JP2002084723A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2002084723A
JP2002084723A JP2000265353A JP2000265353A JP2002084723A JP 2002084723 A JP2002084723 A JP 2002084723A JP 2000265353 A JP2000265353 A JP 2000265353A JP 2000265353 A JP2000265353 A JP 2000265353A JP 2002084723 A JP2002084723 A JP 2002084723A
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stator
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alternator
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JP2000265353A
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Kazunori Tanaka
和徳 田中
Keiichi Miyamoto
敬一 宮本
Shigeru Onoe
茂 尾上
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/22Auxiliary parts of casings not covered by groups H02K5/06-H02K5/20, e.g. shaped to form connection boxes or terminal boxes
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K11/04Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection for rectification
    • H02K11/049Rectifiers associated with stationary parts, e.g. stator cores
    • H02K11/05Rectifiers associated with casings, enclosures or brackets
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て工程の自動化を容易にすることがで
き、発熱が抑制され、冷却性が良くなり、信頼性が向上
する車両用交流発電機を得る。 【解決手段】 固定子8は、出力用引出端部a1,a
2,b1,b2,c1,c2および接続用引出端部Na
1,Na2,Nb1,Nb2,Nc1,Nc2を形成す
る引出線が、複数本、固定子鉄心15の軸方向にほぼ平
行に引き出されており、接続用引出端部Na1,Na
2,Nb1,Nb2,Nc1,Nc2は、整流装置12
と別体の固定子8の軸方向側面に配設された中継接続部
材30に接続されて固定子巻線16が所定の結線状態と
なるように結線され、出力用引出端部a1,a2,b
1,b2,c1,c2からは交流出力が出力され、整流
装置12に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両に用いられる
車両用交流発電機、特にその固定子巻線の接続の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の交流発電機を示す断面図
である。図15において、この発電機は、アルミニウム
製のフロントブラケット1及びリヤブラケット2から構
成されたケース3と、このケース3内に設けられ一端部
にプーリ4が固定されたシャフト6と、このシャフト6
に固定されたランドル型の回転子7と、回転子7の両側
面に固定されたファン5と、ケース3内の内壁面に固定
された固定子8と、シャフト6の他端部に固定され回転
子7に電流を供給するスリップリング9と、スリップリ
ング9にしゅう動する一対のブラシ10と、このブラシ
10を収納したブラシホルダ11と、固定子8に電気的
に接続され固定子8で生じた交流を直流に整流する整流
器12と、ブラシホルダ11に接着されたヒートシンク
17と、このヒートシンク17に接着され固定子8で生
じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ18とを
備えている。
【0003】回転子7は、電流を流して磁束を発生する
回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆って設
けられその磁束によって磁極が形成されるポールコアを
備えている。このポールコアは、一対の交互に噛み合っ
た第1のポールコア体20及び第2のポールコア体21
とから構成されている。
【0004】固定子8は、固定子鉄心15と、この固定
子鉄心15に導線が巻回され回転子7の回転に伴い、回
転子コイル13からの磁束の変化で交流が生じる固定子
巻線16とを備えている。
【0005】このような構成の交流発電機では、バッテ
リ(図示せず)からブラシ10、スリップリング9を通
じて回転子コイル13に電流が供給されて磁束が発生
し、第1のポールコア体20にはN極が着磁され、第2
のポールコア体21にはS極が着磁される。一方、エン
ジンによってプーリ4は駆動され、シャフト6によって
回転子7が回転するため、固定子巻線には回転磁界が与
えられ、固定子巻線16には起電力が生じるこの交流の
起電力は、整流器12を通って直流に整流されるととも
に、レギュレータ18によりその大きさが調整されて、
バッテリに充電される。
【0006】図16は従来の固定子を示す斜視図であ
る。図17は従来の固定子の回路図である。図16にお
いて、固定子巻線16は、丸線導体よりなり、固定子鉄
心15に形成されるスロット内に収納される。そして、
固定子巻線16は、収納部161と鉄心15の両側に突
出するコイルエンド部162とからなる。
【0007】図17において、固定子巻線16は、3相
交流発電機回路を構成するために、巻線は星型結線され
る。3本の導体端部を結合、中性点とするために、中性
点結線部22が形成されている。また、整流器12との
結線部(口出し結線部)23を備える。また、中性点2
2に発生する中性点電圧より出力を回収するために、中
性点結線部22にさらに出力引き出し線24を結合する
場合もあり、この時は中性点結線部22に4本の導体端
が結線される。
【0008】近年では高出力化に伴い固定子巻線の導体
径も太くなっており、1本の導体を2本に分割した巻線
方式(2条巻き、または、W巻)が主流になっている。
この場合、中性点結線部22は、2条巻きの場合片側に
1箇所、W巻の場合両サイドに2個所必要となり、更に
中性点出力を回収する場合は各々の中性点結線部22よ
り引き出された出力引き出し線24により構成される。
【0009】この出力引き出し線24には、タフピッチ
銅が用いられており、結線部のいずれの接合も半田付け
で行われる。また、中性点結線部22は、半田付け後、
絶縁チューブ25をかぶせて耐振動性のためにコイルエ
ンド側に倒してワニス等により固定している。他の従来
例として特開平7−115743号公報にあるように、
異種金属により結合する開示もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
の車両用交流発電機においては、固定子8内で結線処理
を行う場合、丸線導体の出力引き出し線24をコイルエ
ンド162の円周上にて這い回す必要があり、機械によ
る結線の自動化が困難であった。
【0011】また、結線部22は、チューブ25がかぶ
せられ、コイルエンド162に倒してワニス固定してい
る為、他部位のコイルに対し放熱性が劣り、コイルの温
度上昇値が高くなっている。これにより、結線部コイル
の熱劣化が促進され、固定子全体の耐久性低下の要因と
なっていた。
【0012】また、このような結線処理であるチューブ
挿入後コイルエンド162ヘの固定処理は、自動化が困
難であり、加工費低減のネックとなっていた。
【0013】一方、特開平9−19119号公報に、サ
ーキットボードを用いた開示例があるが、全てのリード
線が、一つのサーキットボードに連結されている為、固
定子全体の剛性が非常に高くなっている。これにより、
固定子を発電機の本体に組み付ける際に、発生する整流
器との位置ズレを修正しすらくなり、結果としてサーキ
ットボードに強制変位力を加える事になり、耐久性低下
の要因となったり、組み立て作業性が著しく悪いため、
サーキットボードが割れるなどの問題があった。
【0014】また、特開平9−19119号公報のサー
キットボードは、一体にモールディングされた継接続部
と出力端子部が構成されていたので、冷却性に悪く、整
流器への温度に悪影響を与えていた。また、短絡不具合
時に大電流が流れた際に、結線部ターミナルがレイアウ
ト上長く、抵抗が大きいため、発熱によってモールドが
焼け、2次不具合を起こすなどの問題があった。このた
め、サーキットボードのスペースとの制約により車両用
交流発電機の高出力化に限界があった。
【0015】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、組み立て工程の自動化を容易に
することができ、生産工程の合理化が可能となると共
に、発熱が抑制され、冷却性が良くなり、信頼性が向上
する車両用交流発電機を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用交
流発電機は、固定子鉄心と複数の固定子巻線とからなる
固定子と、固定子鉄心に内含された回転子と、固定子巻
線の交流出力を整流する整流装置とを備えた交流発電機
であって、固定子は、出力用引出端部および接続用引出
端部を形成する引出線が、複数本、固定子鉄心の軸方向
にほぼ平行に引き出されており、接続用引出端部は、整
流装置と別体の固定子の軸方向側面に配設された中継接
続部材に接続されて固定子巻線が所定の結線状態となる
ように結線され、出力用引出端部からは交流出力が出力
され、整流装置に接続されている。
【0017】また、接続用引出端部は中性点出力用引出
部も形成し、整流装置に接続されている。
【0018】また、中継接続部材は、巻線導体と同種の
銅系金属からなる結線ターミナルである。
【0019】また、結線ターミナルが、モールディング
されている。
【0020】また、結線ターミナルが予め、サーキット
ボード内に嵌合固定されている。
【0021】また、結線ターミナルが、予めインサート
ターミナルに溶接された後、モールディングされてい
る。
【0022】また、結線ターミナルは、表面処理された
金属鋼板で作製されている。
【0023】また、結線ターミナルは、裸銅線で作製さ
れている。
【0024】また、結線ターミナルは、断面L字形であ
る。
【0025】また、接続用引出端部に、丸端子が設けら
れ、接続用引出端部と中継接続部材との接続は、ねじに
よってされている。
【0026】また、出力用引出端部に、丸端子が設けら
れ、出力用引出端部と整流装置との接続は、ねじによっ
てされている。
【0027】さらに、中継接続部材の接続用引出端部と
の接続部にU字形部が形成され、接続用引出端部はU字
形部に圧着されて固定される。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の車
両用交流発電機の一実施の形態を示す固定子の斜視図で
ある。図2は本実施の形態の固定子の部分的な正面図で
ある。本実施の形態においては、固定子巻線16は、丸
線導体よりなり、固定子鉄心15のスロットに2本の巻
線を1本の線のように束ねて巻くいわゆる2条巻きで巻
回された二組の巻線16a,16bからなる。固定子巻
線16は、このように巻回されて、固定子鉄心15の両
側に突出するコイルエンド部162と固定子鉄心15に
収納された収納部161とを形成している。
【0029】一側のコイルエンド部162からは、引出
線としての出力用引出端部a1、a2、b1、b2、c
1、およびc2と、引出線としての接続用引出端部Na
1、Na2、Nb1、Nb2、Nc1、およびNc2と
が、固定子鉄心15の中心軸に対してほぼ平行に引き出
されている。
【0030】各々の引出端部の先端は、2条巻きの2本
であるa1とa2、b1とb2、c1とc2、Na1と
Na2、Nb1とNb2、Nc1とNc2がまとめられ
て、それぞれ丸端子A、B、C、Na、Nb、Ncが圧
着されている。丸端子A、B、C、Na、Nb、Nc
は、後で述べる結線ターミナル30および整流器12と
接続され易いように、円周上に所定の角度離れて設けら
れている。
【0031】図3は本実施の形態の固定子8の回路図で
ある。図3に示されるように、出力用引出端部a1、a
2、b1、b2、c1、およびc2からは、固定子巻線
16の交流出力が出力される。そのため、出力用引出端
部a1、a2、b1、b2、c1、およびc2は、整流
器12の端子Ar、Br、Crに接続されている。
【0032】一方、接続用引出端部Na1、Na2、N
b1、Nb2、Nc1、およびNc2は、星型結線され
て中性点となる巻線の端部が、外部に引き出されたもの
である。外部に引き出された接続用引出端部Na1、N
a2、Nb1、Nb2、Nc1、およびNc2は、それ
ぞれ中継接続部材としての結線ターミナル30の端子N
at、Nbt、Nctに接続され、その結果として固定
子巻線16が星型となるように結線される。結線ターミ
ナル30の端子Nbtは、中性点出力用引出部も形成
し、整流装置12に接続されている。
【0033】図4は本実施の形態の固定子8と結線ター
ミナル30と整流装置12との接続の位置関係を示した
図である。固定子巻線16に設けられた丸端子A、B、
C、Na、Nb、Ncは、上述のように円周上に所定の
角度離れて設けられている。結線ターミナル30には、
丸端子Na、Nb、Ncの位置と合うように、端子Na
t、Nbt、Nctが設けられている。丸端子Na、N
b、Ncと端子Nat、Nbt、Nctとは、組み立て
時にねじどめされて接合される。一方、整流装置12に
は、丸端子A、B、Cの位置と合うように、端子Ar、
Br、Crが設けられている。丸端子A、B、Cと端子
Ar、Br、Crとは、組み立て時にねじどめされて接
合される。結線ターミナル30の端子Nbtは、中性点
出力用引出部も形成し、整流装置12に接続されてい
る。
【0034】図5は中継接続部材としての結線ターミナ
ル30の詳細を表す図であり、(a)は正面図、(b)
は(a)のD−D線に沿う矢視断面図である。結線ター
ミナル30は、例えば巻線導体と同種の銅系金属からな
り表面処理された金属鋼板を打ち抜いて作製され、丸端
子Na、Nb、Ncの位置に沿うように成形された概略
湾曲形状の円弧部30aとこの円弧部30aから概略放
射状に延びる複数の端子部30bとからなる。結線ター
ミナル30は、後で説明するサーキットボード12a内
に収納されても、金属の主面を外部に露出するので放熱
性が非常に良い。
【0035】図6は整流装置12の裏面に設けられるサ
ーキットボード12aと結線ターミナルの斜視図であ
る。サーキットボード12aには、結線ターミナルが収
納されるための、収納溝12a1が形成されている。収
納溝12a1は、概略結線ターミナル30と同じ形の凹
部形状をなし、底部に後で説明するインサートターミナ
ルの端子が露出している。尚、図6において、結線ター
ミナルは、後の図13で説明する円弧部を樹脂でモール
ディングされたものとなっている。
【0036】図7は結線ターミナル30のサーキットボ
ード12aに嵌合固定される様子を示す部分的な正面図
であり、図8は図7のE−E線に沿う矢視断面図であ
る。結線ターミナル30は、収納溝12a1内に収納さ
れ、収納溝12a1内に設けられた複数の凸部12a2
によって側面を当接され嵌合固定されている。結線ター
ミナル30は、凸部12a2との摩擦により、収納溝1
2a1内に収納された後は、そこから脱落することがな
い。
【0037】図9はサーキットボード12a内にモール
ディングされたインサートターミナル12a3の正面図
である。インサートターミナル12a3は、例えば巻線
導体と同種の銅系金属からなる鋼板を打ち抜いて作製さ
れ、丸端子A、B、C、Na、Nb、Ncの位置と合う
ように穴が形成されている。
【0038】このように構成された車両用交流発電機に
おいては、固定子8は、出力用引出端部a1、a2、b
1、b2、c1、c2および接続用引出端部Na1、N
a2、Nb1、Nb2、Nc1、Nc2を形成する引出
線が、複数本、固定子鉄心15の軸方向にほぼ平行に引
き出されており、接続用引出端部Na1、Na2、Nb
1、Nb2、Nc1、Nc2は、整流装置12と別体の
固定子8の軸方向側面に配設された中継接続部材30に
接続されて固定子巻線16が所定の結線状態となるよう
に結線され、出力用引出端部a1、a2、b1、b2、
c1、c2からは交流出力が出力され、整流装置12に
接続されている。そのため、発電機の固定子8内での結
線処理を廃止することができる。そして、結線・チュー
ブ挿入・コイルエンド162ヘ固定等の自動化が困難で
あった工程がなくなり、生産工程の合理化ができる。そ
して、従来の結線処理を、整流装置12のサーキットボ
ード12a内に中継接続部材30としての専用ターミナ
ルを追設することで代替したので、部品点数の増加によ
り材料費は増えるが、上述の生産工程の合理化が可能と
なる為、卜ータルでの製品コストは大幅に低減される。
また、コイルエンド162の発熱が抑制され、冷却性も
高くなるので、信頼性が向上する。
【0039】また、接続用引出端部Na1、Na2、N
b1、Nb2、Nc1、Nc2は中性点出力用引出部も
形成し、整流装置12に接続されている。そのため、中
性点出力が容易となり、生産性が向上する。
【0040】また、中継接続部材は、巻線導体と同種の
銅系金属からなる結線ターミナル30である。そのた
め、整流時の発熱が抑制され温度が過大となることはな
い。
【0041】また、組み立て工程の前に結線ターミナル
30は予めサーキットボード12a内に嵌合固定されて
いる。そのため、発電機の組み立て工程において結線タ
ーミナル30が脱落することがなく、生産性が向上する
とともに、従来の製造ラインを流用することが可能とな
る。また、結線ターミナル30は嵌合固定されているの
で、サーキットボード12aと結線ターミナル30の共
振による騒音の発生を防止することが可能となり、耐振
性も高い。
【0042】また、結線ターミナル30は、表面処理さ
れた金属鋼板で作製されている。結線ターミナルの表面
が表面処理されている為、高い耐蝕性能を有し、発電機
の信頼性が向上する。
【0043】また、接続用引出端部Na1、Na2、N
b1、Nb2、Nc1、Nc2と出力用引出端部a1、
a2、b1、b2、c1、c2には、丸端子が設けら
れ、接続用引出端部Na1、Na2、Nb1、Nb2、
Nc1、Nc2と結線ターミナル30との接続、及び出
力用引出端部a1、a2、b1、b2、c1、c2と整
流装置12との接続は、ねじによってされている。その
ため、各々の接続作業が容易となり作業性が向上すると
ともに、接続が確実となり信頼性が向上する。
【0044】尚、本実施の形態の結線ターミナル30
は、金属鋼板にて作製されているが、これに限るもので
はなく、例えば、裸銅線で作製されても良い。結線ター
ミナル30を裸銅線で作製することにより、さらに安価
な結線構造を構築でき、歩留まりを向上させるのに好適
である。
【0045】実施の形態2.図10は本発明の車両用交
流発電機の他の例を示す中継接続部材の詳細を表す図で
あり、(a)は正面図、(b)は(a)のF−F線に沿
う矢視断面図である。図11は本実施の形態の中継接続
部材と整流装置との接続の位置関係を示した図である。
本実施の形態においては、中継接続部材としての結線タ
ーミナル31の端子部31bの先端には、切り起こしに
よってU字形部が形成されている。
【0046】すなわち、本実施の形態の車両用交流発電
機は、中継接続部材としての結線ターミナル31の接続
用引出端部Na1、Na2、Nb1、Nb2、Nc1、
Nc2との接続部にU字形部が形成され、接続用引出端
部Na1、Na2、Nb1、Nb2、Nc1、Nc2
は、U字形部に圧着されて固定される。そのため、本実
施の形態においては、接続用引出端部Na1、Na2、
Nb1、Nb2、Nc1、Nc2には、丸端子は設けら
れていない。このような構成により、結線ターミナル3
1の接続用引出端部Na1、Na2、Nb1、Nb2、
Nc1、Nc2との接続作業が容易となり作業性が向上
するとともに、接続が確実となり信頼性が向上する。
【0047】尚、本実施の形態においては、結線ターミ
ナル31の端子部31bの先端だけでなく、整流装置1
2の端子部にも、切り起こしによってU字形部が形成さ
れている。
【0048】実施の形態3.図12は本発明の車両用交
流発電機のさらに他の例を示す中継接続部材の詳細を表
す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のG−G
線に沿う矢視断面図である。本実施の形態においては、
中継接続部材としての結線ターミナル32は、一側の縁
部が主面に対して直角に折り曲げられ断面L字形とされ
ている。結線ターミナル32を、断面L字形とすること
により、強度が向上し信頼性が向上する。
【0049】実施の形態4.図13は本発明の車両用交
流発電機のさらに他の例を示す中継接続部材の詳細を表
す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のH−H
線に沿う矢視断面図である。本実施の形態においては、
中継接続部材としての結線ターミナル33は、円弧部3
3aを樹脂でモールディングされている。このように、
結線ターミナル33を樹脂等でモールディングすること
により、冷却ファン対向面を平滑化することができ、騒
音の悪化を抑制することができる。また、耐蝕性を向上
することができる。
【0050】実施の形態5.図14は本発明の車両用交
流発電機のさらに他の例を示すサーキットボード内にモ
ールディングされたインサートターミナルの正面図であ
る。本実施の形態においては、中継接続部材としての結
線ターミナル34が、予めインサートターミナル12a
3に溶接された後、サーキットボード12aにモールデ
ィングされている。このような構成は、比較的発電能力
の低い機種に適応可能であるが、別体の結線ターミナル
34を追設することなく、予めインサートターミナル1
2aに結線ターミナル34を抵抗溶接若しくは融接で接
合することにより、結線ターミナルの挿入工程が省略可
能となり、生産性が向上する。
【0051】
【発明の効果】この発明に係る車両用交流発電機は、固
定子鉄心と複数の固定子巻線とからなる固定子と、固定
子鉄心に内含された回転子と、固定子巻線の交流出力を
整流する整流装置とを備えた交流発電機であって、固定
子は、出力用引出端部および接続用引出端部を形成する
引出線が、複数本、固定子鉄心の軸方向にほぼ平行に引
き出されており、接続用引出端部は、整流装置と別体の
固定子の軸方向側面に配設された中継接続部材に接続さ
れて固定子巻線が所定の結線状態となるように結線さ
れ、出力用引出端部からは交流出力が出力され、整流装
置に接続されている。
【0052】そのため、発電機の固定子内での結線処理
を廃止することにより、結線・チューブ挿入・コイルエ
ンドヘ固定等の自動化が困難であった工程がなくなり、
生産工程の合理化ができる。そして、従来の結線処理
を、整流装置のサーキットボード内に中継接続部材とし
ての専用ターミナルを追設することで代替したので、部
品点数の増加により材料費は増えるが、上述の生産工程
の合理化が可能となる為、卜ータルでの製品コストは大
幅に低減される。
【0053】また、コイルエンドの発熱が抑制され、冷
却性も高くなるので、信頼性が向上する。さらに、中継
接続部材が固定子と接続、あるいは一体化されていない
ので、固定子を整流装置と別体にされているので、発電
機の本体に組み付ける際に加わる強制変位力が緩和さ
れ、組み立て作業性が向上し、さらにはサーキットボー
ドが割れる等の不具合がなくなる。さらに、中継接続部
材が整流装置と別体にされているので、中継接続部材の
金属部分が露出し、冷却性が高くなり信頼性が向上す
る。
【0054】また、接続用引出端部は中性点出力用引出
部も形成し、整流装置に接続されている。そのため、中
性点出力が容易となり、生産性が向上する。
【0055】また、中継接続部材は、巻線導体と同種の
銅系金属からなる結線ターミナルである。中継接続部材
を、電気伝導度の良い同種の銅系金属ターミナルにする
ことにより、整流時の発熱が抑制され温度が過大となる
ことはない。
【0056】また、結線ターミナルが、モールディング
されている。結線ターミナルを樹脂等でモールディング
することにより、冷却ファン対向面を平滑化することが
でき、騒音の悪化を抑制することができる。また、耐蝕
性を向上することができる。
【0057】また、結線ターミナルが予め、サーキット
ボード内に嵌合固定されている。予め、サーキットボー
ドに嵌合された状態で固定している為、発電機の組み立
て工程において結線ターミナルが脱落することがなく、
生産性が向上するとともに、従来の製造ラインを流用す
ることが可能となる。また、結線ターミナルが嵌合固定
されているので、サーキットボードと結線ターミナルの
共振による騒音の発生を防止することが可能となり、耐
振性も高い。
【0058】また、結線ターミナルが、予めインサート
ターミナルに溶接された後、モールディングされてい
る。比較的発電能力の低い機種に適応可能であるが、別
体の結線ターミナルを追設することなく、予めインサー
トターミナルに結線ターミナルを抵抗溶接若しくは融接
で接合することにより、結線ターミナルの挿入工程が省
略可能となり、生産性が向上する。
【0059】また、結線ターミナルは、表面処理された
金属鋼板で作製されている。結線ターミナルの表面が表
面処理されている為、高い耐蝕性能を有し、発電機の信
頼性が向上する。
【0060】また、結線ターミナルは、裸銅線で作製さ
れている。結線ターミナルを裸銅線で作製することによ
り、さらに安価な結線構造を構築でき、歩留まりを向上
させるのに好適である。
【0061】また、結線ターミナルは、断面L字形であ
る。結線ターミナルを、断面L字形とすることにより、
強度が向上し信頼性が向上する。
【0062】また、接続用引出端部に、丸端子が設けら
れ、接続用引出端部と中継接続部材との接続は、ねじに
よってされている。そのため、接続用引出端部と中継接
続部材との接続作業が容易となり作業性が向上するとと
もに、接続が確実となり信頼性が向上する。
【0063】また、出力用引出端部に、丸端子が設けら
れ、出力用引出端部と整流装置との接続は、ねじによっ
てされている。そのため、出力用引出端部と整流装置と
の接続作業が容易となり作業性が向上するとともに、接
続が確実となり信頼性が向上する。
【0064】さらに、中継接続部材の接続用引出端部と
の接続部にU字形部が形成され、接続用引出端部はU字
形部に圧着されて固定される。そのため、中継接続部材
の接続用引出端部との接続作業が容易となり作業性が向
上するとともに、接続が確実となり信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両用交流発電機の一実施の形態を
示す固定子の斜視図である。
【図2】 本実施の形態の固定子の部分的な正面図であ
る。
【図3】 本実施の形態の固定子の回路図である。
【図4】 本実施の形態の固定子と結線ターミナルと整
流装置との接続の位置関係を示した図である。
【図5】 中継接続部材としての結線ターミナルの詳細
を表す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のD
−D線に沿う矢視断面図である。
【図6】 整流装置の裏面に設けられるサーキットボー
ドと結線ターミナルの斜視図である。
【図7】 結線ターミナルのサーキットボードに嵌合固
定される様子を示す部分的な正面図である。
【図8】 図7のE−E線に沿う矢視断面図である。
【図9】 サーキットボード内にモールディングされた
インサートターミナルの正面図である。
【図10】 本発明の車両用交流発電機の他の例を示す
中継接続部材の詳細を表す図であり、(a)は正面図、
(b)は(a)のF−F線に沿う矢視断面図である。
【図11】 本実施の形態の中継接続部材と整流装置と
の接続の位置関係を示した図である。
【図12】 本発明の車両用交流発電機のさらに他の例
を示す中継接続部材の詳細を表す図であり、(a)は正
面図、(b)は(a)のG−G線に沿う矢視断面図であ
る。
【図13】 本発明の車両用交流発電機のさらに他の例
を示す中継接続部材の詳細を表す図であり、(a)は正
面図、(b)は(a)のH−H線に沿う矢視断面図であ
る。
【図14】 本発明の車両用交流発電機のさらに他の例
を示すサーキットボード内にモールディングされたイン
サートターミナルの正面図である。
【図15】 従来の交流発電機を示す断面図である。
【図16】 従来の固定子を示す斜視図である。
【図17】 従来の固定子の回路図である。
【符号の説明】
7 回転子、8 固定子、12 整流装置、12a サ
ーキットボード、12a1 収納溝、12a2 凸部、
12a3 インサートターミナル12a3、15 固定
子鉄心、16 固定子巻線、162 コイルエンド、3
0,31,32,33,34 結線ターミナル(中継接
続部材)、a1,a2,b1,b2,c1,c2 出力
用引出端部、Na1,Na2,Nb1,Nb2,Nc
1,Nc2接続用引出端部。
フロントページの続き (72)発明者 尾上 茂 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H603 AA03 AA12 AA17 BB02 CA01 CA04 CB03 CB04 CB12 EE01 EE10 FA15 5H604 AA03 AA08 AA10 BB03 BB14 CC01 CC05 CC15 CC19 PB03 QB01 QB03 QB14 5H619 AA11 BB02 PP01 PP12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心と複数の固定子巻線とからな
    る固定子と、前記固定子鉄心に内含された回転子と、前
    記固定子巻線の交流出力を整流する整流装置とを備えた
    交流発電機であって、 前記固定子は、出力用引出端部および接続用引出端部を
    形成する引出線が、複数本、前記固定子鉄心の軸方向に
    ほぼ平行に引き出されており、 前記接続用引出端部は、整流装置と別体の前記固定子の
    軸方向側面に配設された中継接続部材に接続されて前記
    固定子巻線が所定の結線状態となるように結線され、 前記出力用引出端部からは交流出力が出力され、前記整
    流装置に接続されていることを特徴とする車両用交流発
    電機。
  2. 【請求項2】 前記接続用引出端部は中性点出力用引出
    部も形成し、前記整流装置に接続されていることを特徴
    とする請求項1に記載の車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】 前記中継接続部材は、巻線導体と同種の
    銅系金属からなる結線ターミナルであることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 前記結線ターミナルが、モールディング
    されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用交
    流発電機。
  5. 【請求項5】 前記結線ターミナルが予め、サーキット
    ボード内に嵌合固定されていることを特徴とする請求項
    3または4に記載の車両用交流発電機。
  6. 【請求項6】 前記結線ターミナルが、予めインサート
    ターミナルに溶接された後、モールディングされている
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】 前記結線ターミナルは、表面処理された
    金属鋼板で作製されていることを特徴とする請求項3か
    ら6のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】 前記結線ターミナルは、裸銅線で作製さ
    れていることを特徴とする請求項3または4に記載の車
    両用交流発電機。
  9. 【請求項9】 前記結線ターミナルは、断面L字形であ
    ることを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の
    車両用交流発電機。
  10. 【請求項10】 前記接続用引出端部に、丸端子が設け
    られ、該前記接続用引出端部と前記中継接続部材との接
    続は、ねじによってされていることを特徴とする請求項
    1から9のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  11. 【請求項11】 前記出力用引出端部に、丸端子が設け
    られ、該前記出力用引出端部と前記整流装置との接続
    は、ねじによってされていることを特徴とする請求項1
    から10のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  12. 【請求項12】 前記中継接続部材の前記接続用引出端
    部との接続部にU字形部が形成され、前記接続用引出端
    部は該U字形部に圧着されて固定されることを特徴とす
    る請求項1から9のいずれかに記載の車両用交流発電
    機。
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