JP2002082521A - トナー濃度制御方法及び画像形成装置 - Google Patents

トナー濃度制御方法及び画像形成装置

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JP2002082521A
JP2002082521A JP2001215117A JP2001215117A JP2002082521A JP 2002082521 A JP2002082521 A JP 2002082521A JP 2001215117 A JP2001215117 A JP 2001215117A JP 2001215117 A JP2001215117 A JP 2001215117A JP 2002082521 A JP2002082521 A JP 2002082521A
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JP2001215117A
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Makoto Hasegawa
真 長谷川
Yasushi Furuichi
泰 古市
Shinji Kato
真治 加藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体上に検出用に形成した画像の濃度を光
学センサーで検出した出力に基づいて、現像装置に設け
たトナー濃度センサーの出力に基づくトナー補給制御の
目標濃度値を補正するトナー濃度制御方法において、感
光体の特性や現像剤特性の経時的な変化に対する応答性
を向上させる。 【解決手段】 光学センサー出力Vsが基準値Vsより
大きい(トナー付着量不足)と判断して制御基準値Vt
を小さな値に補正する場合(ステップ5,7,8)や
逆に光学センサー出力Vsが基準値Vsより小さい(ト
ナー付着量過剰)と判断して制御基準値Vtを大きな
値に補正する場合(ステップ6,9,10)に、従来そ
の時点の制御基準値Vtに対して所定量だけ減算又は
加算して値を新しい制御基準値Vtにしていたのに代
え、その時点の透磁率センサー出力Vtに対して所定量
n・△VTだけ減算又は加算した値を新しい制御基準値
Vtとする(ステップ7,8又は14,15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の画像形成装置の現像装置に採用さ
れるトナー濃度制御方法に係り、詳しくは、検出用に形
成した画像の画像濃度の検出出力に基づいて、現像装置
に設けたトナー濃度センサーの出力に基づくトナー補給
制御の目標濃度値を補正するトナー濃度制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】検出用に形成した画像の画像濃度の検出
出力に基づいて、現像装置に設けたトナー濃度センサー
の出力に基づくトナー補給制御の目標濃度値を補正する
トナー濃度制御方法は、例えば特開昭57−13666
7号公報、特開平3−148679号公報等で公知であ
る。このトナー制御方法は、現像装置に設けたトナー濃
度センサーの出力に基づいてトナー補給を行うことによ
り、現像装置内のトナー濃度を目標濃度値に保ったとし
ても、感光体等の被現像像担持体の特性や現像剤特性の
経時的な劣化等により、現像像の画像濃度を所望の濃度
に保つことが出来ないことから、検出用に形成した現像
像の画像濃度を検出して、画像濃度が所望の濃度になる
ように、トナー補給制御の目標濃度値を補正するもので
ある。そして、上記の検出用に形成された現像像の画像
濃度に基づくトナー補給制御の目標濃度値の補正は、通
常、1日1回電源投入時、一旦画像形成動作が停止した
後の画像形成動作再開時、又は、所定枚数或いは所定時
間の画像形成動作毎というように所定間隔で行われてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の目標
濃度値の補正は、検出用に形成した画像濃度の検出出力
に基づいて、その時点の目標濃度値を所定量だけ大きく
するか又は小さくするものであるため、被現像像担持体
の特性や現像剤特性の経時的な変化に対する応答性が不
充分で、現像像の画像濃度が不安定になるという問題点
があった。すなわち、被現像像担持体の特性や現像剤特
性の経時的な劣化等によって左右される現像特性の変化
は全ての装置に対して同じように現われるものではな
く、装置の使われ方や設置された環境等によって異なっ
たものとなる。このため、トナー補給制御の目標濃度値
の補正から次のトナー補給制御の目標濃度値の補正が行
なわれるまでの間の現像特性の変化は装置ごとに異な
る。従って、上記の検出用に形成した画像の画像濃度が
狙いの画像濃度よりも薄く、目標濃度値を濃い目に補正
する場合、その時点の目標濃度値と実際の現像装置内の
トナー濃度とのずれ量によっては、その時点の目標濃度
値を所定量大きくした程度では、補正後の目標濃度値を
用いたトナー濃度センサーの出力に基づくトナー補給制
御で、トナー補給要とは直ちには判断されず、トナー濃
度が低いままで画像形成を行なわれる場合がある。逆
に、上記の検出用に形成した画像の画像濃度が狙いの画
像濃度よりも濃く、目標濃度値を薄めに補正する場合、
その時点の目標濃度値と実際の現像装置内のトナー濃度
とのずれ量によっては、その時点の目標濃度値を所定量
小さくした程度では、補正後の目標濃度値を用いたトナ
ー濃度センサーの出力に基づくトナー補給制御で、トナ
ー補給不要とは直ちには判断されず、トナー濃度が高め
のままで現像を行なわれる場合がある。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、検出用に形成した画
像濃度の検出出力に基づいて、現像装置に設けたトナー
濃度センサーの出力に基づくトナー補給制御の目標濃度
値を補正するトナー濃度制御方法において、被現像像担
持体の特性や現像剤特性の経時的な変化に対する応答性
を向上させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、検出用に形成した画像の画像
濃度の検出出力に基づいて、現像装置に設けたトナー濃
度センサーの出力に基づくトナー補給制御の目標濃度値
を補正するトナー濃度制御方法において、上記目標濃度
値を上記トナー濃度センサーの出力と上記検出出力とに
基づいて、上記目標濃度値を補正することを特徴とする
ものである。
【0006】また請求項2の発明は、検出用に形成した
画像の画像濃度の検出出力と所望の画像濃度に対応する
基準値との比較に基づいて、現像装置に設けたトナー濃
度センサーの出力に基づくトナー補給制御の目標濃度値
を補正するトナー濃度制御方法において、上記検出出力
と上記基準値とが所定量以上異なる場合に、引き続く所
定回数の画像形成動作に伴うトナー補給動作のトナー補
給の要否を、上記検出出力と上記基準値との比較に基づ
いて決定することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】請求項1のトナー濃度制御方法においては、現
像装置に設けたトナー濃度センサーの出力に基づき、検
出したトナー濃度が目標濃度よりも薄いときに現像装置
にトナーを補給するトナー補給制御を行う。これによ
り、現像装置内のトナー濃度を目標濃度値に保つ。ま
た、所定の間隔で検出用に形成した画像の画像濃度を検
出するとともに、トナー濃度センサーでその時点の現像
装置内のトナー濃度を検出する。そして、この画像濃度
の検出出力とトナー濃度センサーの出力とに基づいて、
上記検出出力に係る画像濃度が所望の画像濃度以上又は
該所望の画像濃度よりも濃いときには、補正後の目標濃
度値を用いたトナー補給要否の判断でトナー補給否と判
断されるように目標濃度値を補正し、逆に上記検出出力
に係る画像濃度が該所望の画像濃度よりも薄いか又は該
所望の画像濃度以下のときには、補正後の目標濃度値を
用いたトナー補給要否の判断でトナー補給要と判断され
るように目標濃度値を補正する。
【0008】請求項2のトナー濃度制御方法において
は、現像装置に設けたトナー濃度センサーの出力に基づ
き、検出したトナー濃度が目標濃度よりも薄いときに現
像装置にトナーを補給するトナー補給制御を行う。これ
により、現像装置内のトナー濃度を目標濃度値に保つ。
また、所定の間隔で検出用に形成した画像の画像濃度を
検出し、この検出出力と所望の画像濃度に対応する基準
値との比較に基づいて、上記目標濃度値を補正する。そ
して、この検出出力と基準値とが所定量以上異なる場合
に、引き続く所定回数の画像形成動作に伴うトナー補給
動作のトナー補給要否を、上記検出出力と上記基準値と
の比較に基づいて決定する。つまり、上記検出出力に係
る画像濃度が所望の画像濃度よりも所定量以上濃いとき
には、トナー補給否と決定して引き続く所定回数の画像
形成動作に伴ってトナー補給を停止し、逆に上記検出出
力に係る画像濃度が該所望の画像濃度よりも所定量以上
薄いときには、トナー補給要と決定して引き続く所定回
数の画像形成動作に伴ってトナー補給を行なう。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した一
実施例について説明する。図1は本実施例に係る複写機
の概略構成図である。先ず、複写機全体の概略について
説明する。図1において、コンタクトガラス1上の原稿
(不図示)が、これに対して並行に移動しながら原稿照
射を行う照明手段を含む光学系(不図示)によって、一
様帯電器2で既に一様に帯電されている潜像担持体であ
るドラム状の感光体3に結像投影され、これにより感光
体3上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、感光
体3の右側方に設けられた現像装置4のトナーによりト
ナー像化され、このトナー像は、給紙部から搬送されて
きた転写紙に転写チャージャ5により転写される。トナ
ー像が転写された転写紙は、分離チャージャ6により感
光体3から分離され、定着装置(不図示)を通ってコピ
ー紙として機外に排出される。一方、転写後の感光体3
は感光体3の左側方に設けられたクリーニング装置7に
よって残留トナーが除去されてから除電ランプ8で残留
電荷が除電されて、一様帯電器2による次の帯電に備え
られる。
【0010】上記現像装置4は、主に現像器9と、その
上方に設けられたトナー収容手段たるトナーボトル10
とから構成されている。現像器9は、ケーシングの感光
体1に向いた開口部に図示しない磁石を内蔵しかつ図示
しないモータで矢印方向に回転駆動される現像スリーブ
11、ケーシング底部に現像剤撹拌手段たるパドル1
2、ケーシング底部の壁面にトナー濃度センサーである
透磁率センサー13を有しており、このパドル12でト
ナーとキャリヤとからなる現像剤を混合撹拌しながら現
像スリーブ11上に補給すると共に透磁率センサー13
で現像剤のトナー濃度を検出している。トナーボトル1
0は、下部の現像器9へのトナー排出部に、モーター1
4により回転駆動される補給ローラー15を有してい
る。このモーター14はモーター駆動回路16によって
駆動される。又、現像器9よりも感光体3回転方向下流
側の感光体3表面には画像濃度検出手段である光学セン
サー17が配置されており、これは感光体3表面に向け
て光を照射する発光素子と感光体3表面からの反射光を
受光する光電変換素子とから構成されている。
【0011】上記透磁率センサー13及び光学センサー
17はそれぞれ図示しないA/D変換器を介してマイク
ロコンピュータのインターフェイス(I/O)18に接
続されている。このマイクロコンピューターは主にマイ
クロプロセッサ(CPU)19、読みだし専用メモリ
(ROM)20、読み出し書き込みメモリ(RAM)2
1及びI/O18からなり、I/O18を介して補給ロ
ーラ15を駆動するモータ14側に制御信号を出力する
ように構成されている。I/O18には、1コピー動作
が照明装置の原稿照射スタート位置に設けられた図示し
ないマイクロスイッチで検出されディジタル信号として
入力されている。RAM21には、I/O18から読み
取った透磁率センサー13の出力値Vtを一時格納させ
るVtレジスタ、現像器9内のトナー濃度の目標濃度値
に対応した制御基準値Vt0を記憶させるVt0レジスタ、
光学センサー17からの出力値Vsを記憶させるVsレジ
スタ、1回のトナー補給動作当りの補給ローラー15の
回転駆動時間設定値tを記憶させるtレジスタ、上記マ
イクロスイッチからのディジタル信号により1づつ大き
な数値に置き換えられることにより累積のコピー枚数を
記憶する枚数レジスタ等が設けられている。ROM20
には、後述するトナー濃度制御のプログラムが記憶され
ている。
【0012】以下、トナー濃度制御について説明する。
本実施例のトナー濃度制御は、トナー補給制御と制御基
準値Vt0の補正制御とからなっている。このトナー補給
制御はコピー毎に現像器9内のトナー濃度を検出した透
磁率センサー13の出力Vtとトナー補給制御の目標濃
度値に対応する制御基準値Vt0とを比較してトナー補給
の要否を決定し、この結果に応じて補給ローラー15を
回転制御してトナー補給を制御するものである。上記制
御基準値Vt0の補正制御は、例えば10枚のコピー毎に
検出用に形成した画像である、一様帯電領域(一様帯電
器2で一様帯電され何ら光照射されていない領域)を現
像装置4で現像した現像像の濃度を光学センサー17で
検出した検出出力Vs及び透磁率センサー13の出力Vt
に基づいて、上記制御基準値Vt0を補正するものであ
る。
【0013】先ず、コピー毎に実行されるトナー補給制
御について説明する。透磁率センサー13は、縦軸に透
磁率センサー13出力、横軸にトナー濃度を取った図2
に示すように、あるトナー濃度範囲ではトナー濃度が濃
くなるほど出力Vtが直線的に小さくなるような特性を
持つ。この特性を利用して、透磁率センサー13の出力
Vtが目標濃度値に対応する制御基準値Vt0より大きい
場合に補給ローラー15を回転駆動してトナーの補給動
作を行う。このトナー補給制御は、コピー動作毎に行
う。なお、画像現像中にトナー補給動作を行うと、現像
画像の濃度が画像の途中で変わってしまう等の不具合を
発生させる恐れが有り、又、パドル12等が回転してい
ないときにトナー補給動作を行うとトナーの帯電不足に
よるトナー飛散等を発生させる恐れが有るので、トナー
の補給動作自体は感光体3上の静電潜像後端が現像スリ
ーブ11を通過し終わる画像現像終了後であって転写紙
を機外に排出するまで(連続コピー中は次の静電潜像先
端が現像スリーブ11に到達するまで)の期間に行なう
ことが望ましい。1回のトナー補給動作における補給ト
ナーの量は補給ローラー15の回転駆動時間tに比例す
るので、この回転駆動時間tを透磁率センサー13の出
力と制御基準値Vt0との差に応じて定めることが望まし
い。
【0014】次に、光学センサー17出力に基づくトナ
ー補給制御の制御基準値Vt0の補正制御について説明す
る。ここで、トナー補給制御の制御基準値Vt0の補正制
御の基本的な原理について説明する。図3は、縦軸に感
光体3の電位、第1象限の横軸に原稿の濃度、第2象限
の横軸に感光体3上のトナー付着量を取ったものであ
り、第1象限には原稿濃度とその原稿濃度によって得ら
れる感光体3電位の関係を示しており、第2象限には感
光体3電位とその電位の感光体3上のトナー付着量との
関係(現像特性)を示している。第2象限中、aは新し
い現像剤を用いた場合の現像特性を示し、bはある程度
使用して経時・環境変動を受けた現像剤(但しトナー濃
度はaと同じ)を用いた場合の現像特性を示している。
aとbが異なる現像特性を示すのは、一般的に現像剤の
特性、特にキャリアのトナーに対する帯電能力が経時・
環境変動により変化し、この場合、現像剤としての現像
能力が低下したためである(逆に現像能力が向上するこ
ともある)。このように、現像特性が変化してしまえ
ば、トナー濃度が一定であっても画像濃度が所望の画像
濃度にならないので、現像特性を調べて、画像濃度が所
望の画像濃度になるように、トナー制御基準値Vt0を補
正するものである。
【0015】現像特性を調べるための光学センサー17
の出力と感光体3上のトナー付着量との関係は、縦軸に
光学センサー17出力の対数、横軸にトナー付着量を取
った図4からわかるように、一般的に指数関数で表せる
ので、トナー付着量が0(即ち感光体3表面自体)での
光学センサー17出力Vsgを決めれば、トナー付着量に
対応した光学センサー17出力を決定できる。
【0016】ここで例えば、所望の現像特性が図3の第
2象限における現像特性aで、且つ、当初トナー濃度T
0でこの現像特性aが得られ、このトナー濃度T0のとき
のトナー濃度出力Vt0(図2参照)を制御基準値Vt0
としてトナー補給制御を行っているとする。このとき電
位V0の感光体3部分のトナー付着量が図3よりM0で、
この感光体3部分の光学センサー17出力Vsは図4よ
りVs0である。このVs0を光学センサー17出力Vsと
比較する基準値Vs0としておく。以上の条件で仮に現像
特性が現像特性bの如く低下した場合、電位V0の感光
体3部分のトナー付着量はM0からM1へ減少する。この
ときこの感光体3部分の光学センサー17出力VsがVs
0からVs1へ増加して光学センサー17の基準値Vs0よ
り大きくなることから(図4参照)、光学センサー17
の出力Vsと基準値Vs0との比較で現像特性の低下を検
出できる。この検出に基づき、トナー補給制御の制御基
準値Vt0を例えばVt1(図2においてT1に対応)に補
正することにより、トナー濃度を高くして現像特性を向
上させる(逆に光学センサー17により現像特性が高す
ぎることを検出した場合には、トナー濃度が低くなるよ
うに制御基準値Vt0を補正する)。
【0017】ところで、従来の光学センサー17出力に
基づくトナー補給制御の制御基準値Vt0の補正制御は、
光学センサー17の出力Vsと基準値Vs0との比較結果
に基づいて、その時点の制御基準値Vt0に所定量だけ加
算するか又は減算するかというものであったために、前
述の如く感光体の特性や現像剤の経時変化等で現像特性
が大きく変化した場合に応答性が不充分になっていた。
【0018】そこで、本実施例においては、光学センサ
ー17の出力Vsと基準値Vs0との比較結果に加え、そ
の時点での透磁率センサー13の出力Vtも考慮して、
その時点の制御基準値Vt0を補正するものである。具体
的には、光学センサー17の出力Vsと基準値Vs0との
比較結果に基づいて、その時点の透磁率センサー出力V
tに所定量n・△VTだけ加算するか又は減算した値に制
御基準値Vt0を補正する。ここで、nは光学センサー1
7の出力Vsと基準値Vs0との差によって決定する係数
であり、△VTは定数である。係数n(光学センサー1
7の出力Vsと基準値Vs0との差が大きいほど大きな値
を取る)及び定数△VTは予め実験等で求めておく。ま
た、このトナー濃度が薄くなるようにトナー補給制御の
制御基準値Vt0を大きな値に補正する場合の補正量単位
△VTと、トナー濃度が濃くなるようにトナー制御基準
値Vt0を小さな値に補正する場合の補正量単位△VTと
は、同じ大きさにしても良いし異なる大きさにしても良
い。
【0019】本実施例によれば、制御基準値Vt0を補正
時の透磁率センサー13の出力Vtを考慮して制御基準
値Vt0を補正するので、前回の制御基準値Vt0補正後に
大きな現像特性の変化が生じている場合にも、その後の
トナー補給制御において速やかに光学センサー17で検
出した画像濃度の変化に応答できるように制御基準値V
t0を補正することができる。
【0020】以下、本実施例のトナー濃度制御の具体例
を図5を用いて説明する。複写機のメインスイッチが投
入され、かつコピーが開始される(ステップ1)と、先
ず、枚数レジスタに記憶されている累積コピー枚数を読
み出して、10の倍数か否かによって制御基準値Vt0の
補正制御を行うタイミングか否かを判断する(ステップ
2)。ここで、制御基準値Vt0の補正制御を行うタイミ
ングではないと判断した場合には(ステップ2でN)、
そのまま後述するトナー補給制御に進む(ステップ1
1)。この場合とは逆に制御基準値Vt0の補正制御を行
うタイミングであると判断した場合には、制御基準値V
t0の補正制御へ進む(ステップ3へ)。
【0021】制御基準値Vt0の補正制御では、まず一様
帯電領域(一様帯電器2で一様帯電され何ら光照射され
ていない領域)を現像し、光学センサー17でそのトナ
ー付着量を検出し(ステップ3)、これを電気信号Vs
としてI/O18からCPU19へ送る。またこのトナ
ー付着量の検出とほぼ同時期に透磁率センサー13でト
ナー濃度を検出し(ステップ4)、これを電気信号Vtと
してI/O18からCPU19へ送る。なお、この例で
は検出用の一様帯電領域を通常のコピー動作において原
稿潜像よりも感光体1回転方向で上流側に形成してい
る。
【0022】次に、上記検出値Vsと基準値Vs0とを比
較する(ステップ5,6)。ここで、検出値Vsが基準
値Vs0よりも大きい、即ち現像特性が低下してトナー付
着量が少なくなっていると判断した場合には(ステップ
5でY)、上記の光学センサー出力Vsと基準値Vs0と
の差の絶対値から上記係数nを算出し(ステップ7)、
上記の透磁率センサー出力Vtにn・△VT(上記係数n
に補正量単位△VTとの積、以下同様)だけ減算した値
を制御基準値Vt0としてVt0レジスタに格納し(ステッ
プ8)、これにより、以降のトナー補給制御に用いる制
御基準値Vt0を補正・更新する。そして後述するトナー
補給制御へ進む(ステップ11へ)。これとは異なり、
検出値Vsが基準値Vs0よりも小さい、即ち現像特性が
上昇してトナー付着量が多くなっていると判断した場合
には(ステップ6でY)、上記の光学センサー出力Vs
と基準値Vs0との差の絶対値から上記係数nを算出し
(ステップ9)、上記の透磁率センサー出力Vtに所定
量n・△VTだけ加算した値を演算し、これを制御基準
値Vt0としてVt0レジスタに格納し(ステップ10)、
これにより、以降のトナー補給制御に用いる制御基準値
Vt0を補正・更新する。そして後述するトナー補給制御
へ進む(ステップ11へ)。また、検出値Vsが基準値
Vs0に一致すると判断した場合には(ステップ6で
N)、その時の制御基準値Vt0を補正することなくその
ままトナー補給制御へ進む(ステップ11へ)。なお、
上記Vt0レジスタに格納された制御基準値Vt0は次の制
御基準値Vt0補正制御までの間のコピーにおけるトナー
補給制御に用いられる。
【0023】トナー補給制御では、まず原稿潜像の後端
が現像スリーブ11を通過する現像終了を待って(ステ
ップ11)、現像終了後に上記制御基準値Vt0と上記透
磁率センサー13の検出値Vtとの比較でトナー補給要
否判断を行う(ステップ12)。ここで、この検出値V
tが制御基準値Vt0よりも大きい、即ち現像装置4のト
ナー濃度が制御基準値Vt0に対応するトナー濃度よりも
薄い場合には(ステップ12でY)、補給ローラ15の
回転時間(トナー補給時間)を演算し(ステップ1
3)、演算で得られた回転時間だけ補給ローラ15を回
転させてトナー補給を行う(ステップ14)。これとは
異なり、この検出値Vtが制御基準値Vt0以下である場
合には(ステップ12でN)、補給ローラ15を停止さ
せたまま、トナー補給を行わない(ステップ15)。
【0024】以上のように、光学センサー出力Vsが基
準値Vs0より大きいと判断して(トナー付着量不足)、
制御基準値Vt0を小さな値に補正する場合には、その時
点の透磁率センサー出力Vtに対して所定量n・△VTだ
け減算した値を新しい制御基準値Vt0とするので、その
直後のトナー補給制御における補正後の制御基準値Vt0
と透磁率センサー出力Vtとの比較では、確実に透磁率
センサー出力Vtの方が大きく、トナー補給要と判断さ
れる。従って、光学センサー出力Vsが基準値Vs0より
大きいと判断される限り、前回の制御基準値補正後に現
像特性が大きく変化している場合にも、直ちにトナー補
給を行って現像器9内のトナー濃度を上昇させてトナー
付着量が多くなるように制御することができる。又、逆
に光学センサー出力Vsが基準値Vs0より小さいと判断
して(トナー付着量過多)、制御基準値Vt0を大きな値
に補正する場合には、その時点の透磁率センサー出力V
tに対して所定量n・△VTだけ加算した値を新しい制御
基準値Vt0とするので、その直後のトナー補給制御にお
ける補正後の制御基準値Vt0と透磁率センサー出力Vt
との比較では、確実に透磁率センサー出力Vtの方が小
さく、トナー補給不要と判断される。従って、光学セン
サー出力光学センサー出力Vsが基準値Vs0より小さい
と判断される限り、前回の制御基準値補正後に現像特性
が大きく変化してた場合にも、トナー補給動作を伴わな
いコピーの実行で現像器9内のトナー濃度を低下させて
トナー付着量が少なくなるように制御することができ
る。
【0025】次に、トナー濃度制御の他の実施例につい
て説明する。感光体の特性や現像剤の経時変化等で現像
特性が大きく変化した場合にトナー補給制御の応答性を
向上させるために、上記実施例においては、検出値Vs
と基準値Vs0との比較結果に加え、その時点での透磁率
センサー13の出力Vtも考慮して、その時点の制御基
準値Vt0を補正したのに対し、本実施例においては、検
出値Vsと上記基準値Vs0とが所定量以上異なる場合
に、引き続く所定回数例えば5枚のコピー動作に伴うト
ナー補給動作のトナー補給の要否を、上記出力Vsと上
記基準値Vs0との比較に基づいて決定するものである。
【0026】本実施例によれば、検出値Vsと上記基準
値Vs0とが所定量以上異なるか否かで、感光体の特性や
現像剤の経時変化等で現像特性が大きく変化したか否か
を判断し、現像特性が大きく変化している場合には、引
き続く所定回数のコピー動作におけるトナー補給の要否
を、上記出力Vsと上記基準値Vs0との比較に基づいて
決定するので、前回の制御基準値Vt0補正後に大きな現
像特性の変化が生じている場合にも、その後の所定回数
のコピー動作におけるトナー補給を、現像特性の変化に
対応したものにすることができる。
【0027】以下、本実施例のトナー濃度制御の具体例
を図6を用いて説明する。複写機のメインスイッチが投
入され、かつコピーが開始される(ステップ1)と、先
ず、枚数レジスタに記憶されている累積コピー枚数を読
み出して、10の倍数か否かによって制御基準値Vt0の
補正制御を行うタイミングか否かを判断する(ステップ
2)。ここで、制御基準値Vt0の補正制御を行うタイミ
ングであると判断した場合には、制御基準値Vt0の補正
制御に進む(ステップ3へ)。
【0028】制御基準値Vt0の補正制御では、上記具体
例と同様に、まず一様帯電領域の現像及び光学センサー
17でのトナー付着量の検出(ステップ3)、透磁率セ
ンサー13でのトナー濃度の検出(ステップ4)を行っ
て各検出信号をI/O18からCPU19へ送る。
【0029】次に、上記具体例と同様に、上記検出値V
sと基準値Vs0とを比較して(ステップ5,6)、検出
値Vsが基準値Vs0よりも大きい、即ち現像特性が低下
してトナー付着量が少なくなっていると判断した場合に
は(ステップ5でY)、制御基準値Vt0が小さな値にな
るように、また逆に検出値Vsが基準値Vs0よりも小さ
い、即ち現像特性が上昇してトナー付着量が多くなって
いると判断した場合には(ステップ6でY)、制御基準
値Vt0が小さな値になるように、制御基準値Vt0を補正
する(ステップ7,8又は9,10)。また、検出値V
sが基準値Vs0に一致すると判断した場合には(ステッ
プ6でN)、上記具体例と同様にその時の制御基準値V
t0を補正することなくそのままトナー補給制御に進む
(ステップ11へ)。そして、この例でも上記Vt0レジ
スタに格納された制御基準値Vt0は次の制御基準値Vt0
補正制御までの間のコピーにおけるトナー補給制御に用
いられる。
【0030】但し、この例においては、上記具体例にお
ける制御基準値Vt0の補正が透磁率センサー出力Vtを
基準にして行っていたのと異なり、その時点の制御基準
値Vt0を基準にして行う。つまり、その時点の制御基準
値Vt0に所定量n・△VTだけ減算した値やその時点の
制御基準値Vt0に所定量n・△VTだけ加算した値を新
しい制御基準値Vt0とする(ステップC8やステップ1
0)。
【0031】そして、この制御基準値Vt0の補正・更新
を行った場合には、上記具体例と異なりこの制御基準値
Vt0の補正・更新後に直ちにトナー補給制御へ進む(ス
テップ11へ)のではなく、検出値Vsと基準値Vs0と
の差の絶対値が所定量a以上か否かで、前回の制御基準
値Vt0の補正後に現像特性の大きな変化が生じているか
否かを判断する(ステップA1又はステップA5)。こ
こで、検出値Vsと基準値Vs0との差の絶対値が所定量
a以上と判断した場合には(ステップA1やステップA
5でN)、制御基準値Vt0と透磁率センサー出力Vtと
の比較によるトナー補給要否の判断を行わずに、検出値
Vsと基準値Vs0との比較結果のみによってトナー補給
の要否を決定する。つまり、検出値Vsが基準値Vs0よ
りも大きく(トナー付着量が過少)かつ検出値Vsと基
準値Vs0との差の絶対値が所定量a以上と判断した場合
には(ステップA1でN)、トナー補給要として現像終
了後に(ステップA4でY)、透磁率センサー出力Vt
如何にかかわらず強制的にトナー補給を行なわせる(ス
テップ14)。この強制的なトナー補給は予め定めてお
いた一定時間だけ行うようにしても良いし、上記の検出
値Vs0と基準値Vs0との差に応じた時間だけ行うように
しても良い。逆に、検出値Vsが基準値Vs0よりも小さ
く(トナー付着量が過多)かつ検出値Vsと基準値Vs0
との差の絶対値が所定量a以上と判断した場合には(ス
テップA5でN)、トナー補給不要として現像終了後に
(ステップA8でY)、透磁率センサー出力Vt如何に
かかわらず強制的にトナー補給を行なわせない(ステッ
プ15)。なお、これらの強制的トナー補給やトナー補
給中止に伴って初期セット値5がセットされた後に1減
算されるカウンタCN1(ステップA2,A3)やカウ
ンタCN2(ステップA6,A7)は、後述するよう
に、その後に引き続いて行われる4枚のコピー動作にお
いても、同様に強制的なトナー補給やトナー補給中止を
行わせるためのものである。
【0032】以上の場合とは逆に検出値Vsと基準値Vs
0との差の絶対値が所定量aよりも小さいと判断した場
合には(ステップA1やステップA5でY)、上記具体
例と同様に現像終了を待って(ステップ11)、上記制
御基準値Vt0と上記透磁率センサー13の検出値Vtと
の比較でトナー補給要否判断を行い(ステップ12)、
必要に応じてトナー補給を行う(ステップ13,1
4)。
【0033】制御基準値Vt0の補正制御を行うタイミン
グではないと判断した場合には(ステップ2でN)、上
記具体例と異なりそのまま上記のトナー補給制御へ進む
(ステップ11へ)のではなく、上記カウンタCN1や
上記カウンタCN2の内容が0か否か、即ち、最新の制
御基準値Vt0の補正制御で上記の現像特性の大きな変化
を検出した場合の強制的なトナー補給やトナー補給中止
が決定されていないか或はこれが決定された後に4枚以
上コピーが実行された後か否かを判断する(ステップA
9,A10)。ここで、カウンタCN1及び上記カウン
タCN2の内容が共に0の場合には(ステップA9でY
かつステップA10でY)、そのまま上記のトナー補給
制御へ進む(ステップ11へ)。カウンタCN1が0で
ない場合には(ステップA9でN)、ステップA3に進
んでカウンタCN1を1減算した後に、強制的なトナー
補給を行う(ステップ14)。カウンタCN2が0でな
い場合には(ステップA10でN)、ステップA7に進
んでカウンタCN2を1減算した後に、強制的なトナー
補給中止を行う(ステップ15)。
【0034】以上のようにこの例においては、検出値V
sが基準値Vs0よりも大きく(トナー付着量が過少)か
つ検出値Vsと基準値Vs0との差の絶対値が所定量a以
上と判断した場合には(ステップA1でN)、透磁率セ
ンサー出力Vt如何にかかわらず強制的にトナー補給を
行なわせる(ステップ14)ので、前回の制御基準値補
正後に現像特性が大きく変化してトナー付着量が過少に
なった場合にも、直ちにトナー補給を行って現像器9内
のトナー濃度を上昇させてトナー付着量が多くなるよう
に制御することができる。また、逆に検出値Vsが基準
値Vs0よりも小さく(トナー付着量が過多)かつ検出値
Vsと基準値Vs0との差の絶対値が所定量a以上と判断
した場合には(ステップA5でN)、透磁率センサー出
力Vt如何にかかわらず強制的にトナー補給を行なわせ
ない(ステップ15)ので、前回の制御基準値補正後に
現像特性が大きく変化してトナー付着量過多になった場
合にも、トナー補給動作を伴わないコピーの実行で現像
器9内のトナー濃度を低下させてトナー付着量が少なく
なるように制御することができる。
【0035】なお、この例では、強制的なトナー補給又
はトナー補給中止を、必要に応じて制御基準値の補正制
御タイミング時のコピー及びそれに引き続く4枚のコピ
ーについて行ったが、これに限られるものではなく、例
えは、次回の制御御基準値の補正制御までの間のコピー
全てについて行っても良い。
【0036】また、上記各実施例では、検出用の画像と
して一様帯電領域(一様帯電器2で一様帯電され何ら光
照射されていない領域)そのままを用いたが、これをイ
レーサーで必要な大きさにしても良く、これに代え、コ
ンタクトガラス1の一側端の端部に基準濃度板を設け
て、これの潜像を複写すべき原稿の露光走査工程におい
て、感光体上の原稿画像領域外に形成し、その現像像を
用いても良い。更に、このような現像像のトナー付着量
の検出は、像担持体上で行うのに替えて、転写紙上等で
行っても良く、検出手段も光学センサー17に限られな
い。また、上記各実施例では、トナー濃度センサーとし
て、透磁率センサー13を用いたが、トナーとキャリア
の色が異なるものでは、これに代えて、現像剤の色を検
出するセンサーを用いても良い。
【0037】
【発明の効果】請求項1のトナー濃度制御方法によれ
ば、検出用に形成した画像の画像濃度の検出出力に基づ
いて、現像装置に設けたトナー濃度センサーの出力に基
づくトナー補給制御の目標濃度値を補正するトナー濃度
制御方法において、上記トナー濃度センサーの出力と上
記検出出力とに基づいて、上記検出出力に係る画像濃度
が所望の画像濃度以上又は該所望の画像濃度よりも濃い
ときには、補正後の目標濃度値を用いたトナー補給要否
の判断でトナー補給否と判断されるように目標濃度値を
補正するので、前回の制御基準値補正後に現像特性が大
きく変化して画像濃度が所望の画像濃度以上に又は該所
望の画像濃度よりも濃くなった場合にも、トナー補給動
作を伴わない画像形成動作の実行で現像装置内のトナー
濃度を低下させて速やかに所望の画像濃度にすることが
できる。また、逆に上記検出出力に係る画像濃度が該所
望の画像濃度よりも薄いか又は該所望の画像濃度以下の
ときには、補正後の目標濃度値を用いたトナー補給要否
の判断でトナー補給要と判断されるように目標濃度値を
補正しするので、前回の制御基準値補正後に現像特性が
大きく変化して画像濃度が該所望の画像濃度よりも薄く
又は該所望の画像濃度以下になった場合にも、直ちにト
ナー補給を行って現像装置内のトナー濃度を上昇させて
速やかに所望の画像濃度にすることができる。
【0038】請求項2のトナー濃度制御方法によれば、
検出用に形成した画像の画像濃度の検出出力と所望の画
像濃度に対応する基準値との比較に基づいて、現像装置
に設けたトナー濃度センサーの出力に基づくトナー補給
制御の目標濃度値を補正するトナー濃度制御方法におい
て、上記検出出力に係る画像濃度が所望の画像濃度より
も所定量以上濃いときには、トナー補給否と決定して引
き続く所定回数の画像形成動作に伴ってトナー補給を停
止するので、前回の制御基準値補正後に現像特性が大き
く変化して画像濃度が所望の画像濃度以上に又は該所望
の画像濃度よりも濃くなった場合にも、トナー補給動作
を伴わない画像形成動作の実行で現像装置内のトナー濃
度を低下させて速やかに所望の画像濃度にすることがで
きる。また、逆に上記検出出力に係る画像濃度が該所望
の画像濃度よりも所定量以上薄いときには、トナー補給
要と決定して引き続く所定回数の画像形成動作に伴って
トナー補給を行なうので、前回の制御基準値補正後に現
像特性が大きく変化して画像濃度が該所望の画像濃度よ
りも薄く又は該所望の画像濃度以下になった場合にも、
直ちにトナー補給を行って現像装置内のトナー濃度を上
昇させて速やかに所望の画像濃度にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るトナー供給制御方法を実施する
複写機の概略構成図。
【図2】トナー濃度と透磁率センサー出力との関係を示
す特性図。
【図3】原稿濃度、感光体電位、トナー付着量の関係を
示す特性図。
【図4】トナー付着量と光学センサー出力との関係を示
す特性図。
【図5】実施例に係るトナー濃度制御のフローチャー
ト。
【図6】他の実施例に係るトナー濃度制御のフローチャ
ート。
【符号の説明】
4…現像装置 , 9…現像器 10…トナーボトル , 13…透磁
率センサー 17…光学センサー
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月10日(2001.8.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 トナー濃度制御方法及び画像形成装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、検出用に形成した画
像濃度の検出出力に基づいて、現像装置に設けたトナー
濃度センサーの出力に基づくトナー補給制御の目標濃度
値を補正するトナー濃度制御方法において、被現像像担
持体の特性や現像剤特性の経時的な変化に対する応答性
を向上させることである。また、このようなトナー濃度
制御方法を採用した画像形成装置を提供することであ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、検出用に形成した画像の画像濃
度の検出出力と所望の画像濃度に対応する基準値との比
較に基づいて、現像装置に設けたトナー濃度センサーの
出力に基づくトナー補給制御の目標濃度値を補正するト
ナー濃度制御方法において、上記検出出力と上記基準値
とが所定量以上異なる場合に、引き続く所定回数の画像
形成動作に伴うトナー補給動作のトナー補給の要否を、
上記検出出力と上記基準値との比較に基づいて決定する
ことを特徴とするものである。また、請求項2の発明
は、潜像担持体と、潜像担持体上に静電潜像を形成する
手段と、該潜像を形成する手段によって形成された潜像
担持体上の静電潜像を現像して画像を得る現像装置と、
該現像装置にトナーを補給するトナー補給手段を有し、
該現像装置を用いて検出用に形成した潜像担持体上の画
像の画像濃度の検出出力と所望の画像濃度に対応する基
準値との比較に基づいて、該現像装置に設けたトナー濃
度センサーの出力に基づくトナー補給制御の目標濃度値
を補正する画像形成装置において、上記検出出力と上記
基準値とが所定量以上異なる場合に、引き続く所定回数
の画像形成動作に伴うトナー補給動作のトナー補給の要
否を、上記検出出力と上記基準値との比較に基づいて決
定することを特徴とするものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【作用】 請求項のトナー濃度制御方法あるいは請求項
2の画像形成装置においては、現像装置に設けたトナー
濃度センサーの出力に基づき、検出したトナー濃度が目
標濃度よりも薄いときに現像装置にトナーを補給するト
ナー補給制御を行う。これにより、現像装置内のトナー
濃度を目標濃度値に保つ。また、所定の間隔で検出用に
形成した画像の画像濃度を検出し、この検出出力と所望
の画像濃度に対応する基準値との比較に基づいて、上記
目標濃度値を補正する。そして、この検出出力と基準値
とが所定量以上異なる場合に、引き続く所定回数の画像
形成動作に伴うトナー補給動作のトナー補給要否を、上
記検出出力と上記基準値との比較に基づいて決定する。
つまり、上記検出出力に係る画像濃度が所望の画像濃度
よりも所定量以上濃いときには、トナー補給否と決定し
て引き続く所定回数の画像形成動作に伴ってトナー補給
を停止し、逆に上記検出出力に係る画像濃度が該所望の
画像濃度よりも所定量以上薄いときには、トナー補給要
と決定して引き続く所定回数の画像形成動作に伴ってト
ナー補給を行なう。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】以下、トナー濃度制御について説明する。
まず、一例に係るトナー濃度制御について説明する。こ
のトナー濃度制御は、トナー補給制御と制御基準値Vt0
の補正制御とからなっている。このトナー補給制御はコ
ピー毎に現像器9内のトナー濃度を検出した透磁率セン
サー13の出力Vtとトナー補給制御の目標濃度値に対
応する制御基準値Vt0とを比較してトナー補給の要否を
決定し、この結果に応じて補給ローラー15を回転制御
してトナー補給を制御するものである。上記制御基準値
Vt0の補正制御は、例えば10枚のコピー毎に検出用に
形成した画像である、一様帯電領域(一様帯電器2で一
様帯電され何ら光照射されていない領域)を現像装置4
で現像した現像像の濃度を光学センサー17で検出した
検出出力Vs及び透磁率センサー13の出力Vtに基づい
て、上記制御基準値Vt0を補正するものである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】そこで、本例においては、光学センサー
17の出力Vsと基準値Vs0との比較結果に加え、その
時点での透磁率センサー13の出力Vtも考慮して、そ
の時点の制御基準値Vt0を補正するものである。具体的
には、光学センサー17の出力Vsと基準値Vs0との比
較結果に基づいて、その時点の透磁率センサー出力Vt
に所定量n・△VTだけ加算するか又は減算した値に制
御基準値Vt0を補正する。ここで、nは光学センサー1
7の出力Vsと基準値Vs0との差によって決定する係数
であり、△VTは定数である。係数n(光学センサー1
7の出力Vsと基準値Vs0との差が大きいほど大きな値
を取る)及び定数△VTは予め実験等で求めておく。ま
た、このトナー濃度が薄くなるようにトナー補給制御の
制御基準値Vt0を大きな値に補正する場合の補正量単位
△VTと、トナー濃度が濃くなるようにトナー制御基準
値Vt0を小さな値に補正する場合の補正量単位△VTと
は、同じ大きさにしても良いし異なる大きさにしても良
い。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】本例によれば、制御基準値Vt0を補正時
の透磁率センサー13の出力Vtを考慮して制御基準値
Vt0を補正するので、前回の制御基準値Vt0補正後に大
きな現像特性の変化が生じている場合にも、その後のト
ナー補給制御において速やかに光学センサー17で検出
した画像濃度の変化に応答できるように制御基準値Vt0
を補正することができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】以下、本例のトナー濃度制御の具体例を
図5を用いて説明する。複写機のメインスイッチが投入
され、かつコピーが開始される(ステップ1)と、先
ず、枚数レジスタに記憶されている累積コピー枚数を読
み出して、10の倍数か否かによって制御基準値Vt0の
補正制御を行うタイミングか否かを判断する(ステップ
2)。ここで、制御基準値Vt0の補正制御を行うタイミ
ングではないと判断した場合には(ステップ2でN)、
そのまま後述するトナー補給制御に進む(ステップ1
1)。この場合とは逆に制御基準値Vt0の補正制御を行
うタイミングであると判断した場合には、制御基準値V
t0の補正制御へ進む(ステップ3へ)。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、本発明のトナー濃度制御の実施例に
ついて説明する。感光体の特性や現像剤の経時変化等で
現像特性が大きく変化した場合にトナー補給制御の応答
性を向上させるために、上記例においては、検出値V
sと基準値Vs0との比較結果に加え、その時点での透磁
率センサー13の出力Vtも考慮して、その時点の制御
基準値Vt0を補正したのに対し、本実施例においては、
検出値Vsと上記基準値Vs0とが所定量以上異なる場合
に、引き続く所定回数例えば5枚のコピー動作に伴うト
ナー補給動作のトナー補給の要否を、上記出力Vsと上
記基準値Vs0との比較に基づいて決定するものである。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、上記実施例では、検出用の画像とし
て一様帯電領域(一様帯電器2で一様帯電され何ら光照
射されていない領域)そのままを用いたが、これをイレ
ーサーで必要な大きさにしても良く、これに代え、コン
タクトガラス1の一側端の端部に基準濃度板を設けて、
これの潜像を複写すべき原稿の露光走査工程において、
感光体上の原稿画像領域外に形成し、その現像像を用い
ても良い。更に、このような現像像のトナー付着量の検
出は、像担持体上で行うのに替えて、転写紙上等で行っ
ても良く、検出手段も光学センサー17に限られない。
また、上記実施例では、トナー濃度センサーとして、透
磁率センサー13を用いたが、トナーとキャリアの色が
異なるものでは、これに代えて、現像剤の色を検出する
センサーを用いても良い。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】削除
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【発明の効果】請求項のトナー濃度制御方法あるいは
請求項2の画像形成装置によれば、検出用に形成した画
像の画像濃度の検出出力と所望の画像濃度に対応する基
準値との比較に基づいて、現像装置に設けたトナー濃度
センサーの出力に基づくトナー補給制御の目標濃度値を
補正するトナー濃度制御方法において、上記検出出力に
係る画像濃度が所望の画像濃度よりも所定量以上濃いと
きには、トナー補給否と決定して引き続く所定回数の画
像形成動作に伴ってトナー補給を停止するので、前回の
制御基準値補正後に現像特性が大きく変化して画像濃度
が所望の画像濃度以上に又は該所望の画像濃度よりも濃
くなった場合にも、トナー補給動作を伴わない画像形成
動作の実行で現像装置内のトナー濃度を低下させて速や
かに所望の画像濃度にすることができる。また、逆に上
記検出出力に係る画像濃度が該所望の画像濃度よりも所
定量以上薄いときには、トナー補給要と決定して引き続
く所定回数の画像形成動作に伴ってトナー補給を行なう
ので、前回の制御基準値補正後に現像特性が大きく変化
して画像濃度が該所望の画像濃度よりも薄く又は該所望
の画像濃度以下になった場合にも、直ちにトナー補給を
行って現像装置内のトナー濃度を上昇させて速やかに所
望の画像濃度にすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 真治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H027 DA10 DA45 DD07 DE02 DE04 DE07 DE09 DE10 EA06 EC03 EC06 EC09 EC10 ED10 EF01 EF11 EF12 2H077 AA01 AA15 AB03 AC03 AD06 DA03 DA10 DA22 DA42 DA47 DA52 DA63 DA82 DB03 DB22 EA03 GA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出用に形成した画像の画像濃度の検出出
    力に基づいて、現像装置に設けたトナー濃度センサーの
    出力に基づくトナー補給制御の目標濃度値を補正するト
    ナー濃度制御方法において、 上記トナー濃度センサーの出力と上記検出出力とに基づ
    いて、上記目標濃度値を補正することを特徴とするトナ
    ー濃度制御方法。
  2. 【請求項2】検出用に形成した画像の画像濃度の検出出
    力と所望の画像濃度に対応する基準値との比較に基づい
    て、現像装置に設けたトナー濃度センサーの出力に基づ
    くトナー補給制御の目標濃度値を補正するトナー濃度制
    御方法において、 上記検出出力と上記基準値とが所定量以上異なる場合
    に、引き続く所定回数の画像形成動作に伴うトナー補給
    動作のトナー補給の要否を、上記検出出力と上記基準値
    との比較に基づいて決定することを特徴とするトナー濃
    度制御方法。
JP2001215117A 2001-07-16 2001-07-16 トナー濃度制御方法及び画像形成装置 Pending JP2002082521A (ja)

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US7257336B2 (en) 2004-01-14 2007-08-14 Sharp Kabushiki Kaisha Developing device, image forming device equipped therewith, and developing density adjusting method

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