JP2002086217A - 角パイプのプレス曲げ成形方法およびその成形装置 - Google Patents

角パイプのプレス曲げ成形方法およびその成形装置

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JP2002086217A JP2000280139A JP2000280139A JP2002086217A JP 2002086217 A JP2002086217 A JP 2002086217A JP 2000280139 A JP2000280139 A JP 2000280139A JP 2000280139 A JP2000280139 A JP 2000280139A JP 2002086217 A JP2002086217 A JP 2002086217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車のリヤフォークに使用される、角
パイプのプレス曲げ成形方法であって、角パイプの曲げ
成形時における局部的変形を防止して、曲げ剛性が高
く、かつ、品質がよく外観性に優れた曲げパイプを成形
することができ、その上、その曲げ成形作業能率を高め
て、生産性をあげ、コストダウンを図る。 【解決手段】 下型MD上に位置決めセットされる角パ
イプP内に、金属板よりなる第1の芯材25の上下面
に、合成樹脂板よりなる第2の芯材26,27を重ね合
わせてなる撓曲可能な層状の可撓性芯材組立体Aを抜差
可能に挿入し、その後、上型MUと下型MDの型締めに
より角パイプPをプレス曲げ成形し、それらの型締め状
態のまま、芯材組立体Aを角パイプPの曲げ成形部から
外れる位置までスライド移動し、その後、型開きを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、自動二
輪車のリヤフォークに使用される角パイプのプレスによ
る曲げ成形方法およびその成形装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に外観性に優れ、曲げ剛性が大きい
などの理由で、自動二輪車のリヤフォーク材として、角
パイプが広く利用されている。ところで、この角パイプ
をリヤフォークとして利用するには、曲げ加工をする必
要があり、たとえば、この角パイプをプレスベンダーで
曲げ加工する場合には、角パイプの曲げ加工部の凸面側
では引張り力が、また凹面側では圧縮力が作用するた
め、成形加工後の角パイプの曲げ加工部の凹面側の中央
部にへこみが生じるなどの局部変形を生起してしまい、
角パイプの剛性の低下を招き、実用に供し得なくなると
いう不具合があった。
【0003】そこで、かかる不具合を解消するために、
従来では、芯材を角パイプの被折り曲げ部に差し込んだ
のち、成形型により、その角パイプの被折り曲げ部を曲
げ成形するようにした、成形手段が従来より知られてい
る(特開昭63−192519号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
曲げ成形手段では、複数の芯材を、角パイプ内に差し込
み、また、そこから抜き出す作業が面倒であり、作業能
率が低下して、コスト高を招き、また、成形精度が高く
品質の良い成形品を安定して提供するのがむずかしいな
どの問題がある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、角パイプの曲げ成形時における局部変形を防止し
て、曲げ剛性が高く、かつ、品質がよく外観性の優れた
角パイプを成形でき、その上、生産性に優れた、角パイ
プのプレス曲げ成形方法およびその成形装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本請求項1記載の発明は、角パイプをプレスにより
所定の曲率で曲げ成形する曲げ成形方法であって、直線
面、傾斜面、およびそれらを連続する曲げ面を有する、
下型の成形面上に、角パイプの下半部を嵌合してそこに
位置決めする工程と、その角パイプ内に、複数枚の板状
の芯材を積層してなる可撓性の芯材組立体を抜差自在に
装着する工程と、前記下型の成形面に対応した成形面を
有すると共に保持手段を設けた上型を下型に対して下降
させる工程と、前記保持手段により下型上に角パイプを
保持しながら、下型と上型との型閉じにより、角パイプ
を曲げ成形する工程と、前記芯材組立体の少なくとも一
部を、角パイプの曲げ成形部から外れた位置まで引き抜
いたのち、上型と下型を型開きして角パイプを取り出す
工程とを含む、角パイプのプレス曲げ成形方法を特徴と
しており、かかる特徴によれば、角パイプの曲げ成形時
における局部変形の発生を防止して、成形精度の高い曲
げ角パイプを得ることができ、また、可撓性を保有する
芯材組立体は、角パイプ内への装着、そこからの離脱操
作が簡単容易なり、その成形作業能率を高め、生産性を
大幅に向上させることができる。
【0007】また、上記目的を達成するため、本請求項
2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、前
記芯材組立体は、板状の第1の芯材と、その上下両面に
重ね合わされる同じく板状の第2の芯材とより、層状に
形成されていて、第1の芯材は、第2の芯材に対してス
ライド可能であり、前記第1の芯材を、角パイプの外方
にスライドさせてから、第2の芯材を、角パイプの曲げ
成形部から外れる位置まで引く抜くようにしたことを特
徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項1の発
明と同等の効果を奏し、特に、角パイプの曲げ成形後
の、芯材組立体の引き抜き作業が一層容易になる。
【0008】さらに、上記目的を達成するため、本請求
項3記載の発明は、前記請求項2記載の角パイプのプレ
ス曲げ成形方法において、それらの接触面同士が相互に
スライド可能であり、かつ、第2の芯材の両端部は、相
互に遊動可能なように連結されていて、角パイプの曲げ
成形時に作用する力を吸収できるようにしたことを特徴
としており、かかる特徴によれば、前記請求項1の発明
と同等の効果を奏し、特に、角パイプの曲げ成形時にお
ける、芯材組立体の変形に起因する、角パイプの局部変
形の発生を防止して、品質の安定した成形品を効率よく
生産することができる。
【0009】さらに、上記目的を達成するため、本請求
項4記載の発明は、前記請求項1記載の、角パイプのプ
レス曲げ成形方法に直接使用する、角パイプのプレス曲
げ成形装置であって、直線面、傾斜面、およびそれらを
連続する曲げ面を有する成形面を形成すると共にその成
形面に角パイプの下半部を嵌合するホールド溝を設け、
かつ、角パイプの位置決め手段を設けた下型と、連続す
る曲げ面を有する成形面を形成すると共にその成形面に
角パイプの上半部を嵌合するホールド溝を設け、かつ、
角パイプの曲げ成形に先立って角パイプを下型上に保持
する保持手段を設けた上型と、複数枚の板状の芯材を積
層して構成されて可撓性を有し、前記下型にセットされ
た角パイプ内に抜差自在に装着可能な、芯材組立体と、
前記芯材組立体に連結され、該芯材組立体を角パイプ内
に抜差可能に装着し、また、角パイプの曲げ成形後は、
その曲げ成形部から外れた位置まで芯材組立体の少なく
とも一部を移動させる芯材駆動手段とを備えている、角
パイプのプレス曲げ成形装置を特徴としており、かかる
特徴によれば、構成簡単な曲げ成形装置によって、角パ
イプの曲げ成形時における局部変形の発生を防止して、
成形精度の高い曲げ角パイプを成形することができ、ま
た、可撓性を保有する芯材組立体は、角パイプ内への装
着、そこからの離脱操作が簡単容易なり、その成形作業
能率を高め、生産性を大幅に向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0011】まず、図1〜11を参照して、本発明の第
1実施例にかかる角パイプのプレス曲げ成形装置の構造
について説明する。
【0012】図1は、本発明による、角パイプPの成形
前の直状の状態と、本発明によるプレス曲げ成形後の状
態とを示す斜視図、図2は、成形型が型開きされ、角パ
イプがそこにセットされた状態の成形装置に縦断面図、
図3は、図2の3−3線に沿う断面、図4は、角パイプ
が保持手段により保持された状態の成形装置の縦断面
図、図5は、成形型が型締めされ、角パイプが曲げ成形
された状態の成形装置に縦断面図、図6は、図5の6−
6線に沿う断面図、図7は、図5の7−7線に沿う断面
図、図8は、型締め後、芯材組立体の第1の芯材を途中
まで抜き取った状態を示す成形装置の縦断面図、図9
は、成形型を型開きした状態を示す成形型の縦断面図、
図10は、型開き後、角パイプを取り出した状態を示す
成形装置の縦断面図、図11は、型開き後、角パイプを
取り出した状態を示す成形装置の縦断面図である。
【0013】本発明にかかる角パイプのプレス曲げ成形
装置は、角パイプPをプレス曲げ成形するプレス成形型
Mと、曲げ加工すべき角パイプPに抜差自在に装着され
る芯材組立体Aとより構成されている。
【0014】図2〜7に示すように、プレス成形型M
は、固定の下型MDと、図示しない従来公知の駆動装置
により、この下型MDに対して進退可能に昇降駆動され
る可動の上型MUとより構成されている。下型MDは、
その主体部を構成する下型本体1が、ダイベース2上に
固定され、この下型本体1の後面には、ガイド部材3が
一体に設けられる。また、ガイド部材3の後面には、後
向に延びる受台4が固定され、この受台4上に伸縮油圧
シリンダなどよりなる、芯材組立体Aの駆動手段11が
設けられる。
【0015】前記下型本体1の上面には、下型成形面6
が形成される。この下型成形面6は、ダイベース2と略
平行な、後半部の直線面6aと、この直線面6aの前端
より前下がりに傾斜(水平面に対して30°±5°)す
る、前半部の傾斜面6bと、前記直線面6aと傾斜面6
bとを連続的に接続する、中間部の曲げ面6cとより構
成され、この曲げ面6cは、ワークである角パイプPを
曲げ成形するために上方に凸の所定の曲率を有する曲面
に形成されて、その前後は、前記傾斜面6bと直線面6
aとに滑らかに連続的に接続されている。そして、この
下型MDには、その左右方向の中央部に、全長にわたり
断面凹状の下側のホールド溝7が形成され、このホール
ド溝7の前後両端面は、外部に開放されている。そし
て、この下側のホールド溝7には、後に詳しく述べるよ
うに、ワークである角パイプPの曲げ成形時には、その
中心線より下半部が嵌合されるようになっている。ま
た、前記ガイド部材3の下型成形面6より上方に突出す
る部分の前面には、角パイプPの位置決め面3aが形成
され、この位置決め面3aに、下型成形面6上に嵌合さ
れる角パイプPの後端面が衝き当てられるようになって
いる。前記ガイド部材3の上部には、その前後面に開口
するガイド穴3bが設けられ、このガイド穴3bに、角
パイプP内に装着される芯材組立体Aの、第1の芯材2
5の自由端部が挿通案内され、この第1の芯材25の端
縁は、ジョイント10を介して受台4上の芯材駆動装置
11モータ駆動部11aに連結される。
【0016】下型MDに対して昇降駆動される、可動の
上型MUの主体部を構成する上型本体13は、図示しな
い昇降装置により昇降駆動される昇降部材15に一体に
設けたダイベース14の下面に一体に吊設されている。
この上型本体13は、その前後方向の長さが前記下型本
体1よりも短く形成されおり、その下面には、前記下型
成形万6に対応する上型成形面16が形成され、この上
型成形面16は、ダイベース14と略平行な、後半部の
直線面16aと、この直線面16aの前端より前下がり
に傾斜(直線面に対して30°±5°)する、前半部の
傾斜面16bと、前記直線面16aと傾斜面16bとを
連続的に接続する、中間部の曲げ面16cとより形成さ
れ、この曲げ面16cは、ワークである角パイプPを曲
げ成形するために下方に向けて凹の所定の曲率の曲面に
形成されて、その前後は、前記傾斜面16bと直線面1
6aとに滑らかに連続的に接続されている。そして、こ
の上型MUには、その左右方向の中央部に、全長にわた
り断面凹状の上側のホールド溝17が、前記下型MDの
下側のホールド溝7に対応して形成され、この上側のホ
ールド溝17の前後両端面は、外部に開放されている。
そして、この上側のホールド溝17には、後に詳しく述
べるように、ワークである角パイプPの曲げ成形時に
は、その中心線より上半部が嵌合されるようになってい
る。また、ダイベース14には、上型MUの後面に近づ
けて、ワークである角パイプPの保持手段18が設けら
れている。この保持手段18は、ダイベース14の下面
に固定される中空角筒状の支持部材19と、この支持部
材19に上下方向に進退移動可能に嵌合される角筒状の
保持部材20と、支持部材19内に設けられて保持部材
20を突出方向、すなわち下方向に弾発付勢するばね部
材21とより構成されている。保持部材20の下面の幅
方向の中央部には、前記上側ホールド溝17と長手方向
に符合する押え溝22が形成されている。そして、保持
部材20は、その自由状態では、その下面が上型成形面
16の最下面と同じか、それよりも若干下方に突出する
レベルにある。
【0017】つぎに、曲げ成形加工される角パイプP内
に抜差可能に装着される芯材組立体Aの構造について説
明すると、この芯材組立体Aは、中央に配置される、一
枚の第1の芯材25と、その第1の芯材の上下に積層状
に重ね合わされる複数枚の第2の芯材26,27とより
構成され、角パイプPの中空部断面と略同形の四角断面
形成されている。前記第1の芯材25は、金属板、合成
樹脂板などの帯状の板材により形成されていて、角パイ
プPの曲げ部に容易に追従して撓曲し得るような可撓性
と弾性を有する。そして、その基部側に、その長手方向
に沿う長穴25aが穿設されている。一方、前記複数枚
の第2の芯材26,27は、ナイロン板などの合成樹脂
板あるいは金属板により、帯状の板材により形成され
て、前記第1の芯材15の上下面に2枚ずつ積層され、
相互に、および第1の芯材25に対して相対スライドが
可能であり、また、角パイプPの曲げ部に容易に追従し
て撓曲し得るような可撓性を有する。
【0018】図2に明瞭に示すように、複数枚の第2の
芯材26,27の前、後両端部には、それらを貫通し
て、前、後部連結穴29,30が穿設され、これらの連
結穴29,30には、間隙を存して前、後部連結ボルト
31,32がそれぞれ緩通連結されており、これによ
り、複数枚の第2の芯材26,27の前、後両端部は、
前、後部連結ボルト31,32により、相互に遊動可
能、すなわち、フローチング状態で連結されている。ま
た、後部連結ボルト32は、第1の芯材25の長穴25
aを貫通しており、この第1の芯材25は、後部連結ボ
ルト32に案内され、その長穴25aの長さ範囲で、複
数枚の第2の芯材26,27に対して、それらの長手方
向にスライド可能である。
【0019】芯材組立体Aの後端部は、前記ガイド部材
3により前後に移動可能に支持され、第1の芯材25の
後端部は、第2の芯材26,27の後端よりも後方に突
出していて、ガイド部材3を通して後方に延びており、
その後端に、前記芯材駆動手段11の駆動部11aがジ
ョイント10を介して連結されている。したがって、芯
材駆動手段11の作動によれば、第1の芯材25を、第
2の芯材26,27に対して前後にスライド制御するこ
とができる。
【0020】つぎに、前述したように構成されるプレス
曲げ成形装置により、ワークである角パイプPを曲げ成
形する方法について説明する。
【0021】まず、成形型Mを型開きした状態におい
て、固定の下型本体1の下型成形面6上に、角パイプP
を載設し、その下半部を下側ホールド溝7に嵌合させ、
また、その後端面をガイド部材3の位置決め面3aに衝
き当てて、角パイプPを、下型MD上に位置決めセット
する(図2,3参照)。
【0022】つぎに、芯材駆動手段11の作動によ
り、その駆動部11aに連結される、芯材組立体Aを角
パイプPのガイド部材3側の開口端から、該角パイプP
の内部に抜差自在に挿入する。そのとき、第1の芯材2
5の長穴25aの外端は、後部連結ボルト32に係合す
るまで第2の芯材26,27に対して相対的に内方にス
ライドし、その後に、第1、第2の芯材25,26,2
7は一体となって角パイプP内に所定の位置まで挿入さ
れるので、芯材組立体Aの、角パイプP内への挿入作業
が容易になる(図2,3参照)。
【0023】芯材組立体Aの、角パイプP内の、所定
位置への挿入が終了したら、成形型Mを型閉じめすべ
く、上型MUを下降させる。これにより、まず、保持手
段18の押え溝22が角パイプPに嵌合して、該保持手
段18により、角パイプPの基部を下型本体1上に弾発
保持する(図4参照)。
【0024】その後、引き続く、上型MUの下型本体
1に対応した下降により、先に上型本体13の傾斜面1
6bが角パイプPの上半部に嵌合しながら、該角パイプ
Pを下型本体1に沿って押圧し、該角パイプPのプレス
曲げ成形が行われ、上型本体13が下型本体1上に型閉
めされて、角パイプPの全長にわたり、その上、下半部
に、上、下型本体1,13のホールド溝7,17がそれ
ぞれ嵌合され、角パイプPは所定の形状にプレス曲げ成
形される(図5〜7参照)。
【0025】このプレス曲げ成形において、可撓性を有
する複数枚の第2の芯材26,27は、相互にスライド
可能に積層され、それらの両端部は前、後部連結ボルト
31,32により相互に遊動可能にフローチング状態で
連結されていることにより、角パイプPの曲げ成形によ
り作用する押圧力を吸収することができ、これにより、
角パイプPの曲げ成形時に、該角パイプPに局部的に無
理な力をかけることがなく、その局部変形の発生を防止
することができる。
【0026】その後、成形型Mの型締め状態のまま、
芯材駆動手段11の作動により、芯材組立体Aの第1芯
材25を角パイプPの曲げ成形部分から外れた位置まで
引き抜き方向に移動させる(図8参照)。
【0027】なお、この工程において、芯材組立体A
の、第1の芯材25に続いて第2の芯材26をも角パイ
プPの曲げ成形部分から外れた位置まで引き抜き方向に
移動させてもよい。
【0028】その後、上型MUを上昇駆動して型開き
をして、成形した角パイプPを取り出す。この場合、図
10に示すように、芯材駆動手段11の収縮作動によ
り、芯材組立体Aを角パイプPより抜き取ってから、該
パイプPを取り出しても良く、あるいは、図11に示す
ように、芯材組立体Aを抜き取らずに、角パイプPを成
形型Mの前方に抜き取るようにしてもよい。
【0029】しかして、前述の芯材組立体Aを角パイプ
Pから引き抜く作業では、まず、中央部の第1の芯材2
5のみが第2の芯材26,27に対して長穴25aの長
さ範囲で、外方にスライドされ、その後、第1、第2の
芯材が25,26,27が一体となって角パイプPから
引き抜かれるので、芯材組立体Aの角パイプPからの引
き抜き作業が容易になる。
【0030】つぎに、図12,13を参照して、この発
明の第2実施例について説明するに、この第2実施例
は、芯材組立体Aの構造が前記第1実施例のものと若干
相違しており、図12は、芯材組立体を装着した角パイ
プを成形型にセットし、該成形型を型閉じした状態を示
す成形装置の断面図、図13は、図12の13−13線
に沿う断面図であって、前記第1実施例と同じ要素には
同じ符合が付されている。
【0031】芯材組立体Aは、帯状の金属製の板材より
なる、中央部の一枚の第1の芯材125と、この第1の
芯材125の上、下面にそれぞれ積層される、各一枚の
帯状のナイロン(商品名、MC901)などの合成樹脂
製の板材よりなる、上下の第2芯材126,127とよ
り構成される。第1の芯材125は、前記第1実施例の
第1芯材25と同じ構造であり、また、上下の第2の芯
材126,127の両端は、前記第1実施例と同じく
前、後部連結ボルト31,32により遊動連結、すなわ
ちフロ−チング連結される。
【0032】しかして、この第2実施例の芯材組立体A
を使用して、前記第1実施例と同じ方法により、角パイ
プPのプレス曲げ成形する場合も、前記第1実施例と同
じ作用効果が得られる。
【0033】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0034】たとえば、前記実施例の成形型では、下型
が固定型、上型が可動型に構成されるが、下型を可動
型、上型を固定型に構成してもよい。また、前記実施例
では芯材駆動手段は、油圧シリンダにより構成される
が、これを油圧モータなどの他の公知の駆動装置に置き
換えてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本請求項1記載の発明によ
れば、角パイプの曲げ成形時における局部変形の発生を
防止して、成形精度の高い曲げ角パイプを得ることがで
き、また、可撓性を保有する芯材組立体は、角パイプ内
への装着、そこからの離脱操作が簡単容易なり、その成
形作業能率を高め、生産性を大幅に向上させた、角パイ
プのプレス曲げ成形方法を提供することができる。
【0036】また、本請求項2記載の発明によれば、前
記請求項1の発明と同等の効果を奏し、特に、角パイプ
の曲げ成形後の、芯材組立体の引き抜き作業が一層容易
になる。
【0037】さらに、本請求項3記載の発明によれば、
前記請求項1の発明と同等の効果を奏し、特に、角パイ
プの曲げ成形時における、芯材組立体の変形に起因す
る、角パイプの局部変形の発生を防止して、品質の安定
した成形品を効率よく生産することができる。
【0038】さらに、本請求項4記載の発明によれば、
角パイプの曲げ成形時における局部変形の発生を防止し
て、成形精度の高い曲げ角パイプを成形することがで
き、また、可撓性を保有する芯材組立体は、角パイプ内
への装着、そこからの離脱操作が簡単容易なり、その成
形作業能率を高め、生産性を大幅に向上させた、角パイ
プのプレス曲げ成形装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、角パイプPの成形前の直状の状
態と、本発明によるプレス曲げ成形後の状態とを示す斜
視図(第1実施例)
【図2】成形型が型開きされ、角パイプがそこにセット
された状態の成形装置に縦断面図
【図3】図2の3−3線に沿う断面
【図4】角パイプが保持手段により保持された状態の成
形装置の縦断面図
【図5】成形型が型締めされ、角パイプが曲げ成形され
た状態の成形装置に縦断面図
【図6】図5の6−6線に沿う断面図
【図7】図5の7−7線に沿う断面図
【図8】型締め後、芯材組立体の第1の芯材を途中まで
抜き取った状態を示す成形装置の縦断面図
【図9】成形型を型開きした状態を示す成形型の縦断面
【図10】型開き後、角パイプを取り出した状態を示す
成形装置の縦断面図
【図11】型開き後、角パイプを取り出した状態を示す
成形装置の縦断面図
【図12】芯材組立体を装着した角パイプを成形型にセ
ットし、該成形型を型閉じした状態を示す成形装置の断
面図(第2実施例)
【図13】図12の13−13線に沿う断面図
【符号の説明】
6・・・・・・・・・・下型の成形面 6a・・・・・・・・・直線面 6b・・・・・・・・・傾斜面 6c・・・・・・・・・曲げ面 7・・・・・・・・・・ホールド溝 16・・・・・・・・・上型の成形面 16a・・・・・・・・直線面 16b・・・・・・・・傾斜面 16c・・・・・・・・曲げ面 17・・・・・・・・・ホールド溝 18・・・・・・・・・保持手段 25,125・・・・・第1の芯材 26,126・・・・・第2の芯材 27,127・・・・・第2の芯材 A・・・・・・・・・・芯材組立体 MU・・・・・・・・・上型 MD・・・・・・・・・下型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角パイプ(P)をプレスにより所定の曲
    率で曲げ成形する曲げ成形方法であって、 直線面(6a)、傾斜面(6b)、およびそれらを連続
    する曲げ面(6c)を有する、下型(MD)の成形面
    (6)上に、角パイプ(P)の下半部を嵌合してそこに
    位置決めする工程と、 その角パイプ(P)内に、複数枚の板状の芯材(25,
    26,27;125,126,127)を積層してなる
    可撓性の芯材組立体(A)を抜差自在に装着する工程
    と、 前記下型(MD)の成形面(6)に対応した成形面(1
    6)を有すると共に保持手段(18)を設けた上型(M
    U)を下型(MD)に対して下降させる工程と、 前記保持手段(18)により下型(MD)上に角パイプ
    (P)を保持しながら、下型(MD)と上型(MU)と
    の型閉じにより、角パイプ(P)を曲げ成形する工程
    と、 前記芯材組立体(A)の少なくとも一部を、角パイプ
    (P)の曲げ成形部から外れた位置まで引き抜いたの
    ち、上型(MU)と下型(MD)を型開きして角パイプ
    (P)を取り出す工程と、 を含むことを特徴とする、角パイプのプレス曲げ成形方
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の角パイプのプレス曲
    げ成形方法において、 前記芯材組立体(A)は、板状の第1の芯材(25;1
    25)と、その上下両面に重ね合わされる同じく板状の
    第2の芯材(26,27;126,127)とより、層
    状に形成されていて、第1の芯材(25;125)は、
    第2の芯材(26,27;126,127)に対してス
    ライド可能であり、前記第1の芯材(25;125)
    を、角パイプ(P)の外方にスライドさせてから、第2
    の芯材(236,27;126,127)を、角パイプ
    (P)の曲げ成形部から外れる位置まで引く抜くように
    したことを特徴とする、角パイプのプレス曲げ成形方
    法。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載の角パイプのプレス曲
    げ成形方法において、 前記芯材組立体(A)の、第1および第2の芯材(2
    5;125,26,27;126,127)は、それら
    の接触面同士が相互にスライド可能であり、かつ、第2
    の芯材(26,27;126,127)の両端部は、相
    互に遊動可能なように連結されていて、角パイプ(P)
    の曲げ成形時に作用する力を吸収できるようにしたこと
    を特徴とする、角パイプのプレス曲げ成形方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載の、角パイプのプレス
    曲げ成形方法に直接使用する、角パイプのプレス曲げ成
    形装置であって、 直線面(6a)、傾斜面(6b)、およびそれらを連続
    する曲げ面(6c)を有する成形面(6)を形成すると
    共にその成形面(6)に角パイプ(P)の下半部を嵌合
    するホールド溝(7)を設け、かつ、角パイプ(P)の
    位置決め手段を設けた下型(MD)と、 直線面(16a)、傾斜面(16b)、およびそれらを
    連続する曲げ面(16c)を有する成形面(16)を形
    成すると共にその成形面(16)に角パイプ(P)の上
    半部を嵌合するホールド溝(17)を設け、かつ、角パ
    イプ(P)の曲げ成形に先立って角パイプ(P)を下型
    (MD)上に保持する保持手段(18)を設けた上型
    (MU)と、 複数枚の板状の芯材(25,26,27;125,12
    6,127)を積層して構成されて可撓性を有し、前記
    下型(MD)にセットされた角パイプ(P)内に抜差自
    在に装着可能な、芯材組立体(A)と、 前記芯材組立体(A)に連結され、該芯材組立体(A)
    を角パイプ(P)内に抜差可能に装着し、また、角パイ
    プ(P)の曲げ成形後は、その曲げ成形部から外れた位
    置まで芯材組立体(A)の少なくとも一部を移動させる
    芯材駆動手段(11)とを備えていることを特徴とす
    る、角パイプのプレス曲げ成形装置。
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CN102921801A (zh) * 2012-11-06 2013-02-13 柳州市昌河模具厂 汽车后轴支架总成纵臂梁的成型方法
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KR102015251B1 (ko) * 2019-04-23 2019-08-27 김종규 벤딩금형의 사각관체 취출장치
CN113617905A (zh) * 2021-07-13 2021-11-09 凌云工业股份有限公司 一种铝合金汽车横梁自动穿芯压弯成型模具

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