JP2002079687A - シール部材およびこれを用いたヘッドカートリッジならびに画像形成装置 - Google Patents

シール部材およびこれを用いたヘッドカートリッジならびに画像形成装置

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JP2002079687A
JP2002079687A JP2000270774A JP2000270774A JP2002079687A JP 2002079687 A JP2002079687 A JP 2002079687A JP 2000270774 A JP2000270774 A JP 2000270774A JP 2000270774 A JP2000270774 A JP 2000270774A JP 2002079687 A JP2002079687 A JP 2002079687A
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head cartridge
seal
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Kenta Udagawa
健太 宇田川
Toshiaki Hirozawa
稔明 広沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相互に接続される流体通路が形成された一対
の接続部材の間に介装される弾性変形可能なシール部材
の硬さを低くすると、相互に貼り付いて取り扱いが面倒
となる場合があった。 【解決手段】 相互に接続される複数対の流体通路1
2、25がそれぞれ形成された一対の接続部材H120
0,H1600の突き合わせ面21,22の間に介装さ
れ、これら突き合わせ面21,22に対向状態で開口す
る複数対の流体通路H1201,25のポートH120
2,25aの周囲をそれぞれシールする弾性変形可能な
シール部材20であって、突き合わせ面21,22に沿
って延在し、梨地表面を有するマット部23と、複数対
のポートH1202,25aの周囲を取り囲むようにマ
ット部23から環状に突出し、それぞれ平滑表面を有す
る複数のシール部24とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互に接続される
流体通路が形成された一対の接続部材の間に介装される
シール部材およびこれを用いたヘッドカートリッジなら
びに画像形成装置に関する。
【0002】なお、本明細書において記述される「プリ
ント」とは、文字や図形など有意の情報を形成する場合
のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚
し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広
くプリント媒体上に画像,模様,パターンなどを形成し
たり、プリント媒体の加工を行う場合も包含する。また
「プリント媒体」とは、一般的なプリント装置で用いら
れる紙のみならず、布帛,樹脂フィルム,金属板,ガラ
ス,セラミックス,木材,皮革などの液体を受容可能な
ものも包含する。さらに「液体」(「インク」と記述す
る場合もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広
く解釈されるべきもので、プリント媒体上に付与される
ことによって、画像,模様,パターンなどの形成,プリ
ント媒体の加工,あるいはインクの処理(例えばプリン
ト媒体に付与されるインク中の色材の凝固や不溶化)に
供され得る液体を指し、プリントに関して用いられるあ
らゆる液体を包含する。
【0003】
【従来の技術】プリント媒体の搬送方向に対して交差す
るプリント媒体の幅方向に液体吐出ヘッドが搭載された
キャリッジを走査移動させ、液体吐出ヘッドの吐出口か
ら液滴を吐出してプリント媒体に所望の画像を形成する
シリアルスキャンタイプの画像形成装置が知られてい
る。例えば、インクジェットプリンタにおいては、吐出
口が形成されたインクジェットヘッド、すなわちプリン
トヘッドと、このプリントヘッドに供給されるインクを
貯溜するインクタンクが連結されるインクタンク接続部
とを一体化したヘッドカートリッジが用いられ、このヘ
ッドカートリッジをキャリッジに対して交換可能にした
ものが一般的であり、インクタンク接続部に対してイン
クタンクを交換可能に搭載したものや、インクタンク接
続部とキャリッジ外に設置されたインクタンクとを可撓
性のインク供給管を介して連結したものが知られてい
る。例えば、特開平10−119314号公報には、多
数の吐出口とこれら吐出口に連通するインク供給路とが
形成されたプリントヘッドと、このプリントヘッドのイ
ンク供給路に連通するインク流路が形成されたインクタ
ンク接続部とを、これらの接続部分をシールする弾性材
料にて形成されたシール部材を介し、接着剤などを用い
て一体化したヘッドカートリッジが開示されている。
【0004】シール部材を使用せずにプリントヘッドと
インクタンク接続部とを接着剤のみで一体化してヘッド
カートリッジを形成することも知られているが、接着剤
の硬化までの時間やその塗布量の管理などを考慮する
と、弾性変形可能なシール部材を介してこれらを一体化
した方が製造が容易となる場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、インクジェット
プリンタにおいては、プリント媒体に形成されるインク
滴の密度、すなわちドット密度の向上や、プリント速度
の高速化に対する要求に伴い、プリントヘッドに形成さ
れる吐出口の配列間隔の高密度化および吐出周波数を増
大する必要性が高まって来ている。このような要求に対
応してプリントヘッドの発熱に対する放熱性や取り付け
精度を確保するため、プリントヘッドを構成する材料の
変更や、インクタンク接続部との間に介装されるシール
部材の硬さの変更、特にシール部材の軟質化を余儀なく
されつつある。
【0006】このように、シール部材の硬さを低下さ
せ、プリントヘッドとインクタンク接続部との突き合わ
せ面に対する追従性を確保しようとすると、シール部材
自体の粘着性が増大し、これらシール部材が相互に貼り
付いてしまうという問題が生ずる。すなわち、このよう
なヘッドカートリッジの製造時にシール部材を例えばパ
ーツフィーダによって自動的に供給する場合、シール部
材が相互に貼り付いて一個ずつ分離して供給できなくな
ることがあった。ちなみに、かかるシール部材の貼り付
き現象は、雰囲気温度が20℃以上の場合や、湿度が7
0%以上の環境下において特に顕著に現れる。このよう
な貼り付きが生じた場合、貼り付いたシール部材を一個
ずつ分離する操作が必要となり、そのための手間および
時間が嵩むという問題が生ずる。
【0007】シール部材の製造時にこれらを1つずつ個
別のトレイ内に収納して組み立て工程まで搬送すること
も可能であり、あるいは潤滑性を持った液体をシール部
材に塗布したり、この液体中でヘッドカートリッジを組
み立てることでもシール部材の貼り付きを抑制すること
も可能である。しかしながら、シール部材の製造時にこ
れらを1つずつ個別のトレイ内に収納して組み立て工程
まで搬送する方法は、ヘッドカートリッジの製造コスト
を上昇させることが明らかである。また、潤滑性を持っ
た液体をシール部材に塗布したり、この液体中でヘッド
カートリッジを組み立てる方法は、新たに必要となった
液体の補充や、ヘッドカートリッジを製造する組み立て
装置の大型化、さらにシール部材に対する液体の洗浄工
程の追加などのため、組み立てコストの大幅な上昇をも
たらす不具合を生ずる。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、硬さが低くてもその取
り扱い時に相互に貼り付きにくい弾性変形可能なシール
部材およびこのシール部材を介して液体吐出ヘッドと液
体タンク接続部とを連結してなるヘッドカートリッジお
よびこのヘッドカートリッジを使用してプリント媒体に
画像を形成するための画像形成装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
相互に接続される複数対の流体通路がそれぞれ形成され
た一対の接続部材の突き合わせ面の間に介装され、これ
ら突き合わせ面に対向状態で開口する前記複数対の流体
通路のポートの周囲をそれぞれシールする弾性変形可能
なシール部材であって、前記突き合わせ面に沿って延在
し、梨地表面を有するマット部と、複数対の前記ポート
の周囲を取り囲むように前記マット部から環状に突出
し、それぞれ平滑表面を有する複数のシール部とを具え
たことを特徴とするシール部材にある。
【0010】本発明の第2の形態は、相互に接続される
複数対の流体通路がそれぞれ形成された一対の接続部材
と、これら接続部材の突き合わせ面の間に介装され、こ
れら突き合わせ面に対向状態で開口する前記複数対の流
体通路のポートに対応した開口を有するシール部材とを
具え、前記シール部材の前記開口が前記流体通路の連通
路を形成する流体供給ユニットであって、前記シール部
材は、梨地表面を有するマット部と、このシール部材の
前記開口の周囲を取り囲むように前記マット部から環状
に突出し、それぞれ平滑表面を有する複数のシール部と
を有し、前記シール部が前記接続部材の前記突き合わせ
面に圧接されることを特徴とするものである。
【0011】本発明の第3の形態は、複数の液体流路が
形成された液体タンク接続部と、前記複数の液体流路に
連通し得る複数の液体供給路,これら液体供給路に連通
する複数の吐出口およびこれら吐出口から液体を吐出す
るための複数の吐出エネルギー発生部を有する液体吐出
ヘッドと、相互に突き合わされる前記液体タンク接続部
および前記液体吐出ヘッドの突き合わせ面の間に介装さ
れ、これら突き合わせ面に対向状態で開口する前記液体
流路および前記液体供給路のポートに対応した開口を有
するシール部材とを具えたヘッドカートリッジであっ
て、前記シール部材は、前記突き合わせ面に沿って延在
し、梨地表面を有するマット部と、当該シール部材の前
記開口の周囲を取り囲むように前記マット部から環状に
突出し、それぞれ平滑表面を有する複数のシール部とを
有し、前記シール部が前記液体タンク接続部および前記
液体吐出ヘッドの前記突き合わせ面に圧接されることを
特徴とするものである。
【0012】本発明の第4の形態は、本発明の第2の形
態によるヘッドカートリッジの取り付け部と、この取り
付け部と液体吐出ヘッドの吐出口から吐出される液滴に
よって画像が形成されるプリント媒体とを相対移動させ
る搬送手段とを具えたことを特徴とする画像形成装置に
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態によるシール
部材において、マット部の梨地表面の中心線平均あらさ
が10μmよりも小さいと、相互に貼り付きやすくなっ
て本発明の効果を得ることができなくなり、逆に50μ
mを越えると成形性が悪化するので、マット部の梨地表
面の中心線平均あらさを10〜50μmの範囲に収める
ことが望ましい。
【0014】また、シール部の平滑表面の中心線平均あ
らさが10μmを越えると、液体が漏洩してシール部と
しての機能を発揮させることができなくなるので、シー
ル部の平滑表面の中心線平均あらさを10μm以下にす
ることが好ましい。
【0015】弾性変形可能なシール部材の硬さ(JIS
A)が30未満の場合には、軟らか過ぎて反発力が弱
く、弾性に乏しくなり、逆に50を越えると硬すぎて良
好なシール性を得ることができなくなるので、弾性変形
可能なシール部材の硬さ(JIS A)を30〜50の
範囲に収めることが好ましく、これを液体に対して化学
的に安定な塩素化ブチルゴムにて形成するとよい。
【0016】本発明の第3の形態によるヘッドカートリ
ッジにおいて、液体タンク接続部はそれぞれ液体を貯溜
した複数の液体タンクが搭載されるタンクホルダを有す
ることができ、この場合、ヘッドカートリッジが液体タ
ンクをさらに具えものであってもよい。
【0017】マット部の梨地表面の中心線平均あらさを
10〜50μmの範囲に収めたり、シール部の平滑表面
の中心線平均あらさを10μm以下にすることが有効で
あり、シール部材を硬さ(JIS A)が30〜50の
範囲にある塩素化ブチルゴムにて形成することが好まし
い。
【0018】液体タンク接続部および液体吐出ヘッドの
シール部材のシール部に当接する部分の中心線平均あら
さが0.5μmよりも大きいと、良好なシール性を確保
することができなくなるおそれがあるので、液体タンク
接続部および液体吐出ヘッドのシール部材のシール部に
当接する部分の中心線平均あらさを0.5μm以下にす
ることが好ましい。あるいは、液体タンク接続部および
液体吐出ヘッドのシール部材のシール部に当接する部分
にその表面を平滑化する平滑化層を形成するようにして
もよい。
【0019】吐出エネルギー発生部が、液体に膜沸騰を
生じさせて吐出口から液体を吐出させるための熱エネル
ギーを発生する電気熱変換体を有するものであってよ
い。
【0020】本発明の第4の形態による画像形成装置に
おいて、取り付け部がプリント媒体の搬送方向と交差す
る方向に走査移動可能なキャリッジを有してもよく、こ
の場合、ヘッドカートリッジは、着脱手段を介してキャ
リッジに対して着脱自在に搭載されるものであってよ
い。
【0021】液体が、インクおよび/またはプリント媒
体に対するインクのプリント性を調整するための処理液
であってよい。
【0022】
【実施例】本発明をシリアルタイプのインクジェットプ
リンタに応用した実施例について、図1〜図10を参照
しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施例
に限らず、この明細書の特許請求の範囲に記載された本
発明の概念に包含されるべき他の技術にも応用すること
ができる。
【0023】[プリント動作機構]図1および図2にシ
リアルタイプのインクジェットプリンタの概略構成を示
す。すなわち、プリンタ本体M1000に収納、保持さ
れる本実施例におけるプリント動作機構は、プリント媒
体Pをプリンタ本体M1000内へと自動的に給送する
自動給送部M3022と、この自動給送部M3022か
ら1枚ずつ送出されるプリント媒体Pを所望のプリント
位置へと導くと共に、プリント位置から排出部M303
0へとプリント媒体Pを導く搬送部M3029と、プリ
ント位置に搬送されたプリント媒体Pに所定のプリント
を行うプリント部と、このプリント部などに対する回復
処理を行う回復部M5000とから構成されている。
【0024】前記プリント部は、キャリッジ軸M402
1によって移動可能に支持されたキャリッジM4001
と、このキャリッジM4001に着脱可能に搭載される
ヘッドカートリッジH1000とを具えている。
【0025】(ヘッドカートリッジH1000)プリン
ト部の一部を構成するヘッドカートリッジH1000に
ついて図3および図4に基づき説明する。
【0026】本実施例におけるヘッドカートリッジH1
000は、図4に示すようにインクを貯溜するインクタ
ンクH1900が搭載される本発明の液体タンク接続部
としてのタンクホルダH1500と、このタンクホルダ
H1500を介してインクタンクH1900から供給さ
れるインクをプリント情報に応じて吐出口16から吐出
させるプリントヘッドH1001と、これらの突き合わ
せ面に介装される弾性変形可能なシール部材20とを有
する。ヘッドカートリッジH1000は、後述するキャ
リッジM4001に対して着脱可能に搭載される、いわ
ゆるカートリッジ方式を採用している。
【0027】ここに示すヘッドカートリッジH1000
に対しては、写真様の高画質なカラープリントを可能と
するため、例えば黒色,淡シアン色,淡マゼンタ色,シ
アン色,マゼンタ色および黄色の各色独立のインクタン
クH1900が用意されており、各インクタンクH19
00に設けられ、ヘッドカードリッジH1000に対し
て係止し得る弾性変形可能な取り外し用レバーH190
1を操作することにより、それぞれがプリントヘッドH
1001のタンクホルダH1500に対して取り外し可
能となっている。
【0028】プリントヘッドH1001は、図4の分解
斜視図に示すように、ヘッド基板H1100,ベース板
H1200,電気配線基板H1300,支持板H140
0などから構成され、タンクホルダH1500は、流路
形成部材H1600,フィルタH1700,シールゴム
H1800などから構成されている。
【0029】ヘッド基板H1100には、後述するよう
に、Si基板の片面にインクを吐出するための複数の電
気熱変換体と、本発明の吐出エネルギー発生部としての
各電気熱変換体に電力を供給するAlなどの電気配線と
が成膜技術により形成され、この電気熱変換体に対応し
た複数のインク路と複数の吐出口16とがフォトリソグ
ラフィ技術により形成されると共に、複数のインク路に
インクを供給するためのインク通路が裏面に開口するよ
うに形成されている。後でさらに詳述するヘッド基板H
1100は、ベース板H1200に接着固定されてお
り、ここにはヘッド基板H1100にインクを供給する
ためのインク供給路H1201が形成されている。さら
に、ベース板H1200には、開口部H1401を有す
る支持板H1400が接着固定されており、この支持板
H1400には電気配線基板H1300がヘッド基板H
1100に対して電気的に接続するように、電気配線基
板H1300が接合されている。電気配線基板H130
0は、ヘッド基板H1100にインクを吐出するための
電気信号を印加するためのものであり、ヘッド基板H1
100に対応する電気配線と、この電気配線端部に位置
し、プリンタ本体M1000からの電気信号を受け取る
ための外部信号入力端子H1301とを有しており、外
部信号入力端子H1301は、タンクホルダH1500
の背面側に位置決め固定されている。
【0030】インクタンクH1900を着脱可能に保持
するタンクホルダH1500には、流路形成部材H16
00が例えば超音波溶着により固定され、インクタンク
H1900から流路形成部材H1600に至るインク流
路H1501を形成している。インクタンクH1900
と係合するインク流路H1501のインクタンク側端部
には、フィルタH1700が設けられており、外部から
の塵埃の侵入を防止し得るようになっている。インクタ
ンクH1900との係合部にはシールゴムH1800が
装着され、係合部からのインクの蒸発を防止し得るよう
になっている。
【0031】流路形成部材H1600,フィルタH17
00およびシールゴムH1800などが一体的に組み付
けられるタンクホルダH1500と、ヘッド基板H11
00,ベース板H1200,電気配線基板H1300お
よび支持板H1400などから構成されるプリントヘッ
ドH1001とを、これらの突き合わせ面に介装される
弾性変形可能なシール部材20を介して接着剤などを用
いて結合することにより、ヘッドカートリッジH100
0が構成される。シール部材20に関しては後述する。
【0032】(キャリッジM4001)図2に示すよう
に、ヘッドカートリッジH1000を搭載するキャリッ
ジM4001には、ヘッドカートリッジH1000をキ
ャリッジM4001上の所定の装着位置に案内するため
のキャリッジカバーM4002と、ヘッドカートリッジ
H1000のタンクホルダH1500と係合し、ヘッド
カートリッジH1000を所定の装着位置にセットさせ
るよう押圧するヘッドセットレバーM4007とが設け
られている。
【0033】すなわち、本発明の着脱手段としてのヘッ
ドセットレバーM4007は、キャリッジM4001の
上部にヘッドセットレバー軸に対して回動可能に設けら
れると共に、ヘッドカートリッジH1000との係合部
にはばね付勢されるヘッドセットプレート(図示せず)
を有し、このばね力によってヘッドカートリッジH10
00を押圧しながらキャリッジM4001に装着する構
成となっている。
【0034】キャリッジM4001のヘッドカートリッ
ジH1000との別の係合部には、図示しないコンタク
トFPC(Flexible Print Cable)が設けられ、コンタ
クトFPC上のコンタクト部とヘッドカートリッジH1
000に設けられたコンタクト部(外部信号入力端子)
H1301とが電気的に接触し、プリントのための各種
情報の授受やヘッドカートリッジH1000への電力の
供給などを行い得るようになっている。
【0035】コンタクトFPCのコンタクト部とキャリ
ッジM4001との間には不図示のゴムなどの弾性部材
が設けられ、この弾性部材の弾性力と図示しないヘッド
セットレバーばねによる押圧力とによって、コンタクト
部H1301とキャリッジM4001との確実な接触を
可能とするようになっている。コンタクトFPCは、キ
ャリッジM4001の背面に搭載された図示しないキャ
リッジ基板に接続されている。
【0036】(プリントヘッドH1001)ヘッドカー
トリッジH1000の一部を構成する本実施例のプリン
トヘッドH1001についてその破断構造を表す図5を
参照してさらに詳細に説明する。すなわち、本実施例に
おけるヘッド基板H1100は厚さが0.5mm〜1mmの
シリコン基板11の上に成膜技術を用いて吐出エネルギ
ー発生部,インク室,吐出口16などを形成したもので
ある。
【0037】シリコン基板11には、これを貫通する長
孔状のインク通路12が形成されている。このインク通
路12の両側には、インク通路12の長手方向に沿って
所定間隔で2列に並ぶ複数(本実施例では片側128
個)の電気熱変換体13が相互に半ピッチずらした状態
で形成され、吐出エネルギー発生部を構成している。シ
リコン基板11には、これら電気熱変換体13の他、電
気熱変換体13とプリンタ本体側との電気的接続を行う
ための接続端子14およびアルミニウムなどで形成され
る図示しない電気配線などが成膜技術によって形成され
ており、これら接続端子14を介して図示しない駆動I
Cから電気熱変換体13に対する駆動信号が与えられ、
同時に駆動電力がこの電気熱変換体13に供給される。
【0038】シリコン基板11上には、インク通路12
に連通するインク室15を介して電気熱変換体13とそ
れぞれ正対する複数の吐出口16を有する上板部材17
が形成される。すなわち、この上板部材17とシリコン
基板11との間にはインク通路12と個々のインク室1
5とに連通するインク路18が形成され、これらは吐出
口16と同様にフォトリソグラフィ技術により上板部材
17と共に形成される。
【0039】インク通路12から各インク室15内に供
給されるインクは、対応するインク室15内の電気熱変
換体13に駆動信号が与えられることにより、電気熱変
換体13の発熱に伴って沸騰し、これにより発生する気
泡の圧力によって吐出口16から吐出される。この場
合、インク室15内で発生する気泡は、その成長に伴っ
て吐出口16から大気連通状態となる。
【0040】(シール部材20)タンクホルダH150
0の一部を構成する流路形成部材H1600とプリント
ヘッドH1001の一部を構成するベース板H1200
との連結部分の断面構造を図6に示し、本実施例におけ
るシール部材20の平面形状を図7に示し、そのXIII−
XIII矢視断面構造を図8に示す。すなわち、本実施例に
おけるシール部材20は、硬さが30〜50(JIS
A)の塩素化ブチルゴムにて形成されており、ベース板
H1200および流路形成部材H1600のそれぞれ突
き合わせ面21,22に沿って延在し、梨地表面を有す
るマット部23と、このマット部23から環状に突出
し、それぞれ平滑表面を有する複数のシール部24とを
有する。
【0041】マット部23は、その表面が例えば、粒径
が10〜30μmの研磨粒子によってサンドブラスト加
工され、その中心線平均あらさ(Ra)が10〜50μ
mの範囲内に収められている。このため、多数のシール
部材20を取り扱う場合、平坦なマット部23が梨地表
面になっていることから、これらが相互に貼り付くよう
な不具合を未然に防止することが可能となり、これらの
取り扱いが容易となる。しかも、従来のように硬さの大
きな材料を使用する必要がなくなり、軟質の材料を用い
て良好なシール性を確保することができる。
【0042】シール部20は、ベース板H1200に形
成されたインク供給路H1201の開口端、すなわちポ
ートH1202と、これと正対する流路形成部材H16
00に形成されたインク流路25の開口端、すなわちポ
ート25aとに連通する連通路を形成する開口を取り囲
む環状をなし、本実施例では流路形成部材H1600に
形成されたインク流路25のポート25aに対して嵌合
するカップ状断面の嵌合部26がシール部24にそれぞ
れ形成されている。このシール部24の表面あらさは、
シール部材20を挟んでベース板H1200と流路形成
部材H1600とを接合した場合、これらポートH12
02,25aから外部にインク漏れが生じない程度の表
面あらさ、例えば中心線平均あらさ(Ra)で10μm
以下に設定されており、これらベース板H1200と流
路形成部材H1600との突き合わせ面21,22に弾
性変形を伴って圧接される。
【0043】なお、アルミナ製のベース板H1200の
突き合わせ面21は、研磨加工によって中心線平均あら
さ(Ra)が0.5μm以下に形成されており、これによ
ってベース板H1200に形成されたインク供給路H1
201のポートH1202と流路形成部材H1600に
形成されたインク流路25のポート25aとをシール部
材20を介して液漏れなく、確実に連通させることがで
きる。さらに、ベース板H1200の突き合わせ面21
にシール部材20との密着性を向上させる平滑化層を形
成することも有効であり、この平滑化層としてシリコー
ン系シーラント剤、例えばTSE399(東芝シリコー
ン社)などの封止剤を使用することができる。
【0044】上述した実施例では、ベース板H1200
に形成されたインク供給路H1201のポートH120
2が一定間隔で6個形成してある場合について説明した
が、これらインク供給路H1201が偏在して形成され
ている場合には、これに対応したシール部が形成された
シール部材を使用する必要がある。例えば、本発明によ
るヘッドカートリッジH1000の他の実施例の分解構
造を表す図9に示すように、黒色インクを吐出するため
の長尺、すなわち吐出口の数が多いヘッド基板H110
1と、黒色以外のカラーインク、例えば黄色インク,マ
ゼンタ色インク,シアン色インクを吐出するための短
尺、すなわち黒色インク以外の個々のカラーインクに対
応した吐出口の数が少ないヘッド基板H1102とを相
隔てて配置したプリントヘッドH1001を使用する場
合、図10に示すように黒色インクを通過させるための
シール部24Bと、それ以外のカラーインクを通過させ
るためのシール部24Cとを相隔てて形成し、これらの
間に広い面積のマット部23が介在するようなシール部
材20を使用すればよい。なお、図中の符号で先の実施
例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記してある。
【0045】このような広い面積のマット部23が存在
するシール部材20の場合、特にこれらを取り扱う際に
相互に貼り付く可能性が高くなるが、本実施例のように
マット部23を梨地表面とすることにより、これらが相
互に貼り付くような不具合を未然に防止することが可能
となり、これらを容易に取り扱うことができる上、従来
のように硬さの大きな材料を使用する必要がなくなり、
軟質の材料を用いて良好なシール性を確保することがで
きる。
【0046】なお、本発明は、液体の吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生す
る手段(例えば電気熱変換体やレーザ光など)を具え、
この熱エネルギーにより液体の状態変化を生起させるイ
ンクジェット方式の液体吐出ヘッドやヘッドカートリッ
ジまたは画像形成装置において優れた効果をもたらすも
のである。かかる方式によれば、プリントの高密度化お
よび高精細化が達成できるからである。
【0047】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第4723129号明細書や、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマン
ド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能であ
るが、特にオンデマンド型の場合には、液体が保持され
ているシートや液路に対応して配置される電気熱変換体
に、プリント情報に対応した核沸騰を越える急速な温度
上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加すること
により熱エネルギーを発生させ、液体吐出ヘッドの熱作
用面に膜沸騰を生じさせ、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体内の気泡を形成できるので有効であ
る。この気泡の成長および収縮により、吐出口を介して
液体を吐出させ、少なくとも1つの液滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書や、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。
【0048】なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うこ
とができる。
【0049】液体吐出ヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口と液路と電気熱変
換体との組合せ構成(電気熱変換体が液路に沿って配置
された直線状液路または電気熱変換体が液路を挟んで吐
出口と正対する直角液路)の他に、熱作用部が屈曲する
領域に配置されている構成を開示する米国特許第455
8333号明細書や、米国特許第4459600号明細
書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加え
て、複数の電気熱変換体に対し、共通するスリットを電
気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−
123670号公報や、熱エネルギーの圧力波を吸収す
る開孔を吐出部に対応させる構成を開示した特開昭59
−138461号公報に基いた構成としても、本発明の
効果は有効である。すなわち、液体吐出ヘッドの形態が
どのようなものであっても、本発明によればプリントを
確実に効率良く行うことができるようになるからであ
る。
【0050】画像形成装置がプリントできるプリント媒
体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの
液体吐出ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。
このような液体吐出ヘッドとしては、複数の液体吐出ヘ
ッドの組合せによってその長さを満たす構成や、一体的
に形成された1個の液体吐出ヘッドとしての構成の何れ
でもよい。
【0051】上述した実施例の如きシリアルタイプのも
のでも、走査移動するキャリッジに対して一体的に固定
された液体吐出ヘッドや、キャリッジに対して交換可能
に装着されることでキャリッジとの電気的な接続や装置
本体からの液体の供給が可能となる交換自在のチップイ
ンタイプのヘッドカートリッジ、あるいは液体吐出ヘッ
ド自体に液体を貯溜したタンクが一体的または交換可能
に設けられるヘッドカートリッジを用いた場合にも本発
明は有効である。
【0052】本発明の画像形成装置の構成として、液体
吐出ヘッドからの液体の吐出状態を適正にするための回
復手段や、予備的な補助手段などを付加することは本発
明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。
これらを具体的に挙げれば、液体吐出ヘッドに対するキ
ャッピング手段,クリーニング手段, 加圧あるいは吸引
手段, 電気熱変換体やこれとは別の加熱素子あるいはこ
れらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段,プ
リント作業とは別に吐出を行う予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0053】搭載される液体吐出ヘッドの種類や個数に
ついても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設
けられたものの他、プリント色や濃度(明度)を異にす
る複数種のインクに対応して複数個設けられるものであ
ってもよい。すなわち、例えば画像形成装置のプリント
モードとしては黒色などの主流色のみのプリントモード
だけではなく、液体吐出ヘッドを一体的に構成するか、
複数個の組み合わせによるか何れでもよいが、異なる色
の複色カラーまたは混色によるフルカラーの各プリント
モードの少なくとも一つを備えた画像形成装置にも本発
明は極めて有効である。この場合、プリント媒体の種類
やプリントモードに応じてインクのプリント性を調整す
るための処理液(プリント性向上液)を専用あるいは共
通の液体吐出ヘッドからプリント媒体に吐出することも
有効である。
【0054】以上説明した本発明の実施例においては、
室温やそれ以下で固化し、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
液体自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行って液体の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御
するものが一般的であるから、使用プリント信号付与時
に液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱エネルギ
ーによる昇温を、固形状態から液体状態への状態変化の
エネルギーとして使用させることで積極的に防止するた
め、または液体の蒸発を防止するため、放置状態で固化
し加熱によって液化するものを用いてもよい。何れにし
ても熱エネルギーのプリント信号に応じた付与によって
液化し、液体が吐出されるものや、プリント媒体に到達
する時点ではすでに固化し始めるものなどのような、熱
エネルギーの付与によって初めて液化する性質のものを
使用する場合も本発明は適用可能である。このような場
合の液体は、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シートの凹部または貫通孔に液状又は固形物として保
持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような
形態としてもよい。本発明においては、上述した各液体
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0055】本発明にかかる画像形成装置の形態として
は、コンピュータなどの情報処理機器の画像出力端末と
して用いられるものの他、リーダなどと組合せた複写装
置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置や捺
染装置、あるいはエッチング装置の形態を採るものなど
であっても良く、プリント媒体としては、シート状ある
いは長尺の紙や布帛、あるいは板状をなす木材や皮革,
石材,樹脂, ガラス,金属などの他に、3次元立体構造
物などを挙げることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明のシール部材によると、梨地表面
を有するマット部に平滑表面を有する複数のシール部を
環状に突設したので、多数のシール部材を取り扱う場合
にこれらが相互に貼り付くような不具合を未然に防止す
ることが可能となり、これらの取り扱いが容易となる
上、従来のように硬さの大きな材料を使用する必要がな
くなり、軟質の材料を用いて良好なシール性を確保する
ことができる。
【0057】マット部の梨地表面の中心線平均あらさを
10〜50μmの範囲に収めた場合には、シール部材相
互の貼り付きを確実に防止することができる。
【0058】シール部の平滑表面の中心線平均あらさを
10μm以下に設定した場合には、良好なシール性を確
保することができる。
【0059】硬さ(JIS A)が30〜50の範囲に
ある塩素化ブチルゴムにてシール部材を形成した場合に
は、シール部材の信頼性を長期間に亙って確保すること
ができる。
【0060】本発明のヘッドカートリッジまたは画像形
成装置において、液体タンク接続部および液体吐出ヘッ
ドのシール部材のシール部に当接する部分の中心線平均
あらさを0.5μm以下にした場合や、液体タンク接続
部および液体吐出ヘッドのシール部材のシール部に当接
する部分にその表面を平滑化する平滑化層を形成した場
合には、液体タンク接続部と液体吐出ヘッドとの間の良
好なシール性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるインクジェットプリン
タの外観を表す斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェットプリンタの外装部
材を取り外した状態を表す斜視図である。
【図3】図1に示した実施例に用いられるヘッドカート
リッジにインクタンクを組み込んだ状態の斜視図であ
る。
【図4】図3に示したヘッドカートリッジを斜め下方か
ら見た分解斜視図である。
【図5】図4に示したヘッド基板の拡大破断斜視図であ
る。
【図6】本実施例におけるプリントヘッドとタンクホル
ダとの接続部分の抽出拡大断面図である。
【図7】本実施例におけるシール部材の平面図である。
【図8】図7中のVIII−VIII矢視断面図である。
【図9】本発明によるヘッドカートリッジの他の実施例
の分解斜視図である。
【図10】図9に示した実施例で用いられるシール部材
の平面図である。
【符号の説明】
P プリント媒体 11 シリコン基板 12 インク通路 13 電気熱変換体 14 接続端子 15 インク室 16 吐出口 17 上板部材 18 インク路 20 シール部材 21,22 突き合わせ面 23 マット部 24,24B,24C シール部 25 インク流路 25a ポート 26 嵌合部 M1000 プリンタ本体 M1001 下ケース M1002 上ケース M1003 アクセスカバー M1004 排出トレイ M1004a,M1004b 補助トレイ M2003 排紙ローラ M3001 LFローラ M3019 シャシー M3022 自動給送部 M3029 搬送部 M3030 排出部 M4000 プリント部 M4001 キャリッジ M4002 キャリッジカバー M4007 ヘッドセットレバー M4021 キャリッジ軸 M5000 回復系ユニット H1000 ヘッドカートリッジ H1001 プリントヘッド H1100〜H1102 ヘッド基板 H1200 ベース板 H1201 インク供給路 H1202 ポート H1300 電気配線基板 H1301 コンタクト部(外部信号入力端子) H1400 支持板 H1401 開口部 H1500 タンクホルダ H1501 インク流路 H1600 流路形成部材 H1700 フィルタ H1800 シールゴム H1900 インクタンク H1901 取り外し用レバー

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に接続される複数対の流体通路がそ
    れぞれ形成された一対の接続部材の突き合わせ面の間に
    介装され、これら突き合わせ面に対向状態で開口する前
    記複数対の流体通路のポートの周囲をそれぞれシールす
    る弾性変形可能なシール部材であって、 前記突き合わせ面に沿って延在し、梨地表面を有するマ
    ット部と、 複数対の前記ポートの周囲を取り囲むように前記マット
    部から環状に突出し、それぞれ平滑表面を有する複数の
    シール部とを具えたことを特徴とするシール部材。
  2. 【請求項2】 前記マット部の前記梨地表面の中心線平
    均あらさが10〜50μmの範囲にあることを特徴とす
    る請求項1に記載のシール部材。
  3. 【請求項3】 前記シール部の前記平滑表面の中心線平
    均あらさが10μm以下であることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載のシール部材。
  4. 【請求項4】 硬さ(JIS A)が30〜50の範囲
    にある塩素化ブチルゴムにて形成されていることを特徴
    とする請求項1から請求項3の何れかに記載のシール部
    材。
  5. 【請求項5】 相互に接続される複数対の流体通路がそ
    れぞれ形成された一対の接続部材と、これら接続部材の
    突き合わせ面の間に介装され、これら突き合わせ面に対
    向状態で開口する前記複数対の流体通路のポートに対応
    した開口を有するシール部材とを具え、前記シール部材
    の前記開口が前記流体通路の連通路を形成する流体供給
    ユニットであって、 前記シール部材は、梨地表面を有するマット部と、この
    シール部材の前記開口の周囲を取り囲むように前記マッ
    ト部から環状に突出し、それぞれ平滑表面を有する複数
    のシール部とを有し、 前記シール部が前記接続部材の前記突き合わせ面に圧接
    されることを特徴とする流体供給ユニット。
  6. 【請求項6】 複数の液体流路が形成された液体タンク
    接続部と、 前記複数の液体流路に連通し得る複数の液体供給路,こ
    れら液体供給路に連通する複数の吐出口およびこれら吐
    出口から液体を吐出するための複数の吐出エネルギー発
    生部を有する液体吐出ヘッドと、 相互に突き合わされる前記液体タンク接続部および前記
    液体吐出ヘッドの突き合わせ面の間に介装され、これら
    突き合わせ面に対向状態で開口する前記液体流路および
    前記液体供給路のポートに対応した開口を有するシール
    部材とを具えたヘッドカートリッジであって、前記シー
    ル部材は、 前記突き合わせ面に沿って延在し、梨地表面を有するマ
    ット部と、 当該シール部材の前記開口の周囲を取り囲むように前記
    マット部から環状に突出し、それぞれ平滑表面を有する
    複数のシール部とを有し、前記シール部が前記液体タン
    ク接続部および前記液体吐出ヘッドの前記突き合わせ面
    に圧接されることを特徴とするヘッドカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記液体タンク接続部は、それぞれ液体
    を貯溜した複数の液体タンクが搭載されるタンクホルダ
    を有することを特徴とする請求項6に記載のヘッドカー
    トリッジ。
  8. 【請求項8】 前記液体タンクをさらに具えたことを特
    徴とする請求項7に記載のヘッドカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記マット部の前記梨地表面の中心線平
    均あらさが10〜50μmの範囲にあることを特徴とす
    る請求項6から請求項8の何れかに記載のヘッドカート
    リッジ。
  10. 【請求項10】 前記シール部の前記平滑表面の中心線
    平均あらさが10μm以下であることを特徴とする請求
    項6から請求項9の何れかに記載のヘッドカートリッ
    ジ。
  11. 【請求項11】 硬さ(JIS A)が30〜50の範
    囲にある塩素化ブチルゴムにて形成されていることを特
    徴とする請求項6から請求項10の何れかに記載のヘッ
    ドカートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記液体タンク接続部および前記液体
    吐出ヘッドの前記シール部材の前記シール部に当接する
    部分の中心線平均あらさが0.5μm以下であることを
    特徴とする請求項6から請求項11の何れかに記載のヘ
    ッドカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記液体タンク接続部および前記液体
    吐出ヘッドの前記シール部材の前記シール部に当接する
    部分にその表面を平滑化する平滑化層を形成したことを
    特徴とする請求項6から請求項11の何れかに記載のヘ
    ッドカートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記吐出エネルギー発生部は、液体に
    膜沸騰を生じさせて前記吐出口から液体を吐出させるた
    めの熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有すること
    を特徴とする請求項6から請求項13の何れかに記載の
    ヘッドカートリッジ。
  15. 【請求項15】 請求項6から請求項14の何れかに記
    載のヘッドカートリッジの取り付け部と、 この取り付け部と液体吐出ヘッドの吐出口から吐出され
    る液滴によって画像が形成されるプリント媒体とを相対
    移動させる搬送手段とを具えたことを特徴とする画像形
    成装置。
  16. 【請求項16】 前記取り付け部は、プリント媒体の搬
    送方向と交差する方向に走査移動可能なキャリッジを有
    することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 前記ヘッドカートリッジは、着脱手段
    を介して前記キャリッジに対して着脱自在に搭載される
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 液体が、インクおよび/またはプリン
    ト媒体に対するインクのプリント性を調整するための処
    理液であることを特徴とする請求項15から請求項17
    の何れかに記載の画像形成装置。
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JP2014188877A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Brother Ind Ltd 液体供給装置及び液体カートリッジ

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