JP2002081888A

JP2002081888A - 熱交換器への他部品の取付け部材

Info

Publication number: JP2002081888A
Application number: JP2001222991A
Authority: JP
Inventors: Gerard Gille; ジルジェラール; Carlos Martins; マルタンカルロス
Original assignee: Valeo Thermique Moteur SA
Current assignee: Valeo Thermique Moteur SA
Priority date: 2000-07-28
Filing date: 2001-07-24
Publication date: 2002-03-22
Also published as: US20020029866A1; US6533027B2; FR2812383A1; FR2812383B1; EP1176379A1

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】２次熱交換器等の取付け作業を簡単にする。【解決手段】２次熱交換器のような少なくとも一つの
部品を、１次熱交換器に取付けるための取付け部材であ
って、１次熱交換器は、チューブマニホルドとそのチュ
ーブマニホルドに向かって折り曲げられたマニホルドチ
ャンバー９とを含み、そのチューブマニホルドの外周部
には、そのチューブマニホルドとそのマニホルドチャン
バー９との間に、シール用ガスケット１３を収容するた
めの受溝１２が形成され、かつ一方では、受溝１２をそ
の外側方向から締め付けるための第１の手段１９，２
１，２３、を有し、他方では、前記部品を収容し、かつ
固定するための手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用等の１次
熱交換器に、２次熱交換器のような少なくとも１つの部
品を取付けるための取付け部材に関する。

【０００２】本発明は特に、前記１次熱交換器が支持板
と、それに係合されたマニホルドチャンバーとを有し、
支持板の周囲に、支持板とマニホルドチャンバーをシー
ルするためのガスケットを収容するための、１つの受溝
が形成されている場合に、適用可能な取付け部材に関す
る。

【０００３】

【従来の技術】自動車に搭載することができるモジュー
ルと呼ばれる組立部品をつくるために、自転車のエンジ
ンを冷却するためのラジエータのような１次熱交換器
に、１つ又は複数の部品を取付けることは、公知であ
る。

【０００４】そのような部品の１つとして、例えば２次
熱交換器があり、特にエンジンに過給する空気のための
冷却器や、エアコン凝縮器や油冷却器がある。他の部品
としては、例えばファンの囲い板がある。

【０００５】熱交換器へのこれらの部品の取付けは、通
常、部品と一体をなす突起、及び１次熱交換器のマニホ
ルドチャンバーに挿入したネジによって行われる。２つ
の熱交換器がある場合においても同様に、マニホルドの
はめ込み又はクリップ留めによって取付けることが公知
となっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】これらの公知の取付け
技術は、時間と道具の観点から、費用がかかる作業を必
要とするという欠点を有している。

【０００７】本発明の目的は、特にこの欠点を解消する
ことにある。より詳しく言えば、本発明の目的は、製
造、特に取付け作業を、可能な限り簡単とした熱交換モ
ジュールを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の主題は、まず第１に、例えば自動車の１次
熱交換器に、２次熱交換器のような少なくとも一つの別
の部品を取り付けるための取付け部材に関する。

【０００９】１次熱交換器は、支持板と、支持板に対し
て係止して固定されたマニホルドチャンバーとを有し、
かつ支持板の外周部には、支持板とマニホルドチャンバ
ーとをシールするガスケットを収容するための受溝が形
成されている。

【００１０】本発明の取付け部材は、前記受溝をその外
側方向からクリップ留めめするための第１の手段と、前
記部品を収容し、かつ固定するための第２の手段とを有
することを特徴としている。

【００１１】熱交換器への他の部品の装着は、簡単なク
リップ留め操作によって行われる。そのため、熱交換器
モジュールの自動車等への装着も簡単になる。

【００１２】支持板の方向へのマニホルドチャンバーの
クリップ留めは、支持板の側縁の受溝の端部から上方へ
突出する歯形片の上端を折り曲げて、マニホルドチャン
バーの突縁の上面に係止させることによって行われる。

【００１３】またこの場合、クリップ式取付部材は、受
溝の外面に当接し、かつ前記歯形片の間において、受溝
の上縁に係止しうる係止突起を備えている。

【００１４】第１実施例においては、前記の収容・固定
手段が、前記部品と相補的な、２番目のクリップ留め手
段を有している。

【００１５】この場合において、取付けられる部品が、
２次熱交換器であるときは、前記第２のクリップ留め手
段は、前記２次熱交換器のマニホルドと相補的である。

【００１６】第２実施例においては、前記収容・固定手
段は、２次熱交換器の流体循環チューブを収容するため
の保持空間を備える突出部を有している。

【００１７】この場合、収容・固定手段は、２次熱交換
器の表面をクリップ留めしうる固定留め金を有してい
る。

【００１８】本発明の他の主題は、１次熱交換器と、２
次熱交換器のような少なくとも１つの部品を含む、自動
車等に適する熱交換モジュールにおいて、上記の少なく
とも一つの取付け部材を使用することによって、前記部
品を、前記１次熱交換器に取付けるようにすることであ
る。

【００１９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の２つの実施例を、
添付図面を参照しつつ説明するが、本発明は、これらの
実施例に限定されるものではない。

【００２０】図１には、一並びのチューブ２と、マニホ
ルド３の一つを備える一次熱交換器１、及び一並びのチ
ューブ５とマニホルド６の一つを備える２次熱交換器４
が示されている。

【００２１】これらの２つの熱交換器１，４は、図示さ
れている側では、取付け部材７によって組立られてお
り、図示されていない側では、同じような取付け部材を
もって、若しくは他の任意の適当な方法によって、組立
られている。

【００２２】マニホルド３は、基本的には、一並びのチ
ューブ２の端部が接続される支持板８と、この支持板８
に係止して固着されたマニホルドチャンバー９とからな
っている。

【００２３】マニホルド６は、実質的に円筒形であり、
基本的には、断面がＵ字形の２つの部材を合わせて構成
されている。

【００２４】一方のＵ形部材１０には、一並びのチュー
ブ５の端部が接続され、他方のＵ形部材１１は、Ｕ形部
材１０の口縁に嵌合してろう付けされている。

【００２５】支持板８の側縁には、シール用ガスケット
１３を保持するための受溝１２が形成されている。マニ
ホルドチャンバー９の側縁には、受溝１２の中に取付け
られているシール用ガスケット１３を押圧しうるシール
用突縁１４が形成されている。

【００２６】支持板８に対するマニホルドチャンバー９
の係止式固着は、受溝１２の上縁１６から突出させた一
連の歯形片１５によって行われている。すなわち歯形片
１５は、マニホルドチャンバー９の突縁１４の上面１７
に係合するように、内方へ折り曲げられている。

【００２７】取付け部材７は、弾性係止式の取付け作業
を考慮して、比較的に弾性のあるプラスチックで作られ
ている。図４、図５に明示するように、取付け部材７
は、長寸の本体１８における１次熱交換器１に取付けら
れる側に一連の突出片１９を、同じく２次熱交換器４が
取付けられる側に一連の突出片２０を、交互に設けたも
のである。

【００２８】突出片１９の先端は、湾曲したあご２１と
なっており、突出片２０の基端は、概ね平らな連続片２
２となっている。

【００２９】突出片１９とあご２１の凹入側の面は、受
溝１２の外面側と対応し、突出片２０の凹入側の面は、
マニホルド６の外面側と対応している両突出片１９，２
０の凹入側は、反対方向を向いている。

【００３０】突出片２０の凸側には、一連のあご２１と
対向する係止突起２３が設けられている。係止突起２３
から突出片１９までの距離は、前記受溝１２の外側の深
さと実質的に等しい。

【００３１】２つの熱交換器１，４を組立てるには、ま
ず取付け部材７を、１次熱交換器１の受溝１２に係合さ
せる。突出片２０とあご２１によって受溝１２の外周は
囲まれ、かつ歯形片１５の間において、係止突起２３に
より、受溝１２の上縁１６が支えられる。この際、突出
片２０と連続片２２は、１次熱交換器１の反対側に突き
出る。

【００３２】次いで、２次熱交換器４を、突出片２０に
弾性的に結合する。マニホルド６を、取付ける時に、連
続片２２によって、突出片２０は開くので、この取付け
は容易である。この弾性的取付けを行うと、突出片２０
は、マニホルド６を締め付けて、２次熱交換器４を固定
する。

【００３３】次に、図６から図９に示す実施例について
説明する。これらの図において、図１〜図５におけるの
と同様の部材には、それと同じ符号を付してある。

【００３４】図６に示す１次熱交換器１は、取付け部材
７’によって、２次熱交換器４に取付けられている。

【００３５】取付け部材７’は、図７において詳細に示
されているが、比較的に弾性のあるプラスチックによっ
て作られており、長寸の平板からなる本体２４と、この
本体２４と一体をなす一連の固定用付加片とからなって
いる。

【００３６】本体２４の長い側面の一方の各端部には、
２次熱交換器４の表面２６の形状と相補的な形状を有
し、２次熱交換器４の表面２６に弾性係合しうる鈎状片
２５が形成されている。

【００３７】両端の２つの鉤状片２５の間には、対向す
る歯形片２７，２８が、複数対形成されている。対をな
す歯形片２７，２８によって、２次熱交換器４のチュー
ブ３０を嵌合保持しうる保持空間２９が定められてい
る。これらの複数対の歯形片２７，２８は、チューブ３
０のピッチと等しい間隔をもって配置されている。

【００３８】対をなす歯形形２７，２８における各歯
は、互いに対向しており、チューブ３０を保持できるよ
うに、波形凹部３１を形成している。

【００３９】歯形片２７，２８の反対方向において、本
体２４の表面には、一連のあご２１’を備える突出片１
９’及び一連の係止突起２３’が設けられている。これ
ら一連の突出片１９’と係止突起２３’は、一つおきに
互いに向き合うように配置されている。

【００４０】突出片１９’、あご２１’及び係止突起２
３’は、１次熱交換器１の受溝１２に係合しうるよう
に、第１実施例の突出片１９，あご２１、及び係止突起
２３とそれぞれ同じ形状を有し、かつ配列も同じであ
る。

【００４１】この実施例においては、両熱交換器１，４
は、以下の要領で組み立てられる。

【００４２】まず初めに、実施例１と同様にして取付け
部材７’を受溝１２に係合する。なお、取付け部材７’
は、本体２４の面に関して実質的に対称的であり、１次
熱交換器１の一端又は他端において、いずれの方向に向
けても取付けうるようになっている。

【００４３】ついで２次熱交換器４を、取付け部材７’
に取付ける。そのために、２次熱交換器４のチューブ３
０を、保持空間２９の中へ挿入すると、留め金２５は、
２次熱交換器４の表面２６をしっかりと係止する。

【００４４】このように、本発明によれば、２次熱交換
器４又は他の部品を、１次熱交換器１に弾性係合式に、
簡単に取付けることができる。

【００４５】取付け部材を４個使用し、１次熱交換器の
コレクター等の両側に、取付け部材を２個ずつ装着する
ことが好ましい。しかし、コレクター等の両側に、取付
け部材を１個ずつ装着して取付けることも可能である。

【００４６】取付け部材は、取付けられる部品とは別体
であることが好ましい。しかし、場合によっては、例え
ばプラスチックをモールドして、取付け部材を取付けら
れる部品と一体化することもできる。

【００４７】以上、１次熱交換器のひとつ面に、他の一
つの部品を取付けることについて説明してきたが、同様
の方法によって、１次熱交換器の一つの面に、２つの部
品を取付けることもできることは明らかである。

【００４８】

【発明の効果】本発明によれば、１次熱交換器に対し
て、２次熱交換器等の部品を、簡単な作業で取付けるこ
とができる。そのため、熱交換モジュールの取付けも簡
単に行いうる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例をなす断面図である。

【図２】図１のＩＩで囲まれた部分の拡大図である。

【図３】実施例１に一部拡大斜視図である。

【図４】本発明における取付け部材の斜視図である。

【図５】図４を裏側から見た斜視図である。

【図６】本発明の第２実施例をなす部分斜視図である。

【図７】実施例２における取付け部材の斜視図である。

【図８】２次熱交換器を装着する前の実施例２の斜視図
である。

【図９】図８を異なる方向から見た斜視図である。

【符号の説明】

１１次熱交換器２チューブ３マニホルド４２次熱交換器５チューブ６マニホルド７、７’ 取付け部材８支持板９マニホルドチャンバー１０、１１Ｕ形部材１２受溝１３ガスケット１４突縁１５歯形片１６上縁１７上面１８本体１９、２０突出片２１あご２２連続片２３、２３’ 係止突起２４本体２５留め金２６表面２７，２８歯形片２９保持空間３０チューブ３１波形凹部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者カルロスマルタンフランス国 78490 モンフォール・ラモーリーリュドゥラムーティエール 10 Ｆターム(参考） 3L065 FA19 3L103 AA06 BB38 BB39 DD08 DD32 DD34

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】熱交換器（４）のような少なくとも１つ
の部品を、自動車における１次熱交換器（１）に取り付
けるたもの部材であって、１次熱交換器（１）は、支持
板（８）と、この支持板（８）に対して係止されたマニ
ホルドチャンバー（９）とを有し、支持板（８）の外周
部には、支持板（８）とマニホルドチャンバー（９）と
をシールするためのガスケット（１３）を収容するため
の受溝（１２）が形成されているものにおいて、前記受溝（１２）をその外側方向からクリップ留めする
ための第１の手段（１９）（２１）（２３）（１９’）
（２１’）（２３’）と、前記取付けられる部材を保持
し、かつ固定するための第２の手段とを有することを特
徴とする取付け部材。
【請求項２】前記受溝（１２）の端部に、前記マニホ
ルドチャンバー（９）の受溝（１２）の上面に係止しう
るように突出する歯形片（１５）を設け、かつ前記第１
のクリップ留め手段は、受溝（１２）の外表面を支持す
るための一連の突出片（１９）と、その突出片（１９）
の間において、受溝（１２）の縁をクリップ留めするた
めの少なくとも１つの係止突起（２３）とを有すること
を特徴とする、１次交換品に対して他の部品を取付ける
ための請求項１に記載の取付け部材。
【請求項３】保持しかつ固定するための前記手段が、
前記部品の一部と相補的な、第２のクリップ留め手段
（２０）を有することを特徴とする請求項１又は２記載
の取付け部材。
【請求項４】１次熱交換器に対して、少なくとも１つ
の２次熱交換器（４）を取付けるための部材であって、
前記第２のクリップ留め手段（２０）が、前記２次熱交
換器のマニホルド（６）と相補的であることを特徴とす
る請求項３に記載の取付け部材。
【請求項５】前記１次熱交換器に対して、少なくと
も１つの２次熱交換器（４）を取付けるための部材であ
って、前記保持しかつ固定するための手段が、２次熱交
換器の流体循環チューブ（３０）を受け止めるための保
持空間（２９）を備える本体（２４）を有することを特
徴とする請求項１又は２記載の取付け部材。
【請求項６】保持しかつ固定するための前記手段が、
前記２次熱交換器の表面（２６）に対してクリップ留め
しうる留め金（２５）を有することを特徴とする請求項
５に記載の取付け部材。
【請求項７】１次熱交換器（１）と、２次熱交換器
（４）のような少なくとも１つの部品とを備える自動車
用として好適な熱交換モジュールであって、前記部品が、請求項１〜６のいずれかに記載の少なくと
も１つの取付け部材を使用することによって、前記１次
熱交換器に取付けられていることを特徴とする熱交換モ
ジュール。