JP2002079671A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JP2002079671A JP2000270223A JP2000270223A JP2002079671A JP 2002079671 A JP2002079671 A JP 2002079671A JP 2000270223 A JP2000270223 A JP 2000270223A JP 2000270223 A JP2000270223 A JP 2000270223A JP 2002079671 A JP2002079671 A JP 2002079671A
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    • B41J2002/14387Front shooter

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのヒーターボードに複数のヒータ列及び
インク供給口が設けられた構成において、最小限の面積
で効率よくヒーターボードの温度を均一に保つことがで
き、安価で生産性に優れたインクジェット記録ヘッドを
提供する。 【解決手段】 ヒーターボードH1は、1つの基板67
上に複数色用の吐出口に対応する複数列の発熱抵抗素子
65、各列の発熱抵抗素子65を駆動するための駆動回
路63、外部と接続するためのコンタクトパッド69等
を形成したものであり、上述の回路63、素子65、パ
ッド69等を除いた領域に、複数色用のインク供給口と
しての長穴状の貫通口が5つ設けられている。このヒー
ターボードH1上にはサブヒーター101がインク供給
口65の長手方向両側で、かつ、ヒーターボードH1の
対角線上2箇所に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
ヘッドの素子基板(ヒーターボード)の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、数多くの記録装置が使用されるよ
うになり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解
像度、高画像品質、低騒音などが要求されている。この
ような要求に応える記録装置として、インクジェット記
録装置を挙げることができる。
【0003】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、インクが保持さ
れているシートや液路に対応して配置されているヒータ
に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度
上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加すること
によって、発熱抵抗体に熱エネルギーを発生せしめ、記
録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこ
の駆動信号に一対一で対応したインク内の気泡を形成で
きるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出
用開口を介してインクを吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れたインクの吐出が達成できる。
【0004】このインクジェット記録装置では、ノズル
内のインク中に熱エネルギーを印加して発泡を生起し、
該発泡力によって記録ヘッドからインクを吐出させて記
録を行うため、上記要求を満たすのに必要なインクの吐
出の安定化、インク吐出量の安定化は記録ヘッドの温度
管理が非常に重要になっている。
【0005】このため、従来のインクジェット記録装置
にあっては、記録ヘッド部に温度検知手段を設けてヘッ
ドの温度を検出する方式や、ヘッドへの投入エネルギー
からヘッド温度の推移を演算推定する方式によってヘッ
ド温度を検出し、記録ヘッドの検出温度に基づいて記録
ヘッドの温度を所望範囲に制御する方法、あるいは上記
2つを併用する方法が採られていた。
【0006】上記の温度演算方式の手段の概略は、対象
物の温度の挙動(昇温温度)を、単位時間あたりに投入
したエネルギーによって昇温した対象物の温度が単位時
間経過後毎に何度に降温していくかを予め設定してお
き、現在の対象物の温度を過去の各単位時間あたりに昇
温した温度が現時点において何度に降温しているかの総
和を演算することにより推定するものである。
【0007】上記の温度制御用のヒータとしては、記録
ヘッド部に接合した加熱用のヒータ部材や、もしくはイ
ンク吐出用ヒータが用いられる。また、上記の吐出用ヒ
ータを用いる場合には、発泡しない程度に通電する必要
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この熱エネルギーを利
用する記録滴吐出方法においては、実印字駆動時の印字
パターンや環境温度により、発熱抵抗体及び記録ヘッド
配線回路を配置した基板(以下、ヒーターボードとも呼
ぶ)の温度が影響される。このことは駆動信号印加時の
ヒーターボード全体の温度により発泡到達までに要する
時間が異なってくる。
【0009】これはインクジェット記録装置の休止状態
から実印字駆動する際に駆動信号印加時から実際にイン
クが正常に印字される状態の吐出に至るまでに要する時
間、いわゆる「初期吐出性能」に影響する。
【0010】そのためにヒーターボード上に温度を検知
するための抵抗体(ダイオードセンサー)を設け、さら
に温度制御用の発熱抵抗体(サブヒーター)を設ける。
これにより必要に応じてサブヒーターへ電圧を印加する
ことでヒーターボードの温度を制御する効果を期待でき
る。
【0011】「初期吐出性能」が悪いことは実印字上与
える影響は大きく、これを防ぐ手段として、上述したよ
うに、実印字を行う前に所定の駆動信号を印加すること
で、印字前の予備的インク吐出を行う方法も採られてい
る。しかし、これは実印字で必要とする以外のインクを
使用することになる。したがって、「初期吐出性能」を
良くし、インク消費量の増加を招く吐出回復処理の機会
を無くすもしくは減らせる手法として、上述のようにサ
ブヒータを用いてヒーターボード上の温度を均一に制御
する方法が望ましい。
【0012】一方、現在のインクジェット記録ヘッドに
要求される画質は高精細化対応となっている。
【0013】これらの影響は、記録画像の高精細化対応
するために吐出インク滴の小液滴化が進む程さらに大き
くなると考えられる。
【0014】この吐出インク滴の小液滴化を達成するた
めには、インク吐出用発熱抵抗体が形成された基板であ
るヒータボードに対し垂直方向にインク滴を吐出する、
いわゆるサイドシューター型記録ヘッドの構成を採るこ
とが有効である。このサイドシューター型記録ヘッドで
は、ヘッド内へのインクの供給はヒーターボードを貫通
する貫通口を介して、ヒータボードの発熱抵抗体形成面
の裏面から行う構成を採っている。このようにインクを
ヒータボードの裏面から供給する構成とすることによっ
て、ヘッドへのインク供給部材により吐出口と記録媒体
までの距離を広げなくて済むため吐出インク滴の着弾精
度の低下を防止できる。
【0015】また、サイドシューター型記録ヘッドで
は、複数の吐出口を平面的に配置できるため複数色のイ
ンク滴を吐出する構成において有利である。このサイド
シューター型記録ヘッドでは、上記のように複数色用の
吐出口を1つのヒーターボード上に配置する場合、1つ
のヒーターボードに各色の液体を供給する複数のインク
供給口を設ける必要があり、さらに印字の高速化を達成
するために1つのヒーターボード上のヒータの数および
該ヒータ上に配置される吐出口の数を増やすことも要求
される。
【0016】その上、1つのヒーターボードに多数のヒ
ータ及びインク供給口を設ける必要が増すことでヒータ
ーボードサイズが大きくなる傾向にあるが、記録ヘッド
をなるべく安価に製造するためにもそのヒーターボード
サイズはできるだけ小さくする事が要求される結果、ヒ
ーターボードサイズに占めるヒータ以外の面積をなるべ
く少なくする必要がある。
【0017】以上説明したように、いわゆるサイドシュ
ーター型記録ヘッドでは画質の高精細化および印字の高
速化に伴って、吐出口や、一つのヒーターボードに設け
るヒータ及びインク供給口数が増える傾向にあるが、記
録ヘッド自体を軽量、小型化するため、複数色用のヒー
タ列、インク供給口を配置するヒーターボードをできる
限り小さくする必要がある。しかも、「初期吐出性能」
を良くするためには、温度検出手段の温度特性により効
率良くヒーターボードの温度を測定する手段を有し、そ
の測定情報により効率良くヒーターボードの温度を制御
する手段を有することにより、ヒーターボード全体の温
度をなるべく均一に保たせることが必要となる。
【0018】そこで本発明の目的は、1つのヒーターボ
ードに複数色用のヒータ列、インク供給口が設けられた
いわゆるサイドシューター型記録ヘッドの構成におい
て、最小限の面積で効率よくヒーターボードの温度を均
一に保つことができ、安価で生産性及び印字品位に優れ
たインクジェット記録ヘッド、該ヘッドを備えた記録装
置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、少なくともインク吐出用の発熱抵抗体、基
板温度検出手段、および基板加熱手段を有する基板上に
前記インク吐出用発熱抵抗体に対応する流路および該流
路に連通するインク吐出口が設けられたインクジェット
記録ヘッドにおいて、前記基板に少なくとも1つの長穴
状のインク供給口を有し、前記基板加熱手段が前記基板
の前記インク供給口長手方向における端部に配置されて
いることを特徴とする。
【0020】このインクジェット記録ヘッドにおいて、
前記基板加熱手段が複数配置されていることが考えられ
る。
【0021】この場合、前記基板加熱手段が前記基板の
前記インク供給口長手方向の両側端部に対称に配置され
ていることが好ましい。望ましくは、前記基板加熱手段
が前記基板の対角線上に配置されていることである。あ
るいは、前記インク供給口が複数並列に設けられている
場合は、当該複数のインク供給口のうちの中心に位置す
るインク供給口の長手方向に前記基板加熱手段が対称配
置されていることが望ましい。一方、前記基板温度検出
手段は前記基板の前記インク供給口長手方向の片側端部
に配置されていることが好ましい。
【0022】また、前記インク供給口が複数並列に設け
られており、当該複数のインク供給口のうちの中心に位
置するインク供給口の長手方向の片側1箇所に前記基板
加熱手段が配置されているものであってもよい。この場
合、前記基板温度検出手段は、前記基板の前記インク供
給口長手方向の片側端部に位置する前記基板加熱手段と
は反対側端部に設けられていることが好ましい。
【0023】また、上記のようなインクジェット記録ヘ
ッドとしては、1つの基板上に複数色用の吐出口に対応
する複数列のインク吐出用発熱抵抗体、各列のインク吐
出用発熱抵抗体を駆動するための駆動回路、外部と接続
するための電極部が少なくとも形成されるとともに、前
記インク吐出用発熱抵抗体、駆動回路、電極部の領域を
少なくとも除いて、各色用のインク供給口としての長穴
状の貫通口が複数設けられているものが好適である。
【0024】さらに、上記のようなインクジェット記録
ヘッドとしては、前記インク吐出用発熱抵抗体から発生
するエネルギーを用いてインクに膜沸騰を生起させるこ
とによりインク滴を吐出するものが好適である。
【0025】(作用)上記の様に構成されたサイドシュ
ータ型記録ヘッドでは、画質の高精細化および印字の高
速化を両立するために、一つのヒーターボードに複数の
インク供給口を設ける場合が考えられる。例えば、ヘッ
ドの走査方向に対し同一色のインク供給口を複数配置す
ることで色ムラのない双方向印字を実現することも可能
となる。
【0026】このような複数の長穴状のインク供給口を
有する構成において、基板加熱手段を前記基板のインク
供給口長手方向における端部に配置することにより、複
数のインク供給口や多数のインク吐出用発熱抵抗体によ
って熱伝達が妨げられず、最小限のサブヒータ数にて、
基板の温度をできる限り均一に保つ事が可能となる。
【0027】また、このように基板温度を均一に保てる
サブヒータレイアウトは基板温度を制御するために基板
に設けられる基板温度検出手段の配置個数についても減
らすことを可能とし、さらに配置場所の自由度を広げる
ことが可能である。
【0028】以上により、ヒーターボード設計において
より効率的な素子配置を可能とし、安価で生産性に優
れ、より省電力対応のインクジェット記録ヘッドを提供
することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施形態を詳細に説明する。
【0030】図1〜図6は、本発明が実施もしくは適用
される好適なヘッドカートリッジ、記録ヘッド、インク
タンクのそれぞれの構成およびそれぞれの関係を説明す
る図である。以下、これらの図面を参照して各構成要素
の説明を行う。
【0031】本実施形態の記録ヘッド(インクジェット
記録ヘッド)H1001は、図1(a)および図1
(b)の斜視図でわかるように、記録ヘッドカートリッ
ジH1000を構成する一構成要素であり、記録ヘッド
カートリッジH1000は、記録ヘッドH1001と、
記録ヘッドH1001に着脱自在に設けられたインクタ
ンクH1900(H1901,H1902,H190
3,H1904)とから構成されている。記録ヘッドH
1001は、インクタンクH1900から供給されるイ
ンク(記録液)を、記録情報に応じて吐出口から吐出す
る。
【0032】この記録ヘッドカートリッジH1000
は、インクジェット記録装置本体に載置されているキャ
リッジ(不図示)の位置決め手段および電気的接点によ
って固定支持されるとともに、キャリッジに対して着脱
可能となっている。インクタンクH1901はブラック
のインク用、インクタンクH1902はシアンのインク
用、インクタンクH1903はマゼンタのインク用、イ
ンクタンクH1904はイエローのインク用である。こ
のようにインクタンクH1901,H1902,H19
03,H1904のそれぞれが記録ヘッドH1001に
対してシールゴムH1800側に着脱自在であり、それ
ぞれのインクタンクが交換可能となっていることによ
り、インクジェット記録装置における印刷のランニング
コストが低減される。
【0033】次に、記録ヘッドH1001を構成してい
るそれぞれの構成要素毎に順を追ってさらに詳しく説明
する。
【0034】「1.記録ヘッド」記録ヘッドH1001
は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じさせ
るための熱エネルギーを生成する電気熱変換体(記録素
子)を用いて記録を行うバブルジェット(登録商標)方
式のサイドシュータ型の記録ヘッドである。
【0035】記録ヘッドH1001は、図2の分解斜視
図に示すように、記録素子ユニットH1002とインク
供給ユニットH1003とタンクホルダーH2000か
ら構成されている。
【0036】さらに、図3の分解斜視図に示すように、
記録素子ユニットH1002は、第1の記録素子基板H
1100、第2の記録素子基板H1101、第1のプレ
ート(第1の支持部材)H1200、電気配線テープ
(可撓性の配線基板)H1300、電気コンタクト基板
H2200、第2のプレート(第2の支持部材)H14
00で構成されており、また、インク供給ユニットH1
003は、インク供給部材H1500、流路形成部材H
1600、ジョイントシール部材H2300、フィルタ
ーH1700、シールゴムH1800から構成されてい
る。
【0037】「1-a.記録素子ユニット」図4は、第
1の記録素子基板H1100の構成を説明するために一
部分解した斜視図である。第1の記録素子基板H110
0は、厚さ0.5〜1mmのSi基板H1110の片面
に、インクを吐出するための複数の記録素子(電気熱変
換素子)H1103と、各電気熱変換素子H1103に
電力を供給するAl等の電気配線が、成膜技術により形
成されている。そして、この電気熱変換素子H1103
に対応する複数のインク流路と複数の吐出口H1107
とがフォトリソグラフィ技術により形成されるととも
に、複数のインク流路にインクを供給するためのインク
供給口H1102が反対側の面(裏面)に開口するよう
に形成されている。また、記録素子基板H1100は第
1のプレートH1200に接着され固定されており、こ
こにインク供給口H1102が形成されている。さら
に、第1のプレートH1200には、開口部を有する第
2のプレートH1400が接着され固定されており、こ
の第2のプレートH1400を介して、電気配線テープ
H1300が記録素子基板H1100に対して電気的に
接続されるように保持されている。この電気配線テープ
H1300は、記録素子基板H1100にインクを吐出
するための電気信号を印加するものであり、記録素子基
板H1100に対応する電気配線と、この電気配線部に
位置しプリンタ本体からの電気信号を受け取る外部信号
入力端子H1301とを有し、この外部信号入力端子H
1301は、インク供給部材H1500の背面側に位置
決めされ固定されている。
【0038】インク供給口H1102は、Siの結晶方
位を利用した異方性エッチングやサンドブラストなどの
方法で形成されている。すなわち、Si基板H1110
が、ウエハー面方向に<100>、厚さ方向に<111
>の結晶方位を持つ場合、アルカリ系(KOH,TMA
H,ヒドラジン等)による異方性エッチングで、約5
4.7度の角度でエッチングを進行させ得る。これによ
り所望の深さにエッチングを行い、長溝状の貫通口から
なるインク供給口H1102を形成する。インク供給口
H1102を挟んで両側に電気熱変換素子H1103が
それぞれ1列ずつ千鳥状に配列されている。電気熱変換
素子H1103と、電気熱変換素子H1103に電力を
供給するAl等の電気配線は、成膜技術により形成され
ている。さらに、前記電気配線に電力を供給するための
電極H1104が電気熱変換素子H1103の両外側に
配列されており、電極H1104にはAu等のバンプH
1105が熱超音波圧着法で形成されている。そして、
Si基板H1110上には、電気熱変換素子H1103
に対応したインク流路を形成するためのインク流路壁H
1106と吐出口H1107が樹脂材料でフォトリソグ
ラフィ技術によりに形成され、吐出口群H1108が形
成されている。電気熱変換素子H1103に対向して吐
出口H1107が設けられているため、インク供給口H
1102から供給されたインクは電気熱変換素子H11
03の発熱作用により発生した気泡により吐出口H11
07から吐出される。
【0039】また図5は第2の記録素子基板H1101
の構成を説明するために一部分解した斜視図である。第
2の記録素子基板H1101は3色のインクを吐出させ
るための記録素子基板であり、3個のインク供給口H1
102が並列して形成されており、それぞれのインク供
給口H1102を挟んだ両側に電気熱変換素子H110
3とインク吐出口H1107が形成されている。第1の
記録素子基板H1100と同じようにSi基板H111
0にインク供給口H1102や電気熱変換素子H110
3、電気配線、電極H1104などが形成されておりそ
の上に樹脂材料でフォトリソグラフィ技術によりインク
流路やインク吐出口H1107が形成されている。そし
て、第1の記録素子基板H1100と同様に電気配線に
電力を供給するための電極H1104にはAu等のバン
プH1105が形成されている次に第1のプレートH1
200は、例えば、厚さ0.5〜10mmのアルミナ
(Al23)材料で形成されている。なお、第1のプレ
ートH1200の材料は、アルミナに限られることな
く、記録素子基板H1100の材料の線膨張率と同等の
線膨張率を有し、かつ、記録素子基板H1100材料の
熱伝導率と同等もしくは同等以上の熱伝導率を有する材
料で作られてもよい。第1のプレートH1200の材料
は、例えば、シリコン(Si)、窒化アルミニウム(A
lN)、ジルコニア、窒化珪素(Si34)、炭化珪素
(SiC)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)
のうちいずれであってもよい。第1のプレートH120
0には、第1の記録素子基板H1100にブラックのイ
ンクを供給するためのインク連通口H1201と、第2
の記録素子基板H1101にシアン、マゼンタ、イエロ
ーのインクを供給するためのインク連通口H1201が
形成されており、記録素子基板のインク供給口H110
2が第1のプレートH1200のインク連通口H120
1にそれぞれ対応し、かつ、第1の記録素子基板H11
00と第2の記録素子基板H1101はそれぞれ第1の
プレートH1200に対して位置精度良く接着固定され
ている。接着に用いられる第1の接着剤は、低粘度で硬
化温度が低く、短時間で硬化し、硬化後比較的高い硬度
を有し、かつ、耐インク性のあるものが望ましい。その
第1の接着剤は、例えば、エポキシ樹脂を主成分とした
熱硬化接着剤であり、図10に示す第1の接着層H12
02の厚みは50μm以下が望ましい。
【0040】電気配線テープH1300は、第1の記録
素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101に
対してインクを吐出するための電気信号を印加するもの
である。この電気配線テープH1300は、それぞれの
記録素子基板H1100,H1101を組み込むための
複数のデバイスホール(開口部)H1,H2と、それぞ
れの記録素子基板H1100,H1101の電極H11
04に対応する電極端子H1302と、この電気配線テ
ープH1300の端部に位置しプリンタ本体装置からの
電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301
を有する電気コンタクト基板H2200と電気的接続を
おこなうための電極端子部を有しており、この電極端子
部と電極リードH1302とは連続した銅箔の配線パタ
ーンでつながっている。この電気配線テープH1300
は、例えば、配線が2層構造をなし表層がレジストフィ
ルムによって覆われているフレキシブル配線基板からな
る。この場合、外部信号入力端子H1301の裏面側
(外面側)には、補強板が接着され、平面性向上が図ら
れている。補強板としては、例えば0.5〜2mmのガ
ラスエポキシ、アルミニウム等の耐熱性を有する材料が
使用される。
【0041】電気配線テープH1300と第1の記録素
子基板H1100と第2の記録素子基板H1101は、
それぞれ電気的に接続されており、接続方法は、例え
ば、記録素子基板の電極H1104上のバンプH110
5と、電気配線テープH1300の電極リードH130
2とが、熱超音波圧着法により電気接合される。
【0042】第2のプレートH1400は、例えば、厚
さ0.5〜1mmの一枚の板状部材であり、例えばアル
ミナ(Al23)等のセラミックや、Al、SUSなど
の金属材料で形成されている。ただし、第2のプレート
H1400の材料は、これらに限定されるものではな
く、記録素子基板H1100,H1101および第1の
プレートH1200と同等の線膨張率を有し、かつ、そ
れらの熱伝導率と同等以上の熱伝導率を有する材料であ
ってもよい。
【0043】そして、第2のプレートH1400は、第
1のプレートH1200に接着固定された第1の記録素
子基板H1100と第2の記録素子基板H1101の外
形寸法よりも大きな開口部をそれぞれ有する形状であ
る。また、第1の記録素子基板H1100および第2の
記録素子基板H1101と電気配線テープH1300を
平面的に電気接続できるように、第1のプレートH12
00に第2の接着層H1203により接着されており、
電気配線テープH1300の裏面が第3の接着層H13
06により接着固定される。
【0044】第1の記録素子基板H1100および第2
の記録素子基板H1101と電気配線テープH1300
の電気接続部分は、第1の封止剤(不図示)および第2
の封止剤により封止され、電気接続部分をインクによる
腐食や外的衝撃から保護している。第1の封止剤は、主
に電気配線テープの電極端子H1302と記録素子基板
のバンプH1105との接続部の裏面側と記録素子基板
の外周部分を封止し、第2の封止剤は、前記接続部の表
側を封止している。
【0045】さらに電気配線テープH1300の端部に
プリンタ本体装置からの電気信号を受け取るための外部
信号入力端子H1301を有する電気コンタクト基板H
2200が、異方性導電フィルム等を用いて熱圧着され
電気的に接続されている。
【0046】そして電気配線テープH1300は、第2
のプレートH1400に接着されると同時に、第1のプ
レートH1200および第2のプレートH1400の一
側面に沿って折り曲げられ、第1のプレートH1200
の側面に第3の接着層H1306により接着される。第
2の接着剤は、粘度が低く、接触面に薄い第2の接着層
H1203を形成し得るとともに、耐インク性を有する
ものが好ましい。また、第3の接着層H1306は、例
えば、エポキシ樹脂を主成分とした厚さ10〜100μ
m以下の熱硬化接着剤層である。
【0047】「1-b.インク供給ユニット」インク供
給部材H1500は、例えば、樹脂成形により形成され
ている。該樹脂材料には、形状的剛性を向上させるため
にガラスフィラーを5〜40%混入した樹脂材料を使用
することが望ましい。
【0048】図3、図6に示すように、インクタンクH
1900を着脱自在に保持するインク供給部材H150
0は、インクタンクH1900から記録素子ユニットH
1002にインクを導くためのインク供給ユニットH1
003の一構成部品であり、流路形成部材H1600が
超音波溶着されて、インクタンクH1900から第1の
プレートH1200に至るインク流路H1501が形成
されている。また、インクタンクH1900と係合する
ジョイント部H1520には、外部からのゴミの進入を
防ぐためのフィルターH1700が溶着により接合され
ており、さらに、ジョイント部H1520からのインク
の蒸発を防止するために、シールゴムH1800が装着
されている。
【0049】またインク供給部材H1500は、着脱自
在のインクタンクH1900を保持する機能も有してお
り、インクタンクH1900の第2の爪H1910を係
合する第1の穴H1503を有している。
【0050】また、記録ヘッドカートリッジH1000
をインクジェット記録装置本体のキャリッジに装着位置
に案内するための装着ガイドH1601、記録ヘッドカ
ートリッジをヘッドセットレバーによりキャリッジに装
着固定するための係合部、キャリッジの所定の装着位置
に位置決めするためのX方向(キャリッジスキャン方
向)の突き当て部H1509、Y方向(記録メディア搬
送方向)の突き当て部H1510、Z方向(インク吐出
方向)の突き当て部H1511を備えている。また、記
録素子ユニットH1002の電気コンタクト基板H22
00を位置決め固定する端子固定部H1512を有し、
端子固定部H1512およびその周囲には複数のリブが
設けられ、端子固定部H1512を有する面の剛性を高
めている。
【0051】「1-c.記録ヘッドユニットとインク供
給ユニットの結合」先述の図2に示した通り、記録ヘッ
ドH1001は、記録素子ユニットH1002をインク
供給ユニットH1003に結合しさらにタンクホルダー
H2000と結合することにより完成する。結合は以下
のように行われる。
【0052】記録素子ユニットH1002のインク連通
口(第1のプレートH1200のインク連通口H120
1)とインク供給ユニットH1003のインク連通口
(流路形成部材H1600のインク連通口H1602)
とを、インクがリークしないように連通させるため、ジ
ョイントシール部材H2300を介してそれぞれの部材
を圧着するようビスH2400で固定する。この際同時
に、記録素子ユニットH1002はインク供給ユニット
のX方向、Y方向、Z方向の基準位置に対して正確に位
置決めされ固定される。
【0053】そして記録素子ユニットH1002の電気
コンタクト基板H2200はインク供給部材H1500
の一側面に、端子位置決めピンH1515(2ヶ所)と
端子位置決め穴H1309(2ヶ所)により位置決めさ
れ、固定される。固定方法としては、例えば、インク供
給部材H1500に設けられた端子位置決めピンH15
15をかしめることにより固定されるが、その他の固定
手段を用いて固定しても良い。その完成図を図7に示し
ている。
【0054】さらにインク供給部材H1500のタンク
ホルダーとの結合穴および結合部をタンクホルダーH2
000に嵌合させ結合することにより、記録ヘッドH1
001が完成する。すなわち、インク供給部材H150
0、流路形成部材H1600、フィルターH1700、
シールゴムH1800から構成されるタンクホルダー部
と、記録素子基板H1100,H1101、第1のプレ
ートH1200、配線基板H1300、第2のプレート
H1400から構成される記録素子部とを接着等で結合
することにより、記録ヘッドが構成されている。その完
成図を図8に示している。
【0055】「2.記録ヘッドカートリッジの説明」先
述の図1(a),(b)は、記録ヘッドカートリッジH
1000を構成する記録ヘッドH1001とインクタン
クH1901、H1902、H1903、H1904の
装着を説明する図であり、インクタンクH1901、H
1902、H1903、H1904の内部には、対応す
る色のインクが収納されている。また、図6に示すよう
にそれぞれのインクタンクには、インクタンク内のイン
クを記録ヘッドH1001に供給するためのインク連通
口H1907が形成されている。例えばインクタンク1
901Hが記録ヘッドH1001に装着されると、イン
クタンクH1901のインク連通口H1907が記録ヘ
ッドH1001のジョイント部H1520に設けられた
フィルターH1700と圧接され、インクタンクH19
01内のブラックインクがインク連通口H1907から
記録ヘッドH1001のインク流路H1501を介して
第1のプレートH1200を通り第1の記録素子基板H
1100に供給される。
【0056】そして、電気熱変換素子H1103と吐出
口H1107のある発泡室にインクが供給され、電気熱
変換素子H1103に与えられる熱エネルギーによって
被記録媒体である記録用紙に向けて吐出される。
【0057】「3.第2の記録素子基板の変形例」図9
は第2の記録素子基板H1101の変形例を示すもので
図9(a)は正面図、図9(b)は断面図である。また
図10、図11はこの基板を記録ヘッドに組み込んだ図
であり、それぞれ図7、図8に対応するものである。
【0058】カラー印字に使用する第2の記録素子基板
H1101は図10(c)に代表して示すように、エネ
ルギー変換素子としての発熱抵抗素子65を含む基板6
7と、吐出口61を形成するオリフィスプレート66と
を備えている。基板67は、面方位<100>のシリコ
ン単結晶で形成され、基板67上には、複数の発熱抵抗
素子65の列、各列の発熱抵抗素子65を駆動するため
の駆動回路63、外部と接続するためのコンタクトパッ
ド69、駆動回路63およびコンタクトパッド69を接
続する配線68等が半導体プロセスを用いて形成されて
いる。また、基板67には上述の回路63、素子65、
配線68等を除いた領域に、異方性エッチングにより形
成された貫通口が5つ設けられ、それぞれ後述する吐出
口列71〜73,81〜83に液体を提供するためのイ
ンク供給口62,62aを形成している。なお、図10
(a)は基板67に対して略透明なオリフィスプレート
66を形成した状態を模式的に表しており、上述の発熱
抵抗素子やインク供給口は省略して描かれている。
【0059】基板67上に設けられるオリフィスプレー
ト66は感光性エポキシ樹脂で形成され、フォトリソグ
ラフィ技術を用いて前述の発熱抵抗素子65に対応し
て、吐出口61及び液流路60が形成されている。
【0060】また記録素子基板H1101は、コンタク
トパッド69を電気配線テープ(図3中符号H1300
参照)の電極端子と接続することで、この配線板に繋が
った外部信号入力端子が記録装置の電気接続部と接続し
た際に、駆動信号などを記録装置から受け取ることがで
きる。さらに、インク供給口12,12a等はインク供
給ユニットの流路形成部材(図3中符号H1600参
照)のインク流路を介して各色のインクタンクと連通さ
れる。
【0061】また、吐出口61は複数設けられ、それら
が所定のピッチで配設されることで、互いに略平行な吐
出口列(吐出部)71〜73,81〜83を形成してい
る。ここで、図9(a)において、吐出口列71〜73
のそれぞれ図面上からi番目の吐出口は、図9(a)に
示す矢印方向に対して一致している。このように、記録
ヘッドカートリッジ1が記録装置等に搭載されて走査さ
れるときの走査方向に関して、吐出口列71〜73は、
それぞれ対応する吐出口が一致するように配列されてお
り、第1の吐出口列群70が形成されている。吐出口列
81〜83についても吐出口列71〜73と同様に配列
されており、吐出口列81〜83によって第1の吐出口
列群70に隣接するように第2の吐出口列群80が形成
されている。
【0062】これら2つの吐出口列群による6つの吐出
口列について、最も外側の吐出口列73,83ではシア
ン(C)を、吐出口列72,82ではマゼンタ(M)
が、最も内側の互いに隣接する吐出口列71,81では
イエロー(Y)を吐出するものとする。そのため、イン
ク供給口62a(中央部に設けられたインク供給口)に
はイエローインクが、インク供給口62aに隣接する2
つのインク供給口62にはマゼンタインクが、最も外側
の2つのインク供給口62にはシアンインクが、それぞ
れY,M,C各色独立のインクタンクから供給されてい
る。このように、中央のインク供給口62aは2つの吐
出口列71,81に対して液体を供給するものであり、
インク供給口62a及び液流路60aはこれら2つの吐
出口列71,81の共通の液室部として機能する。
【0063】このように、2つの吐出口列群が隣接する
部分に、それぞれ同じ種類の液体を吐出する吐出口列を
並べ、この部分を中央にして他の同種の吐出口列及びそ
れらの駆動回路を略対称に配置することで、インク供給
口62,62aとしての貫通口、及び駆動回路や発熱抵
抗素子などを基板に対して等間隔に無駄無く配置し、基
板サイズを小さくすることができる。しかも、このよう
に同種の液体を吐出する吐出口列を線対称に配置したこ
とで、往復記録(双方向プリント)の際、記録媒体上に
所望の色を形成するための1画素に対するインク打ち込
み(吐出)順が往路走査と復路走査で同じになるので、
走査方向に関わらず発色が均一になり往復印字による色
むらの発生を防止することができる。
【0064】さらに、図9(a)及び図9(b)より明
らかなように、第1の吐出口列群70と、第2の吐出口
列群80とは、それぞれの吐出口群を形成する吐出口列
71〜73,81〜83の各吐出口が前述した走査方向
に対して互いに補完し合うように、記録ヘッドの副走査
方向(本例の場合、吐出口列の配列方向に一致する)に
対して、ちょうど吐出口配列のピッチの1/2だけずれ
て配設されている。これにより、吐出口配列ピッチに対
して実質2倍の高精細印字が可能となる。
【0065】さらに、第2の記録素子基板H1101で
は電気熱変換体65の配列密度を1200dpiにし、
カラーの液滴量を4〜8pl(ピコリットル、10-12
リットル)に設定している。一方、図4に示した第1の
記録素子基板H1100では電気熱変換体の配列密度を
600dpiにし、ブラックの液滴量を20〜40pl
(ピコリットル、10-12リットル)に設定している。
【0066】そのため、第2の記録素子基板H1101
の各電気熱変換体65の大きさはブラック用の第1の記
録素子基板H1100の電気熱変換体よりも小さく、ま
た各吐出口61の大きさも第1の記録素子基板H110
0の吐出口よりも小さい。例えば、黒文字の30plを
得るためには第1の記録素子基板H1100では吐出口
〜電気熱変換体間距離OHは60〜80μm、吐出口面
積SOは150〜400μm2、電気熱変換体面積はSH
1200〜1600μm2であり、カラーの5plを得
るために第2の記録素子基板H1101ではOHは20
〜40μm、S Oは500〜750μm2、SHは400
〜700μm2となる。この条件は図4および図5に示
した記録素子基板でも同じである。
【0067】図9に示した構成の第2の記録素子基板H
1101と、図1〜図6を参照して説明した第1のプレ
ートH1200及び第1の記録素子基板H1100とを
用い、これら記録素子基板H1100,H1101を第
1のプレートH1200上に接着固定して、図10及び
図11に示す記録ヘッドカートリッジを組み立てた。
【0068】以上のように図1〜図11を参照して説明
したインクジェット記録ヘッドの、発熱抵抗体および配
線回路を設けた基板(ヒーターボード)には、ヒーター
ボードの温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手
段の検出結果に基づいてヒーターボードの温度分布が均
一になるよう温度制御を行うための基板加熱手段として
の発熱抵抗体(サブヒーター)とが備えられている。こ
のようなサブヒータ構成を採用すると、既に説明したよ
うに「初期吐出性能」が良くなり、その結果、インク消
費量の増加を招く吐出回復処理の機会をも減らすことが
できる。しかし、前述したようなヒーターボードには多
数のヒータ、複数のインク供給口および配線回路が設け
られているため、基板温度を均一にするためのサブヒー
ターおよび温度検出手段の効率的な配置を見い出さねば
ならないと同時に、温度検出手段およびサブヒータの数
やヒーターボード面積の増加はヘッドのコスト増を招く
ため、ヒーターボード面積増が最小限で済む、温度検出
手段およびサブヒーターのレイアウトを見い出さねばな
らない。
【0069】そこで、以下に、基板温度を均一にするた
めのサブヒーターおよび温度検出手段のレイアウトの例
を種々挙げて説明する。また、説明にあたって、前述し
た部品と同一の部品には同一符号を用いる。
【0070】(第1の実施の形態)図12は本発明のイ
ンクジェット記録ヘッドの第1の実施の形態によるヒー
ターボード内のレイアウトを示す図である。
【0071】図12に示すヒーターボードH1は、図9
に示した記録素子基板H1101の発熱抵抗素子(ヒー
タ)65が形成された基板67に対応している。このヒ
ーターボードH1の特徴としては、複数色印字の高速化
のために双方向印字を実施するため、1つの基板67上
に複数色用の吐出口に対応する複数列(本例では6列)
の発熱抵抗素子65、各列の発熱抵抗素子65を駆動す
るための駆動回路63、外部と接続するためのコンタク
トパッド69等が形成されている。さらに、ヒーターボ
ードH1には上述の回路63、素子65、パッド69等
を除いた領域に、複数色用のインク供給口としての長穴
状の貫通口が5つ設けられている。
【0072】記録ヘッドをなるべく安価に製造するため
にも、上記構成のヒーターボードの面積自体はできるだ
け小さくする事が要求される。このことは当然、ヒータ
ーボードに占めるヒータ65以外の面積をなるべく少な
くすることが求められる。ヒーターボード面積を小さく
する事自体はサブヒータ制御による温度均一性を高める
上ではより効果的である。
【0073】しかし、ヒーターボードH1には複数色に
対応した長穴状のインク供給口が設けてあり、このイン
ク供給部分は、ヒーターボード材に対して断熱的性質を
示すことになる。そして、これによる放熱作用や熱伝導
性の悪化が懸念されるため、サブヒータのレイアウトに
よっては所望の効果が満たされない可能性がある。
【0074】例えば図12のような構成において、仮に
ヒータボードH1の片端にのみサブヒーター101を1
つ設ける場合、放熱によりヒーターボードの温度均一性
が保ち難く、サブヒーター101の所望の効果が満たさ
れない可能性がある。
【0075】これに対して本実施形態においては基板中
の温度を均一に保てるように、サブヒーター101をイ
ンク供給口65の長手方向両側で、かつ、ヒーターボー
ドH1の対角線上2箇所に配置することにより、複数の
インク供給口65や多数のヒータ65に影響されずにヒ
ーターボードH1中の温度分布をできるだけ均一に保た
せることが可能となった。
【0076】また、このことは温度制御を行うために基
板上に設けられる温度検出(温度計測)手段の配置個数
についても減らすことを可能とし、さらに配置場所の自
由度を広げることが可能とする。
【0077】図12において温度検出手段102は各イ
ンク供給口105長手方向の端の各列片側にのみ配置さ
れている。これは前述した通りのサブヒータ101の配
置によってヒーターボードH1の温度均一性を保つ効果
があることにより、温度検出手段の配置の自由度が増す
ために各インク供給口105長手方向の両端及び中心付
近に温度検出手段102を配置しなくても良く、最小限
の温度検出手段の設置によりヒーターボードH1の温度
検出を可能とする。また、温度検出手段102を各イン
ク供給口105長手方向の端に配置したことで、各イン
ク供給口周辺の発熱抵抗素子が設けられる部分近傍の温
度をできる限り正確に測定することが可能である。
【0078】なお、温度検出手段102としては図13
(a)に示すような、温度特性の変化する(即ち、温度
によって抵抗値が変化する)ダイオードセンサーを用い
ており、複数の温度検出手段を配置する場合、各ダイオ
ードセンサーの一端同士を共通にしてカソード端子10
7に接続し、各ダイオードセンサーの他端は別々にアノ
ード端子106に接続した。また、サブヒータ101と
しては図13(b)に示すような発熱抵抗体を用いてお
り、複数のサブヒータを配置する場合、各サブヒータの
一端同士を共通にしてヒータ電源109に接続し、各サ
ブヒータの他端は別々のサブヒータ端子108に接続し
た。
【0079】以上のように、図12のヒーターボード構
成において上記のレイアウトで温度検出手段およびサブ
ヒータを配置したことにより、基板温度測定とこれに基
づく基板温度制御を効率良く行える記録ヘッドをできる
だけ安価に製造することが可能となる。
【0080】(第2の実施の形態)図14は本発明のイ
ンクジェット記録ヘッドの第2の実施の形態によるヒー
ターボード内のレイアウトを示す図である。
【0081】図14に示すヒーターボードH2は、図5
に示した記録素子基板H1101の電気熱変換素子(ヒ
ータ)H1103が形成されたSi基板H1110に対
応している。
【0082】本実施形態においても第1の実施の形態と
同様、基板中の温度を均一に保てるように、サブヒータ
101をインク供給口H1102の長手方向両側で、か
つ、ヒーターボードH2の対角線上2箇所に対称配置す
ることにより、複数のインク供給口H1102や多数の
ヒータH1103に影響されずにヒーターボードH2中
の温度分布をできるだけ均一に保たせることが可能とな
った。
【0083】また図14において温度検出手段102は
中央のインク供給口105長手方向の端の片側に1個の
み配置されている。これは、基板サイズが第1の実施の
形態に比べて小さく、そのうえ、前述した通りのサブヒ
ータ101の配置によってヒーターボードH2の温度均
一性を保つ効果があることにより温度検出手段の配置の
自由度が増すために、各インク供給口105長手方向の
端及び中心付近に温度検出手段102を配置しなくても
良く、最小限の温度検出手段の設置によりヒーターボー
ドH1の温度検出を可能とする。
【0084】以上のように、図14のヒーターボード構
成においても上記のレイアウトで温度検出手段およびサ
ブヒータを配置したことにより、基板温度測定とこれに
基づく基板温度制御を効率良く行える記録ヘッドをでき
るだけ安価に製造することが可能となる。
【0085】(第3の実施の形態)図15は本発明のイ
ンクジェット記録ヘッドの第3の実施の形態によるヒー
ターボード内のレイアウトを示す図である。
【0086】図15に示すヒーターボードH3は、図5
に示した記録素子基板H1101の電気熱変換素子(ヒ
ータ)H1103が形成されたSi基板H1110に対
応している。
【0087】本実施形態のように基板サイズが第1の実
施の形態に比べてさらに小さい場合には、必ずしもサブ
ヒータを複数配置せずにヒーターボードH3の温度均一
性を保つ構成であってもよい。記録ヘッドをなるべく安
価に製造するためにもヒーターボードに占めるヒータH
1103以外の面積をなるべく小さくすることは有効で
あるので、この場合サブヒータ101を、ヒーターボー
ドH3の中心に位置するインク供給口H1102長手方
向の端のうち片側にのみ配置した。
【0088】本実施形態においては基板中の温度を均一
に保てるように、サブヒーター101を、ヒーターボー
ドH3の中央のインク供給口H1102の長手方向の片
側の端の1箇所に設けることにより、複数のインク供給
口H1102や多数のヒータH1103に影響されずに
ヒーターボードH3中の温度分布をできるだけ均一に保
たせることが可能となった。
【0089】また、このことは温度制御を行うために基
板上に設けられる温度検出(温度計測)手段の配置個数
についても減らすことを可能とし、さらに配置場所の自
由度を広げることが可能とする。
【0090】図15において温度検出手段102は、ヒ
ーターボードH3の中心に位置するインク供給口H11
02長手方向の端のうち片側にのみ配置されている。こ
れは前述した通りサブヒータ101によるヒーターボー
ドH3の温度均一性を保つ効果が高いことにより、温度
検出手段の配置の自由度が増すために各インク供給口1
05長手方向の両端及びヒーターボード100の中心付
近にダイオードセンサー102を配置しなくても良く、
温度検出手段の配置位置についてもインク供給口H11
02長手方向の片側端のサブヒータ101とは反対側の
端1箇所に温度検出手段102を配置する事によりヒー
ターボードH3の温度検出を可能とする。これはヒータ
ーボード面積をなるべく小さくする為にもさらに有効で
ある。
【0091】なお、温度検出手段102としては図13
(a)に示したような構成の、温度特性の変化するダイ
オードセンサーを用い、また、サブヒータ101として
は図13(b)に示すような構成による発熱抵抗体を用
いることができる。
【0092】以上のように、基板サイズが第1の実施の
形態に比べてさらに小さい図14のヒーターボード構成
において上記のレイアウトで温度検出手段およびサブヒ
ータを配置したことにより、基板温度測定とこれに基づ
く基板温度制御を効率良く行える記録ヘッドをできるだ
け安価に製造することが可能となる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンク吐出用発熱抵抗体が設けられた基板に少なくとも1
つの長穴状のインク供給口を有する構成において、基板
加熱手段を前記基板の前記インク供給口長手方向におけ
る端部に配置することにより、複数のインク供給口や多
数のインク吐出用発熱抵抗体によって熱伝達が妨げられ
ず、最小限のサブヒータ数にて、基板の温度をできる限
り均一に保つ事が可能となる。
【0094】また、このように基板温度を均一に保てる
サブヒータレイアウトは基板温度を制御するために基板
に設けられる基板温度検出手段の配置個数についても減
らすことを可能とし、さらに配置場所の自由度を広げる
ことが可能である。これは、インクジェットヘッド用基
板が1つ以上の長穴状のインク供給口を有する構成にお
いて、構成画質の高精細化に伴って基板上の素子及び配
線回路が増大しても、基板サイズをできるだけ小さくす
ることができる。
【0095】以上により、ヒーターボード設計において
より効率的な素子配置を可能とし、安価で生産性に優
れ、より省電力対応のインクジェット記録ヘッドを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のインクジェット記録ヘッドの
一つの実施の形態である記録ヘッドカートリッジの斜視
図、(b)はその分解斜視図である。
【図2】図1に示す記録ヘッドの構成を示す分解斜視図
である。
【図3】図2に示す記録ヘッドをさらに細かく分解した
分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の記録ヘッドカートリッジ
を構成する第1の記録素子基板を一部切り欠いて示す概
略斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態の記録ヘッドカートリッジ
を構成する第2の記録素子基板を一部切り欠いて示す概
略斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態の記録ヘッドカートリッジ
の要部断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の記録ヘッドカートリッジ
を構成する記録素子ユニットとインク供給ユニットを組
み立てたものを示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態の記録ヘッドカートリッジ
の底面側を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態の記録ヘッドカートリッジ
を構成する第2の記録素子基板の変形例を説明する図で
ある。
【図10】図9に示す第2の記録素子基板を有する記録
素子ユニットとインク供給ユニットを組み立てたものを
示す斜視図である。
【図11】図9に示す第2の記録素子基板を用いて構成
された記録ヘッドカートリッジの底面側を示す斜視図で
ある。
【図12】本発明のインクジェット記録ヘッドの第1の
実施の形態によるヒーターボード内のレイアウトを示す
図である。
【図13】本発明の記録ヘッド用基板であるヒーターボ
ード上の温度検出手段およびサブヒータの概略構成図で
ある。
【図14】本発明のインクジェット記録ヘッドの第2の
実施の形態によるヒーターボード内のレイアウトを示す
図である。
【図15】本発明のインクジェット記録ヘッドの第3の
実施の形態によるヒーターボード内のレイアウトを示す
図である。
【符号の説明】
H1、H2、H3 ヒーターボード 62 インク供給口 63 駆動回路 65 発熱抵抗素子(ヒータ) 67 基板 69 コンタクトパッド 101 サブヒーター(発熱抵抗体) 102 温度検出手段(ダイオードセンサー) 106 ダイオードアノード 107 ダイオードカソード 108 サブヒーター端子 109 ヒーター電源 H1000 記録ヘッドカートリッジ H1001 記録ヘッド H1002 記録素子ユニット H1003 インク供給ユニット H1100 第1の記録素子基板 H1101 第2の記録素子基板 H1102 インク供給口(供給口) H1103 電気熱変換素子(ヒータ) H1104 電極部 H1105 バンプ H1106 インク流路壁 H1107 吐出口 H1108 吐出口群 H1110 Si基板 H1200 第1のプレート(第1の支持部材) H1201 インク連通口 H1202 第1の接着層 H1203 第2の接着層 H1300,H1300W 電気配線テープ(可撓性
の配線基板) H1301 外部信号入力端子 H1302 電極リード H1306 第3の接着層 H1309 端子位置決め穴 H1400,H1400A,H1400B,H1400
C 第2のプレート H1500 インク供給部材 H1501 インク流路 H1503 第1の穴 H1509 X突き当て部 H1510 Y突き当て部 H1511 Z突き当て部 H1512 端子固定部 H1515 端子位置決めピン H1520 ジョイント部 H1600 流路形成部材 H1601 装着ガイド H1602 インク連通口 H1700 フィルター H1800 シールゴム H1900 インクタンク H1901 ブラックインクタンク H1902 シアンインクタンク H1903 マゼンタインクタンク H1904 イエローインクタンク H1907 インク連通口 H1910 第2の爪 H2000 タンクホルダー H2300 ジョイントシール部材 H2400 ビス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともインク吐出用の発熱抵抗体、
    基板温度検出手段、および基板加熱手段を有する基板上
    に前記インク吐出用発熱抵抗体に対応する流路および該
    流路に連通するインク吐出口が設けられたインクジェッ
    ト記録ヘッドにおいて、 前記基板に少なくとも1つの長穴状のインク供給口を有
    し、前記基板加熱手段が前記基板の前記インク供給口長
    手方向における端部に配置されていることを特徴とする
    インクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記基板加熱手段が複数配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録
    ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記基板加熱手段が前記基板の前記イン
    ク供給口長手方向の両側端部に対称に配置されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 前記基板加熱手段が前記基板の対角線上
    に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のイ
    ンクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記インク供給口が複数並列に設けられ
    ており、当該複数のインク供給口のうちの中心に位置す
    るインク供給口の長手方向に前記基板加熱手段が対称配
    置されていることを特徴とする請求項3に記載のインク
    ジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記基板温度検出手段は前記基板の前記
    インク供給口長手方向の片側端部に配置されていること
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインク
    ジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記インク供給口が複数並列に設けられ
    ており、当該複数のインク供給口のうちの中心に位置す
    るインク供給口の長手方向の片側1箇所に前記基板加熱
    手段が配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェット記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記基板温度検出手段は、前記基板の前
    記インク供給口長手方向の片側端部に位置する前記基板
    加熱手段とは反対側端部に設けられていることを特徴と
    する請求項7に記載のインクジェット記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 1つの基板上に複数色用の吐出口に対応
    する複数列のインク吐出用発熱抵抗体、各列のインク吐
    出用発熱抵抗体を駆動するための駆動回路、外部と接続
    するための電極部が少なくとも形成されるとともに、前
    記インク吐出用発熱抵抗体、駆動回路、電極部の領域を
    少なくとも除いて、各色用のインク供給口としての長穴
    状の貫通口が複数設けられていることを特徴とする請求
    項1から8のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  10. 【請求項10】 前記インク吐出用発熱抵抗体から発生
    するエネルギーを用いてインクに膜沸騰を生起させるこ
    とによりインク滴を吐出することを特徴とする請求項1
    から9のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。
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