JP2002080518A - 塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents
塩化ビニル系重合体の製造方法Info
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Abstract
する。 【解決手段】 特定のアルミニウム化合物(A)、周期
律表第IV族から選ばれた中心金属を含むメタロセン化
合物(B)及びハロゲン化炭化水素(C)を用い、塩化
ビニル系単量体の重合反応を行う。
Description
ニウム化合物、周期律表第IV族から選ばれた中心金属
を含むメタロセン化合物及びハロゲン化炭化水素を用
い、塩化ビニル系単量体の重合反応を行う新規な塩化ビ
ニル系重合体の製造方法に関するものである。
次構造(例えば、分子量、分子量分布、立体構造等)に
大きく依存している。その中でも重合体の立体構造は、
重合体のの熱力学的特性等と密接な関係にあり、重合体
の立体構造制御に関し、種々の検討がなされている。
性、価格においてバランスに優れた材料であり、フィル
ム、シート等の幅広い分野で使用されている。しかしな
がら、塩化ビニル系重合体はポリエチレン、ポリプロピ
レンなどに比べ、機械的強度が低く耐衝撃性を必要とす
る分野においては、補強材などを添加したコンパウンド
として使用することが一般的である。この原因として
は、一般的な塩化ビニル系重合体は、分子主鎖に分岐、
頭−頭結合等の不規則構造が存在するためであり、この
不規則構造の低減により結晶性の優れた塩化ビニル系重
合体が合成できるものと期待される。
とにより、重合体中のシンジオタクチシティーが向上す
ることはすでに知られている。塩化ビニル系重合体にお
いても特公昭34−2989号公報にはメタノール中で
硝酸ウラニルを用いる方法、特公昭35−7588号公
報には過酸化水素等によるレドックス重合法、などの低
温重合によるシンジオタクチシティーに富んだ塩化ビニ
ル系重合体の製造方法が提案されている。
重合体を得る方法として、アルデヒド中での重合を行う
方法(P.H.Burleigh、J.Am.Che
m.Soc.,82,749(1960))、尿素アダ
クト中での放射線重合を行う方法(桜田一郎、南部慶
一、日化、80,307(1959))などが報告され
ているがいずれも実用化には至っていない。
の重合においては、得られる重合体の立体構造、共重合
における組成分布の制御等が可能となることから、メタ
ロセン触媒を用いた各種の重合方法が提案されている。
しかしながら、非共役モノマーである塩化ビニル系単量
体のメタロセン触媒を用いた重合についてあまり報告さ
れておらず、特開平8−208736号公報、圓藤紀代
司ら(PolymerPreprints,Japan
47(8)、1651(1998))により得られた
重合体が通常のラジカル重合で得られた重合体よりもシ
ンジオタクチシティーが高く、その結果熱的安定性に優
れていることが報告されている程度である。しかしなが
ら、得られた重合体の立体規則性は詳細には検討されて
いない。
製造においては、常温における立体構造制御が困難であ
ることより、塩化ビニル系重合体の常温における立体構
造の制御に関する報告はいまだされていない。また、特
開平8−208736号公報又は圓藤らにより提案され
た方法は、高価なメチルアルモキサンを用いることが必
要であり、経済的な課題を有する。
規な製造方法を提供することを目的とするものである。
を解決するために鋭意検討の結果、特定のアルミニウム
化合物、メタロセン化合物及びハロゲン化炭化水素を用
い、塩化ビニル系単量体の重合反応を行うことが可能で
あることを見いだし、本発明を完成するに至った。
中、X1、X2、X3はそれぞれ独立的にハロゲン原子、
置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよ
いアリール基、置換されていてもよいアルコキシ基又は
置換されていてもよいアリーロキシ基を示す。)で示さ
れるアルミニウム化合物(A)、周期律表第IV族から
選ばれた中心金属を含むメタロセン化合物(B)及びハ
ロゲン化炭化水素(C)を用い、塩化ビニル系単量体の
重合反応を行うことを特徴とする塩化ビニル系重合体の
製造方法に関するものである。
として用いられるアルミニウム化合物は一般式AlX1
X2X3(式中、X1、X2、X3はそれぞれ独立的にハロゲ
ン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されて
いてもよいアリール基、置換されていてもよいアルコキ
シ基又は置換されていてもよいアリーロキシ基を示
す。)を満足するアルミニウム化合物である。
ン原子である場合、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素
原子、沃素原子が挙げられ、置換されていてもよいアル
キル基である場合、例えばメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基等が挙げられ、置換されていてもよいアリール基であ
る場合、例えばフェニル基、ナフチル基、塩化フェニル
基、臭化フェニル基、メチルフェニル基等が挙げられ、
置換されていてもよいアルコキシ基である場合、例えば
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基等が挙げら
れ、置換されていてもよいアリーロキシ基である場合、
例えばフェノキシ基、ナフトキシ基、塩化フェノキシ
基、臭化フェノキシ基、メチルフェノキシ基等が挙げら
れる。
(A)としては、例えばトリメチルアルミニウム、トリ
エチルアルミニウム、トリn−プロピルアルミニウム、
トリイソプロピルアルミニウム、トリブチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、メチルアルミニウム
ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェ
ノキシド)、ジメチルアルミニウムクロライド、メチル
アルミニウムジクロライド等を挙げることができ、生産
効率よく塩化ビニル系重合体の製造を行うことができる
ことからトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニ
ウム、トリn−プロピルアルミニウム、トリイソプロピ
ルアルミニウム、トリブチルアルミニウム、トリイソブ
チルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウムが好ま
しく、その中でも得られる塩化ビニル系重合体が高シン
ジオタクチックとなることから、トリエチルアルミニウ
ム、トリブチルアルミニウム及び/又はトリイソブチル
アルミニウムが特に好ましい。
物(B)としては、周期律表第IV族から選ばれた中心
金属を含むメタロセン化合物であればいかなるものも用
いることが可能であり、例えば一般式SnUmMYl(式
中、Mは周期律表第IVの遷移金属を示し、SまたはU
はそれぞれ独立して置換されていてもよい単環式炭化水
素基または多環式炭化水素基を示し、これらS、UはM
に直接結合しており、両者は同じ構造を有する基であっ
ても異なる構造を有する基であっても良い。Yは水素、
ハロゲン基又は炭化水素基を示す。そして、n及びmは
0,1又は2であり、n+m≧1、n+m+l=4であ
る。)で表されるメタロセン化合物を用いることが可能
であり、ハーフメタロセン化合物と称されるものもその
範疇である。
あり、そのような遷移金属としては例えばチタン、ジル
コン等が挙げられ、得られる塩化ビニル系重合体が高シ
ンジオタクチックとなることから特にチタンが好まし
い。SまたはUとしては、例えばシクロペンタジエニル
基、ペンタメチルシクロペンタジエニル基、フルオレニ
ル基、インデニル基等を挙げることができ、Yとしては
水素;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子等の
ハロゲン基;メチル基、エチル基、プロピル基等の炭化
水素基を挙げることができ、メタロセン化合物(B)の
具体例としては、例えばチタノセンジクロライド、ジク
ロロビス(インデニル)チタニウム、トリクロロ(シク
ロペンタジエニル)チタニウム、トリクロロ(ペンタメ
チルシクロペンタジエニル)チタニウム、トリメトキシ
(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタニウム、ジ
ルコノセンジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロライド等を挙げるこ
とができる。
水素(C)としては、ハロゲン化炭化水素の範疇に属す
るものであればいかなるものも用いることが可能であ
り、例えば一般式CClZ1Z2Z3 (式中、Z1,Z2,
Z3はそれぞれ独立的してハロゲン原子、水素原子、置
換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよい
アリール基、置換されていてもよいアルコキシ基又は置
換されていてもよいアリーロキシ基を示す。)で表され
るハロゲン化炭化水素を用いることが可能である。
ン原子である場合、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素
原子、沃素原子が挙げられ、置換されていてもよいアル
キル基である場合、例えばメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基等が挙げられ、置換されてい
てもよいアリール基である場合、例えばフェニル基、ナ
フチル基、塩化フェニル基、臭化フェニル基、メチルフ
ェニル基等が挙げられ、置換されていてもよいアルコキ
シ基である場合、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−
プロポキシ基、イソプロポキシ基等が挙げられ、置換さ
れていてもよいアリーロキシ基である場合、例えばフェ
ノキシ基、ナフトキシ基、塩化フェノキシ基臭化フェノ
キシ基、メチルフェノキシ基等が挙げられ、そのような
ハロゲン化炭化水素としては、例えば四塩化炭素、クロ
ロホルム、ジクロロメタン、クロロメタン、ジクロロエ
タン、トリクロロエタン、四臭化炭素、臭化メチル等を
挙げることができる。
よく塩化ビニル系重合体の製造が可能となることから四
塩化炭素及び/又はクロロホルムであることが特に好ま
しい。
ル系単量体、アルミニウム化合物(A)、メタロセン化
合物(B)とハロゲン化炭化水素(C)の使用比率は任
意であり、その中でも特に生産効率よく塩化ビニル系重
合体の製造が可能となることから塩化ビニル系単量体/
アルミニウム化合物(A)/メタロセン化合物(B)/
ハロゲン化炭化水素=150/6/1/250〜320
/3/35/1の使用比率(モル比)で用いることが好
ましい。
量体としては、塩化ビニル単量体単独、又は、塩化ビニ
ル単量体と塩化ビニル単量体との共重合が可能な他のビ
ニル系単量体との混合物を挙げることができる。塩化ビ
ニル単量体との共重合が可能な他のビニル系単量体とし
ては、例えばエチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン
−1、ブタジエン、アクリロニトリル、塩化ビニリデ
ン、シアン化ビニリデン、N−ビニルピロリドン、ビニ
ルピリジンなどを挙げることができる。
合法、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法等の一般的
な重合反応を行うことができる。そして、溶液重合を行
う際の溶媒としては特に制限はなく、慣用的な溶媒、例
えばヘキサン等の炭化水素系溶媒;アセトン、シクロヘ
キサン等のケトン類;1,4−ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類;トルエン、ベンゼン等の芳香
属系溶媒を挙げることができ、その中でも特にテトラヒ
ドロフラン、トルエンが好ましい。
ルゴンのような不活性雰囲気下で反応容器に塩化ビニル
系単量体、アルミニウム化合物(A)、周期律表第IV
族から選ばれた中心金属を含むメタロセン化合物
(B)、ハロゲン化炭化水素(C)及び場合によっては
溶媒からなる混合物を調製し重合反応を開始させること
が好ましい。そして、重合反応を行う際の条件として
は、特に制限はなく適宜選択して行うことができ、重合
反応圧力としては、常圧下又は加圧下のどちらでもよ
い。また、重合反応温度としては、例えば−78℃〜5
0℃の範囲を選択することができる。
は、例えばフィルム、シート、塗料等の一般的な塩化ビ
ニル系重合体の用途に用いることができる。
るが、本発明はこれら実施例により限定されるものでは
ない。
断りのない限り、乾燥窒素雰囲気下で行ったものであ
る。
重量平均分子量の測定〜 実施例及び比較例により得られた塩化ビニル系重合体を
ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(日本分
光(株)製)にて、溶媒としてテトラヒドロフランを用
い、ポリスチレン換算値の数平均分子量(Mn)及び重
量平均分子量(Mw)を測定した。
5重量%の重水素化ニトロベンゼン溶媒とし、100M
HzのNMR(商品名;Varian Gemini2
000spectrometer)を用いNMR測定を
行い、三連子(rr/mr/mm)のrr割合(重量
%)を下記式より求め、該rr割合を三連子のシンジオ
タクチシティーの値として立体規則性を評価した。
ク+mrピーク+mmピーク)×100 実施例1 ステンレス製反応容器に、窒素雰囲気下、室温でチタノ
センジクロライド0.049g(0.20mmol)、
トリメチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶液)
0.12ml(0.24mmol)及び四塩化炭素3m
l(30mmol)を熟成時間なしに素早く加えた後、
−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.8mmo
l)を仕込み、20℃に調製した恒温槽に浸し重合を開
始させた。反応時間が24時間経過した時点で、重合反
応系を−78℃に冷却し少量のメタノールを添加するこ
とにより重合を停止させた。得られた重合反応溶液を塩
酸5vol%を含む大量のメタノール中に投入すること
により、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は14200であり、rr割合は33%であった。
センジクロライド0.049g(0.20mmol)、
トリメチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶液)
0.12ml(0.24mmol)、トルエン3ml及
び四塩化炭素3ml(30mmol)を熟成時間なしに
素早く加えた後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml
(28.8mmol)を仕込み、20℃に調製した恒温
槽に浸し重合を開始させた。反応時間が24時間経過し
た時点で、重合反応系を−78℃に冷却し少量のメタノ
ールを添加することにより重合を停止させた。得られた
重合反応溶液を塩酸5vol%を含む大量のメタノール
中に投入することにより、塩化ビニル重合体を回収し
た。
1に示す。
は12100であり、rr割合は33%であった。
センジクロライド0.049g(0.20mmol)、
トリメチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶液)
0.120ml(0.24mmol)、THF3ml及
び四塩化炭素3ml(30mmol)を熟成時間なしに
素早く加えた後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml
(28.8mmol)を仕込み、20℃に調製した恒温
槽に浸し重合を開始させた。反応時間が24時間経過し
た時点で、重合反応系を−78℃に冷却し少量のメタノ
ールを添加することにより重合を停止させた。得られた
重合反応溶液を塩酸5vol%を含む大量のメタノール
中に投入することにより、塩化ビニル重合体を回収し
た。
1に示す。
は17100であり、rr割合は34%であった。
センジクロライド0.049g(0.20mmol)、
トリメチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶液)
0.12ml(0.24mmol)及び四塩化炭素4m
l(40mmol)を熟成時間なしに素早く加えた後、
−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.8mmo
l)を仕込み、20℃に調製した恒温槽に浸し重合を開
始させた。反応時間が24時間経過した時点で、重合反
応系を−78℃に冷却し少量のメタノールを添加するこ
とにより重合を停止させた。得られた重合反応溶液を塩
酸5vol%を含む大量のメタノール中に投入すること
により、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は12700であり、rr割合は33%であった。
センジクロライド0.049g(0.20mmol)、
トリメチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶液)
0.12ml(0.24mmol)及び四塩化炭素0.
01ml(0.1mmol)を熟成時間なしに素早く加
えた後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.8
mmol)を仕込み、20℃に調製した恒温槽に浸し重
合を開始させた。反応時間が24時間経過した時点で、
重合反応系を−78℃に冷却し少量のメタノールを添加
することにより重合を停止させた。得られた重合反応溶
液を塩酸5vol%を含む大量のメタノール中に投入す
ることにより、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は28500であり、rr割合は33%であった。
センジクロライド0.049g(0.20mmol)、
トリメチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶液)
0.12ml(0.24mmol)及び四塩化炭素3m
l(30mmol)を熟成時間なしに素早く加えた後、
−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.8mmo
l)を仕込み、0℃に調製した恒温槽に浸し重合を開始
させた。反応時間が24時間経過した時点で、重合反応
系を−78℃に冷却し少量のメタノールを添加すること
により重合を停止させた。得られた重合反応溶液を塩酸
5vol%を含む大量のメタノール中に投入することに
より、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は18900であり、rr割合は34%であった。
センジクロライド0.049g(0.20mmol)、
トリメチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶液)
0.12ml(0.24mmol)及び四塩化炭素3m
l(30mmol)を熟成時間なしに素早く加えた後、
−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.8mmo
l)を仕込み、−20℃に調製した恒温槽に浸し重合を
開始させた。反応時間が24時間経過した時点で、重合
反応系を−78℃に冷却し少量のメタノールを添加する
ことにより重合を停止させた。得られた重合反応溶液を
塩酸5vol%を含む大量のメタノール中に投入するこ
とにより、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は40000であり、rr割合は36%であった。
センジクロライド0.049g(0.20mmol)、
トリエチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶液)
0.54ml(0.72mmol)及び四塩化炭素3m
l(30mmol)を熟成時間なしに素早く加えた後、
−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.8mmo
l)を仕込み、20℃に調製した恒温槽に浸し重合を開
始させた。反応時間が24時間経過した時点で、重合反
応系を−78℃に冷却し少量のメタノールを添加するこ
とにより重合を停止させた。得られた重合反応溶液を塩
酸5vol%を含む大量のメタノール中に投入すること
により、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は8600であり、rr割合は42%であった。
センジクロライド0.049g(0.20mmol)、
トリイソブチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶
液)0.95ml(0.72mmol)及び四塩化炭素
3ml(30mmol)を熟成時間なしに素早く加えた
後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.8mm
ol)を仕込み、20℃に調製した恒温槽に浸し重合を
開始させた。反応時間が24時間経過した時点で、重合
反応系を−78℃に冷却し少量のメタノールを添加する
ことにより重合を停止させた。得られた重合反応溶液を
塩酸5vol%を含む大量のメタノール中に投入するこ
とにより、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は12000であり、rr割合は43%であった。
ジクロライド0.049g(0.20mmol)、トリ
メチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶液)0.
12ml(0.24mmol)及びクロロホルム2.5
ml(30mmol)を熟成時間なしに素早く加えた
後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.8mm
ol)を仕込み、20℃に調製した恒温槽に浸し重合を
開始させた。反応時間が24時間経過した時点で、重合
反応系を−78℃に冷却し少量のメタノールを添加する
ことにより重合を停止させた。得られた重合反応溶液を
塩酸5vol%を含む大量のメタノール中に投入するこ
とにより、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は10700であり、rr割合は32%であった。
ロロシクロペンタジエニルチタニウム0.130g
(0.60mmol)、トリイソブチルアルミニウム
(15wt%のヘキサン溶液)0.95ml(0.72
mmol)及び四塩化炭素3ml(30mmol)を熟
成時間なしに素早く加えた後、−78℃で塩化ビニル単
量体2ml(28.8mmol)を仕込み、20℃に調
製した恒温槽に浸し重合を開始させた。反応時間が24
時間経過した時点で、重合反応系を−78℃に冷却し少
量のメタノールを添加することにより重合を停止させ
た。得られた重合反応溶液を塩酸5vol%を含む大量
のメタノール中に投入することにより、塩化ビニル重合
体を回収した。
1に示す。
測定の測定結果を示す。
は10500であり、rr割合は43%であった。
ロロペンタメチルシクロペンタジエニルチタニウム0.
171g(0.60mmol)、トリイソブチルアルミ
ニウム(15wt%のヘキサン溶液)0.95ml
(0.72mmol)及び四塩化炭素3ml(30mm
ol)を熟成時間なしに素早く加えた後、−78℃で塩
化ビニル単量体2ml(28.8mmol)を仕込み、
20℃に調製した恒温槽に浸し重合を開始させた。反応
時間が24時間経過した時点で、重合反応系を−78℃
に冷却し少量のメタノールを添加することにより重合を
停止させた。得られた重合反応溶液を塩酸5vol%を
含む大量のメタノール中に投入することにより、塩化ビ
ニル重合体を回収した。
1に示す。
は10600であり、rr割合は44%であった。
ロビスインデニルチタニウム0.207g(0.60m
mol)、トリイソブチルアルミニウム(15wt%の
ヘキサン溶液)0.95ml(0.72mmol)及び
四塩化炭素3ml(30mmol)を熟成時間なしに素
早く加えた後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml(2
8.8mmol)を仕込み、20℃に調製した恒温槽に
浸し重合を開始させた。反応時間が24時間経過した時
点で、重合反応系を−78℃に冷却し少量のメタノール
を添加することにより重合を停止させた。得られた重合
反応溶液を塩酸5vol%を含む大量のメタノール中に
投入することにより、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は10100であり、rr割合は45%であった。
ロビスフルオレニルチタニウム0.267g(0.60
mmol)、トリイソブチルアルミニウム(15wt%
のヘキサン溶液)0.95ml(0.72mmol)及
び四塩化炭素3ml(30mmol)を熟成時間なしに
素早く加えた後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml
(28.8mmol)を仕込み、20℃に調製した恒温
槽に浸し重合を開始させた。反応時間が24時間経過し
た時点で、重合反応系を−78℃に冷却し少量のメタノ
ールを添加することにより重合を停止させた。得られた
重合反応溶液を塩酸5vol%を含む大量のメタノール
中に投入することにより、塩化ビニル重合体を回収し
た。
1に示す。
は10000であり、rr割合は44%であった。
ノセンジクロライド0.058g(0.24mmo
l)、トリメチルアルミニウム(15wt%のヘキサン
溶液)0.12ml(0.24mmol)及び四塩化炭
素3ml(30mmol)を熟成時間なしに素早く加え
た後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.8m
mol)を仕込み、20℃に調製した恒温槽に浸し重合
を開始させた。反応時間が24時間経過した時点で、重
合反応系を−78℃に冷却し少量のメタノールを添加す
ることにより重合を停止させた。得られた重合反応溶液
を塩酸5vol%を含む大量のメタノール中に投入する
ことにより、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は5700であり、rr割合は32%であった。
ノセンジクロライド0.058g(0.24mmo
l)、トリエチルアルミニウム(15wt%のヘキサン
溶液)0.18ml(0.24mmol)及び四塩化炭
素3ml(30mmol)を熟成時間なしに素早く加え
た後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.8m
mol)を仕込み、20℃に調製した恒温槽に浸し重合
を開始させた。反応時間が24時間経過した時点で、重
合反応系を−78℃に冷却し少量のメタノールを添加す
ることにより重合を停止させた。得られた重合反応溶液
を塩酸5vol%を含む大量のメタノール中に投入する
ことにより、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は6500であり、rr割合は32%であった。
ノセンジクロライド0.058g(0.24mmo
l)、トリイソブチルアルミニウム(15wt%のヘキ
サン溶液)0.32ml(0.24mmol)及び四塩
化炭素3ml(30mmol)を熟成時間なしに素早く
加えた後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml(28.
8mmol)を仕込み、20℃に調製した恒温槽に浸し
重合を開始させた。反応時間が24時間経過した時点
で、重合反応系を−78℃に冷却し少量のメタノールを
添加することにより重合を停止させた。得られた重合反
応溶液を塩酸5vol%を含む大量のメタノール中に投
入することにより、塩化ビニル重合体を回収した。
1に示す。
は5500であり、rr割合は32%であった。
化ビニル単量体2.6ml(38.1mmol)及びラ
ジカル重合開始剤であるトリブチルホウ素(1mol/
LのTHF溶液)0.4ml(0.42mmol)を仕
込み、20℃に調製した恒温槽に浸し反応系に少量の空
気を加え重合反応を開始させた。反応時間が24時間経
過した時点で、重合反応系を−78℃に冷却しラジカル
重合禁止剤であるヒドロキノンを添加することにより重
合を停止させた。得られた重合反応溶液を大量のメタノ
ール中に投入することにより、塩化ビニル重合体を回収
した。
2に示す。
測定の測定結果を示す。
は19000であり、rr割合は34%であった。
化ビニル単量体2.6ml(38.1mmol)及びラ
ジカル重合開始剤であるトリブチルホウ素(1mol/
LのTHF溶液)0.4ml(0.42mmol)を仕
込み、0℃に調製した恒温槽に浸し反応系に少量の空気
を加え重合反応を開始させた。反応時間が24時間経過
した時点で、重合反応系を−78℃に冷却しラジカル重
合禁止剤であるヒドロキノンを添加することにより重合
を停止させた。得られた重合反応溶液を大量のメタノー
ル中に投入することにより、塩化ビニル重合体を回収し
た。
2に示す。
は20000であり、rr割合は35%であった。
化ビニル単量体2.6ml(38.1mmol)及びラ
ジカル重合開始剤であるトリブチルホウ素(1mol/
LのTHF溶液)0.4ml(0.42mmol)を仕
込み、−20℃に調製した恒温槽に浸し反応系に少量の
空気を加え重合反応を開始させた。反応時間が24時間
経過した時点で、重合反応系を−78℃に冷却しラジカ
ル重合禁止剤であるヒドロキノンを添加することにより
重合を停止させた。得られた重合反応溶液を大量のメタ
ノール中に投入することにより、塩化ビニル重合体を回
収した。
2に示す。
は24700であり、rr割合は36%であった。
センジクロライド0.049g(0.20mmol)及
びトリメチルアルミニウム(15wt%のヘキサン溶
液)0.12ml(0.24mmol)を熟成時間なし
に素早く加えた後、−78℃で塩化ビニル単量体2ml
(28.8mmol)を仕込み、20℃に調製した恒温
槽に浸し重合を開始させた。反応時間が24時間経過し
た時点で、重合反応系を−78℃に冷却し少量のメタノ
ールを添加することにより重合を停止させた。得られた
重合反応溶液を塩酸5vol%を含む大量のメタノール
中に投入することにより、塩化ビニル重合体を回収を試
みたが塩化ビニル重合体は回収できす、重合反応は進行
していなかった。
製造方法を提供するものであり、その工業的価値は極め
て高いものである。
カーボン13−NMRスペクトル測定によるメチン部分
のスペクトルであり、低磁場側より3連子の立体規則性
がrr,mr,mmと帰属される。
ーボン13−NMRスペクトル測定によるメチン部分の
スペクトルであり、低磁場側より3連子の立体規則性が
rr,mr,mmと帰属される。
Claims (7)
- 【請求項1】一般式AlX1X2X3(式中、X1、X2、X
3はそれぞれ独立的にハロゲン原子、置換されていても
よいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、置
換されていてもよいアルコキシ基又は置換されていても
よいアリーロキシ基を示す。)で示されるアルミニウム
化合物(A)、周期律表第IV族から選ばれた中心金属
を含むメタロセン化合物(B)及びハロゲン化炭化水素
(C)を用い、塩化ビニル系単量体の重合反応を行うこ
とを特徴とする塩化ビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項2】アルミニウム化合物(A)がトリアルキル
アルミニウム化合物であることを特徴とする請求項1に
記載の塩化ビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項3】アルミニウム化合物(A)がトリエチルア
ルミニウム、トリブチルアルミニウム及び/又はトリイ
ソブチルアルミニウムであることを特徴とする請求項1
又は2のいずれかに記載の塩化ビニル系重合体の製造方
法。 - 【請求項4】メタロセン化合物(B)が一般式SnUmM
Yl(式中、Mは周期律表第IVの遷移金属を示し、Sま
たはUはそれぞれ独立して置換されていてもよい単環式
炭化水素基または多環式炭化水素基を示し、これらS、
UはMに直接結合しており、両者は同じ構造を有する基
であっても異なる構造を有する基であっても良い。Yは
水素、ハロゲン基又は炭化水素基を示す。そして、n及
びmは0,1又は2であり、n+m≧1、n+m+l=
4である。)で示されるメタロセン化合物であることを
特徴する請求項1〜3のいずれかに記載の塩化ビニル系
重合体の製造方法。 - 【請求項5】請求項4に記載されたS又はUの少なくと
も1つが、シクロペンタジエニル基、フルオレニル基及
びインデニル基からなる群から選ばれた炭化水素基であ
ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の塩
化ビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項6】ハロゲン化炭化水素(C)が一般式CCl
Z1Z2Z3 (式中、Z1,Z2,Z3はそれぞれ独立的して
ハロゲン原子、水素原子、置換されていてもよいアルキ
ル基、置換されていてもよいアリール基、置換されてい
てもよいアルコキシ基又は置換されていてもよいアリー
ロキシ基を示す。)で示されるハロゲン化炭化水素であ
ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の塩
化ビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項7】ハロゲン化炭化水素(C)が四塩化炭素及
び/又はクロロホルムであることを特徴とする請求項1
〜6のいずれかに記載の塩化ビニル系重合体の製造方
法。
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JP2000275007A JP4742410B2 (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 塩化ビニル系重合体の製造方法 |
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KR101283209B1 (ko) | 2013-03-11 | 2013-07-05 | 새서울정보통신 주식회사 | 네트워크 지연 측정을 통한 데이터 전송량 자동 조절형의 ip 방송 시스템 및 이를 이용한 ip 방송 방법 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH03179006A (ja) * | 1989-10-10 | 1991-08-05 | Fina Technol Inc | シンジオタクチツク重合体の製造方法および製造用触媒 |
JPH03185005A (ja) * | 1989-10-10 | 1991-08-13 | Fina Technol Inc | シンジオタクチツク重合体を製造する方法及び触媒 |
JPH08208736A (ja) * | 1994-11-28 | 1996-08-13 | Chisso Corp | 塩化ビニル系樹脂の製造方法 |
JP2001521950A (ja) * | 1997-10-30 | 2001-11-13 | オキシ ヴィニルス リミテッド パートナーシップ | メタロセン触媒を用いた塩化ビニルの光重合 |
-
2000
- 2000-09-06 JP JP2000275007A patent/JP4742410B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
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