JP2002086931A - 可逆性感熱記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

可逆性感熱記録媒体およびその製造方法

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JP2002086931A
JP2002086931A JP2000273499A JP2000273499A JP2002086931A JP 2002086931 A JP2002086931 A JP 2002086931A JP 2000273499 A JP2000273499 A JP 2000273499A JP 2000273499 A JP2000273499 A JP 2000273499A JP 2002086931 A JP2002086931 A JP 2002086931A
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reversible thermosensitive
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JP2000273499A
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Shinya Takemoto
晋也 竹本
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可逆性感熱記録媒体に偽造を防止する手段と
して、微細な凹凸模様を形成し、しかも感熱記録層にサ
ーマルヘッドで画像形成および消去する場合のヘッドタ
ッチ性を悪化させないようにすることである。 【解決手段】 感熱記録層1の透明性を温度によって可
逆的に変化させて可視画像を表示および消去可能なシー
ト状の可逆性感熱記録媒体であって、感熱記録層1とそ
の背面側に設けた金属製光反射層2とを有し、光反射層
2の背面側に凹凸型3を重ねて層の厚さ方向に圧接させ
て光反射層2を凹凸状に成型した可逆性感熱記録媒体と
する。凹凸型3は、微細な凹凸を形成するようにUV硬
化性印刷インクなどを用いてシルクスクリーン印刷など
の周知の印刷法で形成する。凹凸が感熱記録層1の表面
に浮き出ないようにしたので、感熱記録層1にサーマル
ヘッドで印字する場合などにおけるヘッドタッチ性が良
好で速やかに行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、温度によって可
視画像を表示および消去することができる可逆性感熱記
録媒体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】可視画像を表示または消去できる可逆性
感熱記録媒体の記録部材料として、有機低分子化合物を
樹脂母材中に分散させ、加熱温度や加熱後の冷却速度を
調節することによって可逆的に透明性が変化する可逆性
感熱記録材料が知られている。
【0003】例えば、特開昭63−41186号公報に
は、所定の有機低分子化合物を塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体などの適当な塩ビ系樹脂母材中に分散状態に配
合し、分散した各粒子部分の透明度を温度によって可逆
的に変化させることにより、多数のドットまたは区分さ
れた所定領域に透明/白濁のコントラストを生じさせ
て、画像を表示する可逆性感熱記録材料が記載されてい
る。
【0004】可逆性感熱記録媒体を製造する場合は、例
えばポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製フィル
ムなどからなる基材上に、アルミニウムやスズなどの金
属箔や金属製光反射層からなる金属製の光反射層を形成
し、その上に有機溶剤に溶かした可逆性感熱記録材料を
塗布および乾燥して感熱記録層を形成する。
【0005】このように可逆性感熱記録媒体は、光反射
層に重ねて感熱記録層を積層することが多く、このよう
な積層体を構成することによって画像のコントラストを
強めている。
【0006】ところで、可逆性感熱記録媒体は、ICカ
ード、クレジットカードその他のカード形態で汎用され
ているが、通常のカードと同様に、例えば表面に同一又
は類似した意匠を印刷した偽造品が作製されるおそれが
ある。
【0007】一般的にはこのような偽造を防止する手段
として、カード状の可逆性感熱記録媒体の表面に精密な
凹凸模様などを形成することが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
可逆性感熱記録媒体の表面に凹凸模様を精密に形成する
ことは、簡単な装置を用いて容易にできることではな
く、またそのような凹凸模様を形成することによって感
熱記録層にサーマルヘッドで印字する場合に、現像や消
去を正確にかつ速やかに行ない得なくなり、いわゆるヘ
ッドタッチ性が悪化するという問題がある。
【0009】また、カードやシートの一部に可逆性感熱
記録媒体を使用する場合に、可逆性感熱記録媒体の上に
は印刷することはできないので、その部分に意匠を簡易
に施すことが難しいという問題点もある。
【0010】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決して、可逆性感熱記録媒体の意匠性向上または
偽造防止手段として、微細な凹凸模様を簡易な手法で形
成するに際し、感熱記録層にサーマルヘッドのヘッドタ
ッチ性が悪化しないようにすることである。
【0011】また、この発明の他の課題としては、可逆
性感熱記録媒体上に多様な意匠を表現できるようにし、
もって意匠効果の豊かな可逆性感熱記録媒体を提供し、
しかも感熱記録層にサーマルヘッドで画像形成および消
去する場合にヘッドタッチ性が悪化しないようにするこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願の可逆性感熱記録媒体に係る発明においては、
感熱記録層とその背面側に設けた金属製光反射層とを有
する積層体からなり、前記感熱記録層の透明性または発
色性を温度によって可逆的に変化させることにより可視
画像を表示および消去可能な可逆性感熱記録媒体におい
て、前記光反射層は、その背面側に積層した凹凸型に沿
って反射面が凹凸状になるよう設けたものであることを
特徴とする可逆性感熱記録媒体としたのである。
【0013】上記したように構成されるこの発明の可逆
性感熱記録媒体は、光反射層の背面側に凹凸型を重ねて
光反射層を凹凸状に成型することによって、積層体の内
部に光反射層の凹凸を形成し、このような凹凸が感熱記
録層の表面に浮き出ないようにしたので、感熱記録層に
サーマルヘッドで印字する場合などにおけるヘッドタッ
チ性が良好で速やかに行なえる。
【0014】また、この発明の可逆性感熱記録媒体は、
表面に凹凸を形成することなく、可逆性感熱記録媒体に
多様な光学的反射模様を表現できるから、意匠効果の豊
かな可逆性感熱記録媒体になる。
【0015】また、前記の課題を解決するため、本願の
可逆性感熱記録媒体の製造方法に係る発明においては、
離型性基材に転写用感熱記録材を剥離可能に重ね合わ
せ、この転写用感熱記録材の背面側に金属製光反射層お
よび接着剤層をこの順に積層して設け、別途設けた支持
基材上に凹凸型を印刷して設け、この凹凸型と前記接着
剤層を圧着して前記光反射層に凹凸型反射面を形成し、
その後、前記離型性基材を剥離することからなる可逆性
感熱記録媒体の製造方法としたのである。
【0016】または、離型性基材に転写用感熱記録材を
剥離可能に重ね合わせ、この転写用感熱記録材の背面側
に金属製光反射層、印刷による凹凸型および接着剤層を
この順に積層し一体化して感熱記録材の転写シートを設
け、別途設けた支持基材に転写シートの前記接着剤層を
圧着して前記光反射層に凹凸型反射面を形成し、その
後、前記離型性基材を剥離することからなる可逆性感熱
記録媒体の製造方法としたのである。
【0017】上記したように構成される可逆性感熱記録
媒体の製造方法では、凹凸型と接着剤層を圧接して光反
射層の表面に立体像を浮き出させ、同時に支持基材に固
定されるので、積層体の内部に光反射層の凹凸が形成さ
れて感熱記録層の表面に凹凸が浮き出ないように可逆性
感熱記録媒体を製造できる。得られる可逆性感熱記録媒
体は、感熱記録層にサーマルヘッドで印字する場合など
においてヘッドタッチ性が円滑で良好なものになる。
【0018】また、このように製造される可逆性感熱記
録媒体は、表面に凹凸を形成することがないようにして
製造されるので、可逆性感熱記録媒体上に多様な光学的
反射性の模様を表現でき、意匠効果の豊かな可逆性感熱
記録媒体を製造できる。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態を、以下に添
付図面を参照して説明する。
【0020】図1に示すように、第1実施形態の可逆性
感熱記録媒体は、例えば有機低分子化合物を樹脂母材に
分散させた可逆性感熱記録材料からなる感熱記録層1の
透明性を温度によって可逆的に変化させることにより、
可視画像を表示および消去可能なシート状の可逆性感熱
記録媒体であり、感熱記録層1とその背面側に設けた金
属製光反射層2とを有している。そして、光反射層2の
背面側に凹凸型3を重ねて層の厚さ方向に圧接して光反
射層2を凹凸状に成型した可逆性感熱記録媒体である。
【0021】凹凸型3は、ポリ塩化ビニル等からなるシ
ート状の支持基材4上に設けたものであり、通常は微細
な凹凸を形成するようにUV硬化性印刷インクを用いて
シルクスクリーン印刷などの周知の印刷法で形成する。
【0022】積層体からなる可逆性感熱記録媒体の各層
間には接着剤層、中間層等の層が1層以上介在していて
も良く、感熱記録層1の表面には、光透過性の樹脂から
なる保護層5を積層することが好ましい。
【0023】図2(a)に示す第2実施形態の製造工程
は、最終的に図2(b)に示すシート状の可逆性感熱記
録媒体を任意の選択した支持基材と一体に製造する際の
凹凸型反射面の作製工程を説明するものである。
【0024】まず、ポリエチレンテレフタレート等から
なるシート状の基材にシリコーン樹脂の塗布・乾燥など
で離型性を付与した離型性基材6を設け、これに重ねて
透明性樹脂からなる保護層5を形成し、さらに重ねて例
えば有機低分子化合物を樹脂母材に分散させた可逆性感
熱記録材料からなる感熱記録層1を塗布および乾燥して
転写用の感熱記録材を形成している。
【0025】そして、感熱記録層1に重ねて真空蒸着法
によってアルミニウム蒸着膜からなる光反射層2および
ホットメルト樹脂等からなる熱接着性の接着剤層8をこ
の順に積層して設け、転写シート7を設ける。
【0026】一方、ポリ塩化ビニル等からなる支持基材
9を別途設け、この上にUV硬化性印刷インクなどから
なる微細な凹凸型3を周知の印刷法で重ねて設けてお
く。
【0027】そして、転写シート7を支持基材9に転写
する工程では、先ず図2(a)の下向きの矢印に示すよ
うに、接着剤層8を支持基材9上の凹凸型3に重ねて熱
圧着し、同図(b)に示すように、光反射層2を凹凸型
3で成型してこれと同じ微細なパターンの反射面を形成
し、最後に離型性基材6を取り除いて転写された可逆性
感熱記録媒体を得る。
【0028】この製法においても必要に応じて各層間に
は接着剤層、中間層等の新たな層が1層以上適宜介在し
ていても良い。
【0029】図3(a)に示す第3実施形態の製造工程
は、最終的に図3(b)に示すシート状の可逆性感熱記
録媒体を任意の選択した支持基材と一体に製造する際の
凹凸型反射面の作製工程を説明するものである。
【0030】すなわち、離型性基材6に、透明性樹脂か
らなる保護層5を介して感熱記録層1を塗布および乾燥
して設け、さらに重ねて光反射層2を形成し、その上に
周知のUV硬化型の印刷方法により微細な凹凸パターン
で凹凸型3を形成する。そして、その上の全面にホット
メルト樹脂等からなる接着剤層10を塗布して感熱記録
材の転写シート11を作製する。
【0031】次に、図3(a)の下向きの矢印に示すよ
うに、転写シート11をポリ塩化ビニル等からなる支持
基材9上に熱圧着すると、同図(b)に示すように、接
着剤層10を介して光反射層2自体に微細な凹凸パター
ンが型取りされ、離型性基材6を取り除いて可逆性感熱
記録媒体が得られる。
【0032】この実施形態でも前記同様に各層間には、
接着剤層、中間層等の新たな層が1層以上、介在されて
いても良い。
【0033】図2、図3に示す製造方法においては、支
持基材9に熱圧着する前の転写シートにおける光反射層
2に対して微細な凹凸は形成されておらず、支持基材9
上に熱圧着をした際、初めて光反射層2が下層例の凹凸
型3に沿って型取られ、凹凸パターンが感熱記録層1の
上方から目視できるように形成される。
【0034】このように製造工程における不可逆的な熱
圧着手段によって、可逆性感熱記録媒体に偽造防止効果
を持たせることができるようになり、また単なる鏡面で
はなく、記録エリアに意匠性をもたせることができる。
【0035】凹凸型3のパターンは、文字、図形
(柄)、記号およびそれらを繰り返した模様など、任意
のパターンを採用でき、特に偽造防止を目的とした精密
なパターンや社名、商標、種々のマーク、ロゴなどが好
ましい例である。なお、このような凹凸型で表現される
パターンは、意味のある文字、柄である必要はなく、斜
線や砂地などの地紋などによって、光反射層2の鏡面性
を任意のエンボス柄にできるものであればよい。
【0036】凹凸型3を形成する材料としては、溶剤乾
燥型、UV硬化型等の各印刷方式に適した樹脂による塗
料を使用できる。図2、図3の転写方式による実施形態
の場合には、熱圧着により、凹凸型自体がつぶされない
ように耐熱性、硬度に優れたものが望ましい。
【0037】なお、図2に示す第2実施形態の場合にお
いて、支持基材9が本来的に有する表面性をそのまま利
用しても良い。すなわち、支持基材9に対して、予めエ
ンボス加工その他周知の表面加工処理を施すなどして、
この発明の効果を有する程度に表面粗さを持たせておい
てもよい。また、支持基材9が紙などのように特有の表
面性(凹凸型)を有する場合には、その繊維柄などを積
極的に凹凸柄として採用して意匠性を向上させることも
できる。
【0038】凹凸型3の厚み(高さ)は、作製しようと
するパターン柄のサイズや求める効果などに応じて設定
すればよいが、例えば0.1μmから100μm程度が好ま
しく、特に0.5μmから10μm程度がより好ましい。
この範囲よりも凹凸の高さが低いと光反射層2を介して
凹凸パターンが目視できなくなり、またこの範囲より凹
凸の高さが高ければ、転写の際に、その段差で光反射層
を含めて記録部が破れてしまったり、記録部を転写でき
たとしても、その最外面に凹凸の影響が大きく出て接触
式の場合の加熱印字が困難になる等の不具合が生じる。
【0039】なお、凸部は一水準の高さに限らず、等高
線のように何段もの凹凸を有していても良いので、最高
部の凸部と最低部の凹部の差はこの範囲外であっても問
題なく、支持基材9が平面でなく曲面を形成しても問題
はない。
【0040】凹凸型3の形成方法は、前述のように周知
の印刷用塗料を用いてオフセット印刷、グラビア印刷、
スクリーン印刷など、周知の印刷方式によって形成する
ことができる。
【0041】なお、可逆性感熱記録媒体の製造方法にお
いて、グラビアロールによってパターン柄を形成させる
際、ランダムな模様にしておくと、グラビアロールの周
期と転写区域の周期の不統一性によって、各転写区域ご
とにほぼバラバラの柄を形成させることができるので、
セキュリティ性を付与し、一層の偽造防止効果を図るこ
とができる。
【0042】上記した各実施形態に使用した材料につい
て、以下に説明する。
【0043】離型性基材は、剥離性のあるフィルムまた
は紙などのシート状のものであり、引き剥がして剥離し
やすいように曲げやすく、かつ強靱で破れ難い物性が必
要なものである。離型性基材として、プラスチックフィ
ルムを採用する場合には、母材に適量の可塑剤や補強剤
を配合するなどして所要の機械的特性が得られるように
する。
【0044】離型性基材の具体例としては、紙、布、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
などのポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリアミド、ポリイミド、ポリ乳酸、ポリサルフォ
ン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフ
ォンなどである。
【0045】離型性基材に用いる離型剤は、シリコーン
樹脂やフッ素樹脂であり、これを離型性基材に塗布また
は含浸し、これを乾燥させて用いることができる。
【0046】接着剤層は、熱接着性のよい熱可塑性樹脂
からなり、たとえば塩化ビニル系樹脂または塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体系樹脂を採用することができる。
特に、塩化ビニル−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体や
塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体を主成分
とする熱接着性樹脂またはポリエステル系樹脂を採用す
ることが好ましい。また、熱接着性を向上させるため
に、イソシアネート化合物、またはその誘導体を架橋剤
として配合した熱接着性樹脂またはカルボキシル基を有
する樹脂を採用することも好ましい。
【0047】金属製光反射層は、画像の視認性を向上さ
せる光学的反射性が良好な金属を含む光反射層であり、
金属の種類は特に限定せずに構成したものである。光反
射層は、記録層に形成された画像を表面から見やすくす
るものであり、例えばアルミニウムやスズなどの蒸着ま
たは箔の接着またはアルミ粉などを混ぜた光反射性塗料
の塗布層からなるもの、または蒸着膜からなる層が好ま
しい。
【0048】なお、色、光沢、コスト、汎用性などの面
から判断すると、特にアルミニウムの蒸着膜を採用する
ことが好ましい。アルミニウムの蒸着膜は、水、酸、ア
ルカリによって腐食されやすい欠点があるため、蒸着膜
の表面に薄膜のクロム、シリコーンメタルなどの金属を
蒸着して、アルミ蒸着の色と光沢を損なうことなく耐腐
食性を向上させることも好ましい。
【0049】因みに、アルミニウムの蒸着膜などの金属
製光反射層を形成する方法としては、真空蒸着法、スパ
ッタリング、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着法
などの周知の方法を選択的に採用することができる。
【0050】また、プラスチックフィルムの表面に、金
属蒸着膜を形成する場合、金属を直接に蒸着するばかり
でなく、フィルムの表面に予め着色または未着色の接着
剤層を設けてもよく、アンカーコート層を介して金属蒸
着膜を形成することもできる。
【0051】光反射層の厚さは、金属蒸着膜のものは数
百オングストローム(Å)であるが、感熱記録媒体に形
成する画像の色、光沢、製造コスト、強度、平面性など
を考慮して適宜に決定すればよく、また下地が透けて見
える厚さを採用することも可能である。
【0052】感熱記録層に重ねて形成する保護層の具体
的な材料例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリサルフォン、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリアクリレート、ポリエーテルサルフォ
ン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リイミド、アクリル樹脂などが挙げられる。このうち、
アクリル樹脂などについて紫外線硬化型樹脂を採用する
こともできる。
【0053】感熱記録層は、樹脂母材に温度によって可
逆的に発色・消色する可逆性感熱記録材料からなるも
の、または温度によって可逆的に結晶化状態が変化する
可逆性感熱記録材料を混合した組成物からなり、樹脂母
材としては、耐熱性、透明性、成膜性、高温弾性など、
繰り返し急加熱される条件での耐久性等が優れたものを
採用することが好ましい。
【0054】このような樹脂母材の具体例としては、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル−アルコール共重合体、その他の酢酸ビニ
ル化合物、塩化ビニル系共重合体、ポリ塩化ビニリデ
ン、塩化ビニリデン共重合体、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート、
またはその共重合体などが挙げられる。
【0055】可逆性感熱記録材料として採用する有機低
分子化合物は、熱処理により結晶化したり、または融解
して非結晶状態になる有機低分子化合物であり、それら
はカルボン酸、ジカルボン酸、ケトン、エーテル、アル
コール、エステルおよびその誘導体などからなる化合物
であり、それらの1種または2種以上を混合して用いる
こともできる。
【0056】このような有機低分子化合物のうち、炭素
数12以上の脂肪酸アルキルエステルは、低融点(m
p)のものであり、比較的低温の熱処理によって結晶化
または融解するので好ましい。さらに炭素数10以上の
脂肪族二塩基酸の高融点(mp)のものを併用し、脂肪
酸アルキルエステルと脂肪族二塩基酸の配合割合を調整
すれば、透明化する温度領域を調整でき、所定温度での
透明性の度合いおよび白濁状態の濁りの程度を任意に変
化させることができる。
【0057】可逆性感熱記録材料として採用するロイコ
染料(電子供与性染料前駆体)の具体例としては、トリ
フェニルメタンフタリド系化合物、ジフェニルメタン系
化合物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合
物、ロイコオーラミン系化合物、インドリノフタリド系
化合物などがある。
【0058】また、ロイコ染料であるトリアリールメタ
ン系化合物の具体例としては、3,3−ビス(p−ジメ
チルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド
(クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−
ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルイ
ンドール−3−イル)フタリドなどが挙げられ、ジフェ
ニルメタン系化合物として、4,4´−ビス(ジメチル
アミノフェニル)ベンズヒドリルベンジルエーテル、N
−クロロフェニルロイコオーラミン、N−2,4,5−
トリクロロフェニルロイコオーラミンなどが挙げられ、
キサンテン系化合物として、ローダミンBアニリノラク
タム、ローダミンB−p−クロロアニリノラクタム、3
−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオランな
どが挙げられ、チアジン系化合物として、ベンゾイルロ
イコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチ
レンブルーなどが挙げられ、スピロ系化合物として、3
−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジナ
フトピラン、3,3´−ジクロロスピロジナフトピラン
などが挙げられる。
【0059】ロイコ染料には、上記したような電子供与
性染料前駆体を発色状態または消色状態にするために、
顕減色剤を配合する。顕減色剤は、分子内にロイコ染料
を発色させることができる構造と、分子間の凝集力を制
御する長い脂肪族鎖構造を併有する化合物である。顕減
色剤の具体例として、炭素数12以上の脂肪族基を有す
る有機リン化合物、脂肪族カルボン酸化合物またはフェ
ノール系化合物が挙げられる。
【0060】炭素数12以上の脂肪族基を有する有機リ
ン化合物としては、ドデシルホスホン酸、テトラデシル
ホスホン酸、ヘキサデシルホスホン酸、オクタデシルホ
スホン酸、エイコシルホスホン酸、ドコシルホスホン酸
テトラコシルホスホン酸、ヘキサコシルホスホン酸、オ
クタコシルホスホン酸などである。
【0061】また、脂肪族カルボン酸化合物としては、
α−ヒドロキシデカン酸、α−ヒドロキシテトラデカン
酸、α−ヒドロキシヘキサデカン酸、α−ヒドロキシオ
クタデカン酸、α−ヒドロキシペンタデカン酸、α−ヒ
ドロキシエイコサン酸、α−ヒドロキシドコサン酸、α
−ヒドロキシテトラコサン酸、α−ヒドロキシヘキサコ
サン酸、α−ヒドロキシオクタコサン酸などである。ま
た、脂肪族カルボン酸化合物のα位またはβ位の炭素に
ハロゲン元素を有するもの、またはこれらのα位、β位
またはγ位の炭素がオキソ基となっているもの、二塩基
酸、長鎖脂肪酸によりアシル化されたクエン酸などの三
塩基酸であってもよい。
【0062】以上述べたような可逆性感熱記録材料は、
一般に、溶剤コーティング法を採用してケースなどの対
象物の表面に層状に設けることができる。なお、貧溶媒
での分散コーティング、無溶剤での押し出しコーティン
グなどによる積層方法や、離型フィルムに予め積層した
可逆性感熱記録層を対象物に熱転写して積層する方法を
採用することもできる。
【0063】
【実施例および比較例】〔実施例1〕離型性基材とし
て、厚さ38μm透明なポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルムを採用し、その片面にシリコーン樹
脂からなる離型層を設けた。さらにその上にエポキシア
クリレート型UV硬化型樹脂100重量部をイソプロピ
ルアルコール(IPA)50重量部で希釈して塗布し、
次に50℃で1分間乾燥させた後、10m/分の速度で
160W/cmの紫外線を照射して硬化させ、厚さ3μmの
光透過性の保覆層を形成した。
【0064】そして、保護層の上面には、以下の
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の配合組成物をテ
トラヒドロフランに溶解して固形分濃度を15wt%に
調整した液を塗布し、乾燥温度110℃で2分間加熱乾
燥させた後、10m/分の速度で160W/cmの紫外線を
照射して硬化させ、厚み10μmの感熱記録層1を形成
した。 (1)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(日信化学社製:ソルバインC) 200重量部 (2)テトラエチレングリコールジアクリレート 100重量部 (3)光重合開始剤(チバケミカル社製:イルガキュア−184) 5重量部 (4)ステアリン酸ステアリル 80重量部 (5)セバシン酸 30重量部 さらにその上に再度エポキシアクリレート型UV硬化型
樹脂100重量部をイソプロピルアルコール(IPA)
50重量部で希釈して塗布し、50℃で1分間乾燥させ
た後に10m/分の速度で160W/cmの紫外線を照射し
て硬化させ、厚さ5μmの光透過性の中間層を形成し
た。
【0065】そして、その中間層の上面に真空蒸着法に
よって、厚さ600Åのアルミニウム蒸着膜からなる光
反射層を形成した。
【0066】さらにその上に接着剤層として、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体とポリエステル系樹脂の混合物
(大日本インキ化学工業社製:P BT−01ニス)をトル
エンと酢酸エチルにて2/1/1の割合(重量比)で希
釈したものを塗布し、これを100℃で30秒間乾燥さ
せ、厚さ4μmの接着剤層を形成して感熱記録材の転写
シートを得た。
【0067】一方、厚さ188μmのポリエチレンテレ
フタレート(PET)上に、オフセット印刷機にて、U
V硬化型インキを用い、任意の文字パターンを厚み約2
μmの厚さで印刷して凹凸型を形成して支持基材を得
た。
【0068】そして、これらを接着剤層と印刷による凹
凸型が対面するように重ね合わせ、離型性基材の上から
130℃に加熱したゴムロールを押し当てて熱転写し、
離型性基材を引き剥がして得られた転写された部分につ
いて観察し、以下の効果を確認した。
【0069】転写後の感熱記録エリアは、光反射層によ
って鏡面性を有していたが、よく見ると金属製光反射層
が支持基材上の印刷による凹凸型に沿って凹凸が型取ら
れており、見る角度によって任意の文字パターンを読み
とれた。
【0070】さらに保護層上からサーマルヘッドにて印
字したところ、凹凸の影響を受けることなく、ムラなく
きれいに可視画像を印字することができた。
【0071】[実施例2]実施例1において、オフセッ
ト印刷機にて任意の文字パターンの印刷による凹凸型の
形成を、感熱記録材の転写シート側の金属製光反射層の
上に設けてから接着剤層を形成し、さらに支持基材に対
して印刷による凹凸型を形成しなかったこと以外は全て
同様に可逆性感熱記録媒体を作製した。
【0072】その結果、目視観察状態、印字状態とも
に、実施例1の場合とほぼ同様の効果の得られることが
確認できた。
【0073】[比較例]実施例1において、オフセット
印刷機にて任意の文字パターンの印刷による凹凸型の形
成を行わなかったこと以外は全て同様に可逆性感熱記録
媒体を作製した。その後、転写された可逆性感熱記録媒
体の保護層上にオフセット印刷機で透明なUV硬化型イ
ンキを用いて文字パターンを厚み約2μmの厚さで印刷
し、凹凸型を形成した。
【0074】この可逆性感熱記録媒体の表面を観察する
と、明らかに凹凸上に任意の文字パターンは読みとるこ
とができたが、その意匠性は前記実施例とは明らかに異
なるものであった。そして、保護層上に形成された凹凸
型の印刷層の上から、サーマルヘッドで印字したとこ
ろ、凹部と凸部で感度が異なるため、凹凸パターンに沿
って印字のムラが発生し、きれいな可視画像を得られな
かった。
【0075】
【発明の効果】本願の可逆性感熱記録媒体に係る発明
は、以上説明したように、光反射層の背面側に凹凸型を
重ね、この凹凸型で光反射層を凹凸状に成型した可逆性
感熱記録媒体としたので、多様な光学的反射模様を表現
でき、意匠効果の豊かな可逆性感熱記録媒体積層体とな
り、しかも光反射層の凹凸が感熱記録層の表面に浮き出
ず、感熱記録層にサーマルヘッドで印字する場合などに
おけるヘッドタッチ性が円滑で良好であるという利点が
ある。
【0076】また、本願の可逆性感熱記録媒体の製造方
法に係る発明は、転写用感熱記録材の背面側に金属製光
反射層および接着剤層をこの順に積層して設け、支持基
材上に印刷して設けた凹凸型と前記接着剤層を圧着して
前記光反射層に凹凸型反射面を形成するか、または転写
用感熱記録材の背面側に金属製光反射層、印刷された凹
凸型および接着剤層をこの順に積層し、支持基材に接着
剤層を圧着して前記光反射層に凹凸型反射面を形成する
ようにした可逆性感熱記録媒体の製造方法としたので、
意匠効果の豊かな可逆性感熱記録媒体を容易に製造でき
ると共に、積層体の内部に光反射層の凹凸が形成され、
そのような凹凸は表面に現れないから、感熱記録層にサ
ーマルヘッドで印字する場合などにおいてもヘッドタッ
チ性が円滑で良好な可逆性感熱記録媒体を製造できると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の可逆性感熱記録媒体の断面図
【図2】(a)第2実施形態の製造工程を示す可逆性感
熱記録媒体の断面図 (b)第2実施形態の可逆性感熱記録媒体の断面図
【図3】(a)第3実施形態の製造工程を示す可逆性感
熱記録媒体の断面図 (b)第3実施形態の可逆性感熱記録媒体の断面図
【符号の説明】
1 感熱記録層 2 光反射層 3 凹凸型 4、9 支持基材 5 保護層 6 剥離性基材 7、11 転写シート 8、10 接着剤層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱記録層とその背面側に設けた金属製
    光反射層とを有する積層体からなり、前記感熱記録層の
    透明性または発色性を温度によって可逆的に変化させる
    ことにより可視画像を表示および消去可能な可逆性感熱
    記録媒体において、 前記光反射層は、その背面側に積層した凹凸型に沿って
    反射面が凹凸状になるよう設けたものであることを特徴
    とする可逆性感熱記録媒体。
  2. 【請求項2】 離型性基材に転写用感熱記録材を剥離可
    能に重ね合わせ、この転写用感熱記録材の背面側に金属
    製光反射層および接着剤層をこの順に積層して設け、別
    途設けた支持基材上に凹凸型を印刷して設け、この凹凸
    型と前記接着剤層を圧着して前記光反射層に凹凸型反射
    面を形成し、その後、前記離型性基材を剥離することか
    らなる可逆性感熱記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 離型性基材に転写用感熱記録材を剥離可
    能に重ね合わせ、この転写用感熱記録材の背面側に金属
    製光反射層、印刷による凹凸型および接着剤層をこの順
    に積層し一体化して感熱記録材の転写シートを設け、別
    途設けた支持基材に転写シートの前記接着剤層を圧着し
    て前記光反射層に凹凸型反射面を形成し、その後、前記
    離型性基材を剥離することからなる可逆性感熱記録媒体
    の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114379263A (zh) * 2020-10-16 2022-04-22 天津长荣科技集团股份有限公司 一种压痕板制作方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114379263A (zh) * 2020-10-16 2022-04-22 天津长荣科技集团股份有限公司 一种压痕板制作方法

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