JPH10171237A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10171237A
JPH10171237A JP8344651A JP34465196A JPH10171237A JP H10171237 A JPH10171237 A JP H10171237A JP 8344651 A JP8344651 A JP 8344651A JP 34465196 A JP34465196 A JP 34465196A JP H10171237 A JPH10171237 A JP H10171237A
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JP
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toner
developer
image forming
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density
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JP8344651A
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Yoshiko Ishii
佳子 石井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像器に新品の現像剤をセットしたときの透
磁率センサの初期設定を、現像剤を十分に撹拌して現像
剤の嵩を標準状態にした後に行い、経時におけるトナー
濃度の誤検知による画像品質の低下を防止することがで
きる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 二成分現像剤を収容した現像器9と、現
像器9内の現像剤を撹拌するスクリュウ12と、現像器
9へトナーを補給する補給ローラ15と、現像器内9の
トナー濃度を検出する透磁率センサ13と備え、透磁率
センサ13の出力値VTと制御基準値VT0との比較結
果に基づいて補給ローラ15を制御する画像形成装置に
おいて、現像器9に新品の現像剤をセットし、初期立ち
上げ動作の後、透磁率センサ13の初期設定を行う前
に、現像器9内の現像剤の嵩が標準の嵩になるまで現像
剤を撹拌するようにスクリュウ12を制御する制御手段
(マイクロコンピュータ17)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
画像形成装置の現像器に新品の現像剤をセットしたとき
のトナー濃度検出手段の初期設定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置として、現
像器内のトナー濃度の検出するトナー濃度検出手段の出
力値と制御基準値とを比較し、その比較結果に基づいて
現像器へのトナー補給を制御することにより、現像器内
のトナー濃度を目標濃度に保つものが知られている。こ
のトナー補給制御に用いるトナー濃度検出手段として
は、現像剤の透磁率のトナー濃度依存性を利用した透磁
率センサが広く用いられている。現像器にセットされる
新品の現像剤のトナー濃度はあらかじめわかっているの
で、通常、現像器に新品の現像剤をセットしたときに、
上記既知のトナー濃度の値を用いてトナー濃度検出手段
の初期設定が行われる。この初期設定により、上記トナ
ー濃度検出手段の出力値と測定対象である現像器内のト
ナー濃度との関係を示す出力特性が決定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
画像形成装置の現像器内の現像剤が寿命となり該現像器
に新品の現像剤をセットしたとき、その現像剤のセット
直後は所定の画像品質が得られるにもかかわらず、画像
濃度などの画像品質が次第に低下していってしまうとい
う不具合が生じる場合があった。
【0004】本発明者らが、上記画像品質の低下につい
て鋭意研究を行ったところ、現像器に新品の現像剤をセ
ットした後の現像器内の現像剤の嵩変化により、上記ト
ナー濃度検出手段の出力特性が変化してしまうことがそ
の主な原因の一つであることがわかった。上記トナー濃
度検出手段の初期設定を行うときに用いる新品の現像剤
は、一般に現像器内で十分に撹拌された状態での現像剤
に比べて嵩が低い(密度が高い)。一方、上記トナー濃
度検出手段は、その出力特性が現像剤の嵩(密度)に依
存して変化してしまう性質を有している。したがって、
上記嵩が低い新品の現像剤を現像器にセットしたときに
トナー濃度検出手段の初期設定を行うと、現像剤の撹拌
によって現像剤の嵩が高くなり(密度が低くなり)、ト
ナー濃度検出手段の出力特性が変化することにより、現
像器内のトナー濃度を正しく検出できなくなってしま
う。このようなトナー濃度の誤検知により、現像器内の
トナー濃度が目標の濃度からずれた濃度に制御され、所
定の画像品質が得られなくなってしまう。
【0005】特に、トナー濃度検出手段として広く用い
られている透磁率センサは、上記出力特性の現像剤の嵩
(密度)に対する依存性を顕著に示し、現像剤のトナー
濃度が同じであっても該現像剤の嵩が高くなるとともに
(密度が低くなるとともに)出力値が小さくなってくる
という特性を示す。この透磁率センサの出力値は、トナ
ー濃度が高くなるに従って小さくなる。すなわち、透磁
率センサの出力値は、現像剤の嵩およびトナー濃度の少
なくとも一方が高くなることにより小さくなる。従っ
て、この種の透磁率センサを上記トナー濃度検出手段と
して用いた場合、出力値が初期設定直後と同じであって
も、経時において十分撹拌され嵩が増加した後の現像剤
ではトナー濃度が実際よりも高めに検出されてしまう。
この経時におけるトナー濃度の高め検出により、画像濃
度の低下を引き起こしてしまうおそれがある。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、現像器に新品の現像剤をセットし
たときのトナー濃度検出手段の初期設定を、現像剤を十
分に撹拌して現像剤の嵩を標準状態にした後に行うこと
により、経時における現像剤の嵩変化によるトナー濃度
検出手段の出力特性の変化を小さくし、トナー濃度の誤
検知による画像品質の低下を防止することができる画像
形成装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、キャリアとトナーとを含む現像
剤を収容した現像器と、該現像器内の現像剤を撹拌する
撹拌手段と、該現像器へトナーを補給するトナー補給手
段と、該現像器内のトナー濃度を検出するトナー濃度検
出手段とを備え、該トナー濃度検出手段の出力値と制御
基準値との比較結果に基づいて該トナー補給手段を制御
する画像形成装置において、上記現像器に新品の現像剤
をセットした後、上記トナー濃度検出手段の初期設定を
行う前に、該現像器内の現像剤の嵩が標準の嵩になるま
で該現像剤を撹拌するように上記撹拌手段を制御する制
御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】ここで、上記現像剤の標準の嵩とは、現像
剤が十分に撹拌された状態での現像剤の嵩であって、ト
ナー濃度の誤検知による画像品質の低下が問題にならな
い程度まで現像剤の撹拌による変化量が十分に小さくな
ったときの嵩をいう。
【0009】この請求項1の画像形成装置では、現像器
に新品の現像剤をセットした後、撹拌手段で現像器内の
現像剤を十分に撹拌することにより、該現像剤の嵩を標
準の嵩にし、その後の画像形成動作における現像剤の撹
拌によって現像剤の嵩が大きく変化しないようにする。
そして、このように現像器内の現像剤の嵩が標準の嵩に
なった後に、現像器へのトナー補給の制御に用いるトナ
ー濃度検出手段の初期設定を行うことにより、その後の
画像形成動作において、現像剤の嵩変化によるトナー濃
度検出手段の出力特性の変化を抑え、現像剤のトナー濃
度を正しく検出できるようにする。
【0010】請求項2の発明は、上記現像器に新品の現
像剤をセットした後、該現像剤の帯電量を画像形成動作
に必要な所定量まで立ち上げる初期立ち上げ動作を行う
請求項1の画像形成装置において、上記初期立ち上げ動
作の後、上記トナー濃度検出手段の初期設定を行う前
に、該現像器内の現像剤の嵩が標準の嵩になるまで該現
像剤を撹拌するように上記撹拌手段を制御することを特
徴とするものである。
【0011】この請求項2の画像形成装置では、現像器
に新品の現像剤をセットした後、現像剤の撹拌を伴う初
期立ち上げ動作を行い、該現像剤の帯電量を画像形成動
作に必要な所定量まで立ち上げる。通常、この初期立ち
上げ動作では現像剤の嵩が標準の嵩になる程度まで現像
剤の撹拌が行われない。そこで、この初期立ち上げ動作
の後、撹拌手段で現像器内の現像剤をさらに撹拌するこ
とにより、該現像剤の嵩を標準の嵩にし、その後の画像
形成動作における現像剤の撹拌によって現像剤の嵩が大
きく変化しないようにする。そして、このように現像器
内の現像剤の嵩が標準の嵩になった後に、現像器へのト
ナー補給の制御に用いるトナー濃度検出手段の初期設定
を行うことにより、その後の画像形成動作において、現
像剤の嵩変化によるトナー濃度検出手段の出力特性の変
化を抑え、現像剤のトナー濃度を正しく検出できるよう
にする。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置において、画像形成動作に伴って現像器内で消費され
るトナー量を算出するトナー消費量算出手段と、上記初
期立ち上げ動作の後であって上記トナー濃度検出手段の
初期設定の前に画像形成動作が行われた場合に、上記ト
ナー消費量算出手段の算出結果に基づいて、該画像形成
動作後の現像器内のトナー濃度を算出するトナー濃度算
出手段とを設け、上記トナー濃度算出手段の算出結果に
基づいて、上記トナー濃度検出手段の初期設定を行うこ
とを特徴とするものである。
【0013】この請求項3の画像形成装置では、上記初
期立ち上げ動作の後、画像形成動作が実行可能な状態に
なるので、この初期立ち上げ動作の後であって上記トナ
ー濃度検出手段の初期設定の前に画像形成動作を実行す
る場合がある。そこで、上記トナー濃度検出手段の初期
設定の前に画像形成動作が行われた場合に、トナー消費
量算出手段で該画像形成動作で消費されたトナー消費量
を算出し、このトナー消費量の算出結果に基づいて上記
画像形成動作後の現像器内のトナー濃度をトナー濃度算
出手段で算出する。そして、このトナー濃度の算出結果
すなわち上記画像形成動作でトナーが消費された後の現
像器内のトナー濃度の算出値に基づいて、上記現像器内
の現像剤の嵩を標準の嵩にした後のトナー濃度検出手段
の初期設定を行う。
【0014】請求項4の発明は、請求項2の画像形成装
置において、画像形成動作に伴って現像器内で消費され
るトナー量を算出するトナー消費量算出手段を設け、上
記初期立ち上げ動作の後であって上記トナー濃度検出手
段の初期設定の前に画像形成動作が行われた場合に、上
記トナー消費量算出手段の算出結果に基づいて、該画像
形成動作で消費された量のトナーを補給した後、上記ト
ナー濃度検出手段の初期設定を行うことを特徴とするも
のである。
【0015】この請求項4の画像形成装置でも、上記初
期立ち上げ動作の後、画像形成動作が実行可能な状態に
なるので、この初期立ち上げ動作の後であって上記トナ
ー濃度検出手段の初期設定の前に画像形成動作を実行す
る場合がある。そこで、上記トナー濃度検出手段の初期
設定の前に画像形成動作が行われた場合に、トナー消費
量算出手段で該画像形成動作で消費されたトナー消費量
を算出し、このトナー消費量の算出結果に基づいて、該
画像形成動作で消費された量のトナーを補給する。この
トナー補給により現像器内のトナー濃度を新品の現像剤
の標準トナー濃度に戻した状態で、上記現像器内の現像
剤の嵩を標準の嵩にした後のトナー濃度検出手段の初期
設定を行う。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置とし
ての複写機に適用した実施形態について説明する。図1
は本実施形態に係る複写機の概略構成図である。図1に
おいて、複写機1は、電子写真方式で画像を形成するも
のであって、時計回りに一定速度で回転する像担持体と
しての感光体ドラム2が中央に設けられている。その感
光体ドラム2の周辺には、回転方向に沿って、感光体ド
ラム表面を均一に帯電する帯電部材3、光照射によって
感光体ドラム2上に静電潜像を形成する像露光装置4、
感光体ドラム2上の静電潜像をトナーで現像する現像装
置5、搬送される紙などの転写材に感光体ドラム2上の
トナー像を転写する転写部材6、感光体ドラム表面を清
掃するクリーニング装置7などが設けられている。な
お、符号8は、転写後のトナー像を転写材に定着する定
着装置である。上記感光体ドラム2の円筒表面には、O
PC(有機感光体)が塗布されている。現像装置5で使
用される現像剤はトナーとキャリアとからなる二成分現
像剤である。
【0017】上記現像装置5は、主に現像器9と、その
上方に設けられたトナー収容手段であるトナーボトル1
0とから構成されている。現像器9は、ケーシングの感
光体ドラム2側に向いた開口部に、図示しない磁石を内
蔵しかつ図示しない現像クラッチを介して連結された現
像用モータ14aで矢印方向に回転駆動される現像スリ
ーブ11を有している。また、現像スリーブ11の隣に
は、撹拌用モータ14bで回転駆動される現像剤搬送手
段であるスクリュウ12を有し、ケーシング底部の壁面
には、トナー濃度検出手段としての透磁率センサ13を
有している。このスクリュウ12で現像剤中のトナーと
キャリアとを混合撹拌しながら現像スリーブ11上に現
像剤を補給するとともに、透磁率センサ13で現像剤の
トナー濃度を検出している。トナーボトル10は、現像
器9へのトナー排出部に、補給モータ14bにより回転
駆動されるトナー補給手段としての補給ローラ15を有
している。上記現像用モータ14a、撹拌用モータ14
bおよび補給モータ14cは、モータ駆動回路16によ
って駆動される。
【0018】上記透磁率センサ13は、図示しないA/
D変換器を介して制御手段としてのマイクロコンピュー
タ17の入出力インターフェース(I/O)18に接続
されている。このマイクロコンピュータ17は、主にマ
イクロプロセッサ(CPU)19、読み出し専用メモリ
(ROM)20、読み出し書き込みメモリ(RAM)2
1および上記I/O18からなり、I/O18を介し
て、上記現像用モータ14a、撹拌用モータ14b、補
給モータ14c等を駆動するモータ駆動回路16に制御
信号を出力するように構成されている。
【0019】また、上記マイクロプロセッサ17には、
I/O18を介して、照明装置の原稿照射スタート位置
に設けられた図示しないマイクロスイッチで1コピー動
作が検出され、その検出信号がデジタル信号として、上
記マイクロプロセッサ17のI/O18に入力される。
RAM21には、I/O18から読み取った透磁率セン
サ13の出力値VTを一時記憶するVTレジスタ、現像器
9内のトナー濃度の目標濃度値に対応した制御基準値V
T0を記憶するVT0レジスタ等が設けられている。ROM
20には、後述するトナー濃度制御および透磁率センサ
13の初期設定動作等のプログラムが記憶されている。
【0020】上記構成の複写機におけるコピー動作は、
公知の従来装置と同様であるので、説明を省略する。
【0021】本実施形態の複写機では、現像器9内のト
ナー濃度を所定の目標濃度に保つために、上記透磁率セ
ンサ13の出力値に基づいて現像器9へのトナー補給を
制御するトナー補給制御を行っている。このトナー補給
制御は、コピー毎に現像器9内のトナー濃度を検出した
透磁率センサ13の出力値VTと目標のトナー濃度に対
応した制御基準値VT0とを比較してトナー補給の要否を
決定し、この結果に応じて補給ローラ15を回転制御
し、現像器9へのトナー補給を制御するものである。
【0022】図2は、現像器9内のトナー濃度と透磁率
センサ13の出力値との関係を示す特性図である。図2
に示すように、透磁率センサ13は、あるトナー濃度範
囲ではトナー濃度が濃くなるほど出力値VTが小さくな
る特性を有する。この特性を利用して、透磁率センサ1
3の出力値VTが目標トナー濃度に対応した制御基準値
VT0よりも大きい場合に、補給ローラ15を回転駆動し
てトナーの補給動作を行う。
【0023】ところで、上記トナー補給制御を行う複写
機において、現像器9に新品の現像剤をセットした際
に、現像器9内の現像剤を撹拌して現像剤の帯電量を所
定量まで立ち上げる初期立ち上げ動作の終了後、所定回
数のコピー動作が終了するまで、図3に示すようにトナ
ー濃度に対する透磁率センサ13の出力特性が変化する
場合があった。図3中の曲線Aが上記初期立ち上げ動作
直後の出力特性であり、同図中の曲線Bが所定回数のコ
ピー動作を行った後の経時おける出力特性である。この
透磁率センサ13の出力特性の変化は、現像剤の嵩(嵩
密度)の変化に主な起因していることがわかった。従来
の画像形成装置においては、上記透磁率センサ13の出
力特性の変化により現像器9内の実際のトナー濃度がT
AからTBに低下しているにもかかわらず、透磁率センサ
13が同じ出力値VTを出力してしまうためトナー濃度
が低下していないと誤判断してしまい、適正なトナー濃
度制御が行われず、画像濃度が低下する場合があった。
【0024】そこで、本実施形態に係る複写機では、現
像器9に新品の現像剤をセットして所定の初期立ち上げ
動作を行った後、さらに現像器9内の現像剤を撹拌する
プレランニングを所定時間行なうようにスクリュウ12
を制御する制御手段を設けている。この制御手段として
は、前述のマイクロコンピュータ17を用いることがで
きる。そして、上記プレランニングで現像剤の嵩(嵩密
度)を標準の嵩(嵩密度)にし、透磁率センサ13の出
力特性を図3の曲線Bのようにした後に、新品の現像剤
におけるトナー濃度の標準値を用いて透磁率センサ13
の初期設定を行ない、制御基準値VT0を決定している。
上記現像剤の標準の嵩(嵩密度)とは、現像剤が十分に
撹拌された状態での現像剤の嵩であって、画像濃度の低
下が問題にならない程度まで現像剤の撹拌による変化量
が十分に小さくなったときの嵩をいう。この現像剤の嵩
を標準の嵩にするためのプレランニングの動作時間は、
前もって実験などにより求めておく。
【0025】このように現像器9内の現像剤の嵩(嵩密
度)が標準の嵩(嵩密度)になった後に透磁率センサ1
3の初期設定を行い、制御基準値VT0を決定することに
より、初期設定後の透磁率センサ13の出力特性の変化
を十分に小さくすることができ、現像器9に新品の現像
剤をセットしてから一定時間経過した後の画像濃度を低
下を防止できる。
【0026】但し、上記プレランニングが行われる前に
コピーボタンが押されてコピー動作を実行した場合に
は、現像器9内のトナー濃度が新品の現像剤における標
準値からずれてしまい、透磁率センサ13の初期設定を
適正に行うことが難しくなる。そこで、上記プレランニ
ング前にコピー動作を実行した場合には、そのコピー動
作で消費されたトナー消費量をトナー消費量算出手段で
算出し、この結果からさらに現像器9内のトナー濃度を
トナー濃度算出手段で算出し、このトナー濃度の算出結
果に基づいて上記透磁率センサ13の初期設定を行い、
制御基準値を決定することが好ましい。この場合には、
新品の現像剤をセットした現像器9の初期立ち上げ動作
が終了した後すぐにコピーボタンが押されてプレランニ
ング前にトナーが消費されたときでも、透磁率センサ1
3の適正な初期設定を行うことができる。よって、その
後のコピー動作において現像器9内のトナー濃度を正確
に検出し、トナー濃度の誤検知による画像濃度の低下を
防止できる。 (以下、余白)
【0027】上記コピー動作によるトナー消費量を算出
するトナー消費量算出手段としては、例えばコピーを行
った画像の画素数をカウントし、この画素数のカウント
値と、単位画素あたりの感光体ドラム2上のトナー付着
量との積により、トナー消費量を算出できるように構成
した図示しない画像データ処理装置を用いることができ
る。上記単位画素あたりの感光体ドラム2上のトナー付
着量は、予め実験などで求めておくことが望ましい。ま
た、上記トナー濃度算出手段としては、前述のマイクロ
コンピュータ17を用いることができ、上記トナー消費
量の算出値と、セットした現像剤の標準のトナー濃度値
とに基づいて、現在の現像器9内のトナー濃度を算出す
る。
【0028】図4は、上記透磁率センサ13の初期設定
におけるより具体的な制御動作を示すフローチャートで
ある。現像器9に新品の現像剤をセットした後、所定の
初期立ち上げ動作を行う(ステップ1)。この初期立ち
上げ動作では、現像器9の空回し運転が行われる。その
後、ステップ2でコピーボタンが押されなければ、続い
てプレランニングが行われ(ステップ3)、所定時間a
(秒)経過した後停止される(ステップ4)。この所定
時間aは、現像剤が撹拌されて標準の嵩になるまでの時
間に設定され、あらかじめ実験等で求めておく。プレラ
ンニングが終了すると透磁率センサ13の初期設定が行
われる。この初期設定では、透磁率センサ13の出力値
VT(V)が所定の標準値b(V)になるように、透磁
率センサ13の出力値VTの読み取りおよび透磁率セン
サ13の制御電圧の調整が繰り返される(ステップ5〜
7)。上記所定の標準値b(V)は、使用する透磁率セ
ンサ13、検出回路、現像剤などの種類によって異な
る。上記トナー補給制御の制御基準値VT0は、上記プレ
ランニング終了時の透磁率センサ13の出力値VTに設
定する(ステップ8)。このように初期設定した制御基
準値VTOに基づいて、各コピー動作毎に所定の量だけ
トナー補給を行う(ステップ9)。
【0029】次に、図4中のステップ2でコピーボタン
が押された場合は、原稿の画像形成部分の画素数をカウ
ントする(ステップ10,11)。その後、トナー消費
量を算出し(ステップ12)、現像器9内のトナー濃度
を算出する(ステップ13)。そして、透磁率センサ1
3の出力値VT’が上記算出したトナー濃度のときの所
定のb’(V)になるように、透磁率センサ13の出力
値VT’の読み取りおよび透磁率センサ13の制御電圧
の調整が繰り返される(ステップ14〜16)。その結
果、図2に示すように標準トナー濃度T0での透磁率セ
ンサ13の出力値VTは所定の標準値b(V)になった
とみなされ、このときの透磁率センサ13の出力値VT
を上記トナー補給制御の制御基準値VT0として設定する
(ステップ8)。この初期設定した制御基準値VT0に基
づくトナー補給制御により、現像器9内のトナー濃度が
所定濃度に保たれる(ステップ9)。
【0030】なお、上記図4に示す透磁率センサ13の
初期設定では、プレランニングの前にコピー動作を行っ
た場合にそのコピー動作によるトナー消費量の算出値に
基づいてトナー濃度を算出し、その算出結果に基づいて
透磁率センサ13の初期設定を行っているが、上記算出
したトナー消費量だけトナーを補給した後、透磁率セン
サ13の通常の初期設定を行なうようにしてもよい。こ
のような透磁率センサ13の初期設定を行うことによっ
ても、新品の現像剤をセットした現像器9の初期立ち上
げ動作が終了した後すぐにコピーボタンが押されてプレ
ランニング前にトナーが消費されたときに、透磁率セン
サ13の適正な初期設定を行うことができる。よって、
その後のコピー動作において現像器9内のトナー濃度を
正確に検出し、トナー濃度の誤検知による画像濃度の低
下を防止できる。
【0031】図5は、この変形例に係る透磁率センサ1
3の初期設定におけるより具体的な制御動作を示すフロ
ーチャートである。この図5に示す手順は、上記図4の
フローチャートに示す手順とほぼ同じであるが、上記プ
レランニング動作前にコピーをとったときの動作が異な
る。図4中のステップ2でコピーボタンが押された場合
は、原稿の画像形成部分の画素数をカウントし(ステッ
プ10,11)、その後、トナー消費量を算出する(ス
テップ12)。この算出されたトナー消費量と同じ量だ
けトナー補給を行い、現像器9内のトナー濃度を新品の
現像剤と同じトナー濃度に保つ(ステップ13)。この
状態でプレランニングを所定時間a(秒)行い、透磁率
センサ13の初期設定を行っている(ステップ2〜
8)。
【0032】なお、上記実施形態では、本発明を複写機
に適用した場合について説明したが、本発明は、上記複
写機に限定されることなく、透磁率センサ等のトナー濃
度センサの出力値に基づいて現像器へのトナー補給を制
御する他のプリンター等の画像形成装置にも適用でき
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1、2、3又は4の発明によれ
ば、現像器に新品の現像剤をセットした後、現像器内の
現像剤を十分に撹拌して該現像剤の嵩を標準の嵩にした
後、トナー濃度検出手段の初期設定を行うことにより、
その後の画像形成動作において、現像剤の嵩変化による
トナー濃度検出手段の出力特性の変化を抑え、現像剤の
トナー濃度を正しく検出できる。よって、トナー濃度の
誤検知による画像品質の低下を防止できるという効果が
ある。
【0034】特に、請求項2の発明によれば、上記現像
器に新品の現像剤をセットした後の初期立ち上げ動作で
現像剤の嵩が標準の嵩にならなかった場合でも、該現像
器内の現像剤の嵩が標準の嵩になるまで該現像剤を撹拌
するので、現像剤の嵩変化によるトナー濃度検出手段の
出力特性の変化を確実に抑えことができるという効果が
ある。
【0035】特に、請求項3の発明によれば、上記初期
立ち上げ動作の後であって上記トナー濃度検出手段の初
期設定の前に画像形成動作が行われた場合でも、該画像
形成動作でトナーが消費された後の現像器内のトナー濃
度の算出値に基づいて上記トナー濃度検出手段の適正な
初期設定を行うので、経時において現像剤のトナー濃度
を正確に正しく検出し、トナー濃度の誤検知による画像
品質の低下を防止できるという効果がある。
【0036】特に、請求項4の発明によれば、上記初期
立ち上げ動作の後であって上記トナー濃度検出手段の初
期設定の前に画像形成動作が行われた場合でも、該画像
形成動作で消費された量のトナーを補給し、現像器内の
トナー濃度を新品の現像剤の標準トナー濃度に戻した状
態で上記トナー濃度検出手段の適正な初期設定を行うの
で、経時において現像剤のトナー濃度を正確に正しく検
出し、トナー濃度の誤検知による画像品質の低下を防止
できるという効果がある。
【0037】なお、上記初期立ち上げ動作が終了してか
ら上記トナー濃度検出手段の初期設定を行うまでの期間
が長い場合、その期間内に画像形成動作を行う可能性が
高くなるが、かかる場合にも上記トナー濃度検出手段の
適正な初期設定を行い、経時において現像剤のトナー濃
度を正確に正しく検出できるという点で、上記請求項3
および4の発明は特に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図2】トナー濃度と透磁率センサの出力値との関係を
示す特性図。
【図3】プレランニング動作前後におけるトナー濃度と
透磁率センサの出力値との関係を示す特性図。
【図4】新品の現像剤をセットした後の透磁率センサの
初期設定動作を示すフローチャート。
【図5】変形例に係る透磁率センサの初期設定動作を示
すフローチャート。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 感光体ドラム 3 帯電部材 4 像露光装置 5 現像装置 6 転写部材 7 クリーニング装置 8 定着装置 9 現像器 10 トナーボトル 11 現像スリーブ 12 スクリュウ 13 透磁率センサ 14a,14b,14c モータ 15 補給ローラ 16 モータ駆動回路 17 マイクロコンピュータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリアとトナーとを含む現像剤を収容し
    た現像器と、該現像器内の現像剤を撹拌する撹拌手段
    と、該現像器へトナーを補給するトナー補給手段と、該
    現像器内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と
    備え、該トナー濃度検出手段の出力値と制御基準値との
    比較結果に基づいて該トナー補給手段を制御する画像形
    成装置において、 上記現像器に新品の現像剤をセットした後、上記トナー
    濃度検出手段の初期設定を行う前に、該現像器内の現像
    剤の嵩が標準の嵩になるまで該現像剤を撹拌するように
    上記撹拌手段を制御する制御手段を設けたことを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記現像器に新品の現像剤をセットした
    後、該現像剤の帯電量を画像形成動作に必要な所定量ま
    で立ち上げる初期立ち上げ動作を行う請求項1の画像形
    成装置において、 上記初期立ち上げ動作の後、上記トナー濃度検出手段の
    初期設定を行う前に、該現像器内の現像剤の嵩が標準の
    嵩になるまで該現像剤を撹拌するように上記撹拌手段を
    制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、 画像形成動作に伴って現像器内で消費されるトナー量を
    算出するトナー消費量算出手段と、 上記初期立ち上げ動作の後であって上記トナー濃度検出
    手段の初期設定の前に画像形成動作が行われた場合に、
    上記トナー消費量算出手段の算出結果に基づいて、該画
    像形成動作後の現像器内のトナー濃度を算出するトナー
    濃度算出手段とを設け、 上記トナー濃度算出手段の算出結果に基づいて、上記ト
    ナー濃度検出手段の初期設定を行うことを特徴とする画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項2の画像形成装置において、 画像形成動作に伴って現像器内で消費されるトナー量を
    算出するトナー消費量算出手段を設け、 上記初期立ち上げ動作の後であって上記トナー濃度検出
    手段の初期設定の前に画像形成動作が行われた場合に、
    上記トナー消費量算出手段の算出結果に基づいて、該画
    像形成動作で消費された量のトナーを補給した後、上記
    トナー濃度検出手段の初期設定を行うことを特徴とする
    画像形成装置。
JP8344651A 1996-12-09 1996-12-09 画像形成装置 Withdrawn JPH10171237A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011154124A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Canon Inc 現像装置及び画像形成装置
JP2016012115A (ja) * 2014-06-05 2016-01-21 株式会社リコー 現像装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ

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JP2011154124A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Canon Inc 現像装置及び画像形成装置
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