JP2002084094A - 電子部品供給装置 - Google Patents

電子部品供給装置

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JP2002084094A JP2000348171A JP2000348171A JP2002084094A JP 2002084094 A JP2002084094 A JP 2002084094A JP 2000348171 A JP2000348171 A JP 2000348171A JP 2000348171 A JP2000348171 A JP 2000348171A JP 2002084094 A JP2002084094 A JP 2002084094A
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    • B65G47/00Article or material-handling devices associated with conveyors; Methods employing such devices
    • B65G47/02Devices for feeding articles or materials to conveyors
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    • B65G47/12Devices for feeding articles or materials to conveyors for feeding articles from disorderly-arranged article piles or from loose assemblages of articles
    • B65G47/14Devices for feeding articles or materials to conveyors for feeding articles from disorderly-arranged article piles or from loose assemblages of articles arranging or orientating the articles by mechanical or pneumatic means during feeding
    • B65G47/1407Devices for feeding articles or materials to conveyors for feeding articles from disorderly-arranged article piles or from loose assemblages of articles arranging or orientating the articles by mechanical or pneumatic means during feeding the articles being fed from a container, e.g. a bowl
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    • H05K13/02Feeding of components
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速サイクル下での部品取り出しに追従でき
る新規な電子部品供給装置を提供する。 【解決手段】 供給ローター110を所定の角度範囲で
往復回転させることによって、貯蔵室102内にバルク
状態で貯蔵されている電子部品ECを部品中心線が平行
スペース112と平行となる向きで平行スペース112
内に取り込み、そして、供給ローター110が往復回転
する途中で平行スペース112の底面が供給通路113
に向かって下向きに傾く度に平行スペース112内の電
子部品ECを供給通路に向かって移動させて部品中心線
が供給通路113と平行となる向きで1個ずつ供給通路
113内に取り込み、そして、供給通路113内に取り
込まれた電子部品ECを自重によって下方移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルク状態で貯蔵
されている電子部品を整列して供給する電子部品供給装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子部品供給装置を開示
するものとして特開平6−232596号公報がある。
同公報に開示された装置は、部品貯蔵室内にバルク状態
で貯蔵されているチップ部品を部品取出管の上下移動を
利用して部品搬送管に長さ向きで取り込み、部品搬送管
に取り込まれた電子部品を部品搬送管を通じてベルト上
に排出し、排出されたチップ部品をベルトによって搬送
する機能を有する。所定位置に搬送されたチップ部品は
吸着ノズル等によって取り出され、基板等に搭載され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の電
子部品供給装置には、基板等に対する部品搭載速度の高
速化に伴って、最近では0.1秒以下の高速サイクルの
部品取り出しに追従できる供給性能が求められている。
しかし、前記装置は、部品取出管の上下移動の速度を高
めても部品搬送管への部品取り込みの効率を高めること
が難しい構造にあるため、供給性能を高めるにも構造的
な限界がある。
【0004】前記の要求に応えるには、四角柱形状や円
柱形状等の形状を有するチップ部品等の電子部品を高効
率で供給でき、高速サイクル下での部品取り出しに追従
できる装置が新たに必要となる。
【0005】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもの
で、高速サイクル下での部品取り出しに追従できる新規
な電子部品供給装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、所定形状の電子部品をバルク状態で貯蔵
するための貯蔵室と、複数の電子部品を貯蔵室から所定
向きで取り込み可能な平行スペースを回転軸と直交する
面との間に形成するための凹部を有し、ローター外周面
の一部が貯蔵室に臨み、且つ、平行スペースが貯蔵室と
連通するように貯蔵室の底部に回転可能に配置された供
給ローターと、供給ローターを所定の角度範囲で往復回
転させるためのローター駆動手段と、電子部品を平行ス
ペースから所定向きで1個ずつ取り込み可能な横断面形
状を有し、取り込んだ電子部品を自重によって下方移動
可能な供給通路とを備えることをその特徴とする。
【0007】この電子部品供給装置によれば、供給ロー
ターを所定の角度範囲で往復回転させることによって、
貯蔵室内にバルク状態で貯蔵されている電子部品を部品
中心線が平行スペースと平行となる向きで平行スペース
内に取り込み、そして、供給ローターが往復回転する途
中で平行スペースの底面が供給通路に向かって下向きに
傾く度に平行スペース内の電子部品を供給通路に向かっ
て移動させて部品中心線が供給通路と平行となる向きで
1個ずつ供給通路内に取り込み、そして、供給通路内に
取り込まれた電子部品を自重によって下方移動させるこ
とができる。即ち、供給ローターを所定の角度範囲で往
復回転させるだけで、貯蔵室内にバルク状態で貯蔵され
ている電子部品ECをして供給する動作を高効率で安定
に実行することができる。
【0008】本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構
成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって
明らかとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1〜図17は
本発明を適用した第1の装置の構成及び動作を示し、図
18〜図22は第1の装置の部分的な変形例を示す。
尚、以下の説明では図1における左を前、右を後、手前
を左、奥側を右として表記する。
【0010】フレーム101は、ステンレス等の金属板
を所定形状に打ち抜くことによって得られた板材を屈曲
等によって整形することにより形成されている。図示例
のものでは下端縁にフレーム剛性を高めるための屈曲部
が設けられているが、この屈曲部は必ずしも必要なもの
ではない。フレーム101の左側面には、操作レバー用
のストッパーピン101aと、コイルバネ用の係合ピン
101bと、ラック用のレール101cが設けられてい
る。
【0011】電子部品ECをバルク状態で貯蔵するため
の貯蔵室102は、供給ローター110を回転可能に支
持する第1支持部材103及び第2支持部材104と、
前側部材105と、左側板106と、右側板107と、
上側部材108によって囲まれた扁平な空間によって構
成されている。第2支持部材104はフレーム101に
ネジ止めされ、第1支持部材103は第2支持部材10
4にネジ止めされ、左側板106と右側板107は第2
支持部材104にネジ止めされ、前側部材105は左側
板106と右側板107の間に挟み込まれるようにして
ネジ止めされ、上側部材108は第2支持部材104と
前側部材105にネジ止めされている。左側板106と
右側板107の少なくとも一方は透明或いは半透明で、
貯蔵室102の部品貯蔵量を外部から確認できる。ま
た、上側部材108には補給口108aが形成されると
共に、補給口108aを開閉するための蓋部材109が
スライド自在に取り付けられている。
【0012】図3及び図4(A),(B)に示すよう
に、第1支持部材103の上面には、左右中心が凹むよ
うに湾曲し、且つ、後下がりに傾斜した滑動面103a
が形成されている。また、第1支持部材103の後面に
は、供給ローター110の第2ディスク部110bの厚
みとほぼ一致した深さを有する凹部103bが形成され
ている。この凹部103bの下部右側には、第2ディス
ク部110bの曲率半径にほぼ一致した曲率を有する曲
面部分103b1が設けられ、且つ、凹部103bの下
部左側には、供給ローター110の第1ディスク部11
0aの曲率半径にほぼ一致した曲率を有する曲面部分1
03b2と傾斜した滑動面103b3が連続して設けら
れており、凹部103bの滑動面103b3よりも上側
部分には開口103b4が設けられている。さらに、第
1支持部材103の後面には、凹部103bの深さにほ
ぼ一致した深さを有する横断面矩形の溝部103cが縦
長に形成されており、溝部103cの上部左側面は曲面
部分103b2と連続するように湾曲し、且つ、凹部1
03cの上部右側面は上部左側面に倣って湾曲し曲面部
分103b1に達している。ちなみに、溝部103cの
開口幅は、供給ローター110の第1ディスク部110
aと第2ディスク部110bの曲率半径の差にほぼ一致
している。さらに、第1支持部材103の後面には、供
給ローター110のシャフト部110cの径よりも僅か
に大きな径を有する円形孔103dが、曲面部分103
b1と103b2の曲率中心と同心状に形成されてい
る。さらに、第1支持部材103の前面には、ベアリン
グ111を装着するための円形凹部103eが円形孔1
03dと同心状に形成されている。さらに、第1支持部
材103の下部には、段付きのネジ挿通孔103fが形
成されている。
【0013】図3及び図5(A),(B)に示すよう
に、第2支持部材104の上面には、左右中心が凹むよ
うに湾曲し、且つ、前下がりに傾斜した滑動面104a
が形成されている。また、第2支持部材104の前面に
は、供給ローター110の第1ディスク部110aの厚
みとほぼ一致した深さを有する凹部104bが形成され
ている。この凹部104bの下部には、第1ディスク部
110aの曲率半径にほぼ一致した曲率を有する曲面部
分104b1が設けられており、凹部104bの曲面部
分104b1の右側には開口104b2が設けられてい
る。さらに、凹部104bの内面には、ベアリング11
1を装着するための円形凹部104cが、曲面部分10
4b1の曲率中心と同心状に形成されている。さらに、
円形凹部104cの内面には、供給ローター110のシ
ャフト部110cの径よりも大きな径を有する円形穴1
04dが円形凹部104cと同心状に形成されている。
さらに、第2支持部材104の下部には、第1支持部材
103のネジ挿通孔103fに対応したネジ穴104e
が形成されている。
【0014】供給ローター110は、図6(A)〜
(C)に示すように、第1ディスク部110aと、第1
ディスク部110aの曲率半径よりも小さな曲率半径を
有し、且つ、第1ディスク部110aの一面に同心状に
設けられた第2ディスク部110bと、第1ディスク部
110aと第2ディスク部110bの曲率中心と同軸状
に設けられたシャフト部110cとを備え、平行スペー
ス112を第1支持部材103の凹部103bの内面と
の間に形成するための凹部110dを第2ディスク部1
10bの厚みと同じ厚みで有している。また、第1ディ
スク部110aの外周面には、半円形溝から成る撹拌部
110a1が形成されており、第2ディスク部110b
には、凹部110dに対応する切り欠き110b1が形
成されている。
【0015】図面には、第1ディスク部110aが一体
形成されたシャフト部110cに、中心孔を有する第2
ディスク部110bを装着することによって供給ロータ
ー110を構成してあるが、第1ディスク部110aと
第2ディスク部110bとシャフト部110cとを一体
形成することによって供給ローター110を構成した
り、また、シャフト部110cに、中心孔を有する第1
ディスク部110aと第2ディスク部110bを装着す
ることによって供給ローター110を構成したり、さら
に、第2ディスク部110bが一体形成されたシャフト
部110cに、中心孔を有する第1ディスク部110a
を装着することによって供給ローター110を構成する
ようにしてもよい。
【0016】前記の供給ローター110を第1支持部材
103と第2支持部材104の内部に収容するときに
は、第1支持部材103の円形凹部103eと第2支持
部材104の円形凹部104cにベアリング111をそ
れぞれ装着した後に、第2支持部材104の円形穴10
4dとベアリング111にシャフト部110cの一端を
挿入し、且つ、第2支持部材104の凹部104bの曲
面部分104b1に第1ディスク部110aを挿入した
状態で、円形孔103dとベアリング111にシャフト
部110cの他端が挿入され、且つ、凹部103bの曲
面部分103b1に第2ディスク部110bが挿入され
るように第1支持部材103の後面を第2支持部材10
4の前面に当てて第1支持部材103を第2支持部材1
04にネジ止めする。
【0017】尚、図7(A)は供給ローター110のシ
ャフト部110cを第1支持部材103の円形孔103
dとベアリング111に挿入し、且つ、第2ディスク部
110bを凹部103bの曲面部分103b1に挿入し
た状態を示し、図7(B)は供給ローター110のシャ
フト部110cを第2支持部材104の円形凹部104
cとベアリング111に挿入し、且つ、第1ディスク部
110aを凹部104bの曲面部分104b1に挿入し
た状態を示す。
【0018】第1支持部材103と第2支持部材104
の内部に収容された供給ローター110は、シャフト部
110cを2つのベアリング111によって回転可能に
支持されている。図3に示すように、供給ローター11
0の第2ディスク部110bは第2支持部材104の凹
部104bの内面に回転可能な状態で接触しており、凹
部110dの存在によって第1ディスク部110aの一
面と第2支持部材104の凹部104bの内面との間に
は、第2ディスク部110bの厚みによって規定された
間隔を有する平行スペース112が形成される。また、
第1支持部材103の凹部103bと第2支持部材10
4の凹部104bによって構成された空隙が供給ロータ
ー110と貯蔵室102との間に形成されるため、第1
ディスク部110aの外周面の一部はこの空隙を通じて
貯蔵室102に臨み、且つ、平行スペース112はこの
空隙を通じて貯蔵室102と連通する。さらに、第1支
持部材103の溝部103cが第2支持部材104の前
面によって覆われることにより横断面矩形の供給通路1
13が形成される。さらに、供給ローター110の第2
ディスク部110bの曲率半径が第1ディスク部110
aの曲率半径よりも小さく設定されていることから、第
1支持部材103の凹部103cの曲面部分103b2
とこれと向き合う第2ディスク110bの外周面との間
には供給通路113と同様の横断面形状を有する湾曲通
路が供給通路113と連続して形成される。ちなみに、
本装置ではこの湾曲通路が供給通路113の上部として
用いられている。さらに、供給ローター110の第1デ
ィスク部110aの外周面の一部は、第2支持部材10
4の凹部104bの開口104b2から外部に突出す
る。ちなみに、第1支持部材103の凹部103bの開
口103b4は左側板106によって閉塞される。ま
た、図3に示すように、供給ローター110のシャフト
部110cの第1支持部材103から外部に突出した部
分には、ピニオン114が取り付けられる。
【0019】前記供給通路113と連続する搬送通路1
15は、図1及び図8〜図11に示すように、通路ブロ
ック116及びその左側面を覆うカバー117とから構
成されている。通路ブロック116の左側面には、第1
支持部材103の溝部103cの深さとほぼ一致した開
口幅を有し、且つ、溝部103cの開口幅とほぼ一致し
た深さを有する横断面矩形の溝部116aが横長に形成
されている。縦長の供給通路113と横長の搬送通路1
15とを中継するために、溝部116aの後部は90度
の角度範囲で通路中心に所定の曲率半径を有するように
湾曲している。この通路ブロック116はカバー117
と一緒にフレーム101の左側面にネジ止めされてお
り、前記の搬送通路115は通路ブロック116の溝部
116aをカバー116によって覆うことによって形成
されている。このようにして構成された搬送通路115
は前記供給通路113と段差なく連続している。カバー
117として透明なものを用いれば、搬送通路115内
を搬送される電子部品ECの様子を外部から確認するこ
とができる。また、搬送通路115の前部上側には、搬
送された先頭の電子部品ECを外部に取り出すための部
品取出口115aが形成されている。
【0020】図8〜図11に示すように、通路ブロック
116の上面前部には、シャッター124を配置するた
めの凹部116bが形成され、その前側には溝部116
a(搬送通路115)の底面と連続した底面を有するL
字状の凹部116cが形成されている。また、通路ブロ
ック116の前部には、各々の上端開口の一部が搬送通
路115の前端開口よりも後側の底面に現れるように2
つの吸引孔116dが形成されている。さらに、通路ブ
ロック116の2つの吸引孔116dの真下位置には、
2つの吸引孔116dの下端開口を1つに合流させてエ
アーチューブ118と連通させるためのチューブ接続具
119が取り付けられている。
【0021】部品ストッパー120は、図9に示すよう
に、ステンレス等の非磁性材料から略L字形に形成され
ており、通路ブロック116の凹部116bに固着され
た支持シャフト121によって回転可能に支持され、コ
イルバネ122によって図中で反時計回り方向に付勢さ
れている。部品ストッパー120は凹部116cの深さ
とほぼ一致した厚みを有しており、搬送通路115の前
端開口及び部品取出口115aの前端を閉塞することが
できる。また、部品ストッパー120の搬送通路115
の前端開口と向き合う端部には、搬送通路115内の先
頭の電子部品ECを部品ストッパー120に吸着するた
めに、サマリウム−コバルト磁石等から成る永久磁石1
23がN極またはS極の一方が搬送通路115の前端開
口と向き合うように埋設されている。されに、部品スト
ッパー120の搬送通路115と向き合わない端部に
は、シャッター124の突起124cと接し得る曲面部
120aが設けられている。
【0022】シャッター124は、図8に示すように、
前後方向に延びる2つのガイド孔124aを有してお
り、通路ブロック116の凹部116aに固着された支
持シャフト125によって前後方向に移動可能に支持さ
れ、その下面を凹部116aの底面に接している。ま
た、シャッター124の前部には、前記部品取出口11
5aを開放可能な開口124bが形成されている。さら
に、シャッター124の下面には、シャッター124が
後退したときに前記部品ストッパー120の曲面部12
0aを押圧して時計回り方向に回転可能なテーパー付き
の突起124cが設けられている。さらに、シャッター
124の後部には、駆動プレート129が連結される連
結片124dが設けられている。
【0023】操作レバー126は、図1に示すように、
フレーム101に固着された支持シャフト127によっ
て回転可能に支持されている。操作レバー126の前側
端部には、外部動力が付与され得るローラー126aが
設けられ、後側端部にはラック128の駆動ピン128
aが係合される長穴126bが設けられている。また、
操作レバー126の下側端部は、エアーシリンダー13
1のロッド131aの先端に設けられた連結プレート1
33に回転可能に連結されている。
【0024】ラック128は、図1及び図2に示すよう
に、下端に設けられた駆動ピン128aを操作レバー1
26の長穴126bに挿入係合した状態でフレーム10
1のレール101cに上下移動可能に取り付けられてい
る。このラック128には、供給ローター110のシャ
フト部110cに取り付けられたピニオン114が係合
している。
【0025】駆動プレート129は、図1及び図8に示
すように、前後方向に延びる2つのガイド孔129aを
有しており、フレーム101に固着された支持シャフト
130によって前後方向に移動可能に支持されている。
この駆動プレート129はその後端を操作レバー126
に回転可能に連結され、その前端をシャッター124の
連結片124dに回転可能に連結されている。
【0026】エアーシリンダー131は、図1に示すよ
うに、給排気ポートを2つ備えた複動型のもので、フレ
ーム101に固着された支持シャフト132によってそ
の前端部を回転可能に支持されている。エアーシリンダ
ー131のロッド131aの先端には連結プレート13
3が取り付けられており、この連結プレート133は操
作レバー126の下側端部に回転可能に連結されてい
る。また、連結プレート133とフレーム101の係合
ピン101bとの間には、ロッド130aを前進位置に
復帰させるためのコイルバネ134が張設されている。
【0027】また、エアーシリンダー131の一方の給
排気ポートには、図1に示すように、吸気口と排気口を
分岐するための制御バルブ135が接続されている。詳
しくは、図1に弁記号を示すように、ロッド131aが
後退するときには制御バルブ135の後側が排気口とな
り、ロッド131aが後退位置から前進するときには制
御バルブ135の前側が吸気口となるような弁構造を有
する。この制御バルブ135の吸気口には前記エアチュ
ーブ118の他端が接続され、排気口は外気に開放され
ている。
【0028】前記装置は、所定の幅,高さ及び長さを有
する四角柱形状の電子部品ECや、所定の径及び長さを
有する円柱形状の電子部品ECを供給対象として取り扱
うことができる。電子部品ECには、チップコンデンサ
やチップ抵抗器やチップインダクタ等のチップ部品や、
LCフィルター等の複合部品や、コンデンサアレイやイ
ンダクタアレイ等のアレイ部品や、他種の電子部品が含
まれる。
【0029】電子部品ECの形状に拘わらず供給通路1
13と搬送通路115には矩形の横断面形状を採用でき
るが、四角柱形状の電子部品を供給対象とする場合には
電子部品ECの幅または高さに応じて、また、円柱形状
の電子部品を供給対象とする場合には電子部品ECの径
に応じて、平行スペース112の間隔を規定する供給ロ
ーター110の第2ディスク部110bの厚みと、供給
ローター110の第1ディスク部110aと第2ディス
ク部110bの曲率半径の差と、供給通路113の寸法
と、搬送通路115の寸法を調整する必要がある。
【0030】例えば、長さ>幅=高さの寸法関係を有す
る四角柱形状の電子部品ECを供給対象とする場合に
は、供給ローター110の第2ディスク部110bの厚
みを電子部品ECの幅または高さよりも僅かに大きく設
定し、供給ローター110の第1ディスク部110aと
第2ディスク部110bの曲率半径の差を電子部品EC
の幅または高さよりも僅かに大きく設定し、供給通路1
13の前後間隔及び左右間隔を電子部品ECの幅または
高さよりも僅かに大きく設定し、搬送通路115の上下
間隔及び左右間隔を電子部品ECの幅または高さよりも
僅かに大きく設定する。
【0031】また、長さ>幅>高さの寸法関係を有する
四角柱形状の電子部品ECを供給対象とする場合には、
供給ローター110の第2ディスク部110bの厚みを
電子部品ECの高さよりも僅かに大きく、且つ、幅より
も小さく設定し、供給ローター110の第1ディスク部
110aと第2ディスク部110bの曲率半径の差を電
子部品ECの幅よりも僅かに大きく設定し、供給通路1
13の前後間隔を電子部品ECの高さよりも僅かに大き
く、且つ、幅よりも小さく設定すると共に左右間隔を電
子部品ECの幅よりも僅かに大きく設定し、搬送通路1
15の上下間隔を電子部品ECの高さよりも僅かに大き
く、且つ、幅よりも小さく設定すると共に左右間隔を電
子部品ECの幅よりも僅かに大きく設定する。
【0032】さらに、円柱形状の電子部品ECを供給対
象とする場合には、供給ローター110の第2ディスク
部110bの厚みを電子部品ECの径よりも僅かに大き
く設定し、供給ローター110の第1ディスク部110
aと第2ディスク部110bの曲率半径の差を電子部品
ECの径よりも僅かに大きく設定し、供給通路113の
前後間隔及び左右間隔を電子部品ECの径よりも僅かに
大きく設定し、搬送通路115の上下間隔及び左右間隔
を電子部品ECの径よりも僅かに大きく設定する。
【0033】以下に前記装置の動作を図12〜図17を
引用して説明するが、便宜上、長さ>幅=高さの寸法関
係を有する四角柱形状の電子部品ECを供給対象として
説明する。
【0034】前記装置によって部品供給を行うときに
は、数千〜数万個の電子部品ECを貯蔵室102にバル
ク状態で貯蔵した状態で、図12に示すように、図1に
示した待機状態から操作レバー126のローラー126
aに外部動力を付与して所定ストローク押し下げ、この
後に動力付与を解除して操作レバー126をコイルバネ
134の付勢力によって復帰させる動作を所定サイクル
で繰り返す。
【0035】操作レバー126のローラー126aを押
し下げると、図12において操作レバー126が反時計
回り方向に所定角度回転し、この操作レバー126の回
転によってラック128が所定ストローク上昇し、駆動
プレート129が所定ストローク後退すると共に、エア
ーシリンダー131のロッド131aが所定ストローク
後退する。一方、操作レバー126のローラー126a
に対する動力付与を解除すると、コイルバネ134の付
勢力によって操作レバー126が逆方向に回転して復帰
し、この操作レバー126の復帰によってラック128
が上昇位置から下降して復帰し、駆動プレート129が
後退位置から前進して復帰し、エアーシリンダー131
のロッド131aが後退位置から前進して復帰する。
【0036】ラック128が所定ストローク上昇する
と、図13に示すように、ラック128に係合している
ピニオン114が前から見て時計回り方向に所定角度、
例えば35度前後回転し、供給ローター110も同一方
向に同一角度回転する。一方、ラック128が上昇位置
から下降して復帰するとこれに係合しているピニオン1
14が逆方向に回転して復帰し、供給ローター110も
同一方向に同一角度回転して復帰する。図面では平行ス
ペース112の底面(第2ディスク部110bの切り欠
き面)がほぼ水平となる位置を供給ローター110の待
機位置とし、同位置と平行スペース112の底面が傾く
位置との間で供給ローター110を往復回転させている
が、平行スペース112の底面が傾いた位置を供給ロー
ター110の待機位置とし、平行スペース112の底面
がさら傾く位置まで供給ローター110を回転させるよ
うにしても構わない。勿論、供給ローター110の回転
方向を逆にすれば、平行スペース112の底面が傾いた
位置を供給ローター110の待機位置とし、平行スペー
ス112の底面がほぼ水平となる位置まで供給ローター
110を回転させることもできる。
【0037】図13及び図14(A),(B)に示すよ
うに、貯蔵室102内にバルク状態で貯蔵された電子部
品ECは、第1支持部材103の滑動面103aと第2
支持部材104の滑動面104aの傾斜に従って下方移
動し、複数の電子部品ECは第1支持部材103の凹部
103bと第2支持部材104の凹部104bによって
構成された空隙に入り込んでいて供給ローター110の
第1ディスク部110aの外周面に達している。
【0038】この状態で供給ローター110が所定の角
度範囲で往復回転すると、第1ディスク部110aの上
側にある電子部品ECが撹拌部110a1によって撹拌
され、撹拌された電子部品ECがその4つの側面の1つ
が第1ディスク部110aの前面とほぼ平行となる向き
で平行スペース112内に取り込まれる。平行スペース
112は十分な縦断面積を有しているため、平行スペー
ス112内には複数の電子部品ECを同時に取り込むこ
とができる。また、平行スペース112の位置は供給ロ
ーター110の回転に伴って変動するが、この変動に関
係なく平行スペース112内への部品取り込みは連続し
て実行される。
【0039】供給ローター110が往復回転する途中
で、平行スペース112の底面(第2ディスク部110
bの切り欠き面)が供給通路113に向かって下向きに
傾くと、平行スペース112内に取り込まれた電子部品
ECが底面傾斜に従って供給通路113の上端に向かっ
て移動し、滑動面103b3による案内を受けつつ、電
子部品ECがその4つの側面が供給通路113の4つの
面とほぼ平行となる向きで供給通路113内に1個ずつ
取り込まれる。
【0040】供給ローター110の往復回転は所定サイ
クルで繰り返されるため、貯蔵室102から平行スペー
ス112への部品取り込み作用と、平行スペース112
から供給通路113への部品取り込み作用は実質的に連
続して実行されることになる。供給通路113に取り込
まれた電子部品ECは縦長の供給通路113内を自重に
よって下方移動し、搬送通路115の後部に設けられた
湾曲部分を通過する過程でその姿勢を縦向きから横向き
に変更された後に横長の搬送通路115内に取り込まれ
る。
【0041】尚、長さ>幅=高さの寸法関係を有する四
角柱形状の電子部品ECを供給対象とする場合には、先
に述べた供給ローター110の第2ディスク部110b
の厚みと、供給ローター110の第1ディスク部110
aと第2ディスク部110bの曲率半径の差と、供給通
路113の前後間隔及び左右間隔は、電子部品ECの端
面対角線長さよりも僅かに大きく、且つ、電子部品EC
の幅または高さの2倍値よりも小さく設定しても前記同
様の部品取り込み作用を得ることができる。この場合、
電子部品ECは4つの側面の1つが第1ディスク部11
0aの前面と最大で45度の角度を成す向きで平行スペ
ース112と供給通路113に取り込まれるが、このよ
うな向きで電子部品ECが取り込まれてもこれら電子部
品ECは供給通路113を通過する過程や搬送通路11
5の湾曲部分を通過する過程で、その4側面が各通路の
4つの面とほぼ平行となる向きに矯正されるので部品供
給上で特段支障を生じることはない。
【0042】また、エアーシリンダー131のロッド1
31aが所定ストローク後退するときには制御バルブ1
35の後側が排気口となるため、ロッド131aの後退
に伴ってこの排気口からエアーが外部に放出される。一
方、エアーシリンダー131のロッド131aが後退位
置から前進して復帰するときには制御バルブ135の前
側が吸気口となるため、ロッド131aの前進に伴って
この吸気口からエアーチューブ118と通路ブロック1
16の2つの吸引孔116dを通じて搬送通路115内
にエアー吸引力が作用する。ちなみに、このエアー吸引
力はロッド131aの前進開始と同時に発生するわけで
はなく、実際はロッド131aの前進開始よりも遅れて
発生する。
【0043】図8に示すように、部品取出口115aが
シャッター124によって覆われ、且つ、搬送通路11
5の前端開口及び部品取出口115aの前端が部品スト
ッパー120によって閉塞されている状態で、搬送通路
115内にエアー吸引力が作用すると、図15に実線矢
印で示すようなエアーの流れが搬送通路115内に発生
する。これにより、横長の搬送通路115内に取り込ま
れた電子部品ECがエアーの流れによって前方に引き込
まれて搬送通路115内を整列状態で前方に搬送され
る。搬送通路115内を整列状態で前方に搬送された電
子部品ECは、図16に示すように先頭の電子部品EC
が部品ストッパー120に当接したところで停止し、先
頭の電子部品ECは永久磁石123の磁力によって部品
ストッパー120に吸着される。
【0044】さらに、駆動プレート129が所定ストロ
ーク後退すると、図17に示すように駆動プレート12
9に連結されているシャッター124が同じストローク
後退する。一方、駆動プレート129が後退位置から前
進して復帰すると、駆動プレート129に連結されてい
るシャッター124が後退位置から前進して復帰する。
【0045】搬送通路115内に電子部品ECが整列状
態で並び、且つ、先頭の電子部品ECが部品ストッパー
120に当接している図16の状態で、シャッター12
4が所定ストローク後退すると、図17に示すようにシ
ャッター124の開口124bが部品取出口115aに
合致して部品取出口115aが開放される。これと同時
に、シャッター124の突起124cによって部品スト
ッパー120の曲面部120aが左方向に押圧されて、
部品ストッパー120が時計回り方向に所定角度回転
し、部品ストッパー120に吸着されている先頭の電子
部品ECが前方向に僅かに移動して後続部品ECから引
き離され、先頭の電子部品ECと2番目の電子部品EC
との間に隙間が形成される。分離された後の先頭の電子
部品ECは図17に示した状態において吸着ノズル等に
よって部品取出口115aから取り出される。
【0046】分離された後の先頭の電子部品ECが取り
出された後にシャッター124が後退位置から前進して
復帰すると、部品取出口115aが再びシャッター12
4によって覆われる。また、突起124cによる部品ス
トッパー120の曲面部120aへの押圧が解除され
て、コイルバネ122の付勢力によって部品ストッパー
120が逆方向に回転して復帰し、再び搬送通路115
の前端開口及び部品取出口115aの前端が閉塞され
る。
【0047】このように前述の装置によれば、供給ロー
ター110を所定の角度範囲で往復回転させることによ
って、貯蔵室102内にバルク状態で貯蔵されている電
子部品ECを部品中心線が平行スペース112と平行と
なる向きで平行スペース112内に取り込み、そして、
供給ローター110が往復回転する途中で平行スペース
112の底面が供給通路113に向かって下向きに傾く
度に平行スペース112内の電子部品ECを供給通路に
向かって移動させて部品中心線が供給通路113と平行
となる向きで1個ずつ供給通路113内に取り込み、そ
して、供給通路113内に取り込まれた電子部品ECを
自重によって下方移動させることができる。即ち、供給
ローター110を所定の角度範囲で往復回転させるだけ
で、貯蔵室102内にバルク状態で貯蔵されている電子
部品ECを整列して供給する動作を高効率で安定に実行
することができ、0.1秒以下の高速サイクルの部品取
り出しに追従できる供給性能を得ることできる。
【0048】また、供給ローター110のみを用いて前
記の整列供給を行えるので、貯蔵室102と供給通路1
13との間に介在する供給手段の構成をシンプル且つ小
型にすることができ、ひいては装置の簡略化や小型化や
低コスト化に貢献できる。
【0049】さらに、平行スペース112の間隔を規定
する供給ローター110の第2ディスク部110bの厚
みと、供給ローター110の第1ディスク部110aと
第2ディスク部110bの曲率半径の差と、供給通路1
13の寸法と、搬送通路115の寸法を調整することに
より、長さ>幅=高さの寸法関係を有する四角柱形状の
電子部品ECや、長さ>幅>高さの寸法関係を有する四
角柱形状の電子部品ECや、円柱形状の電子部品ECを
供給対象として取り扱うことができる。
【0050】さらに、供給ローター110の第1ディス
ク部110aの外周面に半円形溝から成る撹拌部110
a1を設けてあるので、供給ローター110が所定の角
度範囲で往復回転するときに第1ディスク部110aの
上側にある電子部品ECを効果的に撹拌して、平行スペ
ース112への部品取り込み作用を促進することができ
る。
【0051】さらに、第2支持部材104から第1支持
部材103を取り外すことによって供給ローター110
を含む供給機構を露出できるので、供給機構のメンテン
ナンスや修理を容易に実施することができる。
【0052】さらに、供給ローター110の第1ディス
ク部110aの外周面の一部を第2支持部材104に設
けられた開口104b2を通じて外部に突出させてある
ので、供給ローター110が回転する際に第1ディスク
部110aと開口104b2との隙間を通じて内部のゴ
ミや部品カス等を外部に排出することができる。
【0053】さらに、供給通路113から搬送通路11
5に取り込まれた電子部品ECに搬送動力としてのエア
ー吸引力を付与する手段としてエアーシリンダー131
を用い、しかも、このエアーシリンダー131をフレー
ム101に取り付けて操作レバー126によって動作さ
せるようにしているので、搬送通路115内にエアー吸
引力を作用させるために装置とは別位置に真空ポンプ等
の吸引源を設置する面倒がなく、また、この吸引源から
の煩雑なエアー配管等を必要とせず、この点からも装置
の簡略化や小型化や低コスト化に貢献できる。
【0054】さらに、エアー吸引によって搬送通路11
5内を整列状態で前方に搬送された電子部品ECを部品
ストッパー120によって停止した後に部品ストッパー
120が所定角度回転させることによって、永久磁石1
23の磁力によって部品ストッパー120に吸着されて
いる先頭の電子部品ECを部品ストッパー120と一緒
に前方向に僅かに移動させて後続部品ECから分離する
ことができるので、吸着ノズル等によって部品取出口1
15aから先頭の電子部品ECを取り出すときにこの電
子部品ECが後続部品ECと干渉することを防止して部
品取り出し動作を良好に行うことができる。
【0055】尚、前述の装置では、給排気ポートを2つ
備えた複動型のものをエアーシリンダー131として使
用し、一方の給排気ポートに制御バルブ135を接続
し、他方の給排気ポートを外気に開放したが、ロッド1
31aが後退するときに他方の給排気ポートからエアー
シリンダー131内にエアーと一緒に塵埃等が吸い込ま
れることを防止するために、他方の給排気ポートにフィ
ルターを配置するようにしてもよい。また、エアーチュ
ーブ118を通じて制御バルブ135にエアーが吸引さ
れるときに制御バルブ135内及びエアーシリンダー1
31内にエアーと一緒に塵埃等が吸い込まれることを防
止するために、エアーチューブ118の途中や制御バル
ブ135の吸気口にフィルターを配置するようにしても
よい。勿論、エアーシリンダー131として単一の給排
気ポートを有する単動型のものを用いても構わない。
【0056】また、前述の装置では、供給ローター11
0を収容し得る第1支持部材103と第2支持部材10
4をネジ止めによって分離可能に結合したが、第1支持
部材103の後面と第2支持部材104の前面の一方に
位置決めピンを設け他方に位置決め穴を形成しておけ
ば、第1支持部材103と第2支持部材104を結合す
る際の位置精度を高めることができる。また、第1支持
部材103と第2支持部材104の結合にはネジ止め以
外の手法、例えば所定の結合力を確保できるのであれば
永久磁石相互の吸着や永久磁石と強磁性材の吸着等を利
用しても構わない。
【0057】さらに、前述の装置では、永久磁石123
の磁力によって部品ストッパー120に吸着されている
先頭の電子部品ECを部品ストッパー120と一緒に前
方向に僅かに移動させて後続部品ECから分離するよう
にしたが、永久磁石123を排除した部品ストッパー1
20を用い、先頭の電子部品ECから部品ストッパー1
20を引き離すようにして先頭の電子部品ECに加わる
力を解除するようにしても構わない。
【0058】さらに、前述の装置では、供給ローター1
10をそのシャフト部110cがほぼ水平となる状態で
配置したが、供給ローター110をそのシャフト部11
0cが傾斜するように配置しても、また、供給ローター
110と共に供給通路113が傾斜するように配置して
も前記同様の供給動作を得ることができる。
【0059】さらに、前述の装置では、搬送通路115
の先端から搬送通路115内にエアー吸引力を作用させ
て電子部品ECを搬送したが、搬送通路115の後端か
ら搬送通路115内にエアーを吹き込むことによって電
子部品ECの搬送を行うようにしても構わない。
【0060】図18(A)〜(C)は第1支持部材10
3の滑動面103b3の変形例をそれぞれ示す。
【0061】図18(A)では滑動面103b5を凹曲
面によって構成してある。図18(B)では滑動面10
4b6を凸曲面によって構成してある。図18(C)で
は曲面部分103b2を上方に延長すると共に滑動面1
04b7を凹曲面と凸曲面によって構成してある。
【0062】図19(A),(B)は前記第1支持部材
103の変形例を示す。
【0063】第1支持部材136の上面には、左右中心
が凹むように湾曲し、且つ、後下がりに傾斜した滑動面
136aが形成されている。また、第1支持部材136
の後面には、供給ローター110の第2ディスク部11
0bの厚みとほぼ一致した深さを有する凹部136bが
形成されている。この凹部136bの右側には、第2デ
ィスク部110bの曲率半径にほぼ一致した曲率を有す
る曲面部分136b1が設けられており、凹部136b
に下部左側にはガイドプレート137の位置決めを行う
ためのピン138が設けられている。さらに、第1支持
部材136の後面には、凹部136bの深さにほぼ一致
した深さを有する横断面矩形の溝部136cが縦長に形
成されており、溝部136cの上部右側面は湾曲して曲
面部分136b1に達している。ちなみに、溝部136
cの開口幅は、供給ローター110の第1ディスク部1
10aと第2ディスク部110bの曲率半径の差にほぼ
一致している。さらに、第1支持部材136の後面に
は、供給ローター110のシャフト部110cの径より
も僅かに大きな径を有する円形孔136dが、曲面部分
136b1の曲率中心と同心状に形成されている。さら
に、第1支持部材136の前面には、ベアリング111
を装着するための円形凹部136eが円形孔136dと
同心状に形成されている。さらに、第1支持部材136
の下部には、段付きのネジ挿通孔136fが形成されて
いる。
【0064】ガイドプレート137は第1支持部材13
6の凹部136bの深さにほぼ一致した厚みを有してお
り、その右側縁には、供給ローター110の第1ディス
ク部110aの曲率半径にほぼ一致した曲率を有する曲
面部分137aと、所定の曲率半径を有し曲面部分13
7aの下端から第1支持部材136の溝部136cの左
側面上端に連続する曲面部分137bと、曲面部分13
7aの上端から左上がりに傾斜した滑動面137cと、
第1支持部材136に設けられたピン138に嵌合可能
な孔137dが形成されている。このガイドプレート1
37は孔137dをピン138に嵌合することによって
第1支持部材136に不動状態で取り付けられている。
【0065】尚、図20(A)〜(C)は前記ガイドプ
レート137の滑動面137cの変形例をそれぞれ示す
もので、図20(A)では滑動面137eを凹曲面によ
って構成してある。また、図20(B)では滑動面13
7fを凸曲面によって構成し、さらに、図20(C)で
は曲面部分137aを上方に延長すると共に滑動面13
7gを凹曲面と凸曲面によって構成してある。
【0066】図21(A)〜(D)は前記第1支持部材
103の変形例を示す。
【0067】図21(A)〜(C)に示した第1支持部
材139の上面には、左右中心が凹むように湾曲し、且
つ、後下がりに傾斜した滑動面139aが形成されてい
る。また、第1支持部材139の後面には、供給ロータ
ー110の第2ディスク部110bの厚みとほぼ一致し
た深さを有する凹部139bが形成されている。この凹
部139bの右側には、第2ディスク部110bの曲率
半径にほぼ一致した曲率を有する曲面部分139b1が
設けられており、凹部139bの下部左側にはガイドプ
レート140を回転可能に支持するためのピン141が
設けられている。さらに、第1支持部材139の後面に
は、凹部139bの深さにほぼ一致した深さを有する横
断面矩形の溝部139cが縦長に形成されており、溝部
139cの上部右側面は湾曲して曲面部分139b1に
達している。ちなみに、溝部139cの開口幅は、供給
ローター110の第1ディスク部110aと第2ディス
ク部110bの曲率半径の差にほぼ一致している。さら
に、第1支持部材139の後面には、供給ローター11
0のシャフト部110cの径よりも僅かに大きな径を有
する円形孔139dが、曲面部分139b1の曲率中心
と同心状に形成されている。さらに、第1支持部材13
9の前面には、ベアリング111を装着するための円形
凹部139eが円形孔139dと同心状に形成されてい
る。さらに、第1支持部材139の下部には、段付きの
ネジ挿通孔139fが形成されている。さらに、第1支
持部材139の左側面には、ガイドプレート140の定
常位置を規定する板材142がネジ止めされ、その上側
には、ガイドプレート140の上部左側縁を支持する板
バネ143がネジ止めされている。
【0068】ガイドプレート140は第1支持部材13
9の凹部139bの深さにほぼ一致した厚みを有してお
り、その右側縁には、供給ローター110の第1ディス
ク部110aの曲率半径にほぼ一致した曲率を有する曲
面部分140aと、所定の曲率半径を有し曲面部分14
0aの下端から第1支持部材139の溝部139cの左
側面上端に連続する曲面部分140bと、曲面部分14
0aの上端から左上がりに傾斜した滑動面140cが形
成されている。また、曲面部分140bの曲率中心には
第1支持部材139に設けられたピン141に挿通可能
な孔140dが形成されている。このガイドプレート1
40は孔140dをピン141に嵌合することによって
第1支持部材139に回転可能に取り付けられている。
【0069】前記の構成によれば、図21(D)に示す
ように、平行スペース112内の電子部品ECが供給通
路144内に取り込まれるときに電子部品ECの姿勢が
乱れて、供給ローター110の第2ディスク部110b
とガイドプレート140との間に電子部品ECが挟み込
まれた、所謂、カジリ状態となると、ガイドプレート1
40が板バネ143の付勢力に抗して反時計回り方向に
回転してガイドプレート140の上部が第2ディスク部
110bから退避する。つまり、平行スペース112内
の電子部品ECが供給通路144に取り込まれるときに
カジリを生じたときにはガイドプレート140を負荷に
応じて退避させることができるので、第2ディスク部1
10bとガイドプレート140との間に挟み込まれた電
子部品ECに過剰な力が加わることを回避して、電子部
品EC及び供給ローター110等の損傷を未然に防止す
ることができる。また、板バネ143によって付勢され
たガイドプレート140によって、供給ローター110
の第2ディスク部110bとガイドプレート140との
間に挟み込まれた電子部品ECの姿勢を自動的に矯正し
て挟み込み状態を解消することができる。
【0070】尚、図22(A)〜(C)は前記ガイドプ
レート140の滑動面140cの変形例をそれぞれ示す
もので、図22(A)では滑動面140eを凹曲面によ
って構成してある。また、図22(B)では滑動面14
0fを凸曲面によって構成し、さらに、図22(C)で
は曲面部分140aを上方に延長すると共に滑動面14
0gを凹曲面と凸曲面によって構成してある。
【0071】[第2実施形態]図23〜図42は本発明
を適用した第2の装置の構成及び動作を示す。尚、以下
の説明では図23における左を前、右を後、手前を左、
奥側を右として表記する。
【0072】フレーム201は、アルミニウム合金等の
金属材料をダイキャスト法によって鋳造することにより
形成されている。フレーム201の左側面には通路ブロ
ック222,224,226を支持するための第1支持
部201aと第2支持部201bと、第2駆動レバー用
のストッパーピン201cと、コイルバネ用の係合ピン
201d,201eが設けられている。
【0073】電子部品ECをバルク状態で貯蔵するため
の貯蔵室202は、供給ローター110を回転可能に支
持する第1支持部材203及び第2支持部材204と、
ガイド部材205と、前側部材206と、後側部材20
7と、左側板208と、右側板209と、上側部材21
0によって囲まれた扁平な空間によって構成されてい
る。第1支持部材203と第2支持部材204はフレー
ム201にネジ止めされ、第1支持部材203は第2支
持部材204にネジ止めされ、左側板208と右側板2
09は第1支持部材203と第2支持部材204にネジ
止めされ、前側部材206は左側板208と右側板20
9の間に挟み込まれるようにしてネジ止めされ、後側部
材207は左側板208と右側板209の間に挟み込ま
れるようにしてネジ止めされ、上側部材210は前側部
材206と後側部材207にネジ止めされている。左側
板208と右側板209の少なくとも一方は透明或いは
半透明で、貯蔵室202の部品貯蔵量を外部から確認で
きる。また、上側部材210には補給口210aが形成
されると共に、補給口210aを開閉するための蓋部材
211がスライド自在に取り付けられている。
【0074】図25及び図26(A)に示すように、第
1支持部材203の上面には、左右中心が凹むように湾
曲し、且つ、後下がりに傾斜した滑動面203aが形成
されている。また、第1支持部材203の後面には、供
給ローター216の第2ディスク部216bの厚みとほ
ぼ一致した深さを有する凹部203bが形成されてい
る。この凹部203bの上部右側には、第2ディスク部
216bの曲率半径にほぼ一致した曲率を有する曲面部
分203b1が設けられており、凹部203bの下部左
側にはガイドプレート212を回転可能に支持するため
のピン213が設けられている。さらに、第1支持部材
203の後面には、凹部203bの深さにほぼ一致した
深さを有する横断面矩形の溝部203cが縦長に形成さ
れており、溝部203cの上部右側面は湾曲して曲面部
分203b1に達している。ちなみに、溝部203cの
開口幅は、供給ローター216の第1ディスク部216
aと第2ディスク部216bの曲率半径の差にほぼ一致
している。さらに、第1支持部材203の後面には、供
給ローター216のシャフト部216cの径よりも大き
な径を有する円形孔203dが、曲面部分203b1の
曲率中心と同心状に形成されている。さらに、第1支持
部材203の前面には、ベアリング217を装着するた
めの円形凹部203eが円形孔203dと同心状に形成
されている。さらに、第1支持部材203の下部には、
段付きのネジ挿通孔203fが形成されている。さら
に、第1支持部材203の左側面には、ガイドプレート
212の定常位置を規定する板材214がネジ止めさ
れ、その上側には、ガイドプレート212の上部左側縁
を支持する板バネ215がネジ止めされている。
【0075】ガイドプレート212は第1支持部材20
3の凹部203bの深さにほぼ一致した厚みを有してお
り、その右側縁には、供給ローター216の第1ディス
ク部216aの曲率半径にほぼ一致した曲率を有する曲
面部分212aと、所定の曲率半径を有し曲面部分21
2aの下端から第1支持部材203の溝部203cの左
側面上端に連続する曲面部分212bと、曲面部分21
2aの上端と連続する凸曲面から成る滑動面212cが
形成されている。また、曲面部分212bの曲率中心に
は第1支持部材203に設けられたピン213に挿通可
能な孔212dが形成されている。このガイドプレート
212は孔212dをピン213に嵌合することによっ
て第1支持部材203に回転可能に取り付けられてい
る。
【0076】図25及び図26(B)に示すように、第
2支持部材204の上面には、左右中心が凹むように湾
曲し、且つ、前下がりに傾斜した滑動面204aが形成
されている。また、第2支持部材204の前面には、供
給ローター216の第1ディスク部216aの厚みとほ
ぼ一致した深さを有する凹部204bが形成されてい
る。この凹部204bの下部には、第1ディスク部21
6aの曲率半径にほぼ一致した曲率を有する曲面部分2
04b1が設けられており、凹部204bの曲面部分2
04b1の右側には開口204b2が設けられている。
さらに、凹部204bの内面には、ベアリング217を
装着するための円形凹部204cが、曲面部分104b
1の曲率中心と同心状に形成されている。さらに、円形
凹部204cの内面には、供給ローター216のシャフ
ト部216cの径よりも大きな径を有する円形穴204
dが円形凹部204cと同心状に形成されている。さら
に、第2支持部材204の下部には、第1支持部材20
3のネジ挿通孔203fに対応したネジ穴204eが形
成されている。
【0077】図25及び図26(B)に示すように、ガ
イド部材205の上面には、第2支持部材204の滑動
面204aと段差なく連続する滑動面205aが形成さ
れている。本装置ではガイド部材205を第1支持部材
203と別部材で構成しているが、ガイド部材205を
第1支持部材203と一体に構成しても構わない。
【0078】供給ローター216は、図27(A)〜
(C)に示すように、第1ディスク部216aと、第1
ディスク部216aの曲率半径よりも小さな曲率半径を
有し、且つ、第1ディスク部216aの一面に同心状に
設けられた第2ディスク部216bと、第1ディスク部
216aと第2ディスク部216bの曲率中心と同軸状
に設けられたシャフト部216cとを備え、平行スペー
ス218を第1支持部材203の凹部203bの内面と
の間に形成するための凹部216dを第2ディスク部2
16bの厚みと同じ厚みで有している。また、第1ディ
スク部216aの外周面には、略U字形溝から成る撹拌
部216a1が形成されており、第2ディスク部216
bには、凹部216dに対応する切り欠き216b1が
形成されている。
【0079】図面には、第1ディスク部216aが一体
形成されたシャフト部216cに、中心孔を有する第2
ディスク部216bを装着することによって供給ロータ
ー216を構成してあるが、第1ディスク部216aと
第2ディスク部216bとシャフト部216cとを一体
形成することによって供給ローター216を構成した
り、また、シャフト部216cに、中心孔を有する第1
ディスク部216aと第2ディスク部216bを装着す
ることによって供給ローター216を構成したり、さら
に、第2ディスク部216bが一体形成されたシャフト
部216cに、中心孔を有する第1ディスク部216a
を装着することによって供給ローター216を構成する
ようにしてもよい。
【0080】前記の供給ローター216を第1支持部材
203と第2支持部材204の内部に収容するときに
は、第1支持部材203の円形凹部203eと第2支持
部材204の円形凹部204cにベアリング217をそ
れぞれ装着した後に、第2支持部材204の円形穴20
4dとベアリング217にシャフト部216cの一端を
挿入し、且つ、第2支持部材204の凹部204bの曲
面部分204b1に第1ディスク部216aを挿入した
状態で、円形孔203dとベアリング217にシャフト
部216cの他端が挿入され、且つ、凹部203bの曲
面部分203b1に第2ディスク部216bが挿入され
るように第1支持部材203の後面を第2支持部材20
4の前面に当てて第1支持部材203を第2支持部材2
04にネジ止めする。
【0081】尚、図28(A)は供給ローター216の
シャフト部216cを第1支持部材203の円形孔20
3dとベアリング211に挿入し、且つ、第2ディスク
部216bを凹部203bの曲面部分203b1に挿入
した状態を示し、図28(B)は供給ローター216の
シャフト部216cを第2支持部材204の円形凹部2
04cとベアリング217に挿入し、且つ、第1ディス
ク部216aを凹部204bの曲面部分204b1に挿
入した状態を示す。
【0082】第1支持部材203と第2支持部材204
の内部に収容された供給ローター216は、シャフト部
216cを2つのベアリング217によって回転可能に
支持されている。図25に示すように、供給ローター2
16の第2ディスク部216bは第2支持部材204の
凹部204bの内面に回転可能な状態で接触しており、
凹部216dの存在によって第1ディスク部216aの
一面と第2支持部材204の凹部204bの内面との間
には、第2ディスク部216bの厚みによって規定され
た間隔を有する平行スペース218が形成される。ま
た、第1ディスク部216aの外周面の一部は貯蔵室2
02に臨み、平行スペース218は貯蔵室202と連通
する。さらに、第1支持部材203の溝部203cが第
2支持部材204の前面によって覆われることにより横
断面矩形の供給通路219が形成される。さらに、供給
ローター216の第2ディスク部216bの曲率半径が
第1ディスク部216aの曲率半径よりも小さく設定さ
れていることから、ガイドプレート212の曲面部分2
12aとこれと向き合う第2ディスク216bの外周面
との間には供給通路219と同様の横断面形状を有する
湾曲通路が供給通路219と連続して形成される。ちな
みに、本装置ではこの湾曲通路が供給通路219の上部
として用いられている。さらに、供給ローター216の
第1ディスク部216aの外周面の一部は、第2支持部
材204の凹部204bの開口204b2から外部に突
出する。ちなみに、第1支持部材203の凹部203b
によってガイドプレート212の上側に生じる開口は左
側板208によって閉塞される。また、図25に示すよ
うに、供給ローター216のシャフト部216cの第1
支持部材203から外部に突出した部分には、偏心ピン
220aを有する従動部材220が取り付けられる。
【0083】前記供給通路219と連続する搬送通路2
21は、図23,図25及び図29〜図34に示すよう
に、第1通路ブロック222及びその左側面を覆うカバ
ー223と、第2通路ブロック224及びその上面を覆
うカバー225と、第3通路ブロック226及びその上
面を覆う2つのカバー227,228とから構成されて
いる。第1通路ブロック222の左側面には、第1支持
部材203の溝部203cの深さとほぼ一致した開口幅
を有し、且つ、溝部203cの開口幅とほぼ一致した深
さを有する横断面矩形の溝部222aが90度の角度範
囲で通路中心に所定の曲率半径を有するように形成され
ている。第2通路ブロック224の上面には、第1通路
ブロック222の溝部222aとほぼ同一の横断面形状
を有する溝部224aが横長に形成され、溝部224a
の開口縁にはエアー補助通路を構成するための段差部2
24a1が開口縁に沿って形成されている。第3通路ブ
ロック226の上面には、第1通路ブロック222の溝
部222aとほぼ同一の横断面形状を有する溝部226
aが横長に形成され、溝部226aの開口縁にはエアー
補助通路を構成するための段差部226a1が開口縁に
沿って形成されている。第1通路ブロック222はフレ
ーム201の第1支持部201aに支持された状態でフ
レーム201の左側面にネジ止めされ、カバー223は
第1通路ブロック222の左側面にネジ止めされてい
る。第2通路ブロック224はフレーム201の第1支
持部201aと第2支持部201bに支持された状態で
フレーム201の左側面にネジ止めされ、カバー223
は第2通路ブロック224の上面にネジ止めされてい
る。第3通路ブロック226はフレーム201の第2支
持部201bに支持された状態でフレーム201の左側
面にネジ止めされ、2つのカバー227,228は第3
通路ブロック226の上面にネジ止めされている。前記
の搬送通路221は、第1通路ブロック222の溝部2
22aをカバー223によって覆い、第2通路ブロック
224の溝部224aをカバー225によって覆い、第
3通路ブロック226の溝部226aを2つのカバー2
27,228によって覆うことによって形成されてい
る。このようにして構成された搬送通路221はそれ自
体に段差を有しないことに加え前記供給通路219と段
差なく連続している。カバー223,225,227,
228として透明または半透明なものを用いれば、搬送
通路221内を搬送される電子部品ECの様子を外部か
ら確認できる。図33及び図34から分かるように、第
3通路ブロック226の溝部226aの前端部は前側カ
バー228によって覆われておらず、同前端部は搬送通
路221の部品取出口として利用される。
【0084】図29〜図34に示すように、第3通路ブ
ロック226の前部には、部品ストッパー233を配置
するための凹部226bが上面及び左側面に及んで形成
されている。また、凹部226bの上面側の後端には、
溝部226a(搬送通路221)の底面と連続した面を
有する段差部226b1が形成されている。さらに、凹
部226bの底面には吸引孔226cが形成され、この
吸引孔226cの真下位置に当たるフレーム201の第
2支持部201bには吸引孔226cと連続する孔(図
示省略)が形成され、この孔の下端には吸引孔226c
をエアーチューブ229と連通させるためのチューブ接
続具230が取り付けられている(図23参照)。さら
に、第3通路ブロック226の左側面にはバネホルダー
231がネジ止めされ、このバネホルダー231には2
つのコイルバネ232が一端部を突出した状態で保持さ
れている。
【0085】部品ストッパー233は、図35(A)〜
(C)に示すように、ステンレス等の非磁性材料から略
L字形に形成されており、上面部分の厚みは第3通路ブ
ロック226の凹部226bの上側部分の深さにほぼ一
致し、左側面部分の厚みは凹部226bの左側部分の深
さにほぼ一致している。また、部品ストッパー233の
上面部分と左側面部分の前後寸法は、凹部226bの前
後寸法よりも小さい。この部品ストッパー233の上面
部分には前記第3通路ブロック226の吸引孔226c
と連通可能な吸引孔233aが形成され、また、吸引孔
233aの上端と連続し且つ溝部226aの前端と向き
合い得るL字形の溝部233bが上面に形成されてい
る。また、部品ストッパー233の溝部233bの途中
には、搬送通路221内の先頭の電子部品ECを部品ス
トッパー233に吸着するために、サマリウム−コバル
ト磁石等から成る永久磁石234がN極またはS極の一
方が溝部226aの前端と向き合うように埋設されてい
る。さらに、部品ストッパー233の上面部分の後端下
側には、前記凹部226bの段差部226b1の深さに
ほぼ一致した厚みと段差部226b1の前後寸法にほぼ
一致した前後寸法を有する鍔部233cが形成されてい
る。さらに、部品ストッパー233の左側面部分にはネ
ジ穴233dが形成されており、このネジ穴233dに
は、前後方向の延びる2つのガイド孔235aを有する
ガイドプレート235がネジ止めされている(図31及
び図32参照)。
【0086】シャッター236は、図36(A),
(B)に示すように、略L字形を成しており、上面部分
と左側面部分の前後寸法は第3通路ブロック226の凹
部226bの前後間隔よりも大きい。このシャッター2
36の左側面部分にはネジ穴236aが形成されてお
り、このネジ穴236aには、前後方向に延びる2つの
ガイド孔237aと略U字形の係合溝237bと部品ス
トッパー233のガイドプレート235の前方移動を規
制するためのストッパーピン237cを有するガイドプ
レート237がネジ止めされている(図29及び図30
参照)。
【0087】前記の部品ストッパー233と前記のシャ
ッター236は、部品ストッパー233のガイドプレー
ト235の外側にシャッター236のガイドプレート2
37を重ねて、両ガイドプレート235,237のガイ
ド孔235a,237aに支持シャフト238を挿通
し、この支持シャフト238を第3通路ブロック226
の左側面に形成されたネジ穴226dに固着することに
よって、第3通路ブロック226に各々前後移動可能に
配置されている。シャッター236が後退位置にある状
態では、図29及び図30に示すように、シャッター2
36のガイドプレート237のストッパーピン237c
によって部品ストッパー233のガイドプレート235
がコイルバネ232の付勢力に抗して後方に押圧され、
部品ストッパー233の鍔部233cの後端は搬送通路
221の前端に当接している。また、シャッター236
の上面部分は、部品ストッパー233の上面と搬送通路
221の前端露出部分を覆っている。
【0088】操作レバー239は、図23に示すよう
に、第2通路ブロック224とそのカバー225の右側
に配置されており、その上部には略L字形の第1リンク
240の前端が回転可能に連結され、下端には第2リン
ク241の後端が回転可能に連結されている。第1リン
ク240はフレーム201に固着された支持シャフト2
42によって回転可能に支持され、且つ、第2通路ブロ
ック224とそのカバー225の右側に配置されてお
り、その上部には第1駆動レバー259を押圧駆動する
ためのローラー240aが設けられている。第1リンク
240の下端には第3リンク243の前端が回転可能に
連結され、第3リンク243の後端には第4リンク24
4の下端が回転可能に連結されている。第4リンク24
4はフレーム201に固着された支持シャフト245に
よって回転可能に支持されており、その上端には第5リ
ンク256の前端が回転可能に連結されている。ちなみ
に、第3リンク243は、フレーム201の係合ピン2
01dとの間に張設されたコイルバネ257によって前
方に付勢されている。一方、第2リンク241はフレー
ム201に固着された支持シャフト258によって回転
可能に支持されており、その前端には第2駆動レバー2
66を押圧駆動するためのローラー241aが設けられ
ている。
【0089】第1駆動レバー259は、図23に示すよ
うに、フレーム201に固着された支持シャフト260
によって回転可能に支持され、且つ、第1リンク240
の右側に配置されている。この第1駆動レバー259の
後端には屈曲部分259aが形成され、この屈曲部分2
59aには略U字形の係合溝259bが形成されている
(図25参照)。
【0090】スライダ261は円筒形状を成し、図23
及び図25に示すように、上部に2つのカラー261
a,261bを有し、下部に上側カラーよりも小形のカ
ラー261cを有している。また、スライダ261の内
孔には、ブッシュ261dが装着され、その上側にはコ
イルバネ261eが配置されている。このスライダ26
1は、フレーム201に固着された2つのロッドホルダ
ー262,263によって縦向きに支持されたガイドロ
ッド264にブッシュ261dを介して上下移動可能に
装着され、コイルバネ261eによって下方に付勢され
ている。また、スライダ261の上側カラー261a,
261bの間には、供給ローター216のシャフト部2
16cに取り付けられた従動部材220の偏心ピン22
0aが挿入されている。さらに、スライダ261の上側
カラー261bと下側カラー261cとの間には過負荷
防止用のコイルバネ265が介装されており、下側カラ
ー261cとコイルバネ265との間には、第1駆動レ
バー259の係合溝259bが挿入されている。
【0091】第2駆動レバー266は略十字形を成し、
図23に示すように、フレーム201に固着された支持
シャフト267によって回転可能に支持されている。第
2駆動レバー266の前端には屈曲部分266aが設け
られ、上端には駆動ピン266bが設けられ、後端には
屈曲部分266cが設けられている。この第2駆動レバ
ー266は、駆動ピン266bをシャッター236のガ
イドプレート237の係合溝237bに挿入した状態
で、フレーム201の係合ピン201eとの間に張設し
たコイルバネ268によって時計回り方向に付勢されて
おり、前側屈曲部分266aはストッパーピン201c
に当接され、且つ、後側屈曲部分266cは第2リンク
241のローラー241aと間隔をおいて向き合ってい
る。
【0092】エアーシリンダー269は、図23に示す
ように、給排気ポートを2つ備えた複動型のもので、フ
レーム201に固着された支持シャフト270によって
その後端部を回転可能に支持されており、ロッド269
aの先端には前記第5リンク256の後端が連結されて
いる。
【0093】また、エアーシリンダー269の一方の給
排気ポートには、図23に示すように、吸気口と排気口
を分岐するための制御バルブ271が接続されている。
詳しくは、図23に弁記号を示すように、ロッド269
aが前進するときには制御バルブ271の後側が排気口
となり、ロッド269aが前進位置から後端するときに
は制御バルブ271の前側が吸気口となるような弁構造
を有する。この制御バルブ271の吸気口には前記エア
チューブ229他端が接続され、排気口は外気に開放さ
れている。
【0094】前記装置は、所定の幅,高さ及び長さを有
する四角柱形状の電子部品ECや、所定の径及び長さを
有する円柱形状の電子部品ECを供給対象として取り扱
うことができる。電子部品ECには、チップコンデンサ
やチップ抵抗器やチップインダクタ等のチップ部品や、
LCフィルター等の複合部品や、コンデンサアレイやイ
ンダクタアレイ等のアレイ部品や、他種の電子部品が含
まれる。
【0095】電子部品ECの形状に拘わらず供給通路2
19と搬送通路221には矩形の横断面形状を採用でき
るが、四角柱形状の電子部品を供給対象とする場合には
電子部品ECの幅または高さに応じて、また、円柱形状
の電子部品を供給対象とする場合には電子部品ECの径
に応じて、平行スペース218の間隔を規定する供給ロ
ーター216の第2ディスク部216bの厚みと、供給
ローター216の第1ディスク部216aと第2ディス
ク部216bの曲率半径の差と、供給通路219の寸法
と、搬送通路221の寸法を調整する必要がある。
【0096】例えば、長さ>幅=高さの寸法関係を有す
る四角柱形状の電子部品ECを供給対象とする場合に
は、供給ローター216の第2ディスク部216bの厚
みを電子部品ECの幅または高さよりも僅かに大きく設
定し、供給ローター216の第1ディスク部216aと
第2ディスク部216bの曲率半径の差を電子部品EC
の幅または高さよりも僅かに大きく設定し、供給通路2
19の前後間隔及び左右間隔を電子部品ECの幅または
高さよりも僅かに大きく設定し、搬送通路221の上下
間隔及び左右間隔を電子部品ECの幅または高さよりも
僅かに大きく設定する。
【0097】また、長さ>幅>高さの寸法関係を有する
四角柱形状の電子部品ECを供給対象とする場合には、
供給ローター216の第2ディスク部216bの厚みを
電子部品ECの高さよりも僅かに大きく、且つ、幅より
も小さく設定し、供給ローター216の第1ディスク部
216aと第2ディスク部216bの曲率半径の差を電
子部品ECの幅よりも僅かに大きく設定し、供給通路2
19の前後間隔を電子部品ECの高さよりも僅かに大き
く、且つ、幅よりも小さく設定すると共に左右間隔を電
子部品ECの幅よりも僅かに大きく設定し、搬送通路2
21の上下間隔を電子部品ECの高さよりも僅かに大き
く、且つ、幅よりも小さく設定すると共に左右間隔を電
子部品ECの幅よりも僅かに大きく設定する。
【0098】さらに、円柱形状の電子部品ECを供給対
象とする場合には、供給ローター216の第2ディスク
部216bの厚みを電子部品ECの径よりも僅かに大き
く設定し、供給ローター216の第1ディスク部216
aと第2ディスク部216bの曲率半径の差を電子部品
ECの径よりも僅かに大きく設定し、供給通路219の
前後間隔及び左右間隔を電子部品ECの径よりも僅かに
大きく設定し、搬送通路221の上下間隔及び左右間隔
を電子部品ECの径よりも僅かに大きく設定する。
【0099】以下に前記装置の動作を図37〜図42を
引用して説明するが、便宜上、長さ>幅=高さの寸法関
係を有する四角柱形状の電子部品ECを供給対象として
説明する。
【0100】前記装置によって部品供給を行うときに
は、数千〜数万個の電子部品ECを貯蔵室202にバル
ク状態で貯蔵した状態で、図37に示すように、図23
に示した待機状態から操作レバー239の上端に外部動
力を付与して所定ストローク押し下げ、この後に動力付
与を解除して操作レバー239をコイルバネ257の付
勢力によって復帰させる動作を所定サイクルで繰り返
す。
【0101】操作レバー239の上端を押し下げると、
図37において第1リンク240が反時計回り方向に所
定角度回転し、この第1リンク240の回転によってコ
イルバネ257の付勢力に抗して第3リンク243が所
定ストローク後退し、この第3リンク243の後退によ
って第4リンク244が反時計回り方向に所定角度回転
し、この第4リンク244の回転によって第5リンク2
56が所定ストローク前進してエアーシリンダー269
のロッド269aが所定ストローク前進すると共に、第
1リンク240のローラー240aの押圧によって第1
駆動レバー259が反時計回り方向に所定角度回転す
る。また、第2リンク241が時計回り方向に所定角度
回転して、第2リンク241のローラー241aの押圧
によって第2駆動レバー266がコイルバネ268の付
勢力に抗して反時計回り方向に所定角度回転する。一
方、操作レバー239の上端に対する動力付与を解除す
ると、コイルバネ257の付勢力によって第1リンク2
40,第3リンク243,第4リンク244及び第5リ
ンク256が逆方向に移動して復帰して操作レバー24
0が下降位置から上昇して復帰し、第1駆動レバー25
9がコイルバネ265の付勢力によって逆方向に回転し
て復帰すると共に、エアーシリンダー269のロッド2
69aが前進位置から後退して復帰する。また、操作レ
バー240の復帰によって第2リンク241が逆方向に
回転して復帰すると共に、第2駆動レバー266がコイ
ルバネ268の付勢力によって逆方向に回転して復帰す
る。
【0102】第1駆動レバー259が反時計回り方向に
所定角度回転すると、図38に示すように、第1駆動レ
バー259の屈曲部分259aによってコイルバネ26
5を介してスライダ261がコイルバネ261eの付勢
力に抗して所定ストローク上昇し、スライダ261の上
側カラー261a,261bの間に挿入されている偏心
ピン220aが押し上げられて従動部材220が前から
見て時計回り方向に所定角度、例えば45度前後回転
し、供給ローター216も同一方向に同一角度回転す
る。尚、第1駆動レバー259の屈曲部分259aとス
ライダ261との間に介装されたコイルバネ265は過
負荷防止用のものであるので、スライダ261の上昇に
過剰な負荷がかかった場合にはコイルバネ265が圧縮
してスライダ261の上昇を抑制する。一方、第1駆動
レバー259が逆方向に回転して復帰すると、コイルバ
ネ261eの付勢力によってスライダ261が上昇位置
から下降して復帰し、スライダ261の上側カラー26
1a,261bの間に挿入されている偏心ピン220a
が押し下げられて従動部材220が逆方向に回転して復
帰し、供給ローター216も同一方向に同一角度回転し
て復帰する。図面では平行スペース218の底面(第2
ディスク部216bの切り欠き面)がほぼ水平となる位
置を供給ローター216の待機位置とし、同位置と平行
スペース218の底面が傾く位置との間で供給ローター
216を往復回転させているが、平行スペース218の
底面が傾いた位置を供給ローター216の待機位置と
し、平行スペース218の底面がさらに傾く位置まで供
給ローター216を回転させるようにしても構わない。
勿論、供給ローター216の回転方向を逆にすれば、平
行スペース218の底面が傾いた位置を供給ローター2
16の待機位置とし、平行スペース218の底面がほぼ
水平となる位置まで供給ローター216を回転させるこ
ともできる。
【0103】図38及び図39(A),(B)に示すよ
うに、貯蔵室202内にバルク状態で貯蔵されている電
子部品ECは、第1支持部材203の滑動面203aと
第2支持部材204の滑動面204aの傾斜に従って下
方移動し、複数の電子部品ECは供給ローター216の
第1ディスク部216aの外周面に達している。
【0104】この状態で供給ローター216が所定の角
度範囲で往復回転すると、第1ディスク部216aの上
側にある電子部品ECが撹拌部216a1によって撹拌
され、撹拌された電子部品ECがその4つの側面の1つ
が第1ディスク部216aの前面とほぼ平行となる向き
で平行スペース218内に取り込まれる。平行スペース
218は十分な縦断面積を有しているため、平行スペー
ス218内には複数の電子部品ECを同時に取り込むこ
とができる。また、平行スペース218の位置は供給ロ
ーター216の回転に伴って変動するが、この変動に関
係なく平行スペース218内への部品取り込みは連続し
て実行される。
【0105】供給ローター216が往復回転する途中
で、平行スペース218の底面(第2ディスク部216
bの切り欠き面)が供給通路219に向かって下向きに
傾くと、平行スペース218内に取り込まれた電子部品
ECが底面傾斜に従って供給通路219の上端に向かっ
て移動し、ガイドプレート212の滑動面212cによ
る案内を受けつつ、電子部品ECがその4つの側面が供
給通路219の4つの面とほぼ平行となる向きで供給通
路219内に1個ずつ取り込まれる。
【0106】平行スペース218内の電子部品ECが供
給通路219内に取り込まれるときに供給ローター21
6の第2ディスク部216bとガイドプレート212と
の間に電子部品ECが挟み込まれた場合には、第1の装
置と同様に、ガイドプレート212が板バネ215の付
勢力に抗して反時計回り方向に回転してガイドプレート
212の上部が第2ディスク部216bから退避し、第
2ディスク部216bとガイドプレート212との間に
挟み込まれた電子部品ECに過剰な力が加わることが回
避され、電子部品EC及び供給ローター216等の損傷
が未然に防止される。また、板バネ215によって付勢
されたガイドプレート212によって、供給ローター2
16の第2ディスク部216bとガイドプレート212
との間に挟み込まれた電子部品ECの姿勢が自動的に矯
正されて挟み込み状態が解消される。
【0107】供給ローター216の往復回転は所定サイ
クルで繰り返されるため、貯蔵室102から平行スペー
ス218への部品取り込み作用と、平行スペース218
から供給通路219への部品取り込み作用は実質的に連
続して実行されることになる。供給通路219に取り込
まれた電子部品ECは縦長の供給通路219内を自重に
よって下方移動し、搬送通路221の後部に設けられた
湾曲部分を通過する過程でその姿勢を縦向きから横向き
に変更された後に横長の搬送通路221内に取り込まれ
る。
【0108】尚、長さ>幅=高さの寸法関係を有する四
角柱形状の電子部品ECを供給対象とする場合には、先
に述べた供給ローター216の第2ディスク部216b
の厚みと、供給ローター216の第1ディスク部216
aと第2ディスク部216bの曲率半径の差と、供給通
路219の前後間隔及び左右間隔は、電子部品ECの端
面対角線長さよりも僅かに大きく、且つ、電子部品EC
の幅または高さの2倍値よりも小さく設定しても前記同
様の部品取り込み作用を得ることができる。この場合、
電子部品ECは4つの側面の1つが第1ディスク部21
6aの前面と最大で45度の角度を成す向きで平行スペ
ース218と供給通路219に取り込まれるが、このよ
うな向きで電子部品ECが取り込まれてもこれら電子部
品ECは供給通路219を通過する過程や搬送通路22
1の湾曲部分を通過する過程で、その4側面が各通路の
4つの面とほぼ平行となる向きに矯正されるので部品供
給上で特段支障を生じることはない。
【0109】また、エアーシリンダー269のロッド2
69aが所定ストローク前進するときには制御バルブ2
71の後側が排気口となるため、ロッド269aの前進
に伴ってこの排気口からエアーが外部に放出される。一
方、エアーシリンダー269のロッド269aが前進位
置から後退して復帰するときには制御バルブ271の前
側が吸気口となるため、ロッド269aの後退に伴って
この吸気口からエアーチューブ229と第3通路ブロッ
ク226の吸引孔226cと部品ストッパー233の吸
引孔233aと溝部233bを通じて搬送通路221内
にエアー吸引力が作用する。ちなみに、このエアー吸引
力はロッド269aの前進開始と同時に発生するわけで
はなく、実際はロッド269aの前進開始よりも遅れて
発生する。
【0110】図29及び図30に示すように、搬送通路
221の前端に部品ストッパー233の鍔部233cの
後端が当接し、且つ、部品ストッパー233の吸引孔2
33a及び溝部233bと搬送通路221の前端露出部
分(部品取出口)がシャッター236によって覆われて
いる状態で、搬送通路221内にエアー吸引力が作用す
ると、図40に実線矢印で示すようなエアーの流れが搬
送通路221内及び段差部226a1によて構成されエ
アー補助通路(符号なし)内に発生する。これにより、
横長の搬送通路221内に取り込まれた電子部品ECが
エアーの流れによって前方に引き込まれて搬送通路22
1内を整列状態で前方に搬送される。搬送通路221内
を整列状態で前方に搬送された電子部品ECは、図40
に示すように先頭の電子部品ECが部品ストッパー23
3の鍔部233cに当接したところで停止し、先頭の電
子部品ECは永久磁石234の磁力によって部品ストッ
パー233の鍔部233cに吸着される。
【0111】さらに、第2駆動レバー266がコイルバ
ネ268の付勢力に抗して反時計回り方向に所定角度回
転すると、第2駆動レバー266の駆動ピン266bが
係合溝237bに係合しているシャッター236のガイ
ドプレート237が後退位置から前進を開始すると共
に、ガイドプレート237のストッパーピン237cに
よって前方移動を規制されていた部品ストッパー233
のガイドプレート235がコイルバネ232の付勢力に
よって部品ストッパー233と一緒に前進を開始する。
一方、第2駆動レバー266がコイルバネ268の付勢
力によって逆方向に回転して復帰すると、ガイドプレー
ト237及びシャッター236が前進位置から後退して
復帰し、ガイドプレート237のストッパーピン237
cの押圧によってガイドプレート235及び部品ストッ
パー233が前進位置から後退して復帰する。
【0112】搬送通路221内に電子部品ECが整列状
態で並び、且つ、先頭の電子部品ECが部品ストッパー
233の鍔部233cに当接している図40の状態で、
シャッター236及びガイドプレート237が前進を開
始すると、図41に示すように、部品ストッパー233
及びガイドプレート235が部品ストッパー233と第
3通路ブロック226の凹部226bとのクリアラン
ス、または、ガイドプレート235のガイド孔235a
と支持シャフト238とのクリアランスによって規定さ
れるストロークだけ前進し、部品ストッパー233の鍔
部233cが凹部226bの段差部226b1の上を滑
るようにして搬送通路221の前端から離れ、鍔部23
3cに吸着されている先頭の電子部品ECが段差部22
6b1の上を滑るようにして前方向に僅かに移動して後
続部品ECから引き離され、先頭の電子部品ECと2番
目の電子部品ECとの間に隙間が形成される。シャッタ
ー236及びガイドプレート237は、図42に示すよ
うに、部品ストッパー233の前進が停止した後も単独
でさらに前進し、これにより搬送通路221の前端部が
開放されると共に、部品ストッパー233の溝部233
bの一部も開放される。分離された後の先頭の電子部品
ECは図42に示した状態において吸着ノズル等によっ
て搬送通路221の前端部(部品取出口)から取り出さ
れる。
【0113】分離された後の先頭の電子部品ECが取り
出された後にシャッター236及びガイドプレート23
7が前進位置から後退して復帰すると、ガイドプレート
237のストッパーピン237cの押圧によってガイド
プレート235及び部品ストッパー233が前進位置か
ら後退して復帰すると共に、部品ストッパー233の吸
引孔233a及び溝部233bと搬送通路221の前端
部がシャッター236によって再び覆われる。
【0114】このように前述の装置によれば、供給ロー
ター216を所定の角度範囲で往復回転させることによ
って、貯蔵室202内にバルク状態で貯蔵されている電
子部品ECを部品中心線が平行スペース218と平行と
なる向きで平行スペース218内に取り込み、そして、
供給ローター216が往復回転する途中で平行スペース
218の底面が供給通路219に向かって下向きに傾く
度に平行スペース218内の電子部品ECを供給通路に
向かって移動させて部品中心線が供給通路219と平行
となる向きで1個ずつ供給通路219内に取り込み、そ
して、供給通路219内に取り込まれた電子部品ECを
自重によって下方移動させることができる。即ち、供給
ローター216を所定の角度範囲で往復回転させるだけ
で、貯蔵室202内にバルク状態で貯蔵されている電子
部品ECを整列して供給する動作を高効率で安定に実行
することができ、0.1秒以下の高速サイクルの部品取
り出しに追従できる供給性能を得ることできる。
【0115】また、供給ローター216のみを用いて前
記の整列供給を行えるので、貯蔵室202と供給通路2
19との間に介在する供給手段の構成をシンプル且つ小
型にすることができ、ひいては装置の簡略化や小型化や
低コスト化に貢献できる。
【0116】さらに、平行スペース218の間隔を規定
する供給ローター216の第2ディスク部216bの厚
みと、供給ローター216の第1ディスク部216aと
第2ディスク部216bの曲率半径の差と、供給通路2
19の寸法と、搬送通路115の寸法を調整することに
より、長さ>幅=高さの寸法関係を有する四角柱形状の
電子部品ECや、長さ>幅>高さの寸法関係を有する四
角柱形状の電子部品ECや、円柱形状の電子部品ECを
供給対象として取り扱うことができる。
【0117】さらに、供給ローター216の第1ディス
ク部216aの外周面に略U字形溝から成る撹拌部21
6a1を設けてあるので、供給ローター216が所定の
角度範囲で往復回転するときに第1ディスク部216a
の上側にある電子部品ECを効果的に撹拌して、平行ス
ペース218への部品取り込み作用を促進することがで
きる。
【0118】さらに、第2支持部材204から第1支持
部材203を取り外すことによって供給ローター216
を含む供給機構を露出できるので、供給機構のメンテン
ナンスや修理を容易に実施することができる。
【0119】さらに、供給ローター216の第1ディス
ク部216aの外周面の一部を第2支持部材204に設
けられた開口204b2を通じて外部に突出させてある
ので、供給ローター216が回転する際に第1ディスク
部216aと開口204b2との隙間を通じて内部のゴ
ミや部品カス等を外部に排出することができる。
【0120】さらに、供給ローター216と隣接する供
給通路219の一部を回転可能なガイドプレート212
によって構成されているので、平行スペース218内の
電子部品ECが供給通路219内に取り込まれるときに
供給ローター216の第2ディスク部216bとガイド
プレート212との間に電子部品ECが挟み込まれた場
合でも、ガイドプレート212を板バネ215の付勢力
に抗して反時計回り方向に回転させてガイドプレート2
12の上部を第2ディスク部216bから退避させ、第
2ディスク部216bとガイドプレート212との間に
挟み込まれた電子部品ECに過剰な力が加わることを回
避して、電子部品EC及び供給ローター216等の損傷
を未然に防止することができる。また、板バネ215に
よって付勢されたガイドプレート212によって、供給
ローター216の第2ディスク部216bとガイドプレ
ート212との間に挟み込まれた電子部品ECの姿勢を
自動的に矯正して挟み込み状態を解消することができ
る。
【0121】さらに、供給通路219から搬送通路22
1に取り込まれた電子部品ECに搬送動力としてのエア
ー吸引力を付与する手段としてエアーシリンダー269
を用い、しかも、このエアーシリンダー269をフレー
ム201に取り付けて操作レバー239によって動作さ
せるようにしているので、搬送通路221内にエアー吸
引力を作用させるために装置とは別位置に真空ポンプ等
の吸引源を設置する面倒がなく、また、この吸引源から
の煩雑なエアー配管等を必要とせず、この点からも装置
の簡略化や小型化や低コスト化に貢献できる。
【0122】さらに、エアー吸引によって搬送通路22
1内を整列状態で前方に搬送された電子部品ECを部品
ストッパー233によって停止した後に部品ストッパー
233が所定距離前進させることによって、永久磁石2
34の磁力によって部品ストッパー233に吸着されて
いる先頭の電子部品ECを部品ストッパー233と一緒
に前方向に僅かに移動させて後続部品ECから分離する
ことができるので、吸着ノズル等によって搬送通路22
1の前端部から先頭の電子部品ECを取り出すときにこ
の電子部品ECが後続部品ECと干渉することを防止し
て部品取り出し動作を良好に行うことができる。
【0123】尚、前述の装置では、給排気ポートを2つ
備えた複動型のものをエアーシリンダー269として使
用し、一方の給排気ポートに制御バルブ271を接続
し、他方の給排気ポートを外気に開放したが、ロッド2
69aが後退するときに他方の給排気ポートからエアー
シリンダー269内にエアーと一緒に塵埃等が吸い込ま
れることを防止するために、他方の給排気ポートにフィ
ルターを配置するようにしてもよい。また、エアーチュ
ーブ229を通じて制御バルブ271にエアーが吸引さ
れるときに制御バルブ271内及びエアーシリンダー2
69内にエアーと一緒に塵埃等が吸い込まれることを防
止するために、エアーチューブ229の途中や制御バル
ブ271の吸気口にフィルターを配置するようにしても
よい。勿論、エアーシリンダー269として単一の給排
気ポートを有する単動型のものを用いても構わない。
【0124】また、前述の装置では、供給ローター21
6を収容し得る第1支持部材203と第2支持部材20
4をネジ止めによって分離可能に結合したが、第1支持
部材203の後面と第2支持部材204の前面の一方に
位置決めピンを設け他方に位置決め穴を形成しておけ
ば、第1支持部材203と第2支持部材204を結合す
る際の位置精度を高めることができる。また、第1支持
部材203と第2支持部材204の結合にはネジ止め以
外の手法、例えば所定の結合力を確保できるのであれば
永久磁石相互の吸着や永久磁石と強磁性材の吸着等を利
用しても構わない。
【0125】さらに、前述の装置では、永久磁石234
の磁力によって部品ストッパー233に吸着されている
先頭の電子部品ECを部品ストッパー233と一緒に前
方向に僅かに移動させて後続部品ECから分離するよう
にしたが、永久磁石234を排除した部品ストッパー2
33を用い、先頭の電子部品ECから部品ストッパー2
33を引き離すようにして先頭の電子部品ECに加わる
力を解除するようにしても構わない。
【0126】さらに、前述の装置では、供給ローター2
16をそのシャフト部216cがほぼ水平となる状態で
配置したが、供給ローター216をそのシャフト部21
6cが傾斜するように配置しても、また、供給ローター
216と共に供給通路219が傾斜するように配置して
も前記同様の供給動作を得ることができる。
【0127】さらに、前述の装置では、搬送通路221
の先端から搬送通路221内にエアー吸引力を作用させ
て電子部品ECを搬送したが、搬送通路221の後端か
ら搬送通路221内にエアーを吹き込むことによって電
子部品ECの搬送を行うようにしても構わない。
【0128】[第3実施形態]図43〜図67は本発明
を適用した第3の装置の構成及び動作を示し、図68は
第1の装置の部分的な変形例を示す。尚、以下の説明で
は図43における左を前、右を後、手前を左、奥側を右
として表記する。
【0129】フレーム301は、アルミニウム合金等の
金属材料をダイキャスト法によって鋳造することにより
形成されている。フレーム301の左側面の右上には、
フレーム301の左側面にカバー302をネジ止めし、
且つ、フレーム301の後部上端に上側部材303をネ
ジ止めすることによって貯蔵室305を構成する凹部3
01aが形成されている。この凹部301aの底面は左
下がりに傾斜している。また、上側部材303には補給
口303aが形成されると共に、補給口303aを開閉
するための蓋部材304がスライド自在に取り付けられ
ている。
【0130】また、図45〜図47に示すように、フレ
ーム301の左側面の前記凹部301aの最深部の真下
位置には、供給ローター310の第2ディスク部310
bの厚みとほぼ一致した深さの凹部301bが形成され
ている。さらに、この凹部301bの内面には供給ロー
ター310の第1ディスク部310aの厚みとほぼ一致
した深さと第1ディスク部310aの曲率半径にほぼ一
致した曲率半径を有する円形凹部301cが形成され、
円形凹部301cの上部は凹部301aに向かって開口
し、開口端には傾斜面301c1が設けられている。さ
らに、この円形凹部301cの中心には、供給ローター
310のシャフト部310cの径よりも大きな径を有す
る円形孔301dが形成されている。
【0131】前記凹部301bの円形凹部301cより
も左側部分はガイドプレート306を配置するスペース
として利用されており、同部分には、ガイドプレート3
06を回転可能に支持するためのピン307と、ガイド
プレート306の上部前側縁を支持する合成ゴムやウレ
タン樹脂等から成る弾性材308と、ガイドプレート3
06の供給ローター側への回転を規制するストッパー面
301b1が設けられている。図48に示すように、ガ
イドプレート306は凹部301bの深さにほぼ一致し
た厚みを有しており、その後側縁には、供給ローター3
10の第1ディスク部310aの曲率半径にほぼ一致し
た曲率を有する曲面部分306aと、所定の曲率半径を
有し曲面部分306aの下端から下方に向けて連続する
曲面部分306bと、曲面部分306aの上端から上方
に向けて連続する凸曲面から成る滑動面306cが形成
されている。また、曲面部分306bの曲率中心には前
記ピン307に挿入可能な孔306dが形成されてい
る。図45に示すように、このガイドプレート306は
孔306dをピン307に嵌合することによって凹部3
01b内に回転可能に配置されている。ちなみに、ガイ
ドプレート306は供給ローター側への回転をストッパ
ー面301b1によって規制されているが、弾性材30
8の弾性に抗した逆方向の回転を可能としている。
【0132】また、前記凹部301bの円形凹部301
cよりも右側部分はサポートプレート309を配置する
スペースとして利用されている。図49に示すように、
サポートプレート309は凹部301bの深さにほぼ一
致した厚みを有しており、その前側縁には、供給ロータ
ー310の第2ディスク部310bの曲率半径にほぼ一
致した曲率を有する曲面部分309aと、所定の曲率半
径を有し曲面部分309aの下端から下方に向けて連続
する曲面部分309bと、曲面部分309aの上端から
後上がりに傾斜した面から成る滑動面309cが形成さ
れている。サポートプレート309のの後側縁から下側
縁に至る形状は凹部301bの形状とほぼ一致してい
る。図45に示すように、このサポートプレートレート
309は供給ローター310を配置した後に凹部301
bの後側部分に嵌め込まれ、曲面部分309aによって
供給ローター310の第2ディスク部310bの外周面
を保持する。
【0133】供給ローター310は、図50(A)〜
(C)に示すように、第1ディスク部310aと、第1
ディスク部310aの曲率半径よりも小さな曲率半径を
有し、且つ、第1ディスク部310aの一面に同心状に
設けられた第2ディスク部310bと、第1ディスク部
310aと第2ディスク部310bの曲率中心と同軸状
に設けられたシャフト部310cとを備え、平行スペー
ス311をカバー302との間に形成するための凹部3
10dを第2ディスク部310bの厚みと同じ厚みで有
している。また、第1ディスク部310aの外周面に
は、傾斜面から成る撹拌部310a1が形成されてお
り、第2ディスク部310bには、凹部310dに対応
する切り欠き310b1が形成されている。さらに、シ
ャフト部310cの端面には、ネジ穴310c1が形成
されている。
【0134】図面には、第1ディスク部310aと第2
ディスク部310bとシャフト部310cとを一体形成
することによって供給ローター310を構成してある
が、第1ディスク部310aが一体形成されたシャフト
部310cに、中心孔を有する第2ディスク部310b
を装着することによって供給ローター310を構成した
り、また、シャフト部310cに、中心孔を有する第1
ディスク部310aと第2ディスク部310bを装着す
ることによって供給ローター310を構成したり、さら
に、第2ディスク部310bが一体形成されたシャフト
部310cに、中心孔を有する第1ディスク部310a
を装着することによって供給ローター310を構成する
ようにしてもよい。
【0135】前記の供給ローター310をフレーム30
1とカバー302の内部に収容するときには、フレーム
301の円形孔301dにシャフト部310cを挿入
し、且つ、円形凹部301cに第1ディスク部310a
を挿入した後に、サポートプレート309を凹部301
bの後側部分に嵌め込む。ガイドプレート306の凹部
301bへの取り付けは、供給ローター310の挿入の
前であっても後であっても構わない。そして、フレーム
301にカバー302をネジ止めする。円形凹部301
cに第1ディスク部310aを挿入した状態では、シャ
フト部310cの端部はフレーム301の右側面から突
出する。
【0136】図45に示すように、収容後の供給ロータ
ー310は第2ディスク部310bはカバー302の内
面に回転可能な状態で接触しており、凹部310dの存
在によって第1ディスク部310aの一面とカバー30
2の内面との間には、第2ディスク部310bの厚みに
よって規定された間隔を有する平行スペース311が形
成される。また、第1ディスク部310aの外周面の一
部は貯蔵室305に臨み、平行スペース311は貯蔵室
305と連通する。
【0137】前記フレーム301の左側面の前記凹部3
01bの真下位置には、凹部301bの深さにほぼ一致
した深さを有する横断面矩形の溝部301eが縦長に形
成されている。尚、サポートプレート309を凹部30
1bの後側部分に嵌め込んだ状態でも同様の溝部が凹部
301bに形成される。この溝部301eは縦長部分の
下端から湾曲部分を介して横長に延びており、横長部分
の前端はフレーム301の前部まで達している。フレー
ム301の左側面にカバー302をネジ止めすることに
よって、溝部301eの縦長部分は供給通路312とな
り、溝部301eの湾曲部分及び横長部分は搬送通路3
13となる。また、供給ローター310の第2ディスク
部310bの曲率半径が第1ディスク部216aの曲率
半径よりも小さく設定されていることから、ガイドプレ
ート306の曲面部分306aとこれと向き合う第2デ
ィスク310bの外周面との間には供給通路312と同
様の横断面形状を有する湾曲通路が供給通路219と連
続して形成される。ちなみに、本装置ではこの湾曲通路
が供給通路312の上部として用いられている。カバー
302として透明または半透明なものを用いれば、貯蔵
室305の部品貯蔵量を外部から確認できると共に、平
行スペース311及び供給通路312における電子部品
ECの様子や、搬送通路313内を搬送される電子部品
ECの様子を外部から確認できる。
【0138】図53〜図58に示すように、フレーム3
01の前部上面には、部品ストッパー314とシャッタ
ー315を配置するための凹部301fが形成されてい
る。また、凹部301fの後端には、溝部301e(搬
送通路313)の上面と連続した面を有する段差部30
1gが形成されている。図57及び図58から分かるよ
うに、段差部301gは上から見て略L字形を成してお
り、溝部301eの前端部は段差部301gの上面にお
いて露出していて同前端部は搬送通路313の部品取出
口として利用される。さらに、凹部301fの底面の段
差部301gの近傍位置には吸引孔301hが形成さ
れ、この吸引孔301hの真下位置には吸引孔301h
をエアーチューブ316と連通させるためのチューブ接
続具317が取り付けられている(図58参照)。さら
に、凹部301fの底面の吸引孔301hの前側には、
部品ストッパー314の前進移動を規制するためのスト
ッパーピン318が設けられている。
【0139】部品ストッパー314は、図59(A)〜
(C)に示すように、ステンレス等の非磁性材料から略
直方体形に形成されており、その高さは段差部301g
の高さとほぼ一致している。この部品ストッパー314
にはフレーム301の吸引孔301hと連通可能な吸引
孔314aが形成され、また、吸引孔314aの上端と
連続し且つ溝部301eの前端と向き合い得るL字形の
溝部314bが上面に形成されている。また、部品スト
ッパー314の溝部314bの途中には、搬送通路31
3内の先頭の電子部品ECを部品ストッパー314に吸
着するために、サマリウム−コバルト磁石等から成る永
久磁石319がN極またはS極の一方が溝部301eの
前端と向き合うように埋設されている。さらに、部品ス
トッパー314の後面にはコイルバネ320を収容する
ための穴314cが形成されている。
【0140】シャッター315は、図60(A),
(B)に示すように、ステンレス等の非磁性材料から成
り、前後方向に延びる2つのガイド孔315aを有する
と共に、駆動ピン315bを左側面に有する。また、シ
ャッター315の後面上部には、部品ストッパー314
の上面と段差部301gの面を覆い得る鍔部315cが
形成されている。
【0141】前記の部品ストッパー314と前記のシャ
ッター315は、穴314cにコイルバネ320を収容
した部品ストッパー314を凹部301fの後面とスト
ッパーピン318との間に挿入した後に凹部301f上
にシャッター315を配置して、シャッター315のガ
イド孔315aに挿入した支持シャフト321を凹部3
01fの底面に形成されたネジ穴301iに固着するこ
とによって、フレーム301の前部に各々前後移動可能
に配置されている。シャッター315が後退位置にある
状態では、図53及び図54に示すように、シャッター
315によって部品ストッパー314がコイルバネ32
0の付勢力に抗して後方に押圧され、部品ストッパー3
14の後端は搬送通路313の前端に当接している。ま
た、シャッター315の鍔部315cは、部品ストッパ
ー314の上面とフレーム301の段差部301gの面
とを搬送通路313の前端露出部分を覆っている。
【0142】操作レバー322は略L字形を成してお
り、図43及び図44に示すように、後端近傍部分をフ
レーム301の右側面に固着された支持シャフト323
によって回転可能に支持されている。図51に示すよう
に、この操作レバー322の後端には卵形の駆動リンク
324の前端に設けられた長穴(図示省略)が回転可能
に連結されており、この駆動リンク324はフレーム3
01の右側面から突出しているの供給ローター310の
シャフト310cのネジ穴310c1にネジ止めされて
いる。
【0143】駆動レバー325は、図43及び図44に
示すように、略中央部分をフレーム301の左側面前部
に固着された支持シャフト326によって回転可能に支
持されている。この駆動レバー325の上端には、略U
字形の係合溝325aが設けられ、この係合溝325a
はシャッター315の駆動ピン315bに係合してい
る。
【0144】エアーシリンダー327は、図43及び図
44に示すように、給排気ポートを2つ備えた複動型の
もので、前端を駆動レバー325の下端に回転可能に連
結されている。このエアーシリンダー327のロッド3
27aの先端には連結プレート328が取り付けられて
おり、この連結プレート328は操作レバー322の下
端に回転可能に連結されている。また、エアーシリンダ
ー327には、ロッド327aの後退ストロークを規定
するためのストッパープレート329が固着されてお
り、ストッパープレート329のロッド327aの先端
が当接する箇所には合成ゴムやウレタン樹脂等の弾性材
料から成る緩衝パッド329aが設けられている。さら
に、フレーム301に設けた係合ピン301jとエアー
シリンダー327の前部に設けた係合ピン327bとの
間にはコイルバネ330が張設され、フレーム301に
設けた係合ピン301kと操作レバー322に設けた係
合ピン322aとの間にはコイルバネ331が張設され
ており、図43において駆動レバー325と操作レバー
322は時計回り方向に付勢されている。
【0145】また、エアーシリンダー327の一方の給
排気ポートには、図43及び図44に示すように、吸気
口と排気口を分岐するための制御バルブ332が接続さ
れている。詳しくは、図43及び図44に弁記号を示す
ように、ロッド327aが後退するときには制御バルブ
332の後側が排気口となり、ロッド327aが後退位
置から前進するときには制御バルブ332の前側が吸気
口となるような弁構造を有する。この制御バルブ332
の吸気口には前記エアチューブ316の他端が接続さ
れ、排気口は外気に開放されている。
【0146】前記装置は、所定の幅,高さ及び長さを有
する四角柱形状の電子部品ECや、所定の径及び長さを
有する円柱形状の電子部品ECを供給対象として取り扱
うことができる。電子部品ECには、チップコンデンサ
やチップ抵抗器やチップインダクタ等のチップ部品や、
LCフィルター等の複合部品や、コンデンサアレイやイ
ンダクタアレイ等のアレイ部品や、他種の電子部品が含
まれる。
【0147】電子部品ECの形状に拘わらず供給通路3
12と搬送通路313には矩形の横断面形状を採用でき
るが、四角柱形状の電子部品を供給対象とする場合には
電子部品ECの幅または高さに応じて、また、円柱形状
の電子部品を供給対象とする場合には電子部品ECの径
に応じて、平行スペース311の間隔を規定する供給ロ
ーター310の第2ディスク部310bの厚みと、供給
ローター310の第1ディスク部310aと第2ディス
ク部310bの曲率半径の差と、供給通路312の寸法
と、搬送通路313の寸法を調整する必要がある。
【0148】例えば、長さ>幅=高さの寸法関係を有す
る四角柱形状の電子部品ECを供給対象とする場合に
は、供給ローター310の第2ディスク部310bの厚
みを電子部品ECの幅または高さよりも僅かに大きく設
定し、供給ローター310の第1ディスク部310aと
第2ディスク部310bの曲率半径の差を電子部品EC
の幅または高さよりも僅かに大きく設定し、供給通路3
12の前後間隔及び左右間隔を電子部品ECの幅または
高さよりも僅かに大きく設定し、搬送通路313の上下
間隔及び左右間隔を電子部品ECの幅または高さよりも
僅かに大きく設定する。
【0149】また、長さ>幅>高さの寸法関係を有する
四角柱形状の電子部品ECを供給対象とする場合には、
供給ローター310の第2ディスク部310bの厚みを
電子部品ECの高さよりも僅かに大きく、且つ、幅より
も小さく設定し、供給ローター310の第1ディスク部
310aと第2ディスク部310bの曲率半径の差を電
子部品ECの幅よりも僅かに大きく設定し、供給通路3
12の前後間隔を電子部品ECの幅よりも僅かに大きく
設定すると共に左右間隔を電子部品ECの高さよりも僅
かに大きく、且つ、幅よりも小さく設定し、搬送通路3
13の上下間隔を電子部品ECの高さよりも僅かに大き
く、且つ、幅よりも小さく設定すると共に左右間隔を電
子部品ECの幅よりも僅かに大きく設定する。この場合
には、供給通路312から搬送通路313に電子部品E
Cを送り込む際に、電子部品ECの姿勢を部品中心線を
基準として90度回転させて姿勢の整合を図る必要があ
る。この姿勢変更には、供給通路312と同一の内孔横
断面形を有する樹脂製或いは金属製のチューブを90度
捻った状態で供給通路312と搬送通路313との間に
介装する方法が採用できる。勿論、搬送通路313を適
当な位置で分断して、搬送通路313と連続する側の搬
送通路の上下間隔を電子部品ECの幅よりも僅かに大き
く設定すると共に左右間隔を電子部品ECの高さよりも
僅かに大きく、且つ、幅よりも小さく設定しておく一
方、搬送通路313と連続しない側の搬送通路の上下間
隔を電子部品ECの高さよりも僅かに大きく、且つ、幅
よりも小さく設定すると共に左右間隔を電子部品ECの
幅よりも僅かに大きく設定しておき、2つの搬送通路の
間に前記同様の姿勢変更用のチューブを介装するように
しても構わない。
【0150】さらに、円柱形状の電子部品ECを供給対
象とする場合には、供給ローター310の第2ディスク
部310bの厚みを電子部品ECの径よりも僅かに大き
く設定し、供給ローター310の第1ディスク部310
aと第2ディスク部310bの曲率半径の差を電子部品
ECの径よりも僅かに大きく設定し、供給通路312の
前後間隔及び左右間隔を電子部品ECの径よりも僅かに
大きく設定し、搬送通路313の上下間隔及び左右間隔
を電子部品ECの径よりも僅かに大きく設定する。
【0151】以下に前記装置の動作を図61〜図67を
引用して説明するが、便宜上、長さ>幅=高さの寸法関
係を有する四角柱形状の電子部品ECを供給対象として
説明する。
【0152】前記装置によって部品供給を行うときに
は、数千〜数万個の電子部品ECを貯蔵室305にバル
ク状態で貯蔵した状態で、図61に示すように、図43
に示した待機状態から操作レバー322の屈曲部分に外
部動力を付与して所定ストローク押し下げ、この後に動
力付与を解除して操作レバー322をコイルバネ331
の付勢力によって復帰させる動作を所定サイクルで繰り
返す。
【0153】操作レバー322の屈曲部分を押し下げる
と、図61において操作レバー322が反時計回り方向
に所定角度回転し、この操作レバー322の回転によっ
て駆動リンク324が時計回り方向に所定角度回転する
と共に、エアーシリンダー327のロッド327aがス
トッパープレート329の緩衝パッド329aに当接す
るまで後退し、当接後はエアーシリンダー327が後退
して駆動レバー325が反時計回り方向に所定角度回転
する。一方、操作レバー322の屈曲部分に対する動力
付与を解除すると、コイルバネ330の付勢力によって
駆動レバー325が逆方向に回転して復帰し、エアーシ
リンダー327が後退して復帰すると共に、コイルバネ
331の付勢力によって操作レバー322が逆方向に回
転して復帰し、この操作レバー322の復帰によって駆
動リンク324が逆方向に回転して復帰すると共に、エ
アーシリンダー327のロッド327aが後退位置から
前進して復帰する。
【0154】駆動リンク324が図61において時計回
り方向に所定角度回転すると、図63に示すように供給
ローター310も同一方向に同一角度回転する。一方、
駆動リンク324が逆方向に回転して復帰すると、図6
4に示すように供給ローター310も同一方向に同一角
度回転する。図面では平行スペース311の底面(第2
ディスク部310bの切り欠き面)が傾いた位置を供給
ローター310の待機位置とし、同位置と平行スペース
311の底面がほぼ水平となる位置との間で供給ロータ
ー310を往復回転させているが、平行スペース311
の底面が傾いた位置を供給ローター310の待機位置と
し、平行スペース311の底面の傾きが小さくなる位置
まで供給ローター310を回転させるようにしても構わ
ない。勿論、供給ローター310の回転方向を逆にすれ
ば、平行スペース311の底面がほぼ水平な位置を供給
ローター316の待機位置とし、平行スペース311の
底面が傾く位置まで供給ローター310を回転させるこ
ともできる。
【0155】図63及び図64に示すように、貯蔵室3
05内にバルク状態で貯蔵された電子部品ECは、凹部
301aの底面傾斜に従って下方移動し、複数の電子部
品ECは供給ローター310の第1ディスク部310a
の外周面に達している。
【0156】この状態で供給ローター310が所定の角
度範囲で往復回転すると、第1ディスク部310aの上
側にある電子部品ECが撹拌部310a1によって撹拌
され、撹拌された電子部品ECがその4つの側面の1つ
が第1ディスク部310aの左側面とほぼ平行となる向
きで平行スペース311内に取り込まれる。平行スペー
ス311は十分な縦断面積を有しているため、平行スペ
ース311内には複数の電子部品ECを同時に取り込む
ことができる。また、平行スペース311の位置は供給
ローター310の回転に伴って変動するが、この変動に
関係なく平行スペース311への部品取り込みは連続し
て実行される。
【0157】供給ローター310が往復回転する途中
で、平行スペース311の底面(第2ディスク部310
bの切り欠き面)が供給通路312に向かって下向きに
傾くと、平行スペース311内に取り込まれた電子部品
ECが底面傾斜に従って供給通路312の上端に向かっ
て移動し、ガイドプレート306の滑動面306cによ
る案内を受けつつ、電子部品ECがその4つの側面が供
給通路312の4つの面とほぼ平行となる向きで供給通
路312内に1個ずつ取り込まれる。
【0158】平行スペース311内の電子部品ECが供
給通路312内に取り込まれるときに供給ローター31
0の第2ディスク部310bとガイドプレート306と
の間に電子部品ECが挟み込まれた場合には、第1の装
置と同様に、ガイドプレート306が弾性材308の弾
性力に抗して反時計回り方向に回転してガイドプレート
306の上部が第2ディスク部310bから退避し、第
2ディスク部310bとガイドプレート306との間に
挟み込まれた電子部品ECに過剰な力が加わることが回
避され、電子部品EC及び供給ローター310等の損傷
が未然に防止される。また、弾性材308によって付勢
されたガイドプレート306によって、供給ローター3
10の第2ディスク部310bとガイドプレート306
との間に挟み込まれた電子部品ECの姿勢が自動的に矯
正されて挟み込み状態が解消される。
【0159】供給ローター310の往復回転は所定サイ
クルで繰り返されるため、貯蔵室305から平行スペー
ス311への部品取り込み作用と、平行スペース311
から供給通路312への部品取り込み作用は実質的に連
続して実行されることになる。供給通路312に取り込
まれた電子部品ECは縦長の供給通路312内を自重に
よって下方移動し、搬送通路313の後部に設けられた
湾曲部分を通過する過程でその姿勢を縦向きから横向き
に変更された後に横長の搬送通路313内に取り込まれ
る。
【0160】尚、長さ>幅=高さの寸法関係を有する四
角柱形状の電子部品ECを供給対象とする場合には、先
に述べた供給ローター310の第2ディスク部310b
の厚みと、供給ローター310の第1ディスク部310
aと第2ディスク部310bの曲率半径の差と、供給通
路312の前後間隔及び左右間隔は、電子部品ECの端
面対角線長さよりも僅かに大きく、且つ、電子部品EC
の幅または高さの2倍値よりも小さく設定しても前記同
様の部品取り込み作用を得ることができる。この場合、
電子部品ECは4つの側面の1つが第1ディスク部31
0aの左側面と最大で45度の角度を成す向きで平行ス
ペース311と供給通路312に取り込まれるが、この
ような向きで電子部品ECが取り込まれてもこれら電子
部品ECは供給通路312を通過する過程や搬送通路3
13の湾曲部分を通過する過程で、その4側面が各通路
の4つの面とほぼ平行となる向きに矯正されるので部品
供給上で特段支障を生じることはない。
【0161】また、エアーシリンダー327のロッド3
27aがストッパープレート329の緩衝パッド329
aに当接するまで後退するときには制御バルブ332の
後側が排気口となるため、ロッド327aの後退に伴っ
てこの排気口からエアーが外部に放出される。一方、エ
アーシリンダー327のロッド327aが後退位置から
前進して復帰するときには制御バルブ332の前側が吸
気口となるため、ロッド327aの前進に伴ってこの吸
気口からエアーチューブ316とフレーム301の吸引
孔301hと部品ストッパー314の吸引孔314aと
溝部314bを通じて搬送通路313内にエアー吸引力
が作用する。ちなみに、このエアー吸引力はロッド32
7aの前進開始と同時に発生するわけではなく、実際は
ロッド327aの前進開始よりも遅れて発生する。
【0162】図53及び図54に示すように、搬送通路
313の前端に部品ストッパー314の後端が当接し、
且つ、部品ストッパー314の吸引孔314a及び溝部
314bと搬送通路313の前端露出部分(部品取出
口)がシャッター315によって覆われている状態で、
搬送通路313内にエアー吸引力が作用すると、図65
に実線矢印で示すようなエアーの流れが搬送通路313
内に発生する。これにより、横長の搬送通路313内に
取り込まれた電子部品ECはエアーの流れによって前方
に引き込まれて搬送通路313内を整列状態で前方に搬
送される。搬送通路313内を整列状態で前方に搬送さ
れた電子部品ECは、図65に示すように先頭の電子部
品ECが部品ストッパー314に当接したところで停止
し、先頭の電子部品ECは永久磁石319の磁力によっ
て部品ストッパー314に吸着される。
【0163】さらに、駆動レバー325がコイルバネ3
30の付勢力に抗して反時計回り方向に所定角度回転す
ると、駆動レバー325の係合溝325aが駆動ピン3
15aに係合しているシャッター315が後退位置から
前進を開始すると共に、シャッター315によって前方
移動を規制された部品ストッパー314がコイルバネ3
20の付勢力によって前進を開始する。一方、駆動レバ
ー325がコイルバネ330の付勢力によって逆方向に
回転して復帰すると、シャッター315が前進位置から
後退して復帰し、シャッター315の押圧によって部品
ストッパー314が前進位置から後退して復帰する。
【0164】搬送通路313内に電子部品ECが整列状
態で並び、且つ、先頭の電子部品ECが部品ストッパー
314に当接している図65の状態で、シャッター31
5が前進を開始すると、図66に示すように、部品スト
ッパー314がストッパーピン318とのクリアランス
によって規定されるストロークだけ前進し、部品ストッ
パー314の後端が搬送通路313の前端から離れ、部
品ストッパー314に吸着されている先頭の電子部品E
Cが前方向に僅かに移動して後続部品ECから引き離さ
れ、先頭の電子部品ECと2番目の電子部品ECとの間
に隙間が形成される。シャッター315は、図67に示
すように、部品ストッパー314の前進が停止した後も
単独でさらに前進し、これにより搬送通路313の前端
部が開放されると共に、部品ストッパー314の溝部3
14bの一部も開放される。分離された後の先頭の電子
部品ECは図67に示した状態において吸着ノズル等に
よって搬送通路313の前端露出部分(部品取出口)か
ら取り出される。
【0165】分離された後の先頭の電子部品ECが取り
出された後にシャッター315が前進位置から後退して
復帰すると、シャッター315の押圧によって部品スト
ッパー314が前進位置から後退して復帰すると共に、
部品ストッパー314の吸引孔314a及び溝部314
bと搬送通路313の前端部がシャッター315によっ
て再び覆われる。
【0166】このように前述の装置によれば、供給ロー
ター310を所定の角度範囲で往復回転させることによ
って、貯蔵室305内にバルク状態で貯蔵されている電
子部品ECを部品中心線が平行スペース311と平行と
なる向きで平行スペース311内に取り込み、そして、
供給ローター310が往復回転する途中で平行スペース
311の底面が供給通路312に向かって下向きに傾く
度に平行スペース311内の電子部品ECを供給通路に
向かって移動させて部品中心線が供給通路312と平行
となる向きで1個ずつ供給通路312内に取り込み、そ
して、供給通路312内に取り込まれた電子部品ECを
自重によって下方移動させることができる。即ち、供給
ローター310を所定の角度範囲で往復回転させるだけ
で、貯蔵室305内にバルク状態で貯蔵されている電子
部品ECを整列して供給する動作を高効率で安定に実行
することができ、0.1秒以下の高速サイクルの部品取
り出しに追従できる供給性能を得ることできる。
【0167】また、供給ローター310のみを用いて前
記の整列供給を行えるので、貯蔵室305と供給通路3
12との間に介在する供給手段の構成をシンプル且つ小
型にすることができ、ひいては装置の簡略化や小型化や
低コスト化に貢献できる。
【0168】さらに、平行スペース311の間隔を規定
する供給ローター310の第2ディスク部310bの厚
みと、供給ローター310の第1ディスク部310aと
第2ディスク部310bの曲率半径の差と、供給通路3
12の寸法と、搬送通路115の寸法を調整することに
より、長さ>幅=高さの寸法関係を有する四角柱形状の
電子部品ECや、長さ>幅>高さの寸法関係を有する四
角柱形状の電子部品ECや、円柱形状の電子部品ECを
供給対象として取り扱うことができる。
【0169】さらに、供給ローター310の第1ディス
ク部310aの外周面に傾斜面から成る撹拌部310a
1を設けてあるので、供給ローター310が所定の角度
範囲で往復回転するときに第1ディスク部310aの上
側にある電子部品ECを効果的に撹拌して、平行スペー
ス311への部品取り込み作用を促進することができ
る。
【0170】さらに、フレーム301からカバー302
を取り外すことによって供給ローター310を含む供給
機構を露出できるので、供給機構のメンテンナンスや修
理を容易に実施することができる。
【0171】さらに、供給ローター310と隣接する供
給通路312の一部を回転可能なガイドプレート306
によって構成されているので、平行スペース311内の
電子部品ECが供給通路312内に取り込まれるときに
供給ローター310の第2ディスク部310bとガイド
プレート306との間に電子部品ECが挟み込まれた場
合でも、ガイドプレート306を弾性材308の弾性力
に抗して反時計回り方向に回転させてガイドプレート3
06の上部を第2ディスク部310bから退避させ、第
2ディスク部310bとガイドプレート306との間に
挟み込まれた電子部品ECに過剰な力が加わることを回
避して、電子部品EC及び供給ローター310等の損傷
を未然に防止することができる。また、弾性材308に
よって付勢されたガイドプレート306によって、供給
ローター310の第2ディスク部310bとガイドプレ
ート306との間に挟み込まれた電子部品ECの姿勢を
自動的に矯正して挟み込み状態を解消することができ
る。
【0172】さらに、供給通路312から搬送通路31
3に取り込まれた電子部品ECに搬送動力としてのエア
ー吸引力を付与する手段としてエアーシリンダー327
を用い、しかも、このエアーシリンダー327をフレー
ム301に取り付けて操作レバー322によって動作さ
せるようにしているので、搬送通路313内にエアー吸
引力を作用させるために装置とは別位置に真空ポンプ等
の吸引源を設置する面倒がなく、また、この吸引源から
の煩雑なエアー配管等を必要とせず、この点からも装置
の簡略化や小型化や低コスト化に貢献できる。
【0173】さらに、エアー吸引によって搬送通路31
3内を整列状態で前方に搬送された電子部品ECを部品
ストッパー314によって停止した後に部品ストッパー
314が所定距離前進させることによって、永久磁石3
19の磁力によって部品ストッパー314に吸着されて
いる先頭の電子部品ECを部品ストッパー314と一緒
に前方向に僅かに移動させて後続部品ECから分離する
ことができるので、吸着ノズル等によって搬送通路31
3の前端部から先頭の電子部品ECを取り出すときにこ
の電子部品ECが後続部品ECと干渉することを防止し
て部品取り出し動作を良好に行うことができる。
【0174】尚、前述の装置では、給排気ポートを2つ
備えた複動型のものをエアーシリンダー327として使
用し、一方の給排気ポートに制御バルブ332を接続
し、他方の給排気ポートを外気に開放したが、ロッド3
27aが後退するときに他方の給排気ポートからエアー
シリンダー327内にエアーと一緒に塵埃等が吸い込ま
れることを防止するために、他方の給排気ポートにフィ
ルターを配置するようにしてもよい。また、エアーチュ
ーブ316を通じて制御バルブ332にエアーが吸引さ
れるときに制御バルブ332内及びエアーシリンダー3
27内にエアーと一緒に塵埃等が吸い込まれることを防
止するために、エアーチューブ316の途中や制御バル
ブ332の吸気口にフィルターを配置するようにしても
よい。勿論、エアーシリンダー327として単一の給排
気ポートを有する単動型のものを用いても構わない。
【0175】また、前述の装置では、供給ローター31
0を収容し得るフレーム301とカバー302をネジ止
めによって分離可能に結合したが、フレーム301の左
側面とカバー302の内面の一方に位置決めピンを設け
他方に位置決め穴を形成しておけば、フレーム301と
カバー302を結合する際の位置精度を高めることがで
きる。また、フレーム301とカバー302の結合には
ネジ止め以外の手法、例えば所定の結合力を確保できる
のであれば永久磁石相互の吸着や永久磁石と強磁性材の
吸着等を利用しても構わない。
【0176】さらに、前述の装置では、永久磁石319
の磁力によって部品ストッパー314に吸着されている
先頭の電子部品ECを部品ストッパー314と一緒に前
方向に僅かに移動させて後続部品ECから分離するよう
にしたが、永久磁石319を排除した部品ストッパー3
14を用い、先頭の電子部品ECから部品ストッパー3
14を引き離すようにして先頭の電子部品ECに加わる
力を解除するようにしても構わない。
【0177】さらに、前述の装置では、供給ローター3
10をそのシャフト部310cがほぼ水平となる状態で
配置したが、供給ローター310をそのシャフト部31
0cが傾斜するように配置しても、また、供給ローター
310と共に供給通路312が傾斜するように配置して
も前記同様の供給動作を得ることができる。
【0178】さらに、前述の装置では、搬送通路313
の先端から搬送通路313内にエアー吸引力を作用させ
て電子部品ECを搬送したが、搬送通路313の後端か
ら搬送通路313内にエアーを吹き込むことによって電
子部品ECの搬送を行うようにしても構わない。
【0179】図68(A),(B)は前記の操作レバー
322と駆動レバー325との間に介装されたエアーシ
リンダー327の変形例を示す。
【0180】同図に示したエアーシリンダー333は前
記エアーシリンダー327のようなストッパープレート
329を有しておらず、ロッド333aの後退ストロー
クはエアーシリンダー333それ自体で決定されてい
る。つまり、図68(B)に示すように、操作レバー3
22が回転すると、まず、エアーシリンダー333のロ
ッド333aが限界位置まで後退し、この後、操作レバ
ー322の回転に伴ってエアーシリンダー333が後退
して駆動レバー325が反時計回り方向に所定角度回転
する。
【0181】[他の実施形態]図69(A)〜(J)
は、第1の装置の供給ローター110と第2の装置の供
給ローター216と第3の装置の供給ローター310の
それぞれに適用可能な第1ディスク部の変形例を示す。
ちなみに、図69(A)〜(J)には第2ディスク部及
びシャフト部の記載を省略してある。
【0182】図69(A)は第1ディスク部401の外
周面に2つの半円形溝から成る撹拌部401aを設けた
ものである。図69(B)は第1ディスク部402の外
周面に少なくとも1つの半円形突起から成る撹拌部40
2aを設けたものである。図69(C)は第1ディスク
部403の外周面に多数の細長い溝から成るローレット
状の撹拌部403aを設けたものである。図69(D)
は第1ディスク部404の外周面に第1ディスク部40
4自体の縦断面形が卵形となるような張出部分を設けて
これを撹拌部404aとしたものである。図69(E)
は第1ディスク部405の外周面を微細な凹凸を有する
粗面にしてこれを撹拌部405aとしたものである。図
69(F)は第1ディスク部406の外周面に合成ゴム
等の軟質材料の層を形成してこれを撹拌部405aとし
たものである。図69(G)は第1ディスク部407の
外周面の内側にサマリウム−コバルト磁石等から成る永
久磁石407aを埋設して、この永久磁石407aの磁
力によって電子部品ECを第1ディスク部407の外周
面に引き付けるようにして撹拌を行うようにしてもので
ある。このような第1ディスク部407を用いる場合に
は、第1ディスク部407の回転途中で永久磁石407
aから電子部品ECに作用する引き付け力が無くなるか
或いは大きく低下するように永久磁石407aの配置位
置を設定するとよい。図69(H)は第1ディスク部4
08の厚みを拡大して電子部品ECとの接触面積を拡大
したものである。図69(I)は第1ディスク部409
を円錐台形状として第1ディスク部409の外周面上の
電子部品ECを平行スペースに積極的に誘導するように
したものである。図69(J)は第1ディスク部410
に大径のカラーを設けてこれを撹拌部410aとしたも
のである。
【0183】第1の装置では半円形溝から成る撹拌部1
10a1を第1ディスク部110aの外周面に設け、第
2の装置では略U字形溝から成る撹拌部216a1を第
1ディスク部216aの外周面に設け、第3の装置では
傾斜面から成る撹拌部310a1を第1ディスク部31
0aの外周面に設けたものをそれぞれ示したが、第1デ
ィスク部として図69(A)〜(J)に示したものを用
いても所期の撹拌効果を期待できる。
【0184】図70(A)〜(I)は、第1の装置の供
給ローター110と第2の装置の供給ローター216と
第3の装置の供給ローター310のそれぞれに適用可能
な第2ディスク部の変形例を示す。ちなみに、図70
(A)〜(I)には第1ディスク部及びシャフト部の記
載を省略してある。
【0185】図70(A)は第2ディスク部411に平
坦面と左下がりの傾斜面が連続して形成されるような切
り欠き(凹部)411aを設けたものである。図70
(B)は第2ディスク部412に平坦面と左下がりの湾
曲面が連続して形成されるような切り欠き(凹部)41
2aを設けたものである。図70(C)は第2ディスク
部413に平坦面と左上がりの傾斜面が連続して形成さ
れるような切り欠き(凹部)413aを設けたものであ
る。図70(D)は第2ディスク部414に平坦面と左
上がりの湾曲面が連続して形成されるような切り欠き
(凹部)414aを設けたものである。図70(E)は
第2ディスク部415にV字状の傾斜面が形成されるよ
うな切り欠き(凹部)415aを設けたものである。
図70(F)は第2ディスク部416に凹曲面が形成さ
れるような切り欠き(凹部)416aを設けたものであ
る。 図70(G)は第2ディスク部417に逆V字状
の傾斜面が形成されるような切り欠き(凹部)417a
を設けたものである。 図70(H)は第2ディスク部
418に凸曲面が形成されるような切り欠き(凹部)4
18aを設けたものである。図70(I)は第2ディス
ク部419の切り欠き面のエッジに面取り419aを施
したものである。
【0186】第1〜第3の装置では第2ディスク110
b,216b,310bに平坦面が形成されるような切
り欠き110b1,216b1,310b1を設けたも
のをそれぞれ示したが、第2ディスク部として図70
(A)〜(I)に示したものを用いても、貯蔵室から平
行スペースへの部品取り込み作用と、平行スペースから
供給通路への部品取り込み作用を同様に実行できる。
【0187】図71(A),(B)と図71(A),
(B)は、第1の装置と第2の装置と第3の装置のそれ
ぞれに適用可能な供給ローターの変形例を示す。
【0188】図71(A),(B)に示した供給ロータ
ー421は、第1ディスク部421aと、第1ディスク
部421aの曲率半径よりも小さな曲率半径を有する第
2ディスク部421bと、第1ディスク部421aに一
体形成されたシャフト部421cとを備える。第2ディ
スク部421bには平行スペース用の凹部421dを形
成するための切り欠き421b1が形成され、曲率中心
にはシャフト部421cに回転自在に装着可能な孔42
1b2が形成され、コイルバネ421eを収容するため
の長穴421b3が形成されている。第1ディスク部4
21aには長穴421b3のほぼ中心位置に挿入可能な
ピン421a1が設けられている。第2ディスク部42
1bは孔421b2にシャフト部421cを挿入され、
且つ、長穴421b3にピン421a1を挿入されてお
り、長穴421b3のピン421a1の両側にはコイル
バネ421eが配置されている。
【0189】この供給ローター421は、第2ディスク
部421bに対する負荷が増加したときにコイルバネ4
21eの付勢力に抗して第2ディスク部421bを独立
して回転させて過負荷を回避できる機能を有する。つま
り、平行スペースから供給通路に電子部品ECを移行さ
せるときの部品詰まり等を原因として第2ディスク部4
21bに過負荷がかかったような状況でも、この過負荷
を回避して電子部品EC及び供給ローター等に損傷を生
じることを防止できる。
【0190】図72(A),(B)に示した供給ロータ
ー422は、第1ディスク部422aと、第1ディスク
部422aの曲率半径よりも小さな曲率半径を有する第
2ディスク部422bと、第1ディスク部422aに一
体形成されたシャフト部422cとを備える。第2ディ
スク部422bには平行スペース用の凹部422dを形
成するための切り欠き422b1が形成され、曲率中心
にはシャフト部422cに回転自在に装着可能な孔42
1b2が形成され、サマリウム−コバルト磁石等から成
る永久磁石422b3が埋設されている。第1ディスク
部422aには第2ディスク部422bの永久磁石42
2b3に対応する位置に同様の永久磁石422b3或い
は強磁性材料部が埋設されている。
【0191】この供給ローター422は、第2ディスク
部422bに対する負荷が増加したときに永久磁石の吸
着力に抗して第2ディスク部422bを独立して回転さ
せて過負荷を回避できる機能を有する。つまり、平行ス
ペースから供給通路に電子部品ECを移行させるときの
部品詰まり等を原因として第2ディスク部422bに過
負荷がかかったような状況でも、この過負荷を回避して
電子部品EC及び供給ローター等に損傷を生じることを
防止できる。
【0192】図73〜図76は、第1の装置と第2の装
置と第3の装置で示した供給ローターとは異なる構成の
供給ローターとその配置構造を示す。ちなみに図面には
第2の装置に合わせたような形態を例示してある。
【0193】供給ローター431は、図73(A)〜
(C)に示すように、2つの第1ディスク部431a
と、第1ディスク部431aの曲率半径よりも小さな曲
率半径を有し、且つ、2つの第1ディスク部431aの
間に同心状に設けられた第2ディスク部431bと、2
つの第1ディスク部431aと第2ディスク部431b
の曲率中心と同軸状に設けられたシャフト部431cと
を備えている。第2ディスク部431bには凹部431
dを形成するための切り欠き431b1が設けられてい
る。この供給ローター431では、2つの第1ディスク
部431aの間に設けられた凹部431dによって、第
2ディスク部431bの厚みによって規定された平行ス
ペース432が形成されている。
【0194】図面には、1つの第1ディスク部431a
が一体形成されたシャフト部431cに、中心孔を有す
る第2ディスク部431bともう1つの第1ディスク部
431aを装着することによって供給ローター431を
構成してあるが、2つの第1ディスク部431aと第2
ディスク部431bとシャフト部431cとを一体形成
することによって供給ローター431を構成したり、ま
た、シャフト部431cに、中心孔を有する2つの第1
ディスク部431aと第2ディスク部431bを装着す
ることによって供給ローター431を構成するようにし
てもよい。
【0195】図74(A)及び図76に示すように、第
1支持部材433の上面には、左右中心が凹むように湾
曲し、且つ、後下がりに傾斜した滑動面433aが形成
されている。また、第1支持部材433の後面には、供
給ローター431の第1ディスク部431aと第2ディ
スク部431bの厚みの和とほぼ一致した深さと第1デ
ィスク部431bの曲率半径にほぼ一致した曲率半径を
有する円形凹部433bが形成されている。この円形凹
部433bの上部は滑動面433aに向かって開口し、
開口端には傾斜面433b1が設けられている。また、
円形凹部433bの内面には、ベアリング444が装着
された円形凹部433cと、供給ローター431のシャ
フト部431cを受容するための円形穴433dが形成
されている。さらに、第1支持部材433の後面の凹部
433bの左側には、ガイドプレート445を収容する
ための凹部433eが、供給ローター431の第2ディ
スク部433bの厚みとほぼ一致した深さで形成されて
おり、この凹部433eにはガイドプレート445がピ
ン433fに回転自在に支持された状態で配置されてい
る。さらに、第1支持部材433の後面の凹部433b
の右下側には、供給通路用の溝部を形成し、且つ、供給
ローター431の第2ディスク部433bの外周面を支
えるサポートプレート446を配置するための凹部43
3gが形成され、この凹部433gの内面には2つのピ
ン433hが設けられている。サポートプレート446
には、供給ローター431の第2ディスク部433bの
曲率半径のほぼ一致した曲率を有する曲面部分446a
と、2つの孔446bが形成されている。図74(B)
に示すように、サポートプレート446を凹部433g
に配置した状態では、第1支持部材433の後面に供給
通路用の縦長の溝部433iが形成される。さらに、第
1支持部材433の左側面には、ガイドプレート445
の定常位置を規定する板材447がネジ止めされ、その
上側には、ガイドプレート445の上部左側縁を支持す
る板バネ448がネジ止めされている。
【0196】図75(A)及び図76に示すように、第
2支持部材449の上面には、左右中心が凹むように湾
曲し、且つ、前下がりに傾斜した滑動面449aが形成
されている。また、第2支持部材449の前面には、供
給ローター431の第1ディスク部431aの厚みとほ
ぼ一致した深さと第1ディスク部431bの曲率半径に
ほぼ一致した曲率半径を有する円形凹部449bが形成
されている。この円形凹部449bの上部は滑動面44
9aに向かって開口し、開口端には傾斜面449b1が
設けられている。また、凹部449bの内面には、ベア
リング444が装着された円形凹部449cと、供給ロ
ーター431のシャフト部431cを受容するための円
形穴449dが形成されている。
【0197】前記の供給ローター431を第1支持部材
433と第2支持部材449の内部に収容するときに
は、第1支持部材433の円形穴433dとベアリング
444にシャフト部431cの一端を挿入し、且つ、円
形凹部433bに一方の第1ディスク部431aを挿入
しつつ、サポートプレート446の孔446bをピン4
33hに挿入する。そして、第2支持部材449の円形
穴449dとベアリング444にシャフト部431cの
他端を挿入し、且つ、円形凹部449bに他方の第1デ
ィスク部431aが挿入されるように、第1支持部材4
43の後面を第2支持部材449の前面に当てて第1支
持部材443を第2支持部材449にネジ止めする。第
1支持部材433と第2支持部材449の内部に供給ロ
ーター431を収容した状態では、図76に示すよう
に、2つの第1ディスク部431aの外周面の一部が貯
蔵室450に臨み、2つの第1ディスク部431aの間
に形成された平行スペース432は貯蔵室450と連通
する。
【0198】図73〜図76に示した供給ローターとそ
の配置構造によれば、2つの第1ディスク部431aに
よって電子部品ECの撹拌を効果的に行って、平行スペ
ース432への部品取り込み作用をより安定させること
ができる。尚、供給ローター431の第1ディスク部4
31aには第1〜第3の装置で示した第1ディスク部の
形状や図69(A)〜(J)に示した第1ディスク部の
形状を採用してもよく、また、第2ディスク部431b
には図70(A)〜(I)に示した第2ディスク部の形
状を採用してもよい。
【0199】図77〜図80は、第1の装置と第2の装
置と第3の装置で示した供給ローターとは異なる構成の
供給ローターとその配置構造を示す。ちなみに図面には
第2の装置に合わせたような形態を例示してある。
【0200】供給ローター451は、図77(A)〜
(C)に示すように、2つの第1ディスク部451a
と、第1ディスク部451aの曲率半径と同一の曲率半
径を有し、且つ、2つの第1ディスク部451aの間に
同心状に設けられた第2ディスク部451bと、2つの
第1ディスク部451aと第2ディスク部451bの曲
率中心と同軸状に設けられたシャフト部451cとを備
えている。第2ディスク部451bには凹部451dを
形成するための切り欠き451b1が設けられている。
この供給ローター451では、2つの第1ディスク部4
51aの間に設けられた凹部451dによって、第2デ
ィスク部451bの厚みによって規定された平行スペー
ス452が形成されている。
【0201】図面には、1つの第1ディスク部451a
が一体形成されたシャフト部451cに、中心孔を有す
る第2ディスク部451bともう1つの第1ディスク部
451aを装着することによって供給ローター451を
構成してあるが、2つの第1ディスク部451aと第2
ディスク部451bとシャフト部451cとを一体形成
することによって供給ローター451を構成したり、ま
た、シャフト部451cに、中心孔を有する2つの第1
ディスク部451aと第2ディスク部451bを装着す
ることによって供給ローター451を構成するようにし
てもよい。
【0202】図78(A)及び図80に示すように、第
1支持部材453の上面には、左右中心が凹むように湾
曲し、且つ、後下がりに傾斜した滑動面453aが形成
されている。また、第1支持部材453の後面には、供
給ローター451の第1ディスク部451aと第2ディ
スク部451bの厚みの和とほぼ一致した深さと第1デ
ィスク部451bの曲率半径にほぼ一致した曲率半径を
有する円形凹部453bが形成されている。この円形凹
部453bの上部は滑動面453aに向かって開口し、
開口端には傾斜面453b1が設けられている。また、
円形凹部453bの内面には、ベアリング454が装着
された円形凹部453cと、供給ローター451のシャ
フト部451cを受容するための円形穴453dが形成
されている。さらに、第1支持部材453の後面の凹部
453bの左側には、ガイドプレート455を収容する
ための凹部453eが、供給ローター451の第2ディ
スク部451bの厚みとほぼ一致した深さで形成されて
おり、この凹部453eにはガイドプレート455がピ
ン453fに回転自在に支持された状態で配置されてい
る。さらに、第1支持部材453の後面の凹部453b
の下側には、供給通路用の溝部453gが形成されてお
り、溝部453gの右側面の上部は円形凹部453bの
曲面と連続するように湾曲し、溝部453gの左側面の
上部はガイドプレート455の下部曲面と連続するよう
に湾曲している。さらに、第1支持部材453の左側面
には、ガイドプレート455の定常位置を規定する板材
456がネジ止めされ、その上側には、ガイドプレート
455の上部左側縁を支持する板バネ457がネジ止め
されている。
【0203】図79(A)及び図80に示すように、第
2支持部材458の上面には、左右中心が凹むように湾
曲し、且つ、前下がりに傾斜した滑動面458aが形成
されている。また、第2支持部材458の前面には、供
給ローター451の第1ディスク部451aの厚みとほ
ぼ一致した深さと第1ディスク部451bの曲率半径に
ほぼ一致した曲率半径を有する円形凹部458bが形成
されている。この円形凹部458bの上部は滑動面45
8aに向かって開口し、開口端には傾斜面458b1が
設けられている。また、凹部458bの内面には、ベア
リング454が装着された円形凹部458cと、供給ロ
ーター451のシャフト部451cを受容するための円
形穴458dが形成されている。
【0204】前記の供給ローター451を第1支持部材
453と第2支持部材458の内部に収容するときに
は、第1支持部材453の円形穴453dとベアリング
454にシャフト部451cの一端を挿入し、且つ、円
形凹部453bに一方の第1ディスク部451aを挿入
する。そして、第2支持部材458の円形穴458dと
ベアリング454にシャフト部451cの他端を挿入
し、且つ、円形凹部458bに他方の第1ディスク部4
51aが挿入されるように、第1支持部材453の後面
を第2支持部材458の前面に当てて第1支持部材45
3を第2支持部材458にネジ止めする。第1支持部材
453と第2支持部材458の内部に供給ローター45
1を収容した状態では、図80に示すように、2つの第
1ディスク部451aの外周面の一部が貯蔵室459に
臨み、2つの第1ディスク部451aの間に形成された
平行スペース452は貯蔵室459と連通する。
【0205】図77〜図80に示した供給ローターとそ
の配置構造によれば、2つの第1ディスク部451aに
よって電子部品ECの撹拌を効果的に行って、平行スペ
ース452への部品取り込み作用をより安定させること
ができる。尚、供給ローター451の第1ディスク部4
51aには第1〜第3の装置で示した第1ディスク部の
形状や図69(A)〜(J)に示した第1ディスク部の
形状を採用してもよく、また、第2ディスク部451b
には図70(A)〜(I)に示した第2ディスク部の形
状を採用してもよい。
【0206】図81は、第1の装置と第2の装置と第3
の装置で示した第1支持部材の変形例を示す。ちなみに
図面には第2の装置の第1支持部材203に合わせたよ
うな形態を例示し、供給ローターと平行スペースについ
ては同一符号216,218を引用する。
【0207】図81に示した第1支持部材460が、第
2の装置で示した第1支持部材203と異なるところ
は、供給ローター216の第2ディスク部216bの厚
みとほぼ一致した深さを有する凹部460aを後面の中
央上部に設けた点と、第2ディスク部216bの両側か
ら下方に向けて凹部460aの深さにほぼ一致した深さ
を有する横断面矩形の2つの溝部460bを縦長に形成
した点と、第2ディスク部216bの両側にガイドプレ
ート461を対称に配置してガイドプレート461の定
常位置を規定する板材462とガイドプレート461の
上部側縁を支持する板バネ463を左右両面に設けた点
にある。
【0208】図81に示した支持部材460の構成を採
用すれば、平行スペース218の底面の時計回り方向の
傾斜角度と反時計回り方向の傾斜角度が同じになるよう
な角度範囲で供給ローター216を往復回転することに
よって、平行スペース218内に取り込まれた電子部品
ECを2つの溝部460bによって構成される2つの供
給通路に同時に送り込むことができる。つまり、1つの
供給ローター216によって2つの部品供給経路を形成
することが可能となる。
【0209】図82(A),(B)と図83(A),
(B)と図84(A),(B)は、第1の装置と第2の
装置と第3の装置のそれぞれに適用可能な供給ローター
駆動機構の変形例を示す。
【0210】図82(A),(B)に示した供給ロータ
ー駆動機構は、駆動ピン511aを一面に有し供給ロー
ター501のシャフト部501aに連結されたディスク
511と、駆動ピン511aが挿入可能な孔512aを
中央に有するロッド512と、ロッド512の両端部に
装着された過負荷防止用のコイルバネ513と、ロッド
512の両端が挿入された孔514aを有する回転レバ
ー514とを備える。図82(B)に示すように回転レ
バー514を反時計回り方向に回転させるとディスク5
11及び供給ローター501が同一方向に回転し、この
位置から回転レバー514を時計回り方向に回転させる
とディスク511及び供給ローター501が同一方向に
回転して復帰する。往復回転途中で供給ローター501
の回転に過剰な負荷がかかった場合にはコイルバネ51
3の一方が圧縮して供給ローター501の回転が抑制さ
れる。尚、供給ローター501の第1ディスク部にディ
スク511の駆動ピン511aと同様の駆動ピンを設け
てこれを外部に露出させることができれば、ディスク5
11を排除して、回転レバー514に設けられたロッド
512によって直接供給ローター501を回転させるこ
とができる。
【0211】図83(A),(B)に示した供給ロータ
ー駆動機構は、鉄等の強磁性材から成る駆動ピン521
aを一面に有し供給ローター501のシャフト部501
aに連結されたディスク521と、駆動ピン521aに
吸着可能なたサマリウム−コバルト磁石等の永久磁石か
ら成る駆動部522aを先端に有する回転レバー522
とを備える。図83(B)に示すように回転レバー52
2を反時計回り方向に回転させるとディスク521及び
供給ローター501が同一方向に回転し、この位置から
回転レバー522を時計回り方向に回転させるとディス
ク521及び供給ローター501が同一方向に回転して
復帰する。往復回転途中で供給ローター501の回転に
過剰な負荷がかかった場合にはディスク521の駆動ピ
ン521aと回転レバー522の駆動部522aとの吸
着が解かれて供給ローター501の回転が抑制される。
尚、ディスク521の駆動ピン521aをサマリウム−
コバルト磁石等の永久磁石から形成し、回転レバー52
2の駆動部522aを鉄等の強磁性材から形成しても、
前記同様の作用が得られる。また、供給ローター501
の第1ディスク部にディスク521の駆動ピン521a
と同様の駆動ピンを設けてこれを外部に露出させること
ができれば、ディスク521を排除して、回転レバー5
22の駆動部522aによって直接供給ローター501
を回転させることができる。
【0212】図84(A),(B)に示した供給ロータ
ー駆動機構は、鉄等の強磁性材から成る駆動部531a
を一面に有し供給ローター501のシャフト部501a
に連結されたディスク531と、駆動部531aに吸着
可能なサマリウム−コバルト磁石等の永久磁石から成る
駆動部532aを先端に有する回転レバー532とを備
える。図84(B)に示すように回転レバー532を反
時計回り方向に回転させるとディスク531及び供給ロ
ーター501が同一方向に回転し、この位置から回転レ
バー532を時計回り方向に回転させるとディスク53
1及び供給ローター501が同一方向に回転して復帰す
る。往復回転途中で供給ローター501の回転に過剰な
負荷がかかった場合にはディスク531の駆動部531
aと回転レバー532の駆動部532aとの吸着が解か
れて供給ローター501の回転が抑制される。尚、ディ
スク531の駆動部531aをサマリウム−コバルト磁
石等の永久磁石から形成し、回転レバー532の駆動部
532aを鉄等の強磁性材から形成しても、前記同様の
作用が得られる。また、供給ローター501の第1ディ
スク部にディスク531の駆動部531aと同様の駆動
部を設けてこれを外部に露出させることができれば、デ
ィスク531を排除して、回転レバー532の駆動部5
32aによって直接供給ローター501を回転させるこ
とができる。
【0213】図85と図86は、第1の装置と第2の装
置と第3の装置のそれぞれに適用可能な部品搬送機構の
変形例を示す。第1の装置と第2の装置と第3の装置で
は、搬送通路の先端から搬送通路内にエアー吸引力を作
用させて電子部品を搬送するものを例示したが、図85
と図86のそれぞれにはエアー吸引以外の方法で部品搬
送を行う方法を示してある。
【0214】図85に示した部品搬送機構は、合成ゴム
や軟質樹脂等から成る無端ベルト601と、無端ベルト
601を支持する前後一対のプーリー602と、一方の
プーリー602を所定角度ずつ間欠的に回転させるラチ
ェット機構(図示省略)と、ラチェット機構を作動させ
るレバー(図示省略)とを備える。搬送通路603内の
電子部品ECは無端ベルト601の上側平坦部分に支持
されている。レバーを操作してラチェット機構を作動さ
せると、一方のプーリー602が所定角度ずつ間欠的に
回転し、この回転に同期して無端ベルト602が所定方
向に間欠移動して無端ベルト601上の電子部品ECも
間欠的に前進する。
【0215】図86に示した部品搬送機構は、金属等か
ら成る表面が平坦なプレート611と、プレート611
に前進運動と前進運動よりも早い後退運動を付与する駆
動機構(図示省略)と、駆動機構を作動させるレバー
(図示省略)とを備える。搬送通路612内の電子部品
ECはプレート611上に支持されている。レバーを操
作して駆動機構を作動させると、プレート611が所定
距離前進してプレート611上の電子部品ECも前進す
る。プレート611は前進後に後退して復帰するが、こ
の後退時の速度は前進時よりも早いため、プレート61
1は電子部品ECを前進位置に残したまま電子部品EC
の下面を滑るようにして後退する。
【0216】図87は前記プレート駆動機構の一例を示
すもので、図中の符号611はプレート、613は給排
気ポートを2つ備えた複動型のエアーシリンダー、61
4は回転可能なレバー、615はレバー614及びエア
ーシリンダー613を復帰させるためのコイルバネであ
る。レバー614の長穴614aにはプレート611の
ピン611aが挿入されている。エアーシリンダー61
3の後端にはレバー614の下端が回転自在に連結さ
れ、エアーシリンダー613のロッド613aはフレー
ムに先端を固定されている。また、エアーシリンダー6
13の前側の給排気ポート613bは開放されていて、
後側の給排気ポート613cには排気流量を絞るための
流量調整バルブ613dが設けられている。
【0217】レバー614の前端を押し下げてレバー6
14を反時計回り方向に回転させると、プレート611
及びエアーシリンダー613が後退し、前側の給排気ポ
ート613bからエアーが排出される。一方、レバー6
14の前端を押し下げを解除するとコイルバネ615の
付勢力によってレバー614が時計回り方向に回転して
復帰して、プレート611及びエアーシリンダー613
が前進し、後側の給排気ポート613cに設けられた流
量調整バルブ613dからエアーが排出される。レバー
614の前端を押し下げてプレート611を後退させる
ときには、エアーシリンダー613の後退に伴って前側
の給排気ポート613bからエアーが排出され、プレー
ト611は前記押し下げ速度と比例した速度で後退す
る。一方、レバー614が時計回り方向に回転復帰して
プレート611が前進するときには、エアーシリンダー
613の前進に伴って後側の給排気ポート613bに設
けられた流量調整バルブ613dからエアーが排出され
るが、このエアー排出は流量調整バルブ613dによっ
て絞り込まれているため、コイルバネ615の付勢力に
よって前進するプレート611にはエアー排出量の絞り
込みによる抵抗がかかってプレート611は後退時より
もゆっくりと前進する。
【0218】図88と図89は、第1の装置と第2の装
置と第3の装置で示した部品供給ユニット、即ち、貯蔵
室と供給ローターと供給通路を含むユニットの利用方法
を示す。
【0219】図88では、供給ユニット701の供給通
路701aと連続する搬送通路702aを有する部材7
02を供給ユニット701の下側に接続し、供給通路7
01aから搬送通路702aに送り込まれた電子部品E
Cのうちの先頭の電子部品ECを永久磁石703によっ
て吸着保持すると共に、先頭の電子部品ECの上側に形
成された孔702bに吸着ノズルやロッド等の押し出し
器具704を挿入することによって、先頭の電子部品E
Cの下側に形成された排出口702cから先頭の電子部
品ECを下方に押し出すようにしてある。排出口702
cから押し出された先頭の電子部品ECは基板等に搭載
され、押し出し後に押し出し器具704を上昇復帰させ
ると、後続の電子部品ECが自重によって前方移動して
永久磁石703によって吸着保持される。
【0220】図88では、供給ユニット701の供給通
路701aと連続する搬送チューブ705をチューブ接
続具706を介して供給ユニット701の下側に接続
し、供給通路701aから搬送チューブ705内に送り
込まれた電子部品ECを搬送チューブ705を介して所
望位置に搬送するようにしている。
【0221】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
供給ローターを所定の角度範囲で往復回転させるだけ
で、貯蔵室内にバルク状態で貯蔵されている電子部品を
整列して供給する動作を高効率で安定に実行することが
でき、0.1秒以下の高速サイクルの部品取り出しに追
従できる供給性能を得ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の装置の左側面図
【図2】図1のA1−A1線矢視図
【図3】図1の部分拡大縦断面図
【図4】図3に示した第1支持部材の左側面図と後面図
【図5】図3に示した第2支持部材の左側面図と前面図
【図6】図3に示した供給ローターの前面図と左側面図
と後面図
【図7】第1支持部材に供給ローターを配置した状態を
示す図と、第2支持部材に供給ローターを配置した状態
を示す図
【図8】図1の部分拡大上面図
【図9】図8からシャッター及び駆動プレートを除外し
た図
【図10】図9から部品ストッパーを除外した図
【図11】図10のA2−A2線矢視図
【図12】図1に示した装置の動作説明図
【図13】図1に示した装置の動作説明図
【図14】図1に示した装置の動作説明図
【図15】図1に示した装置の動作説明図
【図16】図1に示した装置の動作説明図
【図17】図1に示した装置の動作説明図
【図18】図1に示した装置の第1支持部材の滑動面の
変形例を示す図
【図19】図1に示した装置の第1支持部材の変形例を
示す図
【図20】図19に示したガイドプレートの滑動面の変
形例を示す図
【図21】図1に示した装置の第1支持部材の変形例を
示す図
【図22】図21に示したガイドプレートの滑動面の変
形例を示す図
【図23】本発明を適用した第2の装置の左側面図
【図24】図23の部分拡大図
【図25】図24の縦断面図
【図26】図24に示した第1支持部材の後面図と第2
支持部材の前面図
【図27】図24に示した供給ローターの前面図と左側
面図と後面図
【図28】第1支持部材に供給ローターを配置した状態
を示す図と、第2支持部材に供給ローターを配置した状
態を示す図
【図29】図23の部分拡大上面図
【図30】図23の部分拡大側面図
【図31】図29からシャッターを除外した図
【図32】図30からシャッターを除外した図
【図33】図31から部品ストッパーを除外した図
【図34】図32から部品ストッパーを除外した図
【図35】図29に示した部品ストッパーの上面図と左
側面図と縦断面図
【図36】図29に示したシャッターの上面図と左側面
【図37】図23に示した装置の動作説明図
【図38】図23に示した装置の動作説明図
【図39】図23に示した装置の動作説明図
【図40】図23に示した装置の動作説明図
【図41】図23に示した装置の動作説明図
【図42】図23に示した装置の動作説明図
【図43】本発明を適用した第3の装置の左側面図
【図44】本発明を適用した第3の装置の右側面図
【図45】図43の部分拡大図
【図46】図43からカバーを除外した図
【図47】図46から供給ローターとガイドプレートと
サポートプレートを除外した図
【図48】図45に示したガイドプレートの左側面図
【図49】図45に示したサポートプレートの左側面図
【図50】図45に示した供給ローターの左側面図と後
面図と右側面図
【図51】図44の部分拡大図
【図52】図51から操作レバーと駆動リンクを除外し
た図
【図53】図43の部分拡大上面図
【図54】図43の部分拡大側面図
【図55】図53からシャッターを除外した図
【図56】図54からシャッターを除外した図
【図57】図55から部品ストッパーを除外した図
【図58】図56から部品ストッパーを除外した図
【図59】図53に示した部品ストッパーの上面図と左
側面図と後面図
【図60】図53に示したシャッターの上面図と左側面
図と縦断面図
【図61】図43に示した装置の動作説明図
【図62】図43に示した装置の動作説明図
【図63】図43に示した装置の動作説明図
【図64】図43に示した装置の動作説明図
【図65】図43に示した装置の動作説明図
【図66】図43に示した装置の動作説明図
【図67】図43に示した装置の動作説明図
【図68】図43に示した装置のエアーシリンダーの変
形例を示す図
【図69】第1の装置の供給ローターと第2の装置の供
給ローターと第3の装置の供給ローターのそれぞれに適
用可能な第1ディスク部の変形例を示す図
【図70】第1の装置の供給ローターと第2の装置の供
給ローターと第3の装置の供給ローターのそれぞれに適
用可能な第2ディスク部の変形例を示す図
【図71】第1の装置と第2の装置と第3の装置のそれ
ぞれに適用可能な供給ローターの変形例を示す図
【図72】第1の装置と第2の装置と第3の装置のそれ
ぞれに適用可能な供給ローターの変形例を示す図
【図73】第1の装置と第2の装置と第3の装置で示し
た供給ローターとは異なる構成の供給ローターを示す、
供給ローターの前面図と左側面図と後面図
【図74】図73に示した供給ローターを配置するため
の第1支持部材を示す図
【図75】図73に示した供給ローターを配置するため
の第2支持部材を示す図
【図76】図73に示した供給ローターの配置構造を示
す図
【図77】第1の装置と第2の装置と第3の装置で示し
た供給ローターとは異なる構成の供給ローターを示す、
供給ローターの前面図と左側面図と後面図
【図78】図77に示した供給ローターを配置するため
の第1支持部材を示す図
【図79】図77に示した供給ローターを配置するため
の第2支持部材を示す図
【図80】図77に示した供給ローターの配置構造を示
す図
【図81】第1の装置と第2の装置と第3の装置で示し
た第1支持部材の変形例を示す図
【図82】第1の装置と第2の装置と第3の装置のそれ
ぞれに適用可能な供給ローター駆動機構の変形例を示す
【図83】第1の装置と第2の装置と第3の装置のそれ
ぞれに適用可能な供給ローター駆動機構の変形例を示す
【図84】第1の装置と第2の装置と第3の装置のそれ
ぞれに適用可能な供給ローター駆動機構の変形例を示す
【図85】第1の装置と第2の装置と第3の装置のそれ
ぞれに適用可能な部品搬送機構の変形例を示す図
【図86】第1の装置と第2の装置と第3の装置のそれ
ぞれに適用可能な部品搬送機構の変形例を示す図
【図87】図86に示した部品搬送機構におけるプレー
ト駆動機構の一例を示す図
【図88】第1の装置と第2の装置と第3の装置で示し
た部品供給ユニットの利用方法を示す図
【図89】第1の装置と第2の装置と第3の装置で示し
た部品供給ユニットの利用方法を示す図
【符号の説明】
EC…電子部品、102…貯蔵室、103…第1支持部
材、104…第2支持部材、110…供給ローター、1
10a…第1ディスク部、110a1…撹拌部、110
b…第2ディスク部、110b1…切り欠き、110c
…第3ディスク部、110d…凹部、112…平行スペ
ース、113…供給通路、114…ピニオン、115…
搬送通路、127…操作レバー、128…ラック、13
1…エアーシリンダー、140…ガイドプレート、20
2…貯蔵室、203…第1支持部材、204…第2支持
部材、212…ガイドプレート、216…供給ロータ
ー、216a…第1ディスク部、216a1…撹拌部、
216b…第2ディスク部、216b1…切り欠き、2
16c…第3ディスク部、216d…凹部、218…平
行スペース、219…供給通路、220…従動部材、2
21…搬送通路、239…操作レバー、261…ラッ
ク、269…エアーシリンダー、301…フレーム、3
02…カバー、305…貯蔵室、306…ガイドプレー
ト、310…供給ローター、310a…第1ディスク
部、310a1…撹拌部、310b…第2ディスク部、
310b1…切り欠き、310c…第3ディスク部、3
10d…凹部、311…平行スペース、312…供給通
路、313…搬送通路、322…操作レバー、324…
駆動リンク、327…エアーシリンダー、401,40
2,403,404,405,406,407,40
8,409,410…第1ディスク部、401a,40
2a,403a,404a,405a,406a,40
7a,408a,409a,410a…撹拌部、41
1,412,413,414,415,416,41
7,418,419…第2ディスク部、411a,41
2a,413a,414a,415a,416a,41
7a,418a…切り欠き(凹部)、421…供給ロー
ター、421a…第1ディスク部、421b…第2ディ
スク部、421b1…切り欠き、421c…シャフト
部、421d…凹部、422…供給ローター、422a
…第1ディスク部、422b…第2ディスク部、422
b1…切り欠き、422c…シャフト部、422d…凹
部、431…供給ローター、431a…第1ディスク
部、431b…第2ディスク部、431b1…切り欠
き、431c…シャフト部、431d…凹部、432…
平行スペース、433…第1支持部材、449…第2支
持部材、450…貯蔵室、451…供給ローター、45
1a…第1ディスク部、451b…第2ディスク部、4
51b1…切り欠き、451c…シャフト部、451d
…凹部、452…平行スペース、453…第1支持部
材、458…第2支持部材、459…貯蔵室、460…
第1支持部材、601…無端ベルト、602…プーリ
ー、611…プレート、613…エアーシリンダー、6
14…レバー。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の電子部品をバルク状態で貯蔵
    するための貯蔵室と、 複数の電子部品を貯蔵室から所定向きで取り込み可能な
    平行スペースを回転軸と直交する面との間に形成するた
    めの凹部を有し、ローター外周面の一部が貯蔵室に臨
    み、且つ、平行スペースが貯蔵室と連通するように貯蔵
    室の底部に回転可能に配置された供給ローターと、 供給ローターを所定の角度範囲で往復回転させるための
    ローター駆動手段と、 電子部品を平行スペースから所定向きで1個ずつ取り込
    み可能な横断面形状を有し、取り込んだ電子部品を自重
    によって下方移動可能な供給通路とを備える、 ことを特徴とする電子部品供給装置。
  2. 【請求項2】 供給ローターは、第1ディスク部と、凹
    部に対応する切り欠きを有し第1ディスク部の一面に同
    心状に設けられた第2ディスク部とを備え、 平行スペースは、第1ディスク部の一面と、第2ディス
    ク部が回転可能に接触する部材の面との間に形成されて
    おり、 平行スペースの間隔は、第2ディスク部の厚みによって
    規定されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子部品供給装置。
  3. 【請求項3】 供給ローターは、2つの第1ディスク部
    と、凹部に対応する切り欠きを有し2つの第1ディスク
    部の間に同心状に設けられた第2ディスク部とを備え、 平行スペースは、2つの第1ディスク部の間に形成され
    ており、 平行スペースの間隔は、第2ディスク部の厚みによって
    規定されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子部品供給装置。
  4. 【請求項4】 電子部品は所定の幅,高さ及び長さを有
    する四角柱形状を成しており、第2ディスク部の厚みは
    この電子部品の幅または高さよりも僅かに大きく設定さ
    れている、 ことを特徴とする請求項2または3に記載の電子部品供
    給装置。
  5. 【請求項5】 電子部品は所定の径及び長さを有する円
    柱形状を成しており、第2ディスク部の厚みはこの電子
    部品の径よりも僅かに大きく設定されている、 ことを特徴とする請求項2または3に記載の電子部品供
    給装置。
  6. 【請求項6】 供給通路の横断面形状は矩形であり、こ
    の供給通路の一方の対向面間隔は平行スペースの間隔と
    ほぼ一致している、 ことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の電
    子部品供給装置。
  7. 【請求項7】 第2ディスク部の曲率半径は第1ディス
    ク部の曲率半径よりも小さく設定されており、第2ディ
    スク部と第1ディスク部の曲率半径の差によって形成さ
    れる湾曲通路は供給通路の上部として用いられている、 ことを特徴とする請求項6に記載の電子部品供給装置。
  8. 【請求項8】 第2ディスク部の曲率半径は第1ディス
    ク部の曲率半径と同一に設定されており、供給通路の上
    端開口の一辺は第2ディスクの外周面に沿っている、 ことを特徴とする請求項6に記載の電子部品供給装置。
  9. 【請求項9】 第1ディスク部の外周面には、第1ディ
    スク部の上側にある電子部品を供給ローターが回転する
    ときに撹拌可能な撹拌部が設けられている、 ことを特徴とする請求項2〜8の何れか1項に記載の電
    子部品供給装置。
  10. 【請求項10】 供給ローターは、分離可能に結合され
    た第1の部材と第2の部材の内部に回転可能に配置され
    ている、 ことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の電
    子部品供給装置。
  11. 【請求項11】 第1ディスク部の外周面の一部は、第
    1の部材及び第2の部材から外部に突出している、 ことを特徴とする請求項10に記載の電子部品供給装
    置。
  12. 【請求項12】 供給ローターと隣接する供給通路の一
    部は回転可能な部材によって構成されており、この部材
    は、電子部品が異常姿勢で供給通路に入り込んだときに
    供給ローターから退避し得る、 ことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の
    電子部品供給装置。
  13. 【請求項13】 ローター駆動手段は、供給ローターの
    シャフトに連結されたピニオンと、ピニオンに係合する
    ラックと、ラックに往復直線運動を付与する回転可能な
    レバーとを備える、 ことを特徴とする請求項1〜12に記載の電子部品供給
    装置。
  14. 【請求項14】 ローター駆動手段は、供給ローターの
    シャフトに連結された偏心ピンを有する部材と、偏心ピ
    ンに係合する上下移動可能なスライダと、スライダに往
    復直線運動を付与する回転可能なレバーとを備える、 ことを特徴とする請求項1〜12に記載の電子部品供給
    装置。
  15. 【請求項15】 ローター駆動手段は、供給ローターの
    シャフトに連結されたリンクと、リンクに往復回転運動
    を付与する回転可能なレバーとを備える、 ことを特徴とする請求項1〜12に記載の電子部品供給
    装置。
  16. 【請求項16】 供給通路内を自重によって下方移動し
    た電子部品を供給通路から所定向きで取り込んで付加動
    力によって所定方向に搬送するための搬送通路と、 搬送通路内の電子部品に部品搬送用の動力を付与する搬
    送動力付与手段とを備える、 ことを特徴とする請求項1〜15の何れか1項に記載の
    電子部品供給装置。
  17. 【請求項17】 搬送動力付与手段は、搬送通路の先端
    から搬送通路内にエアー吸引力を作用させるシリンダー
    と、シリンダーのロッドを伸縮させるレバーとを備え
    る、 ことを特徴とする請求項16に記載の電子部品供給装
    置。
  18. 【請求項18】 搬送動力付与手段は、搬送通路内の電
    子部品を支持する無端ベルトと、無端ベルトを支持する
    プーリーに間欠的な回転運動を付与する機構と、機構を
    作動させるレバーとを備える、 ことを特徴とする請求項16に記載の電子部品供給装
    置。
  19. 【請求項19】 搬送動力付与手段は、搬送通路内の電
    子部品を支持するプレートと、プレートに前進運動と前
    進運動よりも早い後退運動を付与する機構と、機構を作
    動させるレバーとを備える、 ことを特徴とする請求項16に記載の電子部品供給装
    置。
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