とから構成されており、ラベル受渡装置4によ
って搬送されてきたシート状に折り畳まれたラベルL
を、第2のラベル受渡位置βにおいて、揺動アーム2
2、23がそれぞれ把持することによって受け取った
後、吸引手段が作動することでラベルLの両面を把持部
22a、23aにそれぞれ吸引把持した状態で、その揺
動アーム22、23を開成してラベルLの両面を相互に
離間させることにより、ラベルLを筒状に開口するよう
になっている。
【0021】上下二対の揺動アーム22、23は、図3
に示すように、シート状に折り畳まれた筒状のラベルL
を、その下端開口部及び上端開口部付近の2箇所でそれ
ぞれ把持するようになっており、長尺のラベル形成基材
Mを切断することによって形成されるラベルLの両端開
口部に通常発生する融着(擬似接着)部分を集中的に開
口させるようになっている。
【0022】前記開閉駆動手段24は、図2ないし図4
に示すように、揺動アーム22、23を常時閉成方向に
付勢するバネ241、242と、揺動アーム22、23
の基端部側にそれぞれ取り付けられた一対のカムフォロ
ア243、244と、この一対のカムフォロア243、
244にそれぞれ当接する個別のカム面を有するカム部
材245と、このカム部材245をカムフォロア24
3、244間で進退させる操作杆246とを備えてお
り、操作杆246は、支持アーム11に取り付けられた
ベース部分に、カム部材245の進退方向にスライド自
在に支持されている。
【0023】支持アーム11には、軸受を介して上下に
貫通する回転軸247が支持されており、この回転軸2
47には、その下端部に、ラベル装着ヘッド10の回転
軌道に沿って配設された環状の板材31に形成されたカ
ム溝311に嵌り込むカムフォロア248がアーム24
8aを介して取り付けられていると共に(図2参照)、
その上端部に、操作杆246の裏面に形成された凹部に
嵌合するローラ249がアーム249aを介して取り付
けられている。
【0024】以上のように構成された開閉駆動手段24
では、カム溝311及びカムフォロア248からなるカ
ム機構によってアーム248aが揺動すると、回転軸2
47が回転し、これに伴って、図4に実線及び一点鎖線
で示すように、回転軸247の上端部に取り付けられた
アーム249aが揺動する。このアーム249aの揺動
によって、アーム249aに取り付けられたローラ24
9が操作杆246をスライドさせるので、カム部材24
5がカムフォロア243、244間で進退し、これに伴
って、カム部材245のカム面が揺動アーム22、23
に支持されたカムフォロア243、244を、バネ24
1、242の付勢力に抗して外側に押し広げることによ
り、揺動アーム22、23が開閉するようになってい
る。
【0025】また、このラベル開口手段21は、ラベル
Lを筒状に開口する際、シート状に折り畳まれたラベル
Lを揺動アーム22、23によって吸引把持した後、そ
の揺動アーム22、23を即座に開成してラベルLの両
面を相互に離間させるのではなく、図9(a)に示すよ
うに、シート状に折り畳まれたラベルLを揺動アーム2
2、23が把持した状態で、同図(b)〜(d)に示す
ように、把持部22a、23aをラベルLの周方向に相
対移動させることによって、ラベルLに捻りを加えるこ
とができるようになっており、このように、ラベルLの
両端開口部に捻りを加えることで、長尺のラベル形成基
材Mを順次切断することによって形成されたラベルLの
両端開口部における融着(擬似接着)状態が解除される
ので、シート状に折り畳まれたラベルLを容易かつ確実
に開口させることができる。
【0026】なお、このラベル開口手段21は、シート
状に折り畳まれた状態のラベルLを筒状に開口するもの
であるが、揺動アーム22、23は、ラベルLの開口作
業を行うだけではなく、後に詳述するように、ラベルL
をボトルBに装着する際に、ラベルLを開閉爪27と共
に把持することでラベルLを開閉爪27に保持したり、
ラベルLをボトルBと共に把持することでラベルLをボ
トルBに保持したりするクランプ機能を備えており、上
下二対の揺動アーム22、23は、こういったクランプ
動作の際に異なる動きをすることになるので、カム部材
245は、上下二対の揺動アーム22、23を開閉させ
るカムフォロア243、244が当接するカム面が相互
に異なる形状を有している。
【0027】前記ラベル拡開手段25は、図2、図5及
び図6に示すように、支持アーム11に上下方向にスラ
イド自在に支持されたベース板26と、このベース板2
6に支持された開閉可能な一対の開閉爪27と、ベース
板26、即ち、ベース板26に支持された一対の開閉爪
27を昇降させる昇降駆動手段28と、一対の開閉爪2
7を開閉させる開閉駆動手段29とから構成されてい
る。
【0028】昇降駆動手段28は、図5に示すように、
ベース板26の下端部に支持されたカムフォロア281
と、このカムフォロア281が嵌り込む、ラベル装着ヘ
ッド10の回転軌道に沿って配設された環状の板材32
の外周面に形成されたカム溝321とからなるカム機構
によって構成されており、カムフォロア281がカム溝
321に沿って昇降しながら移動することで、ベース板
26及びこのベース板26に支持された開閉爪27が昇
降するようになっている。
【0029】開閉駆動手段29は、図5及び図6に示す
ように、ベース板26に水平移動可能に支持された一対
のスライドベース291、292と、一対の開閉爪27
をそれぞれのスライドベース291、292に支持する
アーム293、294と、一対の開閉爪27を常時閉成
方向に付勢するために両アーム293、294に取り付
けられたバネ295と、スライドベース291、292
にそれぞれ取り付けられたカムフォロア296、297
と、このカムフォロア296、297にそれぞれ当接す
るカム面を有する、上下方向にスライド自在にベース板
26に支持されたカム板298と、このカム板298の
下端部に支持されたカムフォロア299及びこのカムフ
ォロア299が嵌り込む、板材32の外周面に形成され
たカム溝322からなるカム機構によって構成されてお
り、カムフォロア299がカム溝322に沿って昇降し
ながら移動することでカム板298が昇降し、これに伴
って、カム板298のカム面がスライドベース291、
292に支持されたカムフォロア296、297を、バ
ネ295の付勢力に抗して外側に押し広げることによ
り、スライドベース291、292に支持された開閉爪
27が開閉するようになっている(図6(a)、(b)
参照)。
【0030】前記ボトル昇降機構40は、図2に示すよ
うに、支持アーム12に上下動自在に支持された操作杆
41と、この操作杆41の下端部に取付アーム42を介
して取り付けられた、ボトルBを載置するための昇降台
43と、操作杆41に取付アーム44を介して取り付け
られた、図示しないカム溝に嵌り込むカムフォロア45
とを備えており、カム溝及びカムフォロア45からなる
カム機構によって操作杆41を上下動させることで、昇
降台43を昇降させるようになっている。
【0031】また、ボトル昇降機構40は、ボトルBが
載置された状態で昇降台43を降下させる際に、昇降台
43の降下動作と連動して降下しながら、ボトルBを昇
降台43上に保持する保持手段を備えており、この保持
手段は、支持アーム12に上下動自在に支持された操作
杆46と、この操作杆46の下端部に取り付けられた、
ボトルBの頭部に嵌り込む頭部ホルダ47と、操作杆4
6の上端部に取付アーム48を介して取り付けられた、
図示しないカム溝に嵌り込むカムフォロア49とから構
成され、カム溝及びカムフォロア49からなるカム機構
によって操作杆46を上下動させることで、頭部ホルダ
47を昇降させるようになっている。
【0032】以上のように構成されたラベル装着装置5
は、まず、図1に示すように、ラベル受渡装置4によっ
てラベル受渡位置βに搬送されてきたシート状に折り畳
まれた筒状のラベルLの上端開口部側及び下端開口部側
を、揺動アーム22、23がそれぞれ把持することによ
り受け取ることになるが、第2のラベル受渡位置βで
は、図7(a)に示すように、ラベル装着ヘッド10
は、ラベル装着レベルに固定設置されている揺動アーム
22、23の上方に頭部ホルダ47が、下方側に開閉爪
27がそれぞれ位置しており、ラベル装着ヘッド10が
ラベル受渡位置βに接近しながら、揺動アーム22、2
3が徐々に閉成すると共に開閉爪27も閉成し、同図
(a)に示すように、ラベル受渡位置βにおいて揺動ア
ーム22、23がラベルLを把持することで、ラベル受
渡装置4からラベルLを受け取ってボトル送出位置δま
でラベルLが搬送される(同図(b)参照)。なお、こ
のとき、同図(a)に示すように、昇降台43には、前
工程でラベルLが装着されたボトルBが載置されてお
り、同図(b)に示すように、ボトル送出位置δにおい
て、ラベルLが装着されたボトルBがボトル搬送装置6
に引き渡される。
【0033】揺動アーム22、23は、ラベルLを吸引
把持した後、直ちに開成することなく、まず、ラベルL
を吸引把持している把持部22a、23aを、ラベルL
の周方向に相互に位置ずれ(相対移動)させることでラ
ベルLに捻りを加えて、ラベルLの両端開口部に生じて
いる融着(擬似接着)状態を解除する(図9参照)。な
お、このとき、上下二対の揺動アーム22、23は、そ
れぞれの把持部22a、23aが同方向に位置ずれする
ようになっており、ラベルLは、その上下で同方向に捻
りが加えられることになる。
【0034】このようにして、ラベルLの両端開口部の
融着(擬似接着)状態が解除されると、図7(c)〜
(d)に示すように、ラベルLを把持している揺動アー
ム22、23が徐々に開成することで、ラベルLが徐々
に開口されていく。これに伴って、閉成状態の開閉爪2
7が上昇していき、揺動アーム22、23によって筒状
に開口されたラベルLに挿入されると共に、ボトル供給
位置γにおいて、ボトル供給装置2から引き渡された新
たなボトルBが昇降台43に載置される。
【0035】次に、同図(e)に示すように、ラベルL
に挿入された閉成状態の開閉爪27が開成することで、
ラベルLがラベル装着レベルにおいて拡開されると共
に、ボトルBを載置した昇降台43が上昇し始める。こ
のとき、図10(a)〜(e)に示すように、ラベルL
を予備的に開口している揺動アーム22、23は、開閉
爪27がラベルLに挿入された後もラベルLに対する吸
引動作を継続し、下位の揺動アーム23と開閉爪27と
の間にラベルLが挟み込まれた時点で、その吸引動作を
解除する。このように、ラベルLは、開閉爪27によっ
て拡開されるまでの間、全くフリーな状態になることが
なく、常時、確実に位置決めされているので、ラベルL
を装着しようとするボトルBが角形のボトルであって
も、ラベルLがボトルBに対して位置ずれを起こすこと
がなく、ボトルBの所定位置にラベルLを確実に装着す
ることが可能となる。
【0036】このようにして、開閉爪27によって拡開
されたラベルLは、同図(f)に示すように、下位の揺
動アーム23によってクランプされることでその下端開
口部が開閉爪27に保持されると共に、吸引動作を解除
した上位の揺動アーム22がさらに開成してラベルLの
外周面から離反した状態で、昇降台43によって上昇し
てくるボトルBが下端開口部から拡開されたラベルLに
挿入される。このとき、上述したように、ラベルLは下
位の揺動アーム23によって開閉爪27に保持されてい
るので、ボトルBをラベルLに挿入する際に、ラベルL
がボトルBと共に持ち上げられることはない。
【0037】このようにして、拡開されたラベルLに挿
入されたボトルBが所定位置まで上昇すると、図7
(g)(図8(a))に示すように、予め揺動アーム2
2の上方位置に待機していた頭部ホルダ47にボトルB
の頭部が嵌り込む。ここで、図8(b)に示すように、
ラベルLの上部を上位の揺動アーム22がクランプする
ことによって、ラベルLの上部をボトルBに保持すると
共に、ラベルLの下端開口部を開閉爪27に保持してい
た下位の揺動アーム23が開成してラベルLの外周面か
ら離反した後、同図(c)に示すように、開閉爪27を
降下させることによってラベルLから開閉爪27を抜き
取ると、ラベルLがボトルBの所定位置に装着された状
態となる。
【0038】ここで、同図(d)に示すように、上位の
揺動アーム22が開成することによってボトルBに対す
るラベルLの保持を解除すると共に開閉爪27が開成し
た状態で、同図(e)〜(f)に示すように、昇降台4
3及び頭部ホルダ47が共に降下することで、ラベルL
が装着されたボトルBをラベル装着レベルから退避させ
た後、頭部ホルダ47が上昇して元の位置に復帰し、上
述したように、ボトル送出位置δにおいて、ラベルLが
装着されたボトルBがボトル搬送装置6に引き渡され
る。その後、熱風ヒータやスチームヒータ等の加熱手段
によってラベルLを加熱すると、ラベルLがボトルBの
外周面に沿うように収縮し、ボトルBに密着する。
【0039】以上のように、このラベル装着装置5で
は、シート状に折り畳まれた状態で供給される筒状のラ
ベルLを、その下端開口部及び上端開口部付近の2箇所
でそれぞれ開口する2組の揺動アーム22、23を有す
るラベル開口手段21が各ラベル装着ヘッド10にそれ
ぞれ設けられているので、ラベルLがある程度の長さを
有するロングラベルの場合であっても、その開口力が、
融着(擬似接着)状態にある両端開口部に確実に伝搬さ
れ、ラベルLを十分かつ確実に開口することができる。
従って、ラベルL自体が付着力の強いポリエチレン系フ
ィルムによって形成されている場合や、ラベルLを瞬時
に開口しなければならない高速運転の場合であっても、
ラベルLに開口不良が発生することがなく、ボトルBに
対するラベルLの装着作業を確実に行うことができる。
【0040】また、このラベル装着装置5では、上述し
たように、ラベルLを開口する前に捻りを加えることに
より、ラベルLの両端開口部の融着(擬似接着)状態を
予め解除するようにしているので、ラベルLをより確実
に開口させることができるという効果がある。
【0041】また、このラベル装着装置5では、ラベル
開口手段21を構成している下位の揺動アーム23が、
開閉爪27によって拡開されたラベルLをクランプする
ことでラベルLを開閉爪27に保持するクランプ機能を
備えていると共に、上位の揺動アーム22が、ボトルB
が挿入されたラベルLをクランプすることでラベルLを
ボトルBに保持するクランプ機能を備えているので、開
閉爪27によって拡開されたラベルLを開閉爪27に保
持するためのクランプ部材やラベルLをボトルBに保持
するためのクランプ部材を別途設ける必要がなく、ラベ
ルLの開口機能と保持機能とを揺動アーム22、23に
よって実現することができるので、ラベル装着ヘッド1
0、ひいては装置5全体がさらにコンパクトになる。
【0042】また、このラベル装着装置5では、昇降台
43によって持ち上げられたボトルBの頭部に頭部ホル
ダ47を嵌め込んだ状態で、昇降台43の降下動作と連
動するように、昇降台43と共に頭部ホルダ47を降下
させることで、ボトルBを昇降台43上に確実に載置し
た状態で降下させるようにしたため、高速でラベルLの
装着を行うために、昇降台43の昇降速度を速くした場
合でも、ボトルBが昇降台43の降下動作に追従できず
に昇降台43から浮き上がった状態で自然落下したり、
ローター搬送による遠心力によってボトルBの姿勢が崩
れて周囲に配設されたクランプ部材22や開閉爪27と
接触して昇降台43から脱落するといったこともなく、
ボトル昇降機構40についても、ラベル装着装置5の高
速運転に対応できるようになっている。
【0043】なお、上述した実施形態では、ボトルBに
装着しようとするラベルLが、ボトルBの胴部を略全体
的に覆うロングラベルの場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、本発明のラベル装着装置
は、容器の胴部を部分的に覆う短いラベルについても適
用することができることはいうまでもない。
【0044】また、上述した実施形態では、ラベルLに
捻りを加える際に、上位の揺動アーム22と下位の揺動
アーム23とを同方向に相対移動させるようにしている
が、これに限定されるものではなく、例えば、上位の揺
動アーム22と下位の揺動アーム23とを異なる方向に
相対移動させることも可能である。このように、ラベル
Lの上端開口部側と下端開口部側とに異なる方向に捻り
が加わると、ラベルLの上端開口部及び下端開口部にお
けるひずみ量が大きくなるので、ラベルLの上端開口部
及び下端開口部における融着(擬似接着)状態がさらに
解除され易くなるという効果がある。
【0045】また、上述した実施形態では、ラベルLを
ボトルBに保持するために、ラベルLの上端開口部付近
を開口する上位の揺動アーム22にクランプ機能を持た
せているが、ラベルを装着しようとするボトル等の被装
着体の形状によっては、ラベルの上端開口部側を開口さ
せる揺動アームによって、ラベルの上端開口部付近をク
ランプすることができない場合もあるので、そのような
場合には、上位の揺動アームにクランプ機能を持たせる
ことなく、ラベルの中間部分をクランプするクランプ部
材を別途設ける構成を採用することも可能である。
【0046】また、上述した実施形態では、昇降自在の
開閉爪27を上昇させることで、所定の高さ位置に固定
設置された揺動アーム22、23によって予備的に開口
されたラベルLに開閉爪27を挿入するようにしている
が、これに限定されるものではなく、昇降自在の揺動ア
ームを降下させることで、その揺動アームによって予備
的に開口されたラベルLを、所定の高さ位置に固定設置
されている開閉爪27に嵌挿する構成を採用することも
可能である。
【0047】また、上述した実施形態では、PETボト
ルBにシュリンクラベルLを装着する場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、本発明のラベ
ル装着装置は、瓶、缶等の種々の容器や筒状体にシュリ
ンクラベルやストレッチラベル等の種々の筒状ラベルを
装着する場合に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるラベル装着装置の一実施形態
を備えたラベル装着システムを示す概略平面図である。
【図2】同上のラベル装着装置におけるラベル装着ヘッ
ドを示す概略図である。
【図3】同上のラベル装着ヘッドにおけるラベル開口手
段を側方から視た概略構成図である。
【図4】同上のラベル開口手段を上方から視た概略構成
図である。
【図5】同上のラベル装着ヘッドにおけるラベル拡開手
段を側方から視た概略構成図である。
【図6】(a)は同上のラベル拡開手段における開閉爪
が開成した状態を示す概略正面図、(b)は同上のラベ
ル拡開手段における開閉爪が閉成した状態を示す概略正
面図である。
【図7】(a)〜(g)は同上のラベル装着装置におけ
るラベル装着動作を示す動作説明図である。
【図8】(a)〜(f)は同上のラベル装着装置におけ
るラベル装着動作を示す動作説明図である。
【図9】(a)〜(d)は同上のラベル開口手段におけ
るラベルの捻り動作を示す動作説明図である。
【図10】(a)〜(e)は同上のラベル拡開手段によ
るラベルの拡開動作の際における揺動アームの吸引状態
を説明するための説明図である。
【図11】従来のラベル装着装置におけるラベル装着動
作を示す動作説明図である。
【図12】(a)〜(d)は従来のラベル装着装置に搭
載されたラベル開口手段によるラベルの開口動作を示す
動作説明図である。
【符号の説明】
1 ラベル装着システム 5 ラベル装着装置 20 ラベル拡開機構 21 ラベル開口手段 22、23 揺動アーム 24 開閉駆動手段 25 ラベル拡開手段 27 開閉爪 28 昇降駆動手段 29 開閉駆動手段 40 ボトル昇降機構 B ボトル L シュリンクラベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 3/04 G09F 3/04 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の装着ヘッドを備えたロータリ型の
    ラベル装着装置であって、シート状に折り畳まれた状態
    で前記装着ヘッドに供給される筒状のラベルを予備的に
    開口した後、その内側に挿入された開閉爪によって所定
    の開口状態に保持しながら前記ラベルに被装着体を挿入
    し、前記開閉爪を前記ラベルから抜き取ることによっ
    て、前記被装着体に前記ラベルを装着するようにしたラ
    ベル装着装置において、 シート状に折り畳まれた筒状の前記ラベルを、その上端
    開口部側及び下端開口部側でそれぞれ開口するラベル開
    口手段を設けたことを特徴とするラベル装着装置。
  2. 【請求項2】 前記ラベル開口手段は、シート状に折り
    畳まれた筒状の前記ラベルを把持すると共にそのラベル
    の把持面をそれぞれ吸引した後、前記ラベルの把持を解
    除して相互に離間することで前記ラベルを開口させる、
    先端に吸引部を有する一対の揺動アームを備え、 一対の前記揺動アームは、シート状に折り畳まれた前記
    ラベルを開口させる際に、シート状に折り畳まれた前記
    ラベルを吸引把持した状態で、前記吸引部を前記ラベル
    の周方向に相対移動させることで、前記ラベルに捻りを
    加えるようになっている請求項1に記載のラベル装着装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ラベル開口手段は、前記ラベルの上
    端開口部側を開口する一対の前記揺動アームと、前記ラ
    ベルの下端開口部側を開口する一対の前記揺動アームと
    を備え、 2組の前記揺動アームが、前記ラベルに対して、それぞ
    れ異なる方向に捻りを加えるようになっている請求項2
    に記載のラベル装着装置。
  4. 【請求項4】 前記ラベル開口手段は、前記ラベルの下
    端開口部側を開口する一対の前記揺動アームが、前記開
    閉爪によって所定の開口状態に保持された前記ラベルを
    前記開閉爪に対応する部分で把持することによって、前
    記ラベルを前記開閉爪に保持するクランプ機能を備えて
    いる請求項1、2または3に記載のラベル装着装置。
  5. 【請求項5】 前記ラベル開口手段は、前記ラベルの上
    端開口部側を開口する一対の前記揺動アームが、前記被
    装着体が挿入された前記ラベルを前記開閉爪以外の部分
    で把持することによって、前記ラベルを前記被装着体に
    保持するクランプ機能を備えている請求項4に記載のラ
    ベル装着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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DE102011087723A1 (de) * 2011-12-05 2013-06-06 Krones Aktiengesellschaft Vorrichtung und Verfahren zum Etikettieren von Behältern mit Etikettenhülsen

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6978819B2 (en) 2003-06-10 2005-12-27 Nippon Automatic Fine Machinery Co., Ltd. Tubular label fitting apparatus for containers
DE102011087723A1 (de) * 2011-12-05 2013-06-06 Krones Aktiengesellschaft Vorrichtung und Verfahren zum Etikettieren von Behältern mit Etikettenhülsen

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