JP2002079675A - 液体吐出ヘッドおよびその製造方法ならびにヘッドカートリッジ,画像形成装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドおよびその製造方法ならびにヘッドカートリッジ,画像形成装置

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JP2002079675A JP2000270771A JP2000270771A JP2002079675A JP 2002079675 A JP2002079675 A JP 2002079675A JP 2000270771 A JP2000270771 A JP 2000270771A JP 2000270771 A JP2000270771 A JP 2000270771A JP 2002079675 A JP2002079675 A JP 2002079675A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッド基板の接続端子と電気配線基板のリー
ド端子との接続部分を封止する際にヘッド基板を反転し
たり種類の異なる封止剤を使用する必要があった。 【解決手段】 ベース板H1200と、吐出口16から
液滴を吐出するための吐出エネルギーを発生する吐出エ
ネルギー発生部に接続する接続端子14を有するヘッド
基板H1100と、ヘッド基板H1100を囲む開口部
H1401を有する支持板H1400と、ヘッド基板H
1100の接続端子14に接続されて吐出エネルギー発
生部に駆動信号および駆動電力を伝達するためのリード
端子H1303を有する電気配線基板H1300と、リ
ード端子H1303と接続端子14との接続部分を覆う
封止剤20と、ヘッド基板H1100およびリード端子
H1303に対して隙間を隔ててヘッド基板H1100
と支持板H1400との間のベース板H1200に配さ
れる封止剤受け19とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吐出口から液滴を
吐出するための液体吐出ヘッドおよびその製造方法なら
びにヘッドカートリッジ,画像形成装置に関する。
【0002】なお、本明細書において記述される「プリ
ント」とは、文字や図形など有意の情報を形成する場合
のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚
し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広
くプリント媒体上に画像,模様,パターンなどを形成し
たり、プリント媒体の加工を行う場合も包含する。また
「プリント媒体」とは、一般的なプリント装置で用いら
れる紙のみならず、布帛,樹脂フィルム,金属板,ガラ
ス,セラミックス,木材,皮革などの液体を受容可能な
ものも包含する。さらに「液体」(「インク」と記述す
る場合もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広
く解釈されるべきもので、プリント媒体上に付与される
ことによって、画像,模様,パターンなどの形成,プリ
ント媒体の加工,あるいはインクの処理(例えばプリン
ト媒体に付与されるインク中の色材の凝固や不溶化)に
供され得る液体を指し、プリントに関して用いられるあ
らゆる液体を包含する。
【0003】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、いわゆるノ
ンインパクト方式の画像形成装置であって、プリント時
における騒音がほとんど生じない特徴を持ち、高速プリ
ントおよび種々のプリント媒体に対してプリントするこ
とが可能である。このようなことから、一般的なプリン
タの他にワードプロセッサやファクシミリ,複写機など
のプリント機構を担う装置としても広く採用されてい
る。
【0004】このようなインクジェットプリンタで用い
られる液体吐出ヘッド、すなわちプリントヘッドは、イ
ンクを吐出する方式として、ピエゾ素子などの電気機械
変換体を用いたもの,レーザーなどの電磁波を照射して
インクを発熱させ、この発熱による作用でインク滴を吐
出させるもの,発熱抵抗体を有する電気熱変換体によっ
てインクを加熱して膜沸騰の作用によりインク滴を吐出
させるものなどが知られている。
【0005】後者のタイプの一般的なプリントヘッド
(インクジェットヘッド)の主要部の断面構造を図17
に示す。すなわち、従来のプリントヘッドは、インクを
吐出するための吐出口101が形成された上板部材10
2および図示しない電気熱変換体およびこの電気熱変換
体に接続するバンプ状の接続端子103を有するヘッド
基板104と、このヘッド基板104を保持固定し、イ
ンクをヘッド基板104側に供給するためのインク供給
路105を有するベース板106と、電気熱変換体に対
してインクを吐出するための電気パルスを外部から取り
込む図示しない外部信号入力端子およびヘッド基板10
4の接続端子103に接続されるリード端子107を有
する電気配線基板108と、ヘッド基板104を囲むよ
うにベース板106に接合されて電気配線基板108を
保持固定する支持板109とを具えている。
【0006】ヘッド基板104に設けられた接続端子1
03と、電気配線基板108から突出するリード端子1
07との接続部分は、インクによる腐食や外力による断
線などの接続不良を防止するために封止剤110にて封
止される。従来は、吐出口101が開口する111側か
ら封止剤110をリード端子107上に塗布し、隣接す
る複数のリード端子107の間の隙間からこれらの裏面
側までふう資材110を充填する方法が取られていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図17に示した従来の
ヘッド構造では、リード端子107の裏面側にヘッド基
板104の厚みとリード端子107の長さとで規定され
る空間、例えば0.7×0.7mm程度の大きさの空間が介
在し、リード端子107の上から封止剤110を充填し
た場合、その裏面側の空間に封止剤110を確実に充填
することが困難であり、空洞や気泡などが介在して封止
不良の原因となる可能性があった。また、封止剤110
を充分に充填するためには数回に分けた塗布作業が必要
であった。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、ヘッド基板の接続端子
と電気配線基板のリード端子との接続部分を確実に封止
することが可能な液体吐出ヘッドおよびその製造方法な
らびにこの液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジ
および画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
ベース板と、このベース板の表面に取り付けられ、かつ
液滴が吐出される吐出口と、この吐出口から液滴を吐出
するための吐出エネルギーを発生する吐出エネルギー発
生部と、この吐出エネルギー発生部に接続する接続端子
とを有するヘッド基板と、このヘッド基板を囲む開口部
を有し、前記ベース板の表面に取り付けられる支持板
と、この支持板の表面に取り付けられ、かつ前記ヘッド
基板の前記接続端子に接続されて前記吐出エネルギー発
生部に駆動信号および駆動電力を伝達するためのリード
端子を有する電気配線基板と、この電気配線基板の前記
リード端子と前記ヘッド基板の接続端子との接続部分を
覆う封止剤と、前記ヘッド基板および前記リード端子に
対して隙間を隔てて前記ヘッド基板と前記支持板との間
の前記ベース板の表面に配される封止剤受けとを具えた
ことを特徴とする液体吐出ヘッドにある。
【0010】本発明の第2の形態は、本発明の第1の形
態による液体吐出ヘッドの製造方法であって、封止剤を
ヘッド基板の接続端子と電気配線基板のリード端子との
接続部分に塗布するステップと、封止剤を加熱して前記
接続端子と前記リード端子との接続部分の周囲に介在す
る空隙部分に浸透させるステップと、前記封止剤を再び
前記接続端子と前記リード端子との接続部分に塗布する
ステップと、前記封止剤を加熱してこれを前記リード端
子と前記接続端子との接続部分を覆った状態で硬化させ
るステップとを具えたことを特徴とするものである。
【0011】本発明の第3の形態は、液体を貯溜する液
体タンクに連通し得る液体流路が形成された液体タンク
接続部と、前記液体流路と前記吐出口とに連通する液体
供給路が形成された本発明の第1の形態による液体吐出
ヘッドとを具えたことを特徴とするヘッドカートリッジ
にある。
【0012】本発明の第4の形態は、本発明の第1の形
態による液体吐出ヘッドまたは本発明の第3の形態によ
るヘッドカートリッジの取り付け部と、この取り付け部
と前記液体吐出ヘッドの吐出口から吐出される液滴によ
って画像が形成されるプリント媒体とを相対移動させる
搬送手段とを具えたことを特徴とする画像形成装置にあ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態による液体吐
出ヘッドにおいて、ベース板の表面から封止剤受けのヘ
ッド基板側の端部までの高さをベース板の表面からヘッ
ド基板の接続端子までの高さよりも低く設定することが
可能であり、この場合、ベース板の表面から封止剤受け
のヘッド基板側の端部までの高さをベース板の表面から
支持板側の端部までの高さよりも低く設定することが好
ましく、例えばベース板の表面から封止剤受けの支持板
側の端部までの高さをベース板から支持板の表面までの
高さと同じに設定し、封止剤受けがベース板の表面に対
して傾斜した表面を有するものであってよい。
【0014】電気配線基板の開口部の内縁が封止剤受け
の表面の一部を覆うようにしてもよい。
【0015】電気配線基板から突出するリード端子の突
出方向に沿って延在する溝を封止剤受けの表面に形成す
ることも可能であり、この場合、溝の幅をヘッド基板側
よりも支持板側ほど狭く設定したり、溝の深さをヘッド
基板側よりも支持板側ほど浅く設定することができる。
【0016】封止剤受けが、リード端子の配列方向に沿
って延在する部分と、この延在部分の両側からリード端
子の配列方向に対して直交する方向に延在する一対の部
分とを有するものであってよい。
【0017】封止剤受けが支持部材と一体に形成されて
いてもよい。
【0018】吐出エネルギー発生部が液体に膜沸騰を生
じさせて吐出口から液体を吐出させるための熱エネルギ
ーを発生する電気熱変換体を有してもよい。
【0019】本発明の第3の形態によるヘッドカートリ
ッジにおいて、液体タンク接続部は、液体を貯溜した液
体タンクが搭載されるタンクホルダを有してもよく、こ
の場合、ヘッドカートリッジがさらに液体タンクを具え
るようにしてもよい。
【0020】本発明の第4の形態による画像形成装置に
おいて、取り付け部がプリント媒体の搬送方向と交差す
る方向に走査移動可能なキャリッジを有してもよく、こ
の場合、液体吐出ヘッドまたはヘッドカートリッジが着
脱手段を介してキャリッジに対して着脱自在に搭載され
るものであってよい。
【0021】液体が、インクおよび/またはプリント媒
体に対するインクのプリント性を調整するための処理液
であってよい。
【0022】
【実施例】本発明による画像形成装置をシリアルタイプ
のインクジェットプリンタに応用した実施例について、
図1〜図16を参照しながら詳細に説明するが、本発明
はこのような実施例に限らず、これらをさらに組み合わ
せたり、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発
明の概念に包含されるべき他の技術にも応用することが
できる。
【0023】[プリント動作機構]図1および図2にシ
リアルタイプのインクジェットプリンタの概略構成を示
す。すなわち、プリンタ本体M1000に収納、保持さ
れる本実施例におけるプリント動作機構は、プリント媒
体Pをプリンタ本体M1000内へと自動的に給送する
自動給送部M3022と、この自動給送部M3022か
ら1枚ずつ送出されるプリント媒体Pを所望のプリント
位置へと導くと共に、プリント位置から排出部M303
0へとプリント媒体Pを導く搬送部M3029と、プリ
ント位置に搬送されたプリント媒体Pに所定のプリント
を行うプリント部と、このプリント部などに対する回復
処理を行う回復部M5000とから構成されている。
【0024】前記プリント部は、キャリッジ軸M402
1によって移動可能に支持されたキャリッジM4001
と、このキャリッジM4001に着脱可能に搭載される
ヘッドカートリッジH1000とを具えている。
【0025】(ヘッドカートリッジH1000)プリン
ト部の一部を構成するヘッドカートリッジH1000に
ついて、図3および図4に基づき説明する。すなわち、
本実施例におけるヘッドカートリッジH1000は、図
4に示すようにインクを貯溜するインクタンクH190
0が搭載されるタンクホルダH1500と、このタンク
ホルダH1500を介してインクタンクH1900から
供給されるインクをプリント情報に応じて吐出口H11
01から吐出させるプリントヘッドH1001とを有す
る。ヘッドカートリッジH1000は、後述するキャリ
ッジM4001に対して着脱可能に搭載される、いわゆ
るカートリッジ方式を採用している。
【0026】ここに示すヘッドカートリッジH1000
に対しては、写真様の高画質なカラープリントを可能と
するため、例えば黒色,淡シアン色,淡マゼンタ色,シ
アン色,マゼンタ色および黄色の各色独立のインクタン
クH1900が用意されており、各インクタンクH19
00に設けられ、ヘッドカードリッジH1000に対し
て係止し得る弾性変形可能な取り外し用レバーH190
1を操作することにより、それぞれがプリントヘッドH
1001のタンクホルダH1500に対して取り外し可
能となっている。
【0027】プリントヘッドH1001は、図4の分解
斜視図に示すように、ヘッド基板H1100,ベース板
H1200,電気配線基板H1300,支持板H140
0などから構成され、タンクホルダH1500は、流路
形成部材H1600,フィルタH1700,シールゴム
H1800などから構成されている。
【0028】ヘッド基板H1100には、シリコン基板
の片面にインクを吐出するための複数の電気熱変換体
と、各電気熱変換体に電力を供給するアルミニウムなど
の電気配線とが成膜技術により形成され、この電気熱変
換体に対応した複数のインク路と複数の吐出口H110
1とがフォトリソグラフィ技術により形成されると共
に、複数のインク路にインクを供給するためのインク通
路が裏面に開口するように形成されている。ヘッド基板
H1100は、ベース板H1200に接着固定されてお
り、ここにはヘッド基板H1100にインクを供給する
ためのインク供給路H1201が形成されている。さら
に、ベース板H1200には、開口部H1401を有す
る支持板H1400が接着固定されており、この支持板
H1400には、ヘッド基板H1100に対して電気配
線基板H1300が電気的に接続するように、電気配線
基板H1300が接合されている。電気配線基板H13
00は、ヘッド基板H1100にインクを吐出するため
の電気信号を印加するためのものであり、ヘッド基板H
1100に対応する電気配線と、この電気配線端部に位
置し、プリンタ本体M1000からの電気信号を受け取
るための外部信号入力端子H1301とを有しており、
外部信号入力端子H1301は、後述のタンクホルダH
1500の背面側に位置決め固定されている。なお、こ
のプリントヘッドH1001のさらに詳細な構成につい
ては、後述する。
【0029】インクタンクH1900を着脱可能に保持
するタンクホルダH1500には、流路形成部材H16
00が例えば超音波溶着により固定され、インクタンク
H1900から流路形成部材H1600に至るインク流
路H1501を形成している。インクタンクH1900
と係合するインク流路H1501のインクタンク側端部
には、フィルタH1700が設けられており、外部から
の塵埃の侵入を防止し得るようになっている。インクタ
ンクH1900との係合部にはシールゴムH1800が
装着され、係合部からのインクの蒸発を防止し得るよう
になっている。
【0030】流路形成部材H1600,フィルタH17
00およびシールゴムH1800などが一体的に組み付
けられるタンクホルダH1500と、ヘッド基板H11
00,ベース板H1200,電気配線基板H1300お
よび支持板H1400などから構成されるプリントヘッ
ドH1001とを接着剤などを介して結合することによ
り、ヘッドカートリッジH1000を構成している。
【0031】(キャリッジM4001)図2に示すよう
に、ヘッドカートリッジH1000を搭載するキャリッ
ジM4001には、ヘッドカートリッジH1000をキ
ャリッジM4001上の所定の装着位置に案内するため
のキャリッジカバーM4002と、ヘッドカートリッジ
H1000のタンクホルダH1500と係合し、ヘッド
カートリッジH1000を所定の装着位置にセットさせ
るよう押圧するヘッドセットレバーM4007とが設け
られている。
【0032】すなわち、ヘッドセットレバーM4007
はキャリッジM4001の上部にヘッドセットレバー軸
に対して回動可能に設けられると共に、ヘッドカートリ
ッジH1000との係合部にはばね付勢されるヘッドセ
ットプレート(図示せず)を有し、このばね力によって
ヘッドカートリッジH1000を押圧しながらキャリッ
ジM4001に装着する構成となっており、これらヘッ
ドセットレバーM4007,ヘッドセットレバー軸,ヘ
ッドセットプレートなどが本発明の着脱手段として機能
している。
【0033】キャリッジM4001のヘッドカートリッ
ジH1000との別の係合部には、図示しないコンタク
トFPC(Flexible Print Cable)が設けられ、コンタ
クトFPC上のコンタクト部とヘッドカートリッジH1
000に設けられたコンタクト部(外部信号入力端子)
H1301とが電気的に接触し、プリントのための各種
情報の授受やヘッドカートリッジH1000への電力の
供給などを行い得るようになっている。
【0034】コンタクトFPCのコンタクト部とキャリ
ッジM4001との間には不図示のゴムなどの弾性部材
が設けられ、この弾性部材の弾性力と図示しないヘッド
セットレバーばねによる押圧力とによって、コンタクト
部H1301とキャリッジM4001との確実な接触を
可能とするようになっている。コンタクトFPCは、キ
ャリッジM4001の背面に搭載された図示しないキャ
リッジ基板に接続されている。
【0035】[プリントヘッドH1001]ヘッドカー
トリッジH1000の一部を構成する本実施例のプリン
トヘッドH1001について、図5〜図11を参照して
さらに詳細に説明する。本実施例におけるプリントヘッ
ドH1001の外観を図5に示し、そのヘッド基板H1
100と電気配線基板との接続部分の断面構造を図6に
示し、そのVII−VII矢視断面構造を図7に示し、ヘッド
基板の破断構造を図8に示す。すなわち、本実施例にお
けるベース板H1200は、厚さが例えば0.5〜10m
mのアルミナ(Al23)で形成されているが、このベー
ス板H1200を構成する材料としては、ヘッド基板H
1100の材料の線膨張率と同等の線膨張率を有し、か
つヘッド基板H1100の材料の熱伝導率と同等または
それ以上の熱伝導率を有する材料であればよく、例えば
シリコン(Si),窒化アルミニウム(AlN),ジルコ
ニア(ZrO2),窒化珪素(Si34),炭化珪素(Si
C),モリブデン(Mo),タングステン(W)のうち
何れであってもよい。ベース板H1200には、ヘッド
基板H1100に複数のインクを供給するための各々の
インク供給路H1201が形成されており、ヘッド基板
H1100のインク通路12がベース板H1200のイ
ンク供給路H1201にそれぞれ対応し、かつヘッド基
板H1100はベース板H1200に対して所定位置に
精度良く接着固定される。
【0036】支持板H1400は、厚さが例えば0.5
〜1mmのアルミナにて形成されているが、ベース板H1
200と同様に、ヘッド基板H1100と同等の線膨張
率を有し、かつその熱伝導率と同等またはそれ以上の熱
伝導率を有する材料であれることが好ましい。この支持
板H1400は、ベース板H1200に接着固定された
ヘッド基板H1100の外形寸法よりも大きな開口部H
1401を有し、ヘッド基板H1100と電気配線基板
H1300とをほぼ同一平面で電気的に接続できるよう
に、ベース板H1200に接着されており、この支持板
H1400に電気配線基板H1300の裏面が接着固定
される。電気配線基板H1300は、ヘッド基板H11
00に対してインクを吐出するための電気信号を印加す
るものであり、ヘッド基板H1100を組み込むための
開口部H1302と、ヘッド基板H1100の接続端子
14に対応するリード端子H1303と、その配線端部
に位置してプリンタ本体M1000からの電気信号を受
け取るための外部信号入力端子H1301とを有してい
る。
【0037】本実施例におけるヘッド基板H1100
は、厚さが0.5〜1mmのシリコン基板11の上に成膜
技術を用いて吐出エネルギー発生部,インク室15,吐
出口16などを形成したものである。
【0038】シリコン基板11には、これを貫通する長
孔状のインク通路12が形成されている。このインク通
路12は、シリコン基板11の結晶方位を利用して異方
性エッチングにより形成される。つまり、このシリコン
基板11の表面の結晶方位が<100>,厚さ方向の結
晶方位が<111>の場合、KOH,TMAH,ヒドラ
ジンなどのアルカリ系エッチング液を用いて異方性エッ
チングを行うことにより、約54.7度の角度の傾斜面
を持ったインク通路12が形成される。このインク通路
12の両側には、インク通路12の長手方向に沿って所
定間隔で2列に並ぶ複数(本実施例では片側128個)
の電気熱変換体13が相互に半ピッチずらした状態で形
成され、吐出エネルギー発生部を構成している。
【0039】シリコン基板11には、これら電気熱変換
体13および接続端子14の他、電気熱変換体13と接
続端子14とを導通する図示しない電気配線などが設け
られており、これら接続端子14を介して図示しない駆
動ICから電気熱変換体13に対する駆動信号が駆動電
力と共に与えられる。このシリコン基板11上には、イ
ンク通路12に連通するインク室15を介して電気熱変
換体13とそれぞれ正対する複数の吐出口16を有する
上板部材17が形成される。すなわち、この上板部材1
7とシリコン基板11との間にはインク通路12と個々
のインク室15とに連通するインク路18が形成され、
これらは吐出口16と同様にフォトリソグラフィ技術に
より上板部材17と共に形成される。上板部材17の接
続端子14側には、これら接続端子14の配列方向に沿
って延在する溝状の堰部21が形成されており、後述す
る封止剤20を接続端子14とリード端子H1303と
の接続部分に塗布する際に、封止剤20がこの堰部21
に流れ込んで吐出口16側に流出するのを防止するよう
になっている。
【0040】インク通路12から各インク室16内に供
給される液体は、対応するインク室16内の電気熱変換
体13に駆動信号が与えられることにより、電気熱変換
体13の発熱に伴って沸騰し、これにより発生する気泡
の圧力によって吐出口17から吐出される。この場合、
インク室16内で発生する気泡は、その成長に伴って吐
出口17から大気連通状態となる。
【0041】支持板H1400には、ヘッド基板H11
00を囲む矩形の開口部H1401が形成され、さらに
ヘッド基板H1100の接続端子14に近接する開口部
H1401には、封止剤受け19が一体的に形成されて
いる。支持板H1400の厚みt1は、電気配線基板H
1300のリード端子H1303がヘッド基板H110
0の端縁と接触しないように、ベース板H1200の表
面からヘッド基板H1100の接続端子14の上端まで
の高さh2よりも厚く設定されている。また、ベース板
H1200の表面から封止剤受け19の上端面までの高
さh1は、シリコン基板11の厚みt2以下に設定するこ
とにより、封止剤受け19が接続端子14とリード端子
H1303との電気接続を阻害しないように配慮してい
る。
【0042】本実施例においては、リード端子H130
3と封止受け15との隙間に封止剤20が毛細管力によ
って保持できるように、t1−h1を例えば0.5mm未満
となるようにしているが、使用する封止剤20の特性に
合わせてベース板H1200の表面から封止剤受け19
の上端面までの高さh1を調整する必要がある。接続端
子14の配列方向に沿った封止剤受け19の幅寸法は、
これと対向するヘッド基板H1100、すなわちシリコ
ン基板11の幅寸法と略同一に設定されている。複数の
ヘッド基板H1100を有するプリントヘッドH100
1の場合には、これら複数のヘッド基板H1100の全
幅と略同一寸法に設定される。
【0043】上述した封止剤20として、例えばエポキ
シ樹脂を主成分とする熱硬化性封止剤(例えば、北陸塗
料社製のチップコート8304)が使用される。
【0044】このように、接続端子14とリード端子H
1303との接続部分に介在するヘッド基板H1100
と電気配線基板H1300の開口部H1301との間の
空隙部分に封止剤受け19を介在させたことにより、従
来のようにリード端子H1303の裏面側に空洞や気泡
などが発生せず、封止不良による不具合を未然に防止す
ることができるため、電気的信頼性の高いプリントヘッ
ドH1001を得ることができる。また、封止剤20を
数回に分けて塗布する必要がなくなるため、この封止工
程を簡略化することも可能となる。
【0045】上述したプリントヘッドの製造手順を図9
〜図11を参照して簡単に説明すると、まずベース板H
1200の表面の所定位置にヘッド基板H1100を接
着剤を用いて一体的に接合し、ベース板H1200のイ
ンク供給路H1201とシリコン基板11のインク通路
12とを連通させる。ここで用いられる接着剤は、低粘
度で薄い接着層(例えば50μm以下)を形成すること
ができ、かつ硬化後に比較的高い硬度を持った耐インク
性のあるものが好ましく、例えばエポキシ樹脂を主成分
とした熱硬化性接着剤を使用することができる。ベース
板H1200に形成されたインク供給路H1201の周
囲に塗布され、インク供給路H1201から外部にイン
クが漏洩しないようにする。同様に、ヘッド基板H11
00を囲むように支持板H1400をベース板H120
0の表面に接着剤を用いて接合する(図10参照)。
【0046】しかる後、この支持板H1400に電気配
線基板H1300を接着固定するが、この時、ヘッド基
板H1100の接続端子14に対して電気配線基板H1
300のリード端子H1303が接続可能な範囲で位置
決めされ、TAB実装技術により電気接続される(図1
1参照)。
【0047】次いで、ヘッド基板H1100の接続端子
14と電気配線基板H1300のリード端子H1303
との接続部分に封止剤20を供給し、この封止剤20を
仮キュアにより粘度を低下させ、毛細管力によりリード
端子H1303の裏面に回り込ませ、リード端子H13
03と封止剤受け19との間、および封止剤受け19と
ヘッド基板H1100との間に充填させる。この仮キュ
アによって、封止領域に残留する気泡を脱気することが
できる。仮キュアの条件は、例えば100℃のリフロー
炉で10分間の加熱が適当である。リード端子H130
3の上に塗布された封止剤20は、100℃で10分間
の仮キュアにより上述した空隙部分に充填されるため、
さらにリード端子H1303の上に封止剤20を追加塗
布し、本キュアを行って封止作業を完了する。最初に塗
布した封止剤20は、仮キュアによって一度粘度が下が
った後に仮硬化するため、後から追加塗布した封止剤2
0がリード端子H1303の裏側に回り込むことなく、
リード端子H1303の上に止まり、接続端子14とリ
ード端子H1303との接続部分を確実に封止すること
ができる。本キュアは、例えば150℃で4時間の加熱
が適当である。
【0048】上述した封止剤受け19は、支持板H14
00と一体的に形成したが、この支持板H1400に対
して独立して形成することも可能であり、この場合には
支持板H1400の開口部H1401内に収まる矩形の
枠状に形成することが好ましい。また、上述した実施例
では、封止剤受け19の上端面をベース板H1200の
表面と平行に設定したが、ヘッド基板H1100側に向
けて下向きに傾斜した傾斜面とすることも可能である。
【0049】このような本発明によるプリントヘッドH
1001の主要部の断面構造を図12に示すが、先の実
施例と同一機能の要素にはこれと同一符号を記すに止
め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、封
止剤受け19の上端面は支持板H1400側よりもヘッ
ド基板H1100側が低くなった傾斜面となっており、
ヘッド基板H1100側におけるベース板H1200の
表面から封止剤受け19の上端縁までの高さは、シリコ
ン基板11の厚みよりも低く設定されている。
【0050】このように、封止剤受け19の上端面を傾
斜面にすることにより、リード端子H1303との間隔
がより狭まって封止剤20の毛細管力を大きく働かせる
ことが可能となり、リード端子H1303の裏面側に封
止剤20をより確実に充填することができる。しかも、
リード端子H1303の基端側、つまり電気配線基板H
1300の開口部H1302の開口縁側ほど、封止剤受
け19との間隔が狭くなるため、封止剤20の毛細管力
が強くなり、封止剤20が比較的充填されにくいリード
端子H1303の基端側も容易に封止することができ
る。
【0051】また、本実施例では電気配線基板H130
0の開口部H1302の開口縁が封止剤受け19の上端
面の一部を覆ってその直上に位置するように、開口部H
1302の寸法形状または封止剤受け19の開始端が設
定されており、これによってリード端子H1303の基
端部をより確実に封止することができる。このような支
持板H1400の開口部H1401に対する電気配線基
板H1300の開口部H1302のオーバーハング量C
は、0.5mm以下で充分であるが、使用する封止剤20
の特性に合わせて適宜調整することが好ましい。
【0052】封止剤受け19の形状は、上述した実施例
以外に、例えば図13〜図16に示すような構造を採用
することも可能である。
【0053】図13および図14に示したものは、封止
剤受け18の上端面に電気配線基板H1300の開口部
H1302から突出するリード端子H1303と略同一
方向に延在する複数の溝部19aを形成したものであ
る。このような溝部19aを形成することにより、これ
が封止剤20の毛細管力を高める効果をもたらし、リー
ド端子H1303の裏面全体への封止剤20の浸透性を
向上させることができる上、封止剤20の保持力を強め
ることが可能となる。特に、本実施例のように各溝部1
9aの幅をヘッド基板H1100側から支持板H140
0側に向けて漸次狭くしたり、その深さを漸次浅く設定
することにより、リード端子H1303の基端部に対す
る封止剤20の浸透性をさらに向上させることができる
ため、封止剤20が比較的充填されにくいリード端子H
1303の基端側も容易に封止することができる。
【0054】図15および図16に示したものは、ヘッ
ド基板H1100の接続端子14の配列方向に沿った封
止剤受け20の両端部に直角に折れ曲がる延在部19b
を形成してヘッド基板H1100の両端部をそれぞれ囲
むようにし、これによって接続端子14とリード端子H
1303との接続部以外のより広い領域を封止剤20で
封止できるようにしたものである。このように、封止領
域を広げることによって封止剤20の塗布量を増やし、
この封止部分の剛性および封止の確実性を高めることが
できる。また、封止剤20の塗布領域が拡がることによ
り、封止剤20の塗布量や塗布位置に対する精度が緩和
され、作業性を高めることができる。
【0055】なお、本発明は、液体の吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生す
る手段(例えば電気熱変換体やレーザ光など)を具え、
この熱エネルギーにより液体の状態変化を生起させるイ
ンクジェット方式の液体吐出ヘッドやヘッドカートリッ
ジまたは画像形成装置において優れた効果をもたらすも
のである。かかる方式によれば、プリントの高密度化お
よび高精細化が達成できるからである。
【0056】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第4723129号明細書や、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマン
ド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能であ
るが、特にオンデマンド型の場合には、液体が保持され
ているシートや流路に対応して配置される電気熱変換体
に、プリント情報に対応した核沸騰を越える急速な温度
上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加すること
により熱エネルギーを発生させ、液体吐出ヘッドの熱作
用面に膜沸騰を生じさせ、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体内の気泡を形成できるので有効であ
る。この気泡の成長および収縮により、吐出口を介して
液体を吐出させ、少なくとも1つの液滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書や、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。
【0057】なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うこ
とができる。
【0058】液体吐出ヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口と液路と電気熱変
換体との組合せ構成(電気熱変換体が液路に沿って配置
された直線状液路または電気熱変換体が液路を挟んで吐
出口と正対する直角液路)の他に、熱作用部が屈曲する
領域に配置されている構成を開示する米国特許第455
8333号明細書や、米国特許第4459600号明細
書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加え
て、複数の電気熱変換体に対し、共通するスリットを電
気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−
123670号公報や、熱エネルギーの圧力波を吸収す
る開孔を吐出部に対応させる構成を開示した特開昭59
−138461号公報に基いた構成としても、本発明の
効果は有効である。すなわち、液体吐出ヘッドの形態が
どのようなものであっても、本発明によればプリントを
確実に効率良く行うことができるようになるからであ
る。
【0059】画像形成装置がプリントできるプリント媒
体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの
液体吐出ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。
このような液体吐出ヘッドとしては、複数の液体吐出ヘ
ッドの組合せによってその長さを満たす構成や、一体的
に形成された1個の液体吐出ヘッドとしての構成の何れ
でもよい。
【0060】上述した実施例の如きシリアルタイプのも
のでも、走査移動するキャリッジに対して一体的に固定
された液体吐出ヘッドや、キャリッジに対して交換可能
に装着されることでキャリッジとの電気的な接続や装置
本体からの液体の供給が可能となる交換自在のチップイ
ンタイプのヘッドカートリッジ、あるいは液体吐出ヘッ
ド自体に液体を貯溜したタンクが一体的または交換可能
に設けられるヘッドカートリッジを用いた場合にも本発
明は有効である。
【0061】本発明の画像形成装置の構成として、液体
吐出ヘッドからの液体の吐出状態を適正にするための回
復手段や、予備的な補助手段などを付加することは本発
明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。
これらを具体的に挙げれば、液体吐出ヘッドに対するキ
ャッピング手段,クリーニング手段,加圧あるいは吸引
手段,電気熱変換体やこれとは別の加熱素子あるいはこ
れらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段,プ
リント作業とは別に吐出を行う予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0062】搭載される液体吐出ヘッドの種類や個数に
ついても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設
けられたものの他、プリント色や濃度(明度)を異にす
る複数種のインクに対応して複数個設けられるものであ
ってもよい。すなわち、例えば画像形成装置のプリント
モードとしては黒色などの主流色のみのプリントモード
だけではなく、液体吐出ヘッドを一体的に構成するか、
複数個の組み合わせによるか何れでもよいが、異なる色
の複色カラーまたは混色によるフルカラーの各プリント
モードの少なくとも一つを備えた画像形成装置にも本発
明は極めて有効である。この場合、プリント媒体の種類
やプリントモードに応じてインクのプリント性を調整す
るための処理液(プリント性向上液)を専用あるいは共
通の液体吐出ヘッドからプリント媒体に吐出することも
有効である。
【0063】以上説明した本発明の実施例においては、
室温やそれ以下で固化し、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
液体自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行って液体の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御
するものが一般的であるから、使用プリント信号付与時
に液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱エネルギ
ーによる昇温を、固形状態から液体状態への状態変化の
エネルギーとして使用させることで積極的に防止するた
め、または液体の蒸発を防止するため、放置状態で固化
し加熱によって液化するものを用いてもよい。何れにし
ても熱エネルギーのプリント信号に応じた付与によって
液化し、液体が吐出されるものや、プリント媒体に到達
する時点ではすでに固化し始めるものなどのような、熱
エネルギーの付与によって初めて液化する性質のものを
使用する場合も本発明は適用可能である。このような場
合の液体は、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シートの凹部または貫通孔に液状又は固形物として保
持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような
形態としてもよい。本発明においては、上述した各液体
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0064】本発明にかかる画像形成装置の形態として
は、コンピュータなどの情報処理機器の画像出力端末と
して用いられるものの他、リーダなどと組合せた複写装
置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置や捺
染装置、あるいはエッチング装置の形態を採るものなど
であっても良く、プリント媒体としては、シート状ある
いは長尺の紙や布帛、あるいは板状をなす木材や皮革,
石材,樹脂,ガラス,金属などの他に、3次元立体構造
物などを挙げることができる。
【0065】
【発明の効果】本発明の液体吐出ヘッドによると、ヘッ
ド基板およびリード端子に対して隙間を隔ててヘッド基
板と支持板との間のベース板の表面に封止剤受けを配置
したので、接続端子とリード端子との接続部分の近傍に
介在する空間が封止剤受けによって狭められる結果、反
転などの段取り替えをせずとも接続端子とリード端子と
の接続部分を封止剤によって確実に封止できる上、ヘッ
ド基板の液体供給口から塵埃などの侵入を確実に防止す
ることができる。
【0066】ベース板の表面から封止剤受けのヘッド基
板側の端部までの高さをベース板の表面からヘッド基板
の接続端子までの高さよりも低く設定した場合には、封
止剤受けが接続端子とリード端子との接続部分に干渉す
るような不具合を防止することができる。
【0067】ベース板の表面から封止剤受けのヘッド基
板側の端部までの高さをベース板の表面から支持板側の
端部までの高さよりも低く設定し、特に、ベース板の表
面から封止剤受けの支持板側の端部までの高さをベース
板から支持板の表面までの高さと同じに設定し、ベース
板の表面に対して傾斜した傾斜した表面を封止剤受けに
形成した場合には、接続端子とリード端子との接続部分
の近傍に介在する空間の容積がより少なくなる結果、少
量の封止剤でも接続端子とリード端子との接続部分を確
実に封止することができる。
【0068】電気配線基板の開口部の内縁が封止剤受け
の表面の一部を覆うようにした場合には、電気配線基板
から突出するリード端子に対する封止剤受けの干渉を確
実に防止することができる。
【0069】封止剤受けの表面にリード端子の突出方向
に沿って延在する溝を設け、特に溝の幅をヘッド基板側
よりも支持板側ほど狭く設定した場合や、溝の深さをヘ
ッド基板側よりも支持板側ほど浅く設定した場合には、
この溝で働く封止剤の毛細管力によって、封止剤受けの
表面とリード端子との間により確実に封止剤を介在させ
ることができる。
【0070】封止剤受けが、リード端子の配列方向に沿
って延在する部分と、この延在部分の両側からリード端
子の配列方向に対して直交する方向に延在する一対の部
分とを有する場合には、接続端子とリード端子との接続
部分以外の空隙に封止剤が流出しにくくなり、少量の封
止剤でも接続端子とリード端子との接続部分を確実に封
止することができる。
【0071】封止剤受けを支持部材と一体に形成した場
合には、ベース板に対する封止剤受けの位置決めや固定
操作が不要となり、製造工程の増加を回避することがで
きる。
【0072】本発明の液体吐出ヘッドの製造方法による
と、封止剤をヘッド基板の接続端子と電気配線基板のリ
ード端子との接続部分に塗布してこれを加熱し、接続端
子とリード端子との接続部分の周囲に介在する空隙部分
に封止剤を浸透させた後、封止剤を再び接続端子とリー
ド端子との接続部分に塗布してこれを加熱し、封止剤を
リード端子と接続端子との接続部分を覆った状態で硬化
させるようにしたので、単一種類の封止剤を用いて製造
工程を簡略化することができる。しかも、ベース板の表
面から接続端子とリード端子との接続部分に至る空隙に
封止剤を確実に充填できるため、電気的に信頼性の高い
接続部分を持った液体吐出ヘッドを製造することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるインクジェットプリン
タの外観を表す斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェットプリンタの外装部
材を取り外した状態を表す斜視図である。
【図3】図1に示した実施例に用いられるヘッドカート
リッジにインクタンクを組み込んだ状態の斜視図であ
る。
【図4】図3に示したヘッドカートリッジを斜め下方か
ら見た分解斜視図である。
【図5】本実施例におけるプリントヘッドの部分の拡大
斜視図である。
【図6】図5に示したプリントヘッドの概略構造を表す
断面図である。
【図7】図6中のVII−VII矢視断面図である。
【図8】本実施例におけるヘッド基板の外観を表す破断
斜視図である。
【図9】支持板と電気配線基板との接続前の状態を表す
分解斜視図である。
【図10】電気配線基板を接合する前のベース板,ヘッ
ド基板および支持板を破断状態で示す断面図である。
【図11】封止剤を塗布する前のプリントヘッドの概略
構造を破断状態で表す断面図である。
【図12】本発明によるプリントヘッドの他の実施例の
概略構造を表す断面図である。
【図13】本発明によるプリントヘッドの別な実施例に
おける電気配線基板を取り外した状態の主要部の外観を
表す斜視図である。
【図14】図13に示した実施例におけるプリントヘッ
ドの概略構造を表す断面図である。
【図15】本発明によるプリントヘッドのさらに他の実
施例における電気反戦基板を取り付ける前の主要部の外
観を表す斜視図である。
【図16】図15に示した実施例におけるプリントヘッ
ドの外観を表す斜視図である。
【図17】従来のプリントヘッドの概略構造を破断状態
で表す断面図である。
【符号の説明】 P プリント媒体 t1 支持板の厚み t2 シリコン基板の厚み h1 ベース板の表面から封止剤受けの上端面までの高
さ h2 ベース板の表面からヘッド基板の接続端子の上端
までの高さ C 支持板の開口部に対する電気配線基板の開口部のオ
ーバーハング量 11 シリコン基板 12 インク通路 13 電気熱変換体 14 接続端子 15 インク室 16 吐出口 17 上板部材 18 インク路 19 封止剤受け 19a 溝部 19b 延在部 20 封止剤 21 堰部 M1000 プリンタ本体 M1001 下ケース M1002 上ケース M1003 アクセスカバー M1004 排出トレイ M1004a,M1004b 補助トレイ M2003 排紙ローラ M3001 LFローラ M3019 シャシー M3022 自動給送部 M3029 搬送部 M3030 排出部 M4000 プリント部 M4001 キャリッジ M4002 キャリッジカバー M4007 ヘッドセットレバー M4021 キャリッジ軸 M5000 回復系ユニット H1000 ヘッドカートリッジ H1001 プリントヘッド H1100 ヘッド基板 H1200 ベース板 H1201 インク供給路 H1300 電気配線基板 H1301 コンタクト部(外部信号入力端子) H1302 開口部 H1303 リード端子 H1400 支持板 H1401 開口部 H1500 タンクホルダ H1501 インク流路 H1600 流路形成部材 H1700 フィルタ H1800 シールゴム H1900 インクタンク H1901 取り外し用レバー

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース板と、 このベース板の表面に取り付けられ、かつ液滴が吐出さ
    れる吐出口と、この吐出口から液滴を吐出するための吐
    出エネルギーを発生する吐出エネルギー発生部と、この
    吐出エネルギー発生部に接続する接続端子とを有するヘ
    ッド基板と、 このヘッド基板を囲む開口部を有し、前記ベース板の表
    面に取り付けられる支持板と、 この支持板の表面に取り付けられ、かつ前記ヘッド基板
    の前記接続端子に接続されて前記吐出エネルギー発生部
    に駆動信号および駆動電力を伝達するためのリード端子
    を有する電気配線基板と、 この電気配線基板の前記リード端子と前記ヘッド基板の
    接続端子との接続部分を覆う封止剤と、 前記ヘッド基板および前記リード端子に対して隙間を隔
    てて前記ヘッド基板と前記支持板との間の前記ベース板
    の表面に配される封止剤受けとを具えたことを特徴とす
    る液体吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ベース板の表面から前記封止剤受け
    の前記ヘッド基板側の端部までの高さは、前記ベース板
    の表面から前記ヘッド基板の接続端子までの高さよりも
    低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
    液体吐出ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ベース板の表面から前記封止剤受け
    の前記ヘッド基板側の端部までの高さは、前記ベース板
    の表面から前記支持板側の端部までの高さよりも低く設
    定されていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐
    出ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ベース板の表面から前記封止剤受け
    の前記支持板側の端部までの高さは、前記ベース板から
    前記支持板の表面までの高さと同じに設定され、前記封
    止剤受けはベース板の表面に対して傾斜した傾斜した表
    面を有することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出
    ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記電気配線基板の開口部の内縁が前記
    封止剤受けの表面の一部を覆っていることを特徴とする
    請求項1から請求項4の何れかに記載の液体吐出ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 前記封止剤受けの表面に形成され、前記
    電気配線基板の前記リード端子の延在方向に沿って延在
    する溝をさらに有することを特徴とする請求項1から請
    求項5の何れかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記溝の幅は、前記ヘッド基板側よりも
    前記支持板側ほど狭く設定されていることを特徴とする
    請求項6に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記溝の深さは、前記ヘッド基板側より
    も前記支持板側ほど浅く設定されていることを特徴とす
    る請求項6または請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記封止剤受けは、前記リード端子の配
    列方向に沿って延在する部分と、この延在部分の両側か
    ら前記リード端子の配列方向に対して直交する方向に延
    在する一対の部分とを有することを特徴とする請求項1
    から請求項8の何れかに記載の液体吐出ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記封止剤受けが前記支持部材と一体
    に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項
    9の何れかに記載の液体吐出ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記吐出エネルギー発生部は、液体に
    膜沸騰を生じさせて前記吐出口から液体を吐出させるた
    めの熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有すること
    を特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載の
    液体吐出ヘッド。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11の何れかに記
    載の液体吐出ヘッドの製造方法であって、 封止剤をヘッド基板の接続端子と電気配線基板のリード
    端子との接続部分に塗布するステップと、 封止剤を加熱して前記接続端子と前記リード端子との接
    続部分の周囲に介在する空隙部分に浸透させるステップ
    と、 前記封止剤を再び前記接続端子と前記リード端子との接
    続部分に塗布するステップと、 前記封止剤を加熱してこれを前記リード端子と前記接続
    端子との接続部分を覆った状態で硬化させるステップと
    を具えたことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 液体を貯溜する液体タンクに連通し得
    る液体流路が形成された液体タンク接続部と、 前記液体流路と前記吐出口とに連通する液体供給路が形
    成された請求項1から請求項11の何れかに記載の液体
    吐出ヘッドとを具えたことを特徴とするヘッドカートリ
    ッジ。
  14. 【請求項14】 前記液体タンク接続部は、液体を貯溜
    した液体タンクが搭載されるタンクホルダを有すること
    を特徴とする請求項13に記載のヘッドカートリッジ。
  15. 【請求項15】 前記液体タンクをさらに具えたことを
    特徴とする請求項14に記載のヘッドカートリッジ。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項11の何れかに記
    載の液体吐出ヘッドまたは請求項13から請求項15の
    何れかに記載のヘッドカートリッジの取り付け部と、 この取り付け部と前記液体吐出ヘッドの吐出口から吐出
    される液滴によって画像が形成されるプリント媒体とを
    相対移動させる搬送手段とを具えたことを特徴とする画
    像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記取り付け部は、プリント媒体の搬
    送方向と交差する方向に走査移動可能なキャリッジを有
    することを特徴とする請求項16に記載の画像形成装
    置。
  18. 【請求項18】 前記液体吐出ヘッドまたは前記ヘッド
    カートリッジは、着脱手段を介して前記キャリッジに対
    して着脱自在に搭載されることを特徴とする請求項17
    に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 液体が、インクおよび/またはプリン
    ト媒体に対するインクのプリント性を調整するための処
    理液であることを特徴とする請求項16から請求項18
    の何れかに記載の画像形成装置。
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