JP2002079965A - 駐輪設備の車輪把持装置 - Google Patents

駐輪設備の車輪把持装置

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JP2002079965A
JP2002079965A JP2000274011A JP2000274011A JP2002079965A JP 2002079965 A JP2002079965 A JP 2002079965A JP 2000274011 A JP2000274011 A JP 2000274011A JP 2000274011 A JP2000274011 A JP 2000274011A JP 2002079965 A JP2002079965 A JP 2002079965A
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Masahiro Ishizaki
雅弘 石▲ざき▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪の着脱が容易で、前後方向の力が加わっ
ても車輪が離脱することのない車輪把持装置を提供す
る。 【解決手段】 車輪把持装置10は、自転車11の前後
車輪12a,12bを載置可能な車輪収容部13を有す
る駐輪パレット14の前方部分に取り付けられ、前車輪
12aの前方外周面に接触する前方支持部材15と、前
車輪12aの左側面に接触する車輪支持部材16と、前
車輪12aの右側面に接触離隔可能な車輪押圧部材17
と、車輪押圧部材17を前車輪12aの右側面に接触離
隔させる2本の作動アーム18と、作動アーム18を回
動させる出力軸19などを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の駐輪設備
において、駐輪された自転車が移動しないように保持す
る装置に関する。なお、本明細書において自転車とは原
動機付きの自転車を含むものとする。
【0002】
【従来の技術】大規模小売店舗や鉄道駅などに設置され
る駐輪設備において、多数の自転車を容易かつ安全に駐
輪できるようにするため、従来より、様々な駐輪設備が
開発されているが、その例として、特開平8−2111
7号公報、特開平8−189220号公報、特開平10
−184064号公報などに開示されている立体式駐輪
設備がある。
【0003】また、立体式の駐輪設備において、人力な
どによって自転車を保持することなく、自転車を容易に
搬送することのできる装置が特開平8−120966号
公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平8―21117
号公報、特開平8−189220号公報、特開平10−
184064号公報に開示されている立体式駐輪設備に
おいては、自転車を所定位置に収容することによって当
該自転車が倒れないように保持する機能を備えている
が、いずれの装置も車輪に対する拘束力が弱いので、揺
れ、振動あるいは特定方向の力によって自転車が離脱す
るおそれがある。
【0005】特開平8−120966号公報に開示され
ている自転車搬送装置においては、自転車の車輪の両側
を挟持部材で挟持するので、特開平8−21117号公
報などに開示されている立体式駐輪設備の場合より車輪
保持力は強いが、車輪を前後方向に強引に動かすような
力が加わると車輪が離脱するおそれがある。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、自転車
の駐輪設備において、車輪の着脱が容易で、前後方向の
力が加わっても車輪が離脱することのない車輪把持装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の駐輪設備の車輪
把持装置は、収容された自転車の車輪の前方外周面に接
触する前方支持部材と、車輪の一方の側面に接触する車
輪支持部材と、車輪の他方の側面に接触離隔可能な車輪
押圧部材と、車輪押圧部材を車輪側面に接触離隔させる
作動アームと、作動アームを回動させる駆動機構とを備
え、作動アームの長手方向にスライド可能な可動支軸を
介して押圧部材を作動アームに軸支し、車輪支持部材と
車輪押圧部材との間に車輪を把持したとき、可動支軸の
スライド経路が車輪の中心軸方向に向かうにつれて車輪
支持部材に接近する状態となるように配置したことを特
徴とする。
【0008】このような配置とすることにより、車輪押
圧部材を車輪支持部材から離した状態で自転車の車輪を
収容し、収容された車輪の前方外周面を前方支持部材に
接触させ、作動アームを回動させて車輪押圧部材を車輪
側面に接触させれば、車輪の両側面が車輪支持部材と車
輪押圧部材との間に挟持されるので、車輪を容易かつ確
実に把持することができ、作動アームを逆方向に回動さ
せれば車輪押圧部材が車輪側面から離れるので車輪の離
脱も容易である。
【0009】また、把持中の車輪を前方に押す力は前方
支持部材で支えられており、把持中の車輪を後方に引く
力が加わった場合、その力は車輪押圧部材を介して可動
支軸に伝わり、可動支軸は可動アームの長手方向にスラ
イドしようとするが、そのスライド経路は車輪の中心軸
方向に向かうにつれて車輪支持部材に接近しているた
め、車輪押圧部材は可動アームから反力を受けて車輪側
面をさらに車輪支持部材方向に押圧することとなり、結
局、前後方向の力が加わっても車輪が離脱することがな
い。
【0010】また、可動支軸と車輪押圧部材とを、車輪
押圧部材に軸支された補助アームを介して連結し、可動
支軸のスライド経路と補助アームとが車輪の中心軸方向
に凸の鋭角をなすように配置してもよい。
【0011】このような配置とすることにより、比較的
広幅の車輪を把持し可動支軸のスライド経路が車輪支持
部材と略平行をなすようになった場合において、車輪を
後方に引く力が加わったとき、その力は車輪押圧部材お
よび補助アームを介して可動支軸に伝わり、その反力で
補助アームが可動支軸を中心に車輪の中心軸方向へ回動
しようとするが、可動支軸のスライド経路と補助アーム
とが車輪の中心軸方向に凸の鋭角をなすように配置され
ているため、車輪押圧部材は補助アームから反力を受け
て車輪側面をさらに車輪支持部材方向に押圧することと
なり、車輪の離脱を阻止することができる。すなわち、
比較的広幅の車輪に対する把持力がさらに向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態である
車輪把持装置の側面図、図2は図1の車輪把持装置の平
面図、図3は図1の部分拡大図、図4は図2の部分拡大
図である。
【0013】本実施形態の車輪把持装置10は、自転車
11の前後車輪12a,12bを載置可能な車輪収容部
13を有する駐輪パレット14の前方部分に取り付けら
れ、収容された自転車11の前車輪12aの前方外周面
に接触してこれを支える前方支持部材15と、前車輪1
2aの左側面に接触する車輪支持部材16と、前車輪1
2aの右側面に接触離隔可能な車輪押圧部材17と、車
輪押圧部材17を前車輪12aの右側面に接触離隔させ
る2本の作動アーム18と、作動アーム18を回動させ
る出力軸19と、出力軸19を回動させる駆動力を導入
する入力軸20などを有するギアボックス21などを備
えている。
【0014】作動アーム18にはその長手方向に沿って
スリット22が形成され、このスリット22に沿ってス
ライド可能な可動支軸23に補助アーム24の基端部が
軸支され、補助アーム24の先端部に車輪押圧部材17
が支軸25を介して軸支されている。
【0015】作動アーム18を回動させる出力軸19の
下端部にはギアボックス21内においてピニオンギア
(図示せず)が取り付けられ、同じくギアボックス21
内で入力軸20に取り付けられたウォームギア(図示せ
ず)で回転駆動されている。したがって、入力軸20を
左右に回転させることによって作動アーム18を左右に
回動させ車輪押圧部材17を車輪支持部材16に接近離
隔させることができ、入力軸20の回転を停止させた時
点で作動アーム18も停止し、その位置で作動アーム1
8は動かないように保持される。
【0016】また、後述するように、車輪支持部材16
と車輪押圧部材17との間に前車輪12aを把持したと
き、可動支軸23のスライド経路であるスリット22が
前車輪12aの中心軸12c方向に向かうにつれて車輪
支持部材16に接近する状態となるように配置されてい
る。このとき、可動支軸23のスライド経路であるスリ
ット22と補助アーム24とが前車輪12aの中心軸1
2c方向に凸の鋭角をなすように配置されている。
【0017】ここで、図5および図6を参照し、車輪把
持装置10の使用状態について説明する。車輪押圧部材
17を車輪支持部材16から前車輪12aの幅より広く
離隔させた状態にして、自転車11の前後車輪12a,
12bを駐輪パレット14の車輪収容部13に載置し、
前車輪12aの前方外周面を前方支持部材15に接触さ
せた後、入力軸20を回転させて作動アーム18を前車
輪12a方向に回動させると、図5に示すように、車輪
押圧部材17が前車輪12aの右側面に接触し、車輪支
持部材16が前車輪12aの左側面に接触することで、
前車輪12aの両側面が車輪支持部材16と車輪押圧部
材17との間に挟持されるので、前車輪12aを容易か
つ確実に把持することができる。
【0018】図5に示す状態において、把持中の前車輪
12aを前方に押す力26が加わったとき、前車輪12
aの前方外周面は前方支持部材15で支えられているた
め、前車輪12aが前方に離脱することはない。
【0019】一方、図5に示す状態において、把持中の
前車輪12aを後方に引く力27が加わった場合、その
力は支軸25、車輪押圧部材17および補助アーム24
を介して可動支軸23に伝わり、その反力で補助アーム
24が可動支軸23を中心に中心軸12c方向へ回動し
ようとするが、可動支軸23のスライド経路であるスリ
ット22と補助アーム24とが前車輪12aの中心軸1
2c方向に凸の鋭角をなすように配置されているため、
車輪押圧部材17は補助アーム24から反力を受けて前
車輪12aの右側面をさらに車輪支持部材16方向に押
圧することとなり、前車輪12aが後方に離脱するのを
阻止することができる。
【0020】自転車11を駐輪パレット14から取り出
したい場合、入力軸20を逆に回転させ、作動アーム1
8を前車輪12aから離隔する方向に回動させれば、車
輪押圧部材17が前車輪12aの右側面から離れるので
前車輪12aを車輪把持装置10から容易に離脱させる
ことができるので、自転車11の取り出しも容易であ
る。
【0021】次に図6を参照して、車輪把持装置10で
自転車11の前車輪12aより広幅の車輪30を把持す
る場合について説明する。
【0022】車輪30は前車輪12aと同様の手順をと
ることにより、図6に示すように、車輪把持装置10で
把持することができ、把持中の車輪30を前方に押す力
26が加わったとき、車輪30の前方外周面は前方支持
部材15で支えられているため、車輪30が前方に離脱
することはない。
【0023】一方、車輪30は前車輪12aより広幅で
あるため、図6に示すように、可動支軸23のスライド
経路であるスリット22が車輪支持部材16と略平行を
なすような状態となる。このとき、車輪30を後方に引
く力27が加わると、その力は、車輪押圧部材17、支
軸25および補助アーム24を介して可動支軸23に伝
わり、その反力で補助アーム24が可動支軸23を中心
に車輪30の中心軸方向へ回動しようとするが、可動支
軸23のスライド経路であるスリット22と補助アーム
24とが車輪30の中心軸方向に凸の鋭角をなすように
配置されているため、車輪押圧部材17は補助アーム2
4から反力を受けて車輪30の左側面をさらに車輪支持
部材16方向に押圧することとなり、車輪30の離脱を
阻止することができる。すなわち、車輪把持装置10
は、比較的広幅の車輪30に対しても優れた把持力を発
揮する。
【0024】このように、車輪把持装置10は、駐輪パ
レット14に収容した自転車11を確実に把持すること
ができるので、様々な駐輪設備に使用することができる
が、例えば、図7に示すように、複数の駐輪パレット1
4に収容した自転車11を上下方向に移動させる搬送機
構を備えた立体駐輪設備40などにも好適に使用するこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0026】(1)本発明により、収容された自転車の
車輪の一方の側面に接触する車輪支持部材と車輪の他方
の側面に接触離隔可能な車輪押圧部材との間に車輪を把
持したとき、車輪押圧部材を車輪側面に接触離隔させる
作動アームの作用により車輪に前後方向の力が加わって
も車輪が離脱することのない駐輪設備の車輪把持装置が
得られる。
【0027】(2)作動アームを軸支する可動支軸と車
輪押圧部材とを車輪押圧部材に軸支された補助アームを
介して連結し、可動支軸のスライド経路と補助アームと
が車輪の中心軸方向に凸の鋭角をなすように配置するこ
とにより、広幅車輪に対する把持力を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態である車輪把持装置を示す側面図
である。
【図2】 図1の車輪把持装置の平面図である。
【図3】 図1の部分拡大図である。
【図4】 図2の部分拡大図である。
【図5】 図1の車輪把持装置の使用状態を示す平面図
である。
【図6】 図1の車輪把持装置の使用状態を示す平面図
である。
【図7】 図1の車輪把持装置を使用した立体駐輪設備
を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 車輪把持装置 11 自転車 12a 前車輪 12b 後車輪 13 車輪収容部 14 駐輪パレット 15 前方支持部材 16 車輪支持部材 17 車輪押圧部材 18 作動アーム 19 出力軸 20 入力軸 21 ギアボックス 22 スリット 23 可動支軸 24 補助アーム 25 支軸 26 車輪を前方に押す力 27 車輪を後方に引く力 30 車輪 40 立体駐輪設備

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収容された自転車の車輪の前方外周面に
    接触する前方支持部材と、前記車輪の一方の側面に接触
    する車輪支持部材と、前記車輪の他方の側面に接触離隔
    可能な車輪押圧部材と、前記車輪押圧部材を前記車輪側
    面に接触離隔させる作動アームと、前記作動アームを回
    動させる駆動機構とを備え、前記作動アームの長手方向
    にスライド可能な可動支軸を介して前記押圧部材を前記
    作動アームに軸支し、前記車輪支持部材と前記車輪押圧
    部材との間に車輪を把持したとき、前記可動支軸のスラ
    イド経路が前記車輪の中心軸方向に向かうにつれて前記
    車輪支持部材に接近する状態となるように配置したこと
    を特徴とする駐輪設備の車輪把持装置。
  2. 【請求項2】 前記可動支軸と前記車輪押圧部材とを、
    前記車輪押圧部材に軸支された補助アームを介して連結
    し、前記可動支軸のスライド経路と前記補助アームとが
    前記車輪の中心軸方向に凸の鋭角をなすように配置した
    請求項1記載の駐輪設備の車輪把持装置。
JP2000274011A 2000-09-08 2000-09-08 駐輪設備の車輪把持装置 Pending JP2002079965A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149848A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Koyo Autom Mach Co Ltd 駐輪用搭載装置
JP2020175855A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 有限会社福島設計 バイク駐輪装置

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