JP2002080754A - 紫外線硬化型透明導電性塗料 - Google Patents
紫外線硬化型透明導電性塗料Info
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- JP2002080754A JP2002080754A JP2000274440A JP2000274440A JP2002080754A JP 2002080754 A JP2002080754 A JP 2002080754A JP 2000274440 A JP2000274440 A JP 2000274440A JP 2000274440 A JP2000274440 A JP 2000274440A JP 2002080754 A JP2002080754 A JP 2002080754A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特定の製造方法で作られたITO超微粒子を
使用することにより、アルコール類、エチレングリコー
ルモノアルキルエーテル類から選ばれた親水性有機溶媒
に対する分散安定性に優れ、塗膜の透明性、ヘーズ、表
面抵抗に優れた紫外線硬化型透明導電性塗料を提供す
る。 【解決の手段】 アークプラズマ法で製造された平均粒
子径が10〜60nmの範囲であるITO超微粒子60
〜95重量%と、分子内に少なくとも2個以上のアクリ
ロイル基若しくはメタクリロイル基を有する(メタ)ア
クリレート化合物5〜40重量%とからなる固形分10
0重量部に対して、アルコール類、エチレングリコール
モノアルキルエーテル類から選ばれた親水性有機溶媒1
50〜900重量部を配合し、分散させてなることを特
徴とする紫外線硬化型透明導電性塗料に関する。
使用することにより、アルコール類、エチレングリコー
ルモノアルキルエーテル類から選ばれた親水性有機溶媒
に対する分散安定性に優れ、塗膜の透明性、ヘーズ、表
面抵抗に優れた紫外線硬化型透明導電性塗料を提供す
る。 【解決の手段】 アークプラズマ法で製造された平均粒
子径が10〜60nmの範囲であるITO超微粒子60
〜95重量%と、分子内に少なくとも2個以上のアクリ
ロイル基若しくはメタクリロイル基を有する(メタ)ア
クリレート化合物5〜40重量%とからなる固形分10
0重量部に対して、アルコール類、エチレングリコール
モノアルキルエーテル類から選ばれた親水性有機溶媒1
50〜900重量部を配合し、分散させてなることを特
徴とする紫外線硬化型透明導電性塗料に関する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定製法で作られたI
TO超微粒子を高濃度で使用し、ヘーズ値が10%以下
の優れた透明性、表面抵抗値が1010Ω/□以下、好ま
しくは108Ω/□以下を示す紫外線硬化型透明導電性
塗料に関する。
TO超微粒子を高濃度で使用し、ヘーズ値が10%以下
の優れた透明性、表面抵抗値が1010Ω/□以下、好ま
しくは108Ω/□以下を示す紫外線硬化型透明導電性
塗料に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、アンチモン含有の酸化錫微粒子
(ATO)は、導電性に優れているので各種の塗料に配
合され、導電性塗料として使用されている。しかしなが
ら、アンチモンによる色が着くので透明性に劣るという
欠点があった。また、従来の溶液法で製造されたITO
微粒子は、溶液に対する分散安定性に劣るので、塗膜の
導電性にバラツキが生じ、ヘーズが劣るという欠点があ
った。
(ATO)は、導電性に優れているので各種の塗料に配
合され、導電性塗料として使用されている。しかしなが
ら、アンチモンによる色が着くので透明性に劣るという
欠点があった。また、従来の溶液法で製造されたITO
微粒子は、溶液に対する分散安定性に劣るので、塗膜の
導電性にバラツキが生じ、ヘーズが劣るという欠点があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特定の製造
方法で作られたITO超微粒子を使用することにより、
アルコール類、エチレングリコールモノアルキルエーテ
ル類から選ばれた親水性有機溶媒に対する分散安定性に
優れ、塗膜の透明性、ヘーズ、表面抵抗に優れた紫外線
硬化型透明導電性塗料を提供することにある。
方法で作られたITO超微粒子を使用することにより、
アルコール類、エチレングリコールモノアルキルエーテ
ル類から選ばれた親水性有機溶媒に対する分散安定性に
優れ、塗膜の透明性、ヘーズ、表面抵抗に優れた紫外線
硬化型透明導電性塗料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アークプラズ
マ法で製造された平均粒子径が10〜60nmの範囲で
あるITO超微粒子60〜95重量%と、分子内に少な
くとも2個以上のアクリロイル基若しくはメタクリロイ
ル基を有する(メタ)アクリレート化合物5〜40重量
%とからなる固形分100重量部に対して、アルコール
類、エチレングリコールモノアルキルエーテル類から選
ばれた親水性有機溶媒150〜900重量部を配合し、
分散させてなることを特徴とする紫外線硬化型透明導電
性塗料に関するものである。
マ法で製造された平均粒子径が10〜60nmの範囲で
あるITO超微粒子60〜95重量%と、分子内に少な
くとも2個以上のアクリロイル基若しくはメタクリロイ
ル基を有する(メタ)アクリレート化合物5〜40重量
%とからなる固形分100重量部に対して、アルコール
類、エチレングリコールモノアルキルエーテル類から選
ばれた親水性有機溶媒150〜900重量部を配合し、
分散させてなることを特徴とする紫外線硬化型透明導電
性塗料に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において使用する酸化錫微
粒子は、直流プラズマアーク法、プラズマジェット法、
高周波プラズマ法などのプラズマ法で製造できるが、直
流プラズマアーク法が生産性などの点から最も好まし
い。このプラズマ法で製造したITO超微粒子は、表面
の結晶状態が良いためか極めて活性が強く、アルコール
の水酸基を強く吸着するので、アルコール系有機溶媒に
対する分散性が良好になるものと考えられる。
粒子は、直流プラズマアーク法、プラズマジェット法、
高周波プラズマ法などのプラズマ法で製造できるが、直
流プラズマアーク法が生産性などの点から最も好まし
い。このプラズマ法で製造したITO超微粒子は、表面
の結晶状態が良いためか極めて活性が強く、アルコール
の水酸基を強く吸着するので、アルコール系有機溶媒に
対する分散性が良好になるものと考えられる。
【0006】本発明において使用する直流プラズマアー
ク法は、原料のインジウムおよび錫を所定の割合で混合
した合金を消費アノード電極とし、カソード電極からア
ルゴンガスのプラズマフレームを発生させ、前記合金を
加熱、蒸発させ、その合金のインジウムおよび錫蒸気を
酸化、冷却するものであり、平均粒子径が10〜60n
mの範囲の複合酸化物であるITO超微粒子を製造す
る。平均粒子径が10nm未満のものは製造の効率が悪
くなり、60nmを超えるものは粗大粒子が生成する可
能性が大きくなり、塗料での沈降粒子が発生するので好
ましくない。なお、平均粒子径は、、比表面積法によっ
て算出した。
ク法は、原料のインジウムおよび錫を所定の割合で混合
した合金を消費アノード電極とし、カソード電極からア
ルゴンガスのプラズマフレームを発生させ、前記合金を
加熱、蒸発させ、その合金のインジウムおよび錫蒸気を
酸化、冷却するものであり、平均粒子径が10〜60n
mの範囲の複合酸化物であるITO超微粒子を製造す
る。平均粒子径が10nm未満のものは製造の効率が悪
くなり、60nmを超えるものは粗大粒子が生成する可
能性が大きくなり、塗料での沈降粒子が発生するので好
ましくない。なお、平均粒子径は、、比表面積法によっ
て算出した。
【0007】また、本発明において使用する分子内に少
なくとも2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する
(メタ)アクリレート化合物としては、例えばネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサ
ンジオールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロール
プロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレートなどのポリオールポ
リ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテルのジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジグリシジルエーテルのジ(メタ)アクリレー
ト、1,6ヘキサンジオールジグリシジルエーテルのジ
(メタ)アクリレートなどのエポキシ(メタ)アクリレ
ート、多価アルコールと多価ガルボン酸(又は無水物)
とアクリル酸をエステル化して作られたポリエステル
(メタ)アクリレート、多価アルコールと多価イソシア
ネートとを反応させ、その分子末端のイソシアネート基
に水酸基含有(メタ)アクリレートを反応して作られた
ウレタン(メタ)アクリレート、ポリシロキサンポリ
(メタ)アクリレートなどの紫外線硬化型塗料用化合物
を挙げることができる。この中で、ウレタン(メタ)ア
クリレートのように分子骨格の中にウレタン結合を有す
ると、塗膜の硬度や耐擦傷性がさらに向上するので好ま
しい。
なくとも2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する
(メタ)アクリレート化合物としては、例えばネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサ
ンジオールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロール
プロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレートなどのポリオールポ
リ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテルのジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジグリシジルエーテルのジ(メタ)アクリレー
ト、1,6ヘキサンジオールジグリシジルエーテルのジ
(メタ)アクリレートなどのエポキシ(メタ)アクリレ
ート、多価アルコールと多価ガルボン酸(又は無水物)
とアクリル酸をエステル化して作られたポリエステル
(メタ)アクリレート、多価アルコールと多価イソシア
ネートとを反応させ、その分子末端のイソシアネート基
に水酸基含有(メタ)アクリレートを反応して作られた
ウレタン(メタ)アクリレート、ポリシロキサンポリ
(メタ)アクリレートなどの紫外線硬化型塗料用化合物
を挙げることができる。この中で、ウレタン(メタ)ア
クリレートのように分子骨格の中にウレタン結合を有す
ると、塗膜の硬度や耐擦傷性がさらに向上するので好ま
しい。
【0008】これらの配合割合は、上記のITO超微粒
子が60〜95重量%、好ましくは75〜90重量%
で、分子内に少なくとも2個以上のアクリロイル基若し
くはメタクリロイル基を有する(メタ)アクリレート化
合物が5〜40重量%、好ましくは10〜25重量%と
することができる。上記のITO超微粒子の割合が60
重量%未満であると表面抵抗値が1011Ω/□以上にな
り導電性が不足し、95重量%を超えると塗膜強度が弱
くなり、耐擦傷性が劣るようになる。
子が60〜95重量%、好ましくは75〜90重量%
で、分子内に少なくとも2個以上のアクリロイル基若し
くはメタクリロイル基を有する(メタ)アクリレート化
合物が5〜40重量%、好ましくは10〜25重量%と
することができる。上記のITO超微粒子の割合が60
重量%未満であると表面抵抗値が1011Ω/□以上にな
り導電性が不足し、95重量%を超えると塗膜強度が弱
くなり、耐擦傷性が劣るようになる。
【0009】上記の紫外線硬化型導電性塗料組成物にお
いて、紫外線硬化性を向上させる目的で、通常光重合開
始剤を添加することもできる。光重合開始剤としては、
特に制限はなく各種公知のものを使用することができ
る。例えば、サルファイド類、チオキサントン誘導体、
アゾ化合物、芳香族カルボニル化合物、ジアルキルアミ
ノ安息香酸エステル、アクリジン誘導体、フェナジン誘
導体などが挙げられる。
いて、紫外線硬化性を向上させる目的で、通常光重合開
始剤を添加することもできる。光重合開始剤としては、
特に制限はなく各種公知のものを使用することができ
る。例えば、サルファイド類、チオキサントン誘導体、
アゾ化合物、芳香族カルボニル化合物、ジアルキルアミ
ノ安息香酸エステル、アクリジン誘導体、フェナジン誘
導体などが挙げられる。
【0010】また、必要に応じて使用される分散剤とし
ては、スルホン酸アミド系、ε−カプロラクトン系、ハ
イドロステアリン酸系、ポリカルボン酸系、ポリエステ
ル系など各種の分散剤が使用できる。具体的には、ソル
スパース3000,9000,17000,2000
0,24000,41090(以上、ゼネカ社製)、D
isperbyk−161、−162、−163、−1
64(以上、ビックケミー社製)などが挙げられる。こ
の中で、紫外線硬化性を阻害することがないポリエステ
ル系分散剤が特に好ましい。これらの分散剤の配合量
は、有機溶媒の種類や分散剤の種類に応じて異なるが、
ITO超微粒子に対して、0〜10重量%、好ましくは
0.1〜8重量%の範囲で用いることができる。この量
が10重量%を超えると導電性が低下するので好ましく
ない。
ては、スルホン酸アミド系、ε−カプロラクトン系、ハ
イドロステアリン酸系、ポリカルボン酸系、ポリエステ
ル系など各種の分散剤が使用できる。具体的には、ソル
スパース3000,9000,17000,2000
0,24000,41090(以上、ゼネカ社製)、D
isperbyk−161、−162、−163、−1
64(以上、ビックケミー社製)などが挙げられる。こ
の中で、紫外線硬化性を阻害することがないポリエステ
ル系分散剤が特に好ましい。これらの分散剤の配合量
は、有機溶媒の種類や分散剤の種類に応じて異なるが、
ITO超微粒子に対して、0〜10重量%、好ましくは
0.1〜8重量%の範囲で用いることができる。この量
が10重量%を超えると導電性が低下するので好ましく
ない。
【0011】本発明に使用される親水性有機溶媒として
は、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブチルアル
コール、第二アミルアルコールなどのアルコール類や、
メチル−セルソルブ、セルソルブ、ブチル−セルソルブ
などのエチレングリコールモノアルキルエーテル類を挙
げることができる。これらの親水性有機溶媒は、上記の
ITO超微粒子と分子内に少なくとも2個以上のアクリ
ロイル基若しくはメタクリロイル基を有する(メタ)ア
クリレート化合物からなる固形分100重量部に対し
て、150〜900重量部、好ましくは300〜550
重量部の範囲で用いられる。このアルコール系有機溶媒
の配合量が、150重量部未満であると塗料がゲル化し
やすくなるという欠点を生じ、また、900重量部を超
えると塗料の分散安定性が劣るようになるので好ましく
ない。また、好ましくは2種類以上の混合親水性有機溶
媒を使用することによって、塗膜表面が平滑や導電性を
さらに向上することができる。また、上記の親水性有機
溶媒に加えて、他のエーテル系、ケトン系、エステル系
などの各種有機溶媒を分散性が損なわれない範囲で少量
配合することも可能である。
は、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブチルアル
コール、第二アミルアルコールなどのアルコール類や、
メチル−セルソルブ、セルソルブ、ブチル−セルソルブ
などのエチレングリコールモノアルキルエーテル類を挙
げることができる。これらの親水性有機溶媒は、上記の
ITO超微粒子と分子内に少なくとも2個以上のアクリ
ロイル基若しくはメタクリロイル基を有する(メタ)ア
クリレート化合物からなる固形分100重量部に対し
て、150〜900重量部、好ましくは300〜550
重量部の範囲で用いられる。このアルコール系有機溶媒
の配合量が、150重量部未満であると塗料がゲル化し
やすくなるという欠点を生じ、また、900重量部を超
えると塗料の分散安定性が劣るようになるので好ましく
ない。また、好ましくは2種類以上の混合親水性有機溶
媒を使用することによって、塗膜表面が平滑や導電性を
さらに向上することができる。また、上記の親水性有機
溶媒に加えて、他のエーテル系、ケトン系、エステル系
などの各種有機溶媒を分散性が損なわれない範囲で少量
配合することも可能である。
【0012】次に、本発明の透明静電防止塗料の製造方
法について述べる。上記の直流アークブラズマ法によっ
て製造されたITO超微粒子と、分散媒としての親水性
有機溶媒に、必要に応じて分散剤と共に加え、種々の方
法によって分散させることによって得られる。分散方法
としては、超音波ミル、ビーズミル、サンドミル、ディ
スクミル等の粉砕機を用いて調整することができる。こ
のように調製された本発明の透明導電性塗料は、スプレ
ー法、バーコート法、ドクターブレード法 ディッピン
グ法など一般的な塗布方法によって塗布される対象物に
塗布される。この塗布され紫外線効果された塗膜の厚さ
は、0.2〜3μm、好ましくは0.4〜1.5μmの
範囲で使用される。
法について述べる。上記の直流アークブラズマ法によっ
て製造されたITO超微粒子と、分散媒としての親水性
有機溶媒に、必要に応じて分散剤と共に加え、種々の方
法によって分散させることによって得られる。分散方法
としては、超音波ミル、ビーズミル、サンドミル、ディ
スクミル等の粉砕機を用いて調整することができる。こ
のように調製された本発明の透明導電性塗料は、スプレ
ー法、バーコート法、ドクターブレード法 ディッピン
グ法など一般的な塗布方法によって塗布される対象物に
塗布される。この塗布され紫外線効果された塗膜の厚さ
は、0.2〜3μm、好ましくは0.4〜1.5μmの
範囲で使用される。
【0013】
【実施例】以下の実施例により、本発明を具体的に説明
する。
する。
【0014】各実施例および比較例の評価および測定は
次のとおりである。 〔表面抵抗値の測定〕三菱化学社製、ハイレスタ 〔可視光透過率およびヘーズの測定〕スガ試験機社製、
ヘーズメータ 〔塗料の分散安定性の評価〕 ◎ : 分散後、1日以上、安定している。 ○ : 分散後、1時間以上安定している。 × : 分散後、1時間未満に沈殿が生じる。
次のとおりである。 〔表面抵抗値の測定〕三菱化学社製、ハイレスタ 〔可視光透過率およびヘーズの測定〕スガ試験機社製、
ヘーズメータ 〔塗料の分散安定性の評価〕 ◎ : 分散後、1日以上、安定している。 ○ : 分散後、1時間以上安定している。 × : 分散後、1時間未満に沈殿が生じる。
【0015】実施例1 製造装置に原料としてのインジウム・錫の合金の棒状物
を設置しこれを消費アノード電極とし、カソード電極を
中央に配したトーチを前記金属錫の棒状物の先端に対向
位置に設ける。トーチ内にアルゴンガスを供給すること
によりカソード電極を酸化性雰囲気から保護すると共
に、上記電極間に電圧を印加しアーク放電させると、ア
ルゴンガスのプラズマフレームが発生し、発生したプラ
ズマフレームにより合金を加熱、蒸発させる。その合金
のインジウムおよび錫蒸気を酸化、冷却することにより
平均粒子径が30nmの複合酸化物であるITO超微粒
子を製造した。上記のITO超微粒子を85重量%と、
分子内に少なくとも2個以上の(メタ)アクリロイル基
を有する(メタ)アクリレート化合物を主成分とするウ
レタンアクリレート系紫外線硬化塗料(浅井物産社製、
UVICA PET−33)15重量%の固形分100
重量部に対して、エチル−セルソルブ355重量部、ブ
チルアルコール45重量部の2種の親水性有機溶媒40
0重量部を配合し、ビーズミルで1時間処理し、紫外線
硬化型透明導電性塗料を作成した。標準品として、50
μm厚のPETフイルム(可視光透過率:91%、ヘー
ズ:1%)を用いて前記の塗料をバーコーター#4を用
いて塗布し、乾燥後、紫外線を照射して硬化させ厚さ
0.5μmの透明導電性塗膜を設けた。その評価を表1
に示す。
を設置しこれを消費アノード電極とし、カソード電極を
中央に配したトーチを前記金属錫の棒状物の先端に対向
位置に設ける。トーチ内にアルゴンガスを供給すること
によりカソード電極を酸化性雰囲気から保護すると共
に、上記電極間に電圧を印加しアーク放電させると、ア
ルゴンガスのプラズマフレームが発生し、発生したプラ
ズマフレームにより合金を加熱、蒸発させる。その合金
のインジウムおよび錫蒸気を酸化、冷却することにより
平均粒子径が30nmの複合酸化物であるITO超微粒
子を製造した。上記のITO超微粒子を85重量%と、
分子内に少なくとも2個以上の(メタ)アクリロイル基
を有する(メタ)アクリレート化合物を主成分とするウ
レタンアクリレート系紫外線硬化塗料(浅井物産社製、
UVICA PET−33)15重量%の固形分100
重量部に対して、エチル−セルソルブ355重量部、ブ
チルアルコール45重量部の2種の親水性有機溶媒40
0重量部を配合し、ビーズミルで1時間処理し、紫外線
硬化型透明導電性塗料を作成した。標準品として、50
μm厚のPETフイルム(可視光透過率:91%、ヘー
ズ:1%)を用いて前記の塗料をバーコーター#4を用
いて塗布し、乾燥後、紫外線を照射して硬化させ厚さ
0.5μmの透明導電性塗膜を設けた。その評価を表1
に示す。
【0016】実施例2 前記の実施例1において、エチル−セルソルブ210重
量部、ブチルアルコール30重量部の2種の親水性有機
溶媒240重量部とした以外は、実施例1と同様にし
て、紫外線硬化型透明導電性塗料を作成し、その塗料を
用いて同様に標準品の50μm厚のPETフイルムに厚
さ0.5μmの透明導電性塗膜を設けた。その評価を表
1に示す。
量部、ブチルアルコール30重量部の2種の親水性有機
溶媒240重量部とした以外は、実施例1と同様にし
て、紫外線硬化型透明導電性塗料を作成し、その塗料を
用いて同様に標準品の50μm厚のPETフイルムに厚
さ0.5μmの透明導電性塗膜を設けた。その評価を表
1に示す。
【0017】実施例3 前記の実施例1において、ITO超微粒子を90重量%
と、ウレタンアクリレート系紫外線硬化塗料(浅井物産
社製、UVICA PET−33)10重量%とした以
外は、実施例1と同様にして、紫外線硬化型透明導電性
塗料を作成し、その塗料を用いて同様に標準品の50μ
m厚のPETフイルムに厚さ0.5μmの透明導電性塗
膜を設けた。その評価を表1に示す。
と、ウレタンアクリレート系紫外線硬化塗料(浅井物産
社製、UVICA PET−33)10重量%とした以
外は、実施例1と同様にして、紫外線硬化型透明導電性
塗料を作成し、その塗料を用いて同様に標準品の50μ
m厚のPETフイルムに厚さ0.5μmの透明導電性塗
膜を設けた。その評価を表1に示す。
【0018】実施例4 前記の実施例1において、ITO超微粒子を65重量%
と、ウレタンアクリレート系紫外線硬化塗料(浅井物産
社製、UVICA PET−33)35重量%とした以
外は、実施例1と同様にして、紫外線硬化型透明導電性
塗料を作成し、その塗料を用いて同様に標準品の50μ
m厚のPETフイルムに厚さ0.5μmの透明導電性塗
膜を設けた。その評価を表1に示す。
と、ウレタンアクリレート系紫外線硬化塗料(浅井物産
社製、UVICA PET−33)35重量%とした以
外は、実施例1と同様にして、紫外線硬化型透明導電性
塗料を作成し、その塗料を用いて同様に標準品の50μ
m厚のPETフイルムに厚さ0.5μmの透明導電性塗
膜を設けた。その評価を表1に示す。
【0019】比較例1 前記の実施例1において、ITO超微粒子を50重量%
と、ウレタンアクリレート系紫外線硬化塗料(浅井物産
社製、UVICA PET−33)50重量%とした以
外は、実施例1と同様にして、紫外線硬化型透明導電性
塗料を作成し、その塗料を用いて同様に標準品の50μ
m厚のPETフイルムに厚さ0.5μmの透明導電性塗
膜を設けた。その評価を表1に示す。
と、ウレタンアクリレート系紫外線硬化塗料(浅井物産
社製、UVICA PET−33)50重量%とした以
外は、実施例1と同様にして、紫外線硬化型透明導電性
塗料を作成し、その塗料を用いて同様に標準品の50μ
m厚のPETフイルムに厚さ0.5μmの透明導電性塗
膜を設けた。その評価を表1に示す。
【0020】比較例2 前記の実施例1において、エチル−セルソルブ1600
重量部、ブチルアルコール300重量部の2種の親水性
有機溶媒1900重量部とした以外は、実施例1と同様
にして、紫外線硬化型透明導電性塗料を作成し、その塗
料を用いて同様に標準品の50μm厚のPETフイルム
に厚さ0.5μmの透明導電性塗膜を設けた。その評価
を表1に示す。
重量部、ブチルアルコール300重量部の2種の親水性
有機溶媒1900重量部とした以外は、実施例1と同様
にして、紫外線硬化型透明導電性塗料を作成し、その塗
料を用いて同様に標準品の50μm厚のPETフイルム
に厚さ0.5μmの透明導電性塗膜を設けた。その評価
を表1に示す。
【0021】比較例3 上記の実施例1において、親水性有機溶媒の代わりにト
ルエン400重量部を用いた以外は、実施例1と同様に
して、紫外線硬化型透明導電性塗料組成物を作成し、そ
の塗料を用いて同様に標準品の50μm厚のPETフイ
ルムに厚さ0.5μmの透明導電性塗膜を設けた。その
評価を表1に示す。
ルエン400重量部を用いた以外は、実施例1と同様に
して、紫外線硬化型透明導電性塗料組成物を作成し、そ
の塗料を用いて同様に標準品の50μm厚のPETフイ
ルムに厚さ0.5μmの透明導電性塗膜を設けた。その
評価を表1に示す。
【0022】比較例4 上記の実施例1において、親水性有機溶媒の代わりにメ
チルエチルケトンを400重量部用いた以外は、実施例
1と同様にして、紫外線硬化型透明導電性塗料組成物を
作成し、その塗料を用いて同様に標準品の50μm厚の
PETフイルムに厚さ0.5μmの透明導電性塗膜を設
けた。その評価を表1に示す。
チルエチルケトンを400重量部用いた以外は、実施例
1と同様にして、紫外線硬化型透明導電性塗料組成物を
作成し、その塗料を用いて同様に標準品の50μm厚の
PETフイルムに厚さ0.5μmの透明導電性塗膜を設
けた。その評価を表1に示す。
【0023】比較例5 上記の実施例1において用いたITO超微粒子の代わり
に、錫化合物とインジウム化合物を加水分解し、ゾル液
からコロイド粒子を濾過し、副生塩を除去後、乾燥、焼
成した湿式法による平均粒子系100nmのITO微粒
子を使用した以外は、実施例1と同様にして、紫外線硬
化型透明導電性塗料組成物を作成し、その塗料を用いて
同様に標準品の50μm厚のPETフイルムに厚さ0.
5μmの透明導電性塗膜を設けた。その評価を表1に示
す。
に、錫化合物とインジウム化合物を加水分解し、ゾル液
からコロイド粒子を濾過し、副生塩を除去後、乾燥、焼
成した湿式法による平均粒子系100nmのITO微粒
子を使用した以外は、実施例1と同様にして、紫外線硬
化型透明導電性塗料組成物を作成し、その塗料を用いて
同様に標準品の50μm厚のPETフイルムに厚さ0.
5μmの透明導電性塗膜を設けた。その評価を表1に示
す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明は、分散安定性に優れた紫外線硬
化型透明導電性塗料を得ることができ、表面抵抗値、お
よびヘーズ値の優れた透明導電性塗膜とすることができ
る。
化型透明導電性塗料を得ることができ、表面抵抗値、お
よびヘーズ値の優れた透明導電性塗膜とすることができ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 アークプラズマ法で製造された平均粒子
径が10〜60nmの範囲であるITO超微粒子60〜
95重量%と、分子内に少なくとも2個以上のアクリロ
イル基若しくはメタクリロイル基を有する(メタ)アク
リレート化合物5〜40重量%とからなる固形分100
重量部に対して、アルコール類、エチレングリコールモ
ノアルキルエーテル類から選ばれた親水性有機溶媒15
0〜900重量部を配合し、分散させてなることを特徴
とする紫外線硬化型透明導電性塗料。 - 【請求項2】 上記アルコール類は、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルア
ルコールなどであることを特徴とする請求項1記載の紫
外線硬化型透明導電性塗料。 - 【請求項3】 上記エチレングリコールモノアルキルエ
ーテル類は、メチル−セルソルブ、セルソルブ、ブチル
−セルソルブなどであることを特徴とする請求項1記載
の紫外線硬化型透明導電性塗料。 - 【請求項4】 ITO超微粒子は、インジウム:錫が、
80〜98:20〜2の重量比であることを特徴とする
請求項1記載の紫外線硬化型透明導電性塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000274440A JP2002080754A (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 紫外線硬化型透明導電性塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000274440A JP2002080754A (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 紫外線硬化型透明導電性塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002080754A true JP2002080754A (ja) | 2002-03-19 |
Family
ID=18760199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000274440A Pending JP2002080754A (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 紫外線硬化型透明導電性塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002080754A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9983456B2 (en) | 2008-08-19 | 2018-05-29 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Light control film |
US10156767B2 (en) | 2008-08-19 | 2018-12-18 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Light control film |
CN109112486A (zh) * | 2018-09-17 | 2019-01-01 | 东莞星晖真空镀膜塑胶制品有限公司 | 一种塑胶制品的真空镀膜工艺 |
US10288976B2 (en) | 2009-02-13 | 2019-05-14 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Light control film |
-
2000
- 2000-09-11 JP JP2000274440A patent/JP2002080754A/ja active Pending
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