JP2002087046A - 車両用空調モジュール - Google Patents

車両用空調モジュール

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JP2002087046A
JP2002087046A JP2000274887A JP2000274887A JP2002087046A JP 2002087046 A JP2002087046 A JP 2002087046A JP 2000274887 A JP2000274887 A JP 2000274887A JP 2000274887 A JP2000274887 A JP 2000274887A JP 2002087046 A JP2002087046 A JP 2002087046A
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air conditioner
connector
connection box
electric connection
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Application number
JP2000274887A
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Minoru Asano
実 浅野
Mitsutaka Obara
光貴 小原
Yutaka Matsuda
裕 松田
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンルーム用ワイヤハーネスのダッシュパ
ネル貫通作業及びコネクタ嵌合作業を簡略化することが
でき、空調装置と電気接続箱とを電気的に接続するため
のワイヤハーネスを省略することができる電気接続箱付
き車両用空調装置を提供する。 【解決手段】本発明の電気接続箱付き車両用空調装置
は、室内1とエンジンルーム2との間を仕切るダッシュ
パネル3の室内1側に設置された空調装置本体4と、空
調装置本体4の上面に取り付けられた電気接続箱5とを
有し、ダッシュパネル3に形成された貫通孔に取り付け
られ、エンジンルーム用ワイヤハーネス19と電気的に
接続された第1のコネクタ18と、電気接続箱5のエン
ジンルーム2側表面に取り付けられ、電気接続箱5内部
の電子部品と電気的に接続されるとともに、第1のコネ
クタ18と嵌合する第2のコネクタ8とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
設置された空調装置本体に電気接続箱が取り付けられた
車両用空調モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の車両用空調装置周辺部の
構成を概略的に説明するための説明図((A)及び
(B)はそれぞれ異なる従来例を示す)、図9は、従来
の車両用空調装置周辺部を示す斜視図である。図8及び
図9に示すように、車両用空調装置50は、インスツル
メントパネル51内部の略中央に配置され、車両本体に
直接、もしくは固定用ブラケット等を介して固定されて
いる。
【0003】車両用空調装置50の表面には空調装置用
サブワイヤハーネス52が配策、固定され、車両用空調
装置50に搭載されるモード切替用サーボモータ、エア
ミックス用サーボモータ、空調制御ユニット、フロアユ
ニット等の電装部品53に、コネクタ52aにより電気
的に接続されている。また、この空調装置用サブワイヤ
ハーネス52には、車両側ワイヤハーネスと電気的に接
続するためのコネクタ52aが設けられている。
【0004】一方、電気接続箱54はインスツルメント
パネル51内部の運転席側部、助手席側部、または運転
席側、助手席側の両方の側部に配置され、車両本体に直
接もしくは固定用ブラケット等を介して固定されてい
る。電気接続箱54には車両側ワイヤハーネスと電気的
に接続するためのコネクタが設けられている。
【0005】電気接続箱54の内部には、回路保護部
品、電装部品制御装置等の電子部品が搭載され、電気接
続箱54内の内部回路と接続されていることが多く、こ
れらの電子部品は電気接続箱の外部のワイヤハーネスと
コネクタを介して電気的に接続され、車両に搭載される
各電装部品と電気的に接続されている。
【0006】また、車両側には、室内55とエンジンル
ーム56とを仕切るダッシュパネル57の室内側表面
に、ダッシュパネル用ワイヤハーネス58が配策、固定
されている。このダッシュパネル用ワイヤハーネス58
には、空調装置用サブワイヤハーネス52及び電気接続
箱54との電気的接続用のコネクタ58aが設けられて
おり、車両用空調装置50及び電気接続箱54の車両本
体固定時、もしくは固定後に、空調装置用サブワイヤハ
ーネス52及び電気接続箱54のコネクタと接続するこ
とにより、ダッシュパネル用ワイヤハーネス58と車両
用空調装置50の電装部品53と電気接続箱54とがそ
れぞれ電気的に接続される(図8(A)参照)。
【0007】また、車両用空調装置50及び電気接続箱
54がインスツルメントパネル51本体に固定される場
合も同様に、インスツルメントパネル51内部にインパ
ネ用ワイヤハーネス59が配策、固定され、そのインパ
ネ用ワイヤハーネス59に、空調装置用サブワイヤハー
ネス52及び電気接続箱54との電気接続用のコネクタ
59aが設けられている。そして、車両用空調装置50
及び電気接続箱54のインスツルメントパネル51本体
固定時、もしくは固定後に、インパネ用ワイヤハーネス
59の電気接続用のコネクタ59aと空調装置用サブワ
イヤハーネス52の電気接続用のコネクタ52a及び電
気接続箱54の電気接続用のコネクタとを接続すること
により、インパネ用ワイヤハーネス59と、車両用空調
装置50の電装部品53と、電気接続箱54とがそれぞ
れ電気的に接続される(図8(B)参照)。
【0008】なお、図8(A)の例では、インパネ用ワ
イヤーハーネス59のコネクタ59aとダッシュパネル
用ワイヤーハーネス58のコネクタ58aとが接続され
ている。
【0009】一方、車両のエンジンルーム56内には、
エンジンルーム用ワイヤハーネス60が配策、固定され
ており、エンジンルーム56内のバッテリ61、電気接
続箱62及び各電装部品63を電気的に接続し、電気接
続箱62及び各電装部品63への電源供給を行ってい
る。
【0010】このエンジンルーム用ワイヤハーネス60
には、室内側の電気接続箱54、ダッシュパネル用ワイ
ヤハーネス58、又はインパネ用ワイヤハーネス59と
電気的に接続するためのコネクタ60aが設けられてい
る。エンジンルーム用ワイヤハーネス60は、ダッシュ
パネル57に設けられたダッシュパネル貫通用グロメッ
ト(図示せず)を介して貫通し、エンジンルーム用ワイ
ヤハーネス60の一部が室内55側にも配策、固定され
ており、室内55側の電気接続箱54、ダッシュパネル
用ワイヤハーネス58及びインパネ用ワイヤハーネス5
9と電気的に接続されている(図8(A)及び(B)参
照)。
【0011】上述したように、エンジンルーム56内の
バッテリ61、電気接続箱62及び各電装部品63と、
室内55側の電気接続箱54及び車両用空調装置50の
電装部品53とが、エンジンルーム用ワイヤハーネス6
0、ダッシュパネル用ワイヤハーネス58、インパネ用
ワイヤハーネス59を介して、電気的に接続されること
により、室内側の電気接続箱54、車両用空調装置50
の電装部品53にも電源供給がなされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
は次のような課題がある。
【0013】(1)上記車両用空調装置、電気接続箱、
ダッシュパネル用ワイヤハーネス、又はインパネ用ワイ
ヤハーネスは、車両組立工程中、又はインパネ組立サブ
工程中で、それぞれの部品毎に搭載、固定され、搭載時
もしくは搭載後に、コネクタの嵌合作業を行っていたた
め、多大な組み付け工数を要していた。特に、ワイヤハ
ーネスはフレキシブルで、その形状を確保することが困
難な部品であることから、車両への搭載作業や、ダッシ
ュパネル貫通作業が煩雑で、多大な組み付け工数のかか
る部品であった。
【0014】(2)上記電気接続箱内部に搭載される回
路保護部品、電装部品制御装置等の電子部品は、その発
熱により誤作動することがあるため、ヒートパイプ、ヒ
ートシンク等の放熱部品を搭載する必要があり、構成が
複雑になりコストアップの原因となっていた。
【0015】本発明は、エンジンルーム用ワイヤハーネ
スのダッシュパネル貫通作業及びコネクタ嵌合作業を簡
略化することができ、空調装置と電気接続箱とを電気的
に接続するためのワイヤハーネスを省略することができ
る車両用空調モジュールを提供することを目的とする。
【0016】本発明は又、電気接続箱内部に搭載される
電子部品の放熱手段の構成を簡単にした車両用空調モジ
ュールを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の車両用空
調モジュールは、室内とエンジンルームとの間を仕切る
ダッシュパネルの室内側に設置された空調装置本体と、
その空調装置本体に取り付けられた電気接続箱とを有す
る車両用空調モジュールであって、前記ダッシュパネル
に形成された貫通孔に取り付けられ、前記エンジンルー
ム内に配策されたエンジンルーム用ワイヤハーネスと電
気的に接続された第1のコネクタと、前記電気接続箱の
エンジンルーム側表面に取り付けられ、前記電気接続箱
内部の電子部品と電気的に接続されるとともに、前記第
1のコネクタと嵌合する第2のコネクタと、を有するこ
とを特徴とするものである。
【0018】本発明の第2の車両用空調モジュールは、
室内とエンジンルームとの間を仕切るダッシュパネルの
室内側に設置された空調装置本体と、その空調装置本体
に取り付けられた電気接続箱とを有する車両用空調モジ
ュールであって、前記エンジンルーム内に配策されたエ
ンジンルーム用ワイヤハーネスと電気的に接続された第
1のコネクタと、前記ダッシュパネルに形成された貫通
孔に取り付けられ、前記電気接続箱内部の電子部品と電
気的に接続されるとともに、前記第1のコネクタと嵌合
する第2のコネクタと、を有することを特徴とするもの
である。
【0019】前記空調装置本体の電気接続箱側の面に
は、前記空調装置本体内の電装部品と電気的に接続され
た第3のコネクタが取り付けられ、前記電気接続箱の空
調装置本体側の面には、前記電気接続箱内の電子部品と
電気的に接続されるとともに、前記第3のコネクタと嵌
合する第4のコネクタが取り付けられていてもよい。
【0020】前記電気接続箱の空調装置本体側の面に第
1の開口部が形成され、前記空調装置本体の電気接続箱
側の面に第2の開口部が形成され、前記空調装置本体に
前記電気接続箱を取り付けたときに、前記第1の開口部
によって露出されている前記電気接続箱内の電子部品
が、前記第2の開口部によって露出されている前記空調
装置本体内の冷却部品に接触又は熱的に接続されていて
もよい。
【0021】前記冷却部品と電子部品との間に、電気的
絶縁、防水機能兼用の伝熱板が設置されていてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1、図2及び図7に示すよ
うに、本発明の実施の形態に係る車両用空調モジュール
Kは、室内1とエンジンルーム2との間を仕切るダッシ
ュパネル3の室内1側の略中央部に設置された空調装置
本体4と、その空調装置本体4の上部表面に取り付けら
れた電気接続箱5とを有する。
【0023】空調装置本体4は、インスツルメントパネ
ル30内のリインフォースバー(補助バー)にぶら下が
って取り付けられているか、ボディ床に固定されてい
る。
【0024】電気接続箱5は、空調装置本体4にボルト
固定、またはロック固定等の手段により固定されてい
る。
【0025】電気接続箱5には、回路保護部品6aや電
装部品制御装置6b等の電子部品6、それらを電気的に
接続するための平角導体や電線等の配線材7、車両電源
及び外部電装部品と電気的接続を行うための電気接続箱
側電源供給用コネクタ8(図2、図7参照)及び電気接
続箱側電源分配用コネクタ9(図2、図4参照)等が搭
載されている。
【0026】電気接続箱5は、全体が断面略コ字状に形
成され、上面及び側面がポリプロピレン(PP)、ポリ
エチレン(PE)等の樹脂ケースで作られている。電気
接続箱5内に設置される電子部品6、配線材7及び電気
接続箱側電源分配用コネクタ9等は、樹脂ケースの内側
に、接着やはめ込み等の方法で固定されている。
【0027】電気接続箱側電源分配用コネクタ9は、図
4(A)に示すように、電気接続箱5と一体に成形され
ていてもよい。また、電気接続箱側電源分配用コネクタ
9に形成された嵌合孔9aの先端側内縁部9bは、内側
に向かって下り勾配のテーパ状に形成されている。
【0028】電気接続箱側電源供給用コネクタ8は、図
2(A)及び図7に示すように、電気接続箱5の側面に
設けられ、車両搭載時に、その嵌合面がエンジンルーム
2側を向く面に固定される。また、電気接続箱側電源供
給用コネクタ8は電気接続箱5と一体に成形されていて
もよく、また電磁誘導方式により電源供給を行う電磁誘
導コネクタを採用してもよい。なお、電気接続箱側電源
供給用コネクタ8についても、嵌合孔の先端側内縁部
は、内側に向かって下り勾配のテーパ状に形成されてい
てもよい(図示せず)。
【0029】電気接続箱5の下面は、図2(A)に示す
ように、樹脂ケース等で覆われることなく、その一部又
は全部が第1の開口部5aによって開放されており、電
気接続箱5内部に搭載されている回路保護部品6a、電
装部品制御装置6b等の電子部品6の表面が露出した状
態となっている。
【0030】一方、空調装置本体4には、図7に示すよ
うに、調音空気輸送用ダクト10a、ブロア装置10b
等が取り付けられている。また、図1に示すように、空
調装置本体4内には空調装置用サブワイヤーハーネス1
1aが配策されており、その空調装置用サブワイヤーハ
ーネス11aのコネクタに電装部品11bが電気的に接
続されている。
【0031】また、図2(A)に示すように、空調装置
本体4の電気接続箱5側の樹脂筐体上面内には、冷媒輸
送用金属管12a、熱交換機12b等の冷却部品12が
設置されている。また、空調装置本体4の筐体上面の全
部又は一部の樹脂を取り除くことにより第2の開口部4
aが形成されており、前記冷媒輸送用金属管12a、熱
交換機12b等の一部が露出している。第2の開口部4
aは、電気接続箱5を組み付けた時に、電気接続箱5の
第1の開口部5aによって露出している電子部品6(例
えば半導体を使用した回路保護部品6a等の発熱部品)
が位置する部位に形成されている。
【0032】空調装置本体4の電気接続箱5側の樹脂筐
体上面には、空調装置本体側電源供給用コネクタ13が
設けられている。空調装置本体側電源供給用コネクタ1
3は、空調装置本体4に電気接続箱5を取り付けた時
に、電気接続箱側電源分配用コネクタ9と嵌合するよう
に、所定の位置に配置されている。
【0033】空調装置本体側電源供給用コネクタ13
は、図3(A)及び(C)に示すように、空調装置本体
4の他の部位に設けられた電装部品11bと、配線材1
3aにより電気的に接続されている。配線材13aは、
従来の自動車用電線等で使用されるワイヤハーネスやフ
ラット形状のワイヤハーネス等を用いており、空調装置
本体4の表面を配策し、接着、はめ込み又は固定用クリ
ップ等の部品で固定されている。
【0034】空調装置本体側電源供給用コネクタ13
は、空調装置本体4に完全には固定せず、図3(B)及
び(C)に示すように、嵌合方向に直交する面を基準と
して3次元方向に2〜3mm移動可能になるように、保
持部材14によって保持されている。また、前述したよ
うに、空調装置本体側電源供給用コネクタ13に嵌合す
る電気接続箱側電源分配用コネクタ9には、嵌合孔9a
の先端側の内縁部がテーパ状に形成されているので(図
4(B)及び(C)参照)、コネクタ嵌合に調芯機能を
持たせることができる。
【0035】また、空調装置本体4の他の部位に設けら
れた電装部品の数、位置が複数存在する場合、空調装置
本体側電源供給用コネクタ13も複数個設け、これに伴
い電気接続箱側電源分配用コネクタ9も複数個設ける。
【0036】なお、図7(A)に示すように、空調装置
本体4の上面には電気接続箱5を搭載して取り付ける部
分の少なくとも2箇所に位置決めリブ15が設けられて
いる。これに対し、電気接続箱5には位置決めリブ15
に挿入される位置決め挿入穴16が形成されている。
【0037】一方、図6に示すように、車両の室内1と
エンジンルーム2との間を仕切るダッシュパネル3に
は、電気接続箱5を取り付けた空調装置本体4を車両に
搭載した時に、電気接続箱側電源供給用コネクタ8と嵌
合する位置に貫通孔17が形成され、その貫通孔17に
エンジンルーム用ワイヤーハーネス側コネクタ18が取
り付けられている。
【0038】エンジンルーム用ワイヤーハーネス側コネ
クタ18の外周には、図5及び図6に示すようなゴム製
の貫通グロメット19が装着されており、この貫通グロ
メット19の外周部には、ダッシュパネル3に設けた貫
通孔17の縁部に嵌合される固定溝19aが形成され、
この固定溝19aをダッシュパネル3の貫通孔17の内
面に沿って固定することにより、エンジンルーム用ワイ
ヤーハーネス側コネクタ18が貫通グロメット19を介
して、ダッシュパネル3を貫通した状態で装着される。
【0039】また、この貫通グロメット19がゴム製で
あることから、エンジンルーム用ワイヤーハーネス側コ
ネクタ18は、ゴムの弾性により、嵌合方向に直交する
面を基準とし3次元方向に2〜3mm移動可能となる。
また、エンジンルーム用ワイヤーハーネス側コネクタ1
8に嵌合する電気接続箱側電源供給用コネクタ8にも、
その嵌合面のケース内面側をテーパ状に形成した場合に
は、コネク夕嵌合に調芯機能を持たせることができる。
【0040】また、エンジンルーム用ワイヤーハーネス
側コネクタ18は、エンジンルーム2内に配策したエン
ジンルーム用ワイヤハーネス19と電気的に接続されて
おり、またエンジンルーム用ワイヤハーネス19は、エ
ンジンルーム2内の電気接続箱20、各電装部品21、
バッテリ22等と電気的に接続されている(図1参
照)。
【0041】また、電気接続箱側電源供給用コネクタ8
に、電磁誘導方式により電源供給を行う電磁誘導コネク
タが採用されている場合、エンジンルーム用ワイヤーハ
ーネス側コネクタ18にも電磁誘導コネクタを採用す
る。
【0042】なお、図1中、31はインパネ用ワイヤー
ハーネスである。
【0043】次に、空調装置本体4の上面に電気接続箱
5を取り付ける場合について説明する。
【0044】まず、電気接続箱5の露出面側を下側にし
て(図2(A)に示す状態を引っ繰り返す)、電気接続
箱5の位置決め挿入穴16に空調装置本体4の位置決め
リブ15を挿入することにより、電気接続箱5を空調装
置本体4の上面に位置決めする。
【0045】次いで、ボルト固定、またはロック固定等
の手段により電気接続箱5を空調装置本体4の上面に固
定して取り付ける。
【0046】その際、電気接続箱側電源分配用コネクタ
9と空調装置本体側電源供給用コネクタ13とが嵌合
し、空調装置本体4に設けられた電装部品11bと、電
気接続箱5とが電気的に接続される。
【0047】この時、空調装置本体側電源供給用コネク
タ13に設けられた調芯機能と、電気接続箱側電源分配
用コネクタ9に設けられたテーパ形状により、寸法誤
差、組み付け誤差等による嵌合不良を防止することが可
能となる(図4(B)及び(C)参照)。
【0048】なお、空調装置本体4に設けられた位置決
めリブ15と電気接続箱5の位置決め挿入穴16との挿
入開始位置を、空調装置本体側電源供給用コネクタ13
の嵌合面より高い位置に設定することにより、コネクタ
間が嵌合する前に位置決めリブ15の挿入が開始されて
電気接続箱5の位置決めが行われるので、組み付け誤差
によるコネクタ間の嵌合不良を防止することができる。
【0049】また、空調装置本体4に電気接続箱5を取
り付けた時、第1の開口部5aによって露出された電気
接続箱5内の電子部品6の表面が、空調装置本体4の樹
脂筐体上部表面に形成された第2の開口部4aを介して
露出された空調装置本体4内の冷媒輸送用金属管12
a、熱交換機12b等の冷却部品12に接触した状態で
国定される。
【0050】このことにより、電気接続箱5内の電子部
品6から発生される熱が、冷媒輸送用金属管12a又は
熱交換機12b等の冷却部品12を伝導するため、電子
部品6は冷却され、発熱による誤作動や破損の発生を防
止できる。
【0051】なお、冷媒輸送用金属管12a、熱交換機
12b等の冷却部品12と電子部品6との間には伝熱板
(図示せず)によって熱的に接続してもよい。また、電
気的絶縁、防水機能兼用の伝熱板(図示せず)を設置す
ることにより、冷却部品12と電子部品6との電気的接
触及び結露による電気接続箱5内への水の進入を防止し
てもよい。
【0052】その後、電気接続箱5を搭載した空調装置
本体4を車両に搭載すると同時に、前記電気接続箱側電
源供給用コネクタ8と前記エンジンルーム用ワイヤーハ
ーネス側コネクタ18とを嵌合し、又は嵌合直前の位置
に対向し、コネク夕嵌合後、電気的に接続されることに
より、電気接続箱5及び空調装置本体4の電装部品11
bは、エンジンルーム2内のバッテリ22と電気的に接
続され、電気接続箱5及び空調装置本体4の電装部品1
1bに電源が供給される。
【0053】この時、エンジンルーム用ワイヤーハーネ
ス側コネクタ18に取り付けられた貫通グロメット19
のゴム弾性による調芯機能と、電気接続箱側電源供給用
コネクタ8に形成されたテーパ形状により、寸法誤差、
組み付け誤差等による嵌合不良を防止することができ
る。
【0054】なお、上記の実施の形態では、エンジンル
ーム用ワイヤーハーネス側コネクタ18をダッシュパネ
ル3に取り付けた後、空調装置本体4を車両に組み付け
ると同時に、電気接続箱側電源供給用コネクタ8とエン
ジンルーム用ワイヤーハーネス側コネクタ18とを嵌合
しているが、逆に、空調装置本体4を車両に組み付ける
と同時に、電気接続箱側電源供給用コネクタ8がダッシ
ュパネル3に組み付き、その後に、電気接続箱側電源供
給用コネクタ8とエンジンルーム用ワイヤーハーネス側
コネクタ18とを嵌合してもよい。
【0055】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。
【0056】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
空調装置本体に電気接続箱を取り付け、エンジンルーム
内に配策されたエンジンルーム用ワイヤハーネスと電気
的に接続された第1のコネクタと、電気接続箱5内部の
電子部品と電気的に接続される第2のコネクタとをダッ
シュパネルに形成された貫通孔を介して嵌合するので、
従来に比べコネクタ嵌合工数が削滅され、またエンジン
ルーム用ワイヤハーネスのダッシュパネル貫通作業や、
室内への配策作業が削減されることから、組み付け工数
の削減を図ることができる。
【0057】請求項3の発明によれば、空調装置本体に
電気接続箱を取り付けることにより、空調装置本体の第
3のコネクタと、電気接続箱の第4のコネクタとを嵌合
するので、従来に比べコネクタ嵌合工数が削減され、ま
た空調装置と電気接続箱間のワイヤハーネスを削減でき
ることから、コストダウン及び組み付け工数の削減を図
ることができる。
【0058】請求項4の発明によれば、空調装置本体に
電気接続箱を取り付けたときに、第1の開口部によって
露出されている電気接続箱内の電子部品が、第2の開口
部によって露出されている空調装置本体内の冷却部品に
接触又は熱的に接続しているので、電子部品を冷却させ
電子部品の発熱による誤作動や破損を防止することが可
能となる。また、ヒートパイプやヒートシンク等の放熱
部品を必要とせず、電子部品の放熱手段を簡略化するこ
とが可能となるため、コストダウンを図ることができ
る。
【0059】請求項5の発明によれば、電気的絶縁、防
水機能兼用の伝熱板によって冷却部品と電子部品との電
気的接触及び結露による電気接続箱内への水の進入を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用空調モジュー
ル周辺部の構成を概略的に説明するための説明図であ
る。
【図2】(A)は空調装置本体と電気接続箱との内部構
成を示す平面図、(B)は空調装置本体に電気接続箱を
取り付けた状態を示す平面図である。
【図3】(A)は空調装置本体側電源供給用コネクタを
示す斜視図、(B)は(A)のb−b線断面図、(C)
は(A)のc−c線断面図である。
【図4】(A)は電気接続箱側電源分配用コネクタを示
す斜視図、(B)は電気接続箱側電源分配用コネクタを
空調装置本体側電源供給用コネクタに嵌合する前の状態
を示す断面図、(C)は電気接続箱側電源分配用コネク
タを空調装置本体側電源供給用コネクタに嵌合した状態
を示す断面図である。
【図5】エンジンルーム用ワイヤーハーネスのコネクタ
及び貫通グロメットを示す斜視図である。
【図6】エンジンルーム用ワイヤーハーネスのコネクタ
及び貫通グロメットを示す断面図である。
【図7】(A)は空調装置本体と電気接続箱とが分離し
ている状態を示す斜視図、(B)は空調装置本体に電気
接続箱を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】(A)及び(B)は従来の車両用空調装置周辺
部の構成を概略的に説明するための説明図である。
【図9】従来の車両用空調装置周辺部を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
K:車両用空調モジュール 1:室内 2:エンジンルーム 3:ダッシュパネル 4:空調装置本体 4a:第2の開口部 5:電気接続箱 5a:第1の開口部 6:電子部品 7:配線材 8:電気接続箱側電源供給用コネクタ 9:電気接続箱側電源分配用コネクタ 10a:調音空気輸送用ダクト 10b:ブロア装置 11a:空調装置用サブワイヤーハーネス 11b:電装部品 12:冷却部品 13:空調装置本体側電源供給用コネクタ 14:保持部材 15:位置決めリブ 16:位置決め挿入穴 17:貫通孔 18:エンジンルーム用ワイヤーハーネス側コネクタ 19:貫通グロメット 20:電気接続箱 21:電装部品 22:バッテリ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 16/02 621 B60R 16/02 621Z (72)発明者 松田 裕 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 3L011 BP00 BR00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内とエンジンルームとの間を仕切るダッ
    シュパネルの室内側に設置された空調装置本体と、その
    空調装置本体に取り付けられた電気接続箱とを有する車
    両用空調モジュールであって、 前記ダッシュパネルに形成された貫通孔に取り付けら
    れ、前記エンジンルーム内に配策されたエンジンルーム
    用ワイヤハーネスと電気的に接続された第1のコネクタ
    と、 前記電気接続箱のエンジンルーム側表面に取り付けら
    れ、前記電気接続箱内部の電子部品と電気的に接続され
    るとともに、前記第1のコネクタと嵌合する第2のコネ
    クタと、 を有することを特徴とする車両用空調モジュール。
  2. 【請求項2】室内とエンジンルームとの間を仕切るダッ
    シュパネルの室内側に設置された空調装置本体と、その
    空調装置本体に取り付けられた電気接続箱とを有する車
    両用空調モジュールであって、 前記エンジンルーム内に配策されたエンジンルーム用ワ
    イヤハーネスと電気的に接続された第1のコネクタと、 前記ダッシュパネルに形成された貫通孔に取り付けら
    れ、前記電気接続箱内部の電子部品と電気的に接続され
    るとともに、前記第1のコネクタと嵌合する第2のコネ
    クタと、 を有することを特徴とする車両用空調モジュール。
  3. 【請求項3】前記空調装置本体の電気接続箱側の面に
    は、前記空調装置本体内の電装部品と電気的に接続され
    た第3のコネクタが取り付けられ、 前記電気接続箱の空調装置本体側の面には、前記電気接
    続箱内の電子部品と電気的に接続されるとともに、前記
    第3のコネクタと嵌合する第4のコネクタが取り付けら
    れている、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調モ
    ジュール。
  4. 【請求項4】前記電気接続箱の空調装置本体側の面に第
    1の開口部が形成され、前記空調装置本体の電気接続箱
    側の面に第2の開口部が形成され、 前記空調装置本体に前記電気接続箱を取り付けたとき
    に、前記第1の開口部によって露出されている前記電気
    接続箱内の電子部品が、前記第2の開口部によって露出
    されている前記空調装置本体内の冷却部品に接触又は熱
    的に接続されている、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つの項に
    記載の車両用空調モジュール。
  5. 【請求項5】前記冷却部品と電子部品との間に、電気的
    絶縁、防水機能兼用の伝熱板が設置されていることを特
    徴とする請求項4に記載の車両用空調モジュール。
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