JP2002081038A - 護岸構造 - Google Patents

護岸構造

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JP2002081038A JP2000270132A JP2000270132A JP2002081038A JP 2002081038 A JP2002081038 A JP 2002081038A JP 2000270132 A JP2000270132 A JP 2000270132A JP 2000270132 A JP2000270132 A JP 2000270132A JP 2002081038 A JP2002081038 A JP 2002081038A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 護岸構造としての安定性、遮水性が優れ、急
速施工が可能で、建設コストが安い、護岸構造を提供す
る。 【解決手段】 所定の間隔で盛土24と海底地盤10を
貫通して、基礎地盤23に打設された杭11によって複
数の杭列12を平行に構築し、杭11間において、地中
に打ち込まれると共に、外側に凸の円弧状に配置され、
相互間が継ぎ手で連結された複数の直線矢板14の両端
部を、各杭12に連結して鋼矢板壁15が構成されてお
り、各杭列12間を繋ぐ連係部材16と2重の鋼矢板壁
15間に形成されるセルに、中詰め土17が投入されて
なる護岸構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木建築分野にお
ける河川・港湾・構造物を中心とする、護岸・係船岸・
土留め構造を対象とし、これらに用いる護岸構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】(1)「港湾の施設の技術上の基準・同
解説」(社団法人日本港湾協会1999)第8編係留施
設 第7章 鋼矢板セル式係船岸または、第8章鋼板セ
ル式係船岸に示される通り、護岸等での土圧に抵抗する
ため、複数の鋼矢板や鋼板を円環状に併合したセル内に
中詰め土を充填された剛壁体が、主に自体の重量により
背面土からの土圧等の外力に抵抗する重力式の護岸や係
船岸構造が知られている。
【0003】図21で説明すると、同図は、円筒形の鋼
矢板セルの護岸構造を示し、複数の直線型鋼矢板1を円
筒形に接合した円筒形セル2を基礎地盤に打設して、各
円筒形セル2間を同じく直線型鋼矢板1を接合してなる
一対の円弧状の継手3で連結し、この円筒形セル2と一
対の円弧状の継手3の内部に中詰め材4を充填してい
る。
【0004】(1)特公平56−93911号(軟弱地
盤用セル)では、鋼板セル式係船岸の軟弱地盤における
セル本体の沈下を抑制するため、地中に基礎杭を打設
後、当該基礎杭の上部に鋼板を円弧状にした部材を円形
に併合した鋼板セル構造を設 置し、セル内に中詰め土
を充填する方法が示されている。
【0005】(2)特公平56−108255号(護岸
工法)では、土圧等の外力に対する抵抗力を高めるた
め、セル等の重力式の護岸と基礎地盤中に打ち込んだ杭
を一体化することにより、重力式構造の自重による抵抗
と、杭の水平抵抗により背面からの土圧等の外力に抵抗
する構造が示されている。
【0006】(3)また、「港湾の施設の技術上の基準
・同解説」(社団法人日本港湾協会1999)第8編係
留施設 第17章 その他の形式の係船岸17.5には
二重矢板式係船岸には、鋼矢板を2列に平行に地盤に打
設し、相対する2列の鋼矢板の上部をRC鋼線等のタイ
材で連結し、2列の鋼矢板間に中詰め土を投入し充填す
る、係船岸構造が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記(1)〜(3)の
従来技術には、次の問題がある。(1)は、鋼矢板セル
式係船岸では、その壁体強度は、主に直線矢板を円形に
併合したセル体の中に充填された中詰め材のせん断抵抗
に支配されており、また、護岸としての安定は、前述し
たとおり、セルおよび中詰め材からなる剛壁体の自重に
よる安定により、背面土からの土圧等の外力に抵抗する
構造となっている。
【0008】したがって、大規模、大水深の護岸を構築
する場合、大きな土圧に抵抗するために必要な壁体の強
度を確保するために、また、変形を抑制するために、セ
ル径を大きくし、中詰め土の抵抗力を高める必要があっ
た。しかし、セル径の増大にともない、セルに働く円周
方向の引張力が増加し、現状では、直線矢板等の継手部
の強度には制約があるため、一定の規模以上の直径を有
するセルを作成することができないとい問題がある。
【0009】また、壁体前面にマウンド(盛土)を設け
ることにより、セルに働く円周方向の引張力を低減する
ことも可能であるが、マウンドを設けることにより必要
とする護岸の水深が得られなかったり、比較的軟弱な地
盤においては、セルやマウンドの占有面積が大きいと、
セルおよびマウンド下の地盤の沈下を抑制するための地
盤改良範囲が大きくなり、建設コストが増大するという
問題がある。
【0010】また、該鋼矢板セル式係船岸は、セル体を
地上で組立てる必要があるため、広い組立て用地が必要
であり、セルの設置や打設のためには、クレーン船等の
施工機器が大型化するという問題がある。
【0011】また、セルを基礎地盤に設置後中詰め材の
充填が完了するまでの施工途上においては、波浪等の外
力に対して不安定であり、施工時の安定性が低いという
問題がある。
【0012】(2)では、杭をセル下端に配置すること
によるセルの沈下を抑制する方法について示している
が、杭によるセルの水平抵抗の増加を図るための方法が
示されていない。したがって、軟弱地盤上に大水深の護
岸を構築する場合等では、(1)に示した様に、水平方
向の土圧に対抗するためにセル径を大きくしたり、マウ
ンドを設置する必要があり、建設コストが増大するとい
う問題がある。
【0013】(3)では、セルと杭を一体化することに
よる護岸の水平抵抗を増加させる事例が示されている
が、杭とセルを併用することにより壁体の安定性の向上
や変位を抑制することができるか、(1)に示した通
り、直線矢板や鋼板を円形に併合する必要があり、ま
た、壁体強度を高めるためにはセル径が大きくする必要
があるため、護岸の壁体幅が広くなり、必要な鋼材量や
必要な地盤改良範囲が広くなり、建設コストが高いとい
う問題がある。
【0014】(4)では、二重矢板式護岸は、2列に打
設された矢板と中詰め土により水平力に抵抗する構造で
あるが、矢板の頭部がタイ材で連結されているだけなの
で、矢板に発生する断面力が大きく、壁体幅も広くなる
ため、必要な鋼材量や地盤改良範囲が広くなり、建設コ
ストが高いという問題がある。また、矢板を連続して打
設する必要があるため、工期が長いという問題がある。
【0015】本発明は、前記(1)〜(4)の問題点を
解決するもので、杭式ラーメン構造と、セル式護岸構造
を併用し、護岸構造として安定性に優れ、遮水性に優
れ、施工が容易で、安価な護岸構造を提案することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る護岸構造は、次のように構成する。
【0017】第1の発明は、所定の間隔で海底地盤に打
設された杭によって複数の杭列を平行に構築し、地中に
打ち込まれると共に外側に凸の円弧状に配置され、相互
間が継ぎ手で連結された複数の直線矢板の端部が、前記
各杭列における各杭に連結されて壁体が構成されてお
り、前記各杭列間が連係部材で連繋され、前記壁体間に
土砂等の中詰め材が充填されていることを特徴とする。
【0018】第2の発明は、第1の発明において、前記
杭列間を繋ぐ連係部材は、鋼管やH形鋼等の小型の鋼製
梁部材でユニット化されていて、嵌合によりまたは継手
部材を介して前記杭に連結されたことを特徴とする。
【0019】第3の発明は、第1の発明おいて、前記杭
列間を繋ぐ連係部材が、小型で、ユニット化された鉄筋
コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートやプレストレスコ
ンクリートのパネルで構成され、継手部材を介して前記
杭に連結されることを特徴とする。
【0020】第4の発明は、前記杭と直線矢板の継手部
間に、アスファルト等のすべりを許容する材料を介在さ
せて連結されたことを特徴とする。
【0021】第5の発明は、第1〜4発明における壁体
を構成する直線矢板の代わりに、端部に継手を有する円
弧状の鋼板を用いたことを特徴とする。
【0022】第6の発明は、第1〜4発明の護岸構造
で、複数の直線矢板の相互間を連結する継ぎ手の間隙
に、止水性の高い材料が充填され連結されたことを特徴
とする。
【0023】第1発明によると、次の〜の作用効果
がある。 継ぎ手で相互に連結され円弧状に配置された直線矢
板を壁体として用いることにより、外力に対して鋼材を
引張状態で使用することができるため、鋼材を有効に使
用し、壁体を構成する鋼材量の低減化が図れる。
【0024】 各杭列間を鋼管やH型鋼からなる連係
部材で連繋し、前記壁体間に中詰め材を充填することに
より、壁体の強度は中詰め材のせん断強度と連係部材と
杭からなるラーメン構造の強度を合成したものとなるた
め、十分に強固な連係部材を用いることにより、各杭列
間を狭め壁体幅を低減することができる。また、セルの
様に円形に併合する必要がないため、壁体幅を自由に選
択できる。
【0025】 前記した様に、中詰め材と各杭列間の
連係部材からなる剛壁体と杭とを一体化させることによ
り、杭の水平抵抗を期待できるため、土圧等の外力に対
して壁体構造の安定性を高めるとともに壁体の変位の抑
制が可能となる。
【0026】また、杭体を強固な基礎地盤に根入れする
ことにより、地盤沈下に伴う壁体の沈下を抑制できる。
【0027】また、壁体は、連係部材で繋がれた杭式ラ
ーメン構造に取付けるため、中詰め材の充填が完了する
までの間の施工時の波浪等に対する外力に対しても安定
性が高い。
【0028】第2発明によると、次のの作用効果があ
る。 各杭列を繋ぐ連係部材として、ユニット化された鋼
製梁部材を用いる場合、連係部材は工場で製作すること
ができるため壁体の急速施工が可能である。また、連係
部材が軽量であるため、大きな施工機械が必要でない。
【0029】第3発明によると、次の作用効果があ
る。 連係部材として鉄筋コンクリートパネルや鉄骨鉄筋
コンクリートパネルやプレストレスコンクリートのパネ
ル等を用いることにより、高耐久性を有する連係部材を
安価に製作でき、連係部材を現場で製作することも可能
となる。また、中詰め材の充填は、材料供給・施工機械
の能力に応じて施工する必要がある、連係部材として該
パネル部材を用いることにより、中詰め材施工時の隣接
施工施工区域との隔壁として使用することができる。
【0030】第4発明によると、次のの作用効果があ
る。 前記杭と直線矢板の継手部間に、アスファルト等の
すべりを許容する材料を介在させることにより、中詰め
材の沈下に伴なう、杭の付加的外力の作用を抑制でき
る。
【0031】第5発明によると、次の作用効果があ
る。 壁体を構成する直線矢板の代わりに、端部に継手を
有する円弧状の鋼板を用いることにより、壁体部に継手
が少なくなるため、施工時の安定性が高く、遮水性能が
高めることができる。
【0032】第6発明によると、次の作用効果があ
る。 本構造は、直線矢板からなる壁体が2重に配置され
るとともに中詰め材が充填されているため遮水性の高い
構造であるが、複数の直線矢板の相互間を連結する継ぎ
手の間隙に、止水性の高い材料が充填することにより、
壁体部の止水性をさらに高めることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図を参照して
詳細に説明する。
【0034】図1〜図8は実施形態1を示し、図9〜図
15は実施形態2を示し、図16〜図21は実施形態3
を示す。
【0035】実施形態1は、海底の基礎地盤10に打設
された杭11間に鋼矢板15が構築され、かつ、各杭1
1で構築される杭列12間が連係部材16で連繋され、
この連係部材16がジャケットタイプである点に特長が
ある。また、実施形態2は、この連係部材16が鋼製内
壁タイプである点に特長があり、実施形態3は、同じく
連係部材16がRCパネルタイプである点に特長があ
る。以下順に説明する。
【0036】なお、実施形態1で云うジャケットタイ
プ、実施形態2で云う鋼製内壁タイプ、実施形態3で云
うRCパネルタイプの各用語は、各実施形態の構造的特
徴を区別して表すために用いたもので、後述の構造説明
から理解される。
【0037】図1(A)、(B)は、実施形態1とし
て、護岸壁の端部がストラップタイプ構造の護岸壁を示
す概略平面図と側面図である。
【0038】図2は、要部の全体説明図、図3は、杭列
間を繋ぐ連係部材(例として、鋼製梁部材ユニット)の
杭への挿入時の説明図、図4(A)は図2の鋼製梁部材
ユニットの杭への挿入後の説明図、(B)は、同(A)
の杭と鋼製梁部材ユニットの嵌合状態を示す平面図、
(C)は、各杭に構築される複数の直線矢板からなる壁
体を示す同(A)の平面図である。
【0039】図5は、ジャケットの主鋼管を介して杭と
直線矢板との接合構造を示す拡大断面図、図6は、杭と
ジャケットの主鋼管との接合構造を示す拡大断面図、図
7(A)、(B)、(C)は、護岸壁施工ステップを3
段階で示す斜視図である。
【0040】図1を参照して、実施形態1の概要を説明
すると、護岸構造の壁体(後述)を補強する杭11が、
所定の間隔で海底地盤10に打設され、複数の杭11で
2つの杭列12が所定の間隔で、平行に構築されてい
る。
【0041】各杭列12における、各杭11間には、相
互間が嵌合継ぎ手13で連結された複数の直線矢板14
が配置され、この直線矢板14によって鋼矢板壁15が
構築される。鋼矢板壁15は外側に凸の円弧状に配置さ
れ、その両端がジャケットの主鋼管18を介して杭11
に連結されている(詳細は後述する)。
【0042】また、平行な杭列12の間が連係部材16
で連繋されており、前記鋼矢板壁15内に中詰め材17
を投入、充填して護岸壁9が構築されている。図1にお
いて、(イ)が海側、(ロ)が、裏埋め土(砂)が投入
される陸側である。なお、中詰め材には、砂や礫、また
はスラグ等を用いることができる。
【0043】護岸壁9の端部構造が、図1(A)、
(B)のストラットタイプの場合は、各杭列12端部の
2本の杭11を4辺形の2つの角部に打設し、他の2つ
の角部にも杭11aを打設し、この4辺形の角に位置す
る各杭11、11a間を斜材(ストラット)20で連結
することで、護岸壁9の端部が構築される。
【0044】本発明の実施形態1〜3に共通の特長は、
、直線矢板14からなる複数の円弧状の鋼矢板壁15
を、継手を介して杭11に連結することで補強している
こと、、各杭列12の間を連係部材16で連結するこ
とで補強していること、、連係部材16は、製作面、
施工面で有利なようにユニット化して構成していること
3点である。これの詳細を、まず実施形態1の場合につ
き、図2〜図6を参照して説明する。
【0045】図2は、要部の全体図で、海岸には所定の
範囲にわたって地盤改良(図7、図8に示す)がなさ
れ、そこに盛土24がなされる。盛土24と海底地盤1
0を貫通して基礎地盤23に届く深さに、所定の杭11
間隔で、かつ所定の杭列間隔で、2列の杭列12が打設
されている(図には鋼管杭の例を示す)。図2では、図
示左側の杭11の左側前方が海側(イ)、右側の杭11
の右方が陸側(ロ)で、盛土24を介して背面土25が
盛られている。22は海面である。
【0046】2列の各杭列12間の杭11(図2の右左
の各杭)を繋ぐ連係部材16は、ジャケットタイプの鋼
製梁部材ユニット27で構成されている。鋼製梁部材ユ
ニット27は、図3、図4に示すように、杭11より大
径の2本の主鋼管18と、この両主鋼管18の間に両端
が溶接で一体化される、上部水平材28と、下部水平材
30と、2本の斜材31とから構成されている。ここ
で、鋼製梁部材ユニット27が、同ユニット28、3
0、31からなる構造をジャケットとし、ジャケットを
用いる構造をジャケットタイプと呼ぶ。図3、図4に示
すように、2つの主鋼管18は、杭列12と同じ間隔で
設けられている。
【0047】鋼製梁部材ユニット27は、予め工場など
で各部材を溶接一体化して製作されていて、施工現場で
は、図3に示すように吊り降ろし(図7に示す)、ジャ
ケットの主鋼管18の全長を図4に示すように、各列の
杭11に嵌合し、所定の高さを保持し、その後、主鋼管
をガイドとして後列の杭を打設し、両管の間隙33にモ
ルタル等のグラウト材34を充填し、グラウト材34が
硬化することで両管を一体化する。図6には、斜材31
の端部が溶接32で主鋼管18に接合された詳細が示さ
れている。
【0048】なお、ジャケットを据え付け後、グラウト
で完全に固定するまでに、所定の高さにジャケットを保
持するために杭に予め取付けたブラケットにジャケット
を仮固定するか、地盤に打設した仮受杭でジャケットを
仮固定する必要であるが、図面からは省略する。
【0049】図5には、鋼矢板壁15を構成する直線矢
板14の嵌合継手13の詳細と、端部継手部材35がジ
ャケットの主鋼管18に溶接され、この端部継手部材3
5と直線矢板14の嵌合継手13の係合を介して、壁体
端部の直線矢板14が主鋼管18に接合される。
【0050】直線矢板14とジャケットの主鋼管18の
端部継手部材35の嵌合部には、アスファルト等の滑り
材13aが介在している。また、直線矢板間14の嵌合
継手13には、止水材13bが塗布されている。
【0051】図7、図8には、本発明の実施形態1が実
施される[1]〜[9]の施工ステップのうち、主要な
5ステップを斜視図で示している。[1]〜[12]の
施工ステップを簡単に説明すると、[1]地盤改良、
[2]前列鋼管杭打設、[3]ジャケット据付け、
[4]後列鋼管杭打設、[5]グラウト打設、[6]盛
土、[7]間仕切り仮設矢板打設、[8]鋼矢板壁据付
け、[9]中詰め土施工、[10]間仕切り仮設矢板徹
去、[11]上部工施工、[12]護岸背面土施工、の
順で施工される。
【0052】図7(A)は、前記[3]のジャケット据
付けステップを示し、地盤改良範囲37において、クレ
ーン船38で吊下げた鋼製梁部材ユニット27の主鋼管
18を、海底地盤10に打設された杭11に嵌合してい
る状況を示している。
【0053】図7(B)は、前記[7]の間仕切り用架
設矢板の打設ステップを示し、前ステップで鋼製梁部材
ユニット27の主鋼管18の打設が終わった後、各杭列
12間にクレーン船38で吊下げた間仕切り用架設矢板
42を建て込む状況を示している。
【0054】図7(C)は、前記[8]の鋼矢板壁据付
けステップを示し、前ステップで間仕切り用架設矢板4
2を建て込みが終わった後、各杭12間にクレーン船3
8で吊下げた直線矢板14からなる鋼矢板壁15を建て
込む状況を示している。
【0055】図8(A)は、前記[11]の上部工施工
ステップを示し、相対する鋼矢板壁15間のセルに中詰
め土17が投入され、また、護岸壁9の上端に上部工3
9を設置する状況を示している。
【0056】図8(B)は、最終ステップとして、前記
[12]の護岸背面土施工を示し、上部工39を設置の
後、背面に背面土25を施工した状況を示している。
【0057】実施形態1の主要な作用として、外側に凸
の円弧状に建て込まれる鋼矢板壁15の端部は、所定間
隔に配置の杭11で支持されて、当該鋼矢板壁15が建
込み補強されること、また、杭列12間は、鋼製梁部材
ユニット27で連結されて、両鋼矢板壁15を支える杭
列12間が補強されることである。さらに、鋼製梁部材
ユニット27は、ユニット化されていることで、製作面
および、現場施工の面で著しく有利となる。
【0058】実施形態2を図9〜図15によって説明す
る。
【0059】実施形態2は、連係部材16を、内壁タイ
プの鋼製梁部材ユニット27aとした例を示す。この梁
部材ユニット27aは、その両端部の構造及び、これと
杭11との接合構造が実施形態1と相異している。他の
構造は実施形態1と同じであるので、実施形態1と同一
要素には、同一符号を付して、説明を省略し、以下では
主に相異する構造について説明する。
【0060】図9は要部の全体説明図で、実施形態1の
図2に対応する。図10は、内壁タイプの鋼製梁部材ユ
ニット27aの杭11への係合時の説明図で、図3に対
応する。図11(A)は図10の鋼製梁部材ユニット2
7aの杭11との係合後の説明図で、図4(A)に対応
し、図11(B)は、同(A)の杭と鋼製梁部材ユニッ
トの係合状態を示す平面図で、図4(B)に対応する。
図11(C)は、各杭に構築される複数の直線矢板から
なる壁体を示す同図(B)の平面図で、図4(C)に対
応する。
【0061】図12は、杭と直線矢板との接合構造を示
す拡大断面図で、図5に対応する。図13は、杭と鋼製
梁部材ユニットとの接合構造を示す拡大断面図で、図6
に対応する。図14(A)、(B)、(C)、図15
(A)、(B)は、[1]〜[12]の護岸施工ステッ
プを5段階で示す斜視図で、図7(A)、(B)、
(C)、図8(A)、(B)に対応する。
【0062】次に、鋼製梁部材ユニット27aを図9〜
図13によって説明する。鋼製梁部材ユニット27aの
両端には、実施形態1の主鋼管18に代わって、嵌合継
手13を先端に有する2対の矢板継手部材41が、上下
方向に伸長して、平行に設けられていている。この矢板
継手部材41の基端は、連結部材40を介して上部水平
材28と、下部水平材30と、2本の斜材31のそれぞ
れの両端部に溶接で接合されている。
【0063】図13には、鋼製梁部材ユニット27aと
杭11の接合構造が示されている。つまり、杭11の外
面に端部継手部材35が溶接され、この端部継手部材3
5と矢板継手部材41のそれぞれの嵌合継手13を係合
して、鋼製梁部材ユニット27aが杭11に接合されて
いる。
【0064】また、端部継手部材35と矢板継手部材4
1等で囲まれる内部空間にコンクリートやモルタル等の
グラウト材34が充填される。さらに、杭11の外面で
端部継手部材35の間隙の鋼製梁部材ユニット27aが
取付けられる部分および鋼製梁部材の矢板継手部材41
の間で、グラウト材34が充填される部分には、丸鋼や
平鋼等のシアキー43が取付けられている。
【0065】図11には、直線矢板14と杭11の接合
例として、杭11の外面に溶接された端部継手部材35
と、鋼矢板壁15の端部に位置する直線矢板14におけ
る嵌合継手13が係合した例の詳細が示されている。
【0066】鋼製梁部材ユニット27aは、実施形態1
と同様、予め工場などで各部材を溶接一体化して製作さ
れ、施工現場では、図9に示すように吊り降ろし(図1
3に示す)、このとき、端部継手部材35と矢板継手部
材41のそれぞれの嵌合継手13を係合させる。その
後、端部継手部材35と矢板継手部材41で囲まれる空
隙にグラウト34を充填し、グラウト材34が硬化する
ことで鋼製梁部材ユニット27aと杭11とが一体化さ
れる。
【0067】図14(A)、(B)、(C)、図15
(A)、(B)には、実施形態2が実施される[1]〜
[12]の護岸施工ステップのうち、主要な5ステップ
を斜視図で示している。[1]〜[12]の施工ステッ
プは、実施形態1と若干相異しているので、簡単に説明
すると、[1]地盤改良、[2]盛土、[3]前列鋼管
杭打設、[4]鋼製梁部材ユニット27a据付け、
[5]後列鋼管杭打設、[6]グラウト打設、[7]間
仕切り仮設矢板42打設、[8]鋼矢板壁据付け、
[9]中詰め土施工、[10]間仕切り仮設矢板徹去、
[11]上部工施工、[12]護岸背面土施工、の順で
施工される。
【0068】図14(A)は、前記[3]のジャケット
据付けステップを示し、地盤改良範囲37において、ク
レーン船38で吊下げた鋼製梁部材ユニット27aの主
鋼管18を、海底地盤10に打設された杭11に嵌合し
ている状況を示している。
【0069】図14(B)は、前記[7]の間仕切り用
架設矢板の打設ステップを示し、前ステップで鋼製梁部
材ユニット27aの主鋼管18の打設が終わった後、各
杭列12間にクレーン船38で吊下げた間仕切り用架設
矢板42を建て込む状況を示している。
【0070】図14(C)は、前記[8]の鋼矢板壁据
付けステップを示し、前ステップで間仕切り用架設矢板
42を建て込みが終わった後、各杭12間にクレーン船
38で吊下げた直線矢板14からなる鋼矢板壁15を建
て込む状況を示している。
【0071】図15(A)は、前記[11]の上部工施
工ステップを示し、相対する鋼矢板壁15間のセルに中
詰め土17が投入され、また、護岸壁9の上端に上部工
39を設置する状況を示している。
【0072】図15(B)は、最終ステップとして、前
記[12]の護岸背面土施工を示し、上部工39を設置
の後、背面に背面土25を施工した状況を示している。
【0073】実施形態2の主要な作用は、実施形態1と
同様で、外側に凸の円弧状に建て込まれる鋼矢板壁15
の端部は、所定間隔に配置の杭11で支持され、また、
当該鋼矢板壁15の建込み状況が補強されることであ
る。さらに、杭列12間は、鋼製梁部材ユニット27で
連結され、両鋼矢板壁15を支える杭11間が補強され
ることである。しかも、鋼製梁部材ユニット27aは、
ユニット化されていることで、製作面および、現場施工
の面で著しく有利である。
【0074】次に、実施形態3を、図16〜図21によ
って説明する。
【0075】実施形態3では、杭列12間を補強する連
係部材16が、RC(プレストレスコンクリート)パネ
ルユニット27bで構成され このRCパネルユニット
27bの構造及び、これと杭11との接合構造が実施形
態1、2と相異している。他の構造は実施形態1、2と
同じであるので、実施形態1、2と同一要素には、同一
符号を付して、説明を省略し、以下では相異する構造に
ついて説明する。
【0076】図16は要部の全体説明図で、実施形態
1、2の図2、図9に対応する。図17は、RCパネル
ユニット27bの杭11への係合時の説明図で、図3、
図10に対応する。図18(A)は、図17のRCパネ
ルユニット27bが杭11と係合した後の説明図で、図
4(A)、図11(A)に対応し、図18(B)は、同
(A)の杭11とRCパネルユニット27bの係合状態
を示す平面図で、図4(B)、図11(B)に対応す
る。図18(C)は、各杭11間に構築される複数の直
線矢板14からなる壁体を示す同(A)の平面図で、図
4(C)、図11(C)に対応する。
【0077】図19は、杭11と直線矢板14との接合
構造を示す拡大断面図で、図5、図12に対応する。図
20は、杭11とRCパネルユニット27bとの接合構
造を示す拡大断面図で、図6、図13に対応する。図2
1(A)、(B)、(C)は、護岸施工ステップを3段
階で示す斜視図で、図7(A)、(B)と図8(A)、
および図14(A)、(B)と図15(A)に対応す
る。
【0078】次に、RCパネルユニット27bを図16
〜図20によって説明する。RCパネルユニット27b
の両端には、実施形態2と同じ嵌合継手13を先端に有
する2対の矢板継手部材41が、上下方向に伸長して、
平行に設けられていている。つまり、この矢板継手部材
41の基端は、RCパネル本体の両端部に接合されてい
る。
【0079】図19には、RCパネルユニット27bと
杭11の接合構造が示されている(実施形態2と略同じ
である)。つまり、杭11の外面に端部継手部材35が
溶接され、この端部継手部材35と矢板継手部材41の
それぞれの嵌合継手13を係合して、RCパネルユニッ
ト27bが杭11に接合されている。また、端部継手部
材35と矢板継手部材41等で囲まれる内部空間にグラ
ウト34が充填される。
【0080】図18には、直線矢板14と杭11の接合
例として、杭11の外面に溶接された端部継手部材35
と、矢板壁の端部に位置する直線矢板14の矢板継手部
材41のそれぞれの嵌合継手13が係合した例の詳細が
示されている(実施形態2と同じである)。
【0081】RCパネルユニット27bは、予めコンク
リート工場や、現場近くの成形場所で製作され、施工現
場では、図15に示すように吊り降ろし(図19に示
す)、このとき、と矢板継手部材41のそれぞれの嵌合
継手13を係合させる。その後、端部継手部材35と矢
板継手部材41で囲まれる空隙にコンクリートやモルタ
ル等のグラウト材34を充填し、グラウト材34が硬化
することで鋼製梁部材ユニット27aと杭11とを一体
化する。
【0082】RCパネルの矢板継手部材41間および端
部継手部材35間のグラウト材(コンクリート)34充
填部には、コンクリート目荒らし又はコンクリート面を
凹凸形状とした、シアキー43が取付けられている。な
お、RCパネルを仮固定する、仮受け杭やブラケットの
図示を省略する。
【0083】図21(A)、(B)、(C)には、本発
明の実施形態3の方法が実施される〜の施工ステッ
プのうち、主要な3ステップを斜視図で図示している。
〜の施工ステップは、実施形態1、2と若干相異し
ているので、簡単に説明すると、地盤改良、盛土、
鋼管杭打設、RCパネルユニット27b据付け、
グラウト材打設、鋼矢板壁据付け、中詰め土施工、
上部工施工、護岸背面土施工、の順で施工される。
【0084】図21(A)は、前記のRCパネルユニ
ット27b据付けステップを示し、地盤改良範囲37に
おいて、海底地盤10に打設された杭11の端部継手部
材35に、クレーン船38で吊下げたRCパネルユニッ
ト27bの矢板継手部材41を嵌合している状況を示し
ている。
【0085】図21(B)は、前記の鋼矢板壁据付け
ステップを示し、各杭列12間にクレーン船38で吊下
げた直線矢板14からなる鋼矢板壁15を建て込む状況
を示している。
【0086】図21(C)は、最終ステップとして、
護岸背面土施工を示し、相対する鋼矢板壁15間のセル
に中詰め土17が投入され、また、護岸壁9の上端に上
部工39を設置の後、背面に背面土25を施工した状況
を示している。
【0087】実施形態3の主要な作用は、実施形態1、
2と同様で、外側に凸の円弧状に建て込まれる鋼矢板壁
15の端部は、所定間隔に配置の杭11で支持され、当
該鋼矢板壁15の建込み状況が補強されることであり、
さらに、杭列12間は、RCパネルユニット27bで連
結され、両鋼矢板壁15を支える杭11間が補強される
ことである。しかも、RCパネルユニット27bは、ユ
ニット化されていることで、製作面および、現場施工の
面で著しく有利である。
【0088】なお、本発明において、図示例の構成およ
びステップを、当業者が設計変更の範囲で適宜変更して
実施することができる。
【0089】
【発明の効果】本発明により以下の効果が奏される。
【0090】第1発明によると、次の効果がある。
【0091】 継ぎ手で相互に連結され円弧状に配置
された直線矢板を壁体として用いることにより、外力に
対して鋼材を引張状態で使用することができるため、鋼
材を有効に使用し、壁体を構成する鋼材量の低減が図れ
る。
【0092】 各杭列間を鋼管やH型鋼からなる連係
部材で連繋し、前記壁体間に中詰め材を充填することに
より、壁体の強度は中詰め材のせん断強度と連係部材と
杭からなるラーメン構造の強度を合成したものとなるた
め、十分に強固な連係部材を用いることにより、各杭列
間を狭め壁体幅を低減することができる。また、セルの
様に円形に併合する必要がないため、壁体幅を自由に選
択できる。
【0093】 前記した様に、中詰め材と各杭列間の
連係部材からなる剛壁体と杭とを一体化させることによ
り、杭の水平抵抗を期待できるため、土圧等の外力に対
して壁体構造の安定性を高めるとともに壁体の変位の抑
制が可能となる。
【0094】また、杭体を強固な基礎地盤に根入れする
ことにより、地盤沈下に伴う壁体の沈下を抑制できる。
【0095】また、壁体は、連係部材で繋がれた杭式ラ
ーメン構造に取付けるため、中詰め材の充填が完了する
までの間の施工時の波浪等に対する外力に対しても安定
性が高い。
【0096】第2発明によると、次の効果がある。
【0097】 各杭列を繋ぐ連係部材として、ユニッ
ト化された鋼製梁部材を用いる場合、連係部材は工場で
製作することができるため壁体の急速施工が可能であ
る。また、連係部材が軽量であるため、大きな施工機械
が必要でない。
【0098】第3発明によると、次の効果がある。
【0099】 連係部材として鉄筋コンクリートパネ
ルや鉄骨鉄筋コンクリートパネルやプレストレスコンク
リートのパネル等を用いることにより、高耐久性を有す
る連係部材を安価に製作でき、連係部材を現場で製作す
ることも可能となる。また、中詰め材の充填は、材料供
給・施工機械の能力に応じて施工する必要がある、連係
部材として該パネル部材を用いることにより、中詰め材
施工時の隣接施工施工区域との隔壁として使用すること
ができる。
【0100】第4発明によると、次の効果がある。
【0101】 前記杭と直線矢板の継手部間に、アス
ファルト等のすべりを許容する材料を介在させることに
より、中詰め材の沈下に伴なう、杭の付加的外力の作用
を抑制できる。
【0102】第5発明によると、次の効果がある。
【0103】 壁体を構成する直線矢板の代わりに、
端部に継手を有する円弧状の鋼板を用いることにより、
壁体部に継手が少なくなるため、施工時の安定性が高
く、遮水性能が高めることができる。
【0104】第6発明によると、次の効果がある。
【0105】 本構造は、直線矢板からなる壁体が2
重に配置されるとともに中詰め材が充填されているため
遮水性の高い構造であるが、複数の直線矢板の相互間を
連結する継ぎ手の間隙に、止水性の高い材料が充填する
ことにより、壁体部の止水性をさらに高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は、護岸壁の端部がストラップ
タイプ構造の護岸壁を示す概略平面図と側面図である。
【図2】実施形態1の要部の全体説明図である。
【図3】杭列間を繋ぐ連係部材の例として、実施形態1
に係る鋼製梁部材ユニットの杭への挿入時の説明図であ
る。
【図4】(A)は鋼製梁部材ユニットの杭への挿入後の
説明図、(B)は、同(A)の杭と主鋼管との嵌合状態
を示す平面図、(C)は、各杭に構築される複数の直線
矢板からなる外に凸の円弧状の壁体を示す同(A)の平
面図である。
【図5】主鋼管を介して杭と直線矢板との接合構造を示
す拡大断面図である。
【図6】杭と主鋼管との接合構造を示す拡大断面図であ
る。
【図7】(A)、(B)、(C)は、実施形態1の護岸
壁施工ステップを3段階で示す斜視図である。
【図8】(A)、(B)は、実施形態1の護岸壁施工ス
テップを2段階で示す斜視図である。
【図9】実施形態2の要部の全体説明図である。
【図10】杭列間を繋ぐ連係部材の例として、実施形態
2に係る内壁タイプの鋼製梁部材ユニットの杭への係合
時の説明図である。
【図11】(A)は鋼製梁部材ユニットと杭との係合後
の説明図、(B)は、同(A)の杭と鋼製梁部材ユニッ
トの係合状態を示す平面図、(C)は、各杭に構築され
る複数の直線矢板からなる外側に凸の壁体を示す同
(A)の平面図である。
【図12】杭と直線矢板との接合構造を示す拡大断面図
である。
【図13】杭と鋼製梁部材ユニットの接合構造を示す拡
大断面図である。
【図14】(A)、(B)、(C)は、実施形態2の護
岸壁施工ステップを3段階で示す斜視図である。
【図15】(A)、(B)は、実施形態2の護岸壁施工
ステップを2段階で示す斜視図である。
【図16】実施形態3の要部の全体説明図である。
【図17】杭列間を繋ぐ連係部材の例として、実施形態
3に係るRCパネルユニットの杭への係合時の説明図で
ある。
【図18】(A)はRCパネルユニットの杭への係合後
の説明図、(B)は、同(A)の杭とRCパネルユニッ
トの係合状態を示す平面図、(C)は、各杭に構築され
る複数の直線矢板からなる、外側に凸の円弧状の壁体を
示す同(A)の平面図である。
【図19】杭と直線矢板壁との接合構造を示す拡大断面
図である。
【図20】杭とRCパネルユニットとの接合構造を示す
拡大断面図である。
【図21】(A)、(B)、(C)は、実施形態3の護
岸壁施工ステップを3段階で示す斜視図である。
【図22】従来例を示し、(A)、(B)は、円筒形の
鋼矢板セルとダイアフラム形セルの護岸構造の平面説明
図である。
【符号の説明】
1 直線型鋼矢板 2 円筒型セル 3 円弧状の継手 4 中詰め土 5 円弧状鋼矢板壁 6 円弧状壁列 7 端部(少幅部) 8 鋼製連結部材 9 護岸壁 10 海底地盤 11 杭 12 杭列 13 嵌合継手 14 直線矢板 15 鋼矢板壁 16 連係部材 17 中詰め土 18 主鋼管 19 端部セル 20 斜材 22 海面 23 基礎地盤 24 盛土 25 背面土 26 接合部材 27 鋼製梁部材ユニット 27a 鋼製梁部材ユニット 27b RCパネルユニット 28 上部水平材 30 下部水平材 31 斜材 32 溶接 33 間隙 34 グラウト 35 端部継手部材 37 地盤改良範囲 38 クレーン船 39 上部工 40 連結部材 41 矢板継手部材 42 間仕切り用架設矢板 43 シアキー (イ) 海側 (ロ) 陸側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 規之 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 Fターム(参考) 2D018 BA15 2D049 EA03 FB03 FB11 FB14 FC03 FE07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔で海底地盤に打設された杭に
    よって複数の杭列を平行に構築し、地中に打ち込まれる
    と共に外側に凸の円弧状に配置され、相互間が継ぎ手で
    連結された複数の直線矢板の端部が、前記各杭列におけ
    る各杭に連結されて壁体が構成されており、前記各杭列
    間が連係部材で連繋され、前記壁体間に中詰め材が充填
    されてなる護岸構造。
  2. 【請求項2】 前記杭列間を繋ぐ連係部材は、鋼管やH
    形鋼や鋼板等の鋼製梁部材ユニットで構成されていて、
    嵌合によりまたは、継手部材を介して前記杭に連結され
    ることを特徴とする請求項1記載の護岸構造。
  3. 【請求項3】 前記杭列間を繋ぐ連係部材はユニット化
    された鉄筋コンクリートパネル、鉄骨鉄筋コンクリート
    パネルやプレストレスコンクリートパネルで構成され、
    継手部材を介して前記杭に連結されることを特徴とする
    請求項1記載の護岸構造。
  4. 【請求項4】 前記杭と直線矢板の継手部間に、アスフ
    ァルト等のすべりを許容する材料を介在させて連結され
    たことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項記載の
    護岸構造。
  5. 【請求項5】 壁体を構成する直線矢板の代わりに、端
    部に継手を有する円弧状の鋼板を用いた請求項1〜4の
    何れか1項記載の護岸構造。
  6. 【請求項6】 複数の直線矢板の相互間を連結する継ぎ
    手の間隙に、止水性の高い材料が充填され連結されたこ
    とを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項記載の護岸
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006233463A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Oriental Construction Co Ltd 防波堤、防潮堤の補修・補強構造および工法
KR101106219B1 (ko) 2011-05-13 2012-01-19 (주)코아지질 시트파일을 이용한 일괄설치형 수중 대구경 케이싱 가설구조물 및 그 시공방법
CN106759252A (zh) * 2017-02-27 2017-05-31 中交第三航务工程勘察设计院有限公司 一种适用于深厚软土地基的双排板桩墙驳岸结构

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