JP2002084068A - プリント配線板、プリント配線板の製造方法、およびプリプレグ - Google Patents

プリント配線板、プリント配線板の製造方法、およびプリプレグ

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JP2002084068A
JP2002084068A JP2000270585A JP2000270585A JP2002084068A JP 2002084068 A JP2002084068 A JP 2002084068A JP 2000270585 A JP2000270585 A JP 2000270585A JP 2000270585 A JP2000270585 A JP 2000270585A JP 2002084068 A JP2002084068 A JP 2002084068A
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JP
Japan
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conductor
prepreg
cloth
conductive bump
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JP2000270585A
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Soichi Yamashita
創一 山下
Yoshizumi Sato
由純 佐藤
Toru Oguma
徹 小熊
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性バンプの頭部が絶縁層を十分につき抜
けるように導電性バンプまたはプリプレグを形成し、層
間接続の信頼性を向上するプリント配線板、プリント配
線板の製造方法、プリント配線板に用いられるプリプレ
グを提供すること。 【解決手段】 層状の導体を有する2つの配線層と、2
つの配線層を隔てる絶縁層と、絶縁層を貫通し2つの配
線層の層状の導体を電気的接続する柱状導体とを有し、
柱状導体は、絶縁層を貫通する方向に分離的に存在する
2つの導電性物体を含む。導電性バンプの実効的高さを
高くし絶縁層をつき抜けるに十分な高さを確保する。ま
た、束状の繊維を縦横に打ち違えたクロスと、クロスを
心材としてクロスに含浸する樹脂とを有し、クロスは、
その垂直な方向から見たときに打ち違えられた束状の繊
維のうち同方向で相隣るものの間の空隙幅を小さくす
る。繊維の密度が平準化し導電性バンプの頭部が絶縁層
を十分かつ平均してつき抜ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線層同士の電気
的接続(層間接続)を有するプリント配線板、プリント
配線板の製造方法、およびそのような層間接続のための
貫通がなされるプリプレグに係り、特に、層間接続の信
頼性を向上するのに適するプリント配線板、プリント配
線板の製造方法、およびプリプレグに関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板の配線層同士の電気的接
続(層間接続)には、最も一般的には、基板にスルーホ
ールをあけ、この内壁面に導体をメッキしての接続部形
成の方法がとられている。しかし、部品面にホールが存
在するとその部分には配線パターンが引けないことや部
品実装のランドが設けられないなど高密度実装性に劣り
近年の電子機器の小型・軽量化に対応が困難であること
からスルーホールを用いない層間接続が用いられるよう
になってきている。
【0003】このような層間接続のひとつとして、配線
層に、層間接続とすべく柱状または錐状の導電性バンプ
を形成し、このバンプを貫通させるように絶縁層を積層
し、貫通したバンプ頭部に電気的導通する配線層を絶縁
層上に形成することにより層間接続を行う方法がある。
【0004】この方法を用いると、部品実装面まで貫通
するスルーホールをなくすことが可能であり高密度実装
が実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法による層間
接続は、その信頼性を確保するためには、製造工程にお
いて形成される導電性バンプの高さが、積層される絶縁
層の厚さより十分に大きいことが必要である。導電性バ
ンプの高さが十分でないと、積層される絶縁層に対する
つき抜けが十分でなくなり、そのあとに形成される絶縁
層上の配線層との電気的接続の信頼性が劣化する。
【0006】すなわち、積層するときの絶縁層として
は、セミキュア状態(完全には硬化していない状態)の
プリプレグが用いることができるが、このプリプレグに
は、機械的強度補強のため心材としてガラス等からなる
繊維クロスが内在している。したがって、プリプレグを
つき抜ける導電性バンプは一部の繊維を切断しつつ反対
面に達するが、このとき、導電性バンプの高さが不十分
であるとバンプ頭部に繊維の一部が切れずに被さり、さ
らにその繊維に付着して樹脂の一部もバンプ頭部の面上
に残る。
【0007】このため、導電性バンプの頭部をつぶして
この上に形成される配線層との電気的接触面積が小さく
なり、これにより層間接続の信頼性が劣化するものであ
る。なお、導電性バンプのアスペクト比をより大きく形
成すれば導電性バンプの高さが確保できるが、導電性バ
ンプ形成のための例えばスクリーン印刷工程をより多く
の回数行う必要が生じ生産性向上に向かない。
【0008】また、プリプレグに対しすべての導電性バ
ンプが十分につき抜けるようにするには、より容易には
貫通できないプリプレグの部位においても貫通するよう
に導電性バンプの高さを確保しなければならない。すな
わち、プリプレグにおけるバンプの微視的な貫通の容易
さは均一でないからである。これは、プリプレグの心材
である繊維クロスが、束状の繊維が縦横に打ち違えられ
た構造を有していることに起因する。
【0009】このようなプリプレグの繊維クロスについ
て図5を参照して説明する。同図は、プリプレグの繊維
クロスを模式的に示す図であり、(a)は平面図、
(b)は断面図である。同図(a)に示すように、繊維
クロスを貫通する方向には、束状の繊維が交差している
部位51、交差していない部位52、および繊維が存在
しない部位53の3種類の微視的な繊維密度が存在す
る。
【0010】このため、このような繊維クロスに樹脂を
含浸したプリプレグは、上記の繊維密度の違いよってバ
ンプのつき抜けの微視的な容易さが異なる。したがっ
て、すべてのバンプを十分につき抜けるようにするに
は、繊維が交差するもっとも繊維密度が大きい部位でも
バンプが貫通するようにその高さを確保する必要があ
る。
【0011】これにより、繊維密度の小さい部位、また
は繊維が存在しない部位を貫通するバンプは、実際に
は、必要以上のバンプ高さであり、バンプ高さを高く形
成するには何らかの手立てを必要とすることを考える
と、いかにも効率が悪く生産性向上を阻害しているとも
考えられる。
【0012】本発明は、上記した事情を考慮してなされ
たもので、導電性バンプの頭部が絶縁層を十分につき抜
けるように導電性バンプあるいはプリプレグを形成し、
層間接続の信頼性を向上するプリント配線板、プリント
配線板の製造方法、およびそのようなプリント配線板に
用いられるプリプレグを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るプリント配線板は、層状の導体を有す
る2つの配線層と、前記2つの配線層を隔てる絶縁層
と、前記絶縁層を貫通し前記2つの配線層の層状の導体
を電気的接続する柱状導体とを有し、前記柱状導体は、
前記絶縁層を貫通する方向に分離的に存在する2つの導
電性物体を含むことを特徴とする。
【0014】層間接続部である柱状導体が、絶縁層を貫
通する方向に分離的に存在する2つの導電性物体を含
む。たとえば、そのひとつはメッキにより形成した台状
のCuであり、もうひとつはAgペースト(Agの微細
粒をペースト中に分散させたもの)を加熱・加圧して導
電体とした導電ピラーである。これにより、製造工程に
おいてAgペーストによる導電性バンプは、実効的に
は、メッキにより形成した台状のCuの高さ分だけ高く
なり絶縁層をつき抜けるに十分な高さが得られる。
【0015】したがって、絶縁層に対するバンプのつき
抜けが十分となり、このあと積層される配線層との電気
的接続が確実となるので、層間接続の信頼性を向上す
る。
【0016】また、本発明に係るプリント配線板の製造
方法は、導電体上に台状の導体を形成する工程と、前記
形成された台状の導体を土台にして円錐状の導電性バン
プを形成する工程と、前記形成された導電性バンプを貫
通させて前記導電体に接する絶縁層を積層する工程と、
前記絶縁層の前記導電体と接触しない側の面上に前記貫
通させられた導電性バンプに電気的導通する配線層を形
成する工程とを有することを特徴とする。
【0017】導電体上に台状の導体を形成し、これを土
台にして円錐状の導電性バンプを形成する。これによ
り、導電性バンプは、実効的には、台状の導体の高さ分
だけ高くなり絶縁層をつき抜けるに十分な高さが得られ
る。
【0018】したがって、絶縁層に対するバンプのつき
抜けが十分となり、このあと積層される配線層との電気
的接続が確実となるので、層間接続の信頼性を向上す
る。
【0019】ここで、台状の導体の形成は、例えば、メ
ッキによりCuを用いて行うことができ、導電性バンプ
の形成は、例えば、Agペーストをスクリーン印刷する
ことにより行うことができる。
【0020】また、本発明に係るプリプレグは、束状の
繊維を縦横に打ち違えたクロスと、前記クロスを心材と
して前記クロスに含浸する樹脂とを有し、前記クロス
は、その面に垂直な方向から見たときに前記打ち違えら
れた束状の繊維のうち同方向で相隣るもの同士の間の空
隙幅が前記束状の繊維の幅の半分以下であることを特徴
とする。
【0021】繊維クロスにおける束状の繊維間の空隙を
極力小さくする。こうすることにより、面に垂直方向の
繊維密度の微視的な違いはほぼなくなり平準化する。こ
の場合、ほとんどの部位が束状の繊維の交差した部位と
なるが、空隙を埋めるように分散化されており集中した
束の交差より微視的な繊維密度は低い。
【0022】したがって、導電性バンプの頭部が絶縁層
を十分にかつ平均してつき抜けるようなプリプレグを得
ることができるので、これによればプリント基板の層間
接続の信頼性が向上され得る。
【0023】なお、繊維クロスにおける束状の繊維間の
空隙は極力小さい方がよいが、製造ばらつきにより束状
の繊維の幅の半分程度までは、許容できる。この場合で
も、集中した束の交差より微視的な繊維密度は低くなる
からである。
【0024】また、本発明に係るプリント配線板は、層
状の導体を有する2つの配線層と、前記2つの配線層を
隔てる絶縁層と、前記絶縁層を貫通し前記2つの配線層
の層状の導体を電気的接続する柱状導体とを有し、前記
絶縁層は、請求項3記載のプリプレグであることを特徴
とする。
【0025】これは、上記のプリプレグを用いたプリン
ト配線板である。
【0026】また、本発明に係るプリント配線板の製造
方法は、導電体上に導電性バンプを形成する工程と、前
記形成された導電性バンプを貫通させて前記導電体に接
する絶縁層を積層する工程と、前記絶縁層の前記導電体
と接触しない側の面上に前記貫通させられた導電性バン
プに電気的導通する配線層を形成する工程とを有し、前
記絶縁層は、請求項3記載のプリプレグであることを特
徴とする。
【0027】これは、上記のプリプレグを用いたプリン
ト配線板の製造方法である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
【0029】図1は、本発明に係るプリント配線板の実
施形態をそのプロセスフローととも模式的に示す断面図
であり、工程が、(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)の順に進行することを示す。図2は、図1の続図
であって図1(e)に続き、工程が、(a)、(b)の
順に進行することを示す。
【0030】この実施形態のプリント配線板を製造する
には、まず、図1(a)に示すように、両面に金属(例
えばCu)層12、13を有する絶縁層11として両面
銅張配線板を用意する。絶縁層11は、ポリイミドのよ
うなフレキシブルなもの、ガラスエポキシのようなリジ
ッドなものいずれでもよい。また、図示を省略してある
が、金属層12と金属層13との層間接続には、スルー
ホールのような一般的な方法を用いることができる。
【0031】なお、金属層12、13のいずれも、この
実施形態では、内層たる配線層となるものであり部品実
装面とはならないので、スルーホールによっても部品実
装密度を下げる原因とはならない。また、両面銅張配線
板に代えて、単体の金属層13上に導電性バンプを形成
し、絶縁層11にセミキュア状態のプリプレグを用いて
導電性バンプが貫通するように金属層13上の絶縁層1
1を積層し、さらに、頭部が露出した導電性バンプを押
しつぶすように金属層12を加熱・加圧して積層し層間
接続が形成された両面が金属層の絶縁層を得るようにし
てもよい。
【0032】次に、同図(b)に示すように、両面の金
属層12、13に必要なパターン12a、12b、パタ
ーン13a、13bをそれぞれ形成する。これらのパタ
ーンのうちパターン12a、13aは、層間接続のため
のランドとなるパターンである。なお、パターン形成に
は、広く用いられているエッチング加工を利用すること
ができる。
【0033】次に、同図(c)に示すように、パターン
12a、13aに、導電性バンプの土台となる台状の導
電体14a、14bをそれぞれ形成する。この台状の導
電体14a、14bは、不必要部分をマスクして銅をメ
ッキすることにより形成することができる。メッキによ
る形成は、形成される台状の導電体14a、14bのへ
りがだれずに平坦性のよい導電体を得ることができる。
ここで、好ましい例として、台状の導電体14a、14
bの直径は100μm程度である。
【0034】なお、金属層12、13として、もともと
台状の導電体14a、14bが必要とする高さまでの厚
さを有するものを用意し、これを2段階にエッチングし
て、パターン12a、12b、13a、13bと、台状
の導電体14a、14bとを形成してもよい。または、
金属層12、13として、もともと台状の導電体14
a、14bが必要とする高さまでの厚さを有するものを
用意し、台状の導電体14a、14bをNCマシンで切
り出し形成するようにもできる。
【0035】次に、同図(d)に示すように、台状の導
電体14a、14bの上に円錐状の導電性バンプ15
a、15bをそれぞれ形成する。この導電性バンプ15
a、15bの形成には、例えば、Agペーストをスクリ
ーン印刷する方法を用いることができる。また、一回の
印刷では導電性バンプ15a、15bとして高さが不足
する場合には、複数回印刷する方法もとり得る。ここ
で、好ましい例として、導電性バンプ15a、15bの
底部の直径は50〜100μm程度である。
【0036】次に、同図(e)に示すように、セミキュ
ア状態のプリプレグ16、17を導電性バンプ15a、
15bが貫通して、その頭部が露出するように積層す
る。
【0037】次に、図2(a)に示すように、プリプレ
グ16、17上に金属(例えばCu)層18、19を積
層する。このとき、全体を加熱・加圧してプレスし、導
電性バンプ15a、15bの頭部をつぶし金属層18、
19との電気的接続をとって層間接続とし、かつプリプ
レグ16、17を硬化させる。
【0038】最後に、図2(b)に示すように、金属層
18、19をパターニングして必要なパターン18a、
18b、19a、19bを得る。なお、このパターン形
成も、広く用いられているエッチング加工を利用するこ
とができる。これにより、この実施形態では、4つの配
線層を有するプリント配線板を得る。
【0039】以上説明したように、層間接続となる導電
性物体は、台状の導電体14a、14bと導電性バンプ
15a、15bとの2層構造となる。よって、実効的
に、導電性バンプ15a、15bの高さが高くなり絶縁
層たるプリプレグ16、17をつき抜けるに十分な高さ
が得られる。
【0040】したがって、プリプレグ16、17に対す
る導電性バンプ15a、15bのつき抜けが十分とな
り、このあと積層される金属層18、19との電気的接
続が確実となるので、層間接続の信頼性を向上する。
【0041】なお、図1(d)における工程の変形例に
は、図3に示すものがある。図3は、台状の導電体14
a、14b上に導電性バンプ15c、15dを形成する
工程であって、図1(d)に示したものとは異なるもの
を模式的に示す断面図であり、すでに説明した要素には
同一番号を付してある。
【0042】この実施形態では、台状の導電体14a、
14bを覆うようにその上に導電性バンプ15c、15
dを形成する。このような導電性バンプ15c、15d
の形成も、Agペーストをスクリーン印刷することによ
りなすことができる。
【0043】このような導電性バンプ15c、15dを
形成することにしても、実効的に、導電性バンプ15
c、15d高さはより高く形成される。したがって、プ
リプレグ16、17に対する導電性バンプ15c、15
dのつき抜けが十分となり、このあと積層される金属層
18、19との電気的接続が確実となるので、層間接続
の信頼性を向上する。
【0044】なお、台状の導電体14a、14bに対す
る導電性バンプ15c、15dの位置合わせ精度を多少
ラフにすることができるという効果もある。
【0045】次に、本発明に係るプリプレグの実施形態
について図4を参照して説明する。同図は、本発明に係
るプリプレグの心材である繊維クロスを模式的に示す図
であり、(a)が平面図、(b)が拡大断面図である。
【0046】なお、このプリプレグは、上記に述べた実
施形態におけるプリプレグ16、17としても用いるこ
とができるが、また、上記で述べた実施形態において、
台状の導電体14a、14bを形成しないで、直接、パ
ターン12a、13a上に導電性バンプ15a、15b
を形成する場合に特に都合よく適用することができるも
のである。
【0047】この繊維クロスは、束状の繊維41を縦横
に打ち違えたクロスであって、その面に垂直な方向から
見たときに打ち違えられた束状の繊維のうち同方向で相
隣るもの同士の間の空隙幅が小さくなるようにしたもの
である。すなわち、面に垂直な方向から見たとき、繊維
が集中せず分散している。なお、繊維には、ガラス繊維
を用いることができる。
【0048】ここで、束状の繊維41は、1mmあたり
数十本(例えば50から70本)程度であり、束状の繊
維41あたりの繊維本数は200本程度である。
【0049】このような、プリプレグを絶縁層として用
いることにより、繊維が集中している場合に比べ、必要
な導電性バンプの高さは、10数パーセントから20数
パーセント低くすることが可能になった。これは、ほと
んどの部位が束状の繊維の交差した部位となるものの、
空隙を埋めるように分散化されており集中した束の交差
より微視的な繊維密度が低くなるからである。
【0050】なお、このような繊維クロスを心材に有す
るプリプレグでも、繊維本数自体は変化していないので
機械的強度が劣化することはない。また、一層のプリプ
レグとしては、必要に応じてこのような繊維クロスを複
数枚重ねて用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
層間接続部である柱状導体が、絶縁層を貫通する方向に
分離的に存在する2つの導電性物体を含むので、実効的
に高く形成され絶縁層をつき抜けるに十分な高さが得ら
れる。したがって、絶縁層に対するバンプのつき抜けが
十分となり、このあと積層される配線層との電気的接続
が確実となるので、層間接続の信頼性を向上する。
【0052】また、本発明に係るプリプレグは、心材で
あるクロスが、その面に垂直な方向から見たときに前記
打ち違えられた束状の繊維のうち同方向で相隣るもの同
士の間の空隙幅が前記束状の繊維の幅の半分以下となる
よう極力小さくされているので、面に垂直方向の繊維密
度の微視的な違いはほぼなくなり平準化する。したがっ
て、導電性バンプの頭部が絶縁層を十分にかつ平均して
つき抜けるようなプリプレグを得ることができるので、
プリント基板の層間接続の信頼性が向上され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント配線板の実施形態をその
プロセスフローととも模式的に示す断面図。
【図2】図1の続図であって本発明に係るプリント配線
板の実施形態をそのプロセスフローととも模式的に示す
断面図。
【図3】台状の導電体14a、14b上に導電性バンプ
15c、15dを形成する工程であって、図1(d)に
示したものとは異なるものを模式的に示す断面図。
【図4】本発明に係るプリプレグの心材である繊維クロ
スを模式的に示す図。
【図5】従来のプリプレグの繊維クロスを模式的に示す
図。
【符号の説明】
11 絶縁層 12、13、18、19 金属層 12a、12b、13a、13b、18a、18b、1
9a、19b パターン 14a、14b 台状の導体 15a、15b、15c、15d 導電性バンプ 16、17 プリプレグ 41 束状の繊維
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/40 H05K 3/40 K // C08L 101:00 C08L 101:00 (72)発明者 小熊 徹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 Fターム(参考) 4F072 AB11 AD23 AD45 AG03 AL13 5E317 AA24 BB01 BB11 CC60 CD31 GG11 5E346 AA43 CC04 CC09 CC10 CC32 CC39 DD12 DD13 EE09 FF24 HH07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層状の導体を有する2つの配線層と、前
    記2つの配線層を隔てる絶縁層と、前記絶縁層を貫通し
    前記2つの配線層の層状の導体を電気的接続する柱状導
    体とを有し、 前記柱状導体は、前記絶縁層を貫通する方向に分離的に
    存在する2つの導電性物体を含むことを特徴とするプリ
    ント配線板。
  2. 【請求項2】 導電体上に台状の導体を形成する工程
    と、 前記形成された台状の導体を土台にして円錐状の導電性
    バンプを形成する工程と、 前記形成された導電性バンプを貫通させて前記導電体に
    接する絶縁層を積層する工程と、 前記絶縁層の前記導電体と接触しない側の面上に前記貫
    通させられた導電性バンプに電気的導通する配線層を形
    成する工程とを有することを特徴とするプリント配線板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 束状の繊維を縦横に打ち違えたクロス
    と、前記クロスを心材として前記クロスに含浸する樹脂
    とを有し、 前記クロスは、その面に垂直な方向から見たときに前記
    打ち違えられた束状の繊維のうち同方向で相隣るもの同
    士の間の空隙幅が前記束状の繊維の幅の半分以下である
    ことを特徴とするプリプレグ。
  4. 【請求項4】 層状の導体を有する2つの配線層と、前
    記2つの配線層を隔てる絶縁層と、前記絶縁層を貫通し
    前記2つの配線層の層状の導体を電気的接続する柱状導
    体とを有し、 前記絶縁層は、請求項3記載のプリプレグであることを
    特徴とするプリント配線板。
  5. 【請求項5】 導電体上に導電性バンプを形成する工程
    と、 前記形成された導電性バンプを貫通させて前記導電体に
    接する絶縁層を積層する工程と、 前記絶縁層の前記導電体と接触しない側の面上に前記貫
    通させられた導電性バンプに電気的導通する配線層を形
    成する工程とを有し、 前記絶縁層は、請求項3記載のプリプレグであることを
    特徴とするプリント配線板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003098984A1 (fr) * 2002-05-21 2003-11-27 Daiwa Co., Ltd. Structure d'interconnexion entre couches et procede de fabrication associe
JP2010092937A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Dainippon Printing Co Ltd 導電性バンプ付き基板シート製造方法および多層プリント配線板製造方法
KR101109277B1 (ko) 2009-09-17 2012-01-30 삼성전기주식회사 인쇄회로기판의 제조방법

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