JP2500193B2 - ケ―キ等に対するフィルムの巻付け装置 - Google Patents

ケ―キ等に対するフィルムの巻付け装置

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JP2500193B2
JP2500193B2 JP5168248A JP16824893A JP2500193B2 JP 2500193 B2 JP2500193 B2 JP 2500193B2 JP 5168248 A JP5168248 A JP 5168248A JP 16824893 A JP16824893 A JP 16824893A JP 2500193 B2 JP2500193 B2 JP 2500193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーキやこれに類する
品物(以下、ケーキ等)の外周にフィルムを巻き付ける
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーキ等に対するフィルムの巻付け装置
として、図7に示すものが知られている。このフィルム
巻付け装置は、ケーキCを運ぶ移送装置101と、フィ
ルムFの供給装置102と、移送装置101の一側に設
けられたフィルム把持器103と、移送装置101とフ
ィルム把持器103との間に設けられたフィルム把持器
104と、移送装置101の他側に移送装置101の幅
方向に移動自在に設けられたフィルム把持器105と、
該フィルム把持器105を移動させる移動用駆動装置
(図示せず)と、フィルム把持器103とフィルム把持
器104とに把持されたフィルムFをそれらの間で切断
する切断装置106と、ケーキCの両側面にフィルムF
を押し付ける押付け部材107とを主体とする。
【0003】この従来のフィルム巻付け装置は、供給装
置102から引き出されてフィルム把持器103に把持
されたフィルムFの先端を、図7でフィルム把持器10
5を右に移動させて把持してから、フィルム把持器10
3を開いてフィルム把持器105を左に戻すことにより
フィルムFを移送装置101の上に引き出し、フィルム
把持器103とフィルム把持器104を閉じてそれらの
間でフィルムFを切断した後、移送ケーキCの外周端
(前端)がフィルムFに接触するのを待ってフィルム把
持器104とフィルム把持器105とをそのまま開き、
ケーキCの移送に伴ってフィルムFの両端Fa,Fbを
押付け部材107,107でケーキの両側面に押し付け
て巻き付ける構成とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ケーキが通過し終って
からフィルム把持器105が移送装置101の一側から
他側に移動して次のフィルムFを引き出し、フィルム把
持器104とフィルム把持器105が移送装置101の
両側に離れたまま開いてフィルムFをケーキCの外周に
ケーキCの移動によって巻き付ける構成となっているた
め、サイクルタイムが長くなり、作業能率を上げること
ができないとともに、フィルムに最初に接触する外周端
の上面が球状に傾斜したドーム状のケーキの場合、フィ
ルムが姿勢を崩しやすく、ケーキに正しく巻き付けるこ
とが難しいという問題点がある。
【0005】本発明の目的の一つは、サイクルタイムを
短くして作業能率を上げることができ、またドーム状の
ケーキであってもフィルムを正しく巻き付けることがで
きるケーキ等に対するフィルムの巻付け装置を提供する
ことである。
【0006】また、本発明の他の目的は、一つの駆動源
によって三つのフィルム把持器と接着装置を移動させる
ことができ、またフィルムを的確に引き出すことができ
るケーキ等に対するフィルムの巻付け装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1のケーキ等に対するフィルムの巻付け装
置は、ケーキ等を運ぶ移送装置と、フィルムの供給装置
と、上記移送装置の一側に移送装置の幅方向に移動自在
に設けられた第1フィルム把持器と、上記移送装置と上
記第1フィルム把持器との間に第1フィルム把持器と同
一方向に移動自在に設けられた第2フィルム把持器と、
上記移送装置の他側に上記第1フィルム把持器及び第2
フィルム把持器と同一方向に移動自在に設けられた第3
フィルム把持器と、上記第1フィルム把持器第2フィ
ルム把持器とを同一方向に移動させるとともにそれら両
フィルム把持器の移動に同期して両フィルム把持器の移
動方向と逆方向に第3フィルム把持器移動させる移動
用駆動装置と、上記第1フィルム把持器と第2フィルム
把持器とに把持されたフィルムを第1フィルム把持器と
第2フィルム把持器との間で切断する切断装置とを具備
した具備した構成とした。
【0008】また、請求項2のケーキ等に対するフィル
ムの巻付け装置は、請求項1の発明において、移動用駆
動装置によって直接移動させられる第1フィルム把持器
に、第2フィルム把持器をクッションばねを介して連結
し、また移動用駆動装置によって直接移動させられる可
動部材に、第3フィルム把持器を他のクッションばねを
介して連結した構成とした。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の発明において、第1フィルム把持器のフィルムを把持
したフィンガを第2フィルム把持器の開状態のフィンガ
の間に挿入自在とした構成とした。
【0010】更に、請求項4の発明は、請求項2又は3
の発明において、第1フィルム把持器と可動部材に、ケ
ーキ等に巻き付けられたフィルムの両端を互いに接着す
る接着装置を設けた構成とした。
【0011】
【作用】フィルムの引出しは、第1フィルム把持器及び
第2フィルム把持器と第3フィルム把持器とが同時に
移送装置の中央に近づき、第1フィルム把持器のフィル
ムを第3フィルム把持器に渡してから、移送装置の両側
に戻ることによって行われる。したがって、サイクルタ
イムを短かくすることができる。また、フィルムの巻付
けは、ケーキ等の移送に合わせて第1及び第2フィルム
把持器と第3フィルム把持器とを移送装置の中央に移
動させ、第2フィルム把持器と第3フィルム把持器から
フィルムを放すことによって行う。このため、フィルム
が姿勢を崩すことがない。
【0012】第1フィルム把持器に第2フィルム把持器
を、また可動部材に第3フィルム把持器を、それぞれク
ッションばねを介して連結した場合は、第2フィルム把
持器に対する第1フィルム把持器の移動と可動部材に対
する第3フィルム把持器の移動が自由になり、必要な時
だけ第1フィルム把持器と可動部材とに第2フィルム把
持器と第3フィルム把持器とを追従移動させることがで
きるので、第2フィルム把持器と第3フィルム把持器に
専用の駆動源を必要とせず、移動用駆動装置の駆動源を
一つにすることができる。
【0013】また、第1フィルム把持器のフィンガを第
2フィルム把持器のフィンガの間に挿入自在とした場合
は、第1フィルム把持器と第3フィルム把持器とを第2
フィルム把持器に関係なく互いに接近させることができ
るので、フィルムの受渡しを円滑かつ的確に行うことが
できる。第1フィルム把持器と第3フィルム把持器に接
着装置を設けた場合は、第1フィルム把持器と第3フィ
ルム把持器の移動用駆動装置で接着装置を動かしてフィ
ルムの両端を互いに接着することができるようになり、
構造が簡単になる。
【0014】
【実施例】図1ないし図5は本発明の一実施例を示す。
本フィルム巻付け装置は、移送装置1と、フィルムFの
供給装置2と、フィルム把持器3,4,5と、移動用駆
動装置6と、切断装置7とを主体とする。
【0015】移送装置1は、モータ10によって回転さ
せられる駆動ローラ11と従動ローラ12に無端状のベ
ルト13を巻き掛けてなり、ベルト13の上に載せられ
たケーキCをフレーム14の一側から他側に移送する。
モータ10は、フレーム14にボルト15で着脱自在に
取り付けられ、歯車16,17、タイミングプーリ1
8,19(タイミングプーリ19は図2で歯車17に重
なっている。)、タイミングベルト20を介して駆動ロ
ーラ11を回転させる。移送装置1の上流側にはケーキ
Cの移送を検出する光電センサ21(図3)がフレーム
14に固定して設けられている。
【0016】供給装置2は、ロール巻きされたフィルム
Fを回転自在に水平に支持する支持軸22とガイドロー
ラ23,24,25及びテンションローラ26とからな
る。テンションローラ26はばね(図示せず)で付勢さ
れたテンションレバー27に取り付けられており、ロー
ラ23,24の間でフィルムFを押してこれを適度に緊
張させる。
【0017】各フィルム把持器3,4,5は、フィルム
Fを挟む各一対のフィンガ28,28、29,29、3
0,30を有するエアチャック31,32,33をホル
ダ34,35,36に個々に取り付けて成る。各フィル
ム把持器3,4,5は、各ホルダ34,35,36を案
内棒37,37に摺動自在に取り付けて支持されてお
り、移送装置1の幅方向に移動することができる。
【0018】案内棒37,37にはフィルム把持器3,
4,5の他に可動部材38が摺動自在に取り付けられて
いる。フィルム把持器3,4は図1で移送装置1の
に、またフィルム把持器5と可動部材38は移送装置1
側に、それぞれフィルム把持器4,5を内側に位置
させて配設されている。案内棒37,37の中央部には
中間ストッパ39が固定されている。
【0019】各ホルダ35,36には、ロッド40,4
1の一端がそれぞれ個々に固定されている。各ロッド4
0,41は、ホルダ34と可動部材38の透孔にそれぞ
れ個々に挿通されており、他端の頭部によってホルダ3
4と可動部材38の離脱を防止している。また、ホルダ
34,35の間、及びホルダ36と可動部材38の間に
は、クッションばね42,43がロッド40,41に巻
き付けて設けられている。
【0020】各クッションばね42,43は、フィルム
把持器4,5を内側に付勢している。フィルム把持器3
のフィンガ28,28はフィルム把持器4側に大きく曲
げられており、フィルムFをつかんだ閉状態においてフ
ィルム把持器4の開状態のフィンガ29,29の間に挿
入することができる。
【0021】移動用駆動装置6は、モータ(駆動源)4
5によって回転させられるクランク輪46,47のクラ
ンク軸46a,47aを回動レバー48,49の長孔4
8a,49aに係合して成る。モータ45の回転は、タ
イミングプーリ51,タイミングベルト52、タイミン
グプーリ53、中間シャフト54、傘歯車55,56、
57,58を介してクランク輪46,47に伝達され、
それらを互いに逆方向に同期して同角度回転させる。
【0022】各回動レバー48,49はその一端を枢軸
60,61でフレーム14にそれぞれ取り付けられ、枢
軸60,61を中心に水平に旋回することができる。各
回動レバー48,49の他端には、リンク62,63の
一端が連結ピン64,65でそれぞれ連結され、リンク
62の他端はホルダ34に、また他のリンク63の他端
は可動部材38にそれぞれ軸66,67で回動自在に取
り付けられている。なお、中間シャフト54に対する枢
軸60,61の図4における前後位置が図1等の他の図
と逆になっているが、機能は同じである。
【0023】モータ45と中間シャフト54及びクラン
ク輪46,47は可動台68に支持されている。可動台
68はフレーム14に支持されたスクリュ軸69にナッ
ト68aを螺合させており、ハンドル70によるスクリ
ュ軸69の回転でガイド軸71に沿って図2と図3で左
右に動かすことができる。
【0024】フィルム把持器3と可動部材38とは、ク
ランク輪46,47の回転による回動レバー48,49
の旋回で、互いに同期して逆方向に動かされる。またフ
ィルム把持器4,5は、フィルム把持器3と可動部材3
8が互いに近づくように移動する時はクッションばね4
2,43を介し、フィルム把持器3と可動部材38が互
いに離れるように移動する場合はロッド40,41を介
して間接的に動かされる。
【0025】クランク輪46の周囲には、近接スイッチ
72,73,74が可動台68に固定して配設されてい
る。近接スイッチ72は、フィルム把持器3と可動部材
38の距離が最大となるクランク輪46の原点にあって
クランク輪46に取り付けられた金属片75を検出し、
また近接スイッチ73は、上記の原点から180度離れ
た位置の少し前にあって金属片75の回動を検出し、更
に近接スイッチ73は180度の位置にあって金属片7
5を検出する。近接スイッチ72,73,74をリミッ
トスイッチ等に替えることもできる。
【0026】そして、近接スイッチ72が検出信号を出
力すると、フィルム把持器3,4のフィンガ28,2
8、29,29が閉じられ(フィンガ30,30は閉じ
ている)、近接スイッチ73から信号が出力された場合
は、フィルム把持器4,5のフィンガ29.29、3
0,30が開かれる一方、近接スイッチ74が信号を出
力すると、フィルム把持器3のフィンガ28,28が開
かれてフィルム把持器5のフィンガ30,30が閉じら
れるようになっている。
【0027】切断装置7は、エアチャック77で鋏78
を動かし、クランク輪46の原点におけるフィンガ2
8,29の間でフィルムFを切断するものであり、可動
台79に支持されている。この可動台79は、前記の可
動台68と同様に、フレーム14に支持されたスクリュ
軸80にナット79aを螺合させており、ハンドル81
によるスクリュ軸80の回転でガイド軸82に沿って図
1で左右に動かすことができる。
【0028】符号84は接着装置である。接着装置84
は、ケーキCに巻き付けられたフィルムFの両端Fa,
Fb(図6)をスポット溶着Fcするものであり、超音
波振動子85と受座86とから成る。超音波振動子85
はブラケツト87(図1)を介して可動部材38に取り
付けられ、また受座86はブラケツト88を介してホル
ダ34に取り付けられている。
【0029】また、ケーキCの移送方向における下流側
の各1本のフィンガ29,30には、押付け部材90,
91(図4)が取り付けられている。押付け部材90,
91は線状或いは板状の可撓性材料からなり、互いにや
や先窄り状に配設されていて、フィンガ29,29、3
0,30から放されたフィルムFの先端Fa,Fbを互
いの自由端で挟み、フィルム先端Fa,Fbの相互接触
をケーキCの移送によってフィルムが押付け部材90,
91から外れるまで保持する。
【0030】押付け部材90,91の下流側には、ケー
キストッパ92(図1,図2)が設けられている。ケー
キストッパ92は、フレーム14に水平に回動自在に設
けられており、シリンダ(図示せず)によって図1のよ
うにベルト13の上に回動させられてフィルムFが押付
け部材90,91から外れる寸前にケーキCを瞬間的に
停止させる。前記接着装置84は、押付け部材90,9
1とケーキストッパ92との間に配設され、ケーキスト
ッパ92で停止させられたケーキCのフィルム先端F
a,Fbを溶着する。
【0031】次に上記のように構成された本発明のケー
キ等に対するフィルムの巻付け装置の作用を説明する。
作動中の移送装置1のベルト13の上に供給されたケー
キCは、図2と図3で左から右に移送される。このよう
にしてケーキCが光電センサ21の前を通過すると、光
電センサ21がこれを検出して作動信号を出力する。
【0032】図1はクランク輪46が原点にある初期状
態を示すもので、各フィルム把持器3,4,5と可動部
材38はそれらの最も外側の位置に移動している。作動
が開始されて近接スイッチ72から検出信号が出力され
ると、フィルム把持器5のフィンガ30,30で把持さ
れて引き出されたフィルムFを、フィルム把持器3,4
のフィンガ28,28、29,29が把持し、次いで切
断装置7がフィンガ28,29の間でフィルムFを切断
する。
【0033】ケーキCの移送が進んでフィルム把持器
4,5に把持されているフィルムFに近づくと、これに
タイミングを合わせてフィルム把持器3と可動部材38
がクランク輪46,47の回転によって互いに内側に移
動し、フィルム把持器4,5をクッションばね42,4
3を介して内側に移動させる。
【0034】このため、フィルム把持器4,5に把持さ
れたフィルムは姿勢を勝手に崩すことなく強制的に湾曲
されてケーキCに接し、これに的確に巻き付けられるよ
うになる。この際、押付け部材90,91はフィルムF
をケーキCの両側面に弾性的に押し付けてケーキCに密
接させる。
【0035】フィルム把持器4,5の移動はそれらのホ
ルダ35,36が中間ストッパ39に当接することによ
って止まる。フィルム把持器4,5の停止に合わせて近
接スイッチ73から検出信号が出力され、フィルム把持
器4,5のフィンガ29,29、30,30が開かれ
る。
【0036】フィルム把持器4,5が停止した後もフィ
ルム把持器3と可動部材38はクッションばね42,4
3を圧縮して更に移動する。この時のフィルム把持器3
と可動部材38の移動によって、接着装置84の超音波
振動子85と受座86が互いに近付いてフィルムFの両
端Fa,Fbをスポット溶着し、また次のフィルムFを
把持したフィルム把持器3のフィンガ28,28が、フ
ィルム把持器4の開状態のフィンガ29,29の間に入
ってフィルムFの先端を開状態のフィルム把持器5のフ
ィンガ30,30の間に挿入する。
【0037】ケーキCは、接着装置84がフィルムFを
スポット溶着する直前にケーキストッパ92で停止さ
れ、スポット溶着が終わると、ケーキストッパ92の解
放によって移送される。それまで押付け部材90,91
で軽く挟まれていたフィルムFの両端Fa,Faは、ケ
ーキCの再移送で押付け部材90,91から引き抜かれ
る。
【0038】接着装置84によるフィルムFの接着終了
と、開状態のフィンガ30,30に対するフィルムFの
フィンガ28,28による挿入終了はクランク輪46が
原点から180度回動した位置であり、ここで近接スイ
ッチ74から信号が出力されてフィルム把持器6のフィ
ンガ30,30が閉じ次のフィルムFの先端を把持す
る。
【0039】クランク輪46,47の回動角が180度
を過ぎると、フィルム把持器3と可動部材38は互いに
外側に移動するようになる。そして、フィルム把持器3
と可動部材38の外側への移動が進むと、フィルム把持
器3のホルダ34と可動部材38とはロッド40,41
の頭部にそれぞれ個々に触れて外側に押すので、フィル
ム把持器3と可動部材38の動きにフィルム把持器4,
5が追従して互いに外側に移動する。
【0040】このようにして、クランク輪46,47が
1回転すると、近接スイッチ72の信号でフィルム把持
器3,4がフィルムFを把持する。以下、上記の作動を
繰り返えしてフィルムの巻付けを継続する。なお、各部
材の作動のタイミング等は上記に限られるものではな
く、種々変更することができる。
【0041】フィルムFの引出し長さを変える場合は、
ハンドル70の操作で可動台68を移動させ(長くする
場合は可動台68を枢軸60,61側に、短くする時は
その逆に動かす)、またフィルムの切断位置を変える場
合は、ハンドル81で可動台79を移動させる。
【0042】上記の実施例では、移動用駆動装置の駆動
源はモータ45一台となっているが、複数の駆動源を用
い、例えばクッションばね42,43を省いてフィルム
把持器4,5を専用の駆動源で動かすこともできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のケーキ
等に対するフィルムの巻付け装置は、ケーキ等を運ぶ移
送装置と、フィルムの供給装置と、上記移送装置の一側
に移送装置の幅方向に移動自在に設けられた第1フィル
ム把持器と、上記移送装置と上記第1フィルム把持器と
の間に第1フィルム把持器と同一方向に移動自在に設け
られた第2フィルム把持器と、上記移送装置の他側に上
記第1フィルム把持器及び第2フィルム把持器と同一方
向に移動自在に設けられた第3フィルム把持器と、上記
第1フィルム把持器第2フィルム把持器とを同一方向
に移動させるとともにそれら両フィルム把持器の移動に
同期して両フィルム把持器の移動方向と逆方向に第3フ
ィルム把持器移動させる移動用駆動装置と、上記第1
フィルム把持器と第2フィルム把持器とに把持されたフ
ィルムを第1フィルム把持器と第2フィルム把持器との
間で切断する切断装置とを具備した構成とされているの
で、第1フィルム把持器及び第2フィルム把持器と
3フィルム把持器とを移送装置の中央に移送装置の横幅
の半分程度の短い距離を同時に移動させて第1フィルム
把持器のフィルムを第3フィルム把持器に渡すことがで
き、したがってサイクルタイムを短くして作業能率を上
げることができる。
【0044】また、ケーキ等の移送に合わせて第1フィ
ルム把持器及び第2フィルム把持器と第3フィルム把持
器とを移送装置の中央に移動させることによって第2フ
ィルム把持器と第3フィルム把持器に把持されているフ
ィルムを強制的に湾曲させることができるので、外端上
面がドーム状に傾斜しているケーキ等であってもフィル
ムの姿勢を崩すことなく、正しく巻き付けることができ
る。
【0045】第1フィルム把持器に第2フィルム把持器
を、また可動部材に第3フィルム把持器を、それぞれク
ッションばねを介して連結した場合は、第2フィルム把
持器に対する第1フィルム把持器の移動と可動部材に対
する第3フィルム把持器の移動が自由になり、必要な時
だけ第1フィルム把持器と可動部材とに第2フィルム把
持器と第3フィルム把持器とを追従移動させることがで
きるので、第2フィルム把持器と第3フィルム把持器に
専用の駆動源を必要とせず、移動用駆動装置の駆動源を
一つにすることができる。
【0046】また、第1フィルム把持器のフィンガを第
2フィルム把持器のフィンガの間に挿入自在とした場合
は、第1フィルム把持器と第3フィルム把持器とを第2
フィルム把持器に関係なく互いに接近させることができ
るので、フィルムの受渡しを円滑かつ的確に行うことが
できる。
【0047】第1フィルム把持器と第3フィルム把持器
に接着装置を設けた場合は、第1フィルム把持器と第3
フィルム把持器の移動用駆動装置で接着装置を動かして
フィルムの両端を互いに接着することができるようにな
り、構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のケーキ等に対するフィルムの巻付け
装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】 本巻付け装置の側面図である。
【図3】 本巻付け装置の平面図である。
【図4】 本巻付け装置の主要部の外観図である。
【図5】 クランク輪に対する近接スイッチの配置例を
示す平面図である。
【図6】 本装置によってフィルムを巻き付けられたケ
ーキの外観図である。
【図7】 従来のフィルム巻付け装置の平面略図であ
る。
【符号の説明】
1 移送装置 2 供給装置 3 フィルム把持器 4 フィルム把持器 5 フィルム把持器 6 移動用駆動装置 7 切断装置 28 フィンガ 29 フィンガ 30 フィンガ 38 可動部材 42 クッションばね 43 クッションばね 84 接着装置 C ケーキ F フィルム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーキ等を運ぶ移送装置と、フィルムの
    供給装置と、上記移送装置の一側に移送装置の幅方向に
    移動自在に設けられた第1フィルム把持器と、上記移送
    装置と上記第1フィルム把持器との間に第1フィルム把
    持器と同一方向に移動自在に設けられた第2フィルム把
    持器と、上記移送装置の他側に上記第1フィルム把持器
    及び第2フィルム把持器と同一方向に移動自在に設けら
    れた第3フィルム把持器と、上記第1フィルム把持器
    第2フィルム把持器とを同一方向に移動させるとともに
    それら両フィルム把持器の移動に同期して両フィルム把
    持器の移動方向と逆方向に第3フィルム把持器移動さ
    せる移動用駆動装置と、上記第1フィルム把持器と第2
    フィルム把持器とに把持されたフィルムを第1フィルム
    把持器と第2フィルム把持器との間で切断する切断装置
    とを具備したことを特徴とするケーキ等に対するフィル
    ムの巻付け装置。
  2. 【請求項2】 移動用駆動装置によって直接移動させら
    れる第1フィルム把持器に、第2フィルム把持器がクッ
    ションばねを介して連結され、また移動用駆動装置によ
    って直接移動させられる可動部材に、第3フィルム把持
    器が他のクッションばねを介して連結されたことを特徴
    とする請求項1記載のケーキ等に対するフィルムの巻付
    け装置。
  3. 【請求項3】 第1フィルム把持器のフィルムを把持し
    たフィンガが第2フィルム把持器の開状態のフィンガの
    間に挿入自在とされたことを特徴とする請求項1又は2
    記載のケーキ等に対するフィルムの巻付け装置。
  4. 【請求項4】 第1フィルム把持器と可動部材に、ケー
    キ等に巻き付けられたフィルムの両端を互いに接着する
    接着装置が設けられたことを特徴とする請求項2又は3
    記載のケーキ等に対するフィルムの巻付け装置。
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