JP4490563B2 - 曲げ加工装置および曲げ加工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、棒材などの長尺部材、殊に押出形材を曲げ加工する曲げ加工装置および曲げ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のフレーム部材やバンパー補強材、あるいは建築構造用途の部材やエクステリア用部材を製造するにあたっては、棒材などを曲げて加工するいわゆる曲げ加工が行われる。
【0003】
このような曲げ加工を行う装置として、従来、たとえば図12に示すものがあった。この曲げ加工装置80は、ワークWの曲げ形状に合わせて成形された上型81と下型82を有している。これらの上型81および下型82の間にワークWを設置し、上型81に上方から圧力を掛けて、上型81を押し下げてワークWをプレスして成形するものであった。
【0004】
また、他の従来曲げ加工装置として、本出願人は、実開平4−70210号公報に示す曲げ加工装置を開示している。図13に示すように、この曲げ加工装置90は、回転可能なターンテーブル91を有しており、このターンテーブル91上には、ワークWの曲げ形状に合わせて成形された曲げガイド92が固定されている。また曲げガイド92の先端部には、ワークWを固定するクランプ93が設けられており、クランプ93のやや後方位置には、曲げガイド92にワークWを押し付ける押圧接触部94が配設されている。押圧接触部94の側方には、押圧接触部94をワークWに押し付けるための押圧シリンダ95が備えられている。
【0005】
この曲げ加工装置90においては、ワークWの先端部をクランプ93で固定し、押圧シリンダ95によって押圧接触部94をワークWに向けて押圧し、ワークWを曲げガイド92に押し付ける。この状態で、ターンテーブル91を回転させることによって、曲げガイド92に沿って所定の曲げ形状となるようにワークWを曲げ加工するというものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図12に示す従来の曲げ加工装置80では、上型81に上方から圧力を掛けてワークWをプレスする際、上型81と接触するワークWの中央部分に応力が集中的に掛かってしまう。このため、下型82と接触するワークWの端部に掛かる応力とワークWの中央部に掛かる応力には差が生じるため、曲げ形状が安定しないという問題があった。
【0007】
一方、図13に示す従来の曲げ加工装置90では、曲げガイド92がターンテーブル91に固定されているので、曲げ加工を行う際に、ターンテーブル91全体を回転させなければならない。このため、曲げ加工を行うのに、ターンテーブル91を回転させるために、大きな駆動力を必要とするものであった。また、ワークWの曲げ形状を変更しようとすると、曲げガイドをターンテーブル91に正確に取り付けなければならない。したがって、ワークWの曲げ形状を変更するための作業には手間が掛かるものであった。さらに、いったん曲げ加工装置90を製造してしまうと、たとえば曲げガイド92の形状を微修正するにしても、非常に手間が掛かるものであった。
【0008】
そこで、本発明の課題は、ワークに掛かる応力を均一化することによって、ワークを安定した形状に曲げ加工できるようにする。また、曲げ加工を行う際に多大な駆動力を必要とすることなく、たとえばワークの曲げ形状を変更したい場合などにも、機敏に対応できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決した本発明のうちの請求項1に係る発明は、被加工物の曲げ形状に合わせて成形された曲げ型を有し、この曲げ型に前記被加工物の先端を固定するクランプ手段が設けられているとともに、前記被加工物の長手方向に延在し、前記被加工物が前記曲げ型に沿って曲がるように前記被加工物をガイドする直線型を有しており、前記クランプ手段によって固定された前記被加工物を前記曲げ型および前記直線型とともに通過させて曲げ加工を行う一対のロールを有する曲げロールが設けられており、前記曲げ型および前記直線型は、前記被加工物を挟んだ状態で前記一対のロールの間に配置されるものであり、前記一対のロールの少なくとも一方は、前記曲げ型および前記直線型を前方へ送るための駆動ロールであり、前記直線型は、前記クランプ手段の後方に設けられており、前記クランプ手段の外側面と前記直線型の外側面とが面一になっていることを特徴とする曲げ加工装置である。なお、本明細書において「被加工物の曲げ形状に合わせて成形された曲げ型」とは、曲げ加工終了後応力を除去した際に被加工物がスプリングバックにより戻る分を見込んだうえで目的とする被加工物の曲げ形状になるように成形された曲げ型を意味するものである。
【0010】
請求項1に係る発明においては、曲げ型の先端部に設けられたクランプ手段によって固定された被加工物を、曲げ型と被加工物をガイドする直線型とともに曲げロール間に通すだけで、曲げ加工することができる。このため、被加工物には、曲げロールを通過する際にほぼ同じ大きさの応力が掛かるので、被加工物に対してほぼ均一に応力が掛かるようにすることができる。
また、装置全体として簡易であり、曲げ加工を行う場合に、被加工物を曲げ型および直線型とともに通過させるだけの駆動力のみでよいので、非常に少ない駆動力で済ませることができる。さらに、曲げ形状を変更したい場合には、曲げ型の形状を変えれば済むので、その変更に手間が掛かることもなく、その変更に機敏に対応することができる。しかも、曲げ形状のアールが大きい場合であっても、装置が非常に大きくなるようなことはなく、また、曲げ型の形状が設計からずれていたとしても、その修正は簡単なもので済むことになる。
さらには、曲げ型と直線型を製造する際、2分割された真っ直ぐな型を1組製造し、そのうちの一方を製品形状に曲げればよいので、その製造は極めて容易なものとなる。
【0011】
請求項2に係る発明は、前記曲げ型には、曲げ加工時および曲げ加工後の前記被加工物が嵌合する嵌合溝が形成されており、この嵌合溝は、前記直線型と組み合わせることにより前記被加工物の外周を取り囲む形状であることを特徴とする請求項1に記載の曲げ加工装置である。
請求項2に係る発明においては、曲げ型に曲げ加工時および曲げ加工後の被加工物が嵌合する嵌合溝が形成されている。このため、曲げ加工後の被加工物を確実に保持しておくことができ被加工物の座屈変形、しわの発生を防止するので、作業効率の向上に寄与することができる。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記曲げ型に形成した嵌合溝に抜き勾配が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の曲げ加工装置である。
請求項3に係る発明においては、曲げ型に形成した嵌合溝に抜き勾配が形成されている。このため、曲げ加工後の被加工物を曲げ型から容易に取り出すことができるようになる。
【0013】
請求項4に係る発明は、前記直線型には、加工前の前記被加工物が嵌合する嵌合溝が形成されており、前記クランプ手段には、加工前の前記被加工物が嵌合するクランプ孔が形成されており、前記嵌合溝および前記クランプ孔は、前記曲げ型と組み合わせることにより前記被加工物の外周を取り囲む形状であることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の曲げ加工装置である。請求項4に係る発明においては、被加工物が嵌合する嵌合溝が直線型に形成されているので、被加工物が曲げロールを通過するときに、確実に被加工物をガイドすることができる。また、曲げ型に嵌合溝を形成することなく、直線型に嵌合溝を形成した場合にあっては、曲がり型の製造が容易になる一方で、被加工物を確実に保持し、直線型と組み合わせることにより被加工物の外周を取り囲む形状で曲げ加工を行うことができる。なお、直線型に嵌合溝を形成したものは、比較的容易に製造することができる。
【0014】
請求項5に係る発明は、前記直線型に形成した嵌合溝に抜き勾配が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の曲げ加工装置である。
請求項5に係る発明においては、曲げ型に形成した嵌合溝に抜き勾配が形成されているので、曲げロールを通過する被加工物が、嵌合溝から容易に抜け出し、直線型から曲げ型に確実に移動することができる。
【0015】
請求項6に係る発明は、前記曲げ型および前記直線型における前記被加工物と接触する部分に、低摩擦性樹脂からなるライナー部材が介在されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の曲げ加工装置である。
請求項6に係る発明においては、曲げ型および直線型における被加工物と接触する部分に低摩擦性樹脂からなるライナー部材が介在されているので、被加工物を円滑に曲げ加工することができる。また、ライナー部材を介在させることによって、被加工物が型に接触しないので、型に接触することによる傷などの発生を防止することができる。なお、ここでいう「低摩擦性樹脂」としては、たとえば、ウレタン、MCナイロン、ジュラコンなどを例示することができる。
【0017】
請求項7に係る発明は、前記クランプ手段は、前記被加工物の先端が前記曲げ型の先端よりも後方に位置するようにして前記被加工物を固定することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の曲げ加工装置である。
また、請求項8に係る発明は、中空材からなる被加工物の曲げ形状に合わせて成形された曲げ型を有し、この曲げ型に前記被加工物の先端を固定するクランプ手段が設けられているとともに、前記被加工物の長手方向に延在し、前記被加工物が前記曲げ型に沿って曲がるように前記被加工物をガイドする直線型を有しており、前記クランプ手段によって固定された前記被加工物を前記曲げ型および前記直線型とともに通過させて曲げ加工を行う一対のロールを有する曲げロールが設けられており、前記曲げ型および前記直線型は、前記被加工物を挟んだ状態で前記一対のロールの間に配置されるものであり、前記一対のロールの少なくとも一方は、前記曲げ型および前記直線型を前方へ送るための駆動ロールであり、前記クランプ手段の先端部は、前記曲げ型と前記直線型とに挟まれる形で前記曲げ型に固定されており、前記クランプ手段の後端部は、前記曲げ型と前記直線型との間に位置しつつ前記被加工物の先端の中空部に嵌挿され、前記クランプ手段の後端部によって前記曲げ型に固定された前記被加工物の先端が、前記曲げ型と前記直線型とに挟まれた状態で一対の前記ロールの間に位置することを特徴とする曲げ加工装置である。
請求項7および請求項8に係る発明においては、被加工物の先端が曲げ型の先端よりも後方に位置するようにして被加工物を固定している。このため、被加工物の最先端部から曲げ加工を行うことができ、被加工物のうち無駄な部分が生じないようにすることができる。
【0018】
請求項9に係る発明は、前記被加工物が中空材であり、前記被加工物の中空部に内嵌する中子が前記被加工物の後端側から中空部に挿入されており、
曲げ加工が行われている間、前記曲げロールの間に前記中子を位置させる中子保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の曲げ加工装置である。
請求項9に係る発明においては、曲げ加工が行われている間に、中空の被加工物内における曲げロールの間に中子が保持されている。このため、曲げロールによる曲げ加工が行われているときに、中子によって被加工物の曲げ形状を安定させ、被加工物に予定外の変形が生じたり、シワが発生したりすることを防止することができる。
【0019】
請求項10に係る発明は、前記被加工物が中空材であり、前記被加工物の中空部に変形抑止部材が充填されていることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の曲げ加工装置である。
請求項10に係る発明においては、中空の被加工物の中に変形抑止部材が充填されている。このため、中子を介在させる場合と同様、曲げロールによる曲げ加工が行われているときに、変形抑止部材によって被加工物の曲げ形状を安定させ、被加工物に予定外の変形が生じたり、シワが発生したりすることを防止できる。ここで、「変形抑止部材」とは、多数の粒状体や弾性部材などをいい、さらに具体的には、樹脂フォーム、発泡材、エラストマーなどを例示することができる。
【0020】
請求項11に係る発明は、被加工物の曲げ形状に合わせて成形された曲げ型に設けられたクランプ手段によって前記被加工物を固定し、前記クランプ手段の後方に、前記被加工物の長手方向に沿って直線型を配置し、前記被加工物を前記曲げ型および前記直線型とともに一対のロールを有する曲げロールの間に通過させて、前記直線型で前記被加工物をガイドしながら、前記曲げ型に沿うように前記被加工物を曲げ加工する曲げ加工方法であって、前記一対のロールの少なくとも一方を、前記曲げ型および前記直線型を前方へ送るための駆動ロールとし、前記クランプ手段の外側面と前記直線型の外側面とを面一にしておき、前記曲げ型の先端部および前記クランプ手段を前記一対のロールの間に配置した後、前記被加工物を、前記駆動ロールをモータで回転させることにより前記曲げ型および前記直線型とともに前方へと送り出すことで、前記曲げ型に沿うように前記被加工物を曲げ加工する、ことを特徴とする。
【0021】
請求項11に係る発明においては、曲げ型の先端部に設けられたクランプ手段によって固定された被加工物を、曲げ型と被加工物をガイドする直線型とともに曲げロール間に通すだけで、曲げ加工することができる。このため、被加工物には、曲げロールを通過する際にほぼ同じ大きさの応力が掛かるので、被加工物に対してほぼ均一に応力が掛かるようにすることができる。
また、曲げ加工を行う場合に、被加工物を曲げ型および直線型とともに通過させるだけの駆動力のみでよいので、非常に少ない駆動力で済ませることができる。さらに、曲げ形状を変更したい場合には、曲げ型の形状を変えれば済むので、その変更に手間が掛かることもなく、その変更に機敏に対応することができる。しかも、曲げ形状のアールが大きい場合であっても、装置が非常に大きくなるようなことはなく、曲げ型の形状が設計からずれていたとしても、その修正は簡単なもので済むことになる。
さらには、曲げ型と直線型を製造する際、2分割された真っ直ぐな型を1組製造し、そのうちの一方を製品形状に曲げればよいので、その製造は極めて容易なものとなる。
【0022】
求項12に係る発明は、前記被加工物が中空材であり、前記被加工物の中空部に変形抑止部材を充填して、曲げ加工を行うことを特徴とする請求項11に記載の曲げ加工方法である。請求項12に係る発明においては、中空の被加工物の中に変形抑止部材が充填されている。このため、中子を介在させる場合と同様、曲げロールによる曲げ加工が行われているときに、変形抑止部材によって被加工物の曲げ形状を安定させ、被加工物に予定外の変形が生じたり、シワが発生したりすることを防止することができる。
【0023】
請求項13に係る発明は、前記曲げ加工が行われた後の前記被加工物の中に、前記変形抑止部材が残存していることを特徴とする請求項12に記載の曲げ加工方法である。請求項13に係る発明においては、曲げ加工後に被加工物に変形抑止部材が残存している。このため、残存した変形抑止部材をエネルギ吸収部材として用いることができる。さらには、振動音を抑制する制振部材として用いることもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら、具体的に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る曲げ加工装置の斜視図である。この図1では、ワークWを曲げ加工する前の状態を示している。
図1に示すように、本実施形態に係る曲げ加工装置1は、被加工物であるワークWの曲げ形状に合わせた曲げ型である曲げ金型2を有している。このとき、曲げ金型2をワークWの曲げ形状に合わせる際には、ワークWのスプリングバックを見込んだ形状に成形されている。なお、以下に示す各実施形態においても、曲げ金型の形状をワークの曲げ形状に合わせる際には、ワークのスプリングバックを見込んだ形状に成形されている。この曲げ金型2の先端には、ワークWの先端を固定するクランプ手段であるクランプ3が設けられており、ワークWにおける曲げ金型2の反対側には、ワークWが曲げ金型2に沿って曲がるようにワークWをガイドする直線型である直線金型4が設けられている。
【0025】
また、ワークWは断面四角形をなす直線状の長尺形材によって構成されており、曲げ金型2には、曲げ加工後のワークWの右半分が嵌合する嵌合溝2aが曲げ金型2の全長にわたって形成されている。この嵌合溝2aは、直線金型と組み合わせることにより、ワークWの外周を取り囲む形状とされている。クランプ3には、ワークWにおける先端部の左半分と略同一形状のクランプ孔3aが形成されており、曲げ金型2における嵌合溝2aの先端部分とクランプ孔3aにワークWの先端部が嵌合して、ワークWが固定されている。ここで、ワークWを介して曲げ金型2の反対側におけるクランプ3の面と直線金型4の面は面一となるように配置されている。
【0026】
さらに、直線金型4には、曲げ加工前におけるワークWの左半分が嵌合する嵌合直線溝4aが直線金型4の全長にわたって形成されている。この嵌合溝4aは、曲げ金型2に形成された嵌合溝2aと組み合わせることによってワークWの外周を取り囲む形状とされている。そして、曲げ加工前におけるワークWは、左半分が直線金型における嵌合溝4aに嵌合して、直線金型4に沿って延在するように配置されている。ここで、ワークWは、その断面の対角線を分かれ目として右側と左側に分けられているので、曲げ金型2に形成された嵌合溝2aおよび直線金型4に形成された嵌合溝4aの断面形状は、それぞれ三角形となっている。また、クランプ3に形成されたクランプ孔3aも同様にその断面は三角形となっている。
【0027】
他方、テーブル5上には、一対の駆動ロール6Aおよび従動ロール6Bを有する曲げロール6が回動自在に配設されている。曲げロール6における駆動ロール6Aおよび従動ロール6Bは、いずれも円柱形状をなしており、駆動ロール6Aはテーブル5の下に設けられた図示しないモータによって回転させられる。また、駆動ロール6Aと従動ロール6Bの間の距離は、ワークWを挟んだ状態における曲げ金型2と直線金型4とを加えた厚さと略同一に設定されている。そして、駆動ロール6Aおよび従動ロール6Bの間にワークWを挟んだ曲げ金型2および直線金型4を介在させた状態で駆動ロール6Aを矢印X方向に回転させることにより、従動ロール6Bが矢印Y方向に従動するとともに、ワークWを前方(矢印Z方向)に送ることができるようになっている。こうして、曲げロール6によってワークWを前方に送ることにより、ワークWが曲げ金型2に沿って曲げ加工されるようになっている。
【0028】
かかる構成を有する曲げ加工装置1における曲げ加工方法について説明する。まず、押出成形などによって製造された長尺形材からなるワークWにおける先端部の右半分を曲げ金型2に形成された嵌合溝2aに嵌め込むとともに、ワークWにおける先端部の左半分をクランプ3に形成されたクランプ孔3aに嵌め込んで、クランプ3によってワークWの先端部を固定する。次に、クランプ3の後方において、ワーク4の長手方向に沿って直線金型4を配置し、ワークWの左半分を直線金型4に形成された嵌合溝4aに嵌合させる。このとき、ワークWを介して曲げ金型2の反対側におけるクランプ3と直線金型4とが面一となるようにする。
【0029】
続いて、曲げ金型2の先端部とクランプ3を曲げロール6における駆動ロール6Aと従動ロール6Bの間に配置する。曲げ金型2の先端部とクランプ3を曲げロール6間に配置したら、テーブル5の下に設けられたモータを駆動させて、駆動ロール6Aを矢印X方向に回転させる。すると、従動ロール6Bは矢印Y方向に回転するように従動するとともに、クランプ3によって固定されたワークWが矢印Z方向に移動する。こうして、ワークWを曲げ金型2および直線金型4とともにロール6間を通過させる。
【0030】
この状態で駆動ロール6Aを回転させつづけると、図2に示すように、ワークWのうちの、曲げロール6を通過した部分は、直線金型4にガイドされながら、直線金型4に形成された嵌合溝4aから曲げ金型2に形成された嵌合溝2aに移動する。こうして、スプリングバックを見込んだ曲げ金型2の形状に沿うようにして曲げ加工が行われる。このとき、直線金型4には、嵌合溝4aが形成され、この嵌合溝4aにワークWが嵌合されているので、ワークWが曲げロール6を通過するときに、直線金型4によって確実にワークWをガイドすることができる。また、曲げ加工されるワークWは、その先端部がクランプ3によって曲げ金型に拘束されるため、曲げロール6を通過するときに曲げロール6によって圧縮応力が掛かって曲げ加工が行われるので、ワークWの一部に応力が集中することはない。したがって、安定した形状にワークWを曲げ加工することができる。
【0031】
そして、このまま駆動ロール6Aを回転させ続け、ワークWの後端部が曲げロール6を通過したら、ワークWの曲げ加工が行われる。ワークWが曲げ加工されたら、ワークWは、曲げ金型2における嵌合溝2aに嵌合した状態となっている。したがって、曲げ加工後のワークWが放り出されたような状態となっていることはなく、作業効率の向上に寄与することができる。
このようにしてワークWが全長にわたって曲げ加工されたら、曲げ金型2に形成した嵌合溝2aから曲げ加工されたワークWを取り出して、ワークWの曲げ加工が終了する。
【0032】
続いて、たとえば同じ形状のワークWを曲げ加工する際には、同一の曲げ金型2および直線金型4を用いて曲げ加工を行うことができる。また、ワークWの形状が変わる場合、たとえばワークWの曲げ形状を変更したい場合には、曲げ金型2の形状を変更するのみでよい。このとき、図13に示す従来の曲げ加工装置90のように、ターンテーブル91に曲げガイド92を固定するなどの作業を要しないので、簡単に曲げ形状の変更を行うことができる。さらには、たとえば曲げ型の形状が設計からずれていたとしても、容易にその修正を行うことができる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は、本実施形態に係る曲げ加工装置の斜視図である。
図3に示すように、本実施形態に係る曲げ加工装置10は、前記第1の実施形態同様、ワークWの曲げ加工形状に合わせた曲げ金型12を有している。この曲げ金型12の先端には、ワークWの先端部を固定するクランプ13が設けられており、ワークWにおける曲げ金型12の反対側には、ワークWが曲げ金型12に沿って曲がるようにワークWをガイドする直線金型14が設けられている。
【0034】
また、曲げ金型12には嵌合溝12aが曲げ金型12の全長にわたって形成され、クランプ13にはクランプ孔13aが形成され、さらに、直線金型14には嵌合溝14aが直線金型14の全長にわたって形成されている。これらの曲げ金型12に形成した嵌合溝12a、クランプ孔13a、および直線金型14に形成した嵌合溝14aは、ワークWの断面形状よりもそれぞれ僅かに大きくなるように形成されている。これらの曲げ金型12に形成した嵌合溝12a、クランプ孔13a、および直線金型14に形成した嵌合溝14aには、低摩擦性樹脂、たとえばジュラコンからなる第1ライナー部材16から第3ライナー部材18がそれぞれ介在されている。
【0035】
第1ライナー部材16の外形は、曲げ金型12に形成された嵌合溝12aと略同形とされており、第1ライナー部材16は嵌合溝12aに嵌合している。第1ライナー部材16の内側には、曲げ加工後のワークWの右半分が嵌合する第1嵌合溝16aが形成されている。また、第2ライナー部材17の外形は、クランプ13に形成されたクランプ孔13aと略同形とされており、第2ライナー部材17はクランプ孔13aに嵌合している。第2ライナー部材17の内側には、ワークWの先端部における左半分が嵌合する第2嵌合溝17aが形成されている。さらに、第3ライナー部材18の外形は、直線金型14に形成された嵌合溝14aと略同形とされており、第3ライナー部材18は嵌合溝14aに嵌合している。ここで、ワークWは、その断面の1辺に平行な直線によって右側と左側に分割されている。このため、第1ライナー部材16に形成された第1嵌合溝16aの断面形状および第3ライナー部材18に形成された第3嵌合溝18aの断面形状は、いずれも縦長の長方形状となっている。また、第2ライナー部材17に形成された第2嵌合溝17aも同様に、縦長の長方形状となっている。
【0036】
さらに、本実施形態に係る曲げ加工装置は、図示はしないが前記第1の実施形態と同様の曲げロールを有している。この曲げロールの間に、クランプ13によって固定されたワークWが曲げ金型12および直線金型14とともに通過することによって曲げ加工が行われる。
【0037】
次に、本実施形態に係る曲げ加工装置を用いた曲げ加工方法について説明する。
まず、ワークにおける先端部の右半分を曲げ金型12に取り付けられた第1ライナー部材16における第1嵌合溝16aに嵌め込むとともに、ワークWにおける先端部の左半分をクランプ13に取り付けた第2ライナー部材17における第2嵌合溝17aに嵌め込んでワークWの先端部を固定する。次に、クランプ13の後方において、ワークWの左半分を直線金型14に取り付けた第3ライナー部材18に形成された第3嵌合溝18aに嵌合させる。このとき、ワークWを介して曲げ金型12の反対側におけるクランプ13と直線金型14とが面一となるようにする。
【0038】
以後、前記第1の実施形態と同様、ワークWを曲げ金型12および直線金型14とともに曲げロール6の間に通過させることによって、ワークWの曲げ加工を行うことができる。かくして、本実施形態においては、前記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる他、ワークWの断面がわずかに大小する程度の変更であれば、曲げ金型12、クランプ13、および直線金型14を変更しなくとも、第1ライナー部材16、第2ライナー部材17、および第3ライナー部材18を変更するのみで対処することができる。また、ライナー部材は、低摩擦性樹脂によって形成されているので、ワークWを曲げ加工する際に、ワークWを円滑に曲げることができるとともに、ワークWを金型などの金属部材と接触させないで済むので、ワークWに傷がつくことを防止することができる。さらには、ワークWに塗装をした後であっても、塗装に傷つけることなく、ワークWを曲げ加工することができる。
【0039】
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。
図4は、本実施形態に係る曲げ加工装置の斜視図である。
図4に示すように、本実施形態に係る曲げ加工装置20は、前記各実施形態同様、ワークWの曲げ加工形状に合わせた曲げ金型22を有している。この曲げ金型22の先端には、ワークWの先端部を固定するクランプ23が設けられており、ワークWにおける曲げ金型22の反対側には、ワークWが曲げ金型22に沿って曲がるようにワークWをガイドする直線金型24が設けられている。
【0040】
また、曲げ金型22には嵌合溝22aが曲げ金型22の全長にわたって形成され、クランプ23にはクランプ孔23aが形成され、さらに、直線金型24には嵌合溝24aが直線金型24この曲げ金型22の全長にわたって形成されている。これらのうちの嵌合溝22aには、その上下位置に抜き勾配が形成され、嵌合溝22aの上辺と下辺はそれぞれ2°ないし5°の角度θを持って上下に広がっている。ここで、ワークWは、前記第2の実施形態同様、その断面の1辺に平行な直線によって右側と左側に分割されている。このため、曲げ金型22に形成された嵌合溝22aの断面形状は台形状となっており、直線金型24に形成された嵌合溝24aの断面形状は縦長の長方形状となっている。また、クランプ23に形成されたクランプ孔23aも縦長の長方形状となっている。上記抜き勾配は2°以下だと抜き勾配としての効果が充分でなく、5°以上だと、被加工物との隙間が大きく成りすぎ被加工物の曲げに際してしわ等の発生の原因となる。以上により抜き勾配は2°ないし5°の角度θとするのが適切である。
【0041】
さらに、本実施形態に係る曲げ加工装置は、図示しないが前記第1の実施形態と同様の曲げロールを有している。この曲げロールの間に、クランプ23によって固定されたワークWが曲げ金型22および直線金型24とともに通過することによって曲げ加工が行われる。
【0042】
本実施形態に係る曲げ加工装置においては、前記第1の実施形態と同様の手順で曲げ加工を行うことができる。その手順を説明すると、ワークWにおける先端部の右半分を曲げ金型22に形成された嵌合溝22aに嵌め込むとともに、ワークWにおける先端部の左半分をクランプ23に形成されたクランプ孔23aに嵌め込んで、クランプ23によってワークWの先端部を固定する。次に、クランプ23の後方において、ワークWの左半分を直線金型24に形成された嵌合溝24aに嵌合させる。
【0043】
以後、前記第1の実施形態と同様、ワークWを曲げ金型22および直線金型24とともに曲げロール6の間に通過させることによって、ワークWの曲げ加工を行うことができる。かくして、本実施形態においては、前記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる他、曲げ金型22における嵌合溝22aに抜き勾配が形成されているので、曲げ加工されて嵌合溝22aに嵌合しているワークWを嵌合溝22aから容易に離脱することができる。
【0044】
なお、図示はしないが、曲げ金型22における嵌合溝22aの他、直線金型24における嵌合溝24aにも抜き勾配を形成する態様とすることもできる。嵌合溝24aに抜き勾配を形成することによって、ワークWが曲げロールの間を通って、直線金型24の嵌合溝24aから曲げ金型22の嵌合溝22aに移動する際、その移動が円滑なものとなる。
【0045】
続いて、本発明の第4の実施形態について説明する。
図5は、本実施形態に係る曲げ加工装置の斜視図である。
図5に示すように、本実施形態に係る曲げ加工装置30は、前記各実施形態同様、ワークWの曲げ加工形状に合わせた曲げ金型32を有している。この曲げ金型32の先端には、ワークの先端部を固定するクランプ33が設けられており、ワークWにおける曲げ金型32の反対側には、ワークWが曲げ金型32に沿って曲がるようにワークWをガイドする直線金型34が設けられている。
【0046】
また、本実施形態においては、前記各実施形態と異なり、曲げ金型32には嵌合溝は形成されていない。その一方、クランプ33には、ワークWの断面形状と略同一形状のクランプ孔33aが形成されており、このクランプ孔33aによってワークWの先端部が固定されている。ここで、ワークWを介して曲げ金型32の反対側におけるクランプ33の面と直線金型34の面は面一となるように配置されている。
【0047】
さらに、直線金型34には、曲げ加工前におけるワークWが全体的に嵌合する嵌合溝34aが直線金型34の全長にわたって形成されている。したがって、直線金型34に形成された嵌合溝34aの断面形状は、ワークWの断面形状と略同一形状とされている。
【0048】
本実施形態に係る曲げ加工装置においては、前記第1の実施形態と同様の手順で曲げ加工を行うことができる。その手順を説明すると、ワークWにおける先端部をクランプ33に形成されたクランプ孔33aに嵌め込んで、クランプ33によってワークWの先端部を固定する。次に、クランプ33の後方において、ワークWの左半分を直線金型34に形成された嵌合溝34aに嵌合させる。以後、前記第1の実施形態と同様、ワークWを曲げ金型32および直線金型34とともに曲げロール6の間に通過させることによって、ワークWの曲げ加工を行うことができる。かくして、本実施形態においては、前記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる他、曲げ金型32に嵌合溝を形成する必要がないので、曲げ金型の製造が容易となるという効果が得られる。また、曲げ加工後に、曲げ金型に形成された嵌合溝にワークWが嵌め込まれた状態となっていることはないので、曲げ加工後にワークWを曲げ金型から離脱させるのが容易となる。なお、直線金型に嵌合溝が形成されたものは、曲げ金型に比べて容易に製造することができる。
【0049】
次に、参考実施形態である第5の実施形態について説明する。図6(a)は、本実施形態に係る曲げ加工装置の平面図、(b)は、(a)のA−A線断面図である。図6(a)に示すように、本実施形態に係る曲げ加工装置40は、前記各実施形態同様、曲げ金型42を有しており、曲げ金型42の先端には、ワークWの先端部を固定するクランプ43が設けられている。また、図6(b)に示すように、本実施形態においては、ワークWは断面三角形状とされている。さらに、曲げ金型42には嵌合溝42aが曲げ金型42の全長にわたって形成されている。この嵌合溝42aの深さは、図6(b)に示すように、ワークWの一辺の厚さと略同一にされている。クランプ43には、ワークWを嵌合する図示しない略三角形状のクランプ孔が形成されており、ワークWの先端部を固定している。
【0050】
また、本実施形態においては、テーブル45上に一対の駆動ロール46Aおよび従動ロール46Bからなる曲げロール46が回動自在に配設されている。さらに、従動ロール46Bを介してクランプ43の後方位置には、曲げ加工が行われる際にワークWの逃げを抑止して、ワークWが曲げ金型42に沿って曲がるようにワークWをガイドする抑止ロール44が回動自在に配設されている。これら曲げロール46における駆動ロール46A、従動ロール46Bおよび抑止ロール44は、駆動ロール46Aの回転中心と従動ロール46Bの回転中心を結んだ直線と、従動ロール46Bの回転中心と抑止ロール44の回転中心を結んだ直線とが略直角をなすように配置されている。また、曲げ金型42と接触する駆動ロール46Aは円柱形状をなしている。さらに、従動ロール46Bおよび抑止ロール44は略同一形状をなしており、図6(b)に従動ロール46Bの断面形状を示すように、ワークWと接触する高さ方向中央部分が窪んだ鼓形状をなしている。
【0051】
かかる構成を有する本実施形態に係る曲げ加工装置40では、ワークWの先端部を曲げ金型42の先端部およびクランプ43で固定した状態で、ワークWの先端側から曲げロール46の間に通過させる。このとき、ワークWは、従動ロール46Bおよび抑止ロール44に沿って移動している。いま、抑止ロール44が設けられていなければ、ワークWを曲げ加工する際に、ワークWが平面視して曲げ金型42から遠ざかる方向に逃げてしまうが、抑止ロール44が設けられているので、ワークWを曲げ金型42に沿って曲げ加工することができる。
【0052】
本実施形態によれば、前記第1の実施形態に示す効果の他、前記第1の実施形態のような直線金型4をも必要としないので、曲げ加工装置をさらに小型化することができる。
【0053】
続いて、本発明の第6の実施形態について説明する。
図7は、本実施形態に係る曲げ加工装置の平面図、図8(a)は、図7のA−A線断面図、(b)は、図7のB−B線断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係る曲げ加工装置50は、ワークWの曲げ形状に合わせた曲げ金型52を有している。この曲げ金型52の先端には、ワークWの先端部を固定するクランプ53が設けられており、ワークWにおける曲げ金型52の反対側には、ワークWが曲げ金型52に沿って曲がるようにワークWをガイドするための直線金型54が設けられている。
【0054】
ここで、図7に示すように、本実施形態における直線金型54の先端部は曲げ金型52の先端部と面一となるように配設されている。また、クランプ53は、図8(a),(b)に示すように、曲げ金型52における嵌合溝52aおよび直線金型54における嵌合溝54aに挟まれる形で曲げ金型に固定されている。そして、クランプ53の後端部は、曲がりロール6の間に配置されている。このクランプ53の後端部の位置にワークWの先端部が接触するようになっている。
【0055】
したがって、曲げ加工が開始される時点で曲げロール6の間のワークWの最先端部が位置することになるので、ワーク全体を曲げ加工することができる。このため、ワークWの端部に曲げ加工が行われていない、いわば無駄となる部分が生じることがなくなる。
【0056】
さらに、本発明の第7の実施形態について説明する。
図9(a)は、本実施形態に係る曲げ加工装置の曲げ加工前における状態を示す斜視図であり、(b)は、その曲げ加工後の状態を示す斜視図である。
図9(a)に示すように、本実施形態に係る曲げ加工装置60は、前記第1の実施形態とほとんど同一であり、同一の部材については同一の番号を付してその説明を省略する。本実施形態では、前記第1の実施形態と比較して、中空材からなるワークWの中に中子61が内嵌されているとともに、曲げ加工中にこの中子61を曲げロール6の間に配置させるための中子保持手段となるワイヤ62が設けられている点においてのみ異なる。
【0057】
本実施形態に係る曲げ加工装置60による曲げ加工方法について説明する。図9(a)に示すように、中空のワークWの先端部に中子61を挿入し、曲げ金型2および直線金型4でワークWを挟み、中子61を曲げロール6の間に位置させる。続いて、駆動ロール6Aを回転させて、ワークWを曲げ金型2および直線金型4とともに矢印Z方向に移動させる。この間、図9(b)に示すように、ワークWの移動に合わせて中子61が移動しないように、ワイヤ62で中子61を引っ張って曲げロール6の間に中子61が位置するように中子61を保持する。そのまま、中子61の位置が変わらないようにした状態で、駆動ロール6Aを回転させてワークWを送って曲げ加工を行う。このとき、曲げ応力は曲げロール6間でワークWに掛かっているが、中子61が常に曲げロール6間に位置している。したがって、ワークWに予定外の変形が生じたり、シワが発生したりすることを防止することができる。
【0058】
また、本実施形態においては、中子61を用いる代わりに、変形抑制部材である樹脂フォームをワークWの長手方向全域にわたって、ワークWの中空部に充填しておくこともできる。樹脂フォームを充填しておくことにより、曲げロール6の間で、樹脂フォームが中子61と同様の作用を生じるので、ワークWに予定外の変形が生じたり、シワが発生したりすることを防止することができる。しかも、曲げ加工後もその樹脂フォームをワークWの中に残存させておくことにより、樹脂フォーム自体がエネルギ吸収部材や振動音を抑制する振動抑制部材として機能する。したがって、たとえば、ワークWを自動車のバンパー補強部材に用いる場合には、衝突に対する強度が増すとともに、車両用または建築用の構造材・外被材等に用いる場合は騒音によって生じる振動音を抑制することができる。
【0059】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではない。たとえば、図10に示すように、ワークWの断面がコ字状である場合には、曲げ金型63に形成する嵌合溝63aに、ワークWの開口部に入り込む突起63aを形成しておくこともできる。このような突起63aを設けることによって、突起63aがワークWに対するシワの発生などを防止して、断面コ字形状のワークWを確実に曲げ加工することができる。
【0060】
また、ワークWの形状に合わせて適宜曲げ金型および直線金型に形成された嵌合溝の形状を設定することができる。たとえば、図11に示すように、ワークWの断面形状が台形である場合には、曲げ金型64に形成する嵌合溝64aの高さ方向の幅が直線金型65に形成する嵌合溝65aの高さ方向の幅よりも小さく、さらに直線金型65から離れるにしたがって徐々に小さくなっていくテーパを有する態様とすることができる。
【0061】
さらには、前記各実施形態において、一対の曲げロールは、一方を駆動ロール、他方を従動ロールとしたが、両方のロールを駆動ロールとした態様とすることもできる。
【0062】
また、同一の曲率の円形曲げ加工はもちろん、たとえば放物線、双曲線、サイクロイド曲線などの一部のように1つの曲線の中で曲率が変化するような形状であっても曲げ加工することができる。しかも、これらのような種々の形状の曲げ加工を行う際にも、曲げ型の形状を代えるだけで対応することができる。ただし、曲率が正の値から負の値まで変化するS字曲線などの形状は曲げ加工が困難なものとなる。
【0063】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明における請求項1または請求項11に係る発明によれば、被加工物に対してほぼ均一に応力が掛かるようにして曲げ加工を行うことができる。また、装置全体として簡易であり、非常に少ない駆動力で曲げ加工を行うことができる。さらに、曲げ形状を変更したい場合には、曲げ型の形状を変えれば済むので、その設置に手間が掛かることもなく、その変更に機敏に対応することができる。
【0064】
請求項2に係る発明によれば、曲げ型に形成された嵌合溝に曲げ加工後の被加工物を確実に保持しておくことができるので、作業効率の向上に寄与することができる
【0065】
請求項3に係る発明によれば、曲げ加工後の被加工物を曲げ型から容易に取り出すことができる。
【0066】
請求項4に係る発明によれば、被加工物が曲げロールを通過するときに、確実に被加工物をガイドすることができる。また、曲げ型に嵌合溝を形成しない場合には、曲げ型を容易に製造できるようになる。
【0067】
請求項5に係る発明によれば、曲げロールを通過する被加工物が、直線型に形成した嵌合溝から容易に抜け出し、直線型から曲げ型に確実に移動することができる。
【0068】
請求項6に係る発明によれば、被加工物を円滑に曲げ加工することができる。また、被加工物が型に接触して被加工物に傷が発生などの事態を防止することができる。
【0070】
請求項7および請求項8に係る発明によれば、被加工物の最先端部から曲げ加工を行うことができ、被加工物のうち無駄な部分が生じないようにすることができる。
【0071】
請求項9、請求項10、請求項12に係る発明によれば、曲げロールによる曲げ加工が行われているときに、中子によって被加工物の曲げ形状を安定させ、被加工物に予定外の変形が生じたり、シワが発生したりすることを防止することができる。
【0072】
請求項13に係る発明によれば、残存した変形抑止部材をエネルギ吸収部材として用いることができる。さらには、振動音を抑制する抑制部材として用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る曲げ加工装置を示す斜視図である。
【図2】第1の実施形態に係る曲げ加工装置の曲げ加工後の状態を示す斜視図である。
【図3】第2の実施形態に係る曲げ加工装置の斜視図である。
【図4】第3の実施形態に係る曲げ加工装置の斜視図である。
【図5】第4の実施形態に係る曲げ加工装置の斜視図である。
【図6】(a)は、第5の実施形態(参考実施形態)に係る曲げ加工装置の平面図、(b)は、(a)のA−A線断面図である。
【図7】第6の実施形態に係る曲げ加工装置の平面図である。
【図8】(a)は、図7のA−A線断面図、(b)は、図7のB−B線断面図である。
【図9】(a)は、第7の実施形態に係る曲げ加工装置の曲げ加工前における状態を示す斜視図であり、(b)は、その曲げ加工後の状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の変形例を示す正面図である。
【図11】本発明の他の変形例を示す正面図である。
【図12】従来の曲げ加工装置の概要を示す正面図である。
【図13】他の従来の曲げ加工を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 曲げ加工装置
2 曲げ金型
2a (曲げ金型に形成した)嵌合溝
3 クランプ(クランプ手段)
3a クランプ孔
4 直線金型
4a (直線金型に形成した)嵌合溝
6 曲げロール
6A 駆動ロール
6B 従動ロール
16 第1ライナー部材
17 第2ライナー部材
18 第3ライナー部材
44 抑止ロール
61 中子
62 ワイヤ(中子保持手段)
W ワーク

Claims (13)

  1. 被加工物の曲げ形状に合わせて成形された曲げ型を有し、この曲げ型に前記被加工物の先端を固定するクランプ手段が設けられているとともに、前記被加工物の長手方向に延在し、前記被加工物が前記曲げ型に沿って曲がるように前記被加工物をガイドする直線型を有しており、
    前記クランプ手段によって固定された前記被加工物を前記曲げ型および前記直線型とともに通過させて曲げ加工を行う一対のロールを有する曲げロールが設けられており、
    前記曲げ型および前記直線型は、前記被加工物を挟んだ状態で前記一対のロールの間に配置されるものであり、
    前記一対のロールの少なくとも一方は、前記曲げ型および前記直線型を前方へ送るための駆動ロールであり、
    前記直線型は、前記クランプ手段の後方に設けられており、
    前記クランプ手段の外側面と前記直線型の外側面とが面一になっていることを特徴とする曲げ加工装置。
  2. 前記曲げ型には、曲げ加工後の前記被加工物が嵌合する嵌合溝が形成されており、この嵌合溝は、前記直線型と組み合わせることにより前記被加工物の外周を取り囲む形状であることを特徴とする請求項1に記載の曲げ加工装置。
  3. 前記曲げ型に形成した嵌合溝に抜き勾配が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の曲げ加工装置。
  4. 前記直線型には、加工前の前記被加工物が嵌合する嵌合溝が形成されており、前記クランプ手段には、加工前の前記被加工物が嵌合するクランプ孔が形成されており、前記嵌合溝および前記クランプ孔は、前記曲げ型と組み合わせることにより前記被加工物の外周を取り囲む形状であることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の曲げ加工装置。
  5. 前記直線型に形成した嵌合溝に抜き勾配が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の曲げ加工装置。
  6. 前記曲げ型および前記直線型における前記被加工物と接触する部分に、低摩擦性樹脂からなるライナー部材が介在されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の曲げ加工装置。
  7. 前記クランプ手段は、前記被加工物の先端が前記曲げ型の先端よりも後方に位置するようにして前記被加工物を固定することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の曲げ加工装置。
  8. 中空材からなる被加工物の曲げ形状に合わせて成形された曲げ型を有し、この曲げ型に前記被加工物の先端を固定するクランプ手段が設けられているとともに、前記被加工物の長手方向に延在し、前記被加工物が前記曲げ型に沿って曲がるように前記被加工物をガイドする直線型を有しており、
    前記クランプ手段によって固定された前記被加工物を前記曲げ型および前記直線型とともに通過させて曲げ加工を行う一対のロールを有する曲げロールが設けられており、
    前記曲げ型および前記直線型は、前記被加工物を挟んだ状態で前記一対のロールの間に配置されるものであり、
    前記一対のロールの少なくとも一方は、前記曲げ型および前記直線型を前方へ送るための駆動ロールであり、
    前記クランプ手段の先端部は、前記曲げ型と前記直線型とに挟まれる形で前記曲げ型に固定されており、
    前記クランプ手段の後端部は、前記曲げ型と前記直線型との間に位置しつつ前記被加工物の先端の中空部に嵌挿され、
    前記クランプ手段の後端部によって前記曲げ型に固定された前記被加工物の先端が、前記曲げ型と前記直線型とに挟まれた状態で一対の前記ロールの間に位置することを特徴とする曲げ加工装置。
  9. 前記被加工物が中空材であり、前記被加工物の中空部に内嵌する中子が前記被加工物の後端側から中空部に挿入されており、
    曲げ加工が行われている間、前記曲げロールの間に前記中子を位置させる中子保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の曲げ加工装置。
  10. 前記被加工物が中空材であり、前記被加工物の中空部に変形抑止部材が充填されていることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の曲げ加工装置。
  11. 被加工物の曲げ形状に合わせて成形された曲げ型に設けられたクランプ手段によって前記被加工物を固定し、前記クランプ手段の後方に、前記被加工物の長手方向に沿って直線型を配置し、
    前記被加工物を前記曲げ型および前記直線型とともに一対のロールを有する曲げロールの間に通過させて、前記直線型で前記被加工物をガイドしながら、前記曲げ型に沿うように前記被加工物を曲げ加工する曲げ加工方法であって、
    前記一対のロールの少なくとも一方を、前記曲げ型および前記直線型を前方へ送るための駆動ロールとし、
    前記クランプ手段の外側面と前記直線型の外側面とを面一にしておき、
    前記曲げ型の先端部および前記クランプ手段を前記一対のロールの間に配置した後、前記被加工物を、前記駆動ロールをモータで回転させることにより前記曲げ型および前記直線型とともに前方へと送り出すことで、前記曲げ型に沿うように前記被加工物を曲げ加工する、ことを特徴とする曲げ加工方法。
  12. 前記被加工物が中空材であり、前記被加工物の中空部に変形抑止部材を充填して、曲げ加工を行うことを特徴とする請求項11に記載の曲げ加工方法。
  13. 前記曲げ加工が行われた後の前記被加工物の中に、前記変形抑止部材が残存していることを特徴とする請求項12に記載の曲げ加工方法。
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