JP2002087366A - 自動二輪車のエンジン懸架構造 - Google Patents

自動二輪車のエンジン懸架構造

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JP2002087366A
JP2002087366A JP2000276252A JP2000276252A JP2002087366A JP 2002087366 A JP2002087366 A JP 2002087366A JP 2000276252 A JP2000276252 A JP 2000276252A JP 2000276252 A JP2000276252 A JP 2000276252A JP 2002087366 A JP2002087366 A JP 2002087366A
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Masao Kawase
正雄 川瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動を有効に軽減することを可能としながらエ
ンジンを車体フレームへ迅速且容易に組付可能である。 【解決手段】ヘッドパイプ2と、このヘッドパイプ2の
後側から後方に延びる左右一対のメインフレーム6a,
6bと、このメインフレーム6a,6bの後側から下方
に延びるリヤアームブラケット7a,7bと、ヘッドパ
イプ2の後側から斜め下後方に延びてリヤアームブラケ
ット7a,7bに接続した左右一対のダウンチューブ1
0a,10bを有し、左右一対のうち一方のダウンチュ
ーブが着脱可能である車体フレーム1にエンジン26を
支持し、エンジン26の後側を車体フレーム1に支持
し、エンジン26の前側をリンク機構40を介して左右
のダウンチューブ10a,10bそれぞれに支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車のエ
ンジン懸架構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の車体フレームは、ヘッドパ
イプと、このヘッドパイプの後側から後方に延びる左右
一対のメインフレームと、このメインフレームの後側か
ら下方に延びるリヤアームブラケットと、ヘッドパイプ
の後側から斜下後方に延びてリヤアームブラケットに接
続した左右一対のダウンチューブを有し、この車体フレ
ームにエンジン懸架するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような車体フレー
ムにエンジンを搭載する場合に、ダウンチューブが一体
に設けられていると、車体フレームの側方よりエンジン
が重ならないところから通して組み付ける必要があり、
組付けに時間を要する。
【0004】一方、車体フレームを広げてエンジンが重
ならないようにすると、その分車体フレームが大型化す
るし、外観も良くない等の問題がある。
【0005】さらに、振動を有効に軽減する目的でリン
クを用いたエンジンの懸架構造を採用することがある
が、これもエンジンの組み付けに時間を要する原因にな
っていた。
【0006】この発明は、かかる実情に鑑みなされたも
ので、振動を有効に軽減することを可能としながらエン
ジンを車体フレームへ迅速且容易に組付可能な自動二輪
車のエンジン懸架構造を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0008】請求項1に記載の発明は、『ヘッドパイプ
と、このヘッドパイプの後側から後方に延びる左右一対
のメインフレームと、このメインフレームの後側から下
方に延びるリヤアームブラケットと、前記ヘッドパイプ
の後側から斜め下後方に延びて前記リヤアームブラケッ
トに接続した左右一対のダウンチューブを有し、前記左
右一対のうち一方のダウンチューブが着脱可能である車
体フレームにエンジンを支持し、前記エンジンの後側を
前記車体フレームに支持し、前記エンジンの前側をリン
ク機構を介して前記左右のダウンチューブそれぞれに支
持したことを特徴とする自動二輪車のエンジン懸架構
造。』である。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、左右
一対のうち一方のダウンチューブが着脱可能であり、こ
のダウンチューブを取り外した状態で、エンジンを組み
付けて後側をリヤアームブラケットに支持し、その後エ
ンジンの前側を車体フレームに一体のダウンチューブに
リンク機構を介して取り付け、その後、取り外したダウ
ンチューブを締付固定し、エンジンの前側をリンク機構
を介して支持することで、リンク機構を介してエンジン
の振動を有効に軽減しながら、エンジンを車体フレーム
へ迅速且容易に組付可能である。
【0010】請求項2に記載の発明は、『前記リンク機
構は、左右のブラケットを連結部材で連結し、前記ブラ
ケットは前記ダウンチューブに回動支点と揺動支点とに
より支持され、このブラケットに前記エンジンの前側が
回動支点により支持される構造であることを特徴とする
請求項1に記載の自動二輪車のエンジン懸架構造。』で
ある。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、左右
のブラケットが連結部材で強固に連結され、またエンジ
ンの振動によりダウンチューブに回動支点を支点にして
ブラケットが揺動し、このとき揺動支点で振動が軽減さ
れると共に、所定以上の揺動を規制する。
【0012】請求項3に記載の発明は、『前記エンジン
の後側を少なくとも2箇所で、前記車体フレームに支持
したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
自動二輪車のエンジン懸架構造。』である。
【0013】この請求項3に記載の発明によれば、ダウ
ンチューブへの支持がなくても後側の支持のみで仮支持
が可能で、リンク、ダウンチューブの組付けが容易であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の自動二輪車のエ
ンジン懸架構造の実施の形態を添付図面に基づいて詳細
に説明する。
【0015】図1は自動二輪車の側面図、図2は車体フ
レームにエンジンを支持する状態を示す側面図、図3は
車体フレームの側面図、図4は車体フレームの平面図、
図5は車体フレームの背面図、図6は自動二輪車の後側
の左側面図、図7は後輪懸架装置を示す側面図、図8は
図7のIV-IV線に沿う断面図、図9は自動二輪車の後側
の右側面図、図10はリヤアームの側面図、図11はリ
ヤアームの平面図、図12は図11のXII-XII線に沿う
断面図、図13は排気管の取付部の側面図、図14は図
13のXIV-XIV線に沿う断面図、図15はブラケットの
背面図、図16はブラケットの左面図、図17はブラケ
ットの右面図、図18は車体フレームの前側の底面図、
図19は右側のダウンチューブの左側から見た側面図、
図20は右側のダウンチューブの正面図、図21は右側
のダウンチューブの後側の平面図、図22はリンクの側
面図、図23は図22のXXIII-XXIII線に沿う断面図、
図24は図2のXXIV-XXIV線に沿う断面図、図25は右
側のダウンチューブの前側接続部の正面図、図26は右
側のダウンチューブの後側接続部の底面図、図27は図
2のXXVII-XXVII線に沿う断面図、図28は図2のXXVII
I-XXVIII線に沿う断面図、図29はシートの底面図、図
30はシートの断面図である。
【0016】自動二輪車の車体フレーム1を構成するヘ
ッドパイプ2には、前輪3が懸架されたフロントフォー
ク4が旋回可能に支持され、バーハンドル5により操向
可能になっている。ヘッドパイプ2の後側には、後方へ
延びる左右一対のメインフレーム6a,6bが溶接さ
れ、このメインフレーム6a,6bの後部にはそれぞれ
リヤアームブラケット7a,7bが溶接されている。
【0017】左右一対のメインフレーム6a,6bの後
端にはそれぞれシートフレーム8a,8bが溶接され、
このシートフレーム8a,8bの後側はリヤアームブラ
ケット7a,7bの上部に溶接され後方に延びるバック
ステー9a,9bの後半部に溶接されている。
【0018】シートフレーム8a,8b及びバックスレ
ー9a,9bにはシート90が載置される。また、シー
ト90の前方には燃料タンク91がメインフレーム6
a,6bに載置される。
【0019】シート90には、図29及び図30に示す
ように、シート底板90aに左右一対のU字ロック取付
凹部90bが設けられている。このU字ロック取付凹部
90bは広幅に形成され、小型のU字ロック95はU字
ロック取付凹部90bの内側壁90b1で位置決めさ
れ、大型の小型のU字ロック96はU字ロック取付凹部
90bの外側壁90b2で位置決めされ、ゴムバンド9
7をゴムバンド引っ掛けフック90cに引っ掛けてサイ
ズの異なるU字ロックを保持できるようになっている。
【0020】ヘッドパイプ2の後側には、左右一対のダ
ウンチューブ10a,10bが接続され、この左右一対
のダウンチューブ10a,10bは斜め下後方に延び、
さらに下方で屈曲して後方に延びてリヤアームブラケッ
ト7a,7bに接続されている。
【0021】左側のダウンチューブ10aは、前側がヘ
ッドパイプ2に溶接され、後側はリヤアームブラケット
7aに溶接され、車体フレーム1に一体化されている。
この左側のダウンチューブ10aと左側のメインフレー
ム6aの上部間には、ガゼット11が溶接されている。
ヘッドパイプ2に溶接した取付部材12と右側のメイン
フレーム6aの上部間には、同様に図示しないガゼット
が溶接されている。
【0022】また、ヘッドパイプ2と取付部材12及び
右側のメインフレーム6aの下側には、ガゼット13が
溶接されている。右側のダウンチューブ10bは、前側
と後側に取付部10b1,10b2が溶接されている。
それぞれの取付部10b1,10b2には取付孔10b
11,10b21が形成され、さらに内側に取付面10
b12,10b22が形成されている。
【0023】右側のダウンチューブ10bの取付部10
b1は、図25に示すように、ヘッドパイプ2の取付部
材12の取付部12aに、取付面10b12を当てが
い、取付ビス14を取付孔10b11に挿入して取付部
12aに締付固定する。
【0024】右側のダウンチューブ10bの取付部10
b2は、図26に示すように、右側のリヤアームブラケ
ット7bの取付部7b1に、取付面10b22を当てが
い、取付ビス15を取付孔10b21に挿入して取付部
7b1に締付固定する。右側のダウンチューブ10bの
取付部10b2は、外観プレート93で覆い取付部10
b2が外部から見えないようになっている。
【0025】左右一対のリヤアームブラケット7a,7
bは、鋳造ブラケット16を溶接することで補強され、
この鋳造ブラケット16にはフートレスト30が支持さ
れる。
【0026】このリヤアームブラケット7a,7bは、
クロスメンバー29,17で連結され、さらにクロスメ
ンバー29,17の間に枢支部であるピボット軸23が
設けられている。ピボット軸23にはリヤアーム24の
前側が枢支され、リヤアーム24の後側には後輪25が
支持され、この後輪25にエンジン26の動力がチェー
ン27を介して伝達される。
【0027】リヤアーム24は、図10乃至図12に示
すように、左右一対のフレーム240の前端部を支持パ
イプ241に溶接し、中間部は連結パイプ242により
連結され、後端部にリヤアクスル取付部243が溶接さ
れている。連結パイプ242には、リンク取付部24a
が形成されている。また、右側のフレーム240には、
テンション部材連結部24bが形成されている。
【0028】左右一対のフレーム240は、図12に示
すように、断面形状が上下方向に長い長方形に形成さ
れ、縦方向に延びる部分240aは薄肉にし、横方向に
延びる部分240bは厚肉にし、縦方向に延びる部分2
40aはリブ240cで連結して小型で、しかも剛性が
向上する構造になっている。
【0029】このリヤアーム24の支持パイプ241が
ピボット軸23に枢支され、リヤアクスル取付部243
に後輪25の車軸25aが軸支される。また、図9に示
すように、リヤブレーキ装置250のブラケット251
が車軸25aに軸支して設けられ、このブラケット25
1はテンション部材258を介してテンション部材連結
部24bに支持されている。
【0030】キャリパ252はブレーキホース253を
介してマスタシリンダ254に連通している。マスタシ
リンダ254及びブレーキペダル255は鋳造ブラケッ
ト16に取り付けられている。マスタシリンダ254に
連通するリザーブタンク256は右側のバックステー9
bに取り付けられている。この右側のバックステー9b
には、ブラケット260が取り付けられ、このブラケッ
ト260に排気管20のマフラ20bが取り付けられて
いる。
【0031】リヤアーム24は後輪懸架装置21のリン
ク22により支持され、リンク22は、側面視L字状の
リレーアーム22aと、左右一対のアーム22bから構
成される。リレーアーム22aは、フレーム側に支持軸
80を介して枢支されると共に、この枢支部22a1と
反対側の端部22a2がショックアブソーバ28の下端
部28aに支持軸81を介して回動可能に連結される。
ショックアブソーバ28の上端部28bは、クロスメン
バー29に溶接したブラケット31に連結されている。
【0032】左右一対のアーム22bは、リレーアーム
22aの中間点22a3とリヤアーム24のブラケット
24aとを連結する。中間点22a3は支持軸82を介
して回動可能に連結され、ブラケット24aには支持軸
83を介して回動可能に連結されている。車両の装備且
つ非乗車状態でリレーアーム22aとショックアブソー
バ28の下端部28aとの連結部K1が左右一対のアー
ム22bとの連結部(中間点)K2より上方に位置す
る。
【0033】クロスメンバー17には、ブラケット18
が溶接され、このブラケット18には、メインスタンド
支持部18a、排気管支持部18b及びリンク支持部1
8cが設けられている。メインスタンド支持部18aに
は、メインスタンド19が枢支され、排気管支持部18
bには排気管20の取付部20dが取付ボルト20eを
介して支持され、リンク支持部18cには、後輪懸架装
置21のリンク22が枢支されている。
【0034】このように、メインスタンド19、後輪懸
架装置21のリンク22、排気管20の三者をリヤアー
ム24の枢支部であるピボット軸23より下方の左右一
対のリヤアームブラケット7a,7bであるフレーム部
材同士を連結するクロスメンバー17にブラケット18
を介して支持している。
【0035】このクロスメンバー17に溶接されたブラ
ケット18によりメインスタンド19、後輪懸架装置2
1のリンク22、排気管20の三者を支持するに際し、
側面視でクロスメンバー17の下方でメインスタンド1
9を枢支し、このスタンド支持部18aの前にて排気管
20を支持し、クロスメンバー17の後方で且つスタン
ド支持部18aの上方に後輪懸架装置21のリンク支持
部18cを形成している。
【0036】排気管20はエンジン26の前側から下方
を通り後輪25の右側に延びるように配置されている。
この排気管20には、排気管支持部18bの前方に排気
通路面積を制御する、あるいは排気通路の連結状態を制
御する排気制御装置35が設けられている。排気制御装
置35が排気管支持部18bの前方に、メインスタンド
19や後輪懸架装置21のリンク22から離れて配置さ
れるから、排気制御装置35がメインスタンド19や後
輪懸架装置21のリンク22の配置に対する妨げとなら
ない。
【0037】このように、後輪25からの大きな荷重
(入力)が作用する後輪懸架装置21のリンク22を支
持すべく高剛性に設定されたクロスメンバー17に、メ
インスタンド19、後輪懸架装置21のリンク22、排
気管20を集中して支持するようにしたので、車体フレ
ームの他の部分をこれら支持のために補強する必要はな
く、車体フレーム全体として軽量化が可能である。
【0038】また、クロスメンバー17がリヤアーム2
4の枢支部であるピボット軸23より下方位置に配置さ
れ、この下方位置のスペースを利用してクロスメンバー
17にメインスタンド19、後輪懸架装置21のリンク
22、排気管20を集中して支持し、限られたスペース
に干渉することなく配置することができる。
【0039】また、クロスメンバー17に溶接したブラ
ケット18に、側面視でクロスメンバー17の下方にメ
インスタンド枢支部18aを形成し、このメインスタン
ド枢支部18aの前にて排気管支持部18bを形成し、
クロスメンバー17の後方で且つメインスタンド枢支部
18aの上方に後輪懸架装置21のリンク枢支部18c
を形成したから、クロスメンバー17の下方にメインス
タンド19を枢支することができ、メインスタンド19
を跳ね上げてもクロスメンバー17の後方で且つメイン
スタンド枢支部18aの上方に配置される後輪懸架装置
21のリンク22、及びメインスタンド枢支部18aの
前方において支持される排気管20と干渉することがな
い。
【0040】また、後輪懸架装置21のリンク22を側
面視L字状のリレーアーム22aと左右一対のアーム2
2bとで構成し、車両の装備且つ非乗車状態でリレーア
ーム22aのショックアブソーバ28との連結部K1が
左右一対のアーム22bとの連結部K2より上方に位置
することで、メインスタンド19を跳ね上げてもフレー
ム側のリレーアーム22aとより確実に干渉することが
ない。
【0041】また、メインスタンド19の跳ね上げ角度
も大きくすることができ、車体の左右へのバンク角も大
きく確保することができる。
【0042】また、リレーアーム22aのショックアブ
ソーバ28との連結部K1と、左右一対のアーム22b
との連結部(中間点)K2とを結ぶ仮想線L1の延長部
がメインスタンド支持部18aの上方を通過すること
で、メインスタンド19を跳ね上げてもフレーム側のリ
レーアーム22aとより確実に干渉することがない。
【0043】エンジン26は4サイクルエンジンが用い
られ、このエンジン26の後側がリヤアームブラケット
7a,7bに支持され、前側がダウンチューブ10a,
10bにリンク機構40を介して搭載される。
【0044】リヤアームブラケット7a,7bには、ブ
ラケット36,37が形成されており、このブラケット
36,37にエンジン26の取付ボス部26a,26b
が支持ボルト38,39を介して支持される。
【0045】リンク機構40は、図22乃至図24に示
すように、左右のブラケット41,42を連結部材43
で連結し、ブラケット41,42はダウンチューブ10
a,10bに回動支点P1と揺動支点P2とにより支持
され、このブラケット41,42にエンジン26の前側
が回動支点P3により支持される構造である。
【0046】回動支点P1は、ボス44にブッシュ45
を介して支持管46が設けられ、支持管46の両側には
シール部材47を介してカバー48が設けられ、支持管
46がブラケット41,42に溶接されている。
【0047】揺動支点P2は、カラー49にダンパー5
0を介して支持管51が設けられ、支持管51がブラケ
ット41,42に溶接されている。ダンパー50は、図
22に示すように、外周部50aが支持管51に固着さ
れ、回動支点P1と揺動支点P2とを結ぶ線であるX方
向は内周の一部がカラー49に固着され、このX方向と
直交するリンク40が揺動する方向のY方向は隙間50
bが形成され、ダンパー50のバネ定数はY方向よりX
方向を大きく設定している。
【0048】回動支点P3は、ボス52にブッシュ53
を介して支持管54が設けられ、支持管54の両側には
シール部材55を介してカバー56が設けられ、支持管
54がブラケット41,42に溶接されている。
【0049】回動支点P1及び揺動支点P2は、ダウン
チューブ10a,10bの取付ボス60,61に、ボス
44及びカラー49に挿通した支持ボルト62,63に
より取付られる。また、回動支点P3は、エンジン26
の取付ボス部26cが、ボス52に挿通した支持ボルト
64を介して支持される。
【0050】このようにリンク機構40は、左右のブラ
ケット41,42が連結部材43で強固に連結され、し
かもブラケット41,42はダウンチューブ10a,1
0bに回動支点P1と揺動支点P2とにより支持され、
エンジン26の前側が回動支点P3により支持され、エ
ンジン26の振動により回動支点P1を支点にしてブラ
ケット41,42が揺動し、このとき揺動支点P2のダ
ンパー50で振動が軽減されると共に、所定以上の揺動
を規制するストッパーとなる。
【0051】また、この実施の形態では、左右一対のう
ち右側のダウンチューブ10bが着脱可能であり、この
右側のダウンチューブ10bを取り外した状態で、エン
ジン26を組み付けて後側をリヤアームブラケット7
a,7bに支持し、その後エンジン26の前側の取付ボ
ス部26cを車体フレーム1に一体の左側のダウンチュ
ーブ10aにリンク機構40を介して取り付ける。
【0052】その後、右側のダウンチューブ10bをリ
ヤアームブラケット7bとヘッドパイプ2の取付部材1
2に締付固定し、この右側のダウンチューブ10bに、
エンジン26の前側の取付ボス部26cをリンク機構4
0を介して支持する。このエンジン26の前側の取付ボ
ス部26cとリンク機構40との取り付けは、図24に
示すように、車体左側から目視によるリンク位置合わせ
を行ない、車体右側から支持ボルト64を挿通して締付
固定して行なわれる。このようにエンジン26の取付ボ
ス部26cに対する目視によるリンク位置合わせは、左
右の取付ボス部26cとも車体の一方向から行なうこと
で容易である。
【0053】また、車体フレーム1を広げてエンジン2
6が重ならないようにすることなく、また車体フレーム
1が大型化することなく、エンジン26を車体フレーム
1へ迅速且容易に組付可能で、しかもリンク機構40を
介して振動を有効に軽減することができる。
【0054】また、エンジン26の後側を少なくとも2
箇所で、エンジン26の取付ボス部26a,26bが支
持ボルト38,39を介して支持され、ダウンチューブ
10a,10bへの支持がなくても後側の支持のみで仮
支持が可能で、リンク40、ダウンチューブ10a,1
0bの組付けが容易である。
【0055】
【発明の効果】前記のように、請求項1に記載の発明で
は、左右一対のうち一方のダウンチューブが着脱可能で
あり、このダウンチューブを取り外した状態で、エンジ
ンを組み付けて後側をリヤアームブラケットに支持し、
その後エンジンの前側を車体フレームに一体のダウンチ
ューブにリンク機構を介して取り付け、その後、取り外
したダウンチューブを締付固定し、エンジンの前側をリ
ンク機構を介して支持することで、リンク機構を介して
エンジンの振動を有効に軽減しながら、エンジンを車体
フレームへ迅速且容易に組付可能である。
【0056】請求項2に記載の発明では、左右のブラケ
ットが連結部材で強固に連結され、またエンジンの振動
によりダウンチューブに回動支点を支点にしてブラケッ
トが揺動し、このとき揺動支点で振動が軽減されると共
に、所定以上の揺動を規制する。
【0057】請求項3に記載の発明では、ダウンチュー
ブへの支持がなくても後側の支持のみで仮支持が可能
で、リンク、ダウンチューブの組付けが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の側面図である。
【図2】車体フレームにエンジンを支持する状態を示す
側面図である。
【図3】車体フレームの側面図である。
【図4】車体フレームの平面図である。
【図5】車体フレームの背面図である。
【図6】自動二輪車の後側の左側面図である。
【図7】後輪懸架装置を示す側面図である。
【図8】図7のIV-IV線に沿う断面図である。
【図9】自動二輪車の後側の右側面図である
【図10】リヤアームの側面図である。
【図11】リヤアームの平面図である。
【図12】図11のXII-XII線に沿う断面図である。
【図13】排気管の取付部の側面図である。
【図14】図13のXIV-XIV線に沿う断面図である。
【図15】ブラケットの背面図である。
【図16】ブラケットの左面図である。
【図17】ブラケットの右面図である。
【図18】車体フレームの前側の底面図である。
【図19】右側のダウンチューブの左側から見た側面図
である。
【図20】右側のダウンチューブの正面図である。
【図21】右側のダウンチューブの後側の平面図であ
る。
【図22】リンクの側面図である。
【図23】図22のXXIII-XXIII線に沿う断面図であ
る。
【図24】図2のXXIV-XXIV線に沿う断面図である。
【図25】右側のダウンチューブの前側接続部の正面図
である。
【図26】右側のダウンチューブの後側接続部の底面図
である。
【図27】図2のXXVII-XXVII線に沿う断面図である。
【図28】図2のXXVIII-XXVIII線に沿う断面図であ
る。
【図29】シートの底面図である。
【図30】シートの断面図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム 2 ヘッドパイプ 6a,6b メインフレーム 7a,7b リヤアームブラケット 10a,10b ダウンチューブ 26 エンジン 40 リンク機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドパイプと、このヘッドパイプの後側
    から後方に延びる左右一対のメインフレームと、このメ
    インフレームの後側から下方に延びるリヤアームブラケ
    ットと、前記ヘッドパイプの後側から斜め下後方に延び
    て前記リヤアームブラケットに接続した左右一対のダウ
    ンチューブを有し、前記左右一対のうち一方のダウンチ
    ューブが着脱可能である車体フレームにエンジンを支持
    し、 前記エンジンの後側を前記車体フレームに支持し、前記
    エンジンの前側をリンク機構を介して前記左右のダウン
    チューブそれぞれに支持したことを特徴とする自動二輪
    車のエンジン懸架構造。
  2. 【請求項2】前記リンク機構は、左右のブラケットを連
    結部材で連結し、前記ブラケットは前記ダウンチューブ
    に回動支点と揺動支点とにより支持され、このブラケッ
    トに前記エンジンの前側が回動支点により支持される構
    造であることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車
    のエンジン懸架構造。
  3. 【請求項3】前記エンジンの後側を少なくとも2箇所
    で、前記車体フレームに支持したことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の自動二輪車のエンジン懸架
    構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007025485A1 (fr) * 2005-09-01 2007-03-08 Dezheng Tang Detecteur de rayons x et procede de fabrication du detecteur
EP1964768A1 (en) * 2007-02-28 2008-09-03 HONDA MOTOR CO., Ltd. Engine suspension device for motorcycle
US8770332B2 (en) 2011-10-24 2014-07-08 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Motorcycle and vehicle body frame
JP2020050069A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両

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