JP2002083043A - 診療サービスシステム - Google Patents

診療サービスシステム

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JP2002083043A
JP2002083043A JP2000271675A JP2000271675A JP2002083043A JP 2002083043 A JP2002083043 A JP 2002083043A JP 2000271675 A JP2000271675 A JP 2000271675A JP 2000271675 A JP2000271675 A JP 2000271675A JP 2002083043 A JP2002083043 A JP 2002083043A
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medical
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Koichiro Sugawara
浩一郎 菅原
Yoshiko Kanai
佳子 金井
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IRYO SYSTEMS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新患等に係わらず診療機関に診察に訪れる際
に診察時間を簡単に予約することのできる診療サービス
システムを実現すること。 【解決手段】 インターネット網101には、第1〜第
Nの診療機関1021〜102Nのそれぞれのコンピュー
タ端末1031〜103Nやサービス代行会社104のサ
ーバ105が接続されている。また、携帯電話網108
を介してユーザ1072の携帯電話機111が接続可能
になっている。診療機関102は診察の予約管理をサー
バ105に委託する。したがって、受診しようとするユ
ーザ1072はサーバ105にアクセスして特定の診療
機関102の受診日時を予約することができる。携帯電
話機111等の端末はサーバ105から診察や薬等の情
報を取得することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は病院あるいは医院等
の診療機関における患者の診察の予約等を行う診療サー
ビスシステムに係わり、特に新患、初診あるいは再診時
に好適な診療サービスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】病院、医院あるいは診療所(以下、単に
診療機関という。)で初めて診察を受けるためには、そ
の診療機関を直接訪れて診察を受ける者の氏名、病状等
の必要事項を所定の用紙に記入してこれを提出し、担当
の診療科目の他の患者と共に診察を受ける順番を待つと
いったことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような新患の場
合、できるだけ早く診察を受けたい事情があるときに
は、受付が開始する前のかなり早い時刻から受け付けの
ための列に並ぶといったことが行われている。これは、
たとえば早朝から受け付けが開始されても順番が遅くな
ると診察は午後になってからというような事態が発生す
る場合もあるからである。また、受け付けが終了して待
合室で待機した後に診察のために名前を呼ばれても、他
の患者と共にグループになって診療科目別の長椅子等に
腰掛けて診察の順番を待つ必要がある。この際には、同
じ診療科目であってもかぜをこじらせた人のように感染
が心配されるような人と狭い場所に比較的長時間隣り合
って待機しなければならない場合もある。
【0004】以上、新患の場合について説明したが、そ
の診療機関で他の科目をはじめて受ける初診や、同一の
病気について再度の診察を受ける再診の場合にも、診察
を受けることができるようになるまでに多くの時間を費
やす場合が多い。他の患者と長時間診察を待機するとき
の院内感染のおそれも同様である。
【0005】このような問題を解消するために、歯科等
の一部の科目では、診察時間を診療機関であるいは電話
によって予約できるシステムが普及している。しかしな
がら、このシステムでも複数の科目を有する診療機関で
は新患、初診および再診時には診察を受けるまでの事務
処理のために長時間待たされるのは同様である。更に診
察時間を予約できる場合でも、診療機関が開いている時
間帯でなければ電話等で予約を行うことができないとい
う問題があった。このため、休日や夜間等のように仕事
から解放され比較的自由な時間帯を利用して予約を行う
といったことができず、予約の手続きを取りにくいとい
う問題もあった。
【0006】そこで本発明の目的は、新患等に係わらず
診療機関に診察に訪れる際に診察時間を簡単に予約する
ことのできる診療サービスシステムを提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、診療機関に診察に訪
れる際に事前に診察に関連する各種の情報を取得するこ
とのできる診療サービスシステムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)受診する診療機関を特定して診療を希望する
日時を表わした予約データを入力する受診側端末と、
(ロ)診療機関ごとに診療の予約状況を記憶する予約状
況記憶手段と、(ハ)受診側端末から予約の要求があっ
たとき予約状況記憶手段を検索して予約の可能な日時を
判別する予約日時判別手段と、(ニ)この予約日時判別
手段の判別結果を使用して予約を行う日時を決定する予
約日時決定手段と、(ホ)この予約日時決定手段によっ
て決定した予約日時を受診側端末に通知する予約結果通
知手段と、(へ)予約状況記憶手段の内容を該当する診
療機関に通知する予約状況反映手段とを診療サービスシ
ステムに具備させる。
【0009】すなわち請求項1記載の発明では、診療機
関ごとに診療の予約状況を記憶する予約状況記憶手段を
用意しておき、受診側端末を使用して受診する診療機関
を特定して診療を希望する日時を表わした予約データを
入力したとき、予約日時判別手段によって予約状況記憶
手段を検索して予約の可能な日時を判別するようにして
いる。そして、予約日時決定手段によって判別結果を使
用して予約を行う日時を決定し、予約結果通知手段を使
用して決定した予約日時を受診側端末に通知するように
している。また予約状況記憶手段の内容は、予約状況反
映手段によって該当する診療機関に通知するようにして
いる。
【0010】このように請求項1記載の発明では、診療
機関とは独立した予約状況記憶手段を使用して予約を行
いその結果が診療機関に反映されるので、予約が迅速か
つ簡単に処理できるだけでなく、診療機関がこの予約状
況記憶手段を使用することで診療機関側の処理も簡略化
できる。またサービスシステムのメンテナンスや改良が
個々の診療機関に負担を掛けることなく行えるので、経
済的なシステムを構成することができる。
【0011】請求項2記載の発明では、(イ)受診する
診療機関を特定して診療を希望する日時を表わした予約
データを入力する受診側端末と、(ロ)診療機関ごとに
設けられ診療の予約状況を記憶する予約状況記憶手段
と、(ハ)受診側端末から予約データの入力があったと
き予約状況記憶手段にアクセスしてこれを検索しその日
時で予約が可能であるか否かを判別する予約日時判別手
段と、(ニ)この予約日時判別手段の判別結果を受診側
端末に通知する予約結果通知手段とを診療サービスシス
テムに具備させる。
【0012】すなわち請求項2記載の発明では、診療機
関側に診療の予約状況を記憶する予約状況記憶手段を用
意しておき、受診側端末を使用して受診する診療機関を
特定して診療を希望する日時を表わした予約データを入
力したときには、仲介役としての予約日時判別手段が予
約状況記憶手段にアクセスしてこれを検索しその日時で
予約が可能であるか否かを判別することにしている。こ
の判別結果は同じく仲介役としての予約結果通知手段に
よって受診側端末に通知される。
【0013】このように請求項2記載の発明では、診療
機関側にそれぞれ予約状況記憶手段を設けているので、
診療機関側ではその把握が容易である。しかも受診側端
末は予約日時判別手段が予約状況記憶手段にアクセスし
てくれるので手続き上容易である。判別結果は同じく仲
介役としての予約結果通知手段によって受診側端末に通
知されるので、同様に判別結果の受信も簡易に行うこと
ができる。しかもこのような仲介役(手段)が存在する
ことによって個々の診療機関側はシステムの管理運用を
自分で行う必要がなく、経済的なシステムを構成するこ
とができる。
【0014】請求項3記載の発明では、(イ)受診側端
末の位置を判別する位置判別手段と、(ロ)この位置判
別手段の判別結果を少なくとも使用してその予約端末を
所持する者の診療に地理的に便利な診療機関を検索する
診療機関検索手段とを請求項1または請求項2記載の診
療サービスシステムに更に具備させている。
【0015】すなわち請求項3記載の発明では、受診側
端末と診療機関の中間的な位置に存在する仲介役がある
ことによって、診療に地理的に便利な診療機関を診療機
関検索手段で検索することが可能になる。したがって、
不慣れな土地であっても診療機関の選定や予約を簡易に
行うことができる。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
診療サービスシステムで、(イ)予約状況記憶手段、予
約日時判別手段、予約日時決定手段および予約結果通知
手段はインターネット上の所定のサーバの一部として構
成されており、(ロ)受診側端末はこのサーバにアクセ
スした状態で予約状況記憶手段の内容を検索する検索手
段を具備することを特徴としている。
【0017】すなわち請求項4記載の発明では、請求項
1記載の診療サービスシステムを一例として具体的に構
成したものである。
【0018】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
診療サービスシステムで、受診側端末は予約データの入
力と時間的に呼応して予約結果通知手段からの予約結果
の通知を受けることを特徴としている。
【0019】すなわち請求項5記載の発明では、サーバ
側に予約状況記憶手段が備わっているので、予約データ
が入力された時点で予約結果を出すことができ、サーバ
側にアクセスした状態で予約結果を直ちに得ることがで
きる。
【0020】請求項6記載の発明では、請求項2記載の
診療サービスシステムで、(イ)予約日時判別手段、予
約日時決定手段および予約結果通知手段はインターネッ
ト上の所定のサーバの一部として構成されており、
(ロ)予約状況記憶手段は受診する診療機関の一部とし
て構成されていて、(ハ)受診側端末の予約データの入
力に対する予約結果通知手段の通知は電子メールで行わ
れることを特徴としている。
【0021】すなわち請求項6記載の発明では、請求項
2記載の診療サービスシステムを一例として具体的に構
成したものである。
【0022】請求項7記載の発明では、請求項4記載の
診療サービスシステムで、(イ)受診側端末は受診に関
する各種の情報を要求可能な構成となっており、(ロ)
所定のサーバは受診に関する各種情報を格納する情報格
納手段と、この情報格納手段から要求された情報を検索
してこれを受診側端末に返信する情報返信手段を具備す
ることを特徴としている。
【0023】すなわち請求項7記載の発明では、予約の
みでなく各種の情報を受診側端末を使用してサーバ側か
ら得ることができるようにしている。
【0024】請求項8記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の診療サービスシステムで、受診側端末は
無線電話端末であり、予約結果通知手段によって通知さ
れた予約結果を表示するディスプレイを具備することを
特徴としている。
【0025】すなわち請求項8記載の発明では、受診側
端末が一例として無線電話端末であることを示してい
る。無線電話端末であれば個人個人がこれを所有する場
合が多いので、診療の予約管理が容易である。また、予
約結果通知手段によって通知された予約結果を表示する
ディスプレイを備えているので、内容の確認を端末自体
で容易に行うことができる。
【0026】請求項9記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の診療サービスシステムで、予約状況記憶
手段で予約できる日時の枠とは別に各診療機関が受診側
端末を介さずに独自に予約できる日時の枠を設定可能で
あることを特徴としている。
【0027】すなわち請求項9記載の発明では、予約状
況記憶手段で予約できる日時の枠とは別に各診療機関が
受診側端末を介さずに独自に予約できる日時の枠を設定
できることにしている。すなわち、受診側端末をそのと
き所持していなかったり元々所持していない者であって
も、たとえば診療機関に直接来院しても予約を可能にし
ている。
【0028】請求項10記載の発明では、請求項9記載
の診療サービスシステムで、予約状況記憶手段で予約で
きる日時の枠とは別に各診療機関が前記受診側端末を介
さずに独自に予約できる日時の枠の割合は、診療の開始
される時間までの残り時間等の所定の要因により可変可
能であることを特徴としている。
【0029】すなわち請求項10記載の発明では、予約
状況記憶手段で予約できる日時の枠とは別に各診療機関
が受診側端末を介さずに独自に予約できる日時の枠の割
合を可変できるようにすることで、たとえばインターネ
ットを介した予約の方に十分枠が残っているようなとき
には直接来院して診療する者のために枠を割くことがで
きる。
【0030】請求項11記載の発明では、請求項1また
は請求項2記載の診療サービスシステムで、(イ)受診
側端末の予約が履行されなかったときこれを記憶する不
履行端末記憶手段と、(ロ)この不履行端末記憶手段に
記憶された端末に対して所定のサービスを制限するサー
ビス制限手段とを更に具備することを特徴としている。
【0031】すなわち請求項11記載の発明では、不履
行端末記憶手段を用いることで受診側端末の予約が履行
されなかったときこれを記憶しておき、この記憶された
端末に対して予約等の所定のサービスを制限することに
して、予約だけして受診に現れない者の発生を最小限に
してシステムの運用を確実に行えるようにしている。
【0032】
【発明の実施の形態】
【0033】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0034】図1は本発明の一実施例における診療サー
ビスシステムの概要を表わしたものである。この診療サ
ービスシステム100は、インターネット網101とこ
れに接続された各種のネットワークを利用するシステム
となっている。すなわち、インターネット網101には
第1〜第Nの診療機関1021〜102Nのそれぞれのコ
ンピュータ端末1031〜103Nが接続されており、同
じくインターネット網101に接続されたサービス代行
会社104のサーバ105を介して所定のサービスを受
けるようになっている。インターネット網101には一
般のコンピュータ端末106が接続されており、ユーザ
1071がこれを操作できるだけでなく、携帯電話網1
08も接続されている。携帯電話網108には、基地局
109を介してユーザ1072の携帯電話機111が接
続可能になっている。また、インターネット網101に
はCATV(cable television)網112も接続されて
いる。CATV網112にはゲーム端末114が接続さ
れており、ユーザ1073がこれを操作できるようにな
っている。
【0035】このような診療サービスシステム100
で、これらユーザ1071〜1073がインターネットに
接続できる環境にあるとする。この場合には、サービス
代行会社104にアクセスすることで、これとサービス
の提供について契約を行った診療機関としての第1〜第
Nの診療機関1021〜102Nのサービスをサービス代
行会社104を通じて受けることができる。
【0036】なお、図ではインターネット網101にゲ
ーム端末114が接続されていないが、その種類によっ
ては図示しないモデム等を介してこれに接続できること
は当然である。また、同様にCATV網112にもコン
ピュータ端末を接続することができる。更に、図には示
していないが有線放送網等の他の有線あるいは無線のネ
ットワークを介してもインターネット網101に接続す
ることができ、この場合にはこれらのユーザも、以下に
詳細に説明するこの診療サービスシステム100の利益
を享受することができる。
【0037】本実施例では、携帯電話機111等の端末
を使用して医療に関する情報を通信したときのプライバ
シを保護するために、たとえば携帯電話機111とイン
ターネット網101の間や、インターネット網101と
サーバ105の間では暗号化通信を行うようになってい
る。ただし暗号化通信自体に本発明独特の技術を使用す
るものではないので、その説明は省略する。
【0038】図2は、本実施例の診療サービスシステム
の基本概念を表わしたものである。診療機関102はサ
ービス代行会社104と個別に医療サービスについての
契約121を締結する。図1に示した各端末のユーザ1
07は、診療機関102で受診行為122を行う際にサ
ービス代行会社104を利用すると所定のサービス12
3を受けることができる。また、診療機関102もこれ
ら各端末のユーザ107の受診行為122に対して同様
に所定のサービス123を受けることができる。
【0039】サービス代行会社104の提供するサービ
ス123は、たとえば次のようなものである。 (1)予約手続きの代行 (2)状況報告 (3)医療機関案内 (4)患者向けサービス
【0040】まず、(1)予約手続きの代行とは、新
患、初診および再診についてのインターネット網101
経由による予約手続きを代行することをいう。具体的に
は、診療機関102を指定してユーザ107から携帯電
話機111等の端末を使用して診察予約の要求がある
と、サービス代行会社のサーバ105は診察予約として
空いている時間枠をこの端末側に表示する。そして、ユ
ーザ107の希望する時間枠が予約のために指定された
ら、これに対する予約番号を発行する。ユーザ107
は、予約した時間に診療機関102に出向いて、この予
約番号を受付に示すことで診察を受けることができる。
ユーザ107は、また携帯電話機111等の端末を使用
して、一度行った診療予約の内容の確認や変更を行うこ
ともできる。
【0041】(2)状況報告とは、予約状況がどのよう
になっているかとか、当日の診察状況の進み具合の問い
合わせに対する報告をいう。ユーザ107が予約を変更
したい場合には、予約状況を見て判断することができ
る。また、診療機関102自体もこれを見て各医者のス
ケジュールを管理することができる。更に、診療機関1
02が従来通り窓口で来院を指示する患者とサービス代
行会社104に管理を委託している患者のそれぞれにつ
いて人数の割り当てを行っているような場合には、サー
ビス代行会社104側の予約状況を見ながらこれらの割
り当ての比率を適宜変更することもできる。
【0042】(3)医療機関案内とは、その診療機関1
02の宣伝も含めたユーザ107に対する情報の提供を
いう。具体的には診察科目や担当医の紹介を行ったり、
診察科目ごとあるいは担当医ごとの診療日を案内した
り、インターネットによる予約手続き等の方法(アクセ
ス方法)を紹介する。また、診療機関102の宣伝とし
ては検査用の特殊な装置が備えられているとか、駅から
近いとか、ある先生の研究した治療法を実施していると
いうようなものを一例として挙げることができる。
【0043】(4)患者向けサービスとは、医師の処方
した薬のそれぞれについて薬効や副作用、同時に飲まな
い方が好ましい薬の名称や、診察や入院の際の注意事項
等の各種の情報が示される。また、診療機関102への
行き方や地図を表示してもよい。
【0044】以下、説明を簡略に行うために、図1に示
す携帯電話機111のユーザ107 2がこの診療サービ
スシステムを利用する場合に限定して、システムの運用
の実際を説明する。
【0045】図3は、システムの運用を行う際の携帯電
話機の動作の概要を表わしたものである。携帯電話機1
11のユーザ1072がURL(Uniform Resource Loca
tor)を直接入力するか、予め設定されたメニュー項目
を選択することでそのURLの入力が間接的に行われて
図1に示したサーバ105へアクセスが行われる(ステ
ップS141:Y)。これにより、診療機関102選択
のためのメニューを表示するデータがサーバ105から
携帯電話機111に送信されて、その図示しない表示画
面に診療機関102を選択するためのメニュー画面が表
示される(ステップS142)。
【0046】診療機関102の選択は各種の手法で行う
ことができる。たとえば携帯電話機111は基地局10
9との関係でどの地域にいるかを判別することができる
ので、その地域情報から大まかに診療機関102を選択
し、その中からユーザ107 2の希望するものを選定す
ることができる。GPS(Global Positioning Syste
m)を用いることもできる。なお、コンピュータ端末1
06のように固定式の電話を使用している場合でも、そ
の電話番号と地域とに関連がある場合が多く、その場合
には端末の図示しないモデム(変復調装置)に設定され
ている電話番号から地域を検索して診療機関102選択
のためのデータを作成することができる。
【0047】もちろん、すでに診療機関102を決めて
いるような場合には、名称で検索しその診療機関102
を選択することが可能である。また、大学診療機関10
2や、市町村が経営する診療機関102や、個人が経営
する診療機関102を選択するとか、ベッド数で選択す
るといったような分類で篩い分けながら診療機関102
を選択することも可能である。もちろんこれらは、図2
で示したようにサービス代行会社104と契約を行って
いる診療機関102に限られることになる。
【0048】今、総合診療機関102としての第1の診
療機関1021に着目することにする。第1の診療機関
1021が選択されると(ステップS143:Y)、第
1の診療機関1021のメニュー画面が携帯電話機の表
示画面に表示される(ステップS144)。これに対し
て他の診療機関102が選択されたり、診療機関102
の選択が中止されたようにこれ以外の処理が選択された
場合には(ステップS145:Y)、その指定された作
業が実行されることになる(ステップS146)。
【0049】第1の診療機関1021のメニュー画面で
ユーザ1072は、診療機関102の診察を予約する予
約モードの他に、図2に関連して説明したようなその他
のサービスを受けるための幾つかのモードを選択するこ
とができる。ユーザ1072が予約モードを選択した場
合には(ステップS147:Y)、後に詳細に説明する
予約モードが実行される(ステップS148)。これに
対して他のモードが選択されたときは(ステップS14
9:Y)、選択されたそのモードが実行される(ステッ
プS150)。
【0050】以上と異なりユーザ1072が第1の診療
機関1021の選択を終了させたときには(ステップS
151:Y)、ステップS142に戻り診療機関102
を選択するためのメニュー画面に戻る。そしてこのメニ
ュー画面で図示しない終了を指示する項目が選択された
ときにはサーバ105に対するアクセス自体が終了する
ことになる(ステップS146)。
【0051】図4は、ステップS148で予約モードが
実行され、更に新患、初診および再診の中から初診を選
択したときの携帯電話機に表示されるメニュー画面の内
容を表わしたものである。携帯電話機111の表示画面
171には、「A診療機関102初診予約メニュー」と
いうタイトルの下に、「内科」、「外科」、……と
いうような第1の診療機関1021の診療科目の一覧が
表示される。この表示制御は、以下に展開される表示制
御と同様に、サーバ105の提供する第1の診療機関1
021のホームページの各ページをユーザ1072が順次
選択していき、サーバ105側ではこれに応じて対応す
るファイルを逐次、携帯電話機111側に送出すること
によって実現する。これについては、ホームページの通
常の閲覧処理と同様である。
【0052】図5は、図4に示した表示状態でユーザが
「内科」を選択したときの表示画面の一例を表わした
ものである。サーバ105側では選択された科目(この
場合には内科)についての予約状況をたとえば1週間単
位で表示画面171に表示する。予約状況は「翌週」ボ
タンを選択することで順次先の予約まで見ていくことが
でき、「前週」ボタンを選択することで前に選択した週
に表示を戻すことができる。このようにして、予約の空
きがあるときでユーザ1072側の都合のよい日を選択
することができる。これは、後で説明するように本実施
例ではサーバ105側が第1の診療機関1021の診察
の予約について、少なくとも委託を受けた日時について
主導権を握っているからである。
【0053】図6は、図5に示した表示状態でユーザが
「7/19」を選択したときの表示画面の一例を表わし
たものである。表示画面171には予約に空きがあると
表示した該当日の時間帯ごとの予約状況が表示される。
ここで三角印で示した時間帯は予約が満員にはなってい
ないが残りが少ないことを示しており、丸印は満杯にな
っていることを示している。また、。ハイフン(−)で
示した時間帯は予約に十分空きがあることを示してい
る。予約は先着順に行うので、三角印で示した時間帯を
希望するのであれば、時間をあまり置かずに決める必要
がある。ここではユーザ1072が7月19日の9時か
ら10時の時間帯を指定している。
【0054】図7は、初診についての日時の指定が終了
した段階で携帯電話機の表示画面に表示される内容を表
わしたものである。携帯電話機の表示画面171には、
ユーザ1072の氏名を入力させるための指示が表示さ
れる。これは、携帯電話機111の所有者でない者が本
人に成りすましてこれを操作し、この例では第1の診療
機関1021に予約を入れる可能性を否定できないから
である。ユーザ1072が名前を図7のように入力して
「決定」ボタンを押すと、サーバ105内で日時と診療
科目、名前の組が登録され、予約が確定することにな
る。
【0055】図8は、予約処理として取り得る手法を示
したものである。本実施例では携帯電話機111(図1
参照)からサーバ105にアクセスする場合を考慮し
て、短時間に応答が完了するようにしている。このた
め、予約申込みデータ161がサーバ105に送られる
と、第1の診療機関1021のコンピュータ端末1031
を介することなく直ちにサーバ105に付属したデータ
ベース162のアクセスが行われ、データ処理が行われ
る。この結果、携帯電話機111がサイトに接続された
そのままの状態で予約結果163が通知され、予約処理
が完了する。
【0056】第1の診療機関1021のコンピュータ端
末1031は、診療の進行に応じてサーバ105にアク
セスし、状況を報告すると共に予約の状況を把握するこ
とができる。すなわち、データベース162をサーバ1
05側に配置することで第1の診療機関1021のコン
ピュータ端末1031の負荷を軽減することができると
共に、システムの変更に柔軟に対処することが可能にな
る。
【0057】ただし、診療機関102によってはデータ
ベース162を自分の端末側に配置することを希望する
場合がある。このような 場合にはサーバ105とコン
ピュータ端末103との間の通信が必要となり、携帯電
話機111に直ちに結果を通知できない可能性がある。
そこで後者の場合には、電子メールによる予約結果16
4がサーバ105から携帯電話機111に通知されるよ
うになっている。この場合には携帯電話機111側は、
予約の要求を行った時点で通信を終了させ、電子メール
を待機する。予約の内容が電子メールという形で受信さ
れるので、ユーザ1072がその内容を後で確認しやす
いという利点もある。
【0058】図9は、サイトに接続した状態で予約番号
を得る最初のケースの処理の流れを具体的に表わしたも
のである。まず、ステップS171で携帯電話機111
からサーバ105に予約の要求がある。サーバ105は
図示しないCPU(中央処理装置)を備えており、同じ
く図示しない記憶媒体に格納されたプログラムによって
予約受付番号発行までの制御を実行するようになってい
る。CPUは携帯電話機111による要求に基づいて予
約が可能であるかどうかをデータベース162内の次に
説明する予約管理テーブルを用いて判別する(ステップ
S172)。そして、ユーザ1072の希望する日時に
空きがあれば、予約枠を確保する(ステップS17
3)。
【0059】図10は、予約管理テーブルを用いた予約
枠の確保の様子を示したものである。予約管理テーブル
191には、1週間単位で1時間ごとに予約の登録がで
きるようになっている。この例では、朝の9時から10
時までの分が主として示されており、この時間帯に5つ
の診療の予約を受け付けるようになっている。19日の
水曜日は5つの予約枠の3つが空いている。予約状況の
表示に対してたとえばこの時間帯192の指定がある
と、予約枠193が空き領域の1つに設定される。予約
枠193が設定されると、これが解除されない限り、他
からのその領域に対する予約のアクセスが拒否されるよ
うになっている。
【0060】図9に戻って説明を続ける。ステップS1
73で予約枠193が確保されたら、予約番号が発行さ
れる(ステップS174)。そして、予約管理テーブル
191に予約の登録が行われる(ステップS175)。
サーバ105はこの予約内容に所定のメッセージを添え
た予約受付メッセージを作成し(ステップS176)、
これを携帯電話機111に送信する(ステップS17
7)。
【0061】図11は、このとき携帯電話機に表示され
る表示画面の一例を表わしたものである。携帯電話機1
11の表示画面171には、予約受付の確認として診療
機関102名、科目、予約日時および予約番号が表示さ
れている。予約番号を予約した日にその診療機関102
の窓口に持っていけば、予約した時間での診察が可能に
なる。
【0062】サーバ105は、ステップS177で予約
受付メッセージを送信したら、この予約状況の変化をコ
ンピュータ端末1031側に反映させる(図9ステップ
S178)。これには前記したようにコンピュータ端末
1031側からのアクセスが行われてもよいし、予約が
完了するたびにサーバ105側からコンピュータ端末1
031側に最新のデータが送信されるようになっていて
もよい。
【0063】図12は、サーバにおける予約番号発行処
理の流れを示したものである。図9のステップS173
で予約枠193が確保されたら、CPUは図示しないR
AMの予約管理領域201をアクセスして該当日の時間
帯の未使用の最も若い番号を読み出して、これを予約番
号とし、予約番号を発行する(ステップS211)。そ
して、この予約番号を予約管理テーブル191の予約枠
に転記する(ステップS212)。次に、携帯電話機1
11からユーザ1072が入力した氏名、電話番号等の
予約申込みデータを予約管理領域201の該当箇所に転
記する(ステップS213)。このとき、書き込みの行
われた日時も記録する。
【0064】図13は、サーバの行う予約についての前
日の確認処理の流れを表わしたものである。サーバ10
5(図1)のCPUは、前記した予約管理領域201に
ある次の診療日についての未確認の予約の読出処理を行
う(ステップS231)。そしてそのような未確認のデ
ータが存在したら(ステップS232:Y)、予め用意
した合成音のデータを使用してその未確認の予約の携帯
電話機111に通知を行う(ステップS233)。この
通知は、たとえば「予約が当日OK(可)であれば
“1”を、OKでなければ“0”を、それぞれ以外の場
合には“♯”を押してください。」というような予約の
可否を携帯電話機111側が操作キー(図示せず)の押
下で応答するようなものとなっている。
【0065】この応答で当日の予約について本人の確認
が取れた場合には(ステップS234:Y)、予約管理
領域201(図12)の「確認状態」という項目に初期
的に記入されている「未確認」というデータを「当日確
認」というデータ内容に変更する(ステップS23
5)。そして、前日の確認処理についてタイムアウトに
ならない限り(ステップS236:N)、すなわちたと
えば前日の夜12時に到達するまでは、ステップS23
1の処理に戻ることになる。タイムアウトの時間は、深
夜の携帯電話機111に対する通知が迷惑であるという
環境では、たとえば夜9時というようにシステム的に適
宜変更が可能である。
【0066】ステップS233の通知で携帯電話機11
1のユーザ1072が当日の診察を都合により取り消す
旨の当日不可を回答してきた場合には(ステップS23
4:N、ステップS237:Y)、その予約の取り消し
または変更を行う(ステップS238)。予約の取り消
しを行う場合には、予約管理領域201の該当する予約
番号のデータ自体が削除されることになる。予約の変更
が行われる場合には、図示しない変更処理によって変更
された後の日時のデータが予約管理領域201に書き込
まれることになり、元の予約番号のデータは削除される
ことになる。
【0067】ユーザ1072がステップS233の音声
通知に対して“♯”を押してきたり一定時間内に何の応
答も返してこなかった場合、あるいは電話そのものが通
じなかったような場合には(ステップS237:N)、
タイムアウトにならない限り(ステップS236:
N)、ステップS231の処理に戻る。すなわち未決の
データについては少なくとも所定の時間経過後に再度ス
テップS231で同様の確認処理が開始される。ステッ
プS236でタイムアウトになると(Y)、それまで応
答のなかった予約のデータについて予約の取り消しと、
電子メールでその旨の通知が自動的に発行されて(ステ
ップS239)、前日における確認処理が終了する。な
お、システムによってはこのような確認処理を2日前等
の更に前の日に行ってもよいし、1週間前と前日という
ように日を改めて複数回行うようにしてもよい。
【0068】図14は、図13で説明した前日の確認に
加えて当日の診療の行われる時間帯の確認処理の流れを
表わしたものである。本実施例の診療サービスシステム
は携帯電話機111等の端末を使用して予約処理を行う
ので、たとえば携帯電話機111の本来のユーザ107
2以外の者が本人の“成りすまし”によっていたずらで
予約を行ったり、痴呆性患者のように予約を行ってもそ
の事実を忘れて幾つも予約を入れてしまうといった可能
性がある。また仕事上の都合等によって予約日だけでな
く予約の時間帯を変更しなければならなくなる場合もあ
る。これらについて確認を確実に行わないと、診療機関
102側は予約がいっぱいになっても診療が行われない
時間帯が幾つも発生するといった事態が生じかねない。
そこで本実施例では当日にも確認処理を行うようにして
いる。
【0069】すなわちサーバ105(図1)のCPU
は、前記した予約管理領域201にある当日の2時間前
から1時間前までの「未確認」となっている予約の読み
出しの処理行う(ステップS251)。そしてそのよう
なデータがあった場合には1つ取り出して(ステップS
252:Y)、合成音声を使用して携帯電話機111側
に通知する(ステップS253)。その要領は図13で
説明したものと基本的に同じである。
【0070】この結果、ユーザ1072から当日の時間
帯がOKである旨の応答を得られた場合には(ステップ
S254:Y)、予約管理領域201にある当日の時間
帯の「未確認」状態を「時間帯確認」に書き改める(ス
テップS255)。これに対して当日の時間帯に診療機
関102に出かけることが不可能であるとの応答が返っ
てきた場合には(ステップS254:N、ステップS2
56:Y)、その予約の取り消しまたは変更を行う(ス
テップS257)。これは図13のステップS238と
基本的に同一である。
【0071】以上以外の応答があった場合あるいは応答
がなかったり電話そのものが通じなかったような場合に
は(ステップS256:N)、タイムアウトであるかど
うかを判別する(ステップS258)。本実施例では当
日の2時間前から1時間前までの確認処理を行っている
ので、タイムアウトはたとえば予約の時間帯の開始の1
時間前に設定することができる。タイムアウトでなけれ
ば(N)、再びステップS251の処理が開始されその
ユーザ1072のデータが読み出された時点で同様の確
認処理が行われることになる。これに対して、その読み
出したユーザ1072のデータの処理がタイムアウトに
なった場合には、応答のなかった予約について予約管理
領域201から削除して予約の取り消しを行うと共に、
電子メールでその旨の通知を本人に対して行うことにな
る(ステップS259)。
【0072】図15は、サーバによる予約不履行者の管
理手順を表わしたものである。本実施例の診療サービス
システムは図1からも了解されるようにサービス代行会
社104が第1〜第Nの診療機関1021〜102Nとい
った複数の診療機関102と契約している。したがっ
て、ある診療機関102で予約を行ったのに何らの連絡
なくその時間に診察に来ない等の予約不履行が発生した
場合には、その診療機関102だけでなくこれを含めた
すべての診療機関1021〜102Nの予約に制限を加え
ることにして、善良な予約者ができるだけ予約枠を確保
できるようにしている。このために、来院しなかったユ
ーザ107については何らかの手段でその診療機関10
2からサービス代行会社104に通知が行ったり、ある
いはサービス代行会社104が定期的にこのような実態
を第1〜第Nの診療機関1021〜102Nに伺うことに
している。
【0073】サービス代行会社104は自身のCPUを
使用して、予約してそれに対する確認処理(図13、図
14)に応答しなかったユーザ107をピックアップし
て(ステップS271:Y)、そのユーザ107の携帯
電話機111からの再予約をt1期間(たとえば3ヶ
月)停止するように設定する(ステップS272)。そ
して設定内容を第1〜第Nの診療機関1021〜102N
に共通して反映させるようにこれらの診療機関102の
データ領域にペナルティ用のデータを格納する(ステッ
プS273)。
【0074】同様に予約を取り消してそのままその診療
機関での診療が行われずに終了した場合には(ステップ
S274)、そのユーザ107の携帯電話機111から
の再予約をt2期間(たとえば2ヶ月)停止するように
設定する(ステップS275)。そして設定内容を第1
〜第Nの診療機関1021〜102Nに共通して反映させ
るようにこれらの診療機関102のデータ領域にペナル
ティ用のデータを格納する(ステップS273)。ま
た、予約をしたのに通告なくその予約時間帯に来院せず
他の時間帯に来院したような場合には(ステップS27
6:Y)、そのユーザ107の携帯電話機111からの
再予約をt3期間(たとえば1ヶ月)停止するように設
定する(ステップS277)。そして設定内容を第1〜
第Nの診療機関1021〜102Nに共通して反映させる
ようにこれらの診療機関102のデータ領域にペナルテ
ィ用のデータを格納する(ステップS273)。t2
間等の期間は任意に設定可能であり、またどれが1番長
いか等も自由に設定することができる。このようなペナ
ルティ処理にもかかわらず幾度も問題を起こしたユーザ
107については、従来の通りの直接来院して診察を待
つという処理を無制限に採用するしかないように設定を
行うことも可能である。
【0075】図16は、以上と異なり携帯電話機から予
約を行って電子メールで返事をもらう形式を選択した場
合の処理の流れを表わしたものである。サービス代行会
社のサーバ105は、ユーザ1072から予約の依頼の
みを受け付けて、その結果を電子メールで返事するとい
った手法を採用することができる。このような手法はユ
ーザ1072の通信料金を抑えるのに有効であり、また
サーバ105が診療機関102側に設けられている場合
のように結果を得るまでの時間が比較的掛かる場合に特
に有効である。
【0076】この場合、予約を行うユーザ1072は自
分の氏名、電話番号および電子メールのアドレスを携帯
電話機111から入力して(ステップS291)、この
時点で携帯電話機111に表示されるメニュー画面(図
示せず)から診察科目を選択する(ステップS29
2)。そして、診察日時および時間帯の指定を行う(ス
テップS293)。この予約の時点では希望が満たされ
るか分からないので、ユーザ1072は第1希望の診察
日時および時間帯の指定と、第2希望の診察日時および
時間帯の指定を行うことができる。この後、ユーザ10
2は入力した内容で送信が可能かどうかをチェックし
て(ステップS294)、入力内容に訂正を行う場合に
はステップS291からの処理に戻ることになる。入力
内容に訂正がない場合には(ステップS294:N)、
入力した予約の日時の内容が送信され(ステップS29
5)、仮の予約が成立することになる。
【0077】図17は、携帯電話機がサイトに接続され
ていない状態で予約が行われた際の結果を記した電子メ
ールの送信までの処理の流れを示したものである。サー
ビス代行会社のサーバ105は、電子メールで結果を通
知するようにした予約についての受信が行われるのを待
機している(ステップS211)。そして、いずれかの
携帯電話機111から予約が送られてくると、対応する
診療機関102のサーバ(図示せず)と通信を行って第
1の希望の日時で予約枠が確保されるかどうかを判別す
る(ステップS212)。予約が確保されることが判明
した場合には(Y)、第1希望の予約が確保された旨の
定型文によるメール文が自動作成される(ステップS2
13)。このメール文には予約の受付番号が組み込まれ
ている。その電子メールは携帯電話機111のユーザ1
072の電子メールアドレスに送信される(ステップS
214)。
【0078】これに対して、ステップS212で第1希
望の予約枠が確保されず、第2希望の予約枠が確保され
た場合には(ステップS212:N、ステップS21
5:Y)、第2希望の予約が確保された旨の定型文によ
るメール文が自動作成される(ステップS216)。こ
のメール文には予約の受付番号が組み込まれている。そ
の電子メールは携帯電話機111のユーザ1072の電
子メールアドレスに送信される(ステップS214)。
【0079】以上と異なり、第1希望の予約も第2希望
の予約も確保されなかった場合には(ステップS21
5:N)、予約が取れなかった旨と、携帯電話機のユー
ザ1072に対して他の日時の予約を依頼する旨を示し
たメール文が自動作成される(ステップS217)。そ
してその電子メールが携帯電話機のユーザ1072の電
子メールアドレスに送信されることになる(ステップS
214)。
【0080】図18は、携帯電話機等の端末で予約を行
った者が来院した際の診療機関側の処理を表わしたもの
である。ユーザ1072は診療機関102の受付に予約
番号と予約申込みデータを示す(ステップS231)。
予約時に発行した予約番号のみを示すと別人が間違って
診察されることになるおそれがあるので、氏名や電話番
号等を記した予約申込みデータも同時に示すことにして
いる。
【0081】診療機関102側では該当する予約番号が
存在するかどうかをチェックすると共に、その予約番号
が当日のその時間に存在する場合にはこれをキーとして
予約申込みデータが一致するかどうかを判別する(ステ
ップS232)。そして一致する場合には初診のための
診察券241を発行する(ステップS233)。この診
察券241には診察を受けるユーザ1072の氏名等の
必要なデータが記されている。ユーザ1072はこの診
察券を使用して受診することになる(ステップS23
4)。すなわち、診療機関102側は予約時の情報をサ
ーバ105から取得するので、必要なデータのかなりの
部分の入力を省略することができ、省力化が可能なだけ
でなく転記ミスの発生も防止あるいは減少させることが
できる。
【0082】以上、初診の場合を携帯電話機のユーザ1
072を例にとって説明したが、新患および再診の場合
にも入力するデータの範囲等に若干相違があるものの、
同様のシステムとして処理させることができる。
【0083】なお、予約管理テーブル191が診療機関
102自体に備えられている場合にはどの程度の予約枠
をサービス代行会社104側に割り当てるかを診療機関
102自体の意思で簡単に行うことができる。予約管理
テーブル191がサービス代行会社104側にある場合
であっても、診療機関102側がサービス代行会社10
4に委託してもよい量を予約可能な枠としてサービス代
行会社104側に放出するようにすることで、診療機関
102に直接来院して予約する者との割合を調整するこ
とができる。このような予約枠の調整は、サービス代行
会社104という外の機関の活用割合をこまめに調整す
ることで、診療機関102の診療の効率化を図ることが
できると共に、診療の進みや遅れといった時間の誤差も
予約枠の加減によって調整することが可能になる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、診療機関とは独立した予約状況記憶手段を使
用して予約を行いその結果が診療機関に反映されるの
で、予約が迅速かつ簡単に処理できるだけでなく、診療
機関がこの予約状況記憶手段を使用することで診療機関
側の処理も簡略化できる。またサービスシステムのメン
テナンスや改良が個々の診療機関に負担を掛けることな
く行えるので、経済的なシステムを構成することができ
る。
【0085】また請求項2記載の発明によれば、診療機
関側にそれぞれ予約状況記憶手段を設けているので、診
療機関側では予約の把握が容易である。しかも受診側端
末は予約日時判別手段が予約状況記憶手段にアクセスし
てくれるので手続き上容易である。また、判別結果は同
じく仲介役としての予約結果通知手段によって受診側端
末に通知されるので、同様に判別結果の受信も簡易に行
うことができる。しかもこのような仲介役(手段)が存
在することによって個々の診療機関側はシステムの管理
運用を自分で行う必要がなく、経済的なシステムを構成
することができる。
【0086】更に請求項3記載の発明によれば、受診側
端末と診療機関の中間的な位置に存在する仲介役がある
ことによって、診察に地理的に便利な診療機関を診療機
関検索手段で検索することが可能になる。したがって、
不慣れな土地であっても診察機関の選定や予約を簡易に
行うことができる。また、本発明のようなサービスを行
っている医療機関がこの仲介役によってより多くの予約
を確保することができることになる。
【0087】また請求項4および請求項6記載の発明に
よれば、インターネット上の所定のサーバが仲介役とな
って診療機関の予約を行うので、インターネットに接続
できる端末であればどこからでも希望する診療機関の予
約を行うことができる。
【0088】更に請求項5記載の発明によれば、サーバ
側に予約状況記憶手段が備わっているので、予約データ
が入力された時点で予約結果を出すことができ、サーバ
側にアクセスした状態で予約結果を直ちに得ることがで
きる。
【0089】また、請求項7記載の発明によれば、予約
のみでなく各種の情報を受診側端末を使用してサーバ側
から得ることができるので、たとえば薬の副作用等の知
識を簡単に得ることができ個人の健康の総合管理に役立
つことになる。
【0090】更に請求項8記載の発明によれば、受診側
端末が無線電話端末であれば個人個人がこれを所有する
場合が多いので、個人的なデータの入力を既存のデータ
を転用することで省略することができ、入力操作が容易
になる。また、診療機関側もテキストデータ等を通信に
より取得できるので診察の予約管理が容易である。ま
た、無線電話端末は予約結果通知手段によって通知され
た予約結果を表示するディスプレイを備えているので、
内容の確認を端末自体で容易に行うことができる。
【0091】更に請求項9記載の発明によれば、予約状
況記憶手段で予約できる日時の枠とは別に各診療機関が
受診側端末を介さずに独自に予約できる日時の枠を設定
できることにしているので、たとえば診療機関に直接来
院しても予約が可能であり、端末の操作を得意としない
者であっても従来と同様な診察が可能になる。
【0092】また請求項10記載の発明によれば、予約
状況記憶手段で予約できる日時の枠とは別に各診療機関
が受診側端末を介さずに独自に予約できる日時の枠の割
合を可変できるようにしているので、たとえばインター
ネットを介した予約の方に十分枠が残っているようなと
きには直接来院して診察する者のためにこれらの予約枠
の一部または全部を割くといった調整が可能になり、診
療機関の稼働率を高めることができる。
【0093】更に請求項11記載の発明によれば、不履
行端末記憶手段を用いることで受診側端末の予約が履行
されなかったときこれを記憶しておき、この記憶された
端末に対して予約等の所定のサービスを制限することに
して、予約だけして受診に現れない者の発生を最小限に
してシステムの運用を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における診療サービスシステ
ムの概要を表わしたシステム構成図である。
【図2】本実施例の診療サービスシステムの基本概念を
表わした説明図である。
【図3】システムの運用を行う際の携帯電話機の動作の
概要を表わした流れ図である。
【図4】予約モードが実行され初診が選択されたときの
携帯電話機に表示されるメニュー画面の内容を表わした
平面図である。
【図5】本実施例でユーザが「内科」を選択したとき
の表示画面の一例を表わした平面図である。
【図6】図5に示した表示状態でユーザが「7/19」
を選択したときの表示画面の一例を表わした平面図であ
る。
【図7】本実施例で初診についての日時の指定が終了し
た段階で携帯電話機の表示画面に表示される内容を表わ
した平面図である。
【図8】本実施例で予約処理の様子を示した説明図であ
る。
【図9】本実施例でサイトに接続した状態で予約番号を
得る最初のケースの処理の流れを具体的に表わした説明
図である。
【図10】本実施例で予約管理テーブルを用いた予約枠
の確保の様子を示した説明図である。
【図11】本実施例で予約番号が発行されたときに携帯
電話機に表示される表示画面の一例を表わした平面図で
ある。
【図12】本実施例でサーバにおける予約番号発行処理
の流れを示した説明図である。
【図13】本実施例でサーバの行う予約についての前日
の確認処理の流れを表わした流れ図である。
【図14】本実施例でサーバの行う当日の診療の行われ
る時間帯の確認処理の流れを表わした流れ図である。
【図15】本実施例におけるサーバによる予約不履行者
の管理手順を表わした流れ図である。
【図16】携帯電話機から予約を行って電子メールで返
事をもらう形式を選択した場合の携帯電話機側の処理の
流れを表わした流れ図である。
【図17】携帯電話機がサイトに接続されていない状態
で予約が行われた際の結果を記した電子メールの送信ま
でのサーバ側の処理の流れを示した流れ図である。
【図18】本実施例で携帯電話機等の端末で予約を行っ
た者が来院した際の診療機関側の処理を表わした説明図
である。
【符号の説明】
101 インターネット網 102 診療機関 103 (診療機関側の)コンピュータ端末 104 サービス代行会社 105 サーバ 106 (ユーザ側の)コンピュータ端末 107 ユーザ 108 携帯電話網 111 携帯電話機 112 CATV(cable television)網 114 ゲーム端末 171 (携帯電話機の)表示画面 191 予約管理テーブル 201 予約管理領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受診する診療機関を特定して診療を希望
    する日時を表わした予約データを入力する受診側端末
    と、 診療機関ごとに診療の予約状況を記憶する予約状況記憶
    手段と、 前記受診側端末から予約の要求があったとき前記予約状
    況記憶手段を検索して予約の可能な日時を判別する予約
    日時判別手段と、 この予約日時判別手段の判別結果を使用して予約を行う
    日時を決定する予約日時決定手段と、 この予約日時決定手段によって決定した予約日時を前記
    受診側端末に通知する予約結果通知手段と、 前記予約状況記憶手段の内容を該当する診療機関に通知
    する予約状況反映手段とを具備することを特徴とする診
    療サービスシステム。
  2. 【請求項2】 受診する診療機関を特定して診療を希望
    する日時を表わした予約データを入力する受診側端末
    と、 診療機関ごとに設けられ診療の予約状況を記憶する予約
    状況記憶手段と、 前記受診側端末から予約データの入力があったとき前記
    予約状況記憶手段にアクセスしてこれを検索しその日時
    で予約が可能であるか否かを判別する予約日時判別手段
    と、 この予約日時判別手段の判別結果を前記受診側端末に通
    知する予約結果通知手段とを具備することを特徴とする
    診療サービスシステム。
  3. 【請求項3】 前記受診側端末の位置を判別する位置判
    別手段と、 この位置判別手段の判別結果を少なくとも使用してその
    予約端末を所持する者の診療に地理的に便利な診療機関
    を検索する診療機関検索手段を具備することを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の診療サービスシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記予約状況記憶手段、予約日時判別手
    段、予約日時決定手段および予約結果通知手段はインタ
    ーネット上の所定のサーバの一部として構成されてお
    り、前記受診側端末はこのサーバにアクセスした状態で
    予約状況記憶手段の内容を検索する検索手段を具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の診療サービスシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記受診側端末は予約データの入力と時
    間的に呼応して前記予約結果通知手段からの予約結果の
    通知を受けることを特徴とする請求項4記載の診療サー
    ビスシステム。
  6. 【請求項6】 前記予約日時判別手段、予約日時決定手
    段および予約結果通知手段はインターネット上の所定の
    サーバの一部として構成されており、前記予約状況記憶
    手段は受診する診療機関の一部として構成されていて、
    前記受診側端末の予約データの入力に対する前記予約結
    果通知手段の通知は電子メールで行われることを特徴と
    する請求項2記載の診療サービスシステム。
  7. 【請求項7】 前記受診側端末は受診に関する各種の情
    報を要求可能な構成となっており、前記所定のサーバは
    受診に関する各種情報を格納する情報格納手段と、この
    情報格納手段から要求された情報を検索してこれを受診
    側端末に返信する情報返信手段を具備することを特徴と
    する請求項4記載の診療サービスシステム。
  8. 【請求項8】 前記受診側端末は無線電話端末であり、
    前記予約結果通知手段によって通知された予約結果を表
    示するディスプレイを具備することを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の診療サービスシステム。
  9. 【請求項9】 前記予約状況記憶手段で予約できる日時
    の枠とは別に各診療機関が前記受診側端末を介さずに独
    自に予約できる日時の枠を設定可能であることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の診療サービスシステ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記予約状況記憶手段で予約できる日
    時の枠とは別に各診療機関が前記受診側端末を介さずに
    独自に予約できる日時の枠の割合は、診療の開始される
    時間までの残り時間等の所定の要因により可変可能であ
    ることを特徴とする請求項9記載の診療サービスシステ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記受診側端末の予約が履行されなか
    ったときこれを記憶する不履行端末記憶手段と、この不
    履行端末記憶手段に記憶された端末に対して所定のサー
    ビスを制限するサービス制限手段とを具備することを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の診療サービスシ
    ステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003296449A (ja) * 2002-03-29 2003-10-17 Fujitsu Ltd 予約自動斡旋装置
JP2009523512A (ja) * 2006-01-20 2009-06-25 マイクロライフ・インテレクチュアル・プロパティ・ゲーエムベーハー 血圧測定システム及び血圧測定方法

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